JP5271313B2 - 海藻の塩漬け装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ボイルした若芽や昆布等の海藻を塩漬けするための装置に関する。
若芽の塩漬けするには、ボイルした若芽を網袋などに入れて、塩水を溜めた槽内に浸しておくのが最も簡単な方法である。しかし、この方法では、塩水に浸っているものはともかく、水面上に浮き上ってしまっている部分がうまく塩漬けできない。また、若芽から水分が滲み出してくるので、場所によって塩水の濃度にムラができ、塩漬けが充分な若芽と、そうでないものができてしまうという問題がある。
そこで槽内の塩水を循環させておくようにした塩漬け装置が従来知られており、例えば、容器内の塩水をポンプで吸引し、それを容器の上からシャワーのように散水するようにしたものがある。このようなシャワー方式は、水面の上に出ている部分の若芽には効果的であるが、容器内の塩水の濃度ムラを解消するには非力である。また、容器内に後から補充した塩が溶けにくく、底に溜まったままになりがちであるといった問題もある。
そこで、さらに容器の中に攪拌翼を設け、これで容器内をかき混ぜるようにしたものがある(特許文献1および2)。しかし、若芽が絡み付かないよう、攪拌翼は槽の底の方に設ける必要があるが、これを槽の外からモータで駆動するには、駆動軸の支持構造、特にシールが複雑になり、製造コストが高くつくという問題がある。
特開2007−135577号公報 特許第4369527号公報
この発明は、海藻の塩漬けをムラなく行うことができ、しかも、製造コストの安価な塩漬け装置を提供することを課題とする。
この発明は、上部が開放した塩水槽と、該槽内の塩水を吸引するポンプと、該ポンプから送り出された塩水を上から該水槽の水面に散水する散水管を備えている。さらに、該ポンプから送り出された塩水を該水槽内の底部で噴射して、槽内の塩水を攪拌するための噴射管を備えている。このように、散水管を有するので、水面上に出ている若芽も効率よく塩漬けすることができ、また、噴射管を有するので、槽内の塩分濃度にムラがなくなり、均一な塩漬けが可能になる。しかも、従来のように、攪拌翼を用いないので、構造がシンプルで、製造コストも安価である。
塩漬け作業中、槽内塩水の濃度が徐々に低下するので、塩を補給する必要がある。そこで、槽の壁の一部を多孔性の壁に形成すると共に、当該多孔壁部分を外側から水密壁で囲って塩の補給スペースを形成する。そのスペースに塩を入れておけば、多孔壁を通して塩水が出入りするので塩の自動供給が可能である。さらに、ポンプから送り出された塩水を補給スペースに導入するようにすれば、補給スペース内の塩を確実に槽内に送り出すことができる。
前記散水管は、枠状に形成し、これで該槽の上面を覆うようにすると共に、これを槽の上部に起こしたり倒したりできるよう枢支しておけば、槽内に海草の出し入れするときに邪魔にならない。
該塩水槽内に、その水位より高い位置に、塩漬けする海藻を載せるための多孔性の棚板を設け、塩漬けにする海藻を、塩水の中に浸漬しないで、その棚板の上に載せて塩漬けを行うようにしてもよい。棚板の上で海藻は塩水シャワーを浴び、塩漬けができる。塩水シャワーは、重力の働きで海草の間隙を通って下に下に流れ、その下向きの流れは、棚の上に海草をたくさん載せても阻害されない。したがって、このものでは海草の大量処理が可能になる。また、ポンプを止めて塩漬けが終わった海藻を棚の上に放置しておけば、自動的に水切りができ、手間要らずである。
塩漬け装置の平面図である。 同じく塩漬け装置の縦断面図である。 第1図のA−A矢視断面図である 他の実施例を示す塩漬け装置の縦断面図である。
第1実施例の浸漬式の塩漬け装置についてまず説明する。塩水槽1は、塩水2を貯留するためのもので、図1および2に示すように、上面が開放した直径1.8mほどの鋼製筒型容器である。槽の水平断面は円形でもよいし、図示するように多角形断面に形成してもよい。この実施例では、塩水槽は8枚の壁板3有し、そのうちの一枚が多孔板(パンチングメタル)3aで形成され、間隔を存してその外側を囲い板5で囲い、多孔板3aと間に塩補給スペース7を形成する(図3)。
槽内の塩水を攪拌したり、散水するために、塩水槽1の外に電動ポンプ9を設置する。同ポンプから延びる吸入管11は、槽の壁板3を貫き、底板1aの上を這って槽の中心に達し、そこから垂直に立ち上がり、上端が塩水の吸入口11bになっている。吸入管の立上り部分11aには、若芽のくず等が絡みやすいので、この部分を、槽1の底板1aの上に立つ筒状の籠13で覆う。この筒籠は、槽内のごみがポンプに吸い込まれるのを防止するストレーナとしても作用する。
該ポンプ9から延びる吐出管15は3本に分岐し、その内の一本15aは塩供給スペース7の中に延びており、もう1本15bは槽内に設けられる噴射管17に連なり、残りの一本15cは槽の上に設けられる散水管19に接続される。符号16は吐出管の途中に設けられた絞り弁である。噴射管17は、壁板3を貫いて槽内に入り、底板1a上を這って反対側の壁板近くまで延びている。噴射管17には、その長手方向に沿って間隔を存して噴射孔17aが開いている。これら噴射孔は斜め上向きに開ける。また、槽内に縦軸周りの旋回流を作り出すことができるよう、これら噴射孔17aは、図1に示すように、槽の中心を境に反対向きに穿設されている。
前記散水管19は、プラスチックパイプで枠状に組み立てられており、該パイプには、間隔を存して多数の散水孔19aがあけられている。散水管は一側が槽の縁部に回動自在に枢支されており、図2に実線で示すように、水平に倒して使用される。散水をしないとき、他の作業の邪魔にならないよう、図2に鎖線で示すよう垂直に起こしておく。
この装置の作用を説明すると、まず、槽内に水を溜め、塩供給スペース7に塩を入れ、1時間ほどかけてポンプ9で塩供給スペース7と槽内の間で水を循環させ、槽内に飽和状態(塩分濃度は重量比26%ほど)またはそれに近い状態の塩水を作る。塩漬けにするボイル若芽は、小分けにしてそれぞれ目の粗い網袋に収納し、槽内に投入する。投入する袋21の数は、袋同士が積み重ならない程度に制限するとよい。数が多過ぎると、袋同士が積み重なって、塩水に浸からない部分(浮き上がってしまう部分)が多くなってしまい、塩漬けにムラができやすい。塩漬け作業が始まると、塩水中の塩分が若芽に吸収されていくので、槽内の塩水を常に飽和状態またはそれに近い状態に維持するために、塩補給スペース7に前もって塩を入れておく。
こうしておいてポンプ9を作動して塩漬け作業を開始する。ポンプが作動すると、筒籠13の中から槽内の塩水が吸入口11bから吸入管11に吸い込まれ、これがポンプ9で加圧され、吐出管15から槽内噴射管17、散水管19、および塩供給スペース7のそれぞれに送られる。
散水管19に送られた塩水は、複数の散水孔からシャワーのように塩水が噴出する。投入された袋詰め若芽は、初めのうちは袋の下半分くらいが水中に没し、上半分はほとんど水上に出ており、塩水シャワーは、このように水面上に出ている若芽に降り注ぎ、若芽は塩分を吸収することができる。袋詰めの若芽のうち、水中に没している部分は、もちろん、槽内の塩水から直に塩分を吸収することができる。なお、若芽は塩分を吸収してだんだん重くなり、塩漬けが完了する頃になると、図2に鎖線で示すように袋詰め若芽はほとんど全体が塩水中に没するようになる。したがって、このようなシャワー効果は、塩漬け作業の進行と共に低減していく。
他方、ポンプから噴射管17に送られた塩水は、これに穿設された複数の孔17aから槽内塩水中に噴出し、これによって、槽内の塩水は、攪拌され、筒籠13の周りに旋回流を作り出す。これによって、槽内塩水の濃度が均一化されるだけでなく、袋の中の若芽の隙間まで水流が入って行き、若芽にくまなく塩分が吸収されて行く。また、噴射管で生成された旋回流は、槽の底に沈んでいる塩を溶かす効果もある。
一方、ポンプから管15aを通じて塩供給スペース7に送られた塩水は、該スペース内の塩を槽内へ徐々に流し出す。槽内に過剰に供給された塩は、一時的には槽の底に溜まるが、徐々に塩水中に溶け出していく。塩漬け作業中は若芽に塩分が吸収され、槽内の塩水の塩分はどんどん薄くなっていくが、このように供給スペースから塩分が供給されるので、槽内の塩水2はほぼ飽和状態を保つことができる。
こうして、数時間に亘って運転を続けることにより、若芽は充分な塩分を吸収し、塩漬けが終了する。塩漬けが終わった若芽は、別の籠に移し、水切りを行う。
次に第2実施例のシャワー式の塩漬け装置について説明する。この装置は、前述の浸漬式のものと構造がほとんど同じであり、相違点は、塩水槽1の中段に塩漬けする若芽を載せるための棚23を備えている点である。この棚23は多孔性で、塩水が下に滴り落ちるよう金網やパンチングメタルなどの材料で構成される。棚23は、塩水の水位より高い位置に設け、棚の上の若芽が、塩水槽に溜まっている塩水2に浸からないようにする。
塩漬け作業を行うときは、塩水槽に塩水を溜め、棚23の上に網袋に詰めた若芽21を置く。網袋は一段だけでなく、何段かに積み重ねてもよい。こうして、ポンプ9を始動すると、塩水槽1の中の塩水2はポンプで吸引され、散水管19、噴射管17および塩供給スペース7に送水されることは前記の浸漬式装置の場合と同様である。散水管19から噴き出す塩水はシャワーのようになって、棚23の上の若芽21の上に降り注ぎ、網袋の中の若芽の間隙を流れ下り、棚板23を通過して槽内の塩水2の中に滴り落ちる。塩水溜まりは、常時、噴射管17から噴出する塩水の噴き出しで攪拌され、塩分濃度が均一化される。こうして飽和またはそれに近い状態の塩水を若芽に注ぎ続けることで、若芽に塩分を吸収させる。塩漬けが終わったら、ポンプ9を停止し、そのままにしておくと、若芽に付着していた塩水が棚23を通って下の塩溜まりに滴り落ち、水切りができる。
1 塩水槽
2 塩水
3 多孔性の壁
5 囲い板
7 塩供給スペース
9 ポンプ
17 噴射管
19 散水管
21 海草(若芽)
23 棚

Claims (4)

  1. 塩漬けにする海藻を受容する塩水槽と、該槽内の塩水を吸引するポンプと、該ポンプから送り出された塩水を該槽の上から散水する散水管と、該ポンプから送り出された塩水を該槽内で噴射して、槽内の塩水を攪拌するための噴射管と、該塩水槽内であって、その水位より高い位置に設けられた、塩漬けにする海藻を載せるための多孔性の棚板からなる海藻の塩漬け装置。
  2. 該塩水槽の壁の一部を多孔性の壁に形成すると共に、当該多孔壁部分を間隔を存して外側から囲い板で囲って塩の補給スペースを形成してなる請求項1に記載の海藻の塩漬け装置
  3. 該塩補給スペースに、該ポンプから送り出された塩水を導入するようにした請求項2に記載の海藻の塩漬け装置
  4. 該散水管が枠状に形成されていて、該塩水槽に起倒自在に枢支されている請求項1に記載の海藻の塩漬け装置
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