JP5271155B2 - クリアランス測定装置 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るクリアランス測定装置を配置したエレベータ装置の概略図である。
この発明に係るクリアランス測定装置は、一般的な位置制御が施されるエレベータ装置に適用する。そして、エレベータ装置は、図1に示すように、乗客が乗り降りするエレベータかご1、エレベータかご1に一端が固定された主ロープ3、主ロープ3の他端に固定される釣合い錘4、図示しないモータから回転力が伝達されるとともに主ロープ3が巻き付けられる巻上機2、エレベータかご1と連動して走行する調速機ロープ21、調速機ロープ21にテンションを加える調速機ロープ張り車22、および釣合い錘4の直下のピット9に配置される緩衝器8、エレベータを制御するエレベータ制御装置7を備える。
釣合い錘4の下端には釣合い錘ブロック6が少なくとも1個固定されている。通常、1個の釣合い錘ブロック6の厚みは10cm位である。
そして、カメラ11の位置は取り付けられているエレベータかご1の位置と同様であり、エレベータかご1の位置はエレベータ制御装置7により位置決めされ、その値はエレベータ制御装置7から取得することができる。
釣合い錘クリアランスは、上述のように、エレベータかご1が最上階に停止しているときの釣合い錘ブロック6の下端6aと緩衝器8との間の距離であるが、釣合い錘クリアランスの変化分はエレベータかご1を任意の位置に停止したときの釣合い錘ブロック6の下端6aの位置の変化分と同じであるので、次のようにして釣合い錘ブロック6の下端6aの位置の初期値を求めておけば変化分を計測することができる。
次に、エレベータかご1をカメラ11が撮影した画像を表示する画面の上下方向の中央に釣合い錘ブロック6の下端6aが位置するように、エレベータ制御装置7にエレベータかご1の上昇または下降を指令する。
そして、距離αが1個の釣合い錘ブロックの厚みδを超えているとき、釣合い錘クリアランスの調整が必要と判断する。また、距離αが厚みδ以下のとき、釣合い錘クリアランスの調整は必要ないとしてクリアランス調整手順を終了する。
また、現在の釣合い錘ブロック6の個数が記憶されているので、別にこの個数を管理しなくても良い。
また、釣合い錘クリアランスの調整を釣合い錘ブロック6の厚みを単位として行うようにしているが、これに限るものではなく、単位を適宜定めれば良い。
この発明の実施の形態2に係るクリアランス測定装置は、この発明の実施の形態1に係るクリアランス測定装置10と釣合い錘クリアランスの変化分の求め方が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明を省略する。
この発明の実施の形態2に係るクリアランス測定装置では、所定のクリアランス点検周期が到来する度に、エレベータかご1をカメラ11が撮影した画像を表示する画面の上下方向の中央に釣合い錘ブロック6の下端6aが位置するように、エレベータ制御装置7にエレベータかご1の上昇または下降を指令する。
それから、変化分Δの2倍が1個の釣合い錘ブロックの厚みδを超えているとき、釣合い錘クリアランスの調整が必要と判断する。また、変化分Δの2倍が厚みδ以下のとき、釣合い錘クリアランスの調整は必要ないとしてクリアランス調整手順を終了する。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るクリアランス測定装置は、この発明の実施の形態1に係るクリアランス測定装置10と釣合い錘クリアランスの変化の求め方が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明を省略する。
この発明の実施の形態3に係るエレベータ装置の釣合い錘ブロック6は、図4に示すように、側面の一部に他の部分の色と異なる色でマーキングが施されている。そして、マーキングが施されている部分6cは、釣合い錘ブロック6の上端6bからこれ以上釣合い錘4が下降すると釣合い錘クリアランスが小さくなる下限までである。
次に、エレベータかご1をカメラ11が撮影した画像を表示する画面の上下方向の中央に釣合い錘ブロック6の下端6aが来るように、エレベータ制御装置7にエレベータかご1の上昇または下降を指令する。
もし、主ロープ3が伸びても伸びが小さいときには図5に示すように画面の上下方向の中央には釣合い錘ブロック6のマーキング部6cが入っていない。一方、主ロープ3の伸びが大きいときには図6に示すように画面の上下方向の中央に釣合い錘ブロック6のマーキング部6cがある。
上述の実施の形態1乃至3に係るクリアランス測定装置は、釣合い錘クリアランスに関して説明したが、調速機ロープ張り車クリアランスを測定するクリアランス測定装置を実施の形態4で説明する。
通常、調速機ロープ張り車22と昇降路ピット床23との間の距離を調速機ロープ張り車クリアランスと称す。
そして、カメラ11の位置は取り付けられているエレベータかご1の位置と同様であり、エレベータかご1の位置はエレベータ制御装置7により位置決めされ、その値はエレベータ制御装置7から取得することができる。
調速機ロープ張り車クリアランスは、エレベータかご1がどこに位置していても良いので、調速機ロープ張り車クリアランスの変化分はエレベータかご1を任意の位置に停止したときの調速機ロープ張り車22と昇降路ピット床23との間の距離の変化分であり、調速機ロープ21に設けられたマーキング24の位置の変化分と同じとなる。
そこで、次のようにしてマーキング24の位置の初期値を求めておけば変化分を計測することができる。
そこで、エレベータかご1を任意の位置に停止し、このときの調速機ロープ張り車22と昇降路ピット床23との間の距離を実測する。
次に、エレベータかご1をカメラ11が撮影した画像を表示する画面の上下方向の中央にマーキング24の下端24aが位置するように、エレベータ制御装置7にエレベータかご1の上昇または下降を指令する。
そして、距離βが所定の値を超えているとき、調速機ロープ張り車クリアランスの調整が必要と判断する。また、距離βが所定の値以下のとき、調速機ロープ張り車クリアランスの調整は必要ないとしてクリアランス調整手順を終了する。
調速機ロープ21を短くするように発報されたとき、調速機ロープ21を所定の長さだけ切断して短くする。それから、初期値Cを計測し、記憶する。
Claims (5)
- エレベータかごと釣合わされるとともに主ロープの走行により昇降する釣合い錘が最も低い位置にあるときに上記釣合い錘の下に取付けられた釣合い錘ブロックと緩衝器との間の距離を釣合い錘クリアランスとして測定するクリアランス測定装置において、
上記エレベータかごに配置されるとともに上記釣合い錘ブロックを撮影するカメラと、
撮影した上記釣合い錘ブロックの画像を解析することにより上記釣合い錘クリアランスを測定する測定盤と、
を備え、
上記測定盤は、
上記主ロープが新規、更新または長さが短縮されたとき撮影される上記釣合い錘ブロックの下端が画面の上下方向の中央に位置するように位置決めされた上記エレベータかごの位置を初期値として求め、
所定の周期が到来する度に上記エレベータかごを上記初期値に位置決めするとともに上記釣合い錘ブロックの下端の位置の変化分を上記釣合い錘クリアランスの変化分として求めるクリアランス測定装置。 - エレベータかごと釣合わされるとともに主ロープの走行により昇降する釣合い錘が最も低い位置にあるときに上記釣合い錘の下に取付けられた釣合い錘ブロックと緩衝器との間の距離を釣合い錘クリアランスとして測定するクリアランス測定装置において、
上記エレベータかごに配置されるとともに上記釣合い錘ブロックを撮影するカメラと、
撮影した上記釣合い錘ブロックの画像を解析することにより上記釣合い錘クリアランスを測定する測定盤と、
を備え、
上記測定盤は、
上記主ロープが新規、更新または長さが短縮されたとき撮影される上記釣合い錘ブロックの下端が画面の上下方向の中央に位置するように位置決めされた上記エレベータかごの位置を初期値として求め、
所定の周期が到来する度に撮影される上記釣合い錘ブロックの下端が画面の上下方向の中央に位置するように位置決めされた上記エレベータかごの位置を現在値として求めるとともに上記初期値と上記現在値との差分の2倍を上記釣合い錘クリアランスの変化分として求めるクリアランス測定装置。 - エレベータかごと釣合わされるとともに主ロープの走行により昇降する釣合い錘が最も低い位置にあるときに上記釣合い錘の下に取付けられた釣合い錘ブロックと緩衝器との間の距離を釣合い錘クリアランスとして測定するクリアランス測定装置において、
上記エレベータかごに配置されるとともに上記釣合い錘ブロックを撮影するカメラと、
撮影した上記釣合い錘ブロックの画像を解析することにより上記釣合い錘クリアランスを測定する測定盤と、
を備え、
上記釣合い錘ブロックは上記釣合い錘の近傍にマーキングが施され、
上記測定盤は、
上記主ロープが新規、更新または長さが短縮されたとき撮影される上記釣合い錘ブロックの下端が画面の上下方向の中央に位置するように位置決めされた上記エレベータかごの位置を初期値として求め、
所定の周期が到来する度に上記エレベータかごを上記初期値に位置決めするとともに上記釣合い錘ブロックのマーキングが施された部分が画面の上下方向の中央に位置するとき上記釣合い錘ブロックの下端が下限を切ったと判断するクリアランス測定装置。 - エレベータかごと連動して走行する調速機ロープにテンションを加える調速機ロープ張り車とピット床との間の距離を調速機ロープ張り車クリアランスとして測定するクリアランス測定装置において、
上記調速機ロープは、マーキングが施され、
上記エレベータかごに配置されるとともに上記施されたマーキングを撮影するカメラと、
撮影した上記マーキングの画像を解析することにより上記調速機ロープ張り車クリアランスを測定する測定盤と、
を備え、
上記測定盤は、
上記調速機ロープが新規、更新または長さが短縮されたとき撮影される上記マーキングの下端または上端が画面の上下方向の中央に位置するように位置決めされた上記エレベータかごの位置を初期値として求め、
所定の周期が到来する度に上記エレベータかごを上記初期値に位置決めするとともに上記マーキングの下端または上端の位置の変化分を上記調速機ロープ張り車クリアランスの変化分として求めるクリアランス測定装置。 - エレベータかごと連動して走行する調速機ロープにテンションを加える調速機ロープ張り車とピット床との間の距離を調速機ロープ張り車クリアランスとして測定するクリアランス測定装置において、
上記調速機ロープは、マーキングが施され、
上記エレベータかごに配置されるとともに上記施されたマーキングを撮影するカメラと、
撮影した上記マーキングの画像を解析することにより上記調速機ロープ張り車クリアランスを測定する測定盤と、
を備え、
上記測定盤は、
上記調速機ロープが新規、更新または長さが短縮されたとき撮影される上記マーキングの下端または上端が画面の上下方向の中央に位置するように位置決めされた上記エレベータかごの位置を初期値として求め、
所定の周期が到来する度に撮影される上記マーキングの下端または上端が画面の上下方向の中央に位置するように位置決めされた上記エレベータかごの位置を現在値として求めるとともに上記初期値と上記現在値との差分の2倍を上記調速機ロープ張り車クリアランスの変化分として求めるクリアランス測定装置。
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