JP5262766B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数色を重ねあわせて可視画像を得る際に行われる複数色の画像位置の位置ずれ補正機能を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機などの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、色毎に画像を形成し、最後に4色の画像を重畳してフルカラーの可視画像を形成することが一般に行われている。このようにして画像を形成する画像形成装置としては、例えばタンデム型カラー画像形成装置が知られている。タンデム型画像形成装置には、間接転写方式のものと直接転写方式のものがあり、前者では像担持体に担持された画像を1次転写する中間転写ベルト上、後者では像担持体に担持された画像を直接転写する転写紙を搬送する搬送ベルト上に色毎に位置ずれ補正用のパターンを形成し、この補正用パターンを光学的センサで読み取って画像の書き込みタイミングを補正し、4色重畳する位置が一致するようにしている。このようなタンデム式の画像形成装置としては、例えば特許文献1(特許第2858735号公報)及び2特許第2642351号公報)に記載された発明が公知である。
この位置ずれ補正用パターンは搬送ベルト(図1)や中間転写ベルト(図2)上に作像されて、ベルト上のクリーニング機構によって回収され、ユーザーの目に触れることはない。
他方、感光体や転写ベルト上の印刷領域外にテストパターンを作成し、その反射率のデータから濃度や位置情報を類推して画像濃度や画像位置等に関する画像プロセス条件を制御する方法は広く知られている。かかる画像プロセス条件の制御では、テストパターンの読み取り終了後、作成したテストパターンは印刷画像として排出されないため、ベルトクリーナ等により廃棄するかリサイクル装置等で再利用される。また、かかる画像プロセス条件の制御では、電源オンから印刷可能になるまでの準備期間にテストパターンを作成するものや、印刷中の非画像領域にテストパターンを作成するものが知られている。
この種の技術として例えば特許文献3(特開2008−040454号公報)に記載された発明が公知である。この発明は、像担持体上に形成されたテストパターンに光を照射し、その反射光を二つの受光素子で検知し、テストパターンの濃度情報を取得する画像形成装置において、センサに対する検知面の距離や角度変動による影響を少なくし、安定した画像品質を得ることを目的とするもので、1つの発光部と二つの受光部を備え、第1の受光部は正反射を受光する位置に配置され、第2の受光部は拡散光を受光する位置に配置され、かつ、前記発光部から照射された光と像担持体面からの正反射光との光軸を含む面が像担持体の進行方向と平行になるように発光部と第1の受光部が配置され、かつ第2の受光部は、前記発光部と正反射光との光軸を含む面にないようにしたことを特徴とするものである。
前記先行技術では、露光装置内の温度上昇に伴う反射ミラーずれによって、位置ずれが頻繁に発生することがあり、この位置ずれを補正するために、高頻度で位置ずれ補正を実行する必要がある。さらに、高い位置合わせ精度が要求される場合には、位置合わせ精度を高めるために、多数の位置ずれ補正用パターンを作像する必要がある。このように高頻度で位置ずれ補正用パターンを搬送ベルトや中間転写ベルト上に形成すると、大量の位置ずれ補正用パターンが作像され、
・ベルト上で飛散トナーが発生する。
・クリーニングすることができなかったトナーが発生する。
・転写紙との転写位置(2次転写位置)に付着する。
・直接、転写紙に付着する。
等の現象が起こる。この現象による付着トナーは画像印刷時に印刷紙に転写され、汚れの原因となる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、位置ずれ補正用パターンに使用するトナー付着量を低減し、付着トナーによる印刷紙汚れを防ぐことにある。
前記課題を解決するため、本発明は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段と、前記無端状搬送体に前記作像手段によって位置ずれ補正用パターンと付着量補正用パターンを形成するパターン形成手段と、前記無端状搬送体上に形成された前記パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの正反射光と拡散反射光を検出するパターン検出手段と、前記パターン検出手段による前記位置ずれ補正用パターンの検出結果に基づいて前記無端状搬送体上の画像の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に基づいて当該パターンのトナー付着量を演算する付着量演算手段と、を備え、前記パターン検出手段が前記位置ずれ補正用パターンからの反射光を検出したときの反射光強度が所定の反射光レベルであるときに前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断する画像形成装置であって、前記付着量補正用パターンは、前記無端状搬送体の進行方向上流側が単位面積当りの付着量が濃くなるように現像バイアス電圧と露光ビーム光量が調節され、前記付着量演算手段は、前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に対して前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断したときの前記所定の反射光レベルでスレッシュしたときに、当該反射光レベルより小さく、かつ、単位面積あたり最も少ない付着量で作像するための付着量を算出し、前記作像手段は前記算出された付着量に対応する前記単位面積当りの付着量が最も少ない付着量補正用パターンと一致する現像バイアス電圧と露光ビーム光量で位置ずれ補正用パターンを作像することを特徴とする。
本発明によれば位置ずれ補正に使用されるパターンを最小のトナー付着量で形成することが可能となり、これにより、クリーニングされない付着トナーによる印刷紙の汚れを低減することができる
実施例1及び2に係る画像形成装置の作像部の構成を示す概略構成図である。 露光器の内部構造の概略を示す図である。 搬送ベルト上に形成されたパターンをTMセンサによって検出する検出構成を示す図である。 TMセンサ、位置ずれ補正用パターン、及び感光体ドラムの各々関係を示す作像部の概略斜視図である。 実施例1における位置ずれ補正用パターンの一例を示す図である。 図5の位置ずれ補正用パターンの検出原理を説明するための図である。 位置ずれ補正に必要な補正量を算出するための、検出されたデータの処理を行う位置ずれ補正回路の回路構成を示すブロック図である。 実施例1における第1の付着量補正用パターンの一例を示す図である。 左側及び右側付着量補正用パターン(第1の付着量補正用パターン)の正反射受光部による検出原理を示す図である。 実施例1における左側及び右側付着量補正用パターン(第2の付着量補正用パターン)の一例を示す図である。 第2の付着量補正用パターンの正反射受光部による検出原理を示す図である。 実施例1における位置ずれ補正の制御手順を示すフローチャートである。 実施例2における位置ずれ補正の制御手順を示すフローチャートである。 実施例3に係る画像形成装置の作像部の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
通常、濃度調整用パターンは複数あるTM(Toner Marking)センサの内、正反射光PD(Photo Diode)と拡散反射光PDの両者を有するセンサ位置にのみ作像するが、さらに正反射光PDのみのTMセンサ位置にも第2のパターンを作像する。この第2のパターンを照射光の強度を一定にして位置ずれ補正用パターンと同様に検出することによって、位置ずれ補正用パターンの検出信号の検出スレッシュ位置で検出が可能な最も小さい単位面積当りの付着量が分かる。
このスレッシュ位置で検出可能な最も小さい単位面積当りの付着量で位置ずれ補正用パターンを作像すると、従来の位置ずれ補正用パターンよりベルト上のトナー付着量が低下する。そのため、印刷紙への付着トナーが少なくなり、印刷紙の汚れも低減する。
そこで、本実施形態では、濃度調整用パターンの検出結果から位置ずれ補正用パターンの検出信号の検出スレッシュ位置で検出が可能な単位面積当り最も小さい付着量を算出し、その付着量で位置ずれ補正用パターンを作像することによって付着トナーによる印刷紙の汚れを低減するようにした。以下の実施例毎に図面を参照して説明する。
図1は実施例1に係る画像形成装置の作像部の構成を示す概略構成図である。図1において、本実施例1における画像形成装置は、無端状移動手段である搬送ベルトに沿って各色の画像形成部が並べられた直接転写方式のタンデム型画像形成装置である。この画像形成装置は、給紙トレイ1と、露光器11と、作像部6と、搬送ベルト5と、転写器15と、定着器16とを備えている。
搬送ベルト5は、給紙トレイ1から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙される用紙(記録紙)4を静電吸着して搬送し、作像部6はブラック(BK)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の4色の画像形成部(電子写真プロセス部)6BK、6M、6C、6Yを備え、搬送ベルト5の回転方向に沿って上流側から前記順序で配置されている。これら複数の画像形成部6BK、6M、6C、6Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部6BKはブラックの画像を、画像形成部6Mはマゼンタの画像を、画像形成部6Cはシアンの画像を、画像形成部6Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。
以下の説明では、各色共通の構成について色を示す添え字BK,M,C,Yを省略し、色毎の説明に代えて総括的に説明する。
搬送ベルト5は無端状のベルトからなり、駆動ローラ7と従動ローラ8と間に張設される。駆動ローラ7は、不図示の駆動モータにより回転駆動され、図示矢印方向に(図示反時計方向)に移動する。画像形成に際して、給紙トレイ1に収納された用紙4は最上位のものから順に送り出され、静電吸着作用により搬送ベルト5に吸着され、回転している搬送ベルト5により最初の画像形成部6BKに搬送され、ここで、ブラックのトナー画像が転写される。
画像形成部6は、感光体としての感光体ドラム9、この感光体ドラム9の外周に沿って配置された帯電器10、現像器12、転写器15、感光体クリーナ13、除電器(図示せず)等を備え、帯電器10と現像器12の間に露光器11から出射されたレーザ光14が照射される露光部14wが設けられている。露光器11は、各画像形成部6の感光体ドラム9の露光部14wに当該画像形成部6で形成される画像色に対応する露光ビームであるレーザ光14をそれぞれ照射する。また、転写器15は搬送ベルト5を介して感光体ドラム9に対向するように設けられている。
図2は露光器11の内部構造の概略を示す図である。各画像色の露光ビームであるレーザ光14BK、14M、14C、14Yはそれぞれ光源であるレーザダイオード23BK、23M、23C、23Yから照射される。照射されたレーザ光は回転多面鏡22によって光学系24BK、24M、24C、24Yを経て、光路を調整された後、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yの表面へと走査される。回転多面鏡22は6面体のポリゴンミラーであり、回転をすることによってポリゴンミラー1面につき主走査方向1ライン分の露光ビームを走査する。光源の4個のレーザダイオード24対して、ポリゴンミラー1つで走査を行う。レーザ光14は、レーザ光BK,14Mと、レーザ光14C,14Yの2色ずつの露光ビームに分けて回転多面鏡22の対向反射面を用いて走査を行うことによって、異なる4つの感光体ドラム9へと同時に露光することを可能としている。光学系24は反射光を等間隔に揃えるf-θレンズと、レーザ光を偏向する偏向ミラーで構成されている。
同期検知センサ25は主走査方向の画像領域外に配置され、1ラインの走査毎にレーザ光14BK、14Yを検出し、画像形成時の露光開始タイミングを調節する。同期検知センサ25は光学系24BK側に配置されているため、レーザ光14Yは同期検知用折り返しミラー24Y_D1、24Y_D2、24Y_D3を経由して同期検知センサ25に入射する。レーザ光14M,14Cは同期検知センサによる書出しタイミングの調節ができないため、マゼンタの露光開始タイミングはブラックの露光開始タイミングに、シアンの露光開始タイミングはイエローの露光開始タイミングに一致させて各色の画像位置を揃えている。
画像形成に際し、感光体ドラム9BKの外周面は、暗中にて帯電器10BKにより一様に帯電された後、露光器11からのブラック画像に対応したレーザ光14BKにより露光され、感光体ドラム9BK表面に静電潜像が形成される。現像器12BKは、この静電潜像にブラックトナーを付着させて顕像化する。これにより、感光体ドラム9BK上にブラックのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム9BKと搬送ベルト5上の用紙4とが接する位置(転写位置)で、転写器15BKの働きにより用紙4上に転写される。この転写により、用紙4上にブラックのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9BKは、外周面に残留した不要なトナーが感光体クリーナ13BKにより払拭された後、除電器(図示せず)により除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部6BKでブラックのトナー画像を転写された用紙4は、搬送ベルト5によって次の画像形成部6Mに搬送される。その間、画像形成部6M,6C,6Yにおいても、画像形成部6BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム9M,9C,9Y上にマゼンタ、シアン、イエローのトナー画像が転写器15における転写タイミングだけずれて形成され、そのトナー画像が用紙4上に形成されたブラックの画像に順次重畳されて転写される。こうして、用紙4上にフルカラーの画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、搬送ベルト5から剥離されて定着器16で画像が定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
以上のような構成のカラー画像形成装置では、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yの軸間距離の誤差、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yの平行度誤差、露光器11内で偏向ミラーの設置誤差、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yへの静電潜像の書き込みタイミング誤差等により、本来重ならなければならない位置に各色のトナー画像が重ならず、各色間で位置ずれが生ずることがある。こうした各色の位置ずれの成分としては、主にスキュー、副走査方向のレジストずれ、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれなどが知られている。
このようなずれを解消するため、各色のトナー画像の位置ずれを補正する必要がある。位置ずれ補正はBKの画像位置に対して、M、C、Yの3色の画像位置を合わせる形で行う。図1に示すように、画像形成部6Yの下流側に、搬送ベルト5に対向させてトナーパターンを検出する第1ないし第3のトナーマークセンサ(以下、TMセンサと称する)17,18,19が設けられている。TMセンサ17,18,19は反射型の光学センサであり、用紙4の搬送方向と直交する主走査方向に沿うように同一の基板上に支持されたている。位置ずれ補正に必要な位置ずれ量の情報を算出するために、搬送ベルト5上に後述の図5に示すような位置ずれ補正用パターン29を作像し、TMセンサ17,18,19で各色の補正用パターン29を読み取り、各色間の位置ずれ量を検出する。位置ずれ補正用パターン29はTMセンサ17,18,19で検出された後、クリーニング部20で搬送ベルト5上から除去される。
図3はTMセンサ17,18,19を含む画像検出手段の拡大図、図4はTMセンサ17,18,19によってパターン検出を行うときの検出構成を示す図で、感光体9、搬送ベルト5、補正用パターン29、及びTMセンサ17,18,19の位置関係を示す。図3において、TMセンサ17,18,19はそれぞれ発光部26と、正反射受光部27と、拡散反射受光部28とを備える。発光部26からは搬送ベルト5上に形成された位置ずれ補正用パターン29に光ビーム26aが照射され、その正反射光成分と拡散反射光成分を含んだ反射光を正反射受光部27が受光し、TMセンサ17,18,19によって位置ずれ補正用パターン29が検出される。また、搬送ベルト5上に付着量補正用パターン30が作像され、TMセンサ17,18,19によって前記付着量補正用パターン30を検出することができる。付着量補正用パターンの検出時には正反射受光部27で正反射光成分と拡散反射光成分を含んだ反射光を受光し、拡散反射受光部28で拡散反射光を受光する。第1及び第3のTMセンサ17,19は、図4に示すように主走査方向の両端部に、第2のTMセンサ18は中央部に配置され、各々に対して位置ずれ補正用パターン列29a,29b,29cが形成される。また、中央の第2のTMセンサ18に対してのみ付着量補正用パターン30が形成される。そのため、両端の第1及び第3のTMセンサ17,19は拡散反射受光部28を備えなくても良い。なお、図4では、各色の各種色ずれ量を求めるために必要な最低限の1組のパターン列を示している。
図5に位置ずれ補正用パターン29の例を示す図である。位置ずれ補正用パターン29は、BK、M、C、Yの4色からなる直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yと斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sの計8本のパターン列をもって1組のパターン列としている。斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sは全て右上り斜線(図において副走査方向に対して平面視右端が上位置に左端が下位置)である。このパターン列を第1ないし第3のTMセンサ17,18,19に対してそれぞれ作成し、さらに副走査方向に複数セット作成している。
加えて、位置ずれ補正用パターン29は、パターンの先頭に検出タイミング補正用パターン29BK_Dを備えている。TMセンサ17,18,19は、直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yと斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sを検出する直前に検出タイミング補正用パターン29BK_Dを検出することによって、パターンの作像(露光)開始から画像検出手段の位置に到達するまでの時間を検出し、理論値との誤差を算出し、補正することによって適切なタイミングで直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yと斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sを検出することができる。
図6は図5の位置ずれ補正用パターンの検出原理を説明するための図である。図6(a)は補正用パターン、照射光のスポット径、及び正反射受光部のスポット径との関係を示し、図6(b)は補正用パターンの受光信号の拡散光成分と正反射成分との関係の一例を示し、図6(c)は正反射受光部の出力信号と補正用パターンの中点を求める求め方を示している。
搬送ベルト5上には図5に示すようにBK,M,C,Y各色の補正用パターン29が形成されている。図6(a)では、本実施例1では、直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yの副走査方向のパターン幅を符号33で、隣接する直線パターン29BK_Y,29M_Y間の間隔を符号34で、パターンを照射する発光部26のパターン位置におけるスポット径を符号32で、正反射部で検知されるスポット径を符号31で示している。
発光部26からは光ビーム26aが搬送ベルト5のパターンに照射される。正反射受光部27の出力信号は搬送ベルト5上からの反射光であり、正反射光成分と拡散反射光成分を含んでいる。そこで、このような関係の元で搬送ベルト5が移動すると、TMセンサ17,18,19の受光信号の拡散反射成分は図6(b)において符号36で示すように、また、正反射成分は符号37で示すような特性を示す。
図6(c)において、符号35は正反射受光部27の出力信号を示す。正反射受光部27の出力信号は搬送ベルト5上からの反射光であり、正反射光成分と拡散反射光成分を含んでいる。図6(c)においては、グラフの縦軸は正反射受光部27の出力信号強度、横軸は時間を示し、正反射受光部27の出力信号は図6(b)における受光信号の正反射成分37に拡散反射成分36を重畳したものとなっている。後述するCPU49は、TMセンサ17,18,19の正反射受光部27の出力信号35の検出波形がスレッシュライン40と交差した位置をもって、パターンのエッジ41BK_1、41BK_2、41M,C,Y_1、41M,C,Y_2を検出したと判断する。さらに、これら2点のエッジの平均値を取って画像位置と判定する。
図6(b)において、符号36は受光信号の拡散反射光成分である。拡散反射光成分は、搬送ベルト5の表面上とBKの位置ずれ補正用パターン29BK_Yパターン上では反射がないが、位置ずれ補正用パターン29M,C,Y_Yパターン上では反射している。符号37は受光信号の正反射光成分である。正反射光成分は、搬送ベルト5の表面上で強く反射し、位置ずれ補正用パターン29のパターン上では色に拘わらず反射していない。
図3に示すTMセンサ17,18,19は、発光部26と正反射受光部27のアライメントを調整することによって正確に位置ずれ補正用パターン29を検出することができる。このアライメントが機械的公差や取り付け誤差等によってずれたときに、図6(b)から分かるように各色の直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yからの正反射光成分36波形と拡散反射光成分37波形のピーク位置がずれる。すなわち、正反射受光部27からの出力信号(正反射成分37波形)では、29BKパターンは実際のパターンの中点と出力信号のピーク位置が一致しているが、29M,C,Yパターンは実際のパターンの中点と出力信号(正反射成分37波形)のピーク位置が異なる。その結果、カラーパターンの検出位置に誤差が生じ、正確な位置を検出することができない。このカラーパターン検出時の検出誤差は直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yよりも斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sを検出したときに大きくなる。
このカラーパターン検出時のS/N比向上と検出誤差の低減を目的として、直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yの副走査方向の線幅33は正反射受光部27の受光スポット径31とほぼ同じ0.6mmとなっている。斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sの線幅の最短部分も0.6mmとなっている。さらに、照射光のスポット径32は約2mmである。照射光が2本のパターンに同時に照射され、2本のパターンから同時に拡散光が反射されると正常にパターンを検出することができない。これを防ぐために、直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yは、各パターン同士の間隔34が2mm以上となっている。斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sも、各パターン同士の間隔の最短部分が2mm以上となっている。
位置ずれ補正は、図5に示した位置ずれ補正用パターンを用い、TMセンサ17,18,19からの出力に基づいてCPU49が所定の演算処理を実行することにより行われる。すなわち、図5の位置ずれ補正用パターン29の検出結果から直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yの画像位置を求め、CPU49が所定の演算処理を行うことによって副走査レジストのずれ量、スキューを求めることができる。さらに、直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yの画像位置に加えて、斜線パターン29BK_S,29M_S,29C_S,29Y_Sの画像位置を求めてCPU49が所定の演算処理を行うと、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれ量が各々求められる。この結果をもとに位置ずれ補正が行われる。
スキューに関しては、例えば露光器11内の偏向ミラーあるいは露光器11自体をアクチュエータによって傾きを加えることによって補正することができる。副走査方向のレジストずれに対しては、例えばラインの書出しタイミング及びポリゴンミラーの面位相制御によって補正することができる。主走査方向の倍率誤差に関しては、例えば書き込み画周波数を変更することによって補正を行う。主走査方向のレジストずれに関しては、主走査ラインの書出しタイミングを変更することによって補正を行うことができる。
図7は、位置ずれ補正に必要な補正量を算出するための、検出されたデータの処理を行う位置ずれ補正回路の回路構成を示すブロック図である。同図において、位置ずれ補正回路は、制御回路CONTと検出回路SCTとからなり、検出回路SCTは制御回路CONTのI/Oポート47を介して制御回路CONTに接続されている。
検出回路SCTはTMセンサ17,18,19、増幅器42、フィルタ43、A/D変換部44、サンプリング制御45、FIFOメモリ46、及び発光量制御部52を備えている。制御回路CONTはCPU49にパス48を介してRAM50とROM51が接続され、また、I/Oポート47がバス48に接続されている。
このような制御構成では、TMセンサ17,18,19の正反射受光部27で得られた出力信号は、AMP42によって増幅され、フィルタ43によってライン検出の信号成分のみを通過させ、A/D変換器44によってアナログデータからデジタルデータに変換される。データのサンプリングは、サンプリング制御部45によって制御され、サンプリングされたデータはFIFOメモリ46に格納される。1組の位置ずれ補正用パターン29の検出が終了した後、格納されていたデータはI/Oポート47を介して、データバス48によりCPU49及びRAM50にロードされ、CPU49は所定の演算処理を行い、上述した各種ずれ量を求める。
ROM51には、上述した各種ずれ量を演算するためのプログラムをはじめ、本実施例における位置ずれ補正装置及び画像形成装置を制御するための各種プログラムが格納されている。また、CPU49は正反射受光部27からの検出信号を適当なタイミングでモニタしており、搬送ベルト5及び発光部26の劣化等が起こっても確実に検出ができるように発光量制御部52によって発光量を制御しており、正反射受光部27からの受光信号のレベルが常に一定になるようにしている。RAM51はCPU49がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。このように、CPU49とROM51とが、画像形成装置全体の動作を制御する制御手段として機能する。
このように位置ずれ補正用パターン29を作像し、検出することによって各色間の位置ずれ補正を行い、高品質な画像を出力することができる。しかし、クリーニング部20で完全に除去されなかった位置ずれ補正用パターン29の残トナーが印刷される用紙4に転写されてしまうことがある。この印刷される用紙4の残トナーが汚れの原因となる。この残トナー汚れの問題を防ぐために、本実施例における位置ずれ補正装置は位置ずれ補正用パターンの単位面積当りのトナー付着量を計測可能な最小の付着量とする。この付着量を設定するために付着量補正用パターンを用いる。
画像形成装置では、濃度ムラのない高品質な画像を得るために各色のトナー画像を印画紙に転写する際に単位面積当りのトナー付着量を一定にする必要がある。そのために付着量を制御する現像バイアス電圧と露光ビーム光量を様々に変化させた各色の付着量補正用パターンを形成し、TMセンサ等の検出手段によって各色パターンの付着量を検出し、狙いの単位面積当りのトナー付着量を得るための現像バイアス電圧と露光ビーム光量を算出する付着量補正が一般的に行われている。この種の技術は、例えば特許第3667971号公報に記載されている。
この特許第3667971号公報に開示されたトナー付着量補正技術は、画像を光学的に読み取る画像読み取り手段と、該画像読み取り手段によって得られた画像データを出力画像データに変換する画像処理手段と、画像処理手段からの出力画像データに応じて像担持体に画像を書き込む画像書き込み手段と、像担持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段と、現像されたトナー像を転写体に転写し画像形成する画像出力手段と、内部的に所定のパターンを生成する内部パターン生成手段と、内部パターンを上記現像手段によって現像した後、現像された内部パターンのトナー付着量を発光素子と受光素子からなる光学的センサで検知するトナー付着量検知手段とを有する画像形成装置において、トナー付着量検知手段の検知結果を補正するトナー付着量補正動作を有し、補正動作が実行されると、まずトナー付着量が0のときのトナー付着量検知手段のセンサ出力の調整を行い、像担持体の地肌部に対するセンサ出力が所定のレベルになるように光学的センサの発光量を制御し、続いて内部パターンの作成を実行し、像担持体の非画像形成領域に内部パターンの書き込みを行い、内部パターンを現像手段のトナーによって現像した後、現像された内部パターンのトナー付着量をトナー付着量検知手段で検知してその検知結果を制御部のメモリに記憶するという動作をトナーの色数分繰り返し実行し、次いで内部パターンのトナー像を転写体に転写して出力し、内部パターンの出力画像を、画像読み取り手段によって読み取った後、画像処理手段によってトナー毎の濃度成分関連値を検出し、トナー毎の濃度成分関連値の検出結果に基づいて、トナー付着量検知手段での検知結果を補正するというものである。
トナー付着量補正制御については公知の技術が種々提案され、本実施例においても、同様のトナー付着量補正制御を実行するので、トナー付着量補正制御の詳細についてはここでは触れない。
図8は本実施例における付着量補正用パターン30の一例を示す図である。本実施例における付着量補正用パターン30は画像中央にあるTMセンサ18の位置で、付着量補正用パターン30BK_C1,C2,C3,C4、30Y_C1,C2,C3,C4、30M_C1,C2,C3,C4、30C_C1,C2,C3,C4を形成している。付着量補正用パターン30は現像バイアス電圧とレーザ光14の光量をパターン毎に変化させることで様々な付着量のパターンを副走査方向に所定間隔で形成される。パターンは4色全てに対して同じ条件で同様に形成する。この付着量補正用パターン30からの反射光をTMセンサ18で検出し、画像形成装置はTMセンサ18の検出結果を元に付着量補正を行う。
付着量補正用パターン30はさらに画像端部にあるTMセンサ17、19の位置で左側及び右側付着量補正用パターン30BK_L1,L2,L3,L4、30Y_L1,L2,L3,L4、30M_L1,L2,L3,L4、30C_L1,L2,L3,L4と、30BK_R1,R2,R3,R4、30Y_R1,R2,R3,R4、30M_R1,R2,R3,R4、30C_R1,R2,R3,R4を形成している。前記左側及び右側付着量補正用パターン全く同じ条件で作像する。これらの左側及び右側付着量補正用パターンはTMセンサ17,19でそれぞれ検出される。なお、TMセンサ17,19は正反射受光部27のみを備えている。また、以下、左側付着量補正用パターンについては符号30Lで、右側付着量補正用パターンについては符号30Rで、中央の付着量補正用パターンについては符号30Cでそれぞれ総括的に示す。
図9は左側付着量補正用パターン30L、及び右側付着量補正用パターン30R(第1の付着量補正用パターン)の正反射受光部27による検出原理を示す図である。図9(a)は補正用パターン、照射光のスポット径、及び正反射受光部のスポット径との関係を示し、図9(b)は補正用パターンの受光信号の拡散光成分と正反射成分との関係の一例を示し、図9(c)は正反射受光部の出力信号と補正用パターンのエッジを求める求め方を示している。なお、図9において、図6に示したものと同等のものには同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図9(a)に示すように左側及び右側付着量補正用パターン30L,30Rは副走査方向の線幅53が照射光のスポット径32より大きく、また、搬送ベルト5の進行方向54に対して上流側が単位面積当りの付着量が濃くなるように現像バイアス電圧と露光ビーム光量が調節されている。図9(c)において、符号35はTMセンサ17,19の正反射受光部27が左側及び右側付着量補正用パターン(ブラック)30BK_L,30BK_Rを検出したときの出力信号である。この出力信号は付着量補正用パターン30L,30Rからの正反射光成分と拡散反射光成分を含んだ反射光の出力である。
CPU49は、スレッシュライン40とTMセンサ17,19は検出波形が交差した位置をもって、パターンのエッジ41BK_3、41BK_4、41BK_5、41BK_6を検出したと判断する。
図9(b)において符号36は受光信号の拡散反射光成分である。拡散反射光成分36は、搬送ベルト5の表面上とBKの付着量補正用パターン30BK上では反射が少ないが、M,C,Yの付着量補正用パターン30M,C,Y上では反射している。符号37は受光信号の正反射光成分である。正反射光成分37は、搬送ベルト5の表面上で強く反射し、付着量補正用パターン30からは付着量に拘わらず反射強度が低下している。
このようなことから、本実施例では、スレッシュライン40である所定の反射光強度は搬送ベルト5の表面からの反射光強度と最も濃度が高いパターンの反射光強度の中央値、すなわち、1/2の強度に設定し、当該反射光強度をスレッシュライン40として設定している。このスレッシュライン40で設定された光強度は、例えば反射光にノイズが多い場合などは、ノイズを除外するような設定とすることも可能であり、任意に設定可能なものである。
本実施例1における位置ずれ補正用パターン29の現像バイアス電圧と露光ビーム光量は、左側及び右側の付着量補正用パターン30L,30Rにおいて、TMセンサ17,19の両者の出力についてスレッシュライン40で検出できた単位面積当りの付着量が最も少ないパターンと一致する現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βを用いる。図9では、41BK_3、41BK_4で検出できたパターンが位置ずれ補正用パターンの付着量の条件となる。すなわち、図9では2番目のパターンのトナー付着量で位置ずれ補正用パターン29を作成する。したがって、前記現像バイアス電圧αが第2の手段における第2の現像バイアス電圧に対応し、前記露光ビーム光量βが第2の露光量に対応する。
図10は、図8に示したものよりもさらに位置ずれ補正用パターンのトナー付着量を低減可能な付着量補正用パターン30(第2の付着量補正用パターン)を示す図である。このパターンは、左側及び右側の付着量補正用パターン30L’,30R’を、図5及び図6に示した直線パターン29BK_Y,29M_Y,29C_Y,29Y_Yと同様の形状としたものである。すなわち、左側及び右側の付着量補正用パターン30L’,30R’の副走査方向の線幅33は正反射受光部27の受光スポット径31とほぼ同じ0.6mmとなっている。また、付着量補正用パターン30同士の間隔55が照射光のスポット径32である2mm以上となっている。
これは、TMセンサ17,19スポット径が2mm以上、受光スポット径がほぼ0.6mmであることからカラーパターン検出時のS/N比向上と検出誤差の低減を目的として、位置ずれ補正用パターンの29BK,M,C,Y_Yパターンの副走査方向の線幅33は正反射受光部27の受光スポット径31とほぼ同じ0.6mmとなっている。これにより、図8で示した左側及び右側の付着量補正用パターン30L,30Rで懸念されていた検出信号のS/N比の悪化を解消することができる。
図11は、図10に示した左側付着量補正用パターン30L、及び右側付着量補正用パターン30Rの正反射受光部27による検出原理を示す図である。図11において、図11(a)は補正用パターン、照射光のスポット径、及び正反射受光部のスポット径との関係を示し、図11(b)は補正用パターンの受光信号の拡散光成分と正反射成分との関係の一例を示し、図11(c)は正反射受光部の出力信号と補正用パターンのエッジを求める求め方を示している。図11においても、図6に示したものと同等のものには、同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図11(c)に示すように第1及び第3のTMセンサ17,19はスレッシュライン40と検出波形が交差した位置をもって、パターンのエッジ41BK_1、41BK_2、41BK_3、41BK_4、41BK_5、41BK_6を検出したと判断する。検出信号のS/N比が図9に示したパターン形状のものより改善されており、図9の例では、スレッシュライン40で検出できなかったエッジ41BK_1、41BK_2で補正パターン30L’,30R’が検出されている。そのため、この場合には、検出できたエッジ41BK_1、41BK_2の補正パターンが位置ずれ補正用パターンの付着量の条件となる。
このように本実施例1における位置ずれ補正用パターン29は、付着量補正用パターン30L’,R’の検出結果から付着量を最小化して作像する。その結果、クリーニングされないトナーによる印刷紙の汚れを低減することができる。このとき、位置ずれ補正用パターンの誤検出を防ぐため、検出タイミング補正用パターン29BK_Dは画像出力時と同等の付着量で作像しても良い。
また、位置ずれ補正用パターン29の付着量を低減すると検出信号のS/N比は低減する。そのため、環境変化や現像剤の経時劣化等により直近の付着量補正実行時から、付着量と現像バイアス電圧と露光ビーム光量との関係に変化が起こったときには位置ずれ補正の失敗確率が増大する。これを防ぐために、画像形成装置には環境温湿度センサ56が設けられる。環境温湿度センサ56は画像形成装置の外部に設置され、定期的に画像形成装置外部の環境温度と湿度を取得し、保存する(図7参照)。また、直近の位置ずれ補正実行時と付着量補正実行時の環境温度と湿度を取得し、保存する。環境温湿度センサ56の検出出力はI/Oポート47を介して制御回路CONTに接続されている。
画像形成装置は予め環境温度と湿度と、付着量の変化量との関係を格納したテーブルを保持している。このテーブルは例えばRAM50に設定される。CPU49は、環境温湿度センサ56によって直近の付着量補正実行時の環境温度と湿度から一定量付着量が低下する条件の環境温度と湿度を検出したら、次回の位置ずれ補正用パターン29が画像出力時と同等の付着量になるように現像バイアス電圧と露光ビーム光量を設定する(大きくする)。さらに、CPU49は、位置ずれ補正実行時に位置ずれ補正用パターン29の規定のパターン数を検出できなかったときは、付着量が低下していると判断し、次回の位置ずれ補正用パターン29は画像出力時と同等の付着量になるように現像バイアス電圧と露光ビーム光量を設定する(大きくする)。また、画像出力時と同等の付着量で実行した位置ずれ補正実行時において位置ずれ補正用パターン29の規定のパターン数を検出できなかったときは、付着量制御部以外に異常が発生していると判断し、次回の位置ずれ補正は条件を変更せずに実行する。
図12は本実施例1における位置ずれ補正の制御手順を示すフローチャートである。この制御はROM51に格納されているプログラムにしたがってCPU49が実行する。
同図において、まず、CPU49は、RAM50が位置ずれ補正用パターン29用の現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βの値を保持しているかを判定する(ステップS101)。保持している場合はステップS102からステップS112の処理を実行し、保持していない場合には、ステップS113からステップS119の処理を実行する。
そこで、RAM50が位置ずれ補正用パターン29用の現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βの値を保持していると判定した場合、環境温度センサ56によって検出した検出結果に基づいて環境温度と湿度を算出し、算出結果をRAM50に保存する(ステップS102)。次いで、RAM50に保存した環境温度と湿度から前回の付着量補正実行時からの付着量変化量を算出する。付着量の変化量が一定量以上の付着量低下であった場合、言い換えれば、付着量が低下する条件の環境温度と湿度が検出された場合(ステップS103−YES)、現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βの値をRAM50から破棄し(ステップS108)、位置ずれ補正制御を終了するかどうかを判断し、終了しない場合には(ステップS120−NO)、再度ステップS101に戻り、現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βを保持していないという条件で、ステップS113の処理に移行する。終了する場合には(ステップS120−YES)、現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βの値を破棄した状態で終了する。
一方、付着量の変化量が一定量未満の付着量低下であった場合、言い換えれば、付着量が低下する条件の環境温度と湿度が検出されなかった場合(ステップS103−NO)、位置ずれ補正の実行条件に達したか否かを判定する(ステップS104)。位置ずれ補正の実行条件とは、付着量の低下と関係なく、通常の作像プロセスにおいて予め設定されている条件で、例えば作像回数、連続駆動時間などから設定されたものである。この実行条件に達している場合には、RAM50を参照して現像バイアス電圧をαに、露光ビーム光量をβに設定し(ステップS105)、図5に示した位置ずれ補正用パターン29を形成し、位置ずれ補正を実行する(ステップS106)。ステップS104で位置ずれ補正の実行条件に達していない場合には、ステップS102に戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS106で位置ずれ補正処理を実行した後、第1ないし第3のTMセンサ17,18,19で検出した位置ずれ補正用パターンのパターン数を計測し、位置ずれ補正パターンの検出数が規定値より多いか少ないかを判定する(ステップS107)。この判定で、規定値より少ない場合、ステップS108に移行して現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βの値をRAM50から破棄し、ステップS120の処理に移行する。
すなわち、ステップS107で既定値より少ないということは、トナー付着量が少ないということを意味するので、前記現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βを破棄し、ステップS113で位置ずれ補正の条件に達した時点で、現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βを印刷時の設定として濃くして位置ずれ補正を実行することになる。この処理は、第3の手段に相当する。
一方、規定値以上の場合には、付着量補正の実行条件に達したかどうかを判定する(ステップS109)。この判定で付着量補正の実行条件に達していれば(ステップS109−YES)、図8あるいは図10に示した付着量補正用パターンを形成し、付着量補正を実行する(ステップS110)。そして、第1及び第3のTMセンサ17,19によって検出された付着量補正用パターン30L,30Rの検出結果から、新たに現像バイアス電圧α及び露光ビーム光量βを算出し、算出結果をRAM50に保存する(ステップS111)。
次いで、環境温湿度センサ56の検出出力から環境温度と湿度を算出し、算出結果をRAM50に保存する(ステップS112)。保存後、位置ずれ制御を終了するか否かを確認し(ステップS120)、終了しないのであれば(ステップS120−NO)、ステップS101に戻って以降の処理を繰り返し、終了するのであれば(ステップS120−YES)、そのまま終了する。また、ステップS109で付着量補正の実行条件に達していなければ(ステップS109−NO)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。
ステップS101で位置ずれ補正用パターン29用の現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βの値を保持していないと判定された場合には、位置ずれ補正の実行条件に達したか否かを判定し(ステップS113)、実行条件に達していれば、もしくはこの判定処理を繰り返し、実行条件に達した時点で(ステップS113−YES)、印刷時と同等の現像バイアス電圧と露光ビーム光量を設定し(ステップS114)、図5に示した位置ずれ補正用パターン29を搬送ベルト5上に形成して、この位置ずれ補正用パターン29を用いた位置ずれ補正を実行する(ステップS115)。ここでいう印刷時とは、通常の作像過程で画像を形成することを意味する。したがって、ステップS115の位置ずれ補正では、位置ずれ補正用のパターンを形成するときの現像バイアス電圧及び露光ビーム光量ではなく、通常の画像を形成する現像バイアス電圧及び露光ビーム光量で位置ずれ補正用パターンを形成し、この位置ずれ補正用パターンに基づいて位置ずれ補正が実行されることになる。なお、この印刷時と同等の現像バイアス電圧および露光ビーム光量が第2の手段における第1の現像バイアス電圧と第1の露光量に対応する。
次いで、付着量補正の実行条件に達したかどうかを判定する(ステップS116)。この判定で付着量補正の実行条件に達していれば(ステップS116−YES)、図8あるいは図10に示した付着量補正用パターンを形成し、付着量補正を実行する(ステップS117)。そして、第1及び第3のTMセンサ17,19によって検出された付着量補正用パターン30L,30Rの検出結果から、新たに現像バイアス電圧α及び露光ビーム光量βを算出し、算出結果をRAM50に保存する(ステップS118)。次いで、環境温湿度センサ56の検出出力から環境温度と湿度を算出し、算出結果をRAM50に保存する(ステップS119)。保存後、位置ずれ制御を終了するか否かを確認し(ステップS120)、終了しないのであれば(ステップS120−NO)、ステップS101に戻って以降の処理を繰り返し、終了するのであれば(ステップS120−YES)、そのまま終了する。また、ステップS116で付着量補正の実行条件に達していなければ(ステップS116−NO)、ステップS113に戻って以降の処理を繰り返す。
実施例2は、実施例1に対して位置ずれ補正実行時に位置ずれ補正用パターン29の規定のパターン数を検出できなかったときは、付着量が低下していると判断し、この判断に応じて位置ずれ補正用パターン29の作像条件を変更する例である。
すなわち、本実施例2では、位置ずれ補正用パターン29の規定のパターン数を検出できなかったとき、次回の位置ずれ補正用パターン29は失敗時の付着量Xから増分Yを足し合わせた付着量(X+Y)で作像するように、現像バイアス電圧と露光ビーム光量を設定する。付着量(X+Y)はパターン濃度が濃くなりすぎることがないように、印刷時の付着量以下の値(第3の付着量)とする。そのため付着量(X+Y)が印刷時の付着量をオーバしたときは、次回の位置ずれ補正用パターン29は画像出力時と同等の付着量(第1の付着量)になるように現像バイアス電圧と露光ビーム光量を設定する。
図13は実施例2における位置ずれ補正の制御手順を示すフローチャートである。実施例2の制御手順では、実施例1の制御手順である図13に対してステップS103で付着量が低下する条件の環境温度と湿度を検出した後の処理と、ステップS107で位置ずれ補正パターンの検出数が規定値により少ないと判定された後の処理が異なるだけなので、異なる点のみ説明する。
ステップS103でRAM50に保存した環境温度と湿度から前回の付着量補正実行時からの付着量変化量を算出し、付着量の変化量が一定量以上の付着量低下であった場合には、ステップS121に移行する。一定以上の付着量の低下がなかった場合には、ステップS104に移行し、実施例1と同様にステップS107までの処理を実行する。ステップS107で第1ないし第3のTMセンサ17,18,19で検出した位置ずれ補正用パターンのパターン数を計測し、位置ずれ補正パターンの検出数が規定値より多いか少ないかを判定する。この判定で、規定値より少ない場合、ステップS121に移行し、規定値以上の場合、ステップS109に移行する。
すなわち、ステップS103で付着量が低下する条件の環境温度と湿度を検出した場合、及びステップS107で位置ずれ補正パターンの検出数が規定値より少ない場合、ステップS121に移行する。位置ずれ補正パターンの検出数が規定値より少ないとは、位置ずれ補正パターンの濃度が薄いことを意味するので、ステップS121で所定量濃くするようにバイアス電圧αおよび露光ビーム光量βを算出する。
具体的には、ステップS121では、前回の位置ずれ補正実行時の付着量Xから増分Yを足し合わせた付着量(X+Y)で作像するように、現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βを算出する。次いで、付着量(X+Y)が印刷時の付着量より大きいか否かを判定し(ステップS122)、大きい場合には、算出した現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βを破棄し、ステップS120に移行する。付着量(X+Y)が印刷時の付着量以下の場合には、算出した現像バイアス電圧αと露光ビーム光量βをRAM50に保存してステップS120に移行する。したがって、ステップS121の処理が前述の第4の手段に相当する。なお、第4の手段に相当する場合、付着量(X+Y)は増分Yを追加しても、印刷時の付着量以下であり、このときの付着量が第3の付着量に対応する。
ステップS120では、実施例1と同様に位置ずれ補正制御を終了する場合にはそのまま終了し、終了しない場合には、ステップS101に戻って以降の処理を繰り返す。
また、この実施例2の変形例として、環境温湿度センサ56で計測した環境温度と湿度変化により付着量が低下し、位置ずれ補正用パターンを計測する際の単位面積当りのトナー付着量が最小である付着量(第2の付着量)より小さくなったとき(第4の付着量)、付着量が低下しすぎているので、現像バイアス電圧と露光ビーム光量を印刷時と同等に設定し、図4に示した位置ずれ補正を実行する。
あるいは、現像バイアス電圧と露光ビーム光量を印刷時と同等に設定することに代えて、前記第2の付着量とする現像バイアス電圧αおよび露光ビーム光量βよりも付着量を多くするために、現像バイアス電圧および露光ビーム光量をそれぞれ前記αおよびβよりも大きな値とする。ただし、これらの値α、βは、印刷時と同等以下とする。
また、実施例1および2において、前記第2の付着量とする現像バイアス電圧αおよび露光ビーム光量βを印刷時と同等として画像を形成したときのトナー付着量が、印刷時のトナー付着量よりも小さい場合、前記第2の付着量とする現像バイアス電圧αおよび露光ビーム光量βを変更することなく、位置ずれ補正用パターンを形成する。
その他の各部は実施例1と同等に構成され、同等に機能する。
図14は実施例3に係る画像形成装置の作像部の概略構成を示す図である。本実施例3に係る画像形成装置は、間接転写方式のタンデム型画像形成装置であり、実施例1における直接転写方式の搬送ベルトに代えて中間転写ベルトとし、中間転写ベルトに1次転写され、4色重畳された画像を用紙に一括して2次転写することにより用紙上にフルカラーの画像を形成する。
すなわち、図1に図示した画像形成装置に対して、転写ベルト5を中間転写ベルト5aとし、無端状の中間転写ベルト5aが前記従動ローラ8に巻回されている位置に、図示しない2次転写ローラなどを配置して2次転写位置21とし、この位置に用紙4を送り込むようにした点、クリーニング部20が2次転写位置21より中間転写ベルト5aの搬送方向の下流側に位置している点が実施例1の画像形成装置と異なるだけで、他の各部は同一である。
このように構成された間接転写方式のタンデム型画像形成装置では、画像形成に際し、作像部6で各色のトナー画像が感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yと中間転写ベルト5とが接する位置(1次転写位置)で、転写器15BK、15M、15C、15Yの働きにより中間転写ベルト5a上に転写され、中間転写ベルト5a上に各色のトナー画像が重畳されたフルカラー画像が形成される。
一方、給紙トレイ1に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、中間転写ベルト5と用紙4とが接する前記2次転写位置21で、転写バイアスが印加され、中間転写ベルト5aのフルカラーのトナー画像が用紙4上に転写される。
その他の各部は実施例1に示した直接転写方式のタンデム型画像形成装置と同等に構成され同等に機能する。また、本実施例3においても、実施例1の図12に示したトナー付着量補正制御、あるいは実施例2の図13に示したトナー付着量補正制御を実行する。
このように本実施例3では、2次転写位置21はクリーニング部20より中間転写ベルト5aの搬送方向の上流側に位置している。そのため大量のトナーが転写された位置ずれ補正用パターン29や付着量補正用パターン30が頻繁に通過し、その際に飛散したトナーや剥離したトナーが2次転写位置21に付着し、印刷用紙に転写しやすくなる。しかし、前述の実施例1及び2のようなトナー付着量制御を実行することにより、トナー付着量を最小限に抑えるようにしたので、位置ずれ補正用パターンに使用するトナー付着量を低減し、付着トナーによる印刷紙汚れを防ぐことができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となる。
本発明は、複数色を重ねあわせて可視画像を得る装置、及び複数色を重ねあわせて可視画像を得る際に行われる画像位置の位置ずれ補正機能を有する装置全般に適用可能である。
4 用紙
5 搬送ベルト
5a 中間転写ベルト
6 作像部
9 感光体ドラム
10 帯電器
12 現像器
13 感光体クリーナ
15 転写器
17,18,19 TMセンサ
26 発光部
26a 光ビーム
27 正反射受光部
28 拡散反射受光部
29 位置ずれ補正用パターン
30,30L,30R,30L’,30R’ 付着量補正用パターン
35 正反射受光部の出力信号
36 受光信号の拡散反射成分
37 受光信号の正反射成分
40 スレッシュライン
49 CPU
特許第2858735号公報 特許第2642351号公報 特開2008−040454号公報

Claims (6)

  1. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段と、
    前記無端状搬送体に前記作像手段によって位置ずれ補正用パターンと付着量補正用パターンを形成するパターン形成手段と、
    前記無端状搬送体上に形成された前記パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの正反射光と拡散反射光を検出するパターン検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記位置ずれ補正用パターンの検出結果に基づいて前記無端状搬送体上の画像の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に基づいて当該パターンのトナー付着量を演算する付着量演算手段と、
    を備え
    前記パターン検出手段が前記位置ずれ補正用パターンからの反射光を検出したときの反射光強度が所定の反射光レベルであるときに前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断する画像形成装置であって、
    前記付着量補正用パターンは、前記無端状搬送体の進行方向上流側が単位面積当りの付着量が濃くなるように現像バイアス電圧と露光ビーム光量が調節され、
    前記付着量演算手段は、前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に対して前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断したときの前記所定の反射光レベルでスレッシュしたときに、当該反射光レベルより小さく、かつ、単位面積あたり最も少ない付着量で作像するための付着量を算出し、
    前記作像手段は前記算出された付着量に対応する前記単位面積当りの付着量が最も少ない付着量補正用パターンと一致する現像バイアス電圧と露光ビーム光量で位置ずれ補正用パターンを作像すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段と、
    前記無端状搬送体に前記作像手段によって位置ずれ補正用パターンと付着量補正用パターンを形成するパターン形成手段と、
    前記無端状搬送体上に形成された前記パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの正反射光と拡散反射光を検出するパターン検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記位置ずれ補正用パターンの検出結果に基づいて前記無端状搬送体上の画像の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に基づいて当該パターンのトナー付着量を演算する付着量演算手段と、
    を備え、
    前記パターン検出手段が前記位置ずれ補正用パターンからの反射光を検出したときの反射光強度が所定の反射光レベルであるときに前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断し、
    前記付着量補正用パターンは前記像担持体への書き込み露光量と、露光により形成される潜像を現像する際に印加する現像バイアス電圧を変化させ、前記無端状搬送体上の単位面積当りのトナー付着量を変化させて形成され、
    前記付着量演算手段は、前記パターン検出手段により検出した前記反射光の検出結果に基づいて、印刷時の画像形成に必要な第1の付着量で作像するための第1の現像バイアス電圧と第1の露光量を演算するとともに、前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に対して前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断したときの前記所定の反射光レベルでスレッシュしたときに、当該反射光レベルより小さく、かつ、単位面積あたり最も少ない第2の付着量で作像するための第2の現像バイアス電圧と第2の露光量を演算し、
    前記作像手段が、前記第2の現像バイアス電圧と前記第2の露光量で前記位置ずれ補正用パターンを作像する画像形成装置であって、
    環境温度と湿度を計測できる温湿度センサを有し、
    前記温湿度センサは直近の前記第2の付着量の演算実行時に第1の環境温度と第1の湿度を計測し、
    前記温湿度センサは周期的に第2の環境温度と第2の湿度を計測し、
    前記付着量演算手段は、第2の環境温度と第1の環境温度の差と、第1の湿度と第2の湿度の差に基づき、前記第2の付着量から変化した第4の付着量を算出し、
    前記作像手段は、前記第4の付着量が前記第2の付着量より小さいときに、前記第2の現像バイアス電圧を前記第1の現像バイアス電圧と等しくし、前記第2の露光量を前記第1の露光量と等しくして前記位置ずれ補正用パターンを作像すること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段と、
    前記無端状搬送体に前記作像手段によって位置ずれ補正用パターンと付着量補正用パターンを形成するパターン形成手段と、
    前記無端状搬送体上に形成された前記パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの正反射光と拡散反射光を検出するパターン検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記位置ずれ補正用パターンの検出結果に基づいて前記無端状搬送体上の画像の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に基づいて当該パターンのトナー付着量を演算する付着量演算手段と、
    を備え、
    前記パターン検出手段が前記位置ずれ補正用パターンからの反射光を検出したときの反射光強度が所定の反射光レベルであるときに前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断し、
    前記付着量補正用パターンは前記像担持体への書き込み露光量と、露光により形成される潜像を現像する際に印加する現像バイアス電圧を変化させ、前記無端状搬送体上の単位面積当りのトナー付着量を変化させて形成され、
    前記付着量演算手段は、前記パターン検出手段により検出した前記反射光の検出結果に基づいて、印刷時の画像形成に必要な第1の付着量で作像するための第1の現像バイアス電圧と第1の露光量を演算するとともに、前記パターン検出手段による前記付着量補正用パターンの検出結果に対して前記位置ずれ補正用パターンを検出したと判断したときの前記所定の反射光レベルでスレッシュしたときに、当該反射光レベルより小さく、かつ、単位面積あたり最も少ない第2の付着量で作像するための第2の現像バイアス電圧と第2の露光量を演算し、
    前記作像手段は、前記第2の現像バイアス電圧と前記第2の露光量で前記位置ずれ補正用パターンを作像する画像形成装置であって、
    環境温度と湿度を計測できる温湿度センサを有し、
    前記温湿度センサは直近の前記第2の付着量の演算実行時に第1の環境温度と第1の湿度を計測し、
    前記温湿度センサは周期的に第2の環境温度と第2の湿度を計測し、
    前記付着量演算手段は、第2の環境温度と第1の環境温度の差と、第1の湿度と第2の湿度の差に基づき、前記第2の付着量から変化した第4の付着量を算出し、
    前記作像手段は、前記第4の付着量が前記第2の付着量より小さいときに、第4の付着量より大きい第3の付着量で作像するための第3の現像バイアス電圧と第3の露光量を算出し、前記第2の現像バイアス電圧を前記第3の現像バイアス電圧と等しくし、前記第2の露光量を前記第3の露光量と等しくして前記位置ずれ補正用パターンを作像すること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成装置であって、
    前記第2の現像バイアス電圧と前記第2の露光量で作像された前記位置ずれ補正用パターンに前記光ビームを照射し、前記位置ずれ補正用パターンからの前記反射光の反射光強度が前記所定の反射光レベルより大きいときに、前記作像手段は、前記第2の現像バイアス電圧前記第の現像バイアス電圧と等しくし、前記第2の露光量前記第の露光量と等しくすること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2又は3に記載の画像形成装置であって、
    前記第2の現像バイアス電圧と前記第2の露光量で作像された前記位置ずれ補正用パターンに前記光ビームを照射し、前記位置ずれ補正用パターンからの前記反射光の反射光強度が前記所定の反射光レベルより大きいときに、前記作像手段は、前記第2の付着量より大きい第3の付着量で作像するための第3の現像バイアス電圧と第3の露光量を算出し、前記第2の現像バイアス電圧は前記第3の現像バイアス電圧と等しくし、前記第2の露光量は前記第3の露光量と等しくすること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置であって、
    前記第3の付着量は前記第1の付着量以下であること
    を特徴とする画像形成装置。
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