JP5262692B2 - 車両のブレーキ操作の評価装置、車両のブレーキ操作の評価方法、ブレーキ制御装置及びバッテリ制御装置 - Google Patents

車両のブレーキ操作の評価装置、車両のブレーキ操作の評価方法、ブレーキ制御装置及びバッテリ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両のブレーキ操作の評価装置、車両のブレーキ操作の評価方法、ブレーキ制御装置及びバッテリ制御装置に関する。
従来、駆動源としてモータを備える車両として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
この技術では、検出したモータの回転数が最大回生制動力に勾配が現れる設定回転数領域に属さない場合に、トルク指令値の時間変動を許容する。
これにより、トルク指令値の時間変動を許容しても、モータ回転数検出値の振動に起因するブレーキフィーリングの悪化が発生しない。よって、ブレーキペダルの踏み増し時や踏み戻し時等の過渡状態において、運転者のブレーキ操作に対する回生制動力の応答性を向上することができる。
特開平8−251709号公報
しかしながら、上記従来技術では、運転者が、適切なブレーキ操作を行っているか否かを判断することができず、燃費運転を訴求することができない。
例えば、駆動源としてモータを備える車両では、回生制動により発生した電力を効率的に回収(充電)するために、運転者が適切なブレーキ操作を行う必要がある。しかしながら、上記従来技術では、運転者が、回生制動により発生した電力を効率的に回収することができるブレーキ操作を行っているか否かを判断することができない。
本発明は、運転者が、適切なブレーキ操作を行っているか否かを判断することができ、燃費運転を訴求することが可能な車両のブレーキ操作の評価装置、車両のブレーキ操作の評価方法、ブレーキ制御装置及びバッテリ制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ブレーキペダルの踏込み量に基づいて要求制動力を算出するとともに、モータが出力可能な最大回生制動力、及び、バッテリが入力可能な最大回生制動力のうち、少なくとも一方の最大回生制動力を算出する。そして、要求制動力及び最大回生制動力に基づいてブレーキ操作の評価値を算出し、この評価値に応じた情報を報知する。この際、要求制動力が最大回生制動力を超えている場合、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合と比較して、ブレーキ操作の評価値を低く算出する。
本発明によれば、要求制動力が最大回生制動力を超えている場合、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合と比較して、ブレーキ操作の評価値を低く算出する。
以上によって、本発明によれば、運転者が、適切なブレーキ操作を行っているか否かを判断することができ、燃費運転を訴求することが可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両を示す概略構成図である。
なお、図1では、強電は細破線、弱電は細実線、動力は太実線、油圧回路は太破線で示す。
図1に示すハイブリッド車両1は、駆動源としてのエンジン10及びモータ11と、エンジン10及びモータ11の駆動力を駆動輪3に伝達する変速機13と、エンジン10及びモータ11の駆動を制御するコントロールユニット20とを備えている。
なお、本実施形態では、ハイブリッド車両1を、前輪を駆動輪3とし、後輪を従動輪4とする前輪駆動車として構成している。なお、ハイブリッド車両1は、後輪駆動車又は四輪駆動車として構成しても構わない。
エンジン10は、変速機13に対して駆動力を入力する。また、エンジン10は、設定条件を満たす場合、モータ11に対して駆動力を付与して、モータ11を発電機として作動する。
モータ11は、駆動輪3の駆動時(力行時)には、モータとして作用し、変速機13に対して駆動力を入力する。また、モータ11は、回生時には、ジェネレータ(発電機)として作用する。すなわち、モータ11は、駆動輪3の回生制動時には、駆動輪3の運動エネルギにより電力の回生(発電)を行う。また、モータ11は、設定条件を満たす場合、エンジン10の駆動力により電力の回生を行う。
変速機13は、駆動輪3の駆動時には、エンジン10及びモータ11のうち少なくとも一方が入力した駆動力を、ディファレンシャルギヤ14を介して、それぞれの駆動輪3に伝達する。また、変速機13は、駆動輪3の回生制動時には、駆動輪3の運動エネルギをモータ11に伝達する。なお、変速機13は、有段変速機(AT)及び無段変速機(CVT)のうちいずれであっても構わない。
また、ハイブリッド車両1は、加速時に運転者が踏込んだアクセルペダルのストローク量を検出するアクセルセンサ21と、減速時に運転者が踏込んだブレーキペダルのストローク量を検出するブレーキセンサ22とを備えている。
アクセルセンサ21は、検出したアクセルペダルのストローク量に応じた信号を、コントロールユニット20に対して出力する。ブレーキセンサ22は、検出したブレーキペダルのストローク量に応じた信号を、コントロールユニット20に対して出力する。
また、ハイブリッド車両1は、モータ11の回転数を検出する回転数センサ23と、自車両の前方の設定範囲に存在する障害物を検出する障害物センサ25と、自車両の車重を検出する車重センサ29とを備えている。ここで、障害物としては、他車両等が該当する。
回転数センサ23は、検出したモータ11の回転数応じた信号を、コントロールユニット20に対して出力する。
障害物検出センサ25としては、レーダー等を用いる。障害物検出センサ25は、自車両の前方の設定範囲に存在する障害物の存在を検出するとともに、該障害物と自車両との距離を検出する。そして、障害物検出センサ25は、検出した障害物と自車両との距離に応じた信号を、コントロールユニット20に対して出力する。
車重センサ29は、検出した自車両の車重に応じた信号を、コントロールユニット20に対して出力する。
また、ハイブリッド車両1は、インバータ30と、インバータ30を介してモータ11に対して電力を供給する強電バッテリ31とを備えている。
インバータ30は、モータ11の力行時には、コントロールユニット20からの指令に応じて、強電バッテリ31からモータ11への電力の供給を制御する。また、インバータ30は、モータ11の回生時には、モータ11が回生した電流の強電バッテリ31への充電を制御する。
強電バッテリ31は、モータ11の力行時には、インバータ30を介してモータ11に対して電力を供給する。また、強電バッテリ31は、モータ11の回生時には、モータ11が回生した電力をインバータ30を介して取得し、これを充電する。
また、ハイブリッド車両1は、コントロールユニット20の動作電源となる補助バッテリ41を備えている。
補助バッテリ41は、本実施形態では、強電バッテリ31からDC/DCコンバータ42を介して電力を取得する。DC/DCコンバータ42は、強電バッテリ31が入力した電圧を、12V程度に変換し、補助バッテリ41に供給する。なお、DC/DCコンバータ42は、従来のエンジン駆動車両におけるオルタネータと同様の機能を有する。
両駆動輪3及び両従動輪4は、それぞれ、車輪の機械制動を行う機械ブレーキ51を備えている。各機械ブレーキ51は、ホイールシリンダを有し、ホイールシリンダの制動流体圧に応じて車輪に対して制動力を付与する。
また、ハイブリッド車両1は、各機械ブレーキ51のホイールシリンダの制動流体圧を制御するブレーキアクチュエータ50を備えている。
ブレーキアクチュエータ50は、コントロールユニット20からの制動力指令値に応じて、各機械ブレーキ51のホイールシリンダの制動流体圧を制御する。
また、ハイブリッド車両1は、自動運転スイッチ26と、ナビゲーションシステム27とを備えている。
自動運転スイッチ26は、運転者の操作によりON状態となった場合、検出信号をコントロールユニット20に対して出力する。
ナビゲーションシステム27は、道路情報とともに、運転者の目的地の入力に基づいて設定した経路情報を、コントロールユニット20に対して出力する。ここで、経路情報としては、設定した経路における信号、交差点、料金所、渋滞状況、目的地までの距離等の情報が該当する。
コントロールユニット20は、強電バッテリ31の状態を常時監視する。具体的には、コントロールユニット20は、強電バッテリ31について蓄電状態SOC(State of Charge)、温度、劣化状況等を監視し、これらに応じて入出力可能電力量を算出する。
また、コントロールユニット20は、アクセルセンサ21が入力した信号に基づいて、アクセルペダルのストローク量(踏込み量)を算出する。さらに、コントロールユニット20は、回転数センサ23が入力した信号に基づいて、ハイブリッド車両1の車速を算出する。
そして、コントロールユニット20は、入出力可能電力量、アクセルペダルのストローク量及び車速から、運転者が希望している車両の駆動力を実現可能な運転モード(EVモード、HEVモード)を選択する。また、コントロールユニット20は、入出力可能電力量、アクセルペダルのストローク量及び車速から、エンジントルク目標値、モータトルク目標値を算出する。
ここで、コントロールユニット20は、低速走行時、低負荷走行時等(例えば、停車状態からの発進時)には、電気走行(EV)モードを選択する。EVモードでは、コントロールユニット20は、モータ11の駆動力のみによって駆動輪3を駆動する。EVモードでは、コントロールユニット20は、モータ11のトルクがモータトルク目標値となるように、インバータ30を介してモータ11を制御する。
一方、コントロールユニット20は、高速走行時、大負荷走行時、強電バッテリ31の出力可能電力量が少ない時等には、ハイブリッド走行(HEV走行)モードを選択する。HEVモードでは、コントロールユニット20は、主としてエンジン10の駆動力によって駆動輪3を駆動し、補助的にモータ11の駆動力によって駆動輪3を駆動する。HEVモードでは、コントロールユニット20は、モータ11のトルクがモータトルク目標値となるように、インバータ30を介してモータ11を制御するとともに、エンジン10のトルクがエンジントルク目標値となるように、エンジン10を制御する。
コントロールユニット20は、HEVモードによる走行中において、エンジン10を最適燃費で運転さるとエネルギが余剰となる場合、この余剰エネルギによりモータ11を発電機として作動する。これにより、モータ11が、余剰エネルギを電力に回生し、回生した電力をインバータ30を介して強電バッテリ31に充電する。
一方、コントロールユニット20は、ハイブリッド車両1の制動時には、モータ11による回生制動力と機械ブレーキ51による摩擦制動力とを協調制御することで、減速エネルギを回生しつつ運転者の要求制動力を確保している。
次に、コントロールユニット20の構成について詳細に説明する。
コントロールユニット20は、ブレーキ制御部60と、バッテリ制御部70と、ブレーキ操作評価部80とを備えている。
図2は、コントロールユニットの概略構成図である。
図2に示すコントロールユニット20は、要求制動力算出部61と、最大回生制動力算出部62と、制動力配分算出部63とを備えている。
要求制動力算出部61は、ブレーキセンサ22が入力した信号に応じて、ブレーキペダルのストローク量(踏込み量)に対する要求制動力を算出する。そして、要求制動力算出部61は、算出した要求制動力を制動力配分算出部63及び後述する評価部84に対して出力する。
最大制動力算出部62は、蓄電状態検出部62aと、容量範囲設定部62bと、回転数検出部62cとを備えている。
蓄電状態検出部62aは、強電バッテリ31の状態を常時監視する。具体的には、蓄電状態検出部62aは、強電バッテリ31の蓄電状態SOC(State of Charge)を算出する。
容量範囲設定部62bは、強電バッテリ31の全容量に対して許容する充電率の範囲(以下、許可容量範囲とする)を設定する。ここで、許可容量範囲とは、強電バッテリ31について許容する充電率の上限値と下限値とにより定義する範囲を意味する。すなわち、容量範囲設定部62bは、強電バッテリ31について過充電による劣化等を防止することを目的として、強電バッテリ31の充電率について使用を許可する範囲を限定している。
回転数検出部62cは、回転数センサ23が入力した信号に応じて、モータ11の回転数を算出する。
そして、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31の蓄電状態SOC、モータ11の回転数、強電バッテリ31の温度、強電バッテリ31の許可容量範囲等に基づいて、最大回生制動力を算出する。
図3は、速度に対する要求制動力の配分の設定例を示す図である。ここで、図3は、要求制動力を、回生制動力分と摩擦制動力分とに配分する方法の一例を示している。図3では、太実線が最大回生制動力を示している。そして、図3では、要求制動力が最大回生制動力を超える場合、摩擦制動力が発生することを示している。図4は、強電バッテリの温度に対する強電バッテリの入力制限値の設定例を示す図である。また、図5は、強電バッテリのSOCに対する強電バッテリの入力制限値の設定例を示す図である。
ここで、本実施形態では、最大回生制動力算出部62は、モータ11の回転数に基づいて、第1の最大回生制動力を算出する。また、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31のSOC、温度等の強電バッテリ31の状態に基づいて、第2の最大回生制動力を算出する。そして、最大回生制動力算出部62は、第1の最大回生制動力と第2の最大回生制動力とを比較して、第1の最大回生制動力及び第2の最大回生制動力のうち小さい方を最大回生制動力とする。
最大回生制動力算出部62は、例えば、図3の太実線に示すように、最大回生制動力を算出する。
そして、最大回生制動力算出部62は、図4に示すように、強電バッテリ31の温度が常温範囲を離れるほど、強電バッテリ31の入力制限値を低く設定する。ここで、入力制限値とは、強電バッテリ31への充電を許可する電流値の上限を意味する。そして、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31の入力制限値に応じて、図3の太実線に示す最大回生制動力を補正する。すなわち、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31の入力制限値が低くなるほど、最大回生制動力が小さくなるように補正する。
また、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31の蓄電状態SOCに応じて、強電バッテリ31の入力制限値を制限する。例えば、図5に示すように、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31の充電率が設定値以上になると、充電率が高くなるほど、入力制限値を低く設定する。これにより、強電バッテリ31の過充電を防止する。そして、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31の入力制限値に応じて、図3の太実線に示す最大回生制動力を補正する。すなわち、最大回生制動力算出部62は、強電バッテリ31の入力制限値が低くなるほど、最大回生制動力が小さくなるように補正する。
そして、最大回生制動力算出部62は、算出した最大回生制動力を制動力配分算出部63及び後述する評価部84に対して出力する。
制動力配分算出部63は、要求制動力算出部61が入力した要求制動力を、回生制動力分と摩擦制動力分とに分担する。制動力配分算出部63は、最大回生制動力算出部62が入力した最大回生制動力に基づいて、要求制動力を回生制動力分と摩擦制動力分とに配分する。ここで、制動力配分算出部63は、要求制動力の配分において、摩擦制動に対して回生制動を優先する。これにより、特に、加速及び減速を繰り返す走行パターンにおいて、エネルギ回収効率を高め、より低い車速まで回生制動によるエネルギの回収を実現している。
制動力配分算出部63は、例えば、図3に示すマップに基づいて、要求制動力算出部61が入力した要求制動力を、車速に応じて、回生制動力分と摩擦制動力分とに分担する。
図3に示すように、要求制動力が最大回生制動力を超えると、摩擦制動力が発生する。したがって、制動制御時には、図3に示す太実線に沿うように制動力を発生せると、回生制動により効率良く車両の運動エネルギを電気エネルギへと変換することができる。このためには、ブレーキ操作時に、運転者が、ブレーキペダルの踏込み量及びタイミング等を適切に行う必要がある。また、運転者が、車速に応じて、ブレーキの踏込み量を変化させる必要がある。
なお、図3に示す回生制動領域では、回生制動で発生した電流による強電バッテリ31の充電効率に差は生じない。また、図3に示す回生制動領域では、要求制動力が最大回生制動力に近いほど、回生制動により発生した電流の電流値が大きくなるため、必要以上に制動距離が長くなることはない。
そして、制動力配分算出部63は、要求制動力のうち摩擦制動力分に応じた制動力指令値を、ブレーキアクチュエータ50に対して出力する。そして、ブレーキアクチュエータ50は、制動力配分算出部63が入力した制動指令値に応じて、各機械ブレーキ51のホイールシリンダの制動流体圧を制御する。
また、制動力配分算出部63は、要求制動力のうち回生制動力分に応じた制動指令値を、インバータ30に対して出力する。そして、インバータ30は、制動力配分算出部63が入力した制動指令値に応じて、モータ11を発電機として作動する。
また、コントロールユニット20は、自動運転制御部90を備えている。
自動運転制御部90は、障害物検出部91を備えている。
障害物検出部91は、障害物検出センサ25が入力した検出信号及びナビゲーションシステム27が入力した情報に基づいて、自車両の前方の設定範囲に存在する障害物を検出する。また、障害物検出部91は、障害物検出センサ25が入力した検出信号に基づいて、障害物と自車両との距離を算出する。
自動運転制御部90は、自動運転スイッチ26が入力した検出信号に応じて、自動運転スイッチ26がON状態であることを検出する。そして、自動運転制御部90は、自動運転スイッチ26がON状態であることを検出し、自車両の前方の設定範囲に障害物を検出せず、かつ、自車両の車速が設定された閾値を超えている場合、自動運転開始信号を制動力配分算出部63に対して出力する。
また、コントロールユニット20は、回生制動量算出部81と、運動エネルギ算出部82と、車速検出部83と、評価部84とを備えている。
回生制動量算出部81は、ハイブリッド車両1の発生制動量を監視する。ここで、発生制動量とは、ハイブリッド車両1に発生した制動量(エネルギ量)を意味する。回生制動量算出部81は、発生制動量について、モータ11による回生制動量と、機械ブレーキ51による摩擦制動量とを個別に監視する。そして、回生制動量算出部81は、算出したモータ11による回生制動量を評価部84に対して出力する。
車速検出部83は、回転数センサ23が入力した信号に応じて、自車両の車速を算出する。そして、車速検出部83は、算出した車速を運動エネルギ算出部82及び評価部84に対して出力する。なお、本実施形態では、車速検出部83は、モータ11の回転数に基づいて車速を算出しているが、他の方法を用いても構わない。
運動エネルギ算出部82は、車重センサ29が入力した信号に応じて、自車両の車重を算出する。そして、運動エネルギ算出部82は、算出した車重及び車速検出部83が入力した車速に基づいて、自車両の運動エネルギを算出する。運動エネルギ算出部82は、算出した運動エネルギを評価部84に対して出力する。
評価部84は、要求制動力算出部61が入力した要求制動力及び最大回生制動力算出部62が入力した最大回生制動力に基づいて、ブレーキ操作の評価値を算出する。そして、評価部84は、算出したブレーキ操作の評価値に応じた情報を表示するように、ナビゲーションシステム27に対して指令を出力する。
ここで、要求制動力算出部61、最大回生制動力算出部62、評価部84、回生制動量算出部81、運動エネルギ算出部82及び車速検出部83が、ブレーキ操作評価部80を構成する。また、最大回生制動力算出部62、評価部84、回生制動量算出部81、運動エネルギ算出部82、車速検出部83、制動力配分算出部63及び自動運転制御部90が、ブレーキ制御部60を構成する。さらに、要求制動力算出部61、最大回生制動力算出部62、評価部84、回生制動量算出部81、運動エネルギ算出部82及び車速検出部83が、バッテリ制御部70を構成する。
次に、コントロールユニット20が実行する制動制御処理について、図6を参照して説明する。
図6は、コントロールユニットが実行する制動制御処理のフローチャートである。
コントロール60は、ハイブリッド車両1の始動中、制動制御処理を繰り返し実行する。
なお、この図6に示す処理内には通信処理を設けていないが、演算処理によって取得した情報は、随時、記憶装置に更新して記憶するとともに、必要な情報を随時、記憶装置から読み出す。
図6に示すように、コントロールユニット20が制動制御処理を実行すると、まず、ステップS1において、要求制動力算出部61は、ブレーキセンサ22が入力した信号に応じて、制動制御を開始するか否かを判定する。そして、制動制御を開始すると判定した場合、ステップS2へと移行する。一方、制動制御を開始しないと判定した場合、処理を終了する。
次に、ステップS2において、自動運転制御部90は、運転者が自動運転スイッチ26をON状態に操作しているか否かを判定する。そして、運転者が自動運転スイッチ26をON状態に操作していないと判定した場合、ステップS3に移行する。一方、運転者が自動運転スイッチ26をON状態に操作していると判定した場合、ステップS13に移行する。
次に、ステップS3において、運動エネルギ算出部82は、制動制御開始時点におけるハイブリッド車両1の運動エネルギWを、下記式(1)により算出する。
W=(M×V2)/2
ここで、Mはハイブリッド車両1の車重、Vはハイブリッド車両1の車速を意味する。
ここで、車重Mについては、本実施形態では、車重センサ29が入力した信号に応じて算出しているが、固定値を用いても構わない。
また、必要に応じて、算出した運動エネルギWを、勾配程度に基づいて補正する。
次に、ステップS4において、評価部84は、ブレーキ操作の評価値aの積算を開始する。
ここで、評価部84は、要求制動力が最大回生制動力を超えている場合、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合と比較して、ブレーキ操作の評価値aを低く算出する。本実施形態では、評価部84は、要求制動力が最大回生制動力を超えている場合、要求制動力と最大回生制動力との差が大きいほど、ブレーキ操作の評価値aを低く設定する。
また、評価部84は、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合、最大回生制動力と要求制動力との差が小さいほど、ブレーキ操作の評価値aを高く算出する。
さらに、評価部84は、車速検出部83が入力した車速Vが高いほど、ブレーキ操作の評価値aを高く算出するように重み付けを行う。
次に、ステップS5において、要求制動力算出部61は、ブレーキセンサ22が入力した信号に応じて、制動制御を終了するか否かを判定する。そして、制動制御を終了すると判定した場合、ステップS6へと移行する。一方、制動制御を終了しないと判定した場合、ステップS4に移行する。
次に、ステップS6において、評価部84は、ブレーキ操作の評価値aの積算を終了し、ブレーキ操作の評価値の積算値Aを算出する。
次に、ステップS7において、運動エネルギ算出部82は、制動制御開始時点と制動制御終了時点との間における、ハイブリッド車両1の運動エネルギの変化量ΔWを算出する。
次に、ステップS8において、回生制動量算出部81は、制動制御開始時点から制動制御終了時点との間に発生したモータ11による回生制動量の積算値Bを算出する。
次に、ステップS9において、評価部84は、運動エネルギの変化量ΔW及び回生制動量の積算値Bに応じて、ブレーキ操作の評価値の積算値Aを補正して、ブレーキ操作の最終評価値Eを算出する。
図7は、最終評価値Eの設定例を示す図である。
図7に示すように、評価部84は、運動エネルギの変化量ΔWが大きいほど、かつ、回生制動量の積算値Bが大きいほど、ブレーキ操作の最終評価値Eを高く算出する。ここで、ブレーキ操作の最終評価値Eが高いほど、回生制動によりより効率良く運動エネルギを電気エネルギへと変換していることを示し、運転者のブレーキ操作の評価がより高いことを示す。
次に、ステップS10において、評価部84は、ブレーキ操作の最終評価値Eに応じた情報をナビゲーションシステム27に表示して、一連の処理を終了する。
ここで、ナビゲーションシステム27は、ブレーキ操作の最終評価値Eに応じた情報として、ブレーキ操作の最終評価値Eに応じたランクやポイントを表示する。
一方、ステップS2において、運転者が自動運転スイッチ26をON状態に操作していると判定した場合、ステップS13に移行する。
次に、ステップS13において、障害物検出部91は、自車両の前方の設定範囲に存在する障害物を検出したか否かを判定する。そして、自車両の前方の設定範囲に存在する障害物を検出したと判定した場合、ステップS3に移行する。一方、自車両の前方の設定範囲に存在する障害物を検出していないと判定した場合、ステップS14に移行する。
次にステップS14において、自動運転制御部90は、車速Vが設定された閾値を超えているか否かを判定する。そして、車速Vが設定された閾値を超えている場合、ステップS15に移行する。一方、車速Vが設定された閾値を超えていない場合、ステップS3に移行する。
次に、ステップS15において、運動エネルギ算出部82は、制動制御開始時点におけるハイブリッド車両1の運動エネルギWを、上記式(1)により算出する。
次に、ステップS16において、制動力配分算出部63は、最大回生制動力算出部62が算出した最大回生制動力を目標として回生制動力を算出する。すなわち、制動力配分算出部63は、図3に示す最大回生制動力の太実線をトレースするように制動力を算出する。
次に、ステップS17において、評価部84は、上記ステップS4と同様に、ブレーキ操作の評価値aの積算を開始する。
次に、ステップS18において、要求制動力算出部61は、ブレーキセンサ22が入力した信号に応じて、制動制御を終了するか否かを判定する。そして、制動制御を終了すると判定した場合、ステップS6へと移行する。一方、制動制御を終了しないと判定した場合、ステップS17に移行する。
次に、容量範囲設定部62bによる、強電バッテリ31の許可容量範囲の補正処理について説明する。
評価部84は、算出したブレーキ操作の最終評価値Eを容量範囲設定部62bに対して出力する。そして、容量範囲設定部62bは、評価部84が入力したブレーキ操作の最終評価値Eを設定期間において積算する。
そして、容量範囲設定部62bは、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値に応じて、強電バッテリ31の許可容量範囲を補正する。
図8は、ブレーキ操作の最終評価値の積算値に対する許可容量範囲の設定例を示す。
図8に示すように、容量範囲設定部62bは、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が設定値となるまでは、一定の許可容量範囲を設定する。すなわち、容量範囲設定部62bは、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が設定値となるまでは、許可容量範囲を上限初期値と下限初期値との間に設定する。
そして、容量範囲設定部62bは、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が設定値を超えた場合、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が大きくなるほど、許可容量範囲を広く補正する。すなわち、容量範囲設定部62bは、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が設定値を超えた場合、許可容量範囲を、最大で上限限界値と下限限界値との間まで広げる。
(動作・作用)
次に、本発明に係るコントロールユニット20の動作・作用について説明する。
ハイブリッド車両1が始動すると、コントロールユニット20は、制動制御処理を繰り返し実行する。
すなわち、コントロールユニット20は、まず、ブレーキセンサ22が入力した信号に応じて、制動制御を開始するか否かを判定する(ステップS1)。
そして、自動運転制御を開始しない場合、コントロールユニット20は、制動制御開始時点におけるハイブリッド車両1の運動エネルギWを算出する(ステップS3)。
また、コントロールユニット20は、ブレーキ操作の評価値aの積算を開始し(ステップS4)、該ブレーキ操作の評価値aの積算を制動制御の終了まで継続する。この際、コントロールユニット20は、要求制動力が最大回生制動力を超えている場合、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合と比較して、ブレーキ操作の評価値aを低く算出する。また、コントロールユニット20は、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合、最大回生制動力と要求制動力との差が小さいほど、ブレーキ操作の評価値aを高く算出する。さらに、コントロールユニット20は、車速検出部83が入力した車速Vが高いほど、ブレーキ操作の評価値aを高く算出するように重み付けを行う。
ここで、ハイブリッド車両1では、車両の運動エネルギを、回生制動により効率良く電気エネルギへと変換することが求められる。そして、ハイブリッド車両1では、運転者のブレーキ操作状況に応じて、要求制動力に対するモータ11による回生制動力と機械ブレーキ51による摩擦制動力との配分を設定する。例えば、ハイブリッド車両1では、運転者がブレーキを強く踏込んだ場合、要求制動力に対する機械ブレーキ51による摩擦制動力の配分を大きく設定する。そして、要求制動力に対する機械ブレーキ51による摩擦制動力の配分が大きくなると、回生制動による強電バッテリ31の充電量が少なくなる。すなわち、摩擦制動により運動エネルギを消費するため、回生制動により電気エネルギが減少する。このように、ハイブリッド車両1では、運転者のブレーキ操作状況と回生制動によりモータ11が回生した電力の充電量とには相関性がある。
したがって、要求制動力が最大回生制動力を超えている場合、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合と比較して、ブレーキ操作の評価値aを低く算出することにより、エネルギの回収効率と運転者のブレーキ操作状況とを関連付けた評価が可能となる。すなわち、運転者のブレーキ操作状況の評価が、運転者が違和感を持ちにくいより適切な内容となる。
これにより、運転者が、適切なブレーキ操作を行っているか否かを判断することができ、燃費運転を訴求することが可能となる。
また、ハイブリッド車両1では、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合、要求制動力が最大回生制動力に近いほど、回生制動によるエネルギの回収効率が高くなる。
したがって、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合、最大回生制動力と要求制動力との差が小さいほど、ブレーキ操作の評価値aを高く算出することにより、エネルギの回収効率と運転者のブレーキ操作状況とを関連付けた評価が可能となる。すなわち、運転者のブレーキ操作状況の評価が、運転者が違和感を持ちにくいより適切な内容となる。
さらに、車速検出部83が入力した車速Vが高いほど、ブレーキ操作の評価値aを高く算出するように重み付けを行うことにより、回生制動量が多くなる高車速域でのブレーキ操作を重視するため、運転者のブレーキ操作状況の評価がより適切となる。
そして、コントロールユニット20は、制動制御を終了すると判定した場合(ステップS5)、ブレーキ操作の評価値aの積算を終了し、ブレーキ操作の評価値の積算値Aを算出する(ステップS6)。
また、コントロールユニット20は、制動制御開始時点と制動制御終了時点との間における、ハイブリッド車両1の運動エネルギの変化量ΔWを算出する(ステップS7)。
また、コントロールユニット20は、制動制御開始時点から制動制御終了時点との間に発生したモータ11による回生制動量の積算値Bを算出する(ステップS8)。
そして、コントロールユニット20は、運動エネルギの変化量ΔW及び回生制動量の積算値Bに応じて、ブレーキ操作の評価値の積算値Aを補正して、ブレーキ操作の最終評価値Eを算出する(ステップS9)。この際、コントロールユニット20は、運動エネルギの変化量ΔWが大きいほど、かつ、回生制動量の積算値Bが大きいほど、ブレーキ操作の最終評価値Eを高く算出する。
ここで、ハイブリッド車両1では、制動制御時には、運動エネルギの変化量が大きく、かつ、回生制動量が大きいほど、多くの運動エネルギを回生制動により電気エネルギとして回収したことを意味する。
したがって、運動エネルギの変化量ΔWが大きいほど、かつ、回生制動量の積算値Bが大きいほど、ブレーキ操作の最終評価値Eを高く算出することにより、エネルギの回収効率と運転者のブレーキ操作状況とを関連付けた評価が可能となる。すなわち、運転者のブレーキ操作状況の評価が、運転者が違和感を持ちにくいより適切な内容となる。
そして、コントロールユニット20は、ブレーキ操作の最終評価値Eに応じた情報をナビゲーションシステム27に表示して、一連の処理を終了する。
一方、制動制御を開始すると判定した場合、コントロールユニット20は、自動運転制御を開始するか否かを判定する。すなわち、コントロールユニット20は、自動運転スイッチ26がON状態(ステップS2)であり、自車両の前方の設定範囲に障害物を検出せず(ステップS13)、かつ、車速が設定した閾値を超えている(ステップS14)場合、自動運転制御を開始する。
自動運転制御を開始する場合、コントロールユニット20は、制動制御開始時点におけるハイブリッド車両1の運動エネルギWを算出する(ステップS15)。
また、コントロールユニット20は、最大回生制動力算出部62が算出した最大回生制動力を目標として回生制動力を算出する(ステップS16)。すなわち、コントロールユニット20は、図3に示す最大回生制動力の太実線をトレースするように制動力を算出する。これにより、効率良く運動エネルギを回生制動により電気エネルギとして回収することが可能となる。
さらに、コントロールユニット20は、ブレーキ操作の評価値aの積算を開始し(ステップS17)、該ブレーキ操作の評価値aの積算を制動制御の終了まで継続する。
そして、コントロールユニット20は、制動制御を終了するか否かを判定した場合(ステップS18)、ブレーキ操作の評価値aの積算を終了し、ブレーキ操作の評価値の積算値Aを算出する(ステップS6)。
また、コントロールユニット20は、制動制御開始時点と制動制御終了時点との間における、ハイブリッド車両1の運動エネルギの変化量ΔWを算出する(ステップS7)。
また、コントロールユニット20は、制動制御開始時点から制動制御終了時点との間に発生したモータ11による回生制動量の積算値Bを算出する(ステップS8)。
そして、コントロールユニット20は、運動エネルギの変化量ΔW及び回生制動量の積算値Bに応じて、ブレーキ操作の評価値の積算値Aを補正して、ブレーキ操作の最終評価値Eを算出する(ステップS9)。
そして、コントロールユニット20は、ブレーキ操作の最終評価値Eに応じた情報をナビゲーションシステム27に表示して、一連の処理を終了する。
また、コントロールユニット20は、算出したブレーキ操作の最終評価値Eを設定期間において積算する。
そして、コントロールユニット20は、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値に応じて、強電バッテリ31の許可容量範囲を補正する。すなわち、コントロールユニット20は、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が設定値を超えた場合、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が大きくなるほど、許可容量範囲を広く補正する。
ここで、ハイブリッド車両1では、回生制動を効率良く行った場合、回生制動による充電電流の電流値が大きくならないため、強電バッテリ31の発熱量が大きくならない。したがって、強電バッテリ31の許可容量範囲を広げても、劣化インパクトは少ない。
したがって、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が設定値を超えた場合、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が大きくなるほど、許可容量範囲を広く補正することにより、強電バッテリ31の使用頻度を高め、燃費向上を図ることが可能となる。
ここで、強電バッテリ31がバッテリを構成する。ブレーキ操作評価部80(ステップS3からステップS10、ステップS15からステップS18)が車両のブレーキ操作評価装置を構成する。ブレーキセンサ22がブレーキペダル踏込量検出手段を構成する。要求制動力算出部61が要求制動力算出手段を構成する。最大回生制動力算出部62が最大回生制動力算出手段を構成する。評価部84(ステップS6)が評価手段を構成する。ナビゲーションシステム27が報知手段を構成する。車速検出部83が車速検出手段を構成する。運動エネルギ算出部82(ステップS3、ステップS7、ステップS15)が運動エネルギ算出手段を構成する。回生制動量算出部81(ステップS8)が回生制動量算出手段を構成する。制動力配分算出部63(ステップS16)が制動力配分算出手段を構成する。障害物検出部91(ステップS13)が障害物検出手段を構成する。ブレーキ制御部60がブレーキ制御装置を構成する。容量範囲設定部62bが容量範囲設定手段を構成する。
(本実施形態の効果)
(1)要求制動力算出手段が、ブレーキペダルの踏込み量に基づいて要求制動力を算出するとともに、最大回生制動力算出手段が、モータが出力可能な最大回生制動力を算出する。そして、評価手段が、要求制動力及び最大回生制動力に基づいてブレーキ操作の評価値を算出し、この評価値に応じた情報を報知する。この際、評価手段は、要求制動力が最大回生制動力を超えている場合、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合と比較して、ブレーキ操作の評価値を低く算出する。
これにより、エネルギの回収効率と運転者のブレーキ操作状況とを関連付けた評価が可能となり、運転者のブレーキ操作状況の評価が、運転者が違和感を持ちにくいより適切な内容となる。
したがって、運転者が、適切なブレーキ操作を行っているか否かを判断することができ、燃費運転を訴求することが可能となる。
(2)最大回生制動力算出手段は、モータの回転数に基づき、モータが出力可能な第1の最大回生制動力を算出するとともに、モータの回転数とバッテリの状態に基づき、バッテリが入力可能な最大回生電力を発電するモータの第2の最大回生制動力を算出する。そして、最大回生制動力算出手段は、第1の最大回生制動力と第2の最大回生制動力とを比較し、第1と第2の最大回生制動力のうち、小さい方を最大回生制動力とする。
これによって、最大回生制動力をより適切に算出することが可能となる。
(3)評価手段は、要求制動力が最大回生制動力を超えていない場合、最大回生制動力と要求制動力との差が小さいほど、ブレーキ操作の評価値を高く算出する。
これによって、エネルギの回収効率と運転者のブレーキ操作状況とを関連付けた評価が可能となる。すなわち、運転者のブレーキ操作状況の評価が、運転者が違和感を持ちにくいより適切な内容となる。
(4)評価手段は、車速検出手段が検出した車速が高いほど、ブレーキ操作の評価値を高く算出するように重み付けを行う。
これによって、回生制動量が多くなる高車速域でのブレーキ操作を重視するため、運転者のブレーキ操作状況の評価がより適切となる。
(5)評価手段は、運動エネルギ算出手段が算出した運動エネルギの変化量が大きいほど、かつ、回生制動量算出手段が算出した回生制動量の積算値が大きいほど、ブレーキ操作の評価値を高く補正することを特徴とする。
これによって、エネルギの回収効率と運転者のブレーキ操作状況とを関連付けた評価が可能となる。すなわち、運転者のブレーキ操作状況の評価が、運転者が違和感を持ちにくいより適切な内容となる。
(6)制動力配分算出手段は、障害物検出手段が設定範囲に障害物を検出せず、かつ、車速が設定された閾値を超えている場合、最大回生制動力算出手段が算出した最大回生制動力を目標として回生制動力を算出する。
これによって、効率良く運動エネルギを回生制動により電気エネルギとして回収することが可能となる。
(7)容量範囲設定手段は、評価手段が算出した評価値に応じて、容量範囲を補正する。
これによって、例えば、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が設定値を超えた場合、ブレーキ操作の最終評価値Eの積算値が大きくなるほど、許可容量範囲を広く補正することができ、強電バッテリ31の使用頻度を高め、燃費向上を図ることが可能となる。
(変形例)
(1)上記実施形態では、ハイブリッド車両1は、評価部84からの指令に応じて、評価部84が算出したブレーキ操作の評価値に応じた情報表示するナビゲーションシステム27を備える。
これに代えて、評価部84からの指令に応じて、評価部84が算出したブレーキ操作の評価値に応じた情報を音声により報知する報知部を備える構成としてもよい。
本発明の実施形態に係るハイブリッド車両を示す概略構成図である。 コントロールユニットの概略構成図である。 速度に対する要求制動力の配分の設定例を示す図である。 強電バッテリの温度に対する強電バッテリの入力制限値の設定例を示す図である。 強電バッテリのSOCに対する強電バッテリの入力制限値の設定例を示す図である。 コントロールユニットが実行する制動制御処理のフローチャートである。 最終評価値Eの設定例を示す図である。 ブレーキ操作の最終評価値の積算値に対する許可容量範囲の設定例を示す。
符号の説明
1 ハイブリッド車両
10 エンジン
11 モータ
22 ブレーキセンサ(ブレーキペダル踏込量検出手段)
27 ナビゲーションシステム(報知手段)
31 強電バッテリ(バッテリ)
60 ブレーキ制御部(ブレーキ制御装置)
61 要求制動力算出部(要求制動力算出手段)
62 最大回生制動力算出部(最大回生制動力算出手段)
62b 容量範囲設定部(容量範囲設定手段)
63 制動力配分算出部(制動力配分算出手段)
80 ブレーキ操作評価部(ブレーキ操作評価装置)
81 回生制動量算出部(回生制動量算出手段)
82 運動エネルギ算出部(運動エネルギ算出手段)
83 車速検出部(車速検出手段)
84 評価部(評価手段)
91 障害物検出部(障害物検出手段)

Claims (8)

  1. 駆動源としてのモータと、該モータに電力を供給するとともに、前記モータが回生した電力を充電するバッテリと、を備える車両のブレーキ操作評価装置であって、
    ブレーキペダルの踏込み量を検出するブレーキペダル踏込量検出手段と、
    前記ブレーキペダル踏込量検出手段が検出した前記ブレーキペダルの踏込み量に基づいて、要求制動力を算出する要求制動力算出手段と、
    前記モータが出力可能な最大回生制動力、及び、前記バッテリが入力可能な最大回生制動力のうち、少なくとも一方の最大回生制動力を算出する最大回生制動力算出手段と、
    前記要求制動力算出手段が算出した前記要求制動力及び前記最大回生制動力算出手段が算出した前記最大回生制動力に基づいて、ブレーキ操作の評価値を算出する評価手段と、
    前記評価手段が算出した前記ブレーキ操作の評価値に応じた情報を報知する報知手段と、を備え、
    前記評価手段は、
    前記要求制動力が前記最大回生制動力を超えている場合、前記要求制動力が前記最大回生制動力を超えていない場合と比較して、前記ブレーキ操作の評価値を低く算出することを特徴とする車両のブレーキ操作評価装置。
  2. 前記最大回生制動力算出手段は、
    前記モータの回転数に基づき、前記モータが出力可能な第1の最大回生制動力を算出するとともに、前記モータの回転数と前記バッテリの状態に基づき、前記バッテリが入力可能な最大回生電力を発電するモータの第2の最大回生制動力を算出し、第1の最大回生制動力と第2の最大回生制動力とを比較し、第1と第2の最大回生制動力のうち、小さい方を最大回生制動力とすることを特徴とする請求項1に記載した車両のブレーキ操作評価装置。
  3. 前記評価手段は、
    前記要求制動力が前記最大回生制動力を超えていない場合、前記最大回生制動力と前記要求制動力との差が小さいほど、前記ブレーキ操作の評価値を高く算出することを特徴とする請求項1又は2に記載した車両のブレーキ操作評価装置。
  4. 車両の車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記評価手段は、
    前記車速検出手段が検出した前記車速が高いほど、前記ブレーキ操作の評価値を高く算出するように重み付けを行うことを特徴とする請求項3に記載の車両のブレーキ操作評価装置。
  5. ブレーキ操作により発生した車両の運動エネルギの変化量を算出する運動エネルギ算出手段と、
    前記ブレーキ操作により発生した回生制動量の積算値を算出する回生制動量算出手段と、を備え、
    前記評価手段は、
    前記運動エネルギ算出手段が算出した前記運動エネルギの変化量が大きいほど、かつ、前記回生制動量算出手段が算出した前記回生制動量の積算値が大きいほど、前記ブレーキ操作の評価値を高く補正することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載した車両のブレーキ操作評価装置。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載した車両のブレーキ操作評価装置と、
    前記要求制動力算出手段が算出した前記要求制動力に基づいて、回生制動力と摩擦制動力との配分を算出する制動力配分算出手段と、
    車両の前方の設定範囲に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、を備え、
    前記制動力配分算出手段は、
    前記障害物検出手段が前記設定範囲に障害物を検出せず、かつ、車速が設定された閾値を超えている場合、前記最大回生制動力算出手段が算出した前記最大回生制動力を目標として前記回生制動力を算出することを特徴とするブレーキ制御装置。
  7. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載した車両のブレーキ操作評価装置と、
    前記バッテリの全容量に対して許容する充電率の範囲を設定する容量範囲設定手段と、を備え、
    前記容量範囲設定手段は、
    前記評価手段が算出した評価値に応じて、前記許容する充電率の範囲を補正することを特徴とするバッテリ制御装置。
  8. ブレーキペダルの踏込み量を検出する工程と、
    前記ブレーキペダルの踏込み量に基づいて、要求制動力を算出する工程と、
    モータが出力可能な最大回生制動力、及び、バッテリが入力可能な最大回生制動力のうち、少なくとも一方の最大回生制動力を算出する工程と、
    前記要求制動力及び前記最大回生制動力に基づいて、ブレーキ操作の評価値を算出する工程と、
    前記ブレーキ操作の評価値に応じた情報を報知する工程と、を有し、
    前記ブレーキ操作の評価値を算出する工程において、前記要求制動力が前記最大回生制動力を超えている場合、前記要求制動力が前記最大回生制動力を超えていない場合と比較して、前記ブレーキ操作の評価値を低く算出することを特徴とする車両のブレーキ操作評価方法。
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