JP5256137B2 - ブラインド - Google Patents

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本発明は、スラットの日射反射率(紫外線、可視光線及び赤外線領域の波長(300nm〜2500nm)の反射率をいう)を向上させることができるブラインドに関する。
従来、この種のブラインドとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に示されるブラインドは、スラット表面に、化成皮膜を形成させ、その上に日射反射率の高い太陽熱遮蔽塗料を10μm〜30μmの塗膜で塗布して、ブラインド自体の温度上昇を抑え、その結果として室内の温度上昇も抑えられるように、ブラインドに赤外線反射機能を持たせている。太陽熱遮蔽塗料は顔料とビヒクルを主成分とし、太陽熱遮蔽顔料を単独または複数混合分散させることによって配合される。
特開2003−293673号公報
しかしながら、太陽熱遮蔽塗料は、明度の低い色のスラットに適用する場合には太陽熱遮蔽効果が得られるが、白色のような明度の高い色のスラットに適用する場合には、日射反射率を向上させることが困難であるという問題がある。
特許文献1では、太陽熱遮蔽顔料に加えて白色顔料として酸化チタン顔料を併用して明度の調整を行うことも記載されているが、そのような塗料を塗布しても、太陽熱遮蔽塗料を使用しない明度の高い一般塗料を塗布したものと同等の日射反射率しか得ることができない。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、黒色以外の明度の高い色の塗料が塗布されたスラットにおいても、日射反射率を向上させることができるブラインドを提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、角度調整可能な複数枚のスラットを有するブラインドにおいて、
スラットのスラット基材の表面には下塗層として熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層の表面には上塗層として硬度が下塗層より高い熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層は白色顔料を含んだ白色を呈し、上塗層はスラットの表面色を呈するための意匠顔料を含むことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記上塗層及び前記下塗層が、それぞれ10μm〜20μmの塗膜厚で形成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の前記下塗層が熱硬化性ポリエステル樹脂層であり、前記上塗層は熱硬化性アクリル樹脂層であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記下塗層に含まれる白色顔料が、酸化チタンであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、ブラインド用スラットであって、スラット基材の表面には下塗層として熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層の表面には上塗層として硬度が下塗層より高い熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層は白色顔料を含んだ白色を呈し、上塗層はスラットの表面色を呈するための意匠顔料を含むことを特徴とする。
本発明によれば、スラットの表面色を決定する上塗層の下に、白色顔料を含む白色の下塗層を形成することによって、白色の下塗層がスラット基材の色を隠して、スラットの表面色の明度が高くなり日射反射率を向上させることができる。
上塗層を下塗層よりも硬度の高いものとして、硬度の異なる2つの層から塗膜層を形成することにより、塗膜のスラット基材に対する付着性を良好にしてスラットの成形時における塗膜の割れなどを防ぐと共に、スラットの表面を実用性に足る十分に硬いものとすることができる。
例えば、下塗層を熱硬化性ポリエステル樹脂層とし、上塗層を熱硬化性アクリル樹脂層とすることにより、実用性に足る塗膜の柔軟性を持たせると共に実用性に足るスラットの表面の硬さを持たせることができる。
下塗層の白色顔料を酸化チタンとすることで、値段の高価な特殊な太陽熱遮蔽顔料を含む太陽熱遮蔽塗料を使用することなく、日射反射率を向上させることができる。
本発明のスラットを示す斜視図と部分拡大断面図である。 スラットと各種寸法との関係を表す説明図である。 本発明のスラットを有するブラインドの一例を表す斜視図である。 本発明の実施例と比較例とのそれぞれの反射率を表すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図3は、本発明のブラインドの一例を表しており、ブラインド30は、角度調整可能な複数枚の長尺状のスラット10を有している。
図1に示すように、スラット10は、スラット基材12と、下塗層14と、上塗層16と、を有し、その横断面が矢形湾曲形状に成形されている。
スラット基材12としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属材料から構成することができる。スラット基材12の表面は、化成処理による20〜30nmの化成皮膜13となっており、化成皮膜13の表面は、非晶質(アモルファス)となっている。
スラット基材12の表面には、下塗層14としての熱硬化性樹脂層が形成される。下塗層14は硬度の比較的低い熱硬化性樹脂を含み、熱硬化性樹脂として、例えば、熱硬化性ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂が選択される。下塗層14の膜厚としては、10μm〜20μm、好ましくは10μm〜15μm、より好ましくは13μm〜15μmとするとよい。また、下塗層14は、白色顔料を含み、白色を呈している。白色顔料としては、酸化チタンとすることができる。
また、下塗層14の表面には、上塗層16としての熱硬化性樹脂層が形成される。上塗層16は下塗層14よりも硬度の高い熱硬化性樹脂を含み、熱硬化性樹脂として、例えば、熱硬化性アクリル樹脂が選択される。また、上塗層16は、意匠顔料を含み、そのスラットの表面色となる色を呈している。上塗層16の膜厚としては、10μm〜20μm、好ましくは10μm〜15μm、より好ましくは11μm〜13μmとするとよい。
以上のスラットを作製するには、平坦形状をなしたスラット基材を用意し、その表面に化成処理を行って化成皮膜13を形成し、次いでその上に熱硬化性樹脂及び白色顔料を含む下塗塗料を塗布して下塗層14を形成し、さらにその上に熱硬化性樹脂及び意匠顔料を含む上塗塗料を塗布して上塗層16を形成した後、フォーミング加工を行って、最終のスラット形状に成形する。
下塗層14と上塗層16からなる塗膜の硬度は、引っかき硬度試験(鉛筆法)(JIS-K5600.5.4)により、2H以上となっているとよく、好ましくは4H以上となっているとよい。
また、塗膜の付着性は、碁盤目テープ法(JIS−K5400-1990 8.5.2)に準拠し、NTカッターで碁盤目にカットしセロハン粘着テープ(JIS−Z1522)剥離テストを行った場合の塗膜剥離個数が0個となっているとよい。
また、下塗層14と上塗層16からなる塗膜の膜厚は、20μm〜30μm、好ましくは、24μm〜27μmであるとよい。
以上のようにスラット10の表面色を決定する意匠顔料を含む上塗層16の下に、白色顔料を含み白色を呈した下塗層14を設けることで、下塗層14がスラット基材12の色を隠してスラット10の表面色の明度が高くなり、日射反射率を向上させることができる。このスラット10を備えたブラインド30を窓に設定することによって室内への熱の流入を抑制する効果が得られ、夏季には冷房負荷を軽減することができて、省エネルギー化を図ることができる。
好ましくは、スラット基材12に下塗層14を形成した状態における日射反射率を60%以上とし、その上に上塗層16を形成した状態における日射反射率を70%以上とするように、膜厚及び顔料配分量が決定されるとよい。
通常の白色顔料を有して白色を呈した下塗層14が日射反射効果を持つために、特殊な太陽熱遮蔽顔料を含む太陽熱遮蔽塗料を使用することなく、日射反射効果を得ることができる。こうして、明度が高く淡い色を表面色とするスラットにも高い日射反射率を持たせることができる。
単純に塗膜厚を厚くした1層の塗膜からなるスラットと比較して、異なる硬度を持つ2層から構成したスラットとすることで、実用的なスラットとすることができる。即ち、下塗層14を柔軟性を有する硬度の低い熱硬化性樹脂から構成することで、塗膜のスラット基材に対する付着性を良好にすることができると共に、フォーミング加工時における塗膜の割れなどを防ぐことができる。また、上塗層16を硬度の高い熱硬化性樹脂から構成することで、スラット10表面をブラインド用スラットとして使用に耐え得る硬度とすることができる。
(実施例)
アルミニウムからなるスラット基材に対して以下の配合例による下塗塗料と上塗塗料をそれぞれ順番に塗布して下塗層と上塗層とを形成した。下塗層の塗膜厚は14μm、上塗層の塗膜厚は12μm、合計の塗膜厚が26μmとなるようにし、その後、フォーミング加工を行って、図2で説明する曲率半径40mmの矢形形状の断面形状で、スラット幅が24.6mm、矢高が2.2mmのスラットを作製した。
下塗塗料
白色顔料(酸化チタン) 22%(質量%、以下同じ)
ポリエステル樹脂 17%
メラミン樹脂 3%
消泡剤 0.5%
レベリング剤 0.5%
溶剤 57%
上塗塗料
白色顔料(酸化チタン) 35%(質量%、以下同じ)
アクリル樹脂 18%
メラミン樹脂 4%
エポキシ樹脂 3%
消泡剤 1%
レベリング剤 1%
溶剤 38%
(比較例1)
アルミニウムからなるスラット基材に対して、実施例の上塗塗料と同じ配合による塗料を塗布して、塗膜厚が15μmとなるようにした後、フォーミング加工を行って実施例と同一寸法のスラットを作製した。
(比較例2)
アルミニウムからなるスラット基材に対して、比較例1と同じ塗料を塗布して、塗膜厚が26μmとなるようにした後、フォーミング加工を行って実施例と同一寸法のスラットを作製した。
(結果)
比較例2は、フォーミング加工により塗膜が割れやすいという不具合があり、この構成による製品化は困難と判断された。
実施例と比較例1では、塗膜の割れの発生はなく、硬度も4H(Uni,MITSU−BISHI製)であり、十分な硬度が得られた。
実施例と比較例1との外観を比較すると、実施例の方が、明度が高くなっており、反射率が高くなっていることが期待できた。
そこで、実施例及び比較例1についての反射率をJIS−R−3106に準拠して測定して比較を行ったところ、図4に示す結果が得られた。図4において太線が実施例、細線が比較例1の反射率である。この結果から日射反射率(300nm〜2500nm)、近赤外領反射率(800nm〜2100nm)及び可視光反射率(380nm〜780nm)を求めると、実施例は比較例1に対して日射反射率において1.08倍、可視光反射率が1.05倍、近赤外領域反射率において1.09倍の向上がみられた。また、明度指数も実施例は比較例1に対して高くなっていた。
Figure 0005256137
尚、以上の実施例では、表面色として白色について行ったが、淡い黄色、ベージュ、淡い灰色、淡い緑色、淡い青色、淡い紺色、淡いピンク色、といった従来の太陽熱遮蔽顔料では効果が期待できない明度の高い淡色の表面色を持つスラットにおいても白色顔料を含む下塗層によって、同様の日射反射率及び近赤外領域反射率の向上が得られた。
10 スラット
12 スラット基材
14 下塗層
16 上塗層

Claims (5)

  1. 角度調整可能な複数枚のスラットを有するブラインドにおいて、
    スラット(10)のスラット基材(12)の表面には下塗層(14)として熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層の表面には上塗層(16)として硬度が下塗層より高い熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層は白色顔料を含んだ白色を呈し、上塗層はスラットの表面色を呈するための意匠顔料を含むことを特徴とするブラインド。
  2. 前記上塗層及び前記下塗層が、それぞれ10μm〜20μmの塗膜厚で形成されることを特徴とする請求項1記載のブラインド。
  3. 前記下塗層は熱硬化性ポリエステル樹脂層であり、前記上塗層は熱硬化性アクリル樹脂層であることを特徴とする請求項1または2記載のブラインド。
  4. 前記下塗層に含まれる白色顔料が、酸化チタンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のブラインド。
  5. ブラインド用スラットであって、スラット基材の表面には下塗層として熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層の表面には上塗層として硬度が下塗層より高い熱硬化性樹脂層が形成され、下塗層は白色顔料を含んだ白色を呈し、上塗層はスラットの表面色を呈するための意匠顔料を含むことを特徴とするブラインド用スラット。
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