JP5252970B2 - ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシに関するものである。とりわけ、シェービング用、洗顔用、化粧用等に好適に用いることができる。
従来のブラシとして、円形に植毛した毛束からなるブラシ本体と、そのブラシ本体に固定された柄部から構成されるブラシがある。例えば、図19〜21に示される従来のブラシ101では、円形に植毛した毛束102からなるブラシ本体104と、そのブラシ本体104に固定された柄部105から概ね構成されている。毛束102の中心にはいわゆる核となる芯部材106が配され、毛抜けを防止するために金具103が配され、さらに、ブラシ本体104と柄部105とを固定する接着剤層107が設けられている。
このようなブラシは多様性、汎用性を有しており、機能的な制約がないものとして使い勝手がよく、たとえば、下記のようなシェービングブラシ、洗顔ブラシ、化粧ブラシなどに広く一般的に使用されている。
従来のブラシがシェービングブラシとして使用される場合には、ひげ剃り用に泡立てた石鹸をブラシに含ませた後に、剃りたい部位に石鹸を塗るものとして用いられる。この従来のシェービングブラシを用いることで、石鹸を十分に泡立てて髭に塗ることが簡単にできるため、広く使用されている。
また、従来のブラシが洗顔ブラシとして使用される場合には、洗顔用に泡立てた石鹸をブラシに含ませた後に、使用者の顔面に石鹸を塗るものとして用いられる。この従来のシェービングブラシを用いることで、石鹸を十分に泡立てて顔面に塗ることができるため使い勝手がよく、広く使用されている。
また、従来のブラシが化粧ブラシとして使用される場合には、ファンデーションやアイシャドー、マスカラ、マニキュア等の化粧料をブラシにつけた後に、使用者の顔面や手足の爪に塗るものとして用いられる。この従来のブラシを用いることで、化粧料をむらなく顔面に塗ることができ、しかも手を汚さずに済むため使い勝手がよく、広く一般に使用されている。
しかし、近年個人の価値観は多様なものとなっており、個々が望む機能性、美観性も様々なものが好まれるようになってきており、従来のブラシでは十分に対応できないという問題が生じている。
たとえば、髭も様々な形状のものが好まれるようになっている。そのような様々な形状の髭に対して、従来のブラシでは、ブラシ上面から見て、円形に密に植毛されており、その毛先は広がっているため、全ての髭を剃ってしまうのであれば、従来のシェービングブラシでも対応できるが、狭い部位の髭のみ剃りたい場合には石鹸等の塗りつけがしづらい。すなわち、剃りたい部位は必ずしもブラシの毛が入り込むのに十分な広さであるとは限らず、従来のシェービングブラシを用いて、狭い部位に石鹸を塗るには、ブラシの毛束の根元部分を指先で押し拡げたり、毛先部分を薄くしたりして、対応せざるを得ない。このような場合には、石鹸が指先について作業に支障が生じるため、都度タオルでぬぐうなどする必要があり、使い勝手の悪いものとなっていた。
また、たとえば、洗顔方法や洗顔剤も様々なものが登場しており、顔面の特定部位にだけ洗顔剤をつけたい場合には、従来のブラシを洗顔用として使用すると、特定部位(たとえば、顔面と頭髪の生え際の間や、目尻の周辺、鼻等)が狭い部位であったりすると石鹸を塗布しづらく、ブラシの毛束の根元部分を指先で押し拡げたり、毛先部分を薄くしたりして塗布しても、特定部位外(たとえば、頭髪の生え際、目尻、頬など)についてしまい、その石鹸をその都度タオルでぬぐうなどする必要があり、使い勝手の悪いものとなっていた。
また、化粧品についても、たとえば、頬紅、口紅、マスカラ、アイシャドー等、顔面の特定部位に施すものや、マニキュア等の手足のつめに施すもの等多様なものが登場している。このような多様な化粧品をその所望部位(個所)に塗布する場合に、従来のブラシを使用すると、特定部位が狭い部位(眉毛、まつ毛、爪など)であったりすると石鹸を塗布しづらく、ブラシの毛束の根元部分を指先で押し拡げたり、毛先部分を薄くしたりして塗布しても、特定部位外(たとえば、眉間、まぶた、指先など)についてしまい、その都度作業を中止してタオルでぬぐうなどする必要があり、使い勝手の悪いものとなっていた。
とりわけ、従来のブラシを用いて、広い特定部位に石鹸や化粧料等を施す場合と、狭い部位に石鹸や化粧料等を施す場合とでは、毛先の太さや幅が違うブラシを複数本用意して、所望部位に塗布していたため、作業効率性や所持費用も嵩み負担となっていた。
ところで、このような問題に対して次の特許文献1〜3がある。
特許文献1では、馬の毛のような柔らかい獣毛が半分以上を占める毛束の一端側を円環状のリング金具で締め付けてなるブラシ本体と、一端に取付孔を有し、該取付孔に前記ブラシ本体がリング金具側にて挿嵌されて固定された棒状の柄部とを設けたことを特徴とする泡立用ブラシとして構成されている。しかし、特許文献1では、円柱状の毛束が押し広げられ広い範囲に押し付けられたり([0006])、または、毛束が芯部材に押されて径方向外方に広がったりすることにより、毛束の先端側が広げられた状態となってしまう([0007])。したがって、狭い部位、或いは所望の領域だけに石鹸を塗りたい場合にも、狭い部位、或いは所望の領域だけに留まらず、それらの周辺領域にも石鹸がついてしまい、狭い部位、或いは所望の部位に石鹸付けをするには不十分なものであった。
特許文献2では、ブラシの毛先をそろえて開口縁を傾斜した凹穴部に保持固定することにより、ブラシを使用する向きによってコシの強さを変え、エナメル、マスカラなどの化粧料等を塗布する際に広い領域への塗布と狭い領域への塗布とを、1本のブラシで使いわけ可能としている。しかし、特許文献2のブラシでは、伸び方向に対し横に動かすと、ブラシがさらに横方向に屈曲しやすく、広い領域に塗布する場合、狭い領域に塗布する場合のいずれも操作が不安定となり、使い勝手の悪いものであった。
特許文献3では、ブラシを構成する1本1本の毛の横断面形状を楕円あるいはトラック形状のような平型とすることにより、使用時にブラシの毛先にかかる塗布圧でブラシ毛束を横方向に広げることができ、爪甲、唇等へのマニキュア、口紅などの化粧料の塗布が容易としている。しかし、特許文献3のブラシでは、最初から横断面形状を楕円あるいはトラック形状のような平型にしているため、広い領域への塗布を所望する場合には、円形時の操作安定性を保ちづらい。さらに、塗布量は感覚で左右されるためばらつきが生じることに加え、塗布が斑にならないようにブラシの毛先を広げて幅広く一気に均一に塗布しようとするため、狭い部位に塗布する際に化粧品等が周囲にはみ出すおそれがあり、必要な所望部位にのみ塗布するには不十分なものであると言わざるを得ない。
このように、広い部位だけでなく狭い部位等どのような部位にも容易に石鹸や化粧料等を塗布でき、1本のブラシで複数本のブラシを兼ねることができ、加えて作業効率を向上させることができるブラシとしては、現在まで十分なものに至っておらず、更なる改良が求められる。
実用新案登録第3126850号公報 特開2000−253927号公報 特開2007−44163号公報
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、植毛した毛束からなるブラシ本体に押圧部材を備えることにより、狭い部位等どのような部位にも容易に石鹸や化粧料等を塗布でき、指先を汚すことなく作業を進めることができ、加えて1本のブラシで複数本のブラシを兼ねることができ、作業効率を大幅に向上できるブラシを提供することにある。とりわけ、シェービングブラシ用、洗顔ブラシ用、化粧ブラシ用として好適に用いることができる。
本発明により、以下のブラシが提供される。
[1] 植毛した毛束からなるブラシ本体と、前記ブラシ本体に固定された柄部とからなるブラシであって、前記毛束の形状を変形可能な押圧部材が備えられているブラシであり、前記変形前の毛束の形状は、円形形状、平形形状、矩形形状、または楕円形状のいずれかであり、前記押圧部材が、前記ブラシ本体の根元部分に設けられて前記柄部に少なくとも1つ設けられているとともに、前記柄部から前記毛束方向に摺動可能であり、前記押圧部材によって前記毛束の根元部分を変形させて、前記毛束の形状を変形させるブラシ。
] 前記押圧部材が、前記柄部に1対設けられている[1]に記載のブラシ。
] 前記押圧部材が弾性体から構成されている[1]または2]に記載のブラシ。
] 前記押圧部材が変形可能な塑性材料から構成される[1]または2]に記載のブラシ。
] 前記組成材料は、金属又は樹脂のいずれかを使用可能、或いは、金属及び樹脂を
組み合わせて使用可能である[]に記載のブラシ。
] 前記押圧部材として形状記憶材料が用いられる[1]または2]に記載
のブラシ。
] 前記押圧部材が、前記変形させた毛束の形状を保持可能に形成されている[1]〜[]のいずれかに記載のブラシ。
] 前記押圧部材で変形させた毛束の先端における断面形状が、幅1〜50mm、長
さ5〜70mmである[1]〜[]のいずれかに記載のブラシ。
] 前記ブラシがシェービングブラシ用である[1]〜[]のいずれかに記載の
ブラシ。
[1] 前記ブラシが洗顔ブラシ用である[1]〜[]のいずれかに記載のブラシ。
[1] 前記ブラシが化粧ブラシ用である[1]〜[]のいずれかに記載のブラシ。
本発明によれば、植毛した毛束からなるブラシ本体に押圧部材を備えることにより、狭い部位等どのような部位にも容易に石鹸や化粧料等を塗布でき、指先を汚すことなく作業を進めることができ、加えて1本のブラシで複数本のブラシを兼ねることができ、作業効率を大幅に向上できるブラシを提供できるという優れた効果を奏することができる。とりわけ、シェービングブラシ用、洗顔ブラシ用、化粧ブラシ用として好適に用いることができる。
以下、本発明のシェービングブラシを実施するための最良の形態について具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるブラシを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]本実施形態におけるブラシ1は、図1〜3、図7〜9に示されるように、植毛した毛束5からなるブラシ本体11と、前記ブラシ本体11に固定された柄部21とからなるブラシ1であって、前記毛束5の形状を変形可能な押圧部材3が備えられていることを特徴とする。
[1−1]ブラシ本体:
本実施形態におけるブラシ本体は、植毛した毛束から概ね構成され、必要に応じて、芯部材、環状金具、接着剤層等を備えるものである。後述の押圧部材によって、ブラシ本体は、その形状を変形可能に構成されている。
たとえば、従来のブラシをシェービングブラシとして用いる場合には、ひげ剃り用に泡立てた石鹸を、そのブラシ(毛束)に含ませた後に、狭い部位に対して指などで毛束を変形させて剃りたい所望部位に石鹸を塗る等して用いられていたが、本実施形態では、植毛した毛束の形状を変形可能な押圧部材が備えられていることで、石鹸を泡立て易く、石鹸を塗り易く、ひげに石鹸を馴染ませ易くするだけでなく、毛束の形状が変形可能となり、所望の箇所に石鹸を塗り易くすることができる。加えて、石鹸が指先について作業が中断することもなく、さらに、1本で複数本の機能を兼ねることができるため、作業効率を向上し所持費用も嵩まず、負担軽減となる。
また、従来のブラシを洗顔用として用いる場合には、顔面の特定部位にだけ洗顔剤をつけようとしても、特定部位用の寸法に対応できるブラシを複数本用意するか、指先でブラシの毛先を変形させて使用する必要があった。しかし、本実施形体で植毛した毛束の形状を変形可能な押圧部材が備えられていることで、化粧料を特定部位に塗り易い。加えて、石鹸が指先について作業が中断することもなく、作業効率を向上させることができる。とりわけ、広い特定部位に石鹸や化粧料等を施す場合と、狭い部位に石鹸や化粧料等を施す場合とでも、毛先の太さや幅が違うブラシを複数本用意する必要がなく、1本で複数本の機能を兼ねることができるため、作業効率を向上し所持費用も嵩まず、負担軽減となる。
変形前(押圧部材による押圧前)の毛束の形状としては、たとえば、円形形状、平型形状、矩形状、楕円形などが挙げられる。一般的なブラシの毛束では、円形形状であるものが多いが、円形形状に限らず平型形状、矩形状などであっても、押圧部材により変形可能であれば、本実施形態に好適に用いることができる。なお、一般的なブラシの毛束の形状に円形形状が多く見られるのは、植毛する毛を毛束状に成形し易いためであると思われる。
変形後(押圧部材による押圧後)の毛束の形状としては、たとえば、円形形状、平型形状、矩形状、楕円形などが挙げられる。ただし、押圧部材により押圧された後は、変形前(押圧部材による押圧前)の毛束の形状と比較して、毛束の変形形状が薄い平型形状になることが好ましく、さらに好ましいのは、毛束の変形寸法が毛束の先端毛束の先端における断面形状が、幅1〜50mm、長さ5〜70mm程度の楕円形、長方形、トラック形、或いは円弧状である。
この毛束の材質としては、たとえば、馬、豚、穴熊、山羊等の獣毛の他、ポリエステル等の合成樹脂等が挙げられるが、これらの素材からなるものに限られず、公知の材質からなる毛束であれば本願の毛束に好適に用いることができる。
[1−1−1]ブラシ本体のその他の構成:
ブラシ本体のその他の構成としては、芯部材、環状金具、接着剤層等から概ね構成されている。ただし、芯部材、環状金具、接着剤等は本実施形態の必須の構成要素ではなく、適宜必要に応じて用いられることが好ましい。
[1―1−1−1]芯部材:
芯部材は、前述の毛束のいわば芯(核)となる部材であって、前述の獣毛等の毛束の一端を、芯部材に巻きつけて毛束を成形する際に使用される。この芯部材を毛束の一端側の中心に埋設させることで、毛束を所望形状に成形し易くなり、さらに、後述の環状金具の締付けに対して毛の抜けを防ぐことができる。この芯部材の形状および材質等は、公知の芯部材を用いることができる。
[1−1−1−2]環状金具:
環状金具は、所定寸法の金属棒あるいは金属薄板を環状に形成したものからなる。この環状金具は、前述の芯部材が埋設された毛束の一端側を挿入し、柄部に固定するために用いられるものである。この環状金具で毛束を固定することにより、たとえば、毛束が円形になるように形成される場合には、毛束の毛先が円形に放射状に拡がるが、押圧部材により、毛束を変形させるため、所望部位に石鹸を塗ることが出来る。
環状金具の形状としては、その字句の通り環状であることが一般的であるが、これに限らず、本実施形態に環状金具を用いる場合には、弧を描く形状、楕円形、コの字形状、矩形状等公知の形状を広く含むことができる。
なお、環状金具で締め付けられた毛束の一端側には、接着剤が含浸され、さらに、この毛束を含む環状金具の外周側が樹脂製の接着剤層で固められると、毛が抜けるのを防止でき、柄部に安定的に固定し易くなるため好ましい。また、前述の接着剤層の外径は、環状金具と略同一形成されると、ブラシを成形し易くなり、柄部に固定しやすくなるため好ましい。
具体的には、図1〜3、5に示されるように、ブラシ1は、毛束5の一端を芯部材14に巻きつけて成形されている。環状金具16は、毛の抜けを防ぐため、或いは装飾として用いられ、芯部材14が埋設された毛束5の一端側を挿入し、柄部21に固定されている。また、この環状金具16で締め付けられた毛束5の一端側には、接着剤が含浸され、この毛束5含む環状金具16の外周側が接着剤層18で固められている。
なお、毛束を柄部に固定する方法としては、前述の環状金具に限られるものではなく、公知の固定方法、固定手段を用いて毛束を柄部に固定してもよい。さらに、後述の押圧部材に、この環状金具の機能、すなわち、毛束の一端側を柄部に固定する機能を果たさせてもよい。
[1−2]押圧部材:
本実施形態における押圧部材は、植毛した毛束の形状を変形可能である。すなわち、従来のブラシでは、環状金具で毛束の根元を円状に締め付け固定することにより、毛先が円形に、或いは、放射状に拡がるように構成されている。この従来のブラシを、広い部位に使用する場合には、一度に多くの箇所に石鹸や化粧料等を塗ることが出来るため、その点では利便性はあるが、狭い部位に使用したい場合には、使い勝手の悪いものである。したがって、本実施形態におけるブラシでは、押圧部材を備えることで、広い部位に対応可能でありながら、狭い部位に対しても押圧部材を押圧して使用することによって、毛束形状を変形させて毛先を薄くできるため、ブラシの毛束の根元部分を直接指先で押し拡げる必要もない。押圧部材により押圧された毛束が変形し、所望部位に石鹸を容易に塗り易くでき本願の効果を奏することができる。
なお、押圧部材には、毛束の一端側を柄部に固定するといった環状金具の機能を果たさせてもよい。押圧部材に環状金具の機能を持たせると、柄部とブラシ本体との間がすっきりとなり、美観を際たたせることができるだけでなく、操作性を容易にでき、しかも部品点数が減るため好ましい。なお、この場合には環状金具を省略することができるため、美観をシンプル化できる他、部品点数を減らすことができるため、生産工程の簡素化や生産コストの低減を図ることができ好ましい。
この押圧部材は、柄部最上端、或いは環状金具を有するときは環状金具の上部で、毛束の根元部分を囲むように取付けることができる。例えば、図13A、13Bに示されるような押圧部材を取り付けて得られたブラシとして図14A〜図15Bに示すブラシ1A〜1Bがある。ブラシ1Aは環状リング16がなく、押圧部材3がその役割を兼ねており(図14A)、ブラシ1Bは環状リング16が備えられており、その上部に押圧部材3が取付けられている(図14B)。さらに、ブラシ1Cは、環状リング16がなく押圧部材3がその役割を兼ねており、さらに、収縮チューブ44が備えられており(図15A)、ブラシ1Dは環状リング16が備えられており、その上部に押圧部材3が取付けられ、さらに、収縮チューブ44が備えられている(図15B)。このようなブラシ1A〜1Dは、押圧部材3の下側部4bを毛束5と柄部21の間に挟みこむか、押圧部材3全体を熱収縮性の材料で覆い、下側部4bを柄部21に固定するなどの方法により、下側部4bは固定されるが、押圧部材3上側部4aは押圧するために変形可能に形成することができる。なお、前述の押圧部材の取り付け方法に限らず、押圧部材を抜落ちずに安定して取り付けできる場合には、必要に応じて下側部を固定させないで押圧部材を取り付けてもよい。
ここで、前述の「収縮チューブ」とは、加熱により収縮する素材からなるチューブをいう。このチューブを、ブラシの寸法(例えば、柄部からブラシの根元までの長さ等)に合わせた適当な寸法に裁断等し、成形したブラシ全体に被せて加熱すると、柄部からブラシの根元までにかけて、チューブが収縮するものである。なお、このような収縮チューブを用いる場合であって押圧部を被覆する場合には、押圧できるように押圧部に被服した収縮チューブの収縮を緩めにしておくことが好ましい。
押圧部材の形状としては、たとえば、平板状、矩形状、環状リング状などが挙げられる。また、毛束の外周(あるいは環状金具)に沿っていわゆる弧を描くように形成してもよい。このように、押圧部材の形状を形成すると、毛束を所望の厚みに変形できるため、好ましい。
たとえば、図1〜図3に示されるブラシ1では、ブラシ本体11aと柄部21と押圧部材3(3a)とから概ね構成されている。また、ブラシ本体11aは、毛束5と、環状金具16と芯部材14から概ね構成されている。押圧部材3(3a)は板状部材を1枚、ブラシ1の中心に向かって弧を描くように湾曲させ、環状金具16上に配置してある。押圧部材をこのように配置すると、(押圧部材の)押圧前は図3及び図5に示されるように、毛束の先端がいわゆる放射状であったものが、図4に示される矢印方向(符号Y)に(押圧部材を)押圧した後には、図4及び図6に示されるように、毛束の先端を矢印Y方向に向けて薄く変形させることができる。
なお、図3、図4では、説明の便宜を図るため、毛束については簡略して図示してある。また、図2では、説明の便宜を図るため、一部切り欠くとともに一部省略した。
また、たとえば、図7〜図9に示されるようなブラシ10では、ブラシ本体11bと柄部21と押圧部材3(3b)とから概ね構成されている。また、ブラシ本体11bは、毛束5と、環状金具16と芯部材14から概ね構成されている。押圧部材3(3b)は、板状部材を2枚、ブラシ10の中心に向かって弧を描くように湾曲させて、さらに、前述の毛束5をその外周から挟み込むように環状金具16上に配置してある。押圧部材をこのように配置すると、(押圧部材の)押圧前は図9及び図11に示されるように、毛束の先端がいわゆる放射状であったものが、図10、図12に示される矢印方向(符号Y,Y,Y,Y)に(押圧部材を)押圧した後には、図10及び図12に示されるように、毛束の先端を矢印Y,Y,Y,Y方向に向けて薄く変形させることができる。
なお、図9、図10では、説明の便宜を図るため、毛束については簡略して図示してある。また、図8では、一部切り欠いて図示してあるが、説明の便宜を図るため一部省略した。
また、押圧部材が、植毛した毛束の根元部分に設けられることが好ましい。このように構成するのは、押圧部材を配置しやすいことに加えて、毛束を変形させやすいからである。ブラシは、片手で使用するものであるから、軽量でコンパクトさが求められる。押圧部材が、環状金具や柄部等と比較して大きいと使い勝手が悪くなる。したがって、環状金具や柄部が形成する外周面に沿うように押圧部材を形成することで、ブラシを手で持った際に自然な手触り、握りやすさを与え、使い勝手をよくした。毛束の根元部分に押圧部材があれば、石鹸や化粧料等を塗る際に、従来と同様に太い毛束のままで使用できるため、一度に広い部位に塗ることができ使用効率を向上できる。さらに、毛束の根元部分に押圧部材を備える場合には、押圧部材をコンパクトな形状にしても、押圧による応力が毛先まで伝わり、毛束の形状を所望形状にし易いという利点がある。
たとえば、図1〜3、図7〜9に示されるように、環状金具16上に、押圧部材3(3a、3b)をそれぞれ設けて配置すると、本願の効果を奏しながら、自然な手触り、握りやすさを保つことができるといった副次的な効果も相乗的に発揮することができる。
また、押圧部材は、柄部に少なくとも1つ設けられているとともに、柄部から毛束方向に摺動可能であることが好ましい。押圧部材が「柄部に設けられている」ことにより、ブラシ本体の根元部分が、すっきりとなり美観を損なわないだけでなく、石鹸を泡立て易くなったり、化粧料を毛束に付け易くなったりするからである。さらに、ブラシの使用後にブラシを洗う場合にも、押圧部材が柄部に設けられると、毛束の根本を洗い易く、乾燥させることも容易となるため、清潔に保つことができるからである。
ここで、押圧部材を「柄部から毛束方向に摺動可能」にしているのは、押圧部材が柄部に設けられている場合に、その押圧部材が摺動せずに毛束を押圧するには、押圧部材の部材寸法を大きくして、柄部への取り付け位置(箇所)から毛束の根本付近までに届くようにする必要があるため、かえって、美観を損ない、石鹸を泡立にくくなったり、化粧料を付けにくくなったりするからである。
また、押圧部材が、柄部に「少なくとも1つ」設けられているのは、押圧部材が1つの単体として構成される場合だけでなく、押圧部材が複数からなる場合も含む趣旨である。たとえば、単体として、押圧部材が柄部に1つ設けられている場合には、押圧部材を摺動させる操作がスムーズとなり、押圧部材を押圧して毛束を変形させる操作も容易となるため好ましい。また、押圧部材が複数柄部に設けられている場合には、毛束の変形を所望形状により変形させやすくならかる好ましい。
このような押圧部材の形状としては、前述と同様に、たとえば、平板状、矩形状、環状リング状など毛髪を押圧しやすい形状が挙げられる。より好ましいのは、靴べら状からなるものである。摺動性と押圧性を兼ね揃えており、柄部への収納性もよいからである。
この押圧部材を摺動させる方法としては、たとえば、図17A〜17Dに示されるブラシ1が挙げられる。図17A、17Bに示されるように、柄部21の長さ方向であって柄部の外周面近傍の領域を、押圧部材が収納できる深溝46にして、押圧部材3cが突き出し自在に摺動できるようにその溝の上端46aを開口してある。また、前述の深溝の外側には、柄部の長さ方向であって柄部の外周面に開口する、細長形状の細長開口部47が形成してある。押圧部材3cの外側に位置する面には、その細長開口部の両側に引っ掛かる形状、いわゆる「つっかえ部48(ストッパー)」を設け、そのつっかえ部48のみが、細長開口部47から外に露出するようにし、細長開口部47の長さ方向に沿って摺動できるようしてある。このようにすることで、押圧部材3cが深溝46の上下に移動しても、深溝上端46aの開口から外部に抜け出さないように形成できる。すなわち、図17A、17Bに示されるように、押圧部材を摺動させる前のブラシ1Fを、その細長開口部47に沿って、つっかえ部48を細長開口部47の一端47aまでスライドさせると、図17C、17Dに示されるように、押圧部材3cの上端が、柄部に設けた深溝上端46aの開口から外部に出て、ブラシ本体5の根元近傍まで突き出すように形成できる。その突き出した押圧部材3cを、これまでと同様に、ブラシ本体の厚み方向に押圧することで、ブラシ本体が変形する。押圧部材3cを収納する場合には、ブラシ本体1Fの押圧を解除して、つっかえ部48をもとの位置(開口部他端47b)に戻すと、押圧部材3cは柄部21の深溝46内に収納されることになる。
なお、前述では、押圧部材を開口部一端まで摺動させた後に、ブラシ本体方向(ブラシ厚み方向)に押圧部材を指などで押圧してブラシを変形させる場合について説明したが、図17A〜17Dに示されるように、押圧部材3cの突き出し角度を、ブラシ本体の軸心よりに傾斜させて摺動可能に形成すると、押圧部材3cが深溝46から突き出し(摺動)する際に、その突き出しと同時にブラシの毛束5を押圧して変形するため、より好ましい。さらに、このように摺動と変形を同時に行える押圧部材に構成すると共に、その押圧部材を、ブラシ本体の厚み方向に押圧可能にすると、所望の形状にブラシを変形できるため好ましい。
また、前述の例は一例であって、このような形状に限られるものではなく、前述のような開口部内に押圧部材が収納されずに、たとえば、柄部から毛束方向に摺動するものであれば、柄部上に露出している押圧部材として構成される場合も広く含まれる。
押圧部材が、柄部に1対設けられていることも好ましい形態の一つである。すっきりとした美観性、使い勝手のよさを備え、さらに清潔に保つことができるからである。
ここで、「押圧部材が、柄部に1対設けられている」とは、押圧部材が2つからなる担体であって、対向するように形成されていることを意味する。すなわち、柄部から毛束にかけての中心軸を基準にした場合に、対向する2つの押圧部材が、その基準軸の左右両端に配置されていることを意味する。具体的には、図18A〜18Eに示されるブラシ1が挙げられる。図18Aのように平面視した際のE−E’線に沿って断面すると、図18B、18Cに示されるように、柄部21の長さ方向であって柄部21の外周面近傍の領域に、押圧部材3dが収納できる深溝56(56a,56b)が、中心軸の左右両端に形成されている。また、その深溝56(56a,56b)の上端56(56c,56d)は、押圧部材3d,3dが突き出し(摺動)自在になるように開口されている。また、左右の深溝56(56a,56b)の外側には、柄部21の長さ方向であって柄部21の外周面に開口する、細長形状の細長開口部57a,57bが形成してある。押圧部材3d,3dの外側に位置する面には、その細長開口部58a,58bの両端に引っ掛かる形状、いわゆる「つっかえ部58a,58b(ストッパー)」を設け、そのつっかえ部58a,58bのみが、細長開口部57a,57bから外に露出するようにし、細長開口部57a,57bの長さ方向に沿って摺動できるようしてある。このようにすることで、押圧部材3d,3dが上下に移動しても深溝上端56c,56dの開口から外部に抜け出さないように形成できる。すなわち、図18B,18Cに示される押圧部材3d,3dを摺動させる前のブラシ1Gを、その細長開口部57a,57bに沿って、つっかえ部58a,58bを細長開口部の一端57c,57eまでスライドさせると、図18D、18Eに示されるように、押圧部材3d,3dの左右それぞれの上端が柄部21に設けた深溝上端56c,56dの開口から外部に出て、ブラシ本体1Gの根元近傍まで突き出すように形成できる。その突き出した押圧部材を、これまでと同様に、ブラシ本体の厚み方向に押圧することで、ブラシ本体が変形する。押圧部材を収納する場合には、ブラシ本体の押圧を解除して、つっかえ部をもとの位置(開口部他端)に戻すと、押圧部材は柄部の溝内に収納されることになる。
前述では、押圧部材を開口部一端まで摺動させた後に、ブラシ本体方向(ブラシ厚み方向)に押圧部材を指などで押圧してブラシを変形させたが、押圧部材の突き出し角度を、ブラシ本体の軸心(図18AのE−E’線)よりに傾斜させて摺動可能にすると、押圧部材が溝から突き出しする際に、その突き出しと同時に一対の押圧部材が、ブラシの毛束を両側から押圧して変形するため、より好ましい。なお、このように摺動と変形を同時に行える押圧部材に構成した場合に、さらに、その押圧部材を、ブラシ本体の厚み方向に押圧可能にすると、さらに所望の形状にブラシを変形できるため好ましい。
また、押圧部材の材質としては、たとえば、弾性体、塑性材料、形状記憶材料等が挙げられるが、これらの材質からなるものに限られず、押圧しやすく、腐食耐久性があるもの、成形しやすいもの等であれば、公知の材料から本実施形態における押圧部材を構成してもよい。
より好ましいのは、押圧部材が弾性体から構成されていることである。押圧部材が弾性部材から構成されている場合には、押圧した後に、復元力が働くため、何度も押圧を繰り返し行うことができ、ブラシを何度も再利用できる。従来のブラシでは、1回のみの使用に留まらず、何回も使用されるものであるが、本実施形態においても幾度もの使用に耐えられるように構成することで、安価な商品の提供を可能とする。
この弾性体としては、例えば、発泡ウレタン樹脂、発泡シリコン樹脂、ウレタン樹脂、合成ゴム、天然ゴム、ラテックス、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、オレフィン樹脂、シリコンゴムなど等が挙げられる。
たとえば、図3、図4に示される押圧部材が、シリコンゴム等の弾性変形材料を用いた押圧部材からなる場合には、図4に示される矢印方向に向けて、押圧部材を指で押して変形させ、間接的に毛束を矢印方向に押すことができ、その結果、毛先を拡げて薄くできる。さらに、狭い部位等に石鹸を塗る作業が終了した場合等、押圧する必要がなくなった場合には、指で押して変形させた押圧部材から指を離すことにより、弾性部材の有する復元力により、押圧部材は元の形状に戻る。すなわち、図3に示される状態に押圧部材の形状が戻るから、毛束も元通りの形状(図3に示される毛束5の形状)に戻り、その後、何度でも所望形状に押圧部材を介して毛束を変形できる。
また、押圧部材が変形可能な塑性材料から構成されることも好ましい形態の一つである。変形可能な塑性材料から構成される場合には、押圧して毛束を変形させた後に、その変形状態を保持しやすいため、前述のストッパーも不要となり好ましい。さらに、何度も押圧前の状態に復元しても、耐久性があり、腐食しづらく、抗菌性にもすぐれているため、シェービングブラシに備える押圧部材の材料として好適に用いることができる。
また、塑性材料は、金属及び/又は樹脂を選択的に使用可能であることが好ましい。押圧後の形状を保持し易く、何度も押圧前の状態に復元しても、耐久性があり、腐食しづらく、抗菌性にも優れているため、ブラシに備える押圧部材の材料として好適に用いることができるからである。この塑性材料としては、たとえば、錫、銅、アルミニウム、真鍮或いはこれらと他の金属との合金、又は合成樹脂等が挙げられる。とりわけ、塑性変形材料として錫を使用すれば、抗菌作用もあり、光触媒等の抗菌作用を有する素材を新たに使用しなくても衛生面に配慮することができるので好ましい。また、板状の錫を使用する場合、ほかの金属の含有量によって変形させやすさが変わるが、たとえば銅を2〜8%含有させることによって、硬さを調整可能である。
具体的には、図1で示される押圧部材3aに塑性変形する材料を使用する場合には、使用時に石鹸を塗る部位に応じて、指先の押圧により押圧部材を塑性変形させることができるため、毛束形状を自在に形成でき、好ましい。塑性変形材料を押圧部材に使用する場合、指先で変形させやすいように5mm程度の高さを有するのが好ましい。
さらに、押圧部材として形状記憶材料が用いられることがより好ましい。このように押圧部材を形状記憶材料から構成する場合には、所望の押圧をかけた後も何度も押圧前の状態に復元できるため好ましい。
たとえば、本実施形態のブラシがシェービングブラシの場合には、ブラシ本体における毛束を室温状態では円形の状態にし、シェービングカップにシェービングソープとお湯を入れてブラシで攪拌する。最初はブラシ(毛束)が円形のため、攪拌の効果が高く、細かくふっくらとした泡が形成される。その後、毛先から温度が上昇していき、形状記憶材料からなる押圧部材が一定の温度に達すると、予め記憶させておいた形状、たとえば、長方形あるいは楕円形等に変形し(変化し)、毛束を押しつける。その結果、毛束は薄い平型に変形し、所望領域に石鹸を塗りやすくできる。このように、押圧部材が形状記憶材料から形成される場合には、予め記憶させておいた形状に変形でき、加えて、作業効率を向上させることができる。また、本実施形態のブラシが洗顔用ブラシの場合の場合にも、前述の使用方法が例示として挙げられる。
また、押圧部材が、変形した毛束の形状を保持可能に形成されていることが好ましい。このように、変形した毛束の形状を保持可能に形成されていることで、変形した毛束の形状を保持するために押圧部材を押圧し続けなくても済み、その分作業効率性が上がるからである。
具体的には、押圧部材が、毛束の形状を変形した後、保持可能なストッパーあるいは、フック等を設けて保持可能にするとよい。たとえば、図16Aに示される、押圧前のブラシ1Eのように、押圧部材を押圧して毛束の形状を所望の形状(たとえば、所望の薄さに変形させた毛束)にした際に、図16Bに示されるように、押圧後の押圧部材をその押圧している位置にとどめるようにストッパー43(43a)をその押圧部材にかける。このストッパーにより、押圧部材は、その所望領域に留まるため、押圧し続けなくても、毛束の変形を維持できる。したがって、作業効率性の向上を図ることができる。
なお、図16Bでは、ストッパーとしてクリップ43aを例示したが、これに限定されるものではなく、押圧部材をその押圧している位置、形状に留めることが可能な公知のストッパーなるものであって、本願の構成を採用でき、さらに本願の効果を減じないもの、例えば押圧部材を挟持可能なピン止め等、本実施形態においては適宜必要に応じて使用することができる。
また、押圧部材が、硬化性素材からなり、毛束を変形させた後に硬化させることにより、変形させた毛束の形状を保持可能に形成されていることが好ましい。所望形状の毛束に変形し易くなり、使用後には元の毛束形状にも復元させやすいためである。
また、押圧部材の押圧により、毛束の変形形状が薄い平型形状になることが好ましい。薄い平型形状に毛束を変形できる場合には、たとえば、髭の周囲の幅の狭い部位に石鹸を塗る場合にも、その所望部位に容易に塗ることができるため、作業効率が上がる。仮に、毛束の変形形状が厚みのある形状である場合には、髭の周囲の幅の狭い部位だけでなく、髭にも石鹸等がついてしまい、誤って髭を剃ってしまうおそれもあるが、そのような不測の事態をも回避できるので好ましい。
さらに、押圧部材の押圧による毛束の変形寸法が、毛束の先端にある毛先部で、幅1〜50mm、長さ5〜70mmであることが好ましい。なお、一般的な円形型のブラシでは、たとえば、40mm径のサイズのものが見られるが、本実施形態では、押圧前は、公知のサイズをとり得るものであって、押圧後に、前述の所望のサイズに変形することで、広い部位に限らず、狭い部位にでも、容易に石鹸を塗ることが出来る。
[1−3]柄部:
本実施形態における柄部は、ブラシの持ち手部分となるものであり、棒状部材から構成される。この柄部には、ブラシ本体を取り付ける取付部が設けられることが好ましい。取付部は、たとえば、内寸が上記環状金具、接着剤層の外寸よりわずかに小さくするとともに、その深さは、環状金具の軸方向長さの略半分と接着剤層の軸方向長さを合わせた長さに形成されることが好ましい。このように形成されることにより、ブラシ本体を安定的に柄部に固定し易くなるからである。
柄部へのブラシ本体の取付方法(固定方法)としては、ブラシ本体を環状金具側から柄部の取付部に圧入しながら、挿嵌して柄部に嵌め込み、固定する。これによりブラシが得られる。なお、ブラシ本体の柄部への固定方法については、圧入ではなく接着剤を用いることも可能である。
また、ブラシがシェービング用ブラシであることがより好ましい。すなわち、前述のブラシをシェービング用ブラシとして使用する場合には、本願の効果をあまねく奏することができるため、より好ましい。
また、ブラシが洗顔用ブラシであることが好ましい。このように、前述のブラシを洗顔用ブラシとして使用する場合には、本願の効果をあまねく奏することができるため、好ましい形態の一つである。
また、ブラシが化粧ブラシ用であることが好ましい。このように、前述のブラシを洗顔用ブラシとして使用する場合には、本願の効果をあまねく奏することができるため、好ましい形態の一つである。
[2]本実施形態のブラシの使用方法:
本実施形態のブラシにより、石鹸や化粧料を塗りたい箇所が、広い部位である場合には、本実施形態における押圧部を、押圧しないままで使用する。すなわち、ブラシを石鹸に浸した後、或いは、化粧料をつけた後、押圧部と毛束との距離を離したまま、顔面等の所望部位に、その石鹸に浸した或いは、化粧料をつけたブラシをあてて塗る。石鹸或いは、化粧料を塗りたい箇所が狭い部位である場合には、ブラシを石鹸に浸した後或いは、化粧料をつけ後に、押圧部を、指等を用いて押圧して使用する。すなわち、この押圧により押圧部材が毛束を変形させることができるから、所望部位にあった厚み(薄さ)に毛束の先端がなるように、押圧部材に押圧する力を調整するとよい。所望の厚み(薄さ)に毛束の先端がなったら、顔面等の所望部位に、その石鹸に浸した或いは、化粧料をつけたブラシをあてて塗る。
[3]本実施形態のブラシの製造方法:
獣毛等の毛束の一端を、芯部材に巻きつけて埋設させ毛束を成形する。環状金具を用いる場合には、押圧部材の下側部を環状金具に接着材等によって固定し、前述の芯部材が埋設された毛束の一端側を環状金具のリング内に挿入する。次に、環状金具を締め付け、その毛束の一端側には接着剤を含浸する。この毛束を含む環状金具の外周側に接着剤層が形成された後、柄部の取付部に毛束の一端側挿入し固定することにより本実施形態のブラシを得ることができる。
[3−1]本実施形態のブラシの製造方法:
環状金具を用いない場合には、獣毛等の毛束の一端を、芯部材に巻きつけて埋設させ毛束を成形した後、押圧部材の下側部を柄部に接着材等によって固定する。次に、前述の芯部材が埋設された毛束の一端側を押圧部材に、圧入するかまたは、接着して固定する。ただし、押圧部材が環状でない場合、たとえば、弧状、コの字状等の形状からなる場合には、その弧状、コの字状の中心に芯部材が埋設された毛束の一端側を配置し、その毛束の一端側には接着剤を含浸する。接着剤層が形成された後、柄部の取付部に毛束の一端側を圧入するかまたは、接着して固定することにより本実施形態のブラシを得ることができる。
なお、前述の本実施形態のブラシは、前述の製造方法に限定されるものではなく、公知の方法で、本実施形態のブラシを製造できる場合には、そのような製造方法によって製造されたブラシも本実施形態のブラシに含まれる。
上述の通り、本発明によれば、植毛した毛束からなるブラシ本体に押圧部材を備えることにより、狭い部位等どのような部位にも容易に石鹸や化粧料等を塗布でき、指先を汚すことなく作業を進めることができ、加えて1本のブラシで複数本のブラシを兼ねることができ、作業効率を大幅に向上できるブラシに好適に用いることができる。とりわけ、シェービングブラシ用、洗顔ブラシ用、化粧ブラシ用として好適に用いることができる。
本発明のブラシの実施形態を示す正面図であって、模式的に示した図である。 図1を一部拡大するとともに、断面を拡大した一部拡大断面図であって、模式的に示した図である。 本発明のブラシの実施形態を示す平面図であって、押圧前の押圧部材と毛束の状態を模式的に示した図である。 本発明のブラシの実施形態を示す平面図であって、押圧後の押圧部材と毛束の状態を示した模式図である。 本発明のブラシの実施形態を示す側面図であって、押圧前の押圧部材と毛束の状態を示した模式図である。 本発明のブラシの実施形態を示す側面図であって、押圧後の押圧部材と毛束の状態を示した模式図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す正面図であって、模式的に示した図である。 図7に示される別の実施形態を一部拡大するとともに、断面を拡大した一部拡大断面図であって、模式的に示した図である。 図7に示される別の実施形態の平面図であって、押圧前の押圧部材と毛束の状態を示した模式図である。 図7に示される別の実施形態の平面図であって、押圧後の押圧部材と毛束の状態を示した模式図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す側面図であって、押圧前の押圧部材と毛束の状態を示した模式図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す側面図であって、押圧後の押圧部材と毛束の状態を示した模式図である。 本発明のブラシが備える押圧部材の斜視図であって、模式的に示した図である。 本発明のブラシが備える押圧部材を側面図であって、模式的に示した図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す側面図であって、押圧部材が環状リングの機能も兼ねられているブラシを模式的に示した図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す側面図であって、環状リングと押圧部材とが備えられているブラシを模式的に示した図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す側面図であって、押圧部材が環状リングの機能も兼ね、さらに、収縮チューブが備えられているブラシを模式的に示した図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す側面図であって、環状リングと押圧部材と収縮チューブが備えられているブラシを模式的に示した図である。 本発明のブラシの実施形態の一を示す斜視図であって、押圧前のブラシの押圧部材と毛束との状態を一部拡大して模式的に示した図である。 図16Aのブラシであって、押圧後のブラシ押圧部材と毛束の状態を一部拡大した斜視図であって模式的に示した図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す斜視図であって、押圧部材が柄部に1つ設けられているとともに、柄部から毛束方向に摺動する前の状態を一部省略して模式的に示した図である。 図17Aに示されるD−D’線に沿って断面した図であって、押圧部材が柄部から毛束方向に摺動する前の状態を一部省略して模式的に示した図である。 図17Aに示される押圧部材が柄部から毛束方向に摺動した後の状態を一部省略して模式的に示した図である。 図17Aに示されるD−D’線に沿って断面した図であって、押圧部材が柄部から毛束方向に摺動した後の状態を一部省略して模式的に示した図である。 本発明のブラシの別の実施形態を示す平面図であって、押圧部材が柄部に一対設けられているとともに、柄部から毛束方向に摺動する前の状態を一部省略して模式的に示した図である。 図18Aに示されるブラシの斜視図であって、押圧部材が柄部に1つ設けられているとともに、柄部から毛束方向に摺動する前の状態を一部省略して模式的に示した図である。 図18AのE−E’線に沿って断面した図であって、押圧部材が柄部から毛束方向に摺動する前の状態を一部省略して模式的に示した図で 図18Aに示される押圧部材が柄部から毛束方向に摺動した後の状態を一部省略して模式的に示した図である。 図18Aに示されるE−E’線に沿って断面した図であって、押圧部材が柄部から毛束方向に摺動した後の状態を一部省略して模式的に示した図である。 従来のブラシを示す正面図である。 図19に示される従来のブラシの一部拡大図であって、正面図である。 図19に示される従来のブラシの平面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F、1G、10:ブラシ、3,3a,3b,3c,3d:押圧部材、4:(押圧部材の)下側部、5:毛束、11,11a,11b:ブラシ本体、14:芯部材、16:環状金具、18:接着剤層、21:柄部、25:取付孔、30:ブラシ,35:毛束、36:環状金具、41:ブラシ本体、43:ストッパー、43a:クリップ、44:収縮チューブ、46:深溝、46a:(深溝)上端:、47:細長開口部、48:つっかえ部、47a:(細長開口部の)一端、47b:開口部他端、56,56a,56b:深溝、56c,56d:(深溝)上端:、57a,57b:細長開口部、58a,58b:つっかえ部、57c,57e:(細長開口部の)一端、57d,57f:開口部他端、101:従来のブラシ、102:毛束、103:金具、104:ブラシ本体、105:柄部、106:芯部材、107:接着剤層、Y,Y,Y,Y,Y:矢印。

Claims (11)

  1. 植毛した毛束からなるブラシ本体と、前記ブラシ本体に固定された柄部とからなるブラシであって、前記毛束の形状を変形可能な押圧部材が備えられているブラシであり、
    前記変形前の毛束の形状は、円形形状、平形形状、矩形形状、または楕円形状のいずれかであり、
    前記押圧部材が、前記ブラシ本体の根元部分に設けられて前記柄部に少なくとも1つ設けられているとともに、前記柄部から前記毛束方向に摺動可能であり、
    前記押圧部材によって前記毛束の根元部分を変形させて、前記毛束の形状を変形させるブラシ。
  2. 前記押圧部材が、前記柄部に1対設けられている請求項1に記載のブラシ。
  3. 前記押圧部材が弾性体から構成されている請求項1または2に記載のブラシ。
  4. 前記押圧部材が変形可能な塑性材料から構成される請求項1または2に記載のブラシ。
  5. 前記塑性材料は、金属又は樹脂のいずれかを使用可能、或いは、金属及び樹脂を組み合わせて使用可能である請求項に記載のブラシ。
  6. 前記押圧部材として形状記憶材料が用いられる請求項1または2に記載のブラシ。
  7. 前記押圧部材が、前記変形させた毛束の形状を保持可能に形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載のブラシ。
  8. 前記押圧部材で変形させた毛束の先端における断面形状が、幅1〜50mm、長さ5〜70mmである請求項1〜のいずれか1項に記載のブラシ。
  9. 前記ブラシが、シェービングブラシ用である請求項1〜のいずれか1項に記載のブラシ。
  10. 前記ブラシが洗顔ブラシ用である請求項1〜のいずれか1項に記載のブラシ。
  11. 前記ブラシが化粧ブラシ用である請求項1〜のいずれか1項に記載のブラシ。
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