JP5251439B2 - 通信処理システム、ofdm信号送信方法、ofdm送信機、ofdm受信機、および制御局 - Google Patents

通信処理システム、ofdm信号送信方法、ofdm送信機、ofdm受信機、および制御局 Download PDF

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Description

本発明は通信処理システム、OFDM信号送信方法、OFDM送信機、OFDM受信機、および制御局に係り、特に、直交周波数分割多重信号(OFDM信号)を送受信することができるようにした通信処理システム、OFDM信号送信方法、OFDM送信機、OFDM受信機、および制御局に関する。
無線アクセススキームがOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)であり、マルチキャスト/ブロードキャスト通信(以下、「MBS通信」という)を行う場合を想定している。また、このMBS通信を行う場合であって、さらにGroup-wise Scrambling方式(グループスクランブリング方式)が適用されるときを想定しており(例えば特許文献1参照)、特に1つのサブキャリアグループ内に2つ以上のパイロットサブキャリアを配置することを前提(例えば特許文献2参照)とする。
セルラ網を使ってセルエリア内に存在する各ユーザ(すなわち、各ユーザが保有する移動局MS(Mobile Station))に共通の物理リソースを割り当て、高画質な動画のストリーミング配信やニュース情報の配信、あるいはコマーシャルフィルムなどの配信を行うマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)の標準化が行われている(非特許文献1)。これに対して、基地局が1つの移動局MSに個別の物理リソースを割り当てて行う通信を「ユニキャスト通信」と呼ぶ。MBS通信の場合、少なくとも1つ以上の基地局から同一のマルチキャスト/ブロードキャストデータが送信される。なお、MBS通信を行う基地局の集合を「マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア」と定義する。マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアを構成する基地局の場合、一般的に、放送サービスと比較して1つの基地局がカバーするエリアは狭く、基地局のセルサイズは小さい。従って、小さなエリアでのみ有効なロケーションベースの情報サービスが可能となる。
上述したマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)ごとにそれぞれのマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアを異ならせることも可能である。この場合、異なるマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアの境界において、マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)同士の干渉が生じうることから、このMBS同士の干渉の影響を抑圧することが重要である。
特開2007−189646号公報 特開2008−201208号公報 IEEE802.16e規格
特許文献2に提案されている技術では、1つのサブキャリアグループ内に配置される複数のパイロット信号には同じスクランブリングコードがかけられており、サブキャリアグループ内の複数のパイロット信号のみを平均化または補間することによってチャネル推定を行う。従って、隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアでパイロットサブキャリアの位置が同じであれば、パイロット信号による干渉は強められてしまい、正しいチャネル応答を求めることができず、その結果、受信性能が劣化してしまう。
具体的には、図1に示されるように、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアAに属する基地局1から送信される送信信号におけるサブキャリアグループ♯1内には、2つのパイロットサブキャリアが配置されており、パイロットチャネル信号がそれぞれa1であるとする。また、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアBに属する基地局2から送信される送信信号におけるサブキャリアグループ♯1内には、基地局1に関するサブキャリアグループ♯1の場合と同じ位置に2つのパイロットサブキャリアが配置されており、パイロットチャネル信号がそれぞれb1とする。さらに基地局1から移動局MSまでのチャネル応答をh_a1、基地局2から移動機までのチャネル応答をh_b1とする。マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアAに属し、かつマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアBに隣接する移動局MSの所望のチャネル応答推定値は、移動局MSがサブキャリアグループ♯1に割り当てられている場合には、h_a1である。しかしながら、パイロットチャネル信号の干渉によって、実際にはa1h_a1+b1h_b1+n1/2+n2/2+n3/2+n4/2となる。移動局MSにとってはa1は既知であるため、a1で除することにより、チャネル応答として、h_a1+b1*(h_b1/a1)+(n1/2+n2/2+n3/2+n4/2)/a1が求められる。ここで、n*/2はノイズ成分であり、SNRが十分高いと仮定すると無視でき、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアBに近い場合、b1の信号電力が大きいため上記2項目が大きくなり、チャネル応答の品質が劣化してしまう。サブキャリアグループ♯2や3についても同様である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、グループスクランブリング方式を用いた場合であっても、マルチキャスト/ブロードキャストサービス通信時におけるパイロットチャネル信号の干渉を抑圧し、マルチキャストブロード/キャストサービスエリア境界でのチャネル推定精度を向上させることができる通信処理システム、OFDM信号送信方法、OFDM送信機、OFDM受信機、および制御局を提供することを目的とする。
本発明の通信処理システムは、上述した課題を解決するために、OFDM送信機と、複数のOFDM送信機により構成される同一のサービスエリアを提供する制御局からなる通信処理システムにおいて、制御局は、同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機に対して、マクロダイバーシチ受信が適用されるデータの時間シンボルを決定するとともに、データの送信時に同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機にてパイロットチャネル信号に乗算される直交コードおよびパイロットチャネル信号のパイロット配置を、隣接するサービスエリア毎に異ならせて決定し、決定された時間シンボルに関する情報、および直交コードとパイロット配置の少なくともいずれか1つ以上を、同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機に対して送信し、同一のサービスエリアを構成する各OFDM送信機は、制御局からの時間シンボルに関する情報を受信するとともに、制御局からの直交コードとパイロット配置を受信し、制御局からの直交コードとパイロット配置に基づいて、直交コードによる乗算およびパイロット配置に基づくサブキャリアに対するパイロットチャネル信号の割り当てを行い、サブキャリアグループを設定しつつ、時間シンボルに関する情報に基づく時間シンボルでOFDM信号を生成し、生成されたOFDM信号をOFDM受信機に送信することを特徴とする。
本発明のOFDM信号送信方法は、上述した課題を解決するために、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機のOFDM信号送信方法において、通信路符号化によって得られるビット列を変調して第1のデータチャネル信号および第2のデータチャネル信号のうちのいずれか1つ以上のデータチャネル信号を生成するデータチャネル信号生成ステップと、パイロットチャネル信号を生成するパイロットチャネル信号生成ステップと、データチャネル信号生成ステップの処理により生成されたデータチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のデータサブキャリアに割り当てるとともに、パイロットチャネル信号生成ステップの処理により生成された前記パイロットチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のパイロットサブキャリアであり、かつ第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機を制御する制御局から第1のサービスエリアの構成要素となるすべてのOFDM送信機に対して予め通知されたパイロット配置に基づくパイロットサブキャリアに割り当てる割り当てステップと、第1のパイロットサブキャリアと、第1のパイロットサブキャリアと同一のスクランブリングコードが乗算される第2のパイロットサブキャリアと、第1のパイロットサブキャリアと第2のパイロットサブキャリアに時間と周波数が近く、かつ同一のスクランブリングコードが乗算される1または複数のデータサブキャリアを含む少なくとも1つのサブキャリアグループを設定するサブキャリアグループ設定ステップと、パイロットチャネル信号生成ステップの処理により生成されたパイロットチャネル信号のうち、サブキャリアグループ設定ステップの処理により設定されるいずれかのサブキャリアグループに属するパイロットチャネル信号に対して、第1のサービスエリアと、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なる直交コードを乗算する直交コード乗算ステップと、データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定ステップの処理によってサブキャリアグループが設定された第1のデータチャネル信号および、直交コード乗算ステップの処理により直交コードが乗算されたパイロットチャネル信号に対して、同一のサブキャリアグループが設定された複数のOFDM送信機間で同一のスクランブリングコードを乗算する一方、データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定手段によってサブキャリアグループが設定されていない第2のデータチャネル信号に対して、各々のOFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められた送信機に固有のスクランブリングコードを乗算するスクランブリングステップと、サブキャリアグループ毎に、複素数値をパイロットチャネル信号および第1のデータチャネル信号に乗算する複素数値乗算ステップと、第1のサービスエリアを構成する複数のOFDM送信機を制御する制御局からの時間シンボルに関する情報に基づく時間シンボルで、スクランブリングステップにより各々のOFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められたOFDM送信機に固有のスクランブリングコードが乗算された第2のデータチャネル信号と、複素数値乗算ステップの処理により複素数値が乗じられたパイロットチャネル信号と第1のデータチャネル信号に対してOFDM変調を施し、OFDM信号を生成するOFDM信号生成ステップと、OFDM信号生成ステップの処理により生成されたOFDM信号をOFDM受信機にアンテナを介して送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のOFDM送信機は、上述した課題を解決するために、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機において、通信路符号化によって得られるビット列を変調して第1のデータチャネル信号および第2のデータチャネル信号のうちのいずれか1つ以上のデータチャネル信号を生成するデータチャネル信号生成手段と、パイロットチャネル信号を生成するパイロットチャネル信号生成手段と、データチャネル信号生成手段により生成さた前記データチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のデータサブキャリアに割り当てるとともに、パイロットチャネル信号生成手段により生成されたパイロットチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のパイロットサブキャリアであり、かつ第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機を制御する制御局から第1のサービスエリアの構成要素となるすべての前記OFDM送信機に対して予め通知され、第1のサービスエリアと、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なるパイロット配置に基づくパイロットサブキャリアに割り当てる割り当て手段と、第1のパイロットサブキャリアと、第1のパイロットサブキャリアと同一のスクランブリングコードが乗算される第2のパイロットサブキャリアと、第1のパイロットサブキャリアと第2のパイロットサブキャリアに時間と周波数が近く、かつ同一のスクランブリングコードが乗算される1または複数のデータサブキャリアを含む少なくとも1つのサブキャリアグループを設定するサブキャリアグループ設定手段と、パイロットチャネル信号生成手段により生成されたパイロットチャネル信号のうち、サブキャリアグループ設定手段により設定されるいずれかのサブキャリアグループに属するパイロットチャネル信号に対して、第1のサービスエリアと、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なる直交コードを乗算する直交コード乗算手段と、データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定手段によってサブキャリアグループが設定された第1のデータチャネル信号および、直交コード乗算手段により直交コードが乗算されたパイロットチャネル信号に対して、同一のサブキャリアグループが設定された複数のOFDM送信機間で同一のスクランブリングコードを乗算する一方、データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定手段によってサブキャリアグループが設定されていない第2のデータチャネル信号に対して、各々のOFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められた送信機に固有のスクランブリングコードを乗算するスクランブリング手段と、サブキャリアグループ毎に、複素数値をパイロットチャネル信号および第1のデータチャネル信号に乗算する複素数値乗算手段と、第1のサービスエリアを構成する複数のOFDM送信機を制御する制御局からの時間シンボルに関する情報に基づく時間シンボルで、スクランブリング手段により各々のOFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められたOFDM送信機に固有のスクランブリングコードが乗算された第2のデータチャネル信号と、複素数値乗算手段により複素数値が乗じられたパイロットチャネル信号と第1のデータチャネル信号に対してOFDM変調を施し、OFDM信号を生成するOFDM信号生成手段と、OFDM信号生成手段により生成されたOFDM信号をOFDM受信機にアンテナを介して送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明のOFDM受信機は、上述した課題を解決するために、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機から送信されたOFDM信号を受信する受信手段と、受信手段により受信されたOFDM信号に対してOFDM復調を施し、サブキャリア毎の信号に分割するOFDM復調手段と、前記サブキャリア毎に分割された信号から、第1のサービスエアを構成する前記OFDM送信機を制御する制御局から第1のサービスエリアの構成要素となるすべてのOFDM送信機に対して予め通知され、第1のサービスエリアと、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なるパイロット配置に基づくパイロットサブキャリアに割り当てられたパイロットチャネル信号と、サブキャリアに割り当てられているデータチャネル信号を分離する分離手段と、分離手段により分離されたデータチャネル信号に対して、同一のサブキャリアグループが設定された複数のOFDM送信機間で同一のスクランブリングコード、またはOFDM送信機に固有のスクランブリングコードを用いてデスクランブリングするデスクランブリング手段と、分離手段により分離れたパイロットチャネル信号に対して、第1のサービスエリアと、第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なる直交コードを乗算する直交コード乗算手段と、直交コード乗算手段により直交コードが乗算されたパイロットチャネル信号に基づいて、分離手段により分離されたデータチャネル信号のチャネル推定を行うチャネル推定手段と、チャネル推定手段により推定されたチャネル推定値を用いて、デスクランブリング手段によりデスクランブリングされたデータチャネル信号を等化する等化手段と、等化手段により等化されたデータチャネル信号を復調するデータ復調手段とを備えることを特徴とする。
本発明の制御局は、上述した課題を解決するために、複数のOFDM送信機により構成される同一のサービスエリアを提供する制御局において、同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機に対して、マクロダイバーシチ受信が適用されるデータの時間シンボルを決定するとともに、データの送信時に同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機にてパイロットチャネル信号に乗算される直交コードおよびパイロットチャネル信号のパイロット配置を決定する決定手段と、決定手段により決定された時間シンボルに関する情報、および直交コードとパイロット配置を、同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機に対して送信する送信手段とを備えることを特徴とする。

本発明によれば、グループスクランブリング方式を用いた場合であっても、マルチキャスト/ブロードキャストサービス通信時におけるパイロットチャネル信号の干渉を抑圧し、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア境界でのチャネル推定精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ここで、本発明の実施形態を説明する前に、本発明の概念について説明する。本発明においては、以下に説明する2つの方法のいずれかまたはその組み合わせにより、隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアからのパイロットチャネル信号に対する干渉を直交化、またはランダマイズする。このための第1の方法は、隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア毎にサブキャリアグループ内のパイロットチャネル信号に異なる直交コードをかける。第2の方法は、隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア毎にパイロットサブキャリアの位置を変える。
まず、図2(A)乃至(D)を用いて、第1の方法について説明する。「直交」とは、互いの相関値が0になることをいい、一般に系列長をkとすると、最大でk個の互いに直交関係にある複素数値の系列を生成することができる。図2では、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアA、B、C、およびDが隣接する場合を例に挙げて説明する。マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアAに属する基地局1のセルエリア内に位置し、かつ、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアB、C、およびDに属する基地局2、3、および4に近接する位置にあるOFDM受信機としての移動局MSのチャネル応答推定値は、以下の[数1]で表される。なお、以下において「π」は円周率を意味する。
[数1]
チャネル応答推定値=(ha*(a1+a1+a1+a1)+hb*(b1+b1exp(π/2*j)-b1+b1exp(3π/2*j))+hc(c1-c1+c1-c1)+hd(d1+(d1exp(3π/2*j)-d1+d1exp(swπ/2*j)))/4
となる。ここで、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアA、B、C、およびDにかけられている直交コードはそれぞれ、
マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアAの直交コード=(1,1,1,1)、
マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアBの直交コード=(1,exp(π/2*j),-1,exp(3π/2*j))、
マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアCの直交コード=(1,-1,1,-1)、
マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアDの直交コード=(1,exp(3π/2*j),-1,exp(π/2*j))、
である。このとき、OFDM送信機としての基地局1、2、3、および4からの伝搬路のチャネル応答はそれぞれ、ha、hb、hc、hdであると仮定した。また、ノイズ成分は信号成分に対して十分小さく無視できるものと仮定した。上記のチャネル応答推定値は、サブキャリアグループ内でチャネルがフラットであると仮定するとa1haとなり、移動局MSにとってa1は既知であるため、a1で除することで所望の基地局1からのチャネル応答haを算出することができる。このように他のマルチキャストブロードキャストサービスエリアからのパイロット信号成分が完全にキャンセルされる。
次に、図3(A)乃至(C)を用いて、第2の方法について説明する。マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアA、B、およびCが隣接する場合を例に挙げて説明する。マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアAに属する基地局1のセルエリア内に位置し、かつ、マルチキャストブロードキャストサービスエリアB、Cに属する基地局2、基地局3に近接する位置にあるOFDM受信機としての移動局MSのチャネル応答推定値は、haa1+hb(d11+d12+d13+d14)/4+hc(d21+d22+d23+d24)/4となる。ここでd1*、d2*はマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアAのパイロットサブキャリアの位置に対応する位置にそれぞれ配置されたマルチキャストブロードキャストサービスエリアB、Cのデータサブキャリアに配置されたデータチャネル信号とする。d1*とd2*の位相には相関がないため、d1*とd2*が逆位相で弱めあう場合には干渉の弱いサブキャリアグループとなり、d1*とd2*が同位相で強めあう場合には干渉の強いサブキャリアグループになるが、送信データは複数のサブキャリアグループにわたって分散して配置されているため、全体としての性能は向上する。また、一般に、パイロットチャネル信号と比較してデータチャネル信号の電力は低く設定されるため、たとえ強めあう場合であっても、上記説明した従来例よりもチャネル応答推定の性能を高めることができる。なお、第1の方法と第2の方法は、適宜組み合わせるようにしてもよい。この場合、隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア毎にサブキャリアグループ内のパイロットチャネル信号に異なる直交コードをかけるとともに、隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア毎にパイロットサブキャリアの位置を変える。
以下、この発明の概念を用いた本発明の実施形態について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る無線通信システム1の概略的な構成を表している。図4に示されるように、無線通信システム1は、OFDM送信機制御局10、複数(N)のOFDM送信機11−1、11−2、・・・11−N、および各OFDM送信機11乃至11−Nから異なるチャネル(伝搬路)を経て送信されてくるOFDM信号を受信するOFDM受信機12からなる。OFDM送信機11−1乃至11−Nは、それぞれOFDM信号をOFDM受信機12に送信する。OFDM送信機11−1乃至11−Nは、必ずしもすべて異なる場所に設置されている必要はなく、そのうちのいくつかのOFDM送信機11が同じ場所に設置されるようにしてもよい。例えば2つのOFDM送信機11が一つの無線通信装置の中に含まれてもよい。このような場合、サブキャリア割り当て部やサブキャリアグループ設定部(いずれも後述する)などのOFDM送信機11の構成要素は、いずれのOFDM送信機においても共通の構成要素であることから、これらの共通の構成要素を複数のOFDM送信機11で共用するようにしてもよい。
OFDM送信機制御局10は、少なくとも1つ以上のOFDM送信機11が電力制御などにおいて協調動作を行う際に、各OFDM送信機11−1乃至11−Nの動作を制御する。
図4のOFDM送信機11−1乃至11−Nは、いずれもセルラーシステム(携帯電話機システム)における「基地局」であり、また、図4のOFDM受信機12は「移動局MS」である。なお、OFDM送信機11−1乃至11−Nは、以下において、それぞれを個々に区別する必要がない場合、OFDM送信機11と総称する。さらに、本発明の実施形態においては、ブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBS)に特化するため、OFDM送信機制御局10は特に明記しない限り「MBS制御局」として記述する。
ここで、OFDM送信機制御局10としてのMBS制御局は、1つのマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアのみならず、複数の異なるマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア(同一のMBSをサポートする基地局の集合)を提供することができる。図5は、MBS database、OFDM送信機制御局10としてのMBS制御局、およびOFDM送信機11としての基地局により構成されるネットワークシステムの構成例を示している。また、図6は、図5に示されるネットワークシステムにおけるマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアの地理的な配置を示している。例えば図5および図6の場合、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアAは、OFDM送信機11としての基地局♯1と基地局♯2のセルエリアのみをカバーする。マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアBは、OFDM送信機11としての基地局♯3と基地局♯4のセルエリアをカバーし、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアCは、OFDM送信機11としての基地局♯5と基地局♯6のセルエリアをカバーする。
このとき、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアA内の基地局#2のセルエリア内に位置し、かつ、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアBおよびCに地理的に近い移動局MS(OFDM受信機)のマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアBおよびCからのパイロットチャネル信号の干渉による影響を低減するのが、本発明の目的となる。
なお、図5と図6の場合、説明を簡略化するために、1つのMBS制御局によって制御される基地局の数を2としたが、このような場合に限られず、3つ以上の基地局が1つのMBS制御局によって制御されるようにしてもよい。
図7は、OFDM送信機制御局10としてのMBS制御局と、MBS制御局が制御を行うOFDM送信機11としての基地局♯kとの間におけるプロセスフローを表している。図7に示されるように、ステップS1において、OFDM送信機制御局10としてのMBS制御局♯1は、MBS送信データの準備ができると、まずMBS送信時間シンボルをスケジューリングしてMBS送信時間シンボルを決定する。また、MBS制御局♯1は、MBS送信時に使用する変調方式やコーディングレートをスケジューリングする。ステップS2において、MBS制御局♯1は、MBS制御局♯1が制御する基地局♯1乃至♯2に隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアで使用される直交コードおよびパイロットチャネル信号の位置のパターンを考慮して、それらと異なる直交コードおよびパイロットチャネル信号のパターンを選択して決定する。
ステップS3とS4においてMBS制御局♯1は、MBS制御局♯1が制御を行う各基地局♯1乃至♯2に各MBSの送信時間シンボルを通知するとともに、各MBSデータも送信する。このとき、MBS制御局♯1は、選択された直交コードおよびパイロットチャネル信号のパターンも各基地局♯1乃至♯2に送信する。なお、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア毎にあらかじめ割り当てられた固定の直交コードとパイロットチャネル信号の位置のパターンを使用するようにしてもよい。この場合、各基地局にこれらの情報を通知する必要がなくなり、MBS制御局による制御手続きが簡便となる。
ステップS11において、基地局♯1は、MBS制御局♯1から通知されたコーディングレートおよび変調方式で送信データをコーディングおよび変調するとともに、パイロットチャネル信号にMBS制御局♯1によって指定された直交コードを乗算し、指定されたパイロットチャネル信号の位置のパターンに沿って、データチャネル信号とパイロットチャネル信号をサブキャリアに割り当て、決められた送信時間シンボルのタイミングで送信データを送信する。
図8は、図4に示されるOFDM送信機11の内部の構成を表している。図8に示されるように、OFDM送信機11は、制御部21、パイロットチャネル信号生成部22、データチャネル信号生成部23、直交コードパターン乗算部51、サブキャリア割り当て部24、サブキャリアグループ設定部25、スクランブリング部26、複素数値乗算部27、IFFT部(周波数ー時間領域変換部)28、無線送信部29、およびアンテナ30を備える。
制御部21は、OFDM送信機11を統括的に制御し、パイロットチャネル信号生成部22、データチャネル信号生成部23、サブキャリア割り当て部24、サブキャリアグループ設定部25、スクランブリング部26、複素数値乗算部27、およびIFFT部28を制御する。パイロットチャネル信号生成部22は、パイロットチャネル信号元ビット列生成部31とパイロットチャネル信号元ビット列変調部32からなる。パイロットチャネル信号元ビット列生成部31は、パイロットチャネル信号の元となるビット列を生成し、生成されたビット列をパイロットチャネル信号元ビット列変調部32に出力する。パイロットチャネル信号元ビット列変調部32は、パイロットチャネル信号元ビット列生成部31からのパイロットチャネル信号元ビット列に対して直交位相シフトキーイング(QPSK)のようなディジタル変調を施し、パイロットチャネル信号を生成する。
データコーディング部23は、データコーディング部33とコーディング後データ信号変調部34からなる。データコーディング部33は、図示せぬ送信データビット列生成部にて生成された送信データビット列(下り送信データビット列)に対して、制御部21から指示されたチャネルコーディングレートでチャネルコーディングを施し、これにより得られるコーディング後のデータ信号をコーディング後データ信号変調部34に出力する。コーディング後のデータ信号データ信号変調部34は、コーディング後のデータ信号に対して、制御部21から指示された変調方式で、直交位相シフトキーイング(QPSK)のようなディジタル変調を施し、送信データチャネル信号を生成する。
パイロットチャネル信号生成部22により生成されるパイロットチャネル信号、およびデータチャネル信号生成部23により生成されるデータチャネル信号は、いずれも複素数値で表される。なお、パイロットチャネル信号は、例えばOFDM受信機12におけるチャネル推定(チャネル応答の推定) に用いられる。パイロットチャネル信号は、OFDM受信機12のタイミング同期や周波数同期にも用いるようにしてもよい。以下の実施形態においては、パイロットチャネル信号をOFDM受信機12のチャネル推定に用いた場合について説明をしている。
次に、直交コードパターン乗算部51は、制御部21からの制御に従い、パイロットチャネル信号生成部22により生成されたパイロットチャネル信号のうち、サブキャリアグループ設定部25によって設定される各サブキャリアグループ内に配置されるパイロットチャネル信号に対して、制御部21から指示された直交コードを乗算する。なお、すでに上述した第1の方法を用いずに第2の方法のみを用いてパイロットチャネル信号の配置のみを変更する場合、直交コードパターン乗算部51により直交コードの乗算は行われず、パイロットチャネル信号生成部22により生成されたパイロットチャネル信号は、直接、サブキャリア割り当て部24に入力される。
サブキャリア割り当て部24は、パイロットチャネル信号生成部22からのパイロットチャネル信号、およびデータチャネル信号生成部23からのデータチャネル信号を、パイロットチャネル信号およびデータチャネル信号のそれぞれに対応するサブキャリア、すなわちパイロットサブキャリアおよびデータサブキャリアにそれぞれ割り当てる。なお、パイロットチャネル信号の配置、すなわち、どのサブキャリアにパイロットチャネル信号を割り当てるかについては、制御部21からの配置パターンの指示に従う。この配置パターンは、上述したように、予めOFDM送信機制御局10としてのMBS制御局からOFDM送信機11に通知される。ここで、「信号をサブキャリアに割り当てる」とは、複素数値で表される信号に対して、この信号に対応するサブキャリアの時間軸上及び周波数軸上の位置を表すサブキャリアインデックスを付加することを意味する。より具体的な割り当て方法について、図9を参照して以下に説明する。
図9は、図8のサブキャリア割り当て部24によるサブキャリアの割り当ての様子、およびサブキャリアグループ設定部25によるサブキャリアグループの設定の様子を表している。図9に示されるように、縦の時間軸に沿ってOFDMシンボルが配置され、横の周波数軸に沿って各OFDMシンボルを形成する複数のサブキャリアが配置される。時間軸に沿って記載された0、1、2、・・・は、OFDMシンボル番号を示している。周波数軸に沿って記載された0、1、2、・・・は、サブキャリア番号を示している。
例えば図9中のデータチャネル信号300には(3,0) というサブキャリアインデックスが付加される。サブキャリア割り当て部24は、パイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられたパイロットチャネル信号及びデータチャネル信号を、サブキャリアグループ設定部25に出力する。
なお、本発明の実施形態においては、図9に示されるように、各OFDM送信機11からの送信信号をランダマイズするためのスクランブリングコードについて、シンボル毎に1インデックスずつずらして各サブキャリアに乗ずることが前提条件である。すなわち、Nシンボル後Nサブキャリア左にずれたサブキャリアには、同一の複素数値からなるスクランブリングコードが乗算される。
サブキャリアグループ設定部25は、パイロットチャネル信号が割り当てられた少なくとも1つ以上のパイロットサブキャリアと、データチャネル信号が割り当てられた1つ以上のデータサブキャリアを含みつつ、同じスクランブリングコードが乗算されたサブキャリアが同じグループに属するようにグルーピングして、少なくとも一つのサブキャリアグループを設定する。図9においては、黒枠で囲った複数のサブキャリアグループが設定される。「サブキャリアグループを設定する」とは、サブキャリアインデックスが付加されたパイロットチャネル信号及びデータチャネル信号にインデックス(グループインデックスという)を付加することを意味している。いずれのサブキャリアグループにも属さない信号には、グループインデックスは付加されない。
なお、同じスクランブリングコード15が乗算されるパイロットチャネル信号301と302がそれぞれ割り当てられたパイロットサブキャリアを含むサブキャリアグループ(図9において斜線部分に示されるサブキャリアグループ)では、これら以外のサブキャリアはデータサブキャリアであり、データチャネル信号が割り当てられている。以下に示される他の図面においても同様である。
なお、サブキャリアグループ設定部25によってサブキャリアグループが設定された信号、すなわちグループインデックスが付加されたデータチャネル信号を「第1データチャネル信号」と定義し、サブキャリアグループが設定されない信号、すなわちグループインデックスが付加されていないデータチャネル信号を、「第2データチャネル信号」と定義する。
ここで、図1中のOFDM送信機11−1乃至11−Nは、サブキャリアグループ設定部25によってOFDM送信機11間で同一の少なくとも一つのサブキャリアグループを設定する。すなわち、OFDM送信機11−1乃至11−Nの各々のサブキャリアグループ設定部25が設定するサブキャリアグループのうち、少なくとも一つは共通である。共通のサブキャリアグループでは、各OFDM送信機11−1乃至11−Nに共通のパイロットチャネル信号及びデータチャネル信号がパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。つまり、第1データチャネル信号はマクロダイバーシチ信号であってマクロダイバーシチ受信が適用される信号であり、第2データチャネル信号は非マクロダイバーシチ信号であってマクロダイバーシチ受信非適用の信号であると解釈することもできる。
スクランブリング部26は、まず、第2データチャネル信号に対して各OFDM送信機11間で直交もしくは擬似直交の予め定められたOFDM送信機固有のスクランブリングコードを乗算する。これに対して、スクランブリング部26は、パイロットチャネル信号及び第1データチャネル信号に対して、同一のサブキャリアグループを設定したOFDM送信機11間で同一のスクランブリングコードを乗算する。なお、スクランブリングの目的は、変調されたデータシンボル及びパイロットシンボルを、隣接するOFDM送信機11間またはマクロダイバーシチ通信を行うOFDM送信機11のグループ間でランダム化することである。本出願人による特開2008−20128号公報に詳細に記載しているが、サブキャリアグループ内の各パイロットチャネル信号には、同じ位相のスクランブリングコードがかけられることになる。
スクランブリング部26は、グループインデックスが付加されたパイロットチャネル信号および第1データチャネル信号を複素数値乗算部27に出力する一方、スクランブリング後の第2データチャネル信号をOFDM変調器であるIFFT部(逆高速フーリエ変換部、すなわち、周波数−時間領域変換部)28に直接出力する。複素数値乗算部27は、グループインデックスが付加されたパイロットチャネル信号及び第1データチャネル信号に対して、グループインデックスが等しいパイロットチャネル信号及びデータチャネル信号毎に各OFDM送信機11間で固有の定められた複素数値を乗じる。なお、サブキャリアグループ毎に定められた複素数値は、絶対値が全て同じでもよい。絶対値を同じにすることにより、サブキャリアグループ間で電力差が生じることを回避できる。ここで、複素数値は実数値を包含しており、例えば± 1 のような実数値であってもよい。複素数値乗算部27は、複素数値が乗じられたパイロットチャネル信号及びデータチャネル信号をIFFT部28に出力する。
IFFT部28は、スクランブリング部26および複素数値乗算部27からの信号に対してOFDM変調を施し、複数のOFDMシンボルの系列であるOFDM信号を生成する。すなわち、IFFT部28は、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換することによってOFDM信号を生成する。IFFT部28にて生成されたOFDM信号は、図示せぬGI付加部によってガードインターバル(GI)が付加された後、ディジタル− アナログ変換器、アップコンバータ及び電力増幅器などを含む無線送信部29によって無線信号(RF信号)に変換され、アンテナ30から送信される。
次に、図10は、図4のOFDM受信機12の内部の構成を表している。図10は、OFDM受信機12のマクロダイバーシチ受信およびユニキャスト受信に関わる構成を表している。図5に示されるように、OFDM受信機12は、制御部41、アンテナ42、無線受信部43、FFT部(時間−周波数領域変換部)44、周波数チャネル分離部45、直交コード乗算部101、デスクランブリング部46、チャネル推定部47、チャネル等化部48、データチャネル信号復調部49、およびデータ信号デコーディング部50を備える。
制御部41は、OFDM受信機12を統括的に制御し、周波数チャネル分離部45、直交コード乗算部101、デスクランブリング部46、チャネル推定部47、チャネル等化部48、データチャネル信号復調部49、およびデータ信号デコーディング部50を制御する。
アンテナ42によって受信された無線信号は、低雑音増幅器、ダウンコンバータ及びアナログ−ディジタル変換器(いずれも図示せず)などを含む無線受信部43によってベースバンドディジタル信号に変換される。ベースバンドディジタル信号は、図示せぬGI除去部によってガードインターバルが除去された後、FFT部44(高速フーリエ変換部、すなわち、時間−周波数領域変換部)により時間領域の信号から周波数領域の信号、すなわちサブキャリア毎の信号に分割される。FFT部44は、サブキャリア毎に分割された出力信号を周波数チャネル分離部45に出力する。周波数チャネル分離部45は、サブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられているパイロットチャネル信号とデータチャネル信号を分離する。パイロットチャネル信号とデータチャネル信号のサブキャリアの位置については、制御部41から通知される。
周波数チャネル分離部45は、分離された各信号(データチャネル信号)をデスクランブリング部46に出力する。デスクランブリング部46は、各信号毎にOFDM送信機11でかけられたスクランブリングコード系列(同一のサブキャリアグループが設定された複数のOFDM送信機間で同一のスクランブリングコード、またはOFDM送信機11に固有のスクランブリングコード)を用いてデスクランブリングを行い、デスクランブリング後の信号をチャネル等化部48に出力する。なお、OFDM送信機11でかけられたスクランブリングコード系列は、OFDM受信機12側で既知であるものとする。また、周波数チャネル分離部45は、分離されたパイロットチャネル信号を直交コード乗算部101に出力する。
直交コードパターン乗算部101は、制御部41からの制御に従い、パイロットチャネル信号に対して、制御部41から指示された直交コードを乗算する。なお、すでに上述した第1の方法を用いずに第2の方法のみを用いてパイロットチャネル信号の配置のみを変更する場合、直交コードパターン乗算部101により直交コードの乗算は行われず、パイロットチャネル信号は、直接、チャネル推定部47に入力される。
チャネル推定部47は、第1データチャネル信号のチャネル推定を行う場合、サブキャリアグループ毎にパイロットチャネル信号の平均化または補間を行うことによりチャネル推定を行う。これに対して、チャネル推定部47は、第2データチャネル信号のチャネル推定を行う場合、隣接するパイロットチャネル信号の平均化、または補間によりチャネル推定を行う。チャネル推定部47は、チャネル応答を示すチャネル推定値をチャネル等化部48に出力する。チャネル等化部48は、チャネル推定部47からのチャネル推定値を用いて各データチャネル信号に対してチャネル等化を行う。チャネル等化後のデータチャネル信号はデータチャネル信号復調部49によって復調され、データ信号の元となるビット列が再生される。
本発明の実施形態においては、OFDM送信機11としての基地局と、複数のOFDM送信機11により構成される同一のサービスエリアを提供するOFDM送信機制御局10としてのMBS制御局からなる通信処理システムにおいて、制御局は、同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機11に対して、マクロダイバーシチ受信が適用されるデータの時間シンボルを決定するとともに、データの送信時に同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機11にてパイロットチャネル信号に乗算される直交コードおよびパイロットチャネル信号のパイロット配置の少なくともいずれか1つ以上を決定し、決定された時間シンボルに関する情報、および直交コードとパイロット配置の少なくともいずれか1つ以上を、同一のサービスエリアを構成するすべてのOFDM送信機11に対して送信し、同一のサービスエリアを構成する各OFDM送信機11は、制御局からの時間シンボルに関する情報を受信するとともに、制御局からの直交コードと前記パイロット配置の少なくともいずれか1つ以上を受信し、制御局からの直交コードとパイロット配置の少なくともいずれか1つ以上に基づいて、直交コードによる乗算およびパイロット配置に基づくサブキャリアに対する前記パイロットチャネル信号の割り当ての少なくともいずれか1つ以上を行い、サブキャリアグループを設定しつつ、時間シンボル情報に基づく時間シンボルでOFDM信号を生成し、生成されたOFDM信号をOFDM受信機に送信することができる。
これにより、第1の方法を用いた場合には、隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアのパイロットチャネル信号による干渉の影響を好適にキャンセルすることができる。また、第2の方法を用いた場合には、マルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアの境界でパイロットチャネル信号同士が干渉しあうこと回避することができる。従って、グループスクランブリング方式を用いた場合に、マルチキャスト/ブロードキャストサービス通信時におけるパイロットチャネル信号の干渉を抑圧し、マルチキャストブロード/キャストサービスエリア境界でのチャネル推定精度を向上させることができ、OFDM受信機12での受信性能を向上させることができる。また、第1の方法と第2の方法を組み合わせることで、隣接して配置されるマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアの数を第1の方法と第2の方法による乗算分だけ増やすことができる。これは、特に、小さいマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアが数多く隣接する環境で効果的である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリアからのパイロット信号による干渉の影響を説明する説明図。 隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア毎にサブキャリアグループ内のパイロットチャネル信号に異なる直交コードを乗算する方法を説明する説明図。 隣接するマルチキャスト/ブロードキャストサービスエリア毎にパイロットサブキャリアの位置を変更する方法を説明する説明図。 本発明の実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を示す図。 MBS database、OFDM送信機制御局としてのMBS制御局、およびOFDM送信機としての基地局により構成されるネットワークシステムの構成例を示す図。 MBS database、OFDM送信機制御局としてのMBS制御局、およびOFDM送信機としての基地局により構成されるネットワークシステムの構成例を示す図。 OFDM送信機制御局としてのMBS制御局と、MBS制御局が制御を行うOFDM送信機としての基地局♯kとの間におけるプロセスフローを示す図。 図4に示されるOFDM送信機の内部の構成を示すブロック図。 図2のサブキャリア割り当て部によるサブキャリアの割り当ての様子、およびサブキャリアグループ設定部によるサブキャリアグループの設定の様子を示す図。 図4に示されるOFDM受信機の内部の構成を示すブロック図。
符号の説明
1…無線通信システム、10…OFDM送信機制御局、11(11−1乃至11−N)…OFDM送信機、12…OFDM受信機、21…制御部、22…パイロットチャネル信号生成部、23…データチャネル信号生成部、24…サブキャリア割り当て部、25…サブキャリアグループ設定部、26…スクランブリング部、27…複素数値乗算部、28…IFFT部、29…無線送信部、30…アンテナ、31…パイロットチャネル信号元ビット列生成部、32…パイロットチャネル信号元ビット列変調部、33…データコーディング部、34…コーディング後データ信号変調部、41…制御部、42…アンテナ、43…無線受信部、44…FFT部、45…周波数チャネル分離部、46…デスクランブリング部、47…チャネル推定部、48…チャネル等化部、49…データチャネル信号復調部、50…データ信号デコーディング部、51…直交コードパターン乗算部、101…直交コードパターン乗算部。

Claims (7)

  1. OFDM送信機と、複数の前記OFDM送信機により構成される同一のサービスエリアを提供する制御局からなる通信処理システムにおいて、
    前記制御局は、
    同一のサービスエリアを構成するすべての前記OFDM送信機に対して、マクロダイバーシチ受信が適用されるデータの時間シンボルを決定するとともに、前記データの送信時に同一のサービスエリアを構成するすべての前記OFDM送信機にてパイロットチャネル信号に乗算される直交コードおよび前記パイロットチャネル信号のパイロット配置を、隣接するサービスエリア毎に異ならせて決定し、
    決定された前記時間シンボルに関する情報、および前記直交コードと前記パイロット配置を、同一のサービスエリアを構成するすべての前記OFDM送信機に対して送信し、
    同一のサービスエリアを構成する各前記OFDM送信機は、
    前記制御局からの前記時間シンボルに関する情報を受信するとともに、前記制御局からの前記直交コードと前記パイロット配置を受信し、
    前記制御局からの前記直交コードと前記パイロット配置に基づいて、前記直交コードによる乗算および前記パイロット配置に基づくサブキャリアに対する前記パイロットチャネル信号の割り当てを行い、
    サブキャリアグループを設定しつつ、前記時間シンボルに関する情報に基づく時間シンボルでOFDM信号を生成し、
    生成されたOFDM信号をOFDM受信機に送信することを特徴とする通信処理システム。
  2. 第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機のOFDM信号送信方法において、
    通信路符号化によって得られるビット列を変調して第1のデータチャネル信号および第2のデータチャネル信号のうちのいずれか1つ以上のデータチャネル信号を生成するデータチャネル信号生成ステップと、
    パイロットチャネル信号を生成するパイロットチャネル信号生成ステップと、
    前記データチャネル信号生成ステップの処理により生成された前記データチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のデータサブキャリアに割り当てるとともに、パイロットチャネル信号生成ステップの処理により生成された前記パイロットチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のパイロットサブキャリアであり、かつ前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機を制御する制御局から前記第1のサービスエリアの構成要素となるすべての前記OFDM送信機に対して予め通知されたパイロット配置に基づくパイロットサブキャリアに割り当てる割り当てステップと、
    第1のパイロットサブキャリアと、前記第1のパイロットサブキャリアと同一のスクランブリングコードが乗算される第2のパイロットサブキャリアと、前記第1のパイロットサブキャリアと前記第2のパイロットサブキャリアに時間と周波数が近く、かつ同一のスクランブリングコードが乗算される1または複数の前記データサブキャリアを含む少なくとも1つのサブキャリアグループを設定するサブキャリアグループ設定ステップと、
    前記パイロットチャネル信号生成ステップの処理により生成された前記パイロットチャネル信号のうち、前記サブキャリアグループ設定ステップの処理により設定されるいずれかのサブキャリアグループに属する前記パイロットチャネル信号に対して、前記第1のサービスエリアと、前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なる直交コードを乗算する直交コード乗算ステップと、
    前記データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定ステップの処理によってサブキャリアグループが設定された第1のデータチャネル信号および、前記直交コード乗算ステップの処理により前記直交コードが乗算された前記パイロットチャネル信号に対して、同一のサブキャリアグループが設定された複数の前記OFDM送信機間で同一のスクランブリングコードを乗算する一方、前記データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定ステップによってサブキャリアグループが設定されていない第2のデータチャネル信号に対して、各々の前記OFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められた前記OFDM送信機に固有のスクランブリングコードを乗算するスクランブリングステップと、
    前記サブキャリアグループ毎に、複素数値を前記パイロットチャネル信号および前記第1のデータチャネル信号に乗算する複素数値乗算ステップと、
    前記第1のサービスエリアを構成する複数の前記OFDM送信機を制御する制御局からの時間シンボルに関する情報に基づく時間シンボルで、前記スクランブリングステップにより各々の前記OFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められた前記OFDM送信機に固有のスクランブリングコードが乗算された前記第2のデータチャネル信号と、前記複素数値乗算ステップの処理により前記複素数値が乗じられた前記パイロットチャネル信号と前記第1のデータチャネル信号に対してOFDM変調を施し、OFDM信号を生成するOFDM信号生成ステップと、
    前記OFDM信号生成ステップの処理により生成された前記OFDM信号をOFDM受信機にアンテナを介して送信する送信ステップとを含むことを特徴とするOFDM信号送信方法。
  3. 第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機において、
    通信路符号化によって得られるビット列を変調して第1のデータチャネル信号および第2のデータチャネル信号のうちのいずれか1つ以上のデータチャネル信号を生成するデータチャネル信号生成手段と、
    パイロットチャネル信号を生成するパイロットチャネル信号生成手段と、
    前記データチャネル信号生成手段により生成された前記データチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のデータサブキャリアに割り当てるとともに、パイロットチャネル信号生成手段により生成された前記パイロットチャネル信号を、複数のOFDM送信機間で同一のパイロットサブキャリアであり、かつ前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機を制御する制御局から前記第1のサービスエリアの構成要素となるすべての前記OFDM送信機に対して予め通知され、前記第1のサービスエリアと、前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なるパイロット配置に基づくパイロットサブキャリアに割り当てる割り当て手段と、
    第1のパイロットサブキャリアと、前記第1のパイロットサブキャリアと同一のスクランブリングコードが乗算される第2のパイロットサブキャリアと、前記第1のパイロットサブキャリアと前記第2のパイロットサブキャリアに時間と周波数が近く、かつ同一のスクランブリングコードが乗算される1または複数の前記データサブキャリアを含む少なくとも1つのサブキャリアグループを設定するサブキャリアグループ設定手段と、
    前記パイロットチャネル信号生成手段により生成された前記パイロットチャネル信号のうち、前記サブキャリアグループ設定手段により設定されるいずれかのサブキャリアグループに属する前記パイロットチャネル信号に対して、前記第1のサービスエリアと、前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なる直交コードを乗算する直交コード乗算手段と、
    前記データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定手段によってサブキャリアグループが設定された第1のデータチャネル信号および、前記直交コード乗算手段により前記直交コードが乗算された前記パイロットチャネル信号に対して、同一のサブキャリアグループが設定された複数の前記OFDM送信機間で同一のスクランブリングコードを乗算する一方、前記データチャネル信号のうちの、サブキャリアグループ設定手段によってサブキャリアグループが設定されていない第2のデータチャネル信号に対して、各々の前記OFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められた前記OFDM送信機に固有のスクランブリングコードを乗算するスクランブリング手段と、
    前記サブキャリアグループ毎に、複素数値を前記パイロットチャネル信号および前記第1のデータチャネル信号に乗算する複素数値乗算手段と、
    前記第1のサービスエリアを構成する複数の前記OFDM送信機を制御する制御局からの時間シンボルに関する情報に基づく時間シンボルで、前記スクランブリング手段により各々の前記OFDM送信機間で直交もしくは擬似直交の予め定められた前記OFDM送信機に固有のスクランブリングコードが乗算された前記第2のデータチャネル信号と、前記複素数値乗算手段により前記複素数値が乗じられた前記パイロットチャネル信号と前記第1のデータチャネル信号に対してOFDM変調を施し、OFDM信号を生成するOFDM信号生成手段と、
    前記OFDM信号生成手段により生成された前記OFDM信号をOFDM受信機にアンテナを介して送信する送信手段とを備えることを特徴とするOFDM送信機。
  4. 前記パイロット配置は、前記第1のサービスエリアの構成要素となる各前記OFDM送信機間で同一であることを特徴とする請求項に記載のOFDM送信機。
  5. 第1のサービスエリアを構成するOFDM送信機から送信されたOFDM信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記OFDM信号に対してOFDM復調を施し、サブキャリア毎の信号に分割するOFDM復調手段と、
    前記サブキャリア毎に分割された信号から、前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機を制御する制御局から前記第1のサービスエリアの構成要素となるすべての前記OFDM送信機に対して予め通知され、前記第1のサービスエリアと、前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なるパイロット配置に基づくパイロットサブキャリアに割り当てられたパイロットチャネル信号と、前記サブキャリアに割り当てられているデータチャネル信号を分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された前記データチャネル信号に対して、同一のサブキャリアグループが設定された複数の前記OFDM送信機間で同一のスクランブリングコード、または前記OFDM送信機に固有のスクランブリングコードを用いてデスクランブリングするデスクランブリング手段と、
    前記分離手段により分離れた前記パイロットチャネル信号に対して、前記第1のサービスエリアと、前記第1のサービスエリアを構成する前記OFDM送信機に隣接する1または複数の他のサービスエリアとの間で互いに異なる直交コードを乗算する直交コード乗算手段と、
    前記直交コード乗算手段により前記直交コードが乗算された前記パイロットチャネル信号に基づいて、前記分離手段により分離された前記データチャネル信号のチャネル推定を行うチャネル推定手段と、
    前記チャネル推定手段により推定されたチャネル推定値を用いて、前記デスクランブリング手段によりデスクランブリングされた前記データチャネル信号を等化する等化手段と、
    前記等化手段により等化された前記データチャネル信号を復調するデータ復調手段とを備えることを特徴とするOFDM受信機。
  6. 前記パイロット配置は、前記第1のサービスエリアの構成要素となる各前記OFDM送信機間で同一であることを特徴とする請求項に記載のOFDM受信機。
  7. 数のOFDM送信機により構成される同一のサービスエリアを提供する制御局において、
    同一のサービスエリアを構成するすべての前記OFDM送信機に対して、マクロダイバーシチ受信が適用されるデータの時間シンボルを決定するとともに、前記データの送信時に同一のサービスエリアを構成するすべての前記OFDM送信機にてパイロットチャネル信号に乗算される直交コードおよび前記パイロットチャネル信号のパイロット配置を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記時間シンボルに関する情報、および前記直交コードと前記パイロット配置を、同一のサービスエリアを構成するすべての前記OFDM送信機に対して送信する送信手段とを備えることを特徴とする制御局。
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