JP5249151B2 - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、所定のセル又はセクタに対応する無線リソースが、制御情報伝送用の無線リソースとユーザデータ伝送用の無線リソースとにより構成されており、当該無線リソースを無線端末に割り当てて当該無線端末との間で通信を行う無線基地局、及び、当該無線基地局における通信制御方法に関する。
近年、移動通信サービスのブロードバンド化に伴い、更なる高速化及び大容量化が求められている。このため、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に代表される第3世代移動通信システムや3.5世代移動通信システムに代わる次世代移動通信システムが世界的に実用化されようとしている。日本国内においても第4世代移動通信システムにつながる移動通信システムとして位置づけられた3.9世代移動通信システムへの周波数割り当てが開始されている。この3.9世代移動通信システムの中でも、LTE(Long Term Evolution)は、第4世代移動通信システムにつながる標準規格として、最も有力視されている。
LTEでは、無線基地局から無線端末に向かう下り方向の通信には、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)が採用され、無線端末から無線基地局に向かう上り方向の通信には、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用されている。これらの多重化方式は、周波数と時間の2次元で無線リソースの配置を行ってユーザ多重を実現している。
下り方向の無線リソースである周波数帯域は、リソースブロック(RB:Resource Block)と称される単位に分割されている。このRBは、下り方向の制御情報伝送用の無線チャネルとしてのタイムスロットである制御情報チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control CHannel)と、下り方向のユーザデータ伝送用の無線チャネルとしてのタイムスロットである共有データチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel)とにより構成される。
LTEでは、高速化及び大容量化を実現するために、従来の第3世代移動通信システムや3.5世代移動通信システムと比較して、非常に高い周波数利用効率が要求される。この要求を実現するために、LTEでは、近接するセル又はセクタにおいて同一の周波数を使用する運用が想定されている。このような運用では、あるセル又はセクタにおいて、他セル又は他セクタからの干渉が問題となる可能性がある。
このため、無線基地局は、干渉によって変動する、無線端末におけるPDSCH及びPDCCHの品質(SINR)を把握し、当該品質が所要のレベルを満たすように制御を行う必要がある。特に、PDCCHによって伝送される情報には、PDSCHによって伝送される情報の受信に必要な各種の制御情報が含まれている。したがって、無線端末は、PDCCHによって伝送される制御情報を正常に受信する必要があり、このためには、無線基地局は、PDCCHの品質が所要のレベルを満たすように制御を行うことが重要である。
しかしながら、LTEの規格上、無線端末は、無線基地局に対して、PDSCHの品質のみを送信しており、PDCCHの品質は送信していない。このため、無線基地局は、無線端末からのPDSCHの品質をPDCCHの品質とみなして、当該PDCCHの品質が所要のレベルを満たすように制御を行うことがあった。しかし、一般にPDCCHの無線リソースの利用率はPDSCHの無線リソースの利用率よりも低いため、PDCCHはPDSCHよりも他セル又は他セクタからの干渉を受けにくい。このため、PDSCHの品質がPDCCHの品質とみなされると、PDCCHの品質を過剰に低く見積もることになり、同一情報の伝送の繰り返し回数が増えて無線リソースを必要以上に多く使用してしまう等の問題が生じる。このため、無線端末におけるPDCCHの品質を適切に推定することが要求される。
そこで、本発明は、無線リソースの品質を適切に推定することが可能な無線基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、所定のセル又はセクタに対応する無線リソースが、制御情報伝送用の無線リソースとユーザデータ伝送用の無線リソースとにより構成されており、前記無線リソースを無線端末(無線端末2A、2B、2C)に割り当てて前記無線端末との間で通信を行う無線基地局(無線基地局1A、1B、1C)であって、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質を取得する第1の取得部(W−CQI取得部152)と、前記所定のセル以外のセルである他セル又は前記所定のセクタ以外のセクタである他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方を取得する第2の取得部(PDCCH利用率取得部154、PDSCH利用率取得部156)と、前記第1の取得部により取得された、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質と、前記第2の取得部により取得された、前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方とに基づいて、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質を推定する推定部(SINR推定部158)とを備えることを要旨とする。
このような無線基地局は、自無線基地局が形成する所定のセル又はセクタに対応する所定の無線リソースに含まれるユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質を取得するとともに、他の無線基地局が形成する他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方を他の無線基地局から取得する。更に、無線基地局は、取得したユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質と、制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方とに基づいて、所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの品質を推定する。
従って、無線基地局は、他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方について、正確な値を認識することができ、更には、所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの品質を、より正確に推定することが可能となる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記推定部は、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率を前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率で除した値に、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質を乗じた値を、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質として算出することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記推定部は、前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率に基づいて、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質に対する補正値を算出し、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質に前記補正値を加算して前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質を算出することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴の何れかに係り、前記無線端末の位置を取得する第3の取得部を備え、前記推定部は、前記無線端末の位置から前記他セル又は他セクタの位置までの距離に応じて、前記他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方についての重み付けを行うことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴の何れかに係り、前記推定部は、前記所定のセル又はセクタの位置から前記他セル又は他セクタの位置までの距離に応じて、前記他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方についての重み付けを行うことを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、所定のセル又はセクタに対応する無線リソースが、制御情報伝送用の無線リソースとユーザデータ伝送用の無線リソースとにより構成されており、前記無線リソースを無線端末に割り当てて前記無線端末との間で通信を行う無線基地局における通信制御方法であって、前記無線基地局が、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質を取得するステップと、前記無線基地局が、前記所定のセル以外のセルである他セル又は前記所定のセクタ以外のセクタである他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方を取得するステップと、前記無線基地局が、取得された前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質と、取得された前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方とに基づいて、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質を推定するステップとを備えることを要旨とする。
(付記)
本発明は、所定のセル又はセクタを形成し、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースが、制御情報伝送用の無線リソースとユーザデータ伝送用の無線リソースとにより構成されており、前記無線リソースを無線端末に割り当てて前記無線端末との間で通信を行う無線基地局であって、他の無線基地局からの前記他の無線基地局によって形成されるセル又はセクタである他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方を取得する取得部とを備えることを要旨とする。
このような無線基地局は、他の無線基地局が形成する他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方を他の無線基地局から取得する。
従って、無線基地局は、他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方について、正確な値を認識することができ、更には、無線基地局は、これらの利用率と、自無線基地局が形成する所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれるユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質とに基づいて、所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの品質を、より正確に推定することが可能となる。
本発明によれば、無線リソースの品質を適切に推定することが可能となる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局によるPDSCH割り当ての一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局によるPDCCH内のREG割り当ての一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る理想PDCCH品質、W−CQI流用PDCCH品質及びW−CQI品質の対応関係を示す図である。 本発明の実施形態に係るPDCCHの利用状況の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局におけるPDCCH品質推定の第1の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る無線基地局におけるPDCCH品質推定の第2の動作を示すフローチャートである。 理想PDCCH品質、W−CQI流用PDCCH品質、算出式利用推定PDCCH品質、及び、補正値利用推定PDCCH品質の対応関係を示す図である。 理想PDCCH品質、W−CQI流用PDCCH品質、算出式利用推定PDCCH品質、及び、補正値利用推定PDCCH品質のそれぞれがALに対応するSINRを満足する場合の当該ALの分布を示す図である。 理想PDCCH品質、W−CQI流用PDCCH品質、算出式利用推定PDCCH品質、及び、オフセット値利用推定PDCCH品質のそれぞれにおける、上限超過率を示す図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線基地局の動作、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
(1.1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示す無線通信システム10は、3GPPで策定された規格であるLTE(Long Term Evolution)に基づく構成を有する。無線通信システム10は、無線基地局1A、1B及び1Cと、無線端末2A、2B及び2Cと、転送制御装置であるMME(Mobile Management Entity)/SGW(Serving Gateway)20−1及び20−2と、バックボーンネットワーク30とを含む。
図1において、無線端末2Aは、無線基地局1Aによって形成されるセル3A内に存在する。また、無線端末2Bは、無線基地局1Bによって形成されるセル3B乃に存在し、無線端末2Cは、無線基地局1Cによって形成されるセル3C内に存在する。セル3A乃至3Cは、複数のセクタ(図示せず)に分割されている。
無線基地局1Aは、セル3A内に存在する無線端末2Aとの間で通信を行う。同様に、無線基地局1Bは、セル3B内に存在する無線端末2Bとの間で通信を行い、無線基地局1Cは、セル3C内に存在する無線端末2Cとの間で通信を行う。
無線基地局1A乃至無線基地局1Cと、MME/SGW20−1及び20−2との間には、バックボーンネットワーク30を介して、トランスポート層の論理的な伝送路であるS1コネクションが確立されている。また、無線基地局1A乃至無線基地局1Cの相互間には、バックボーンネットワーク30を介して、トランスポート層の論理的な伝送路であるX2コネクションが確立されている。
(1.2)無線基地局の構成
図2は、無線基地局1Aの構成を示す図である。図2に示す無線基地局1Aは、制御部102、記憶部103、有線通信部104、無線通信部105及びアンテナ107を含む。なお、無線基地局1B及び無線基地局1Cも、無線基地局1Aと同様の構成である。
制御部102は、例えばCPUによって構成され、無線基地局1Aが具備する各種機能を制御する。記憶部103は、例えばメモリによって構成され、無線基地局1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。有線通信部104は、図示しないルータ等を介してバックボーンネットワーク30に接続される。無線通信部105は、アンテナ107を介して、無線端末2Aからの無線信号を受信するとともに、無線端末2Aに対して無線信号を送信する。
次に、制御部102の具体的な制御について説明する。制御部102は、無線基地局1Aによって形成されるセル3Aを構成する所定のセクタ(以下、「自セクタ」と称する)内に存在する無線端末2Aが要求するチャネル品質に応じて、当該無線端末2Aに対して、下り方向の無線リソースである、1又は複数のリソースブロック(RB)を割り当てる。
RBは、2種類の無線チャネル、具体的には、制御情報チャネル(PDCCH)と、共有データチャネル(PDSCH)とにより構成される。PDCCHの領域は、RBの先頭から最大3つのOFDMシンボルであり、PDSCHの領域は、PDCCHに続くOFDMシンボルである。本実施形態において、割り当て対象となるRBは、周波数帯域が連続している。
自セクタ内の各無線端末が要求するチャネル品質は異なっている。制御部102は、各無線端末が要求するチャネル品質に応じて、当該無線端末に対して割り当て対象となるRB、及び、当該RBの数を設定し、割り当てる。具体的には、制御部102は、自セクタ内の各無線端末に対して、RB内のPDSCHとPDCCHとを割り当てる。また、制御部102は、各無線端末が要求するチャネル品質に応じて、変調方式、符号化率、再送回数、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)等の通信方式を設定する。
図3は、PDSCH割り当ての一例を示す図である。図3は、自セクタ内の無線端末2Aが複数の無線端末#1乃至#Nである場合の例である。図3において、制御部102は、自セクタ内に存在する無線端末#1に対して、チャネル品質が当該無線端末#1によって要求されるレベル以上となる周波数帯域に対応するPDSCHを割り当てる。
同様に、制御部102は、自セクタ内に存在する無線端末#2乃至#Nに対して、チャネル品質が当該無線端末#2乃至#Nによって要求されるレベル以上となる周波数帯域に対応するPDSCHを割り当てる。
PDCCHには、PDSCHに含まれるユーザデータを受信するために必要な様々な情報が含まれる。このため、無線端末は、PDCCH内の情報を受信することができない場合には、PDSCH内のユーザデータを受信することができない。したがって、PDCCHは、非常に重要な無線チャネルである。
具体的には、PDCCHは、下り方向の無線リソースにおける各種制御情報や、無線端末毎のDCI(Downlink Control Information)を含む。1つのTTI(Transmission Time Interval)におけるPDCCH内には、複数の無線端末に対応するDCIが収容可能である。
1つのTTIにおけるPDCCH内に1つの無線端末に対応するDCIを繰り返して収容する場合の繰り返し回数は、Aggregation Level(AL)と称される。
制御部102が、無線端末毎のDCIに対して、PDCCHの品質がALに対応するSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)を満足するように、当該ALを決定することにより、繰り返しによる符号化率の調節が実現され、特性を改善させることができる。しかし、上述したように、PDCCHの領域は、RBの先頭から最大3つのOFDMシンボルのみである。このため、ALが高い場合、換言すれば、DCIの繰り返し回数が多いほど、1つのTTIにおけるPDCCH内に収容可能なDCIに対応する無線端末の数は減少する。すなわち、ALと、1つのTTIにおけるPDCCH内に収容可能なDCIに対応する無線端末の数とはトレードオフの関係にある。
また、PDCCHの領域に対応するOFDMシンボルの数が多いほど、1つのTTIにおけるPDCCH内に収容可能なDCIに対応する無線端末の数は増加する。しかし、PDSCHの領域に対応するOFDMシンボルが減少することにより、PDSCHの符号化率が低下する。このため、ALと、PDSCHの受信性能とはトレードオフの関係にある。
制御部102は、PDCCH内のREG(Resource Element Group)を無線端末に割り当てる。図4は、PDCCH内のREG割り当ての一例を示す図である。
制御部102は、まず、DCI毎に誤り訂正符号化を行い、ALに対応する回数だけ繰り返されたDCIを、一次元領域に並べる。この際、制御部102は、一次元領域におけるDCIの収容位置を、当該DCIが有する固有の値、例えば、対応する無線端末のRNTIや、ALによって擬似ランダム的に決定される候補の中から選択する。この処理を全てのDCIについて行った結果、DCIが割り当てられなかった一次元領域については、そのまま情報がない状態となる。
次に、制御部102は、PDCCHの領域としてのOFDMシンボル内の領域を、REGに分割する。更に、制御部102は、一次元領域のビット系列の8ビットを単位としてインターリーブ処理を行ったものを、割り当て位置に対応するREGに対して、周波数の低いREGから順次に収容していく。これにより、DCIは、PDCCHにおいて、擬似ランダム的にREG単位で収容されることになり、周波数ダイバーシティ効果が得られることになる。
本実施形態では、無線端末に対するRBの割り当てに先立って、制御部102は、自セクタに対応するPDCCHの品質(SINR)を推定する。
図5は、理想とする、自セクタに対応するPDCCHの品質(理想PDCCH品質)、無線端末2Aにおいて測定されたW−CQI(測定W−CQI)から求まる品質をPDCCHの品質としたもの(W−CQI流用PDCCH品質)、及び、自セクタに対応するW−CQIから求まる品質(W−CQI品質)の対応関係を示す図である。
従来、自セクタに対応するPDCCHとして用いられていた、W−CQI流用PDCCH品質は、図5に示すように、理想PDCCH品質よりも2[dB]程度低い値となっている。本実施形態では、自セクタに対応するPDCCHの品質の推定値を、W−CQI流用PDCCH品質よりも理想PDCCH品質に近似させる。なお、図5において、W−CQI流用PDCCH品質がW−CQIよりも低くなっている原因は、SINRをCQIに変換する際の量子化の際の端数切り捨ての影響である。
以下、自セクタに対応するPDCCHの品質推定に必要となる、PDCCHの干渉のモデル化について説明する。
自セクタに対応するPDCCHでは、上述した通り、利用されているREGと利用されていないREGとが存在する。また、他セクタに対応するPDSCHについても、同様に、利用されているREGと利用されていないREGとが存在する。図6は、自セクタに対応するPDCCHの利用状況と他セクタに対応するPDCCHの利用状況との一例を示す図である。
自セクタに対応するPDCCHでは、自セクタと周波数帯域が同一である他のセクタ(他セクタ)に対応するPDCCHの電力が干渉となる。自セクタに対応するPDCCHがj番目の他セクタにおけるPDCCHによって受ける干渉電力IPDCCHは、j番目の他セクタに対応する送信電力をTxPower、j番目の他セクタに対応する伝送損失電力をPathLoss、j番目の他セクタにおけるチャネルの電力をChanelPowerとすると、以下の式(1)で表される。
Figure 0005249151
ここで、βはj番目の他セクタに対応するPDCCHの利用率である。
また、自セクタに対応するPDSCHでは、自セクタと周波数帯域が同一である他のセクタ(他セクタ)に対応するPDSCHの電力が干渉となる。自セクタに対応するPDSCHがj番目の他セクタにおけるPDSCHによって受ける干渉電力IPDSCHは、j番目の他セクタに対応する送信電力をTxPower、j番目の他セクタに対応する伝送損失電力をPathLoss、j番目の他セクタにおけるチャネルの電力をChanelPowerとすると、以下の式(2)で表される。
Figure 0005249151
ここで、γはj番目の他セクタに対応するPDSCHの利用率である。
自セクタに対応するPDCCHの品質の推定及び自セクタに対応するPDCCHの割り当てのために、図2に示すように、制御部102は、W−CQI取得部152、PDCCH利用率取得部154、PDSCH利用率取得部156、位置情報取得部157、SINR推定部158、PDCCH AL決定部160及びPDCCH割当処理部162を含む。
制御部102は、算出式を利用した、自セクタに対応するPDCCHの品質の推定と、補正値を利用した、自セクタに対応するPDCCHの品質の推定とを行う。
算出式を利用した、自セクタに対応するPDCCHの品質の推定の場合には、以下の処理が行われる。
無線端末2Aは、自セクタに対応する下り方向の無線リソースに含まれるPDSCHの平均の品質に対応するW−CQIを測定する。更に、無線端末2Aは、測定したW−CQI(測定W−CQI)を、無線基地局1Aに向けて送信する。
無線基地局1Aの制御部102内のW−CQI取得部152は、無線端末2Aからの自セクタに対応する測定W−CQIを、アンテナ107及び無線通信部105を介して受信する。
無線基地局1B及び無線基地局1Cは、当該無線基地局1B及び無線基地局1Cのセクタ(他セクタ)に対応するPDCCHの利用率βを取得する。更に、無線基地局1B及び無線基地局1Cは、当該無線基地局1B及び無線基地局1Cのセクタ(他セクタ)に対応するPDCCHの利用率βを、X2コネクション又はS1コネクションを介して無線基地局1Aへ送信する。
無線基地局1Aの制御部102内のPDCCH利用率取得部154は、無線基地局1B及び無線基地局1Cからの他セクタに対応するPDCCHの利用率βを、X2コネクション又はS1コネクションと、有線通信部104とを介して受信する。
また、無線基地局1B及び無線基地局1Cは、当該無線基地局1B及び無線基地局1Cのセクタ(他セクタ)に対応するPDSCHの利用率γを取得する。更に、無線基地局1B及び無線基地局1Cは、当該無線基地局1B及び無線基地局1Cのセクタ(他セクタ)に対応するPDSCHの利用率γを、X2コネクション又はS1コネクションを介して無線基地局1Aへ送信する。
無線基地局1Aの制御部102内のPDSCH利用率取得部156は、無線基地局1B及び無線基地局1Cからの他セクタに対応するPDSCHの利用率γを、X2コネクション又はS1コネクションと、有線通信部104とを介して受信する。
また、無線端末2Aは、GPS機能を備えており、当該無線端末2Aの位置情報(経度及び緯度)を検出する。更に、無線端末2Aは、当該無線端末2Aの位置情報を無線基地局1Aへ送信する。
無線基地局1Aの制御部102内の位置情報取得部157は、無線端末2Aからの当該無線端末2Aの位置情報を、アンテナ107及び無線通信部105を介して受信する。
無線基地局1Aの制御部102内のSINR推定部158は、W−CQI取得部152によって受信された、自セクタに対応する測定W−CQIから求まる品質(SINR)と、PDCCH利用率取得部154によって受信された、他セクタに対応するPDCCHの利用率βと、PDSCH利用率取得部156によって受信された、他セクタに対応するPDSCHの利用率γと、位置情報取得部157によって受信された、無線端末2Aの位置情報とに基づいて、自セクタに対応するPDCCHの品質(SINR)を推定する。
具体的には、SINR推定部158は、記憶部103に記憶されている各他セクタの位置情報を読み出す。次に、SINR推定部158は、無線端末2Aの位置情報と各他セクタの位置情報とに基づいて、無線端末2Aと各他セクタとの距離を算出する。更に、SINR推定部158は、他セクタに対応するPDCCHの利用率β及びPDSCHの利用率γについて、他セクタと無線端末2Aとの距離が短いほど、大きな値となるように、重み付け処理を行う。
あるいは、SINR推定部158は、以下のようにして、他セクタに対応するPDCCHの利用率β及びPDSCHの利用率γの重み付けを行うこともできる。SINR推定部158は、記憶部103に記憶されている自セクタの位置情報を読み出す。更に、SINR推定部158は、記憶部103に記憶されている各他セクタの位置情報を読み出す。次に、SINR推定部158は、自セクタの位置情報と各他セクタの位置情報とに基づいて、自セクタと各他セクタとの距離を算出する。更に、SINR推定部158は、他セクタに対応するPDCCHの利用率β及びPDSCHの利用率γについて、他セクタと自セクタとの距離が短いほど、大きな値となるように、重み付け処理を行う。
自セクタに対応するPDCCHの品質(SINRPDCCH)は、自セクタに対応するPDCCHの信号電力(SignalPower)と、自セクタに対応するPDCCHの干渉電力(InterferencePower)と、j番目の他セクタに対応するPDCCHの重み付け後の利用率β1とに基づいて、以下の式(3)により定義される。また、自セクタに対応するPDSCHの品質(SINRPDSCH)は、自セクタに対応するPDCCHの信号電力(SignalPower)と、自セクタに対応するPDCCHの干渉電力(InterferencePower)と、j番目の他セクタに対応するPDSCHの重み付け後の利用率γ1とに基づいて、以下の式(4)により定義される。
Figure 0005249151
Figure 0005249151
Figure 0005249151
Figure 0005249151
ここで、自セクタに対応する測定W−CQIに対応するSINRが式(6)で示される自セクタに対応するPDSCHの品質(SINRPDSCH)と等しいと仮定し、全ての他セクタに対応するPDCCHの重み付け後の利用率が等しくβであり、且つ、全ての他セクタに対応するPDSCHの重み付け後の利用率が等しくγであると仮定すると、式(5)は、以下の式(7)に変換される。
Figure 0005249151
式(7)はデシベル値では、
Figure 0005249151
となる。ここで、Estim.SINRは、自セクタに対応するPDCCHの推定のSINRのデシベル値、SINRPDCCHは、自セクタに対応する測定W−CQIで示されるSINR、すなわち、自セクタに対応するPDSCHの品質(SINRPDSCH)のデシベル値である。
SINR推定部158は、上述した式(5)、式(7)あるいは式(8)を用いて、自セクタに対応するPDCCHの品質(SINR)を推定する。
一方、補正値を利用した、自セクタに対応するPDCCHの品質の推定の場合には、以下の処理が行われる。
記憶部103には、他セクタに対応するPDCCHの利用率β及び他セクタに対応するPDSCHの利用率γ毎に、自セクタに対応するPDCCHのSINRと、自セクタに対応する測定W−CQIから求まるSINRとの差が補正値として記憶されている。
SINR推定部158は、他セクタに対応するPDCCHの利用率β及び他セクタに対応するPDSCHの利用率γに対応する補正値を記憶部103から読み出す。
補正値(Offset)を利用した、自セクタに対応するPDCCHの推定のSINRの算出式は、デシベル値では、以下の式(9)となる。
Figure 0005249151
SINR推定部158は、式(9)に、自セクタに対応する測定W−CQI、すなわち、自セクタに対応するPDSCHの品質(SINRPDSCH)のデシベル値のデシベル値と、記憶部103から読み出した補正値とを代入することにより、自セクタに対応するPDCCHの推定のSINRをデシベル値で算出することができる。
PDCCH AL決定部160は、SINR推定部158によって推定された自セクタに対応するPDCCHの品質(SINR)が良好であるほど、ALが少なくなるように、当該ALを決定する。
PDCCH割当処理部162は、自セクタ内の無線端末2Aに対して、RB内のPDCCHを割り当てる。この際、PDCCH割当処理部162は、1つのTTIにおけるPDCCH内に無線端末2Aに対応するDCIを繰り返して収容する場合の繰り返し回数が、PDCCH AL決定部160によって決定されたALとなるようにする。割り当てられたPDCCHの情報、例えば、PDCCHを一意に特定可能な情報は、無線通信部105及びアンテナ107を介して無線端末2Aへ送信される。
(2)無線基地局の動作
図7は、無線基地局1Aにおける算出式を利用したPDCCH品質推定の動作を示すフローチャートである。
ステップS101において、無線基地局1A内の制御部102は、無線端末2Aからの自セクタに対応する測定W−CQIを受信する。
ステップS102において、制御部102は、測定W−CQIをSINRに変換する。
ステップS103において、制御部102は、無線基地局1B及び1Cからの他セクタに対応するPDCCHの利用率βを取得する。
ステップS104において、制御部102は、無線基地局1B及び1Cからの他セクタに対応するPDSCHの利用率γを取得する。
ステップS105において、制御部102は、算出式である式(7)又は式(8)を利用して、自セクタに対応する測定W−CQIから求まるSINRと、他セクタに対応するPDCCHの利用率βと、他セクタに対応するPDSCHの利用率γとに基づいて、自セクタに対応する推定のPDCCHの品質(推定PDCCH−SINR)を算出する。
ステップS106において、制御部102は、初期値としての最小のALを設定する。
ステップS107において、制御部102は、推定PDCCH−SINRが、現時点で設定されているALに対応するSINRを満足するか否かを判定する。
推定PDCCH−SINRが設定されているALに対応するSINRを満足しない場合、ステップS108において、制御部102は、ALが最大であるか否かを判定する。
ALが最大でない場合、ステップS109において、制御部102は、ALを増加させる。その後は、ステップS107における、推定PDCCH−SINRが設定されているALに対応するSINRを満足するか否かの判定以降の動作が繰り返される。
一方、ステップS107において、推定PDCCH−SINRが設定されているALに対応するSINRを満足すると判定された場合、又は、ステップS108において、ALが最大であると判定された場合、ステップS110において、制御部102は、設定されているALに基づいて、無線端末2Aに対してPDCCHを割り当てる。
図8は、無線基地局1Aにおける補正値を利用したPDCCH品質推定の動作を示すフローチャートである。
ステップS201乃至ステップS204の動作は、図7のステップS101乃至ステップS104の動作と同様であるので、説明は省略する。
ステップS205において、制御部102は、取得した、他セクタに対応するPDCCHの利用率β及び他セクタに対応するPDSCHの利用率γに対応する補正値を取得する。
ステップS206において、制御部102は、式(9)に基づき、自セクタに対応する測定W−CQIから求まるSINRと補正値とを加算して、自セクタに対応する推定のPDCCHの品質(SINR)を算出する。
ステップS207乃至ステップS211の動作は、図7のステップS106乃至ステップS110の動作と同様であるので、説明は省略する。
(3)作用・効果
図9は、理想PDCCH品質、W−CQI流用PDCCH品質、算出式である式(7)又は式(8)を利用した場合の推定のPDCCH品質(算出式利用推定PDCCH品質)、及び、補正値を利用した場合の推定のPDCCH品質(補正値利用推定PDCCH品質)の対応関係を示す図である。
図9に示すように、本実施形態において得られる算出式利用推定PDCCH品質及び補正値利用推定PDCCH品質は、何れも、従来、自セクタに対応するPDCCHとして用いられていた、W−CQI流用PDCCH品質よりも、理想PDCCH品質に近い値となっている。すなわち、算出式利用推定PDCCH品質及び補正値利用推定PDCCH品質は、何れも、従来よりも適切なPDCCHの推定値となっている。
図10は、理想PDCCH品質、W−CQI流用PDCCH品質、算出式利用推定PDCCH品質、及び、補正値利用推定PDCCH品質のそれぞれがALに対応するSINRを満足する場合の当該ALの分布を示す図である。図10に示すように、算出式利用推定PDCCH品質、及び、オフセット値利用推定PDCCH品質におけるALの分布は、W−CQI流用PDCCH品質におけるALの分布よりも、ALが小さい方へ移動しており、理想PDCCH品質におけるALの分布に近くなっている。
図11は、理想PDCCH品質、W−CQI流用PDCCH品質、算出式利用推定PDCCH品質、及び、補正値利用推定PDCCH品質のそれぞれにおける、PDCCHにDCIが入りきらなかった率(上限超過率)を示す図である。図11に示すように、算出式利用推定PDCCH品質、及び、補正値利用推定PDCCH品質における上限超過率は、W−CQI流用PDCCH品質における上限超過率よりも顕著に少なくなっており、理想PDCCH品質における上限超過率に近い値となっている。
このように、本実施形態の無線通信システム10では、無線基地局1Aは、無線基地局1B及び無線基地局1Cからの他セクタに対応するPDCCHの利用率β及び他セクタに対応するPDSCHの利用率γを取得し、これらに基づいて、自セクタに対応する推定のPDCCHの品質として、算出式利用推定PDCCH品質や、補正値利用推定PDCCH品質を求めることにより、従来のW−CQI流用PDCCH品質よりも、理想PDCCH品質に近い推定値を取得することが可能となる。
(4)その他の実施形態
本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、無線基地局1Aは、無線基地局1B及び無線基地局1Cからの他セクタに対応するPDCCHの利用率β及び他セクタに対応するPDSCHの利用率γを取得したが、何れか一方のみを取得してもよい。
例えば、無線基地局1Aは、無線基地局1B及び無線基地局1Cから他セクタに対応するPDCCHの利用率βのみを取得した場合には、他セクタに対応するPDSCHが全て利用されており、その利用率γが1であると仮定する。
また、無線基地局1Aは、無線基地局1B及び無線基地局1Cから他セクタに対応するPDSCHの利用率γのみを取得した場合には、他セクタに対応するPDCCHの利用率βが、自セクタに対応するPDSCHの利用率と同一であると仮定する。
また、上述した実施形態では、セル3A乃至3Cは、複数のセクタに分割されていたが、分割されていない場合にも、同様に本発明を適用することができる。この場合、無線基地局1Aによって形成される自セルであるセル3Aに対応するPDSCH及びPDCCHでは、自セルと周波数帯域が同一である他のセル(他セル)に対応するPDCCH及びPDCCHの電力が干渉となる。無線基地局1A内の制御部102は、当該干渉に応じて、上述した自セクタに対応する算出式利用推定PDCCH品質及び補正値利用推定PDCCH品質に代えて、自セルに対応する算出式利用推定PDCCH品質及び補正値利用推定PDCCH品質を求める。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の通信制御方法は、無線リソースの品質を適切に推定することが可能であり、通信制御方法として有用である。
1A〜1C…無線基地局、2A〜2C…無線端末、3A〜3C…セル、10…無線通信システム、20−1、20−2…MME/SGW、30…バックボーンネットワーク、102…制御部、103…記憶部、104…有線通信部、105…受信部、106…送信部、107…アンテナ、152…W−CQI取得部、154…PDCCH利用率取得部、156…PDCCH品質推定部、157…位置情報取得部、158…SINR推定部、160…PDCCH AL決定部、162…PDCCH割当処理部

Claims (6)

  1. 所定のセル又はセクタを形成し、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースが、制御情報伝送用の無線リソースとユーザデータ伝送用の無線リソースとにより構成されており、前記無線リソースを無線端末に割り当てて前記無線端末との間で通信を行う無線基地局であって、
    前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質を取得する第1の取得部と、
    他の無線基地局からの前記他の無線基地局によって形成されるセル又はセクタである他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方を取得する第2の取得部と、
    前記第1の取得部により取得された、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質と、前記第2の取得部により取得された、前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方とに基づいて、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質を推定する推定部と
    を備える無線基地局。
  2. 前記推定部は、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率を前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率で除した値に、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質を乗じた値を、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質として算出する請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記推定部は、前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率に基づいて、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質に対する補正値を算出し、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質に前記補正値を加算して前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質を算出する請求項1に記載の無線基地局。
  4. 前記無線端末の位置を取得する第3の取得部を備え、
    前記推定部は、前記無線端末の位置から前記他セル又は他セクタの位置までの距離に応じて、前記他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方についての重み付けを行う請求項1乃至3の何れかに記載の無線基地局。
  5. 前記推定部は、前記所定のセル又はセクタの位置から前記他セル又は他セクタの位置までの距離に応じて、前記他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方についての重み付けを行う請求項1乃至4の何れかに記載の無線基地局。
  6. 所定のセル又はセクタを形成し、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースが、制御情報伝送用の無線リソースとユーザデータ伝送用の無線リソースとにより構成されており、前記無線リソースを無線端末に割り当てて前記無線端末との間で通信を行う無線基地局における通信制御方法であって、
    前記無線基地局が、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質を取得するステップと、
    前記無線基地局が、他の無線基地局からの前記他の無線基地局によって形成されるセル又はセクタである他セル又は他セクタに対応する無線リソースに含まれる制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方を取得するステップと、
    前記無線基地局が、取得された前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの平均の品質と、取得された前記制御情報伝送用の無線リソースの利用率、及び、前記ユーザデータ伝送用の無線リソースの利用率の少なくとも一方とに基づいて、前記所定のセル又はセクタに対応する無線リソースに含まれる前記制御情報伝送用の無線リソースの品質を推定するステップと
    を備える通信制御方法。
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