JP5247492B2 - 画像形成装置及び制御方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置及び制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5247492B2
JP5247492B2 JP2009010406A JP2009010406A JP5247492B2 JP 5247492 B2 JP5247492 B2 JP 5247492B2 JP 2009010406 A JP2009010406 A JP 2009010406A JP 2009010406 A JP2009010406 A JP 2009010406A JP 5247492 B2 JP5247492 B2 JP 5247492B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixels
image
processing
data
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009010406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010171552A5 (ja
JP2010171552A (ja
Inventor
宏和 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009010406A priority Critical patent/JP5247492B2/ja
Priority to US12/641,235 priority patent/US20100182637A1/en
Publication of JP2010171552A publication Critical patent/JP2010171552A/ja
Publication of JP2010171552A5 publication Critical patent/JP2010171552A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5247492B2 publication Critical patent/JP5247492B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40068Modification of image resolution, i.e. determining the values of picture elements at new relative positions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、画像の解像度を省メモリにアップサンプリングするための画像形成装置及び画像形成方法及びプログラムに関するものである。
プリンタあるいは複写機等の画像形成装置に用いられる画像記録方式として、電子写真方式が知られている。電子写真方式は、レーザビームを利用して感光ドラム上に潜像を形成して、帯電した色剤(以下、トナーと称する)により現像するものである。画像の記録は、現像されたトナーによる画像を転写紙に転写して定着させることにより行う。
昨今の技術の進歩に伴い、その画像の高解像度化が進み、上記電子写真機器からの出力解像度はいまや1200dpi(dot per inch)や2400dpiといった値にまで至っている。出力サイズは多くの場合、JIS規格等に準拠した提携サイズであるため、高解像度化に伴い画像データの画素数は増え、サイズが増大する。そういった大サイズのデジタル画像(以下、高解像度画像)の処理を実時間で行うためには通常その処理に特化したハードウェアを用いる事が多い。複写機に代表される大型の事務機器の場合、スキャナから取り込んだ画像を実時間でプリント出力する事が求められ、そのプリント速度が機器の性能を示すひとつの尺度になっている。それにより、ハードウェアでの実時間画像処理が必要になる大きな理由となっている。しかしながら、ハードウェアでの画像処理を行う場合、その処理の複雑度や処理画像の大きさに比例しそのハードウェア回路規模や内蔵するメモリが増大し、その増大によるコストアップや、開発期間の長期化や機種の硬直化等の問題を常に抱えている。
上記のような高解像度画像を高速にそして低コストに処理するための画像処理技術に関しては数々の技術が知られている。その中のひとつとしてダウンサンプリングを用いた画像処理がある。これはオリジナルのデジタル画像に対して、データを間引くことによって処理対象画素を減らすことにより、画像処理の負荷を軽減し、また同時に処理のために蓄積するメモリ容量を削減するといった効果がある。
この手法ではオリジナルの画像データに対して必ずデータが減らされるため、処理負荷と画質(特に解像力の劣化)とのトレードオフの関係にあり、その間引き方には注意を払う必要がある。この一手法として人が知覚しにくい情報を優先的に間引き、また知覚されやすいデータをアップサンプリングすることで劣化を最小限に抑える方法が開示されている(特許文献1参照)。
ダウンサンプリングされた状態は言い換えると、画像サイズが普遍であれば解像度が落ちた状態になる。たとえば1200dpiの画像データを1/2に間引いた場合には600dpiの画像データになるが、必ずどこかでその逆処理(アップサンプリング)を行った上で、高解像度の印字性能を持つプリンタ部へデータを渡す必要が出てくる。上述の文献でもダウンサンプリング(サブサンプリング)とアップサンプリングの両者併せて構成されている。
一般的にハードウェアで画像処理を行う場合、ある処理ブロックの処理は画素単位で、1画素ずつ処理を行う。画素単位の処理を1つの処理ブロックについて行ったら、次の処理ブロックへ渡し、そのブロックを処理する。この繰り返しにより画像1面を処理する。通常、処理ブロックでは画素の蓄積を最小限にとどめる。これは消費メモリを削減するためであり、処理を行う際に利用されるメモリのサイズがハードウェアの回路規模へ影響するためである。処理ブロックで処理順序は2次元の画像データで考えた場合、通常左上の画素から右方向(以下、主走査方向)へ順に処理し、1主走査ライン(以下、1ライン)処理が終了したら次ラインの左端から引き続き処理を行う(図3)。
処理ブロックはこの様に順に画素データを受け渡され、またその順序でデータを次の処理ブロックへ渡すように作られることが多い。ここで2×2画素単位にダウンサンプリングされたデータのアップサンプリング処理の構成を考える。この場合図4で示すような処理ブロックのイメージになる。すなわち、オリジナルの2×2画素を1画素としてダウンサンプリングし、少ない画素数で画像処理及び蓄積を行い、最後にアップサンプリング処理を行い元の画素数に戻してプリント出力する。
図4の例では画像のライン幅を2n画素とした場合の処理画素順を画素内の番号で表した。入力した画像に対し、ダウンサンプリングを行い、その後、対象データに対して所定の画像処理を行う。画像処理が完了すると、最後にアップサンプリングする。その際、アップサンプリングの処理において、入力はダウンサンプリングされたデータ1画素に対し、出力はアップサンプリングされたデータ4画素になる。
例えば図4において、アップサンプリング処理部へダウンサンプリングされたデータの1番目の画素が入力された場合、その出力は1、2、2n+1、2n+2番目の4画素になる。しかしながら、続くプリント処理部では主走査方向に連続した1、2、3、4の順でデータが来ることを想定しているため、アップサンプリング処理部では1、2番目の画素を出力し、2n+1、2n+2番目の画素はメモリに蓄積する。続く2番目の入力を元に画素3、4、2n+3、2n+4を生成し、画素3、4を出力し、画素2n+3、2n+4は同様に蓄積する。これにより、後続の処理において1、2、3、4とデータの連続性を保持したまま出力することが可能になる。1ラインの最後n番目の画素がアップサンプリング処理部に入力され、2n番目の画素出力が完了してはじめてメモリ内の2n+1以降のデータを出力することが可能になる。このような処理においては、処理単位中に含まれるライン数−1のラインを保持するためのラインメモリが必要となってしまう。
1ラインのメモリサイズを小さくするためにブロック単位に画像を分割し最後に結合するといった手法が多くとられる。こういったハードウェアでのメモリサイズに関する課題はプリンタに限った話ではなく画像データの伸張を行いながら表示を行うディスプレイにおいても同様であり、その解決を図った発明も見受けられる(特許文献2等参照)。これはJPEGに代表される画像圧縮データから表示を行う際に、その最小画像処理単位(MCU JPEGの場合、通常8×8画素)にてディザ処理を行い、データビット深度を削減し、消費メモリを削減するものである。
特開2008−271046号公報 特開平9−9066号公報 特開2006−345385号公報
しかしながら、先に述べたようにダウンサンプリングとアップサンプリングの処理が対になっている処理系の場合、最終的にはプリント処理部の解像度に変換する必要がある。アップサンプリングの処理以前が省メモリであっても、アップサンプリングの処理後のメモリ増は避けられない。
前述したように、アップサンプリング処理に代表される副走査方向に画素幅を持つ出力を行う処理ブロックではデータの連続性を保証するためのラインメモリが必要になる。さらには、主走査幅が大きいほど、また1画素あたりのビット数が多いほどそのメモリサイズは大きくなる。前述した2×2のサンプリングの場合、1ラインメモリが必要になる。例えば、出力解像度1200dpiでA3サイズの画像が入力の場合、その主走査画素数は14000画素にものぼり、1画素あたりCMYK4色、10ビットとなると1画像あたりのメモリサイズは70KByteにも上る。
これら課題を解決するため、画像を所定のブロックに分割し処理することでラインメモリを削減する方法が提案されている。先に述べた特許文献2のような方法であれば、処理をある特定のブロックサイズに分割して圧縮し、その上で画像処理を行っているため、ラインメモリは当然削減することが可能になる。しかしブロック処理では、区切ったブロックの境界をつなぐための工夫が必要になる。つまりブロック間の顕著な不連続性(ブロックの境界)を視認させないためのなんらかのデータをブロック間で受け渡す必要がある。例えばディザ法を用いた処理であればブロック間で参照するディザ閾値マトリクスの連続性を隣接ブロック間で確保する必要がある。具体的に図を用いて説明する。
まず図5を用いて、ディザ法による画像二値化(1ビット化)の原理について説明する。入力の多値画像(たとえば8ビット階調画像)をN×M(図では8×8)のブロックに分割する。その後、ブロック内の画素の階調値を同サイズのN×Mのディザ閾値マトリクスにおける閾値と画素毎に大小比較し、例えば閾値より画素値が大きければ黒を出力し、閾値以下であれば白を出力する。これをマトリクスのサイズ毎に全画素に対して行うことで、画像全体を二値化することが可能になる。
これを踏まえ図6は8×8画素を一つの単位として画像をブロック化し、ブロック単位でディザ処理を行う場合を示している。図6において、ディザマトリクスのサイズは20×12画素であり(破線にて図示)、このように画像のブロックサイズとディザマトリクスのサイズは必ずしも一致するとは限らない。特にカラー画像の場合、CMYKの4版の色間で線数やスクリーン角度を変更させるために、マトリクスサイズが色間で変わることが一般的で、そのようにしてCMYK色間のモアレを防ぐことが知られている。このようにディザのマトリクスと処理ブロック単位のサイズが異なる場合には隣接ブロック間でディザマトリクスの参照位置を引き継がないと、最終的にブロックを接合した際に接合境界でディザの周期が不連続になり、画像中スジとして視認されてしまう。
ディザマトリクスを用いない二値化の方法として誤差拡散法がある。注目画素を二値化した際に発生した、入力と出力濃度との誤差を周辺画素に拡散させることにより、元画像の濃度が保存された二値画像が得られる手法である。この場合はブロック間で誤差情報の拡散が必要になり、ブロック間で誤差の拡散が行われないとディザのときと同様にブロック間でスジが出てしまう。またこの誤差の拡散のためにさらにメモリや隣接ブロックでオーバーラップさせる領域が必要となり、冗長な処理が必要になってしまう。
本発明における、実施形態では課題解決のために以下の構成を有する。すなわち、画像形成装置であって、画像データに含まれる画素を、前記画像データよりも高い解像度である所定の画素数のブロックからなる画素データに変換する変換手段と、前記変換手段によって変換された画像データに含まれる画素データの中で、他の画素から受ける誤差が確定していない画素はメモリに記憶し、他の画素から受ける誤差が確定した画素順に前記確定した画素に対して誤差拡散マスクを用いて誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段と、前記誤差拡散処理手段による誤差拡散処理後の画素データに対して、画素の配置を並び替える並び替え手段と、前記並び替え手段によって並び替えを行った後のデータをラインメモリに記憶する記憶手段とを有することを特徴とする。
本発明によって、アップサンプリングに代表される処理対象画素数が増加するような画像処理においても、その処理に必要なラインメモリの増加を最小限に抑えるとともに、最終的な出力画像の画質を保持したまま出力することが可能になる。
<第一の実施形態>
本発明における第一の実施形態に関して述べる。まず、本発明を適用可能な装置の構成及び、概観に関しての説明を述べる。
<本発明における画像形成装置の構成>
図1は本発明における実施形態の画像形成装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置は、画像読取部101、画像処理部102、記憶部103、CPU104および画像出力部105を備える。なお、画像形成装置は、画像データを管理するサーバ、プリントの実行を指示するパーソナルコンピュータ(以下、PC)などにネットワークなどを介して接続可能である。
画像読取部101は、原稿の画像を読み取り、画像データを出力する。画像処理部102は、画像読取部101やPC等外部から入力される画像データを含む印刷情報を中間情報(以下、「オブジェクト」と呼ぶ)に変換し、記憶部103のオブジェクトバッファに格納する。その際、濃度補正などの画像処理を行う。さらに、バッファしたオブジェクトに基づきビットマップデータを生成し、記憶部103のバッファに格納する。その際、濃度調整処理や、色変換処理、プリンタガンマ補正処理、ディザなどのハーフトーン処理等が行われる。本件の特徴であるダウンサンプリング及びアップサンプリングの処理もこのブロックで処理される。詳細は後述する。
記憶部103は、ROM、RAM、ハードディスク(以下、HD)などから構成される。ROMは、CPU104が実行する各種の制御プログラムや画像処理プログラムを格納する。RAMは、CPU104がデータや各種情報を格納する参照領域や作業領域として用いられる。また、RAMとHDは、上記のオブジェクトバッファなどにも用いられる。このRAMとHD上で画像データを蓄積し、ページのソートや、ソートされた複数ページにわたる原稿を蓄積し、複数部プリント出力を行う。画像出力部105は、記録紙などの記録媒体にカラー画像を形成して出力する。
<本実施形態における装置概観>
図2は本発明の実施形態における画像形成装置の例の概観図である。本装置は、以下の流れで印刷処理を行う。
画像読取部101において、原稿台ガラス203および原稿圧板202の間に画像を読み取る原稿204が置かれ、原稿204はランプ205の光に照射される。原稿204からの反射光は、ミラー206と207に導かれ、レンズ208によって3ラインセンサ210上において結像する。なお、レンズ208には赤外カットフィルタ231が設けられている。モータ(不図示)により、ミラー206とランプ205を含むミラーユニットを速度Vで、ミラー207を含むミラーユニットを速度V/2で矢印の方向に移動する。つまり、3ラインセンサ210の電気的走査方向(主走査方向)に対して垂直方向(副走査方向)にミラーユニットが移動し、原稿204の全面を走査する。
3ラインのCCDからなる3ラインセンサ210は、入力される光情報を色分解して、フルカラー情報レッドR、グリーンGおよびブルーBの各色成分を読み取る。読み取られたRGB各色成分信号はA/D変換され、デジタル画像データ(以下、これを画像データあるいは画像信号と呼ぶ)として取り込まれ、信号処理部209へ送られる。なお、3ラインセンサ210を構成するCCDはそれぞれのラインに5000画素分の受光素子を有し、原稿台ガラス203に載置可能な原稿の最大サイズであるA3サイズの原稿の短手方向(297mm)を600dpiの解像度で読み取ることができる。
標準白色板211は、3ラインセンサ210の各CCD210−1、210−2、210−3によって読み取ったデータを補正するためのものである。標準白色板211は、可視光でほぼ均一の反射特性を示す白色である。画像処理部102は、3ラインセンサ210から入力される画像信号を電気的に処理して、マゼンタM、シアンC、イエローYおよびブラックKの各色成分信号を生成し、生成したMCYKの色成分信号を画像出力部105に送る。
画像出力部105において、画像読取部101から送られてくるM、C、YまたはKの画像信号はレーザドライバ212へ送られる。レーザドライバ212は、入力される画像信号に応じて半導体レーザ素子213を変調駆動する。半導体レーザ素子213から出力されるレーザビームは、ポリゴンミラー214、f−θレンズ215およびミラー216を介して感光ドラム217を走査し、感光ドラム217上に静電潜像を形成する。
現像器は、マゼンタ現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器221およびブラック現像器222から構成される。四つの現像器が交互に感光ドラム217に接することで、感光ドラム217上に形成された静電潜像を対応する色のトナーで現像してトナー像を形成する。記録紙カセット225から供給される記録紙は、転写ドラム223に巻き付けられ、感光ドラム217上のトナー像が記録紙に転写される。
このようにしてM、C、YおよびKの四色のトナー像が順次転写された記録紙は、定着ユニット226を通過することで、トナー像が定着された後、装置外へ排出される。
<本発明における画像処理の全体フロー>
次に図7を用いて、図1で説明した画像処理部102での画像処理全体のフローを詳細に説明する。まず、S701では、前述したCCDを取込手段として取り込んだデータを一定の大きさの画像データのブロックに分割し、ダウンサンプリング処理を行う。ここでは、ダウンサンプリング処理は、主走査2画素×副走査2画素の単位で扱うこととし、画素を間引き低解像度化する。この処理は2×2画素の中から代表画素値1画素を求めそれを出力することで実現する。ここではとりあえず代表画素値として2×2画素の平均値を出力するものとする。
通常プリンタ画像処理としては、S702〜S706に示されるような画像に対する低解像度処理が必要とされている。なお、低解像度処理とは、本実施形態においてはダウンサンプリングされた画像データに対する処理であり、処理内容を示すものではない。これら画像処理群はラスタ画像に対して施される。そのため処理画素数はそのまま処理負荷に影響する。例えば縦横のサイズそれぞれが1200dpiと600dpiの画像処理を比べた場合、処理能力が一定ならば前者の処理の方が後者に比べ4倍処理時間が必要とされ、もしくは処理時間を一定とするならば4倍の処理能力が必要とされる。
しかしながら、前述したダウンサンプリング処理(S701)を、画像処理の先頭で行った場合には、続く画像処理(S709)への入力画素数が減っているため、処理時間や必要なメモリサイズも削減される。またそれらの画像処理も入力画像がダウンサンプリングされていることを特別意識することなく、処理を実行することが可能であり、既存の画像処理の流用が可能である。最後にアップサンプリング処理を行い(S707)、ハーフトーン処理(S708)を行うことで高解像度画像出力を低コストな画像処理で実現することが可能になる。
以下で具体的に図7のフローを説明する。S701で、画像処理部102は、サンプリングされた画像に対して、画像処理S709を施す。S709において、まず、画像処理部102は、画像データをメモリやハードディスクへ格納するために圧縮処理を行う(S702)。続いて、以降の処理を適用するため、対象となる圧縮されたデータをメモリやハードディスクから読み出し解凍処理して、ラスタ画像へ戻す処理を行う(S703)。その後、その画像データを出力の色空間にあわせるための色変換処理を行い(S704)、濃度の調整(S705)、出力ガンマ補正を行う(S706)。
次いで、画像処理部102は、画像処理が施されたダウンサンプリング画像をブロック毎にアップサンプリングする(S707)。この画像処理部102では、低解像度画像の1画素を受け、ダウンサンプリング処理をする前の解像度である画像2×2画素のブロックを出力することになる。画像処理部102は、復元された画像に対してハーフトーン処理を行い(S708)、画像出力動作に移行する。このアップサンプリング処理及び、ハーフトーン処理について詳細を説明する。本実施形態ではディザ法を使ったハーフトーン処理を行う場合を考える。ディザ法は階調値を1画素あたり多値で保持している画像データをそれより小さいビット数に落とす処理で、マクロ的に濃度を保存する手法である。図5にて前述した通り、ディザ閾値マトリクスと対象となる画像の画素値の大小比較し、その閾値より画素値が大きければ黒を出力し、閾値以下であれば白を出力することで二値化する。
アップサンプリング処理についての詳細を述べる。前述したアップサンプリング処理では、1画素のデータを受け取り、2×2の2ラインにまたがった画素データを出力する。図8のように入力が1×n画素の低解像度画像データの場合、出力は2×2n画素になる。このため出力用のメモリとして1×n画素のラインメモリが必要になってしまう。これは副走査方向に幅を持つ画素データを後ろの処理モジュールに順序通りに(すなわち、ラスタ走査順に)渡すために必要となるメモリである。図中の数字はラスタ走査順に処理する場合の処理順序番号を示しており、低解像度画像データの画素「1」が入力されると、アップサンプリング処理にて「1,2,2n+1,2n+2」が出力されることになる。本実施形態ではガンマ補正処理が完了しているデータで、たとえばCMYK各成分がそれぞれ、10bitの画像データを1ライン分格納するのに要するメモリ量に相当する。
このメモリ量を削減するため、本実施形態のアップサンプリング処理ではデータを順序通り送るためのラインメモリをなくし、画素データをアップサンプリングした順に、ハーフトーン処理部へ渡す。図9で示す通り、本来1画素を2×2の4画素へアップサンプリングした後、下側ラインに属する2画素をメモリへ蓄積するところを、疑似的に4×1画素のブロックとして扱い、ラインメモリを削除し、それらに対しディザ処理を行う。
しかしながら当然このままディザ処理を行い、プリントすれば画像としてはデータ並びに不整合が生じてしまう。そこで、ディザ処理部では本来2×2に配置される画素において、上側のラインの2画素と下側のラインの2画素が交互に1ラインに現れる配置に対応するよう、ディザ閾値マトリクスへのアクセスを行い二値化していく。上記の数字を用いるならば、画像データ901において、1、2の番号が付与されている画素データは、ディザ閾値マトリクスの上の行の2要素を閾値として用いる。また、画像データ901において、2n+1、2n+2の番号が付与されている画素データは、ディザ閾値マトリクスの下の行の2要素を閾値として用いる。そのディザ閾値マトリクスへのアクセスの様子は図10のようになる。
図9で示すように、ディザ処理部へ画素データは、1、2、2n+1、2n+2、3、4・・・の順で入ってくる。そのためそこで使うディザ閾値マトリクスもその本来の座標で適用されるべき閾値になるようにジグザグにアクセスしていく。
図10に図9の順で出力される画素に対するディザ閾値マトリクスのアクセスの様子を示す。この図10ではディザの周期が10×6画素の単位になっているもので、そのアクセスの順序はZ字のような順序になる。
このようなアクセス順で二値化した後に、データの並び替えを行う。具体的には、二値化処理後の4×1画素のブロックのデータを2×2画素のブロックのデータに並び替えを行う。前述したように、アップサンプリング部で低解像度画素1画素から4画素の高解像度画素が出力され、その際のデータ順が1、2、2n+1、2n+2であった。よって、その順に沿って、1、2、の下のラインに2n+1、2n+2を配置することで並び替えを行う。
そして、並び替えを行ったデータをディザ処理部のラインメモリ903に格納する。ラインメモリ903には、並び替えを行った後のデータ902を全て格納してもよいし、データ902の1ライン目はプリント処理部に出力し、データ902の2ライン目のみを格納してもよい。
ディザ処理が終わった後なので、1画素あたりのビット数が少なくなっており、並び替えを行ったデータを格納するラインメモリ903の容量が小さくて済む。たとえば多値のデータが10ビットの場合、二値化されたデータに対しラインメモリを確保しても、1/10の容量で済むことになる。
このようにしてデータの並び替えを行い、プリント処理部へ画像データを渡し、プリント処理部ではそのデータをレーザドライバで受け付け、レーザ走査することで最終的な印刷物を得ることが可能になる。
図24にて、アップサンプリング処理及びハーフトーン処理をフローチャートとしてまとめる。低解像度の画像データにおける各画素に対し、アップサンプリング処理を行う(S2401)。アップサンプリング処理後の画像データに含まれる、ハーフトーン処理対象の画素を注目画素とする(S2402)。p×qのサイズ(図6の例を用いれば、12×20のサイズとなる)のディザマトリクスから、注目画素に対応する閾値を注目閾値として選択する(S2403)。注目画素に対し、注目閾値を用いてハーフトーン処理を行う(S2404)。ハーフトーン処理の結果をメモリに格納する(S2405)。アップサンプリング処理が完了した画素データにおいて、ハーフトーン処理が未適用である画素が存在すれば、S2402に戻り処理を繰り返す(S2406)。存在しなければ、S2407へ進む。アップサンプリングすべき低解像度処理済みの画像データが存在すれば、S2401に戻り、処理を繰り返す(S2407)。存在しなければ、終了する。
本実施形態では、画像データを高解像度にしても、色変換処理等の画像処理の際には、処理画素数を減らす、すなわち低解像度化している。よって、入力する画像が高解像度であっても、処理時間や処理リソースの増加を抑えることができる。その際、ディザ閾値マトリクスに対し、並び替えた後の座標を考慮したアクセスを行い、ブロック接合境界の不整合を防ぐことが可能にある。またデータ量が落ちた状態で並び替えることによりラインメモリを削除することも併せて可能になる。それによって、低コストに画像を出力することができる。
なお、今回はすべて2×2のブロック分割で説明を行ったが、本発明はそれに限定するものではない。当然ブロックサイズが大きくなればラインメモリのサイズも大きくなる点は言うまでもない。またディザ処理の出力ビット数を1ビットとして説明したが、入力多値のビット数より小さい出力であれば、それに限るものではない。またアップサンプリング処理とは通常の拡大処理も含めた処理画素数が副走査方向に増加する処理全般を指している。
以上のように、本実施形態では、アップサンプリングされた多値画像データをラインバッファに格納せず、直ちにディザ処理を施して量子化(本実施形態においては二値化)し、量子化された画像データを必要に応じてラインメモリに格納する。このためアップサンプリングのために要する容量の大きなラインメモリが不要となる。
<第二の実施形態>
以下、本発明における第二の実施形態に係る画像処理を説明する。本実施形態においては、ハーフトーン処理を行う際に、誤差拡散処理を行った場合を例として説明する。多値の画素データからなる画像を、マクロ的に階調性を保存しつつ二値の画像データへ変換する方法としては前述したディザ閾値マトリクスを用いた方法のほかに、誤差拡散法が知られている。
本実施形態でもダウンサンプリングされた低解像度画像に対して種々の画像処理を行い、アップサンプリングした後にハーフトーン処理を行う図7の工程は変わらないため、準用する。第一の実施形態との差分として、ハーフトーン処理においてディザ閾値マトリクスを用いた二値化ではなく、誤差拡散法を使った二値化を行う。ここでは、画像データの他に誤差データ及び、並べ替えのためのデータを扱う必要がある。
図11、図12を用いてその誤差拡散法の代表的な手法を例にとり説明を行う。今回は特許文献3等でも説明されているように、公知の誤差拡散法を例として用いる。今回説明に用いる誤差拡散の誤差拡散マスクは図11に示す通り、注目画素(*)を中心とした5×5画素群のうち、ハーフトーン処理が未処理部分の画素に対して誤差を分配する5×3の代表的な形状を取る。またこのマスクの中の数字は誤差の拡散重みを示しており、注目画素に近いほど重みが大きく、遠ざかるほど小さい重みになっている。図11の重みは、互いの割合を表しており、重み付けのためには、マスク内の誤差の総和で除する必要がある。例えば、重み「7」の画素には、注目画素における量子化誤差の7/48が拡散される。このマスクの場合、注目画素に対して主走査方向前方に2画素、後方2画素(ただし、処理が完了した画素は対象に含まれない)、副走査前方方向に2画素、計12画素に対して誤差が伝搬され、それらの位置にある画素の処理結果に影響を及ぼす。
上述した図4同様、図12はアップサンプリングされた後の画像の主走査幅を2n画素とし、画像上左上を1番目の画素とした場合の主走査方向へのスキャン順序を示している。図12において、例えば3番目の画素を注目画素とすると、二値化時の濃度誤差は、4、5、2n+1〜2n+5、4n+1〜4n+5番目の画素までの範囲に拡散されることとなる(図13)。先に述べたように、アップサンプリング処理部が、アップサンプリングした順に画像データを送ってきた場合、注目画素への誤差の伝搬が終わりきらない内に注目画素は二値化されてしまう。このように二値化を行ってしまうと、マクロ的な濃度の保存ができず、2×2のブロック単位におけるブロック間境界に不自然なエッジができてしまい、それが視認できる場合が考えられる。
そこで、二値化を行う注目画素は誤差の拡散をすべて受けきるまでそのデータを保持する必要がある。図12において、今度は6n+3の位置が注目画素とし、二値化する際を考える。するとその画素に対して誤差を伝搬させる可能性がある画素は2n+1〜2n+5、4n+1〜4n+5、6n+1、6n+2の12画素であり、画素6n+3を二値化する場合にはこれらの二値化処理が終了している必要がある(図14)。
しかしながらアップサンプリング処理部からの画像データは先頭から1、2、2n+1、2n+2、3、4、2n+3・・・といった順で流れており、ラスタ順に二値化処理を行うためには注目画素の上の2ラインのデータを保持する必要がある。具体的には、2n+1および2n+2の画素に対し、二値化処理をする場合、2n+1および2n+2の画素が入力されても、画素3、4の二値化は未処理であり、誤差が拡散されていない。そのため、この2画素(画素2n+1、2n+2)はメモリへ蓄積させ、画素3、4の二値化終了まで待機する。これにより二値化処理を保留する必要がある。その後画素3、4の二値化が済み、誤差が確定した時点で、メモリに蓄積していた画素2n+1および2n+2の二値化が可能になる。また同様に画素2n+3、2n+4は画素5、6の二値化が終了するまでは待たせる必要があるので、画素2n+1、2n+2が格納されていたメモリに上書きで蓄積させ、画素5、6の二値化を待つ。このような順序で誤差拡散の二値化を行うと1、2、3、4・・・と通常のスキャンを行った場合と等価な結果を得ることが可能になり、ブロック間境界が出ることもない。二値化誤差は、誤差拡散マスクにしたがって分配される。分配される誤差はラインメモリに蓄積保存され、アップサンプリングされた対応画素に拡散される。
図15に本実施形態での誤差拡散の画像の処理順を記述した。このようにジグザグにスキャンしていくことで、ラインメモリを要することなく誤差拡散を行うことが可能になる。つまり図16で示した入力の画素順に対する出力の画素順は、図17に示した順序となる。本実施形態においては、このように入力に対して2画素分のスワップが発生することになる。上記処理の後、第一の実施形態で説明したように、この二値化されたデータに対して、ラインメモリを追加で持たせ並び替えを行うことで、最終的な出力を得ることが可能になる。
結果として、誤差拡散法とアップサンプリングを同時に行った場合、画像データ分を除いた必要メモリサイズは、1ラインの画素数をmとし、誤差データを8ビットとした場合、次のようなサイズになる。すなわち、注目画素が影響を与える範囲である注目画素直下2ライン分の誤差メモリ8×2mビットと、並び替えで必要となる注目画素直下1ライン分の二値化メモリmビットとの合計で17mビットとなる。このとき、注目画素から主走査線方向2画素分のデータを保持する必要があるが、mが非常に大きい場合は無視できる値であるため、ここでは無視している。以上により、処理に必要なラインメモリ及び、誤差メモリの増加を最小限に抑えるとともに、最終的な出力画像の画質を保持したまま出力することが可能になる。
<第三の実施形態>
以下、本発明における第三の実施形態に係る画像処理を説明する。本実施形態においては、ハーフトーン処理を行う際に、周辺の平均濃度を保持しつつ二値化を行っていく平均濃度保存法を行った場合を例として説明する。本実施形態でもダウンサンプリングされた低解像度画像に対して種々の画像処理を行い、アップサンプリングした後にハーフトーン処理を行う図7の工程は変わらないため、準用する。第一の実施形態及び第二の実施形態との差分として、ハーフトーン処理において平均濃度保存法を使った二値化を行う。ここでは、画像データの他に誤差データ及び、平均濃度算出のためのデータを扱う必要がある。
図18〜21を用いてその平均濃度保存法の代表的な手法を例にとり説明を行う。今回用いる平均濃度保存法では、注目画素の周辺における、注目画素以前に二値化されている画素に対して図18のようなマスクをかける。マスクにより与えられる閾値に対して、注目画素の画素値の大小比較を行い、二値化していく。またそのとき発生した誤差を隣接1画素へ分配していく(図19)。
平均濃度保存法が前述の誤差拡散法と比較して有利な点は、誤差拡散処理では誤差メモリとして多値2ラインなのに対し、平均濃度保存法では二値2ライン+多値1ラインで済む。これは注目画素を処理する際に必要になるデータがすでに蓄積してある二値化済みのデータである点である。誤差拡散法では拡散させる誤差データを2ライン先まで拡散させるため、2ライン分多値データとして蓄積しておく必要がある。これに対し、平均濃度保存法では蓄積データは閾値を算出するための二値化済みデータなので、同じ2ラインでもそのメモリ容量が小さく済む。また二値化により求まる誤差データの分配は閾値が画素ごとに動的に求まるため遠い画素まで拡散させる必要はなく、せいぜい隣接2画素で十分であることも有利な点である。
図12において、6n+3の画素に注目する。この画素を二値化する場合、マスクがかかる位置は、画素2n+1〜2n+5、4n+1〜4n+5、6n+1、6n+2の12画素になる(図20)。また、二値化により、誤差分配が終了している必要がある画素は、画素4n+3、6n+2である(図21)。つまり画素6n+3を二値化する場合、上記の画素の二値化処理が終了している必要がある。しかしながらアップサンプリング処理部からの画像データは先頭から画素1、2、2n+1、2n+2、3、4、2n+3・・・といった順で流れており、順序通りに処理を行うためにはデータを保持する必要がある。具体的には、画素2n+1および2n+2の画素が入力されても、画素3、4の二値化が済むまでは処理が開始できないので、メモリを用いて待たせ、画素3、4の処理が終了した時点で処理が可能になる。第二の実施形態と同様に処理順を考えると、誤差拡散時と同様に図15の流れとなる。
さらに平均濃度保存法を用いる場合、二値化済みの画素データを2ライン分メモリで持たせている。そのため、第二の実施形態で説明した誤差拡散法を用いた場合には追加で必要となっていた並び替えのためのメモリ領域は不要であり、画素を順序通り出力することが可能である。
結果として、平均濃度保存法とアップサンプリングを同時に行った場合、画像データ分を除いた必要メモリサイズは、1ラインの画素数をmとし、また誤差データを8ビットとした場合、次のようなサイズとなる。すなわち、注目画素が影響を与える範囲である注目画素直下1ライン分の誤差メモリ8mビットと、平均濃度算出のための範囲である注目画素真上2ライン分のラインメモリ2mビットとの合計で10mビットとなる。
以上により、処理に必要なラインメモリ及び、誤差メモリの増加を最小限に抑えるとともに、最終的な出力画像の画質を保持したまま出力することが可能になる。
<第四の実施形態>
以下、本発明の第四の実施形態に係る画像処理を説明する。本実施形態においては、アップサンプリングではなく、ブロック単位に分割可能な圧縮画像の展開を例にとって説明する。JPEGに代表される画像圧縮および展開手段は副走査方向に幅を持ったブロック単位で処理されることが多くJPEGでは8×8画素のブロックが用いられることが多い。その圧縮画像データを展開、復号する際にもアップサンプリング同様副走査方向の並び替え処理が必要になる。
<圧縮画像のブロック単位における画像処理方式>
図22は圧縮画像の展開手法に関する全体処理のフローを示している。図7において説明した実施形態と同様に、取り込んで、展開した画像データに対して、ブロック単位毎に色変換処理、濃度調整処理、ガンマ補正処理等の画像処理を施したのち、ハーフトーン処理を行い画像のビット数を間引きする。その後プリント処理部でデータを渡す。このため通常は図23で示すとおり、復号後の画像データに対し、7ラインメモリを用いて、整列を行った後にこれら画像処理を行い、プリンタ部へ順序通りデータを出力することになる。
図23は主走査方向n画素(nは8の倍数)とし、画素中の数字は復号後の画像データの並び順を示している。JPEG復号処理であれば最初の1符号(MCU)データが入力されるとそれの出力に相当するのは8×8画素のブロックになる。最初の1符号が入力された場合、図23では、画素1〜8、n+1〜n+8、…7n+1〜7n+8の64画素のデータが出力される。このような順序で復号されるデータを1〜nと主走査順に順序通り出力するためには、図示しているような7ラインメモリが必要になる。しかし、これまでの実施形態で述べたように、ハーフトーン画像のビット数を落とす処理が含まれているのであれば、そのデータの整列をビット削減後に行うことで大幅にメモリ削減が測れることは言うまでもない。その時も前述したディザ閾値マトリクスのアクセスや誤差拡散法、平均濃度保存法を用いて順序通りに行うことは可能である。
これにより、出力画像に対しブロック境界を意識することなく画質を維持した画像出力を得ることが可能になる。
<備考>
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出された実行可能なプログラム自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体およびプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明には、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
また、発明の実施の形態は、本発明を中核として構成される装置又は方法を説明している。このため本実施形態には本発明の本質的部分を加えて付加的な構成要件も記載されている。すなわち発明の実施の形態において説明した装置又は方法の構成要件を備えることは、本発明を成立させるための十分条件ではあるものの、必要条件ではない。
本発明の実施形態における画像形成装置の概略構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における画像形成装置の概観図である。 画像走査の流れを示す概念図である。 従来のダウンサンプリングとアップサンプリングに関する処理の流れを示すブロック図である。 ディザ法による処理を説明するための例図である。 ブロック処理によるディザ法を説明するための例図である。 本発明の実施形態における画像形成装置の処理フローを示すフロー図である。 通常の処理順序によるラインメモリの必要位置及び容量を示す図である。 本発明の実施形態における処理順序によるラインメモリの必要位置及び容量を示す図である。 画像走査の順の一例を示す概念図である。 本発明の第二の実施形態における誤差拡散処理の誤差分配の重みの例を示す図である。 本発明の第二の実施形態における高解像度画像の画素構成を示す図である。 本発明の第二の実施形態における誤差拡散処理の誤差分配の様子を示す図である。 本発明の第二の実施形態における誤差拡散処理の誤差の影響範囲を示す図である。 本発明の第二の実施形態における画像走査の順の一例を示す概念図である。 本発明の第二の実施形態における誤差拡散処理への画像入力の順を示す図である。 本発明の第二の実施形態における誤差拡散処理への画像出力の順を示す図である。 本発明の第三の実施形態における平均濃度算出時の重みの例を示す図である。 本発明の第三の実施形態における平均濃度保存法の誤差分配の様子を示す図である。 本発明の第三の実施形態における平均濃度算出時の影響範囲を示す図である。 本発明の第三の実施形態における平均濃度保存法の誤差の影響範囲を示す図である。 本発明の第四の実施形態における画像形成装置の処理フローを示すフロー図である。 本発明の第四の実施形態における整列のためのラインメモリの必要量示す図である。 本発明の第一の実施形態におけるアップサンプリング処理及びハーフトーン処理に関するフローチャートである。
101 画像読取部
102 画像処理部
103 記憶部
104 CPU
105 画像出力部

Claims (3)

  1. 画像データに含まれる画素を、前記画像データよりも高い解像度である所定の画素数のブロックからなる画素データに変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換された画像データに含まれる画素データの中で、他の画素から受ける誤差が確定していない画素はメモリに記憶し、他の画素から受ける誤差が確定した画素順に前記確定した画素対して誤差拡散マスクを用いて誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段と、
    前記誤差拡散処理手段による誤差拡散処理後の画素データに対して、画素の配置を並び替える並び替え手段と、
    前記並び替え手段によって並び替えを行った後のデータをラインメモリに記憶する記憶手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像データに含まれる画素を、前記画素データよりも高い解像度である所定の画素数のブロックからなる画素データに変換する変換工程と、
    前記変換工程にて変換された画像データに含まれる画素データの中で、他の画素から受ける誤差が確定していない画素はメモリに記憶し、他の画素から受ける誤差が確定した画素順に前記確定した画素対して誤差拡散マスクを用いて誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程と、
    前記誤差拡散処理工程の誤差拡散処理後の画素データに対して、画素の配置を並び替える並び替え工程と、
    前記並び替え工程にて並び替えを行った後のデータをラインメモリに記憶する記憶工程と
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  3. コンピュータを、請求項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
JP2009010406A 2009-01-20 2009-01-20 画像形成装置及び制御方法及びプログラム Active JP5247492B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009010406A JP5247492B2 (ja) 2009-01-20 2009-01-20 画像形成装置及び制御方法及びプログラム
US12/641,235 US20100182637A1 (en) 2009-01-20 2009-12-17 Image forming apparatus, control method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009010406A JP5247492B2 (ja) 2009-01-20 2009-01-20 画像形成装置及び制御方法及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010171552A JP2010171552A (ja) 2010-08-05
JP2010171552A5 JP2010171552A5 (ja) 2012-03-08
JP5247492B2 true JP5247492B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=42336745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009010406A Active JP5247492B2 (ja) 2009-01-20 2009-01-20 画像形成装置及び制御方法及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20100182637A1 (ja)
JP (1) JP5247492B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9270838B2 (en) * 2010-07-20 2016-02-23 Kodak Alaris Inc. Verifying accuracy of a scanned document
JP5439510B2 (ja) * 2012-01-19 2014-03-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP6472336B2 (ja) 2014-06-18 2019-02-20 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6550816B2 (ja) * 2015-03-18 2019-07-31 株式会社リコー 情報処理装置、画像形成装置、画像処理方法、およびプログラム
CN108350392B (zh) 2015-11-13 2022-04-15 宝洁公司 具有很少或没有烷氧基化的烷基硫酸盐的包含支链的烷基硫酸盐表面活性剂的清洁组合物
WO2017079958A1 (en) 2015-11-13 2017-05-18 The Procter & Gamble Company Cleaning compositions containing a branched alkyl sulfate surfactant and a short-chain nonionic surfactant
US11113012B2 (en) * 2018-03-28 2021-09-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Reprocessing of page strips responsive to low memory condition
JP7326988B2 (ja) * 2019-08-20 2023-08-16 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7404707B2 (ja) 2019-08-20 2023-12-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7400260B2 (ja) 2019-08-20 2023-12-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7334535B2 (ja) 2019-08-20 2023-08-29 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7501016B2 (ja) 2020-03-17 2024-06-18 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7452132B2 (ja) 2020-03-17 2024-03-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP7452133B2 (ja) 2020-03-17 2024-03-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000184197A (ja) * 1998-12-14 2000-06-30 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
US7221483B2 (en) * 2000-09-05 2007-05-22 Ricoh Company, Ltd. Image encoding method and apparatus, image decoding method and apparatus, image processing apparatus, image formation apparatus, and computer-executable programs
JP2002218250A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Ricoh Co Ltd 画像符号化装置および画像符号化方法および記録媒体
JP2002185758A (ja) * 2000-12-08 2002-06-28 Naltec Inc 画像データ製造装置および方法
US7251060B2 (en) * 2000-12-12 2007-07-31 Ricoh Company, Ltd. Image-processing device using quantization threshold values produced according to a dither threshold matrix and arranging dot-on pixels in a plural-pixel field according to the dither threshold matrix
JP2005304012A (ja) * 2004-03-19 2005-10-27 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2006033006A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Seiko Epson Corp 画像処理装置、及びドットデータ生成方法
US7710599B2 (en) * 2005-03-22 2010-05-04 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
JP4495745B2 (ja) * 2007-04-18 2010-07-07 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010171552A (ja) 2010-08-05
US20100182637A1 (en) 2010-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5247492B2 (ja) 画像形成装置及び制御方法及びプログラム
JP4495745B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、および記憶媒体
US9734439B2 (en) Image processing apparatus and method thereof
US5552898A (en) Lossy and lossless compression in raster image processor
US7545538B2 (en) Image-processing apparatus, image-processing method and recording medium
US20080037882A1 (en) Image processing apparatus and control method thereof
JPH0715606A (ja) デジタル化されたグレー値イメージをハーフトーン化する方法及び装置
US20050213120A1 (en) Image data processing device, image data processing method, program, recording medium, and image reading device
US6643031B1 (en) Image processing apparatus
JP2004112695A (ja) 画像処理装置及びその処理方法
JP2010118760A (ja) 画像処理装置
US20030081244A1 (en) Method and apparatus for processing data in an imaging device
JP2004128664A (ja) 画像処理装置及び方法
JP4474001B2 (ja) 画像処理装置および方法
JP3887135B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3124839B2 (ja) 画像形成装置
JP2002101303A (ja) 画像処理装置
JP4225455B2 (ja) 情報処理装置および画像形成装置
JP2002171406A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JPS63191475A (ja) 画像デ−タ圧縮装置
JP2004120640A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2007194955A (ja) 画像処理装置
JPH106484A (ja) 画像形成システム
JP2001184502A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001188901A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120119

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3