JP5245584B2 - 無線基地局および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本件は無線基地局および無線通信方法に関し、特にデータをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する無線基地局および無線通信方法に関する。
従来、移動通信システムでは、データの伝送誤りを訂正するため、送信側でデータを所定のサイズに区切って誤り訂正符号化した符号化ブロック単位でデータ送受信を行う方法が用いられている。受信側では、この誤り訂正符号に基づいて、各符号化ブロックにつき誤り訂正処理を行うことでデータを正しく取得することができる。
ところで、移動通信システムでは、サービス提供エリアを複数のセルに分割し、各セルをカバーする無線基地局を設置したセルラ方式のシステムが運用されている。セルラ方式では、各セルで可能な限り広い周波数帯域を使用することが、通信容量の観点からは望ましい。一方、複数のセル間(特に隣接するセル間)で同一の周波数帯域を使用すると、電波干渉が生じ得る。このため、通信品質の観点からは、少なくとも隣接セル間では、重複しない周波数帯域を使用することが好ましい。
更に、無線基地局と移動局との通信で用いられる複信方法として、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)がある。TDDでは、無線フレーム内に、移動局への下りリンク用の時間帯と移動局からの上りリンク用の時間帯を設ける。TDDでは、各セルで通信状況に応じて上り/下りの時間配分を変更することが通信容量の観点からは望ましい。しかし、上り/下りの時間帯が複数のセル間で非同期であると、無線基地局および他の無線基地局セル内の移動局が発する電波で電波干渉が生じる可能性がある。このため、通信品質の観点からは、複数のセル間で上り/下りの時間帯を同期させることが好ましい。
このように、移動通信システムでは、無線リソースの利用効率とセル間の干渉抑制とを両立させることが望まれる。
この課題に対し、TDDにおいて、一方の時間帯(例えば、上りリンク用の時間帯)の利用率に余裕があり、その時間帯に他セルの移動局からの電波干渉の影響が小さい場合には、その時間帯を他方の時間帯(例えば、下りリンクの時間帯)に割り当てて、無線リソースの利用効率を向上する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−232940号公報
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、他セルの移動局からの電波干渉の影響が小さい移動局のみ本来と異なる時間帯(リソース)を使用可能としている。なぜなら、電波干渉の影響が大きく無線品質が悪い場合、すなわち伝送誤りが符号化ブロックにより訂正不可能なほど大きい(ブロック誤り率が大きい)場合には、本来と異なるリソースを割り当てても無意味だからである。このように、限られた移動局のみを対象として本来と異なるリソースを割り当てるのでは非効率である。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、先行文献に記載された手法とは別の手法により、移動局を限らずに、無線リソースの利用効率を向上することが可能な無線基地局および無線通信方法を提供することを目的とする。その際、好ましくは、誤り率の発生を抑制する。
上記課題を解決するために、データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する無線基地局が提供される。この無線基地局は、制御部および送信部を有する。制御部は、無線リソースのうち上記無線基地局がデータ送信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、ブロックの一部分を第1の領域内に割り当て、ブロックの他の部分を第2の領域内に割り当てる。送信部は、制御部が割り当てた無線リソースを用いてブロックを送信する。
このような無線基地局によれば、制御部により、無線リソースのうち上記無線基地局がデータ送信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、ブロックの一部分が第1の領域内に割り当てられ、ブロックの他の部分が第2の領域に割り当てられる。そして、送信部により、制御部が割り当てた無線リソースを用いてブロックが送信される。
また、上記課題を解決するために、データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する移動局からブロックを受信する無線基地局が提供される。この無線基地局は、制御部および送信部を有する。制御部は、無線リソースのうち上記無線基地局がデータ受信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、ブロックの一部分を第1の領域内に割り当て、ブロックの他の部分を第2の領域内に割り当てる。送信部は、制御部が割り当てた無線リソースを示す情報を移動局に送信する。
このような無線基地局によれば、制御部により、無線リソースのうち上記無線基地局がデータ受信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、ブロックの一部分が第1の領域内に割り当てられ、ブロックの他の部分が第2の領域に割り当てられる。そして、送信部により、制御部が割り当てた無線リソースを示す情報が移動局に送信される。
また、上記課題を解決するために、データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する無線基地局による無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する移動局からブロックを受信する無線基地局による無線通信方法が提供される。
移動局を限らずに、無線リソースの利用効率を向上することが可能となる。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、無線通信システムの概要を示す図である。この無線通信システムは、無線基地局1および移動局2,3を有する。無線基地局1は、移動局2,3と無線通信を行う通信装置である。移動局2,3は、無線基地局1と無線通信が可能な無線端末装置である。
無線基地局1と移動局2,3の無線通信で用いられる無線リソースとしては、所定周期の無線フレームおよび無線基地局1に使用割り当てのある所定範囲の周波数帯域がある。無線基地局1では、このような無線リソースを分割して、複数移動局との多重通信や複信を実現する。多重通信の方法としては、例えば、時間分割多重(TDMA:Time Division Multiple Access)や周波数分割多重(FDMA:Frequency Division Multiple Access)を用いることができる。また、複信の方法としては、TDDや周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)を用いることができる。無線基地局1と移動局2,3との間では、データを所定のサイズに分割し、誤り訂正符号化したブロック単位でのデータ送受信が行われる。
無線基地局1は、制御部1aおよび送受信部1bを有する。
制御部1aは、ブロックの一部分に、無線リソースとして使用割り当てのある第1の領域のリソースを割り当てる。そして、制御部1aは、ブロックの他の部分に無線リソースとして使用割り当てのない第2の領域のリソースを割り当てる。
送受信部1bは、ブロック送信の際には、制御部1aが割り当てた無線リソースを用いて、移動局2,3にブロックを送信する。また、送受信部1bは、ブロック受信の際には、制御部1aが割り当てた無線リソースを示す情報を移動局2,3に送信する。
移動局2,3は、制御部1aが割り当てた無線リソースに基づいて、自局宛のブロックを受信する。また、移動局2,3は、制御部1aが割り当てた無線リソースを示す情報に基づいて、無線基地局1にブロックを送信する。
無線リソースとしては、無線基地局1と移動局2,3との間の上り/下りリンク用に分割された無線フレームが考えられる。下りリンクに関していえば、使用割り当てのある第1の領域のリソースとは、無線基地局1から移動局2,3へのブロック送信に本来使用するものとして設けられた無線フレームの領域である。これに対し、下りリンクに関して使用割り当てのない第2の領域のリソースとは、無線基地局1への移動局2,3からの上りリンク用の無線フレームの領域であり、下りリンク用には本来用いない領域である。
また、無線リソースの他の例としては、無線基地局1に図示しない他の無線基地局と重複しないよう割り当てられた周波数帯域が考えられる。この場合、使用割り当てのある第1の領域のリソースとは、無線基地局1が自セル内の移動局2,3との通信に使用するために割り当てられた周波数帯域である。これに対し、使用割り当てのない第2の領域のリソースとは、他の無線基地局に対して使用割り当てがあるが、電波干渉を抑制するために無線基地局1には使用割り当てのない周波数帯域である。
すなわち、本来使用割り当てのある第1の領域での通信(例えば、下りリンク)は、無線品質が良好である。そして、本来使用割り当てのない第2の領域で通信(例えば、下りリンク)しようとすると、電波干渉により無線品質が悪い可能性がある。
このような無線通信システムによれば、符号化ブロックの一部分に無線リソースとして使用割り当てのある第1の領域のリソースが割り当てられる。そして、符号化ブロックの他の部分に無線リソースとして使用割り当てのない第2の領域のリソースが割り当てられる。例えば、無線基地局1から移動局2,3にデータ送信する場合、符号化ブロックの一部分を本来送信に用いる送信用リソースに割り当てる。また、符号化ブロックの他の部分を本来送信に用いない受信用リソースに割り当てる。そして、割り当てたリソースに対応する無線信号により移動局2,3に符号化ブロックが送信される。移動局2,3では、第1の領域のリソースで受信したブロック部分と第2の領域のリソースで受信したブロック部分を合わせて符号化ブロックを抽出し、抽出した符号化ブロック単位で誤り検出訂正を行う。
これにより、第2の領域のリソースを用いた通信品質が悪いとしても、通信品質の良好な第1の領域のリソースを用いた通信により符号化ブロック当たりの通信品質は保証されるため、ブロック誤り率を低減することができる。
なお、移動局2,3に対して、第2の領域のリソースの通信品質に関わらず、必要に応じて本来使用割り当てのない無線リソースを割り当てることが可能となるため、無線リソースの利用効率を向上することが可能である。
[第1の実施の形態]
以下、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、無線通信システムのシステム構成を示す図である。この無線通信システムは、無線基地局100,100aおよび移動局200を有する。移動局200は、無線基地局100の電波到達範囲(セル)内に位置している。なお、無線基地局100,100aは、図示しない上位局や他の無線基地局と、有線または無線で接続されている。
無線基地局100,100aは、自局セル内に存在する複数の移動局と無線通信を行う通信装置である。
移動局200は、無線基地局100のセル内に存在し、無線基地局100と無線通信が可能な無線端末装置であり、例えば、携帯電話機である。移動局200は、送信すべきユーザデータや制御情報があるときは、無線基地局100から無線リソースの割り当てを受け、割り当てられた無線リソースを用いて送信を行う。また、無線基地局100からの受信信号に自局宛てのユーザデータや制御情報が含まれていることを検知すると、これを抽出して取り込む。
ここで、無線基地局100,100aと移動局との間の多重通信方式には、例えば、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)方式が用いられる。
また、無線基地局100,100aは、移動局との通信の複信方式として、TDDを用いる。TDDでは、無線フレーム内に移動局へのデータ送信用の時間帯であるDL(Down Link)サブフレーム、および移動局からのデータ受信用の時間帯であるUL(Up Link)サブフレームを設ける。そして、上り/下りリンクの干渉抑制のため、無線基地局100,100aのDL/ULサブフレームは同期して用いられる。DL/ULサブフレームの構成に関しては、図4,5で詳細に説明する。
また、無線基地局100,100aと移動局との間で送受信されるデータは、所定サイズに区切られ、更に誤り検出・訂正符号化、インターリーブ処理を施された符号化ブロック単位で伝送される。
以下、無線基地局100の機能構成に関して説明する。なお、無線基地局100aも無線基地局100と同一の機能構成である。
図3は、第1の実施の形態の無線基地局を示すブロック図である。無線基地局100は、アンテナ110、送受信切替部120、有線連結部130、ブロック生成部140、ブロック割当部150、無線送信部155、無線受信部160、ブロック抽出部165、ブロック解読部170および制御部180を有する。
アンテナ110は、送信・受信共用アンテナである。アンテナ110は、送受信切替部120によって、送信・受信が切り替えられる。アンテナ110は、送受信切替部120から取得する送信信号を無線出力する。また、アンテナ110は、無線信号を受信して送受信切替部120に出力する。
送受信切替部120は、アンテナ110の送信・受信の切り替えを高周波スイッチを用いて制御する。送受信切替部120は、無線送信部155から取得する無線信号をアンテナ110に出力する。また、送受信切替部120は、アンテナ110から取得する受信信号を無線受信部160に出力する。
有線連結部130は、有線の通信網を介して他の無線基地局や上位局との通信を行う。有線連結部130は、通信網を介して、移動局200宛のユーザデータを受信し、ブロック生成部140に出力する。また、有線連結部130は、ブロック解読部170から取得するユーザデータを通信網を介して他の無線基地局や上位局に送信する。
ブロック生成部140は、送信用のデータを制御部180から指示される所定サイズに区切って、符号化、インターリーブ処理を施し、符号化ブロック(以下、DL(Down Link)ブロックという)を生成する。ブロック生成部140は、生成したDLブロックをブロック割当部150に出力する。
ブロック生成部140は、誤り検出符号化部141、誤り訂正符号化部142およびインターリーブ部143を有する。
誤り検出符号化部141は、ブロックを誤り検出符号化して、誤り訂正符号化部142に出力する。
誤り訂正符号化部142は、誤り検出符号化されたブロックを、更に誤り訂正符号化してインターリーブ部143に出力する。符号化方式には、例えば、畳み込み符号やターボ符号等を用いることができる。符号化方式は、予め無線基地局100と移動局200との間で合意がなされており、無線基地局100は、この符号化方式に従って符号化を行う。これは、移動局200が無線基地局100に対してデータ送信する際も同様である。
インターリーブ部143は、誤り訂正符号化されたブロックにインターリーブ処理を施して、DLブロックを生成する。ここで、インターリーブとは、符号化ブロックに対し、隣接ビットを離れたリソースに割り当てるように、ビット入れ換えを行う処理である。インターリーブにより、伝送経路上で生じ得るブロックのバースト誤り(連続的なビット誤り)に対処することができる。
ブロック割当部150は、制御部180から指示される無線フレーム内のブロック配置を定義した所定のMAP情報に基づいて、ブロック生成部140から取得するDLブロックを無線フレーム内に配置する。このようにして、ブロック割当部150は、無線区間の伝送単位(PDU:Protocol Data Unit)としての無線フレームのデータを生成する。このとき、ブロック割当部150は、無線フレームデータに、無線フレーム内におけるリソース割り当てを定義したMAP情報を含める。その後、ブロック割当部150は、生成した無線フレームデータを無線送信部155に出力する。なお、MAP情報には、各ブロックに対する変調・符号化方式を識別する所定の識別子も含まれている。
ここで、下りリンク用、すなわちDLサブフレームに関するMAP情報をDL−MAP情報、上りリンク用、すなわちULサブフレームに関するMAP情報をUL−MAP情報と呼ぶ。
無線送信部155は、制御部180から指示される変調方法に従って、ブロック割当部150から取得する無線フレームデータを変調する。そして、無線送信部155は、変調により得られた送信信号を送受信切替部120に出力する。
無線受信部160は、送受信切替部120から受信信号を取得すると、制御部180から指示される復調方法に従って、受信信号を復調する。そして、復調により得られた無線フレームデータをブロック抽出部165に出力する。
ブロック抽出部165は、制御部180から指示される無線フレーム内のUL−MAP情報に基づいて、無線受信部160から取得する無線フレームデータに含まれるブロック(以下、UL(Up Link)ブロックという)を抽出する。ブロック抽出部165は、抽出したULブロックをブロック解読部170に出力する。
ブロック解読部170は、ブロック抽出部165から取得したULブロックに対し、デインターリーブ処理を施し、復号、結合を行って、ユーザデータを解読する。ブロック解読部170は、解読して得たユーザデータを有線連結部130に出力する。ブロック解読部170は、デインターリーブ部171、誤り訂正復号部172および誤り検出部173を有する。
デインターリーブ部171は、ブロック抽出部165が抽出したULブロックにデインターリーブ処理を施し、誤り訂正符号化されたブロックを復元する。デインターリーブ部171は、復元した誤り訂正符号化されたブロックを誤り訂正復号部172に出力する。
誤り訂正復号部172は、デインターリーブ部171から取得するブロックに対して、誤り訂正復号処理を施し、誤り検出部173に出力する。
誤り検出部173は、誤り訂正復号部172から取得する誤り訂正処理後のブロックに対して誤りの有無を検査する。誤り検出部173は、誤り検出の結果、誤りが検出されなかった場合には、復号したブロックを出力する。ブロックに誤りを検出した場合には、このブロックを破棄し、移動局200に対する再送要求等を行う。そして、誤りなく復号されたブロックが結合されて、ユーザデータが解読される。
制御部180は、送信するDLブロックに対して、DLサブフレームに加えてULサブフレーム内のリソースを割り当てるか否かを決定する。この決定は、DL/ULサブフレームの使用率等の通信状況に基づいて行われる。また、制御部180は、DLブロック送信時にDLサブフレームに加えてULサブフレーム内のリソースを用いる移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、送信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。
また、制御部180は、受信するULブロックに対しても同様に、ULサブフレームに加えてDLサブフレーム内のリソースを割り当てるか否かを決定する。この決定は、DL/ULサブフレームの使用効率等の通信状況に基づいて行われる。また、制御部180は、ULブロック受信時にULサブフレームに加えてDLサブフレーム内のリソースを用いる移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、受信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。
制御部180は、DLブロック生成時には、ブロック生成部140にDLブロックの情報(サイズ等)を通知し、ULブロック解読時には、ブロック解読部170にULブロックの情報(サイズ等)を通知する。また、制御部180は、DLブロックへのリソース割り当て時には、ブロック割当部150にDL−MAP情報を通知する。更に、制御部180は、ULブロックの抽出時には、ブロック抽出部165に、UL−MAP情報を通知する。また、制御部180は、無線送信部155に変調方式を通知し、無線受信部160に復調方式を通知する。
制御部180は、無線フレーム内の符号化ブロックの配置を決定するブロック調整部181を有する。
ブロック調整部181は、単一ブロックのサイズを決定する。ここで、DLブロックのサイズとは、ブロック生成部140が生成するブロックの情報量を示す。ULブロックのサイズも同様に、移動局側で符号化・インターリーブにより生成されるULブロックの情報量を示す。ブロックのサイズは、予め固定のサイズを設定してもよいし、データの送受信量等の通信状況によって決定してもよい。
また、ブロック調整部181は、無線フレーム内の符号化ブロックの位置を決定して、DL/UL−MAP情報を生成する。ブロック調整部181は、必要に応じて、単一の符号化ブロックの一部を本来割り当てのあるサブフレームのリソースに割り当て、他の一部を本来割り当てのないサブフレームのリソースに割り当てる。
図4は、第1の実施の形態の無線フレームの構造を示す図である。無線フレームは、無線基地局100に割り当てられた所定範囲の周波数帯域に対し、時間軸上で分割されたDLサブフレームおよびULサブフレームを含む。DLサブフレームやULサブフレームの周波数軸上の長さおよび時間軸上の長さは、予め決定されている。無線基地局100と移動局200との間では、無線フレームに対応付けられた無線信号が繰り返し送受信される。
DLサブフレームは、無線基地局100から移動局200に送信される下りリンク用のサブフレームである。DLサブフレームには、Preamble、DL/UL−MAP情報、DLブロック用のリソース領域等が含まれる。移動局では、Preambleを用いて自局の周波数同期、フレームタイミング同期や無線品質の測定等を行うことができる。また、DL/UL−MAP情報を用いて、各符号化ブロックの変調符号化方式や各移動局に割り当てられたDL/ULブロックのリソース配置を検知することができる。
ULサブフレームは、無線基地局100が移動局200から受信する上りリンク用のサブフレームであり、ULブロック用のリソース領域が含まれる。移動局200は、ULサブフレームの無線基地局100から指定されたULブロック用のリソース領域を用いて、無線基地局100にユーザデータに対応したULブロックを送信する。また、移動局200は、DLサブフレームのPreambleを用いて測定した無線品質の情報を割り当てられたリソース領域を用いて無線基地局100に送信する。
図5は、第1の実施の形態のサブフレームの割り当て状況を示す図である。図5では、無線基地局100を含む複数の無線基地局のセル(電波到達範囲)の配置を示している。通常、図5に示すように複数の無線基地局が、DL/ULサブフレームを同期して使用することで上下リンクの独立を保ち、下りリンクおよび上りリンクの電波干渉を抑制している。すなわち、一方の時間帯では、全ての無線基地局がDLサブフレームによる信号送信を行い(図5上)、他方の時間帯では、全ての無線基地局がULサブフレームによる信号受信を行う(図5下)。
次に、以上のような構成を備える無線通信システムにおいて実行される処理の詳細を説明する。なお、無線基地局100は、移動局200を含む複数の移動局とデータの送受信を行うものとする。
図6は、第1の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS111]制御部180は、有線連結部130から複数の移動局に対して送信するユーザデータを取得する。そして、制御部180は、取得したユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部181に通知する。ブロック調整部181は、制御部180より通知されたデータ量に基づいて、単一のDLブロックのサイズを決定する。
[ステップS112]制御部180は、DL/ULサブフレームの使用率に基づいて、ULサブフレームを移動局へのブロック送信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、ULサブフレームの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。ULサブフレームをブロック送信に使用する場合、処理がステップS113に移される。ULサブフレームをブロック送信に使用しない場合、処理がステップS118に移される。
[ステップS113]制御部180は、ULサブフレームをブロック送信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、送信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は、単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS114]ブロック生成部140は、ブロック調整部181が決定したブロックサイズに基づいてユーザデータを分割し、誤り検出符号化、誤り訂正符号化およびインターリーブ処理を施して、DLブロックを生成する。ブロック生成部140は、生成したDLブロックをブロック割当部150に出力する。
[ステップS115]ブロック調整部181は、ブロック生成部140が生成したDLブロックの無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。このとき、上記ステップS113で選択された移動局へのDLブロックの一部には、DLサブフレームのリソースが割り当てられる。そして、DLブロックの残りの一部には、ULサブフレームのリソースが割り当てられる。なお、各DLブロックに割り当てるDLサブフレームのリソースとULサブフレームのリソースの比率は、各DLブロックが所望のQoS(Quality of Service)を実現するための無線品質やDL/ULサブフレーム全体の使用率等に基づいて決定される。制御部180は、ブロック調整部181が生成したDL−MAP情報をブロック割当部150に通知する。
[ステップS116]ブロック割当部150は、制御部180から通知されたDL−MAP情報に基づいてブロック生成部140から取得したDLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータの生成を開始する。このとき、ブロック割当部150は、無線フレームデータにDL−MAP情報を含める。
[ステップS117]ブロック割当部150は、通常の送信を行う移動局、すなわち、DLサブフレームのみを使用してDLブロック送信を行う移動局に対して、DLブロックの配置処理を行って無線フレームデータの生成を完了する。ブロック割当部150は、生成した無線フレームデータを無線送信部155に出力する。
[ステップS118]ブロック調整部181は、全ての移動局に対し、DLブロックを通常の送信、すなわちDLサブフレームのみを使用して送信するよう無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。そして、制御部180は、ブロック調整部181が生成したDL−MAP情報をブロック割当部150に通知する。ブロック割当部150は、制御部180から通知されたDL−MAP情報に基づいて、DLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータを生成し、生成した無線フレームデータを無線送信部155に出力する。このとき、ブロック割当部150は、無線フレームデータにDL−MAP情報を含める。
[ステップS119]無線送信部155は、制御部180から指示される変調方法に従って、ブロック割当部150から取得する無線フレームデータを変調する。そして、無線送信部155は、変調により得られた送信信号を送受信切替部120を介してアンテナ110に出力する。アンテナ110は、取得した送信信号を移動局に対して無線送信する。
このようにして、無線基地局100は、選択した移動局へのDLブロックに対し、DLサブフレームのリソースとULサブフレームのリソースとを割り当てる。そして、移動局では、DL−MAP情報に基づいて、各移動局宛のDLブロックを抽出し、ユーザデータを取得する。
図7は、第1の実施の形態のDLブロックの割り当て例を示す図である。図7(A)は、DLサブフレームとULサブフレームとに跨った連続した領域のリソースをDLブロックに割り当てた場合を示している。このように、DLブロックをDL/ULサブフレーム間を跨った連続した領域に配置すると、移動局におけるDLブロック参照が容易となりデータ解読時の負荷を軽減することができる。
図7(B)は、DLサブフレームおよびULサブフレームの不連続な領域のリソースをDLブロックに割り当てた場合を示している。このように、DLブロックをDL/ULサブフレームにおける不連続な領域に配置すると、効率的なブロック配置を容易に行うことができる。
なお、図7では、DLサブフレームを延長してULサブフレームの最前部の領域にDLブロックを割り当てるようにしているが、ULサブフレームの最後部の領域にDLブロックを割り当てることも考えられる。また、DLサブフレームおよびULサブフレームの切替期間によるフレーム利用効率の低下が小さければ、ULサブフレームの中間部分にDLブロック用の領域を設けることも考えられる。
図8は、第1の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS121]制御部180は、複数の移動局から受信するユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部181に通知する。ブロック調整部181は、制御部180より通知されたデータ量に基づいて、単一のULブロックのサイズを決定する。
[ステップS122]制御部180は、DL/ULサブフレームの使用率に基づいて、DLサブフレームを移動局からのブロック受信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、DLサブフレームの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。DLサブフレームをブロック受信に使用する場合、処理がステップS123に移される。DLサブフレームをブロック受信に使用しない場合、処理がステップS126に移される。
[ステップS123]制御部180は、DLサブフレームをブロック受信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、受信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は、単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS124]ブロック調整部181は、ULブロックの無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。このとき、上記ステップS123で選択された移動局からのULブロックの一部には、ULサブフレームのリソースが割り当てられる。そして、ULブロックの残りの一部には、DLサブフレームのリソースが割り当てられる。なお、各ULブロックに割り当てるDLサブフレームのリソースとULサブフレームのリソースの比率は、各ULブロックが所望のQoSを実現するための無線品質やDL/ULサブフレーム全体の使用率等に基づいて決定される。
[ステップS125]ブロック調整部181は、ULサブフレームのみを使用してULブロックの受信を行う移動局に対して、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS126]ブロック調整部181は、全ての移動局に対し、ULブロックを通常の受信、すなわちULサブフレームのみを使用して受信するよう無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS127]制御部180は、ブロック調整部181が生成したUL−MAP情報をブロック割当部150に通知する。ブロック割当部150は、UL−MAP情報を含む無線フレームデータを生成する。そして、無線フレームデータは、無線送信部155、送受信切替部120およびアンテナ110を介して無線送信される。
このようにして、無線基地局100は、選択した移動局からのULブロックに対し、ULサブフレームのリソースとDLサブフレームのリソースを割り当てたUL−MAP情報を各移動局に対して通知する。そして、各移動局は、自局に割り当てられたリソースを用いて、ULブロックを無線基地局100に送信する。
図9は、第1の実施の形態のULブロックの割り当て例を示す図である。図9(A)は、DLサブフレームとULサブフレームとに跨った連続した領域のリソースをULブロックに割り当てた場合を示している。このように、ULブロックをDL/ULサブフレーム間を跨った連続した領域に配置すると、無線基地局におけるULブロック参照が容易となり、無線基地局でのデータ解読時の負荷を軽減することができる。
図9(B)は、DLサブフレームおよびULサブフレームの不連続な領域のリソースをULブロックに割り当てた場合を示している。このように、ULブロックをDL/ULサブフレームにおける不連続な領域に配置すると、効率的なブロック配置を容易に行うことができる。
なお、図9では、ULサブフレームを前方に延長して、DLサブフレームの最後部の領域にULブロックを割り当てるようにしているが、DLサブフレームの最前部の領域にULブロックを割り当てることも考えられる。また、DLサブフレームおよびULサブフレームの切替期間によるフレーム利用効率の低下が小さければ、DLサブフレームの中間部分にULブロック用の領域を設けることも考えられる。
図10は、無線品質とブロック誤り率との関係を示す第1のグラフである。図10では、横軸に信号対干渉比(SNR:Signal to Noise Ratio)がdB単位で示されている。また、縦軸にブロック誤り率が示されている。
例えば、無線基地局100から移動局200に対してDLブロックを送信する場合を考える。このとき、無線基地局100から移動局200へのDLサブフレームの無線品質が7.5dBであると仮定する。この場合、図10からブロック誤り率は、1.0×10-2となる。また、DLブロックをULサブフレーム内のリソースを使用して送信する場合、他のセルに存在する移動局からの干渉の効果を受け、移動局200における無線品質が、0dBであると仮定する。この場合、図10からブロック誤り率は、9.0×10-1となる。すなわち、DLブロックを本来使用割り当てのないULサブフレーム内のリソースを使用して送信する場合には、移動局200における無線品質が大きく劣化することを示している。
ここで、無線基地局100は、例えば、DLブロックを送信するリソースとして、DLサブフレームおよびULサブフレームから3対1の割合で割り当てるとすると、DLブロック当たりの平均無線品質は約6.5dBとなる。この場合、図10からブロック誤り率は、約2.0×10-2となる。すなわち、DLブロックに対し、本来使用割り当てのないULサブフレーム内のリソースのみを使用して送信する場合よりも、ブロック誤り率が大きく改善される。
なお、無線基地局100から移動局200に対して送信するDLブロックの割り当てを例に挙げて説明したが、無線基地局100が移動局200から受信するULブロックの割り当てに関しても同様である。
以上、説明したように、このような無線通信システムによれば、符号化ブロックが、本来使用割り当てのある無線フレーム内のリソースと本来使用割り当てのない無線フレーム内のリソースとを跨った領域のリソースを使用して送受信される。
これにより、例え本来使用割り当てのない無線フレーム内のリソースを使用した通信の無線品質が悪いとしても、本来使用割り当てのある無線フレーム内のリソースを使用した通信により符号化ブロック当たりの無線品質を保証することができる。また、所定の無線品質を維持して、符号化ブロックの割り当てを本来使用割り当てのない無線フレーム内のリソースにも割り当てることができるため、リソースの利用効率を向上することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第2の実施の形態の移動通信システムでは、無線基地局および移動局の間で適応変調方式を用いる。適応変調方式とは、移動局の無線品質に応じて、無線基地局が変調方法を変更する通信方式である。そして、第2の実施の形態の移動通信システムでは、所定の無線品質を確保できるよう、DL/ULブロックのサイズや配置も考慮して適応変調を行うようにする。以下では、このような移動通信システムで用いられる無線基地局および移動局に関して説明する。
第2の実施の形態における移動通信システムの構成は、図2に示す第1の実施の形態の移動通信システムと同一である。また、無線フレームの構成に関しても、図4に示す第1の実施の形態の無線フレームの構成と同一である。
図11は、第2の実施の形態の無線基地局を示すブロック図である。無線基地局300は、アンテナ310、送受信切替部320、有線連結部330、ブロック生成部340、ブロック割当部350、無線送信部355、無線受信部360、ブロック抽出部365、ブロック解読部370および制御部380を有する。
ここで、アンテナ310、送受信切替部320、有線連結部330、ブロック生成部340、ブロック割当部350、ブロック抽出部365およびブロック解読部370は、それぞれ、図3に示した同名の記号と機能および構成は同一である。
無線送信部355は、制御部380から指示される変調方法に従って、ブロック割当部350から取得する無線フレームデータを変調する。そして、無線送信部355は、変調により得られた送信信号を送受信切替部320に出力する。
無線受信部360は、送受信切替部320から受信信号を取得すると、制御部380から指示される復調方法に従って、受信信号を復調する。そして、無線受信部360は、復調により得られた無線フレームデータをブロック抽出部365に出力する。
制御部380は、送信するDLブロックに対して、DLサブフレームに加えてULサブフレーム内のリソースを割り当てるか否かを決定する。この決定は、DL/ULサブフレームの使用率等の通信状況に基づいて行われる。また、制御部380は、DLブロック送信時にDLサブフレームに加えてULサブフレーム内のリソースを用いる移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、送信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。
また、制御部380は、受信するULブロックに対しても同様に、ULサブフレームに加えてDLサブフレーム内のリソースを割り当てるか否かを決定する。この決定は、DL/ULサブフレームの使用効率等の通信状況に基づいて行われる。また、制御部380は、ULブロック受信時にULサブフレームに加えてDLサブフレーム内のリソースを用いる移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、送信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。
制御部380は、ブロック生成部340およびブロック解読部370にDL/ULブロックの情報(サイズ等)を通知する。また、制御部380は、ブロック割当部350およびブロック抽出部365に、無線フレーム内におけるブロック配置情報を通知する。更に、制御部380は、無線送信部355および無線受信部360に変調方式を通知する。
制御部380は、ブロック調整部381および変調方式調整部382を有する。
ブロック調整部381は、図3におけるブロック調整部181と同等の機能を有する。
変調方式調整部382は、ブロック調整部381が決定したブロック配置情報に基づいて、DL/ULブロック送受信時の変調方式を決定する。変調方式としては、例えば、位相変調(PSK:Phase Shift Keying)や直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)等の方式を用いることができる。このうち、伝送レートが低い変調方式であるほど、無線品質が悪くてもブロック誤り率は小さい。
変調方式調整部382は、例えば、DLブロックへのリソース割り当てに関して、ULサブフレーム内のリソースの使用割合が大きくブロック誤り率が高いと予測される場合には、無線品質を維持するため変調方式を伝送レートの低い方式に変更する。この場合、伝送レートの低い変調方式に変更すると、同じデータ量のDLブロックを送信するためにブロックを配置するためのリソース上の領域を大きくとる必要がある。このため、ブロック調整部381は再度DL−MAP情報を決定しなおす。なお、変更された変調方式は、無線フレーム内に含まれて移動局に通知される。移動局は、無線基地局100から通知された変調方式に基づいて、無線基地局100からの受信信号の復調処理および無線基地局100への送信信号の変調処理を行う。
第2の実施の形態の無線通信システムにおいて使用される無線フレームの構成は、図4,5に示した構成と同一であるため説明を省略する。
次に、以上のような構成を備える無線通信システムにおいて実行される処理の詳細を説明する。以下の説明では、無線基地局300は、移動局200を含む複数の移動局とデータの送受信を行うものとする。
図12は、第2の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS211]制御部380は、有線連結部330から複数の移動局に対して送信するユーザデータを取得する。そして、制御部380は、取得したユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部381に通知する。ブロック調整部381は、制御部380より通知されたデータ量に基づいて、単一のDLブロックのサイズを決定する。
[ステップS212]制御部380は、DL/ULサブフレームの使用率に基づいて、ULサブフレームをDLブロック送信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、ULサブフレームの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。ULサブフレームをDLブロック送信に使用する場合、処理がステップS213に移される。ULサブフレームをDLブロック送信に使用しない場合、処理がステップS220に移される。
[ステップS213]制御部380は、ULサブフレームをDLブロック送信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、送信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は、単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS214]ブロック生成部340は、ブロック調整部381が決定したブロックサイズに基づいてユーザデータを分割し、誤り検出符号化、誤り訂正符号化およびインターリーブ処理を施して、DLブロックを生成する。ブロック生成部340は、生成したDLブロックをブロック割当部350に出力する。
[ステップS215]変調方式調整部382は、ブロック生成部340が生成したDLブロックに対する変調方式を選択する。
[ステップS216]ブロック調整部381は、ブロック生成部340が生成したDLブロックの無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。DL−MAP情報には、変調方式調整部382が選択した各移動局の変調方式を示す所定の識別子が含まれる。このとき、上記ステップS213で選択された移動局へのDLブロックの一部には、DLサブフレームのリソースが割り当てられる。そして、DLブロックの残りの一部には、ULサブフレームのリソースが割り当てられる。なお、各DLブロックに割り当てるDLサブフレームのリソースとULサブフレームのリソースの比率は、各DLブロックが所望のQoSを実現するための無線品質やDL/ULサブフレーム全体の使用率等に基づいて決定される。制御部380は、ブロック調整部381が生成したDL−MAP情報をブロック割当部350に通知する。
[ステップS217]変調方式調整部382は、所定の無線品質を確保するために変調方式を伝送レートの低い方式に変更するか否かを判定する。この判定は、例えば、DLブロック内のULサブフレームのリソース利用率に対して、DLブロック送信時のブロック誤り率を予測し、所定の品質を満たすか否かを基準として行うことができる。変調方式を変更する場合、現在の変調方式よりも伝送レートの低い変調方式を選択対象として、処理がステップS215に移される。変調方式を変更しない場合、処理がステップS218に移される。
[ステップS218]ブロック割当部350は、制御部380から通知されたDL−MAP情報に基づいて、ブロック生成部340から取得したDLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータの生成を開始する。このとき、ブロック割当部150は、無線フレームデータにDL−MAP情報を含める。
[ステップS219]ブロック割当部350は、通常の送信を行う移動局、すなわち、DLサブフレームのみを使用してDLブロック送信を行う移動局に対して、DLブロックの配置処理を行って無線フレームデータの生成を完了する。ブロック割当部350は、生成した無線フレームデータを無線送信部355に出力する。
[ステップS220]ブロック調整部381は、全ての移動局に対し、DLブロックを通常の送信、すなわちDLサブフレームのみを使用して送信するよう無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。そして、制御部380は、ブロック調整部381が生成したDL−MAP情報をブロック割当部350に通知する。ブロック割当部350は、制御部380から通知されたDL−MAP情報に基づいて、DLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータを生成し、生成した無線フレームデータを無線送信部355に出力する。このとき、ブロック割当部350は、無線フレームデータにDL−MAP情報を含める。
[ステップS221]無線送信部355は、制御部380から指示される変調方法に従って、ブロック割当部350から取得する無線フレームデータを変調する。そして、無線送信部355は、変調により得られた送信信号を送受信切替部320を介してアンテナ310に出力する。アンテナ310は、取得した送信信号を移動局に対して無線送信する。
このようにして、無線基地局300は、選択した移動局へのDLブロックに対し、DLサブフレームのリソースとULサブフレームのリソースとを割り当て、更に、無線品質に応じて変調方式を変更する。このとき、ブロック誤り率が高いと予測される場合には、無線品質を維持するため変調方式を伝送レートの低い方式に変更する。伝送レートの低い変調方式に変更すると、同じデータ量のDLブロックを送信するためにリソース上の領域を大きくとる必要がある。このため、ブロック調整部381は再度DL−MAP情報を決定しなおす。
なお、変調方式の変更に際して、一段ずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよいし、所定のレートずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよい。
そして、移動局では、DL−MAP情報に基づいて、各移動局宛のDLブロックを抽出し、ユーザデータを取得する。
図13は、第2の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS231]制御部380は、複数の移動局から受信するユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部381に通知する。ブロック調整部381は、制御部380より通知されたデータ量に基づいて、単一のULブロックのサイズを決定する。
[ステップS232]制御部380は、DL/ULサブフレームの使用率に基づいて、DLサブフレームを移動局からのブロック受信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、DLサブフレームの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。DLサブフレームをブロック受信に使用する場合、処理がステップS233に移される。DLサブフレームをブロック受信に使用しない場合、処理がステップS238に移される。
[ステップS233]制御部380は、DLサブフレームをブロック受信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、受信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は、DLサブフレームの使用率に応じて決定され、単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS234]変調方式調整部382は、ブロック生成部340が生成したDLブロックに対する変調方式を選択する。
[ステップS235]ブロック調整部381は、ULブロックの無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。UL−MAP情報には、変調方式調整部382が選択した各移動局の変調方式を示す所定の識別子が含まれる。このとき、上記ステップS233で選択された移動局からのULブロックの一部には、ULサブフレームのリソースが割り当てられる。そして、ULブロックの残りの一部には、DLサブフレームのリソースが割り当てられる。なお、各ULブロックに割り当てるDLサブフレームのリソースとULサブフレームのリソースの比率は、各ULブロックが所望のQoSを実現するための無線品質やDL/ULサブフレーム全体の使用率等に基づいて決定される。
[ステップS236]変調方式調整部382は、所定の無線品質を確保するために変調方式を伝送レートの低い方式に変更するか否かを判定する。この判定は、例えば、ULブロック内のDLサブフレームのリソース利用率に対して、ULブロック受信時のブロック誤り率を予測し、所定の品質を満たすか否かを基準として行うことができる。変調方式を変更する場合、現在の変調方式よりも伝送レートの低い変調方式を選択対象として、処理がステップS234に移される。変調方式を変更しない場合、処理がステップS237に移される。
[ステップS237]ブロック調整部381は、ULサブフレームのみを使用してULブロックの受信を行う移動局に対して、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS238]ブロック調整部381は、全ての移動局に対し、ULブロックを通常の受信、すなわちULサブフレームのみを使用して受信するよう無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS239]制御部380は、ブロック調整部381が生成したUL−MAP情報をブロック割当部350に通知する。ブロック割当部350は、UL−MAP情報を含む無線フレームデータを生成する。そして、無線フレームデータは、無線送信部355、送受信切替部320およびアンテナ310を介して無線送信される。
このようにして、無線基地局300は、選択した移動局からのULブロックに対し、ULサブフレームのリソースとDLサブフレームのリソースを割り当てたUL−MAP情報および無線品質に応じた変調方式を各移動局に対して通知する。このとき、DL通信制御の場合と同様に、ブロック誤り率が高いと予測される場合には、無線品質を維持するため変調方式を伝送レートの低い方式に変更する。伝送レートの低い変調方式に変更すると、同じデータ量のULブロックを受信するためにリソース上の領域を大きくとる必要がある。このため、ブロック調整部381は再度UL−MAP情報を決定しなおす。
なお、変調方式の変更に際して、一段ずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよいし、所定のレートずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよい。
そして、各移動局は、自局に割り当てられたリソースおよび変調方式を用いて、ULブロックを無線基地局300に送信する。
図14は、無線品質とブロック誤り率との関係を示す第2のグラフである。図14では、横軸にSNRがdB単位で示されている。また、縦軸にブロック誤り率が示されている。また、伝送レートの高い変調方式Aと伝送レートの低い変調方式Bが示されている。
例えば、変調方式Aを用いて、無線基地局300から移動局200に対してDLブロックを送信する場合を考える。このとき、無線基地局300から移動局200へのDLサブフレームの無線品質が7.5dBであると仮定する。この場合、図14からブロック誤り率は、1.0×10-2となる。そして、DLブロックをULサブフレーム内のリソースを使用して送信する場合、他のセルに存在する移動局からの干渉の効果を受け、移動局200における無線品質が、0dBであると仮定する。この場合、図14からブロック誤り率は、9.0×10-1となる。
ここで、無線基地局300は、例えば、DLブロックを送信するリソースとして、DLサブフレームおよびULサブフレームから1対2の割合で割り当てるとすると、DLブロック当たりの平均無線品質は約4.0dBとなる。この場合、図14からブロック誤り率は、約1.5×10-1となる。
更に、変調方式Bを用いて、無線基地局300から移動局200に対してDLブロックを送信する場合を考える。このとき、変調方式Aの場合と同じ条件で、図14からブロック誤り率が1.0×10-2となることが分かる。
このように、変調方式を伝送レートの低い方式に変更することで、第1の実施の形態で示した効果に加えて、ブロック誤り率を更に改善することが可能となる。
なお、無線基地局100から移動局200に対して送信するDLブロックの割り当てを例に挙げて説明したが、無線基地局100が移動局200から受信するULブロックの割り当てに関しても同様である。
以上、説明したように、このような無線通信システムによれば、符号化ブロックが、本来使用割り当てのある無線フレーム内のリソースと本来使用割り当てのない無線フレーム内のリソースとを跨った領域のリソースを使用して送受信される。そして、無線品質に応じて変調方式が伝送レートの低い方式に変更される。
これにより、第1の実施の形態で示した効果に加えて、ブロック誤り率を更に改善することが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第3の実施の形態では、符号化ブロックに、第1の実施の形態のように無線フレームを時間軸上で区切られたサブフレームを跨ってリソースを割り当てるのではなく、周波数軸上で区切られた各無線基地局の周波数帯域を跨ってリソースを割り当てる。
第3の実施の形態における移動通信システムの構成は、図2に示す第1の実施の形態の移動通信システムと同一であるため説明を省略する。また、第3の実施の形態における無線基地局の構成は、図3に示す第1の実施の形態の無線基地局100の構成と同一であるため説明を省略する。
図15は、第3の実施の形態の無線フレームの構造を示す図である。無線フレームは、所定範囲の周波数帯域A,B,Cを含む。周波数帯域Aは、無線基地局100に使用割り当てのある周波数帯域である。周波数帯域Bは、無線基地局100aに使用割り当てのある周波数帯域である。周波数帯域Cは、無線基地局100と隣接するその他の無線基地局に使用割り当てのある周波数帯域である。各無線基地局に割り当てられる周波数帯域幅や無線フレームの時間軸上の長さは、予め決定されている。無線基地局100と移動局200との間では、周波数帯域Aに含まれるリソースに対応付けられた無線信号が繰り返し送受信される。なお、複信方式に関しては、FDDやTDDを用いることができる。
図16は、第3の実施の形態の周波数帯域の割り当て状況を示す図である。図16では、無線基地局100を含む複数の無線基地局のセル(電波到達範囲)の配置を示している。周波数帯域A,B,Cは、図16に示すように隣接するセルで使用する周波数帯域と互いに異なるように各無線基地局に割り当てられる。これにより、セル間(特にセル境界)における無線信号の干渉を抑制することができる。
次に、以上のような構成を備える無線通信システムにおいて実行される処理の詳細を説明する。以下の説明では、無線基地局100は、移動局200を含む複数の移動局とデータの送受信を行うものとする。
図17は、第3の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS311]制御部180は、有線連結部130から複数の移動局に対して送信するユーザデータを取得する。そして、制御部180は、取得したユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部181に通知する。ブロック調整部181は、制御部180より通知されたデータ量に基づいて、単一のDLブロックのサイズを決定する。
[ステップS312]制御部180は、自局に割り当てられた周波数帯域Aの使用率および自局セルと隣接するセルを形成する他の無線基地局における周波数帯域B,Cの使用率に基づいて、周波数帯域B,Cのいずれかを移動局へのDLブロック送信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、周波数帯域B,Cの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。他局の周波数帯域をDLブロック送信に使用する場合、処理がステップS313に移される。他局の周波数帯域をDLブロック送信に使用しない場合、処理がステップS318に移される。
[ステップS313]制御部180は、他局の周波数帯域をDLブロック送信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、送信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS314]ブロック生成部140は、ブロック調整部181が決定したブロックサイズに基づいてユーザデータを分割し、誤り検出符号化、誤り訂正符号化およびインターリーブ処理を施して、DLブロックを生成する。ブロック生成部140は、生成したDLブロックをブロック割当部150に出力する。
[ステップS315]ブロック調整部181は、ブロック生成部140が生成したDLブロックの無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。このとき、上記ステップS313で選択された移動局へのDLブロックの一部に、自局用の周波数帯域Aのリソースが割り当てられる。そして、DLブロックの残りの一部には、他局用の周波数帯域B(またはC)のリソースが割り当てられる。なお、各DLブロックに割り当てる自局用帯域のリソースと他局用帯域のリソースの比率は、各DLブロックが所望のQoSを実現するための無線品質や自局および他局における全体の帯域使用率等の情報に基づいて決定される。制御部180は、ブロック調整部181が決定したDL−MAP情報をブロック割当部150に通知する。
[ステップS316]ブロック割当部150は、制御部180から通知されたDL−MAP情報に基づいてブロック生成部140から取得したDLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータの生成を開始する。このとき、ブロック割当部150は、無線フレームデータにDL−MAP情報を含める。
[ステップS317]ブロック割当部150は、通常の送信を行う移動局、すなわち、自局用の周波数帯域Aのみを使用してDLブロック送信を行う移動局に対して、DLブロックの配置処理を行って無線フレームデータの生成を完了する。ブロック割当部150は、生成した無線フレームデータを無線送信部155に出力する。
[ステップS318]ブロック調整部181は、全ての移動局に対し、DLブロックを通常の送信、すなわち自局用の周波数帯域Aのみを使用して送信するよう無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。そして、制御部180は、ブロック調整部181が生成したDL−MAP情報をブロック割当部150に通知する。ブロック割当部150は、制御部180から通知されたDL−MAP情報に基づいて、DLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータを生成し、生成した無線フレームデータを無線送信部155に出力する。このとき、ブロック割当部150は、無線フレームデータに、無線フレーム内のリソース割り当てを定義したDL−MAP情報を含める。
[ステップS319]無線送信部155は、制御部180から指示される変調方法に従って、ブロック割当部150から取得する無線フレームデータを変調する。そして、無線送信部155は、変調により得られた送信信号を送受信切替部120を介してアンテナ110に出力する。アンテナ110は、取得した送信信号を移動局に対して無線送信する。
このようにして、無線基地局100は、選択した移動局へのDLブロックに対し、自局用の周波数帯域のリソースと他局用の周波数帯域のリソースとを割り当てる。そして、移動局では、DL−MAP情報に基づいて、各移動局宛のDLブロックを抽出し、ユーザデータを取得する。
図18は、第3の実施の形態のDLブロックの割り当て例を示す図である。図18(A)は、無線フレーム内の自局用の周波数帯域と他局用の周波数帯域とに跨った連続した領域のリソースをDLブロックに割り当てた場合を示している。このように、DLブロックを自局/他局用帯域間を跨った連続した領域に配置すると、移動局におけるDLブロック参照が容易となりデータ解読時の負荷を軽減することができる。
図18(B)は、自局用帯域および他局用帯域の不連続な領域のリソースをDLブロックに割り当てた場合を示している。このように、DLブロックを不連続な領域に配置すると、効率的なブロック配置を容易に行うことができる。
なお、図18では、自局/他局用帯域が連続して連なる領域にDLブロックを割り当てるようにしているが、自局/他局用帯域の不連続な領域をDLブロック割り当て用に設けることも考えられる。
図19は、第3の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図19に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS321]制御部180は、複数の移動局から受信するユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部181に通知する。ブロック調整部181は、制御部180より通知されたデータ量に基づいて、単一のULブロックのサイズを決定する。
[ステップS322]制御部180は、自局に割り当てられた周波数帯域Aの使用率および自局セルと隣接するセルを形成する他の無線基地局における周波数帯域B,Cの使用率に基づいて、周波数帯域B,Cのいずれかを移動局からのブロック受信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、周波数帯域B,Cの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。他局の周波数帯域をブロック受信に使用する場合、処理がステップS323に移される。他局の周波数帯域をブロック受信に使用しない場合、処理がステップS326に移される。
[ステップS323]制御部180は、他局の周波数帯域をブロック受信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、受信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS324]ブロック調整部181は、ブロック生成部140が生成したULブロックの無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。このとき、上記ステップS323で選択された移動局からのULブロックの一部には、自局用の周波数帯域Aのリソースが割り当てられる。そして、ULブロックの残りの一部には、他局用の周波数帯域B(またはC)のリソースが割り当てられる。なお、各ULブロックに割り当てる自局用帯域のリソースと他局用帯域のリソースとの比率は、各ULブロックが所望のQoSを実現するための無線品質や自局および他局における全体の帯域使用率等に基づいて決定される。
[ステップS325]ブロック調整部181は、自局用の周波数帯域Aのみを使用してULブロックの受信を行う移動局に対して、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS326]ブロック調整部181は、全ての移動局に対し、ULブロックを通常の受信、すなわち自局用の周波数帯域Aのみを使用して受信するよう無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS327]制御部180は、ブロック調整部181が生成したUL−MAP情報をブロック割当部150に通知する。ブロック割当部150は、UL−MAP情報を含む無線フレームデータを生成する。そして、無線フレームデータは、無線送信部155、送受信切替部120およびアンテナ110を介して無線送信される。
このようにして、無線基地局100は、選択した移動局からのULブロックに対し、自局用の周波数帯域のリソースと他局用の周波数帯域のリソースを割り当てたUL−MAP情報を各移動局に対して通知する。そして、各移動局は、自局に割り当てられたリソースを用いて、ULブロックを無線基地局100に送信する。
このような無線通信システムによれば、符号化ブロックが、本来使用割り当てのある自局用の周波数帯域内のリソースと本来使用割り当てのない他局用の周波数帯域内のリソースとを跨った領域のリソースを使用して送受信される。
これにより、例え本来使用割り当てのない他局の周波数帯域内のリソースを使用した通信の無線品質が悪いとしても、本来使用割り当てのある自局の周波数帯域内のリソースを使用した通信により符号化ブロック当たりの無線品質を保証することができる。また、所定の無線品質を維持して符号化ブロックの割り当てを本来使用割り当てのない他局の周波数帯域内のリソースにも割り当てることができるため、伝送効率を向上することができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第2および第3の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第4の実施の形態の移動通信システムでは、無線基地局および移動局の間で適応変調方式を用いる。適応変調方式とは、移動局の無線品質に応じて、無線基地局が変調方法を変更する通信方式である。そして、第4の実施の形態の移動通信システムでは、所定の無線品質を確保できるよう、DL/ULブロックのサイズや配置も考慮して適応変調を行うようにする。以下では、このような移動通信システムで用いられる無線基地局および移動局に関して説明する。
第4の実施の形態における移動通信システムの構成は、図2に示す第1の実施の形態の移動通信システムと同一である。また、第4の実施の形態における無線基地局の構成は、図11に示す第2の実施の形態の無線基地局300の構成と同一である。更に、無線フレームの構成は、図15に示す第3の実施の形態の無線フレームの構成と同一である。
図20は、第4の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図20に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS411]制御部380は、有線連結部330から複数の移動局に対して送信するユーザデータを取得する。そして、制御部380は、取得したユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部381に通知する。ブロック調整部381は、制御部380より通知されたデータ量に基づいて、単一のDLブロックのサイズを決定する。
[ステップS412]制御部380は、自局に割り当てられた周波数帯域Aの使用率および自局セルと隣接するセルを形成する他の無線基地局における周波数帯域B,Cの使用率に基づいて、周波数帯域B,Cのいずれかを移動局へのDLブロック送信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、周波数帯域B,Cの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。他局の周波数帯域をDLブロック送信に使用する場合、処理がステップS413に移される。他局の周波数帯域をDLブロック送信に使用しない場合、処理がステップS420に移される。
[ステップS413]制御部380は、他局の周波数帯域をDLブロック送信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、送信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS414]ブロック生成部340は、ブロック調整部381が決定したブロックサイズに基づいてユーザデータを分割し、誤り検出符号化、誤り訂正符号化およびインターリーブ処理を施して、DLブロックを生成する。ブロック生成部340は、生成したDLブロックをブロック割当部350に出力する。
[ステップS415]変調方式調整部382は、ブロック生成部340が生成したDLブロックに対する変調方式を選択する。
[ステップS416]ブロック調整部381は、ブロック生成部340が生成したDLブロックの無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。DL−MAP情報には、変調方式調整部382が選択した各移動局の変調方式を示す所定の識別子が含まれる。このとき、上記ステップS413で選択された移動局へのDLブロックの一部に、自局用の周波数帯域Aのリソースが割り当てられる。そして、DLブロックの残りの一部には、他局用の周波数帯域B(またはC)のリソースが割り当てられる。なお、各DLブロックに割り当てる自局用帯域のリソースと他局用帯域のリソースの比率は、各DLブロックが所望のQoSを実現するための無線品質や自局および他局における全体の帯域使用率等の情報に基づいて決定される。制御部380は、ブロック調整部381が決定したDL−MAP情報をブロック割当部350に通知する。
[ステップS417]変調方式調整部382は、所定の無線品質を確保するために変調方式を伝送レートの低い方式に変更するか否かを判定する。この判定は、例えば、DLブロック内の他局用の周波数帯域のリソース利用率に対して、DLブロック送信時のブロック誤り率を予測し、所定の品質を満たすか否かを基準として行うことができる。変調方式を変更する場合、現在の変調方式よりも伝送レートの低い変調方式を選択対象として、処理がステップS415に移される。変調方式を変更しない場合、処理がステップS418に移される。
[ステップS418]ブロック割当部350は、制御部380から通知されたDL−MAP情報に基づいて、ブロック生成部340から取得したDLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータの生成を開始する。このとき、ブロック割当部350は、無線フレームデータに、無線フレーム内のリソース割り当てを定義したDL−MAP情報を含める。
[ステップS419]ブロック割当部350は、通常の送信を行う移動局、すなわち、自局用の周波数帯域Aのみを使用してDLブロック送信を行う移動局に対して、DLブロックの配置処理を行って無線フレームデータの生成を完了する。ブロック割当部350は、生成した無線フレームデータを無線送信部355に出力する。
[ステップS420]ブロック調整部381は、全ての移動局に対し、DLブロックを通常の送信、すなわち自局用の周波数帯域Aのみを使用して送信するよう無線フレーム内の配置を決定し、DL−MAP情報を生成する。そして、制御部380は、ブロック調整部381が決定したDL−MAP情報をブロック割当部350に通知する。ブロック割当部350は、制御部380から通知されたDL−MAP情報に基づいて、DLブロックに無線フレーム内のリソースを割り当てて無線フレームデータを生成し、生成した無線フレームデータを無線送信部355に出力する。このとき、無線フレームデータに、無線フレーム内のリソース割り当てを定義したDL−MAP情報を含める。
[ステップS421]無線送信部355は、制御部380から指示される変調方法に従って、ブロック割当部350から取得する無線フレームデータを変調する。そして、無線送信部355は、変調により得られた送信信号を送受信切替部320を介してアンテナ310に出力する。アンテナ310は、取得した送信信号を移動局に対して無線送信する。
このようにして、無線基地局300は、選択した移動局へのDLブロックに対し、自局用の周波数帯域のリソースと他局用の周波数帯域のリソースとを割り当て、更に、無線品質に応じて変調方式を変更する。このとき、ブロック誤り率が高いと予測される場合には、無線品質を維持するため変調方式を伝送レートの低い方式に変更する。伝送レートの低い変調方式に変更すると、同じデータ量のDLブロックを送信するためにリソース上の領域を大きくとる必要がある。このため、ブロック調整部381は再度DL−MAP情報を決定しなおす。
なお、変調方式の変更に際して、一段ずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよいし、所定のレートずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよい。
そして、移動局では、DL−MAP情報に基づいて、各移動局宛のDLブロックを抽出し、ユーザデータを取得する。
図21は、第4の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS431]制御部380は、複数の移動局から受信するユーザデータのデータ量を特定し、ブロック調整部381に通知する。ブロック調整部381は、制御部380より通知されたデータ量に基づいて、単一のULブロックのサイズを決定する。
[ステップS432]制御部380は、自局に割り当てられた周波数帯域Aの使用率および自局セルと隣接するセルを形成する他の無線基地局における周波数帯域B,Cの使用率に基づいて、周波数帯域B,Cのいずれかを移動局からのブロック受信に使用するか否かを判定する。この判定は、例えば、周波数帯域B,Cの使用率が所定の閾値よりも低いか否か等を基準にして行うことができる。他局の周波数帯域をブロック受信に使用する場合、処理がステップS433に移される。他局の周波数帯域をブロック受信に使用しない場合、処理がステップS438に移される。
[ステップS433]制御部380は、他局の周波数帯域をブロック受信に使用する移動局を選択する。この選択は、対象となる移動局を任意に、または順に抽出してもよいし、受信データ量や無線品質等に応じて選択してもよい。なお、対象として選択する移動局の数は単一でもよいし複数でもよい。
[ステップS434]変調方式調整部382は、ブロック生成部340が生成したULブロックに対する変調方式を選択する。
[ステップS435]ブロック調整部381は、ブロック生成部340が生成したULブロックの無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。UL−MAP情報には、変調方式調整部382が選択した各移動局の変調方式を示す所定の識別子が含まれる。このとき、上記ステップS433で選択された移動局からのULブロックの一部には、自局用の周波数帯域Aのリソースが割り当てられる。そして、ULブロックの残りの一部には、他局用の周波数帯域B(またはC)のリソースが割り当てられる。なお、各ULブロックに割り当てる自局用帯域のリソースと他局用帯域のリソースとの比率は、各ULブロックが所望のQoSを実現するための無線品質や自局および他局における全体の帯域使用率等に基づいて決定される。
[ステップS436]変調方式調整部382は、所定の無線品質を確保するために変調方式を伝送レートの低い方式に変更するか否かを判定する。この判定は、例えば、ULブロック内の他局用の周波数帯域のリソース利用率に対して、ULブロック受信時のブロック誤り率を予測し、所定の品質を満たすか否かを基準として行うことができる。変調方式を変更する場合、現在の変調方式よりも伝送レートの低い変調方式を選択対象として、処理がステップS434に移される。変調方式を変更しない場合、処理がステップS437に移される。
[ステップS437]ブロック調整部381は、自局用の周波数帯域Aのみを使用してULブロックの受信を行う移動局に対して、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS438]ブロック調整部381は、全ての移動局に対し、ULブロックを通常の受信、すなわち自局用の周波数帯域Aのみを使用して受信するよう無線フレーム内の配置を決定し、UL−MAP情報を生成する。
[ステップS439]制御部380は、ブロック調整部381が生成したUL−MAP情報をブロック割当部350に通知する。ブロック割当部350は、UL−MAP情報を含む無線フレームデータを生成する。そして、無線フレームデータは、無線送信部355、送受信切替部320およびアンテナ310を介して無線送信される。
このようにして、無線基地局300は、選択した移動局からのULブロックに対し、自局用の周波数帯域のリソースと他局用の周波数帯域のリソースを割り当てたUL−MAP情報および無線品質に応じた変調方式を各移動局に対して通知する。このとき、DL通信制御の場合と同様に、ブロック誤り率が高いと予測される場合には、無線品質を維持するため変調方式を伝送レートの低い方式に変更する。伝送レートの低い変調方式に変更すると、同じデータ量のULブロックを受信するためにリソース上の領域を大きくとる必要がある。このため、ブロック調整部381は再度UL−MAP情報を決定しなおす。
なお、変調方式の変更に際して、一段ずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよいし、所定のレートずつ下位の変調方式を選択するようにしてもよい。
そして、各移動局は、自局に割り当てられたリソースおよび変調方式を用いて、ULブロックを無線基地局300に送信する。
このような無線通信システムによれば、符号化ブロックが、本来使用割り当てのある自局用の周波数帯域内のリソースと本来使用割り当てのない他局用の周波数帯域内のリソースとを跨った領域のリソースを使用して送受信される。そして、無線品質に応じて変調方式が伝送レートの低い方式に変更される。
これにより、第3の実施の形態で示した効果に加えて、ブロック誤り率を更に改善することが可能となる。
なお、上記の説明では無線基地局と移動局とが通信を行う移動通信システムの例を挙げたが、第1〜4の実施の形態の無線通信方法を固定無線通信システムなど他の種類の通信システムに応用することも可能である。
また、第2,4の実施の形態では上りリンクと下りリンクとを分けて変調方式を設定するものとして説明したが、上りリンクと下りリンクとで共通の変調方式を使用するようにしてもよい。更に、第1,2の実施の形態の無線通信方法と第3,4の実施の形態の無線通信方法とを組み合わせて用いることも可能である。
以上の第1〜第4の実施の形態を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する無線基地局であって、
無線リソースのうち前記無線基地局がデータ送信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当て、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当てる制御部と、
前記制御部が割り当てた無線リソースを用いて前記ブロックを送信する送信部と、
を有することを特徴とする無線基地局。
(付記2) 前記第1の領域は下りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は上りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする付記1記載の無線基地局。
(付記3) 前記第1の領域は前記無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は他の無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする付記1記載の無線基地局。
(付記4) 前記制御部は、前記ブロックのうち前記第1の領域に割り当てた部分のサイズと前記第2の領域に割り当てた部分のサイズとの比に基づいて変調方式を決定し、
前記送信部は、前記制御部が決定した変調方式で前記ブロックを変調する、
ことを特徴とする付記1記載の無線基地局。
(付記5) データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する移動局から前記ブロックを受信する無線基地局であって、
無線リソースのうち前記無線基地局がデータ受信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当て、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当てる制御部と、
前記制御部が割り当てた無線リソースを示す情報を前記移動局に送信する送信部と、
を有することを特徴とする無線基地局。
(付記6) 前記第1の領域は上りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は下りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする付記5記載の無線基地局。
(付記7) 前記第1の領域は前記無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は他の無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする付記5記載の無線基地局。
(付記8) 前記制御部は、前記ブロックのうち前記第1の領域に割り当てた部分のサイズと前記第2の領域に割り当てた部分のサイズとの比に基づいて変調方式を決定し、
前記送信部は、前記制御部が決定した変調方式を示す情報を前記移動局に送信する、
ことを特徴とする付記5記載の無線基地局。
(付記9) データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する無線基地局による無線通信方法であって、
無線リソースのうち前記無線基地局がデータ送信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当てると共に、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当て、
割り当てた無線リソースを用いて前記ブロックを送信する、
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記10) データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する移動局から前記ブロックを受信する無線基地局の無線通信方法であって、
無線リソースのうち前記無線基地局がデータ受信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当てると共に、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当て、
割り当てた無線リソースを示す情報を前記移動局に送信する、
ことを特徴とする無線通信方法。
無線通信システムの概要を示す図である。 無線通信システムのシステム構成を示す図である。 第1の実施の形態の無線基地局を示すブロック図である。 第1の実施の形態の無線フレームの構造を示す図である。 第1の実施の形態のサブフレームの割り当て状況を示す図である。 第1の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態のDLブロックの割り当て例を示す図である。 第1の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態のULブロックの割り当て例を示す図である。 無線品質とブロック誤り率との関係を示す第1のグラフである。 第2の実施の形態の無線基地局を示すブロック図である。 第2の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。 無線品質とブロック誤り率との関係を示す第2のグラフである。 第3の実施の形態の無線フレームの構造を示す図である。 第3の実施の形態の周波数帯域の割り当て状況を示す図である。 第3の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態のDLブロックの割り当て例を示す図である。 第3の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態のDL通信制御の手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態のUL通信制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 無線基地局
1a 制御部
1b 送受信部
2,3 移動局

Claims (8)

  1. データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する無線基地局であって、
    無線リソースのうち前記無線基地局がデータ送信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当て、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当てる制御部と、
    前記制御部が割り当てた無線リソースを用いて前記ブロックを送信する送信部と、
    を有することを特徴とする無線基地局。
  2. 前記第1の領域は下りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は上りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする請求項1記載の無線基地局。
  3. 前記第1の領域は前記無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は他の無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする請求項1記載の無線基地局。
  4. データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する移動局から前記ブロックを受信する無線基地局であって、
    無線リソースのうち前記無線基地局がデータ受信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当て、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当てる制御部と、
    前記制御部が割り当てた無線リソースを示す情報を前記移動局に送信する送信部と、
    を有することを特徴とする無線基地局。
  5. 前記第1の領域は上りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は下りリンク通信に用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする請求項4記載の無線基地局。
  6. 前記第1の領域は前記無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であり、前記第2の領域は他の無線基地局が用いる無線リソースとして規定された領域であることを特徴とする請求項4記載の無線基地局。
  7. データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する無線基地局による無線通信方法であって、
    無線リソースのうち前記無線基地局がデータ送信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当てると共に、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当て、
    割り当てた無線リソースを用いて前記ブロックを送信する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  8. データをブロック単位で誤り訂正符号化して送信する移動局から前記ブロックを受信する無線基地局の無線通信方法であって、
    無線リソースのうち前記無線基地局がデータ受信に用いる領域として規定された第1の領域以外の第2の領域を用いる場合、前記ブロックの一部分を前記第1の領域内に割り当てると共に、前記ブロックの他の部分を前記第2の領域内に割り当て、
    割り当てた無線リソースを示す情報を前記移動局に送信する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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