JP5244084B2 - 表示制御システムおよび表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置の表示画面に対するユーザからの操作入力を受け付ける表示制御システムおよび表示制御方法に関するものである。
従来から、プロジェクタなどの表示装置によって画像を表示する場合、表示される画像の切り替え等の制御は、表示装置に設けられたボタンや、表示装置に付属するリモコン送信器を用いて行うことが一般的である。
これに対して、プロジェクタとカメラとを用い、カメラにてプロジェクタの表示領域(スクリーン、机上等)を撮像して得られた撮像画像と、プロジェクタに表示させている表示画像との差分画像から、ユーザの指先等の位置を検出する表示制御システムが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
この表示制御システムでは、プロジェクタにてボタンを含む画像を表示することで、当該ボタンの位置とユーザの指先等の位置との位置関係から、ユーザが、表示画面上でいずれかのボタンを指し示すことにより、当該ボタンに対応した操作入力を行うことができる。つまり、表示装置を操作するためのユーザインタフェースとして表示画面上の画像を利用することができる。
特開2009−64110号公報
しかし、特許文献1記載の表示制御システムでは、撮像画像からユーザの指先等の位置を検出するために、カメラとして比較的高解像度のものを用いる必要があり、さらに、撮像画像に対する画像処理が複雑になるため、システムの導入コストが高くなるという問題がある。なお、表示装置としてタッチパネルディスプレイを用いることにより、ユーザが画面にタッチすることで操作入力可能とすることも考えられるが、画面サイズが大きくなるとタッチパネルディスプレイが高価になり、結果的にシステムの導入コストが高くなる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、比較的簡単な処理で表示画面に対するユーザからの操作入力を受付可能とし、システムの導入コストを低く抑えることができる表示制御システムおよび表示制御方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置と、表示装置の表示制御および撮像装置で得られる撮像画像の画像処理を行う処理制御装置とを備え、処理制御装置は、表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定手段と、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定手段と、判定手段での判定結果に応じた制御信号を外部に出力する出力手段と、前記撮像画像中の前記検出領域の範囲を決定するための設定モードにおいて、前記表示装置に輝度と色との少なくとも一方を前記図像となる範囲と他の範囲とで区別した設定用画像を表示させるとともに、設定用画像を撮像した前記撮像画像から図像となる範囲を抽出し抽出結果から検出領域の範囲を自動的に決定する自動設定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、判定手段が、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定するので、従来のように撮像画像からユーザの指先等の位置を検出する処理が不要となる。すなわち、撮像画像上に設定された検出領域内の画像の変化さえ検出できればよいので、撮像装置として高解像度のものを用いる必要もなく、撮像画像に対する画像処理も簡単になって、システムの導入コストを低く抑えることが可能になる。また、自動設定手段が、設定モードにおいて撮像画像から検出領域の範囲を自動的に決定するので、ユーザが検出領域の範囲を設定する手間を省くことができる。
請求項2の発明は、画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置と、表示装置の表示制御および撮像装置で得られる撮像画像の画像処理を行う処理制御装置とを備え、処理制御装置は、表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定手段と、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定手段と、判定手段での判定結果に応じた制御信号を外部に出力する出力手段と、前記表示装置の表示画面を切り替える表示切替手段とを有し、前記判定手段は、前記表示画面の切り替えの前後において前記撮像画像内の同一位置に設定された前記検出領域で連続して前記画像の変化を検出した場合、当該検出領域に対するユーザからの操作入力を確定する前にユーザに対して確認操作を要求し、ユーザからの確認操作があったときのみ前記操作入力を確定する操作確認機能を有することを特徴とする。
この構成によれば、判定手段が、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定するので、従来のように撮像画像からユーザの指先等の位置を検出する処理が不要となる。すなわち、撮像画像上に設定された検出領域内の画像の変化さえ検出できればよいので、撮像装置として高解像度のものを用いる必要もなく、撮像画像に対する画像処理も簡単になって、システムの導入コストを低く抑えることが可能になる。また、この構成によれば、表示画面の切り替えの前後において撮像画像内の同一位置に設定された検出領域で連続して画像の変化を検出した場合、即座に操作入力があったものと判定されることがないので、検出領域内に物体が放置されたような場合に、当該物体により意図せず操作入力が行われることを防止できる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記処理制御装置が、前記検出領域ごとに既定の応答処理を一対一に対応付けて記憶する設定格納手段を有し、前記出力手段が、操作入力があった検出領域と設定格納手段内で対応付けられている応答処理に従って前記表示装置の表示画面を切り替えることを特徴とする。
この構成によれば、表示装置の表示画面に対するユーザからの操作入力への応答として表示画面が切り替わるので、ユーザにとっては、表示画面と直接やり取りしているような感覚で操作可能となり操作方法が分かりやすくなる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記判定手段が、前記撮像画像に基づき、ユーザからの操作入力がない初期状態と比較したときの前記検出領域内の画素ごとの画素値の変化量の合計値を求め、当該合計値が所定の閾値を超える場合に操作入力があったと判断するように前記判断基準が定められていることを特徴とする。
この構成によれば、検出領域内の画素値の変化量から画像の変化を検出するので、比較的簡単な演算処理にて操作入力の有無を判定可能となる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記判定手段が、前記撮像画像における前記検出領域内のエッジ画像からエッジ数を求め、ユーザからの操作入力がない初期状態と比較したときの前記エッジ数の変化量が所定の閾値を超える場合に操作入力があったと判断するように前記判断基準が定められていることを特徴とする。
この構成によれば、検出領域内のエッジ数の変化量から画像の変化を検出するので、検出領域内にある物体の位置が若干ずれた程度では操作入力があったことにはならず、誤検知の発生を防止することができる。
請求項6の発明は、画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置とを用い、表示装置の表示画面に対するユーザからの操作入力を受け付ける表示制御方法であって、表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定過程と、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定過程と、判定過程での判定結果に応じて表示装置の表示画面を切り替える出力過程とを有し、前記撮像画像中の前記検出領域の範囲を決定する際、前記表示装置に輝度と色との少なくとも一方を前記図像となる範囲と他の範囲とで区別した設定用画像を表示させるとともに、設定用画像を撮像した前記撮像画像から図像となる範囲を抽出し抽出結果から検出領域の範囲を自動的に決定することを特徴とする。
この発明によれば、判定過程にて、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定するので、従来のように撮像画像からユーザの指先等の位置を検出する処理が不要となる。すなわち、撮像画像上に設定された検出領域内の画像の変化さえ検出できればよいので、撮像装置として高解像度のものを用いる必要もなく、撮像画像に対する画像処理も簡単になって、システムの導入コストを低く抑えることが可能になる。また、撮像画像中の検出領域の範囲を決定する際、撮像画像から検出領域の範囲を自動的に決定するので、ユーザが検出領域の範囲を設定する手間を省くことができる。
請求項7の発明は、画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置とを用い、表示装置の表示画面に対するユーザからの操作入力を受け付ける表示制御方法であって、表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定過程と、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定過程と、判定過程での判定結果に応じて表示装置の表示画面を切り替える出力過程とを有し、前記判定過程では、前記表示画面の切り替えの前後において前記撮像画像内の同一位置に設定された前記検出領域で連続して前記画像の変化を検出した場合、当該検出領域に対するユーザからの操作入力を確定する前にユーザに対して確認操作を要求し、ユーザからの確認操作があったときのみ前記操作入力を確定することを特徴とする。
この発明によれば、判定過程にて、随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定するので、従来のように撮像画像からユーザの指先等の位置を検出する処理が不要となる。すなわち、撮像画像上に設定された検出領域内の画像の変化さえ検出できればよいので、撮像装置として高解像度のものを用いる必要もなく、撮像画像に対する画像処理も簡単になって、システムの導入コストを低く抑えることが可能になる。また、この構成によれば、表示画面の切り替えの前後において撮像画像内の同一位置に設定された検出領域で連続して画像の変化を検出した場合、即座に操作入力があったものと判定されることがないので、検出領域内に物体が放置されたような場合に、当該物体により意図せず操作入力が行われることを防止できる。
本発明は、比較的簡単な処理で表示画面に対するユーザからの操作入力を受付可能とし、システムの導入コストを低く抑えることができるという利点がある。
本発明の実施形態1の構成を示す概略システム構成図である。 同上の表示画面の例を示す平面図である。 同上で用いる画面データテーブルの構成を示す説明図である。 同上で用いるシナリオテーブルの構成を示す説明図である。 同上の動作を示す説明図である。 同上の動作を示すフローチャートである。 同上の動作を示すフローチャートである。 同上の動作を示すフローチャートである。 同上の設定モードの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の動作を示す説明図である。 同上の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3の動作を示すフローチャートである。
(実施形態1)
本実施形態の表示制御システムは、図1に示すように、机10上の投影領域に対してコンテンツ画像を投影するプロジェクタ(表示装置)1と、前記投影領域を撮像範囲内に含むように設置されたカメラ(撮像装置)2と、プロジェクタ1およびカメラ2に接続された処理制御装置3とを備える。ここでは、プロジェクタ1とカメラ2とは視野が略共通となる位置関係で、いずれも投影領域となる机10の上方に配置されている。
処理制御装置3は、各種の演算処理を行う演算部30と、プロジェクタ1に接続された画像出力部31と、カメラ2に接続された画像入力部32とを備えている。さらに、処理制御装置3は、プロジェクタ1に出力する画像を格納する出力画像メモリ33と、カメラ2で得られた撮像画像を格納する入力画像メモリ34と、内蔵型の内部記憶装置35と、取り外し可能な外部記憶装置36と、外部機器のインタフェースとなるI/O制御部37とを備えている。I/O制御部37には、入力手段たるマウス5およびキーボード6と、音出力手段たるスピーカ7と、ユーザHの視覚、聴覚以外の感覚への刺激(たとえば匂い、風、振動等)を与える感覚刺激機器8とが接続されている。なお、ここではカメラ2にて得られる撮像画像は濃淡画像(濃淡値を画素値とする画像)とする。
演算部30は、プロジェクタ1に対し、表示画面11のうちカメラ2の撮像範囲に含まれる位置に、ユーザHからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させる領域設定手段41としての機能を有している。すなわち、プロジェクタ1の表示画面11には、図2に示すように適当なコンテンツ画像を表示する映像表示領域Fc1,Fc2(以下、各々を特に区別しないときには単に「映像表示領域Fc」という)と、ユーザHからの操作入力を受け付けるボタンBt1〜Bt4(以下、各々を特に区別しないときには単に「ボタンBt」という)の範囲を示す図像の表示領域とが含まれる。
ここで、システム設計者がシナリオ作成時にデザインした図2に示す表示画面11に基づき、表示画面11上において映像表示領域FcやボタンBtの表示範囲(図像の表示範囲)を示す図形データ(代表点座標、形状、サイズ)が予め設定される。この図形データは、図3に示すように、表示画面11を特定する「画面No.」および映像表示領域Fcを特定する「映像表示領域No.」またはボタンBtを特定する「ボタンNo.」と対応付けられ、画面データテーブルTa1として内部記憶装置35に格納される。
さらに、領域設定手段41は、カメラ2で得られた撮像画像21(図5参照)上で各ボタンBtに対応する範囲に検出領域を設定する機能を有している。要するに、表示画面11上ではボタンBtの範囲が図像により提示され、当該表示画面11を撮像した撮像画像21上では図像に対応する範囲に検出領域が設定されることになる。ここで、撮像画像21上での検出領域の範囲を示すデータ(代表点座標、形状、サイズ)は、各「ボタンNo.」と対応付けて後述するシナリオテーブルTa2(図4参照)の「撮像画像上での検出領域データ」欄に予め格納される。
また、演算部30は、撮像画像21をカメラ2から随時取得しており、当該撮像画像21から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視する判定手段42としての機能を有している。判定手段42では、検出領域内の画像の変化が検出された場合に、当該検出領域に対応するボタンBtに対してユーザHからの操作入力があったものと判定する。なお、画像の変化の有無をどのように判断するかについては後述する。
さらに演算部30は、判定手段42にて操作入力があったと判定された場合に、判定結果に応じた制御信号を外部に出力することで操作入力に応じた応答処理を実行する出力手段として表示切替手段43を有している。表示切替手段43は、ユーザHからの操作入力に応じてプロジェクタ1の表示画面11を切り替える機能を有する。
以上説明した構成により、表示制御システムは、プロジェクタ1の表示画面11に対するユーザHからの操作入力に応じて、所定の応答処理(ここでは表示画面11の切り替えとする)を行うことになる。
すなわち、上記表示制御システムをある商品の説明に用いる場合を例にすると、処理制御装置3は、プロジェクタ1の表示画面11に、映像表示領域Fcに商品に関する説明を表示させるとともに、次の説明への選択肢を示したボタンBtの図像を表示させる。この状態で、カメラ2では図2に示すような表示画面11を撮像しているため、処理制御装置3は、撮像画像21からボタンBtに対応した検出領域に対するユーザHの操作を検出すると、当該ボタンBtが選択されたものとして、当該ボタンBtに対応付けて設定されている応答処理を実施する。
ここでいう応答処理として、以下の説明ではプロジェクタ1、スピーカ7により映像、音といった方法でユーザHに提示することを想定するが、感覚刺激機器8によりユーザHの視覚、聴覚以外の感覚への刺激(たとえば匂い、風、振動等)を応答処理としてユーザHに返すようにしてもよい。応答処理として表示される画像は、静止画、動画のいずれでもよく、また、出力される音は、音声、音楽、環境音(水の流れる音や風の音などの自然音)等、任意に設定される。
ここにおいて、操作されるボタンBtと応答処理との対応関係は、設定格納手段としての外部記憶装置36に格納されるシナリオテーブルTa2上で決められている。すなわち、シナリオテーブルTa2では、図4に示すように、「動作」の内容(ここでは、表示画面11を特定する「画面1、画面2、・・・」と、出力音を特定する「音1、音2、・・・」)を規定する「動作No.」ごとに、表示画面11に表示される各ボタンBtを特定する「ボタンNo.」と、応答処理を特定する「ボタン選択時の次の動作」とが対応付けて記憶されている。これにより、演算部30は、ユーザHからの操作入力があったボタンBtの「ボタンNo.」に対応する応答処理をシナリオテーブルTa2の「ボタン選択時の次の動作」欄から読み込み実行する。
また、シナリオテーブルTa2では、上述したように撮像画像21上の検出領域の範囲を表す「撮像画像上での検出領域データ」も各「ボタンNo.」に対応付けて記憶されている。さらに、シナリオテーブルTa2では、各表示画面11中で複数のボタンBtが同時に操作された場合の優先順位を示す「ボタンNo.判定優先順位」、後述する「初期計測時の計測データ格納アドレス」、「検出領域の判定閾値」も各「ボタンNo.」に対応付けて記憶されている。
図5では、図4のシナリオテーブルTa2を用いた場合の処理制御装置3の動作例を示す。
すなわち、初期動作である「動作1」では、処理制御装置3は、「画面1」をプロジェクタ1に表示させるとともに、撮像画像21上で「ボタン1」に対応する検出領域を監視する(図5(a))。当該検出領域に対するユーザHからの操作入力を検出すると、処理制御装置3は次動作である「動作2」に移行する。「動作2」では、処理制御装置3は「画面2」をプロジェクタ1に表示させるとともに、撮像画像21上で「ボタン1」〜「ボタン4」に対応する各検出領域をそれぞれ監視する(図5(b))。いずれかの検出領域に対するユーザHからの操作入力を検出すると、処理制御装置3は各ボタンBtに対応付けられている次動作に移行する(図5(c)〜(e))。それ以降も、処理制御装置3はシナリオテーブルTa2におけるボタンBtと応答処理との対応関係に従って動作する。
以下、上述した構成の表示制御システムの動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、処理制御装置3は、外部で予め作成されたシナリオテーブルTa2を外部記憶装置36から内部記憶装置35に読み込む(S1)。それから、演算部30では、ユーザHからの操作入力がない状態(以下、「初期状態」という)で各動作を順次実行することにより、各撮像画像21上で各ボタンBtに対応する検出領域を順次設定する。このとき、演算部30は、撮像画像21における各検出領域の画像の特徴量を保管して、当該保管データのアドレスをシナリオテーブルTa2の「初期計測時の計測データ格納アドレス」欄に、各「ボタンNo.」と対応付けて格納する(S2)。
その後、演算部30は、「動作No.」を表す変数Anを初期値「1」に設定し(S3)、「動作1」の処理である「画面1」の表示と「音1」の出力とを実行する(S4)。このとき、演算部30は、図7に示すように「動作No.」に対応してシナリオテーブルTa2中の「動作」欄に設定された画像データ、音データを読み込み(S21)、表示制御(S22)および音出力(S23)を実行する。この状態で、演算部30は、「ボタンNo.」を表す変数Bnを初期値「1」に設定し(S5)、「ボタン1」に対応する検出領域を設定して(領域設定過程)当該検出領域への操作入力の有無を判定する(S6:判定過程)。
ここで、入力なしと判定されれば(S7:No)、演算部30は変数Bnをインクリメントして(S10)、「ボタン2」に対応する検出領域への操作入力の判定処理に移行する。一方、入力有りと判定された場合(S7:Yes)、演算部30は入力があったボタンBtの「ボタンNo.」を記憶し(S9)、変数Bnをインクリメントしてから(S10)、「ボタン2」に対応する検出領域への操作入力の判定処理に移行する。
演算部30は、上述した操作入力の判定処理を、表示中の表示画面11に対応する全てのボタンBtについて(つまり、ボタンデータが終了するまで)繰り返し行う(S11)。なお、操作入力を受けたボタンBtがシナリオテーブルTa2上で終了処理に対応付けられている場合には、当該ボタンBtへの操作入力を受けた時点で表示制御システムの動作を終了する(S8:Yes)。
表示中の全てのボタンBtについて操作入力の判定処理が終了すると(S11:Yes)、いずれのボタンBtへの操作入力もなかった場合(S12:No)、変数Bnへの初期値「1」設定処理(S5)に戻り、操作入力の判定処理(S6〜S11)を繰り返す。
一方、操作入力があった場合(S12:Yes)、操作入力が1回のみであれば(S13:No)、演算部30はシナリオテーブルTa2を参照して当該ボタンBtに対応付けられた次動作の「動作No.」を変数Anに設定し(S15)、動作の実行処理へと戻り次動作を実行する(S4:出力過程)。また、操作入力が複数あれば(S13:Yes)、演算部30はシナリオテーブルTa2中に予め設定されている優先順位に従ってボタンBtを特定し(S14)、当該ボタンBtに対応付けられた次動作の「動作No.」を動作番号Anに設定し(S15)、動作の実行処理を進める(S4:出力過程)。
ここにおいて、ボタン(検出領域)Btに対するユーザHからの操作入力の有無を判定する際(S6)に行う画像の変化の有無を判断するための判定手段42の処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態では、演算部30はカメラ2で得られた撮像画像21における検出領域内の画像(特徴量)と、上記初期状態で得られた検出領域内の画像(特徴量)との差分値を用いて、操作入力の判定を行う。ここでは、カメラ2で撮像された濃淡画像(濃淡値を画素値とする画像)をそのまま操作入力の判定に用いることとする。
すなわち、処理制御装置3は、まず表示画面11をカメラ2で撮像し、得られた撮像画像21を入力画像メモリ34に保存する(S101)。次に、判定手段42は、シナリオテーブルTa2に記憶されている初期状態(操作入力がない状態)の濃淡画像Iiと、入力画像メモリ34内の濃淡画像Iとの間で、検出領域内の画素ごとに画素値の差分をとり、検出領域内の各画素の差分値の合計Siを算出する(S102)。
判定手段42は、このように求めた差分値の合計Siと、予め定められている閾値αiとを比較し(S103)、合計Siが閾値αiより大きい場合には操作入力有りと判定し(S104)、それ以外の場合は操作入力なしと判定する(S105)。なお、閾値αiは予め各ボタンBtごとに個別に設定され、シナリオテーブルTa2の「検出領域の判定閾値」欄に格納されている。
以上説明した本実施形態の表示制御システムによれば、処理制御装置3は、撮像画像21上で検出領域内の画像の変化の有無によってボタンBtに対する操作入力の有無を判定するので、従来のように撮像画像21からユーザHの指先等の位置を検出する処理が不要となる。したがって、撮像画像21上に設定された検出領域内の画像の変化さえ検出できればよいため、カメラ2として高解像度のものを用いる必要もなく、撮像画像21に対する画像処理も簡単になって、簡易なシステム構成とすることができ、結果的にシステムの導入コスト低減につながる。
また、上述のようにカメラ2で撮像された濃淡画像をそのまま操作入力の判定に用いた場合、撮像画像21に対する前処理が不要になって、計算量が少なく処理の簡略化を図ることができる。ただし、操作入力の判定に環境光の変化の影響を受けやすくなり、環境光変化により撮像画像21全体が明るく(または暗く)なった場合に、操作入力有りと誤検知する可能性がある。
そこで、濃淡画像そのままではなく、濃淡画像の微分強度画像や、濃淡画像を水平、垂直方向にそれぞれ微分し微分値の正、負、ゼロの3値にコード化した3値コード画像を用いて操作入力の判定を行うことも考えられる。
微分強度画像を用いる場合、判定手段42は、上記図8の処理S102の前処理として、カメラ2で得られた濃淡画像のうち検出領域内の画像を微分し、周知の方法(たとえば〔「ディジタル画像処理」、CG−ARTS協会、p.114−117〕参照)により微分強度画像を作成する。その後、判定手段42は、作成した微分強度画像と、シナリオテーブルTa2に格納されている初期状態の微分強度画像との間で、検出領域内の画素ごとに画素値の差分をとり、検出領域内の各画素の差分値の合計Sdを算出する。
判定手段42は、このように求めた差分値の合計Sdと予め定められている閾値αdとを比較し、合計Sdが閾値αdより大きい場合には操作入力有りと判定し、それ以外の場合は操作入力なしと判定する。このように微分強度画像を用いる場合、前処理として微分処理を行う必要があるため計算量が多くなるものの、濃淡画像に比べ環境光の変化の影響を受けにくくなるという利点がある。
一方、3値コード画像を用いる場合、判定手段42は、上記図8の処理S102の前処理として、カメラ2で得られた濃淡画像のうち検出領域内の画像を水平方向に微分し、微分値の勾配から正、負、ゼロの3値にコード化した水平方向の3値コード画像を作成する。さらに、判定手段42は、検出領域内の画像を垂直方向に微分し、微分値の勾配から正、負、ゼロの3値にコード化した垂直方向の3値コード画像を作成する。
その後、判定手段42は、水平方向と垂直方向とのそれぞれについて、作成した3値コード画像と、シナリオテーブルTa2に格納されている初期状態の3値コード画像との間で、検出領域内の画素ごとに画素値の差分をとり、検出領域内の各画素の差分値の合計Sh,Svを算出する。
判定手段42は、このように求めた水平方向の合計Shが予め定められている閾値αhより大きいか、あるいは垂直方向の合計Svが予め定められている閾値αvより大きい場合には操作入力有りと判定し、それ以外の場合は操作入力なしと判定する。このように3値コード画像を用いる場合、前処理として微分および微分値の勾配に応じたコード化処理が必要となって計算量が多くなるものの、環境光の変化の影響を微分強度画像以上に受けにくくなる。
ところで、本実施形態の処理制御装置3は、表示画面11中のボタンBtへのユーザHからの操作入力を受け付ける通常モードと、検出領域の範囲を指定するための設定モードとの2つの動作モードを有しており、設定モードでは自動設定手段(図示せず)が図9のフローチャートに従って動作する。
すなわち、設定モードにおいて、処理制御装置3はシナリオテーブルTa2および画面データテーブルTa1を外部記憶装置36から内部記憶装置35へ読み込む(S31)。それから、処理制御装置3は、表示画面11の「画面No.」を表す変数Gnに初期値「1」を設定し(S32)、「ボタンNo.」を表す変数Bnにも初期値「1」を設定する(S33)。このとき、プロジェクタ1は、「ボタン1」に対応する図像の画素値(輝度)を最大(ここでは255)、他の領域の画素値を最小(ここではゼロ)とした「画面1」を設定用画像として表示する(S34)。これにより、「画面1」中の「ボタン1」に対応する領域のみが明るく強調表示されることになる。
この状態で、処理制御装置3は、表示画面11をカメラ2で撮像して得られた撮像画像21を読み込み(S35)、当該撮像画像21を予め設定された閾値で2値化し、当該閾値以上の領域を検出領域とする。処理制御装置3は、このようにして決定された当該検出領域の範囲を示すデータ(代表点座標、形状、サイズ)を、「動作No.」および「ボタンNo.」と対応付けてシナリオテーブルTa2の「撮像画像上での検出領域データ」欄に格納する(S36)。
処理制御装置3では、上述の処理を、変数Bn、変数Gnをそれぞれインクリメントしながら(S37,S39)、全ての表示画面11の全てのボタンBtについて検出領域の設定が終了するまで繰り返し行う(S38,S40)。
このように、検出領域を設定するボタンBtに対応した領域(図像)とその他の領域とを区別した設定用画像を表示させることで、当該設定用画像を撮像した撮像画像21上の検出領域を安定して抽出可能となり、自動的に設定を行うことができ作業が省力化される。なお、設定用画像において、ボタンBtに対応した領域とその他の領域とは上述したような輝度で区別されるものに限らず、輝度と色との少なくとも一方で区別されていれば、当該設定用画像を撮像した撮像画像21から検出領域を抽出可能となる。
また、本実施形態では、表示装置の例として画像を投影するプロジェクタ1を示したが、この例に限らず、ディスプレイ装置を表示装置として用い、その表示画面11をカメラ2で撮像するようにしてもよい。これにより、タッチパネルディスプレイではない通常のディスプレイ装置であっても、上記カメラ2および処理制御装置3と組み合わせることで、ユーザHによる操作入力に対して種々の動作を行う表示制御システムを構成することができる。なお、ここでいうディスプレイ装置は、ブラウン管、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、背面投影型ディスプレイ等のディスプレイ装置全般を意味する。
(実施形態2)
本実施形態の表示制御システムは、プロジェクタ1により表示される表示画面11上に実際に存在する物体を操作入力の対象として用いる点が実施形態1の表示制御システムと相違する。
すなわち、物体を操作入力のためのボタンBtとして用いるために、当該物体を含む一定の照明領域には照明の代わりとなるような一様な映像の表示を行う。これにより、前記照明範囲に映し出される映像が、ユーザHからの操作入力を受付可能なボタンBtの範囲を示す図像を構成する。判定手段42では、撮像画像21において上記照明領域(図像)に対応する範囲に検出領域を設定し操作入力の監視を行う。つまり、ユーザHが照明領域内の物体に手をかざしたり、物体を手に取ったりすると、判定手段42は、画像の変化を検出してユーザHからの操作入力があったものと判定する。
本実施形態の表示制御システムの動作例を図10を参照して説明する。図10の例では、表示画面11上に3個の物体Ob1〜Ob3(以下、各々を特に区別しないときには単に「物体Ob」という)が存在する。
処理制御装置3は、まず各物体Ob1〜Ob3にそれぞれ対応する照明領域La1〜La3(以下、各々を特に区別しないときには単に「照明領域La」という)を照明するように構成された「画面1」をプロジェクタ1に表示させるとともに、撮像画像21上で各照明領域La1〜La3を検出領域として監視する(図10(a))。ここで、いずれかの物体Obに対応する照明領域(検出領域)Laに対してユーザHからの操作入力を検出すると、処理制御装置3は次動作に移行する。
このときの表示画面11は、前画面で選択された照明領域Laのみ照明するとともに、当該照明領域Laに対応する物体Obの機能等の説明画面に切り替えるためのボタンBt1〜Bt3を表示するように構成される(図10(b)〜(d))。この状態で、処理制御装置3は、撮像画像21上でボタンBt1〜ボタンBt3に対応する各検出領域をそれぞれ監視し、ユーザHからの操作入力を検出すると、各ボタンBtに対応付けられている次動作に移行する(図10(e)〜(j))。なお、図10において、破線で示した照明領域La1〜La3は、操作入力の判定に用いない(つまり照明のみを行う)ため、対応する検出領域が設定されていない状態の照明領域を示している。
ここで、操作入力の判定に用いる照明領域は、図3の画面データテーブルTa1の「ボタンNo.」に対応する「図形データ」欄にデータを設定し、操作入力の判定に用いない(つまり照明のみを行う)照明領域は「映像表示領域No.」に対応する「図形データ」欄にデータを設定する。
以上説明したように、空間に実在する物体をユーザHからの操作入力に用いることにより、表示画面11上の図像のみを操作入力の対象とする場合に比べて、操作入力の対象がユーザHに認識されやすくなるという利点がある。
ところで、本実施形態においては、操作入力の判定の処理も実施形態1とは異なっており、以下、当該判定処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態では、判定手段42は、カメラ2で得られた撮像画像21における検出領域内のエッジ画像からエッジ数を求め、初期状態と比較したときのエッジ数の変化量が所定の閾値を超える場合に操作入力があったと判断する。
すなわち、処理制御装置3は、まず表示画面11をカメラ2で撮像し(S41)、得られた撮像画像21を入力画像メモリ34に保存した上で、検出領域内のエッジ画像を作成する(S42)。ここで、エッジ画像の作成には周知のCannyのエッジ検出(〔「ディジタル画像処理」、CG−ARTS協会、p.209−210〕参照)を使用する。
次に、判定手段42は、検出領域内のエッジ画素の合計数Eを算出し(S43)、当該合計数Eと、シナリオテーブルTa2に記憶されている初期状態のエッジ画素の合計数Eiとの差の絶対値Dを算出する(S44)。判定手段42は、このように求めた絶対値Dと予め定められている閾値βとを比較し(S45)、絶対値Dが閾値βより大きい場合には操作入力有りと判定し(S46)、それ以外の場合は操作入力なしと判定する(S47)。
この構成によれば、操作入力の有無は、画素ごとの差分ではなく検出領域内におけるエッジ画素の総数によって判定されるので、ユーザHが物体を一旦手に取ったがすぐに元の位置に戻したような場合に、検出領域内の物体に多少の位置ずれがあっても許容されることになる。すなわち、検出領域内で物体の位置が僅かに変化しただけの場合に、ユーザHによる操作入力があったものとの誤検出を防ぐことができる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の表示制御システムは、入力内容を確認する確認機能が付加されている点が実施形態1の表示制御システムと相違する。
ここで、判定手段42は、表示画面の切り替えの前後において撮像画像21内の同一位置に設定された検出領域で連続して操作入力を検出した場合、当該検出領域に対するユーザHからの操作入力を確定する前にユーザHに対して確認操作を要求する操作確認機能を有する。判定手段42は、ユーザHからの確認操作があったときのみ前記操作入力を確定する。
本実施形態では、操作入力の検出処理(図6のS1〜S14)後の処理が実施形態1と異なるため、以下、操作入力の検出後の処理について図12のフローチャートを参照して説明する。なお、図12に示す処理(S41〜S44)は図6の処理S14と処理S15との間に挿入されることになる。
すなわち、演算部30は、操作入力の検出処理(図6のS1〜S14)終了後、1回でも操作入力があると、当該ボタンBtに対応する応答処理の実行に移る前に、操作されたボタンBtが前回操作されたボタンBtと同一である(つまり、同一のボタンBtが連続して操作された)か否かを判断する(S41)。
ここで、同一であると判断されると、ユーザHに対して当該ボタンBtの操作入力を確認する確認モードに移行する。確認モードでは、演算部30は確認対象となるボタンBtの「ボタンNo.」を表示するとともに、このボタンBtの操作を確定するか否かを決定する確認操作をユーザHに要求するメッセージ(たとえば「このNo.で良ければ入力ボタンから手を反してください。」)を表示領域に表示する(S42)。このとき、判定手段42は、確認中のボタンBtに対応する検出領域のみを操作入力の検出対象として、操作入力が継続して検出されるか否かを判断する(S43)。ここで、継続して操作入力が検出される場合には(S44:Yes)引き続き前記メッセージを表示し、操作入力が検出されなくなれば(S44:No)次の動作(図6のS15)に移行する。
以上説明した構成によれば、ユーザHがボタンBt上に手を置いたままにしたり、ボタンBt上に物体を放置したりすることで、ユーザHの意に反してボタンBtが操作され続けることによる誤操作を回避できる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
1 プロジェクタ(表示装置)
2 カメラ(撮像装置)
3 処理制御装置
11 表示画面
41 領域設定手段
42 判定手段
43 表示切替手段(出力手段)
H ユーザ

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置と、表示装置の表示制御および撮像装置で得られる撮像画像の画像処理を行う処理制御装置とを備え、
    処理制御装置は、
    表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定手段と、
    随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定手段と、
    判定手段での判定結果に応じた制御信号を外部に出力する出力手段と、
    前記撮像画像中の前記検出領域の範囲を決定するための設定モードにおいて、前記表示装置に輝度と色との少なくとも一方を前記図像となる範囲と他の範囲とで区別した設定用画像を表示させるとともに、設定用画像を撮像した前記撮像画像から図像となる範囲を抽出し抽出結果から検出領域の範囲を自動的に決定する自動設定手段とを有する
    ことを特徴とする表示制御システム。
  2. 画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置と、表示装置の表示制御および撮像装置で得られる撮像画像の画像処理を行う処理制御装置とを備え、
    処理制御装置は、
    表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定手段と、
    随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定手段と、
    判定手段での判定結果に応じた制御信号を外部に出力する出力手段と、
    前記表示装置の表示画面を切り替える表示切替手段とを有し、
    前記判定手段は、前記表示画面の切り替えの前後において前記撮像画像内の同一位置に設定された前記検出領域で連続して前記画像の変化を検出した場合、当該検出領域に対するユーザからの操作入力を確定する前にユーザに対して確認操作を要求し、ユーザからの確認操作があったときのみ前記操作入力を確定する操作確認機能を有する
    ことを特徴とする表示制御システム。
  3. 前記処理制御装置は、前記検出領域ごとに既定の応答処理を一対一に対応付けて記憶する設定格納手段を有し、前記出力手段は、操作入力があった検出領域と設定格納手段内で対応付けられている応答処理に従って前記表示装置の表示画面を切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示制御システム。
  4. 前記判定手段は、前記撮像画像に基づき、ユーザからの操作入力がない初期状態と比較したときの前記検出領域内の画素ごとの画素値の変化量の合計値を求め、当該合計値が所定の閾値を超える場合に操作入力があったと判断するように前記判断基準が定められていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の表示制御システム。
  5. 前記判定手段は、前記撮像画像における前記検出領域内のエッジ画像からエッジ数を求め、ユーザからの操作入力がない初期状態と比較したときの前記エッジ数の変化量が所定の閾値を超える場合に操作入力があったと判断するように前記判断基準が定められていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の表示制御システム。
  6. 画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置とを用い、表示装置の表示画面に対するユーザからの操作入力を受け付ける表示制御方法であって、
    表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定過程と、
    随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定過程と、
    判定過程での判定結果に応じて表示装置の表示画面を切り替える出力過程とを有し、
    前記撮像画像中の前記検出領域の範囲を決定する際、前記表示装置に輝度と色との少なくとも一方を前記図像となる範囲と他の範囲とで区別した設定用画像を表示させるとともに、設定用画像を撮像した前記撮像画像から図像となる範囲を抽出し抽出結果から検出領域の範囲を自動的に決定する
    ことを特徴とする表示制御方法。
  7. 画像を表示する表示装置と、表示装置の表示画面の少なくとも一部を撮像範囲に含む画像を取得する撮像装置とを用い、表示装置の表示画面に対するユーザからの操作入力を受け付ける表示制御方法であって、
    表示装置に対し表示画面のうち撮像装置の撮像範囲に含まれる位置にユーザからの操作入力を受付可能な範囲を示す図像を少なくとも1つ表示させるとともに、撮像画像上で図像に対応する範囲に検出領域を設定する領域設定過程と、
    随時取得される撮像画像から所定の判断基準に従って検出領域内の画像の変化の有無を監視し、画像の変化が検出された場合に当該検出領域に対してユーザからの操作入力があったものと判定する判定過程と、
    判定過程での判定結果に応じて表示装置の表示画面を切り替える出力過程とを有し、
    前記判定過程では、前記表示画面の切り替えの前後において前記撮像画像内の同一位置に設定された前記検出領域で連続して前記画像の変化を検出した場合、当該検出領域に対するユーザからの操作入力を確定する前にユーザに対して確認操作を要求し、ユーザからの確認操作があったときのみ前記操作入力を確定する
    ことを特徴とする表示制御方法。
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