JP5237501B2 - 発泡性コーヒー組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡性コーヒー組成物に関する。より具体的には、本発明は、発泡性の可溶性コーヒー(以下、発泡性可溶性コーヒー)の粒子を凝集させることにより形成される発泡性可溶性コーヒー組成物に関する。
可溶性コーヒーにより入れたてのコーヒー飲料を容易に用意することができるため、可溶性コーヒーは消費者にとって魅力的である。可溶性コーヒーは、コーヒー豆の乾燥抽出物であり、熱水(例えば、約60℃から約100℃、例えば約80℃の温度の水)と接触させると溶解してコーヒー飲料を形成する。
一般に、可溶性コーヒーは、一例として挙げる以下の方法によりコーヒー豆から得られる。最初に、コーヒー豆の形態のコーヒーを用意する。コーヒー豆(コーヒーチェリーと呼ばれることもある)は、コーヒー(Coffea)属植物に属する植物の種子として収穫される。例えば、アラビアコーヒーは、アラビアコーヒーノキ(Coffea Arabica)植物からの豆に由来し、ロブスタコーヒーは、コンゴコーヒーノキ(Coffea canephora)植物の豆に由来する。他の非限定的なコーヒーのタイプとしては、ブラジルコーヒーならびにリベリアコーヒーノキ(Coffea liberica)およびスーダンコーヒーノキ(Coffea esliaca)植物に由来するコーヒーが挙げられる。個々のコーヒーのタイプの中に多くの変種が存在し、各変種は、例えばコーヒーの地理的な起源を示している。可溶性コーヒーは、コーヒーの任意の変種もしくはタイプまたは任意の変種および/もしくはタイプの任意の組合せに由来するものとすることができる。
コーヒーの焙煎前に、生コーヒー豆を加工してもよい。例えば、生コーヒー豆からカフェインを除去してもよい。好適なカフェイン除去方法としては、加熱したコーヒー抽出物による豆の処理、水、ジクロロメタン、酢酸エチルまたはトリグリセリドなどの溶媒による直接的または間接的なカフェイン除去、および超臨界二酸化炭素を使用した抽出が挙げられる。焙煎前の他の処理ステップ、例えば生コーヒー豆中の香味生成化合物を調整するための処理も実施し得る。
次いで、生コーヒー豆を焙煎する。焙煎は当技術分野においてよく知られている。一般に、焙煎は、生豆の色が変わるまでの加熱を伴う。焙煎に使用する好適な装置としては、オーブンおよび流動床が挙げられる。
焙煎の程度は、焙煎したコーヒー豆の色により判断する。焙煎レベルとしては、浅煎り(シナモン、ハーフシティ、ライトおよびニューイングランド)、中浅煎り(ライトアメリカン、ライトシティおよびウェストコースト)、中煎り(アメリカン、ブレックファースト、ブラウン、シティおよびミディアム)、中深煎り(フルシティ、ライトフレンチおよびウィンナー)、深煎り(アフターディナー、コンチネンタル、ヨーロピアン、フレンチ、イタリアンおよびニューオーリンズ)および極深煎り(ダークフレンチおよびヘビー)が挙げられる。
焙煎後、コーヒーを処理して、例えばその水和のレベルを増大(または減少)させてもよい。別の例において、コーヒーを加工して、エスプレッソなどの独特な香味特性を反映させてもよい。
焙煎後、コーヒーをグラインドしてコーヒー粉を生成する。グラインド方法としては、バーグラインド(burr grinding)、細断、パウンディングおよびローラーグラインドが挙げられる。
次いで、コーヒー粉を熱水と接触させることによりコーヒー粉からコーヒー抽出物を抽出し得る。次いで、例えば、コーヒーが約15から約50質量%以上となるまでコーヒー抽出物を濃縮し得る。次いで、例えば、凍結乾燥または噴霧乾燥により濃縮抽出物を乾燥する。凍結乾燥および噴霧乾燥の方は当技術分野においてよく知られている。
当技術分野において知られている方法により生成される可溶性コーヒーは、一般に、多孔質構造を有する粒子を含む。気孔が粒子の表面上にあるか、またはその表面と接続しているならば、その気孔は開気孔と見なされる。次いで、気孔が粒子の内部にあり、粒子の表面と接続していないならば、その気孔は閉気孔または気泡である。いくつかのタイプの従来の可溶性コーヒー、特に噴霧乾燥コーヒーは、いくつかの閉気孔を有する粒子を含むことができる。これらのコーヒーを再可溶化すると飲料の表面に泡の薄層を形成することができる場合がある。
グラインドしたローストコーヒー(以下、グラインドローストコーヒー)の水抽出物をカップに注ぐと、または、例えば、エスプレッソマシンを使用してグラインドローストコーヒーからコーヒー飲料を調製すると、やはりその表面に泡の層を形成することができる。この泡により、例えば、そのコーヒーが本物のコーヒーであると消費者に安心感を与えることができるため、この泡は消費者に受け入れられやすい。一部の消費者は、グラインドローストコーヒーの水抽出物の泡により生成される口当たりも楽しむ。
しかし、従来の可溶性コーヒーにより生成し得る薄い泡の膜は、グラインドローストコーヒーの水抽出物の薄い泡の膜の特性とは異なる。部分的には純粋にこの違いの結果として、可溶性コーヒーにより生成し得る泡によって可溶性コーヒーとグラインドしたてのコーヒーとの違いが生じるため、可溶性コーヒーは消費者に受け入れられにくい。さらに、泡の実際の性質によって消費者にさらに受け入れられにくくなる恐れがある。例えば、可溶性コーヒーの泡が、コーヒーの天然成分である不溶性物質、またはインスタントコーヒーの製造の間に生成される不溶性物質の「スカム」が付随する見苦しいフロスを含む傾向にある理由が記載されている(例えば、特許文献1参照)。泡およびスカムの組合せは、コーヒーに望ましくない不味そうな外観を呈すると言われている。この泡が、消費者がコーヒーに期待する泡、すなわちグラインドローストコーヒーの水抽出物をカップに注ぐと現れる泡のタイプとは異なる理由が記載されている(例えば、特許文献2参照)。
従来の可溶性コーヒーを再可溶化したときのこの見苦しい泡の形成を防止するために多くの技法が開発されてきた。例えば、コーヒーを熱水と接触させたときの泡の外観を変えるために少量の高級脂肪酸のモノグリセリドを組み込むことが示唆されている(例えば、特許文献2参照)。この見苦しい泡の出現を低減するための消泡剤の使用が示唆されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献3は、可溶性コーヒーが見苦しい泡を形成することが期待されている例である。この特許においては、コーヒーの多孔性を使用して低濃度のコーヒーを提供している。
しかし、全ての可溶性コーヒーが消費者に受け入れられにくい泡を生成するわけではない。具体的には、いくつかのタイプの可溶性コーヒーにより形成する泡が、消費者がコーヒーに期待するタイプの泡、すなわちグラインドローストコーヒーの水抽出物をカップに注ぐと出現する泡とは異なる理由は、可溶性コーヒーが大きい気泡および小さい気泡の両方を含有するためであると示唆されている(例えば、特許文献4参照)。可溶性コーヒーの溶解時に、大きい気泡はより大きい泡のセルを生成し、小さい気泡はより小さい泡のセルを形成する。次いで、小さい泡のセルは大きい泡のセルと合体してさらに大きい泡のセルを生成する。大きい泡のセルはより容易かつ早く破裂し、結果として、泡の量および安定性が低くなる。
次いで、大多数の10ミクロン以下のガス気泡および少数の10ミクロン超の空隙空間からなる内部空隙空間を含むミクロ構造を粒子が有するように可溶性コーヒー中のこれらの気泡の寸法を調節することにより、発泡し、消費者に受け入れられやすいコーヒーを提供することが可能であると示唆されている(例えば、特許文献4参照)。発泡性コーヒーの製造の間に閉気孔を加圧ガスで満たすことにより、発泡し、消費者に受け入れられやすいコーヒーを提供することが可能であると示唆されている(例えば、特許文献5参照)。これらの発泡性コーヒーの例は、いずれも、グラインドローストコーヒーの水抽出物により生成される泡のタイプおよび量を再現することができるため、それらのコーヒーが消費者に受け入れられやすくなると考えられる。
これらとは別に、可溶性コーヒーを凝集させる方法が当技術分野において知られている。一般的凝集プロセスが記載されている(例えば、非特許文献1参照)。この一般に認められた凝集プロセスにおいては、可溶性コーヒーの粒子を最初に粉砕してそれらの寸法を低減する。この粉砕プロセスにより、乾燥プレ凝集物(dry pre−aggregate)と呼ばれることもある粒子の緩い会合をその後形成するほど小さい粒子が生成すると考えられる(例えば、非特許文献2参照)。これらのプレ凝集物は、例えば、粉砕の間および/または混合の間に粒子の摩擦帯電により生じた静電気力により結合していると考えられる。したがって、個々の可溶性コーヒーの粒子が、個々の粒子を互いに接触させ続けるための表面電荷/表面相互作用比に十分な粒子量を有することができるように、凝集前に粒径を低減する。
次いで、粉砕後、粉砕した可溶性コーヒーの粒子を凝集させる。多くの様々な形態の凝集が当技術分野において知られている。例えば、凝集は、個々の粒子の圧縮により、成長凝集(growth agglomeration)により、または乾燥(例えば、噴霧乾燥)による凝集を介して実現することができる(例えば、非特許文献3参照)。
一般に、可溶性コーヒーの凝集は、湿式の成長凝集により実施される。これは、可溶性コーヒー粒子の表面の水などの結合剤液への曝露を伴う。結合剤液は、そのガス状の形態で、例えば、ジェット凝集において実施されるように蒸気としても提供することができる。蒸気を使用する場合、蒸気はコーヒー粒子との接触時に凝縮して液体の形態となることができる。液体結合剤は、個々の粒子の間に液体架橋を形成する。次いで、液体結合剤は、乾燥して、固体の形態の結合剤を含む固体架橋を形成するか、あるいは、またはさらに、液体結合剤は、可溶性コーヒーの一部を溶解することができ、その場合、結合剤液の乾燥時に形成する固体架橋は可溶性コーヒーそのものを含む。ジェット凝集などのプロセスにおいて、可溶性コーヒーの表面を単に軟化させるために蒸気を使用し、個々の可溶性コーヒー粒子を互いに付着させることも可能である。
この粉砕プロセスの後に凝集コーヒー組成物を形成するための凝集が続く例としては、特許文献6(General Foods Corporation)、特許文献7(Afico S.A.)、特許文献8(Nestec S.A.)、特許文献9(General Foods Corporation)、特許文献10(General Foods Corporation)、特許文献11(General Foods Corporation)、特許文献12(Rhodes)、特許文献13(General Foods Corporation)、特許文献14(General Foods Ltd)、特許文献15(General Foods Corporation)、特許文献16(General Foods Corporation)および特許文献17(General Foods Corporation)が挙げられる。
米国特許第3,426,227号明細書 カナダ特許第670,794号明細書 米国特許第3,749,378号明細書 欧州特許第0,839,457号明細書 欧州特許第1,627,568号明細書 米国特許第3,554,760号明細書 米国特許第3,514,300号明細書 米国特許第4,724,620号明細書 米国特許第3,227,558号明細書 米国特許第4,594,256号明細書 米国特許第3,767,419号明細書 米国特許第3,716,373号明細書 米国特許第3,821,430号明細書 米国特許第3,740,232号明細書 米国特許第3,729,327号明細書 米国特許第3,695,165号明細書 米国特許第3,485,637号明細書 米国特許出願公開第2006/0040038号明細書 米国特許出願公開第2008/0160139号明細書
Encyclopaedia of Food Science and Technology 1, p. 13-17(1992) Powder Technology 86, p. 49-57(1996) Food Control 6, p. 95-100(1995)
本発明は、発泡性可溶性コーヒーの粒子を凝集させることにより形成される発泡性可溶性コーヒー組成物を提供することをその課題とするものである。
本発明は、コーヒー組成物の凝集ステップであって、重量換算で該コーヒー組成物の大部分は発泡性可溶性コーヒーの粒子からなるステップを含み、該発泡性コーヒーの内部構造は実質的に保護される、凝集した発泡性コーヒー組成物(以下、凝集発泡性コーヒー組成物)を形成する方法を提供する。例えば、発泡性可溶性コーヒーの粒子の少なくとも一部は、それらの凝集の前に粉砕されていなくてもよい。
本発明は、このプロセスにより生成される凝集コーヒー組成物をさらに提供する。
本発明は、凝集発泡性コーヒー組成物であって、該組成物の少なくとも50重量%は発泡性可溶性コーヒーからなり、(i)該組成物は定量的インカップ泡試験(quantitative in−cup foam test)を使用すると1分後に2.0cm3以上の泡量を示す、および/または(ii)該組成物は定量的インカップ泡試験を使用すると10分後に0.7cm3以上の泡量を示す、および/または(iii)該組成物は1分後に存在する泡量の少なくとも40%の泡量を10分後に示す、および/または(iv)該組成物は0.3cm3/g超の閉気孔容積を有する組成物をさらに提供する。
本発明は、凝集発泡性コーヒーの形成に関する。
これまで、凝集していない形態の発泡性コーヒーが提供されてきた。しかし、本出願の発明者は、一部の消費者にとっては、凝集形態のコーヒーを提供することが有益であろうと認識した。
したがって、本発明者は、当技術分野の標準的な凝集技法を発泡性コーヒーの凝集に応用した。具体的には、本発明者らは、当技術分野において知られている技法を使用して発泡性コーヒーを粉砕し、次いで、それを凝集させた。
しかし、本発明者が標準的な凝集技法に従うと、本発明者は、凝集コーヒーの発泡性能が凝集していないコーヒーの発泡性能と比較して著しく低減したことを見出した。さらに、本発明者は、凝集コーヒーにより生成される泡の特性が入れたてのコーヒーに付随する泡の特性を再現する程度が低いことを見出した。
次いで、本発明者は、発泡性コーヒーの内部構造が実質的に保護されるように(例えば粉砕ステップなしで凝集させることにより)凝集を実施すると、凝集コーヒーの発泡性能および発泡特性を驚くほど維持できることを見出した。
したがって、本発明は、発泡性可溶性コーヒーの凝集粒子を含む凝集発泡性コーヒーを形成する方法であって、発泡性コーヒーの内部構造の少なくとも一部は凝集の間保護される方法を提供する。例えば、発泡性可溶性コーヒーの粒子の少なくとも一部はそれらの凝集の前に粉砕されていないことが好ましい。粉砕ステップの回避により、生成される凝集コーヒーの溶解度が改善することも見出した。
理論に拘束されるものではないが、本発明者は、発泡性コーヒーの内部構造がコーヒーの発泡性にとって重要であることを認識した。具体的には、内部構造は、ガスが含有されている閉気孔を含む。溶解時に生成される泡の特性は、発泡性コーヒーの乾燥粒子の内部構造に左右される。本発明者は、一般に認められた凝集技法の一部として実施されるような粉砕およびグラインドが、コーヒーの発泡性能および発泡特性の両方に有害な影響を及ぼすほど発泡性コーヒーの内部構造を乱すことを見出した。
さらに、本発明者は、凝集により、凝集コーヒーの粒子中に開気孔の形成が生じると同時に、発泡を引き起こす閉気孔構造が依然として維持されることを認識した。したがって、発泡性コーヒーの凝集により、相当程度の発泡性能を保持するだけではなく、熱水による再構成時に容易に溶解する能力も保持する凝集コーヒーがもたらされる。本発明者は、この結果が、好ましくは、本明細書に記載の凝集方法による発泡性コーヒーの熱および湿気への曝露により調節することにより引き起こし得ることを見出した。
「凝集」とは、組成物中の個々の粒子が結合してより大きい粒子を形成するプロセスを指すものと当技術分野において知られている。一般に、大きい粒子を構成する個々の粒子は、依然として識別可能であるが、凝集体中の他の個々の粒子と結合しており、その結果、凝集体は単一の粒子のままである。例えば、凝集物を構成する個々の粒子は、固体架橋により結合していてもよい。一般に、これらの架橋の引っ張り強さは、個々の粒子の引っ張り強さと同程度の大きさである。例えば、凝集物の切断強さは、個々の粒子の引っ張り強さの少なくとも約10分の1、例えば個々の粒子の切断強さの約4分の1から約1倍でもよい。
先に述べたように、当技術分野において一般に認められた凝集技法は、粒径を低減して「プレ凝集物」の形成を促進するために、凝集を実施する前の「粉砕」ステップを含む。粉砕は、組成物中の個々の粒子の寸法を低減するプロセスを指すものと当技術分野において知られている。例えば、粉砕プロセスは、組成物の平均粒径の低減を伴ってもよい。平均粒径は、回折分光計を使用して測定することができる。例えば、一般的な粉砕技法は、少なくとも50%、例えば50%から90%の平均粒径の低減を伴ってもよい。
粒径を低減する技法は当技術分野において知られている。例えば、グラインドは、可溶性コーヒーの粒径を低減するものと知られている。
平均粒径を測定するのに適した回折分光計の一例は、室温(20℃)および圧力(1気圧)でのSympatec Helos/LAレーザー回折分光計である。この分光計からの出力データは、粒度分布(数対寸法)の表として提供され、それから数平均粒径を算出し得る。
本発明の「発泡性コーヒー」とは、グラインドローストコーヒーの水抽出物をカップに注ぐと生成する泡を模倣するコーヒーを指す。
例えば、本発明の発泡性コーヒーは、より多量の泡、およびより細かい気泡を有し、それ故、可溶性コーヒーにより生成される消費者に受け入れられにくい泡より長く持続する泡を生成することができる。
コーヒーが発泡する程度は、定量的インカップ泡試験により測定することができる。この試験により、再構成時に組成物により生成される泡の量を測定する。この方法において、試験する組成物1.8gを秤量して20℃の直径25mmおよび高さ250mmの100cm3の円筒状のガラスメスシリンダーに入れ、次いで、メスシリンダーの頂部の漏斗を介してビーカーから80℃の水70cm3を約5秒間にわたってそこに注ぐ。使用する漏斗は、内部直径5mmおよび長さ50mmの管状部分に接続したベース直径50mmおよび高さ40mmの円錐部分からなる。漏斗は、組成物を再構成するのに使用する水の添加を調節する。再構成時に組成物により生成される泡量は、1&10分の時間間隔で書き留める。全ての測定は2回実施する。
したがって、例えば、本発明の発泡性コーヒー(出発原料として使用する発泡性コーヒーの粒子または凝集コーヒー製品の両方)は、以下の性質の1つまたは複数を示し得る。
1.コーヒーは、定量的インカップ泡試験を使用すると1分後に2.0cm3以上、例えば1分後に2.5cm3から10.0cm3、より好ましくは3.0cm3から6.0cm3の泡量を示し得る。1分間にわたるこの発泡性のレベルは、消費者に受け入れられやすいという点で有益な場合があり、消費者に受け入れられにくい泡を生成する可溶性コーヒーより優れている可能性がある。
2.コーヒーは、定量的インカップ泡試験を使用すると10分後に0.7cm3以上、例えば10分後に1.0cm3から8.0cm3、より好ましくは1.5cm3から5cm3の泡量を示し得る。10分後に残っているこの泡の量は、消費者に受け入れられやすいという点で有益な場合があり、消費者に受け入れられにくい泡を生成するコーヒーより優れている可能性がある。
3.コーヒーは、1分後に存在する泡量の少なくとも40%、例えば40%と100%の間などの泡量を10分後に示し得る。10分後の泡量は、50%から90%、例えば60%から75%などであることがより好ましい。したがって、本発明の発泡性コーヒーにより生成される泡は、徐々に低減するが、依然として消費者に受け入れられやすいレベルのままであることが好ましい。この泡の保持レベルは、消費者に受け入れられにくい泡を生成する可溶性コーヒーの泡の保持レベルより優れている可能性がある。
4.コーヒーは、0.3cm3/g超、例えば0.5から3.0cm3/g、例えば0.75cm3/gから1.5cm3/g、例えば約1.0cm3/gなどの閉気孔容積を示し得る。
本発明のコーヒーは、例えば、性質1から3(すなわち、泡量の保持)の少なくとも1つを示すことができ、その他の3つの条件の1つまたは複数も示すことができる。例えば、コーヒーは、性質1、3および4を示し得る。コーヒーは、4つの性質全てを示すことが好ましい。
比較として、この試験により測定する市販の凍結乾燥コーヒーは、一般に、1分後にたった1.5cm3の泡量を示し、10分後にたった0.5cm3の泡量まで低減する。したがって、一般的な可溶性コーヒーは、10分後に1分後と比較して33%の泡の保持しか示さない。
発泡性コーヒーには、従来のコーヒーより高い閉気孔容積を有する傾向もある。例えば、従来の可溶性コーヒーは、約0.05cm3/gの閉気孔容積を有し得る。すなわち、以下に記載のように、粒子内の閉気孔の容積の合計は、コーヒー粒子1グラムにつき約0.05cm3である。対照的に、本発明の発泡性コーヒーは、約0.3cm3/g以上、例えば0.5cm3/gから3.0cm3/gなど、例えば0.75cm3/gから1.5cm3/g、例えば約1.0cm3/gなどの閉気孔容積を有することが好ましい。
閉気孔容積は、最初に、ヘリウムピクノメーター(Micromeritic AccuPyc 1330)を使用して、秤量した量の粉末または顆粒の容積を測定すること、および重量を容積で除算することによって材料の骨格密度(g/cm3)を測定することにより測定できる。骨格密度は、粒子中に存在する大気に対して密封された任意の気孔の容積を含み、粒子間の間隙容積および粒子中に存在する大気に対して開放された任意の気孔の容積を含まない密度の基準である。本明細書において閉気孔容積と呼ぶ密封された気孔の容積は、また、全ての内部の(密閉)気孔を除去するためまたは大気に対して開放するために乳鉢および乳棒でグラインドした後に粉末または顆粒の骨格密度を測定することにより導き出される。本明細書において真密度(g/cm3)と呼ぶこのタイプの骨格密度は、粉末または顆粒を構成する固体物質のみの実際の密度である。閉気孔容積(cm3/g)は、相互真密度(cm3/g)を相互骨格密度(cm3/g)から減算することにより求める。場合により、閉気孔容積は、粉末または顆粒を構成する粒子中に含有されている閉気孔容積の容積パーセントと表すこともできる。パーセントの閉気孔容積は、相互真密度(cm3/g)を相互骨格密度(cm3/g)から減算し、次いで、その差分と骨格密度および100%を乗算することにより求める。
本発明の方法において使用する発泡性コーヒー粒子は、可溶性コーヒーから製造する。可溶性コーヒー粒子は、例えば、噴霧乾燥した可溶性コーヒー粒子および/または凍結乾燥した可溶性コーヒー粒子でもよい。
凝集した発泡性コーヒーの粒子は、コーヒー組成物中に含有されている。コーヒー組成物の大部分(重量の観点から)は、発泡性コーヒーの粒子からなる。
コーヒー組成物は、少なくとも約55wt%の発泡性コーヒーの粒子を含有することが好ましい。コーヒー組成物は、約60wt%から約100wt%、例えば少なくとも約80wt%、例えば約100wt%などの発泡性コーヒーの粒子を含有することがより好ましい。特に、凝集体の発泡性能および発泡特性は、コーヒー組成物中の発泡性コーヒー粒子の割合が増大するにつれてより顕著になる。例えば、コーヒー組成物は、実質的に発泡性コーヒーの粒子のみを含有してもよい。
しかし、コーヒー組成物は、少なくとも50重量%の発泡性コーヒーの粒子とは別に、追加の成分を含有することができる。これらの成分としては、例えば、1種または複数の茶抽出物、乳製品、甘味料、および栄養補給剤を挙げることができる。追加の任意選択の成分としては、例えば、天然および/または人工の甘味料、乳化剤、安定剤、増粘剤、流動剤(flowing agent)、着色料、香味料、芳香剤等が挙げられる。コーヒー組成物は、非発泡性コーヒー、例えば非発泡性の可溶性コーヒーも含有することができる。
「茶抽出物」は、一般に、溶媒、例えば水で茶を抽出することにより得られる。「乳製品」は、1種または複数の乳タンパク質、例えばウシを起源とするタンパク質などを含み得る。例えば、乳製品は、クリーマーまたは粉状ミルクでもよい。非乳製品のクリーマーも使用し得る。「栄養補給剤」(または栄養補助食品)は、食事を補うことを目的とした製品である。例えば、栄養補助食品は、1994年の米国栄養補助食品健康教育法(US Dietary Supplement Health and Education Act)に従って分類することができる。栄養補助食品としては、ミネラル、食物繊維、生化学的前駆体および植物ステロールが挙げられる。
人工甘味料としては、サッカリン、シクラメート、アセスルファム、アスパルテームなどのL−アスパルチルベースの甘味料、およびこれらの混合物が挙げられる。乳化剤としては、モノグリセリド、ジグリセリド、レシチン、モノ−ジグリセリド(DATEM)のジアセチル酒石酸エステル、ステアロイルラクチレート、加工された食用デンプン、ポリソルベート、PGA、スクロースエステル、およびそれらの混合物が挙げられる。安定剤としては、リン酸二カリウムおよびクエン酸ナトリウムが挙げられる。流動剤としては、例えば、シリカアルミン酸ナトリウム(sodium silica aluminate)、二酸化ケイ素、およびリン酸三カルシウムが挙げられる。
発泡性コーヒーの粒子を粉砕に付していなくとも、コーヒー組成物を構成する他の粒子を粉砕に付してそれらの凝集での有効性を増大させることができることに注意する。
コーヒー組成物中に含有されている発泡性コーヒーの粒子の少なくとも一部は粉砕されていない。約50wt%から約100wt%の発泡性コーヒーの粒子が粉砕されていないことがより好ましい。約80wt%から約100wt%、例えば少なくとも約90wt%、例えば約100wt%などの発泡性コーヒーの粒子が粉砕されていないことがより好ましい。特に、凝集体の発泡性能および発泡特性は、コーヒー組成物中の粉砕されていない発泡性コーヒー粒子の割合が増大するにつれてより顕著になる。例えば、コーヒー組成物は、実質的に発泡性コーヒーの粒子のみを含有してもよい。
したがって、本発明は、コーヒー組成物の凝集ステップであって、重量換算で該コーヒー組成物の大部分が発泡性可溶性コーヒーの粒子からなるステップを含み、発泡性可溶性コーヒーの粒子はそれらの凝集の前に粉砕されていない、凝集発泡性コーヒーを形成する方法を提供することができる。
発泡性コーヒー粒子は、コーヒー抽出物のみから製造してもよく、発泡性コーヒー粒子は、コーヒー抽出物および追加の成分を含有してもよい。例えば、追加の成分は、可溶性コーヒーを形成するために液体コーヒー抽出物を乾燥する前に該抽出物中に溶解することができる。
発泡性コーヒー粒子は、少なくとも約50重量%のコーヒー抽出物(すなわち、コーヒー豆の抽出に由来する抽出物)を含むことが好ましい。より好ましくは、発泡性コーヒー粒子は、約70wt%から約100wt%、例えば少なくとも90wt%、さらに好ましくは少なくとも約100wt%のコーヒー抽出物を含む。
発泡性コーヒー粒子中に含有し得る追加の成分としては、炭水化物、タンパク質、および/またはそれらの混合物が挙げられる。発泡性成分としては、場合により、炭水化物および/またはタンパク質に追加してまたは別個に分散脂肪も挙げることができる。
炭水化物の例としては、例えば、糖(グルコース、フルクトース、スクロース、ラクトース、マンノース、およびマルトースなど)、多価アルコール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリグリセロール、およびポリエチレングリコールなど)、糖アルコール(ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、エリスリトール、およびキシリトールなど)、オリゴ糖、多糖、デンプン加水分解生成物(マルトデキストリン、グルコースシロップ、トウモロコシシロップ、高マルトースシロップ、および高フルクトースシロップなど)、ガム(キサンタン、アルギン酸、カラギーナン、グアー、ゲラン、イナゴ豆、および加水分解ガムなど)、可溶性繊維(イヌリン、加水分解グアーガム、およびポリデキストロースなど)、加工デンプン(水に可溶性または分散性である物理的または化学的加工デンプンなど)、変性セルロース(メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)および/またはそれらの混合物が挙げられる。
タンパク質の例としては、例えば、乳タンパク質、ダイズタンパク質、卵タンパク質、ゼラチン、コラーゲン、小麦タンパク質、加水分解タンパク質(加水分解ゼラチン、加水分解コラーゲン、加水分解カゼイン、加水分解乳清タンパク質、加水分解乳タンパク質、加水分解ダイズタンパク質、加水分解卵タンパク質、加水分解小麦タンパク質、およびアミノ酸など)、および/またはそれらの混合物が挙げられる。
脂肪の例としては、例えば、脂肪、油、水添油、エステル交換油、リン脂質、および植物、乳、または動物源に由来する脂肪酸、ならびにそれらの部分または混合物が挙げられる。脂肪は、また、ワックス、ステロール、スタノール、テルペン、およびそれらの部分または混合物から選択してもよい。
本発明の方法において使用する発泡性コーヒー粒子は、大多数の10μm以下のガス気泡および少数の10μm超の空隙空間からなる内部空隙空間を含むようにミクロ構造が調節されている粒子であることが好ましい。好ましくは少なくとも75%、最も好ましくは少なくとも90%のガス気泡が10μm以下の寸法を有する。大多数のガス気泡が5ミクロン以下の寸法を有することが好ましい。したがって、熱水による再構成時に、安定なエスプレッソタイプの泡の層を有するコーヒー製品を製造し得る。
したがって、本発明者は、そのようなコーヒーについては、知られている凝集プロセスの粉砕が閉気孔の数および粒度分布に悪影響を及ぼし、それによりコーヒーの発泡性能および発泡特性に悪影響を及ぼすことを見出した。
そのような発泡性コーヒーの好適な調製方法および得られた可溶性コーヒーの性質は、その内容が参照により本明細書に組み込まれている特許文献4に記載されている。
本発明において使用する発泡性コーヒー粒子は、閉気孔の調節とは別個にまたは追加して、加圧ガスで満たされた閉気孔を含み得る。発泡性コーヒー粒子は、加圧ガスで満たされた複数の閉気孔を設けられていることが好ましい。そのガスは超大気圧であることがより好ましい。
「加圧ガス」という用語は、閉じ込められた流体が超臨界状態である温度および圧力、または閉じ込められたガスもしくは流体の少なくとも一部が粒子の閉気孔内の高圧条件で液体の形態である温度および圧力で閉じ込められたガスまたは流体も指す。閉じ込められた加圧ガスを含有する発泡性コーヒー粒子は、その内容が参照により本明細書に組み込まれている特許文献18および/または特許文献19に開示の技法に従って生成することができる。
本質的に、該方法は、(a)乾燥した可溶性コーヒーを十分な圧力下で加熱し、それによりガスを乾燥可溶性コーヒーの内部気孔に押し込めるステップと、(b)加熱した乾燥可溶性コーヒーを冷却するステップと、(c)冷却したコーヒーを減圧するステップとを含む方法であって、減圧した冷却コーヒーは、加圧ガスで満たされた気孔を有する。加熱は、40℃から130℃の範囲であることが好ましい。圧力は、100(6.8バール)から2000psi(130バール)の範囲の加圧窒素ガスであることが好ましいが、より高い圧力および/または代替のガス/超臨界流体も使用し得る。
本発明者は、発泡性コーヒーの内部構造が実質的に保護される発泡性可溶性コーヒーのための様々な凝集方法を研究してきた。これらの研究の間に、本発明者は、実質的に乾式の凝集法が有益であると見出した。
理論に拘束されることを望むものではないが、本発明者は、コーヒー粒子がガラス転移を経て粘着性となり、それにより互いに付着することにより凝集が引き起こされることが多いことを認識した。可溶性コーヒーのガラス転移による転移は、温度の増大および/または可溶性コーヒーの含水率の増大により引き起こし得る。しかし、同時に、本発明者は、可溶性コーヒーがそのガラス転移を経るにつれて、コーヒーがその状態を変えて可塑性となって材料の流動を促進するため、閉気孔の合体が発生し得ることを見出した。本発明者は、凝集の間のこれらの作用が、得られる凝集コーヒーの発泡性にとって有害な内部構造の多少の損失をもたらす恐れがあることを見出した。したがって、発泡性コーヒーの温度および含水率の組合せが、コーヒーがガラス転移を経るのに必要な条件を超えると、発泡性コーヒーの内部構造が乱れる恐れがある。
次いで、本発明者は、粒子の内部構造が実質的に破損することなく粒子の表面が互いに結合して強く凝集した粒子を形成するように粒子の熱および湿気への曝露を調節することにより、凝集を介して、発泡性凝集コーヒーを生成するのに十分なほど粒子の内部構造を実質的に維持できることを見出した。
本発明者は、凝集させる発泡性可溶性コーヒーの少なくとも一部が加圧ガスを含有する可溶性コーヒー粒子を含む場合、加圧ガスを含有する粒子を凝集体構造に組み込むと同時に、それらの閉じ込められたガスの少なくとも一部を維持し、それ故、それらの発泡性能を相当な程度保持することができ、その結果、凝集製品の発泡性能を高めることができることを見出した。このことは、加圧ガスを含有する粒子を、これらの粒子のTg(ガラス転移温度)が凝集させる粉末中の他の発泡性または非発泡性粒子のTgより実質的に高くなるように予備乾燥することにより実現することが好ましい。したがって、凝集ステップは、凝集させる粉末の全てではなく一部のみのTgより高い温度で実施し得る。このことにより、Tg超の温度まで加熱する粉末粒子が凝集し、加圧ガスを含有する乾燥粒子を閉じ込めることができる構造が形成するが、これらの粒子をそれらのTgを超えて加熱すると通常発生するこれらの粒子からの加圧ガスの実質的な損失は生じないと考えられる。予備乾燥により、好ましくは、粒子の含水率は、水が粒子の2重量%未満、より好ましくは1重量%未満、最も好ましくは0.5重量%未満となるまで低減する。
したがって、本発明は、コーヒー組成物の凝集ステップであって、重量換算で該コーヒー組成物の大部分は発泡性可溶性コーヒーの粒子からなるステップを含み、該コーヒー組成物の凝集ステップは乾式の凝集プロセスである、凝集発泡性コーヒー組成物を形成する方法を提供することができる。
非再湿潤法(non re−wet method)の凝集と呼ぶこともできる乾式の凝集法は、液体またはガス状の結合剤の使用を伴わない方法である。例えば、該方法は、凝集させるコーヒー組成物に、その凝集を引き起こすために水および/または蒸気を実質的に添加しなくてもよい。凝集の間のコーヒー組成物の水和レベルを維持するために、少量の湿気が、例えば、凝集の間に大気中に存在し得ることに留意されたい。
特に、本発明者は、コーヒーの含水率を実質的に変えない、具体的には増大させない方法が有益となり得ることを見出した。乾式の凝集の1つの好ましい方法は、コーヒー組成物が凝集物を形成する温度までコーヒー組成物を加熱することである。
理論に拘束されることを望むものではないが、本発明者は、コーヒー組成物の含水率が凝集の間に増大するならば、コーヒー組成物のガラス転移温度が減少することを認識した。さらに、コーヒー組成物をそのガラス転移温度に近い温度またはそれを超える温度に長期間曝露するならば、発泡性コーヒーの内部構造が変化し、その発泡性能および/またはそれが生成する泡の質が低下し得る。
さらに、閉じ込められた加圧ガスを含有する粒子が存在する場合、コーヒー粒子による吸湿が原因で加圧ガスの損失も発生する恐れがある。したがって、湿式の凝集法により生成する凝集体は、例えば、任意のその後の加熱ステップの間またはその後の貯蔵の間にその発泡性をより劣化させやすい恐れがあると考えられる。
凝集のための加熱ステップそのものは、発泡性可溶性コーヒーの粒子のガラス転移温度以上で実施し得る。上で述べたように、ガラス転移温度を超えて加熱することは該組成物の発泡性に影響を及ぼし得る。しかし、凝集物を生成するのに必要な短い時間は、該組成物の発泡性に実質的に影響を及ぼさないように十分に短くすることができる。
例えば、コーヒー組成物の層を載せたエンドレスベルトまたはトレーの列上で該組成物を加熱することにより、コーヒー組成物の発泡性が実際の凝集プロセスの間維持されるように加熱時間および条件を慎重に調節することができる。加熱ステップに適した設備としては、例えばFormcook AB、Helsingborg、Sweden、またはBerief Innovativ GmbH & Co.KG、Wadersloh−Diestedde、Germanyにより供給される接触式調理器(contact cooker)が挙げられる。
凝集にかかる時間は、用意する層の厚さに左右されるが、例えば、2分から30分と幅がある可能性がある。例えば、2から50mmの層を加熱の前に用意し得る。そのようなプロセスにより材料のケークを形成することができ、それを分解して粒状の材料とすることができる。分解は、発泡性コーヒーの内部構造を乱さないように慎重な条件下で実施し得る。
さらに、加熱は、例えば、コーヒーの層を載せたエンドレスベルトまたはトレーの列と接触している加熱素子を使用して、伝導により実施することが好ましい。理論に拘束されることを望むものではないが、本発明者は、伝導による加熱により、結果として、コーヒー粒子の内層の前にコーヒー粒子の表面層を加熱し得ることを見出した。したがって、表面層はそのガラス転移を経ることができる一方、内層はコーヒーのガラス転移温度未満にとどまるか、または表面と比較して低い速度でコーヒーのガラス転移を経ることができる。したがって、表面層の内部構造は多少損失する可能性があるが、表面層以外の内部構造は実質的に保護することができる。本発明者は、この構成が、個々のコーヒー粒子の凝集を可能にすると同時に凝集の間に満足な発泡性の保持をもたらすことを見出した。
例えば、加熱ステップは、コーヒー組成物のガラス転移温度から5と50℃の間の高い温度で実施し得る。その下限により、凝集体の粒子を隣接させる強い結合を形成するほどコーヒー組成物が十分に流動的になるのを促進することができる。その上限により、凝集の間の該組成物の発泡性の劣化を防止することができる。例えば、被覆組成物のガラス転移温度から40℃以内、例えば30℃以内、例えば20℃高い温度まで混合物を加熱してもよい。同様に、混合物の加熱の下限は、被覆組成物のガラス転移温度より10℃以上、または15℃以上高くてもよい。
ガラス転移温度は、示差走査熱量測定法(DSC)を使用して測定することができる。DSCは、例えば、Perkin Elmerから得られる機器を使用して、例えばその「Hyper DSC」マシンを使用して実施することができる。走査を実施し得る走査速度の一例は2℃/分である。
例えば、コーヒー組成物は、凝集に影響を及ぼすために60から120℃の範囲の温度、例えば90から120℃で加熱することができる。例えば、層状構造のコーヒー組成物を用意し、加熱素子により加熱してケーク様の構造を形成するならば、加熱素子の温度はこれらの温度とすることができる。このことにより、先に記載した、コーヒー粒子のコアに優先して表面層に伝導により熱を伝達してそれらを凝集させるという作用を促進し得る。
凝集ステップは、圧縮の程度を慎重に調節できる方法であることが好ましく、その結果、凝集製品の密度を出発原料と同程度の大きさ(すなわち、出発原料の約+/−25%以内)にできることが望ましい。例えば、圧縮の程度は、互いからの距離が固定された2枚の平行な加熱板の間の均一な高さのコーヒー粒子のベッドを圧縮することにより調節することができる。コーヒー粒子のベッド高さおよび加熱板間の距離の比は変動させることができ、その結果、圧縮の程度を調節することができる。この比は、例えば約1:1から約2:1とすることができる。代替的実施形態において、コーヒーそのもの重量および凝集を実施する大気からの任意の圧力以外の外部の圧力は加えない。
本発明の方法の実際の製品のことを考えると、該方法は、凝集発泡性コーヒー組成物を生成する。該組成物は粉砕(または、好ましい態様においては、湿式の凝集プロセスへの曝露)に付されていないためにその発泡性は維持されているため、凝集コーヒーの発泡性は出発原料の発泡性に似ている。
該製品は、凝集コーヒーの個々の粒子としてもよく、消費者に提供する前により小さい単位に分割もしくは形成することができる、および/または分解することができるケーク様の構造としてもよい。ケーク様の構造は、例えば、コーヒーを、例えば、伝導により加熱される層として凝集させる場合、提供することができる。ケーク様の構造は、また、凝集製品の形状および/または寸法を調節するために、例えば、コーヒーを凝集の前に型に満たすことにより形成することができる。ケーク様の構造は、また、得られる凝集コーヒーの形状および/または寸法を調節するような方法で分割または形成することができ、その結果、個別の形状の粒子が得られる。成形される粒子は、凝集製品の所望の外観に応じて均一または非均一な形状および/または寸法でもよい。
本発明者は、上記の方法による凝集により、凝集製品中に、凝集粒子間の三次元チャンネルとして存在する相当な数の開気孔を作製できることも見出した。これらの開気孔が再構成時に毛管作用により顆粒に水を引き込み、それにより、例えば熱水で再構成したときに凝集製品が容易に溶解することを可能にすると考えられる。
最終組成物のかさ密度は、0.16から0.45g/cm3、好ましくは0.16から0.30g/cm3、より好ましくは0.19から0.25g/cm3、さらに好ましくは0.20から0.24g/cm3であることが好ましい。タップかさ密度は、一般に、0.17から0.32g/cm3、好ましくは0.20から0.26g/cm3である。これは、標準的な可溶性コーヒー組成物とほぼ同じであり、消費者は、単純に、従来の可溶性コーヒーで通常使用するのと同じ量の該組成物を使用し得るため、結果的に、これらの範囲のかさ密度は消費者に受け入れられやすい。
最終組成物のかさ密度およびタップ密度は標準的な可溶性コーヒー組成物とほぼ同じであるが、最終組成物の骨格密度は、ガスで満たされた閉気孔の存在が原因で、一般に、標準的な可溶性コーヒー組成物より低い。例えば、最終組成物の骨格密度は、一般に、約1.3g/cm3未満、例えば0.5と1.1g/cm3の間などとすることができるが、従来の可溶性コーヒー顆粒の骨格密度は一般に約1.4g/cm3超である。
かさ密度(g/cm3)は、所定の重量(g)の可溶性コーヒーが、漏斗を介してメスシリンダーに注いだときに占める容積(cm3)を測定することにより求める。タップ密度(g/cm3)は、可溶性コーヒーをメスシリンダー注ぎ、コーヒー製品が沈降して容積が最小となるまで該シリンダーを振動させ、その容積を記録し、該製品を秤量し、重量を容積で除算することにより求める。骨格密度(g/cm3)は、ヘリウムピクノメーター(Micromeritics AccuPyc 1330)を使用して秤量した量の可溶性コーヒーの容積を測定し、重量を容積で除算することにより求める。骨格密度は、大気に対して密封された個々の可溶性コーヒー粒子中に存在する任意の気孔の容積を含み、コーヒー粒子間の間隙容積および大気に対して開放された個々の可溶性コーヒー粒子中に存在する任意の気孔の容積を含まないコーヒー製品密度の基準である。
別段の定めのない限り、本明細書における全ての測定値は室温(20℃)および1気圧で測定する。
(実施例)
本発明は、次に、以下の非限定的な実施例を参照しながら説明する。
加圧窒素ガスを液体コーヒー抽出物に注入し、次いで、液体コーヒー抽出物を噴霧乾燥して、複数の微視的な閉気孔を有する粉末を生成することによりある量の発泡性の噴霧乾燥コーヒー粉末(以下、発泡性噴霧乾燥コーヒー粉末)を調製した。
1.0cm3/gの閉気孔容積および0.23g/cm3のかさ密度を有する100gの発泡性可溶性噴霧乾燥コーヒー粉末を金属板上に広げ、密封容器中で該粉末を湿潤環境に曝露することにより凝集させた。ある量の約15℃の温度の水を、やはり密封容器中に置いた第2の金属板上に置くことにより湿潤環境を作り出した。
湿潤環境で約24時間後、発泡性噴霧乾燥コーヒー粒子が凝集してコーヒーのスラブを形成した。このスラブをデシケーター中で一晩貯蔵してコーヒーの含水率を低減した。次いで、スプーンを使用して手で2.8mm篩を介して乾燥スラブを破壊することにより該スラブを破壊して顆粒にした。次いで、得られた顆粒を手で篩にかけて寸法が500ミクロン未満の(顆粒化の間に生じた未凝集の粒子または微粒子を含めた)任意の材料を除去した。
得られた凝集インスタントコーヒー製品3gを内部直径65mmのビーカー中で85℃の水200mLで再構成すると、得られたインスタントコーヒー飲料の表面全体を覆う泡の層が生成した。
コーヒーが熱水中に再構成すると優れた溶解度を有していたことがさらに示された。具体的には、スプーンでの約2秒間の撹拌後に未溶解の粒子が残らなかった。
発泡性凝集インスタントコーヒー顆粒は、0.23g/cm3のかさ密度および0.35cm3/gの閉気孔容積を有していた。
次いで、定量的インカップ泡試験を使用して発泡性凝集インスタントコーヒー顆粒により生成される泡の量を測定し、その結果は表1に示している。
Figure 0005237501
加圧窒素ガスを液体コーヒー抽出物に注入し、次いで、液体コーヒー抽出物を噴霧乾燥して、複数の微視的な閉気孔を有する粉末を生成することによりさらなる量の発泡性噴霧乾燥コーヒー粉末を調製した。
このさらなる量の発泡性噴霧乾燥コーヒー粉末は、約3.5重量%(湿量基準)の含水率、約0.9cm3/gの閉気孔容積、約22g/cm3のかさ密度、および約150μmの平均粒径D50を有していた。
次いで、接触式調理器具を使用してある量のこの発泡性噴霧乾燥粉末を凝集させた。接触式調理器具は、互いから一定の距離に保持された2枚の平行な伝熱式の金属加熱板を含み、エンドレスベルトが2枚の板の間を通っていた。2枚の板の間の距離を約10mmに設定し、板の温度を約105℃に設定した。加熱板間の粉末の滞留時間が約4分30秒間となるように該ベルトの速度を設定した。
板を加熱する前にある量の発泡性噴霧乾燥コーヒー粉末を該ベルト上に広げ、反転させた堰を使用して高さを低減して、約17mmの均一な深さを有するベッドを形成した。次いで、該ベルト上の粉末のベッドを加熱板に通過させ、それにより粉末粒子が凝集してスラブとなった。該粉末は、凝集の前にいかなる手段によっても粉砕も寸法の低減もしなかった。加熱板の通過後、スラブの温度が約50℃未満に低下するまでスラブを冷却した。次いで、スプーンを使用して手で篩を介してスラブを破壊することによりスラブを顆粒化して、寸法が約3mm未満の顆粒を生成した。次いで、得られた顆粒を手で篩にかけて寸法が1mm未満の(顆粒化の間に生じた未凝集の粒子または微粒子を含めた)任意の材料を除去した。
得られた凝集インスタントコーヒー製品3gを内部直径65mmのビーカー中で85℃の水200cm3で再構成すると、得られたインスタントコーヒー飲料の表面全体を覆う泡の層が生成し、泡の層は数分間持続した。
凝集した顆粒が、それらの全体的外観、形状、寸法および色の観点から従来の凍結乾燥コーヒー顆粒とよく似ていることが示された。
凝集した顆粒は、約0.18g/cm3のかさ密度および0.87cm3/gの閉気孔容積を有していた。
実施例2の方法を使用するが実施例2の伝熱式の加熱板の代わりに熱流体加熱式の加熱板(thermal fluid−heated heating plate)を含む接触式調理器具を用いて、および凝集前の粉末ベッドの高さを約20mmとして、ある量の発泡性凝集コーヒー顆粒を生成した。
得られた凝集インスタントコーヒー製品3gを内部直径65mmのビーカー中で85℃の水200cm3で再構成すると、得られたインスタントコーヒー飲料の表面全体を覆う泡の層が生成し、泡の層は数分間持続した。
凝集した顆粒が、それらの全体的外観、形状、寸法および色の観点から従来の凍結乾燥コーヒー顆粒とよく似ていることが示された。
凝集した顆粒は、約0.19g/cm3のかさ密度および0.86cm3/gの閉気孔容積を有していた。
ある量の実施例2の発泡性噴霧乾燥コーヒー粉末を調製した。次いで、(特許文献18に記載されているように)この粉末をコーヒーのTg超の温度の加圧ガスの雰囲気に曝し、それにより加圧ガスを粉末粒子の閉気孔に押し込めて満たした。次いで、該粉末をTg未満の温度まで冷却し、圧力を開放した。得られたコーヒー粉末は、閉じ込められた加圧ガスを含有しており、熱水で再構成すると相当な泡の層を生成した。次いで、含水率を約0.5重量%(湿量基準)未満まで低減するように、閉じ込められた加圧ガスを含有するこのコーヒー粉末を約0.4mbarの圧力および約30〜50℃の温度の真空オーブン中で乾燥した。この乾燥プロセスは、粉末粒子の加圧ガス含量または発泡性に著しい影響を及ぼさなかった。
次いで、約0.5重量%(湿量基準)未満の含水率を有する、加圧ガスを含有するある量の前述の乾燥コーヒー粉末を、(さらなる加圧または乾燥プロセスに付さなかった)実施例2のさらなる量の発泡性噴霧乾燥コーヒー粉末と手で混合した。加圧ガスを含有する粉末粒子を含水率約0.5重量%(湿量基準)未満まで乾燥したため、これらの粒の子Tgは、さらに乾燥しなかった発泡性噴霧乾燥粉末粒子のTgより相当に高かった。閉じ込められた加圧ガスを含有する粒子は、得られた混合物の約20重量%を占めていた。
次いで、実施例2の方法に従って粉末の混合物を凝集させたが、この場合、粉末ベッド深さは約3〜5mm、および加熱板間の距離は約3mmであった。
得られた凝集インスタントコーヒー製品は、該製品を熱水で再構成すると「クラッキング」音が聞こえるほど著しい量の閉じ込められたガスを含有することが観察された。
凝集インスタントコーヒー製品3gを内部直径65mmのビーカー中で85℃の水200cm3で再構成すると、得られたインスタントコーヒー飲料の表面全体を覆う泡の層が生成し、泡の層は数分間持続した。
比較例
定量的インカップ泡試験を使用して実施例2および3の発泡性凝集インスタントコーヒー顆粒により生成される泡の量を測定し、その結果は表2に示している。
Figure 0005237501

Claims (9)

  1. 凝集発泡性コーヒー組成物を形成する方法であって、
    コーヒー組成物の大部分が重量換算で発泡性可溶性コーヒーの粒子からなるコーヒー組成物を凝集するステップを含み、
    前記発泡性可溶性コーヒーの粒子の少なくとも一部は、前記凝集の前に粉砕されておらず、
    前記凝集発泡性コーヒー組成物は、加圧ガスを含有する発泡性可溶性コーヒーの乾燥粒子を含
    前記発泡性可溶性コーヒーの粒子の少なくとも一部は、加圧ガスで満たされた複数の閉気孔が設けられている、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記発泡性可溶性コーヒーの粒子は、可溶性コーヒー抽出物を噴霧乾燥することにより形成され、
    前記噴霧乾燥した粒子は、前記噴霧乾燥による形成と前記コーヒー組成物を凝集するステップとの間に粉砕されないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記コーヒー組成物の凝集ステップは、非再湿潤式の凝集プロセスであることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記コーヒー組成物の凝集ステップは、前記組成物が凝集物を形成する温度まで前記コーヒー組成物を加熱することを含むことを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記コーヒー組成物の含水率は、前記コーヒー組成物の凝集ステップの間に増大されないことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記加熱は、熱伝導により実施されることを特徴とする請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記複数の閉気孔は、超大気圧のガスを含有することを特徴とする請求項に記載の方法。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載の方法により製造されることを特徴とする凝集コーヒー組成物。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の方法により製造される凝集発泡性コーヒー組成物であって、
    前記組成物の少なくとも50重量%は発泡性可溶性コーヒーからなり、
    (i)前記組成物は、定量的インカップ泡試験を使用すると1分後に2.0cm3以上の泡量を示し、および/または
    (ii)前記組成物は、定量的インカップ泡試験を使用すると10分後に0.7cm3以上の泡量を示し、および/または
    (iii)前記組成物は、1分後に存在する泡量の少なくとも40%の泡量を10分後に示し、および/または
    (iv)前記組成物は、0.3cm3/g超の閉気孔容積を有する、
    ことを特徴とする組成物。
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