JP5237029B2 - ロータリー式圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍装置に用いられるロータリー式圧縮機の組立方法に関する。
冷凍装置に用いられるロータリー式圧縮機は、密閉された容器内に、円筒状の内壁面を有したシリンダと、シリンダの中心に対して偏心して設けられたピストンロータと、を備える。
そして、シリンダとピストンロータとの間に形成された圧縮室に、吸入ポートから冷媒が供給され、ピストンロータの回転により圧縮室容積が減少して、冷媒を圧縮して吐出ポートから吐出する。
このような圧縮機において、シリンダおよびピストンロータを複数組備える、多気筒タイプのものがある。多気筒タイプの圧縮機は、容器内に、複数組のシリンダおよびピストンロータを、容器の軸線方向に沿って並べて配置し、各組のピストンロータを、一本のシャフトに固定して設けている。
ところで、多気筒タイプの圧縮機を組み立てる際には、図6に示すように、軸方向に間隔を隔てて複数のピストンロータ(図示無し)を備えたシャフト1と、各ピストンロータの外周側に対向した複数のシリンダ2と、複数のシリンダ2に対しシャフト1を回転自在に指示する軸受け3、3とを予め一体化してユニット5としておき、このユニット5を、容器6内にセットする。
このとき、容器6は、ベース治具7上にセットされ、容器6内に位置するシリンダ保持治具8に、前記のユニット5を保持させた状態とする。
この状態で、容器6に形成された開口部6aから、シリンダ2内に冷媒を送り込むためのパイプ9の先端をシリンダ2に圧入し、しかる後、シリンダ2を容器6に溶接等により一体に固定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−37757号公報(図6)
しかしながら、上記したような従来の手法によれば、パイプ9をシリンダ2に圧入する際には、ユニット5は、下段側のシリンダ2Bが、ピン8a等によりシリンダ保持治具8に位置決め固定されている。
この状態で、上段側のシリンダ2Aにパイプ9を圧入すると、圧入力を、シリンダ保持治具8に固定された下段側のシリンダ2Bで受けることになる。ユニット5を構成する上段側のシリンダ2Aと下段側のシリンダ2Bとは、図示しないボルト等で一体に連結されている。上段側のシリンダ2Aへのパイプ9の圧入力が、上段側のシリンダ2Aと下段側のシリンダ2Bとを連結するボルト等の締結力を上回った場合、上段側のシリンダ2Aへのパイプ9の圧入力と、下段側のシリンダ2Bがピン8aを介してシリンダ保持治具8から受ける逆方向の力とにより、上段側のシリンダ2Aと下段側のシリンダ2Bとが、シャフト1の軸方向に直交する方向に相対的にズレることがある。上段側のシリンダ2Aと下段側のシリンダ2Bとがズレると、上段側のシリンダ2Aと下段側のシリンダ2Bのうち、本来の位置から芯ズレしたものがピストンロータ(図示無し)と干渉し、動作時に異音が発生したり、ピストンロータの回転がロックしてしまう等の不具合が生じる。
特許文献1に記載の技術においては、下段側のシリンダ2Bに挿入されるパイプ9の外径形状を、先端から一定距離をおいて小さくする工夫がなされているが、これは、パイプ9の圧入荷重のバラツキを抑えるためであり、上記とは問題が異なる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、パイプの圧入時に、シリンダの芯ズレを起こすことのない、ロータリー式圧縮機の組立方法を提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明は、内部に冷媒が供給される複数組のシリンダと、それぞれのシリンダ内でシリンダの中心に対して偏心して回転駆動される、シリンダ内径よりも小さな外径を有したピストンロータと、がケース内に設けられたロータリー式圧縮機の組立方法であって、ケース内に複数組のシリンダおよびピストンロータを挿入配置する第一の工程と、下段側のシリンダを第一の固定手段により位置決め固定した状態で、シリンダ内に冷媒を供給するためのパイプを下段側のシリンダに圧入する第二の工程と、第一の固定手段による下段側のシリンダの位置決め固定を解放するとともに、第二の固定手段により上段側のシリンダを固定する第三の工程と、上段側のシリンダにパイプを圧入する第四の工程と、
を備えることを特徴とする。
これにより、パイプを下段側のシリンダに圧入する第二の工程では、下段側のシリンダが第一の固定手段により位置決め固定されているので、上段側のシリンダと、下段側のシリンダとで相対的な芯ズレが生じるのを回避できる。また、上段側のシリンダにパイプを圧入する第四の工程では、上段側のシリンダが第二の固定手段により固定されているため、上段側のシリンダと、下段側のシリンダとで相対的な芯ズレが生じるのを回避できる。
ここで、下段側のシリンダを位置決め固定する第一の固定手段としては、治具等を用いることができる。
上段側のシリンダを固定する第二の固定手段としては、ケースと上段側のシリンダとを溶接して上段側のシリンダを固定するとともに、ケースをケース保持治具により保持することができる。これにより、上段側のシリンダは、ケースを介してケース保持治具によって固定される。
また、上段側のシリンダを固定する第二の固定手段として、治具を用いることもできる。
本発明によれば、上段側のシリンダと、下段側のシリンダとで芯ズレが生じるのを回避できる。これにより、シリンダとピストンロータが干渉して動作時に異音が発生したり、ピストンロータの回転がロックしてしまう等の不具合が生じるのを確実に回避できる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
〔第一の実施形態〕
図1は、本実施の形態におけるロータリー式の圧縮機10の構成を示す図である。
この図1に示すように、圧縮機10は、図1において上下方向に中心軸を有した円筒状の密閉型のケース11内に、ディスク状のシリンダ20A、20Bが上下2段に設けられた、いわゆる2気筒タイプである。シリンダ20A、20Bの中央部には、それぞれ、上下方向に軸線を有した円筒状のシリンダ内壁面20Sが形成されている。
シリンダ20A、20Bの内方には、シリンダ内壁面20Sの内径よりも小さな外径を有したピストンロータ21A、21Bが配置されている。ピストンロータ21A、21Bのそれぞれは、ケース11の中心軸に沿ったシャフト23の偏心部に挿入固定されている。これにより、シリンダ20A、20Bのシリンダ内壁面20Sとピストンロータ21A、21Bの外周面との間には、それぞれ三日月状の断面を有した空間Rが形成されている。
ここで、上段側のピストンロータ21Aと、下段側のピストンロータ21Bとは、その位相が互いに異なるように設けられている。
また、上下のシリンダ20A、20Bの間には、ディスク状の仕切板24が設けられている。仕切板24により、上段側のシリンダ20A内の空間Rと、下段側のシリンダ20Bの空間Rとが互いに連通せずに圧縮室R1と圧縮室R2とに仕切られている。
図2に示すように、上下のシリンダ20A、20Bには、圧縮室R1、R2を、それぞれ2つに区切るブレード25が設けられている。ブレード25は、シリンダ20A、20Bのそれぞれにおいて、シリンダ20A、20Bの径方向に延在して形成された挿入溝26に、ピストンロータ21A、21Bに対して接近・離間する方向に進退自在に保持されている。そして、ブレード25は、その後端部25aが、コイルバネ28によって押圧されており、先端部25bがピストンロータ21A、21Bに常に押し付けられている。
図1に示したように、シャフト23は、上下のシリンダ20A、20Bにボルト29によって固定された上下の軸受け29A、29Bにより、その軸線周りに回動自在に支持されている。これにより、シャフト23が回転すると、上下のピストンロータ21A、21Bがシリンダ20A、20B内で、偏心転動する。このとき、ブレード25は、コイルバネ28により押圧されているため、先端部25bがピストンロータ21A、21Bの動きに追従して進退し、ピストンロータ21A、21Bに常に押し付けられる。
シャフト23は、軸受け29Aから上方に突出して延びており、その突出部には、シャフト23を回転させるためのモータ36のモータ回転子37が一体に設けられている。モータ回転子37の外周部に対向して、モータ固定子38が、ケース11の内周面に固定して設けられている。
ケース11の側方には、シリンダ20A、20Bの外周面に対向する位置に、開口部12A、12Bが形成されている。この開口部12A、12Bには、筒状のスリーブ13A、13Bが挿入され、ロウ付けにより固定されている。スリーブ13A、13Bの他端は、ケース11の外部に突出している。シリンダ20A、20Bには、開口部12A、12Bに対向した位置に、シリンダ内壁面20Sの所定位置まで連通する吸入ポート30A、30Bが形成されている。そして、吸入ポート30A、30Bには、筒状のパイプ17A、17Bの先端部がスリーブ13A、13Bを通して挿入されている。このパイプ17A、17Bの後端は、ケース11の外部に突出したスリーブ13A、13Bの他端とほぼ同位置に位置している。
ケース11の外部に、圧縮機10に供給するに先立ち冷媒を気液分離するためのアキュムレータ14が、ステー15を介してケース11に固定されている。
アキュムレータ14には、アキュムレータ14内の冷媒を圧縮機10に吸入させるための吸入管16A、16Bが設けられている。吸入管16A、16Bの先端部は、パイプ17A、17Bに挿入されている。そして、これら吸入管16A、16Bの先端部、パイプ17A、17Bの後端部、スリーブ13A、13Bの他端は、その全周がロウ付け固定されている。
このような圧縮機10においては、アキュムレータ14の吸入口14aからアキュムレータ14内に冷媒を取り込み、アキュムレータ14内で冷媒を気液分離して、その気相を吸入管16A、16Bから、パイプ17A、17B、シリンダ20A、20Bの吸入ポート30A、30Bを介し、シリンダ20A,20Bの内壁面20Sの内部空間である圧縮室R1、R2に供給する。
そして、ピストンロータ21A、21Bの偏心転動により、圧縮室R1、R2の容積が徐々に減少して冷媒が圧縮される。シリンダ20A、20Bの所定の位置には、冷媒を吐出する吐出穴(図示無し)が形成されており、この吐出穴にはリード弁(図示無し)が備えられている。これにより、圧縮された冷媒の圧力が高まると、リード弁を押し開き、冷媒をシリンダ20A、20Bの外部に吐出する。吐出された冷媒は、上下のマフラー室41を経て、ケース11の上部に設けられた吐出口42から外部の図示しない配管に排出される。
次に、上記のような圧縮機10の組み立て方法について説明する。
図3(a)に示すように、ケース11は、上下の密閉蓋を取り付けない状態とし、ベース治具70上にセットする。ここで、ベース治具70には、ケース11の内部に、下段側のシリンダ20Bを位置決め固定するためのシリンダ保持治具71が一体に設けられている。
一方、ピストンロータ21A、21Bが一体化されたシャフト23と、シリンダ20A、20Bと、仕切板24、軸受け29A、29Bとを、事前に組み立ててユニット80としておく。
そして、ケース11の内部に、ユニット80をセットする。このとき、ユニット80を構成する下段側のシリンダ20Bに形成された図示しないピン穴に、シリンダ保持治具71に設けられたピン72を挿入し、これによって下段側のシリンダ20B、すなわちユニット80をシリンダ保持治具71に位置決め固定する。
下段側のシリンダ20Bにおいて、ケース11に予めロウ付け固定されたスリーブ13Bを通して、パイプ17Bをシリンダ20Bの吸入ポート30Bに圧入する。このとき、下段側のシリンダ20Bは、ピン72によりシリンダ保持治具71に位置決め固定されているため、パイプ17Bを圧入するときの力は、そのまま下段側のシリンダ20Bで受けることができ、上段側のシリンダ20Aと、下段側のシリンダ20Bとの間で相対的な芯ズレは生じない。
次いで、ケース11の外側から溶接位置W2においてスポット溶接を行い、ケース11と、上段側のシリンダ20Aとを溶接する。これにより、上段側のシリンダ20Aはケース11に固定された状態となる。
この後、一体化されたケース11および上段側のシリンダ20A(ユニット80)とを、シリンダ保持冶具71から解放する。続いて、図3(b)に示すように、ケース11を、ケース11自体を位置決め固定するケース保持冶具73に保持させる。
この状態で、上段側のシリンダ20Aにおいて、ケース11に予めロウ付け固定されたスリーブ13Aを通して、パイプ17Aをシリンダ20Aの吸入ポート30Aに圧入する。このとき、上段側のシリンダ20Aは、既に溶接によりケース11に固定されており、ケース11はケース保持治具73に保持されているため、パイプ17Aを圧入するときの力は、そのまま上段側のシリンダ20Aおよびケース11で受けることができ、上段側のシリンダ20Aと、下段側のシリンダ20Bとの間で相対的な芯ズレが生じるのを回避できる。
この後は、図1に示したように、モータ36のモータ回転子37、モータ固定子38等、ケース11内に配置する他の部品を組み付け、ケース11の上下に密閉蓋を取り付け、アキュムレータ14を装着することで、圧縮機10が完成する。
上述したような圧縮機10によれば、下段側のシリンダ20Bをシリンダ保持治具71に位置決め固定した状態で、下段側のシリンダ20Bにパイプ17Bを圧入することで、パイプ17Bを圧入するときの力を、そのまま下段側のシリンダ20Bで受ける。
その後、シリンダ保持治具71による下段側のシリンダ20Bの位置決め固定を解放し、ケース11と上段側のシリンダ20Aとを溶接して上段側のシリンダ20Aを固定するとともに、ケース11をケース保持治具73で保持した状態で、上段側のシリンダ20Aにパイプ17Aを圧入することで、パイプ17Aを圧入するときの力を、そのまま上段側のシリンダ20Aで受けるようにした。
これにより、上段側のシリンダ20Aと、下段側のシリンダ20Bとの間で相対的な芯ズレが生じるのを回避でき、シリンダ20A、20Bとピストンロータ21A、21Bが干渉して動作時に異音が発生したり、ピストンロータ21A、21Bの回転がロックしてしまう等の不具合が生じるのを確実に回避できる。
〔第二の実施形態〕
次に、本発明にかかる第二の実施形態における圧縮機10の組み立て方法について説明する。以下の説明においては、上記第一の実施形態と異なる構成について説明を行い、上記第一の実施形態と共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
まず、下段側のシリンダ20Bへのパイプ17Bの圧入工程は、上記第一の実施形態と同様に行う。
すなわち、図4(a)に示すように、ケース11は、上下の密閉蓋を取り付けない状態とし、ベース治具70上にセットする。ここで、ベース治具70には、ケース11の内部に、下段側のシリンダ20Bを位置決め固定するためのシリンダ保持治具71が一体に設けられている。
一方、ピストンロータ21A、21Bが一体化されたシャフト23と、シリンダ20A、20Bと、仕切板24、軸受け29A、29Bとを、事前に組み立ててユニット80としておく。
そして、ケース11の内部に、ユニット80をセットする。このとき、ユニット80を構成する下段側のシリンダ20Bに形成された図示しないピン穴に、シリンダ保持治具71に設けられたピン72を挿入し、これによって下段側のシリンダ20B、すなわちユニット80をシリンダ保持治具71に位置決め固定する。
下段側のシリンダ20Bにおいて、ケース11に予めロウ付け固定されたスリーブ13Bを通して、パイプ17Bをシリンダ20Bの吸入ポート30Bに圧入する。このとき、下段側のシリンダ20Bは、ピン72によりシリンダ保持治具71に位置決め固定されているため、パイプ17Bを圧入するときの力は、そのまま下段側のシリンダ20Bで受けることができ、上段側のシリンダ20Aと、下段側のシリンダ20Bとの間で相対的な芯ズレは生じない。
次いで、上段側のシリンダ20Aにパイプ17Aの圧入を、以下のようにして行う。
すなわち、まずシリンダ保持治具71による下段側のシリンダ20Bの位置決め固定を解放する。その後、図4(b)に示すように、ケース11およびユニット80を、ベース治具70上にセットする。ここで、ベース治具70には、ケース11の内部に、上段側のシリンダ20Aを位置決め固定するためのシリンダ保持治具74が一体に設けられている。シリンダ保持治具74は、上方に延びる延出部74aを備え、延出部74aの上端部に上方に突出するピン75が形成されている。そして、上段側のシリンダ20Aの下面に形成された図示しないピン穴に、シリンダ保持治具74に設けられたピン75を挿入し、これによって上段側のシリンダ20A、すなわちユニット80をシリンダ保持治具74に位置決め固定する。
このように上段側のシリンダ20Aをシリンダ保持冶具74で位置決め固定するため、図5に示すように、下段側のシリンダ20Bの外周部には、シリンダ保持治具74の延出部74aとの干渉を防ぐため内周側に凹となる逃げ76が形成されている。なお、下段側のシリンダ20Bと干渉することなく上段側のシリンダ20Aを位置決め固定できるのであれば、シリンダ保持治具74の延出部74aおよび逃げ76の配置や形状については何ら限定する意図はない。
この状態で、上段側のシリンダ20Aにおいて、ケース11に予めロウ付け固定されたスリーブ13Aを通して、パイプ17Aをシリンダ20Aの吸入ポート30Aに圧入する。このとき、上段側のシリンダ20Aは、ピン75によりシリンダ保持治具74に位置決め固定されており、またシリンダ保持治具71による下段側のシリンダ20Bの位置決め固定を解放しているため、パイプ17Aを圧入するときの力は、上段側のシリンダ20Aのみで受けることができ、上段側のシリンダ20Aと、下段側のシリンダ20Bとの間で相対的な芯ズレは生じない。
この後は、ケース11と、上段側のシリンダ20Aまたは下段側のシリンダ20Bとを溶接する。なお、ケース11と下段側のシリンダ20Bとを溶接する場合には、下段側のシリンダ20Bにパイプ17Bを圧入した直後に溶接を行っても良いし、上段側のシリンダ20Aにパイプ17Aを圧入した後でも良い。さらに、図1に示したように、モータ36のモータ回転子37、モータ固定子38等、ケース11内に配置する他の部品を組み付け、ケース11の上下に密閉蓋を取り付け、アキュムレータ14を装着することで、圧縮機10が完成する。
上述したような圧縮機10によれば、下段側のシリンダ20Bをシリンダ保持治具71に位置決め固定した状態で、下段側のシリンダ20Bにパイプ17Bを圧入することで、パイプ17Bを圧入するときの力を、そのまま下段側のシリンダ20Bで受ける。
その後、シリンダ保持治具71による下段側のシリンダ20Bの位置決め固定を解放し、上段側のシリンダ20Aをシリンダ保持治具74で位置決め固定した状態で、上段側のシリンダ20Aにパイプ17Aを圧入することで、パイプ17Aを圧入するときの力を、上段側のシリンダ20Aのみで受けるようにした。
これにより、上段側のシリンダ20Aと、下段側のシリンダ20Bとの間で相対的な芯ズレが生じるのを回避でき、シリンダ20A、20Bとピストンロータ21A、21Bが干渉して動作時に異音が発生したり、ピストンロータ21A、21Bの回転がロックしてしまう等の不具合が生じるのを確実に回避できる。
なお、上記実施の形態において、圧縮機10の構成について説明したが、本願発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、各部の構成は適宜変更などを加えることが可能である。
また、上記では、二組のシリンダ20A、20Bとピストンロータ21A、21Bとを備える2気筒の圧縮機10を例に挙げたが、3気筒以上の圧縮機にも本発明は適用できる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
本実施の形態におけるロータリー式圧縮機の構成を示す断面図である。 圧縮機のシリンダおよびピストンロータを示す図であり、圧縮機の軸線に直交した面における断面図である。 第一の実施形態における圧縮機の組み立て工程を示す図であり、(a)は下段側のシリンダを位置決め固定してパイプを圧入する工程を示す図、(b)は上段側のシリンダをケースに溶接して固定し、パイプを圧入する工程を示す図である。 第二の実施形態における圧縮機の組み立て工程を示す図であり、(a)は下段側のシリンダを治具で位置決め固定してパイプを圧入する工程を示す図、(b)はシリンダ保持治具71による下段側のシリンダ20Bの位置決め固定を解放した後、上段側のシリンダを治具で位置決め固定し、パイプを圧入する工程を示す図である。 図4(b)の状態で、シリンダを平面視した状態を示す図である。 従来の圧縮機の組み立て工程を示す図である。
符号の説明
10…圧縮機、11…ケース、14…アキュムレータ、16A、16B…吸入管、17A、17B…パイプ、20A、20B…シリンダ、71、74…シリンダ保持治具、72、75…ピン、73…ケース保持冶具、80…ユニット

Claims (3)

  1. 内部に冷媒が供給される複数組のシリンダと、
    それぞれの前記シリンダ内で前記シリンダの中心に対して偏心して回転駆動される、前記シリンダ内径よりも小さな外径を有したピストンロータと、がケース内に設けられたロータリー式圧縮機の組立方法であって、
    前記ケース内に複数組の前記シリンダおよび前記ピストンロータを挿入配置する第一の工程と、
    下段側の前記シリンダを第一の固定手段により位置決め固定した状態で、前記シリンダ内に冷媒を供給するためのパイプを下段側の前記シリンダに圧入する第二の工程と、
    前記第一の固定手段による下段側の前記シリンダの位置決め固定を解放するとともに、第二の固定手段により上段側の前記シリンダを固定する第三の工程と、
    上段側の前記シリンダに前記パイプを圧入する第四の工程と、
    を備えることを特徴とするロータリー式圧縮機の組立方法。
  2. 前記第三の工程では、前記第二の固定手段として、前記ケースと上段側の前記シリンダとを溶接して上段側の前記シリンダを固定するとともに、前記ケースをケース保持治具により保持することを特徴とする請求項1に記載のロータリー式圧縮機の組立方法。
  3. 前記第三の工程では、前記第二の固定手段としての治具により上段側の前記シリンダを位置決め固定することを特徴とする請求項1に記載のロータリー式圧縮機の組立方法。
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