図1は、本発明の実施の形態に係る通信装置の第1実施例を示すブロック図であり、電力線通信(PLC)と無線LAN(WLAN)により通信可能な一般家庭における通信システムを構成している。分電盤2によって引き込まれた単相三線電力線4には、PLCモデム6によって光ケーブル8から導かれた通信信号が合成され、電力線10として家庭内に配線される。PLCモデム6は、さらに家庭内において電力線10に合成された通信信号を分波し、光ファイバ8にのせて外部に送る。これによって、家庭内と外部との間の上り下りの通信が可能となる。 電力線10は、家庭内の各室に配線されるが、図1では、その代表として例示的にA室12とB室14を図示している。A室12には通信システム内で通信可能な種々の機器が存在するが、その代表として図1ではエアコン16、テレビ18および携帯電話20を図示している。一方、B室14も通信システム内で通信可能な種々の機器が存在するが、その代表として図1ではサーバ22および冷蔵庫24を図示している。具体的には、エアコン16はPLC通信および無線LAN通信が可能な構成である。また、テレビ18および携帯電話20は無線LAN通信が可能な構成である。さらに、サーバ22および冷蔵庫24はPLC通信が可能な構成となっている。 従って、例えばエアコン16とサーバ22は電力線10によって通信可能であるとともに、エアコン16とテレビ18
は無線LANの電波26により通信可能である。これによって、テレビ18はエアコン16の中継によりサーバ22と通信可能となっている。
エアコン16は、取り付け部15によって室内上部に取り付けられるとともに、単相三線の200Vコンセントに接続されたプラグ17を通じて電力線10に接続されている。エアコン本来の機能を果たす部分への給電制御を行うパワーマネジメント部28は、エアコン16内部に設けられたPLCノイズフィルタ30を介して電力線10に接続されている。このPLCノイズフィルタ30は、エアコン本来の機能による電気的ノイズが電力線10に乗らないよう通信周波数帯域についてはパワーマネジメント部28を電力線10から遮断しつつ、電力供給に必要な周波数帯域の電流は導通させるものである。 パワーマネジメント部28はスイッチ群を含む電源回路であり、エアコン全体の動作を制御するエアコンCPU32、モータやフラップなどのアクチュエータ34を制御しているメカ制御部36、温度をはじめとする室内外内状況やエアコン自身の動作をモニタするための各種センサ部38、およびエアコン専用赤外リモコン40からの赤外線信号42を受信する赤外線受信部44に給電する電圧および給電の有無を制御している。 パワーマネジメント部28は、エアコン休止状態では赤外線受信部44およびエアコンCPU32に待機のための給電を行うとともに、メカ制御部36および各種センサ38には給電しない。また、エアコンを機能させる際には、赤外線通信部44またはエアコンCPUからの信号に応じ、適宜メカ制御部36および各種センサ38に給電する。
PLC兼WLAN制御IC46はPLC送受信部48を通じて電力線10に接続される。このように200Vコンセントに差し込まれたプラグ17によりエアコン16内に導かれた電力線10は、エアコン16内部で分岐させられ、エアコン本来の機能部への給電はPLCノイズフィルタ30を介して行われるとともに、PLC兼WLAN制御IC46には通信信号を通すために直接接続されている。 PLC送受信部48は電力と通信信号を分波し、電力はIC電源部50に送られてIC各部に給電されるとともに、通信信号はメモリバス52を通じてIC各部とやりとりされる。PLC兼WLAN制御IC46の全体的な制御はIC内CPU54が行うが、その機能は必要最低限のものに限られ、実質的な機能の実行はIC各部に分担させられている。例えば、携帯電話20の情報をサーバ22に伝える場合、携帯電話20からの電波26を受信した電波送受信部56は通信信号を無線LAN送受信部58を介してPLC兼WLAN制御IC46に入力するが、以後の機能は次のようにして行われる。すなわち、無線LAN送受信部58は、入力された通信信号をメモリバス52を介してSRAM60に一時記憶し、PLC送受信部48はメモリバス52を介してSRAM60から通信信号を読み出してサーバ22に送信する。IC内CPU54はこれらの機能に必要なアドレス指定やタイミング調整を行う。
以上のようにして、通信信号の受信先MACアドレスがエアコン16に関連しないものであることがIC内CPU54で確認された場合は、PLC兼WLAN制御IC46は、単にこの通信信号を中継する役割を受け持つ。また、単なる中継だけでなく、通信信号をSRAM60に一時退避させたりメモリインターフェース62を介してストリーミング通信データなどを大容量の外部メモリ64に蓄積させたりすることにより、通信タイミングの調整を行うこともできる。 このように、通信信号の中継を行うPLC兼WLAN制御IC46がエアコン16に設けられている意義は次のとおりである。すなわち、エアコン16は一般にA室16の天井近くの部屋全体の見通しの良い部分に設けられているため、無線LANの中継基地としては電波をさえぎらない位置にあり、A室16内のどの場所にある機器との間の無線LAN通信が可能となる。また、エアコン16は必ずコンセントからの給電を受け、またコンセントからのプラグ17の抜き差しが行われる可能性も低いので、無線LANを通じて授受する通信信号を安定してPLC通信により家庭内に中継できる。 さらに、エアコン16は通常200Vコンセントから給電を受けるので、後述するように単相三線電力線のいずれの電圧線との間でもPLC通信を行うことができる。なお、部屋全体の見通しの良い無線LAN中継基地として機能するエアコン16は、上記のようなPLCと無線LANとの間の中継だけでなく、例えばテレビ18と携帯電話20との間の無線LAN同士の中継を行うことも可能である。
エアコン16は、エアコン専用赤外リモコン40だけでなく、ユニバーサル無線LANリモコン66によっても制御可能である。ユニバーサル無線LANリモコン66は無線電波26により複数の機器を制御可能なものであって、例えばテレビ18の制御が可能であるとともに、エアコン16の制御も可能となっている。 ユニバーサル無線LANリモコン66の操作によりエアコン制御のための電波26が電波送受信部56に送信されるとこれが無線LAN送受信部58に送られてSRAM60に一時記憶される。同時に、IC内CPU54において、受信した信号のMACアドレスが外部メモリ64に記憶されたエアコン固有MACアドレス68と照合され、これが一致するとホストインターフェース70はSRAM60からエアコン制御信号を読み出し、これをエアコンCPU32に送信する。一方、エアコン制御信号がエアコンのオン信号であれば、その旨を直接パワーマネジメント部28にも送る。これらによって、エアコンの機能に必要な給電と制御信号に基づくエアコンの制御が行われる。
エアコン16の制御は上記の他、PLC通信によって行うことができる。例えば、家庭内に空調集中管理コントローラを設け、このようなコントローラから電力線10にエアコン制御信号を送ると、PLC送受信部48はこれを検出してSRAM60に一時記憶させる。同時に、IC内CPU54において、受信した信号のMACアドレスが外部メモリ64に記憶されたエアコン固有MACアドレス68と照合され、これが一致するとホストインターフェース70はSRAM60からエアコン制御信号を読み出し、これをエアコンCPU32および必要に応じてパワーマネジメント部28に送信する。 光ケーブル8を通じて外部から送られてくるエアコン制御信号についても、上記と同様にして、これをPLC兼WLAN制御IC46からエアコンCPU32および必要に応じてパワーマネジメント部28に送信することによってエアコンの遠隔制御を行うこともできる。具体的には、エアコンの管理を請け負う基地局や、外出先からの携帯電話からインターネット経由でエアコンの遠隔制御を行うことができる。また、このような下り方向の信号による制御だけでなく、エアコンが正常に動作しているかどうかを上り方向の信号により監視することも可能である。さらに、外部機関や外出先の携帯電話からPLC兼WLAN制御IC46を介した無線LAN通信により、テレビ18などの室内機器にアクセスし、番組の配信や番組録画の指示などを行うことができる。
図2は、図1の実施例における単相三線電力線によるPLC配線の詳細およびノイズ対策を示す回路ブロック図である。図1と同じ部分には同じ番号を付し、原則として説明は省略する。図1において分電盤に引き込まれている電力線4は、図2において、第一外線82、第二外線84および中性線86の三線に分けて図示されている。これに対応して、家庭内に配線される電力線10も、図2において、第一外線88、第二外線90および中性線90の三線に分けて図示されている。 PLCモデム6は、図1では電力線10の途中に図示されているが、機能的には、図2のように電力線10の中性線92とアースを共通にするとともに、これに対して光ケーブル8の通信信号を同相で第一外線88、第二外線90にカプリングするものである。つまり、高周波である通信信号はそれぞれ第一外線88および第二外線90と導通状態にあるが、低周波的にはPLCモデム6の存在にかかわらず第一外線88と第二外線90は互いに絶縁状態にある。このカプリング関係の詳細は後述する。
サーバ22は、第二外線90と中性線92から取られた100Vコンセントに接続されるPLC分波合成部92を内蔵している。このPLC分波合成部92は、図1のPLC送受信部と同様にして電力と通信信号を分波合成するものであって、第二外線90と中性線からの電力をサーバ各部に給電するとともに、通信信号を第二外線90と中性線92にカプリングして授受する。 パソコン94は通常の構成のものであり、PLCモジュール96を介して第一外線88と中性線92から取られた100Vコンセントに接続される。PLCモジュール96は、PLC分波合成部92と同様にして電力と通信信号を分波合成するものであって、第一外線88と中性線からの電力を電力ケーブル98に出力するとともに、LANケーブル100を通じてやり取りされる通信信号を第一外線88と中性線92にカプリングする。電力ケーブル98は通常のACアダプターを含み、パソコン94の通常の電力端子に接続される。また、LANケーブル100はパソコン94の通常のLANポートに接続される。
以上のように、PLCモデム6は光ケーブル8の通信信号を第一外線88および第二外線90に同相でカプリングしているので、第二外線90と中性線92から取られた100Vコンセントおよび第一外線88と中性線92から取られた100Vコンセントのいずれに接続された機器であっても、通信速度を損なわずに光ケーブル8を通じた通信が可能となる。 また、PLCモデム6を通じ、第一外線88および第二外線90が高周波的には導通状態にあるので、第二外線90と中性線92から取られた100Vコンセントと第一外線88と中性線92から取られた100Vコンセントとの間でも通信速度を損なわないPLC通信が可能となる。
エアコン16は、第一外線88および第二外線90から取られた200Vコンセントに差し込まれたプラグ17から給電を受け、プラグから導かれた第一外線102および第二外線104がエアコン16内部で引き回されている。そして、PLC兼WLAN制御IC46におけるPLC送受信部48は、PLC兼WLAN制御IC46内で扱われる通信信号を同相で第一外線102および第二外線104にカプリングしている。 この結果、第二外線90と中性線92から取られた100Vコンセントおよび第一外線88と中性線92から取られた100Vコンセントのいずれに接続された機器であっても、通信速度を損なわずにエアコン16との家庭内でのPLC通信が可能となる。 また、PLC送受信部48を通じ、第一外線88および第二外線90が高周波的には導通状態にあるので、エアコン16の中継により、第二外線90と中性線92から取られた100Vコンセントと第一外線88と中性線92から取られた100Vコンセントとの間でも通信速度を損なわずに分電盤2の内側における家庭内でのPLC通信が可能となる。
このようなエアコン16のPLC送受信部48の存在は、図2のようなPLCモデム6が備えられておらず、代わりに第一外線88および第二外線90の一方と中性線92のみの間でしか光ケーブル8の信号をカプリングしていない通常のPLCモデムが採用されている家庭においても利点が大きい。 エアコン16のPLC送受信部48の存在により、PLCモデム6のような構成がなくても、上記のようにエアコン16の中継によって第二外線90と中性線92から取られた100Vコンセントと第一外線88と中性線92から取られた100Vコンセントとの間での通信速度を損なわない家庭内PLC通信が可能となるからである。
さらに、第二外線90と中性線92から取られた100Vコンセントおよび第一外線88と中性線92から取られた100Vコンセントのいずれに接続された機器であっても、エア
コン16のPLC送受信部48における第一外線102と第二外線104との高周波カプリングによる中継があるので、上記のような通常のPLCモデムを介した光ケーブル8による外部との通信が可能となる。 このような第一外線88および第二外線90の間のカプリングは本発明のエアコンを各部屋に設置することにより家庭内の複数個所において行うことができるので、家庭内の随所で最も近い箇所において中継を受けることができ、カプリング箇所からの配線長が長くなることによる通信速度の低下を避けることができる。
図2の構成は、さらに、エアコン16を無線LANおよびPLCの中継地点とすることによる通信機能とエアコン本来の機能との干渉について配慮している。既に説明したPLCノイズフィルタ30はそのために設けられている機能の一つである。 電波漏洩シールド106は、エアコン16内部に引き回される第一外線102と第二外線104から通信用の高周波が電波として漏洩することを防止するものであり、具体的には、エアコン16内部に引き回される第一外線102と第二外線104をシールド線で構成するものである。これによって、PLCによる電波ノイズがA室12内におけるラジオなど無線機器に悪影響を与えないようにするとともに、エアコン内の各種センサ38などへのノイズ源となることを防止している。この配慮は、エアコンのように室内の見通しの良いところに電波ノイズ源が出現することを防止する上で意味がある。
一方、発生ノイズシールド108はエアコン本来の機能によって発生するノイズがPLC通信に悪影響を与えるのを防止するものである。家庭内における種々の機器は、PLC通信へのノイズ源となって通信障害や通信速度低下の原因になることが知られているが、エアコンもその一つである。本発明では、このようなノイズ発生源の近傍にPLC機能部を配置することになるので、発生ノイズシールド108でパワーマネジメント部28、メカ制御部36およびアクチュエータ34を電磁的に囲うことにより、スイッチ、インパータ、モータなどから発生するノイズを遮蔽している。発生ノイズシールド108は、無線LANのアンテナに対する悪影響の低減にも有用である。 また、対外部乱電波シールド110で各種センサ38を電磁的に囲うことにより、PCL通信や無線LANにより発生する電波が各種センサ38の能力を損なうことを防止している。 さらに、対外乱シールド112をPLC兼WLAN制御IC46に施すことにより、外乱の巣のようなエアコン内にあえてPLC兼WLAN制御IC46設けることによる不都合を防止している。 なお、以上の通信機能とエアコン本来の機能との干渉に関する種々の方策は、そのうちの一つのみを採用してもよく、また複数のものを組み合わせて併用してもよい。
図3は、図2におけるPLCモデム6およびPLC送受信部48の詳細を関連する部分とともに示す回路ブロック図である。図2と同じ部分には同じ番号を付し、原則として説明は省略する。図2では省略しているが、周知のように単相三線電力線における中性線86は、家庭に引き込む前に接地122が取られている。 PLCモデム6は、光ケーブル信号とLANケーブル信号との変換を行うコンバータ124を有するが、その接地線126は家庭内に引き込まれた中性線96と共通になっている。また、コンバータ124と第一外線88、第二外線90は、それぞれ高周波カプラー128および130で接続され、接地線126を基準とする通信信号を同相で第一外線88、第二外線90にカプリングしている。また、高周波カプラー128および130は、第一外線88と第二外線90との間の通信信号をカプリングする機能も果たしている。
PLC送受信部48は、PLCモデム132を有し、第一外線102と第二外線104をIC電源部50に直結している。PLCモデム132は、さらに、PLCを介した信号とPLC兼WLAN制御IC46内でメモリバス52を通じて処理される信号とのインターフェース134を有する。インターフェース134におけるPLCを介した信号の接地線134はエアコン16内の接地レベルに適宜接続される。インターフェース134と第一外線102、第二外線104は、それぞれ高周波カプラー136および138で接続され、接地線134を基準とする通信信号を同相で第一外線102、第二外線104にカプリングしている。また、高周波カプラー136および138は、エアコン16外部の第一外線88と第二外線90との間の通信信号をカプリングする機能も果たしている。
図4は、本発明の実施の形態に係る通信装置の第2実施例を示すブロック図である。第2実施例も、エアコンを中継基地として単相三線電力線によるPLC通信および無線LAN通信を行う一般家庭における通信システムを構成しており、基本的には第1実施例と同様のものである。以下、第1実施例との関係を中心に第2実施例について説明する。また、第1実施例と対応する構成については同一の番号を付し、必要がない限り説明は省略する。 第2実施例におけるエアコン16は、室内機142および室外機144を有し、それぞれ室内機メインCPU146および室外機メインCPU148により制御されている。室内機メインCPU146および室外機メインCPU148はそれぞれ専用通信部150、152に接続されており、その間を専用通信ラインで結ぶことによって室内機メインCPU146および室外機メインCPU148が協働している。これら室内機メインCPU146、室外機メインCPU148、および専用通信部150、152が、図1のエアコンCPU32に対応する。
室内機142は、室内機メインCPU146によって制御される送風機154および風向フラップ156を有する。これらの送風機154および風向フラップ156は、図1のメカ制御部36およびアクチュエータ34に対応する。また、室内機142は、室内温度センサ142を有するが、これは図1の各種センサ38に対応する。 室内機142には、無線LANとPLCのブリッジ回路160が設けられるが、これは、図1のPLC兼WLAN制御IC46に対応する。ブリッジ回路160は電力線10によるPLC通信によりパソコン162と通信している。また、ブリッジ回路160は電波26を通じて、パソコン164等と通信している。第1実施例と同様にして、PLC経由のパソコン162と無線LAN経由のパソコン164は、ブリッジ回路160を通じて通信可能である。第1実施例と同様、エアコン16の室内機142は、室内の見通しの良い場所に配置されるので無線LANの中継に有用である。
一方、室外機144は、室外機メインCPU148によって制御される送風機166およびコンプレッサ168を有する。また、室外温度センサ170は室外温度を検出し、これを室外機メインCPU148経由で室内機メインCPUに報告している。室外機144は、ブリッジ回路160から離れているので、特にノイズ対策は講じられていない。
図5は、図4における無線LANとPLCのブリッジ回路160の詳細を周辺回路とともに示すブロック図である。図1の第1実施例と対応する構成または図4と同一の構成については同一の番号を付す。 ブリッジ回路160は、メモリバス52との信号のやり取りをする無線LANベースバンド/MAC回路182を有し、ADコンバータ184およびDAコンバータ186を介して外部の高周波LSI188と交信している。高周波LSIにはアンテナ190が接続され、電波の授受を行う。無線LANベースバンド/MAC回路182、ADコンバータ184およびDAコンバータ186が図1の無線LAN送受信部58に対応するとともに、高周波LSI188およびアンテナ190が図1の電波送受信部56に対応する。
また、ブリッジ回路160は電源回路192を介して電力線と交信するPLCモデム194を有する。このPLCモデムは図3の132に対応するが、図5のように電源回路192を介してPLC通信を行うよう構成してもよい。 ブリッジ回路160はの構成は図1のPLC兼WLAN制御IC46に対応し、基本的にその構成は同様なので、その他の説明は省略する。
図6は、図1の第1実施例または図5の第2実施例におけるIC内CPUの基本機能を示すフローチャートであり、エアコンの電源プラグが200V電源コンセントに差し込まれることによってスタートする。 フローがスタートすると、まずステップS1でエアコン内部における通信関連の接続およびアドレスのチェックが行われる。次いでステップS4では、PLC経由で通信信号が受信されているかどうかチェックし、受信があればステップS6に進んで信号のMACアドレスをチェックし、エアコンに関する通信信号かどうか判別する。
PLC経由で受信された信号がエアコン関連であることがステップS6で検出されない場合、その信号は単にエアコンを経由するだけの信号であるからステップS8に進み、これを無線LAN経由で通信する処理を行ってステップS10に移行する。一方、ステップS4でPLC経由での信号が受信されていなければ直接ステップS10に移行する。 ステップS10では、無線LAN経由で通信信号が受信されたかどうかチェックする。受信があればステップS12に進んで信号のMACアドレスをチェックし、エアコンに関する通信信号かどうか判別する。
無線LAN経由で受信された信号がエアコン関連であることがステップS12で検出されない場合、その信号は単にエアコンを経由するだけの信号であるからステップS14に進み、信号のMACアドレスをチェックして、無線LANアドレスに関する通信信号かどうか判別する。 そして、無線LANアドレスに関する信号でなければ、その信号はエアコンを経由してPLC出力されるべき信号であるからステップS16に進み、これをPLC経由で通信する処理を行ってステップS4に戻る。
一方、ステップS14で通信信号が無線LANアドレスに関するものであることが検出されたときは、エアコンが無線LAN通信の中継基地として利用されている場合に該当するのでステップS18に進み、無線LAN経由で受信した通信信号を無線LAN経由で送信すべき通信処理をしてステップS4に戻る。なお、ステップS10において無線LAN経由でも信号の受信がないことが確認されると直ちにステップS4に戻る。 以上のようにして、ステップS6またはステップS12でエアコン関連の信号であることが検出されない限り、ステップS2からステップS18が繰り返され、エアコン16はPLC通信および無線LAN通信の中継基地として受信した信号をアドレス先に転送する。
これに対し、ステップS6またはステップS12においてエアコン関連の通信信号が受信されたことが検出されるとステップS20に移行する。そして、現在エアコンがオン状態にあるかどうかがチェックされる。そしてオン状態でないと判断された場合は、受信した信号がエアコンをオンするための信号であることを意味するのでステップS22に進み、まずスリープ状態にあるエアコンCPUを起動させる。 そしてステップS24で耐障害前処理を行った後ステップS26に進んでエアコンをオンにする指令を出す。その後ステップS28に進んで耐障害後処理を行った上、エアコンCPUとの通信処理を行ってステップS4に戻る。一方、ステップS20でエアコンが既にオン状態にあることが検出されたときは直接ステップS30に進み、エアコンCPU通信処理を行ってステップS4に戻る。
以下ステップS2からステップS30が繰り返されるので、エアコンに関連する信号を受信したときはいつでもこれに対応する処理が可能となる。 ステップS24およびステップS28は、エアコンをオンする際に通信障害が生じることに対するものであり、エアコンをオンする前に耐障害前処理として通信信号を一時退避させるとともに通信を保留し、エアコンのオン後、耐
障害後処理として電流が安定してから一時退避させておいた通信信号を読出して通信を再開するものであり、その詳細は以下に述べる。
図7は、図6のステップS24からステップS28までの耐障害処理の詳細を示すフローチャートであり、ステップS26のエアコンON指令も含む。フローがスタートすると、まず、ステップS32でPLC通信または無線LAN通信中であるかどうかがチェックされる、そして、通信中でなければステップS26に進んでエアコンをオンするにする指令を出し、直ちにフローを終了する。従ってこの場合、ステップS28における耐障害後処理の部分では何も行われない。 一方、ステップS32で通信中であることが検知されるとステップS34に進み、通信内容がパケット通信であるかどうかチェックする。そしてパケット通信であればステップS36に移行し、SRAM60に一時記憶されていて次に読出し送信するパケットデータの送信処理を禁止する。そしてステップS38に進んでこのパケットデータをSRAM60内に退避記憶させる指示を行うとともに、ステップS40で退避させたデータの送信を保留する。以上のステップS32からステップS40までが、パケット通信の場合におけるステップS24の耐障害前処理に相当する。
そしてフローはステップS26に進んでエアコンをオンする指令を出し、ステップS42に移行する。ステップS42では、エアコンのオンに起因するラッシュ電流等の影響がなくなって電流が安定するのを待つ。なお、ステップS42では、実際に電流をモニタしてもよいし、電流安定に充分な所定時間が経過したかどうかを計時してもよい。 電流が安定するとステップS44に進み、SRAM60に退避させたパケットデータの読み出しを行うとともに、ステップS46で読み出したデータの送信を開始してフローを終了する。ステップ44およびステップS46では、ます退避させた後に読み出したデータの読出しおよび送信を優先し、新たに受信して一時記憶されたデータの送信は退避データの読み出しと送信が完了してから行うようにする。以上のステップS42からステップS46がパケット通信の場合におけるステップS28の耐障害後処理に相当する。
以上のようにして、パケット通信の場合は、エアコンのオン指令と次のパケットデータ送信のタイミングをずらせることにより、エアコンのオン指令に基づくラッシュ電流によりパケットデータが損なわれるのを防止する。 この目的のためには、ステップS36からステップS46に代えて、あるパケットデータの送信を待って、この送信完了直後にエアコンのオン指令を行うべくステップS26のタイミングを調整することによってもよい。但し、この場合は、次のパケットデータの送信タイミングが、エアコン電流が安定するに充分な時間の後に予定されていることが必要である。
一方、ステップS34で通信されているのがパケットデータでない場合はストリーミング通信が行われているものと判断し、ステップS48に移行する。ステップS48では、動画通信において最後に送信したデータを静止画化保持する指示を行う。そして、ステップS50で動画の送信を停止する。以上のステップS32からステップS50までが、パケット通信でない場合、つまりストリーミング通信の場合におけるステップS24の耐障害前処理に相当する。
そしてフローはステップS26に進んでエアコンをオンする指令を出し、ステップS52に移行する。ステップS52では、ステップS42と同様にして、エアコンのオンに起因するラッシュ電流等の影響がなくなって電流が安定するのを待つ。 電流が安定するとステップS54に進み、通信先に静止画を動画に切り替える指示を出すとともに、ステップS56で動画の送信を再開する。以上のステップS52からステップS56がパケット通信でない場合におけるステップS28の耐障害後処理に相当する。
以上のようにして、パケット通信でない場合、すなわち動画にストリーミング通信の場合、受信側において一時的に映像が止まるような状況を作ってその間にエアコンのオン指令を行うことにより、エアコンのラッシュ電流の影響で動画が乱れるのを防止する。これは万全の対策ではないが、ストリーミング通信中にどうしてもエアコンをオンしたい場合における次善策となる。 なお、上記の構成に加え、パケット通信の場合と同様にして通信の合間にエアコンのオン指令を行うことができる場合には、画像を止めずにラッシュ電流の影響を避けることも可能である。この場合には、通信単位の動画データを大容量の外部メモリ64に退避させ、FIFOで読み出して通信を再開する。
図8は、図1の第1実施例におけるエアコンCPU32または図4の大実施例における室内機メインCPU146の基本機能を示すフローチャートであり、エアコンの電源プラグが200V電源コンセントに差し込まれることによってスタートする。 フローがスタートするとまずステップS72においてエアコン各部のチェック処理が行われ、ステップS74でPLC兼WLAN制御IC46を経由してエアコン制御信号を受信したかどうかチェックする。受信がなければステップS76で赤外線受信部44を経由してエアコン制御信号を受信したかどうかチェックする。そしてここでも受信がなければステップS74に戻り、以下いずれかの受信がない限りステップS74とステップS76を繰り返す。
一方、ステップS74とステップS76のいずれかにおいてエアコン制御信号を受信したことが検出されるとステップS78に進み、それがエアコンをオンする旨の指令かどうかチェックする。エアコンON指令であればステップS80に進んでエアコンをオンし、ステップS82に進む。一方、ステップS78でエアコンON指令が検出されなければ直接ステップS82に進む。 ステップS82では、受信された信号がエアコンをオフする旨の指令かどうかチェックする。エアコンOFF指令であればステップS80に進んでエアコンをオフし、ステップS88でエアコンCPUをスリープ状態とする処理を行ってフローを終了する。
一方、ステップS82でエアコンOFF指令が検出されない場合は、エアコンがオン状態になっているときの制御信号であるからステップS86に進んで制御信号に基づくエアコン制御処理を行ってステップS74に戻る。以下、ステップS82でエアコンOFF指令が検出されない限りステップS74からステップS82およびステップS86を繰り返し、各種の信号の受信を待つ。
図9は、本発明の実施の形態に係る通信装置の第3実施例を示すブロック図であり、第1実施例または第2実施例と同様の通信システムを構成している。その構成の大半は第1実施例と共通であるので同一部分には同一番号を付して説明を省略する。 第3実施例が第1実施例と異なるのは、PLC兼WLAN制御IC46がエアコンではなく、A室12内の照明装置202に設けられていることである。パワーマネジメント部204は図1と同様にしてPLCノイズフィルタ経由で電力線10から給電を受け、照明制御部206を制御して照明発光部208を点灯させる。
照度センサ210はA室12の照度を検出し、これを照明CPU212が判別することにより、部屋が暗くなったときに照明制御部206を制御して自動的に照明発光部208を点灯させる。また、照明CPU212は照度センサ210による照明発光部208の発光モニタ結果を演算し、経年変化により照明発光部208の発光効率が落ちたときにこれに供給する電流またはそのデューディーサイクルを増加させるごとく照明制御部206を制御する。 照明装置202は通常は照明スイッチ212によって制御され、その操作を受けたスイッチインターフェース214がパワーマネジメント部204に照明スイッチ212の操作状況を伝達するとともに照明エアコン212にもこれを通知する。
照明装置202は、照明スイッチ212による他、ユニバーサル無線LANリモコン66または、PLC送受信部48経由のA室12外部からの自動または手動の遠隔操作にも対応する。 図9の第3実施例においても、PLC兼WLAN制御IC46が部屋の見通しのよい照明装置202に設けられているため、室内の無線LANの中継基地として機能するとともに、電力線を通じて各所との通信信号の中継が可能となる。
図10は、本発明の実施の形態に係る通信装置の第4実施例を示すブロック図であり、第1実施例から第3実施例と同様の通信システムを構成している。その構成の大半は第1実施例と共通であるので同一部分には同一番号を付して説明を省略する。 第4実施例が第1実施例と異なるのは、PLC兼WLAN制御IC46がエアコンではなく、A室12内の住宅用火災警報器302に設けられていることである。
熱/煙センサ304はA室の12の熱または煙を検出し、これを警報器CPU306が判別することにより、警報制御部308を制御して警報発生部310から室内に警報を発生する。一方、パワーマネジメント部312はPLCノイズフィルタを介することなく直接電力線10と接続されるとともに住宅用火災警報器302の各部に必要な電圧を供給している。このため、警報器CPU306が異常を判別したときは、パワーマネジメント部312を介して、これをA室外部にも通報することができる。また、電力線10からPLC兼WLAN制御IC46を経由して無線LANによりA室12内の他の機器に通報を伝達することもできる。 警報器CPUはホストIF70を介したPLC兼WLAN制御IC46経由の通信によりその機能が正常かどうかのチェックを受けることもできる。
図10の第4実施例においても、PLC兼WLAN制御IC46が部屋の見通しのよい住宅用火災警報器302に設けられているため、室内の無線LANの中継基地として機能するとともに、電力線を通じて各所との通信信号の中継が可能となる。
図11は、本発明の実施の形態に係る通信装置の第5実施例を示すブロック図であり、図1と同様にしてエアコン402を中継基地とする一般家庭の通信システムを構成している。その構成の大半は図1と共通なので同一の部分には同一の番号を付して説明を省略する。 第5実施例が第1実施例と異なるのは、エアコン402に設けられているのがPLC兼WLAN制御ICではなく、LANケーブルと無線LANを中継するLAN制御IC404であることである。すなわち、アコン402には電力線10を介したPLC通信の機能はない。LAN制御IC404の電源部406もエアコン402に引き込まれた電力を受けてIC各部に必要な電圧を供給しているだけである。
PLCに代わり、エアコン402と外部との有線通信は、有線LAN端子408に接続される通常のLANケーブル410によって行われる。また、外部との通信は光ケーブル8の信号を家庭内のLANケーブル網412を流れる信号に変換するコンバータを介して行われる。なお光ケーブル8は電話回線でもよく、この場合通常はADSL通信が利用される。これは、第1実施例でも同様である。 以上のように、エアコンを無線LANの中継基地とする第1実施例の利点は、有線通信ラインがPLCでなく通常のLANケーブル網であっても達成することが可能である。
図12は、本発明の実施の形態に関わる通信装置の第6実施例を示すブロック図である。第6実施例は、ユニバーサルWLANリモコン530に装着された記憶媒体538のデータを、テレビ502、あるいはオーディオ540に送信しながら、送信先の機器にて送信しているファイルを再生させるストリーミング再生に関するものである。以下、図12について説明する。なお、図12にて図1と対応する符号の構成要素についてはその説明を省略しているものがある。図12において、テレビ502はパワーマネジメント28が電力線10からの電源供給を受ける。そしてパワーマネジメント28は表示部504とスピーカ
506とチューナー508とCPU510とに電源を供給する。また、テレビ502は本発明の第1実施例で説明したエアコンと同じくPLC/WLANIC46を備える。PLC/WLANIC46のうちホストIF70はテレビCPU510とデータの送受信を行う。また、テレビ502は外部メモリ64と無線による電波送受信部56とを備える。ユニバーサルWLANリモコン530は電波送受信部531と、リモコンCPU532と、表示部534と、WLANIC535と、記憶媒体装着部536とからなる。テレビとオーディオに対する遠隔操作信号はリモコンCPU532で生成され、WLANIC535を経て電波送受信部531からテレビやオーディオに送信される。記憶媒体装着部536には記憶媒体538を装着することができる。記憶媒体538から読み出されたデータは電波送受信部531からテレビ502やオーディオ540に送信し、それぞれの機器にてストリーミング再生を行わせることができる。テレビ502では、ユニバーサルWLANリモコン530からの画像データを電波送受信部56で受信し、WLAN送受信部58からメモリバス52とメモリIF62を経由して外部メモリ64に一時保存させる。外部メモリ64に一時保存された画像データはメモリIF62とメモリバス52を通じてホストIF70へ送信され、テレビCPU510にて伸張処理などが行われ、表示部504にて表示される。オーディオ540では、ユニバーサルWLAN530から送信されてくる音声データを、電波送受信部542にて受信して、受信したデータをWLANIC543を経由してバッファメモリ544に一時保存する。そしてバッファメモリ544からの音声データをオーディオCPU546にてエンコード処理し、エンコードしたデータを音声出力部548にて再生させることができる。また、B室14に備えられているサーバ22が稼働しているときは、サーバ22が保持しているデータをユニバーサルWLANリモコン530に装着された記憶媒体538に記憶させることができる。すなわち、サーバ22に保持されているデータがPLC配線10を経由してテレビ502の備えるPLC/WLANIC46に送られ、電波送受信部56を経てユニバーサルWLANリモコン530の備える記憶媒体538に記憶される。また、記憶媒体538が備えるデータを、その逆のルート、すなわちユニバーサルWLANリモコン530、テレビ502,PLC配線10を経由してB室14にあるサーバ22に記憶させることができる。
図13は本発明の第6実施例におけるユニバーサルWLANリモコンCPUの制御フローチャートである。このフローはユニバーサルWLANリモコンに電池が装着されると開始される。そしてステップS100にて記憶媒体が装着されているか否かを確認する。記憶媒体が装着されていない場合はステップS102にて記憶媒体の装着待機状態になる。そしてステップS104にて記憶媒体が装着されるか否かを判断しつづけ、記憶媒体が装着されない限りはステップS102とステップS104とでループ処理を繰り返す。そしてステップS104にて記憶媒体が装着されたと判断される場合はステップS110へと進む。また、フローをスタートし、ステップS100にて記憶媒体が装着されていると判断される場合はステップS106にてファイル再生モード待ち受け状態になる。このステップは、ストリーミング再生を行うためのボタン操作がユーザにより行われるのを待つ状態である。そしてステップS108にて、データをストリーミング再生させるためのファイル再生モード信号が入力されたか否かを判断する。ファイル再生モード信号が入力されない限りはステップS106へ戻るループ処理が行われる。ステップS108にてファイル再生モード信号が入力されたと判断される場合はステップS110へと進む。
ステップS110ではユニバーサルWLANリモコンに装着された記憶媒体からファイル情報の読み込みを開始する。そしてステップS112にて、ユニバーサルWLANリモコンに装着された記憶媒体の保持するファイルを送信する機器の選定を行う。この機器の選定の詳細については後述している。ステップS112にてフィルと送信先の機器を選定した後はステップS114にてデフォルト送信先の機器の電源をオンさせる。ユニバーサルWLANリモコンからはデフォルト送信先の機器への電源オンの信号が送信されることになる。ステップS116ではユニバーサルWLANリモコンの操作インターフェースをデフォルト送信先の機器の操作モードへと切り替える処理が行われる。例えば、デフォルト送信先の機器がオーディオであれば、リモコンCPUにてオーディオを操作するための信号が生成される。これにより、ユーザが手動によりリモコンの操作モードを操作対象の機器に応じて切り替える手間を排除することができる。ステップS118では、ユニバーサルWLANリモコンの備える表示部に、テレビ画面上にてファイル操作を行うかの質問を表示させる。そしてステップS120にて一定時間ユーザからの応答操作がないと判断される場合は、ファイル操作にテレビ画面を使用しないと判断し、ステップS124にてファイル操作のための表示部をユニバーサルWLANリモコンの備える表示部に設定する。ステップS120にてユーザ操作が行われ、ステップS122にてファイル操作のための表示部をユニバーサルWLANリモコンにするとのユーザ操作があったと判断される場合も、ステップS124にてファイル操作のための表示ディスプレイをリモコン表示部に設定する。ステップS122にて、ファイル操作のための表示ディスプレイをテレビに選択するとユーザが選定した場合はステップS126にてファイル操作のための表示ディスプレイをテレビに設定する。ステップS124とステップS126とでファイル操作のための表示ディスプレイが設定された後はステップS128にて現在選択している送信先の機器と、記憶媒体の備えるファイル種別に基づく送信可能な他の機器とを、ファイル操作のための表示ディスプレイに表示する。例えば、記憶媒体に画像ファイルと音声ファイルとが保存されており、送信先の機器がテレビとして選択されている場合は、現在選択している送信先の機器としてテレビを表示し、送信可能な他の機器としてオーディオを表示する。これは、音声ファイルに関してはテレビにて再生させることができないが、オーディオであれば再生させることができるため、デフォルトで選定された送信機器以外をユーザが選択することを想定したものである。また、記憶媒体に画像ファイルのみが保存されている場合は、送信先の機器としてテレビのみを表示し、オーディオは送信先可能な他の機器としては表示しない。オーディオでは画像ファイルを再生することはできないので、記憶媒体が画像ファイルのみを保持する場合においてオーディオを送信可能な機器として表示するとユーザ操作に混乱を生じさせることになるからである。ステップS130では現在選択している送信先の機器に基づいて記憶媒体の有するファイルを表示する。例えば、記憶媒体が画像ファイルと音声ファイルとを保持しており、テレビが送信先の機器として選定されている場合は、テレビで再生できない音声ファイルを表示してもユーザに混乱を生じさせることになるので、音声ファイルを表示しない、という処理がこのステップS130により行われる。ユーザは必要以上に選択項目を操作する必要がないので、簡易なユーザインターフェースを提供することができる。なおステップS130についてはその詳細を後述する。ステップS132ではファイル再生モード処理が行われる。ここでは、現在選択しているファイルをストリーミング再生したり、ストリーミング再生を中断したり、他のファイルをストリーミング再生させることができる。そしてステップS132にてファイル再生モードが終了するとステップS100に戻る。ステップS132の詳細は後述する。
図14は、図13のステップS112のデフォルト送信先の機器の選定の詳細を示すフローチャートである。同フローでは、まずステップS150にてファイルの種類と数をカウントする。そしてステップS152にて画像・映像ファイルが最も多いと判断される場合はステップS154にてデフォルト送信先の機器をテレビに決定してフローを終了する。ステップS152にて画像・映像ファイルが最も多いとは判断されなかった場合はステップS156にて音楽・音声ファイルが最も多いか否かの判断がなされる。音楽・音声ファイルが最も多いと判断される場合はステップS158にて送信先の機器をオーディオに決定してフローを終了する。ステップS156にて音声・音楽ファイルが最も多いファイルではないと判断される場合はステップS160にて送信先の機器をテレビに決定してフローを終了する。ステップS160の処理が行われるのは、画像・映像ファイルの数と音声・音楽ファイルの数が等しい場合などが考えられる。
図15は、図13のステップS128の送信先機器と送信可能な機器とを表示部に表示する際の詳細を示すフローチャートである。同フローでは、まずステップS180にて現在選択している送信先機を表示部に表示する。そしてステップS182にて、記憶媒体の備えるファイル全てが、現在選択している送信先機器のみで再生することができるか否かを判断する。再生できないと判断した場合はステップS184にて記憶媒体の備えるファイル全てを再生するために最低限必要な機器を表示部に追加表示する。ステップS182にて再生できると判断される場合はフローを終了する。先述したが、例えば、記憶媒体に画像ファイルと音声ファイルとが保存されており、送信先の機器がテレビとして選択されている場合は、現在選択している送信先の機器としてテレビを表示し、送信可能な他の機器としてオーディオを表示する。これは、音声ファイルに関してはテレビにて再生させることができないが、オーディオであれば再生させることができるため、デフォルトで選定された送信機器以外をユーザが選択することを想定したものである。また、記憶媒体に画像ファイルのみが保存されている場合は、送信先の機器としてテレビのみを表示し、オーディオは送信先可能な他の機器としては表示しない。オーディオでは画像ファイルを再生することはできないので、記憶媒体が画像ファイルのみを保持する場合においてオーディオを送信可能な機器として表示するとユーザ操作に混乱を生じさせることになるからである。
図16は、図13のステップS130の現在選択している送信先の機器に基づくファイル表示の詳細を示すフローチャートである。同フローでは、まずステップS190にて現在選択している送信先機器がテレビか否かの判断がなされる。そしてテレビであると判断された場合はステップS192にて、表示部の再生ファイルのリストに画像・映像ファイルのみを表示させフローを終了する。一方ステップS190にてテレビではないと判断された場合はステップS194にて表示部の再生ファイルリストに音声・音楽ファイルのみを表示させフローを終了する。このフローにより行われる処理により、ユーザは送信先の機器にて再生できないファイルを誤って選択するような事態が回避されることから、より簡易なインターフェースを提供することができる。
図17は、図13のステップS132の再生モードの詳細を示すフローチャートである。同フローでは、まずステップS200にてユーザ操作待ち受け状態になる。そしてステップS202にてユーザ操作がなされたか否かの判断がなされる。そしてユーザ操作がなされない限りはステップS200に戻るループ処理がなされる。ステップS202でユーザ操作がなされたと判断される場合はステップS204に進む。そしてステップS204ではユーザ操作が送信先の機器の変更か否かの判断がなされる。ユーザ操作が送信先の機器であると判断される場合はステップS206にて送信先の機器を変更し、ステップS208にて送信先機器の電源をオンする。そしてステップS130にて現在選択している送信先の機器に基づいて記憶
媒体の有するファイルを表示する。このステップS130の詳細については図16のフローチャートの際に詳細に説明している。そしてステップS210にて、ユニバーサルWLANリモコンの操作モードを送信先機器にあわせこんでステップS200に戻る。ステップS204にてユーザ操作が送信先の機器の変更ではないと判断された場合はステップS212にてユーザ操作が再生ファイルの変更か否かの判断がされる。再生ファイルの変更であると判断される場合はステップS214にて再生ファイルを変更してステップS200に戻る。ステップS212にてユーザ操作が再生ファイルの変更ではないと判断された場合はステップS216にてユーザ操作がファイル再生に関する処理であるか否かの判断がされる。ここで、ファイル再生に関する処理とは、画像ファイルの場合、再生表示している画像ファイルを拡大表示する処理などが含まれる。また、音声ファイルの場合は、その音声を再生指示することの他、停止したり早送りしたり巻き戻したりする操作がこのステップS216でのファイル再生に関する処理である。ステップS216にてファイル再生に関する処理がなされると、それに応じてステップS218にてストリーミング再生に関する指示がなされ、ステップS200に戻る。例えば、ステップS216にて音声データの再生指示がなされた場合は、ステップS218にてその再生指示がユニバーサルWLANリモコンからオーディオに対して送信されてステップS200に戻り、ユーザ操作待ち受け状態になる。他にも、ステップS216にて音声データの停止指示がなされた場合も、ステップS218にてオーディオに対して再生停止信号を送信し、ステップS200に戻る。
ステップS216にてユーザ操作がファイル再生に関する処理ではないと判断される場合は、ステップS220にてユーザ操作が再生モードの終了指示であるか否かの判断がなされる。ユーザが再生モードの終了を指示したときはステップS222にて、ステップS114やステップS208で電源をオンにした機器の電源をオフにする。これは、ユーザが記憶媒体のデータを再生する意志がなくなったので、再生のために利用した機器の電源を切るというものである。そしてフローを終了する。ステップS220にてユーザ操作が終了指示ではないと判断される場合は、再生モードとは関係のないボタン操作がなされたと判断し、その操作を無視してステップS200に戻る。
図18は、本発明の第6実施例により表示部に表示されるファイル操作画面である。このファイル操作画面は、図13のステップS124とステップS126により選ばれた表示部、すなわちユニバーサルWLANリモコンの表示部か、テレビの表示部のいずれかに表示される。表示部600には送信先の機器が602に表示され、現在選択されている送信先の機器がアイコン604にて指定される。記憶媒体の備える再生ファイルは再生ファイルリスト606に表示され、現在指定しているファイルがアイコン608にて指定される。そして再生ファイルリストで表示しているファイルの種類がアイコン610にて表示される。再生ファイルリストの数が多い場合はスクロールアイコン612が表示される。図18での例は、記憶媒体に画像ファイルと音声ファイルとが混入して保存され、画像ファイルが音声ファイルよりも数多く保存されている場合を想定している。記憶媒体に画像ファイルが音声ファイルよりも数多く保存されているので、表示部には図18の表示部のデフォルト状態に示すように、送信先の機器がテレビとして選択されている。送信先の機器がテレビであるため、再生ファイルリストには記憶媒体が保存している音声ファイルが表示されないようになっている。この状態からユーザが送信先の機器をオーディオに変更すると、再生ファイルリストはオーディオにて再生可能な音声ファイルのみが表示されることになる。表示しているアイコンの配置などは一例にすぎず、例えばテレビにこのファイル操作画面を映し出す場合は、テレビ番組を見ながらこのファイル操作画面を表示できるような工夫も当然に可能である。
図13から図18を用いて説明した第6実施例によると、ユーザは記憶媒体の保持する画像ファイルを再生するためにテレビに記憶媒体を差し込んで、その後音声ファイルを再生するために記憶媒体をオーディオに差し替えるなどの手間から解放されることになる。
図19は、本発明の第7実施例におけるデフォルト送信先機器の選定の詳細を示すフローチャートである。第7実施例は第6実施例と比較して、図13のステップS112の詳細を示す図14を、図19に置き換えたものである。 図19では、フローがスタートするとステップS300にてリモコン操作対象機器の稼働状況がチェックされる。そしてステップS302にてテレビの電源がオンされていると判断される場合はステップS304にて送信先機器をテレビに決定してフローを終了する。ステップS302にてテレビの電源がオンではないと判断される場合はステップS306にてオーディオの電源がオンであるか否かの判断がされる。オーディオの電源が入っていると判断される場合は送信先をオーディオに決定してフローを終了する。テレビの電源もオーディオの電源も入っていないと判断される場合はステップS310にて送信先機器をテレビに決定してフローを終了する。 この第7実施例によると、ユーザが現在電源をオンしている機器をデフォルト送信先の機器として決定することになる。通常、ユーザは再生させたいファイルを再生させる機器の電源を最初にオンすると考えられることから、この実施例ではユーザの意向に沿ったデフォルト送信先が選定されることになる。
図20は、本発明の第8実施例におけるデフォルト送信先の選定の詳細を示すフローチャートである。第8実施例は第6実施例と比較して、図13のステップS112の詳細を示す図14を、図20に置き換えたものである。 図20ではステップS330にて記憶媒体の保持しているファイルの更新日時をチェックする。そしてステップS332にて更新日時が最も新しいものが画像・映像ファイルであるか否かの判断がされる。そして画像・映像ファイルが最も新しいと判断された場合はステップS334にて送信先の機器をテレビに決定してフローを終了する。ステップS332にて更新日時が最も新しいものが画像・映像ファイルではないと判断された場合は、ステップS336にて更新日時が最も新しいものが音声・音楽ファイルであるか否かの判断がされる。そして音声・音楽ファイルが最も新しいと判断された場合はステップS338にて送信先機器をオーディオに決定してフローを終了する。ステップS336にて音声・音楽ファイルが最も新しいものでないと判断された場合はステップS340にて送信先機器をテレビに決定してフローを終了する。 この第8実施例によると、ユーザが記憶媒体に保持しているファイルのうち最も更新日時の新しいファイルに応じてデフォルトの送信先機器が決定されることになる。通常、使用するファイルは更新日時の新しいファイルであることが多いため、この実施の形態によるとユーザが再生したいと考えているファイルに対応する送信機器をデフォルトの送信機器として選定することができる。
図21は、本発明の第9実施例におけるデフォルト送信先の選定の詳細を示すフローチャートである。第9実施例は第6実施例と比較して、図13のステップS112の詳細を示す図14を、図20に置き換えたものである。 図21ではステップS360にて過去直近に記憶媒体の備えるファイルを送信した機器を、デフォルトの送信機器として決定し、フローを終了する。 この第9実施例によると、ユーザが過去に直近で記憶媒体の保持するファイルを送信した機器を送信先の機器として決定することになる。これにより、例えば、記憶媒体の保持するファイルをオーディオに対して送ることが多いユーザは、オーディオが送信先の機器として選定されることが多くなり、ユーザの意向に沿ったデフォルト送信先が決定されることになる。
図22から図24は本発明の実施の形態に関わる第10実施例を示すフローチャートとファイル操作画面である。第10実施例は、第6実施例の説明のために用いた図13から図18のうち、図13が図22に、図17が図23に、図18が図24に置き換わったものである。
図22は本発明の第10実施例におけるユニバーサルWLANリモコンCPUの制御フローチャートである。図22のフローは、図13のステップS128とステップS130が図22ステップS390に、図13のステップS132が図22のステップS392に置き換わったものである。以下図22の説明において、図13と対応する符号の構成要素についてはその説明を省略しているものがある。 図22にてステップS124またはステップS126のいずれかにより、ファイル操作を表示するためのディスプレイが、リモコン表示部かテレビの表示部のいずれかに選択される。そしてステップS390にて、選択されたディスプレイに記憶媒体の備えるファイルをファイルの更新日時でソートして表示させる。なおこのソートは更新日時の他、ファイル名やファイルの種類などが考えられる。そしてステップS392にてソートされたファイルを送信先の機器で再生させるためのファイル再生モードに入る。
図23は、図22のステップS392のファイル再生モードの詳細を示すフローチャートである。同フローでは、まずステップS400にてユーザ操作待ち受け状態になる。そしてステップS402にてユーザ操作がなされたか否かの判断がなされる。そしてユーザ操作がなされない限りはステップS400に戻るループ処理がなされる。ステップS402でユーザ操作がなされたと判断される場合はステップS404に進む。 ステップS404にてユーザ操作がファイル変更操作であると判断されると、ステップS406にて選択ファイルに応じて送信先機器を設定する。例えば、選択しているファイルが画像ファイルであれば、送信先機器としてテレビが選択され、選択しているファイルが音声ファイルであれば、送信先機器としてオーディオが選択される。そしてステップS408にて、送信先機器の電源がオフである場合は電源オン信号を送信する。ステップS410では送信先機器に応じたリモコンモード設定がなされる。例えば、選択ファイルの送信先機器がテレビである場合はリモコンの操作モードがテレビに対応し、選択ファイルの送信先がオーディオである場合はリモコンの操作モードがオーディオに対応する。これにより、ユーザがリモコンの操作方法を送信先機器にあわせて手動で変更する手間から解放される。
ステップS410にて送信先機器に応じたリモコンモードの設定が成されると、ステップS400に戻りユーザ操作待ち受け状態になる。そしてステップS402にてユーザ操作があったと判断される場合はステップS404にてユーザ操作がファイル変更であったか否かが判断され、ユーザ操作がファイル変更ではないと判断された場合はステップS412にてユーザ操作がファイル再生に関する処理であるか否かの判断がされる。ここで、ファイル再生に関する処理とは、画像ファイルの場合、再生表示している画像ファイルを別の画像ファイルを拡大表示する処理などが含まれる。また、音声ファイルの場合は、その音声を再生指示することの他、停止したり早送りしたり巻き戻したりする操作がこのステップS412でのファイル再生に関する処理である。ステップS412にてファイル再生に関する処理がなされると、それに応じてステップS414にてストリーミング再生に関する指示がなされ、ステップS400に戻る。例えば、ステップS412にて音声データの再生指示がなされた場合は、ステップS414にてその再生指示がユニバーサルWLANリモコンからオーディオに対して送信されてステップS400に戻り、ユーザ操作待ち受け状態になる。他にも、ステップS412にて音声データの停止指示がなされた場合も、ステップS414にてオーディオに対して再生停止信号を
送信し、ステップS400に戻る。
ステップS412にてユーザ操作がファイル再生に関する処理ではないと判断される場合は、ステップS416にてユーザ操作が再生モードの終了指示であるか否かの判断がなされる。ユーザが再生モードの終了を指示したときはステップS418にて、図22のステップS114や図23のステップS408で電源をオンにした機器の電源をオフにする。これは、ユーザが記憶媒体のデータを再生する意志がなくなったので、再生のために利用した機器の電源を切るというものである。そしてフローを終了する。ステップS416にてユーザ操作が終了指示ではないと判断される場合は、再生モードとは関係のないボタン操作がなされたと判断し、その操作を無視してステップS400に戻る。
図24は、本発明の第10実施例により表示部に表示されるファイル操作画面である。このファイル操作画面では、図22のステップS390でソートされたファイルが表示部640のファイル再生リスト644に表示される。そして送信先の機器表示部646に送信先の機器が表示される。そして図23のステップS404にてユーザによるファイル変更操作が行われると、図24の下図に示すファイルを変更した状態になる。ここではファイル再生リスト644で画像ファイルが選択されているので、送信先の機器がテレビとして選択された状態になる。
以上説明した本発明の第10実施例によると、ユーザが送信ファイルを変更するたびに、送信先の機器が変更され、同時にリモコンの操作モードが送信先の機器に応じた操作モードとなる。ファイル操作のたびにユーザが手動でリモコンの操作モードを変更する必要がないので、操作しやすいインターフェースが提供される。
図25は、本発明の実施の形態に関わる第11実施例を示すブロック図である。図25において、ルータ700の表示部702とルータCPU704はパワーマネジメント28から電源の供給を受ける。ルータCPU704はホストIF70を介してLANIC404とのデータのやりとりを行う。ルータ700の備えるLANIC404と、有線LAN端子から光ケーブル8までの構成は図11と同じなので、同一の部分には同一の番号を付して説明を省略する。テレビ720は電波送受信部722で受けた信号をWLANIC724に伝達し、テレビCPU726に伝達する。チューナー728で受けた放送電波はテレビCPU726に送られ、テレビCPU726でエンコードされたあと表示・音声出力部730にて出力される。ハードディスク729は不揮発性の記憶装置で、テレビ番組を録画することができる。テレビ720は、ルータ700を介して遠方にあるテレビ遠隔操作信号生成機能をもつ携帯電話750からの遠隔操作が可能である。この遠隔操作により、テレビを遠方から操作して番組を録画させることができる。しかし、ルータ700とテレビ720の間に電磁波などの遮蔽物760が出現し、ルータ700とテレビ720との間の通信がうまく行われないことがある。そこでルータ700から送信される信号を、ユニバーサルWLANリモコン530を介してテレビ720に送信させることで、通信がうまく行われないという事態も回避することができる。これを実現するため、ユニバーサルWLANリモコン530はルータ700からの信号を受信するための電波送受信部531と、WLANIC535と、WLANIC535から送られてくるデータをバッファするためのメモリ533とを備えている。すなわち、携帯電話750からの信号は光ケーブル8とコンバータ414を経てルータ700の電波送受信部56からユニバーサルWLANリモコンの電波送受信部531へと送信される。そして電波送受信部531で受信したデータはWLANIC535を経てメモリ533にてバッファされ、再びWLAN535を経て電波送受信部531からテレビ720の電波送受信部722へと送信される。携帯電話750からテレビ720へと送信されるデータは、テレビ720を遠隔操作するための遠隔操作信号の他、携帯電話750のメモリ752が備える画像データなどが考えられる。