JP5236711B2 - 移動通信端末、複数周波数同時通信方法 - Google Patents

移動通信端末、複数周波数同時通信方法 Download PDF

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Description

本発明は複数の周波数を同時に使用して通信を行う移動通信端末、複数周波数同時通信方法に関する。
複数の周波数帯を用いる従来の移動通信端末の概略について図1を用いて説明する。図1は2種の周波数帯を用いる従来技術の移動通信端末100の構成例を示すブロック図である。従来技術の移動通信端末100は、ベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、電力増幅器131、132と送受共用器141、142と、低雑音増幅器151、152と、アンテナスイッチ(SW)160と、送受信アンテナ170とを備える。周波数帯A直交変復調部110は、D/A変換器111と、直交変調器(Q−mod)112と、A/D変換器113と、直交復調器(Q−demod)114とを備える。周波数帯B直交変復調部120は、D/A変換器121と、直交変調器(Q−mod)122と、A/D変換器123と、直交復調器(Q−demod)124とを備える。従来の移動通信端末は、上記の構成の他にアイソレータや帯域制限フィルタ(BPF)などを備える場合もあるが、説明の簡略化のために省略する。また、直交変復調部は周波数帯Aと周波数帯Bで共有される場合もあるが、本構成では説明の便宜上、分割して記述する。
ベースバンド信号生成器(BB)105は、送信する音声やデータ情報などからベースバンド信号を生成し、このベースバンド信号を周波数帯A直交変復調部110、または周波数帯B直交変復調部120に出力する。以後、基地局から送信される周波数帯情報を元に、周波数帯Aが選択され、周波数帯Aで通信を行うため周波数帯A直交変復調部110にベースバンド信号を出力した場合について説明する。D/A変換器111は、入力されたベースバンド信号をディジタル信号からアナログ信号に変換して直交変調器(Q−mod)112に出力する。直交変調器(Q−mod)112は、入力されたアナログ信号に周波数帯Aへの周波数変換を施し、I/Q信号を合成して周波数帯A送信信号を生成し、この周波数帯A送信信号を電力増幅器131に出力する。電力増幅器131は、入力された周波数帯A送信信号を所望の電力に増幅し、当該増幅した周波数帯A送信信号を送受共用器141に出力する。ここで、送受共用器141は入力された信号を送信帯/受信帯で分離(濾波)することにより、周波数帯Aの送信信号が周波数帯Aの受信回路(低雑音増幅器151、直交復調器114、A/D変換器113を介してベースバンド信号生成器(BB)105に接続されている回路)に流入することなどを防止している。従って、この場合には送受共用器141は、入力された増幅済み周波数帯A送信信号をアンテナスイッチ(SW)160に出力する。送受共用器141の通過特性により、増幅済み周波数帯A送信信号の周波数帯A受信回路への漏洩は妨げられる。ここで、アンテナスイッチ(SW)160は周波数帯Aを使用して通信を行う場合には送受共用器141と、送受信アンテナ170とを導通状態にする。一方、アンテナスイッチ(SW)160は周波数帯Bを使用して通信を行う場合には、送受共用器142と、送受信アンテナ170とを導通状態にする。従って、アンテナスイッチ(SW)160は、入力された増幅済み周波数帯A送信信号を送受信アンテナ170に出力する。送受信アンテナ170は、入力された増幅済み周波数帯A送信信号を、送信先である基地局などに送信する。一方、送受信アンテナ170に周波数帯A受信信号が入力された場合、送受信アンテナ170は、当該周波数帯A受信信号をアンテナスイッチ(SW)160に出力する。アンテナスイッチ(SW)160は、入力された周波数帯A受信信号を送受共用器141に出力する。送受共用器141は入力された周波数帯A受信信号を低雑音増幅器151に出力する。低雑音増幅器151は、入力された周波数帯A受信信号を増幅し、当該増幅した周波数帯A受信信号を直交復調器(Q−demod)114に出力する。直交復調器(Q−demod)114は入力された周波数帯A受信信号をI/Q信号に分離するとともに、ベースバンド(BB)周波数にダウンコンバートして、当該ダウンコンバートした信号をA/D変換器113に出力する。A/D変換器113は入力されたダウンコンバート済信号をアナログ信号からディジタル信号に変換し、当該変換したディジタル信号をベースバンド信号生成器(BB)105に出力する。ベースバンド信号生成器(BB)105は、入力されたディジタル信号を音声やデータ情報に復元する。ベースバンド信号生成器(BB)105が周波数帯B直交変復調部120にベースバンド信号を入力した場合や、送受信アンテナ170に周波数帯B受信信号が入力された場合についても周波数帯Aについての動作と同様の動作を行う。次に、上記で説明した従来の移動通信端末100における送受信周波数帯とフィルタ構成例について説明する。図2は従来技術の移動通信端末100における各周波数帯の送信帯域フィルタ、受信帯域フィルタの通過特性を例示する図である。図2には周波数帯Aの送信周波数帯域13、受信周波数帯域14、周波数帯Bの送信周波数帯域11、受信周波数帯域12が例示されている。また周波数帯Aの送信帯域フィルタの通過特性23、受信帯域フィルタの通過特性24、周波数帯Bの送信帯域フィルタの通過特性21、受信帯域フィルタの通過特性22が例示されている。送受共用器141は周波数帯Aの送信帯域フィルタと周波数帯Aの受信帯域フィルタの組み合わせである。同様に送受共用器142は周波数帯Bの送信帯域フィルタと周波数帯Bの受信帯域フィルタの組み合わせである。図2のグラフの横軸は周波数(MHz)、縦軸は通過特性(dB)を示す。
携帯電話などの移動通信サービスにおいては、通信ユーザの収容およびサービスエリア拡張の観点から複数の周波数帯を使用する必要がある。このため従来の移動通信端末は、前述の移動通信端末100のように送受信アンテナを複数の周波数帯で共用している。また、従来の移動通信端末は使用される周波数帯に応じてアンテナスイッチの切り替えを行う。アンテナスイッチの切り替えによって、各周波数帯の受信信号は各周波数帯専用の受信回路に振り分けられるため、任意の周波数帯の送信信号が、異なる周波数帯の受信回路や送信回路に漏洩することを防止することができる。これらの技術により従来の移動通信端末は、信号を分岐する方法と比較して回路損失を低減することができるため、受信感度の性能を確保しつつ複数周波数の切り替えを可能にしている。
また、従来のリピータ装置(中継装置、無線中継ブースタ)として特許文献1が知られている。特許文献1のリピータ装置は、A/D変換器と、遅延量付加手段と、D/A変換器と、送信手段と、干渉信号検出手段と、抑圧信号生成手段と、抑圧信号合成手段と、信号合成手段とを備えることを特徴とする。A/D変換器は、受信アンテナから受信した信号をディジタル信号に変換する。遅延量付加手段は、A/D変換器から出力された信号に所定の遅延量を付加する。D/A変換器は、遅延量付加手段から出力された信号をアナログ信号に変換する。送信手段は、D/A変換器から出力された信号を送信信号として出力する。干渉信号検出手段は、A/D変換器の出力信号と遅延量付加手段の出力信号との相関演算を行って、干渉信号を検出する。抑圧信号生成手段は、干渉信号検出手段において検出された干渉信号から干渉信号と同振幅、同遅延でかつ、逆位相の抑圧信号を生成する。抑圧信号合成手段は、抑圧信号生成手段において生成された抑圧信号を合成する。信号合成手段は、抑圧合成手段において生成された信号と受信信号とを合成する。
特開2005−039336号公報
しかしながら、従来の移動通信端末は、アンテナスイッチの切り替えによって受信信号を各周波数帯の受信回路に振り分けるため、複数の周波数帯を同時に使用して通信を行うことが出来ない。このため従来の移動通信端末は、将来の通信方式(LTE−Advanced)において議論されている複数の周波数を用いた同時通信に適用することはできない。従来の移動通信端末において、複数の周波数帯を同時に使用する通信方式を実現する方法として例えば、アンテナスイッチによる切り替えを行わずに、トリプレクサ、クアドリプレクサなどを介して、複数の周波数帯の送信/受信信号を同時に送受信する方法が考えられる。しかし、この場合には、任意の送信帯と受信帯の周波数が近接する場合に、近接する送信帯の送信信号が受信回路に漏洩し、受信性能が著しく劣化してしまう。
これに対し、特許文献1で開示されているリピータ装置の技術的思想を従来の移動通信端末に組み合わせることにより、受信回路に漏洩した干渉信号(送信信号)をA/D変換の後に逆位相の抑圧信号と合成することにより消去し、受信性能の劣化を防ぐことが可能であるとも思われる。しかしながら、特許文献1ではA/D変換後にディジタル的に抑圧信号を合成することとしているため、従来の移動通信端末100に置き換えれば、受信回路に漏洩した干渉信号は、低雑音増幅器151(または152)にて増幅され、周波数帯A(またはB)直交変復調部110(120)に流入することとなる。これにより、低雑音増幅器151(152)に大容量の信号が流入してしまい、低雑音増幅器151(152)がサチュレーションを起こし、受信信号自体に歪みが生じてしまう。その後に逆位相の抑圧信号と干渉信号とを合成することにより、干渉信号(送信信号)を除去したとしても、受信信号に生じた歪みを除去することはできず、結果として受信性能が著しく劣化してしまう。そこで、本発明では複数の周波数帯を同時に使用して通信を行うことができ、かつ受信性能の劣化を防ぐことのできる移動通信端末が提供される。
本発明の移動通信端末は、第1合波回路と、トリプレクサと、合成フィルタと、位相調整器と、第2合波回路を備える。トリプレクサは送信フィルタと、受信フィルタAと、受信フィルタBとからなる。合成フィルタはフィルタPとフィルタQとからなる。第1合波回路は、2の周波数帯の送信信号を入力とし、当該入力された2の周波数帯の送信信号を合成して出力する。送信フィルタは、第1合波回路が出力した信号を入力とし当該第1合波回路が出力した信号を濾波して出力する。受信フィルタAは、入力された任意の信号を濾波して出力する。受信フィルタBは、入力された任意の信号を濾波して出力する。フィルタPは、送信フィルタと同一の通過特性を有する。フィルタQは、受信フィルタBと同一の通過特性を有する。合成フィルタは、第1合波回路が出力した信号を濾波して出力する。位相調整器は、合成フィルタが出力した信号の位相を干渉信号に対して逆相に調整して出力する。第2合波回路は、位相調整器が出力した信号と、第1合波回路が出力した信号のうち送信フィルタと受信フィルタBの双方を通過した信号(干渉信号)とを合成する。
本発明の移動通信端末によれば、トリプレクサを用いて周波数整合を調整することにより、回路損失を低く抑えつつ複数の周波数帯を同時に使用して通信を行うことができる。また、位相調整器を用いて干渉信号に対して逆相に調整した信号を、干渉信号と合成することにより、使用する複数の周波数帯のうち1の周波数帯の送信周波数帯と、他の周波数帯の受信周波数帯が近接している場合でも、受信回路に流入する干渉信号を抑制して受信性能を確保することができる。
2種の周波数帯を用いる従来技術の移動通信端末の構成例を示すブロック図。 従来技術の移動通信端末における各周波数帯の送信帯域フィルタ、受信帯域フィルタの通過特性を例示する図。 従来技術の移動通信端末にトリプレクサを組み合わせた例を示すブロック図。 従来技術の移動通信端末にトリプレクサを組み合わせた例において送信フィルタ、受信フィルタA、受信フィルタBの通過特性を例示する図。 従来技術の移動通信端末にトリプレクサを組み合わせた例において周波数帯A/Bの合成送信信号が入力された場合の干渉信号の発生を説明する図。 本発明の実施例1に係る移動通信端末の構成例を示すブロック図。 本発明の実施例1に係る移動通信端末の動作例を示すフローチャート。 本発明の実施例2に係る移動通信端末の構成例を示すブロック図。 本発明の実施例2に係る移動通信端末の動作例を示すフローチャート。 本発明の実施例3に係る移動通信端末の構成例を示すブロック図。 本発明の実施例4に係る移動通信端末において送信フィルタ、受信フィルタA、受信フィルタB、受信フィルタCの通過特性を例示する図。 本発明の実施例4に係る移動通信端末の構成例を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
まず、従来の移動通信端末100にトリプレクサを組み合わせることにより、複数周波数同時通信を可能にした例である移動通信端末200を図3、図4、図5を用いて説明する。図3は従来技術の移動通信端末にトリプレクサを組み合わせた例である移動通信端末200を示すブロック図である。図4は移動通信端末200の送信フィルタ、受信フィルタA、受信フィルタBの通過特性を例示する図である。図5は移動通信端末200において周波数帯A/Bの合成送信信号が入力された場合の干渉信号の発生を説明する図である。移動通信端末200は、ベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、第1合波回路210と、電力増幅器131と、低雑音増幅器151、152と、トリプレクサ220と、送受信アンテナ170とを備える。周波数帯A直交変復調部110は、D/A変換器111と、直交変調器(Q−mod)112と、A/D変換器113と、直交復調器(Q−demod)114とを備える。周波数帯B直交変復調部120は、D/A変換器121と、直交変調器(Q−mod)122と、A/D変換器123と、直交復調器(Q−demod)124とを備える。トリプレクサ220は、送信フィルタ221と、受信フィルタA222と、受信フィルタB223とからなる。移動通信端末200のベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、電力増幅器131と、低雑音増幅器151、152と、送受信アンテナ170については、従来技術の移動通信端末100と同じ機能を有するためその説明を省略する。ここで、送信フィルタ221と受信フィルタA222と受信フィルタB223について図4を参照して詳細に説明する。図4には周波数帯Aの送信周波数帯域13、受信周波数帯域14、周波数帯Bの送信周波数帯域11、受信周波数帯域12が示されている。また送信フィルタ221の通過特性25、受信フィルタA222の通過特性24、受信フィルタB223の通過特性22が示されている。送信フィルタ221の通過特性25については一点鎖線で、その他の通過特性については実線で示した。トリプレクサ220は送信フィルタ221と受信フィルタA222と受信フィルタB223との組み合わせである。詳細は後述するが、送信フィルタ221には、直交変調器(Q−mod)112が生成した周波数帯A送信信号と、直交変調器(Q−mod)122が生成した周波数帯B送信信号との合成により生成した信号が入力される。送信フィルタ221はこの合成により生成した信号を通過させるフィルタであるため、送信フィルタの通過特性25は周波数帯Aの送信周波数帯、周波数帯Bの送信周波数帯の双方をカバーすることができるブロードな通過特性となっている。受信フィルタA222および、受信フィルタB223はそれぞれ周波数帯Aの受信信号および、周波数帯Bの受信信号に用いるフィルタであるため、受信フィルタA222の通過特性24および、受信フィルタB223の通過特性22は、図2に示した周波数帯Aの受信帯域フィルタの通過特性24および、周波数帯Bの受信帯域フィルタの通過特性22と同じである。図4のグラフの横軸は周波数(MHz)、縦軸は通過特性(dB)を示す。
次に、移動通信端末200が従来の移動通信端末100と異なる機能を有する各構成部について詳細に説明を加える。第一合波回路210は、直交変調器(Q−mod)112から出力された周波数帯A送信信号と、直交変調器(Q−mod)122から出力された周波数帯B送信信号とを入力とし、この周波数帯A送信信号と周波数帯B送信信号とを合成して合成送信信号として電力増幅器131に出力する。電力増幅器131は、入力された合成送信信号を所望の電力に増幅し、当該増幅した合成送信信号を送信フィルタ221に出力する。送信フィルタ221は、入力された増幅済み合成送信信号を濾波し、濾波した信号を送受信アンテナ170に出力する。送受信アンテナ170は入力された増幅済み合成送信信号を送信先である基地局などに送信する。送受信アンテナ170から送信された信号を受信側の移動通信端末では合成受信信号と呼ぶこととする。一方、送受信アンテナ170に合成受信信号(周波数帯AおよびB)が入力された場合、送受信アンテナ170は、当該合成受信信号(周波数帯AおよびB)をトリプレクサ220の受信フィルタA222および受信フィルタB223に出力する。受信フィルタA222は、入力された合成受信信号を濾波して、周波数帯Aの受信信号のみとし、当該周波数帯A受信信号を低雑音増幅器151に入力する。低雑音増幅器151以降の処理は移動通信端末100と同じであるため省略する。受信フィルタB223は、受信フィルタA222と同様に、入力された合成受信信号を濾波して、周波数帯Bの受信信号のみとし、当該周波数帯B受信信号を低雑音増幅器152に入力する。低雑音増幅器152以降の処理は移動通信端末100と同じであるため省略する。このようにして、従来の移動通信端末100にトリプレクサを組み合わせた移動通信端末200により、複数周波数(周波数A、B)を同時に使用して通信することができる。
ここで、図5を参照して合成送信信号が送信フィルタ221に入力された場合について詳細に説明する。図5は、図4のグラフに合成送信信号の信号強度の周波数推移を重ね合わせたものである。図5では合成送信信号の信号強度(a.u.)を周波数帯A/Bの合成送信信号の信号強度31として破線で示している。合成送信信号は周波数帯Aおよび周波数帯Bの送信信号を合成して生成したものであるため、合成送信信号の信号強度は周波数帯Aの送信周波数帯域内および周波数帯Bの送信周波数帯域内でピークとなる。ここで、送信フィルタ221の通過特性25は周波数帯Aおよび周波数帯Bの送信周波数帯域の何れもカバーできるようにブロードな特性を備えているため、合成送信信号の信号強度が高い部分は送信フィルタ221によって濾波されることなく、送信フィルタ221を通過する。合成送信信号のうち、送信フィルタの通過特性がゼロとなる周波数帯域の信号については送信フィルタ221によって濾波され、送信フィルタ221を通過することが出来ない。送信フィルタ221で阻止される信号のことを被阻止信号33と呼び、図5に示した。従って合成送信信号のうち、被阻止信号33を差し引いた残りの信号については送信フィルタ221を通過する。当該通過した信号のうち受信フィルタB223の通過特性が0でない範囲の信号(図5の干渉信号32)については、受信フィルタB223によっても濾波されることなく、周波数帯Bの受信回路(低雑音増幅器152、直交復調器124、A/D変換器123を介してベースバンド信号生成器105に接続されている回路)に漏洩する。干渉信号32が周波数帯Bの受信回路に漏洩してしまうため、移動通信端末200における周波数帯Bの受信性能は劣化してしまう。
この干渉信号32を抑制することのできる本発明の実施例1に係る移動通信端末300について図6、図7を用いて詳細に説明する。図6は本発明の実施例1に係る移動通信端末300の構成例を示すブロック図である。図7は本発明の実施例1に係る移動通信端末300の動作例を示すフローチャートである。移動通信端末300は、ベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、第1合波回路210と、電力増幅器131と、低雑音増幅器151、152と、トリプレクサ220と、送受信アンテナ170と、合成フィルタ230と、位相調整器240と、第2合波回路250とを備える。周波数帯A直交変復調部110は、D/A変換器111と、直交変調器(Q−mod)112と、A/D変換器113と、直交復調器(Q−demod)114とを備える。周波数帯B直交変復調部120は、D/A変換器121と、直交変調器(Q−mod)122と、A/D変換器123と、直交復調器(Q−demod)124とを備える。トリプレクサ220は、送信フィルタ221と、受信フィルタA222と、受信フィルタB223とを備える。合成フィルタ230は、フィルタP231と、フィルタQ232とを備える。移動通信端末300のベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、電力増幅器131と、低雑音増幅器151、152と、送受信アンテナ170については、従来技術の移動通信端末100と同じ機能を有するためその説明を省略する。次に、移動通信端末300が従来の移動通信端末100と異なる機能を有する各構成部について詳細に説明を加える。第1合波回路210は、直交変調器(Q−mod)112から出力された周波数帯A送信信号と、直交変調器(Q−mod)122から出力された周波数帯B送信信号とを入力とし、この周波数帯A送信信号と周波数帯B送信信号とを合成して合成送信信号として電力増幅器131に出力する(S210)。電力増幅器131は、入力された合成送信信号を所望の電力に増幅し、当該増幅した合成送信信号を送信フィルタ221に出力する。送信フィルタ221は、入力された増幅済み合成送信信号を濾波し、濾波した信号を送受信アンテナ170に出力する(S221)。送受信アンテナ170は入力された増幅済み合成送信信号を送信先である基地局などに送信する。受信フィルタAは、入力された任意の信号を濾波して出力する(S222)。受信フィルタBも受信フィルタAと同様に、入力された任意の信号を濾波して出力する(S223)。
ここで、合成フィルタ230について詳細に説明する。合成フィルタ230はフィルタP231およびフィルタQ232からなり、フィルタP231は送信フィルタ221と同一の通過特性を有するフィルタである。フィルタQ232は受信フィルタB223と同一の通過特性を有するフィルタである。電力増幅器131が出力した増幅済み合成送信信号は送信フィルタ221に入力される信号と合成フィルタ230に入力される信号に分岐されて、一方は送信信号として送受信アンテナ170から送信され、他方は干渉信号32を抑制する信号として合成フィルタ230に入力される。合成フィルタ230は入力された合成送信信号をフィルタPおよびフィルタQで濾波し、当該濾波した合成送信信号を位相調整器240に出力する(S231、S232)。位相調整器240は、合成フィルタ230にて濾波された合成送信信号を入力とし、当該濾波された合成送信信号の位相を干渉信号に対して逆相に調整して第2合波回路250に出力する(S240)。第2合波回路250は、干渉信号に対して逆相に調整された合成送信信号と、電力増幅器131が出力した増幅済み合成送信信号のうち送信フィルタ221と受信フィルタB223の双方を通過した信号(図5の干渉信号32)とを合成する(S250)。S210〜S250は、必ずしも上述の順序で実行される必要はなく、適宜並列的、同時進行的に実行されることとしても良い。上述の干渉信号32を高い精度で抑制するためには送信フィルタ221、受信フィルタB223を介して第2合波回路250に至る経路損失と、フィルタP231、フィルタQ232、位相調整器240を介して第2合波回路250に至る経路損失とが等しくなっていることが必要である。この経路損失を調整するために電力増幅器や電力減衰器を適宜用いることとしても良い。また本実施例では電力増幅器131が第1合波回路210よりも送受信アンテナ170側に位置しており、合成送信信号を生成したあと、この合成送信信号の増幅が行われることとなっているが、これに限られない。周波数帯Aの電力増幅器と、周波数帯Bの電力増幅器の双方を備える構成とし、直交変調器(Q−mod)112、122が生成した各周波数帯の送信信号を各周波数帯の電力増幅器で増幅して、当該増幅された各周波数帯の送信信号を、合成することによって合成送信信号を生成することとしてもよい。
このように本発明の移動通信端末300によれば、トリプレクサ220を用いて周波数整合を調整することにより、回路損失を低く抑えつつ複数の周波数帯を同時に使用して通信を行うことができる。また、位相調整器240を用いて干渉信号に対して逆相に調整した信号を、受信回路に流入する干渉信号32と合成することにより、周波数帯Aの送信周波数帯と、周波数帯Bの受信周波数帯が近接している場合でも、受信回路に流入する干渉信号32を抑制して受信性能を確保することができる。また、本発明の移動通信端末300によれば、干渉信号に対して逆相に調整した信号を干渉信号32と合成して干渉信号を消去するため、周波数帯毎に異なる送受信アンテナを備える必要がなく、1つの送受信アンテナ170にて複数周波数同時通信を実現することができ、これにより従来の移動通信端末より大幅なサイズ増加を回避することができる。また、本発明の移動通信端末300によれば、送信信号から直接逆相信号を生成するため、特許文献1のリピータ装置で実施されている干渉信号抑制方法に比べ、干渉信号消去の精度を高くすることができ、逆相信号生成時に生ずる負荷を小さくすることができる。また、本発明の移動通信端末300によれば、低雑音増幅器151(152)よりも送受信アンテナ170側で干渉信号の抑圧を行うため、低雑音増幅器151(152)のサチュレーションによる受信信号の歪みが生じることがない。また、本発明の移動通信端末300によれば、特許文献1のリピータ装置で実施されている干渉信号抑制方法で行なわれているようなディジタル処理が行われないため、特許文献1の干渉信号抑制方法と比較して電力消費量を削減することができる。
送信フィルタ221の通過特性とフィルタP231の通過特性および、受信フィルタBの通過特性とフィルタQ232の通過特性は前述のとおり一致している必要がある。しかし、これらの通過特性は温度変動などの影響を受けて変動することがある。この温度変動による通過特性の変動を防ぐことができる移動通信端末400について、図8、図9を参照し詳細に説明する。図8は本発明の実施例2に係る移動通信端末400の構成例を示すブロック図である。図9は本発明の実施例2に係る移動通信端末400の動作例を示すフローチャートである。本実施例にかかる移動通信端末400は、ベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、第1合波回路210と、電力増幅器131と、低雑音増幅器151、152と、トリプレクサ220と、送受信アンテナ170と、合成フィルタ230と、位相調整器240と、第2合波回路250と、第1温度センサ310と、第2温度センサ320と、変動テーブル330と、差分制御部340と、差分補正部350とを備える。第1温度センサ310と、第2温度センサ320と、変動テーブル330と、差分制御部340と、差分補正部350以外の各構成部については実施例1の移動通信端末300と同じ機能を備えているため説明を省略する。
次に本実施例にかかる移動通信端末400固有の各構成部の動作について詳細に説明する。第1温度センサ310はトリプレクサ220の温度を一定時刻ごとに差分制御部340に出力する。第2温度センサ320は合成フィルタ230の温度を一定時刻ごとに差分制御部340に出力する。変動テーブル330はトリプレクサ220の温度と、合成フィルタ230の温度からなる温度値セットと、通過特性差分値とを対応付けて記録している。通過特性差分値とは、トリプレクサ220および合成フィルタ230が、対応付けられた温度値セットが示す温度状態にあるときの、トリプレクサ220の通過特性と合成フィルタ230の通過特性の差分のことである。差分制御部340は、一定時刻ごとに入力されるトリプレクサ220の温度と合成フィルタ230の温度と一致する温度値セットを変動テーブル330に照会し、当該一致する温度値セットと対応付けられている通過特性差分値を取得する。差分制御部340は取得した通過特性差分値を表す差分信号を生成し、当該差分信号を差分補正部350に出力する。差分補正部350は入力された差分信号に応じて、位相調整器240から出力された干渉信号に対して逆相に調整された合成送信信号の補正を行う(S350)。S350は上述のS210〜S250と並列的、同時進行的に実行されてもよい。このように本発明の移動通信端末400によれば、差分補正部350が温度変動により生じるトリプレクサ220と合成フィルタ230の通過特性の差分を補正することにより、温度変動の影響を除去して受信性能を確保することができる。
次に、図10を参照して実施例1の移動通信端末300のトリプレクサ220をクアドリプレクサ520に代替して、三種の周波数帯での複数周波数同時通信を可能にした、実施例3に係る移動通信端末500について説明する。図10は本実施例に係る移動通信端末500の構成例を示すブロック図である。本実施例の移動通信端末500は、ベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、周波数帯C直交変復調部130と、第1合波回路510と、電力増幅器131と、低雑音増幅器151、152、153と、クアドリプレクサ520と、送受信アンテナ170と、合成フィルタ230と、位相調整器240と、第2合波回路250とを備える。本実施例において実施例1の移動通信端末300と同じ番号を付された各構成部については、実施例1の対応する構成部と同じ機能を備えるため説明を省略する。また、第1合波回路510は、周波数帯A直交変復調部110、周波数帯B直交変復調部120および、周波数帯C直交変復調部130から入力された周波数帯A送信信号、周波数帯B送信信号および、周波数帯C送信信号を合成して合成送信信号として電力増幅器131に出力する。また、周波数帯C直交変復調部130は、前述した周波数帯A直交変復調部110などと機能は同じであり、入出力である送受信信号が、それぞれ周波数帯C送信信号、周波数帯C受信信号である点のみで相違する。また、低雑音増幅器153は、低雑音増幅器151、152と全く同じ機能を有しており、周波数帯C受信信号を入力とし、当該入力された周波数帯C受信信号を増幅し、当該増幅した周波数帯C受信信号を周波数帯C直交変復調部130に出力する。
次に、本実施例の移動通信端末500が備えるクアドリプレクサ520について説明を加える。クアドリプレクサ520は、送信フィルタ221と、受信フィルタA222と、受信フィルタB223と、受信フィルタC524とからなる。送信フィルタ221と、受信フィルタA222と、受信フィルタB223については実施例1の移動通信端末300が備えるものと同じ機能を備える。受信フィルタC524は、周波数帯Cの受信周波数帯域において高い通過特性を持ち、周波数帯C受信信号を通過させて他の周波数帯の受信信号を遮蔽することができる。ここで、実施例1の場合と同様に、周波数帯Aの送信周波数帯域と、周波数帯Bの受信周波数帯域が近接しているものとし、電力増幅器131にて増幅された合成送信信号(周波数帯A/B/C)が送信フィルタ221、受信フィルタB223を経由して干渉信号32として周波数帯B受信回路に漏洩する状況も変わらないものとする。この場合、合成フィルタ230、位相調整器240、第2合波回路250は、実施例1の移動通信端末300の場合と同じ動作をして周波数帯B受信回路に流入する干渉信号32を消去することができる。本実施例で指定した周波数帯Aと周波数帯Bは特定の周波数ではない。任意の2の周波数帯が互いに近接しており、干渉信号32が一方の受信回路に漏洩している状況であれば、干渉信号32が流入する受信回路の周波数帯を周波数帯Bと設定し、当該設定した周波数帯Bと近接している周波数帯を周波数帯Aと設定し、それ以外の周波数帯を周波数帯Cと設定することで実施例3の回路構成を実現することができ、複数周波数同時通信における受信性能を確保することができる。また、本実施例のクアドリプレクサ520をさらに拡張し、4周波数帯、5周波数帯などでの複数周波数帯同時通信を実現し、これらの周波数帯のうち、2の周波数帯が互いに近接する場合であっても、これらを周波数帯A、Bと設定して干渉信号32を消去する回路構成を実現することにより、受信性能を確保することができる。また、本実施例の移動通信端末500が、さらに第1温度センサ310と、第2温度センサ320と、変動テーブル330と、差分制御部340と、差分補正部350を備えることとしてもよい。この場合は、第1温度センサ310がトリプレクサ220ではなくクアドリプレクサ520の温度を一定時刻ごとに差分制御部340に出力する点のみが相違点であり、他の構成部の働きについては実施例2の移動通信端末400および実施例3の移動通信端末500に記載した同一番号の構成部と同じであるため説明を省略する。このように本発明の移動通信端末500によれば、クアドリプレクサ520を用いて周波数整合を調整することにより、回路損失を低く抑えつつ複数の周波数帯を同時に使用して通信を行うことができる。また、位相調整器240を用いて干渉信号に対して逆相に調整した信号を、受信回路に流入する干渉信号32と合成することにより、周波数帯Aの送信周波数帯と、周波数帯Bの受信周波数帯が近接している場合でも、受信回路に流入する干渉信号32を抑制して受信性能を確保することができる。
次に、図11、図12を参照して実施例3の移動通信端末500に合成フィルタ630と、位相調整器640と、第3合波回路650とをさらに追加して、周波数帯C受信回路に漏洩する干渉信号の消去をも可能にした、実施例4に係る移動通信端末600について説明する。図11は本発明の実施例4に係る移動通信端末において送信フィルタ、受信フィルタA、受信フィルタB、受信フィルタCの通過特性を例示する図である。図12は本発明の実施例4に係る移動通信端末600の構成例を示すブロック図である。まず図11を参照して、本実施例における各周波数帯域の相互の関係について述べる。本実施例においては、周波数帯Aの送信周波数帯域13が周波数帯Bの受信周波数帯域12と近接する場合を想定する。この場合、周波数帯Bの受信回路(低雑音増幅器152を介してベースバンド信号生成器105に接続されている回路)への干渉信号の漏洩が起こりうる。この点は、実施例3と同じである。本実施例ではさらに、周波数帯Bの送信周波数帯域11が周波数帯Cの受信周波数帯域16と近接する場合を想定する。この場合、周波数帯Cの受信回路(低雑音増幅器153を介してベースバンド信号生成器105に接続されている回路)への干渉信号の漏洩が起こりうる。本実施例では、上述のように周波数帯B、C受信回路の双方に干渉信号の漏洩が起こりうる場合でも、干渉信号を抑制して受信性能を確保することができる移動通信端末600が提供される。本実施例の移動通信端末600は、ベースバンド信号生成器(BB)105と、周波数帯A直交変復調部110と、周波数帯B直交変復調部120と、周波数帯C直交変復調部130と、第1合波回路510と、電力増幅器131と、低雑音増幅器151、152、153と、クアドリプレクサ520と、送受信アンテナ170と、合成フィルタ230、630と、位相調整器240、640と、第2合波回路250と、第3合波回路650とを備える。実施例3の移動通信端末500と同じ番号を付された各構成部については、本実施例においても同じ機能を備えるため説明を省略する。
ここで、合成フィルタ630について詳細に説明する。合成フィルタ630はフィルタR631およびフィルタS632からなり、フィルタR631は送信フィルタ221と同一の通過特性を有するフィルタである。フィルタS632は受信フィルタC524と同一の通過特性を有するフィルタである。電力増幅器131が出力した増幅済み合成送信信号は送信フィルタ221に入力される信号と、合成フィルタ230に入力される信号と、合成フィルタ630に入力される信号に分岐される。合成フィルタ630は入力された合成送信信号をフィルタRおよびフィルタSで濾波し、当該濾波した合成送信信号を位相調整器640に出力する。位相調整器640は、合成フィルタ630にて濾波された合成送信信号を入力とし、当該濾波された合成送信信号の位相を干渉信号に対して逆相に調整して第3合波回路650に出力する。第3合波回路650は、干渉信号に対して逆相に調整された合成送信信号と、電力増幅器131が出力した増幅済み合成送信信号のうち送信フィルタ221と受信フィルタC524の双方を通過した信号(干渉信号)とを合成する。また、本実施例のクアドリプレクサ520をさらに拡張し、4周波数帯、5周波数帯などでの複数周波数帯同時通信を実現し、これらの周波数帯のうち、3の周波数帯が互いに近接する場合であっても、これらを周波数帯A、B、Cと設定して干渉信号を消去する回路構成を実現することにより、受信性能を確保することができる。また、本実施例の移動通信端末600のクアドリプレクサ520に第1温度センサ310を用い、合成フィルタ230、630の各々に、第2温度センサ320と、変動テーブル330と、差分制御部340と、差分補正部350からなる組を1組ずつ付け加える構成としてもよい。この場合は各構成部の働きについては実施例2の移動通信端末400に記載した同一番号の構成部と同じであるため説明を省略する。このように本発明の移動通信端末600によれば、クアドリプレクサ520を用いて周波数整合を調整することにより、回路損失を低く抑えつつ複数の周波数帯を同時に使用して通信を行うことができる。また、位相調整器240、640を用いて干渉信号に対して逆相に調整した信号を、受信回路に流入する干渉信号と合成することにより、周波数帯Aの送信周波数帯と周波数帯Bの受信周波数帯および、周波数帯Bの送信周波数帯と周波数帯Cの受信周波数帯がそれぞれ近接している場合でも、受信回路に流入する干渉信号を抑制して受信性能を確保することができる。

Claims (5)

  1. 複数周波数同時通信を行う移動通信端末であって、
    2の周波数帯の送信信号を入力とし、当該入力された2の周波数帯の送信信号を合成して出力する第1合波回路と、
    前記第1合波回路が出力した信号を入力とし当該第1合波回路が出力した信号を濾波して出力する送信フィルタと、入力された任意の信号を濾波して出力する受信フィルタAと、入力された任意の信号を濾波して出力する受信フィルタBとからなるトリプレクサと、
    前記送信フィルタと同一の通過特性を有するフィルタPと、前記受信フィルタBと同一の通過特性を有するフィルタQとからなり、前記第1合波回路が出力した信号を濾波して出力する合成フィルタと、
    前記合成フィルタが出力した信号の位相を干渉信号に対して逆相に調整して出力する位相調整器と、
    前記位相調整器が出力した信号と、前記第1合波回路が出力した信号のうち前記送信フィルタと前記受信フィルタBの双方を通過した信号(干渉信号)とを合成する第2合波回路と、
    を備えることを特徴とする移動通信端末。
  2. 請求項1に記載の移動通信端末であって、
    前記トリプレクサの温度を測定する第1温度センサと、
    前記合成フィルタの温度を測定する第2温度センサと、
    前記第1温度センサと前記第2温度センサの温度測定結果に基づいて前記位相調整器が出力した信号のパワーを補正して、当該補正した信号を第2合波回路に出力する差分補正部と、
    をさらに備えることを特徴とする移動通信端末。
  3. 複数周波数同時通信を行う移動通信端末であって、
    3の周波数帯の送信信号を入力とし、当該入力された3の周波数帯の送信信号を合成して出力する第1合波回路と、
    前記第1合波回路が出力した信号を入力とし当該第1合波回路が出力した信号を濾波して出力する送信フィルタと、入力された任意の信号を濾波して出力する受信フィルタAと、入力された任意の信号を濾波して出力する受信フィルタBと、入力された任意の信号を濾波して出力する受信フィルタCとからなるクワドリプレクサと、
    前記送信フィルタと同一の通過特性を有するフィルタPと、前記受信フィルタBと同一の通過特性を有するフィルタQとからなり、前記第1合波回路が出力した信号を濾波して出力する合成フィルタと、
    前記合成フィルタが出力した信号の位相を干渉信号に対して逆相に調整して出力する位相調整器と、
    前記位相調整器が出力した信号と、前記第1合波回路が出力した信号のうち前記送信フィルタと前記受信フィルタBの双方を通過した信号(干渉信号)とを合成する第2合波回路と、
    を備えることを特徴とする移動通信端末。
  4. 請求項3に記載の移動通信端末であって、
    前記クワドリプレクサの温度を測定する第1温度センサと、
    前記合成フィルタの温度を測定する第2温度センサと、
    前記第1温度センサと前記第2温度センサの温度測定結果に基づいて前記位相調整器が出力した信号のパワーを補正して、当該補正した信号を第2合波回路に出力する差分補正部と、
    をさらに備えることを特徴とする移動通信端末。
  5. 2の周波数帯の送信信号を入力とし、当該入力された2の周波数帯の送信信号を合成して出力する第1合波ステップと、
    前記第1合波ステップが出力した信号を入力とし当該第1合波ステップが出力した信号を濾波して出力する送信フィルタステップと、
    入力された任意の信号を濾波して出力する受信フィルタステップAと、
    入力された任意の信号を濾波して出力する受信フィルタステップBと、
    前記送信フィルタステップと同一の通過特性で前記第1合波ステップが出力した信号を濾波して出力するフィルタステップPと、
    前記受信フィルタステップBと同一の通過特性で前記フィルタステップPが出力した信号を濾波して出力するフィルタステップQと、
    前記フィルタステップQが出力した信号の位相を干渉信号に対して逆相に調整して出力する位相調整ステップと、
    前記位相調整ステップが出力した信号と、前記第1合波ステップが出力した信号のうち前記送信フィルタステップと前記受信フィルタステップBの双方を実行して得られた信号(干渉信号)とを合成する第2合波ステップと、
    を有することを特徴とする複数周波数同時通信方法。
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