JP5232811B2 - 櫛 - Google Patents

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本発明は、櫛本体の各部に孔及び凹凸を設けることにより、滑り止め機能およびユーザの指先に付着した液分の除去機能等を一段と向上させると共に、櫛本体の剛性を弱めてユーザの使い勝手に合わせて柔軟に曲げやすくした櫛に関する。
従来、滑り止め等に関する機能を具備した櫛として、様々なタイプのものが存在する。たとえば、下記の特許文献1に係る櫛は、櫛歯を突設する櫛本体の側面部分に複数の凸部を設けて滑り止め機能を実現しており、特許文献2に係る櫛は、櫛本体から突出する棒状の把持部の側面部分に滑り止め機能を担う凸部(係止部)を形成している。
また、櫛の厚み方向に櫛本体を貫通する貫通孔を形成し、これらの貫通孔を滑り止めとして機能させると共に、ユーザの指先に付着した薬液・水分などの液体を貫通孔の縁で拭い取れるようにした櫛が下記の特許文献3、4で開示されている。さらに、櫛本体の側面部に設けた溝または貫通孔に摩擦係数が大きい材料を充填して滑り止め部を形成した櫛が下記の特許文献5で開示されている。
実用新案登録第3114881号公報 実用新案登録第3107399号公報 特開平9−131215号公報 実用新案登録第2584426号公報 特開2005−304720号公報
櫛のユーザである美容師・理容師は、自らに適した持ち方で櫛を持つことが一般的であると共に、整髪状況に応じて櫛の持ち方を使い分ける場合も多い。たとえば、人差し指を櫛本体の背面部(櫛歯を設けた側と反対側となる部分)に当てる持ち方や、櫛本体の側面部に指を当てる持ち方などが、ユーザにより適宜使い分けられる。
上述した各特許文献1〜5で開示される櫛の中で、櫛本体の背面部に、滑り止め等の機能を具備したものは存在しない。そのため特に、人差し指を櫛本体の背面部に当てる持ち方をするユーザにとって、上述した各特許文献1〜5で開示される櫛は、背面部における滑り止め等の機能が不充分であった。
また、櫛本体の側面部に指を当てて櫛を持つユーザに対しては、特許文献1、2に示す凸部、または特許文献3、4に示す貫通孔により、滑り止め等の機能は提供されるが、現実的な使用状況を考えると、櫛を持つ際、側面部に当てるユーザの指先を、特許文献1、2に示す凸部、または特許文献3、4に示す貫通孔の位置に合わせるための配慮が必要になり、櫛を持つ際、ユーザに煩わしさを感じさせることになる。さらに、ユーザである美容師・理容師は、カット時または整髪時などに、カットまたは整髪の対象となる人の頭部形状に沿わして櫛を曲げて使用することもあるが、従来の櫛は櫛本体の剛性が基本的に高く、曲げにくいと云う問題があった。なお、櫛の形状としては一般に、棒状の把持部を櫛本体から突出させたタイプと、突出する把持部を設けていないタイプに大別され、ユーザは使用状況に応じて、これらのタイプの櫛を使い分けることになる。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、ユーザが櫛本体の側面部に指を当てて櫛を持つ場合でも、滑り止めの機能を果たす所定の位置へ、容易に指先を合わせられるようにした櫛を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上述した各機能を確保した上で櫛の全体的な剛性を低くして、ユーザが使用状況に合わせて容易に曲げられるようにした櫛を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る櫛は、複数本の櫛歯を櫛本体に設けた櫛において、前記櫛本体の厚み方向に対応する両側面には、複数の凹箇所及び凸箇所が交互に形成してあり、一方の側面に形成された複数の凹箇所及び凸箇所の位置と、他方の側面に形成された複数の凹箇所及び凸箇所の位置は、前記櫛本体の長手方向で同位置にしてあり、前記櫛本体には、前記櫛本体の厚み方向に貫通する複数の貫通孔が、前記複数の凹箇所のそれぞれに開口周縁が位置するように形成してあることを特徴とする。
また、本発明に係る櫛は、前記貫通孔の両側面の開口周縁にはテーパー状のザグリ部が形成してあることを特徴とする。
さらに、本発明に係る櫛は、前記櫛本体の背面には、複数の凹部及び凸部が交互に形成してあることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る櫛は、前記複数の凹部と、前記複数の凹箇所の位置は、前記櫛本体の長手方向で同位置にしてあり、前記複数の凸部と、前記複数の凸箇所の位置は、前記櫛本体の長手方向で同位置にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、櫛本体の側面部に複数の凹凸からなる湾曲面を形成したので、側面部に指を当てて櫛を把持する場合、湾曲面の凹凸に指先がなじみやすくなり、ユーザが特に指先の位置に注意を払わなくても、湾曲面で滑り止め機能を発揮できるようになる。
なお、湾曲面の窪んだ凹部に、ユーザの指先を収めて滑り止め機能を発揮させる場合は、凹部内に指先を収められるように、凹部の寸法および凹凸の間隔寸法等を適宜設定することになる。
本発明にあっては、櫛本体の側面部に湾曲面を形成すると共に、湾曲面の凹の箇所に開口するように貫通孔を形成したので、湾曲の凹形状に導かれてユーザの指先が貫通孔の位置へ自然と案内されるようになる。そのため、櫛本体の側面部に指を当てて櫛を使用する場合、ユーザが特段注意を払わなくても、ユーザの指先が側面部の貫通孔に自然と導かれ、滑り止め機能が容易に発揮されると共に、指先に付着した液分も拭い取りやすくなる。
本発明にあっては、櫛本体の側面部に湾曲面を形成することで、ユーザが特に指先の位置に注意を払わなくても、湾曲面で滑り止め機能を発揮できる。
また、本発明にあっては、櫛本体の側面部に湾曲面を形成すると共に、湾曲面の凹の箇所に貫通孔を形成することにより、湾曲面の凹形状で櫛を把持する指先を貫通孔へ案内して、滑り止め等の機能を使いやすくできる。
本発明の実施形態に係る櫛の斜視図である。 (a)は側面方向から見た櫛本体および櫛歯等の要部に係る要部拡大図、(b)は図1のA−A線における要部断面図である。 (a)は背面方向から見た櫛本体等の要部に係る要部拡大図、(b)は図2(a)のB−B線における要部断面図である。 (a)は櫛本体の背面部に指を当てた状態を示す拡大断面図、(b)は孔で指先を拭う状態を示す拡大断面図である。 櫛本体の側面部に指を当てた状態を示す要部断面図である。 櫛の曲がり状態を示す概略図である。 本発明の別の実施形態に係る櫛であり、(a)は側面方向からの外観図、(b)は背面方向からの外観図である。 本発明の変形例に係る櫛の斜視図である。 本発明の別の変形例に係る櫛の斜視図である。 本発明のさらに別の変形例に係る櫛の斜視図である。 本発明のさらに別の他の変形例に係る櫛の斜視図である。
図1は、本発明の実施形態に係る櫛1を示す斜視図である。本実施形態の櫛1は合成樹脂製の一体成型品であり、長手方向の一方側へ突設する棒状の把持部5を有するタイプの櫛である。櫛1は、複数本の櫛歯15を並列的に設けた櫛本体2を有し、この櫛本体2に孔8、貫通孔9を形成すると共に、櫛本体2の表面に凹凸面6及び湾曲面7等を形成したことを特徴にしている。以下、第1実施形態に係る櫛1について詳説する。なお、図1中のX方向は櫛1の長手方向(把持部5の長手方向と同じ方向)に対応し、Y方向は櫛1の厚み方向(櫛1の幅方向。X方向と直交する方向)に対応し、Z方向は櫛歯15の突設方向に対応し(X方向およびY方向に直交する方向)、これらの、X、Y、Z方向は、他の図においても、同様の方向を示している。
図1、図2(a)(b)等に示すように、櫛1は、棒状の櫛本体2の先端側に櫛歯15を保護する先端保護部3(櫛歯15より太い幅の部分)を櫛歯15と同方向に突設しており、把持部5の一方の端側2eには、把持部5の突設箇所となる基部4を設けている。基部4は、図2(a)(b)に示す視図方向では略三角形の形状をしており、三角形の頂点に応じた箇所から把持部5を突設させた形態になっている。
櫛本体2は、背面部2a(櫛歯15を設けた側2dと反対側となる面)に凹凸面6を形成している。この凹凸面6は、複数の凹部6aと凸部6bで構成されており、ユーザの指先の曲面に沿うように凹部6aおよび凸部6bをなだらかな曲面にすると共に、凹部6aにユーザの指先が収まるように隣り合う凸部6bの頂点間の間隔を設定している(本実施形態では、隣り合う凸部6bの頂点間の間隔P1を約10mmに設定)。また、櫛本体2は、各凹部6aに開口するように孔8を凹部6aごとに穿設している。孔8は、開口形状がX方向を長軸とした楕円になるように形成されており、孔深さは、後述する貫通孔9に届いて連通する寸法に設定されている(図2(b)参照)。
さらに、櫛本体2は、図1、図3(a)(b)等に示すように、厚み方向(Y方向)に対応する両側の側面部2b、2cに、複数の凹箇所7a及び凸箇所7bを有する湾曲面7をそれぞれ形成している。湾曲面7は、複数の凹箇所7aのそれぞれが背面部2の各凹部6aとX方向において同位置で、且つ複数の凸箇所7bのそれぞれが背面部2の凸部6bとX方向において同位置となる間隔(たとえば、隣り合う凸箇所7bの間隔P2は、隣り合う凸部6bの間隔P1と同じ寸法)で形成されている。なお、湾曲面7も、背面部2aの凹凸面6と同様に、ユーザの指先を凹箇所7bへ案内できるように、なだらかな曲面で形成されている。
さらにまた、櫛本体2は、両側の側面部2b、2cの凹箇所7aで開口するように、櫛本体2を厚み方向に貫通する貫通孔9を形成している。貫通孔9は、楕円の孔形状(楕円の長軸方向は、X方向)であり、側面部2b、2cにおける開口箇所に楕円のザグリ部9a(図3(b)参照)をそれぞれ形成している。このように櫛本体2は、複数の孔8と貫通孔9を設けることで、これらの孔8及び貫通孔9を設けない場合に比べて剛性が低下しており、さらに、孔8と貫通孔9の孔方向(孔の深さ方向)を相異させることで、周囲の様々な方向から外力が加えられた場合に対して柔軟に変形できるようになっている。なお、貫通孔9は、上述したように背面部2aの孔8と連通している。
また、櫛本体2の把持部5を設けた端側2eに形成された基部4は、櫛歯15の先端側に応じた下辺部4aに、波状の湾曲辺部10を形成すると共に、両側の側面部に基部貫通孔11、第1溝部12及び第2溝部13をそれぞれ形成している(図1、図2等参照)。基部貫通孔11は、斜辺状の下辺部4aに沿った長穴状であり、櫛本体2の厚み方向に貫通している。また第1溝部12は、基部貫通孔11に沿った形状であり、基部貫通孔11より把持部5を設けた側へ長く形成されている。さらに第2溝部13は、第1溝部12に沿った形状であり、第1溝部12より長く形成されている。なお、基部4は、把持部5を突設させるのに必要な強度を確保した上で、できるだけ柔軟性を確保するために、各溝部12、13を貫通させていない。また、基部4は、これら基部貫通孔11、第1溝部12および第2溝部13により、外力を受けた場合に柔軟に変形できるようになっている。
なお、櫛本体2から突設する複数の櫛歯15は、先端保護部3に隣接する1本のみが、他より突設寸法を短くしており、また各櫛歯15の間隔は、基部4から先端保護部3へ近づくにつれて、短くなるようにしている。このようにすることで、ユーザが櫛1を使用する場合、先端側の櫛歯15でも、整髪対象の髪の毛を適切に持ち上げることができる。
次に、図4〜図6等を用いて、本実施形態の櫛1のユーザによる使用状況を具体的に説明する。まず、図4(a)に示すように、ユーザが人差し指Uを櫛本体2の背面部2aに当てて櫛1を使用する場合について述べる。ユーザが人差し指Uを背面部2aに当てると、凹凸面6における1つの凹部6aの両側に位置する2つの凸部6bの斜辺に案内されて、指先が凹部6aに自然と位置するようになる。また、凹部6aには孔8が開口しているので、凹部6aに位置する人差し指Uの指先が孔8の孔縁8aに引っ掛かる。そのため、人差し指Uは、凹部6aの両側の凸部6bでグリップされると共に、孔縁8aで指先が引っ掛けられるので、従来の櫛に比べて、櫛1は人差し指に対して良好な滑り止め機能が発揮される。
また、図4(a)に示す状態では、人差し指Uの指先は、孔8を塞ぐように位置し、孔8が貫通孔9と連通していることから、孔8および貫通孔9を通じて人差し指Uの指先は外気と触れるので、薬液や水分等の液分で濡れた人差し指Uを櫛本体2の背面部2aに当てた状態でも、従来に比べて指先は乾きやすくなる。
さらに、人差し指Uに付着した液分を積極的に除去することをユーザが望む場合は、図4(a)から図4(b)に示すように、指先を孔8の孔縁8aで拭うように人差し指Uを動かすことにより、指先から液分が除去されて孔8へ流れ込む。なお、孔8に流れ込んだ液分は、櫛1の清掃時に連通する貫通孔9から外方へ流し出すことが可能なので、孔8に液分が留まることが無く、櫛1の孔8を清潔に保つことができる。
一方、図5に示すように、櫛本体2の側面部(例えば、一方の側面部2b)に指Uを当てて、櫛1を把持するユーザの場合、ユーザの指先は、湾曲面7の1つの凹部7aの両側に隣接する2つの凸箇所7bの斜辺に案内されて、凹箇所7aに自然と位置するようになる。また、凹箇所7aには貫通孔9が開口しているので、貫通孔9の孔縁に指先が引っ掛かる。そのため、ユーザの指Uは、凹箇所7aの両側の凸箇所7bでグリップされると共に、貫通孔9で指先が引っ掛けられるので、櫛本体2の側面部においても、従来の櫛に比べて滑り止め機能が向上している。
また、図5に示す状態において、ユーザの指は、貫通孔9を塞ぐように位置するので、貫通孔9を通じてユーザの指Uは外気と触れるので、薬液や水分等の液分で濡れた指Uを櫛本体2の側面部2bに当てた状態でも、指先は乾きやすくなる。
さらに、図6に示すように、XY平面に係る視図の方向で、たとえば把持部5の端部5aを時計回りの方向へ曲げるように櫛1へ外力を加えた場合を考える。この場合、櫛本体2および基部4は、孔8、貫通孔9および基部貫通孔11により剛性が低下しているので、柔軟に変形する。そのため、整髪対象となる人の頭部の曲率に合わせて、ユーザが櫛1を曲げる場合、従来の櫛に比べて本実施形態の櫛1が曲がりやすくなっている。また、櫛1は、孔8および貫通孔9の孔方向を相異させているので、XY平面に係る視図の方向以外の方向に対しても柔軟に曲がりやすくなっており、ユーザの使いやすい方向へ自由に櫛1(櫛本体2または基部4)を曲げることができる。
なお、本発明に係る内容は、上述した実施形態に係る櫛1に限定されるものではなく、別のタイプに櫛にも勿論適用可能であると共に、様々な変形例も考えられる。たとえば、図1等に示す櫛1においては、把持部5を櫛本体2及び基部4等と一体的に成形しているが、把持部5として金属製の棒材を使用し、この棒材を合成樹脂材料からなる櫛本体2及び基部4等に対してインサート成形(アウトサート成形)を行って本発明に係る櫛を形成してもよい(このような金属製棒材の把持部は、後述する把持部を有する各種変形例のタイプ(図8〜図11等に示すタイプ)にも適用可能)。
また、図7(a)(b)は、本発明に係る内容を、突出する把持部を設けていないタイプの櫛20に適用した場合を示している。この櫛20は、細長の櫛本体22の一方側に第1保護部23(図1等の先端保護部3と同等なもの)を突設すると共に、他方側にも第2保護部21(第1保護部23と対称的な形状のもの)を突設している。また、櫛20は、櫛本体22の長手方向に沿った中央位置22fから第1保護部23へ至る範囲には、太目の第1櫛歯35を並列的に複数突設する一方、中央位置22fから第2保護部21へ至る範囲には、第1櫛歯35に比べて細目の第2櫛歯36を、各第1櫛歯35の間隔より狭めて並列的に複数突設している。
櫛20は、櫛本体20の背面部22aで、中央位置22fに応じた中央範囲部22gを除いた範囲に、図1等に示す櫛1と同様に、複数の凹部26aおよび凸部26bを有する凹凸面26を形成し、凹部26aに開口するように孔28を形成している。さらに、櫛20は、櫛本体20の両側の側面部22b、22cで、中央範囲部22gを除いた範囲に、櫛1と同様に、複数の凹箇所27aおよび凸箇所27bからなる湾曲面27を形成し、凹箇所27aに開口するように貫通孔29を形成している。
このような構成の櫛20も、上述した櫛1と同様に滑り止め機能が向上していると共に、ユーザの指先に付着した液分を適切に除去でき、さらには、ユーザの使用状況に応じて柔軟に櫛本体20を曲げることが可能になっている。なお、櫛20は、中央範囲部22gにおいては背面部22aの凹凸面26および側面部22b、22cの湾曲面27を設けずにフラットな平面にすることで、第1櫛歯35をメインに使用する場合と第2櫛歯36をメインに使用する場合とを切り替えるときに、ユーザが中央範囲部22gで櫛20を持ち替えやすくしている。
図8の櫛40は、図1等に示す櫛1に関する変形例を示している。櫛40は櫛1と同等に、複数本の櫛歯41を並列的に突設する櫛本体42に設けた基部44から棒状の把持部45を突出させたタイプの櫛であり、背面部42aに、複数の凹部46aおよび凸部46bを有する凹凸面46を形成し、凹部46aに開口するように孔48を形成している(側面部42b、42cには湾曲面を形成していない)。この櫛40は、背面部42aに人差し指を当てて使用するユーザに好適なモデルであり、凹凸面46の隣り合う2つの凸部46bで、ユーザの指を凹部46aへ案内し、これらの凸部46bと、凹部46aの孔48により、優れたグリップ機能を発揮すると共に、孔48で指先を拭えるようにしている。
なお、図8の櫛40をベースに考えられる更なる変形例としては、櫛本体42の側面部42b、42cに、櫛本体42を幅方向に貫通する貫通孔のみを複数形成することが考えられ、さらにこれらの貫通孔は孔48と連通してもよい。さらに別の変形例としては、櫛本体42の側面部42b、42cの少なくとも一方に、湾曲面(図1、図3等に示す湾曲面7を参照)のみを形成することも考えられる(図8の櫛40で湾曲面を形成する場合、貫通孔は設けない。)。
また、図9の櫛50は、図1等に示す櫛1に関する別の変形例を示し、図8の櫛40より更に構成を簡易化したものである。具体的に櫛50は、櫛歯51を突設する櫛本体52に設けた基部54から把持部55を突出しており、背面部52aに、複数の孔58を所定の間隔(たとえば約10mmピッチ)をあけて形成している。この変形例の櫛50では、背面部52aに凹凸面を形成しておらず、両側の側面部にも湾曲面を形成していないが、背面部52aの各孔58でユーザの人差し指の指先を引っ掛けることが可能であるので簡易な構成で滑り止め機能を実現でき、また、各孔58で指先を拭うことで、指先に付着した液分を除去することもできる。
なお、図9の櫛50をベースにした更なる変形例としては、上述した図8の櫛41と同様に、櫛本体52の側面部に貫通孔のみを複数形成することが考えられ(各貫通孔は孔58と連通させることも可能)、さらには櫛本体52の側面部の少なくとも一方に湾曲面のみを形成することも考えられる(湾曲面を形成する場合は、貫通孔無し)。
さらに、図10の櫛60は、図1等に示す櫛1に関する更に別の変形例を示している。この変形例の櫛60は、櫛歯61を突設する櫛本体62に設けた基部64から把持部65を突出し、櫛本体62の両側の側面部62b、62cに、複数の凹箇所67aおよび凸箇所67bからなる湾曲面67を形成し、凹箇所67aに開口するように貫通孔69を形成している。なお、櫛60は、背面部62aに、孔および凹凸面の両方を形成していない。
このような櫛60は、櫛本体62の側面部62b(または側面部62c)に指を当てて櫛を把持するタイプのユーザに好適なモデルであり、湾曲面67の隣り合う2つの凸箇所67bで、それらの間に位置する凹箇所67aへユーザの指を案内し、これらの凸箇所67bと、凹箇所67aの貫通孔69により、優れたグリップ機能を発揮すると共に、貫通孔69で把持状態でも指先を外気に晒すことができるようにしている。なお、櫛60の湾曲面67は、両側の側面部62b、62cに設ける以外にも、いずれか一方の側面部のみ(側面部62bのみ、または側面部62cのみ)に設けることも可能である(このことは、図1等の櫛1および図7(a)(b)の櫛20でも同様)。さらに、図10の櫛60をベースにした更なる変形例としては、櫛本体62の背面部62aに凹凸面(図1、図2等の凹凸面6参照)のみを形成すること等が考えら、このように凹凸面のみを形成した場合では、貫通孔69を省略するパターンも考えられる。
さらにまた、図11の櫛70は、図1等に示す櫛1に関する更に他の別の変形例を示しており、この変形例の櫛70は、図1等に示す櫛1から背面部2aの凹凸面6および側面部2a、2cにおける貫通孔9を省略した形態になっている。すなわち、櫛70は、櫛歯71を突設する櫛本体72に設けた基部74から把持部75を突出し、櫛本体72の両側の側面部72b、72cに、複数の凹箇所77aおよび凸箇所77bからなる湾曲面77を形成し、櫛本体72の背面部72aに複数の孔78を形成したものになっている。このような簡易な構成であっても、背面部72aに対しては、孔78で滑り止め機能を発揮でき、側面部72a、72bに対しては湾曲面77で滑り止め機能を発揮できる。なお、図11の櫛70に対しても、湾曲面77の凹箇所77aに貫通孔を形成することも勿論可能である。
また、上述した図8〜図11に示す各種変形例に係る内容は、図7(a)(b)に示すタイプ(把持部を突設させないタイプ)の櫛にも勿論適用可能である。
櫛本体の各部に孔及び凹凸を設けることにより、滑り止め機能およびユーザの指先に付着した液分の除去機能等が一段と向上し、さらには櫛本体の剛性が低下して柔軟に曲げやすくなったので、理容・美容分野等における整髪に係る作業の効率化を図れる。
1、20、40、50、60、70 櫛
2、22、42、52、62、72 櫛本体
2a、22a、42a、52a、62a、72a 背面部
2b、2c、22b、22c、42b、42c、62b、62c、72b、72c 側面部
4、44、54、64、74 基部
5、45、55、65、75 把持部
6、26、46 凹凸面
6a、26a、46a 凹部
6b、26b、46b 凸部
7、27、67 湾曲面
7a、27a、67a、77a 凹箇所
7b、27b、67b、77b 凸箇所
8、28、48、58、78 孔
9、29、69 貫通孔
11 基部貫通孔
15、41、51、61、71 櫛歯

Claims (4)

  1. 複数本の櫛歯を櫛本体に設けた櫛において、
    前記櫛本体の厚み方向に対応する両側面には、複数の凹箇所及び凸箇所が交互に形成してあり、
    一方の側面に形成された複数の凹箇所及び凸箇所の位置と、他方の側面に形成された複数の凹箇所及び凸箇所の位置は、前記櫛本体の長手方向で同位置にしてあり、
    前記櫛本体には、前記櫛本体の厚み方向に貫通する複数の貫通孔が、前記複数の凹箇所のそれぞれに開口周縁が位置するように形成してあることを特徴とする櫛。
  2. 前記貫通孔の両側面の開口周縁にはテーパー状のザグリ部が形成してある請求項1に記載の櫛。
  3. 前記櫛本体の背面には、複数の凹部及び凸部が交互に形成してある請求項1又は請求項2に記載の櫛。
  4. 前記複数の凹部と、前記複数の凹箇所の位置は、前記櫛本体の長手方向で同位置にしてあり、
    前記複数の凸部と、前記複数の凸箇所の位置は、前記櫛本体の長手方向で同位置にしてある請求項3に記載の櫛。
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