JP5230784B2 - ターボチャージャー - Google Patents
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Description
本発明に係るターボチャージャーは、ボスと、このボスの表面上に放射状に配置された複数枚のブレードとを備え、その外周を取り囲むように配置されたノズルから中心方向に流れ込んだ流体が、流れの方向を変えて軸方向へ流出していくことにより、回転軸線まわりに回転するとともに、前記ブレードの前縁近傍から後縁にかけて前記ブレードの翼高さを徐々に減少させる肉盛部が形成されており、かつ、該肉盛部の表面から半径方向内側に向かって窪みが掘られたタービンホイールを備えている。
これにより、ブレードの翼根に発生する遠心応力およびボスの中心部に発生する遠心応力を低減させることができるとともに、タービンホイール全体の固有振動数を増加させることができて、タービンホイールの許容回転数(最高回転数)をアップ(増加)させることができる。
また、本発明に係るターボチャージャーによれば、流路の表面に沿って上流側から流れてきた(燃焼ガスの)主流の一部が窪み内に入り込んで、窪み内に循環流が形成されることとなる。
これにより、(燃焼ガスの)主流の剥離を低減させることができ、境界層の拡大を抑制することができて、タービンホイール内の損失を低減させることができるとともに、タービン効率の向上を図ることができる。
さらに、本発明に係るターボチャージャーによれば、許容回転数(最高回転数)の高いタービンホイールを具備していることとなるので、コンプレッサホイールの回転数をアップ(増加)させることができて、コンプレッサの圧力比をアップ(増加)させることができる。
これにより、ブレードの翼根に発生する遠心応力およびボスの中心部に発生する遠心応力を低減させることができるとともに、タービンホイール全体の固有振動数を増加させることができて、タービンホイールの許容回転数(最高回転数)をアップ(増加)させることができる。
さらに、本発明に係るターボチャージャーによれば、許容回転数(最高回転数)の高いタービンホイールを具備していることとなるので、コンプレッサホイールの回転数をアップ(増加)させることができて、コンプレッサの圧力比をアップ(増加)させることができる。
図1に示すように、本実施形態に係るタービンホイール(Turbine Wheel)10は、ラジアルタービン(Radial Flow Turbine)に適用されるものであり、ボス(ディスク)11と、このボス11の表面(以下、「ボス面」という。)11a上に放射状に設けられた(配置された)複数枚のブレード(動翼)12とを備えている。
タービンホイール10の外周側(半径方向外側)には、図示しないノズル(Nozzle)が周方向に沿って配置されており、このノズルからタービンホイール10の中心方向に流れ込んだ燃焼ガス(流体)が、直角に流れの方向を変えて軸方向へ流出していくことにより、タービンホイール10が、回転軸線Cまわりに回転するようになっている。
なお、図1中の破線は、肉盛部13が形成されていない従来のボス面を示している。
これにより、ブレード12の翼根に発生する遠心応力を低減させることができるとともに、タービンホイール10全体の固有振動数を増加させることができて、タービンホイール10の許容回転数(最高回転数)をアップ(増加)させることができる。応力ピークはスロート部より上流側に発生することが多いため、スロート部上流側に前記の肉盛部を設けることで、有効に応力を低減させることができる。
図2に示すように、本実施形態に係るタービンホイール20は、肉盛部13の代わりに、肉盛部21および窪み22が設けられているという点で上述した第1参考形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1参考形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図1中の破線は、肉盛部21が形成されていない従来のボス面を示している。
これにより、ブレード12の翼根に発生する遠心応力およびボス11の中心部に発生する遠心応力を低減させることができるとともに、タービンホイール20全体の固有振動数を増加させることができて、タービンホイール20の許容回転数(最高回転数)をアップ(増加)させることができる。
これにより、肉盛部21の表面21aに沿って流れる(燃焼ガスの)主流の剥離を低減させることができ、肉盛部21の表面21aに発生する境界層の拡大を抑制することができて、タービンホイール20内の損失を低減させることができるとともに、タービン効率の向上を図ることができる。
これにより、精密鋳造での製作が可能となり、製造コストを抑制することができる。
また、窪み22の抜き勾配を0度としても、精密鋳造での製作が可能であり、製造コストを抑制することができる。
図3に示すように、本実施形態に係るタービンホイール30は、窪み22の代わりに、連通穴31が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
これにより、タービンホイール30内の損失をより低減させることができ、タービン効率の向上をさらに図ることができる。
これにより、ブレード12の翼根に発生する遠心応力およびボス11の中心部に発生する遠心応力を低減させることができるとともに、タービンホイール30全体の固有振動数を増加させることができて、タービンホイール30の許容回転数(最高回転数)をアップ(増加)させることができる。
また、図は全て背板付きのタービンホイールを示しているが、スカラップ付きタービンホイールにも適用可能である。
11 ボス
11a 表面
11f 背面
12 ブレード
13 肉盛部
20 タービンホイール
21 肉盛部
22 窪み
30 タービンホイール
31 連通穴
C 回転軸線
LE 前縁
TE 後縁
Claims (2)
- ボスと、このボスの表面上に放射状に配置された複数枚のブレードとを備え、その外周を取り囲むように配置されたノズルから中心方向に流れ込んだ流体が、流れの方向を変えて軸方向へ流出していくことにより、回転軸線まわりに回転するとともに、
前記ブレードの前縁近傍から後縁にかけて前記ブレードの翼高さを徐々に減少させる肉盛部が形成されており、かつ、該肉盛部の表面から半径方向内側に向かって窪みが掘られたタービンホイールを備えていることを特徴とするターボチャージャー。 - ボスと、このボスの表面上に放射状に配置された複数枚のブレードとを備え、その外周を取り囲むように配置されたノズルから中心方向に流れ込んだ流体が、流れの方向を変えて軸方向へ流出していくことにより、回転軸線まわりに回転するとともに、
前記ブレードの前縁近傍から後縁にかけて前記ブレードの翼高さを徐々に減少させる肉盛部が形成されており、かつ、前記回転軸線に沿って延びて、前記ボスの背面と、前記肉盛部の表面とを連通する連通穴が形成されたタービンホイールを備えていることを特徴とするターボチャージャー。
Priority Applications (1)
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JP2011219225A JP5230784B2 (ja) | 2011-10-03 | 2011-10-03 | ターボチャージャー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011219225A JP5230784B2 (ja) | 2011-10-03 | 2011-10-03 | ターボチャージャー |
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ID=45779638
Family Applications (1)
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JP2011219225A Active JP5230784B2 (ja) | 2011-10-03 | 2011-10-03 | ターボチャージャー |
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2011
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