JP5227746B2 - 光走査ユニットおよび画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査ユニットおよび該光走査ユニットを用いた画像読取装置に関する。
従来、スキャナ等の画像読取装置として、正立等倍結像光学系を用いた装置が知られている。正立等倍結像光学系を用いた場合、縮小結像光学系の場合よりも光走査ユニットをコンパクトにすることができる。正立等倍結像光学系の光走査ユニットは、ライン状光源、正立等倍レンズアレイ、ラインイメージセンサ、およびこれらを所定の位置に固定する筐体を含んで構成される(たとえば特許文献1参照)。
正立等倍結像光学系を用いた場合、原稿と正立等倍レンズアレイ間の距離と、正立等倍レンズアレイとラインイメージセンサ間の距離とが同じになった場合に最良の光学性能となるよう設計されている。両者が同じでないと、像がぼけるため光学性能が悪くなる。従って、原稿が平面であることを考慮し、正立等倍レンズアレイおよびラインイメージセンサも原稿に対して平行になるように直線状に筐体に組み込まれる。
特開2007−1583789号公報
ところで、原稿の載置されるガラス板に対して走査ユニットを走査して原稿を読み取る画像読取装置の場合、原稿と正立等倍レンズアレイ間の距離と、正立等倍レンズアレイとラインイメージセンサ間の距離とを同じにしようとすると、ガラス板と光走査ユニットとの間にある程度の間隔が必要となるため、光走査ユニットは、正立等倍レンズアレイが筐体の中心よりも原稿側に設けられる構造となる。
ここで、筐体に正立等倍レンズアレイを固定する方法について考察すると、筐体の原稿側の面に凹部を形成し、該凹部に正立等倍レンズアレイを嵌入する方法が考えられる。通常、筐体は製造の容易性およびコストの面を考慮して樹脂の射出成形で製造されているが、凹部の幅を正立等倍レンズアレイの幅と略同じに形成し、凹部を拡開しながら正立等倍レンズアレイを嵌入するのである。この方法によれば、精密な位置合わせを行わずに、正立等倍レンズアレイを所定の位置に固定することができる。
しかしながら、射出成形により走査ユニットの筐体のような細長い部品を製造した場合、筐体の長手方向において凹部の幅を一定に保つのは難しい。具体的には、長手方向の中央部における凹部の幅は、端部における凹部の幅よりも狭く形成される傾向にある。このように形成された凹部に正立等倍レンズアレイを嵌入すると、正立等倍レンズアレイは、原稿側に凸となるように反る可能性が高い。従って、原稿と正立等倍レンズアレイ間の距離と正立等倍レンズアレイとラインイメージセンサ間の距離とが主走査方向の位置によって異なることとなるため、光学性能が主走査方向において変動してしまう可能性がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、主走査方向における光学性能の変動を低減することのできる光走査ユニット、および該光走査ユニットを用いた画像読取装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の光走査ユニットは、原稿に光を照射するライン状光源と、原稿からの反射光を集光する正立等倍レンズアレイと、正立等倍レンズアレイにより集光された光を受光するラインイメージセンサと、ライン状光源、正立等倍レンズアレイおよびラインイメージセンサを固定する筐体とを備える光走査ユニットであって、筐体は、当該光走査ユニットの主走査方向において、ラインイメージセンサ側に凸となるように反っている。
この態様によると、筐体が光走査ユニットの主走査方向においてラインイメージセンサ側に凸となるように反っていることにより、正立等倍レンズアレイの原稿側へ凸となる反りが相殺されるので、原稿と正立等倍レンズアレイ間の距離と正立等倍レンズアレイとラインイメージセンサ間の距離とが主走査方向の位置によって異なるのが補償される。その結果、主走査方向における光学性能の変動を低減することができる。
筐体は、原稿側に開放された凹部を有し、正立等倍レンズアレイは、凹部に嵌入されることにより筐体の中心よりも原稿側に固定されてもよい。また、筐体は、樹脂の射出成形により形成されてもよい。このように形成された筐体を用いた光走査ユニットにおいて、特に有効に主走査方向における光学性能の変動を低減することができる。
筐体は、該筐体の主走査方向の長さに対する主走査方向中央の反り量の比である反り比が0.02%〜0.06%の範囲内であってもよい。このような範囲内となるように筐体を反らせることにより、好適に主走査方向における光学性能の変動を低減することができる。
本発明の別の態様は、画像読取装置である。この装置は、原稿を載置する原稿台と、上述の光走査ユニットと、光走査ユニットを走査する駆動機構とを備える。
この態様によると、主走査方向における光学性能の変動が低減された光走査ユニットを用いることにより、主走査方向における画像のぼけが抑制された画像読取装置を構成することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、主走査方向における光学性能の変動を低減することのできる光走査ユニット、および該光走査ユニットを用いた画像読取装置を提供できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る光走査ユニット10を用いた画像読取装置100を説明するための図である。図1に示すように、画像読取装置100は、光走査ユニット10、原稿Gを載置する原稿台としてのガラス板14、光走査ユニット10を走査する駆動機構(図示せず)、光走査ユニット10によって読み取られたデータを処理する画像処理部(図示せず)等を備える。
光走査ユニット10は、ガラス板14上に載置された原稿Gに光を照射するライン状光源16と、原稿Gからの反射光を集光する正立等倍レンズアレイ11と、正立等倍レンズアレイ11により集光された光を受けるラインイメージセンサ(光電変換素子)20と、ライン状光源16、正立等倍レンズアレイ11およびラインイメージセンサ20を固定する筐体12とを備える。
筐体12は、略直方体形状に形成されており、筐体12の上面には第1凹部12aおよび第2凹部12bが形成され、下面には第3凹部12cが形成されている。筐体12は、樹脂の射出成形により形成される。射出成形により筐体12を形成することにより、筐体12を容易に形成でき、安価とすることができる。第1凹部12a内には、ライン状光源16が斜めに固定されている。ライン状光源16は、照射光の光軸が、正立等倍レンズアレイ11の光軸Axとガラス板14の上面との交点を通るように固定される。
第2凹部12bには、正立等倍レンズアレイ11が固定されている。正立等倍レンズアレイ11の固定方法については後述する。第3凹部12cには、ラインイメージセンサ20を備えた基板22が取り付けられている。基板22は、その上面が第3凹部12cに設けられた段差部12dに当接するように固定されている。
正立等倍レンズアレイ11は、複数の凸レンズを両面に形成した第1レンズアレイプレート24、第2レンズアレイプレート25が対応するレンズの組が共軸のレンズ系を構成するように積層されたものである。第1レンズアレイプレート24、第2レンズアレイプレート25は、ホルダ30により積層状態で保持されている。正立等倍レンズアレイ11は、上方に位置する原稿Gから反射された略直線状の光を受けて、下方に位置する像面、すなわちラインイメージセンサ20の受光面に正立等倍像を形成するように構成されている。
図2は、画像読取装置100の副走査方向における断面図である。また、図3は、画像読取装置100の主走査方向における断面図である。図2、図3では、ライン状光源16の図示を省略している。図2、図3に示すように、光走査ユニット10は、その長手方向が主走査方向に、短手方向が副走査方向に一致するように画像読取装置100に装着される。画像読取装置100においては、ライン状光源からの出射光がガラス板14を通して原稿Gに当てられ、原稿Gからの反射光を正立等倍レンズアレイ11を介してラインイメージセンサ20にて検出することで原稿Gを読み取る。ガラス板14に対して筐体12を副走査方向に走査することにより、原稿Gの所望の領域の読み取りを行うことができる。
一般に、正立等倍結像光学系を用いた光走査ユニットにおいては、原稿と正立等倍レンズアレイ間の距離a(以下、原稿/レンズ間距離aと呼ぶ)と、正立等倍レンズアレイとラインイメージセンサ間の距離b(以下、レンズ/センサ間距離bと呼ぶ)とが同じになった場合に最良の光学性能となるよう設計されている。両者が同じでないと、ラインイメージセンサ20上に結像される像がぼけるため光学性能が悪くなる。なお、原稿/レンズ間距離aは、正確には原稿Gの下面から第1レンズアレイプレート24の上面の凸レンズまでの距離であり、レンズ/センサ間距離bは、正確には第2レンズアレイプレート25の下面の凸レンズからラインイメージセンサ20の受光面までの距離である。また、実際はガラス板14内では屈折率が空気中よりも大きいため、原稿/レンズ間距離aの方がレンズ/センサ間距離bよりも短くなる。
このように原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bとを同じにしようとすると、ガラス板14と光走査ユニット10との間にある程度の間隔が必要となるため、光走査ユニット10は、正立等倍レンズアレイ11が筐体の中心よりも原稿側に設けられる構造となる。すなわち、原稿Gの法線方向において、正立等倍レンズアレイ11の中心は、光走査ユニット10の中心よりも原稿側に位置するような構造となる。このような構造をとることにより、ガラス板14と光走査ユニット10との間に隙間を設けた場合でも、原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bとを等しくすることが可能となる。
図4(a)(b)は、筐体12に正立等倍レンズアレイ11を取り付ける際の様子を説明するための上面図である。図4(a)は、筐体12に正立等倍レンズアレイ11を取り付ける前の様子を示す、図4(b)は、筐体12に正立等倍レンズアレイ11を取り付けた後の様子を示す。また、図5は、筐体12に正立等倍レンズアレイ11を取り付ける際の様子を説明するための副走査方向における断面図である。
筐体12の第2凹部12bは、その短手方向(副走査方向)の幅が正立等倍レンズアレイ11の短手方向の幅と略同じになるように形成されている。筐体12に正立等倍レンズアレイ11を取り付ける場合、図5の矢印60、61に示すように第2凹部12bを拡開しながら、正立等倍レンズアレイ11を第2凹部12bに嵌入する。この方法によれば、精密な位置合わせを行わずに、正立等倍レンズアレイ11を所定の位置に固定することができる。ここで、正立等倍レンズアレイ11は、第2凹部12b内に嵌入された状態において、図5の矢印63に示すように、上方側(画像読取装置100に取り付けた状態においては原稿側)への押出力を受けている。
上述したように、筐体12は射出成形によって形成されるが、射出成形によりの筐体12のような細長い部品を製造した場合、筐体12の長手方向において第2凹部12bの幅を一定に保つのは難しい。具体的には、図5(a)に示すように、主走査方向(長手方向)の中央部における第2凹部12bの幅は、両端部における凹部の幅よりも狭く形成される傾向にある。このように形成された第2凹部12bに正立等倍レンズアレイ11を嵌入すると、正立等倍レンズアレイ11は、主走査方向の中央部において両端部よりも強い押出力を受けることから、主走査方向中央部において最も原稿側に浮き上がり、原稿側に凸となるように反る可能性が高い。この場合、原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bとが主走査方向の位置によって異なることとなるため、光学性能が主走査方向において変動してしまう。
本発明者は、このような問題点について考察するなかで、筐体12を主走査方向において反らせることで光学性能の主走査方向における変動を抑制できないかと考えた。以下においては、正立等倍レンズアレイ11が原稿側に凸となるように反った場合に、筐体12が原稿側とラインイメージセンサ20側のどちらに凸となるように反った方がよいのか説明する。ここで、主走査方向においてラインイメージセンサ20も反っている可能性があるため、ラインイメージセンサ20の反る方向よって場合分けをして説明する。ラインイメージセンサ20の反りの原因としては、基板22が元々反っている場合や、基板22に対してラインイメージセンサ20が反って取り付けられている場合などがある。なお、ガラス板14は反りがない平面に形成されており、従って該ガラス板14に載置される原稿Gも平面であるものとして説明する。
図6は、ラインイメージセンサ20が反っていない場合における原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bの比を説明するための図である。図6では、光走査ユニット10を簡略化して図示している。ここでは、主走査方向の両端における原稿/レンズ間距離aおよびレンズ/センサ間距離bを1.0としたとき、正立等倍レンズアレイ11が原稿側に凸となるように反ることにより主走査方向中央のレンズ/センサ間距離bが1.1となり、原稿/レンズ間距離aが0.9となったとする。このとき、原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bの比であるb/aを計算すると、1.222となる。距離比b/aが1.0に近いほど、主走査方向中央における光学性能が両端部における光学性能に近くなる。
ここで、原稿側に凸となるように筐体12を反らせることにより、筐体12に固定された正立等倍レンズアレイ11も原稿側に凸となるように反り、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離aが縮まり0.8となったとする。レンズ/センサ間距離bは、正立等倍レンズアレイ11とラインイメージセンサ20が共に原稿側に凸となるように反ることから変化せず、1.1のままである。この場合、距離比b/aは1.375となり、上述の1.222よりも大きくなる。
一方、ラインイメージセンサ20側に凸となるように筐体12を反らせることにより、正立等倍レンズアレイ11もラインイメージセンサ20側に凸となるように反り、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離aが広がり1.0となったとする。レンズ/センサ間距離bは1.1である。この場合、距離比b/aは1.100となり、上述の1.222よりも小さくなる。
図7は、ラインイメージセンサ20が原稿側に凸となるように反った場合における原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bの比を説明するための図である。ここでは、主走査方向の両端における原稿/レンズ間距離aおよびレンズ/センサ間距離bを1.0としたとき、正立等倍レンズアレイ11が原稿側に凸となるように反り、さらにラインイメージセンサ20が原稿側に凸となるように反ることにより、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離aが0.9となり、レンズ/センサ間距離bが1.0となったとする。このとき、距離比b/aは、1.111となる。
ここで、原稿側に凸となるように筐体12を反らせることにより、筐体12に固定された正立等倍レンズアレイ11も原稿側に凸となるように反り、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離a縮まりが0.8となったとする。レンズ/センサ間距離bは、正立等倍レンズアレイ11とラインイメージセンサ20が共に原稿側に凸となるように反ることから変化せず、1.0のままである。この場合、距離比b/aは1.25となり、上述の1.111よりも大きくなる。
一方、ラインイメージセンサ20側に凸となるように筐体12を反らせることにより、正立等倍レンズアレイ11もラインイメージセンサ20側に凸となるように反り、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離aが広がり1.0となったとする。レンズ/センサ間距離bは1.0である。この場合、距離比b/aは1.0となり、上述の1.111よりも小さくなる。
図8は、ラインイメージセンサ20が原稿側とは反対側に凸となるように反った場合における原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bの比を説明するための図である。ここでは、主走査方向の両端における原稿/レンズ間距離aおよびレンズ/センサ間距離bを1.0としたとき、正立等倍レンズアレイ11が原稿側に凸となるように反り、さらにラインイメージセンサ20が原稿側とは反対側に凸となるように反ることにより、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離aが0.9となり、レンズ/センサ間距離bが1.2となったとする。このとき、距離比b/aは、1.333となる。
ここで、原稿側に凸となるように筐体12を反らせることにより、筐体12に固定された正立等倍レンズアレイ11も原稿側に凸となるように反り、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離a縮まりが0.8となったとする。レンズ/センサ間距離bは、正立等倍レンズアレイ11とラインイメージセンサ20が共に原稿側に凸となるように反ることから変化せず、1.2のままである。この場合、距離比b/aは1.5となり、上述の1.333よりも大きくなる。
一方、ラインイメージセンサ20側に凸となるように筐体12を反らせることにより、正立等倍レンズアレイ11もラインイメージセンサ20側に凸となるように反り、主走査方向中央の原稿/レンズ間距離aが広がり1.0となったとする。レンズ/センサ間距離bは1.2のままである。この場合、距離比b/aは1.2となり、上述の1.333よりも小さくなる。
図6〜図8において説明したように、正立等倍レンズアレイ11が原稿側に凸となるように反っている場合は、ラインイメージセンサ20の反る方向によらず、筐体12がラインイメージセンサ20側に反っている方が主走査方向中央の距離比b/aは小さくなり、1.0に近づく。すなわち、主走査方向中央における光学性能が両端部における光学性能に近くなるため、主走査方向における光学性能の変動が低減される。
以上の考察から、本実施の形態に係る光走査ユニット10においては、筐体12は、主走査方向において、ラインイメージセンサ20側に凸に反るように形成される。すなわち主走査方向両端部を結んだ直線よりも、主走査方向中央部がラインイメージセンサ20の取付側に変位しているように筐体12を形成するのである。これにより、正立等倍レンズアレイ11の原稿側へ凸となる反りが相殺されるので、原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bとが主走査方向の位置によって異なるのが補償される。その結果、主走査方向における光学性能の変動を低減することができる。また、主走査方向における光学性能の変動が低減された光走査ユニット10を用いることにより、主走査方向における画像のぼけが抑制された画像読取装置100を構成することができる。
図9は、筐体12の反り比と光学性能との関係を示す図である。筐体12がどの程度ラインイメージセンサ20側に反っていれば正立等倍レンズアレイ11の反りを相殺して光学性能の低下を抑制できるかを、実験により検証した。
光学性能は、MTF値(6line/mm)によって判断した。筐体12に正立等倍レンズアレイ11およびラインイメージセンサ20を取り付けてMTF値測定を行った。筐体12の反り比ごとに図9に示すように分別し、各100個を選び出してMTF値を測定した。MTF値が70%以上となったものを良品としてカウントして図9に示している。反り比は、筐体12の主走査方向の長さに対する主走査方向中央の反り量の比(百分率)である。その結果、図9に示すように筐体12の反り比を0.02%〜0.06%の範囲内とすることにより、ほぼ100%近く良品を製造できることが分かった。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施の形態に係る光走査ユニットを用いた画像読取装置を説明するための図である。 画像読取装置の副走査方向における断面図である。 画像読取装置の主走査方向における断面図である。 図4(a)(b)は、筐体に正立等倍レンズアレイを取り付ける際の様子を説明するための上面図である。 筐体に正立等倍レンズアレイを取り付ける際の様子を説明するための副走査方向における断面図である。 ラインイメージセンサが反っていない場合における原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bの比を説明するための図である。 ラインイメージセンサが原稿側に凸となるように反った場合における原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bの比を説明するための図である。 ラインイメージセンサが原稿側とは反対側に凸となるように反った場合における原稿/レンズ間距離aとレンズ/センサ間距離bの比を説明するための図である。 筐体の反り比と光学性能との関係を示す図である。
符号の説明
10 光走査ユニット、 11 正立等倍レンズアレイ、 12 筐体、 16 ライン状光源、 20 ラインイメージセンサ、 100 画像読取装置、 G 原稿。

Claims (5)

  1. 原稿に光を照射するライン状光源と、
    前記原稿からの反射光を集光する正立等倍レンズアレイと、
    前記正立等倍レンズアレイにより集光された光を受光するラインイメージセンサと、
    前記ライン状光源、前記正立等倍レンズアレイおよび前記ラインイメージセンサを固定する筐体と、
    を備える光走査ユニットであって、
    前記筐体は、前記原稿側に開放された凹部を有し、前記正立等倍レンズアレイは、前記凹部に嵌入されることにより前記筐体の中心よりも原稿側に固定され、
    前記凹部は、主走査方向の中央部における幅が端部における幅より狭く形成されており、
    前記筐体は、当該光走査ユニットの主走査方向において、前記ラインイメージセンサ側に凸となるように反っていることを特徴とする光走査ユニット。
  2. 前記原稿が上方に位置し、前記ラインイメージセンサが下方に位置するように画像読取装置に取り付けられるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の光走査ユニット。
  3. 前記筐体は、樹脂の射出成形により形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査ユニット。
  4. 前記筐体は、該筐体の主走査方向の長さに対する主走査方向中央の反り量の比である反り比が0.02%〜0.06%の範囲内であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光走査ユニット。
  5. 原稿を載置する原稿台と、
    請求項1からのいずれかに記載の光走査ユニットと、
    前記光走査ユニットを走査する駆動機構と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
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