JP5227152B2 - 光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置 - Google Patents

光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5227152B2
JP5227152B2 JP2008316118A JP2008316118A JP5227152B2 JP 5227152 B2 JP5227152 B2 JP 5227152B2 JP 2008316118 A JP2008316118 A JP 2008316118A JP 2008316118 A JP2008316118 A JP 2008316118A JP 5227152 B2 JP5227152 B2 JP 5227152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
light
power
single mode
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008316118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010139381A (ja
Inventor
恭三 辻川
正樹 和氣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2008316118A priority Critical patent/JP5227152B2/ja
Publication of JP2010139381A publication Critical patent/JP2010139381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5227152B2 publication Critical patent/JP5227152B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

本発明は、光ファイバ通信網を構築する各種の光ファイバにおいて、ある波長以上の光をシングルモード伝送することが可能かどうかを判定する、もしくはカットオフ波長を測定評価する技術に関する。
光ファイバにおいて、シングルモード伝送が可能な波長領域(シングルモード波長域)は、一般にコア径や、コアとクラッド間の比屈折率差により決定される。シングルモード波長域では高次のモードがファイバ中を伝搬しないため、多モード分散による信号劣化が生じず、高速での信号伝送が可能となる。
従って、シングルモード波長域を規定するパラメータとしてのカットオフ波長、およびその測定評価方法は重要である。カットオフ波長には、理論カットオフ波長λcと、実効カットオフ波長λceとの2つがあり、理論カットオフ波長λc以上に長い波長では基本伝搬モードLP01だけしか存在しない。一方、実効カットオフ波長λce以上に長い波長であっても理論カットオフ波長λcより短い波長であれば、光ファイバ中に1次の高次モードLP11が存在し得る。しかし上記の波長域ではLP11の曲げ損失が大きいため、LP11モードの光パワーはほとんど光ファイバの終端には到達しないため、実効的にはLP01だけのシングルモード伝送が実現できる。従って、図1に示すように、実効カットオフ波長λceは光ファイバ長依存性を持ち、ファイバ長を0に外挿したときのλceの極限値が、理論カットオフ波長λcに対応すると考えられる。
従来、実効カットオフ波長λceの測定方法としては、曲げ損失法とマルチモード励振法とが知られている(非特許文献1)。
図2に示すように、曲げ損失法の測定系では、白色光源20の光を分光器21で分光し、分光された光を被測定ファイバ23に入射し、その透過光(透過パワーの波長特性)を受光器24で測定する。この方法では、シングルモードの被測定ファイバ23に、小さな曲げ23aを与えた場合と与えない場合とで透過パワーの波長依存性をそれぞれ測定し、計算機25において、それらの変化を解析することで、カットオフ波長を求めている。このように、曲げ損失法はシングルモードファイバの基本モードLP01と1次の高次モードLP11との曲げ損失の差を利用したものである。
また図3に示すように、マルチモード励振法では、白色光源20の光を分光器21で分光し、分光された光をマルチモード光ファイバ30に入射し、その透過光(透過パワーの波長特性)を受光器24で測定する。つぎに、マルチモード光ファイバ30に被測定ファイバ23を接続し、その透過光(透過パワーの波長特性)を受光器24で測定する。そして、計算機25では、取得した2つの測定における透過パワーの比の波長特性を求め、この波長特性が大きく変化した波長を被測定ファイバ23のカットオフ波長として求めている。このように、マルチモード励振法は被測定ファイバの伝搬光強度が多モードからシングルモードに変化する波長領域で大きく変化することを利用している。
上杉直、大橋正治、「光ファイバパラメータの測定」、光測定器ガイド:全面改定版、オプトロニクス社、平成16年、p.176−177
近年では、ドーパント分布の工夫や空孔の付与によって、曲げ損失が非常に小さな光ファイバの研究開発が進められている。このような光ファイバでは1次の高次モードLP11の曲げ損失も小さいため、曲げ損失法によるカットオフ波長の測定は非常に困難である。また、マルチモード励振法もマルチモードファイバでのモードの励振状態や、マルチモードファイバと被測定ファイバとの接続状態によって誤差が生じやすいという問題がある。
さらに図2、3に示したように、従来方法では被測定ファイバに一定径(直径280mm)の曲げを与えることが望ましいため、ごく短尺な、接続用部品などとして用いられる光コード用のファイバなどを直接的に測定する方法としては適さない。
一方、現実的な対応方法としては、仮にカットオフ波長の具体的な値を各種の方法によって決定しなくても、仮にある波長λaで、対象の光ファイバがシングルモード動作していることを確認できれば、λa以上の波長では、当該の光ファイバにおいてはシングルモード伝送が可能と見なすことができ、伝送信号波長の最短波長をλa以上に設定すれば問題を回避できる。しかしながら、簡易な測定系を用いて、ある波長λaでシングルモード伝送がなされていることを確認する適切な方法はこれまで存在しなかった。
そこで、本発明は、前述した課題に鑑みて提案されたもので、極端に曲げ損失の小さな(もしくは大きな)光ファイバに対しても適用が可能であり、光ファイバ長を調整せずに、短尺な状態でのカットオフ波長を正確に評価する方法、あるいは特定の波長でシングルモード伝送がなされていることを、簡易に確認する方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シングルモード伝送の確認方法において、確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側の光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認方法であって、上記下部側光ファイバに光電力P0の光を入射することと、上記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させながら下部側光ファイバの接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定することと、上記下部側光ファイバの終端において透過光の光電力P3を測定することと、上記下部側光ファイバに入射する光の光電力P0および上記測定した透過光の光電力P3に基づいて接続損失Lを算出することと、下記(式1)の関係を満たす場合に、下部側光ファイバがシングルモード伝送であると判断することとを含むことを特徴とする。
(式1)において、kは受光効率を表す定数である
Figure 0005227152
請求項2に記載の発明は、シングルモード伝送の確認方法において、確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認方法であって、上記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させながら下部側光ファイバの接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定することと、上記変化させた間隙量Xまたは軸ずれ量に対する光電力P1の関係において、極値点が生じない場合に、シングルモード伝送であると判断することとを含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、シングルモード伝送の確認装置において、確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認装置であって、上記下部側光ファイバに光電力P0の光を入射する手段と、上記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させる手段と、下部側光ファイバと上部側光ファイバとの接続部の近傍において、円弧状の曲げであるマクロベンドまたは微少な曲げであるマイクロベンドを上記下部側光ファイバに与える手段によって上記接続部近傍において下部側光ファイバから漏洩させた漏洩光の光電力P1を測定する手段と、上記下部側光ファイバの終端において透過光の光電力P3を測定する手段と、上記下部側光ファイバに入射する光の光電力P0および上記測定した透過光の光電力P3に基づいて接続損失Lを算出する手段と、下記(式1)の関係を満たす場合に、下部側光ファイバがシングルモード伝送であると判断する手段とを備えることを特徴とする。
(式1)において、kは受光効率を表す定数である
Figure 0005227152
請求項に記載の発明は、シングルモード伝送の確認装置において、確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認装置であって、上記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させる手段と、下部側光ファイバと上部側光ファイバとの接続部の近傍において、円弧状の曲げであるマクロベンドまたは微少な曲げであるマイクロベンドを上記下部側光ファイバに与える手段によって上記接続部近傍において下部側光ファイバから漏洩させた漏洩光の光電力P1を測定する手段と、上記変化させた間隙量Xまたは軸ずれ量に対する光電力P1の関係において、極値点が生じない場合に、シングルモード伝送であると判断する手段とを備えることを特徴とする。
このように請求項1に記載の発明によれば、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間隙量または軸ずれ量を変化させながら第1の光ファイバの接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定し、第1の光ファイバ3の終端において接続損失Lを測定し、上記(式1)の関係を満たす場合に、第1の光ファイバ3がシングルモード伝送であると判断するようにしているので、極端に曲げ損失の小さな(もしくは大きな)光ファイバに対しても、シングルモード伝送がなされていることを、簡易に確認することができる。
このように請求項2に記載の発明によれば、第1の光ファイバと第2の光ファイバの間隙量または軸ずれ量を変化させながら第1の光ファイバの接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定し、変化させた間隙量Xまたは軸ずれ量に対する光電力P1の関係において、極値点が生じない場合に、シングルモード伝送であると判断することとしているので、極端に曲げ損失の小さな(もしくは大きな)光ファイバに対しても、また光ファイバ長を調整せずに、シングルモード伝送がなされていることを、より簡易に確認することができる。
このように請求項3に記載の発明によれば、第1の光ファイバと第2の光ファイバとが所定の間隙量または軸ずれ量を有するよう設定した状態で、波長λを連続的に変化させながら、第2の光ファイバに光を入射し、波長λに対する漏洩光の光電力P1と入射光の光電力P1との差光電力(P1−P0)の関係が、所定のしきい値Sを超えて変化したときの波長をカットオフ波長として決定することとしているので、極端に曲げ損失の小さな(もしくは大きな)光ファイバに対しても、また光ファイバ長を調整せずに、カットオフ波長を測定することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施の形態の概要)
本実施の形態では、被測定ファイバである下部側ファイバと、測定器(パワーメータ5)が接続された上部側ファイバとを、適切な量の軸ずれまたは間隙を与えつつ、突き合わせ接続する。このとき、理論カットオフ波長以上に長い波長では、下部側ファイバのクラッドまたは被覆を伝搬する光(クラッドモード光)だけが生じるが、理論カットオフ波長未満の波長では、クラッドモード光に加え、下部側ファイバのコアに結合し伝搬する高次モード(LP11など)が発生する。このことを利用して、ある波長λaで対象の光ファイバがシングルモード動作しているかどうかの確認と、カットオフ波長の測定とを行う。
適切な量の軸ずれまたは間隙を与えた突き合わせ接続部のごく近傍、典型的には接続部からの距離数cm程度の位置において、クラッドモード光の光パワーP1を選択的に、光ファイバの側方から測定する。シングルモード波長領域においては、クラッドモード光の光パワーP1と(基本伝搬モードLP01の)接続損失Lとの実験的な関係は、簡単な理論式で非常に良好に表される。その一方、多モード波長域では高次モード(LP11など)が発生するため、終端までの間に高次モードを除去し、終端で接続損失Lを正しく測定した場合、上記の理論式からの大きな乖離が生じる。従って、クラッドモード光の光パワーP1を適切な条件で測定することによって、光ファイバがシングルモード動作しているかどうかを確認できる。
一方、適切な一定量の軸ずれまたは間隙を与えた状態で、異なる複数の波長の光を接続部へ順次入力すると、カットオフ波長より短い波長では高次のLP11モードが発生するため、その分だけ、クラッドモード光の光パワーP1の値は減少する。従って、P1の波長による変化量が、設定したしきい値を超えた波長λmを、カットオフ波長として決定することができる。
クラッドモード光は、コアを伝搬する基本モードLP01や1次の高次モードLP11とは異なり、クラッドを伝搬するため、どのようなファイバにおいても、ごくわずかな押圧によって生じる微小な曲げであるマイクロベンドまたは光ファイバを曲げたときの円弧状の曲げであるマクロベンドによって漏洩する(特に意図した曲げなどを加えない時に十分なパワーが漏洩することも、しばしばある)。従って、クラッドモード光については、LP01モードやLP11モードと分離して、その光パワーを観測することが容易に可能である。従って、本方法は曲げ損失の小さなファイバにも適用することができる。
図4はクラッドモード光の発生の様子を模式的に示した図である。図4(a)は理論カットオフ波長λcより長い波長域の入射光を入射させた場合における接続部の様子を示しており、図4(b)は理論カットオフ波長λcより短い波長域の入射光を入射させた場合における接続部の様子を示している。図4(a)のように、理論カットオフ波長λcより長い波長であるシングルモード波長域の入射光を入射させた場合においては、接続部で軸ずれや間隙などの損失要因があると、コアを伝搬する基本モードLP01の光の一部は、下部側の光ファイバではクラッドモード光となり、クラッドや被覆をごく短い距離伝搬した後に漏洩する。
一方、図4(b)のように理論カットオフ波長λcより短い波長域の入射光を入射させた場合では、図4(a)と同等な軸ずれや間隙が与えられている条件下において、クラッドモード光だけでなく1次の高次モードLP11が発生するため、発生した高次モードLP11の分だけクラッドモード光のパワーは減少する。また、高次モードLP11はクラッドモード光よりも曲げ損失が小さいため、接続部近傍に付与したマイクロベンドでは漏洩せず、強い曲げなどが加わらなければ、数10m〜数km程度の距離を、パワーの大部分が伝搬する。従って、クラッドモード光を、基本モードLP01および高次モードLP11から分離することができる。
(第1の実施形態)
図5、図6は、本発明のシングルモード伝送を確認する方法を実施するための構成の一例を示す図である。図5において、光ファイバに入射させる光を出射する光源1が、上部側光ファイバ2に接続されており、下部側光ファイバ3が上部側光ファイバ2の下部側に突き合わせ接続されている。V溝接続部4は、上部側光ファイバ2と下部側光ファイバ3とを適切な量の軸ずれまたは間隙を与えつつ突き合わせ接続している。また、パワーメータ5は下部側光ファイバ3の接続部近傍に設けられており、パワーメータ6は下部側光ファイバ3の終端に設けられている。さらに、パワーメータ5およびパワーメータ6はコンピュータ7に接続されている。この構成において、評価対象の被測定光ファイバは、V溝接続部4の後段に接続された下部側光ファイバ3である。下部側光ファイバ3は、上部側光ファイバ2よりも十分短尺なものを用いることができる。
光源1は上部側光ファイバ2に接続されており、所定の波長の光を所定のパワーで上部側光ファイバ2に入射させる。上部側光ファイバ2は、その終端部においてV溝接続部4により下部側光ファイバ3と突き合わせ接続されている。
ここで図6を用いてV溝接続部4について説明する。図6に示すように、V溝接続部4は、ファイバを支持するためのステージ41、43と、ステージ41、43の上面にファイバを固定するための固定部材42、44と、ステージ上の光ファイバの接続部分を覆うための透明のふた部材45、46とを備えている。ステージ41、43の上面には、V字状に切欠された長尺の溝41a、43aが設けられており、この溝41a、43a上に長手方向に沿って光ファイバを載置して固定部材42、44で上から固定することによって、光ファイバをステージ41、43上に固定することができる。ステージ41および43にはV字状の溝41a、43aが対向するように設置されており、光ファイバをステージ41および43上にそれぞれ固定したときに、上部側光ファイバ2の終端面と下部側光ファイバ3の先端面とが対向するように突き合わせ接続される。
また、ステージ43はX軸駆動部43b、Y軸駆動部43cを有しており、X軸駆動部43b、Y軸駆動部43cを駆動することで、ステージ43をX方向およびY方向に微動させることができる。ステージ43に固定された光ファイバは、ステージをX方向、Y方向に微動させることによって、ステージ42に固定された光ファイバに対する相対位置を変化させることができる。図示の例では、X方向に微動させると光ファイバの間隔量を調整でき、Y方向に微動させると光ファイバの軸ずれ量を調整できる。
図5に戻って、V溝接続部4の近傍の下部側光ファイバ3に押圧を加えて微小な曲げを発生させて、パワーメータ5でクラッドモード光を測定する。押圧の方法は図12を参照して後述する。
下部側光ファイバ3には、その途中に曲げ3aが付与されている。曲げ3aは、クラッドモード光を測定するために接続部近傍に付与される微小な曲げとは異なる。この曲げ3aを付与したことによって、下部側光ファイバ3に高次モードLP11が発生した場合に、発生した高次モードLP11を外部に放射することによって除去できる。
パワーメータ5は、下部側ファイバ3の接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力(パワー)P1を測定する。パワーメータ5において測定した漏洩光は、接続部近傍において下部側ファイバ3の微小な曲げにより漏洩したクラッドモード光である。
パワーメータ6は、下部側光ファイバ3の終端において透過光パワー(透過光の光電力)P3を測定する。このパワーメータ6で測定した透過光パワーP3は、後述するように基本伝搬モードLP01の接続損失Lを算出する際に利用される。
また、パワーメータ5およびパワーメータ6に接続されたコンピュータ7は、パワーメータ5で測定した漏洩光の光電力P1およびパワーメータ6で測定した透過光パワーP3を取得する。コンピュータ7には、別途入射光の光電力P0が入力され、漏洩光の光電力P2および透過光パワーP3を取得すると、接続損失Lを算出して、下記の方法を実施してシングルモードの伝送がなされているか否かの判定を行うことができる。ここで接続損失Lは、例えば、光源1の出力Poutが同じ状態における、上部側光ファイバ2の終端での透過光パワーP0から下部側光ファイバ3の終端での透過光のパワーP3を減算した値として求めることができる。このとき透過光パワーP0は、下部側光ファイバ3を接続しない状態で上部側光ファイバ2の終端においてパワーメータ6を接続して予め測定しておいたものを用いることができる。なお、下部側光ファイバ3は、上部側光ファイバ2よりも十分長さが短いので、下部側光ファイバ3における伝送損失は無視できるものとする。
次に上記の構成において、シングルモード伝送を確認する方法について説明する。予め、上部側光ファイバ2を経由してその終端から下部側光ファイバ3に入射される光のパワーP0が所定の値P0になるように、光源1を調整しておく。この入射光のパワーP0の調整は、予め別途に測定して調整してもよいし、上部側光ファイバ2の伝送損失を考慮して光源1を調整してもよい。
V溝接続部4において、上部側光ファイバ2の終端面と下部側光ファイバ3の先端面との間隔量Xまたは軸ずれ量Yを連続的に変化させながら、V溝接続部4近傍の下部側光ファイバ3から漏洩するクラッドモード光のパワーP1をパワーメータ5により測定すると共に、下部側光ファイバ3の終端における透過光の光電力P3をパワーメータ6により測定して、コンピュータ7が接続損失Lを算出する。
つぎに、間隔量Xまたは軸ずれ量Yを連続的に変化させた際の、上記の測定した結果が次式(1)を満たすか否かをコンピュータ7が判断する。次式(1)を満たす場合にはシングルモード伝送がなされていると判断する。具体的には、測定値群をそれぞれ最小二乗法により多項式でフィッティングして得られる関数と式(1)との乖離の最大値が所定のしきい値を超えない場合は式(1)の関係を満たすと判断する。このしきい値は、典型的には0.5から1dBとすることができる。
また、次式(1)において、kは受光効率を表す定数である。この受光効率kは、漏洩光P2の測定位置、漏洩光P2を生じさせる押圧力などの測定条件や、個々のファイバのコアや被覆の状態によって決まる値である。このkは、判定を行う毎に、間隔量Xまたは軸ずれ量Yを2、3回変動させて得られた各測定値P0、P1、Lを下記式(1)に代入して決定することができる。
Figure 0005227152
なお、上記式(1)が、シングルモード伝送がなされている場合に成立することは、以下の実験によって確認される。
ここで、上記式(1)について確認した実験について説明する。実験系は、上記図5、図6に示す構成において、上部側光ファイバ2および下部側光ファイバ3として通常のシングルモード光ファイバ(SMF)2および3を用いた。評価対象のファイバはV溝接続部4の後段に接続されたSMF3である。接続部への入力光パワーP0を別途に測定し、その値は約0dBmであった。この実験では、波長λa=1550nmの光源を用い、接続損失Lの値は間隙量を変化させることによって調整した。反射光の発生を防ぐため、接続部には屈折率整合材を用いた。実験に用いたSMFの実効カットオフ波長は約1200nm(2mでの値)なので、1550nmは完全にシングルモード波長領域(理論カットオフ波長λc以上)と考えられる。なお、下部側SMF3には、仮にLP11モードが発生しても、これを除去(外部に放射)するために、半径約5cmの曲げを付与している。
一方、理論計算ではλc以上のシングルモード条件を想定し、接続部で損失した基本伝搬モードLP01が、すべてクラッドモード光に変換されたと仮定する。すると接続損失Lの定義から、クラッドモード光の受光効率kを用いて、P1−P0(dB)と接続損失L(dB)の関係は式(1)により与えられる。
図7に、上記実験系で測定したP1−P0(dB)に対する接続損失L(dB)の測定結果(点)を理論計算値(実線)と共に示す。図7に示すように、接続部上で測定した実験値と実験値を式(1)でフィッティングして得た計算値とは、良好な一致を示している。特に、接続損失Lが3dB以下の領域では相対誤差は0.2dB程度以下となる。このことは、予測した通り、シングルモード波長域では式(1)が良好に成立することを示している。すなわち、図5、図6の実験系を用いて、実験結果と式(1)との対応が良好に成立することを実証できるので、用いた光源波長λaにおいてシングルモード伝送が可能であることを確認できる。
一方、λcより短い波長では、損失した基本モードLP01が、クラッドモード光と高次のLP11モードの両方に変換されるため、式(1)からの乖離が生じる。この場合の特性は、ファイバ心線によって異なるが、LP11モードは接続部の直近の微小曲げによって漏洩することはなく、ファイバ終端の近傍までコアを伝播していくため、その分だけ漏洩光パワーP1が減少する。傾向としては、図8において太線で模式的に示したような特性を示す。図8には、接続損失Lに対する差電力(P1−P0)の関係について、実効カットオフ波長λceより長い波長λa(λa>λce:シングルモード波長)について太線で示され、実効カットオフ波長λceより短い波長λa(λa<λce:マルチモード波長)については細線で示されている。式(1)から乖離の有無を判断する場合は、図8の屈曲点、すなわち所定の接続損失Lに対してシングルモード波長での差電力(P1−P0)とマルチモード波長での差電力(P1−P0)との最大の差分値aが、典型的には0.5から1dB程度となることをしきい値として判断すればよい。
このように第1の実施の形態においては、上部側光ファイバ2と下部側光ファイバ3との間隙量または軸ずれ量を変化させながら下部側光ファイバ3の接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定し、下部側光ファイバ3の終端において接続損失Lを測定し、上記(式1)の関係を満たす場合に、下部側光ファイバ3がシングルモード伝送であると判断するようにしているので、極端に曲げ損失の小さな(もしくは大きな)光ファイバに対しても、シングルモード伝送がなされていることを、簡易に確認することができる。すなわち、クラッドモード光はコアを伝搬する光に比べて、非常に容易に光ファイバ外に漏洩するため、曲げ損失の小さなファイバにも適用でき、正確な評価が可能になる。
(第2の実施形態)
より簡易な方法として、間隙量Xまたは軸ずれ量Yと、漏洩光パワーP1の関係を測定し、P1(X)またはP1(Y)の関数の形状から、シングルモード伝送がなされているかを判断することもできる。図10(b)に模式的に示すように、シングルモード波長域では、漏洩光パワーP1はXまたはYに対して単調に増加していく。一方、高次のLP11モードの発生する多モード波長域では、図10(a)に示すように、漏洩光パワーP1には極値点が発生する。この特性の違いにより、測定に使用した光源の波長λaにおいて、当該光ファイバがシングルモードで動作しているかどうかを確認することができる。
この方法を実施するための構成は、下部側光ファイバ3の終端における透過光を測定するパワーメータ6が不要であることと、下部側光ファイバ3には、曲げ3aを付与しなくてもよいことの他は、上記実施の形態1の構成と同一の構成を用いることができるのでその説明を省略する。ただし、この方法では、間隙量Xまたは軸ずれ量Yをコンピュータ7に入力するよう構成する。間隙量Xまたは軸ずれ量Yと、対応する漏洩光の光電力P1とがコンピュータ7に入力されると、コンピュータ7が以下の手順の処理を実行することによって、用いた光源波長においてシングルモード伝送が可能であることを確認する。
図9を用いて、第2の実施形態の処理流れについて説明する。まず、コンピュータ7は、複数の間隙量XN(または、軸ずれ量YN)と、この間隙量XN(または、軸ずれ量YN)とした状態で測定される漏洩光の光電力P1N(N=0、1、・・・、n)との入力を受け付ける(ステップS1)。
上記の入力を受け付けると、コンピュータ7は、m=1、2、・・・・、n−1のそれぞれについて、N=0からmまでの測定点群、およびN=mからnまでの測定点群を、それぞれ最小二乗法により多項式等でフィッティングする(ステップS2)。
m=1、2、・・・、n−1のそれぞれについて、得られた2つのフィッティング関数のN=mの測定点における微分係数を求め、それら微分係数の差が所定のしきい値以上であれば、N=mの測定点が極値点であると判定する(ステップS3)。
ステップS3での判定においてすべての測定点が極値点でなければ、測定波長はカットオフ波長より長く、被測定光ファイバの伝搬光はシングルモードであると判定し、一方いずれかの測定点が極値点であれば、測定波長はカットオフ波長より短く、被測定光ファイバの伝搬光はマルチモードであると判定する(ステップS4)。
このように第2の実施の形態においては、上部側光ファイバ2と下部側光ファイバ3の間隙量または軸ずれ量を変化させながら下部側光ファイバ3の接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定し、変化させた間隙量Xまたは軸ずれ量に対する光電力P1の関係において、極値点が生じない場合に、シングルモード伝送であると判断することとしているので、極端に曲げ損失の小さな(もしくは大きな)光ファイバに対しても、シングルモード伝送がなされていることを、より簡易に確認することができる。すなわち、クラッドモード光はコアを伝搬する光に比べて、非常に容易に光ファイバ外に漏洩するため、曲げ損失の小さなファイバにも適用でき、正確な評価が可能になる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、入射光の波長λを変化させながら漏洩光パワーP1および入射光のパワーP0を測定した場合に、これらのパワー差P1−P0がカットオフ波長の前後で急激に変化することを利用して行うカットオフ波長の測定方法に関する。第3の実施形態を実施するための構成としては、波長を変化させることができる光源1、上部側光ファイバ2、被測定光ファイバとしての下部側光ファイバ3、上部側光ファイバ2と下部側光ファイバ3とを突き合わせ接続するV溝接続部4、接続部近傍における漏洩光を測定するパワーメータ5およびコンピュータ7を用いる。
先の図10に示したように、適切な量の間隔Xまたは軸ずれYの値を設定すれば(図10(a)中のX1,Y1)、カットオフ波長の前後で漏洩光パワーP1の値は急激に変化する。図10は、入力光パワーP0がほぼ一定と想定した場合のP1の挙動を示している。
P0が波長により大きく異なる場合も考慮し、各測定波長に対して接続部への入力光パワーP0を測定し、X1またはY1を設定してP1の測定した値がコンピュータ7に入力されると、コンピュータ7が、縦軸としてP1の代わりに、差光電力(P1−P0)をプロットし、プロット群をそれぞれ最小二乗法により多項式でフィッティングして2つの関数を求めて、以下の方法によりカットオフ波長λceを求めることが可能になる。P0としては、光源における各波長の出力光パワーを用いることも可能である。
上記式(1)において、受光効率を表すkおよび接続損失Lは、それぞれ若干の波長λ依存性を有する。しかしながら、波長λに対するkやLの変化は、波長λに対する(P1−P0)の変化に比べて緩やかである。したがって、波長λに対する(P1−P0)の変化に基づいてカットオフ波長λceを決定することができる。具体的には、例えば、n個の測定点が得られた場合に、λ(1、2、3・・・・k)に対する差電力(P1−P0)(1、2、3・・・・k)の測定点を最小二乗法により多項式などでフィッティングして得られる関数f1と、λ(k、k+1、k+2、・・・、n)に対する差電力(P1−P0)(k、k+1、k+2、・・・、n)の測定点を最小二乗法により多項式などでフィッティングして得られる関数f2とを算出する。さらに図11に示すように、両関数f1、f2が示すフィッティング曲線f1、f2の交点における差電力(P1−P0)の値が最小値となるときの波長λm(k)をカットオフ波長λmとする。両関数(フィッティング曲線)の交点が存在しないときは測定波長域を広げたり、測定点数を増せばよい。
また、SMFでは、間隙量のみを与える場合はX1としては、たとえば150μm付近に設定すれば良く、軸ずれ量のみを与える場合はY1としては、例えば3μm付近に設定すれば良い。また測定波長の間隔はできるだけ細かいこと、測定波長数は多いこと、測定波長領域は広いことが、測定精度の面では望ましいが、状況に応じて調整し、適宜フィッティングなどを用いてλmを決定すれば良い。
このように第3の実施形態においては、上部側光ファイバ2と下部側光ファイバ3とが所定の間隙量または軸ずれ量を有するようV溝接続部4を設定した状態で、波長λを連続的に変化させながら、上部側光ファイバ2に光を入射し、波長λに対する漏洩光の光電力P1と入射光の光電力P1との差光電力(P1−P0)の関係が、所定のしきい値Sを超えて変化したときの波長をカットオフ波長として決定することとしているので、極端に曲げ損失の小さな(もしくは大きな)光ファイバに対しても、また光ファイバ長を調整せずに、カットオフ波長を測定することができる。すなわち、クラッドモード光はコアを伝搬する光に比べて、非常に容易に光ファイバ外に漏洩するため、曲げ損失の小さなファイバにも適用でき、正確な評価が可能になる。また、接続部近傍で漏洩パワーを測定するため、被測定ファイバの長さを厳密に調整する必要なしに、光ファイバが短尺な状況でのカットオフ波長、つまり、従来は直接測定することが困難であった理論カットオフ波長に近い値を測定することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態は、上記第1の実施形態ないし第3の実施形態においてパワーメータ5で漏洩光の光電力P1を測定する際に、マイクロベンドを用いた場合に、クラッドモード光の受光効率係数k、すなわち検知されるクラッドモード光の漏洩パワーP1の値をより大きくし、測定精度を向上するための方法および装置に関するものである。
なお、各種条件での検討を行ったところ、あえて意図的にマイクロベンドやマクロベンドを与えない場合でも、クラッドモード光の漏洩が観測されることがある。これは、そもそも製造技術上不可避な被覆外径などの微小な凹凸に起因するもので、広義のマイクロベンドによるものと考えられるが、より測定精度を向上するためには下記の手段を用いることが望ましい。
図12はクラッドモード光の受光部分の構成例を示す図である。図12において、10は支持台であり、20は押圧部材である。また、2は上部側光ファイバであり、3は被測定ファイバとしての下部側光ファイバであり、4は図6で詳述したV溝接続部であり、5はパワーメータである。
押圧部材20は下部側光ファイバ3のクラッドよりも高屈折率の部材であり、V溝接続部4近傍において下部側光ファイバ3に接触して、高次のLP11モードを漏洩させない範囲で、図中上から下向きの矢印に示す方向に最適押圧となるように押圧力を調整して微小な曲げの付与を行う。クラッドモード光のパワーを減衰させないために、押圧部材20の材質としてはガラスや樹脂などの高い透過率を持ち、厚みが薄いものが望ましい。
支持台10は、漏洩したクラッドモード光をパワーメータ5へ集光するためのもので、高反射率の部材であることが望ましい。なお、パワーメータ5のヘッドの部材材質も同様に高反射率の部材であることが望ましい。また、パワーメータ5のヘッド面積を拡大することでも同様に、漏洩したクラッドモード光を高精度に集光できるという効果が得られる。
図12では簡単のため支持台10を光ファイバ(心線)の下部に設置した場合を示しているが、心線周囲からパワーメータ5全体を完全に遮蔽する構成の方がより高い集光効果が期待できる。これにより、クラッドモード光以外の雑音成分となる光を遮蔽する効果も得ることができる。雑音光を遮蔽すれば、測定用の入射光として連続光(CW光)を用いても高精度な測定が実現できる。
検知されるクラッドモード光の漏洩パワーを大きくするためには、パワーメータ5のヘッド(受光部)を複数個設置しても良い。1台のヘッドを有するパワーメータ5を用いた測定では、漏洩光の光電力P1に測定位置依存性が生じ、誤差や測定ばらつきの要因となる可能性がある。その際は適切な間隔に配置した複数台のパワーメータ5のヘッドを用い、各パワーメータ5のヘッドにおける測定値の和を計算してP1の値とすることが好適となる。その場合、クラッドモード光の長手方向の損失は1dB/cm程度なので、接続部から測定位置までの距離が離れすぎると効果が得られない。従って、接続部から光ファイバの長手方向の距離として10cm以内の範囲に、複数個のパワーメータ5のヘッドを設置することが望ましい。
また、上記では、クラッドモード光を漏洩させて測定するための手段としてマイクロベンドを付与する手段を例に挙げて説明したが、マイクロベンドの代わりに、以下に示す円弧状の曲げであるマクロベンドを付与する手段を用いることもできる。
図13は、マイクロベンドの代わりに用いることができる、円弧状の曲げであるマクロベンドを付与する手段を示す図である。図13において、10は支持台であり、20は押圧部材である。また、2は上部側光ファイバであり、3は被測定ファイバとしての下部側光ファイバであり、4は図6で詳述したV溝接続部であり、5はパワーメータである。
図13に示す構成では、支持台10および押圧部材20が湾曲面を有しており、押圧部材20が湾曲面に沿って光ファイバ3を支持台10方向に押圧することによって、円弧状の曲げを付与している。この曲げの曲率は、高次のLP11モードを漏洩させない範囲の曲率を選択できる。
本実施形態においては、光ファイバ3にマイクロベンドまたはマクロベンドを付与する手段について図12および図13に示す構成を例に挙げて説明したが、クラッドモード光を漏洩させる手段としてその他の公知の手段を用いることができる。
本発明は、高速伝送に用いる光ファイバの構造設計や選定に利用することが可能である。
実効カットオフ波長λceの光ファイバ長依存性の模式図である。 従来技術である曲げ損失法の測定系の一例を示す図である。 従来技術である曲げ損失法の測定系の一例を示す図である。 本発明で利用するクラッドモード光の発生の様子を模式的に示した図である。 本発明のシングルモード伝送の確認方法に用いる構成の一例を示す図である。 V溝接続部の構成を示す図である。 測定したP1−P0と接続損失Lの関係の一例を示す図である。 P1−P0と接続損失Lの関係の模式図である。 第2の実施形態によるシングルモード伝送の確認方法を示すフロー図である。 P1とXまたはYとの関係を示す模式図である。 P1−P0と波長λとの関係を示す模式図である。 クラッドモード光の受光部分の構成例を示す図である。 クラッドモード光の受光部分の他の構成例を示す図である。
符号の説明
1 光源
2 上部側光ファイバ
3 下部側光ファイバ
4 V溝接続部
5、6 パワーメータ
7 コンピュータ
41、43 ステージ
41a、43a 溝
43b X軸駆動部
43c Y軸駆動部
42、44 固定部材
45、46 ふた部材
10 支持台
20 押圧部材

Claims (4)

  1. 確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認方法であって、
    前記下部側光ファイバに光電力P0の光を入射することと、
    前記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させながら下部側光ファイバの接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定することと、
    前記下部側光ファイバの終端において透過光の光電力P3を測定することと、
    前記下部側光ファイバに入射する光の光電力P0および前記測定した透過光の光電力P3に基づいて接続損失Lを算出することと、
    下記(式1)の関係を満たす場合に、下部側光ファイバがシングルモード伝送であると判断することと
    を含むことを特徴とする、シングルモード伝送の確認方法。
    (式1)において、kは受光効率を表す定数である
    Figure 0005227152
  2. 確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認方法であって、
    前記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させながら下部側光ファイバの接続部近傍において漏洩する漏洩光の光電力P1を測定することと、
    前記変化させた間隙量Xまたは軸ずれ量に対する光電力P1の関係において、極値点が生じない場合に、シングルモード伝送であると判断することと
    を含むことを特徴とする、シングルモード伝送の確認方法。
  3. 確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認装置であって、
    前記下部側光ファイバに光電力P0の光を入射する手段と、
    前記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させる手段と、
    下部側光ファイバと上部側光ファイバとの接続部の近傍において、円弧状の曲げであるマクロベンドまたは微少な曲げであるマイクロベンドを前記下部側光ファイバに与える手段によって前記接続部近傍において下部側光ファイバから漏洩させた漏洩光の光電力P1を測定する手段と、
    前記下部側光ファイバの終端において透過光の光電力P3を測定する手段と、
    前記下部側光ファイバに入射する光の光電力P0および前記測定した透過光の光電力P3に基づいて接続損失Lを算出する手段と、
    下記(式1)の関係を満たす場合に、下部側光ファイバがシングルモード伝送であると判断する手段と
    を備えることを特徴とする、光ファイバのシングルモード伝送の確認装置。
    (式1)において、kは受光効率を表す定数である
    Figure 0005227152
  4. 確認対象である下部側光ファイバに間隙量または軸ずれ量が可変な接続部を介して上部側光ファイバを接続し、上部側光ファイバに光を入射させて、下部側光ファイバのシングルモード伝送の確認を行う光ファイバのシングルモード伝送の確認装置であって、
    前記接続部の間隙量または軸ずれ量を変化させる手段と、
    下部側光ファイバと上部側光ファイバとの接続部の近傍において、円弧状の曲げであるマクロベンドまたは微少な曲げであるマイクロベンドを前記下部側光ファイバに与える手段によって前記接続部近傍において下部側光ファイバから漏洩させた漏洩光の光電力P1を測定する手段と、
    前記変化させた間隙量Xまたは軸ずれ量に対する光電力P1の関係において、極値点が生じない場合に、シングルモード伝送であると判断する手段と
    を備えることを特徴とする、シングルモード伝送の確認装置。
JP2008316118A 2008-12-11 2008-12-11 光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置 Expired - Fee Related JP5227152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008316118A JP5227152B2 (ja) 2008-12-11 2008-12-11 光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008316118A JP5227152B2 (ja) 2008-12-11 2008-12-11 光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010139381A JP2010139381A (ja) 2010-06-24
JP5227152B2 true JP5227152B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=42349638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008316118A Expired - Fee Related JP5227152B2 (ja) 2008-12-11 2008-12-11 光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5227152B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5770517B2 (ja) 2011-04-07 2015-08-26 株式会社フジクラ 光ファイバのカットオフ波長測定方法
JP6036345B2 (ja) * 2013-01-30 2016-11-30 住友電気工業株式会社 光ファイバのカットオフ波長の測定方法
CN108710181B (zh) * 2018-05-29 2023-11-14 南京锦龙装饰工程有限公司 一种低损耗检测光提取方法以及取光机构
WO2020153236A1 (ja) * 2019-01-24 2020-07-30 ソニー株式会社 光通信装置、光通信方法および光通信システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6162829A (ja) * 1984-09-04 1986-03-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光フアイバにおけるlp11モ−ドの遮断波長測定方法および測定装置
JPH0778567B2 (ja) * 1987-11-20 1995-08-23 日本電信電話株式会社 光心線対照器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010139381A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5945441B2 (ja) マルチモード光ファイバ
CN102073099B (zh) 高带宽多模光纤
US11555955B2 (en) High backscattering waveguides
US8547541B2 (en) Method for the characterization of optical properties of an optical fiber
JP5313079B2 (ja) 光ファイバの特性評価方法
JP2005518564A (ja) ブロードバンドアクセス用ファイバ及びその製造方法
JP5227152B2 (ja) 光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置
US8805145B2 (en) Bend insensitive gradient index multi-mode light conducting fiber
KR20140068851A (ko) 광전송로
JP6673812B2 (ja) モードフィールド径測定方法
Hayber Analytical analysis and experimental validation of optical power estimation in V-grooved polymer optical fibers
JP5770517B2 (ja) 光ファイバのカットオフ波長測定方法
US8508724B2 (en) Method of measuring cutoff wavelength
US7035514B2 (en) Glass base material, optical fiber, method for manufacturing thereof, and method for determining cause of defect thereof
JP2009300317A (ja) 光ファイバの接続損失を推定する方法および装置
Sabrina et al. Macrobending loss analysis of singlemode-multimode-singlemode (sms) optical fiber structures on variation of macro bend and multimode
WO2019073623A1 (ja) 光ファイバ式計測装置及び光ファイバ式計測方法
JP5137640B2 (ja) 光ファイバの光学特性測定方法
JP4822868B2 (ja) 光ファイバの状況判定方法
WO2023223613A1 (ja) 光ビーム径測定装置、方法、プログラム、記録媒体
JP4587911B2 (ja) マルチモード光導波路の評価方法
JP2007225961A (ja) 光ファイバの接続方法
WO2023152468A1 (en) Optical time domain reflectometry for hollow core optical fibres
KR101990337B1 (ko) Mpi특성이 개선된 굴곡 강화 광섬유를 위한 mpi 평가 시스템
Neumann et al. Higher-order modes

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100528

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100528

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100915

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5227152

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees