JP5223715B2 - レベル判定装置の判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号の電圧レベルを判定するレベル判定装置の判定方法に関する。
アナログ信号をディジタル信号に変換する場合、アナログ信号はまず時間方向において一定間隔の離散値にサンプリングされる。サンプリングしたそれぞれの時間における信号の振幅は複数の基準電圧と比較され、複数の基準電圧のうちのいずれか一つに丸め込まれる。この丸め込みのことを量子化という。
アナログ信号の量子化にはレベル判定装置が用いられる。レベル判定装置は量子化の対象となるアナログ信号の電圧振幅がどの基準電圧に丸め込まれるかを判定する。レベル判定装置は一般にコンパレータを有する。コンパレータは一方の入力を基準電圧とし、他方の入力をアナログ信号電圧とした場合、基準電圧に対するアナログ信号電圧の大小関係に応じたレベルの信号を出力する。
コンパレータは通常複数のトランジスタで構成される。それぞれのトランジスタの特性はコンパレータを実装する半導体装置の製造時にばらつく。コンパレータを構成するトランジスタの特性がばらつくと、コンパレータに入力される基準電圧およびアナログ信号をゲート入力として動作するそれぞれのトランジスタの動作点にばらつきが生じる。トランジスタの動作点がばらつくことにより、基準電圧をゲート入力とするトランジスタの閾値電圧とアナログ信号電圧をゲート入力とするトランジスタの閾値電圧との間に誤差が生じる。この誤差により基準電圧とアナログ信号との大小関係の比較が正しく行えなくなり、量子化の際にアナログ信号の電圧レベルを判定する基準となるコンパレータの判定基準値に誤差が生じる。
レベル判定装置を構成するコンパレータの判定基準値に誤差が生じると、コンパレータを用いたレベル判定装置によるアナログ信号の量子化に誤差が発生する。この量子化誤差によりアナログ信号が正確にディジタル信号に変換できないという問題が発生する。コンパレータを用いたレベル判定装置に関する技術として、以下の先行技術文献が開示されている。
Pedro M. Figueiredo et al., "A 90nm CMOS 1.2V 6b 1GS/s Two-Step SubrangingADC", IEEE International Solid-State Circuits Conference, 2006 Jan Craninckx et al., "A 65fJ/Conversion-Step 0-to-50MS/s 0-to-0.7mW9b Charge-Sharing SAR ADC in 90nm DigitalCMOS", IEEE International Solid-State Circuits Conference, pp.246-248, 2007
本発明の一実施例では、コンパレータの製造ばらつきによるレベル判定誤差を補正するレベル判定装置の判定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、サンプルホールド回路と、基準電圧と該サンプルホールド回路から出力される出力電圧とを比較するコンパレータとを有するレベル判定装置のレベル判定方法は、該サンプルホールド回路の該出力電圧を該基準電圧に向かってあらかじめ決められた変化率で、第一時間変化させる出力ステップと、該第一時間を変化させながら、該第一時間経過後の該出力電圧と該基準電圧との比較結果に応じた論理レベルを有する判定信号を該コンパレータに出力させ該判定信号の該論理レベルを検出する判定ステップと、該論理レベルが変化した場合に該第一時間を固定する調整ステップと、該サンプルホールド回路に入力信号の電圧をサンプルさせ、該入力信号の電圧と該第一時間経過後の該出力電圧に応じたアナログ信号電圧を出力させ、該コンパレータに該基準電圧と該アナログ信号電圧とを比較させる比較ステップとを有する。
実施形態によれば、コンパレータの製造ばらつきによるレベル判定誤差を補正するレベル判定装置の判定方法を提供することができる。
レベル判定装置のブロック図である。 遅延部の回路図である。 制御部の動作フロー図である。 調整部のタイミングチャート図である。 レベル判定装置のブロック図である。 レベル判定装置のブロック図である。 レベル判定装置のブロック図である。 レベル判定装置の入力信号波形図である。 調整部のタイミングチャート図である。
以下、本実施の形態について説明する。なお、以下の実施例は同じ動作を実現する他の回路構成でも代替可能である。また、各実施形態における構成の組み合わせも本発明の実施形態に含まれる。
[レベル判定装置]
図1は本実施の形態に係るレベル判定装置100の構成の一例を示すブロック図である。レベル判定装置100はサンプルホールド回路40、調整部14、コンパレータ13を有する。
サンプルホールド回路40は入力された電圧VIおよびVRをサンプル・ホールドし、接点22にホールドした電圧を出力する。サンプルホールド回路40はスイッチ10、11、17、18、容量素子12、抵抗15、16を有する。容量素子12は接点22に接続されている。容量素子12はまたスイッチ10、11に接続されている。スイッチ10の他方の端子には信号電圧VIが印加される。スイッチ11の他方の端子には電圧VRが印加される。接点22には抵抗15、16が接続されている。抵抗15にはスイッチ17が接続されている。スイッチ17には電圧VDAを供給する電圧源が接続されている。抵抗16にはスイッチ18が接続されている。スイッチ18にはGNDが接続されている。本実施形態において抵抗15と抵抗16の抵抗値は同一である。また電圧VDAは基準電圧VCMの2倍の電圧2VCMに等しい。
コンパレータ13は基準電圧VCMと接点22におけるサンプルホールド回路40の出力電圧を入力とする。コンパレータ13は基準電圧VCMと接点22における出力電圧との比較結果に応じた論理レベルとなる判定信号37を出力する。コンパレータ13は接点22の出力電圧を非反転入力とし、基準電圧VCMを反転入力とする。コンパレータ13の出力する判定信号37は、ラッチ信号36がハイレベルの場合はハイレベルとなり、ラッチ信号36がローレベルの場合はラッチされる。
調整部14は接点22におけるサンプルホールド回路40の出力電圧を基準電圧に向かってあらかじめ決められた変化率で一定時間変化させる。また調整部14は一定時間経過後の判定信号37の論理レベルに応じて変化させる時間を固定するか否かを判断する。より具体的には、調整部14は判定信号37の論理レベルを検出し、論理レベルが変化した場合の接点22におけるサンプルホールド回路40の出力電圧を初期電圧に設定する。
調整部14は遅延部19、20、制御部21を有する。遅延部19はスイッチ17に、クロック35を一定時間遅延させた遅延クロック31を出力する。遅延部19は信号33に応じて遅延時間を設定する。遅延部20はスイッチ18に、クロック35を一定時間遅延させたクロック32を出力する。遅延部20は信号34に応じて遅延時間を設定する。制御部21は遅延部19、20の遅延時間を設定する信号33、34を出力する。制御部21についての詳細は後述する。
調整部14が調整動作をしていない場合のサンプルホールド回路40の動作を以下に説明する。調整部14が調整動作をしていない場合、スイッチ17、18は同時にオン・オフする。抵抗15、16の抵抗値は同じなので、スイッチ17、18が同時にオンした場合、接点22の電圧値はVDAの1/2であるVCMとなる。スイッチ10、17、18をオンにし、スイッチ11をオフとしてVIを容量素子12にサンプリングする。このとき接点22の電圧はVCMとなっている。次にスイッチ10、17、18をオフにし、スイッチ11をオンすると、電荷保存則により接点22の電圧は(−VI+VR)+VCMとなる。コンパレータ13の反転入力端子の電圧はVCMなので、コンパレータ13の2入力間の電位差は−VI+VRとなる。よって、VIとVRの大小関係に応じた論理レベルの判定信号37がコンパレータ13から出力されることになる。
コンパレータ13に誤差が無い場合、コンパレータ13はVIとVRの大小関係を正確に判定することが出来る。例えばVIがVR以下であれば、コンパレータ13の判定信号37はローレベルとなる。しかし、コンパレータ13に+Aの検知誤差がある場合、VIがVR以下であっても、Aが(VR−VI)よりも大きければ、コンパレータ13からはハイレベルの判定信号37が出力される。すなわち、本来であればローレベルの判定信号37が出力しなければならない場合に、コンパレータ13はハイレベルの判定信号37を出力することとなる。VR、VIの大小関係に応じた正しい信号レベルをコンパレータ13が出力しなければ、レベル判定装置は正しいレベル判定動作を行うことが出来ない。
接点22に−Aのバイアス電圧を発生させることができれば、コンパレータ13に内在する+Aのレベル判定誤差をキャンセルすることができる。接点22にバイアス電圧を発生させる調整部14の調整動作を以下に説明する。なお調整動作時においてVI=VR=VCMとするか、スイッチ10、11をオフにする。前述の通り電圧VDAは電圧VCMの2倍であり、抵抗15と16は等しい抵抗値を有する。このためスイッチ17、18を同時にオフすると、接点22の電圧値はVCMとなる。スイッチ17をスイッチ18よりも遅くオフすると、接点22の電圧値はVDAに引っ張られて高くなる。接点22の電圧値がどのくらい高くなるかは、スイッチ17に対してスイッチ18をどのくらい遅くオフするかに応じて変わる。一方、スイッチ18をスイッチ17よりも遅くオフすると、接点22の電圧値はGNDに引っ張られて低くなる。接点22の電圧値がどのくらい低くなるかは、スイッチ18に対してスイッチ17をどのくらい遅くオフするかに応じて変わる。
遅延部19,20はクロック35を一定時間遅延させて出力する。制御部21は調整時において判定信号37の論理レベルに応じて遅延部19、20に設定するクロックの遅延時間を変える。遅延時間を変えることにより、制御部21はスイッチ17がオフするタイミングとスイッチ18がオフするタイミングとの時間差を変える。遅延部19、20についての詳細は後述する。制御部21はまず遅延部19の遅延時間を設定可能な最大値TMAXとし、遅延部20の遅延時間をゼロとする。この場合スイッチ17はスイッチ18よりもTMAX遅くオフする。これにより接点22には調整部14が設定可能な最大のバイアス電圧A1が設定される。調整時においてVI=VR=VCM、あるいはスイッチ10、11をオフとしているため、接点22の電圧値はVCMに、調整部14によるバイアス電圧A1を加算した値VCM+A1となる。
遅延部19、20に設定する遅延時間を変化させ、コンパレータ13の出力する判定信号37の論理レベルの変化を検出することにより、制御部21はバイアス電圧とコンパレータ13に内在する判定誤差値Aとの大小関係を検知することができる。判定信号37の論理レベルが変化したときに制御部21は遅延部19、20に設定した遅延時間を固定し保持する。固定した遅延時間により接点22に発生する電圧を初期電圧とする。遅延時間を固定した後、サンプルしたサンプルホールド回路40の入力信号の電圧と初期電圧に応じたアナログ信号電圧と、基準電圧とを比較し入力信号電圧のレベル判定を行う。以上の動作によりコンパレータ13の製造ばらつきによるレベル判定誤差を補正するレベル判定装置を提供することができる。
コンパレータ13に入力する接点22の電圧値は、電圧値の異なる複数の電圧源を用いることにより変化させることも出来る。しかし、コンパレータ13の正確な補正には精度の高い電圧源が必要となる。電圧源の精度が高くなると回路が複雑になるため大きな実装面積を必要とする。またコンパレータ13の正確な補正には複数の電圧源が必要となるため、必要となる実装面積は更に大きくなる。本実施例のようにスイッチの開閉時間をずらして接点22の電圧値を変化させることにより、コンパレータ13の補正を小さな回路規模で正確に行うことが出来る。
なお、コンパレータ13の代わりとして、接点22の電圧と電圧VCMとの差分に応じた検出電圧を出力するアンプを用いることも出来る。アンプの検出電圧には通常VCMと入力電圧との差分電圧を増幅した増幅電圧に動作基準電圧が加算されている。調整部14は接点22におけるサンプルホールド回路40の出力電圧を基準電圧に向かってあらかじめ決められた変化率で一定時間変化させ、一定時間経過後の検出電圧に応じて変化させる時間を固定するか否かを判断する。より具体的には制御部21によって検出電圧と動作基準電圧との大小関係を判定する。制御部21の判定結果に応じて初期電圧を固定することにより、コンパレータ13と同様にアンプの製造ばらつきによるオフセットを補正する増幅装置を提供することが出来る。
[遅延部]
図2は遅延部19の詳細な回路図の一例である。遅延部191はインバータ51、52、可変容量53を有する。インバータ51、52は遅延部191に入力されたクロック35の電流振幅をスイッチ17が駆動できるレベルにまで増幅し、クロック31を出力する。クロック35は通常オシレータを用いて供給される。オシレータの駆動能力がスイッチ17を駆動するために必要な駆動能力に対して小さい場合、オシレータの出力を増幅するためにインバータを用いる。なお、インバータの数は2段に限定されるものではなく、3段以上であってもよい。
可変容量53は信号33に応じて容量値が変化する容量素子である。可変容量53はインバータ51、52間の配線57を伝播する信号を遅延させる。本実施例において可変容量53はNMOSトランジスタ531、532、533を有する。NMOSトランジスタ531、532、533のソース端子はインバータ51、52間の配線57に接続されている。NMOSトランジスタ531、532、533は、ゲート端子およびドレイン端子に印加される電圧がローレベルになると容量素子として動作する。容量素子を配線57に接続すると、配線57を伝播する信号の振幅変化に要する遷移時間が大きくなる。遷移時間が大きくなることにより、インバータ51から出力された信号がインバータ52を駆動するまでの時間が遅延する。
NMOSトランジスタ531、532、533が容量素子として動作するか否かは、信号33のそれぞれのビット信号である信号331、332、333の論理によって決まる。信号331、332、333の論理レベルはそれぞれインバータ561、562、563で反転し、NMOSトランジスタ531、532、533に入力される。例えば信号331がハイレベルの場合、NMOSトランジスタ531に入力される信号はローレベルとなり、NMOSトランジスタ531は容量素子として動作する。信号33の各ビットの信号の論理をそれぞれ変えることにより、配線57に接続される容量素子の容量値を変えることが出来る。
また、NMOSトランジスタ532の容量値をNMOSトランジスタ531の容量値の2倍に設定し、NMOSトランジスタ533の容量値をNMOSトランジスタ531の容量値の4倍に設定しておくことにより、配線57に接続される容量値をより細かく設定することが出来る。なお、可変容量53の構成は本実施例に限定されるものではなく、例えばNMOSトランジスタを容量素子とスイッチを直列接続したもので置き換え、スイッチがオンオフする数を信号33で制御しても同様の効果を得ることが出来る。なお、本実施例において信号33のビット数を3bitとしているが、これに限定するものではない。信号34についても同様である。
[制御部の動作フロー]
図3は、制御部21がコンパレータ13の出力する判定信号37に応じて遅延部19、20の遅延時間を設定する制御手順をフローチャートで示したものである。制御部21は信号CS、CE、クロックCC、判定信号37を入力とし、信号33、34を出力とする。信号CSは制御部21の遅延部19、20に対する制御動作の有効・無効を切り替える信号である。信号CSの論理が‘1’の場合に、制御部21は遅延時間の設定動作をする。信号CSの論理が‘1’の間、制御部21は、遅延部19、20に出力する信号33、34の内容を保持する。信号CEは遅延部19,20への遅延時間設定動作の開始・終了を制御する信号である。信号CEの論理が‘0’になると、制御部21は遅延時間判定動作を開始する。信号CEの論理が‘1’になると、制御部21は遅延時間判定動作を終了し、信号CSの論理が‘1’である限り判定終了時の遅延時間を設定し続ける。制御クロックCCは、制御部21が信号33、34の値を加算または減算するタイミングを決定するクロックである。
制御部21は入力される信号CSが論理‘0’から論理‘1’に立上ると補正動作を開始する(S10)。制御部21は信号CEとして論理‘0’が入力されると、信号33として論理‘111’を出力し、信号34として論理‘000’を出力する(S11)。
制御部21はサンプルホールド回路40の接点22における出力電圧を基準電圧VCMに向かってあらかじめ決められた変化率で一定時間変化させる。また制御部21はコンパレータ13から出力される判定信号の論理レベルを検出する。クロックCCが論理‘0’から論理‘1’に立上った場合に制御部21はコンパレータ13の出力する判定信号37の論理判定を行う。補正動作を開始してから一回目の論理判定において、コンパレータ13の初期値は不明確なので判定動作を行わず、二回目以降の判定結果を評価する(S12、YES)。補正動作を開始して二回目にクロックCCが立上ると(S13、YES)、制御部21は判定信号37の論理判定を行う。判定の結果判定信号37の論理が‘1’でない場合、すなわち閾値VTH以下の場合(S14、NO)、信号CEの論理として‘1’が入力され(S15)、制御部21の補正動作が終了する。制御部21はCCが立上った場合の信号33、34の論理値を記憶する。
判定信号37の論理が‘1’の場合、すなわち閾値VTHよりも大きい場合(S14、YES)、信号33の論理が‘000’でなければ(S16、NO)、制御部21は信号33から論理‘1’を減算し(S17)、ステップS13からの処理を繰り返す。
信号33の論理が‘000’になると(S16、YES)、制御部21は信号33の論理を‘000’に保持したまま、信号34の論理に‘1’を加算する(S18)。制御部21はクロックCCが立上ると判定信号37の論理を判定する(S19、YES)。制御部21は判定信号37が閾値VTH以下の場合(S20、NO)、信号CEの論理として‘1’が入力され(S21)、補正動作を終了する。制御部21はCCが立上った場合の信号33、34の論理値を記憶する。
判定信号37が閾値VTHよりも大きい場合(S20、YES)、信号34の論理が‘111’でなければ(S22、NO)、制御部21は信号34に論理‘1’を加算し(S23)、ステップS19からの処理を繰り返す。
制御部21は判定信号37の論理レベルが変化した場合のサンプルホールド回路の接点22における出力電圧を初期電圧とする。信号34の論理が‘111’になった場合(S22、YES)、信号CEの論理として‘1’が入力され(S21)、制御部21の補正動作が終了する(S24)。この場合、制御部21は信号33の論理として‘000’を記憶し、信号34の論理として‘111’を記憶する。以上の動作により制御部21は、コンパレータ13の誤差を補正するのに最適な補正値である初期電圧を遅延部19、20の遅延時間という形で保持することが出来る。なお、コンパレータの代わりにアンプを用いた場合、閾値VTHはグランド電圧となる。
[調整部のタイミングチャート]
図4は調整部14の調整動作をタイミングチャートで表したものである。信号CSの論理が‘1’になり信号CEの論理が‘0’になると調整部14は調整動作を開始する。
クロック31、32はクロック35に対する遅延を表している。遅延量は制御部21から出力される信号33、34の論理値により決定する。信号33の論理が‘111’、信号34の論理が‘000’の場合、図4のようにクロック31の立下りのタイミングはクロック32の立下りのタイミングに対して遅延する。この遅延により接点22の電圧値はVCMよりもA1高い値となる。
接点22の電圧値が確定した後に、信号SDの論理を‘0’に、信号Hの論理を‘1’にする。調整動作において、電圧VI、VRとして電圧値VCMの電圧が入力されているため、接点22の電圧はVCM+A1となる。
サンプルホールド回路40がホールド動作を完了し、コンパレータ13の入力電圧値が確定すると、ラッチ信号36の論理が‘0’になり、コンパレータ13の出力する判定信号37がラッチされる。コンパレータ13の製造誤差等に起因する2入力間の判定誤差値をAとする。接点22の電圧値VCM+A1が基準電圧VCMに判定誤差値Aを加算した値VCM+Aよりも大きい場合、すなわちA1がA以上の場合、判定信号37の論理は‘1’となる。これに対しA1がAよりも小さい場合、判定信号37の論理は‘0’となる。本実施例の場合A1はAよりも大きいため判定信号37の論理は‘1’となり、制御部21は信号33として論理‘110’を出力し、信号34として論理‘000’を出力する。
図4において信号33の論理が‘000’、信号34の論理が‘011’の場合、クロックCCの論理が‘1’になった場合の判定信号37の論理が‘0’になる。これによりVCMよりもA5低い電圧VCM−A5は、VCM+Aよりも小さいと判定することが出来る。つまり判定誤差値Aは−A4よりも小さく、−A5よりも大きな値であると判定することが出来る。判定信号37の論理が‘0’になると信号CEの論理は‘1’になり、遅延時間判定処理が終了する。制御部21は信号CSの論理が‘1’である限り、接点22のホールド信号に電圧A5を加算するための信号33、34を出力し続ける。遅延部19、20に設定する遅延時間をより細かく設定できるようにすれば、判定誤差値Aをより正確に見つけることが可能となる。
図5はレベル判定装置100の他の構成例のブロック図である。レベル判定装置101はサンプルホールド回路41、調整部14、コンパレータ13を有する。図1のレベル判定装置100と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。また、図5の調整部14は図1の調整部14と同様に図4の通り動作するため、その説明を省略する。
サンプルホールド回路41はスイッチ10、11、17、18、容量素子12、MOSトランジスタ70、71を有する。サンプルホールド回路41は、サンプルホールド回路40に対し抵抗15、16をMOSトランジスタ70、71に置き換えたものであり、同一番号を付した同一部材の説明は省略する。
MOSトランジスタ70、71にはそれぞれゲート電圧VBP、VBNが印加されている。スイッチ17、18がオンすると、MOSトランジスタ70、71のドレイン−ソース間には同じ電流値の電流が流れるようにMOSトランジスタ70,71のゲート幅等の物性値およびMOSトランジスタ70,71のゲート電圧VBP、VBNを調整する。電流値を同じにすることにより、抵抗15、16を用いたサンプルホールド回路40と同様に、スイッチ17、18がオフするタイミングを調整することで接点22の電圧値を調整することが出来る。
また、MOSトランジスタの場合、ゲート電圧VBP、VBNに応じてドレイン−ソース間の電流値が変化する。このため半導体回路の実装において、MOSトランジスタに製造ばらつきが発生しても、製造後にゲート電圧VBP、VBNを調整することによりMOSトランジスタ70,71のドレイン−ソース間の電流値を等しくすることが出来る。
図6はレベル判定装置100の他の構成例であるレベル判定装置102の構成をブロック図で表したものである。レベル判定装置102はサンプルホールド回路42、調整部14、コンパレータ13を有する。図1のレベル判定装置100と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
サンプルホールド回路42はスイッチ10、11、17、18、171、181、容量素子12、MOSトランジスタ70、71を有する。サンプルホールド回路42はサンプルホールド回路41に対し、スイッチ17とMOSトランジスタ70との接続経路およびスイッチ18とMOSトランジスタ71との接続経路を変更したものである。さらにサンプルホールド回路42はスイッチ171、181を有する。スイッチ171は遅延クロック31の位相反転クロック311に応じて動作する。スイッチ181はクロック32の位相反転クロック321に応じて動作する。
スイッチ17がオフの場合、MOSトランジスタ70のゲート電圧VBPによりMOSトランジスタ70のソース−ドレイン間の電流は遮断されている。またスイッチ18がオフの場合、MOSトランジスタ71のゲート電圧VBNによりMOSトランジスタ71のソース−ドレイン間の電流は遮断されている。スイッチ17がオンすると、スイッチ171はオフし、MOSトランジスタ70のゲート電圧はVDAになるため、MOSトランジスタ70のソース−ドレイン間に電流が流れる。また、スイッチ18がオンすると、スイッチ181はオフし、MOSトランジスタ71のゲート電圧はGNDになるため、MOSトランジスタ71のソース−ドレイン間に電流が流れる。
MOSトランジスタ70のゲート電圧がVDAになった場合にMOSトランジスタ70のソース−ドレイン間に流れる電流値と、MOSトランジスタ71のゲート電圧がGNDになった場合にMOSトランジスタ71のソース−ドレイン間に流れる電流値が同じになるようにMOSトランジスタ70、71の物性値を決定する。電流値を同じにすることにより、抵抗15、16を用いたサンプルホールド回路40と同様に、スイッチ17、18がオフするタイミングを調整することで接点22の電圧値を調整することが出来る。
[差動入力型レベル判定装置]
図7はコンパレータ13の入力を差動入力とした場合の、コンパレータ13のレベル判定誤差を補正するレベル判定装置103である。レベル判定装置103はコンパレータ13、サンプルホールド回路43a、43b、調整部14aを有する。
コンパレータ13は2つの端子に入力される接点22a、22bの電圧の大小関係に応じて異なる論理レベルの電圧を出力する。コンパレータ13は接点22aの電圧を非反転入力とし、接点22bの電圧を反転入力とする。
サンプルホールド回路43aは入力された電圧VIPおよびVRPをサンプル・ホールドし、接点22aにホールドした電圧を出力する。サンプルホールド回路43aはスイッチ10a、11a、17a、18a、容量素子12a、抵抗15a、16aを有する。容量素子12aは接点22aに接続されている。容量素子12aはまたスイッチ10a、11aに接続されている。スイッチ10aの他方の端子には信号電圧VIPが印加される。スイッチ11aの他方の端子には電圧VRPが印加される。接点22aには抵抗15a、16aが接続されている。抵抗15aにはスイッチ17aが接続されている。スイッチ17aには電圧VDAを供給する電圧源が接続されている。抵抗16aにはスイッチ18aが接続されている。スイッチ18aにはGNDが接続されている。本実施形態において抵抗15aと抵抗16aの抵抗値は同一である。
サンプルホールド回路43bは入力された電圧VINおよびVRNをサンプル・ホールドし、接点22bにホールドした電圧を出力する。サンプルホールド回路43bはスイッチ10b、11b、17b、18b、容量素子12b、抵抗15b、16bを有する。容量素子12bは接点22bに接続されている。容量素子12bはまたスイッチ10b、11bに接続されている。スイッチ10bの他方の端子には信号電圧VINが印加される。スイッチ11bの他方の端子には電圧VRNが印加される。接点22bには抵抗15b、16bが接続されている。抵抗15bにはスイッチ17bが接続されている。スイッチ17bには電圧VDAを供給する電圧源が接続されている。抵抗16bにはスイッチ18bが接続されている。スイッチ18bにはGNDが接続されている。本実施形態において抵抗15bと抵抗16bの抵抗値は同一である。
図8はサンプルホールド回路43a、43bに入力される電圧の関係を示したものである。電圧VCMは電圧VRP、VRNの中間電圧である。また電圧VCMは電圧VIP、VINの中間電圧でもある。電圧VRPは電圧VIPのレベル判定を行うための基準値となり、電圧VRNは電圧VINのレベル判定を行うための基準値となる。電圧VIP、VINは差動伝送信号のペアであり、電圧VCMを基準にして対称の電圧波形となる。
図7の説明に戻る。調整部14aが調整動作をしていない場合のサンプルホールド回路43aの動作を以下に説明する。調整部14aが調整動作をしていない場合、スイッチ17a、18aは同時にオンまたはオフする。本実施例において電圧VDAは電圧VCMの2倍である。抵抗15a、16aの抵抗値は同じなので、スイッチ17a、18aが同時にオンした場合、接点22aの電圧値はVDAの1/2であるVCMとなる。スイッチ10a、17a、18aをオンにし、スイッチ11aをオフとしてVIPを容量素子12aにサンプリングする。このとき接点22aの電圧はVCMとなっている。次にスイッチ10a、17a、18aをオフにし、スイッチ11aをオンすると、電荷保存則により接点22aの電圧は(−VIP+VRP)+VCMとなる。
調整部14bが調整動作をしていない場合のサンプルホールド回路43bの動作を以下に説明する。調整部14bが調整動作をしていない場合、スイッチ17b、18bは同時にオンまたはオフする。本実施例において電圧VDAは電圧VCMの2倍である。抵抗15b、16bの抵抗値は同じなので、スイッチ17b、18bが同時にオンした場合、接点22bの電圧値はVDAの1/2であるVCMとなる。スイッチ10b、17b、18bをオンにし、スイッチ11bをオフとしてVINを容量素子12bにサンプリングする。このとき接点22bの電圧はVCMとなっている。次にスイッチ10b、17b、18bをオフにし、スイッチ11bをオンすると、電荷保存則により接点22bの電圧は(−VIN+VRN)+VCMとなる。
コンパレータ13の2入力間の電位差は接点22a、22bのそれぞれの電圧の差分値に等しい。接点22a、22bのそれぞれの電圧の差分値は−(VIP−VIN)+(VRP−VRN)である。(VIP−VIN)は入力差動信号の差動間の電圧値であり、(VRP−VRN)は入力差動信号をレベル判定するための基準差動信号の差動間の電圧値である。よってコンパレータ13は、基準差動信号電圧(VRP−VRN)に対する入力差動信号電圧(VIP−VIN)の大小関係に応じた論理レベルの判定信号37を出力する。
調整部14aは接点22a、22bに印加される電圧値にオフセットをかける。コンパレータ13の出力する判定信号37は、ラッチ信号36がハイレベルの場合はハイレベルとなり、ラッチ信号36がローレベルの場合はラッチされる。
調整部14aは遅延部19a、20a、19b、20b、制御部21を有する。遅延部19aはスイッチ17aに、クロック35を一定時間遅延させた遅延クロック31aを出力する。19bはスイッチ17bに、クロック35を一定時間遅延させた遅延クロック31bを出力する。遅延部19a、19bは信号33に応じて遅延時間を設定する。遅延部20aはスイッチ18aに、クロック35を一定時間遅延させたクロック32aを出力する。遅延部20bはスイッチ18bに、クロック35を一定時間遅延させたクロック32bを出力する。遅延部20a、20bは信号34に応じて遅延時間を設定する。制御部21は遅延部19a、20a、19b、20bの遅延時間を設定する信号33、34を出力する。制御部21についての詳細は後述する。
コンパレータ13に誤差が無い場合、コンパレータ13はVIPとVRPの大小関係を正確に判定することが出来る。例えば(VIP−VIN)が(VRP−VRN)以下であれば、コンパレータ13の判定信号37はローレベルとなる。しかし、コンパレータ13に+Aの検知誤差がある場合、(VIP−VIN)が(VRP−VRN)以下であっても、Aが(VRP−VRN)−(VIP−VIN)よりも大きければ、コンパレータ13からはハイレベルの判定信号37が出力される。すなわち、本来であればローレベルの判定信号37を出力しなければならない場合に、コンパレータ13はハイレベルの判定信号37を出力する。(VRP−VRN)、(VIP−VIN)の大小関係に応じた正しい論理レベルをコンパレータ13が出力しなければ、レベル判定装置103は正しいレベル判定動作を行うことが出来ない。
接点22a、22b間に−Aのバイアス電圧を発生させることができれば、コンパレータ13に内在する+Aの検知誤差をキャンセルすることができる。接点22a、22b間にバイアス電圧を発生させる方法を以下に説明する。なお調整動作時においてVIP=VRP=VIN=VRN=VCMとする。この場合スイッチ17a、18a、17b、18bを同時にオフすると、接点22a、22bの電圧値はVCMとなる。なお、調整動作時においてスイッチ10a、11a、10b、11bをすべてオフにしても良い。
スイッチ17aをスイッチ18aよりも遅くオフすると、接点22aの電圧値はVDAに引っ張られてVCMよりも高くなる。接点22aの電圧値がVCMに対してどのくらい高くなるかは、スイッチ17aに対してスイッチ18aをどのくらい遅くオフするかに応じて変わる。同様に、スイッチ18bをスイッチ17bよりも遅くオフすると、接点22bの電圧値はVDAに引っ張られてVCMよりも低くなる。接点22bの電圧値がVCMに対してどのくらい低くなるかは、スイッチ18bに対してスイッチ17bをどのくらい遅くオフするかに応じて変わる。
制御部21は判定信号37の論理レベルに応じて遅延部19a、20a、19b、20bに設定するクロックの遅延時間を変える。制御部21はまず遅延部19a、20bの遅延時間を設定可能な最大値TMAXとし、遅延部20a、19bの遅延時間をゼロとする。この場合スイッチ17a、18bはスイッチ18a、17bよりもTMAX遅くオフする。これにより接点22aには調整部14が設定可能な最大のバイアス電圧A11/2が設定され、接点22bには調整部14が設定可能な最小のバイアス電圧−A11/2が設定される。このときコンパレータ13の2入力間の電位差はA11となる。
遅延部19a、20a、19b、20bに設定する遅延時間を変化させ、コンパレータ13の出力する判定信号37の論理レベル変化を監視することにより、コンパレータ13の2入力間の電位差とコンパレータ13に内在する判定誤差値Aとの大小関係を検知することができる。判定信号37の論理レベルが変化したときに遅延部19a、20a、19b、20bに設定した遅延時間を保持することにより、コンパレータ13の製造ばらつきによるレベル判定誤差を補正するレベル判定装置を提供することができる。
[調整部のタイミングチャート]
図9は調整部14aの調整動作をタイミングチャートで表したものである。調停部14aの調停動作は調停部14の調停動作と基本的に同じであり、図4と同一の符号を付した波形についてはその説明を省略する。
図4のタイミングチャートと異なるのは、図4における接点22の波形を接点22a、22bの波形に置き換えている点である。図9において、クロック35に対するクロック31aとクロック32bの遅延量が同じになり、クロック35に対するクロック32aとクロック31bの遅延量が同じになるため、2つのクロック波形をそれぞれ1つにまとめて図示する。遅延量は制御部21から出力される信号33、34の論理値により決定する。信号33の論理が‘111’、信号34の論理が‘000’の場合、クロック31a、32bの立下りのタイミングはクロック32a、31bの立下りのタイミングに対して図9のように遅延する。この遅延により接点22aの電圧値はVCMよりもA11/2高い値となり、接点22bの電圧値はVCMよりもA11/2低い値となる。この結果、コンパレータ13の2入力間の電位差はA11となる。
サンプルホールド回路40がホールド動作を完了し、コンパレータ13の入力電圧値が確定すると、ラッチ信号36の論理が‘0’になり、コンパレータ13の出力する判定信号37がラッチされる。コンパレータ13の製造誤差等に起因する2入力間の判定誤差値をAとする。A11がA以上の場合、判定信号37の論理は‘1’となる。これに対しA11がAよりも小さい場合、判定信号37の論理は‘0’となる。本実施例の場合A11はA以上の値であるため判定信号37の論理は‘1’となり、制御部21は信号33として論理‘110’を出力し、信号34として論理‘000’を出力する。
図9において信号33の論理が‘000’、信号34の論理が‘011’の場合、クロックCCの論理が‘1’になった場合の判定信号37の論理が‘0’になる。判定誤差値Aは−A14よりも小さく、−A15よりも大きな値であると判定することが出来る。判定信号37の論理が‘0’になると信号CEの論理は‘1’になり、遅延時間判定処理が終了する。制御部21は信号CSの論理が‘1’である限り、接点22のホールド信号に電圧A15を加算するための信号33、34を出力し続ける。遅延部19、20に設定する遅延時間をより細かく設定できるようにすれば、判定誤差値Aをより正確に見つけることが可能となる。
13 コンパレータ
14 調整部
19、20、191、192 遅延部
21 制御部
35 クロック
40、41、42、43a、43b サンプルホールド回路
100、101、102、103 レベル判定装置

Claims (5)

  1. サンプルホールド回路と、基準電圧と該サンプルホールド回路から出力される出力電圧とを比較するコンパレータとを有するレベル判定装置のレベル判定方法であって、
    該サンプルホールド回路の該出力電圧を該基準電圧に向かってあらかじめ決められた変化率で、第一時間変化させる出力ステップと、
    該第一時間を変化させながら、該第一時間経過後の該出力電圧と該基準電圧との比較結果に応じた論理レベルを有する判定信号を該コンパレータに出力させ該判定信号の該論理レベルを検出する判定ステップと、
    該論理レベルが変化した場合に該第一時間を固定する調整ステップと、
    該サンプルホールド回路に入力信号の電圧をサンプルさせ、該入力信号の電圧と該第一時間経過後の該出力電圧に応じたアナログ信号電圧を出力させ、該コンパレータに該基準電圧と該アナログ信号電圧とを比較させる比較ステップと
    を有するレベル判定方法。
  2. 該サンプルホールド回路は、該入力信号を一方の電極で受ける容量素子と、該容量素子の他方の電極と第一電圧源との間に接続された第一スイッチと、該容量素子の他方の電極と第二電圧源との間に接続された第二スイッチとを有し、該出力ステップにおいて、該サンプルホールド回路は該容量素子の他方の電極の電圧を出力電圧として出力し、該第一スイッチがオフするタイミングと該第二スイッチがオフするタイミングとの時間差によって該第一時間が設定されることを特徴とする、請求項1に記載のレベル判定方法。
  3. 基準電圧と第一電圧または第二電圧との比較結果に応じた論理レベルを有する判定信号を出力するコンパレータと、
    調整時には該第一電圧を出力し、入力信号のサンプル時には、該入力信号の電圧と該第一電圧に応じた該第二電圧を出力するサンプルホールド回路と、
    該第一電圧を該基準電圧に向かってあらかじめ決められた変化率で第一時間変化させ、該第一時間を変化させながら該第一時間経過後の該第一電圧と該基準電圧を比較し、該判定信号の該論理レベルが変化した場合に該第一時間を固定する調整部と
    を有するレベル判定装置。
  4. 該サンプルホールド回路は、容量素子と、該容量素子の一方の電極と第一電圧源との間に接続された第一スイッチと、該容量素子の一方の電極と第二電圧源との間に接続された第二スイッチと、該入力信号を入力する入力部と該容量素子の他方の電極との間に接続された第三スイッチとを有し、
    該調整部は、第一遅延時間遅延させたクロックを該第一スイッチに送る第一遅延部と、第二遅延時間遅延させた該クロックを該第二スイッチに送る第二遅延部と、差分が該第一時間となるように該第一遅延時間と該第二遅延時間とを設定し、該調整時には該第三スイッチをオフし該サンプル時には該第三スイッチをオンオフする制御部とを有する、請求項3に記載のレベル判定装置。
  5. 基準電圧と第一電圧または第二電圧との差分に応じた検出電圧を出力するアンプと、
    調整時には該第一電圧を出力し、入力信号のサンプル時には、該入力信号の電圧と該第一電圧に応じた該第二電圧を出力するサンプルホールド回路と、
    該第一電圧を該基準電圧に向かってあらかじめ決められた変化率で第一時間変化させ、該第一時間を変化させながら該第一時間経過後の該検出電圧に応じて該第一時間を固定するか否かを判断する調整部と
    を有する増幅装置。
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