JP5221314B2 - 超音波測定方法、及び、電子部品製造方法 - Google Patents

超音波測定方法、及び、電子部品製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5221314B2
JP5221314B2 JP2008318628A JP2008318628A JP5221314B2 JP 5221314 B2 JP5221314 B2 JP 5221314B2 JP 2008318628 A JP2008318628 A JP 2008318628A JP 2008318628 A JP2008318628 A JP 2008318628A JP 5221314 B2 JP5221314 B2 JP 5221314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
waveform signal
measurement
interface
ultrasonic probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008318628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009175136A5 (ja
JP2009175136A (ja
Inventor
真介 小松
陽一郎 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008318628A priority Critical patent/JP5221314B2/ja
Priority to US12/338,157 priority patent/US8138601B2/en
Priority to CN200810190886.5A priority patent/CN101493436B/zh
Publication of JP2009175136A publication Critical patent/JP2009175136A/ja
Publication of JP2009175136A5 publication Critical patent/JP2009175136A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5221314B2 publication Critical patent/JP5221314B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/151Die mounting substrate
    • H01L2924/153Connection portion
    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Description

本発明は、超音波測定方法、及び、電子部品製造方法に関するものであり、特に、超音波照射方向において複数の界面が交差する測定対象物に対して行う超音波測定方法、及び、超音波測定方法により測定されて良品評価された電子部品を製品として製造する電子部品製造方法に関するものである。
従来、対象物の内部を測定するための装置として、発信された後に対象物の内部で反射した超音波を用いて測定する超音波測定装置がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
従来の超音波測定装置として、半導体パッケージ内部の測定を行う超音波測定装置について説明する。
図11は、従来の超音波測定方法の概略構成図である。なお、図面間の相対的な位置関係を明確にするために、図面中にXYZ軸を表示している。
図11において、超音波測定装置1は、超音波を受発信するための超音波探触子2と、送信する超音波の周波数等の超音波測定条件を入力するための入力部3と、超音波探触子2及び入力部3から得られた情報を処理して超音波探触子2の動作を制御するための制御部4と、超音波波形等の測定結果を表示するための表示部5と、から構成されている。
超音波測定装置1の動作について簡単に説明する。
入力部3で入力された測定条件に基づいて、制御部4で超音波探触子2の動きを制御しながら発信された超音波は、容器内の水6を媒体として半導体パッケージ7に照射される。そして、測定対象物である半導体パッケージ7で反射した反射波を、超音波探触子2で受信する。その受信した反射波を制御部4にて処理することで、半導体パッケージ7の良否判定及び画像化を行い、表示部5にて結果を表示する。
ここで、超音波探触子2は、受発信のどちらの用途にも用いている。また、制御部4は、超音波探触子2で受信した反射波を電圧に変換して増幅するパルサレシーバと電圧波形の強度値を画像化する画像処理部とを含んでいる。
また、半導体パッケージ7は、超音波照射方向(図11のZ軸方向)に対して多層構造を有し、複数の界面を有するパッケージである。
従来の超音波測定について、より詳細に説明するために、図11の測定部付近を拡大し、半導体パッケージ7の構造と合わせて説明する。
図12は、従来の超音波測定の概略図である。
図12において、半導体パッケージ7は、上面に基板側電極を有する基板8と、基板8の各基板側電極に設けられた接合材の一例としてのハンダ9と、ハンダ9によって基板8の基板側電極と接合されるインターポーザ側電極を有するインターポーザ10と、半導体チップ11と、インターポーザ10と半導体チップ11を接続するリード線12と、半導体チップ11を覆う樹脂モールド13とで構成されている。
図12に示すように、ここでは、半導体パッケージ7の水没時の例を示しており、液体(水)6の中に載置された測定対象物の具体例である半導体パッケージ7では、水6と樹脂モールド13との界面と、樹脂モールド13とインターポーザ10との界面と、インターポーザ10とハンダ11との界面といった複数の界面が形成されている。
この構成で、超音波探触子2からの超音波が半導体パッケージ7に照射されると、半導体パッケージ7で反射した反射波を超音波探触子2で受信した場合、その信号は、複数の波が重なり合った波形となる。この波形について説明する。
図12に示したような複数の界面を有する半導体パッケージ7を超音波測定した場合、図13に示す波形が得られる。
図13は、従来の超音波測定における超音波波形を示す図である。この波形を用いて、測定箇所の良否判定を行う方法について説明する。
図13に示すように、内部に複数の界面を有する半導体パッケージ7を測定した場合、複数の波が重なり合っているため、測定箇所(界面)を定義することは困難である。
そこで、超音波波形が安定して発生する半導体パッケージ7の表面を基準とし、その表面からの時間遅れ(位相のずれ)を用いることで、測定箇所(界面)を定義する。
図13においては、まず、半導体パッケージ7の表面からの表面波に対して、時間軸上のトリガ14(時刻t)を設ける。続いて、半導体パッケージ7の内部の構成に基づいて、測定箇所での反射波に対して、トリガ14をゼロ基点としたゲート15(時刻t)と呼ばれる時間領域を設定する。そして、このゲート15の区間(時間領域)内で、閾値と比較することにより、測定箇所の評価を行う。
特開平05−333007号公報 特開平06−294779号公報
しかしながら、この方法では、同一種類の2つの半導体パッケージを連続して超音波測定した場合、測定精度が低下するという問題が発生する。この問題について説明する。
図14は、従来の超音波測定による超音波反射波の波形を示す図である。
同一種類の2つの半導体パッケージを連続して超音波測定すると、図14に示す波形が得られる。2つの半導体パッケージでの反射波は、図14に示すように、第1の半導体パッケージでの反射波は反射波16とし、第2の半導体パッケージでの反射波は反射波17として、それぞれ時間軸上でずれた状態で得られる。
従来の超音波測定では、最初に反射波16に基づいて設定したトリガ18(時刻t)、ゲート19(時刻t)を用いて、反射波17の測定箇所の評価を行う。そのため、図14に示すように、ゲート19(時刻t)は、反射波17の本当の測定箇所(時刻t)とは、大きくずれてしまう。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、超音波照射方向で複数の界面が交差する測定対象物に対しても、高精度な超音波測定方法、及び、電子部品製造方法を提供することにある。
超音波照射方向で複数の界面が交差する測定対象物に対しても、高精度な超音波測定方法、及び、電子部品製造方法を提供するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第態様によれば、測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
前記測定対象物は電子部品であり、前記測定対象界面は、前記電子部品の内部の、接合材で電極同士が接合される電極接合部又は前記電極接合部に隣接した部分であり、前記測定対象界面を前記演算部で測定したのち、前記測定対象界面での前記電極接合部の接合状態を前記演算部で評価する超音波測定方法を提供する。
本発明の第態様によれば、測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
前記波形信号を検出するとき、前記基準界面が、前記測定対象物内の複数の界面の内で最大振幅強度を有する界面である超音波測定方法を提供する。
本発明の第態様によれば、測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
前記波形信号を検出するとき、前記基準界面が、前記測定対象物内に埋め込まれた埋設物の表面である超音波測定方法を提供する。
本発明の第態様によれば、測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
前記波形信号を検出するとき、前記測定対象物が、半導体パッケージであって、前記基準界面が、前記半導体パッケージの内部の、前記接合材で前記電極同士が接合される電極接合部又は前記電極接合部に隣接した部分であって、かつ材質の異なる2つの層の界面に位置する超音波測定方法を提供する。
本発明の第態様によれば、測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
前記超音波の波形信号を受信するとき、前記超音波探触子から送信された前記超音波が前記測定対象物の複数の界面で反射した超音波の波形信号を受信し、
さらに、前記基準界面での波形信号を検出した後でかつ前記測定対象界面を前記演算部で測定する前に、前記超音波探触子と前記測定対象物とを近づけながら受信した波形信号に基づいて前記超音波探触子の位置を調整する超音波測定方法を提供する。
本発明の第態様によれば、測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
前記測定対象界面を前記演算部で測定するとき、前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を基準に、前記基準界面での前記反射波の前記波形信号より後に検出された波形信号を予め入力された良品の波形信号と比較し、その比較結果により前記測定対象界面の評価を行う超音波測定方法を提供する。
本発明の第態様によれば、電子部品内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記電子部品の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記電子部品の測定対象界面を前記演算部で測定して評価を行い、
良品評価された前記電子部品を製品とする、電子部品製造方法を提供する。
以上のように、本発明によれば、超音波照射方向で複数の界面が交差する測定対象物に対して、時間遅れのずれ等の影響を従来よりも大幅に軽減することができ、高精度に超音波測定を行うことができる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を説明する。本発明の超音波測定装置及びその方法として、測定対象物である電子部品、例えば、半導体パッケージの内部の測定を行う超音波測定装置及びその方法について説明する。
(実施の形態1)
図1Aは、本発明の実施の形態1の超音波測定方法を実施するための超音波測定装置の概略構成図である。
図1Aにおいて、超音波測定装置20は、超音波を受発信するための超音波探触子21と、超音波探触子21を互いに直交するXYZ軸方向にそれぞれ独立して駆動する超音波探触子駆動部21aと、超音波測定条件を入力するための入力部22と、超音波探触子21及び入力部22から得られた情報を処理して超音波探触子21の動作を制御するための制御部23と、超音波波形等の測定結果を表示するための出力部の一例としての表示部24と、を備えている。
この超音波測定装置20の動作について簡単に説明する。
超音波探触子21は、その下端が水槽25a内の水25内に配置され、測定対象物の一例としての半導体パッケージ26は、水槽25a内の水25内の所定の測定対象物配置位置に配置されている。そして、例えばおよそ10〜100MHzの周波数帯の超音波を水25を媒体として半導体パッケージ26に照射し、半導体パッケージ26内の複数の界面でそれぞれ反射した反射波を受信可能としている。
ここで、図1Aにおいて、水槽25aの底面に平行な面沿いでかつ互いに直交する方向をX方向及びY方向とし、さらに、これらの平面と直交する方向をZ方向とする。
超音波探触子駆動部21aは、例えば、X方向とY方向とZ方向とに、超音波探触子21をそれぞれ移動させるXYZロボットで構成している。なお、超音波探触子21と超音波探触子駆動部21aと後述する送信回路70と後述する受信回路71とにより、超音波送受信装置の一例を構成している。
制御部23には、超音波探触子21と入力部22と表示部24とが接続されている。
入力部22は、キーボード、マウス、タッチパネル、若しくは、音声入力などの各種入力装置を使用して、作業者が数値などの超音波測定に必要な情報を入力する機器、又は、半導体パッケージ26のCADデータ(例えば、半導体パッケージ又は基板の、各層の材料、厚み、各辺の寸法、音響インピーダンス、半導体チップの位置、接合部の位置などを含む)及び水槽内の半導体パッケージ26の配置位置の位置座標データ、超音波照射の条件(口径、焦点距離、パワーなど)などの超音波測定に必要な情報を入力する機器である。入力部22は、さらに、測定位置データメモリ77と判定部75とマスターデータ保持メモリ76と(さらには、後述する基準界面判定部80と)にそれぞれ記憶させるための、他のサーバー又は記録媒体などのデータベースとの接続端子を備える。入力部22からは、一例として、測定条件が入力されて、測定位置データメモリ77と判定部75とマスターデータ保持メモリ76とにそれぞれ記憶される。すなわち、測定位置データメモリ77には、駆動制御部78に必要な情報が入力部22から入力されて記憶される。判定部75の内部メモリには、判定部75に必要な情報が入力部22から入力されて記憶される。マスターデータ保持メモリ76には、データ演算部74に必要な情報が入力部22から入力されて記憶される。測定条件の例としては、走査エリアと、走査ピッチと、トリガ位置と、トリガ幅と、ゲート位置と、ゲート幅となどが挙げられる。超音波探触子21の走査エリア(被測定部、すなわち、測定すべき部分)として、半導体パッケージ26のどの範囲を測定するかを設定する(言い換えれば、XY平面位置及びZ位置を設定する)。例えば、走査エリアとして、半導体パッケージ26の全面、あるいは、半導体パッケージ26の一部、あるいは、半導体パッケージ26内で複数エリアとすることも可能である。また、走査ピッチとは、反射波の波形データ(波形信号)を取得するための機械分解能(XY平面)を意味する。1つの例としては、数μm〜100μmピッチでデータを取得することができるが、これに限るものではない。トリガ位置、トリガ幅、ゲート位置、ゲート幅とは、測定時間信号の基準位置指定のための信号(トリガ信号)とその基準信号からの時間オフセットを持つ測定開始位置信号(ゲート信号)に関するものである。トリガ位置の設定は、この実施の形態1では重要であり、詳細は後述するように、例えば、半導体パッケージ26の内部の特徴箇所(電極接合部又は電極接合部の近くの部分でかつ音響インピーダンス差の大きな物質層間の界面)とする。トリガ幅は、使用する超音波探触子の波長程度に設定する。例えば100MHzの超音波を送信可能な超音波探触子であれば、1波長は10nsであり、超音波探触子から出ている超音波の実際の波数が1.5波長とすると、トリガ幅は15nsでよい。ゲート位置の設定としては、予め作成されたマスターデータから、ゲート位置を、演算部の一例としてのデータ演算部74で設定することが考えられる。ゲート幅は、通常は、着目する時間帯の反射波幅にデータ演算部74で設定し、多くの場合は、正弦波1周期分、あるいは、それ以下の長さにデータ演算部74で設定する。半導体パッケージ26に使用する超音波の周波数帯は、およそ10〜100MHzの間であり、従って、ゲート幅は10〜100nsにデータ演算部74で設定されることが多い。ゲート数は、測定対象とする界面の情報が不明な場合、他のゲート情報と比較するために、複数個設定される。このように設定したゲートの区間内で、後述するように、主に波形強度値で、半導体パッケージ26の被測定部(例えば、電極接合部)の良否判定を行う。良否判定方法の一例としては、ゲートの区間内の波形強度の最大値及び最低値(負の最大値)、又は、絶対値の最大値などを使用して、それらの値と、接合状態が良好であることを示す閾値とを比較して、良否判定することができる。良否判定方法の具体的な一例としては、OK/NG(良否)の判定値を予め設定しておき、それを閾値として用いる。一例として、図15A及び図15Bでは、閾値を100とし、その閾値を最大値が超えた場合がOK(良品判定)、その閾値を最大値が下回る場合がNG(不良品判定)としている。閾値の決め方は、実際の不良品を計っていく中で決定していく。
なお、以下の測定ステップを行う前段階(測定開始前の段階)で、一例として、入力部22から波形のマスターデータ条件(測定開始時間位置、時間幅など)の情報を入力してマスターデータ保持メモリ76に記憶させることにより、波形のマスターデータをマスターデータ保持メモリ76に予め作成しておく。音速の精度、又は/及び、各層の厚みのばらつきを考慮して、マスターデータとしては、ある程度の時間幅を持たせる必要がある。一例として、15nsである。マスターデータの時間幅は、使用する超音波探触子の周波数帯で決める。その決め方は、例えば、ある周波数帯(例えば100MHz)での1波長の長さ(10ns)が決まり、更に実際に出ている超音波の波数(1.5波長)で設定時間幅(15ns)を決めるのがよい。
表示部24は、一例としてのディスプレイで構成され、制御部23の後述するデータ処理部73で受信した情報を基に所定の演算及び判定を行ったのちに画像化された判定結果をディスプレイに表示する。
制御部23は、超音波探触子21に接続されて超音波を発信する送信回路70と、超音波探触子21に接続されて超音波探触子21で受信した超音波を電圧に変換して増幅するパルサレシーバー(受信回路)71と、受信回路71に接続されて受信された反射波の信号をデジタル情報に変換するA/D回路72と、A/D回路72からのデジタル情報が入力されて所定のデータ処理(例えば、測定波形の強度値の画像化)を行うデータ処理部73とを備えている。制御部23は、さらに、測定位置データメモリ77と、超音波探触子駆動部21aと測定位置データメモリ77にそれぞれ接続されかつ測定位置データメモリ77に記憶された情報を基に超音波探触子駆動部21aを駆動制御する駆動制御部78とを備えている。
データ処理部73は、超音波反射波の波形信号の基準信号となるマスターデータを予め記憶する基準信号記憶部の一例としてのマスターデータ保持メモリ76と、マスターデータ保持メモリ76とA/D回路72とに接続されかつマスターデータ保持メモリ76に記憶された情報とA/D回路72からのデジタル情報とに基づき演算を行う演算部の一例としてのデータ演算部74と、データ演算部74に接続されてデータ演算部74での演算結果に基づき良否判定動作を行う判定部75とを備えている。
入力部22で入力された測定条件に基づいて、制御部23の送信回路70及び駆動制御部78による駆動制御の下で超音波探触子21の動きを制御しながら、超音波探触子21から発信された超音波は、水25を媒体として半導体パッケージ26に照射される。そして、測定対象物である半導体パッケージ26で反射した反射波を、超音波探触子21で受信する。その受信した反射波を制御部23にて処理することで、半導体パッケージ26の良否判定及び画像化を行い、表示部24にて結果を表示する。すなわち、受信した情報を基に制御部23の受信回路71で超音波受信信号を電圧に変換して増幅し、A/D回路72でデジタル情報に変換したのち、データ処理部73のデータ演算部74に入力する。データ演算部74にて波形処理及び画像処理等を行うことで、判定部75で半導体パッケージ26の界面の良否の判定及び判定結果の画像化を行っている。画像化された判定結果は、表示部24の一例としてのディスプレイに表示される。
ここで、超音波探触子21は、1つの超音波探触子を受発信のどちらの用途にも用いて、全体構造を簡素なものとしている。
また、半導体パッケージ26は、超音波照射方向(図のZ軸方向)に対して多層構造を有し、複数の界面を有するパッケージであり、超音波が照射されて発生する反射波の波形信号の検出により、前記複数の界面の境界面の接合状態が測定される被測定物体(測定対象物)のことである。
半導体パッケージ26の具体的な多層構造は、図2に示す構造である。超音波は、半導体パッケージ26の内部にも透過し、内部の界面からも反射波が発生する。従って、超音波探触子21で受信する反射波の信号は、複数の界面から発生した複数の波が重なりあった波形信号となる。
実施の形態1の超音波測定について、より詳細に説明するために、図1Aの被測定部(測定されるべき部分)付近を拡大し、半導体パッケージ26の構造と合わせて説明する。
図2において、半導体パッケージ26は、一例として、基板27と、その基板27の上面に設けられた基板側パッド28と、その基板27と接合されるインターポーザ29と、そのインターポーザ29の下面に設けられたインターポーザ側パッド30と、基板側のパッド28とインターポーザ側パッド30とを接合するための接合材の一例としてのハンダ31と、インターポーザ29とフリップチップ接続(図示せず)等で直接接続された半導体チップ32と、半導体チップ32を覆う樹脂モールド33とで構成されている。
このような半導体パッケージ26は、以下のようにして製造される。
まず、下面に多数のインターポーザ側パッド30を有するインターポーザ29の上面に半導体チップ32がフリップチップ接続等で接続される。
次いで、絶縁性の合成樹脂でインターポーザ29上の半導体チップ32を覆い、樹脂モールド33を形成する。
その後、ハンダ31が、インターポーザ29の各インターポーザ側パッド30又は基板27の各基板側パッド28のいずれかに形成される。
次いで、ハンダ31を介してインターポーザ29の各インターポーザ側パッド30と基板27の各基板側パッド28とを接続する。
このようにして製造することにより、製造時に、後述するように基準界面(接合部良否判定用基準面)として機能しうる界面を作り込むようにする。すなわち、超音波照射時に反射して超音波の波形信号が取得可能な基準界面が、半導体パッケージ26の内部の、ハンダ31で電極同士(基板側のパッド28とインターポーザ側のパッド30と同士)が接合される電極接合部又は前記電極接合部に隣接した部分であって、かつ材質の異なる2つの層の界面に位置するようにしている。具体的には、一例として、インターポーザ29とインターポーザ側パッド30との間の音響インピーダンス差が、他の2層間の音響インピーダンス差と比較して、最も大きくなるように、インターポーザ29とインターポーザ側パッド30との材質をそれぞれ選定して使用する。より具体的な例としては、後述するように、インターポーザ29の材質としてエポキシ樹脂を用い、インターポーザ側パッド30の材質として銅を用いればよい。
基板27の材料はエポキシ樹脂であり、基板側パッド28の材料とインターポーザ側パッド30の材料は銅(Cu)であり、インターポーザ29の材料はエポキシ樹脂である。また、ハンダ31の材料は、Sn/Pb/Cu、若しくは、Sn/Pb/Agといったハンダ合金、及び、Sn/Ag/Cu、若しくは、Sn/Cuといった鉛フリーハンダである。半導体チップ32の材料はSiであり、樹脂モールド33の材料はエポキシ樹脂とフィラー(SiO2)の混合物である。なお、実施の形態1での半導体パッケージ26としては、一例として、パッケージサイズとシリコンサイズとが同じであるCSPパッケージを用いている。
また、基板27の厚さは数100μmで、内部の音速は2,500m/sである。、基板側パッド28とインターポーザ側パッド30の厚さはそれぞれ数10μmで、内部の音速は4,700m/sである。インターポーザ29の厚さは100〜300μmで、内部の音速は2,500m/sである。ハンダ31の厚さは100μmで、内部の音速は3,200m/sである。半導体チップ32の厚さは200〜300μmで、内部の音速は8,500m/sである。樹脂モールド33の厚さは400〜700μmで、内部の音速は3,930m/sである。なお、上記超音波の音速値は、被測定物体の温度によって変動する。そこで、本実施の形態1では、上記音速値を満たす温度で一定に保たれているとする。また、温度測定部(図示せず)を用いて、被測定物体の温度を測定し、音速を補正することで、より高精度にできる。
図2に示すように、水25と樹脂モールド33との界面と、樹脂モールド33とインターポーザ29との界面と、インターポーザ側パッド30とハンダ31との界面といった複数の界面が形成されている。
以上説明した構成を用いた超音波測定について説明する。
実施の形態1のような半導体パッケージ26では、従来用いていたように樹脂モールド33の表面をトリガとする方法だと、時間遅れ(位相のずれ)のばらつきの影響が大きくなる。そこで、まず、トリガ(基準信号又は基準界面)を樹脂モールド33の表面以外にデータ演算部74(又は、基準界面判定部80及びデータ演算部74)で設定する。
ここで、トリガ(基準信号)とする界面の位置は、まず、最終的な被測定部であるハンダ31と基板27の基板側パッド28との接合部から超音波探触子21側に存在する必要がある。これは、トリガからの時間遅れ(位相のずれ)に基づいて、被測定部(ハンダ31と基板27の基板側パッド28との接合部)を測定するため、この被測定部よりも先にトリガが計測される必要があるためである。
まず、トリガの設定方法について説明する。実際には、このトリガの設定方法は、例えば、後述するステップS2で行われる。
トリガは、その用途から、周囲の波形よりも大きな信号強度を持つ必要がある。超音波反射波形が大きな強度(振幅強度)を持つためには、界面の2つの材質の音響インピーダンス差が大きい必要がある。今、2つの物質間の音響インピーダンスをそれぞれZ、Zとすると、音圧反射率Rは、
R=(Z−Z)/(Z+Z
で表される。この関係から、音響インピーダンス差の大きな物質層間の界面での反射波をトリガとする必要がある。
本発明者が様々な検討を行った結果、実施の形態1では、インターポーザ29の材質としてエポキシ樹脂を用い、インターポーザ側パッド30の材質として銅を用いている。このため、それぞれの音響インピーダンスは、エポキシ樹脂:2.9〜3.6で銅:45.8(以下、インピーダンスの単位は10kg/ms)である。実施の形態1の構成においては、これら2層間(インターポーザ29とインターポーザ側パッド30との間)の音響インピーダンス差が、他の2層間の音響インピーダンス差と比較して、最も大きいため、この界面での信号をトリガとする。また、より精度を高めるためには、単に、2つの層間の音響インピーダンス差が、他の2つの層間の音響インピーダンス差と比較して、最も大きい界面を基準界面とするのではなく、以下のように定義してもよい。2つの層間の音響インピーダンス差が所定の閾値よりも大きく、かつ、照射される超音波の口径よりも大きな面積を有する界面であって、接合部の近く、すなわち、インターポーザ側パッド30又は基板側パッド28の近くに位置する界面を基準界面と定義してもよい。もし、音響インピーダンスの差が前記所定の閾値よりも大きくない場合には、後述する実施の形態2又は実施の形態3を適用して、基準界面を予め形成するようにしてもよい。基準界面を設定する条件としては、一例として、エポキシ系の樹脂の音響インピーダンスが2.9〜3.6、基準界面に用いる金属(Cu,Agなど)の音響インピーダンスがおよそ20〜50であることから、インピーダンス差が10以上である界面を基準界面に用いればよい。
また、このような基準界面を設定する手段として、基準界面判定部80を制御部23内に備えて(図1B参照)、2つの層間の音響インピーダンス差をそれぞれ演算して互いに比較して最も大きい界面を基準界面と判定してもよい。又は、基準界面判定部80で、予め形成された基準界面の有無を判定して、基準界面がある場合には、その基準界面を使用する一方、基準界面が無い場合には、2つの層間の音響インピーダンス差をそれぞれ演算して互いに比較して、最も大きい界面を基準界面と判定するようにしてもよい。基準界面判定部80で判定した結果情報は、測定位置データメモリ77と判定部75とマスターデータ保持メモリ76とにそれぞれ出力されて記憶されるようにしてもよい。
図3は、横軸が時間で、縦軸が振幅である、実施の形態1の超音波測定における超音波波形を示す図である。
図3において、インターポーザ29とインターポーザ側パッド30との界面での信号をトリガ34(時刻t)とし、そこから被測定部での信号であるゲート35(時刻t)の位置をデータ演算部74で特定する。実施の形態1では、構成物それぞれの厚み及び音速とからデータ演算部74で計算して発生時間をデータ演算部74で算出した結果、トリガ34の発生より31nsec後に、ハンダ31と基板27の基板側パッド28との界面の信号(ゲート35)の波形が発生することが分かる。
ゲート35での波形強度の評価方法としては、このようにして半導体パッケージ26内の構成よりデータ演算部74で求めたトリガ34(基準界面)とゲート35(測定対象界面)との時間差(位相差)を用いてゲート35の位置をデータ演算部74で特定し、入力部22から予め入力された閾値とこの位置での波形信号の振幅強度をデータ演算部74で比較して、測定対象界面(例えば、接合面)の良否を判定部75で評価(判定)する方法を用いる。すなわち、閾値よりも波形信号の振幅強度が小さい場合には、不良と判定部75で判断する。また、閾値よりも波形信号の振幅強度が大きいか同じである場合には、良好と判定部75で判断する。
続いて、前述の、閾値との比較による評価方法以外の別の評価方法について説明する。
図4の(a)は、実施の形態1の超音波測定におけるゲート位置の波形強度評価を示す図であり、図4の(b)は、実施の形態1の超音波測定におけるマスターデータの一周期を示す図であり、図4の(c)は、実施の形態1の超音波測定における相関係数値を示す図である。
実施の形態1での波形の評価方法は、良品状態と分かっているハンダ31と基板27の基板側パッド28との接合部の波形をデータ演算部74で切り出して、マスターデータとしてマスターデータ保持メモリ76に予め保存しておき、このマスターデータと実際の測定データ(A/D回路72からのデジタル情報)との相関関数(相関係数値)をデータ演算部74で評価する方法を用いる。
まず、データ演算部74において、トリガ34の時間位置を、始点T=1とする。以下、下記する手順で、トリガ34(基準界面)での波形信号を始点として特定された半導体パッケージ26の測定対象界面をデータ演算部74で測定する。
続いて、図4の(b)に示すように、データ演算部74において、マスターデータを時間軸方向(図4の紙面右側)にシフトしながら、測定データとの相関係数データ列をデータ演算部74で作成する。
次に、データ演算部74で、測定データとマスターデータの始点(T=1)を合わせて、相関係数値を取る。
次に、データ演算部74において、マスターデータの始点をT=2、つまり、測定波形の2点目に合わせて相関係数値を取る。これを、トリガ34からの測定データの長さをNとし、マスターデータの一周期の長さをnとして(ただし、N>n)、データ演算部74において、T=N−(n+1)まで続けて、それぞれのTで相関係数を算出し、図4の(c)に示す相関係数データ列をデータ演算部74で作成する。
図5は、図4の(c)を詳細に表した、実施の形態1の超音波測定の相関係数データ列を示す図である。
図5において、横軸は時間T、縦軸は相関係数値である。データ演算部74において、マスターデータと測定データの接合部波形が一致した時の相関係数値を相関係数データ列の最大値点36(時刻t)とし、この最大値点36での相関係数値を評価値とする。
ハンダ31と基板27の基板側パッド28との接合部が正常な接合状態であれば、測定データはマスターデータと近い波形となるため、相関係数値は1に近くなる。逆に、ハンダ31と基板27の基板側パッド28との接合部の接合状態が良好でなく、クラック又はボイドなどが発生している場合は、相関係数値は1よりも小さい値となる。
このような相関係数を用いた判定方法では、従来は、測定データ全体に対してマスターデータを時間軸方向にシフトする必要があったため、計算時間の増加と、マスターデータが接合部以外を誤認識するという問題があった。しかし、実施の形態1のように、トリガをデータ演算部74で設け、その位置から相関係数処理をデータ演算部74で行うことにより、計算時間の削減と、誤認識の可能性が減少するという効果が得られる。
このようにして、半導体パッケージ26の表面でなく、半導体パッケージ26の内部の特徴箇所(電極接合部又は電極接合部の近くの部分でかつ音響インピーダンス差の大きな物質層間の界面)をデータ演算部74(又は、基準界面判定部80及びデータ演算部74)でトリガ34とし、それに基づいてゲート35をデータ演算部74(又は、基準界面判定部80及びデータ演算部74)で設定して接合部の検査(測定)をデータ演算部74で行う。これにより、インターポーザ29などの厚み公差によって発生したばらつきにより、ハンダ31と基板27の基板側パッド28との界面の位置が安定しなかった場合でも、トリガ位置以降のみの測定で、被測定部の検査(測定)をデータ演算部74で行うことができ、精度の高い超音波測定が可能となる。
具体的には、基板側パッド28とインターポーザ側パッド30とがハンダ31で接合された接合部すなわち電極点が複数配置された半導体パッケージ26を測定対象物とするため、各電極点において、それぞれトリガをデータ演算部74で検出して、ハンダ接合部の波形判定をデータ演算部74で行い、判定部75で良否を判定する。
以上のように、本発明によれば、超音波照射方向で複数の界面が交差する測定対象物に対して、時間遅れのずれ等の影響を従来よりも大幅に軽減することができ、高精度に超音波測定を行うことができる。ここで、図2の1点鎖線Gで示すように、超音波が、樹脂モールド33からインターポーザ29を経てハンダ31に至る経路を通過するとき、合計3種類の層を通ることになる。基準界面が電極部に存在する場合、基準界面と電極部との間に樹脂モールド33とインターポーザ29とが介在せず、水25などの媒体と樹脂モールド33との界面及び樹脂モールド33とインターポーザ29との界面の影響が無視されるため、時間遅れのずれ影響を大幅に軽減することができる。
基準界面から順にマスターデータと比較する以外の方法を用いた場合の実施の形態1のフローについて、図6を用いて説明する。
図6は、実施の形態1の超音波測定のフローを示す図である。
図6において、まず、ステップS1で、測定対象物(実施の形態1では、半導体パッケージ26)に超音波探触子21から超音波を送信し、測定対象物のそれぞれの界面で反射した反射波を超音波探触子21で受信する。
続いて、ステップS2で、超音波探触子21で受信した複数の反射波による波形と、測定対象物の各層の構成に基づく界面の情報とに基づいて、トリガ(時間補正トリガ)34をデータ演算部74(又は、基準界面判定部80及びデータ演算部74)で設定する。
続いて、ステップS3で、測定対象物の各構成の厚さと音速とに基づいてトリガ34と被測定部(実施の形態1では、ハンダ31と基板27との接合部)との時間差(位相差)をデータ演算部74で検出する。
続いて、ステップS4で、データ演算部74で得られたトリガ34と各層の構成に基づく時間差(位相差)とに基づいて、ゲート35の位置(測定箇所)をデータ演算部74で設定する。
続いて、ステップS5で、トリガ34から順に求めた、測定データとマスターデータとの相関係数に基づいて、ゲート35の位置での反射波の波形をデータ演算部74で評価し、被測定部の接合状態の良否を判定部75で判定する。
以上のステップS1〜S5を測定対象物(半導体パッケージ26)の全面に対して行うことで、測定対象物(半導体パッケージ26)の超音波測定並びに評価(良否判定)を行うことができる。
なお、実施の形態1では、振幅強度が最大となる箇所を、音響インピーダンス差が最大となる基準界面としたが、ノイズ等の影響により最大振幅強度と基準界面が異なる場合は、それらを考慮して、最大振幅強度以外の箇所を基準界面とすることも可能である。
前記実施の形態1によれば、測定対象物(例えば電子部品、より具体的には半導体パッケージ26)の表面でなく、半導体パッケージ26の内部の特徴箇所(電極接合部又は電極接合部の近くの部分でかつ音響インピーダンス差の大きな物質層間の界面)をデータ演算部74(又は、基準界面判定部80及びデータ演算部74)でトリガ34とし、それに基づいてゲート35をデータ演算部74(又は、基準界面判定部80及びデータ演算部74)で設定して接合部の検査(測定)をデータ演算部74で行うようにしている。これにより、インターポーザ29などの厚み公差によって発生したばらつきにより、ハンダ31と基板27の基板側パッド28との界面の位置が安定しなかった場合でも、トリガ位置以降のみの測定で、被測定部の検査(測定)をデータ演算部74で行うことができ、精度の高い超音波測定が可能となる。よって、超音波照射方向で複数の界面が交差する測定対象物に対しても、高精度な超音波測定方法及び超音波測定装置を提供することができる。さらに、前記超音波測定方法により測定されて良品評価された電子部品を製品として製造する電子部品製造方法、及び、超音波測定方法に使用される半導体パッケージをも提供することができる。
特に、この実施の形態1では、超音波測定方法の前記従来の課題を解決するため、基準面(基準界面)の取り方を工夫して前記従来の課題を解決しようとするものであり、半導体パッケージ又は基板の製造方法において基準面を作り込み、これを利用することにより、超音波測定方法を改善可能とするものである。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2の超音波測定動作を示す説明図である。
図7において、測定対象物の他の例としての半導体パッケージ37は、一例として、基板38と、その基板38の上面に設けられた基板側パッド39と、その基板38と接合されるインターポーザ40と、そのインターポーザ40の下面に設けられたインターポーザ側パッド41と、基板側パッド39とインターポーザ側パッド41とを接合するための接合材の一例としてのハンダ42と、インターポーザ40とフリップチップ接続(図示せず)等で直接接続された半導体チップ43と、半導体チップ43を覆う樹脂モールド44と、インターポーザ40の内部でインターポーザ側パッド41に接する位置に配置されたマーク45とで構成されている。この半導体パッケージ37が実施の形態1の半導体パッケージ26と異なる点は、マーク45が形成されていることである。
このような半導体パッケージ37は、以下のようにして製造される。
まず、下面に多数のインターポーザ側パッド41を有するインターポーザ40であって、かつ、インターポーザ40の内部のインターポーザ側パッド41に接する位置にマーク45が配置されたインターポーザ40を用意する。
次いで、インターポーザ40の上面に半導体チップ43がフリップチップ接続等で接続される。
次いで、絶縁性の合成樹脂でインターポーザ40上の半導体チップ43を覆い、樹脂モールド44を形成する。
その後、ハンダ42が、インターポーザ40の各インターポーザ側パッド41又は基板38の各基板側パッド39のいずれかに形成させる。
次いで、ハンダ42を介してインターポーザ40の各インターポーザ側パッド41と基板38の各基板側パッド39とを接続する。
このようにして製造することにより、製造時に、基準界面(接合部良否判定用基準面)として機能しうる界面をマーク45として作り込むようにする。すなわち、超音波照射時に反射して超音波の波形信号が取得可能な基準界面が、半導体パッケージ37の内部のインターポーザ40の内部でインターポーザ側パッド41に接する位置に、マーク45として、金などの薄い金属層を形成している。マーク45として形成する金属層としては、インターポーザ40と音響インピーダンス差のある材料を用いるとよい。インターポーザ40にガラスエポキシを用いた場合、音響インピーダンスは2.9〜3.6であるため、物質固有の音響インピーダンスを考慮して、例えば銅(音響インピーダンスが41.8)、銀(音響インピーダンスが37.8)、Au(音響インピーダンスが62.5)などをマーク45の材料として使用することができる。
基板38の材料はエポキシ樹脂であり、基板側パッド39の材料とインターポーザ側パッド41の材料は銅(Cu)である。インターポーザ40の材料はエポキシ樹脂である。ハンダ42の材料は、Sn/Pb/Cu、若しくは、Sn/Pb/Agといったハンダ合金、及び、Sn/Ag/Cu、Sn/Cuといった鉛フリーハンダである。半導体チップ43の材料はSiである。樹脂モールド44の材料はエポキシ樹脂とフィラー(SiO2)の混合物である。マーク45の材料は金(Au)である。
なお、実施の形態2での半導体パッケージ37としては、一例として、パッケージサイズとシリコンサイズとが同じであるCSPパッケージを用いている。
ここで、マーク45の厚みは、各電極(パッド)41におけるマーク厚みにばらつきが発生しても影響が小さくなるように、極力薄くする必要がある。マーク45の形成方法の一例としては、電極パッド41を作製する前に、真空蒸着などでマーク45を作製すればよい。より具体的には、インターポーザ40に、マーク45形成用の開口を有するメタルマスクを設置し、金などをインターポーザ40に蒸着させて、マーク45を形成することができる。マーク45の配置箇所としては、全てのインターポーザ側パッド41上の場合もあれば、一部のパッド41には形成しない場合もある。例えば、図7のように、樹脂モールド44からインターポーザ40を経てハンダ42に至る経路と、樹脂モールド44からSiチップ43及びインターポーザ40を経てハンダ42に至る経路とがある場合、同じ経路同士で電極間での測定結果の差が少ない場合は、マーク45を2箇所のパッド41に形成するだけでよい場合もある。しかしながら、同じ経路同士でも、実際には厚さなどにバラつきがあるため、各電極にマーク45を形成して測定するほうが、高精度に測定することができる。マーク45の最大の大きさはパッド41のサイズであり、最小の大きさは超音波のスポットサイズ(50um(110MHz)〜150um(10MHz)、周波数に依存する。)とするとよい。マーク45の形成の観点からは、大きさが小さいほど形成が難しくなる。このマーク45により、トリガ位置を簡便に設定可能で、かつ、ばらつきの影響の少ない超音波測定が可能となる。
続いて、実施の形態2の超音波測定方法について説明する。
実施の形態1と同様に、超音波探触子21から水25を媒体として超音波を送受信する。
次いで、超音波探触子21で得られた波形に基づいて、被測定部(ハンダ42と基板38との接合部)を評価するが、実施の形態1とは違い、実施の形態2では、基準界面の別の例としてのマーク45による反射波をトリガとしてデータ演算部74で用いる。マーク45に関する情報(例えば、マーク45が半導体パッケージ37に形成されているという情報、マーク45の大きさ、配置位置、音響インピーダンス値などの情報)は、測定位置データメモリ77に記憶されている。
実施の形態2では、マーク45に金(Au)を用いているため、その音響インピーダンス差(マーク45とインターポーザ側パッド41との音響インピーダンス差)は62.5となる。すると、このマーク45とインターポーザ側パッド41との音響インピーダンス差は、実施の形態1でのインターポーザ側パッド30とインターポーザ29との差よりも大きくなり、データ演算部74でトリガを、より容易に設定することができる。
このように、実施の形態2では、マーク45を半導体パッケージ37内部に埋め込む形にし(埋設物とし)、マーク45の材質又はインターポーザ40の材質を自由に設定することで、音響インピーダンス差を調整することができ、音響インピーダンス差の大きいトリガを発生させることができる。
図8Aは、実施の形態2の時刻t=0での超音波測定動作を示す説明図であり、図8Bは、実施の形態2の時刻t=0での超音波測定動作における波形を示す図である。また、図9Aは、実施の形態2の時刻t=1での超音波測定動作を示す説明図であり、図9Bは、実施の形態2の時刻t=1での超音波測定動作における波形を示す図である。
図8A及び図8Bに示すように、ここでは、半導体パッケージ37の内部にマーク45を埋め込んだ構造を対象として説明する。ここでは、まず、マーク45の界面に焦点を合わせ、そこを基準として、さらに焦点位置を調整し、目的とするハンダの界面を観測する。
まず、超音波探触子21からの超音波の焦点を、インターポーザ40とマーク45の接合部に超音波探触子駆動部21aで合わせることを考える。ここで、インターポーザ40とマーク45との界面での反射波の発生時刻Ttrigは、前述したように、半導体パッケージ37の構成物の厚みと音速とよりデータ演算部74で計算して、予め求めておく。なお、Ttrigは、樹脂モールド44の表面での反射波形を時刻t=0とした時の時間である。実施の形態2では、インターポーザ40とその周囲に設けられた半導体チップ43のシリコンとの公差(厚みのばらつき)が存在するため、その近辺の微少時間ΔTも含めたTtrig±ΔTの区間で最も波形が大きくなる焦点距離を探す。
図8Bに示すように、トリガであるインターポーザ40とマーク45との界面での反射波は、他の界面での反射波よりも強度値が大きいため、波形自体は測定しやすい。ここでは、トリガが最も大きな信号強度になる位置を探すために、超音波探触子21を半導体パッケージ側(図8Aの紙面下側)に超音波探触子駆動部21aにより移動させる。その後、トリガ波形強度が最も大きくなった際の焦点距離Dtrigの距離をデータ演算部74でその内部メモリに保存しておく。
続いて、図9Aに示すように、ハンダ42と基板側パッド39とに超音波探触子21の焦点を超音波探触子駆動部21aで合わせる。焦点距離Dtrigからの降下距離ΔDは、同種類の(すなわち、材料が同じ)半導体パッケージをデータ演算部74で予め測定して求めておく。
図9Bに示すように、降下距離ΔDは、ハンダ41の厚みと音速とに基づいて、焦点距離Dtrigからの超音波の到達時間をデータ演算部74で計算し、その時間位置をデータ演算部74で特定しておく。
次に、ハンダ42と基板38との接合部の波形が最も大きな強度になるまで、超音波探触子21を半導体パッケージ側(図9Aの紙面下側)に降下させる。焦点距離Dtrigからの降下距離がΔDであり、実際の測定では、初期測定のみ降下距離ΔDを求め、以後の測定では、焦点距離Dtrigに基づいて超音波探触子駆動部21aで調整することで、焦点が合った状態とすることができる。
この方式により、半導体パッケージ37の厚み公差(厚みのばらつき)により発生する焦点位置のばらつきを補正することが可能となる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3の超音波測定動作を示す図である。
図10において、実施の形態3と実施の形態2(図7)との違いは、実施の形態2でのインターポーザ40の内部のマーク45の代わりに、実施の形態3では、基板38の内部にマーク46を設けて、このマーク46を、基準界面のさらに別の例としている点である。ここで、基板38より下(図10の紙面下側)の層は存在しないため、マーク46の材質は超音波が全反射する材質でもよく、例えば、マーク46の例として空隙層とすることもできる。また、基板38の材質を変更し、基板38の材質と基板側パッド39の材質との音響インピーダンス差を大きくし、超音波の反射強度を大きくすることも考えられる。この場合、基板38の材質と基板側パッド39の材質との界面が基準界面のさらに別の例となる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、前述の実施の形態1〜実施の形態3のいずれかを用いて、測定対象物(半導体パッケージ)の内部の傷を探す超音波探傷において、トリガを超音波探触子21の焦点位置合わせに用いる方法について説明する。
超音波探傷は焦点型の探触子を用いることが多く、そのため測定対象物(半導体パッケージ)への焦点位置合わせが重要となってくる。既に述べたように半導体パッケージには厚みのばらつき(公差)が存在するため、焦点位置を予め設定しておいても、実際に測定する半導体パッケージでは、厚みの分だけ誤差が発生してくる。実施の形態4では、トリガを用いることで、半導体パッケージ毎に焦点位置合わせを行う。
このようにして焦点位置合わせを行った後に、超音波探傷を行うことで、より精度が向上した検査を行うことができる。
なお、本発明の先の実施の形態では、超音波反射波の振幅強度信号を解析することを特徴としているが、透過法といった他の手段系に関しても、基本的な手法、課題、解決案が同じ場合であるとともに、同様の構造を有する測定対象物であれば、実施の形態4の方法を適用できる可能性がある。
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることはもちろん言うまでもない。
例えば、各パッドの材質は、銅、金、又は、銀などを使用することができる。
また、従来例で示したように電子部品にリード線があり、かつ、リード線が測定作業に妨げとなる場合には、リード線で超音波が遮断又は妨害される可能性のある領域以外の領域で、基準界面を設定すればよい。
なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明の超音波測定方法は、複数の界面が内部に積層されて超音波照射方向において前記複数の界面が交差する半導体パッケージの非破壊検査等の用途に適用できる。また、本発明の電子部品製造方法は、前記超音波測定方法により測定されて良品評価された電子部品を製品として製造する電子部品製造方法に適用できる。
本発明の実施の形態1の超音波測定方法を実施するための超音波測定装置の概略構成図 実施の形態1における前記超音波測定装置の制御部などのブロック図 実施の形態1の超音波測定動作を示す説明図 実施の形態1の超音波測定における超音波波形を示す図 (a)実施の形態1の超音波測定におけるゲート位置の波形強度評価を示す図、(b)実施の形態1の超音波測定におけるマスターデータの一周期を示す図、(c)実施の形態1の超音波測定における相関係数値を示す図 図4(c)を詳細に表した、前記実施の形態1の超音波測定の相関係数データ列を示す図 実施の形態1の超音波測定動作のフローチャート 本発明の実施の形態2の超音波測定動作を示す説明図 実施の形態2の時刻t=0での超音波測定動作を示す説明図 実施の形態2の時刻t=0での超音波測定動作における波形を示す図 実施の形態2の時刻t=1での超音波測定動作を示す説明図 実施の形態2の時刻t=1での超音波測定動作における波形を示す図 実施の形態2の超音波測定動作の別方式を示す図 従来の超音波測定方法の基本構成図 従来の超音波測定の概略図 従来の超音波測定における超音波波形を示す図 従来の超音波測定による超音波反射波の波形を示す図 実施の形態1の超音波測定動作での良否判定の判定基準である閾値を波形強度の最大値が越えており、良品判定される場合を示すグラフ 実施の形態1の超音波測定動作での良否判定の判定基準である閾値よりも波形強度の最大値が小さく、不良品判定される場合を示すグラフ
符号の説明
21 超音波探触子
25 水
26,37 半導体パッケージ
27,38 基板
28,39 基板側パッド
29,40 インターポーザ
30,41 インターポーザ側パッド
31,42 ハンダ
32,43 半導体チップ
33,44 樹脂モールド
41 埋設物
74 演算部

Claims (7)

  1. 測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
    前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
    前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
    前記測定対象物は電子部品であり、前記測定対象界面は、前記電子部品の内部の、接合材で電極同士が接合される電極接合部又は前記電極接合部に隣接した部分であり、前記測定対象界面を前記演算部で測定したのち、前記測定対象界面での前記電極接合部の接合状態を前記演算部で評価する超音波測定方法。
  2. 測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
    前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
    前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
    前記波形信号を検出するとき、前記基準界面が、前記測定対象物内の複数の界面の内で最大振幅強度を有する界面である超音波測定方法。
  3. 測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
    前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
    前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
    前記波形信号を検出するとき、前記基準界面が、前記測定対象物内に埋め込まれた埋設物の表面である超音波測定方法。
  4. 測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
    前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
    前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
    前記波形信号を検出するとき、前記測定対象物が、半導体パッケージであって、前記基準界面が、前記半導体パッケージの内部の、前記接合材で前記電極同士が接合される電極接合部又は前記電極接合部に隣接した部分であって、かつ材質の異なる2つの層の界面に位置する、超音波測定方法。
  5. 測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
    前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
    前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
    前記超音波の波形信号を受信するとき、前記超音波探触子から送信された前記超音波が前記測定対象物の複数の界面で反射した超音波の波形信号を受信し、
    さらに、前記基準界面での波形信号を検出した後でかつ前記測定対象界面を前記演算部で測定する前に、前記超音波探触子と前記測定対象物とを近づけながら受信した波形信号に基づいて前記超音波探触子の位置を調整する超音波測定方法。
  6. 測定対象物内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
    前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記測定対象物の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
    前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記測定対象物の測定対象界面を前記演算部で測定するに際し、
    前記測定対象界面を前記演算部で測定するとき、前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を基準に、前記基準界面での前記反射波の前記波形信号より後に検出された波形信号を予め入力された良品の波形信号と比較し、その比較結果により前記測定対象界面の評価を行う超音波測定方法。
  7. 電子部品内の複数の界面でそれぞれ反射した超音波の波形信号を超音波探触子で受信し、
    前記超音波探触子で受信した前記波形信号の振幅に基づいて前記電子部品の内部の基準界面での反射波の波形信号を演算部で検出し、
    前記基準界面での前記反射波の前記波形信号を始点として特定された前記電子部品の測定対象界面を前記演算部で測定して評価を行い、
    良品評価された前記電子部品を製品とする、電子部品製造方法。
JP2008318628A 2007-12-26 2008-12-15 超音波測定方法、及び、電子部品製造方法 Expired - Fee Related JP5221314B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008318628A JP5221314B2 (ja) 2007-12-26 2008-12-15 超音波測定方法、及び、電子部品製造方法
US12/338,157 US8138601B2 (en) 2007-12-26 2008-12-18 Ultrasonic measuring method, electronic component manufacturing method, and semiconductor package
CN200810190886.5A CN101493436B (zh) 2007-12-26 2008-12-25 超声波测定方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007333767 2007-12-26
JP2007333767 2007-12-26
JP2008318628A JP5221314B2 (ja) 2007-12-26 2008-12-15 超音波測定方法、及び、電子部品製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009175136A JP2009175136A (ja) 2009-08-06
JP2009175136A5 JP2009175136A5 (ja) 2011-09-29
JP5221314B2 true JP5221314B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=40924137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008318628A Expired - Fee Related JP5221314B2 (ja) 2007-12-26 2008-12-15 超音波測定方法、及び、電子部品製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5221314B2 (ja)
CN (1) CN101493436B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5278346B2 (ja) * 2010-02-09 2013-09-04 トヨタ自動車株式会社 超音波を用いた接合面検査方法および接合面検査装置
CN102507738A (zh) * 2011-10-13 2012-06-20 北京理工大学 电子封装内部分层缺陷的超声显微检测方法
JP6859253B2 (ja) * 2014-08-08 2021-04-14 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング デバイス内部に配置されたカートリッジの機械的完全性を試験するための方法、構成、および薬物送達デバイス
CN107003286A (zh) * 2015-07-10 2017-08-01 霍尼韦尔国际公司 用于非破坏性测试的基于无空隙内含物的参考标件及制作方法
US10794872B2 (en) * 2015-11-16 2020-10-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Acoustic measurement of fabrication equipment clearance
JP5997861B1 (ja) * 2016-04-18 2016-09-28 株式会社日立パワーソリューションズ 超音波映像装置および超音波映像装置の画像生成方法。
JP6745197B2 (ja) * 2016-11-04 2020-08-26 浜松ホトニクス株式会社 超音波検査装置及び超音波検査方法
CN109324068B (zh) * 2018-09-26 2022-07-22 深圳赛意法微电子有限公司 低密度材料透视成像方法及***
JP7257290B2 (ja) * 2019-08-27 2023-04-13 株式会社日立パワーソリューションズ 超音波検査装置および超音波検査方法
CN112304263B (zh) * 2020-10-21 2022-02-15 深圳赛意法微电子有限公司 一种半导体器件的焊锡厚度测量方法
JP7508384B2 (ja) * 2021-02-09 2024-07-01 株式会社日立パワーソリューションズ 超音波検査装置、超音波検査方法及びプログラム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032559A (ja) * 1989-03-16 1991-01-08 Hitachi Ltd 超音波探傷方法
JPH04116457A (ja) * 1990-09-07 1992-04-16 Hitachi Ltd 超音波映像化装置とその制御方法並びにエコー測定器
JP3011246B2 (ja) * 1991-10-24 2000-02-21 株式会社日立製作所 はんだ付部表示方法並びにはんだ付部検査方法及びそれらのための装置
JP3006945B2 (ja) * 1991-12-05 2000-02-07 日立建機株式会社 超音波探査装置
JP2971321B2 (ja) * 1994-04-28 1999-11-02 日立建機株式会社 超音波映像検査装置
JP3599986B2 (ja) * 1997-12-19 2004-12-08 松下電器産業株式会社 フリップチップ接合検査方法および検査装置
US7421900B2 (en) * 2001-11-14 2008-09-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Ultrasonograph, ultrasonic transducer, examining instrument, and ultrasonographing device
JP2006253315A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JP2008102071A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波探傷方法および超音波映像装置
US8091426B2 (en) * 2007-03-29 2012-01-10 Panasonic Corporation Ultrasonic wave measuring method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
CN101493436A (zh) 2009-07-29
CN101493436B (zh) 2014-03-12
JP2009175136A (ja) 2009-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5221314B2 (ja) 超音波測定方法、及び、電子部品製造方法
JP5154422B2 (ja) 超音波測定方法及び装置
JP5618529B2 (ja) 三次元超音波検査装置
US8138601B2 (en) Ultrasonic measuring method, electronic component manufacturing method, and semiconductor package
KR100283834B1 (ko) 반도체칩의 본딩방법 및 그 장치
JP5027529B2 (ja) 半導体装置、ならびに外観検査方法
JP2008122209A (ja) 超音波探傷装置及び方法
JP7042149B2 (ja) 超音波検査装置及び超音波検査方法
Mehr et al. An overview of scanning acoustic microscope, a reliable method for non-destructive failure analysis of microelectronic components
JP2012122807A (ja) ろう接接合部の超音波探傷装置および方法
Hartfield et al. Acoustic microscopy of semiconductor packages
KR101285473B1 (ko) 반도체 장치와, 반도체 장치의 검사 방법 및 반도체 장치의검사 장치
US6374675B1 (en) Acoustic microscopy die crack inspection for plastic encapsulated integrated circuits
JPH11183406A (ja) フリップチップ接合検査方法
TWI733405B (zh) 探針的可動範圍設定裝置及可動範圍設定方法
Ume et al. Laser ultrasonic inspection of solder bumps in flip-chip packages using virtual chip package as reference
CN110690137B (zh) 一种晶圆检测设备及晶圆检测方法
JP5118339B2 (ja) 超音波探傷装置および方法
Becker et al. Non-Destructive Testing for System-in-Package Integrity Analysis
US11913772B2 (en) Non-destructive gap metrology
Ke et al. The Simulation and Detection of Copper/Polyimide Delamination of Fan-Out Package Trace/Passivation Interface
JP7508384B2 (ja) 超音波検査装置、超音波検査方法及びプログラム
US20220320040A1 (en) Wire bonding state determination method and wire bonding state determination device
Janting Techniques in scanning acoustic microscopy for enhanced failure and material analysis of microsystems
Balogh et al. Applications and comparison of failure analysis methods

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110816

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130307

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees