JP5220626B2 - インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法 - Google Patents

インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5220626B2
JP5220626B2 JP2009001036A JP2009001036A JP5220626B2 JP 5220626 B2 JP5220626 B2 JP 5220626B2 JP 2009001036 A JP2009001036 A JP 2009001036A JP 2009001036 A JP2009001036 A JP 2009001036A JP 5220626 B2 JP5220626 B2 JP 5220626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keeper
abutment
occlusal surface
analog
surface side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009001036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010158301A (ja
Inventor
純典 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GC Corp
Original Assignee
GC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GC Corp filed Critical GC Corp
Priority to JP2009001036A priority Critical patent/JP5220626B2/ja
Priority to EP09016097.9A priority patent/EP2204138B1/en
Priority to US12/650,933 priority patent/US8403670B2/en
Publication of JP2010158301A publication Critical patent/JP2010158301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5220626B2 publication Critical patent/JP5220626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/0003Making bridge-work, inlays, implants or the like
    • A61C13/0004Computer-assisted sizing or machining of dental prostheses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/225Fastening prostheses in the mouth
    • A61C13/235Magnetic fastening
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0081Magnetic dental implant retention systems

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Description

本発明は、インプラント用アバットメントの三次元データを作成する際に使用されるインプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法に関する。
従来、インプラント治療に使用されるアバットメント等の歯科用補綴物を作製する作業は、殆どの行程が歯科技工士により手作業で行われていたため、歯科技工士の熟練度によって作製される歯科用補綴物の品質が左右されるという問題があった。そこで安定した品質の歯科用補綴物を得るために、作製した歯科用補綴物の模型を三次元測定装置で測定して、得られた三次元データに基づいて自動切削加工機により歯科用切削ブロックを切削加工して歯科用補綴物を作製する歯科用CAD/CAMシステムが開発されてきた。
このような歯科用CAD/CAMシステムに使用される三次元測定装置では、レーザーを使用した非接触型の測定やプローブを使用した接触型の測定等が行われる(例えば、特許文献1及び2)。
しかしながら、これらの測定では凹部の形状を正確に測定することが難しいという問題がある。即ち、凹部内部には死角が生じ易く、また凹部が外面から急な傾斜で形成されている場合には測定誤差が生じ易く非接触型か接触型かに拘わらず正確に測定することは難しいのである。
また口腔内に部分床や全部床の義歯を固定するための維持装置として、永久磁石の周囲を耐蝕性合金等で被覆した永久磁石構造体と、軟磁性体から成るキーパーとの間に作用する磁気吸引力を利用する磁性アタッチメントが開発され急速に普及した。
この磁性アタッチメントを維持装置として使用した場合、クラスプ等の機械的維持装置のように摩耗・破損する部分が無いため長期間の使用において維持力の減衰がなく、回転力等が加わってもその力を逃すことができるために支台に対して無理な負荷がかからず、着脱方向も限定されないため義歯の設計・製作が容易であり、更には着脱が容易で維持装置の形状が複雑とならないため清掃性に優れているなど数々の利点を有している。
このような磁性アタッチメントをインプラントに利用するには、患者の欠如歯部に埋入されているインプラントフィクスチャーの口腔内側に配備されるアバットメントの口腔内側にキーパーを埋入すると共に永久磁石構造体を義歯の顎堤側内面に埋め込むことによって利用することができ、このように維持装置として磁性アタッチメントを使用した場合、従来の維持装置を使用したインプラント治療と比べてインプラントフィクスチャーの植立方向が多少悪くても問題となり難いことやバーアタッチメントのように連結する必要がないため植立位置に制限がないなどの利点があり、義歯の維持装置として磁性アタッチメントを利用したインプラント治療が近年盛んに行われるようになってきている。
しかしながら、このような義歯の維持装置として磁性アタッチメントを利用したインプラント治療では、キーパーを埋め込むためのキーパー埋入部をアバットメントに穿設する必要があり、このキーパー埋入部は凹部であるため、キーパー埋入部を有するアバットメント模型を三次元測定装置で測定するとキーパー埋入部の内部形状を正確に測定することが難しく、歯科用CAD/CAMシステムを使用して正確な形状のアバットメントを作製することが困難となっているのである。
特開2006−126004号公報 特開2002−336277号公報
本発明は前記の問題に鑑み、患者の欠如歯部に埋入されているインプラントフィクスチャーの口腔内側に配備されるインプラント用アバットメントの三次元データを得る際に使用されるインプラント用アバットメントに対するキーパー埋入部に埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データの作成方法を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、患者から採得した印象に基づいて製作しインプラントフィクスチャーが埋入されている位置に対応した位置にフィクスチャーアナログが埋入されている石膏模型上でフィクスチャーアナログの咬合面側に係合させたベース材に蝋材で作製したアバットメント模型に凹部であるキーパー埋入部を形成してもこのキーパー埋入部を直接的に三次元測定することは非常に困難であるため、このキーパー埋入部に埋入させたいキーパーは永久磁石構造体とセットで上市されていてその三次元データが既知であることに着目して、埋入させたいキーパーの位置の三次元データが得られれば、このキーパーの位置の三次元データに所定の接着剤用の隙間等を加味することによってキーパー埋入部の正確な位置の三次元データを得ることができ、また埋入させたいキーパーの位置の三次元データについては新たに三次元測定装置で測定するまでもなく、予め得られているキーパーの形状の三次元既知データをCAD等のコンピュータシステムに取り込んで、キーパーの一部分である咬合面側の外周を三次元測定してその位置さえ分かれば、予め得られている形状の三次元既知データの咬合面側の外周部分の三次元データを測定された咬合面側の外周の位置の三次元測定データと一致させることによって、予め得られている形状の三次元既知データからキーパー全体の位置の三次元データを正確に作成することができ、更にキーパーの咬合面側の面と同形で平行な基準面を有するキーパーアナログをアバットメント模型に装着して三次元測定すれば、キーパーの咬合面側の外周を突出した位置で正確に測定することができ、またこれらを簡便に行う方法として、キーパーアナログをアバットメント模型上に突出させて載置したキーパーアナログ付きアバットメント模型をベース材と共に三次元測定装置に設置して測定したその外形状の三次元測定データに基づいて、キーパーアナログの基準面の法線ベクトル及び基準面の外周を得る第1ステップと、キーパーアナログの基準面の外周をキーパーアナログの基準面の法線ベクトルに沿ってキーパーアナログの基準面からキーパーアナログの高さだけアバットメント模型側へ移動させた位置をキーパーの咬合面側の外周の位置としてキーパーの咬合面側の外周の三次元データを得る第2ステップとを行えば、最終的なインプラント用アバットメントの三次元データの作成の前段階であるキーパーの咬合面側の面の三次元データを正確且つ容易に作成できることを究明して本発明を完成させたのである。
即ち本発明は、患者から採得した印象に基づいて製作しインプラントフィクスチャーが埋入されている位置に対応した位置にフィクスチャーアナログが埋入されている石膏模型上でフィクスチャーアナログの咬合面側に係合させたベース材に蝋材でアバットメント模型を作製し、アバットメント模型上で埋入させたいキーパーの咬合面側の面の向きと咬合面側の面の位置とを決め、アバットメント模型と反対側に位置させる基準面の形状が埋入させたいキーパーの咬合面側の面と同形でアバットメント模型側に位置させる面が基準面と平行なキーパーアナログを、基準面が埋入させたいキーパーの咬合面側の面と平行となるように決められたキーパーの咬合面側の面の位置からアバットメント模型上に突出させて載置したキーパーアナログ付きアバットメント模型をベース材と共に三次元測定装置に設置して測定したその外形状の三次元測定データに基づいて、インプラントフィクスチャーの咬合面側に固定されるインプラント用アバットメントに対する埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法であって、
キーパーアナログの基準面の法線ベクトル及び基準面の外周を得る第1ステップと、キーパーアナログの基準面の外周をキーパーアナログの基準面の法線ベクトルに沿ってキーパーアナログの基準面からキーパーアナログの高さだけアバットメント模型側へ移動させた位置をキーパーの咬合面側の外周の位置としてキーパーの咬合面側の外周の三次元データを得る第2ステップとから成るインプラント用アバットメントに対する埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法である。
本発明に係るインプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法は、インプラント用アバットメントのキーパー埋入部の正確な三次元データを得る際に使用されるキーパー埋入部に埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データの作成するための作成方法であり、患者から採得した印象に基づいて製作しインプラントフィクスチャーが埋入されている位置に対応した位置にフィクスチャーアナログが埋入されている石膏模型上でフィクスチャーアナログの咬合面側に係合させたベース材に蝋材でアバットメント模型を作製し、アバットメント模型上で埋入させたいキーパーの咬合面側の面の向きと咬合面側の面の位置とを決め、アバットメント模型と反対側に位置させる基準面の形状が埋入させたいキーパーの咬合面側の面と同形でアバットメント模型側に位置させる面が基準面と平行なキーパーアナログを、基準面が埋入させたいキーパーの咬合面側の面と平行となるように決められたキーパーの咬合面側の面の位置からアバットメント模型上に突出させて載置したキーパーアナログ付きアバットメント模型をベース材と共に三次元測定装置に設置して測定したその外形状の三次元測定データに基づいて、インプラントフィクスチャーの咬合面側に固定されるインプラント用アバットメントに対する埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法であって、測定したキーパーアナログ付きアバットメント模型の外形状の三次元測定データに基づいて、キーパーアナログの基準面の法線ベクトル及び基準面の外周を得る第1ステップと、キーパーアナログの基準面の外周をキーパーアナログの基準面の法線ベクトルに沿ってキーパーアナログの基準面からキーパーアナログの高さだけアバットメント模型側へ移動させた位置をキーパーの咬合面側の外周の位置としてキーパーの咬合面側の外周の三次元データを得る第2ステップとから成り、アバットメント模型と反対側に位置させる基準面の形状がキーパーの咬合面側の面と同形で平行な基準面を有するキーパーアナログをアバットメント模型に装着して三次元測定をするので、三次元測定し易い突出した位置で測定してキーパーアナログの基準面の外周をキーパーアナログの基準面の法線ベクトルに沿ってキーパーアナログの基準面からキーパーアナログの高さだけアバットメント模型側へ移動させることによって埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データを正確に作成することができ、またこの得られたキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データから、予め既知データとしてCAD等のコンピュータシステムに取り込んでおいたキーパー全体の形状の三次元既知データを使用することでキーパー全体の位置の三次元データを容易に作成することができ、この埋入させたいキーパー全体の位置の三次元データに所定の接着剤用の隙間等を加味することでキーパー埋入部の正確な位置の三次元データを得ることができるので、従来直接的に三次元測定することが困難であったキーパー埋入部の三次元データを、埋入させたいキーパーの一部である咬合面側の外周位置を三次元測定するだけで正確且つ容易に得ることができるのである。
ベース材に作製されたアバットメント模型を示す斜視図である。 図1のアバットメント模型上にキーパーアナログを突出させて載置した状態を示す斜視図である。 図2のキーパーアナログの基準面をキーパーアナログの高さだけアバットメント模型側に移動させたキーパーの咬合面側の外周位置を示す説明図である。 図3のキーパーの咬合面側の外周からキーパー埋入部の三次元データを作成する手順を示す説明図である。 アバットメントの咬合面側の部位の外形状を整えてアバットメントの三次元測定データを修正する手順を示す説明図である。
以下、図面を用いて本発明に係るインプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法について詳細に説明する。
図面中、Bはアバットメントに形成されるキーパー埋入部であり、Kはキーパー埋入部Bに埋入させたいキーパーである。またKaはキーパーKの咬合面側の面、KbはキーパーKの咬合面側の外周である。
1は患者から採得した印象に基づいて製作しインプラントフィクスチャーが埋入されている位置に対応した位置にフィクスチャーアナログが埋入されている石膏模型上でフィクスチャーアナログの咬合面側に係合させたベース材1aに蝋材で作製されたアバットメント模型である。
このアバットメント模型1は、患者から採得した印象に基づいて製作しフィクスチャーアナログが埋入されている石膏模型上で作製されるので、マージンライン等を正確に反映させることができ、このようなアバットメント模型1で本発明に係る埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法によって作成することによって、埋入させたいキーパーの咬合面側の外周位置を導けば、最終的にマージンライン等の位置関係が非常に正確に反映されたキーパー埋入部Bの三次元データを作成することができるのである。
2はアバットメント模型1上で埋入させたいキーパーKの咬合面側の面Kaの向きと咬合面側の面Kaの位置とを決めた後に、アバットメント模型1上に突出して載置される、アバットメント模型1と反対側に位置させる基準面2aの形状が埋入させたいキーパーKの咬合面側の面Kaと同形でアバットメント模型1側に位置させる面が基準面2aと平行なキーパーアナログである。
このキーパーアナログ2は決められたキーパーKの咬合面側の面Kaの位置から基準面2aが埋入させたいキーパーKの咬合面側の面Kaと平行となるようにアバットメント模型1上に突出させて載置され、本発明ではこのキーパーアナログ2付きアバットメント模型1をベース材1aと共に三次元測定装置に設置して測定したその外形状の三次元測定データに基づいて、インプラントフィクスチャーの咬合面側に固定されるインプラント用アバットメントに対する埋入させたいキーパーKの咬合面側の外周Kb位置の三次元データが作成されるのである。
3はキーパーアナログ2の基準面2aの外周2abをキーパーアナログ2の基準面2aの法線ベクトル2aaに沿ってキーパーアナログ2の基準面2aからキーパーアナログ2の高さ2bだけアバットメント模型1側へ移動させた位置であり、この位置3の三次元データが本発明に係るキーパーKの咬合面側の外周Kb位置の三次元データとなるのである。
本発明に係るインプラント用アバットメントに対するキーパーKの咬合面側の外周Kb位置の三次元データ作成方法によって実際にその三次元データを作成するには、先ず石膏模型上でフィクスチャーアナログの咬合面側に係合させたベース材1aに図1のように蝋材でアバットメント模型1を作製し、そのアバットメント模型1上で埋入させたいキーパーKの咬合面側の面Kaの向きと咬合面側の面Kaの位置とを決めるのである。そしてフィクスチャーアナログからベース材1aと共に取り外したアバットメント模型1に図2の如く、アバットメント模型1と反対側に位置させる基準面2aの形状が埋入させたいキーパーKの咬合面側の面Kaと同形でアバットメント模型1側に位置させる面が基準面2aと平行なキーパーアナログ2を、決められたキーパーKの咬合面側の面Kaの位置から基準面2aが埋入させたいキーパーKの咬合面側の面Kaと平行となるようにアバットメント模型1上に突出させて載置させるのである。
このようなキーパーアナログ2が載置されたアバットメント模型1全体を三次元測定装置で測定して、このキーパーアナログ2付きアバットメント模型1の全体形状について三次元データを得て、その三次元データからキーパーアナログ2の基準面2aの法線ベクトル2aa及び基準面2aの外周2abを得るのである(第1ステップ)。
次に第1ステップで得られたキーパーアナログ2の基準面2aの外周2abを、図3のようにキーパーアナログ2の基準面2aの法線ベクトル2aaに沿ってキーパーアナログ2の基準面2aからキーパーアナログ2の高さ2bだけアバットメント模型1側へ移動させた位置3をキーパーKの咬合面側の外周Kbの位置としてキーパーKの咬合面側の外周Kbの三次元データを得るのである(第2ステップ)。
このようにして本発明に係る作成方法によって図4(I)のようにキーパーKの咬合面側の外周Kbの三次元データを作成した後に、キーパー埋入部Bの三次元データを作成するには、図4(II)のように、予め得られているキーパーK全体の形状の三次元既知データを、本発明に係る作成方法によって得られたキーパーKの咬合面側の外周Kbの三次元データと一致させることによって、予め得られている形状の三次元既知データからキーパーK全体の位置の三次元データを得て、更に図4(III)の如く、所定の接着剤用の隙間等を加味することでキーパー埋入部Bの正確な位置の三次元データを得ることができるのである。
かくして、三次元測定装置で測定したアバットメント模型1の外形状の三次元測定データとキーパー埋入部Bの位置の三次元データとから、キーパー埋入部Bを有するアバットメントの最終的な三次元データが得られるのであるが、更にキーパー埋入部Bを有するアバットメントの最終的な三次元データを以下に示すように修正する場合もある。
即ち、このようにアバットメント模型1の外形状の三次元測定データとキーパー埋入部Bの位置の三次元データとが正確に得られても、キーパー埋入部Bの一部がアバットメントの外部に位置したりキーパー埋入部Bの一部のアバットメントの肉厚が薄くなるような不具合が生じたり、キーパー埋入部Bの周囲を取り巻くアバットメントの形状によっては埋入されたキーパーKと永久磁石構造体との間の磁力による維持力が十分に得られない場合がある。このような場合には三次元測定装置の測定によって得られたアバットメントの外形状の三次元測定データをその形状を整えるように修正する必要が生じる。
例えば本発明に係る作成方法によってキーパー埋入部Bの正確な位置の三次元データを作成した際に、キーパー埋入部Bの一部がアバットメントの外部に位置したりキーパー埋入部Bの一部のアバットメントの肉厚が薄くなるような不具合が生じた場合には、本発明に係る作成方法では三次元測定装置によって既にアバットメントの外形状の三次元測定データが得られているので、アバットメントの外部に突出したキーパー埋入部Bの一部を覆ったり肉厚の薄い部分の肉厚が厚くなるように、コンピューター上でアバットメントの外形状を盛り上げる等の修正をすればよいのである。
またキーパー埋入部Bを取り巻くアバットメントの咬合面側の部位が例えば図5(I)のように僅かに先細り状になっていて、キーパー埋入部Bに埋入されたキーパーKと永久磁石体との間で磁力の流れが損なわれ易い場合には、キーパーKの咬合面側の外周Kb位置から埋入させたいキーパーKの高さだけアバットメント側へ移動させた位置で、図5(II)のようにその先細り状をなすアバットメントの咬合面側の部位をアバットメントの三次元測定データから取り除き、そして図5(III)の如くアバットメントの咬合面側に新たにその部位の断面と同じ断面を有する柱状の部位を加えれば、キーパーKと永久磁石構造体との間の磁力による維持力が得やすくなるのである。
また図5(II)のようにアバットメントの咬合面側の部位を取り除く際には、必ずしも埋入させたいキーパーKの高さだけ取り除く必要はなく、アバットメントのマージンラインに達しないようにアバットメントの咬合面側の部位を取り除くことができれば、取り除く部位の高さは埋入させたいキーパーKの高さよりも低くしたり高くしたりしてもよい。
そして、キーパー埋入部Bの一部がアバットメントの外部に位置したりキーパー埋入部Bの一部のアバットメントの肉厚が薄くなるような不具合は、先に図4のような行程でキーパー埋入部Bの三次元データを作成しなければ不具合を見つけることはできないが、アバットメントの咬合面側の部位を新たに柱状にするような場合には、必ずしも先にキーパー埋入部Bの三次元データを作成する必要はないので、先に図5のような行程でアバットメントの形状を整えてアバットメントの三次元測定データを修正した後に、図4のような行程でキーパー埋入部Bの三次元データを作成し、これらの三次元データから最終的なアバットメントの三次元データを得てもよいのである。
このように本発明に係る作成方法に従ってキーパーKの咬合面側の外周Kbの三次元データの作成を行えば、キーパーKの咬合面側の外周Kbの三次元データを正確且つ容易に作成することができ、またこのキーパーKの咬合面側の外周Kbの三次元データを使用することによって、従来、三次元測定装置で測定することが困難であったキーパー埋入部Bを有するアバットメントの三次元データを正確且つ容易に作成することができるようになるのである。
1 アバットメント模型
1a ベース材
2 キーパーアナログ
2a 基準面
2aa 法線ベクトル
2ab 外周
2b 高さ
3 キーパーアナログの基準面の外周をキーパーアナログの高さだけアバットメント模型側へ移動させた位置
K キーパー
Ka 咬合面側の面
Kb 咬合面側の外周
B キーパー埋入部

Claims (1)

  1. 患者から採得した印象に基づいて製作しインプラントフィクスチャーが埋入されている位置に対応した位置にフィクスチャーアナログが埋入されている石膏模型上で該フィクスチャーアナログの咬合面側に係合させたベース材(1a)に蝋材でアバットメント模型(1)を作製し、該アバットメント模型(1)上で埋入させたいキーパー(K)の咬合面側の面(Ka)の向きと該咬合面側の面(Ka)の位置とを決め、該アバットメント模型(1)と反対側に位置させる基準面(2a)の形状が埋入させたい該キーパー(K)の咬合面側の面(Ka)と同形で該アバットメント模型(1)側に位置させる面が該基準面(2a)と平行なキーパーアナログ(2)を、該基準面(2a)が埋入させたい該キーパー(K)の咬合面側の面(Ka)と平行となるように決められた該キーパー(K)の咬合面側の面(Ka)の位置から該アバットメント模型(1)上に突出させて載置した該キーパーアナログ(2)付きアバットメント模型(1)を該ベース材(1a)と共に三次元測定装置に設置して測定したその外形状の三次元測定データに基づいて、インプラントフィクスチャーの咬合面側に固定されるインプラント用アバットメントに対する埋入させたい該キーパー(K)の咬合面側の外周(Kb)位置の三次元データ作成方法であって、
    該キーパーアナログ(2)の基準面(2a)の法線ベクトル(2aa)及び該基準面(2a)の外周(2ab)を得る第1ステップと、該キーパーアナログ(2)の基準面(2a)の外周(2ab)を該キーパーアナログ(2)の基準面(2a)の法線ベクトル(2aa)に沿って該キーパーアナログ(2)の基準面(2a)から該キーパーアナログ(2)の高さ(2b)だけ該アバットメント模型(1)側へ移動させた位置(3)を該キーパー(K)の咬合面側の外周(Kb)の位置として該キーパー(K)の咬合面側の外周(Kb)の三次元データを得る第2ステップとから成るインプラント用アバットメントに対する埋入させたいキーパー(K)の咬合面側の外周(Kb)位置の三次元データ作成方法。
JP2009001036A 2009-01-06 2009-01-06 インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法 Active JP5220626B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001036A JP5220626B2 (ja) 2009-01-06 2009-01-06 インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法
EP09016097.9A EP2204138B1 (en) 2009-01-06 2009-12-29 Method for creating three-dimensional data of position of outer periphery at occlusal surface side of keeper with respect to abutment for implant
US12/650,933 US8403670B2 (en) 2009-01-06 2009-12-31 Method for creating three-dimensional data of position of outer periphery at occlusal surface side of keeper with respect to abutment for implant

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001036A JP5220626B2 (ja) 2009-01-06 2009-01-06 インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010158301A JP2010158301A (ja) 2010-07-22
JP5220626B2 true JP5220626B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=41683181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009001036A Active JP5220626B2 (ja) 2009-01-06 2009-01-06 インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8403670B2 (ja)
EP (1) EP2204138B1 (ja)
JP (1) JP5220626B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7310719B2 (ja) 2020-05-29 2023-07-19 株式会社デンソー 放電加工機

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2366360A1 (de) * 2010-03-18 2011-09-21 Titus Fischler Verbindungsstück zur Verbindung eines Zahnimplantats mit einer Zahnprothese und dessen Herstellung
JP5747455B2 (ja) 2010-07-12 2015-07-15 株式会社リコー 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
US9549790B2 (en) * 2012-06-26 2017-01-24 Gc Corporation Scanning jig
US8905757B2 (en) 2012-12-03 2014-12-09 E. Kats Enterprises Ltd. Method and apparatus for measuring a location and orientation of a plurality of implants
EP2958514B1 (en) 2013-02-20 2020-07-08 GC Europe Precalibrated dental implant aid
CN103550007B (zh) * 2013-10-24 2017-04-05 赤峰学院附属医院 一种种植固定桥精密印模的制取方法
CN105843591B (zh) * 2016-04-08 2018-06-19 龙芯中科技术有限公司 多维数组滑动生成数据的方法、装置及处理器
EP3788982B1 (en) * 2018-05-02 2023-02-15 Otawa, Naruto Scanning jig, and method and system for specifying spatial position of implant, etc.
AT522914A1 (de) * 2019-09-03 2021-03-15 Eap® Produktions Und Patentverwertungs Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Computermodells für ein Abutment und eines Abutments

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4693686A (en) * 1986-02-14 1987-09-15 Sendax Victor I Magnetic dental implant retention system
JP3658441B2 (ja) * 1996-02-26 2005-06-08 譲治 田中 キャップ式磁性アタッチメント
JPH10277065A (ja) * 1997-04-08 1998-10-20 Nachi Fujikoshi Corp 歯科補綴物の3次元形状測定方法
AU9462898A (en) * 1998-02-05 1999-08-23 Aichi Steel Works Ltd. False tooth attachment and method and spacer for fixing the same
ES2579776T3 (es) * 1998-10-08 2016-08-16 Align Technology, Inc. Desarrollo automatizado por ordenador de un plan y aparato de tratamiento ortodóncico
JP4674935B2 (ja) * 2000-06-26 2011-04-20 株式会社アドバンス 歯科補綴物用計測物の垂直設置方法
US6832877B2 (en) * 2000-05-29 2004-12-21 Kabushiki Kaisya Advance Dental measuring and machining system
JP2002085424A (ja) * 2000-09-14 2002-03-26 Gc Corp 偏荷重の作用しない歯科用補綴物の咬合面形成方法
JP2002336277A (ja) 2001-05-18 2002-11-26 Advance Co Ltd 歯科用計測加工装置
JP2003038528A (ja) * 2001-08-02 2003-02-12 Hitachi Metals Ltd キーパを装着する窩洞部を有する歯科用根面板及びその製造方法
US7887327B2 (en) * 2001-08-31 2011-02-15 Leonard Marotta Accurate analogs for prostheses using computer generated anatomical models
US7333874B2 (en) * 2004-02-24 2008-02-19 Cadent Ltd. Method and system for designing and producing dental prostheses and appliances
DE102004035091B4 (de) * 2004-07-20 2017-10-26 Sirona Dental Systems Gmbh Verfahren zur Bestimmung der Lage und Orientierung der Achse eines direkt im Patientenmund befindlichen dentalen Implantats sowie Aufsatzteil hierfür
JP4451274B2 (ja) * 2004-10-28 2010-04-14 株式会社ジーシー 被計測物装着具及びこれを用いた歯科用補綴物の三次元形状データの作製方法
US20060275736A1 (en) * 2005-04-22 2006-12-07 Orthoclear Holdings, Inc. Computer aided orthodontic treatment planning
JP4284397B2 (ja) * 2005-09-16 2009-06-24 株式会社ジーシー 補綴物をインプラントに磁着するアバットメント及びその製造方法
JP2007215763A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Gc Corp 歯科用補綴物とその設計方法及びその作製方法
US7708557B2 (en) * 2006-10-16 2010-05-04 Natural Dental Implants Ag Customized dental prosthesis for periodontal- or osseointegration, and related systems and methods
JP5195285B2 (ja) * 2007-11-01 2013-05-08 日立金属株式会社 インプラント用キーパー及びその組立体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7310719B2 (ja) 2020-05-29 2023-07-19 株式会社デンソー 放電加工機

Also Published As

Publication number Publication date
EP2204138B1 (en) 2013-05-15
JP2010158301A (ja) 2010-07-22
US8403670B2 (en) 2013-03-26
US20100173265A1 (en) 2010-07-08
EP2204138A1 (en) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5220626B2 (ja) インプラント用アバットメントに対するキーパーの咬合面側の外周位置の三次元データ作成方法
US11974892B2 (en) Methods, systems and accessories useful for procedures relating to dental implants
US10675130B2 (en) Virtual and physical dental models of dental surfaces and analog socket structure of a dental implant and related procedures
US12016741B2 (en) System for preparing teeth for the placement of veneers
TWI548406B (zh) 製造牙種植體的導引支架的方法
US20090274990A1 (en) Implantation Guide Making Method and Guide Block
KR102114015B1 (ko) 맞춤형 치료용 지대치의 가상 설계
JP6425651B2 (ja) 最終歯科補綴物の開発に使用される暫間歯科補綴物
KR101279292B1 (ko) 3차원 물체의 3차원 화상 정합
KR101273386B1 (ko) 영상정보 정합을 위한 마커
US20150265372A1 (en) Dental implant insertion set and manufacturing method thereof
CA2690407A1 (en) Dental prosthesis system
WO2013124452A1 (en) Virtually reducing and milling artificial teeth
JP2015516856A (ja) 向上された口腔内走査プロトコルおよび較正のためのシステムおよび方法
KR102246985B1 (ko) 치아 임플란트 식립 세트
JP2007215763A (ja) 歯科用補綴物とその設計方法及びその作製方法
AU2014347410A1 (en) Guide stent for dental implant
KR101309488B1 (ko) 악교정 수술 시뮬레이션 방법, 그 기록매체 및 장치
KR20140118768A (ko) 스캐닝 기구
KR102129526B1 (ko) 3d 데이터로 형성된 교합정보를 실물 교합기에 옮기기 위한 3d 프린팅 커넥터 제작 시스템 및 그 제작방법
KR101871117B1 (ko) 수술 전의 치은 피개형 임플란트 임시 보철물 제작방법
EP2335640B1 (en) Use of a jig with dental analogs and models
Yu et al. A novel method of 3D printing locating guide for abutment screw removal in cement-retained implant-supported prostheses
US20160228211A1 (en) Crown assistance device
WO2022124317A1 (ja) アナログ保持治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5220626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250