JP5217484B2 - 化粧シート - Google Patents
化粧シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5217484B2 JP5217484B2 JP2008038971A JP2008038971A JP5217484B2 JP 5217484 B2 JP5217484 B2 JP 5217484B2 JP 2008038971 A JP2008038971 A JP 2008038971A JP 2008038971 A JP2008038971 A JP 2008038971A JP 5217484 B2 JP5217484 B2 JP 5217484B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative sheet
- resin
- resin composition
- layer
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
一方、耐熱性や表面の耐汚染性を向上させる目的で、ポリ塩化ビニル系樹脂に代わる素材としてスチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリアミド系、エステル系等の熱可塑性エラストマーやEVA(エチレンビニルアルコール共重合体)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、アクリル樹脂などを用いた化粧シートが用いられてきた。
このような植物由来の樹脂のうち、各種物性と量産化の可能性などを考慮すると上記ポリ乳酸樹脂が有望であり、ポリ乳酸系熱可塑性樹脂組成物を用いた成型品などが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これらのポリ乳酸系樹脂組成物又は乳酸系ポリエステル組成物は、柔軟性の向上が期待されるが、基材の組成自体を変更する方法であるため、製造が煩雑である。そこで、従来のポリ乳酸樹脂を基材として用い、製造が簡便であり、環境負荷が低く、柔軟性があって、後加工が可能な化粧シートが切望されていた。
(1)基材上に、少なくとも着色層及び表面保護層を有する化粧シートであって、基材がポリ乳酸樹脂組成物からなり、表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物を架橋硬化したものであり、かつ、着色層がウレタン樹脂組成物からなり、該ウレタン樹脂組成物の伸び率が100〜400%である化粧シート、
(2)着色層を構成するウレタン樹脂のガラス転移温度(Tg)が−50〜−20℃である上記(1)に記載の化粧シート、
(3)着色層を構成するウレタン樹脂組成物が、ウレタン樹脂と顔料を含み、該顔料の固形分の質量とウレタン樹脂の固形分の質量の比率(PV比)が1.8〜3.0である上記(1)又は(2)に記載の化粧シート、
(4)電離放射線硬化性樹脂組成物が電子線硬化性樹脂組成物である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の化粧シート、
(5)基材と着色層の間にプライマー層を有する上記(1)〜(4)のいずれかに記載の化粧シート、
(6)前記顔料がチタニアである上記(3)〜(5)のいずれかに記載の化粧シート、及び
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の化粧シートを基板に貼付した化粧板、
を提供するものである。
本発明の化粧シートの典型的な構造を、図1を用いて説明する。図1は本発明の化粧シート1の断面を示す模式図である。図1に示す例では、基材2上に全面を被覆する一様均一なプライマー層3、着色層4、絵柄層5、第2プライマー層6、及び表面保護層7がこの順に積層されたものである。
本発明において使用されるポリ乳酸は、L−乳酸、D−乳酸又はDL−乳酸単位を主成分とする重合体又はこれらの重合体の混合物であり、乳酸の光学異性体を共重合したものであってもよい。すなわち、L−乳酸に対してD−乳酸を、D−乳酸に対してL−乳酸を共重合したものでもよい。また、該ポリ乳酸は、少量の共重合成分として他のヒドロキシカルボン酸等を含んでいてもよい。
なお、本発明における基材2を構成するポリ乳酸樹脂組成物は、ポリ乳酸樹脂の他に他の樹脂を有していてもよいが、環境保護の観点からは、樹脂成分中、ポリ乳酸樹脂の含有量は80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、100質量%であることが特に好ましい。また、ポリ乳酸樹脂組成物には、必要に応じて、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤等の各種の添加剤を加えることができる。
本発明で使用する基材の厚さは、通常20〜100μm程度であり、加工性等を考慮するとさらに40〜50μmの範囲が好ましい。
また染料としては、天然染料と合成染料に分類することができ、天然染料としては、インジゴ(藍)等が代表される。合成染料としては、アゾ染料、インジゴイド染料、硫化染料、ニトロ染料、ニトロソ染料等が挙げられる。これらの顔料および染料は、1種または2種以上併用して使用することができ、耐光性に優れ、基材に隠蔽性を持たせるようにするためには、無機顔料が最適である。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理のうち、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
これらの樹脂の重量平均分子量(Mw)は1万〜10万の範囲が好ましい。重量平均分子量が1万以上であると、印刷時にブロッキングを生じないという利点があり、一方、10万以下であると、印刷時の塗工液の粘度を低くすることができるために塗工適性に優れる。以上の観点から、重量平均分子量は2万〜6万の範囲がさらに好ましい。
また、これらの樹脂のTgは−50〜50℃の範囲が好ましい。Tgが50℃以下であると、化粧シートが柔軟であり、十分な加工性を付与することができる。一方、Tgの下限値については特に制限はないが、通常−50℃程度である。
シリカの含有量としては、プライマー層3を構成する樹脂組成物中に0.1〜5質量%の範囲で含有することが好ましく、1〜3質量%の範囲がさらに好ましい。
本発明においては、着色層4はウレタン樹脂と顔料を含むウレタン樹脂組成物によって構成されることが好ましく、該ウレタン樹脂組成物の伸び率が100〜400%であることが特徴である。該伸び率が100%以上であると、該着色層4に柔軟性を持たせることができ、剛性の高いポリ乳酸樹脂組成物からなる基材を用いても、表面保護層に基材への追随性を付与することができ、表面保護層にクラック等を生じさせない。一方、該伸び率が400%以下であると、印刷時にブロッキングを生じることがない。以上の観点から、着色層を構成するウレタン樹脂組成物の伸び率は150〜300%の範囲であることが好ましい。
着色層4を構成するウレタン樹脂組成物は、ウレタン樹脂と顔料以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で他の樹脂成分を含んでいてもよいが、全樹脂成分に対して、ウレタン樹脂は80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましい。さらには、他の樹脂成分を含有せず、ウレタン樹脂100質量%であることが最も好ましい。
(伸び率の測定方法)
MD方向(Machine Direction、フィルム成形時の押出し方向)及びCD方向(Cross Direction、MD方向に対して垂直な方向)のいずれの方向にも900%以上の伸び率を有する厚さ90μmのポリプロピレンフィルム上に、7g/m2の塗布量でウレタン樹脂組成物を塗布し、ポリプロピレンフィルムのMD方向に沿って、縦120mm、横25mmのダンベル形状とし、40mm/分の速度でMD方向に引張り、ウレタン樹脂組成物の割れが生じた時点での伸び率を測定する。
ここで用いられるウレタン樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が−50℃〜−20℃であるものが好ましい。Tgが−20℃以下であると、着色層に柔軟性を持たせることができ、表面保護層に基材への追随性を付与することができる。一方、Tgの下限値については、特に制限はないが、ウレタン樹脂においては、通常−50℃程度である。
また、ウレタン樹脂の重量平均分子量としては、1万〜10万の範囲であることが好ましい。重量平均分子量がこの範囲内であると、十分な柔軟性が得られ、かつ印刷時のブロッキング性、及び塗工粘度の点でも有利である。以上の観点から、ウレタン樹脂の重量平均分子量は2万〜6万の範囲であることがさらに好ましい。
該顔料の含有量については、該顔料の固形分の質量とウレタン樹脂の固形分の質量の比(以下「PV比」という)として、1.8〜3.0の範囲が好ましい。PV比が1.8以上であると十分な隠蔽性が得られ、一方、PV比が3.0以下であると化粧シートの柔軟性が向上する。以上の観点から、PV比は1.9〜2.6の範囲がさらに好ましい。
着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が用いられる。特に木目の「照り」をよく表現するためには、パール顔料や金属顔料などの光輝性顔料を添加することが好ましい。
また、分子中にカチオン重合性官能基を有する重合性オリゴマー等に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が挙げられる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などを用いることができる。
本発明において、電離放射線硬化性樹脂を用いる場合には、後に詳述するように、表面保護層を構成する未硬化樹脂層に、電子線、紫外線等の電離放射線を照射して該未硬化樹脂層を硬化させる。
ここで、耐候性改善剤としては、紫外線吸収剤や光安定剤を用いることができる。紫外線吸収剤は、無機系、有機系のいずれでもよく、無機系紫外線吸収剤としては、平均粒径が5〜120nm程度の二酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛などを好ましく用いることができる。また、有機系紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系、具体的には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコールの3−[3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸エステルなどが挙げられる。一方、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系、具体的には2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2’−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートなどが挙げられる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基などの重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチルカテコールなどが、架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン化合物、オキサゾリン化合物などが用いられる。
充填剤としては、例えば硫酸バリウム、タルク、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなどが用いられる。
着色剤としては、例えばキナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボンブラックなどの公知の着色用顔料などが用いられる。
赤外線吸収剤としては、例えば、ジチオール系金属錯体、フタロシアニン系化合物、ジインモニウム化合物等が用いられる。
本発明においては、このようにして調製された塗工液を、基材の表面に、硬化後の厚さが1〜20μmになるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。硬化後の厚さが1μm以上であると所望の機能を有する硬化樹脂層が得られる。硬化後の表面保護層の厚さは、好ましくは2〜20μm程度である。
なお、電子線の照射においては、加速電圧が高いほど透過能力が増加するため、基材として電子線により劣化する基材を使用する場合には、電子線の透過深さと樹脂層の厚みが実質的に等しくなるように、加速電圧を選定することにより、基材への余分の電子線の照射を抑制することができ、過剰電子線による基材の劣化を最小限にとどめることができる。
また、照射線量は、樹脂層の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
電離放射線として紫外線を用いる場合には、波長190〜380nmの紫外線を含むものを放射する。紫外線源としては特に制限はなく、例えば高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈等が用いられる。
このようにして、形成された硬化樹脂層には、各種の添加剤を添加して各種の機能、例えば、高硬度で耐擦傷性を有する、いわゆるハードコート機能、防曇コート機能、防汚コート機能、防眩コート機能、反射防止コート機能、紫外線遮蔽コート機能、赤外線遮蔽コート機能などを付与することもできる。
第2プライマー層6を構成する樹脂組成物としては、特に制限はないが、本発明の化粧シートに柔軟性を付与するとの観点から、上述のプライマー層3で用いるのと同様の樹脂組成物を使用することが好ましい。
被着体となる基板は、特に限定されず、プラスチックシート、金属板、木材などの木質系の板、窯業系素材等を用途に応じて適宜選択することができる。これらの基板、特にプラスチックシートを基板として用いる場合には、化粧シートとの密着性を向上させるために、所望により、片面または両面に酸化法や凹凸化法などの物理的または化学的表面処理を施すことができる。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、基材の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
木質系の板としては、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等各種素材の突板、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質材等が挙げられる。これらは単独で、または積層して用いることもできる。なお、木質系の板には、木質板に限らず、紙粉入りのプラスチック板や、補強され強度を有する紙類も包含される。
窯業系素材としては、石膏板、珪酸カルシウム板、木片セメント板などの窯業系建材、陶磁器、ガラス、琺瑯、焼成タイル、火山灰を主原料とした板等が例示される。
これらの他、繊維強化プラスチック(FRP)の板、ペーパーハニカムの両面に鉄板を貼ったもの、2枚のアルミニウム板でポリエチレン樹脂を挟んだもの等、各種の素材の複合体も基材として使用できる。
化粧シートの基板上への貼着は、通常、本発明の化粧シートの裏面に接着剤層を形成し、基板を貼着するか基板の上に接着剤を塗布し、化粧シートを貼着する等の方法による。
(評価方法)
実施例及び比較例で得られた化粧シートについて、以下の方法で評価した。
(1)折り曲げ試験
化粧シートを180度折り曲げて、表面保護層の割れの度合いを目視にて評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎;割れが全く見られなかった
○;曲げた部分のごく一部で軽微な割れが見られた
△;曲げた部分の数箇所で割れが見られた
×;曲げた部分の殆どの箇所で割れが見られた
(2)揉み試験
化粧シートを手で揉み、表面保護層の剥離の度合いを目視にて評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎;剥離が全く見られなかった
○;揉んだ部分のごく一部で軽微な剥離が見られた
△;揉んだ部分の数箇所で剥離が見られた
×;揉んだ部分の殆どの箇所で剥離が見られた
(3)伸び率(%)
明細書本文中に記載する方法にて測定した。なお、ウレタン樹脂組成物の塗布は、(株)グラボウ製グラビア印刷試験機「GP10」を用い、伸び率の測定は、(株)オリエンテック製「テンシロン万能試験機」を用いた。
厚さ50μmの白色ポリ乳酸樹脂フィルム(三菱樹脂(株)製「エコロージュSW」)よりなる基材2の表面に、ポリエステル変性ポリウレタン樹脂(重量平均分子量;30000、Tg;23℃)にシリカ(平均粒径;3.5μm)を2.2質量%含有するポリウレタン樹脂組成物を、乾燥重量で3g/m2塗布することによりプライマー処理を行い、プライマー層3を形成した。
次いで、ポリウレタン樹脂(重量平均分子量(Mw);55000、Tg;−30℃)に白色顔料としてチタニアをPV比2.4となるように加え、硬化剤としてヌレート変性ヘキサメチレンジイソシアネートを加えたポリウレタン樹脂組成物を、乾燥重量で10g/m2塗布することにより着色層4を形成した。着色層4の上に、ニトロセルロース・アルキッド系樹脂(ザ・インクテック(株)製、KL−MAX)からなるインキを使用して木目模様の絵柄層5をグラビア印刷した。
次に絵柄層5の上に、硬化剤としてヘキサメチレンジイソシアネートを15質量部添加させたアクリルポリオール樹脂から構成される第2プライマー層6を設け、その上に、3官能アクリレートモノマーであるエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを60質量部と6官能アクリレートモノマーであるジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを40質量部、平均粒子径5μmのシリカ粒子15質量部及びシリコーンアクリレートプレポリマー1質量部よりなる電子線硬化性樹脂組成物を5g/m2 でグラビアオフセットコータ法により塗工した。塗工後、加速電圧175kV、照射線量50kGy(5Mrad)の電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面保護層7を形成した。次いで、70℃で24時間の養生を行い、化粧シートを得た。この化粧シートについて上記方法にて評価した。その結果を第1表に示す。
実施例1において、着色層4を構成するポリウレタン樹脂組成物として、ポリウレタン樹脂(重量平均分子量(Mw);30000、Tg;−40℃)に白色顔料としてチタニアをPV比2.5となるように加え、硬化剤として、ヘキサメチレンジイソシアネートを加えたポリウレタン樹脂組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートについて、実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、着色層4を構成するポリウレタン樹脂組成物として、ポリウレタン樹脂(重量平均分子量(Mw);30000、Tg;−40℃)に白色顔料としてチタニアをPV比2.0となるように加え、硬化剤として、ヘキサメチレンジイソシアネートを加えたポリウレタン樹脂組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートについて、実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、着色層4を構成するポリウレタン樹脂組成物として、ポリウレタン樹脂(重量平均分子量(Mw);25000、Tg;−10℃)に白色顔料としてチタニアをPV比4.0となるように加えたポリウレタン樹脂組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートについて、実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、着色層4を構成するポリウレタン樹脂組成物に代えて、アクリルポリオール樹脂とポリウレタン樹脂(伸び率:100%未満)の1:1(質量比)混合物(重量平均分子量(Mw);25000、Tg;15℃)に白色顔料としてチタニアをPV比2.5となるように加え、硬化剤として、ヘキサメチレンジイソシアネートを加えた樹脂組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートについて、実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
実施例1において、着色層4を構成するポリウレタン樹脂組成物に代えて、アクリルポリオール樹脂(重量平均分子量(Mw);2万、Tg;50℃)に白色顔料としてチタニアをPV比2.5となるように加え、硬化剤として、ヘキサメチレンジイソシアネートを加えた樹脂組成物を用いたこと、及びプライマー層を設けなかったこと以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートについて、実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
2.基材
3.プライマー層
4.着色層
5.絵柄層
6.第2プライマー層
7.表面保護層
Claims (7)
- 基材上に、少なくとも着色層及び表面保護層を有する化粧シートであって、基材がポリ乳酸樹脂組成物からなり、表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物を架橋硬化したものであり、かつ、着色層がウレタン樹脂組成物からなり、該ウレタン樹脂組成物の伸び率が100〜400%であり、前記着色層を構成するウレタン樹脂組成物が、ウレタン樹脂と顔料とを含み、該顔料の固形分の質量とウレタン樹脂の固形分の質量の比率(PV比)が1.8〜2.0であり、前記ウレタン樹脂の重量平均分子量が2万〜6万である化粧シート。
- 着色層を構成するウレタン樹脂のガラス転移温度(Tg)が−50〜−20℃である請求項1に記載の化粧シート。
- 電離放射線硬化性樹脂組成物が電子線硬化性樹脂組成物である請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 基材と着色層の間にプライマー層を有する請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 着色層と表面保護層との間に第2プライマー層を有する請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記顔料がチタニアである請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シートを基板に貼付した化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008038971A JP5217484B2 (ja) | 2008-02-20 | 2008-02-20 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008038971A JP5217484B2 (ja) | 2008-02-20 | 2008-02-20 | 化粧シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009196173A JP2009196173A (ja) | 2009-09-03 |
JP5217484B2 true JP5217484B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=41140258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008038971A Active JP5217484B2 (ja) | 2008-02-20 | 2008-02-20 | 化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5217484B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5905741B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2016-04-20 | グローブライド株式会社 | 塗装構造体 |
JP6353659B2 (ja) * | 2014-02-03 | 2018-07-04 | 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 | 成型品加飾用積層フィルム、塗料組成物及び加飾成形体 |
JP7164945B2 (ja) | 2017-11-14 | 2022-11-02 | ニチハ株式会社 | 補修用シール、補修用シールの製造方法及び補修構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006007728A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP4978226B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2012-07-18 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート |
JP4957319B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2012-06-20 | 大日本印刷株式会社 | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 |
-
2008
- 2008-02-20 JP JP2008038971A patent/JP5217484B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009196173A (ja) | 2009-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4978226B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4978362B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4985288B2 (ja) | 三次元加工用加飾シート | |
JP4867179B2 (ja) | 高光沢化粧シート | |
WO2009113168A1 (ja) | 三次元加工用加飾シート | |
JP5076786B2 (ja) | 真空成形用化粧シート及び真空成形用化粧シートの製造方法 | |
JP2010234766A (ja) | 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板 | |
JP2006198980A (ja) | 化粧材 | |
JP5298582B2 (ja) | 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板 | |
JP4802819B2 (ja) | 化粧シート及び化粧シートの製造方法 | |
JP2006007728A (ja) | 化粧シート | |
JP6060583B2 (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP6582380B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2008247016A (ja) | 鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板 | |
JP2008207441A (ja) | 化粧シート | |
JP5217484B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2013202847A (ja) | 化粧シート及びそれを有する化粧板 | |
JP4899999B2 (ja) | 鏡面化粧シート及びこれを用いた化粧板 | |
JP5515370B2 (ja) | 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板 | |
JP5515371B2 (ja) | 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板 | |
JP4888005B2 (ja) | 壁紙 | |
JP5786414B2 (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP5035038B2 (ja) | 化粧シート | |
JP5287437B2 (ja) | 化粧シートの製造方法 | |
JP5255188B2 (ja) | 高光沢化粧シート及びそれを用いた化粧板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130218 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5217484 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |