JP5215816B2 - 広告提供装置 - Google Patents

Description

本発明は、インターネット等のネットワークを介して広告を配信する技術に関する。

インターネットによるページは広告媒体として活用され、ポータルサイト等を運営する企業等の重要な収益源ともなっている。そのため、ページの読者に対していかに効果的に広告を提供するかは重要なテーマである。

広告の効果を上げるための技術として、コンテンツマッチ広告と呼ばれるものが存在する（例えば、特許文献１参照。）。コンテンツマッチ広告とは、ページを表示させるために用いた検索語や表示されるページに含まれるキーワードを、予め広告と対応付けられて保持されているキーワードとマッチングし、一致率の高い広告を閲覧中のページと近接した広告欄に表示するものである。ページの読者はそのページ内容について関心を有していると考えられるため、そのページ内容に関連する広告を表示することで、広告の閲覧に誘導し、購入等につながる機会が高まることを原理としている。
特開２００８−６５４１７号公報

上述したコンテンツマッチ広告は一般的な情報提供を目的としたページを閲覧する場合においては、ページ内容との関連性の強い広告を提供できるため効果のある手法であるが、ショッピングページにおける広告を対象とした場合には十分に機能しない。これはショッピングページ自体が商品等の購入を前提としたものであり、内容は商品等に関するものであるため、これに同種の商品等の広告を重ねて表示してもあまり意味がないからである。

ショッピングページにおける広告としては、既にユーザが購入しようと考えている商品等に対する付加的な内容が望まれるものである。この点、関連する他の商品の広告を表示することで選択肢を増やすような広告は行われているが、閲覧している商品につき購入を決意させるような効果的な広告の手法は存在しなかった。

本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、ショッピングページにおける広告として、当該ショッピングページとは異なる他のページ内容に連動して、ショッピングページの商品等に対して付加的な内容の広告を提供することのできる広告提供装置を提供することにある。

上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項１に記載されるように、広告主から広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所、掲載条件および広告内容を含む広告申込を受け付けて広告データベースに登録する手段と、前記掲載条件を構成する対象キーワードと、当該対象キーワードが出現するか否かを監視する対象となる、前記ショップページとは異なるニュースページのＵＲＬと、広告表示の有効・無効を示す広告表示フラグとを関連付けてページ連動広告データベースに登録する手段と、前記ページ連動広告データベースに登録されている対象キーワードに基づいて前記ニュースページのＵＲＬに掲載されたニュース記事を定期的に解析し、前記対象キーワードの出現の有無を判断する手段と、前記ニュース記事に前記対象キーワードが出現したと判断された場合に、対応する前記広告表示フラグを有効に設定し、前記広告データベースに登録されている前記広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所に広告内容を挿入する手段とを備える広告提供装置を要旨としている。

また、請求項２に記載されるように、広告提供装置が、広告主から広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所、掲載条件および広告内容を含む広告申込を受け付けて広告データベースに登録する工程と、前記広告提供装置が、前記掲載条件を構成する対象キーワードと、当該対象キーワードが出現するか否かを監視する対象となる、前記ショップページとは異なるニュースページのＵＲＬと、広告表示の有効・無効を示す広告表示フラグとを関連付けてページ連動広告データベースに登録する工程と、前記広告提供装置が、前記ページ連動広告データベースに登録されている対象キーワードに基づいて前記ニュースページのＵＲＬに掲載されたニュース記事を定期的に解析し、前記対象キーワードの出現の有無を判断する工程と、前記広告提供装置が、前記ニュース記事に前記対象キーワードが出現したと判断された場合に、対応する前記広告表示フラグを有効に設定し、前記広告データベースに登録されている前記広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所に広告内容を挿入する工程とを備える広告提供制御方法として構成することができる。

本発明の広告提供装置にあっては、ショッピングページにおける広告として、当該ショッピングページとは異なる他のページ内容に連動して、ショッピングページの商品等に対して付加的な内容の広告を提供することができる。

以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。

＜構成＞
図１は本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。

図１において、インターネット等のネットワーク１には、広告主が操作するＰＣ（Personal Computer）、ＰＤＡ（Portable Digital Assistants）、携帯電話等の端末２が複数接続されるとともに、一般ユーザが操作するＰＣ、ＰＤＡ、携帯電話等の端末３が複数接続されている。端末２、３は一般的なブラウザ（Ｗｅｂブラウザ）２１、３１を備えている。

一方、ネットワーク１には、商品購入サービスを提供するショッピングサーバ４と、ニュースを提供するニュースサーバ５と、ショッピングサーバ４の閲覧ページ内の広告を提供する広告管理サーバ６とが接続されている。

広告管理サーバ６は、機能部として、広告申込受付部６０１と文字列解析部６０２とキーワード抽出部６０３とキーワード監視部６０４と広告挿入部６０５と広告表示部６０６とを備えている。これらの機能部は、広告管理サーバ６を構成するコンピュータのＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。これらの機能部は、単一のコンピュータ上に配置される必要はなく、必要に応じて分散される形態であってもよい。

また、広告管理サーバ６は、データベースとして、広告データベース６１１とページ連動広告データベース６１２とを備えている。これらのデータベースは、広告管理サーバ６内のＨＤＤ（Hard Disk Drive）等の記憶媒体上にデータを体系的に保持するものである。

広告申込受付部６０１は、端末２のブラウザ２１を操作する広告主からの要求に応じ、広告掲載情報を広告データベース６１１に登録する機能を有している。広告掲載情報には、広告内容（広告コンテンツ）の他に掲載条件が含まれている。

文字列解析部６０２は、ニュースサーバ５のニュース記事を対象に、文字列を解析する機能を有している。

キーワード抽出部６０３は、文字列解析部６０２の文字列解析結果に基づいてキーワードを抽出する機能を有している。

キーワード監視部６０４は、ニュースサーバ５のニュース記事を対象にして文字列解析部６０２により解析し、キーワード抽出部６０３により抽出されたキーワードが、ページ連動広告データベース６１２に登録された対象キーワードに一致するか否かを監視する機能を有している。

広告挿入部６０５は、キーワード監視部６０４が対象キーワードとの一致を判断した場合に、広告データベース６１１に登録されている所定の広告をショッピングサーバ４のショッピングページに挿入するための対応付けをページ連動広告データベース６１２に対して行なう機能を有している。

広告表示部６０６は、ショッピングサーバ４でのショッピングページの表示に際し、ページ連動広告データベース６１２での対応付けに従い、広告データベース６１１に登録された所定の広告の提供を行なう機能を有している。

図２は各種データベースのデータ構造例を示す図である。

図２（ａ）は広告データベース６１１のデータ構造例を示しており、「広告ＩＤ」「広告主ＩＤ」「ショップＩＤ」「掲載場所」「備考」「広告内容」等の項目を有している。「広告ＩＤ」は広告を特定する識別子である。「広告主ＩＤ」は広告主を特定する識別子である。「ショップＩＤ」はショッピングページを特定する識別子である。「掲載場所」はショッピングページ内における広告表示枠を特定する情報である。「備考」は掲載条件についての簡単な説明である。「広告内容」は表示される広告コンテンツであり、文字、画像、音声等のデータを含む。これらの情報は広告主からの申込により登録される。

図２（ｂ）はページ連動広告データベース６１２のデータ構造例を示しており、「ショップＩＤ」「掲載場所」「広告表示ＵＲＬ」「対象ニュースＵＲＬ」「対象キーワード」「広告ＩＤ」「広告表示フラグ」等の項目を有している。「ショップＩＤ」はショッピングページを特定する識別子である。「掲載場所」はショッピングページ内における広告表示枠を特定する情報である。「広告表示ＵＲＬ」はショッピングページ内における広告表示枠に対応するＵＲＬ（Uniform Resource Locator）であり、広告管理サーバ６の広告表示部６０６の受付ＵＲＬとなっている。「対象ニュースＵＲＬ」は対象キーワードの出現を監視するニュースページのＵＲＬである。「対象キーワード」は対象ニュースＵＲＬのページでの出現を監視するキーワードである。「対象ニュースＵＲＬ」と「対象キーワード」は掲載条件を意味し、「対象ニュースＵＲＬ」のページでの「対象キーワード」の出現が広告掲載の契機となる。「広告ＩＤ」は表示する広告を特定する識別子である。「広告表示フラグ」は広告の表示の有効・無効を示す情報であり、初期値は「無効」である。「ショップＩＤ」「掲載場所」「広告表示ＵＲＬ」「広告表示フラグ」はショッピングページの構築と連動して予め設定される情報である。「対象ニュースＵＲＬ」「対象キーワード」「広告ＩＤ」は広告主からの広告掲載情報の登録時に自動的に設定される情報である。

＜動作＞
図３は実施形態の処理例を示すシーケンス図である。

図３において、広告主は端末２のブラウザ２１から広告管理サーバ６に既にアクセスし、ログイン処理（ユーザＩＤ、パスワードの入力等）を行い、クッキー等によりセッションが確認された状態にあるものとする。

この状態で広告主が端末２のブラウザ２１から広告管理サーバ６の広告申込受付部６０１にアクセスして広告申込ページの要求を行なうと（ステップＳ１）、広告申込受付部６０１は端末２のブラウザ２１に対して広告申込ページのデータを送信し（ステップＳ２）、端末２のブラウザ２１は広告申込ページを表示する。図４は広告申込ページの画面例を示しており、既にログインにより認識されている広告主ＩＤが表示されるほか、ショップＩＤ、掲載場所、対象ニュースＵＲＬ、対象キーワード、備考、広告内容にそれぞれ対応する入力欄２０１〜２０６と、入力完了後に登録を指示する登録ボタン２０７とが設けられている。

図３に戻り、広告主が端末２のブラウザ２１において広告申込ページに入力を行い、登録ボタンを押下して入力を完了すると（ステップＳ３）、端末２のブラウザ２１は広告管理サーバ６の広告申込受付部６０１に広告申込内容（広告掲載情報）を送信する（ステップＳ４）。

広告管理サーバ６の広告申込受付部６０１は、広告掲載情報を広告データベース６１１に登録する（ステップＳ５）。すなわち、新たに発行した広告ＩＤと対応付けて、広告掲載情報に含まれる広告主ＩＤ、ショップＩＤ、掲載場所、備考、広告内容を広告データベース６１１に登録し、広告掲載情報に含まれる対象ニュースＵＲＬ、対象キーワードと、広告データベース６１１への登録時に発行した広告ＩＤとをページ連動広告データベース６１２に登録する。なお、オンラインでの広告掲載情報の登録に代え、書面提出等によるオフラインの広告掲載情報の登録とすることもでき、その場合は広告管理サーバ６のオペレータが手動操作により広告データベース６１１およびページ連動広告データベース６１２への広告掲載情報の登録を行なう。

なお、広告申込時に対象ニュースＵＲＬと対象キーワードを入力させずに、備考を掲載条件として対象ニュースＵＲＬと対象キーワードを自動的に導出することもできる。

この場合、広告申込受付部６０１は、広告データベース６１１への広告主ＩＤ、ショップＩＤ、掲載場所、備考、広告内容の登録後、文字列解析部６０２に対し、広告掲載情報を伴って解析要求を行なう。文字列解析部６０２は、一般的な日本語解析技術等により掲載条件の文字列を解析し、解析結果を広告掲載情報とともにキーワード抽出部６０３に与える。例えば、掲載条件「○○が優勝したら」の場合、「○○／が／優勝／した／ら」（「／」は形態素の区切り）といった解析結果を出力する。

キーワード抽出部６０３は、文字列解析部６０２から取得した解析結果から所定のルールに従ってキーワードを抽出（キーワードの合体を含む）するとともに、所定の辞書情報に基づいて出現が予想されるニュースのカテゴリを決定する。例えば、上記の解析結果「○○／が／優勝／した／ら」では「○○優勝」をキーワードとし、「○○」が球団名等であればニュースのカテゴリをスポーツとする。該当するカテゴリが特定できない場合は全カテゴリとする。

そして、キーワード抽出部６０３は、ページ連動広告データベース６１２に対し、広告掲載情報のショップＩＤおよび掲載場所をキーにして対象レコードを特定し、抽出したキーワード（複数可）を対象キーワードとして設定し、決定したカテゴリに対応するニュースページのＵＲＬを対象ニュースＵＲＬとして設定し、広告掲載情報の広告ＩＤを広告ＩＤに設定する。

以上の処理により広告掲載情報の広告データベース６１１およびページ連動広告データベース６１２への登録が行われる。

その後、キーワード監視部６０４は、定期的な処理により、ページ連動広告データベース６１２を検索して監視対象のレコードを抽出し（ステップＳ６）、対象ニュースＵＲＬの示すニュースサーバ５にニュース記事を要求し（ステップＳ７）、ニュース記事を取得する（ステップＳ８）。そして、キーワード監視部６０４は、文字列解析部６０２に対し、ニュース記事を伴って解析要求を行う（ステップＳ９）。

文字列解析部６０２は一般的な日本語解析技術等によりニュース記事の文字列を解析して解析結果をキーワード抽出部６０３に与え（ステップＳ１０）、キーワード抽出部６０３は文字列解析部６０２から取得した解析結果から所定のルールに従ってキーワードを抽出してキーワード監視部６０４に与える（ステップＳ１１）。図５はニュース記事の例を示すものであり、この例の場合は「○○優勝」「△△△予選敗退」等のキーワードが抽出される。

図３に戻り、キーワード監視部６０４は、キーワード抽出部６０３から取得したキーワードに基づき、監視対象レコードの対象キーワードと比較を行なうことで一致するか否か判定を行なう（ステップＳ１２）。そして、一致すると判定した場合、広告挿入部６０５に対して対象レコードを指定して広告挿入を要求する（ステップＳ１３）。

広告挿入部６０５は、ページ連動広告データベース６１２の対象レコードに対し、広告表示フラグを有効に設定することで広告挿入を行なう（ステップＳ１４）。

その後、一般ユーザが端末３のブラウザ３１からショッピングサーバ４にページ要求を行なうと（ステップＳ１５）、ショッピングサーバ４は端末３のブラウザ３１にページデータを送信する（ステップＳ１６）。

端末３のブラウザ３１は、ページ表示の際にページ内に埋め込まれた広告表示枠の表示データを、埋め込まれたＵＲＬに基づいて広告管理サーバ６の広告表示部６０６に要求し（ステップＳ１７）、広告表示部６０６はページ連動広告データベース６１２から要求ＵＲＬに対応する広告表示ＵＲＬのレコードを特定し、対応する広告ＩＤに基づいて広告データベース６１１から広告内容を取得し（ステップＳ１８）、端末３のブラウザ３１に送信する（ステップＳ１９）。図６はショッピングページの画面例を示しており、広告表示欄３０１に「○○優勝セール ２０％引き！！」という広告が表示された状態を示している。

＜総括＞
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、ショッピングページにおける広告として、当該ショッピングページとは異なる他のページ内容に連動して、ショッピングページの商品等に対して付加的な内容の広告を提供することができ、閲覧している商品につき購入を決意させる等の効果的な広告が可能となる。

以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。

本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。 各種データベースのデータ構造例を示す図である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図である。 広告申込ページの画面例を示す図である。 ニュース記事の例を示す図である。 ショッピングページの画面例を示す図である。

符号の説明

１ ネットワーク
２ 端末
２１ ブラウザ
２０１〜２０６ 入力欄
２０７ 登録ボタン
３ 端末
３１ ブラウザ
３０１ 広告表示欄
４ ショッピングサーバ
５ ニュースサーバ
６ 広告管理サーバ
６０１ 広告申込受付部
６０２ 文字列解析部
６０３ キーワード抽出部
６０４ キーワード監視部
６０５ 広告挿入部
６０６ 広告表示部
６１１ 広告データベース
６１２ ページ連動広告データベース

Claims (2)

1. 広告主から広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所、掲載条件および広告内容を含む広告申込を受け付けて広告データベースに登録する手段と、
   前記掲載条件を構成する対象キーワードと、当該対象キーワードが出現するか否かを監視する対象となる、前記ショップページとは異なるニュースページのＵＲＬと、広告表示の有効・無効を示す広告表示フラグとを関連付けてページ連動広告データベースに登録する手段と、
   前記ページ連動広告データベースに登録されている対象キーワードに基づいて前記ニュースページのＵＲＬに掲載されたニュース記事を定期的に解析し、前記対象キーワードの出現の有無を判断する手段と、
   前記ニュース記事に前記対象キーワードが出現したと判断された場合に、対応する前記広告表示フラグを有効に設定し、前記広告データベースに登録されている前記広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所に広告内容を挿入する手段と
   を備えたことを特徴とする広告提供装置。
2. 広告提供装置が、広告主から広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所、掲載条件および広告内容を含む広告申込を受け付けて広告データベースに登録する工程と、
   前記広告提供装置が、前記掲載条件を構成する対象キーワードと、当該対象キーワードが出現するか否かを監視する対象となる、前記ショップページとは異なるニュースページのＵＲＬと、広告表示の有効・無効を示す広告表示フラグとを関連付けてページ連動広告データベースに登録する工程と、
   前記広告提供装置が、前記ページ連動広告データベースに登録されている対象キーワードに基づいて前記ニュースページのＵＲＬに掲載されたニュース記事を定期的に解析し、前記対象キーワードの出現の有無を判断する工程と、
   前記広告提供装置が、前記ニュース記事に前記対象キーワードが出現したと判断された場合に、対応する前記広告表示フラグを有効に設定し、前記広告データベースに登録されている前記広告掲載の対象となるショップページ上の広告の掲載場所に広告内容を挿入する工程と
   を備えたことを特徴とする広告提供制御方法。

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