JP5214174B2 - 有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescent)素子を有する有機EL装置(有機エレクトロルミネッセンス装置)の製造方法に関する。
薄型で軽量なディスプレイの光源として、OLED(Organic Light Emitting Diode)、つまり有機EL素子が注目を集めている。有機EL素子は、有機材料で形成された少なくとも一層の有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造を有する。有機薄膜の形成方法の一つである塗布法では、有機薄膜の材料(例えば機能性高分子)と有機溶媒とを含む有機溶液、すなわちインクを基板上に塗布し、これを乾燥させる。
一般に、インクの乾燥速度は、基板の中央部よりも端部において速くなり易い。その原因は、基板の端部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度が、基板の中央部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度よりも低くなることにある。このような乾燥ムラが生じると、形成される有機薄膜の膜厚にムラが生じる。この膜厚ムラは、輝度ムラや発光色ムラを招く。
そこで、基板の中央部(発光領域)の有機薄膜を発光に用いる一方、基板の端部(発光領域をとりまく帯状のダミー領域)の有機薄膜を発光に用いない有機EL装置が提案されている(特許文献1参照)。この有機EL装置によれば、ダミー領域内の有機薄膜、すなわち基板の端部の有機薄膜を発光に用いないから、乾燥ムラに起因する輝度ムラや発光色ムラを低減することができる。
特開2002−252083号公報
しかし、特許文献1に記載の有機EL装置では、有機EL素子が形成される基板上に、ダミー領域となる数mm幅の帯状のスペースを確保しなければならない。これは、有機EL装置の狭額縁化(特に、携帯電話機や携帯音楽プレーヤ等の携帯機器のディスプレイの狭額縁化)の阻害要因となる。
そこで、本発明は、狭額縁化を阻害することなく、乾燥ムラに起因する輝度ムラや発光色ムラを低減することができる、有機EL装置の製造方法を提供する。
本発明は、基板と、前記基板上に形成された有機薄膜とを有する有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、上方が開口する凹部を有し、着脱可能な容器が取り付けられたステージにおける前記容器が取り付けられていない部分に前記基板を載せる工程と、前記容器の前記凹部に前記有機薄膜の材料と有機溶媒とを含むインクまたは前記有機溶媒を配置する工程と、前記インクまたは前記有機溶媒が配置された前記ステージに載せられた前記基板上の、前記有機薄膜を形成する領域に、前記インクを塗布する工程とを有し、前記凹部の底は、前記有機薄膜を挟む画素電極及び対向電極のうちの前記画素電極が形成され、前記基板上に設けられる層の上面よりも上方に位置することを特徴とする。
また、本発明は、基板と、前記基板上に形成された有機薄膜とを有する有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記基板を載せるステージの、前記基板に重ならない部分の上に、前記有機薄膜の材料と有機溶媒とを含むインクまたは前記有機溶媒を配置する第1工程と、前記インクまたは前記有機溶媒が配置された前記ステージに載せられた前記基板上の、前記有機薄膜を形成する領域に、前記インクを塗布する第2工程とを有することを特徴とする製造方法(第1の製造方法)を提供する。「ステージ」は、基板を載せる台である。第1の製造方法によれば、インクの乾燥工程において、基板上に塗布されたインクから有機溶媒が揮発するとともに、基板の周辺(ステージの、基板に重ならない部分の上)に配置された液体(インクまたは有機溶媒)から有機溶媒が揮発するから、基板の端部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度が、基板の中央部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度に近くなり、有機薄膜の膜厚ムラが低減される。また、第1の製造方法によれば、ダミー領域となるスペースを基板上に確保せずに済む。よって、第1の製造方法によれば、有機EL装置の狭額縁化を阻害することなく、乾燥ムラに起因する輝度ムラや発光色ムラを低減することができる。
第1の製造方法において、前記ステージの、前記基板に重ならない部分の上に配置された前記インクまたは前記有機溶媒の下端は、前記ステージに載せられた前記基板の上面よりも上方に位置する、ようにしてもよい(第2の製造方法)。第2の製造方法によれば、基板の周辺に配置された液体の下端が、ステージに載せられた基板の上面よりも下方に位置する形態に比較して、基板の周辺に配置された液体の揮発面を、基板の端部に塗布されたインクの揮発面に近づけることが容易となるから、ダミーとなる有機溶媒の量を減らすことができる。
第1または第2の製造方法において、前記ステージには、前記基板に重ならない位置に、上方に開口した凹部が形成され、前記第1工程では、前記凹部に前記インクまたは前記有機溶媒を入れる、ようにしてもよいし、前記ステージには、前記基板に重ならない位置に、凹部を有する容器が、前記凹部が上方に開口するように取り付けられ、前記第1工程では、前記凹部に前記インクまたは前記有機溶媒を入れる、ようにしてもよい。これらの形態の各々によれば、基板上に塗布されたインクと、基板の周辺に配置される液体との位置関係を保ちつつ、この液体の量を調整することができる。加えて、後者の形態によれば、容器を着脱することにより、一つのステージを、基板のサイズが互いに異なる複数種類の有機EL装置の製造に使いまわすことができる。
また、第1の製造方法において、前記ステージの上面は平坦であり、前記第1工程では、前記ステージの上面に接触させて前記インクまたは前記有機溶媒を配置する、ようにしてもよい。この形態には、既存のステージをそのまま用いることができる、という利点がある。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。各実施の形態に係る有機EL装置は、基板と、この基板上に形成された有機薄膜とを有する有機EL装置であり、詳しくは、一層の有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造の画素(有機EL素子)がマトリクス状に配列された発光装置(表示装置)である。また、各実施の形態に係る有機EL装置は、有機溶媒と有機薄膜の材料(有機エレクトロルミネセンス材料)である高分子または低分子とを含むインクを、インクジェットヘッドから吐出させて有機薄膜を形成するインクジェット法によって製造される。なお、図面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異なる。
<第1の実施の形態>
図1〜図7は、本発明の第1の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。図1は最初の工程を示す断面図、図2は図1の次の工程を示す断面図、図3は図2の工程を示す平面図、図4は図2および図3の次の工程を示す断面図、図5は図4の次の工程を示す断面図、図6は図5の次の工程を示す断面図、図7は図6の工程の結果を示す断面図である。
本実施の形態に係る製造方法では、まず、図1の中間体5を製造する。具体的には、基板10上に層20を形成し、層20上に、有機EL素子の陽極または陰極となる画素電極30をパターニングし、これによって複数の画素電極30が形成された層20上に、画素開口(画素電極30の上面の中央領域)をとりまくように、例えば酸化珪素または窒化珪素などの無機絶縁体で下地層40を形成し、下地層40上に、画素開口をとりまくように、例えばアクリル、エポキシまたはポリイミドなどの絶縁性の樹脂材料で隔壁(バンク)50を形成する。
基板10の材料は、例えば、ガラス、セラミックまたは金属であり、製造する有機EL装置のエミッションタイプ(ボトムエミッションタイプ、トップエミッションタイプまたはデュアルエミッションタイプ)に応じて適宜に選択可能である。また、層20には、有機EL素子に電流を供給して発光させるための複数のTFT(薄膜トランジスタ)21や、TFT21と画素電極30とを電気的に接続する導体22、図示しない電源線、これらの電気回路要素を覆う無機絶縁体(例えば酸化珪素または窒化珪素)が含まれている。また、画素電極30、下地層40および隔壁50は、有機薄膜を形成する領域Rを区画している。
次に、図1に示すように、隔壁50の露出面に撥液化処理を施す。具体的には、大気雰囲気中でテトラフルオロメタンを処理ガスとするプラズマ処理(CFプラズマ処理)を行う。これにより、隔壁50の露出面にフッ素基が導入されて撥液性が付与される。
次に、図2および図3に示すように、中間体5を描画ステージ70上に載置する。描画ステージ70は、中間体5(基板10)を載せる台であり、その上面の中央部分71は平坦である。中間体5の描画ステージ70上への載置の際には、基板10の下面の全域が中央部分71に接触するようにする。また、描画ステージ70には、中央領域71をとりまくように、上方に開口した溝(凹部)72が形成されている。上記の載置の際には、基板10が溝72に重ならないようにする。換言すると、描画ステージ70には、基板10に重ならない位置に、溝72が形成されている。
次に、図4に示すように、ステージ70の、基板10に重ならない部分の上に、有機溶媒を配置する(第1工程)。すなわち、基板10の周辺に、有機溶媒を配置する。具体的には、約10マイクロリットルの有機溶媒を溝72に入れる。この入れ方は任意であり、例えば、スポイトで滴下してもよいし、インクジェットヘッドから吐出させてもよい。以降、溝72に入れられた有機溶媒を「ダミー」と呼ぶ。
次に、図5に示すように、ダミーが配置された描画ステージ70上に載置された基板10上の全ての領域Rに、インクを塗布する(第2工程)。具体的には、インクジェットヘッド80のノズル81から総計約10ミリリットルのインクを吐出させ、各領域R内に滴下する。次に、ダミーと全ての領域Rに塗布されたインクとを真空で乾燥させる。この際、図6に示すように、有機溶媒が揮発する。本実施の形態では、ダミーが存在するため、基板の端部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度が、基板の中央部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度に近くなる。さらに、乾燥の程度を高めるために、基板10をアニールしてもよい。
図7に示すように、乾燥工程が終了すると、その結果として、基板10上の各領域R内に発光層(有機薄膜)60が形成される。次に、全ての発光層60および隔壁50上に、対向電極を真空蒸着法によって形成する。画素電極30および対向電極の材料は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やアルミニウムであり、有機EL装置のエミッションタイプに応じて適宜に選択可能である。発光層60は、有機エレクトロルミネセンス材料で形成されており、画素電極30と対向電極との間で、キャリヤの再結合によって励起し、発光する。
次に、封止を行う。こうして、有機EL装置が製造される。対向電極の形成および封止は、基板10が描画ステージ70上に載置された状態で行ってもよいし、基板10を描画ステージ70から下ろしてから行ってもよい。なお、描画ステージ70は、洗浄により、別の有機EL装置の製造に使用可能である。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、インクの乾燥工程において、基板10の端部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度が、基板10の中央部付近の雰囲気における有機溶媒の濃度に近くなるから、インクの乾燥速度が、全ての領域Rにわたって均一となり、形成される発光層60の膜厚ムラが低減される。また、第1の実施の形態によれば、基板10上に配置するインクの総量の1/1000程度の有機溶媒を基板10の周辺に配置するため、発光層60の膜厚を、全ての領域Rにわたって均一とすることができる。
また、第1の実施の形態によれば、ダミー領域となるスペースを基板10上に確保せずに済む。よって、第1の実施の形態によれば、有機EL装置の狭額縁化を阻害することなく、乾燥ムラに起因する輝度ムラや発光色ムラを低減することができる。また、第1の実施の形態によれば、有機溶媒を描画ステージ70の溝72に入れるから、基板10上に塗布されたインクと、基板10の周辺に配置された有機溶媒との位置関係を保ちつつ、基板10の周辺に配置する有機溶媒の量を調整することができる。
<第2の実施の形態>
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。第2の実施の形態における図8の位置付けは、第1の実施の形態における図6の位置付けと同様である。図8から明らかなように、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、描画ステージ70に代えて描画ステージ90を用いる点である。描画ステージ90の上面は、全域にわたって平坦である。
第2の実施の形態では、第1工程において、描画ステージ90上に有機溶媒を配置する。具体的には、描画ステージ90の上面のうち、基板10に重ならない領域91に、ダミーとなる有機溶媒を塗布する。この塗布の方法は任意であり、例えば、スポイトで滴下してもよいし、インクジェットヘッドから吐出させてもよい。この結果、ダミーは、描画ステージ90の平坦な上面に接触する。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、インクジェット法を用いた有機EL装置の製造工程で従来から用いられている描画ステージ(上面の全域が平坦な描画ステージ)をそのまま用いることが可能である。
<第3の実施の形態>
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。第3の実施の形態における図9の位置付けは、第2の実施の形態における図8の位置付けと同様である。図9から明らかなように、第3の実施の形態が第2の実施の形態と異なる点は、容器92が取り付けられた描画ステージ90を用いる点である。
容器92は、底面と、底面と反対側に開口した凹部93と有する。容器92の底面の全域は、凹部93が上方に開口するように、基板10に重ならない領域91に接触している。このため、凹部93の底は、基板10が描画ステージ90に載置された状態では、基板10の下面よりも上方に位置する。容器92の描画ステージ90への取り付け方法は任意であり、例えば接着でもよい。
第3の実施の形態では、第1工程において、ダミーとなる有機溶媒を凹部93に入れる。この入れ方は任意であり、例えば、スポイトで滴下してもよいし、インクジェットヘッドから吐出させてもよい。凹部93に入れられた有機溶媒は、凹部93に溜まってダミーとなり、凹部93の開口から揮発する。
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、第3の実施の形態によれば、インクジェット法において従来から用いられている描画ステージ(上面の全域が平坦な描画ステージ)を、簡単な加工(容器92の取り付け)を経て、用いることができる。また、第3の実施の形態によれば、容器92を着脱することにより、一つの描画ステージ90を、基板のサイズが互いに異なる複数種類の有機EL装置の製造に使いまわすことができる。
<第4の実施の形態>
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。第4の実施の形態における図10の位置付けは、第3の実施の形態における図9の位置付けと同様である。図10から明らかなように、第4の実施の形態が第3の実施の形態と異なる点は、容器92が取り付けられた描画ステージ90に代えて描画ステージ95を用いる点である。描画ステージ95の、基板10に重ならない部分には、上方に開口した凹部96が形成されている。凹部96は、図9における凹部93に相当し、その底は、基板10が描画ステージ95に載置された状態では、基板10の下面よりも上方に位置する。
第4の実施の形態では、第1工程において、ダミーとなる有機溶媒を凹部96に入れる。この入れ方は任意であり、例えば、スポイトで滴下してもよいし、インクジェットヘッドから吐出させてもよい。凹部96に入れられた有機溶媒は、凹部96に溜まってダミーとなり、凹部96の開口から揮発する。第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。ただし、描画ステージ95からの凹部96の着脱は不可能である。
<第5の実施の形態>
図11は、本発明の第5の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。第5の実施の形態における図11の位置付けは、第3の実施の形態における図9の位置付けと同様である。図11から明らかなように、第5の実施の形態が第3の実施の形態と異なる点は、容器92が取り付けられた描画ステージ90に代えて、容器97が取り付けられた描画ステージ90を用いる点である。
容器97は、底面と、底面と反対側に開口した凹部98と有する。容器97の底面の全域は、凹部97が上方に開口するように、基板10に重ならない領域91に接触している。容器97の描画ステージ90への取り付け方法は任意であり、例えば接着でもよい。容器97の底は、容器92の底よりも厚い。また、容器97の底の上面、すなわち凹部98の底は、基板10が描画ステージ90上に載置された状態では、基板10の上面よりも上方に位置する。
第5の実施の形態では、第1工程において、ダミーとなる有機溶媒を容器97に入れる。すなわち、凹部98に入れる。この入れ方は任意であり、例えば、スポイトで滴下してもよいし、インクジェットヘッドから吐出させてもよい。凹部98に入れられた有機溶媒は、凹部98に溜まってダミーとなり、凹部98の開口から揮発する。このとき、ダミーの下端は、描画ステージ90に載置された基板10の上面よりも上方に位置する。
第5の実施の形態によれば、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、第5の実施の形態によれば、ダミーの下端が描画ステージ90に載置された基板10の上面よりも下方に位置する形態に比較して、ダミーの揮発面を、基板10の端部の領域R内に塗布されたインクの揮発面に近づけ易くなるから、ダミーとなる有機溶媒の量を減らすことができる。
<変形例>
本発明は、その範囲に、上述した実施の形態のみならず、以下の変形例をも含む。
例えば、上述した各実施の形態を変形し、ダミーとして、有機溶媒ではなく、インクを用いるようにしてもよい。この場合、乾燥工程が終了すると、描画ステージ上の、基板10に重ならない部分上に有機薄膜が形成される。例えば、このような変形を第1の実施の形態に対して行った場合、図12に示すように、描画ステージ70の凹部72に有機薄膜65が形成される。
また例えば、第3の実施の形態(図10)を変形し、第5の実施の形態(図11)のように、ダミーの下端が、描画ステージに載置された基板10の上面よりも上方に位置するようにしてもよい。また、この変形例や第5の実施の形態において、ダミーの下端が、層20の上面よりも上方に位置するようにしてもよいし、画素電極30の上面よりも上方に位置するようにしてもよい。
また例えば、上述した各実施の形態や上述した各変形例を、以下のように変形してもよい。例えば、インクの塗布に、インクジェット法ではなく、ディスペンサを用いる形態としてもよい。つまり、本発明は、いわゆるウェットプロセスに適用可能である。また例えば、複数層の有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造の有機EL素子がマトリクス状に配列された発光装置を製造する形態としてもよい。発光層以外の有機薄膜としては、正孔注入層や正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層を例示可能である。また例えば、有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造の有機EL素子がライン状に配列された有機EL装置(例えば電子写真方式のプリンタの露光ヘッド)を製造する形態としてもよいし、この有機EL素子を照明の光源として用いる有機EL装置を製造する形態としてもよい。
<応用例>
次に、上記の各実施の形態または上記の各変形例に係る有機EL装置(以降、「本有機EL装置」と呼ぶ)を適用した電子機器について説明する。なお、本有機EL装置を適用した電子機器は、有機EL装置を有する装置でもあるから、本発明に係る有機EL装置に含まれる。
図13は、本有機EL装置を画像表示装置に利用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての本有機EL装置と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。
図14に、本有機EL装置を適用した携帯電話機を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての本有機EL装置を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、本有機EL装置に表示される画面がスクロールされる。
図15に、本有機EL装置を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての本有機EL装置を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が本有機EL装置に表示される。
本有機EL装置を表示装置として用いることができる電子機器としては、図13から図15に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。もちろん、本有機EL装置を露光ヘッドとして用いる電子写真方式のプリンタ(画像印刷装置)や、照明装置として用いる機器等も、上記の電子機器に含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法の最初の工程を示す断面図である。 図1の次の工程を示す断面図である。 図2の工程を示す平面図である。 図2および図3の次の工程を示す断面図である。 図4の次の工程を示す断面図である。 図5の次の工程を示す断面図である。 図6の工程の結果を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の第5の実施の形態に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の各実施の形態の変形例に係る有機EL装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の各実施の形態またはその変形例に係る有機EL装置を有するパーソナルコンピュータの外観を示す斜視図である。 本発明の各実施の形態またはその変形例に係る有機EL装置を有する携帯電話機の外観を示す斜視図である。 本発明の各実施の形態またはその変形例に係る有機EL装置を有する携帯情報端末の外観を示す斜視図である。
符号の説明
10…基板、20…層、21…TFT、22…導体、30…画素電極、40…下地層、5…中間体、50…隔壁、60…発光層(有機薄膜)、65…有機薄膜、70,90,95…描画ステージ(ステージ)、71…中央部分、72…溝(凹部)、80…インクジェットヘッド、81…ノズル、91,R…領域、92,97…容器、93,96,98…凹部。

Claims (1)

  1. 基板と、前記基板上に形成された有機薄膜とを有する有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、
    上方が開口する凹部を有し、着脱可能な容器が取り付けられたステージにおける前記容器が取り付けられていない部分に前記基板を載せる工程と、
    前記容器の前記凹部に前記有機薄膜の材料と有機溶媒とを含むインクまたは前記有機溶媒を配置する工程と、
    前記インクまたは前記有機溶媒が配置された前記ステージに載せられた前記基板上の、前記有機薄膜を形成する領域に、前記インクを塗布する工程とを有し、
    前記凹部の底は、前記有機薄膜を挟む画素電極及び対向電極のうちの前記画素電極が形成され、前記基板上に設けられる層の上面よりも上方に位置することを特徴とする製造方法。
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