JP5213514B2 - 撮影光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は撮影光学系に関し、例えば銀塩写真用カメラや、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ等の撮像装置に好適なものである。
従来、長焦点距離の撮影光学系として、物体側から像側へ順に正の屈折力を有する前方レンズ群と、負の屈折力を有する後方レンズ群より成る、所謂望遠タイプの撮影光学系(望遠レンズ)が知られている。
一般的に焦点距離の長い望遠レンズでは、焦点距離が延びるにしたがって、諸収差のうち、特に軸上色収差及び倍率色収差等の色収差が悪化する傾向にある。
光学系の色収差を補正する方法として、分散の異なる2つの材料の硝材(レンズ)を組み合わせる方法がよく知られている。
従来より色収差を、蛍石や商品名FK01等の異常部分分散を持った低分散材質を用いた正レンズと、高分散材質を用いた負レンズとを組み合わせて補正した(色消しを行った)望遠レンズが種々と提案されている。
蛍石や商品名FK01等の異常部分分散性のガラスは、色収差の補正に関して効果がある。その反面、加工が難しく又比重も異常部分分散を有さない他の低部分分散性のガラスよりも比較的大きく、それを用いるとレンズ系全体が重くなる傾向がある。例えば、蛍石の比重は3.18であり、商品名FK01の比重は3.63である。これらに対し、異常部分分散性の小さい商品名FK5の比重は2.46であり、商品名BK7の比重は2.52である。そして、異常部分分散性のガラスは、表面が比較的傷つき易く、更に商品名FK01等は大口径とすると、急激な温度変化に対して割れ易いという問題もある。
色収差を補正する方法として、レンズ面やあるいは光学系の一部に、回折作用を有する回折光学部を基板上に設けた回折光学素子を用いて、色収差を減じる方法が知られている(特許文献1〜5)。
特許文献1では、少なくとも1枚の正の屈折力の回折光学素子と、少なくとも1枚の正の屈折力の屈折型光学素子と、少なくとも1枚の負の屈折力の屈折型光学素子を用いて、明るく色収差が良好に補正された光学系を開示している。
特許文献2では、回折光学素子と屈折光学素子とを適切に組み合わせることで画面全体にわたり、高い光学性能を有した光学系を開示している。
特許文献3では、光学系の一部に回折光学部を導入し、回折光学的な作用と屈折系の色消し効果を組み合わせて広角端から望遠端に至る全変倍範囲にわたり良好なる光学性能を有するズームレンズを開示している。
特許文献4では、手ぶれ補正に用いる偏心レンズに回折光学部を少なくとも1つ設け、通常状態と手ぶれ補正状態のいずれにおいても諸収差が良好に補正された、軽量コンパクトなズームレンズを開示している。
特許文献5では、2つの回折光学部を用いることで、異常部分分散ガラスを用いずに、色収差を始めとする諸収差が良好に補正された大口径の望遠レンズを開示している。
また、回折光学素子を用いたインナーフォーカス式の望遠レンズが提案されている(特許文献6)。特許文献6の望遠レンズでは物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、及び第3レンズ群より構成している。そして、第1レンズ群に回折光学素子を用い、第2レンズ群を一枚のレンズより構成し、該第2レンズ群でフォーカシングを行った望遠レンズを開示している。
特開平06−324262号公報 特開2001−324674号公報 特開2002−107624号公報 特開平09−265042号公報 特開平11−109222号公報 特開2000−258685号公報
一般に光学系中に複数の回折光学素子(回折光学部)を用いるとレンズ全長を短くしつつ、色収差を良好に補正した高い光学性能を得るのが容易となる。
しかしながら単に複数の回折光学部を光学系中に設けても、その位置やパワー等を適切に設定しないとレンズ全長を短くしつつ、色収差を良好に補正した高い光学性能の光学系を得ることは難しい。
例えば軸上近軸光線と瞳近軸光線が光学系に入射するとき入射高(光軸からの高さ)が、共に大きい位置に複数の回折光学部を配置すれば、軸上色収差と倍率色収差の補正が容易となる。しかしながら大口径の望遠レンズに適用した場合、回折光学部の有効径が大きくなり、製造が困難になる。
このため、製造が容易で有効径が小さい複数の回折光学部を用いて軸上色収差及び倍率色収差を良好に補正し、高い光学性能を得るには、複数の回折光学部を光学系中の適切な位置に配置することが重要になってくる。
本発明は、色収差を良好に補正し、高い光学性能を有したレンズ全長の短い撮影光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮影光学系の代表的な構成は、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFR、前記第1の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφFとするとき、
−20<1/(φR・DFR)<−5
5<1/(φF・DFR)<50
なる条件式を満足することを特徴としている。
また、本発明に係る撮影光学系の他の代表的な構成は、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第3レンズ群は、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して、光軸に対して垂直方向に像位置を変化させるレンズ群を有し、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFRとするとき、−20<1/(φR・DFR)<−5
なる条件式を満足することを特徴としている。
また、本発明に係る撮影光学系の他の代表的な構成は、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズより成り、前記第2レンズ群は1枚の負レンズより成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して光軸と垂直方向に像位置を変化させる防振レンズ群、複数のレンズを含む後方レンズ群より成り、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFRとするとき、
−20<1/(φR・DFR)<−5
なる条件式を満足することを特徴としている。
また、本発明に係る撮影光学系の他の代表的な構成は、物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズより成り、前記第2レンズ群は、正レンズと負レンズとの接合レンズより成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して光軸に対して垂直方向に像位置を変化させる防振レンズ群、複数のレンズを含む後方レンズ群より成り、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFRとするとき、
−20<1/(φR・DFR)<−5
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、色収差を良好に補正し、高い光学性能を有したレンズ全長の短い撮影光学系及びそれを有する撮像装置が得られる。
本発明の撮影光学系は、物体側から像側へ順に正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する第2レンズ群、第3レンズ群から構成されている。
そして、いずれかのレンズ群中に正の屈折力の第1の回折光学部と、第3レンズ群中であって、第1の回折光学部よりも像側に負の屈折力の第2の回折光学部を有している。
本発明の各実施例について説明する。
図1は本発明の実施例1のレンズ断面図である。図2(A)、(B)は本発明の実施例1の物体距離が無限遠のときと至近距離(像側から3.5m)のときの収差図である。
図3は本発明の実施例2のレンズ断面図である。図4(A)、(B)は本発明の実施例2の物体距離が無限遠のときと至近距離(像側から3.5m)のときの収差図である。
図5は本発明の実施例3のレンズ断面図である。図6(A)、(B)は本発明の実施例3の物体距離が無限遠のときと至近距離(像側から6m)のときの収差図である。
図7は本発明の撮像装置の要部概略図である。
各実施例の撮影光学系はビデオカメラやデジタルカメラそして銀塩フィルムカメラ等の撮像装置に用いられる撮影レンズ系(光学系)である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で右方が像側(後方)である。
レンズ断面図において、L1は正の屈折力の第1レンズ群、L2はフォーカスに際して移動する負の屈折力の第2レンズ群、L3は負の屈折力の第3レンズ群である。
SPは開放ナンバーの光束を規制するFno絞り(開口絞り)である。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に、銀塩フィルム用カメラのときはフィルム面に相当する。
ISは防振レンズ群であり、光軸に対し略垂直方向の成分を持つように移動して、光軸に対し垂直方向に像変移を行い、手ぶれ等による画像のぶれを補正している。
L3Rは複数のレンズを含む後方レンズ群である。DFは第1の回折光学部、DRは第2の回折光学部である。
第1、第2の回折光学部DF、DRは、レンズ面上に形成した紫外線硬化型の樹脂より成る回折格子より成っている。
図中の*印はレンズ面が非球面形状であることをあらわしている。
各収差図において、d、gは各々d線及びg線、ΔM、ΔSはメリジオナル像面、サジタル像面を表している。倍率色収差はg線であらわしている。
本発明に係る回折光学素子は例えば光学面(レンズ面)に紫外線硬化型樹脂より成る単一又は複数の回折格子の層を回折光学部として添付する方法(いわゆるレプリカ非球面)で製造している。
ここで、各実施例で用いている回折光学部の特性について説明する。
回折光学部は従来のガラスやプラスチック等による屈折とは異なる光学的特性を備えている。即ち、回折光学部は負の分散と異常分散性の特徴を持っている。
具体的には、アッベ数νd=−3.45、部分分散比θgf=0.296となっている。
各実施例では、この光学性質を有した回折光学部を2つ利用することによって撮影光学系の色収差を良好に補正している。
尚、本発明の撮影光学系に用いる回折光学部は、そのピッチを光軸中心から周辺部にかけて変更することにより非球面の効果を持たせても良い。
各実施例の撮影光学系では、いずれかのレンズ群中に正の屈折力の第1の回折光学部DFと、第3レンズ群中で且つ第1の回折光学部DFよりも像側に負の屈折力の第2の回折光学部DRを有している。
第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφRとする。第1の回折光学部と第2の回折光学部の光軸上での距離をDFRとする。
このとき
−20<1/(φR・DFR)<−5 ……(1)
なる条件式を満足している。
ここで回折光学部の屈折力φDは次の如く求められる。回折光学部の回折格子の形状を基準波長(d線)をλd、光軸からの距離をh、位相をφ(h)とし、
φ(h)=(2π/λd)・(C2・h2+C4・h4+・・・C2・i・h2・i+)
なる式であらわしたとき、2次項の係数C2より屈折力φDは、
φD=−2・C2
となる。
一般に物体側に正の屈折力を有し、像側に負の屈折力を有するような、所謂テレフォトタイプの撮影光学系においては、レンズ全長を短縮すると色収差や基準波長の収差が悪化する傾向がある。
軸上色収差を補正するためには第1の回折光学部DFを軸上光線高さが高いところに配置することが望ましい。
しかしながら、製造上容易な小径の回折光学部であるには像側に配置した方が好ましい。第1の回折光学部DFを像側に配置するほど、残存する倍率色収差は大きくなるため、第2の回折光学部DRの屈折力を強める必要がある。
条件式(1)は更にレンズ全長を短縮した際に補正しきれない倍率色収差を補正するための第2の回折光学部DRと第1の回折光学部DFの適切な屈折力配置を規定している。
条件式(1)の上限値を超えると倍率色収差の2次スペクトルが補正不足になり、又下限値を超えると補正過剰になる。
以上のように条件式(1)を満足することで、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正している。
同理由から更に好ましくは条件式(1)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
−20<1/(φR・DFR)<−7 ……(1a)
以上のように各実施例によれば、製造が容易でレンズ全長が短い、色収差をはじめとした諸収差が良好に補正された、高性能な撮影光学系を得ることができる。
各実施例において更に好ましくは、次の諸条件のうちの1以上を満足するのが良い。
第1の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφFとする。第1レンズ群L1の焦点距離をf1とする。全系の焦点距離をfとする。物体側の第1面から第1の回折光学部DFまでの光軸上での距離をDFとする。但し第1面は保護ガラスがあるときは保護ガラスの物体側の面である。第1レンズ群L1のうち、最も物体側に位置する正レンズの焦点距離をf11とする。
第1レンズ群L1は物体側から像側へ順に、物体側の面が凸形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側の面が凸形状の正の屈折力の第2レンズが配置されている。但し、全系の焦点距離をf、レンズの焦点距離をfaとするとき、最も物体側のレンズから該第2レンズまでの間に
3<|fa|/f ……(5)
なる条件式を満足するレンズ(光学素子)を除くものとする。
このとき第1レンズと第2レンズの合成焦点距離をfpとする。但し、合成焦点距離fpは第1レンズ、第2レンズが他のレンズと接合されているときは接合面を分離して境界面を空気としたときの該第1レンズと第2レンズの合成焦点距離とする。
レンズの焦点距離をfnとするとき最も物体側のレンズから
−1.0<fn/f ……(9)
なる条件式を満足する負レンズより物体側に位置するレンズの合成焦点距離をfppとする。すなわち、焦点距離の絶対値が全系の焦点距離の絶対値よりも小さい負レンズのうち最も物体側に位置する負レンズの物体側に配置されているレンズの合成焦点距離をfppとする。
このとき、
5<1/(φF・DFR)<50 ……(2)
0.10<f1/f<0.51 ……(3)
0.1<DF/f<0.4 ……(4)
0.1<f11/f<0.5 ……(6)
0.05<fp/f<0.30 ……(7)
0.05<fpp/f<0.30 ……(8)
なる条件式のうち1以上を満足するのが良い。
条件式(2)は第1の回折光学部で軸上色収差と倍率色収差を補正するための適切な屈折力配置を規定したものである。条件式(2)の上限値を超えると、軸上色収差の2次スペクトルが補正過剰になり、又下限値を超えると補正不足になる。
更に好ましくは条件式(2)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。以下の条件式(2a)を満足するとよい。
7<1/(φF・DFR)<43 ……(2a)
条件式(3)はレンズ全長を短縮する際に適切な、第1レンズ群L1の焦点距離を規定したものである。条件式(3)の上限値を超えると、レンズ全長の短縮が十分に行えなくなる。又、下限値を超えると第1レンズ群L1中の正レンズのレンズ面の曲率がきつくなりすぎ、加工が困難になったり、製造敏感度が高くなりすぎるので好ましくない。
同理由から更に好ましくは条件式(3)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.20<f1/f<0.51 ……(3a)
条件式(4)は第1の回折光学部DFの光路中の適切な配置を規定したものである。条件式(4)の上限値を超えると軸上光線高さが低くなり、軸上色収差を十分に補正できなくなる。
又、下限値を超えると第1の回折光学部DFの有効径が大きくなり、製造が困難になってくる。
また、各実施例は、第1レンズ群L1が物体側から像側へ順に、物体側の面が凸形状の正の第1レンズL11、物体側の面が凸形状の正の第2レンズL12を配置している。レンズ全長を短縮するためには、第1レンズ群L1の正の屈折力を強くする必要があるのと同時に、第1レンズ群L1内をテレフォトタイプにして、主点を物体側に出し、相対的に光学系を像面寄りに押し込める必要がある。
そのために、第1レンズ群L1の物体側から数えて2枚目までのレンズを物体側の面が凸形状の正レンズで構成している。但し、前述したように最も物体側から第2レンズまでの間に条件式(5)を満足するレンズ(光学素子)が存在する場合はこのレンズを除いて考えている。
ここで条件式(5)は物体側に存在する可能性のあるレンズのうち、保護ガラス等と解釈できるか否かの閾値を規定しているものである。この条件式(5)を満足する光学素子は光学全長短縮の観点からは無視して考えるべきものである。
条件式(6)は第1レンズ群L1内をテレフォトタイプにするために必要な第1レンズL11の屈折力を規定したものである。条件式(6)の上限値を超えるとレンズ全長の短縮が十分に行えなくなる。又、下限値を超えると正レンズのレンズ面の曲率がきつくなりすぎ、加工が困難になったり、製造敏感度が高くなりすぎ好ましくない。
条件式(7)は第1レンズ群L1内をテレフォトタイプにするために必要な正の屈折力の第1レンズL11と正の屈折力の第2レンズL12の合成屈折力を規定したものである。条件式(7)の上限値を超えるとレンズ全長の短縮が十分に行えなくなる。又、下限値を超えると正レンズのレンズ面の曲率がきつくなりすぎ、加工が困難になったり、製造敏感度が高くなりすぎ好ましくない。
条件式(8)は第1レンズ群L1内をテレフォトタイプにするために必要な第1レンズ群L1中の物体側の正レンズ群の合成屈折力を規定したものである。条件式(9)を満足する負レンズよりも物体側で、正の屈折力を大きくすることで第1レンズ群L1内をより強いテレフォトタイプにしている。
条件式(8)の上限値を超えるとレンズ全長の短縮が十分に行えなくなる。又、下限値を超えると正レンズのレンズ面の曲率がきつくなりすぎ、加工が困難になったり、製造敏感度が高くなりすぎ好ましくない。
尚、更に好ましくは前述した条件式(4)、(6)、(7)、(8)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.12<DF/f<0.39 ……(4a)
0.20<f11/f<0.49 ……(6a)
0.100<fp/f<0.295 ……(7a)
0.100<fpp/f<0.295 ……(8a)
また、各実施例は第1レンズ群L1中に非球面を有している。レンズ全長を短縮していくと色収差の悪化が顕著になってくるが、その色収差を回折光学部等で補正して、更にレンズ全長を短縮していくと、今度は基準波長の収差補正が困難になってくる。
望遠型の撮影レンズでは特に球面収差、コマ収差が多く発生してくる。そこで第1レンズ群L1中に非球面を設けることにより、球面収差、コマ収差などを良好に補正している。もちろん、更なる収差補正を良好に行うためには、非球面を複数用いても構わない。
また、各実施例は、第1、第2の回折光学部DF、DRのいずれかが接合レンズ面中に存在している。接合レンズ面中に回折光学部を有することで環境変化に対して回折光学部を構成する材料の形状や屈折率の変化を低減している。
また、各実施例は、第2レンズ群が負の屈折力を有し、第3レンズ群が負の屈折力を有している。レンズ全長を短縮する際に、光学系全体をより強いテレフォトタイプにする必要があり、特に第3レンズ群L3に負の屈折力を配置してレンズ全長の短縮を容易にしている。
また、各実施例は、第3レンズ群L3中に手ぶれ防止のために光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動可能な防振レンズ群ISを有している。防振レンズ群ISを第3レンズ群L3中に導入することで、防振レンズ群ISの小径化、軽量化を容易にしている。
以下、各実施例の撮影光学系のレンズ構成について説明する。
以下、断りがない限り、各レンズ群及び各レンズは物体側から像側に順に配置されているものとする。
図1に示す実施例1は、正の屈折力の第1レンズ群L1、無限遠物体から至近距離物体へのフォーカスに際して像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2、開口絞りSPと防振レンズ群ISを有する負の屈折力の第3レンズ群L3で構成されている。
第1レンズ群L1は像側に比べ物体側に強い屈折力の面を有する正レンズ、像側に比べ物体側に強い屈折力の面を有する正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズから構成されている。
第1レンズ群L1中の各レンズの物体側の面は非球面形状であり、これによって全長の短縮時に発生する球面収差、コマ収差、像面湾曲等を補正している。
また、第1レンズ群L1中の最も像側の接合レンズの接合面に正の屈折力の第1の回折光学部DFを導入し、全長の短縮時に発生する軸上色収差及び倍率色収差を補正している。
第2レンズ群L2は1枚の負レンズから構成されている。第2フォーカス群L2はフォーカス時の色収差の変動を少なくするために低分散な材料を用いている。
第3レンズ群L3は開口絞りSP、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、防振レンズ群ISを備えている。防振レンズ群ISは正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズより構成されている。
防振レンズ群ISは光軸に対し垂直方向の成分を持つように移動している。これによって光軸に対し垂直方向に結像位置を変移させている。
そして防振レンズ群ISに続く像側に第3Rレンズ群(後方レンズ群)L3Rを備えている。第3Rレンズ群L3Rは1つの非球面形状の面と負の屈折力の第2の回折光学部DRとを有している。
第3Rレンズ群L3Rは具体的に正レンズと像側の面が非球面形状の負レンズとを接合した接合レンズ、正レンズ、物体側の面に負の屈折力の第2の回折光学部DRを有する負レンズ、正レンズより構成されている。
第2の回折光学部DRは第1レンズ群L1で補正しきれない基準波長の収差、倍率色収差等をそれぞれ補正している。
尚、第1の回折光学部DF、第2の回折光学部DRは共に回折効率を向上させるために、光線入射角が小さなレンズ面に導入している。また、色収差は第1の回折光学部DF、第2の回折光学部DRで補正が容易なため、第1レンズ群L1中の正レンズに異常部分分散材料を用いていない。
図3に示す実施例2は、正の屈折力の第1レンズ群L1、無限遠物体から至近距離物体へのフォーカスに際して像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2、開口絞りSPと防振レンズ群ISを有する負の屈折力の第3レンズ群L3で構成されている。
第1レンズ群L1は像側に比べ物体側に強い屈折力の面を有する正レンズ、像側に比べ物体側に強い屈折力の面を有する正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズから構成されている。
第1レンズ群L1中の各レンズの物体側の面は非球面形状であり、これによって全長の短縮時に発生する球面収差、コマ収差、像面湾曲等を補正している。
第2レンズ群L2は1枚の負レンズから構成されている。第2フォーカス群L2はフォーカス時の色収差の変動を少なくするために低分散な材料を用いている。
第3レンズ群L3は開口絞りSP、負レンズと正レンズとを接合し、接合面に正の屈折力の第1の回折光学部DFを有する接合レンズ、防振レンズ群ISを備えている。防振レンズ群ISは正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズより構成されている。
防振レンズ群ISは光軸に対し垂直方向の成分を持つように移動している。これによって光軸に対し垂直方向に結像位置を変移させている。
そして防振レンズ群ISに続く像側に第3Rレンズ群(後方レンズ群)L3Rを備えている。第3Rレンズ群L3Rは1つの非球面形状の面と負の屈折力の第2の回折光学部DRとを有している。
第3Rレンズ群L3Rは具体的に正レンズと像側の面が非球面形状の負レンズとを接合し、接合面に負の屈折力の第2の回折光学部DRが形成された接合レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズより成っている。
第2の回折光学部DRは第1レンズ群L1と第1の回折光学部DFで補正しきれない基準波長の収差、倍率色収差等をそれぞれ補正している。
尚、第1の回折光学部DF、第2の回折光学部DRは共に回折効率を向上させるために、光線入射角が小さなレンズ面に導入している。また、色収差は第1の回折光学部DF、第2の回折光学部DRで補正が容易なため、第1レンズ群L1中の正レンズに異常部分分散材料を用いていない。尚、Gは保護ガラスである。
図5に示す実施例3は、正の屈折力の第1レンズ群L1、無限遠物体から至近距離物体へのフォーカスに際して像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2、開口絞りSPと防振レンズ群ISを有する負の屈折力の第3レンズ群L3で構成されている。
第1レンズ群L1は像側に比べ物体側に強い屈折力の面を有する正レンズ、像側に比べ物体側に強い屈折力の面を有する正レンズ、両凹形状の負レンズ、正レンズ、負レンズから構成されている。
第1レンズ群L1中の3枚目の正レンズの物体側の面は非球面形状であり、これによって全長の短縮時に発生する球面収差、コマ収差、像面湾曲等を補正している。
第2レンズ群L2は正レンズと負レンズとを接合した接合レンズから構成されている。これにより、第2フォーカス群L2はフォーカス時の色収差の変動を少なくしている。
第3レンズ群L3は正レンズと負レンズとを接合し、接合面に正の屈折力の第1の回折光学部DFを形成した接合レンズ、開口絞りSP、物体側の面が非球面形状の負レンズと正レンズとを接合レンズ、防振レンズ群ISを備えている。防振レンズ群ISは正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズより構成されている。
防振レンズ群ISは光軸に対し垂直方向の成分を持つように移動している。これによって光軸に対し垂直方向に結像位置を変移させている。
そして防振レンズ群ISに続く像側に第3Rレンズ群(後方レンズ群)L3Rを備えている。第3Rレンズ群L3Rは正レンズと負レンズとを接合し、接合面に負の屈折力の第2の回折光学部DRを形成した接合レンズ、正レンズから構成されている。
第2の回折光学部DRは第1レンズ群L1と第1の回折光学部DFで補正しきれない基準波長の収差、倍率色収差等をそれぞれ補正している。
尚、第1の回折光学部DF、第2の回折光学部DRは共に回折効率を向上させるために、光線入射角が小さなレンズ面に導入している。また、色収差は第1の回折光学部DF、第2の回折光学部DRで補正が容易なため、第1レンズ群L1中の正レンズに異常部分分散材料を用いていない。尚、Ga、Gbは保護ガラスである。
次に本発明の数値実施例を示す。
数値実施例において画角は撮影全画角の半分を示し、単位は度である。BFはバックフォーカスである。
数値実施例においてiは物体側からの順番を示し、riは物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、diは第i番目のレンズ厚または空気間隔、ndiとνdiは第i番目のレンズの材質の屈折率とアッベ数である。また、非球面形状はレンズ面の中心部の曲率半径をRとし、光軸方向をX軸とし、光軸と垂直方向をY軸とし、非球面係数をAi(i=1,2,3…)としたとき、
X= (1/R)Y
1+{1―(K+1)(Y/R)1/2
+A4Y+A6Y+A8Y+A10Y10+・・・
であらわされるものとする。
また、回折面の位相形状φは、光軸に対して垂直方向の高さをh、回折光の回折次数をm、設計波長をλ0、位相係数をAi(i=1,2,3…)としたとき、
φ(h,m)={2π/(mλ0)}(A2Y+A4Y+A6Y+・・・)
であらわされるものとする。各実施例において、回折光の回折次数mは1であり、設計波長λ0はd線の波長(587.56nm)である。
但し、回折次数mは1に限定されるものではなく、回折格子ピッチを大きくして製造上有利にするために回折次数を2としてももちろん構わない。
各数値実施例の屈折力のない物体側又は/及び像側の2つの面は設計上用いたガラスブロックの面(ダミー面)である。
表1に上述した各条件式と数値実施例の関係を示す。
数値実施例 1

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 73.112 21.00 1.58913 61.2
2 -1322.126 4.60
3* 83.168 14.00 1.48749 70.2
4 -533.207 3.30 1.72047 34.7
5 180.994 11.00
6* 106.927 2.90 1.81600 46.6
7(回折) 33.000 12.00 1.48749 70.2
8 739.292 14.16
9 381.494 1.80 1.43387 95.1
10 43.029 15.0
11(絞り) ∞ 4.00
12 -3988.324 1.30 1.80518 25.4
13 36.825 4.70 1.51633 64.1
14 -52.605 2.30
15 158.812 3.30 1.75520 27.5
16 -46.914 1.30 1.80400 46.6
17 45.824 2.34
18 -500.040 1.30 1.80400 46.6
19 44.609 3.60
20 58.353 7.20 1.69895 30.1
21 -18.450 1.40 1.80400 46.6
22* 533.051 0.44
23 70.721 6.70 1.48749 70.2
24 -22.556 0.51
25(回折) -23.676 2.00 1.75500 52.3
26 274.950 0.50
27 150.614 4.46 1.51742 52.4
28 -44.409 0.50
29 ∞ 2.20 1.51633 64.1
30 ∞

非球面データ
第1面
K =-3.80170e-001 A 4= 3.64106e-008 A 6=-5.55794e-012
A8=-1.88086e-015 A10=-5.88570e-019

第3面
K =-1.96674e-001 A 4=-1.79459e-007 A 6=-1.31934e-011
A8=-2.41010e-015 A10= 7.40210e-018

第6面
K =-8.22364e-001 A 4= 1.37371e-007 A 6=-1.49825e-011
A8= 5.39419e-014 A10=-2.72334e-017

第7面(回折面)
A 2=-1.64314e-004 A 4=-3.22250e-008 A 6=-5.48933e-011
A 8= 3.44011e-014

第22面
K = 1.20870e+003 A 4=-1.46184e-006 A 6= 8.71861e-010
A8=-2.13699e-011 A10=-1.15137e-014

第25面(回折面)
A 2= 4.19026e-004 A 4=-3.40226e-007 A 6= 1.02290e-009
A 8= 3.19058e-012

各種データ
焦点距離 391.33
Fナンバー 4.12
画角 3.16
像高 21.64
レンズ全長 203.90
BF 54.09

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 110.19
2 9 -111.56
3 11 -67.00
数値実施例 2

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 67.947 21.00 1.58913 61.2
2 -1067.199 4.60
3* 71.393 14.00 1.48749 70.2
4 -466.131 3.30 1.72047 34.7
5 146.322 11.00
6* 101.383 2.90 1.81600 46.6
7 28.613 12.00 1.48749 70.2
8 380.496 9.70
9 528.470 1.80 1.43387 95.1
10 39.257 15.00
11(絞り) ∞ 4.00
12 -686.669 1.30 1.80518 25.4
13(回折) 38.028 4.70 1.51633 64.1
14 -55.023 2.30
15 152.739 3.30 1.75520 27.5
16 -49.340 1.30 1.80400 46.6
17 57.702 2.34
18 -549.003 1.30 1.80400 46.6
19 41.800 2.30

20 57.991 7.20 1.69895 30.1
21(回折) -18.905 1.40 1.80400 46.6
22* 240.571 0.44
23 70.446 6.70 1.48749 70.2
24 -22.980 0.51
25 -26.601 2.00 1.75500 52.3
26 191.959 0.50
27 123.635 4.46 1.51742 52.4
28 -46.077 0.50
29 ∞ 2.20 1.51633 64.1
30 ∞

非球面データ
第1面
K =-4.31708e-001 A 4= 8.93092e-008 A 6=-2.67420e-012
A8=-1.95411e-015 A10=-5.81349e-019

第3面
K =-8.27850e-003 A 4=-2.97583e-007 A 6=-2.45283e-011
A8=-1.68847e-014 A10= 6.99477e-018

第6面
K =-6.97213e-001 A 4= 1.93364e-007 A 6=-9.66874e-011
A8= 2.35983e-013 A10=-8.78071e-017

第13面(回折面)
A 2=-1.55696e-003 A 4=-7.32191e-007 A 6= 2.29613e-009
A 8=-3.95691e-012

第21面(回折面)
A 2= 1.84875e-003 A 4= 9.82265e-007 A 6= 5.29582e-009
A 8=-2.58681e-011

第22面
K = 1.47785e+002 A 4=-7.35246e-007 A 6= 2.56212e-009
A8=-9.02985e-012 A10= 5.00606e-014


各種データ
焦点距離 391.05
Fナンバー 4.12
画角 3.17
像高 21.64
レンズ全長 202.24
BF 56.89

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 110.19
2 9 -97.50
3 11 -79.46

数値実施例 3

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ 4.50 1.51633 64.1
2 ∞ 0.90
3 82.026 24.00 1.48749 70.2
4 -413.894 6.00
5 82.265 14.00 1.48749 70.2
6 903.282 3.66
7 -248.995 3.60 1.80440 39.6
8 79.040 0.14
9* 64.844 12.00 1.48749 70.2
10 -434.201 0.15
11 63.210 5.31 1.48749 70.2
12 45.003 14.00
13 216.033 4.60 1.80518 25.4
14 -380.150 2.20 1.83481 42.7
15 69.841 13.00
16 102.144 4.00 1.48749 70.2
17(回折) -203.882 2.00 1.48749 70.2
18 106.131 5.00
19(絞り) ∞ 5.00
20* 101.535 1.80 1.84666 23.9
21 49.835 7.20 1.71999 50.2
22 610.231 0.95
23 177.537 4.25 1.84666 23.9
24 -63.837 1.65 1.60311 60.6
25 139.970 5.52
26 -101.115 1.60 1.77250 49.6
27 51.973 2.82
28 132.984 9.30 1.71999 50.2
29(回折) -23.853 1.80 1.83400 37.2
30 -135.449 0.50
31 140.666 4.50 1.69680 55.5
32 570.782 2.00
33 ∞ 2.00 1.51633 64.1
34 ∞

非球面データ
第9面
K = 3.04820e-001 A 4=-5.22383e-007 A 6=-2.26290e-011
A8=-8.15349e-014 A10= 2.65413e-017

第17面(回折面)
A 2=-3.57714e-004

第20面
K =-1.19549e+000 A 4= 1.17473e-006 A 6=-1.53315e-009
A8= 6.12386e-012 A10=-7.90439e-015

第29面(回折面)
A 2= 5.61458e-004

各種データ
焦点距離 293.27
Fナンバー 2.91
画角 4.22
像高 21.64
レンズ全長 230.16
BF 60.21

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 145.46
2 13 -122.40
3 16 -1076.00
次に、本発明の撮影光学系を用いた一眼レフカメラシステムの実施例を図7を用いて説明する。
図7において、10は一眼レフカメラ本体、11は本発明による撮影光学系を搭載した交換レンズである。
12は交換レンズ11を通して得られる被写体像を記録するフィルムや撮像素子等の記録手段、13は交換レンズ11からの被写体像を観察するファインダー光学系である。14は交換レンズ11からの被写体像を受光する記録手段12とファインダー光学系13に切替えて伝送するための回動するクイックリターンミラーである。
ファインダーで被写体像を観察する場合は、クイックリターンミラー14を介してピント板15に結像した被写体像をペンタプリズム16で正立像としたのち、接眼光学系17で拡大して観察する。
撮影時にはクイックリターンミラー14が矢印方向に回動して被写体像は記録手段12に結像して記録される。18はサブミラー、19は焦点検出装置である。
このように本発明の撮影光学系を一眼レフカメラ交換レンズ等の撮像装置に適用することにより、高い光学性能を有した撮像装置が実現できる。
尚、本発明はクイックリターンミラーのないSLR(Single Lens Reflex)カメラにも同様に適用することができる。
以上のように各実施例によれば、回折光学部を光学系中の適切の位置に設定することにより、回折光学部の形成を容易にし、色収差が小さく良好なる光学性能を有した撮影光学系及びそれを用いた撮像装置が得られる。
本発明の数値実施例1のレンズ断面図 本発明の数値実施例1の無限遠物体と近距離物体における収差図 本発明の数値実施例2のレンズ断面図 本発明の数値実施例2の無限遠物体と近距離物体における収差図 本発明の数値実施例3のレンズ断面図 本発明の数値実施例3の無限遠物体と近距離物体における収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L3R 第3Rレンズ群(後方レンズ群)
SP 開口絞り
IS 防振レンズ群
IP 像面
* 非球面
DF 本発明に記載の第1の回折光学部
DR 本発明に記載の第2の回折光学部
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面

Claims (14)

  1. 物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFR、前記第1の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφFとするとき、
    −20<1/(φR・DFR)<−5
    5<1/(φF・DFR)<50
    なる条件式を満足することを特徴とする撮影光学系。
  2. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、全系の焦点距離をfとするとき、
    0.10<f1/f<0.51
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項に記載の撮影光学系。
  3. 最も物体側の第1面から前記第1の回折光学部までの光軸上の距離をDF、全系の焦点距離をfとするとき、
    0.1<DF/f<0.4
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影光学系。
  4. 前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に、物体側の面が凸形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側の面が凸形状の正の屈折力の第2レンズを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影光学系。
  5. 前記第1レンズ群の最も物体側に位置する正レンズの焦点距離をf11、全系の焦点距離をfとするとき、
    0.1<f11/f<0.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影光学系。
  6. 前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離をfp、全系の焦点距離をfとするとき、
    0.05<fp/f<0.30
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項に記載の撮影光学系。
  7. 焦点距離の絶対値が全系の焦点距離の絶対値よりも小さい負レンズのうち、最も物体側に位置する負レンズの物体側に配置されているレンズの合成焦点距離をfpp、全系の焦点距離をfとするとき、
    0.05<fpp/f<0.30
    なる条件式を満足することを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影光学系。
  8. 前記第3レンズ群は、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して、光軸に対して垂直方向に像位置を変化させるレンズ群を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影光学系。
  9. 前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズより成り、前記第2レンズ群は1枚の負レンズより成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して光軸と垂直方向に像位置を変化させる防振レンズ群、複数のレンズを含む後方レンズ群より成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影光学系。
  10. 前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズより成り、前記第2レンズ群は、正レンズと負レンズとの接合レンズより成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して光軸に対して垂直方向に像位置を変化させる防振レンズ群、複数のレンズを含む後方レンズ群より成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮影光学系。
  11. 物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第3レンズ群は、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して、光軸に対して垂直方向に像位置を変化させるレンズ群を有し、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFRとするとき、
    −20<1/(φR・DFR)<−5
    なる条件式を満足することを特徴とする撮影光学系。
  12. 物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズより成り、前記第2レンズ群は1枚の負レンズより成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して光軸と垂直方向に像位置を変化させる防振レンズ群、複数のレンズを含む後方レンズ群より成り、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFRとするとき、
    −20<1/(φR・DFR)<−5
    なる条件式を満足することを特徴とする撮影光学系。
  13. 物体側から像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、フォーカスの際に移動する負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズより成り、前記第2レンズ群は、正レンズと負レンズとの接合レンズより成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動して光軸に対して垂直方向に像位置を変化させる防振レンズ群、複数のレンズを含む後方レンズ群より成り、いずれかのレンズ群は、正の屈折力の第1の回折光学部を有し、前記第3レンズ群は、負の屈折力の第2の回折光学部を有し、前記第2の回折光学部は前記第1の回折光学部よりも像側に配置されており、前記第2の回折光学部の回折面の回折作用に基づく屈折力をφR、前記第1の回折光学部と前記第2の回折光学部の光軸上の距離をDFRとするとき、
    −20<1/(φR・DFR)<−5
    なる条件式を満足することを特徴とする撮影光学系。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項の撮影光学系と、該撮影光学系によって形成された像を受光する固体撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
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