JP5211078B2 - シクロプロピル縮合インドロベンズアゼピンhcvns5b阻害剤 - Google Patents

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Description

(背景技術)
C型肝炎ウイルス(HCV)は重大なヒトでの病原体であり、全世界で推定170,000,000人が感染しており、ヒト免疫不全ウイルス1型の感染者数のおおよそ5倍である。これらのHCV感染者の相当な割合は、重篤な進行性肝疾患、例えば肝硬変および肝細胞癌へと進行する(Lauer, G. M.; Walker, B. D. N. Engl. J. Med. 2001, 345, 41-52)。
HCVはプラス鎖RNAウイルスである。推定されるアミノ酸配列の比較および5’−非翻訳領域における広範囲な類似性に基づき、HCVはフラビウイルス科ファミリーにおける分離した属として分類されている。フラビウイルス科ファミリーのすべてのメンバーは、単一の中断されていない翻訳領域の翻訳を介してすべて公知のウイルス特異的タンパク質をコードするプラス鎖RNAゲノムを含むビリオンを包んでいる。
HCVゲノムのいたるところで、ヌクレオチドおよびコードされたアミノ酸配列中にかなりの不均一性が見つかっている。少なくとも6つの主要な遺伝子型が特徴付けられており、50以上のサブタイプが記述されている。HCVの主要な遺伝子型は国際分類において異なり、HCVの遺伝子の不均一性の臨床上の意義は、病原における遺伝子型の可能な効果および治療の非常に多くの研究にもかかわらず、わかりにくいままである。
一本鎖のHCV RNAゲノムは、長さが約9500ヌクレオチドであり、約3000アミノ酸の単一の長鎖ポリタンパク質をコードする単一の読み取り枠(ORF)を有する。感染細胞において、このポリタンパク質は、細胞のおよびウイルスのプロテアーゼによって、多様な部位で開裂し、構造的なおよび非構造的な(NS)タンパク質を産生する。HCVの場合、成熟した非構造的なタンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5B)の生成は、2つのウイルスのプロテアーゼによってもたらされる。第1のプロテアーゼはメタロプロテアーゼであると信じられており、NS2−NS3接合部で開裂し;第2のプロテアーゼはNS3のN末端領域(NS3プロテアーゼとして本明細書ではまた言及される)内に含まれるセリンプロテアーゼであり、すべての後に続くNS3の下流の開裂を、シス(NS3−NS4A開裂部位)、およびトランス(残るNS4A−NS4B、NS4B−NS5A、NS5A−NS5B部位)の両方において媒介する。NS4Aタンパク質は、多様な機能を供給するために現れ、NS3プロテアーゼの補因子として作用し、NS3および他のウイルスのレプリカーゼ構成成分の膜局在化に可能な補助を行う。NS4AとのNS3タンパク質の複合体の形成は、プロセシングイベントに必要と思われ、すべての部位においてタンパク質分解の効率を高める。NS3タンパク質はまた、ヌクレオシドトリホスファターゼおよびRNAヘリカーゼ活性を示す。NS5B(HCV ポリメラーゼとして本明細書ではまた言及される)は、HCVの複製に含まれるRNA依存性RNAポリメラーゼである。HCV NS5Bタンパク質は、「Structural Analysis of the Hepatitis C Virus RNA Polymerase in Complex with Ribonucleotides」(Bressanelli; S. et al., Journal of Virology 2002, 3482-3492; および Defrancesco and Rice, Clinics in Liver Disease 2003, 7, 211-242)に記載されている。
現在、最も効果的なHCV療法はα型インターフェロンとリバビリンとの併用が用いられ、40%の患者で持続性の効力がもたらされている(Poynard, T. et al. Lancet 1998, 352, 1426-1432)。最近の臨床結果では、ペグ化α型インターフェロンが 、単剤療法としての未修飾のα型インターフェロンよりも優れることを示している(Zeuzem, S. et al. N. Engl. J. Med. 2000, 343, 1666-1672)。しかしながら、ペグ化α型インターフェロンとリバビリンの併用を含む実験的な治療投与計画をもってでさえ、患者の実質的な分画はウイルスの負荷における持続的な減少を有さない。このように、HCV感染の治療のための効果的な治療剤を開発するのに、明確かつ重要な必要性がある。
HCV NS5B阻害剤が開示されている。WO 2006/046039;WO 2006/046030;WO 2006/029912;WO 2005/080399;WO 2005080399;WO 2005014543;WO 200307945;WO 2003010140;WO 2003010141;WO 200204425;WO 200147883;Harper, S. A. et al. J. Med. Chem. 2005, 48, 4547;およびHarper, S. A. et al. J. Med. Chem. 2005, 48, 1314、並びにその中で引用される文献を参照せよ。
(発明の説明)
本発明には、式Iの化合物、その医薬的に許容される塩、組成物、およびこれらの化合物を用いた治療方法が含まれる。
本発明の一つの態様は、式I:
Figure 0005211078

[式中、
1は、CO25またはCONR67であり;
2は、ヒドロキシ、アルコキシ、ベンジルオキシ、NR89、または
Figure 0005211078
であり;
3は、水素、ハロ、アルキル、アルケニル、ヒドロキシ、ベンジルオキシ、またはアルコキシであり;
4は、C5-7シクロアルキルであり;
5は、水素またはアルキルであり;
6は、水素、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、またはSO210であり;
7は、水素、アルキル、またはシクロアルキルであり;あるいは
NR67は一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−(アルキル)ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルとなり;
8は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(CO25)アルキル、または(CON(R5)(R5))アルキルであり;
9は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(CO25)アルキル、または(CON(R5)(R5))アルキルであり;あるいは
NR89は一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルとなり、かつ、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−(アルキル)ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、およびピリジニルから選択される0〜2個の置換基で置換されており;並びに
10は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、フェニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ベンジルアミノ、または(ベンジル)(アルキル)アミノであり;あるいは
10は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであり、かつ、ハロおよびアルキルから選択される0〜2個の置換基で置換されている]
の化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
本発明の別の態様は、式I:
Figure 0005211078

[式中、
1は、CO25またはCONR67であり;
2は、ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR89であり;
3は、水素、ハロ、アルキル、アルケニル、ヒドロキシ、ベンジルオキシ、またはアルコキシであり;
4は、C5-7シクロアルキルであり;
5は、水素またはアルキルであり;
6は、水素、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、またはSO210であり;
7は、水素、アルキル、またはシクロアルキルであり;
8は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(CO25)アルキル、または(CON(R5)(R5))アルキルであり;
9は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(CO25)アルキル、または(CON(R5)(R5))アルキルであり;あるいは
NR89は一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルとなり、かつ、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−(アルキル)ピペラジニル、モルホリニル、およびチオモルホリニルから選択される0〜2個の置換基で置換されており;並びに
10は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノであり;あるいは
10は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであり、かつ、ハロおよびアルキルから選択される0〜2個の置換基で置換されている]
の化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
本発明の別の態様は、式I:
Figure 0005211078

[式中、
1は、CO25またはCONR67であり;
2は、ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR89であり;
3は、水素、ハロ、アルキル、またはアルコキシであり;
4は、C5-7シクロアルキルであり;
5は、水素またはアルキルであり;
6は、水素、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、またはSO210であり;
7は、水素、アルキル、またはシクロアルキルであり;
8は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、またはジアルキルアミノアルキルであり;
9は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、またはジアルキルアミノアルキルであり;あるいは
NR89は一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルとなり、かつ、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−(アルキル)ピペラジニル、モルホリニル、およびチオモルホリニルから選択される0〜2個の置換基で置換されており;
10は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノであり;あるいは
10は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであり、かつ、ハロおよびアルキルから選択される0〜2個の置換基で置換されている]
の化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
本発明の別の態様は、R1がカルボキシである式Iの化合物である。
本発明の別の態様は、R1がCONR67であり、R6がSO210であり、およびR7が水素である式Iの化合物である。
本発明の別の態様は、R2がNR89である式Iの化合物である。
本発明の別の態様は、R3が水素である式Iの化合物である。
本発明の別の態様は、R3が、ハロ、アルキル、またはアルコキシである式Iの化合物である。
本発明の別の態様は、R4がシクロヘキシルである式Iの化合物である。
本発明の別の態様は、R10がジアルキルアミノである式Iの化合物である。
本発明の別の態様は、R10が、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、またはチオモルホリニルであり、かつ、ハロおよびアルキルから選択される0〜2個の置換基で置換されている式Iの化合物である。
いずれの可変記号(variable)、例えば、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10のいずれの範囲も、いずれの他の可変記号の範囲と独立して用いられてもよい。
特に断りがなければ、これらの用語は以下の意味を有する。「アルキル」とは、1〜6個の炭素で構成される直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味する。「アルケニル」とは、少なくとも一つの二重結合を有しており、2〜6個の炭素で構成される直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味する。「シクロアルキル」とは、3〜7個の炭素で構成される単環式環化合物を意味する。「ヒドロキシアルキル」、「アルコキシ」および置換アルキル部位を有する他の用語には、アルキル部位に1から6個の炭素原子を含む直鎖および分枝鎖の異性体が含まれる。「ハロアルキル」および「ハロアルコキシ」には、モノハロ置換アルキルからペルハロ置換アルキルまでのすべてのハロゲン化異性体が含まれる。「アリール」には、炭素環およびヘテロ環芳香族置換基が含まれる。括弧でくくられた用語(Parenthetic term)、および複数の括弧でくくられた用語(multiparenthetic term)は、当業者に対して結合関係を明確化するように意図されている。例えば、((R)アルキル)のような用語は、置換基Rでさらに置換されたアルキル置換基を意味する。
いくつかの化合物の構造を生成するのに用いられるソフトウェアの人為的な産物(artifact)として、化合物の中には、水素、特にヘテロ原子に結合した水素が欠けているものもある。水素が化合物の一部であることを当業者が当然に理解する場合、省略された水素を含むように明細書を読むべきである。
本発明は、該化合物の全ての医薬的に許容し得る塩形態を含む。医薬的に許容し得る塩とは、対イオンが該化合物の生理学的な活性または毒性に有意に寄与せず、例えば薬理学的な等価物として機能する塩である。これらの塩は、商業的に入手可能な試薬を使用する通常の有機学的な技術に従って製造することができる。アニオン性塩形態は、酢酸塩、アシストラート(acistrate)、ベシル酸塩、臭化物塩、塩化物塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルクロン酸塩(glucouronate)、臭化水素塩、塩酸塩、ヨウ化水素塩、ヨウ化物塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシレート、硝酸塩、パモ酸塩、リン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、トシレート、およびキシノフォエート(xinofoate)を含む。カチオン性塩形態は、アンモニウム、アルミニウム、ベンザチン、ビスマス、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、リチウム、マグネシウム、メグルミン、4−フェニルシクロヘキシルアミン、ピペラジン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン(tromethamine)および亜鉛の塩を含む。
本発明の化合物の中には、不斉炭素原子(例えば、以下の化合物を参照せよ)を有するものもある。本発明には、エナンチオマーおよびジアステレオマー、並びにラセミ体のような立体異性体の混合物を含むすべての立体異性体が含まれる。いくつかの立体異性体は、当該技術分野で公知の方法を用いて生成され得る。化合物および関連中間体の立体異性体の混合物は、当該技術分野で一般に知られている方法に従って個々の異性体に分離され得る。以下のスキームおよび表中、分子構造の描写におけるくさび(wedge)またはハッシュ(hash)の使用は、相対立体化学を示すことのみが意図され、絶対立体化学的な帰属(assignment)を意味するものと解釈されるべきではない。
Figure 0005211078
合成方法
式Iの化合物は、当該技術分野で公知の方法、例えば下記のものによって生成されうる。いくつかの試薬および中間体は、当該技術分野で公知である。他の試薬および中間体は、容易に入手可能な物質を用いて、当該技術分野で公知の方法によって生成されうる。式Iの化合物の合成を記載するために用いられる変数(記号)は、生成方法を説明するためにのみ意図され、特許請求の範囲において、または明細書の他の節において用いられる記号(変数)と混同すべきでない。
反応式の中で用いられる略語は、一般に当該技術分野で用いられる慣例に従う。いくつかの例は以下のとおりである。
THF:テトラヒドロフラン;
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;
RCM:閉環メタセシス;
Boc:tert−ブトキシカルボニル;
TFA:トリフルオロ酢酸;
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド;
PPh3:トリフェニルホスフィン;
OAc:アセテート;
Me:メチル;
COD(またはcod):1,5−シクロオクタジエン;
dtbpy:4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ビピリジン;
dba:ジベンジリデンアセトン;
Xantphos:4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンチン;
aq:水の;
EtOH:エタノール;
MeOH:メタノール;
TBTU:2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸塩;
DMSO:ジメチルスルホキシド;
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩;
EEDQ:2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン;
WSC:1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩;
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン;
n−Bu:n−ブチル;
BEMP:2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルペル ヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリン、ポリマー結合;
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;および
TEA:トリエチルアミン。
式Iの化合物の合成に有用なジエステル中間体の中には、スキーム1で示した一般的な方法を用いて製造されうるものもある。
スキーム1
Figure 0005211078
1H−インドール−6−カルボン酸のシクロヘキサノンとの縮合によって、3−シクロヘキセニル−1H−インドール−6−カルボン酸が製造されうる。このインドールエステルを連続的な還元およびエステル化に付して、3−シクロヘキサニル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルを得てもよい。
あるいは、最初に、例えばジアゾメタンのエーテル溶液を用いて、1H−インドール−6−カルボン酸のエステル化を行い、続いてシクロヘキサノンと逐次縮合(sequential condensation)を行い、続いて還元することを特徴とする2段階の手順で、3−シクロヘキサニル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルを製造してもよい。
生じたインドールエステルを三臭化ピリジニウムのTHFおよびクロロホルム混合溶液で処理することによって、2−ブロモ−3−シクロヘキサニル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルを得てもよい。この中間体を、様々なカップリング、例えば適当なパラジウム触媒を用いた2−ホルミル−フェニルボロン酸とのカップリングに用いて、示されている芳香族アルデヒド中間体を製造してもよい。この化合物群のNMR分析によって、アリールアルデヒド類が、下記の関連する閉環ヘミアミナール類との平衡状態で存在するのが時々観測されることが示された。
Figure 0005211078
次いで連続したマイケルおよびホーナー・エモンズ(Horner Emmons)反応を通して、例えば炭酸セシウムのDMF溶液の影響下、これらの中間体を2−(ジメトキシホスホリル)アクリル酸メチルで処理することによって、インドロベンズアゼピンジエステル中間体に変換してもよい。
生じたジエステル中間体を、例えばスキーム2に示されるシクロプロピル誘導体に変換してもよい。
スキーム2
Figure 0005211078
DMSO中、強塩基性条件下で、当該技術分野で知られている方法、例えば該インドロベンズアゼピンジエステル中間体をトリメチルスルホキソニウムアイオダイドで処理することによって、縮合シクロプロピルジエステル誘導体を製造してもよい。これらの化合物における脂肪族エステル部分を、水酸化テトラ−n−ブチルアンモニウムのメタノール溶液を用いて選択的に加水分解し、その後、生じたモノ酸を幅広く選択した一級および二級アミンと縮合させて、上記のスキームで示したカルボキシアミド類を得てもよい。これらの中間体を別の加水分解反応に付して、8−シクロヘキシル−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸を得てもよい。また、これらの化合物を、適当なスルホニル尿素類との別のカップリング反応における中間体として用いて、アシルスルホニル尿素化合物を製造してもよい。
別法において、最初にインドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボキレート中間体を塩基触媒による選択的加水分解反応に付すことによって、混合した酸−エステル化合物群の製造をもたらしうる(スキーム3を参照せよ)。その後のアミン類とのカップリングによって、カルボキシアミドを製造してもよい。これらの中間体をシクロプロパン化、例えば塩基性条件下、トリメチルスルホキソニウムアイオダイドで処理することによって、シクロプロピル環縮合誘導体を製造してもよい。その後の残存するエステル部分の加水分解によって、式Iのカルボン酸化合物を製造してもよい。これらの化合物は、その対応のアシルスルホニル尿素誘導体に変換されうる。
スキーム3
Figure 0005211078
さらなる実施例を製造するのに用いられうる別法をスキーム4に示す。
スキーム4
Figure 0005211078
例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンの無水THF溶液と一緒に1,1’−カルボニルジイミダゾールを用いて、2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸(スキーム1)を様々なスルホニル尿素と縮合させてもよい。生じたアシルスルファミド類を、鈴木カップリング条件を用いて、公知のカップリング反応に付し、例えば多様な2−ホルミルボロン酸類またはエステル類とカップリングさせることによって、示された型の環状ヘミアミナール中間体を得てもよい。その後、先に記載した反応の手順を用いて、これらの化合物をインドロベンズアゼピン誘導体に変換してもよい。当該技術分野で知られている方法、例えばDMSO中、強塩基性条件下、インドロベンズアゼピンエステル類をトリメチルスルホキソニウムアイオダイドで処理することによって、関連する縮合シクロプロピルエステル誘導体を製造してもよい。生じた縮合シクロプロパン類において残存する脂肪族エステル部分を加水分解し、例えば、O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸塩およびジイソプロピルエチルアミンのDMSO溶液を用いて、生成物の酸を多様なアミン類と縮合させて、実施例のシクロプロピルカルボキシアミド類を得てもよい。
いくつかのさらなる化合物の合成に有用な中間体には、スキーム5に示される(+/−)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(メトキシカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,tert−ブチルエステルの製造が含まれる。
スキーム5
Figure 0005211078
この方法には、示されているインドールメチルエステルの塩基触媒による加水分解を行い、続いて、それを塩化チオニルおよびカリウムターシャリーブトキシドと反応させるか、または炭酸銀および臭化ターシャリーブチルでアルキル化することが含まれる。生じた化合物を、先に概説したものに類似する化学を用いて変換して、スキーム5に示される混合エステルインドロベンズアゼピン類を得てもよい。
生じた(+/−)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(メトキシカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,tert−ブチルエステルは、スキーム6に示されるアシルスルファミドおよびアシルスルホンアミド化合物の製造に用いられうる別法に有用でありうる。
スキーム6
Figure 0005211078
中間体t−ブチルエステルインドロベンズアゼピンのシクロプロパン化、およびその後のt−ブチルエステル基の開裂によって、関連するインドール酸を製造してもよく、それを多様なスルホンアミド類およびスルホニル尿素類にカップリングさせてもよい。その後の残存するエステル部分の加水分解によって、関連する架橋した酸を得て、それを、例えば、O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸塩およびジイソプロピルエチルアミンのDMSO溶液を用いて、多様なアミンとカップリングさせて、さらなるカルボキシアミド類の実施例を得てもよい。
議論した化合物の中には、立体異性体の混合物として存在するものもある。本発明には、該化合物のすべての立体異性体が含まれる。立体異性体の混合物を単離および分離する方法は、当該技術分野で周知である。一つの方法を以下に示し、それにはスキーム7に示されるジアステレオマーのアミド類の合成が含まれる。ジアステレオマーのエステル類もまた製造されうる。
スキーム7
Figure 0005211078
ジアステレオマーのアミド類の中には、逆相HPLCを用いて分離されて、光学活性カルボキシアミド類を与えるものもありうる。続いて、これらの化合物を加水分解し、生じた光学活性酸を、例えば、O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸塩およびジイソプロピルエチルアミンのDMSO溶液を用いて、多様なアミン類にカップリングさせて、スキーム8に示される光学活性な実施例のさらなる実施例を得てもよい。
スキーム8
Figure 0005211078
他の標準的な酸アミンカップリング法を用いて、光学活性カルボキシアミド類を得てもよい。
縮合ベンズアゼピンヘテロ環化合物のアリール部分の官能基におけるバリエーションは、例えばインドールブロミド中間体とのカップリング相手として様々なボロン酸類を用いることによって、スキーム1に示されるように遂行されうる。あるいは、これらの中間体のアリール部分における適当に保護した反応性官能基を脱保護してもよく、次いで当該技術分野で知られている方法を用いて誘導体化してもよく、その実施例のいくつかはスキーム9に示される。
スキーム9
Figure 0005211078
別のバリエーションにおいて、上記のスキームに示される中間体フェノール類をトリフレート誘導体に変換してもよく、それを使用して、多様なカップリング反応を用いて、さらにアリール官能基化した実施例を製造してもよく、そのいくつかはスキーム10で概説される。
スキーム10
Figure 0005211078
スキーム10に示される実施例の場合において、生成物のエステル類を加水分解し、続いて多様なスルホニル尿素類とカップリングさせて、先に記載したさらなるアシルスルファミドの実施例を得てもよい。
生物学的方法
以下のHCV RdRpアッセイで決定されるように、式Iの化合物は、HCV NS5Bに対して活性を示した。
HCV NS5B RdRpのクローニング、発現、および精製
HCVのNS5Bタンパク質をコード化するcDNA、遺伝子型1bは、pET21a発現ベクターにクローン化された。該タンパク質を、溶解性を高めるために18アミノ酸C末端切断で発現した。大腸菌コンピテント細胞株BL21(DE3)を、該タンパク質の発現に用いた。培養物が600nmで2.0の光学密度に達するまで、培養物を〜4時間37℃で育成させた。該培養物を20℃に冷却し、1mM IPTGで誘導した。新たなアンピシリンを50μg/mlの最終濃度まで加え、細胞を終夜20℃で育成した。
細胞ペレット(3L)を精製のために溶解し、精NS5Bを得た(15〜24mg)。該溶解バッファーは、20mM トリス−HCl、pH 7.4、500 mM NaCl、0.5% トリトン X−100、1mM DTT、1mM EDTA、20%グリセロール、0.5 mg/ml リゾチーム、10 mM MgCl2、15μg/mlデオキシリボヌクレアーゼI、およびコンプリートTM プロテアーゼ阻害剤錠(ロッシュ社)からなる。溶解バッファーの添加後、凍結した細胞ペレットを組織ホモジナイザーを用いて再懸濁した。サンプルの粘度を落とすために、可溶化液のアリコートをブランソン ソニケーターに付いたマイクロチップを用いて、氷の上で超音波処理した。該超音波処理した可溶化液を1時間4℃で100,000×gで遠心分離し、0.2μmフィルターユニット(コーニング)で濾過した。
該タンパク質を、3つの一連のクロマトグラフィーステップ:ヘパリン セファロースCL−6B、ポリU セファロース4B、およびハイトラップ(Hitrap)SPセファロース(ファルマシア社)を用いて精製した。クロマトグラフィーバッファーは溶解バッファーに一致するが、リゾチーム、デオキシリボヌクレアーゼI、MgCl2またはプロテアーゼ阻害剤を含まず、バッファーのNaCl濃度は、カラム上に該タンパク質を負荷させる必要に応じて調節させた。各カラムは、カラムのタイプにより5−50カラム量からの長さで変化するNaClグラジエントで溶離した。最終クロマトグラフィー工程後、生じた酵素の純度は、SDS−PAGE分析に基づき>90%である。該酵素を等分し、−80℃で保存した。
標準的HCV NS5B RdRp酵素アッセイ
HCV RdRp 遺伝子型1bアッセイを、96ウェルプレート(Costar 3912)中60μLの最終量で走査した。該アッセイバッファーは、20mM Hepes、pH 7.5、2.5mM KCl、2.5mM MgCl2、1mM DTT、1.6 U RNAse阻害剤(Promega N2515)、0.1 mg/ml BSA(Promega R3961)、および2%グリセロールから構成される。すべての化合物はDMSO中に連続的に希釈し(3倍)、アッセイ中のDMSOの最終濃度が2%になるように、更に水に希釈した。HCV RdRp遺伝子型1b酵素を、28nMの最終濃度で使用した。ポリAテンプレートを6nMで使用し、ビオチン標識されたオリゴ−dT12プライマーを180nMの最終濃度で用いた。テンプレートは市販品から入手した(Amersham 27−4110)。ビオチン標識されたプライマーはシグマゲノシス(Sigma Genosys)によって製造された。3H−UTPを0.6μCi(0.29μM、全UTP)で使用した。反応を酵素の添加により開始し、60分間30℃でインキュベートし、SPAビーズ(4μg/μl、Amersham RPNQ 0007)を含む50mM EDTA(25μL)を加えて停止した。プレートは、室温での1時間以上のインキュベート後、パッカード トップ カウント(Packard Top Count)NXTで読み取った。
改良HCV NS5B RdRp酵素アッセイ
改良酵素アッセイは本質的には、以下の点以外標準的な酵素アッセイとして記載されているように実施した。プライマーとビーズをアッセイバッファー中混ぜて、室温で1時間インキュベートして、ビオチン標識されたオリゴdT12プライマーを、ストレプトアビジンで覆われたSPAビーズ上であらかじめ捕獲した。未結合のプライマーは、遠心分離後除去した。プライマー結合ビーズを20mM Hepesバッファー(pH 7.5)中に再懸濁し、20nMプライマーおよび0.67μg/μlビーズの最終濃度でのアッセイに用いた。アッセイにおける添加の順序:酵素(14nM)を希釈した化合物加え、続いてテンプレート(0.2nM)、3H−UTP(0.6μCi、0.29μM)、およびプライマー結合ビーズの混合物を添加して、反応を開始した(示した濃度は最終である)。反応は4時間30℃で続けた。
化合物のIC50値は、7つの異なる[I]を用いて決定した。IC50値は、式:y=A+((B−A)/(1+((C/x)^D)))を用いて、阻害から計算した。
FRETアッセイプレパレーション
HCV FRETスクリーニングアッセイを行うために、96ウェル細胞培養プレートを用いた。FRETペプチド(アナスペック社)(Taliani et al., Anal. Biochem. 1996, 240, 60-67)は、ペプチドの一方の末端付近に蛍光ドナー、EDANS、もう一方の末端付近にアクセプター、DABCYLを含む。該ペプチドの蛍光発光をドナーとアクセプターとの間の分子間共鳴エネルギー転移(RET)でクエンチするが、NS3プロテアーゼが該ペプチドを開裂するため、生成物はRETクエンチングから免れ、ドナーの蛍光ははっきりとなる。アッセイ試薬は以下のようにして調製された。プロメガ(#E153A)から入手した5倍濃縮の細胞ルシフェラーゼ細胞培養溶解試薬をdH2Oで1倍まで希釈し、NaClを加えて最終濃度150mMにし、FRETペプチドを2mMストックから20μM最終濃度に希釈した。
プレートを調製するため、ウミシイタケルシフェラーゼレポーター遺伝子を含めた、または含んでいないHCVレプリコン細胞をトリプシン処理し、カラム3〜12に加えられた滴定された試験化合物と共に96ウェルプレートの各ウェルにのせた[カラム1および2は対照化合物(HCVプロテアーゼ阻害剤)を含み、一番下の列は化合物を含まない細胞を含む]。該プレートを次いで37℃のCO2インキュベーター中に置いた。
アッセイ
上述の試験化合物(FRETアッセイプレパレーション)の添加に続いて、様々な回数でプレートを取り除き、アラマーブルー(Alamar Blue) 溶液(Trek Diagnostics、#00−100)を、細胞毒性の測定のようにウェル毎に加えた。サイトフロアー(Cytoflour)4000装置(PEバイオシステムズ)に読み込み後、次いでプレートをPBSですすぎ、上記のFRETペプチドアッセイ試薬(FRETアッセイプレパレーション)をウェルあたり30μl添加して、FRETアッセイに用いた。該プレートを次いでサイトフロアー(Cytoflour) 4000装置中に置き、340 励起/490 発光、20サイクルで自動モードおよびキネティックモードでのプレート読み取りにセットした。典型的には、読み取り後のエンドポイント分析を用いてのノイズへのシグナルは、少なくとも3倍であった。あるいは、アラマーブルー(Alamar Blue)読み取り後、プレートをPBSですすぎ、フェノールレッドを含まないDMEM(高グルコース)50μlを加え、プレートを次いで、プロメガ(Promega) デュアル−グロ(Dual−Glo)ルシフェラーゼアッセイシステムを用いて、ルシフェラーゼアッセイに用いた。
化合物分析は、相対HCVレプリコン阻害値および相対細胞毒性値の定量で決定した。細胞毒性値を計算するために、対照ウェルからの平均アラマーブルー(Alamar Blue)蛍光シグナルを100%無毒として設定した。各化合物試験ウェルにおける個々のシグナルを次いで平均対照シグナルで割り、100%で掛けて、パーセント細胞毒性を決定した。HCVレプリコン阻害値を計算するために、平均バックグランド値を、アッセイ期間の終わりにHCVプロテアーゼ阻害剤の最高量を含む2つのウェルから得た。これらの数値はnaive Huh−7細胞から得たものと類似した。
バックグランドの数値を次いで、対照ウェルから得られた平均シグナルから差し引き、この数値を100%活性として用いた。各化合物試験ウェルの個々のシグナルを次いで、バックグランド差し引き後の平均した対照値で割り、100%で掛けて、パーセント活性を決定した。プロテアーゼ阻害剤滴定に対するEC50値は、FRETまたはルシフェラーゼ活性における50%減少を引き起こす濃度として計算された。化合物プレートに対して得られる2つの数値、すなわちパーセント細胞毒性およびパーセント活性は、更なる分析に対して興味がある化合物を決定するのに用いられた。
式Iの化合物についての代表的なデータを表1で報告する。
表1
Figure 0005211078
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IC50 A >1μM;B 0.097μM〜1μM;EC50:C >10μM;D 1μM〜10μM;E 1.0μM〜0.02μM;F >0.12μM。プレインキュベーションプロトコールを用いてIC50値を測定した。FRETアッセイを用いてEC50値を測定した。
また、2005年7月14日に出願された米国特許出願11/181,639で開示された化合物が、これらのアッセイにおいて活性を有することが示された(表2参照)。
表2
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医薬組成物および治療方法
式Iの化合物はHCV NS5Bに対して活性を示し、HCVおよびHCV感染の治療に有用でありうる。したがって、本発明の別の態様は、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む組成物である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する化合物を更に含む組成物である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する化合物がインターフェロンである組成物である。本発明の別の態様は、インターフェロンが、インターフェロンα2B、ペグ化インターフェロンα、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンα2A、およびリンパ芽球インターフェロンτから選択される場合である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する化合物がシクロスポリンである組成物である。本発明の別の態様は、シクロスポリンがシクロスポリンAである場合である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する化合物が、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞反応の進行を高める化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン 5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンからなる群より選択される組成物である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する化合物が、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー(HCV entry)、HCVアセンブリ(HCV assembly)、HCVエグレス(HCV egress)、HCV NS5Aタンパク質、IMPDH、およびHCV感染治療用ヌクレオシドアナログから選択されるターゲットの機能を阻害するのに効果がある組成物である。
本発明の別の態様は、式Iの化合物、またはその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される担体、インターフェロンおよびリバビリンを含む組成物である。
本発明の別の態様は、HCVレプリコンを式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩と接触させることを特徴とする、HCVレプリコンの機能を阻害する方法である。
本発明の別の態様は、HCV NS5Bタンパク質を式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩と接触させることを特徴とする、HCV NS5Bタンパク質の機能を阻害する方法である。
本発明の別の態様は、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩の治療上の有効量を患者に投与することを特徴とする、患者におけるHCV感染の治療方法である。別の態様において、本化合物は、HCVレプリコンの機能を阻害するのに有効である。別の態様において、本化合物は、HCV NS5Bタンパク質の機能を阻害するのに有効である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する別の化合物と併用して(前に、後に、または同時に)、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩の治療上の有効量を患者に投与することを特徴とする、患者におけるHCV感染の治療方法である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する他の化合物がインターフェロンである方法である。
本発明の別の態様は、インターフェロンが、インターフェロンα2B、ペグ化インターフェロンα、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンα2A、およびリンパ芽球インターフェロンτから選択される方法である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する他の化合物がシクロスポリンである方法である。
本発明の別の態様は、シクロスポリンがシクロスポリンAである方法である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する他の化合物が、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞反応の進行を高める化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン 5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される方法である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する他の化合物が、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー、HCVアセンブリ、HCVエグレス、HCV NS5Aタンパク質、IMPDH、およびHCV感染治療用ヌクレオシドアナログからなる群より選択されるターゲットの機能を阻害するのに効果がある方法である。
本発明の別の態様は、抗HCV活性を有する他の化合物が、HCV NS5Bタンパク質以外のHCVライフサイクルにおけるターゲットの機能を阻害するのに効果がある方法である。
「治療上有効な」とは、肝炎およびHCV感染症の分野における当業者によって理解されている通り、意味ある患者に利点を供するのに必要とされる剤の量を意味する。
「患者」とは、HCVウイルスによって感染され、そして肝炎およびHCV感染症の分野における当業者によって理解されている通り療法に適当である人を意味する。
「治療」、「療法」、「レジメ」、「HCV感染症」および関連用語は、肝炎およびHCV感染症の分野における当業者によって理解されている通り使用される。
本発明の化合物は通常、式Iの化合物またはその医薬的に許容し得る塩の治療学的に有効な量、および医薬的に許容し得る担体を含む医薬組成物として提供され、そして通常の賦形剤を含み得る。治療学的に有効な量とは、意味ある患者に利点を供するのに必要とされる量である。医薬的に許容し得る担体とは、許容し得る安全性プロファイルを有する慣習的に知られる担体である。組成物は、全ての通常の固体および液体の形態(例えば、カプセル剤、錠剤、トローチ剤、および散剤を含む)、並びに液体懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、および液剤を包含する。組成物は通常の製剤技術を用いて製造され、そして通常の賦形剤(例えば、結合剤および湿潤剤)およびベヒクル(例えば、水およびアルコール)は一般的に、組成物のために使用される。
固体組成物は通常、投与形態で製剤化され、そして用量当たり活性成分の約1〜1000mgを供する組成物が好ましい。ある用量の例としては、1mg、10mg、100mg、250mg、500mg、および1000mgが挙げられる。通常、他の薬剤が、臨床的に使用される該クラスの剤と同様な単位レンジで存在する。典型的には、これは0.25〜1000mg/単位である。
液体組成物は通常、用量単位レンジである。通常、該液体組成物は、1〜100mg/mLの単位用量レンジである。用量の例は、1mg/mL、10mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、および100mg/mLである。通常、他の薬剤は、臨床的に使用されるクラスの剤と同様な単位レンジで存在する。典型的には、これは、1〜100mg/mLである。
本発明は、全ての通常の投与様式を包含し;経口および非経口の方法が好ましい。通常、該投与レジメは、臨床的に使用される他の薬剤と同様である。典型的には、該1日用量は、1日当たり1〜100mg/体重kgである。通常、経口的にはより多くの化合物が必要とされ、そして非経口的にはより少ない。しかしながら、該具体的な用量レジメは、正常な医学的な判断を用いて医師によって決定される。
本発明はまた、該化合物が組み合わせ療法として与えられる方法をも包含する。すなわち、該化合物は、肝炎およびHCV感染症を治療するのに有用な他の剤と組み合わせて(但し、別々にする)使用することができる。これらの併用方法において、式Iの化合物は一般に、他の薬物と組み合わせて毎日、1〜100mg/体重kgの1日用量を与える。該他の剤は通常、治療学的に使用される量で与える。しかしながら、該具体的な投与レジメは、正常な医学的な判断を用いて医師によって決定される。
組成物および方法に適した化合物のいくつかの例を表3に記載する。
表3
Figure 0005211078
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具体的態様の説明
上記のスキームで説明される式Iの化合物は、一般に、0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)を含むメタノール−水のグラジエントを用いたプレパラティブC−18カラムを使用し、流速40mL/分、12分のグラジエントで、XTERRA 30×100mm S5 カラムを用いた島津高速液体プレパラティブクロマトグラフシステムを使用した逆相クロマトグラフィによって精製されうる。Emrys Optimizer パーソナルマイクロ波反応器を、マイクロ波で促進される反応に用いた。分子量および純度は、通常、0.1% TFAのメタノール/H2O溶液のグラジエント[0〜100%を2分間、実行時間3分](流速4mL 分)を使用し、フェノメネックス−ルナ 3.0×50mm S 10 逆相カラムを使用する島津LCMSを用いて測定した。NMRスペクトルは、通常、ブルカー 500または300MHz装置において得た。プレパラティブケイ酸プレートは、シリカゲルGFの1000ミクロン層を有する20×20cmであった。
中間体1
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3−シクロヘキセニル−1H−インドール−6−カルボン酸
シクロヘキサノン(96mL、0.926mol)を、インドール−6−カルボン酸メチル(50.0g、0.335mol)のメタノール撹拌溶液(920mL)に22℃で加えた。ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(416mLの25重量%、1.82mol)を10分かけて何回かに分けて加えた。混合物を還流で18時間撹拌し、室温に冷却し、濃縮し、冷水で希釈し、36% HCl溶液で酸性化した。生じた沈殿を濾過で集め、冷水で洗浄し、五酸化リン(phosphorous pentoxide)(0.1mm)で乾燥して、黄褐色固形物として、標題の化合物(80.9g、収率97.5%)を得た。
中間体2
Figure 0005211078
3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸
3−シクロヘキセニル−1H−インドール−6−カルボン酸(38g)をパール・ボトル(Parr bottle)に加え、続いてメタノール(100mL)およびTHF(100mL)を加えた。ボトルにアルゴンを流し、パラジウム炭素(10%、1.2g)を加えた。次いでフラスコから気体を抜き、その後、55psiの圧力までH2を再び入れ、生じた混合物を室温で18時間振とうした。次いでセライトを通して触媒を濾過によって除いた。濾液の濃縮によって、薄紫色の固形物として、目的の生成物(30.6g、79%)を得た。
ESI-MS m/z 244 (MH+).
中間体3
Figure 0005211078
3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
塩化チオニル(1mL)を3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸(30.4g、0.125mol)のメタノール撹拌混合溶液(300mL)に加えた。混合物を還流で18時間撹拌し、脱色炭で処理し、濾過した。濾液を約150mLに濃縮し、その時点で結晶化が起きた。濾液を室温に冷却し、濾過した。固形物を冷メタノールで洗浄し、続いてジエチルエーテルで洗浄して、薄紫色の固形物として、目的の生成物(22.2g、収率69%)を得た。
ESI-MS m/z 258 (MH+); 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.35 (m, 4H), 1.63 (s, 1H), 1.78 (m, 3H), 2.06 (d, J=8.05 Hz, 2H, 3.90 (m, 1H), 7.08 (d, J=1.83 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.65 (s, 1H),7.74 (d, J=1.46 Hz, 1H), 7.77 (d, J=1.46 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H).
中間体4
Figure 0005211078
1H−インドール−6−カルボン酸メチル
ジアゾメタンのエーテル溶液(620mL)を、冷却(−15℃)し、撹拌した6−インドールカルボン酸(45g、0.27mol)のジエチルエーテル懸濁溶液(250mL)にゆっくりと加えた。添加して、反応混合物を−15℃でさらに1時間撹拌し、その後、酢酸(50mL)をゆっくりと加えることによって反応をクエンチした。次いで生じた混合物を減圧濃縮し、溶離液としてDCMを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(60〜120)を使用して残渣を精製した。
中間体5
Figure 0005211078
3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
シクロヘキサノン(42.46mL、0.40mol)を、インドール−6−カルボン酸メチル(47.8g、0.27m)の乾燥ジクロロメタン撹拌溶液(500mL)に1回で加えた。次いで反応混合物を10℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(63.13mL、0.8m)を滴下して加え、続いてトリエチルシラン(174.5mL、1.09m)を加えた。添加して、温度を室温に上昇させ、その後、それをさらに12時間撹拌した。次いでジクロロメタン(200mL)を加え、反応混合物を炭酸水素ナトリウム溶液(10%)および食塩水で連続して洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。溶離液としてヘキサン−酢酸エチル(9.5:0.5)混合物を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(60〜120)によって、生じた残渣を精製した。均一な画分を合わせて、蒸発させて、60gの目的の生成物(85%)を得た。この物質における分析データは、上記の別経路で製造した試料を用いて観察したデータと一致していた。
中間体6
Figure 0005211078
2−ブロモ−3−シクロヘキシル−2−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
乾燥三臭化ピリジニウム(12.0g、38mmol)を、撹拌し、冷却(氷/水浴)した3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(7.71g、30mmol)のTHF(80mL)およびクロロホルム(80mL)混合溶液に1回で加えた。フラスコを冷却槽から取り除き、室温で2時間撹拌し続けた。混合物をNaHSO3(1M、2×50mL)およびHCl(1N、50mL)で連続して洗浄した。次いでそれを無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。濃縮液をヘキサンで処理し、生じた沈殿を濾過で集めて、オフホワイトの固形物として、目的の生成物(5.8g、58%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.38 (m, 3H), 1.85 (m, 7H), 2.81 (m, 1H), 7.71 (m, 2H), 8.03 (s, 1H), 8.47 (s, 1H).
ヘキサンの母液を濃縮し、残渣をヘキサン/酢酸エチル(5:1)に溶解した。溶液を同じ溶媒を用いてシリカゲルパッドに通した。溶離液を濃縮し、続いてヘキサン(10mL)を加えることによって、追加の生成物の沈殿が生じ、それを濾過で集めて、目的の生成物(2.8g、28%)を得た。
中間体7
Figure 0005211078
11−シクロヘキシル−6−ヒドロキシ−6H−イソインドロ[2,1−a]インドール−3−カルボン酸メチル
2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(10.1g、30mmol)、2−ホルミルフェニルボロン酸(5.4g、36mmol)、LiCl(3.8g(90mmol)およびPd(PPh34(1.6g、1.38mmol)のNa2CO3(1M、40mL)および1:1 EtOH−トルエン(180mL)撹拌混合溶液を窒素下3時間85℃で加熱した。次いで反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。抽出物を水および食塩水で連続して洗浄し、次いで乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、粗生成物(13.3g)を得た。この物質をDCMおよびヘキサンでトリチュレートして、純粋な目的の生成物(7.52g、70%)を得た。
LC-MS: m/e 360 (M-H); 344 (M-17)+. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 1.33 - 1.60 (m, 4 H) 1.77 - 2.01 (m, 6 H) 2.80 (d, J=11.83 Hz, 1 H) 3.02 - 3.18 (m, 1 H) 3.89 (s, 3 H) 6.49 (d, J=11.33 Hz, 1 H) 7.34 (t, J=7.55 Hz, 1 H) 7.46 (t, J=7.55 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=7.30 Hz, 1 H) 7.66 - 7.74 (m, 2 H) 7.77 (d, J=7.81 Hz, 1 H) 8.21 (s, 1 H).
中間体8
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−6−(メトキシカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸メチル
11−シクロヘキシル−6−ヒドロキシ−6H−イソインドロ[2,1−a]インドール−3−カルボン酸メチル(3.61g、10mmol)、CS2CO3(3.91g、12mmol)および2−ホスホノ酢酸トリメチル(2.86g、14mmol)の無水DMF撹拌懸濁溶液(40mL)を窒素下3時間60℃で加熱した。生じた黄色懸濁液を室温に冷却し、勢いよく撹拌しながら水を加えた。黄色沈殿が形成し、それを濾過で集めた。濾液を水で洗浄し、次いで終夜風乾して、黄色粉末として、標題の化合物(4.124g、96%)を得た。
LC/MS: m/e 430 (MH+); 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 1.30 - 1.46 (m, J=14.86 Hz, 2 H) 1.55 (s, 2 H) 1.77 (s, 2 H) 1.85 - 2.18 (m, 4 H) 2.76 - 2.89 (m, 1 H) 3.84 (s, 3 H) 3.95 (s, 3 H) 4.19 (s, 1 H) 5.68 (s, 1 H) 7.38 - 7.63 (m, 4 H) 7.74 (dd, J=8.44, 1.39 Hz, 1 H) 7.81 - 7.98 (m, 2 H) 8.29 (d, J=1.01 Hz, 1 H).
中間体9
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−6−(カルボキシ)−5H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸メチル
13−シクロヘキシル−6−(メトキシカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸メチル(308mg、0.72mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、LiOH(173mg、7.2mmol)で処理した。混合物を4時間50℃で加熱し、その後、溶媒を減圧留去した。残渣をH2O(5mL)に溶解し、生じた混合物を、HCl水溶液(10%)を加えることによって酸性化した。沈殿が形成し、それを濾過で集め、風乾して、明黄色固形物として、標題の化合物(290mg、97%)を得た。
ESI-MS m/z [M+1]=415.
中間体10
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−6−(モルホリニルカルボニル)−5H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸メチル
TBTU(145mg、0.45mmol)を、13−シクロヘキシル−6−(カルボキシ)−5H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸メチル(125mg、0.30mmol)、モルホリン(26μL、0.30mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(200μL、1.15mmol)のDMF撹拌溶液(2mL)に加えた。混合物を22℃で20分間撹拌した。次いで生じた溶液を島津 逆相プレパラティブHPLCに注入した。生成物を含む画分をSpeed Vac(登録商標)で濃縮して、黄色固形物として、13−シクロヘキシル−6−(モルホリニルカルボニル)−5H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸メチル(64mg、44%)が残った。
ESI-MS m/z 487 (MH+); 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.21 (m, 1 H), 1.34-1.55 (m, 3 H), 1.77 (m, 2 H), 1.91 (m, 1 H), 2.06 (m, 3 H), 2.83 (m, 1 H), 2.97-3.85 (m, 8 H), 3.97 (s, 3 H), 4.45 (m, 1 H), 5.07 (m, 1 H), 6.89 (s, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.49 (m, 2 H), 7.57 (m, 1 H), 7.75 (m, 1 H), 7.89 (d, J=8.55 Hz, 1 H), 8.15 (s, 1 H).
中間体11
Figure 0005211078
2−ブロモ−3−シクロヘキシル−2−1H−インドール−6−カルボン酸
2−ブロモ−3−シクロヘキシル−2−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(8.0g、23.79mmol)のTHF/MeOH溶液(30mL/30mL)に、NaOHの10N 溶液(23.8mL、238mmol)を加えた。反応混合物を40℃で6時間撹拌し、次いで室温で終夜撹拌した。次いでそれを濃縮し、濃HCl溶液でpH 〜4に酸性化した。粗生成物として茶色がかった固形物を集めた(7.6g、収率99%)。
MS m/ 322(MH+),保持時間: 3.696分.
中間体12
Figure 0005211078
2−ブロモ−3−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1H−インドール−6−カルボキシアミド
1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.17g、7.2mmol)を、2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸(2.03g、6.3mmol)のTHF撹拌溶液(6mL)に22℃で加えた。CO2の発生は瞬間的であり、それが遅くなったときに溶液を1時間50℃で加熱し、次いで22℃に冷却した。N,N−ジメチルスルファミド(0.94g、7.56mmol)を加え、続いてDBU(1.34g、8.8mmol)のTHF溶液(4mL)を滴下して加えた。24時間撹拌し続けた。混合物を酢酸エチルと希HClの間で分液した。酢酸エチル層を水で洗浄し、続いて食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。抽出物を乾燥するまで濃縮して、淡黄色のもろい泡(friable foam)として、標題の生成物(2.0g、74%、純度 >90%、NMRから推定)が残った。
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.28 - 1.49 (m, 3 H) 1.59 - 2.04 (m, 7 H) 2.74 - 2.82 (m, 1 H) 2.88 (s, 6 H) 7.57 (dd, J=8.42, 1.46 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.91 (s, 1 H) 11.71 (s, 1 H) 12.08 (s, 1 H).
中間体13
Figure 0005211078
3−シクロヘキシル−N−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−(2−ホルミル−4−メトキシフェニル)−1H−インドール−6−カルボキシアミド
2−ブロモ−3−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1H−インドール−6−カルボキシアミド(4.28g、0.01mol)、ボロン酸(2.7g、0.015mol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−ビフェニル(41mg、0.0001mol)、酢酸パラジウム(11.2mg)、および細かく挽いた炭酸カリウム(4.24g、0.02mol)のトルエン混合溶液(30mL)を還流下および窒素下で30分間撹拌し、その時に、LC/MS分析によって反応が完了していることが示された。次いで反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、次いで過剰の希HClで酸性化した。次いで酢酸エチル層を集め、希HCl、水および食塩水で洗浄した。次いで有機溶液を乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、濃縮して、ゴム質を得た。ゴム質をヘキサン(250mL)および酢酸エチル(25mL)で希釈し、混合物を22℃で20時間撹拌し、その間に生成物は明黄色粒状固形物(4.8g)に変換され、それをさらに精製することなく直接用いた。
中間体14
Figure 0005211078
6−カルボメトキシ−13−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−5H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボキシアミド
3−シクロヘキシル−N−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−(2−ホルミル−4−メトキシフェニル)−1H−インドール−6−カルボキシアミド(4.8g、0.01mol)、および炭酸セシウム(7.1g、0.02mol)および2−ホスホノ酢酸トリメチル(2.86g、0.014mol)のDMF混合溶液(28mL)を55℃の油浴の温度で20時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、希HClで酸性化して、粗生成物が沈殿した。固形物を集め、乾燥し、2% 酢酸を含む酢酸エチルおよび塩化メチレン(1:10)溶液を用いたSiO2(110g)フラッシュクロマトグラフィーに供した。均一な画分を合わせて、蒸発させて、淡黄色固形物として、標題の化合物(3.9g、収率71%)を得た。
MS: 552 (M=H+).
中間体15
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−3−メトキシ−6−(メトキシカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸
トリフルオロ酢酸(30mL)を、10−tert−ブチル 6−メチル 13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボキシレート(10g、20mmol)のジクロロエタン撹拌溶液のスラリー(30mL)にN2下で滴下して加えた。透明な暗緑色溶液を室温で2.5時間撹拌し、乾燥するまで濃縮し、EtOAc(100mL)で終夜撹拌した。固形物を濾過によって集め、EtOAcおよびEt2Oで洗浄して、黄色固形物として、13−シクロヘキシル−3−メトキシ−6−(メトキシカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸(8.35g、18.8mmol、94%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.13 - 2.16 (m, 10H), 2.74 - 2.88 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 4.06 - 4.29 (m, 1H), 5.54 - 5.76 (m, 1H), 6.98 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 8.4, 2.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 8.8, 1.1 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.86 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 1.1Hz, 1H). LCMS: m/e 446 (M+H)+, 保持時間 3.21分, カラムB, 4分グラジエント.
中間体16
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−10−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル
1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.82g、11.2mmol)を、13−シクロヘキシル−3−メトキシ−6−(メトキシカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸(3.85g、8.65mmol)のTHF溶液のスラリー(15mL)に加えた。反応混合物を1.5時間60℃で加熱し、室温に冷却し、シクロプロパンスルホンアミド(1.36g、11.2mmol)で処理し、10分撹拌し、次いでDBU(2.0mL、13mmol)のTHF溶液(3mL)を滴下して加えて処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、EtOAc(100mL)で希釈し、H2O(〜30mL)、HCl(水)(1N、2×50mL)および食塩水(〜30mL)で洗浄した。水層を合わせて、EtOAc(100mL)で抽出し、有機層をHCl(水)(1N、〜50mL)で洗浄した。有機層を合わせて、食塩水(〜30mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残渣をEt2O(〜100mL)と共に2時間撹拌し、固形物を濾過によって集め、Et2Oですすぎ、乾燥して、淡黄色固形物として、13−シクロヘキシル−10−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(4.24g、7.73mmol、89%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.08 - 2.13 (m, 14H), 2.73 - 2.87 (m, 1H), 3.13 - 3.24 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 4.04 - 4.27 (m, 1H), 5.50 - 5.71 (m, 1H), 6.98 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 8.8, 2.6 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.4, 1.1 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.86 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.11 (br s, 1H), 8.78 (br s, 1H). LCMS: m/e 549 (M+H)+, 保持時間 3.79分, カラムB, 4分グラジエント.
中間体17
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−10−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸
13−シクロヘキシル−10−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(1.0g、1.8mmol)をMeOH//THF(1:1、24mL)に溶解し、NaOH水(1M、5mL)で処理した。反応混合物を撹拌し、1.5時間60℃で加熱し、室温に冷却した。透明な溶液をHCl水(1M、5mL)で中和し、濃縮して、有機溶媒を除去した。生じた固形物を濾過によって集め、H2Oで洗浄し、減圧乾燥して、明黄色固形物として、(0.75当量のTHFと共に)13−シクロヘキシル−10−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸(1.0g、1.7mmol、94%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1HNMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.11 - 2.24 (m, 17H, 3H from THF), 2.81 - 2.96 (m, 1H), 3.17 - 3.28 (m, 1H), 3.69 - 3.79 (m, 3H, from THF), 3.94 (s, 3H), 4.07 - 4.33 (m, 1H), 5.55 - 5.81 (m, 1H), 7.14 - 7.24 (m, 2H), 7.55 - 7.64 (m, 2H), 7.88 - 7.94 (m, 2H), 8.20 (br s, 1H). LCMS: m/e 535 (M+H)+, 保持時間 3.73分, カラムB, 4分グラジエント.
中間体18
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−10−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル
1,1’−カルボニルジイミダゾール(262mg、1.62mmol)を、13−シクロヘキシル−3−メトキシ−6−(メトキシカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸(603mg、1.36mmol)のTHF溶液のスラリー(3mL)に加えた。反応混合物を1.5時間60℃で加熱し、室温に冷却し、プロパン−2−スルホンアミド(200mg、1.62mmol)で処理し、10分撹拌し、次いでDBU(0.27mL、1.8mmol)のTHF溶液(0.75mL)を滴下して加えて処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、EtOAc(15mL)で希釈し、H2O(〜5mL)、HCl(水)(1N、2×10mL)および食塩水(〜5mL)で洗浄した。水層を合わせて、EtOAc(15mL)で抽出し、有機層をHCl(水)(1N、〜10mL)で洗浄した。有機層を合わせて、食塩水(〜5mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残渣をEt2O(〜15mL)と共に2時間撹拌し、固形物を濾過によって集め、Et2Oですすぎ、乾燥して、明黄色固形物として、13−シクロヘキシル−10−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(640mg、1.2mmol、85%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.12 - 2.13 (m, 10H), 1.47 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 2.73 - 2.86 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 4.06 - 4.26 (m, 1H), 4.09 (七重線, J = 7.0 Hz, 1H), 5.51 - 5.71 (m, 1H), 6.98 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 8.4, 2.6 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H). LCMS: m/e 551 (M+H)+, 保持時間 3.87分, カラムB, 4分グラジエント.
中間体19
Figure 0005211078
10−((アミノスルホニル)カルバモイル)−13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル
1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.23g、7.60mmol)を、13−シクロヘキシル−3−メトキシ−6−(メトキシカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸(2.6g、5.8mmol)のTHF溶液のスラリー(11mL)に加えた。反応混合物を1.5時間60℃で加熱し、室温に冷却し、スルファミド(1.12g、11.7mmol)で処理し、10分撹拌し、次いでDBU(1.8mL、11.7mmol)のTHF溶液(3mL)を滴下して加えて処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、EtOAc(80mL)およびCH2Cl2(100mL)で希釈し、乾燥するまで濃縮した。残渣をCH2Cl2(100mL)で希釈し、HCl(水)(1N、2×100mL)で洗浄した。水層を合わせて、CH2Cl2(100mL)で抽出し、有機層を合わせて、1/2 飽和食塩水(〜50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残渣をEt2O(〜75mL)と共に1時間撹拌し、固形物を濾過によって集め、Et2Oですすぎ、乾燥して、明黄色固形物として、10−((アミノスルホニル)カルバモイル)−13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(2.8g、5.3mmol、91%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.08 - 2.10 (m, 10H), 2.71 - 2.84 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 4.00 - 4.18 (m, 1H), 5.50 - 5.64 (m, 1H), 5.68 (s, 2H), 6.97 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 8.8, 2.6 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.10 (br s, 1H), 9.49 (s, 1H). LCMS: m/e 524 (M+H)+, 保持時間 3.60分, カラムB, 4分グラジエント.
中間体20
Figure 0005211078
10−((アミノスルホニル)カルバモイル)−13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸
10−((アミノスルホニル)カルバモイル)−13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(725mg、1.39mmol)をMeOH//THF(1:1、16mL)に溶解し、NaOH水(1M、3mL)で処理した。反応混合物を撹拌し、0.5時間60℃で加熱し、室温に冷却した。反応溶液をMeOH/H2O(2:1、15mL)で希釈し、HCl水(1M、3mL)で中和し、濃縮して、有機溶媒を除去した。生じた固形物を濾過によって集め、H2Oで洗浄し、減圧乾燥して、明黄色固形物として、10−((アミノスルホニル)カルバモイル)−13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸(650g、1.3mmol、92%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.16 - 2.22 (m, 10H), 2.82 - 2.96 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 4.07 - 4.29 (m, 1H), 5.57 - 5.80 (m, 1H), 7.14 - 7.23 (m, 2H), 7.55 - 7.63 (m, 2H), 7.88 - 7.94 (m 2H), 8.18 (s, 1H). LCMS: m/e 510 (M+H)+, 保持時間 2.85分, カラムB, 4分グラジエント.
実施例1
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,メチルエステル
トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(660mg、3.0mmol)をNaH(124mgの60% 鉱油分散、3.1mmol)のDMSO懸濁溶液(20mL)に加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌し、その後、13−シクロヘキシル−6−(4−モルホリニルカルボニル)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−10−カルボン酸,メチルエステル(484mg、1.0mmol)のDMSO溶液(10mL)を加えた。次いで反応液を室温で3時間撹拌し、次いで50℃で終夜撹拌した。水を加えることによって反応をクエンチし、そうするとオフホワイトの沈殿が形成し、それを濾過で集めた。次いでこの物質をプレパラティブ逆相HPLCによって精製して、明黄色固形物として、生成物(330mg、収率66%)を得た。
MS m/z 499(MH+), 保持時間: 3.818分.
実施例2
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸
(+/−)−8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,メチルエステル(235mg、0.471mmol)のTHF/メタノール混合溶液(6.0mL/6.0mL)に、NaOH溶液(2N、2.0mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下15分間90℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。次いで残渣を逆相プレパラティブHPLCによって精製して、オフホワイトの固形物として、生成物(165mg、収率72%)を得た。
MS m/z 499(MH+),保持時間: 3.663分; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm.
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例3および4
Figure 0005211078
(+)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸、および(−)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸
(相対立体化学のみを意味する)。以下に与えられるキラル逆相プレパラティブHPLC法を用いて、ラセミ体の試料の(+/−)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸を分割して、存在している各々のエナンチオマーの試料を得た。方法の詳細:キラルパック AD 半分取カラム、20×250mm、10μm;移動相:0.05% TFA/EtOH;温度:周囲;流速:7.0mL/分(45分間);213nmでのUVモニター;注入:2mLの〜15mg/mL エタノール溶液。
実施例5
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
シュウ酸クロリド(0.093mL、0.186mmol)のCH2Cl2溶液(2M)を、DMF(1滴)を含む(+/−)−8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸(45mg、0.093mmol)のCH2Cl2溶液(10mL)に滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、それを濃縮し、高真空下で乾燥した。その後、残渣をTHF(10mL)に溶解し、N,N−ジメチルスルホンアミド(23mg、0.186mmol)およびDIPEA(0.049mL、0.279mmol))のTHF溶液(2mL)を加えた。これに続いてDMAP(10mg)を加え、その後、反応液を室温で10分間撹拌し、次いで50℃で終夜撹拌した。次いでそれを冷却し、混合物を減圧濃縮した。生じた残渣をプレパラティブ逆相HPLCによって精製して、黄色固形物として、生成物(5.0mg、収率9%)を得た。
MS m/z 591(MH+),保持時間: 3.525分; 1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm.
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例6
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,ジメチルエステル
トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(1.44g、6.528mmol)を、NaH(60% 鉱油分散としての162mg、6.746mmol)のDMSO懸濁溶液(30mL)に加え、反応液を室温で30分間撹拌した。次いで13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボン酸,ジメチルエステル(1.0g、2.176mmol)のDMSO溶液(10mL)を加え、生じた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで50℃で終夜撹拌した。続いて水を加えることによって反応をクエンチし、その後、オフホワイトの沈殿が形成し、それを濾過で集めた。次いで溶離液としてヘキサン〜25% 酢酸エチルのヘキサン溶液を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを使用してこの物質を精製した。合わせると均一な画分となり、減圧下で蒸発させて、オフホワイトの固形物として、生成物(815mg、収率79%)を得た。
MS m/z 474(MH+),保持時間: 4.161分.
実施例7
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,5−メチルエステル
(+/−)−8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,ジメチルエステル(800、1.69mmol)のTHF溶液(25mL)に、n−Bu4NOH(2.5mL、2.5mmol)のメタノール溶液(1M)を加えた。反応混合物を室温で3日間撹拌し、次いで3時間40℃で加熱した。それを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、明黄色固形物として、生成物(750mg、収率97%)を得た。
MS m/z 460(MH+), 保持時間: 4.001分; 1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ ppm.
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例8
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−1a−[[2,6−ジメチル−4−モルホリニル]カルボニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,メチルエステル
TBTU(105mg、0.326mmol)およびDIPEA(0.19mL、1.09mmol)を、(+/−)−8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,5−メチルエステル(100mg、0.218mmol)のDMSO溶液(2.0mL)に加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。その後、cis−2,6−ジメチルモルホリン(37.5mg、0.326mmol)を加え、次いで反応液を室温で終夜撹拌した。次いで生じた混合物を濃縮し、残渣をプレパラティブ逆相HPLCによって精製して、白色固形物として、標題の化合物(76mg、収率63%)を得た。
MS m/z 557(MH+), 保持時間: 3.941分; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm.
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例9
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−1a−[[(cis)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル]カルボニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸
NaOH溶液(2M、1.0mL)を、rel−8−シクロヘキシル−1a−[[(cis)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル]カルボニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,メチルエステル(73mg、0.131mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に加えた。反応液をマイクロ波条件下10分間90℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、明黄色固形物として、標題の化合物(70mg、収率98%)を得た。
MS m/z 543(MH+), 保持時間: 3.808分; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm.
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例10
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−[[(cis)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル]カルボニル]−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
シュウ酸クロリド(0.1mL、0.2mmol)のCH2Cl2溶液(2M)を、DMF(1滴)を含むrel−8−シクロヘキシル−1a−[[(cis)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル]カルボニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸(54mg、0.1mmol)のCH2Cl2溶液(10mL)に滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、それを濃縮し、高真空下で乾燥した。生じた残渣をTHF(10mL)に溶解し、N,N−ジメチルスルホンアミド(24.8mg、0.2mmol)およびDIPEA(0.052mL、0.3mmol))のTHF溶液(2mL)を加えた。これに続いてDMAP(10mg)を加え、その後、反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで50℃で終夜撹拌した。次いでそれを濃縮し、残渣をプレパラティブ逆相HPLCによって精製して、白色固形物として、標題の化合物(19.0mg、収率31%)を得た。
MS m/z 649 (MH+), 保持時間: 3.685分; 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm.
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例11
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−[(4−モルホリニルカルボニル)アミノ]−メチルエステル
2下で撹拌している水素化ナトリウム(60% 鉱油分散、870mg、22mmol)のDMSO溶液のスラリー(18mL)に、トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(4.8g、22mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌し、次いでメチル 13−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸−10−カルボキシアミド(5.0g、9.1mmol)のDMSO溶液(20mL)を加えた(フラスコをDMSO(2×6mL)ですすいだ)。反応混合物を10分撹拌し、HCl(0.1N、225mL)に注ぎ、30分撹拌し、固形物を濾過によって集めた。固形物をCH2Cl2(120mL)に溶解し、H2O(50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(バイオタージ ホライゾン(Horizon)、40S、0〜5% MeOH/CH2Cl2)によって精製し、精製した物質を乾燥するまで濃縮し、Et2O(50mL)に溶解し、ヘキサン(50mL)で砕いた(crashed out)。スラリーを2時間撹拌し、次いで固形物を濾過によって集めて、明黄色固形物として、生成物(3.3g、5.9mmol、65%)を得た。アトロプ異性体の混合物。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.63 (s, 0.55H), 8.56 (s, 0.45H), 8.19 (d, J = 1.5 Hz, 0.55H), 7.96 (d, J = 1.1 Hz, 0.45H), 7.84 (d, J = 8.4 Hz, 0.45H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 0.55H), 7.43 - 7.34 (m, 1H), 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 0.45H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 0.55H), 7.11 (d, J = 2.6 Hz, 0.55H), 7.00 (d, J = 2.6 Hz, 0.45H), 6.94 - 6.86 (m, 1H), 5.39 (d, J = 15.0 Hz, 0.55H), 5.15 (d, J = 15.0 Hz, 0.45H), 4.06 (d, J = 15.0 Hz, 0.45H), 3.87 (s, 3H), 3.79 (s, 1.35H), 3.52 (s, 1.65H), 3.41 (d, J = 15.0 Hz, 0.55H), 3.05 (s, 6H), 2.97 - 2.58 (m, 2H), 2.10 - 1.13 (m, 11.55H), 0.36 (t, J = 6.2 Hz, 0.45H). LCMS: m/e 564 (M-H)-, 保持時間 3.11分, カラムA, 4分グラジエント.
実施例12
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−[(4−モルホリニルカルボニル)アミノ]−メチルエステル(100mg、0.177mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に、NaOH溶液(2N、1.0mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下5分間90℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、明黄色固形物として、目的の生成物(59mg、収率60%)を得た。
MS m/z 552(MH+), 保持時間: 3.850分. 1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 0.25 (m, 0.38 H) 1.14 - 2.22 (m, 11.62 H) 2.69 - 2.98 (m, 2 H) 3.02 (s, 2.28 H) 3.02 (s, 3.72 H) 3.41 (d, J=15.00 Hz, 0.62 H) 3.88 (s, 3 H) 4.01 (d, J=15.00 Hz, 0.38 H) 5.26 (d, J=15.00 Hz, 0.38 H) 5.45 (d, J=14.64 Hz, 0.62 H) 6.94 - 7.02 (m, 1 H) 7.13 (d, J=2.56 Hz, 0.38 H) 7.21 (d, J=2.20 Hz, 0.62 H) 7.26 (d, J=8.42 Hz, 0.62 H) 7.30 (d, J=8.78 Hz, 0.38 H) 7.53 (dd, J=8.42, 1.46 Hz, 0.62 H) 7.61 (dd, J=8.60, 1.65 Hz, 0.38 H) 7.85 (d, J=8.42 Hz, 0.62 H) 7.89 (d, J=8.42 Hz, 0.38 H) 8.10 (s, 0.38 H) 8.28 (d, J=1.46 Hz, 0.62 H).
実施例13
Figure 0005211078
シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−,(1aR)−[パーシャル(partial)]−
NaOH(10N、2.0mL、20mmol)溶液および水(4mL)を、シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aR)−[パーシャル]−(160mg、0.228mmol)のTHF/MeOH溶液(7mL/7mL)に加えた。反応混合物をマイクロ波条件下1時間120℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、濃HCl溶液で酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した(2×30mL)。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、橙色油に減圧濃縮した。次いで粗生成物を分取HPLCカラムによって精製して、生成物の明黄色固形物(80mg、収率64%)を得た。平均比旋光度 −130.85°溶媒 MeOH; 波長589nm;50cm セル。
MS m/ 552(MH+), 保持時間: 3.760分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.27 (m, 0.38 H) 1.14 - 2.22 (m, 11.62 H) 2.76 (m, 0.38 H) 2.80 - 2.92 (m, 1 H) 2.92 - 3.09 (m, 6.62 H) 3.45 (d, J=14.95 Hz, 0.62 H) 3.90 (s, 1.86 H) 3.91 (s, 1.14 H) 4.04 (d, J=15.26 Hz, 0.38 H) 5.28 (d, J=15.26 Hz, 0.38 H) 5.47 (d, J=15.26 Hz, 0.62 H) 6.95 - 7.05 (m, 1 H) 7.15 (d, J=2.75 Hz, 0.38 H) 7.23 (d, J=1.83 Hz, 0.62 H) 7.28 (d, J=8.55 Hz, 0.62 H) 7.33 (d, J=8.54 Hz, 0.38 H) 7.54 (dd, J=8.39, 1.68 Hz, 0.62 H) 7.63 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.38 H) 7.86 (d, J=8.55 Hz, 0.62 H) 7.91 (d, J=8.55 Hz, 0.38 H) 8.11 (d, J=1.22 Hz, 0.62 H) 8.29 (d, J=1.22 Hz, 0.38 H).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例14
Figure 0005211078
シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−,(1aS)−[パーシャル]−
NaOH(10N、1.8mL、18mmol)溶液および水(4mL)を、シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aS)−[パーシャル]−(130mg、0.185mmol)のTHF/MeOH溶液(7mL/7mL)に加えた。反応混合物をマイクロ波条件下1時間120℃で加熱した。それを濃縮し、濃HCl溶液で酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した(2×30mL)。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、橙色油を得た。次いで粗生成物を分取HPLCカラムによって精製して、明黄色固形物として、生成物(68mg、収率67%)を得た。
MS m/ 552(MH+), 保持時間: 3.773分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.27 (m, 0.38 H) 1.14 - 2.22 (m, 11.62 H) 2.76 (m, 0.38 H) 2.80 - 2.92 (m, 1 H) 2.92 - 3.09 (m, 6.62 H) 3.45 (d, J=14.95 Hz, 0.62 H) 3.90 (s, 1.86 H) 3.91 (s, 1.14 H) 4.04 (d, J=15.26 Hz, 0.38 H) 5.28 (d, J=15.26 Hz, 0.38 H) 5.47 (d, J=15.26 Hz, 0.62 H) 6.95 - 7.05 (m, 1 H) 7.15 (d, J=2.75 Hz, 0.38 H) 7.23 (d, J=1.83 Hz, 0.62 H) 7.28 (d, J=8.55 Hz, 0.62 H) 7.33 (d, J=8.54 Hz, 0.38 H) 7.54 (dd, J=8.39, 1.68 Hz, 0.62 H) 7.63 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.38 H) 7.86 (d, J=8.55 Hz, 0.62 H) 7.91 (d, J=8.55 Hz, 0.38 H) 8.11 (d, J=1.22 Hz, 0.62 H) 8.29 (d, J=1.22 Hz, 0.38 H).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例15
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−,5−(1,1−ジメチルエチル)1a−メチルエステル
水素化ナトリウム(96mg、4mmol)を、トリメチルスルホキソニウムクロリド(567mg、4.4mmol)の無水DMSO撹拌懸濁溶液(10mL)に窒素下で加えた。生じた混合物を室温で30〜45分間撹拌し、次いで無溶媒の7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボン酸,13−シクロヘキシル−3−メトキシ−,10−(1,1−ジメチルエチル)6−メチルエステル(1.0、2mmol)を少しずつ加えた。懸濁液をDMSO(5mL)で希釈し、3〜4時間50℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えた。固形物を分離し、それを濾過で集め、水で洗浄し、次いで終夜風乾して、粗生成物(1.15g)を得た。この物質をフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、3% MeOHのDCM溶液)で精製して、純粋な標題の化合物(0.96g)を得た:
LC/MS: 保持時間 3.816分; m/e 516 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例16
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−11−(メチルオキシ)−1a−((メチルオキシ)カルボニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸
(+/−)−5−(1,1−ジメチルエチル)1a−メチル 8−シクロヘキシル−11−(メチルオキシ)−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシレート(0.60g、1.16mMol)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(10mL)を加え、反応液を窒素下室温で撹拌し、完了するまでHPLCでモニターした。揮発物を減圧留去し、ベンゼンを残渣に加え、トリフルオロ酢酸を減圧下で共沸留去して、黄色泡として、生成物を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.34 - 0.48 (m, 0.4 H) 0.91 (s, 0.4 H) 1.17 - 1.33 (m, 2 H) 1.32 - 1.49 (m, 3 H) 1.58 (d, J=13.12 Hz, 0.5 H) 1.64 - 1.86 (m, 3.5 H) 1.87 - 2.16 (m, 4.5 H) 2.59 - 2.70 (m, 0.4 H) 2.79 (t, J=12.51 Hz, 0.4 H) 2.84 - 2.99 (m, 1.3 H) 3.45 (d, J=15.26 Hz, 0.6 H) 3.58 (d, J=1.53 Hz, 1.7 H) 3.81 (d, J=1.53 Hz, 1.2 H) 3.83 - 3.95 (m, 3 H) 4.09 (d, J=15.26 Hz, 0.4 H) 5.21 (d, J=14.95 Hz, 0.4 H) 5.45 (d, J=14.95 Hz, 0.6 H) 6.88 - 6.97 (m, 1 H) 7.02 (d, J=2.44 Hz, 0.4 H) 7.14 (s, 0.6 H) 7.26 - 7.33 (m, 1 H) 7.74 - 7.92 (m, 2 H) 8.21 (s, 0.4 H) 8.43 (s, 0.6 H); MS m/z 460(MH+).
実施例17
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−5−(シクロプロピルスルホニルカルバモイル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a−カルボン酸
(+/−)8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(メトキシカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸(1当量)、およびカルボニルジイミダゾール(1.5当量)の無水THF混合溶液を30分間50℃で加熱し、室温に冷却した。次いで1当量のシクロプロパンスルホンアミドおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2当量)を連続して加えた。生じた混合物を室温で終夜撹拌した。酸性水のワークアップ後、単離した粗生成物を分取HPLCによって精製した。次いで1N NaOHのTHF−MeOH溶液を用いて中間体エステルを加水分解し、標題の化合物を得た。
LC/MS: 保持時間: 2.030分; m/e 549 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例18
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−[(4−モルホリニルカルボニル)アミノ]−メチルエステル
丸底フラスコ中のトリメチルスルホキソニウムアイオダイド(199mg、0.906mmol)およびNaH(38mgの60% 鉱油分散、0.953mmol)の混合物に、DMSO(5mL)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸,13−シクロヘキシル−10−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−3−(メトキシ)−,メチルエステル(125mg、0.227mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いでそれを3時間50℃で加熱した。反応液を水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。粗生成物として明黄色固形物を集めた(106mg、収率83%)。次いで粗生成物(6mg)を分取HPLCカラムによって精製して、純粋なラセミ化合物として、明黄色固形物(1.8mg)を得た。
MS m/z 566(MH+), 保持時間: 3.850分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.28 (m, 0.36 H) 1.19 - 2.20 (m, 11.64 H) 2.70 - 3.02 (m, 2 H) 3.03 (s, 2.16 H) 3.05 (s, 3.84 H) 3.49 (d, J=15.26 Hz, 0.64 H) 3.54 (s, 1.92 H) 3.83 (s, 1.08 H) 3.91 (s, 3 H) 4.08 (d, J=15.26 Hz, 0.36 H) 5.29 (d, J=15.26 Hz, 0.36 H) 5.50 (d, J=14.95 Hz, 0.64 H) 6.98 - 7.06 (m, 1 H) 7.16 (d, J=2.44 Hz, 0.36 H) 7.23 (d, J=2.44 Hz, 0.64 H) 7.30 (d, J=8.55 Hz, 0.64 H) 7.34 (d, J=8.55 Hz, 0.36 H) 7.56 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.64 H) 7.63 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.36 H) 7.88 (d, J=8.55 Hz, 0.64 H) 7.91 (d, J=8.55 Hz, 0.36 H) 8.12 (s, 0.36 H) 8.33 (d, J=1.53 Hz, 0.64 H).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例19
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−[(4−モルホリニルカルボニル)アミノ]−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−[(4−モルホリニルカルボニル)アミノ]−メチルエステル(100mg、0.177mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に、NaOH溶液(2N、1.0mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下5分間90℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、最終生成物として、明黄色固形物(59mg、収率60%)を得た。
MS m/z 552(MH+), 保持時間: 3.850分. 1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 0.25 (m, 0.38 H) 1.14 - 2.22 (m, 11.62 H) 2.69 - 2.98 (m, 2 H) 3.02 (s, 2.28 H) 3.02 (s, 3.72 H) 3.41 (d, J=15.00 Hz, 0.62 H) 3.88 (s, 3 H) 4.01 (d, J=15.00 Hz, 0.38 H) 5.26 (d, J=15.00 Hz, 0.38 H) 5.45 (d, J=14.64 Hz, 0.62 H) 6.94 - 7.02 (m, 1 H) 7.13 (d, J=2.56 Hz, 0.38 H) 7.21 (d, J=2.20 Hz, 0.62 H) 7.26 (d, J=8.42 Hz, 0.62 H) 7.30 (d, J=8.78 Hz, 0.38 H) 7.53 (dd, J=8.42, 1.46 Hz, 0.62 H) 7.61 (dd, J=8.60, 1.65 Hz, 0.38 H) 7.85 (d, J=8.42 Hz, 0.62 H) 7.89 (d, J=8.42 Hz, 0.38 H) 8.10 (s, 0.38 H) 8.28 (d, J=1.46 Hz, 0.62 H).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例20
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−,メチルエステル
丸底フラスコ中のトリメチルスルホキソニウムアイオダイド(687mg、3.122mmol)およびNaH(131mgの60% 鉱油分散、3.276mmol)の混合物に、DMSO(20mL)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸,13−シクロヘキシル−10−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−3−(フェニルメトキシ)−,メチルエステル(490mg、0.78mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いでそれを終夜50℃で加熱した。反応液を水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。粗生成物として明黄色固形物を集めた。次いで粗生成物(10mg)を分取HPLCカラムによって精製して、純粋なラセミ化合物として、黄色固形物(8.3mg)を得た。
MS m/z 642(MH+), 保持時間: 4.085分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.27 (m, 0.35 H) 1.18 - 2.20 (m, 11.65 H) 2.73 (m, 0.35 H) 2.79 - 3.01 (m, 1.65 H) 3.03 (s, 2.1 H) 3.05 (s, 3.9 H) 3.47 (d, J=15.26 Hz, 0.65 H) 3.53 (s, 1.95 H) 3.82 (s, 1.05 H) 4.07 (d, J=15.26 Hz, 0.35 H) 5.19 (s, 2 H) 5.28 (d, J=15.26 Hz, 0.35 H) 5.48 (d, J=14.95 Hz, 0.65 H) 7.04 - 7.12 (m, 1 H) 7.23 (d, J=2.44 Hz, 0.35 H) 7.25 - 7.38 (m, 2.65 H) 7.39 - 7.45 (m, 2 H) 7.48 - 7.52 (m, 2 H) 7.56 (d, J=8.55 Hz, 0.65 H) 7.63 (d, J=8.55 Hz, 0.35 H) 7.87 (d, J=8.55 Hz, 0.65 H) 7.91 (d, J=8.55 Hz, 0.35 H) 8.11 (s, 0.35 H) 8.32 (s, 0.65 H).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例21
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−
クルードの(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−,メチルエステルのTHF/メタノール混合溶液(8.0mL/8.0mL)に、NaOH溶液(2N、4.0mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下10分間85℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化した。クルードの酸として明橙色固形物(480mg、収率98%)を集めた。次いで粗生成物(10mg)を分取HPLCカラムによって精製して、純粋なラセミ化合物として、明黄色固形物(8.5mg)を得た。
MS m/z 628(MH+), 保持時間: 4.055分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.28 (m, 0.38 H) 1.17 - 2.23 (m, 11.62 H) 2.76 (m, 0.38 H) 2.81 - 2.91 (m, 1 H) 2.93 - 3.01 (m, 0.62 H) 3.03 (s, 2.28 H) 3.04 (s, 3.72 H) 3.46 (d, J=14.96 Hz, 0.62 H) 4.06 (d, J=15.26 Hz, 0.38 H) 5.21 (s, 2 H) 5.29 (d, J=15.26 Hz, 0.38 H) 5.48 (d, J=14.95 Hz, 0.62 H) 7.05 - 7.12 (m, 1 H) 7.24 (d, J=2.44 Hz, 0.38 H) 7.27 - 7.39 (m, 2.62 H) 7.39 - 7.46 (m, 2 H) 7.48 - 7.57 (m, 2.62 H) 7.63 (dd, J=8.55, 1.22 Hz, 0.38 H) 7.87 (d, J=8.55 Hz, 0.62 H) 7.91 (d, J=8.54 Hz, 0.38 H) 8.12 (s, 0.38 H) 8.30 (s, 0.62 H).
実施例22
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−,5−メチルエステル
丸底フラスコ中のトリメチルスルホキソニウムアイオダイド(1196mg、5.433mmol)およびNaH(225mgの60% 鉱油分散、5.614mmol)の混合物に、DMSO(20mL)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボン酸,13−シクロヘキシル−3−(フェニルメトキシ)−,ジメチルエステル(970mg、1.811mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いでそれを2日間50℃で加熱した。反応液を水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。黄色固形物(975mg、収率98%)を集めた。
MS m/z 550(MH+), 保持時間: 4.580分.
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−,ジ−メチルエステル(210mg、0.382mmol)のTHF溶液(10mL)に、Bu4NOH(0.46mL、0.46mmol)のメタノール溶液(1M)を加えた。反応混合物を3時間40℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮して、生成物として、茶色がかった固形物(200mg、収率98%)を得た。
MS m/z 536(MH+), 保持時間: 4.361分. 1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 0.24 (m, 0.38 H) 0.91 (m, 0.38 H) 1.15 - 2.23 (m, 11.24 H) 2.69 - 3.05 (m, 2 H) 3.41 (d, J=15.00 Hz, 0.62 H) 3.93 (s, 1.86 H) 3.95 (s, 1.14 H) 4.01 (d, J=15.01 Hz, 0.38 H) 5.14 - 5.28 (m, 2.38 H) 5.43 (d, J=15.00 Hz, 0.62 H) 7.04 (d, J=2.56 Hz, 0.38 H) 7.07 (d, J=1.83 Hz, 0.62 H) 7.18 - 7.46 (m, 5 H) 7.46 - 7.54 (m, 2 H) 7.65 (d, J=8.78 Hz, 0.62 H) 7.73 (d, J=8.78 Hz, 0.38 H) 7.82 (d, J=8.42 Hz, 0.62 H) 7.87 (d, J=8.78 Hz, 0.38 H) 8.11 (s, 0.38 H) 8.38 (s, 0.62 H).
実施例23
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−(フェニルメトキシ)−,メチルエステル
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボン酸,8−シクロヘキシル−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−,5−メチルエステル(345mg、0.644mmol)のDMSO溶液(10.0mL)に、TBTU(310mg、0.966mmol)およびDIPEA(0.56mL、3.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌した。次いでモルホリン(0.084mL、0.966mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いでそれに水を加え、HCl溶液(1N)で酸性化した。生成物として明黄色固形物(360mg、収率92%)を集めた。
MS m/z 605(MH+), 保持時間: 4.168分. 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.35 (m, 0.34 H) 0.95 (m, 0.34 H) 1.07 - 1.54 (m, 5.32H) 1.62 - 2.10 (m, 6 H) 2.31 - 2.42 (m, 0.34 H) 2.43 - 2.51 (m, 0.66 H) 2.73 (m, 0.34 H) 2.81 - 2.94 (m, 0.66 H) 2.96 - 3.16 (m, 5 H) 3.48 - 3.76 (m, 3.66 H) 3.88 (s, 3 H) 4.11 (d, J=14.95 Hz, 0.34 H) 4.63 (d, J=14.95 Hz, 0.34 H) 4.95 - 5.14 (m, 2.66 H) 6.92 (dd, J=8.24, 2.44 Hz, 0.34 H) 6.94 - 6.99 (m, 0.66 H) 7.10 (s, 0.34 H) 7.13 (s, 0.66 H) 7.17 - 7.44 (m, 6 H) 7.64-7.71 (m, 1 H) 7.73 - 7.83 (m, 1 H) 7.96 (s, 0.34 H) 7.99 (s, 0.66 H).
実施例24
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−ヒドロキシ−,メチルエステル
シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−(フェニルメトキシ)−,メチルエステル(270mg、0.446mmol)の酢酸エチル溶液(15mL)に、Pd炭素(10%、15mg)を加えた。反応混合物を水素風船下で終夜撹拌した。触媒をセライトから濾過し、メタノール/酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮して、生成物として橙色固形物(210mg、収率91%)を得た。
MS m/z 515(MH+), 保持時間: 3.693分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.22 (m, 0.22 H) 1.05 (m, 0.22 H) 1.19 - 1.66 (m, 5.56 H) 1.75 - 2.20 (m, 6 H) 2.45 (m, 0.22 H) 2.60 (m, 0.78 H) 2.81 - 3.08 (m, 1 H) 3.18 - 3.27 (m, 2 H) 3.40 - 3.87 (m, 6.78 H) 3.95 (s, 2.34 H) 3.98 - 4.05 (m, 0.88 H) 4.15 (d, J=14.95 Hz, 0.22 H) 5.11 (d, J=15.26 Hz, 0.78 H) 6.81 - 6.91 (m, 1 H) 7.03 (d, J=2.44 Hz, 0.22 H) 7.07 (d, J=2.44 Hz, 0.78 H) 7.24 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.68 - 7.77 (m, 1 H) 7.85 - 7.91 (m, 1 H) 8.11 (s, 0.78 H) 8.17 (s, 0.22 H).
実施例25
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−エトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−,メチルエステル
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−ヒドロキシ−,メチルエステル(50mg、0.0972mmol)のDMF溶液(2mL)に、NaH(4.7mgの60% 鉱油分散、0.117mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いでヨードエタン(0.012mL、0.146mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。それを水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。生成物として黄色がかった固形物(50mg、収率95%)を集めた。
MS m/z 543(MH+), 保持時間: 3.995分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.22 (m, 0.3 H) 1.06 (m, 0.3 H) 1.19 - 1.65 (m, 8.4 H) 1.71 - 2.19 (m, 6 H) 2.51 (m, 0.3 H) 2.62 (m, 0.7 H) 2.78 - 3.88 (m, 9.7 H) 3.95 (s, 2.1 H) 4.00 (s, 0.9 H) 4.09 - 4.20 (m, 2.3 H) 4.85 (m, 0.3 H) 5.09 (d, J=15.26 Hz, 0.7 H) 6.97 (dd, J=8.39, 2.59 Hz, 0.3 H) 7.00 (dd, J=8.55, 2.75 Hz, 0.7 H) 7.16 (d, J=2.75 Hz, 0.3 H) 7.18 (d, J=2.75 Hz, 0.7 H) 7.31 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.68 - 7.76 (m, 1 H) 7.85 - 7.92 (m, 1 H) 8.10 (s, 0.7 H) 8.15 (s, 0.3 H).
実施例26
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−(1−メチルエトキシ)−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−,メチルエステル
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−ヒドロキシ−,メチルエステル(50mg、0.0972mmol)のDMF溶液(2mL)に、NaH(4.7mgの60% 鉱油分散、0.117mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで2−ヨードプロパン(24.8mg、0.146mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。それを水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。生成物として黄色がかった固形物(46mg、収率85%)を集めた。
MS m/z 557(MH+), 保持時間: 4.043分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.24 (m, 0.28 H) 1.07 (m, 0.28 H) 1.23 - 1.66 (m, 11.56 H) 1.73 - 2.20 (m, 6 H) 2.51 (m, 0.28 H) 2.63 (m, 0.72 H) 2.80 - 3.87 (m, 9.72 H) 3.96 (s, 2.16 H) 4.00 (s, 0.84 H) 4.15 (d, J=15.26 Hz, 0.28 H) 4.69 - 4.75 (m, 1.28 H) 5.11 (d, J=15.26 Hz, 0.72 H) 6.97 (dd, J=8.55, 2.75 Hz, 0.28 H) 7.00 (dd, J=8.70, 2.59 Hz, 0.72 H) 7.15 (d, J=2.44 Hz, 0.28 H) 7.17 (d, J=2.44 Hz, 0.72 H) 7.31 (d, J=8.54 Hz, 1 H) 7.66 - 7.78 (m, 1 H) 7.82 - 7.93 (m, 1 H) 8.12 (s, 0.72 H) 8.17 (s, 0.28 H).
実施例27
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−(フェニルメトキシ)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−(470mg、0.749mmol)のDMSO溶液(15.0mL)に、TBTU(360mg、1.123mmol)およびDIPEA(0.65mL、3.745mmol)を加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌した。次いでモルホリン(0.098mL、1.123mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いでそれに水を加え、HCl溶液(1N)で酸性化した。粗生成物として明黄色固形物を集めた。それを分取HPLCカラムによって精製して、最終生成物として橙色固形物(180mg、収率34%)を得た。
MS m/z 697(MH+), 保持時間: 3.935分. 1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 0.16 (m, 0.28 H) 1.06 (m, 0.28 H) 1.15 - 1.64 (m, 5.44 H) 1.67 - 2.20 (m, 6 H) 2.49 (m, 0.28 H) 2.62 (m, 0.72 H) 2.75 - 3.81 (m, 15.72 H) 4.11 (d, J=15.00 Hz, 0.28 H) 4.90 (m, 0.28H) 5.09 (d, J=15.37 Hz, 0.72 H) 5.19 (s, 1.44 H) 5.21 (s, 0.56 H) 7.02 - 7.14 (m, 1 H) 7.18 - 7.54 (m, 7 H) 7.56 - 7.66 (m, 1 H) 7.90 (d, J=8.42 Hz, 0.28 H) 7.92 (d, J=8.78 Hz, 0.72 H) 8.02 (s, 0.72 H) 8.07 (s, 0.28 H).
実施例28
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−ヒドロキシ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−(フェニルメトキシ)−(160mg、0.23mmol)のメタノール溶液(20mL)に、Pd炭素(10%、50mg)を加えた。反応混合物を水素風船下で終夜撹拌した。触媒をセライトから濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、生成物として黄色固形物(114mg、収率82%)を得た。
MS m/z 607(MH+), 保持時間: 3.420分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.17 (m, 0.26 H) 1.07 (m, 0.26 H) 1.20 - 1.65 (m, 5.48 H) 1.73 - 2.20 (m, 6 H) 2.45 (m, 0.26 H) 2.61 (m, 0.74 H) 2.80 - 3.86 (m, 15.74 H) 4.15 (d, J=14.95 Hz, 0.26 H) 4.71 - 4.76 (m, 0.26 H) 5.12 (d, J=14.95 Hz, 0.74 H) 6.83 - 6.90 (m, 1 H) 7.03 (d, J=2.44 Hz, 0.26 H) 7.08 (d, J=2.44 Hz, 0.74 H) 7.22 - 7.27 (m, 1 H) 7.59 - 7.64 (m, 1 H) 7.88 - 7.95 (m, 1 H) 8.03 (s, 0.74 H) 8.09 (s, 0.26 H).
実施例29
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−11−エトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−ヒドロキシ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−(30mg、0.0494mmol)のDMF溶液(1mL)に、NaH(4.4mgの60% 鉱油分散、0.109mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いでヨードエタン(0.004mL、0.0494mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。それを水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。黄色がかった固形物を粗生成物として集め、それを分取HPLCカラムによって精製して、最終生成物として、明黄色固形物(16mg、収率51%)を得た。
MS m/z 635(MH+), 保持時間: 3.741分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.19 (m, 0.25 H) 1.09 (m, 0.25 H) 1.20 - 1.65 (m, 8.5 H) 1.71 - 2.21 (m, 6 H) 2.52 (m, 0.25 H) 2.64 (m, 0.75 H) 2.79 - 3.88 (m, 15.75 H) 4.11 - 4.24 (m, 2 H) 4.80 - 4.84 (m, 0.25 H) 5.13 (d, J=15.26 Hz, 0.75 H) 6.95 - 7.05 (m, 1 H) 7.16 (d, J=2.44 Hz, 0.25 H) 7.19 (d, J=2.75 Hz, 0.75 H) 7.30 - 7.38 (m, 1 H) 7.62 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.89 - 7.97 (m, 1 H) 8.04 (s, 0.75 H) 8.09 (s, 0.25 H).
実施例30
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−11−(1−メチルエトキシ)−1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−ヒドロキシ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−(30mg、0.0494mmol)のDMF溶液(1mL)に、NaH(4.4mgの60% 鉱油分散、0.109mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで2−ヨードプロパン(8.4mg、0.04948mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。それを水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。黄色がかった固形物を粗生成物として集め、それを分取HPLCカラムによって精製して、最終生成物として、明黄色固形物(23.2mg、収率72%)を得た。
MS m/z 649(MH+), 保持時間: 3.836分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.19 (m, 0.27 H) 1.08 (m, 0.27 H) 1.20 - 1.65 (m, 11.46 H) 1.73 - 2.21 (m, 6 H) 2.51 (m, 0.27 H) 2.63 (m, 0.73 H) 2.78 - 3.85 (m, 15.73 H) 4.15 (d, J=14.95 Hz, 0.27 H) 4.69 - 4.80 (m, 1.27 H) 5.11 (d, J=15.26 Hz, 0.73 H) 6.94 - 7.03 (m, 1 H) 7.15 (d, J=2.75 Hz, 0.27 H) 7.17 (d, J=2.44 Hz, 0.73 H) 7.31 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.58 - 7.66 (m, 1 H) 7.88 - 7.95 (m, 1 H) 8.03 (s, 0.73 H) 8.09 (s, 0.27 H).
実施例31
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−(1−メチルエチル)−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−,メチルエステル
マイクロ波反応管に窒素下でInCl3(77mg、0.155mmol)を入れた。次いでそれを密封し、THF(3mL)を加えた。イソプロピルマグネシウムブロミド(0.47mL、1.0M 溶液、0.47mmol)のTHF溶液を−78℃で加え、0.5時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に加温し、(+/−)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−[[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ]−,メチルエステル(100mg、0.155mmol)およびPdCl2(PPh32(10.9mg、0.0155mmol)のTHF溶液(2mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下2時間100℃で加熱した。次いでそれをメタノールでクエンチし、濃縮した。残渣を分取HPLCカラムによって精製して、生成物として、明黄色固形物(12mg、収率14%)を得た。
MS m/z 541 (MH+), 保持時間: 4.188分. 1H NMR (500 MHz, メタノール-D4) δ ppm 0.19 (m, 0.28 H) 1.02 (m, 0.28 H) 1.15 - 1.62 (m, 11.44 H) 1.64 - 2.18 (m, 6 H) 2.51 (m, 0.28 H) 2.59 (m, 0.72 H) 2.63 - 2.70 (m, 1 H) 2.83 - 3.85 (m, 9.72 H) 3.92 (s, 3 H) 4.08 (d, J=15.26 Hz, 0.28 H) 4.77 - 4.81 (m, 0.28 H) 5.06 (d, J=15.26 Hz, 0.72 H) 7.19 - 7.31 (m, 2 H) 7.40 (s, 0.28 H) 7.45 (s, 0.72 H) 7.67 - 7.73 (m, 1 H) 7.87 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 8.08 (s, 0.72 H) 8.13 (s, 0.28 H).
実施例32
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−エトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−エトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−,メチルエステル(40mg、0.074mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に、NaOH溶液(2N、1.0mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下5分間85℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、最終生成物として、黄色固形物(28mg、収率72%)を得た。
MS m/z 529(MH+), 保持時間: 3.865分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.23 (m, 0.28 H) 1.05 (m, 0.28 H) 1.18 - 1.64 (m, 8.44 H) 1.71 - 2.19 (m, 6 H) 2.50 (m, 0.28 H) 2.61 (m, 0.72 H) 2.76 - 3.87 (m, 9.72 H) 4.07 - 4.20 (m, 2.28 H) 4.85 (m, 0.28 H) 5.07 (d, J=15.26 Hz, 0.72 H) 6.96 (dd, J=8.39, 2.59 Hz, 0.28 H) 6.99 (dd, J=8.55, 2.75 Hz, 0.72 H) 7.15 (d, J=2.44 Hz, 0.28 H) 7.17 (d, J=2.44 Hz, 0.72 H) 7.29 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.70 - 7.77 (m, 1 H) 7.87 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 8.11 (s, 0.72 H) 8.15 (s, 0.28 H).
実施例33
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11(1−メチル エトキシ)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−(1−メチルエトキシ)−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−,メチルエステル(36mg、0.065mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に、NaOH溶液(2N、1.0mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下5分間850℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、最終生成物として、黄色固形物(24mg、収率68%)を得た。
MS m/z 543(MH+), 保持時間: 3.931分. 1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 0.24 (m, 0.27 H) 1.06 (m, 0.27 H) 1.11 - 2.23 (m, 17.46 H) 2.52 (m, 0.27 H) 2.62 (m, 0.73 H) 2.70 - 3.90 (m, 9.73 H) 4.15 (d, J=15.00 Hz, 0.27 H) 4.68 - 4.78 (m, 1.27 H) 5.11 (d, J=15.00 Hz, 0.73 H) 6.92 - 7.04 (m, 1 H) 7.13 - 7.21 (m, 1 H) 7.31 (d, J=8.42 Hz, 1 H) 7.67 - 7.79 (m, 1 H) 7.89 (d, J=8.42 Hz, 1 H) 8.13 (s, 0.73 H) 8.18 (s, 0.27 H).
実施例34
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−メチル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−メチル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−メチルエステル(14mg、0.027mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に、NaOH溶液(2N、0.3mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下3分間85℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、最終生成物として、明黄色固形物(7.5mg、収率56%)を得た。
MS m/z 499 (MH+), 保持時間: 3.855分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.22 (m, 0.24 H) 1.06 (m, 0.24 H) 1.20 - 1.65 (m, 5.52 H) 1.74 - 2.21 (m, 6 H) 2.44 (s, 2.28 H) 2.46 (s, 0.72 H) 2.52 (m, 0.24 H) 2.61 (m, 0.76 H) 2.80 - 3.87 (m, 9.76 H) 4.13 (d, J=14.95 Hz, 0.24 H) 4.76 - 4.83 (m, 0.24 H) 5.10 (d, J=15.26 Hz, 0.76 H) 7.22 - 7.32 (m, 2 H) 7.43 (s, 0.24 H) 7.48 (s, 0.76 H) 7.71 - 7.78 (m, 1 H) 7.89 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 8.14 (s, 0.76 H) 8.18 (s, 0.24 H).
実施例35
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−ビニル−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−エテニル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−,メチルエステル(51mg、0.097mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に、NaOH溶液(2N、0.5mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下3分間85℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮して、最終生成物として、黄色固形物(39mg、収率79%)を得た。
MS m/z 511(MH+), 保持時間: 3.903分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.25 (m, 0.28 H) 1.07 (m, 0.28 H) 1.19 - 1.67 (m, 5.44 H) 1.74 - 2.22 (m, 6 H) 2.58 (m, 0.28 H) 2.64 (m, 0.72 H) 2.79 - 3.87 (m, 9.72 H) 4.14 (d, J=15.26 Hz, 0.28 H) 4.78 - 4.82 (m, 0.28 H) 5.08 (d, J=15.26 Hz, 0.72 H) 5.36 (d, J=10.99 Hz, 0.72 H) 5.37 (d, J=10.99 Hz, 0.28 H) 5.93 (d, J=17.70 Hz, 0.72 H) 5.95 (d, J=17.71 Hz, 0.28 H) 6.78 - 6.88 (m, 1 H) 7.35 (d, J=7.93 Hz, 1 H) 7.50 (d, J=7.93 Hz, 0.28 H) 7.53 (d, J=8.24 Hz, 0.72 H) 7.64 - 7.79 (m, 2 H) 7.90 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 8.13 (s, 0.72 H) 8.17 (s, 0.28 H).
実施例36
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−(2−メチルエチル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−(2−メチルエチル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−メチルエステル(10mg、0.0185mmol)のTHF/メタノール混合溶液(2.0mL/2.0mL)に、NaOH溶液(2N、0.4mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下3分間85℃で加熱した。次いでそれを濃縮し、HCl溶液(1N)で酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、最終生成物として、オフホワイトの固形物(5.0mg、収率51%)を得た。
MS m/z 527 (MH+), 保持時間: 4.023分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.21 (m, 0.28 H) 1.04 (m, 0.28 H) 1.13 - 1.63 (m, 11.44 H) 1.63 - 2.20 (m, 6 H) 2.52 (m, 0.28 H) 2.61 (m, 0.72 H) 2.63 - 2.72 (m, 1 H) 2.77 - 3.86 (m, 9.72 H) 4.11 (d, J=15.26 Hz, 0.28 H) 4.86 - 4.93 (m, 0.28 H) 5.08 (d, J=15.26 Hz, 0.72 H) 7.18 - 7.34 (m, 2 H) 7.38 - 7.53 (m, 1 H) 7.67 - 7.76 (m, 1 H) 7.87 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 8.11 (s, 0.72 H) 8.16 (s, 0.28 H).
実施例37
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−エチル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−ビニル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−メチルエステル(35mg、0.0685mmol)のメタノール/酢酸エチル溶液(8mL/8mL)に、Pd炭素(10%、5mg)を加えた。反応混合物を水素風船下で終夜撹拌した。触媒をセライトから濾過し、メタノール/酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮して、生成物として、明黄色固形物(35mg、収率99%)を得た。
MS m/z 513(MH+), 保持時間: 3.933分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.22 (m, 0.25 H) 1.04 (m, 0.25 H) 1.16 - 1.64 (m, 8.5 H) 1.72 - 2.19 (m, 6 H) 2.53 (m, 0.25 H) 2.61 (m, 0.75 H) 2.69 - 2.79 (m, 2 H) 2.80 - 3.86 (m, 9.75 H) 4.09 (d, J=14.95 Hz, 0.25 H) 4.81 (d, J=15.26 Hz, 0.25 H) 5.06 (d, J=15.26 Hz, 0.75 H) 7.22 - 7.32 (m, 2 H) 7.44 (s, 0.25 H) 7.49 (s, 0.75 H) 7.70 - 7.78 (m, 1 H) 7.88 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 8.12 (s, 0.75 H) 8.16 (s, 0.25 H).
実施例38
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−11−エチル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−エチル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−(30mg、0.0585mmol)のCH2Cl2溶液(5mL)に、DMF(1滴)を加えた。次いでシュウ酸クロリド(0.059mL、0.117mmol)のCH2Cl2溶液(2M)を滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いでそれを濃縮し、高真空下で乾燥した。次いでそれをTHF(5mL)に溶解し、あらかじめ混合した(pre-mixed)N,N−ジメチルスルホンアミド(18mg、0.146mmol)およびBEMP(0.034mL、0.117mmol))のTHF溶液(2mL)を加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌した後、DMAP(10mg)およびDIPEA(0.4mL)を加えた。それを室温で終夜撹拌し続けた。次いでそれを濃縮し、残渣を分取HPLCカラムによって精製して、最終化合物として黄色固形物(11mg、収率30%)を得た。
MS m/z 619 (MH+), 保持時間: 3.823分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.18 (m, 0.28 H) 1.09 (m, 0.28 H) 1.22 - 1.66 (m, 8.44 H) 1.74 - 2.20 (m, 6 H) 2.55 (m, 0.28 H) 2.64 (m, 0.72 H) 2.70 - 2.81 (m, 2 H) 2.83 - 3.85 (m, 15.72 H) 4.15 (d, J=15.26 Hz, 0.28 H) 4.87 - 4.91 (m, 0.28 H) 5.13 (d, J=15.56 Hz, 0.72 H) 7.26 - 7.35 (m, 2 H) 7.46 (s, 0.28 H) 7.51 (s, 0.72 H) 7.62 (dd, J=8.24, 1.22 Hz, 0.72 H) 7.63 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.28 H) 7.93 (d, J=8.24 Hz, 0.28 H) 7.94 (d, J=8.85 Hz, 0.72 H) 8.05 (d, J=1.22 Hz, 0.72 H) 8.10 (s, 0.28 H).
実施例39
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−(40mg、0.078mmol)のCH2Cl2溶液(5mL)に、DMF(1滴)を加えた。次いでシュウ酸クロリド(0.078mL、0.155mmol)のCH2Cl2溶液(2M)を滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いでそれを濃縮し、高真空下で乾燥した。次いでそれをTHF(5mL)に溶解し、あらかじめ混合したN,N−ジメチルスルホンアミド(29mg、0.234mmol)およびBEMP(0.056mL、0.195mmol))のTHF溶液(2mL)を加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌した後、DMAP(10mg)を加えた。それを室温で終夜撹拌し続けた。次いでそれを濃縮し、残渣を分取HPLCカラムによって精製して、最終化合物として、オフホワイトの固形物(10mg、収率21%)を得た。
MS m/z 621(MH+), 保持時間: 3.633分. 1H NMR (500 MHz, アセトン) δ ppm 0.25 (m, 0.38 H) 1.12 (m, 0.38 H) 1.16 - 2.24 (m, 11.24 H) 2.55 (m, 0.38 H) 2.64 (m, 0.62 H) 2.94 - 3.05 (m, 3 H) 3.02 (s, 3.72 H) 3.03 (s, 2.28 H) 3.24 - 3.82 (m, 6.62 H) 3.92 (s, 1.86 H) 3.93 (s, 1.14 H) 4.20 (d, J=14.95 Hz, 0.38 H) 4.94 (d, J=14.95 Hz, 0.38 H) 5.19 (d, J=14.95 Hz, 0.62 H) 7.03 (dd, J=8.39, 2.59 Hz, 0.38 H) 7.06 (dd, J=8.55, 2.75 Hz, 0.62 H) 7.20 (d, J=2.75 Hz, 0.62 H) 7.22 (d, J=2.75 Hz, 0.38 H) 7.38 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.73 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.62 H) 7.76 (dd, J=8.24, 1.53 Hz, 0.38 H) 7.92 - 8.00 (m, 1 H) 8.26 (s, 0.62 H) 8.30 (s, 0.38 H).
実施例40
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1a−[[N,N−ジメチル]−カルボニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−
MS m/z 579 (MH+), 保持時間: 3.725分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.19 (m, 0.4 H) 1.08 (m, 0.4 H) 1.18 - 1.70 (m, 5.2 H) 1.72 - 2.19 (m, 6 H) 2.52 (m, 0.4 H) 2.60 - 3.26 (m, 13.6 H) 3.64 (d, J=15.56 Hz, 0.6 H) 3.90 (s, 1.8 H) 3.92 (s, 1.2 H) 4.17 (d, J=14.95 Hz, 0.4 H) 4.78 - 4.83 (m, 0.4 H) 5.09 (d, J=14.95 Hz, 0.6 H) 6.98 - 7.05 (m, 1 H) 7.20 (d, J=1.53 Hz, 1 H) 7.33 (d, J=8.54 Hz, 0.6 H) 7.34 (d, J=8.54 Hz, 0.4 H) 7.58 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.6 H) 7.62 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.4 H) 7.87 - 7.94 (m, 1.6 H) 8.13 (s, 0.4H).
実施例41
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1a−[[(3α,5α)−3,5−ジメチル−1−ピペラジニル]カルボニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−
MS m/z 648 (MH+), 保持時間: 3.370分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.21 (m, 0.34 H) 1.11 (m, 0.34 H) 1.16 - 1.59 (m, 10.32 H) 1.66 - 2.18 (m, 7 H) 2.56 (m, 0.34 H) 2.64 (m, 0.66 H) 2.78 - 3.12 (m, 9 H) 3.35 - 3.74 (m, 2.66 H) 3.90 (s, 1.98 H) 3.92 (s, 1.02 H) 4.04 - 4.61 (m, 2.34 H) 4.90 - 4.94 (m, 0.34 H) 5.09 (d, J=15.26 Hz, 0.66 H) 7.00 - 7.06 (m, 1 H) 7.18 (d, J=2.44 Hz, 0.34 H) 7.20 (d, J=2.44 Hz, 0.66 H) 7.34 (d, J=8.54 Hz, 1 H) 7.57 (d, J=8.55 Hz, 0.66 H) 7.62 (d, J=7.63 Hz, 0.34 H) 7.89 (d, J=8.55 Hz, 0.66 H) 7.92 (d, J=8.55 Hz, 0.34H) 7.97 (s, 0.66 H) 8.09 (s, 0.34 H).
実施例42
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−1a−[[4−(ジエチルアミノ)−1−ピペリジニル]カルボニル]−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−
(+/−)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−[(4−モルホリニルカルボニル)アミノ]−(109.7mg、0.20mmol)、N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸塩(TBTU、302mg、0.94mmol)および4−ジエチルアミノピペリジン(47mg、0.30mmol)のDMF混合溶液(2mL)に、室温でN2下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.21mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間15分撹拌し、次いで濃縮した。残渣を水(5mL)で希釈した。沈殿を濾過し、水(2×2mL)で洗浄し、乾燥した。溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=6分、流速=30mL/分、カラム:XTerra Prep MS C18 5u 30×50mm、画分の回収(Fraction Collection):5.98〜6.52分の分離法を用いた島津−VP プレパラティブ逆相HPLCによって固形物の残渣を精製して、明黄色固形物として、標題の化合物(93mg)を得た;分析HPLC法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:XTerra MS C18 S7 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 690.50, HPLC Rt = 2.118分.
分析HPLC法:溶媒A=5% MeCN−95% H2O−10mM NH4OAc、溶媒B=95% MeCN−5% H2O−10mM NH4OAc、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:フェノメネックス ルナ C18 5um 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 690.47, HPLC Rt = 1.263分.
実施例43
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−5−(モルホリノスルホニルカルバモイル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a−カルボン酸
LC/MS: 保持時間: 1.968分; m/e 460 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例44
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−N−4−(モルホリノスルホニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(モルホリン−4−カルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
LC/MS: 保持時間: 1.982分; m/e 663 (MH+).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.36 - 1.61 (m, 7 H) 1.90 (d, J=97.20 Hz, 6 H) 2.38 - 3.82 (m, 17 H) 3.88 - 3.91 (m, 3 H) 3.96 - 4.24 (m, 1 H) 4.63 - 5.20 (m, 1 H) 6.90 - 6.99 (m, 1 H) 7.01 - 7.13 (m, 1 H) 7.25 - 7.32 (m, 1 H) 7.40 - 7.56 (m, 1 H) 7.84 - 8.02 (m, 2 H).
実施例45
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニルカルバモイル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a−カルボン酸
LC/MS: 保持時間: 1.687分; m/e 607 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例46
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−N−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(モルホリン−4−カルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
LC/MS: 保持時間: 1.738分; m/e 676 (MH+).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.31 - 1.14 (m, 1 H) 1.11 - 2.19 (m, 11 H) 2.34 - 2.58 (m, 2 H) 2.80 - 2.86 (m, 3 H) 2.87 - 3.85 (m, 14 H) 3.87 - 3.91 (m, 3 H) 4.02 - 4.23 (m, 3 H) 4.68 - 5.17 (m, 1 H) 6.90 - 6.99 (m, 1 H) 6.99 - 7.12 (m, 1 H) 7.27 - 7.32 (m, 1 H) 7.46 - 7.59 (m, 1 H) 7.85 - 7.98 (m, 2 H).
実施例47
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−5−(シクロプロピルスルホニルカルバモイル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a−カルボン酸
LC/MS: 保持時間: 2.030分; m/e 549 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例48
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−N−(シクロプロピルスルホニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(モルホリン−4−カルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
LC/MS: 保持時間: 1.962分; m/e 618 (MH+).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.33 - 1.58 (m, 10 H) 1.66 - 1.83 (m, 2 H) 1.86 - 2.15 (m, 4 H) 2.35 - 2.63 (m, 1 H) 2.72 - 3.84 (m, 10 H) 3.84 - 3.92 (m, 3 H) 3.93 - 4.25 (m, 1 H) 4.65 - 5.18 (m, 1 H) 6.88 - 7.15 (m, 2 H) 7.22 - 7.31 (m, 1 H) 7.49 - 7.65 (m, 1 H) 7.82 - 8.04 (m, 2 H).
実施例49
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N−(シクロプロピルスルホニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−[2−[(ジメチルアミノ)メチル]モルホリン−4−カルボニル]−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
LC/MS: 保持時間: 3.041分; m/e 675 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
実施例50
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−N−(シクロプロピルスルホニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(4−モルホリノピペリジン−1−カルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
LC/MS: 保持時間: 1.717分; m/e 701 (MH+).
化合物のNMRスペクトルから明示されるように、相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.43 - 1.68 (m, 12 H) 1.70 - 2.11 (m, 6 H) 2.18 - 4.13 (m, 19 H) 3.86 - 3.90 (m, 3 H) 4.22 - 4.69 (m, 1 H) 6.83 - 7.01 (m, 1 H) 7.04 - 7.11 (m, J=6.92, 2.39 Hz, 1 H) 7.20 - 7.31 (m, 1 H) 7.36 - 7.80 (m, J=87.88 Hz, 1 H) 7.86 - 8.20 (m, 2 H).
実施例51
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−[[(cis)−(S)−2−メトキシメチル−4−モルホリニル]カルボニル]−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
TBTU(120mg、0.374mmol)を、22℃で、(+/−)−8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(164.4mg、0.298mmol)、(2S)−2−(メトキシメチル)モルホリン塩酸塩(63mg、0.376mmol)、およびTEA(152mg、1.50mmol)のDMSO撹拌溶液(1mL)に加えた。混合物を1時間撹拌し、それを水で希釈した。溶液を希HClで酸性化して、生成物を沈殿させ、それを集め、冷水で洗浄し、五酸化リンで減圧乾燥して、ジアステレオ異性体の混合物(162mg、収率82%)を得た。XTerra(登録商標) 30×100mm 逆相カラムおよび1% TFAを含むメタノール−水のグラジエントを用いた島津 分取液体クロマトグラフにおいて、この物質の一部を精製した。生成物を含む画分からメタノールを除去した。沈殿した生成物を酢酸エチル中に抽出した。有機層を洗浄(水、食塩水)し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、淡黄色固形物に濃縮した。
LC/MS: m/z 665 (MH+), rt 2.382分.
フェノメネックス−ルナ 4.6×50mm S10 カラム。グラジエント条件:10% MeOH−90% HOH−0.1% TFA〜90% MeOH−10% HOH−0.1% TFAを2分。
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm 0.72 - 2.07 (m, 13 H) 2.18 - 2.34 (m, 1 H) 2.90 (d, J=3.66 Hz, 6 H) 3.12 - 3.67 (m, 7 H) 3.84 (s, 3 H) 3.93 - 4.46 (m, 6 H) 6.93 - 7.36 (m, 3 H) 7.54 - 7.71 (m, J=8.42 Hz, 1 H) 7.76 - 7.97 (m, 1 H) 8.27 (d, J=47.94 Hz, 1 H) 11.51 - 11.78 (m, 1 H).
実施例52
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−[[(cis)−(R)−2−メトキシメチル−4−モルホリニル]カルボニル]−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
TBTU(110mg、0.342mmol)を、22℃で、(+/−)−8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(157.4mg、0.285mmol)、(2R)−2−(メトキシメチル)モルホリン塩酸塩(67mg、0.399mmol)、およびTEA(115mg、1.14mmol)のDMSO撹拌溶液(1.5mL)に加えた。混合物を2時間撹拌し、それを水で希釈した。溶液を希HClで酸性化して、生成物を沈殿させ、それをクロロホルム中に抽出した。クロロホルム溶液を洗浄(水(2×)、食塩水)し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濃縮して、ゴム質として、生成物(298mg)が残った。ケイ酸 分取プレート(preparative plate)で生成物を精製した。プレートを塩化メチレン−酢酸(2%)で溶離した。生成物を含むバンドを合わせて、塩化メチレン−MeOH(10%)で抽出した。溶媒の除去によって、ジアステレオ異性体の混合物として、標題の化合物が残った。
LC/MS: m/z 665 (MH+), rt 2.382分.
フェノメネックス−ルナ 4.6×50mm S10 カラム。グラジエント条件:10% MeOH−90% HOH−0.1% TFA〜90% MeOH−10% HOH−0.1% TFAを2分。
1H NMR (500 MHz, DMSO-D6) δ ppm 0.75 - 2.15 (m, 13 H) 2.88 (s, 6 H) 3.12 - 3.29 (m, 5 H) 3.31 (s, 3 H) 3.83 - 3.93 (m, 5 H) 4.55 - 5.34 (m, J=90.95 Hz, 1 H) 6.96 - 7.09 (m, 1 H) 7.11 - 7.22 (m, 1 H) 7.24 - 7.31 (m, 1 H) 7.57 - 7.71 (m, 1 H) 7.77 - 7.91 (m, 1 H) 8.10 - 8.38 (m, 1 H) 11.21 - 12.22 (1 H).
実施例53
Figure 0005211078
(+/−)−5−(1,1−ジメチルエチル) 1a−メチル 8−シクロヘキシル−11−(メチルオキシ)−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシレート
トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(7.20g、32.7mmol)を無水DMSO(90mL)に懸濁し、窒素で覆い(blanketed)、95% 水素化ナトリウム(789mg、31.2mmol)を加えた。溶液が透明になるまで、反応液を窒素下で25分間撹拌した。10−(1,1−ジメチルエチル) 6−メチル 13−シクロヘキシル−3−(メチルオキシ)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボキシレート(9.00g、17.9mmol)を反応液に加え、反応液を4.5時間65℃に加熱した。反応液をジクロロメタンと塩酸(0.1N)の間で分液した。水相をジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン画分を合わせて、塩酸(1.0N)で洗浄(3×)し、硫酸ナトリウムで乾燥し、揮発物を減圧留去して、茶色泡(10.9g)を得た。反応液を先の実験のものと合わせて、生成物をジクロロメタンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、明るい色の非晶質固形物として、生成物(8.3g)を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.40 (t, J=6.10 Hz, 0.5H) 1.17 - 1.30 (m, 2 H) 1.30 - 1.46 (m, 3 H) 1.49 - 1.61 (m, 3 H) 1.63 (d, J=4.27 Hz, 9 H) 1.65 - 1.71 (m, 1 H) 1.71 - 1.83 (m, 3 H) 1.91 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 1.94 - 2.15 (m, 3 H) 2.64 (dd, J=9.77, 7.02 Hz, 0.5 H) 2.77 (t, J=12.05 Hz, 0.5 H) 2.85 - 2.97 (m, 1 H) 3.42 (d, J=14.95 Hz, 0.6 H) 3.57 (d, J=1.53 Hz, 1.5 H) 3.79 (d, J=1.53 Hz, 1.5 H) 3.88 (s, 3 H) 4.02 - 4.09 (m, 0.6 H) 5.19 (d, J=14.95 Hz, 0.5 H) 5.42 (d, J=14.65 Hz, 0.5 H) 6.86 - 6.95 (m, 1 H) 7.01 (d, J=2.44 Hz, 0.5 H) 7.12 (d, J=1.53 Hz, 0.5 H) 7.26 - 7.30 (m, 0.8 H) 7.63 - 7.75 (m, 1 H) 7.80 (t, J=8.39 Hz, 1 H) 8.08 (s, 0.5 H) 8.27 (s, 0.5 H); MS m/z 516(MH+).
実施例54
Figure 0005211078
(+/−)−5−(1,1−ジメチルエチル) 1a−メチル 8−シクロヘキシル−11−((フェニルメチル)オキシ)−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシレート
トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(8.51g、38.7mmol)を無水DMSO(100mL)に懸濁し、水素化ナトリウム(95%,937mg、37.1mmol)を加え、反応液が透明および均一になるまで窒素下で30分間撹拌した。10−(1,1−ジメチルエチル) 6−メチル 13−シクロヘキシル−3−((フェニルメチル)オキシ)−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボキシレート(10.6g、18.4mMol)を加え、反応液を窒素雰囲気下18時間65℃に加熱した。反応液をジクロロメタンと塩酸(1N)の間で分液した。水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせて、塩酸(1N)で洗浄(3×)し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、粗生成物(11.2g)を得て、次いでそれを先の実験からの生成物と合わせた。純粋な生成物を、ジクロロメタンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィによって単離して、11.9gを得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.40 (t, J=6.10 Hz, 0.5 H) 1.09 - 1.31 (m, 2.1 H) 1.32 - 1.48 (m, 2.8 H) 1.48 - 1.61 (m, 2.1 H) 1.61 - 1.66 (m, 9 H) 1.66 - 1.85 (m, 3.5 H) 1.86 - 2.18 (m, 4.3 H) 2.63 (t, J=8.39 Hz, 0.5 H) 2.78 (m, 0.5 H) 2.84 - 2.97 (m, 1.1 H) 3.42 (d, J=14.95 Hz, 0.5 H) 3.49 - 3.63 (m, 1.5 H) 3.73 - 3.86 (m, 1.4 H) 4.06 (d, J=15.26 Hz, 0.5 H) 5.06 - 5.24 (m, 2.6 H) 5.42 (d, J=14.95 Hz, 0.5 H) 6.93 - 7.04 (m, 1 H) 7.10 (s, 0.5 H) 7.22 (s, 0.6 H) 7.26 - 7.31 (m, 0.9 H) 7.31 - 7.39 (m, 1.1 H) 7.39 - 7.53 (m, 4.2 H) 7.68 (dd, J=20.29, 8.39 Hz, 1.1 H) 7.80 (t, J=8.39 Hz, 1 H) 8.02 - 8.13 (m, 0.5 H) 8.18 - 8.32 (m, 0.5 H); MS m/z 592(MH+).
実施例55
Figure 0005211078
(+/−)−5−(1,1−ジメチルエチル) 1a−メチル 8−シクロヘキシル−11−ヒドロキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシレート
5−(1,1−ジメチルエチル)(+/−)−1a−メチル 8−シクロヘキシル−11−((フェニルメチル)オキシ)−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシレート(3.00g、5.1mmol)を、阻害剤を含まないTHF(75mL)に溶解し、メタノール(70mL)を加えた。内容物を窒素下に置き、パラジウム炭素(10%、304mg)を反応液に加えた。反応液を水素下(1atm、風船)に置き、室温で18時間撹拌した。追加のパラジウム炭素(10%、200mg)を反応液に加え、反応液を水素下(1atm、風船)でさらに21時間撹拌した。セライトを通して反応液を濾過し、揮発物を減圧留去して、生成物(2.7g)を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.32 - 0.44 (m, 0.5 H) 1.11 - 1.29 (m, 2.2 H) 1.29 - 1.46 (m, 3.5 H) 1.47 - 1.61 (m, 2.5 H) 1.63 (d, J=4.88 Hz, 9 H) 1.65 - 1.83 (m, 3.6 H) 1.85 - 2.13 (m, 4.1 H) 2.59 (dd, J=10.07, 7.02 Hz, 0.5 H) 2.76 (t, J=12.21 Hz, 0.5 H) 2.81 - 2.95 (m, 1 H) 3.36 - 3.45 (m, 0.6 H) 3.49 (s, 2.4 H) 3.56 (s, 1.4 H) 3.79 (s, 1.2 H) 4.05 (d, J=15.26 Hz, 0.5 H) 5.18 (d, J=15.26 Hz, 0.6 H) 5.25 (s, 0.7 H) 5.41 (d, J=15.26 Hz, 0.5 H) 6.77 - 6.88 (m, 1 H) 6.95 (d, J=2.44 Hz, 0.5 H) 7.08 (d, J=2.14 Hz, 0.5 H) 7.21 (t, J=8.39 Hz, 1.1 H) 7.63 - 7.74 (m, 1 H) 7.80 (t, J=8.24 Hz, 1 H) 8.04 - 8.10 (m, 0.5 H) 8.19 - 8.29 (m, 0.5 H); MS m/z 502(MH+); MS m/z 500(M-H)-.
実施例56
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−1a−((メチルオキシ)カルボニル)−11−((フェニルメチル)オキシ)−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸
5−(1,1−ジメチルエチル)(+/−)−1a−メチル 8−シクロヘキシル−11−((フェニルメチル)オキシ)−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシレート(3.00g、5.07mmol)を1,2−ジクロロエタン(50mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(50mL)を反応液に滴下ロートで5分かけて加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、揮発物を減圧留去した。残存するトリフルオロ酢酸をベンゼンと共沸させることによって除去し、オフホワイトの固形物を減圧乾燥して、生成物(2.8g)を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.43 (t, J=6.26 Hz, 0.4 H) 1.06 - 1.16 (m,0.3 H) 1.18 - 1.33 (m, 2.4 H) 1.33 - 1.50 (m, 2.7 H) 1.58 (d, J=13.12 Hz, 0.5 H) 1.65 - 1.72 (m, 0.7 H) 1.71 - 1.85 (m, 2.7 H) 1.93 (d, J=7.63 Hz, 1.3 H) 1.96 - 2.18 (m, 2.9 H) 2.61 - 2.70 (m, 0.4 H) 2.80 (t, J=12.21 Hz, 0.4 H) 2.86 - 2.99 (m, 1.2 H) 3.45 (d, J=15.26 Hz, 0.6 H) 3.53 - 3.64 (m, 1.8 H) 3.76 - 3.86 (m, 1.1 H) 4.10 (d, J=15.26 Hz, 0.4 H) 5.09 - 5.19 (m, 2 H) 5.22 (d, J=15.26 Hz, 0.4 H) 5.38 - 5.51 (m, 0.6 H) 6.95 - 7.05 (m, 1 H) 7.11 (d, J=2.14 Hz, 0.4 H) 7.26 - 7.31 (m, 0.7 H) 7.33 - 7.40 (m, 1 H) 7.43 (q, J=7.43 Hz, 2 H) 7.44 - 7.50 (m, 2 H) 7.72 - 7.93 (m, 2 H) 8.21 (s, 0.4 H) 8.37 - 8.50 (m, 0.6 H); MS m/z 536(MH+); MS m/z 534(M-H)-.
実施例57
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−1a−(((cis)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル)カルボニル)−11−((フェニルメチル)オキシ)−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−(フェニルメトキシ)−(1.01g、1.61mmol)のDMF撹拌溶液(16mL)に、TBTU(647mg、2.01mmol)を加えた。反応液を窒素雰囲気下室温で20分間撹拌し、次いでDMAP(600mg、4.91mmol)を加え、続いてcis−2,6−ジメチルモルホリン(0.30mL、2.45mmol)を加えた。反応液を窒素下室温で38時間撹拌し、次いで水(50mL)に注いだ。塩酸(20mLの0.1N)を水懸濁液に加え、淡黄色固形物を濾過によって集め、塩酸(0.1N)ですすいだ。沈殿をジクロロメタンに溶解し、塩酸(0.1N)で洗浄(2×)し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、粗生成物(1.02g)を得た。水相をジクロロメタンで逆抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥して、油(0.25g)を得て、静置すると部分的に結晶化した。有機単離物を合わせて、5% 酢酸エチル、1% 酢酸のジクロロメタン溶液で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、ごく薄い黄色固形物(0.79g、68%)を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.37 (t, J=5.34 Hz, 0.5 H) 0.89 (s, 1 H) 0.96 - 1.11 (m, 2.4 H) 1.12 - 1.32 (m, 5.2 H) 1.32 - 1.50 (m, 2.8 H) 1.50 - 1.70 (m, 2.2 H) 1.69 - 1.87 (m, 3.7 H) 1.87 - 2.08 (m, 4.6 H) 2.09 (s, 1.4 H) 2.34 - 2.46 (m, 0.6 H) 2.54 - 2.64 (m, 0.8 H) 2.73 - 2.85 (m, 0.8 H) 2.85 - 2.96 (m, 1.3 H) 2.99 (d, J=20.75 Hz, 0.7 H) 3.05 (s, 5.1 H) 3.44 - 3.77 (m, 1.5 H) 4.04-4.24 (m,1H) 4.68 (d, J=14.95 Hz, 0.5 H) 5.04 (d, J=16.48 Hz, 0.4 H) 5.09 - 5.19 (m, 1.8 H) 6.92 - 7.06 (m, 1 H) 7.09 - 7.23 (m, 1.2 H) 7.26 - 7.33 (m, 1 H) 7.33 - 7.52 (m, 5.5 H) 7.80 - 7.91 (m, 1 H) 7.92 - 8.05 (m, 1 H) 8.81 (s, 0.5 H) 9.05 (s, 0.3 H); MS m/z 725(MH+); MS m/z 723(M-H)-.
実施例58
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−1a−(((cis)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル)カルボニル)−11−ヒドロキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
(+/−)−8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−1a−(((cis)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル)カルボニル)−11−((フェニルメチル)オキシ)−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド(1.35g、1.87mmol)を、メタノール(75mL)および無水阻害剤を含まないTHF(35mL)の混合物に溶解した。反応混合物を窒素下に置き、パラジウム炭素(10%、208mg)を加えた。反応液を水素下(1atm 風船)に置き、室温で17時間撹拌した。セライトを通して反応液を濾過し、メタノールですすぎ、濾液の揮発物を減圧留去して、生成物(1.18g、97%)を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 0.29 - 0.48 (m, 0.8 H) 0.88 (s, 1.5 H) 0.94 - 1.10 (m, 2.5 H) 1.12 - 1.65 (m, 9.6 H) 1.62 - 1.85 (m, 3.9 H) 1.83 - 2.07 (m, 5 H) 2.28 - 2.64 (m, 2 H) 2.69 - 2.86 (m, 1.3 H) 2.85 - 2.98 (m, 1.6 H) 3.05 (s, 6 H) 3.59 (d, J=14.95 Hz, 0.9 H) 3.67 - 4.02 (m, 1.1 H) 4.12 (d, J=14.34 Hz, 0.8 H) 4.37 (s, 0.5 H) 4.64 (d, J=14.65 Hz, 0.6 H) 5.02 (d, J=13.12 Hz, 0.3 H) 6.77 - 6.93 (m, 1.1 H) 6.96 - 7.09 (m, 1.2 H) 7.15 (d, J=8.24 Hz, 0.8 H) 7.23 (d, J=9.16 Hz, 0.6 H) 7.40 (d, J=8.55 Hz, 0.6 H) 7.44 - 7.53 (m, 0.3 H) 7.85 (d, J=8.55 Hz, 1.1 H) 7.98 (t, J=17.70 Hz, 0.9 H) 8.86 (s, 0.6 H) 9.28 (s, 0.2 H); MS m/z 635(MH+).
実施例59および60
Figure 0005211078
(+)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−および(−)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−
シュウ酸クロリド(0.113mL、0.227mmol)のCH2Cl2溶液(2M)を、DMF(1滴)を含む(+)もしくは(−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−(55mg、0.113mmol)のCH2Cl2溶液(10mL)に滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、それを濃縮し、高真空下で乾燥した。その後、残渣をTHF(10mL)に溶解し、N,N−ジメチルスルホンアミド(28mg、0.227mmol)およびDIPEA(0.059mL、0.339mmol))のTHF溶液(2mL)を加えた。これに続いてDMAP(10mg)を加え、その後、反応液を室温で10分間撹拌し、次いで50℃で終夜撹拌した。次いでそれを冷却し、混合物を減圧濃縮した。生じた残渣をプレパラティブ逆相HPLCによって精製して、(+)もしくは(−)異性体として生成物を得た。
第1異性体(キラルAD カラムから1番目に出てきた酸から合成):(オフホワイトの固形物、10mg、収率15%);MS m/z 591(MH+), 保持時間: 3.585分.
第2異性体(キラルAD カラムから2番目に出てきた酸から合成):(明黄色固形物、19mg、収率28%);MS m/z 591(MH+), 保持時間: 3.553分. 1H NMR (500 MHz, 溶媒) δ ppm 0.18 (m, 0.28 H) 1.10 (dd, J=9.92, 5.95 Hz, 0.28 H) 1.22-1.65 (m, 5.44 H) 1.76-1.88 (m, 2 H) 1.93-2.22 (m, 4 H) 2.58 (dd, J=9.92, 6.26 Hz, 0.28 H) 2.68 (m, 0.72 H) 2.84-3.05 (m, 1 H) 3.03 (s, 4.32 H) 3.04 (s, 1.68 H) 3.25-3.83 (m, 8.72 H) 4.16 (d, J=14.95 Hz, 0.28 H) 4.91 (m, 0.28 H) 5.14 (d, J=15.26 Hz, 0.72 H) 7.39-7.52 (m, 3 H) 7.59-7.69 (m, 2 H) 7.96 (m, 1 H) 8.06 (d, J=1.22 Hz, 0.72 H) 8.12 (s, 0.28 H).
実施例61
Figure 0005211078
シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1a−[[4−(1−エチルプロピル)−1−ピペラジニル]カルボニル]−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−
該酸である8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(50mg、90.6μmol)、N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸塩(TBTU、150mg、467μmol)および1−(3−ペンチル)ピペラジン(24mg、153μmol)のDMF混合溶液(2mL)に、室温でN2下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、631μmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間5分撹拌し、次いで濃縮した。残渣をMeOH(4mL)で希釈し、分離法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=6分、流速=30mL/分、カラム:XTerra Prep MS C18 5u 30×50mm、画分の回収:6.23〜6.82分(220nmでUV検出)を用いた島津−VP プレパラティブ逆相HPLCによって精製して、オフホワイトの固形物として、トリフルオロ酢酸塩(48.3mg)を得た;分析HPLC法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:XTerra MS C18 S7 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 690.56, HPLC Rt = 1.675分.
分析HPLC法:溶媒A=5% MeCN−95% H2O−10mM NH4OAc、溶媒B=95% MeCN−5% H2O−10mM NH4OAc、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:フェノメネックス ルナ C18 5um 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 690.49, HPLC Rt = 1.690分.
220nmでのUV検出およびwaters Micromassを有する島津−VP 装置を用いることによってLC/MSを遂行した。
実施例62
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−11−メチル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−,メチルエステル
マイクロ波反応管にInCl3(19.5mg、0.039mmol)を窒素下で入れた。次いでそれを密封し、THF(2mL)を加えた。メチルリチウム(0.074mL、1.6M 溶液、0.1185mmol)のエーテル溶液を−78℃で加え、0.5時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に加温し、(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−[[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ]−,メチルエステル(51mg、0.079mmol)およびPdCl2(PPh32(2.7mg、0.0039mmol)のTHF溶液(1mL)を加えた。反応混合物をマイクロ波条件下2時間100℃で加熱した。次いでそれをメタノールでクエンチし、濃縮した。残渣を分取HPLCカラムによって精製して、生成物として、オフホワイトの固形物(17mg、収率42%)を得た。
MS m/z 513(MH+), 保持時間: 3.978分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.21 (m, 0.25 H) 1.06 (m, 0.25 H) 1.18 - 1.65 (m, 5.5 H) 1.72 - 2.20 (m, 6 H) 2.44 (s, 2.25 H) 2.46 (s, 0.75 H) 2.52 (m, 0.25 H) 2.61 (m, 0.75 H) 2.79 - 3.88 (m, 9.75 H) 3.96 (s, 3 H) 4.13 (d, J=14.95 Hz, 0.25 H) 4.87 - 4.91 (m, 0.25 H) 5.10 (d, J=15.26 Hz, 0.75 H) 7.21 - 7.32 (m, 2 H) 7.43 (s, 0.25 H) 7.49 (s, 0.75 H) 7.70 - 7.78 (m, 1 H) 7.90 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 8.12 (s, 0.75 H) 8.17 (s, 0.25 H).
実施例63
Figure 0005211078
(+/−)8−シクロヘキシル−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−ビニル−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,メチルエステル
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−[[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ]−,メチルエステル(125mg、0.195mmol)のDMF溶液(3mL)に、LiCl(24.8mg、0.585mmol)、トリブチル(ビニル)スズ(74mg、0.234mmol)およびPdCl2(PPh32(6.8mg、0.0098mmol)を加えた。反応混合物をN2雰囲気下終夜100℃で加熱した。次いでそれを水でクエンチし、CH2Cl2(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濃縮して、茶色がかった油を得た。次いでそれを分取HPLCによって精製して、最終生成物として橙色固形物(54mg、収率53%)を得た。
MS m/z 525(MH+), 保持時間: 4.090分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.21 (m, 0.26 H) 1.05 (m, 0.26 H) 1.19 - 1.64 (m, 5.48 H) 1.73 - 1.85 (m, 2 H) 1.89 - 2.16 (m, 4 H) 2.56 (m, 0.26 H) 2.62 (m, 0.74 H) 2.77 - 3.86 (m, 9.74 H) 3.94 (s, 3 H) 4.08 (d, J=15.26 Hz, 0.26 H) 4.76 - 4.80 (m, 0.26 H) 5.03 (d, J=15.26 Hz, 0.74 H) 5.36 (d, J=10.68 Hz, 0.74 H) 5.37 (d, J=10.99 Hz, 0.26 H) 5.93 (d, J=17.71 Hz, 0.74 H) 5.95 (d, J=17.70 Hz, 0.26 H) 6.77 - 6.87 (m, 1 H) 7.32 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.46 - 7.53 (m, 1 H) 7.63 - 7.75 (m, 2 H) 7.88 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 8.08 (s, 0.74 H) 8.12 (s, 0.26 H).
いくつかの化合物についての分析データを表4に開示する。
Figure 0005211078
Figure 0005211078
Figure 0005211078
Figure 0005211078
実施例64
Figure 0005211078
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−[[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ]−,メチルエステル
(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−1a−(4−モルホリニルカルボニル)−11−ヒドロキシ−,メチルエステル(250mg、0.486mmol)の塩化メチレン溶液(20mL)に、トリエチルアミン(0.074mL、0.534mmol)を加えた。次いでトリフルオロメタンスルホン酸無水物(151mg、0.534mmol)のCH2Cl2溶液(2mL)を0℃で滴下して加えた。反応混合物を室温に加温し、終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、有機層を分離した。次いでそれを食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)した。溶媒の蒸発によって、生成物として、黄色がかった固形物(250mg、収率80%)を得た。
MS m/z 647(MH+), 保持時間: 3.980分.
実施例65
Figure 0005211078
シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aR)−[パーシャル]−
TBTU(437mg、1.36mmol)およびDIPEA(0.95mL、5.436mmol)を、(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−(500mg、0.906mmol)のDMSO溶液(20.0mL)に加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌した。次いで(2S,3R)−3−アミノ−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オール(280mg、1.36mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、HCl溶液(1N)で酸性化した。茶色固形物を分離し、それを濾過で集めた。次いでこの物質を以下の条件下で分取HPLCによって分画した。カラム:waters Sunfire 19mm×100mm;溶媒A:10% CH3CN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B:90% CH3CN−10% H2O−0.1% TFA;プログラム:65% 溶媒Bで開始し、最初の保持時間 5分間、次いで30分で90% 溶媒Bに徐々に増加する(流速25mL/分)。ロード:50〜60mg/実行。
上記のHPLC条件下、シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aR)−[パーシャル]−は、シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aS)−[パーシャル]−の前に溶離する。明黄色固形物として、生成物(230mg、収率36%)を得た。
MS m/ 703(MH+), 保持時間: 3.936分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.14 - 0.24 (m, 2.64 H) 0.51 (s, 2.46 H) 0.72 - 2.21 (m, 20.9 H) 2.49 (m, 0.18 H) 2.62 (m, 0.82 H) 2.85 (m, 0.18 H) 2.96 (m, 0.82 H) 3.03 (s, 6 H) 3.39 (m, 0.82 H) 3.49 - 3.58 (m, 1.64 H) 3.71 - 3.80 (m, 0.36 H) 3.90 (s, 3 H) 4.17 (d, J=14.65 Hz, 0.18 H) 5.06 (d, J=14.65 Hz, 0.18 H) 5.37 (d, J=14.95 Hz, 0.82 H) 6.73 (d, J=5.49 Hz, 0.82 H) 6.98 - 7.05 (m, 1 H) 7.08 (d, J=4.58 Hz, 0.18 H) 7.10 (d, J=2.44 Hz, 0.18 H) 7.21 (d, J=2.44 Hz, 0.82 H) 7.31 (d, J=8.55 Hz, 0.82 H) 7.34 (d, J=8.55 Hz, 0.18 H) 7.59 - 7.64 (m, 1 H) 7.87 - 7.93 (m, 1 H) 7.99 (s, 0.18 H) 8.09 (d, J=1.22 Hz, 0.82 H).
実施例66
Figure 0005211078
シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aS)−[パーシャル]−
TBTU(437mg、1.36mmol)およびDIPEA(0.95mL、5.436mmol)を、(+/−)シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸,8−シクロヘキシル−5−[[[(ジメチルアミノ)スルホニル]アミノ]カルボニル]−1,12b−ジヒドロ−11−メトキシ−(500mg、0.906mmol)のDMSO溶液(20.0mL)に加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌した。次いで(2S,3R)−3−アミノ−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オール(280mg、1.36mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、次いでHCl溶液(1N)で酸性化した。茶色固形物を分離し、それを濾過で集めた。次いでこの物質を以下の条件下で分取HPLCによって分画した。カラム:waters Sunfire 19mm×100mm;溶媒A:10% CH3CN−90% H2O−0.1% TFA;溶媒B:90% CH3CN−10% H2O−0.1% TFA;プログラム:65% 溶媒Bで開始し、最初の保持時間 5分間、次いで30分で90% 溶媒Bに徐々に増加する(流速25mL/分)。ロード:50〜60mg/実行。
上記のHPLC条件下、シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aS)−[パーシャル]−は、シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド,8−シクロヘキシル−N5−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,12b−ジヒドロ−N1a−[(2R,3S)−3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]−11−メトキシ−,(1aR)−[パーシャル]−の後に溶離する。明黄色固形物として、生成物(215mg、収率34%)を得た。
MS m/ 703(MH+), 保持時間: 4.038分. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 0.20 (m, 0.38 H) 0.75 (s, 1.86 H) 0.76 (s, 1.86 H) 0.84 (s, 1.86 H) 0.85 (s, 1.14 H) 0.89 - 2.18 (m, 18.9 H) 2.52 (m, 0.38 H) 2.70 (m, 0.62 H) 2.85 (m, 0.38 H) 2.97 (m, 0.62 H) 3.03 (s, 2.28 H) 3.04 (s, 3.72 H) 3.33 - 3.39 (m, 0.62 H) 3.43 - 3.51 (m, 1.24 H) 3.73 - 3.77 (m, 0.38 H) 3.78 - 3.84 (m, 0.38 H) 3.90 (s, 1.86 H) 3.90 (s, 1.14 H) 4.14 (d, J=14.65 Hz, 0.38 H) 5.11 (d, J=14.65 Hz, 0.38 H) 5.44 (d, J=15.26 Hz, 0.62 H) 6.68 (d, J=4.88 Hz, 0.62 H) 6.96 - 7.03 (m, 1 H) 7.07 (d, J=5.19 Hz, 0.38 H) 7.12 (d, J=2.44 Hz, 0.38 H) 7.23 (d, J=2.14 Hz, 0.62 H) 7.27 (d, J=8.54 Hz, 0.62 H) 7.33 (d, J=8.54 Hz, 0.38 H) 7.55 (dd, J=8.39, 1.68 Hz, 0.62 H) 7.62 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 0.38 H) 7.87 (d, J=8.54 Hz, 0.62 H) 7.91 (d, J=8.55 Hz, 0.38 H) 8.08 (d, J=1.22 Hz, 0.38 H) 8.10 (d, J=1.22 Hz, 0.62 H).
実施例67〜79についての実験には、特に断りがなければ(until further noted)、下記の一般的な方法が用いられる。LCMSデータ:停止時間:グラジエント時間+1分;開始濃度:特に断りがなければ、0% B;終了濃度:特に断りがなければ、100% B;溶離液A:10mM NH4OAcを含む、5% CH3CN/95% H2O(カラムA、DおよびEについて);0.1% TFAを含む、10% MeOH/90% H2O(カラムBおよびCについて);溶離液B:10mM NH4OAcを含む、95% CH3CN/5% H2O(カラムA、DおよびEについて);0.1% TFAを含む、90% MeOH/10% H2O(カラムBおよびCについて);カラムA:フェノメネックス 10μ 4.6×50mm C18;カラムB:フェノメネックス C18 10μ 3.0×50mm;カラムC:フェノメネックス 4.6×50mm C18 10μ;カラムD:フェノメネックス ルナ C18 5μ 3.0×50mm;カラムE:フェノメネックス 5μ 4.6×50mm C18。プレパラティブHPLCデータ:10mM NH4OAc緩衝液を含むH2O/CH3CNについての条件;特に断りがなければ、20分かけての直線的グラジエント;開始濃度:特に断りがなければ、15% B;終了濃度:100% B;溶離液A:10mM NH4OAcを含む、5% CH3CN/95% H2O;溶離液B:10mM NH4OAcを含む、95% CH3CN/5% H2O;カラム:Sunfire Prep C18 OBD 5μ 30×100mm;0.1% TFA緩衝液を含むH2O/MeOHについての条件:特に断りがなければ、20分かけての直線的グラジエント;開始濃度:特に断りがなければ、30% B;終了濃度:100% B;溶離液A:0.1% TFAを含む、10% MeOH/90% H2O;溶離液B:0.1% TFAを含む、90% MeOH/10% H2O;カラム:フェノメネックス 21×100mm C18 H2O。
実施例67
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−5−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル
2下で撹拌している水素化ナトリウム(60% 鉱油分散、370mg、9.2mmol)のDMSO溶液のスラリー(8mL)に、トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(2.03g、9.2mmol)を加えた。反応混合物を45分間撹拌し、次いで13−シクロヘキシル−10−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(2.2g、4.0mmol)のDMSO溶液(5mL)を加えた(フラスコをDMSO(2×3mL)ですすいだ)。反応混合物を1時間撹拌し、HCl(0.25N、100mL)に注ぎ、EtOAc(150mL)で抽出した。有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、水層を合わせて、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(〜20mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣をEtOAc/Et2O(1:3、50mL)と共に撹拌し、固形物を濾過によって除いた。母液を濃縮し、高真空下で乾燥して、黄色固形物として、8−シクロヘキシル−5−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル(1.92g、3.4mmol、85%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。回転異性体またはアトロプ異性体の〜2:1 混合物として存在している。
1HNMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.19 - 0.26 (m, 0.4H), 0.78 - 2.19 (m, 15.6H), 2.64 - 3.02 (m, 2H), 3.16 - 3.28 (m, 1H), 3.41 (d, J = 15.0 Hz, 0.6H), 3.51 (s, 1.8H), 3.80 (s, 1.2H), 3.88 (s, 3H), 4.00 (d, J = 15.0 Hz, 0.4H), 5.22 (d, J = 15.0 Hz, 0.4H), 5.42 (d, J = 15.0 Hz, 0.6H), 6.93 - 7.01 (m, 1H), 7.12 (d, J = 2.6 Hz, 0.4H), 7.19 (d, J = 2.6 Hz, 0.6H), 7.25 (d, J = 8.8 Hz, 0.6H), 7.29 (d, J = 8.8 Hz, 0.4H), 7.55 (dd, J = 8.8, 1.5 Hz, 0.6H), 7.63 (dd, J = 8.8, 1.5 Hz, 0.4H), 7.85 (d, J = 8.8 Hz, 0.6H), 7.88 (d, J = 8.8 Hz, 0.4H), 8.08 (d, J = 1.5 Hz, 0.4H), 8.31 (d, J = 1.5 Hz, 0.6H). LCMS: m/e 563 (M+H)+, 保持時間 3.75分, カラムB, 4分グラジエント.
実施例68
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−5−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸
8−シクロヘキシル−5−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル(1.92g、3.41mmol)をMeOH//THF(1:1、40mL)に溶解し、NaOH水(1M、8mL)で処理した。反応混合物を撹拌し、2時間60℃で加熱し、室温に冷却した。透明な溶液をHCl水(1M、8mL)で中和し、濃縮して、有機溶媒を除去した。生じた固形物を濾過によって集め、H2Oで洗浄し、減圧乾燥して、黄色粉末として、8−シクロヘキシル−5−((シクロプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(1.66g、3.03mmol、89%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。回転異性体またはアトロプ異性体の1:1 混合物として存在している。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.32 (t, J = 6.2 Hz, 0.5H), 0.71 - 2.12 (m, 15.5H), 2.61 - 2.94 (m, 2H), 3.16 - 3.27 (m, 1H), 3.41 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 3.82 (s, 1.5H), 3.86 (s, 1.5H), 3.99 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 5.28 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 5.49 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 6.85 (dd, J = 8.4, 2.6 Hz, 0.5H), 6.91 (dd, J = 8.4, 2.6 Hz, 0.5H), 6.96 (d, J = 2.6 Hz, 0.5H), 7.08 (d, J = 2.6 Hz, 0.5H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 0.5H), 7.24 (d, J = 8.4 Hz, 0.5H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 0.5H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 0.5H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 0.5H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 0.5H), 8.06 (s, 0.5H), 8.35 (s, 0.5H), 9.31 - 10.35 (m, 1H). LCMS: m/e 547 (M-H)-, 保持時間 2.06分, カラムA, 4分グラジエント.
実施例69
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−5−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル
2下で撹拌している水素化ナトリウム(60% 鉱油分散、97mg、2.4mmol)のDMSO溶液のスラリー(2mL)に、トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(530g、2.4mmol)を加えた。反応混合物を45分間撹拌し、次いで13−シクロヘキシル−10−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(578g、1.05mmol)のDMSO溶液(1.5mL)を加えた(フラスコをDMSO(2×0.75mL)ですすいだ)。反応混合物を1時間撹拌し、HCl(0.25N、25mL)に注ぎ、EtOAc(40mL)で抽出した。有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、水層を合わせて、EtOAc(25mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(〜10mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣をEtOAc/Et2O(1:4、10mL)と共に撹拌し、固形物を濾過によって除いた。母液を濃縮し、高真空下で乾燥して、黄色固形物として、8−シクロヘキシル−5−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル(620mg、1.0mmol、定量的)を得て、それをさらに精製することなく用いた。回転異性体またはアトロプ異性体の〜2:1 混合物として存在している。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.32 - 0.39 (m, 0.4H), 0.77 - 2.09 (m, 17.6H), 2.60 - 2.96 (m, 2H), 3.41 (d, J = 15.0 Hz, 0.6H), 3.53 (s, 1.8H), 3.79 (s, 1.2H), 3.87 (s, 3H), 4.02 - 4.14 (m, 1.4H), 5.14 (d, J = 15.0 Hz, 0.4H), 5.39 (d, J = 15.0 Hz, 0.6H), 6.89 (dd, J = 8.4, 2.6 Hz, 0.4H), 6.91 (dd, J = 8.4, 2.6 Hz, 0.6H), 7.00 (d, J = 2.6 Hz, 0.4H), 7.11 (d, J = 2.6 Hz, 0.6H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 0.6H), 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 0.4H), 7.38 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 0.6H), 7.43 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 0.4H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 0.6H), 7.86 (d, J = 8.4 Hz, 0.4H), 7.96 (d, J = 1.5 Hz, 0.4H), 8.20 (d, J = 1.5 Hz, 0.6H), 8.39 (s, 0.4H), 8.43 (s, 0.6H). LCMS: m/e 563 (M-H)-, 保持時間 3.00分, カラムA, 4分グラジエント.
実施例70
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−5−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸
8−シクロヘキシル−5−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル(606mg、1.07mmol)をMeOH//THF(1:1、14mL)に溶解し、NaOH水(1M、2.5mL)で処理した。反応混合物を撹拌し、2時間60℃で加熱し、室温に冷却した。透明な溶液をHCl水(1M、2.5mL)で中和し、濃縮して、有機溶媒を除去した。残渣をH2O(10mL)と共に終夜撹拌し、生じた固形物を濾過によって集め、H2Oで洗浄し、減圧乾燥して、明黄色固形物として、8−シクロヘキシル−5−((イソプロピルスルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(530mg、0.96mmol、90%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。回転異性体またはアトロプ異性体の〜2:1 混合物として存在している。
1HNMR (300 MHz, CD3OD) δ 0.23 - 0.30 (m, 0.4H), 0.80 - 2.24 (m, 17.6H), 2.70 - 3.11 (m, 2H), 3.46 (d, J = 15.0 Hz, 0.6H), 3.95 (s, 3H), 3.93 - 4.10 (m, 1.4H), 5.29 (d, J = 15.0 Hz, 0.4H), 5.48 (d, J = 15.0 Hz, 0.6H), 6.98 - 7.05 (m, 1H), 7.16 (d, J = 2.6 Hz, 0.4H), 7.23 (d, J = 2.6 Hz, 0.6H), 7.29 (d, J = 8.8 Hz, 0.6H), 7.33 (d, J = 8.8 Hz, 0.4H), 7.56 (dd, J = 8.8, 1.5 Hz, 0.6H), 7.64 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 0.4H), 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 0.6H), 7.92 (d, J = 8.4 Hz, 0.4H), 8.13 (d, J = 1.5 Hz, 0.4H), 8.31 (d, J = 1.5 Hz, 0.6H). LCMS: m/e 551 (M+H)+, 保持時間 3.74分, カラムB, 4分グラジエント.
実施例71
Figure 0005211078
5−((アミノスルホニル)カルバモイル)−8−シクロヘキシル−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル
2下で撹拌している水素化ナトリウム(60% 鉱油分散、350mg、8.8mmol)のDMSO溶液のスラリー(8mL)に、トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(1.93g、8.8mmol)を3回に分けて加えた。反応混合物を0.5時間撹拌し、次いで10−((アミノスルホニル)カルバモイル)−13−シクロヘキシル−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(2.0g、3.8mmol)のDMSO溶液(8mL)を加えた(フラスコをDMSO(2×2mL)ですすいだ)。反応混合物を1時間撹拌し、HCl(0.25N、100mL)に注ぎ、CH2Cl2(100mL)で希釈した。溶液を濾過して、固形物を集め、母液の有機層を分離し、乾燥するまで濃縮した。残渣をEtOAc(〜150mL)に溶解し、H2O(〜50mL)および食塩水(〜50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣をEtOAc/Et2O(4:1、50mL)と共に撹拌し、固形物を濾過によって集め、EtOAcで洗浄した。これらの固形物を最初に集めた固形物と合わせて、黄褐色固形物として、5−((アミノスルホニル)カルバモイル)−8−シクロヘキシル−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル(1.39g、2.6mmol、68%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。回転異性体またはアトロプ異性体の1:1 混合物として存在している。
1HNMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.13 - 0.21 (m, 0.5H), 1.06 - 2.12 (m, 11.5H), 2.64 - 2.94 (m, 2H), 3.46 (s, 1.5H), 3.49 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 3.75 (s, 1.5H), 3.85 (s, 3H), 4.02 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 5.21 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 5.42 (d, J = 15.0 Hz, 0.5H), 6.99 - 7.09 (m, 1H), 7.17 - 7.31 (m, 1H), 7.41 (s, 0.5H), 7.43 (s, 0.5H), 7.66 - 7.56 (m, 1H), 7.82 (d, J = 8.4 Hz, 0.5H), 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 0.5H), 8.25 (s, 0.5H), 8.47 (s, 0.5H), 11.62 (s, 0.5H), 11.69 (s, 0.5H). LCMS: m/e 538 (M+H)+, 保持時間 3.56分, カラムB, 4分グラジエント.
実施例72
Figure 0005211078
5−((アミノスルホニル)カルバモイル)−8−シクロヘキシル−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸
5−((アミノスルホニル)カルバモイル)−8−シクロヘキシル−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸メチル(1.1mg、2.0mmol)をMeOH//THF(1:1、24mL)に溶解し、NaOH水(1M、5mL)で処理した。反応混合物を撹拌し、2時間60℃で加熱し、室温に冷却した。透明な溶液をHCl水(1M、5mL)で中和し、濃縮して、有機溶媒を除去した。残渣をH2O(10mL)と共に1時間撹拌し、生じた固形物を濾過によって集め、H2Oで洗浄し、減圧乾燥して、明黄色固形物として、5−((アミノスルホニル)カルバモイル)−8−シクロヘキシル−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(1.05mg、2.0mmol、98%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。回転異性体またはアトロプ異性体の1:1 混合物として存在している。
1HNMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.08 - 0.17 (m, 0.5H), 0.79 - 2.13 (m, 11.5H), 2.65 - 2.94 (m, 2H), 3.44 (d, J = 14.6 Hz, 0.5H), 3.85 (s, 3H), 3.96 (d, J = 14.6 Hz, 0.5H), 5.20 (d, J = 14.6 Hz, 0.5H), 5.40 (d, J = 14.6 Hz, 0.5H), 6.98 - 7.08 (m, 1H), 7.17 - 7.46 (m, 4H), 7.58 (d, J = 8.1 Hz, 0.5H), 7.62 (d, J = 8.1 Hz, 0.5H), 7.81 (d, J = 8.8 Hz, 0.5H), 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 0.5H), 8.25 (s, 0.5H), 8.44 (s, 0.5H), 11.48 - 13.19 (m, 2H). LCMS: m/e 524 (M+H)+, 保持時間 3.51分, カラムB, 4分グラジエント.
実施例73
Figure 0005211078
13−シクロヘキシル−N6−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N10−((ジメチルアミノ)スルホニル)−3−メトキシ−N6−メチル−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボキシアミド
13−シクロヘキシル−10−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−3−メトキシ−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6−カルボン酸メチル(700mg、1.27mmol)をMeOH//THF(1:1、14mL)に溶解し、NaOH水(1M、3mL)で処理した。反応混合物を撹拌し、15分間マイクロ波照射しながら80℃で加熱し、室温に冷却した。透明な溶液をHCl水(1M、3mL)で中和し、濃縮して、有機溶媒を除去した。残渣をH2O(10mL)と共に1時間撹拌し、生じた固形物を濾過によって集め、H2Oで洗浄し、減圧乾燥した。これらの固形物であるN1,N1,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(191mg、1.88mmol)およびトリエチルアミン(0.700mL)のDMF溶液(5mL)に、HATU(620mg、1.63mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、H2O(25mL)およびHCl(水)(1M、5mL)で希釈し、20撹拌した。沈殿を濾過によって集め、H2Oですすぎ、乾燥して、黄色粉末として、純粋でない13−シクロヘキシル−N6−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N10−((ジメチルアミノ)スルホニル)−3−メトキシ−N6−メチル−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボキシアミド(960mg)を得た。クルードの試料の13−シクロヘキシル−N6−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N10−((ジメチルアミノ)スルホニル)−3−メトキシ−N6−メチル−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボキシアミド(100mg)をMeOH/DMF(3:1、4mL)に溶解し、濾過し、プレパラティブHPLC(10mM NH4OAc緩衝液を含むH2O/CH3CN)によって精製して、13−シクロヘキシル−N6−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N10−((ジメチルアミノ)スルホニル)−3−メトキシ−N6−メチル−7H−インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−6,10−ジカルボキシアミド(78mg、0.13mmol、95%)を得た。
1HNMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.11 - 3.07 (m, 24H), 2.99 (s, 6H), 3.50 - 3.76 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.27 - 4.44 (m, 1H), 5.05 - 5.25 (m, 1H), 7.05 (s, 1H) 7.08 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 8.8, 2.6 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.8, 1.5 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.16 (br s, 1H). LCMS: m/e 620 (M-H)-, 保持時間 2.32分, カラムA, 4分グラジエント.
実施例74
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N1a−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N5−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−N1a−メチル−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド
8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(120mg、0.22mmol)およびN1,N1,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(29mg、0.28mmol)のDMF(2mL)およびTEA(0.1mL)溶液に、HATU(108mg、0.28mmol)を加えた。反応液を室温で3時間撹拌し、MeOHで希釈し、分取HPLC(0.1% TFA緩衝液を含むH2O/MeOH)によって精製して、黄色固形物として、8−シクロヘキシル−N1a−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N5−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−N1a−メチル−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド(104mg、0.16mmol、74%)を得た。回転異性体またはアトロプ異性体1:4 混合物として存在している。
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 8.05 - 8.12 (m, 0.2H), 7.86 - 7.98 (m, 1.8H), 7.59 (dd, J=8.4, 1.5 Hz, 0.8H), 7.53 - 7.64 (m, 0.2H), 7.34 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.15 - 7.22 (m, 1H), 7.04 (dd, J=8.4, 2.6 Hz, 1H), 5.11 (d, J=15.4 Hz, 0.8H), 4.80 - 4.90 (m, 0.2H), 4.10 - 4.20 (m, 0.2H), 3.92 (s, 0.6H), 3.91 (s, 2.4H), 3.08 - 3.86 (m, 4.8H), 3.04 (s, 4.8H), 3.03 (s, 1.2H), 2.54 - 3.05 (m, 11H), 1.06 - 2.21 (m, 11.8H), 0.13 -0.23 (m, 0.2H). LCMS: m/e 636 (M+H)+, カラムA, グラジエント時間: 2分, 保持時間 1.20分. LCMS: m/e 660 (M+H)+, カラムC, グラジエント時間: 2分, 保持時間 1.91分.
実施例75
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N1a−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−N5−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−N1a−メチル−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド
8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(120mg、0.22mmol)およびN1,N1−ジエチル−N2−メチルエタン−1,2−ジアミン(31mg、0.24mmol)のDMF(2mL)およびTEA(0.1mL)溶液に、HATU(90mg、0.24mmol)を加えた。反応液を室温で16時間撹拌し、MeOHで希釈し、分取HPLC(0.1% TFA緩衝液を含むH2O/MeOH)によって精製して、黄色固形物として、8−シクロヘキシル−N1a−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−N5−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−N1a−メチル−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド(87mg、0.13mmol、73%)を得た。回転異性体またはアトロプ異性体の1:7 混合物として存在している。
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 8.08 - 8.12 (m, 0.12H), 7.98 (s, 0.88H), 7.93 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.60 (d, J=8.4 Hz, 0.88H), 7.58 - 7.64 (m, 0.12H), 7.35 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.04 (dd, J=8.4, 2.2 Hz, 1H), 5.14 (d, J=15.4 Hz, 0.88H), 4.77 - 4.91 (m, 0.12H), 4.13 - 4.23 (m, 0.12H), 3.92 (s, 0.36H), 3.91 (s, 2.64H), 3.04 (s, 6H), 2.52 - 3.87 (m, 13.88H), 0.99 - 2.20 (m, 17.88H), 0.16 - 0.25 (m, 0.12H). LCMS: m/e 664 (M+H)+, カラムA, グラジエント時間: 2分, 保持時間 1.28分.
実施例76
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−1a−(((3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル)カルボニル)−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(60mg、0.11mmol)および(R)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(16mg、0.14mmol)のDMF(1mL)およびTEA(0.06mL)溶液に、HATU(54mg、0.14mmol)を加えた。反応液を室温で2時間撹拌し、MeOHで希釈し、分取HPLC(0.1% TFA緩衝液を含むH2O/MeOH)によって精製して、黄色固形物として、8−シクロヘキシル−1a−(((3R)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル)カルボニル)−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド(66mg、0.10mmol、93%)を得た。ジアステレオマーの3:1 混合物として存在している。
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 8.12 (br s, 0.25H), 7.86 - 8.01 (m, 1.75H), 7.57 - 7.65 (m, 0.25H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 0.75H), 7.34 (d, J=8.4 Hz, 0.75H), 7.27 - 7.35 (m, 0.25H), 7.16 - 7.23 (m, 1H), 7.04 (dd, J=8.4, 2.6 Hz, 0.75H), 6.96 - 7.04 (m, 0.25H), 5.13 (dd, J=15.4, 2.2 Hz, 0.75H), 4.15 - 4.24 (m, 0.25H), 3.92 (s, 0.75H), 3.90 (s, 2.25H), 3.62 (dd, J=15.4, 4.4 Hz, 0.75H), 3.40 - 4.11 (m, 3.25H), 3.14 - 3.29 (m, 1H), 3.03 (s, 1.5H), 3.04 (s, 4.5H), 2.83 - 2.98 (m, 6H), 2.47 - 3.09 (m, 3H), 1.03 - 2.40 (m, 13.75H), 0.09 - 0.22 (m, 0.25H). LCMS: m/e 648 (M+H)+, カラムA, グラジエント時間: 2分, 保持時間 1.14分.
実施例77
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−1a−(((3S)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル)カルボニル)−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(60mg、0.11mmol)および(S)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(16mg、0.14mmol)のDMF(1mL)およびTEA(0.06mL)溶液に、HATU(54mg、0.14mmol)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、MeOHで希釈し、分取HPLC(0.1% TFA緩衝液を含むH2O/MeOH)によって精製して、黄色固形物として、8−シクロヘキシル−1a−(((3S)−3−(ジメチルアミノ)−1−ピロリジニル)カルボニル)−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド(66mg、0.10mmol、93%)を得た。ジアステレオマーの3:1 混合物として存在している。
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 8.13 (br s, 0.25H), 7.86 -8.01 (m, 1.75H), 7.57 - 7.65 (m, 0.25H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 0.75H), 7.35 (d, J=8.4 Hz, 0.75H), 7.27 - 7.35 (m, 0.25H), 7.16 - 7.23 (m, 1H), 7.04 (dd, J=8.4, 2.6 Hz, 0.75H), 6.96 - 7.04 (m, 0.25H), 5.14 (d, J=15.4, 0.75H), 4.15 - 4.24 (m, 0.25H), 3.92 (s, 0.75H), 3.91 (s, 2.25H), 3.62 (d, J=15.4, 4.4 Hz, 0.75H), 3.40 - 4.11 (m, 3.25H), 3.14 - 3.29 (m, 1H), 3.03 (s, 1.5H), 3.04 (s, 4.5H), 2.83 - 2.98 (m, 6H), 2.47 - 3.09 (m, 3H), 1.03 - 2.40 (m, 13.75H), 0.09 - 0.22 (m, 0.25H). LCMS: m/e 648 (M+H)+, カラムA, グラジエント時間: 4分, 保持時間 2.13分.
実施例78
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N1a,N1a−ビス(2−(ジエチルアミノ)エチル)−N5−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド
8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(60mg、0.11mmol)およびN1−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−N2,N2−ジエチルエタン−1,2−ジアミン(31mg、0.14mmol)のDMF(1mL)およびTEA(0.06mL)溶液に、HATU(54mg、0.14mmol)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、MeOHで希釈し、分取HPLC(0.1% TFA緩衝液を含むH2O/MeOH)によって精製して、黄色固形物として、8−シクロヘキシル−N1a,N1a−ビス(2−(ジエチルアミノ)エチル)−N5−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a,5(2H)−ジカルボキシアミド(78mg、0.10mmol、93%)を得た。回転異性体またはアトロプ異性体の1:5 混合物として存在している。
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 8.20 (d, J=1.5 Hz, 0.16H), 8.00 (d, J=1.5 Hz, 0.84H), 7.93 (d, J=8.4 Hz, 0.84H), 7.92 - 7.98 (m, 0.16H), 7.63 (dd, J=8.4, 1.5 Hz, 0.16H), 7.58 (dd, J=8.4, 1.5 Hz, 0.84H), 7.34 - 7.39 (m, 0.16H), 7.35 (d, J=8.4 Hz, 0.84H), 7.24 (d, J=2.6 Hz, 0.16H), 7.20 (d, J=2.6 Hz, 0.84H), 7.05 (dd, J=8.4, 2.6 Hz, 1H), 5.13 (d, J=15.4 Hz, 0.84H), 4.86 - 5.02 (m, 0.16H), 4.06 - 4.38 (m, 2H), 3.94 (s, 0.48H), 3.91 (s, 2.52H), 3.70 (d, J=15.4 Hz, 0.84H), 3.06 - 3.86 (m, 11.16H), 3.03 (s, 6H), 2.48 - 3.01 (m, 4H), 0.85 - 2.19 (m, 24.84H), 0.20 - 0.28 (m, 0.16H). LCMS: m/e 749 (M+H)+, カラムA, グラジエント時間: 4分, 保持時間 2.77分.
実施例79
Figure 0005211078
rac−(1aR,12bS)−8−シクロヘキシル−1a−(((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−1−ピペリジニル)カルボニル)−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミドおよびrac−(1aR,12bS)−8−シクロヘキシル−1a−(((2R)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−1−ピペリジニル)カルボニル)−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(60mg、0.11mmol) N,N−ジメチル−1−(ピペリジン−2−イル)メタンアミン(20mg、0.14mmol)のDMF(1mL)およびTEA(0.06mL)溶液に、HATU(54mg、0.14mmol)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、MeOHで希釈し、分取HPLC(0.1% TFA緩衝液を含むH2O/MeOH)によって精製して、2セットのジアステレオマー生成物を得た:
異性体A:黄色固形物としての第1溶離生成物:(26mg、0.039mmol、35%)。1:6の比の回転異性体またはアトロプ異性体として存在している。
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 8.03 (s, 1H), 7.92 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.57 - 7.64 (m, 0.15H), 7.58 (dd, J=8.4, 1.5 Hz, 0.85H), 7.33 (d, J=8.4 Hz, 0.85H), 7.29 - 7.36 (m, 0.15H), 7.20 (d, J=2.6 Hz, 0.85H), 7.18 (d, J=2.6 Hz, 0.15H), 7.04 (dd, J=8.4, 2.6 Hz, 0.85H), 6.99 - 7.05 (m, 0.15H), 5.06 (d, J=15.4 Hz, 1H), 4.73 - 4.80 (m, 0.15H), 4.47 - 4.58 (m, 0.85H), 3.92 (s, 0.45H), 3.91 (s, 2.55H), 3.70 (d, J=15.4 Hz, 1H), 3.03 (s, 6H), 2.80 - 4.18 (m, 11H), 2.54 - 2.66 (m, 1H), 1.13 - 2.20 (m, 17.85H), 0.17 - 0.26 (m, 0.15H). LCMS: m/e 676 (M+H)+, カラムC, グラジエント時間: 2分, 保持時間 1.91分.
異性体B:黄色固形物としての第2溶離生成物:(18mg、0.027mmol、25%)。3:7の比の回転異性体またはアトロプ異性体として存在している。
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 8.15 (d, J=1.5 Hz, 0.3H), 8.00 (d, J=1.5 Hz, 0.7H), 7.92 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63 (dd, J=8.4, 1.5 Hz, 0.3H), 7.59 (dd, J=8.4, 1.5 Hz, 0.7H), 7.37 (d, J=8.4 Hz, 0.3H), 7.33 (d, J=8.4 Hz, 0.7H), 7.20 (d, J=2.6 Hz, 0.7H), 7.17 (d, J=2.6 Hz, 0.3H), 7.04 (dd, J=8.4, 2.6 Hz, 1H), 5.11 (d, J=15.4 Hz, 1H), 4.66 - 4.95 (m, 1H), 4.11 (d, J=15.4 Hz, 0.3H), 3.92 (s, 0.9H), 3.91 (s, 2.1H), 3.67 (d, J=15.4 Hz, 0.7H), 3.37 - 4.15 (m, 3H), 3.04 (s, 6H), 2.52 - 3.28 (m, 9H), 1.02 - 2.20 (m, 17.7H), 0.10 - 0.21 (m, 0.3H). LCMS: m/e 676 (M+H)+, カラムC, グラジエント時間: 2分, 保持時間 1.95分.
以下のLC/MS法によって実施例80〜84を分析した:カラム:フェノメネックス−ルナ 3.0×50mm S10;移動相:(A)10:90 メタノール−水;(B)90:10 メタノール−水;緩衝液:0.1% TFA;グラジエント範囲:0〜100% B;グラジエント時間:2分;流速:4mL/分;分析時間:3分;検出:検出器1:220nmでのUV;検出器2:MS (ESI+)。
実施例80
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(メトキシカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸,tert−ブチルエステル
乾燥NaH(96mg、4mmol)を、トリメチルスルホキソニウムクロリド(567mg、4.4mmol)の無水DMSO撹拌懸濁溶液(10mL)に窒素下で加えた。生じた混合物を室温で30〜45分間撹拌し、次いで無溶媒オレフィン(neat olefin)(1.0、2mmol)を少しずつ加えた。懸濁液をDMSO(5mL)で希釈し、3〜4時間50℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えた。沈殿した固形物を濾過し、水で洗浄し、次いで終夜風乾して、粗生成物(1.15g)を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル、3% MeOHのDCM溶液)で精製して、オフホワイトの固形物として、純粋な目的のシクロプロピル化合物(0.96g)を得た:
LC/MS: 保持時間 3.816分; m/e 516 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
LC/MS: 保持時間 3.816分; m/e 516 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例81
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(メトキシカルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボン酸
tert−ブチルエステル(515mg、1mmol)およびTFA(5mL)の無水DCM溶液(10mL)を、加水分解が完了するまで(8〜12時間)室温で撹拌した。過剰のTFAおよびDCMを乾燥するまで蒸発させて、明るいベージュ色の固形物として、目的の酸(0.47g、100%)を得た。
LC/MS: 保持時間 2.245分; m/e 460 (MH+), . 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
保持時間 2.245分; m/e 460 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3).
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例82
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−5−(モルホリノスルホニルカルバモイル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a−カルボン酸
酸(1当量)およびカルボニルジイミダゾール(1.5当量)の無水THF混合溶液を30分間50℃で加熱し、室温に冷却した。次いで1当量のスルファミドもしくはスルホンアミドおよびDBU(2当量)を連続して加えた。生じた混合物を室温で終夜撹拌した。酸性水のワークアップ後、単離した粗生成物を分取HPLCによって精製して、生成物を得た。1N NaOHのTHF−MeOH溶液を用いてエステル部分を加水分解して、対応の酸を得た。該酸を分取HPLCによって精製し、単離した。
LC/MS: 保持時間: 1.968分; m/e 460 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例83
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−5−(4−メチルピペラジン−1−イルスルホニルカルバモイル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a−カルボン酸
生成物を分取HPLCによって精製し、ベージュ色の固形物として、モノTFA塩の形態で単離した。
LC/MS: 保持時間: 1.687分; m/e 607 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
実施例84
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−5−(シクロプロピルスルホニルカルバモイル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a−カルボン酸
LC/MS: 保持時間: 2.030分; m/e 549 (MH+). 1H NMR (400 MHz, CDCl3):
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
以下のLC/MS法によって実施例85〜97を分析した:開始 %B:0;最終 %B:100;グラジエント時間:3分;停止時間:4分;流速:4mL/分;波長:220;溶媒A:10% MeOH/90% H2O/0.1% トリフルオロ酢酸;溶媒B:10% H2O/90% MeOH/0.1% トリフルオロ酢酸;カラム:XBridge 4.6×50mm S5。
実施例85
Figure 0005211078
酸(1.3g、2.83mmol)およびCDI(0.64g、3.97mmol)のTHF混合溶液(20mL)を0.5時間50℃で加熱し、冷却し、メチルスルホンアミド(0.4g、4.2mmol)およびDBU(0.264mL、1.77mmol)を加えた。混合物を20時間撹拌し、EtOAcで希釈し、冷たいHCl(1N、2×)、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、溶媒を除去し、フラッシュ(バイオタージ 40M)によって精製して、淡黄色固形物として、化合物1〜2(1.28g、85%)を得た。
LC-MS 保持時間: 3.51; MS m/z 537 (M+H).
相互変換する回転異性体として生成物が存在していることが観測された。
主要な異性体:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 1.11 - 2.17 (m, 12 H), 2.84 - 2.98 (m, 2 H), 3.43 (d, J=14.86 Hz, 1 H), 3.49 (s, 3 H), 3.55 (s, 3 H), 3.89 (s, 3 H), 5.40 (d, J=15.11 Hz, 1 H), 6.91 - 6.96 (m, 1 H), 7.13 (d, J=2.52 Hz, 1 H), 7.22 - 7.27 (m, 1 H), 7.39 (dd, J=8.31, 1.51 Hz, 1 H), 7.85 (d, J=8.81 Hz, 1 H), 8.23 (d, J=1.26 Hz, 1 H), 8.75 (s, 1 H).
実施例86
Figure 0005211078
該酸(1.28g、2.4mmol)のTHF(5mL)およびMeOH(5mL)溶液に、NaOH(1N、12mL、12mmol)を加えた。室温で3時間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈し、冷たいHCl(1N)、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧留去して、ベージュ色の固形物として、化合物1〜3(1.20g、96%)を得た。
LC-MS 保持時間: 3.46; MS m/z 523 (M+H).
相互変換する回転異性体(〜1/1)として生成物が存在していることが観測された。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D).
実施例87
Figure 0005211078
アミンカップリングのための典型的な一般的方法:該酸(0.060g、0.11mmol)および二級/三級アミン含有ジアミン二塩酸塩(0.034g、0.17mmol)のDMC混合溶液(1.5mL)に、Et3N(0.096mL、0.69mmol)およびHBTU(0.065g、0.17mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間撹拌し、MeOHで希釈し、溶媒を除去した。残渣をメタノールに溶解し、濾過し、分取HPLCによって精製して、アミド(0.0378g、82%)のTFA塩を得た。
実施例88
Figure 0005211078
該酸(0.47g、44%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.54; MS m/z 551 (M+H).
実施例89
Figure 0005211078
エステル(0.43g、94%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.49; MS m/z 537 (M+H).
実施例90
Figure 0005211078
該酸(0.96g、59%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.58; MS m/z 578 (M+H).
相互変換する回転異性体(3/4)として化合物が存在していることが観測された。
主要な異性体:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 1.16 - 1.59 (m, 4 H), 1.72 (dd, J=9.44, 4.15 Hz, 3 H), 1.88 - 2.12 (m, 4 H), 2.24 - 2.36 (m, 2 H), 2.75 - 2.97 (m, 2 H), 3.44 (d, J=14.86 Hz, 1 H), 3.56 (s, 3 H), 3.89 (s, 3 H), 4.09 (d, 1 H), 4.24 - 4.37 (m, 4 H), 5.41 (d, J=14.86 Hz, 1 H), 6.92 - 6.96 (m, 1 H), 7.13 (d, J=2.01 Hz, 1 H), 7.24 - 7.30 (m, 1 H), 7.39 (dd, J=8.31, 1.51 Hz, 1 H), 7.84 - 7.88 (m, 1 H), 8.24 (d, J=1.51 Hz, 1 H).
実施例91
Figure 0005211078
エステル(0.93g、100%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.51; MS m/z 564 (M+H).
相互変換する回転異性体(〜3/4)として化合物が存在していることが観測された。
主要な異性体:1H NMR (400 MHz, ppm 0.34 - 0.42 (m, 1 H), 1.15 - 2.10 (m, 11 H), 2.22 - 2.38 (m, 2 H), 2.65 - 2.78 (m, 1 H), 2.84 - 2.94 (m, J=3.02 Hz, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 4.03 (d, J=15.11 Hz, 1 H), 4.21 - 4.43 (m, 4 H), 5.34 (d, J=14.86 Hz, 1 H), 6.87 (dd, J=8.56, 2.77 Hz, 1 H), 6.98 (d, J=2.52 Hz, 1 H), 7.21 (d, J=8.31 Hz, 1 H), 7.69 - 7.75 (m, 1 H), 7.86 - 7.90 (m, 1 H), 8.13 (s, 1 H).
実施例92
Figure 0005211078
該酸(0.109g、67%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.60; MS m/z 580 (M+H).
相互変換する回転異性体(〜5/4)として化合物が存在していることが観測された。
主要な異性体:1H NMR (400 MHz, ppm 1.16 - 2.09 (m, 14 H), 2.73 - 2.93 (m, 2 H), 3.07 (s, 3 H), 3.31 - 3.52 (m, 3 H), 3.76 (s, 3 H), 3.88 (s, 3 H), 4.05 - 4.10 (m, 1 H), 5.40 (d, J=15.11 Hz, 1 H), 6.88 - 6.93 (m, 1 H), 7.13 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.22 - 7.29 (m, 1 H), 7.33 - 7.42 (m, 1 H), 7.82 - 7.86 (m, 1 H), 8.19 (d, J=1.51 Hz, 1 H)
実施例93
Figure 0005211078
エステル(0.108g、100%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.55; MS m/z 566 (M+H).
実施例94
Figure 0005211078
該酸(0.127g、67%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.64; MS m/z 594 (M+H).
相互変換する回転異性体として化合物が存在していることが観測された:
1H NMR (400 MHz, ppm 1.11 - 2.13 (m, 18 H), 2.64 (dd, J=10.07, 6.80 Hz, 1 H), 2.84 - 2.96 (m, 1 H), 3.34 - 3.67 (m, 4 H), 3.75 (s, 3 H), 3.88 (s, 3 H), 4.03 - 4.10 (m, 1 H), 5.40 (d, J=15.36 Hz, 1 H), 6.90 - 6.95 (m, 1 H), 7.13 (d, J=2.01 Hz, 1 H), 7.21 - 7.29 (m, 1 H), 7.33 - 7.39 (m, 1 H), 7.83 (d, J=8.06 Hz, 1 H), 8.20 (d, J=1.26 Hz, 1 H).
実施例95
Figure 0005211078
エステル(0.126g、100%)から製造した。
LC-MS 保持時間: 3.57; MS m/z 580 (M+H).
実施例96
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−N−(シクロプロピルスルホニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−((S)−1−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル))−8−カルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
TFA塩を製造した(0.0249g、36%)。
LC-MS 保持時間: 3.04; MS m/z 645 (M+H).
実施例97
Figure 0005211078
(+/−)−8−シクロヘキシル−N−(シクロプロピルスルホニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロ−11−メトキシ−1a−(1−(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル))−8−カルボニル)−シクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
TFA塩を製造した(0.0447g、61%)。
LC-MS 保持時間: 3.06; MS m/z 694 (M+H).
LC-MS 保持時間: 2.99; MS m/z 657 (M+H).
相互変換する回転異性体(〜2/1)として化合物が存在していることが観測された。
主要な異性体:1H NMR (400 MHz, ppm 0.92 - 2.09 (m, 16 H), 2.66 (dd, J=8.94, 5.92 Hz, 1 H), 2.87 - 2.98 (m, 1 H), 3.01 - 3.10 (m, 1 H), 3.10 - 4.09 (m, 8 H), 3.60 (d, J=15.36 Hz, 1 H), 3.90 (s, 3 H), 5.01 (d, J=15.36 Hz, 1 H), 6.86 - 6.98 (m, 2 H), 7.11 (d, J=2.27 Hz, 1 H), 7.26 - 7.29 (m, 1 H), 7.48 (d, J=8.31 Hz, 1 H), 7.81 - 7.94 (m, 2 H), 7.98 - 8.07 (m, 2 H).
実施例98
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−1a−((4−(1−エチルプロピル)−1−ピペラジニル)カルボニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
該酸である8−シクロヘキシル−5−(((ジメチルアミノ)スルホニル)カルバモイル)−11−メトキシ−1,12b−ジヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−1a(2H)−カルボン酸(50mg、90.6μmol)、N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸塩(TBTU、150mg、467μmol)および1−(3−ペンチル)ピペラジン(24mg、153μmol)のDMF混合溶液(2mL)に、室温でN2下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、631μmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間5分撹拌し、次いで濃縮した。残渣をMeOH(4mL)で希釈し、分離法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=6分、流速=30mL/分、カラム:XTerra Prep MS C18 5u 30×50mm、画分の回収:6.23〜6.82分(220nmでUV検出)を用いた島津−VP プレパラティブ逆相HPLCによって精製して、オフホワイトの固形物として、生成物のトリフルオロ酢酸塩(48.3mg)を得た;分析HPLC法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:XTerra MS C18 S7 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 690.56, HPLC Rt = 1.675分.
分析HPLC法:溶媒A=5% MeCN−95% H2O−10mM NH4OAc、溶媒B=95% MeCN−5% H2O−10mM NH4OAc、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:フェノメネックス ルナ C18 5um 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 690.49, HPLC Rt = 1.690分.
実施例98に類似する方法で実施例99〜102を製造した。
実施例99
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−1a−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)カルボニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
分析HPLC法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:XTerra MS C18 S7 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 651.25, HPLC Rt = 1.822分.
分析HPLC法:溶媒A=5% MeCN−95% H2O−10mM NH4OAc、溶媒B=95% MeCN−5% H2O−10mM NH4OAc、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:フェノメネックス ルナ C18 5um 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 651.45, HPLC Rt = 1.063分.
実施例100
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1a−(((3R)−3−メチル−4−モルホリニル)カルボニル)−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
分析HPLC法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:XTerra MS C18 S7 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 635.26, HPLC Rt = 1.867分.
分析HPLC法:溶媒A=5% MeCN−95% H2O−10mM NH4OAc、溶媒B=95% MeCN−5% H2O−10mM NH4OAc、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:フェノメネックス ルナ C18 5um 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 635.63, HPLC Rt = 1.113分.
実施例101
Figure 0005211078
8−シクロヘキシル−1a−((4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)カルボニル)−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
分析HPLC法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:XTerra MS C18 S7 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 655.26, HPLC Rt = 1.922分.
分析HPLC法:溶媒A=5% MeCN−95% H2O−10mM NH4OAc、溶媒B=95% MeCN−5% H2O−10mM NH4OAc、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:フェノメネックス ルナ C18 5um 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 655.32, HPLC Rt = 1.212分.
実施例102
Figure 0005211078
1a−(((3R)−3−(アミノメチル)−4−モルホリニル)カルボニル)−8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド
MeOH中、マイクロ波照射下5分間100℃で、対応の塩化物をアンモニアと反応させることによって、トリフルオロ酢酸塩として、生成物を(8−シクロヘキシル−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−1a−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)カルボニル)−11−メトキシ−1,1a,2,12b−テトラヒドロシクロプロパ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−5−カルボキシアミド)から製造した。分析HPLC法:溶媒A=10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA、溶媒B=90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:XTerra MS C18 S7 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 650.20, HPLC Rt = 1.603分.
分析HPLC法:溶媒A=5% MeCN−95% H2O−10mM NH4OAc、溶媒B=95% MeCN−5% H2O−10mM NH4OAc、開始 %B=0、最終 %B=100、グラジエント時間=2分、流速=5mL/分、カラム:フェノメネックス ルナ C18 5um 3.0×50mm;
LC/MS: (ES+) m/z (M+H)+ = 650.02, HPLC Rt = 1.167分.
以下の一般的方法は、特に断りがなければ、以下の実験手順に関する。該酸(0.055mmol、1当量)を乾燥DMFに溶解し、続いてHATU(0.083mmol、1.5当量)およびDIPEA(0.083. 1.5当量)を加えた。溶液を2分間撹拌し、あらかじめ秤量したアミン(0.083mmol、1.5当量)に室温で加えた。混合物を14時間撹拌し、分取HPLCによって精製した。HPLC グラジエント法:方法A:カラム:アジレント SB CN4.6×100mm 3.5um;移動相:水、10mM NH4OH、ACN;方法B:カラム:フェノメネックス ジェミニ(Gemini) 4.6×100mm 5um C18;移動相:水、10mM NH4OH、ACN;方法C:カラム:waters x−Bidge C18 150×4.6mm 5ミクロン;移動相:水、10mM NH4OH、ACN;方法D:カラム:waters XBridge 2.1×50mm 5um C18;移動相:水、10mM NH4OH、ACN。
Figure 0005211078
Figure 0005211078
Figure 0005211078

Claims (5)

  1. Figure 0005211078
    Figure 0005211078
    Figure 0005211078
    Figure 0005211078
    からなる群から選択される化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  2. Figure 0005211078
    Figure 0005211078
    Figure 0005211078
    からなる群から選択される化合物またはその医薬的に許容される塩、並びに医薬的に許容される担体を含む、C型肝炎感染の治療のための医薬組成物。
  3. HCVに治療効果を有する少なくとも一つの別の化合物をさらに含み、その中で、該化合物は、インターフェロン、サイクロスポリン、インターロイキン、HCVメタロプロテアーゼ阻害剤、HCVセリンプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、HCVヘリカーゼ阻害剤、HCV NS4Bタンパク質阻害剤、HCVエントリー阻害剤、HCVアセンブリ阻害剤、HCVエグレス阻害剤、HCV NS5Aタンパク質阻害剤、HCV NS5Bタンパク質阻害剤、およびHCVレプリコン阻害剤からなる群から選択される、請求項2の医薬組成物。
  4. Figure 0005211078
    Figure 0005211078
    Figure 0005211078
    からなる群から選択される化合物を含む、C型肝炎感染の治療剤。
  5. HCVに治療効果を有する少なくとも一つの別の化合物をさらに含み、その中で、該化合物は、インターフェロン、サイクロスポリン、インターロイキン、HCVメタロプロテアーゼ阻害剤、HCVセリンプロテアーゼ阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、HCVヘリカーゼ阻害剤、HCV NS4Bタンパク質阻害剤、HCVエントリー阻害剤、HCVアセンブリ阻害剤、HCVエグレス阻害剤、HCV NS5Aタンパク質阻害剤、HCV NS5Bタンパク質阻害剤、およびHCVレプリコン阻害剤からなる群から選択される、請求項4の治療剤。
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