JP5210914B2 - 吸収体の製造装置、及び通気性部材の製造方法 - Google Patents

吸収体の製造装置、及び通気性部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係る吸収体の製造装置、及び吸収体を成形すべく前記製造装置に設けられる通気性部材の製造方法に関する。
尿や経血等の***液を吸収する吸収性物品の一例として、使い捨ておむつや生理用ナプキン等が使用されている。これらの吸収性物品は、液体吸収性素材の一例としてのパルプ繊維を所定形状に成形してなる吸収体を備えている。
吸収体1は、製造ラインの積繊装置10により成形される(図1を参照)。積繊装置10は回転ドラム20を有する。そして、回転ドラム20を周方向Dcに回転させつつ、その外周面20aに向けて、パルプ繊維2が混入した混入空気3を供給して前記外周面20aの凹状の成形型21にパルプ繊維2を積層し、しかる後に、積層されたパルプ繊維2を成形型21から離型して、吸収体1が成形される。
成形型21は、例えば、回転ドラム20の外周面20aに形成された開口部27aに、回転ドラム20の内側から通気性部材50としての金網等を張って構成されている。そして、積層時には、金網50を介して回転ドラム20の外方から内方へと前記混入空気3が吸い込まれて、金網50の上にパルプ繊維2が積層される。他方、離型時には、金網50を介して回転ドラム20の内方から外方へと空気が吐出されて、これにより、成形型21内に積層されたパルプ繊維2が、吸収体1として取り出される。
そのため、金網50は、これら積層時と離型時とで互いに逆向きの外力を受け、つまり吸収体1を一つ成形する度に、曲げ方向の反転する変形を繰り返し強いられる。
ここで、一般に金網50は細い針金からなり、その強度は弱く、正逆両方向の外力が繰り返し作用すると、容易に疲労破壊する虞がある。そのため、金網50の変形を抑えるべく、補強部材が接合された金網50が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
特開昭62−206071号
しかし、この特許文献1には、補強部材のどの部位で金網50に接合するかについては記載されていない。
他方、補強部材が、当該補強部材の中で比較的低剛性の部位において金網50に接合されている場合には、積層時及び離型時に金網50に作用する上述の外力によって、前記補強部材の前記低剛性の部位が容易に変形してしまい、補強部材自体が疲労破壊する等して、期待通りの補強効果を得られない虞がある。つまり、金網50の変形を有効に抑制できない可能性がある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、補強部材によって金網等の通気性部材を確実に補強し、その変形を抑制することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
成形型部材の開口部を覆う通気性部材の厚み方向に、液体吸収性素材を含む気体を通すことにより、前記通気性部材に前記液体吸収性素材を積層して、吸収性物品に係る吸収体を製造する装置であって、
前記厚み方向に前記通気性部材に重ね合わせられて前記通気性部材を補強する補強部材を有し、
前記補強部材は、互いに交差する第1ワイヤと第2ワイヤとを、これらの交点にて連結させてなる網目体であり、
前記交点において、前記補強部材は、前記通気性部材に接合されていることを特徴とする吸収体の製造装置である。
また、
液体吸収性素材を積層して吸収性物品に係る吸収体を成形する際に使用される通気性部材であって、補強部材により補強されるとともに、前記吸収体の目標成形形状に対応した凹部及び凸部の少なくとも一方を有した通気性部材の製造方法であって、
前記通気性部材の素材は、厚み方向の前記液体吸収性素材の通過を規制する部材であり、
前記補強部材の素材は、互いに交差する第1ワイヤと第2ワイヤとを、これらの交点にて連結させてなる網目体であり、
前記通気性部材の素材と前記補強部材の素材とを前記厚み方向に重ね合わせつつ、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの交点において、前記補強部材の素材を、前記通気性部材の素材に不活性ガス雰囲気下で拡散接合することにより、前記通気性部材の素材と前記補強部材の素材とを接合一体化する接合一体化工程と、
前記補強部材の素材が接合一体化された前記通気性部材の素材を、雄プレス金型と雌プレス金型とで挟み込んでプレス加工することにより、前記凹部及び前記凸部の少なくとも一方を形成するプレス加工工程と、を備えたことを特徴とする通気性部材の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、補強部材によって通気性部材を確実に補強し、その変形を有効に抑制することができる。
吸収体1の製造装置10の一例の中心縦断面図である。 回転ドラム20の分解斜視図である。 成形型プレート27の分解斜視図である。 図4Aは、通気性部材50の一部を取り除いて示す拡大平面図であり、図4B及び図4Cは、それぞれ、図4A中のB−B断面図及びC−C断面図である。 図5Aは、第1実施形態の説明図であって、通気性部材50の一部を取り除いて示す平面図であり、図5B及び図5Cは、それぞれ、図5A中のB−B断面図及びC−C断面図である。 図6Aは、通気性部材50及び補強部材60における凹部56a及び凸部56bの形成位置を示す平面図であり、図6Bは、図6A中のB−B矢視の縦断面図である。 図7A及び図7Bは、第1実施形態の変形例の説明図であり、それぞれ、図5A中のB−B断面及びC−C断面に相当する縦断面図である。 図8Aは、第2実施形態の説明図であって、通気性部材50aの一部を取り除いて示す平面図であり、図8B及び図8Cは、それぞれ、図8A中のB−B断面図及びC−C断面図である。 図9Aは、通気性部材50aにおける通気孔51aの低密度領域57a及び凹部57bの形成位置を示す平面図であり、図9Bは図9A中のB−B矢視の縦断面図である。 図10Aは、その他の実施の形態の一例であって、綾織りで編まれた通気性部材50b又は補強部材60bの平面図であり、図10B及び図10Cは、それぞれ、図10A中のB−B断面図及びC−C断面図である。 その他の実施の形態の一例であって、第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とが編まれていない補強部材60bの平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
成形型部材の開口部を覆う通気性部材の厚み方向に、液体吸収性素材を含む気体を通すことにより、前記通気性部材に前記液体吸収性素材を積層して、吸収性物品に係る吸収体を製造する装置であって、
前記厚み方向に前記通気性部材に重ね合わせられて前記通気性部材を補強する補強部材を有し、
前記補強部材は、互いに交差する第1ワイヤと第2ワイヤとを、これらの交点にて連結させてなる網目体であり、
前記交点において、前記補強部材は、前記通気性部材に接合されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
このような吸収体の製造装置によれば、第1ワイヤと第2ワイヤとの交点において補強部材は通気性部材に接合されている。そして、当該交点は、第1ワイヤのみ又は第2ワイヤのみの部位よりも、これらが互いに連結されている分だけ相対的に高剛性の部位となっており、つまり、変形し難い部位となっている。その結果、当該交点は、吸収体の積層時に、通気性部材に作用する外力に対して十分抗し得て、通気性部材の変形は確実に抑制される。
また、通気性部材と補強部材とは前記交点にて接合一体化されているので、概ね一体的に変形する。よって、通気性部材と補強部材との間の距離は一定に保たれやすくなり、結果、仮にこれら通気性部材と補強部材との間に液体吸収性素材が挟まれた場合であっても液体吸収性素材は抜け易く、通気性部材や補強部材の網目の詰まりを有効に防止できる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとは、編まれることによって前記交点にて連結されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、第1ワイヤと第2ワイヤとを強固に連結させることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記交点において、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとは接合されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、第1ワイヤと第2ワイヤとは接合されているので、補強部材自体の剛性アップを図れてその変形が抑制され、疲労破壊し難くなる。また、補強部材の網目の変形が抑制されることにもなるので、当該網目の開閉変形に伴って網目に液体吸収性素材が挟まれて詰まることも有効に防止される。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記通気性部材は、互いに交差する第3ワイヤと第4ワイヤとが編まれてなる網目体であり、
前記通気性部材の網目は、前記補強部材の網目よりも細かく、
前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点は、前記開口部内に存在する前記補強部材の全ての交点に対応付けて配置されているとともに、前記補強部材の交点と、対応する前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点とが突き合わされているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記成形型部材の開口部内に存在する前記補強部材の全ての交点に対応させて、第3ワイヤと第4ワイヤとの交点は配置されており、しかも、これら対応する交点同士は突き合わされている。よって、交点同士を突き合わせた高剛性の接合点によって、通気性部材の変形は、より確実に且つ広範囲に亘り有効に抑制されるようになる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記通気性部材は、互いに交差する第3ワイヤと第4ワイヤとが編まれてなる網目体であり、
前記通気性部材と前記補強部材とは、前記厚み方向に互いに重ね合わせられて接合された状態でプレス成形されてなる凹部及び凸部の少なくとも一方を有し、
前記プレス成形前の状態においては、
前記第1ワイヤは、前記第2ワイヤの長手方向に第1ピッチで配置され、
前記第2ワイヤは、前記第1ワイヤの長手方向に第2ピッチで配置され、
前記第3ワイヤの長手方向と前記第1ワイヤの長手方向とは揃っており、
前記第4ワイヤの長手方向と前記第2ワイヤの長手方向とは揃っており、
前記第3ワイヤは、前記第4ワイヤの長手方向に第3ピッチで配置され、
前記第4ワイヤは、前記第3ワイヤの長手方向に第4ピッチで配置され、
前記第1ピッチは、前記第3ピッチの整数倍(2倍以上)の大きさであり、
前記第2ピッチは、前記第4ピッチの整数倍(2倍以上)の大きさであるのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記開口部内に存在する前記補強部材の全ての交点に対して、通気性部材の交点を確実に対応させて配置することができ、これにより、通気性部材の変形は、広い範囲に亘って有効に抑制される。
また、通気性部材は、プレス成形されてなる凹部及び凸部を有するので、吸収体の目付量(g/cm)を局所的に異ならせた三次元形状に吸収体を成型可能となる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点において、前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとは接合されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、第3ワイヤと第4ワイヤとは接合されているので、通気性部材自体の剛性アップを図れてその変形が抑制され、疲労破壊し難くなる。また、網目の変形が抑制されることにもなるので、当該網目の開閉変形に伴って網目に液体吸収性素材が挟まれて詰まることも有効に防止される。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記通気性部材は、プレート部材を本体とし、
前記プレート部材には、前記厚み方向に沿った通気孔が貫通形成されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、プレート部材であるので、通気性部材が編み物である場合と比較して、通気孔の周囲部分が平面的になっており、これにより、通気孔への液体吸収性素材の詰まりが軽減される。特に、液体吸収性素材が高吸収性ポリマー等の粒状物である場合に、通気孔の目詰まりを有効に防止できる。
また、通気性部材が編み物である場合と比較して、通気孔の形状や通気孔の配置位置の設計自由度に優れる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記プレート部材は、前記開口部内において、前記通気孔の分布密度が周囲の領域よりも低い低密度領域を有するのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、通気孔の分布密度が低い低密度領域を有しており、当該低密度領域では、その周囲の領域と比較して補強部材との接合点の数を多く確保できる。よって、前記開口部内の全域に亘り通気孔の分布密度が一様な場合と比較して、補強部材との接合強度をより高めることができる。
また、前記低密度領域に係る液体吸収性素材の目付量は、他の領域と比較して相対的に少なくなるので、当該低密度領域を設定することにより、吸収体を目標の三次元形状に容易に作り込み可能となる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記接合は、不活性ガス雰囲気下において、拡散接合によりなされているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、半田や溶接棒等のろう材を用いずに、接合を行うことができる。よって、ろう材塊が網目等に介在することが無く、結果、通気性部材や補強部材の通気性を良好な状態に維持できる。
また、拡散接合は、不活性ガス雰囲気下で行われる。よって、接合一体化された通気性部材及び補強部材に対してプレス成形により前記凹部又は凸部を形成する際には、接合一体化された状態を維持しながら、通気性部材及び補強部材は速やかに塑性変形可能となる。よって、プレス加工時に、補強部材の交点において通気性部材との接合が外れる等の不具合を回避できる。
かかる吸収体の製造装置であって、
周方向の一方向に連続回転する筒型の回転ドラムを有し、
前記成形型部材は、前記回転ドラムの外周面を構成するとともに、前記通気性部材によって、前記回転ドラムの内部空間と外部空間とは通気可能に連通され、
前記周方向の第1位置には、前記回転ドラムの外周面へ向けて外方から前記気体を供給する供給ダクトが設けられているとともに、前記第1位置に対応する前記回転ドラムの内部空間の範囲の気圧は、前記外部空間よりも気圧の低い負圧状態に維持され、
前記成形型部材が前記第1位置を通過する際には、前記通気性部材を介して前記供給ダクト内の前記気体が前記回転ドラムの前記内部空間へ吸い込まれて、前記通気性部材に前記吸収体が積層され、
前記周方向において前記第1位置よりも下流側の位置には、前記通気性部材から前記吸収体を離型する離型位置が設定されており、前記離型位置に対応する前記回転ドラムの内部空間の範囲の気圧は、前記外部空間の気圧以上に維持されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、上述の作用効果を有効に享受することができる。すなわち、成形型部材が第1位置を通過する際には、通気性部材は、気体から、回転ドラムの回転半径方向の内方に引かれる力を受ける一方、離型位置を通過する際には、逆に、気体から、回転ドラムの回転半径方向の外方に引かれる力を受ける。よって、通気性部材は、方向の逆転する外力を繰り返し受けて、疲労破壊に至る虞がある。この点につき、通気性部材には、補強部材が接合一体化されているとともに、しかも、補強部材の中で特に剛性の高い部位たる交点に接合されている。よって、上述の外力を受けた際の通気性部材の変形は有効に抑えられ、その結果、疲労破壊を起こし難くなる。
また、
液体吸収性素材を積層して吸収性物品に係る吸収体を成形する際に使用される通気性部材であって、補強部材により補強されるとともに、前記吸収体の目標成形形状に対応した凹部及び凸部の少なくとも一方を有した通気性部材の製造方法であって、
前記通気性部材の素材は、厚み方向の前記液体吸収性素材の通過を規制する部材であり、
前記補強部材の素材は、互いに交差する第1ワイヤと第2ワイヤとを、これらの交点にて連結させてなる網目体であり、
前記通気性部材の素材と前記補強部材の素材とを前記厚み方向に重ね合わせつつ、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの交点において、前記補強部材の素材を、前記通気性部材の素材に不活性ガス雰囲気下で拡散接合することにより、前記通気性部材の素材と前記補強部材の素材とを接合一体化する接合一体化工程と、
前記補強部材の素材が接合一体化された前記通気性部材の素材を、雄プレス金型と雌プレス金型とで挟み込んでプレス加工することにより、前記凹部及び前記凸部の少なくとも一方を形成するプレス加工工程と、を備えたことを特徴とする通気性部材の製造方法。
このような通気性部材の製造方法によれば、通気性部材と補強部材とが重ね合わせられて接合一体化された後に、プレス加工により前記凹部や凸部等を成形する。よって、これとは手順が逆の場合、つまり、前記凹部や凸部をそれぞれ通気性部材及び補強部材に対して成形後に、これら通気性部材及び補強部材を重ね合わせて接合する場合と比較して、前記凹部や凸部の成形精度不良等に起因した重合不良を防ぐことができて、結果、通気性部材と補強部材との接合不良を確実に防止できる。
また、通気性部材と補強部材との拡散接合は、不活性ガス雰囲気下で行われる。よって、接合一体化された通気性部材及び補強部材に対して、前記凹部又は凸部をプレス加工する際に、接合一体化された状態を維持しながら、通気性部材及び補強部材は速やかに塑性変形可能となる。よって、プレス加工時に、補強部材の交点にて通気性部材との接合が外れる等の不具合を回避できる。
かかる通気性部材の製造方法であって、
前記補強部材は、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとを編んでなる網目体であり、
前記通気性部材は、互いに交差する第3ワイヤと第4ワイヤとを編んでなる網目体であり、
前記接合一体化工程では、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの交点において、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとが拡散接合され、
前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点において、前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとが拡散接合されるのが望ましい。
このような通気性部材の製造方法によれば、補強部材は、第1ワイヤと第2ワイヤとが編まれてなる編み物である。そして、接合一体化工程では、この編み物をなす第1ワイヤと第2ワイヤとが接合されるので、補強部材自体の剛性アップを図れてその変形が抑制され、疲労破壊し難くなる。また、補強部材の網目の変形が抑制されることにもなるので、当該網目の開閉変形に伴って網目に液体吸収性素材が挟まれて詰まることも有効に防止される。
また、通気性部材も編み物であるとともに、接合一体化工程では、当該編み物をなす第3ワイヤと第4ワイヤとが接合される。よって、通気性部材自体の剛性アップを図れてその変形が抑制され、疲労破壊し難くなる。また、網目の変形が抑制されることにもなるので、当該網目の開閉変形に伴って網目に液体吸収性素材が挟まれて詰まることも有効に防止される。
更には、拡散接合の適用により、ろう材を用いずに接合できる。よって、ろう材塊が網目等に介在すること無く、通気性部材や補強部材の通気性を良好な状態に維持することができる。
===本実施形態===
<<<吸収体1の製造装置10の概略構成について>>>
図1は、吸収体1の製造装置10の一例の中心縦断面図である。
吸収体1の製造装置10は、液体吸収性素材としてのパルプ繊維2を積層して吸収体1を成形する、いわゆる積繊装置である。そして、その主な構成として、例えば、(1)水平な軸C20を回転中心として周方向Dcの一方向に(例えば時計回りに)連続回転する回転ドラム20と、(2)回転ドラム20の周方向Dcの所定位置(第1位置に相当)に配置された供給開口部31aから回転ドラム20の外周面20aに向けてパルプ繊維2を含んだ混入空気3(気体に相当)を吐出供給する供給ダクト31と、(3)供給ダクト31よりも周方向Dcの下流側に配置され、回転ドラム20の外周面20aの成形型21から吸収体1を離型すべく吸引して搬送するサクションコンベア41と、を備えている。
なお、以下の説明では、回転ドラム20の周方向Dcのことを単に「周方向」と言い、回転ドラム20の前記水平な軸C20に沿う方向(図1の紙面を貫く方向)のことを「幅方向」又は「左右方向」と言う。
回転ドラム20は略円筒体であり、その外周面20aには、成形すべき吸収体1の形状に対応した凹形状の成形型21が、周方向Dcに所定ピッチで間欠的に設けられている。そして、各成形型21の底面として通気性部材50が設けられており、通気性部材50の通気孔51を介して成形型21の内側は回転ドラム20の内側と通気可能に連通している。
一方、回転ドラム20の内側には、回転ドラム20と同芯に円筒状隔壁22aが設けられており、これにより、回転ドラム20の内周側にはドーナツ型の略閉空間Sが区画されている。また、この略閉空間Sは、複数の隔壁22bによって周方向Dcにゾーン分割されており、例えば、図1に示す第1ゾーンZ1は、外気圧よりも低い負圧状態に維持される一方、その下流側の第2ゾーンZ2は、外気圧と同圧又は若干高めの気圧に維持されている。そして、この第1ゾーンZ1に対応させて、前記供給ダクト31の供給開口部31aが配置されている一方、第2ゾーンZ2に対応させて、前記サクションコンベア41が配置されている。
よって、この積繊装置10によれば、次のようにして吸収体1が成形される。先ず、回転ドラム20の回転により、成形型21が供給ダクト31の位置を通過する際には、その供給開口部31aから吐出供給される混入空気3のうちの略空気のみが成形型21の底面の通気性部材50に吸い込まれ、これにより、同通気性部材50上には、混入空気3中のパルプ繊維2が積層する。そして、成形型21が供給開口部31aの位置を通過し終えて、サクションコンベア41と対向する位置に達すると、成形型21のパルプ繊維2は、サクションコンベア41からの吸気によって外方に吸引されて成形型21から順次離型され、以降、吸収体1としてサクションコンベア41により搬送される。
ちなみに、供給ダクト31内に不図示のポリマー投入管を設け、その投入口から前記外周面20aに向けて高吸収性ポリマーを吐出しても良い。この場合には、この高吸収性ポリマーも液体吸収性素材に相当する。
<<<回転ドラム20及び成形型21の構成について>>>
図2は、回転ドラム20の分解斜視図である。
回転ドラム20は、幅方向の左右に並んで配置された一対のリング部材23,23と、リング部材23,23同士の間に間隔を保った状態でこれらリング部材23,23同士を連結する複数の連結プレート25と、周方向Dcに適宜ピッチで隣り合う前記連結プレート25,25同士の間に架け渡されて回転ドラム20の外周面20aをなす複数の成形型プレート27(成形型部材に相当)と、を有している。
一対のリング部材23,23は、互いに同形の正円形状の環体である。そして、回転ドラム20の幅方向においてリング部材23,23同士が対向しない側の端縁23aには、それぞれ、リング部材23の正円形状と相似形状の円形壁24が設けられて閉塞されており、これにより、リング部材23,23の内側には前述の略閉空間Sが区画されている。
成形型プレート27は、回転ドラム20の外周面20aの周長を、設けるべき成形型21の個数(ここでは7ヶ)で等分した長さの円弧状プレート27を本体とし、円弧状プレート27の平面中心には、吸収体1の成形形状に対応した形状の開口部27aが形成されている。そして、図3の成形型プレート27の分解斜視図に示すように、前記開口部27aは、回転ドラム20の内側から通気性部材50により覆われていて、当該通気性部材50が、パルプ繊維2を積層すべき成形型21の底面をなす。そして、通気性部材50は、前記開口部27aの周縁部分の全周に亘って連続的又は断続的に溶接等により固定されている。なお、この例では、成形型21をなす開口部27aが成形型プレート27毎に一つずつ形成されているが、何等これに限るものではなく、例えば、成形型プレート27毎に前記開口部27aを二つ以上形成しても良い。
図2に示すように、連結プレート25は、例えば、回転ドラム20の幅方向に長い帯板である。そして、成形型プレート27の開口部27aと一部も重ならないように配置されている。これにより、開口部27aは、通気性部材50及び後述する補強部材60以外に通気性を阻害する部材の無い良好な通気状態に維持される。
図4A乃至図4Cに、本発明に係る通気性部材50の説明図を示す。図4Aは、通気性部材50の一部を取り除きつつ拡大して示す平面図であり、図4B及び図4Cは、それぞれ、図4A中のB−B断面図及びC−C断面図である。なお、これら図4A乃至図4Cでは、図の錯綜を防ぐべく通気性部材50の通気孔51を省略して示している。
通気性部材50は、その厚み方向に沿って貫通した複数の通気孔51(図4A乃至図4Cでは不図示)を有する。そして、これら通気孔51により、前記厚み方向の空気の通過については許容するが、パルプ繊維2の通過については規制する。通気性部材50の一例としては、後述の金網などが挙げられる。通気性部材50の具体例については、後述する。
但し、通気性部材50だけだと剛性が低く、上述の吸収体1の積層時や離型時に作用する互いに逆向きの吸引力により曲げ変形し易くなり、結果、疲労破壊の虞がある。そこで、通気性部材50の片面(回転ドラム20に取り付けられた際に、吸収体1が積層される面とは逆側の面)には、そのほぼ全面に亘って、通気性部材50を補強する補強部材60が重ね合わせられて接合されている。
この補強部材60としては、互いに交差する第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とを、これらの交点CP60にて連結させてなる網目体が使用される。網目体を用いるのは、通気性部材50の通気性を阻害しないためである。また、第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とは編まれている。ここで、「編まれている」とは、第1ワイヤ61と第2ワイヤ62との位置関係が、厚み方向に関して交点CP60一つおき又は複数個おきに入れ替わりながら、これらワイヤ61,62が係合している状態を言う。そして、編まれることにより、交点CP60において第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とは、強固に連結されている。
このような補強部材60の通気性部材50との接合は、第1ワイヤ61と第2ワイヤと62の交点CP60においてなされる。これは、当該交点CP60が、第1ワイヤ61のみ又は第2ワイヤ62のみの部位よりも、これらが互いに連結している分だけ相対的に高剛性の部位になっているからである。よって、当該交点CP60は、吸収体1の積層時や離型時に通気性部材50に作用する吸引力に十分抗し得て、通気性部材50の変形は確実に抑制される。また、通気性部材50と補強部材60とは前記交点CP60にて接合一体化されているので、概ね一体的に変形する。よって、通気性部材50と補強部材60との間の距離は一定に保たれやすくなり、結果、仮にこれら通気性部材50と補強部材60との間にパルプ繊維2が挟まれた場合であってもパルプ繊維2は抜け易く、もって、通気性部材50の通気孔51や補強部材60の網目の詰まりは有効に防止される。
ちなみに、成形型プレート27の前記開口部27a内に存在する全ての交点CP60において、補強部材60を通気性部材50に接合するのが最も望ましいが、半数以上の交点CP60でも良く、更に言えば二つ以上でも良く、更に言えば一つでも補強効果を奏することができる。
通気性部材50の通気孔51(金網の場合には網目)の平面寸法については、パルプ繊維2や高吸収性ポリマー等の液体吸収性素材の大きさに応じて適宜選択可能であるが、好ましくは、開口面積が0.01〜1mmの範囲にあると良い。これは、0.01mm未満の場合には、圧力損失が大きくなって、積層時及び離型時に要する吸引動力が大きくなるとともにパルプ繊維2の目詰まりを起こし易くなる一方、1mmを超える場合には、パルプ繊維2の捕捉性が低下するためである。
また、望ましくは、通気性部材50の通気孔51の開口面積よりも補強部材60の網目の開口面積を大きくすると良く、このようにすれば、補強部材60を設けたことによる通気性部材50の通気性の低下を有効に抑制可能となる。
以下、通気性部材50及び補強部材60について、その具体例を示しながら詳細に説明する。
<<<第1実施形態>>>
図5A乃至図5Cに、通気性部材50及び補強部材60の第1実施形態を示す。図5Aは、通気性部材50の一部を取り除いて示す平面図であり、図5B及び図5Cは、それぞれ、図5A中のB−B断面図及びC−C断面図である。
第1実施形態に係る通気性部材50は、互いに交差する第3ワイヤ53と第4ワイヤ54とを編んでなる網目体であり、詳しくは平織りの金網である。そして、その網目が上述の通気孔51として機能する。一方、補強部材60の方は、前記第3及び第4ワイヤ53,54よりも太いワイヤ径の第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とを編んでなる平織りの金網である。この例では、どちらの金網も、ステンレス鋼(この例ではSUS304)等の金属ワイヤで作られているが、ある程度の剛性と強度を有していれば、樹脂等の非金属を用いても良い。なお、接合性の観点からは、通気性部材50と補強部材60とは互いに同素材であるのが望ましい。
ここで、平織りとは、縦ワイヤと横ワイヤとを1本ずつ交互に交差させて編む織り方である。通気性部材50にあっては、第3ワイヤ53の方を、回転ドラム20の周方向Dcに沿った縦ワイヤとし、第4ワイヤ54の方を、回転ドラム20の幅方向に沿った横ワイヤとして配置し、これら縦ワイヤと横ワイヤとを交点CP50において直交させている。他方、補強部材60にあっては、第1ワイヤ61の方を縦ワイヤとし、第2ワイヤ62の方を横ワイヤとして配置し、これら縦ワイヤと横ワイヤとを交点CP60において直交させている。
また、通気性部材50にあっては、第3ワイヤ53は第4ワイヤ54の長手方向に第3ピッチP3で配置され、第4ワイヤ54は第3ワイヤ53の長手方向に第4ピッチP4で配置されているとともに、これら第3ピッチP3及び第4ピッチP4は互いに同寸に設定されていて、これにより、網目51の形状は正方形になっている。他方、補強部材60にあっては、第1ワイヤ61は第2ワイヤ62の長手方向に第1ピッチP1で配置され、第2ワイヤ62は第1ワイヤ61の長手方向に第2ピッチP2で配置されているとともに、これら第1ピッチP1及び第2ピッチP2は互いに同寸に設定されていて、これにより、網目形状は正方形になっている。
このような第1ピッチP1乃至第4ピッチP4とワイヤ径との組み合わせにより定まる通気性部材50及び補強部材60の組み合わせ態様は、無数にあるが、基本的に満足すべき条件は、上述の二条件(通気性部材50の網目51の開口面積、及び、補強部材60の網目の開口面積と通気性部材50の網目51の開口面積との大小関係)である。そして、これら二条件を満足する組み合わせ態様としては、例えば以下が挙げられる。
一つ目の例としては、ワイヤ径が0.27mmで、第3ピッチP3及び第4ピッチP4が40本/インチに対応するピッチで、開口率(通気性部材50の単位平面面積に占める通気孔51(網目)の開口面積の割合)が33%である通気性部材50と、ワイヤ径が0.9mmで、第1ピッチP1及び第2ピッチP2が4本/インチに対応するピッチで、開口率(補強部材60の単位平面面積に占める網目の開口面積の割合)が73.7%である補強部材60との組み合わせである。
また、二つ目の例としては、ワイヤ径が0.12mmで、第3ピッチP3及び第4ピッチP4が80本/インチに対応するピッチで、開口率が38.7%である通気性部材50と、ワイヤ径が0.9mmで、第1ピッチP1及び第2ピッチP2が4本/インチに対応するピッチで、開口率が73.7%である補強部材60との組み合わせである。
ここで、望ましくは、縦ワイヤの配置ピッチ及び横ワイヤの配置ピッチに関して、補強部材60と通気性部材50との間で、以下の関係を満足させると良い。
すなわち、「補強部材60の縦ワイヤの配置ピッチたる第1ピッチP1が、通気性部材50の縦ワイヤの配置ピッチたる第3ピッチP3の整数倍(2倍以上)の大きさであり、且つ、補強部材60の横ワイヤの配置ピッチたる第2ピッチP2が、通気性部材50の横ワイヤの配置ピッチたる第4ピッチP4の整数倍(2倍以上)の大きさである」という関係を満足させると良い。なお、図5A乃至図5Cの例は、上述の倍率が5倍の場合である。
そして、このように構成されていれば、成形型プレート27の前記開口部27a内に存在する、補強部材60の全ての交点CP60に対して、通気性部材50の交点CP50を確実に対応付けて配置することができる。その結果、補強部材60の全ての交点CP60を通気性部材50の交点CP50に突き合わせて接合可能となり、交点CP60,CP50同士を突き合わせてなる高剛性の接合点により、通気性部材50の変形は、より確実に且つ広範囲に亘り有効に抑制されるようになる。
また、望ましくは、通気性部材50に係る第3ワイヤ53と第4ワイヤ54とは、これらワイヤ53,54同士の交点CP50において接合されていると良い。そして、このようになっていれば、通気性部材50自体の剛性アップを図れてその変形が抑制され、疲労破壊し難くなる。また、網目51の変形が抑制されることにもなるので、当該網目51の開閉変形に伴って網目51にパルプ繊維2が挟まれて詰まることも有効に防止される。このことは、補強部材60についても言えて、つまり、補強部材60の第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とを、これらワイヤ61,62同士の交点CP60において接合するのが望ましい。
接合方法としては、例えば拡散接合が挙げられる。拡散接合とは、「母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で、塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法」のことである(日本工業規格JIS Z3001−2の22702を参照)。
例えば、通気性部材50及び補強部材60の材質がどちらもSUS304の場合には、通気性部材50と補強部材60とを上下に重ね合わせた状態で、SUS304の融点以下の例えば800〜1200℃の温度範囲で加熱しつつ、所定の押圧部材で、これら通気性部材50及び補強部材60の両者を挟み込んで加圧する。そして、これにより、補強部材60の交点CP60と通気性部材50とが接合され、また、補強部材60の第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とが接合され、更には、通気性部材50の第3ワイヤ53と第4ワイヤ54とが接合される。
そして、この拡散接合によれば、半田や溶接棒等のろう材を用いずに接合できるので、ろう材塊の網目等への残存を回避し、通気性部材50や補強部材60の通気性を良好な状態に維持できる。
ちなみに、この後で説明するように、拡散接合後にプレス加工を行う予定の場合には、その際の加工性(塑性変形能)を良好にすべく、上述の拡散接合を、アルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
ところで、これら通気性部材50及び補強部材60が取り付けられるべき成形型プレート27は、図2に示すように円弧形状であることから、通気性部材50及び補強部材60の方も、成形型プレート27の内周面の曲率に合わせて湾曲加工する必要がある。また、局所的に目付量の異なる領域を有した三次元形状に吸収体1を成型したい場合には、その三次元形状に対応させて凹部又は凸部を通気性部材50及び補強部材60に形成しなければならない。
このような湾曲加工や凹部又は凸部の形成は、通気性部材50及び補強部材60を拡散接合して一体化した後に、当該一体化された状態のままプレス加工することにより行われる。図6Aの平面図及び図6Bの縦断面図の例では、通気性部材50及び補強部材60の目標三次元形状は、前記厚み方向に出没した凹部56a及び凸部56bを有している。よって、プレス金型として、全体的に湾曲形状を有し、且つ前記凹部56a及び凸部56bに対応した凹凸を有した雄プレス金型及び雌プレス金型を用いるとともに、これら雄プレス金型及び雌プレス金型の間に通気性部材50及び補強部材60を挟み込んで加圧することにより、通気性部材50及び補強部材60を塑性変形させて前記湾曲形状や凹部56a及び凸部56b形状を形成する。なお、この時の塑性変形能、つまり通気性部材50や補強部材60が破損することなく変形する性質を高めるには、上述の拡散接合を不活性ガス雰囲気下で行えば良い。
図7A及び図7Bは、第1実施形態の変形例の説明図であり、それぞれ、図5A中のB−B断面及びC−C断面に相当する縦断面図である。第1実施形態では、通気性部材50に補強部材60を一つだけ重ね合わせた一層構成の補強を例示したが、この変形例では、複数個の一例として補強部材60を二つ重ね合わせた二層構成の補強にしている点で相違し、これ以外の点は概ね同じである。よって、同一構成については同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
図7A及び図7Bに示すように、この変形例では、通気性部材50に接合された補強部材60(以下、第1補強部材60と言う)に対して、更に補強部材60a(以下、第2補強部材と言う)が重ね合わせられて接合一体化されており、これにより、通気性部材50の剛性は更に高められている。
第2補強部材60aも例えば平織りの金網である。詳しくは、第2補強部材60aは、互いに交差する第5ワイヤ65と第6ワイヤ66とを有し、これらのワイヤ径は、第1補強部材60の第1及び第2ワイヤ61,62よりも太くなっている。そして、第5ワイヤ65を回転ドラム20の周方向Dcに沿った縦ワイヤとし、第6ワイヤ66を回転ドラム20の幅方向に沿った横ワイヤとして配置されており、これら縦ワイヤと横ワイヤとの交点CP60aにおいて互いに直交されている。また、第5ワイヤ65は第6ワイヤ66の長手方向に第5ピッチP5で配置され、第6ワイヤは第5ワイヤの長手方向に第6ピッチP6で配置されているとともに、これら第5ピッチP5及び第6ピッチP6は互いに同寸に設定されていて、これにより、網目形状は正方形になっている。
ここで、第2補強部材60aの縦ワイヤの配置ピッチたる第5ピッチP5は、第1補強部材60の縦ワイヤの配置ピッチたる第1ピッチP1の整数倍(2倍以上であり、ここでは2倍)の大きさに設定され、且つ、第2補強部材60aの横ワイヤの配置ピッチたる第6ピッチP6は、第1補強部材60の横ワイヤの配置ピッチたる第2ピッチP2の整数倍(2倍以上であり、ここでは2倍)の大きさに設定されている。
よって、第2補強部材60aの全ての交点CP60aに対して、第1補強部材60の交点CP60を確実に対応付けて配置することができる。つまり、第2補強部材60aの全ての交点CP60aを第1補強部材60の交点CP60に突き合わせて接合可能となり、結果、補強効果を更に向上させることができる 。
なお、この第2補強部材60aに対して、更に上述のピッチ関係を満たす補強部材を追設して接合一体化して補強部材を三層構成にしても良く、更に言えば、以降、このピッチ関係を満たす補強部材を順次積み重ねていって、補強部材を4層以上の多層構成にしても良い。
<<<第2実施形態>>>
図8A乃至図8Cに、通気性部材50a及び補強部材60の第2実施形態を示す。図8Aは、通気性部材50aの一部を取り除いて示す平面図であり、図8B及び図8Cは、それぞれ、図8A中のB−B断面図及びC−C断面図である。なお、図8B及び図8Cでは、図の錯綜を防ぐべく、通気性部材50aの通気孔51aを省略して示している。
第1実施形態では、通気性部材50として金網を用いたが、この第2実施形態では、プレート部材を用いている点で相違し、これ以外の点は概ね同じである。よって、同一構成については同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
通気性部材50aは、所定厚み(ここでは0.3mm厚)のステンレス鋼板(この例ではSUS304)等の金属板である。なお、ある程度の剛性と強度を有していれば、樹脂板等の非金属板を用いても良い。但し、接合性の観点からは、通気性部材50aの素材と補強部材60の素材とは互いに同素材であるのが望ましい。
図8Aに示すように、通気性部材50aの略全面に亘り、通気孔51aとして厚み方向に沿う貫通孔51aが、所定の配置パターンで形成されている。通気孔51aは、例えば直径0.3mmの正円形状に形成されており、その開口率は、例えば32.43%である。また、配置パターンは、例えば千鳥パターンである。すなわち、回転ドラム20の幅方向に沿って所定ピッチPh(ここでは0.5mm)で複数の通気孔51aが並んでなる通気孔列151を有し、各通気孔列151は、それぞれ、回転ドラム20の周方向Dcに隣り合う通気孔列151に対して、前記幅方向に半ピッチ(=Ph/2)だけずらされてなるパターンを基本とする。但し、ここでは、これに加えて、通気孔列151の前記周方向Dcの配置ピッチPmを、Pm=2×Ph×cos30°の数式で定まるピッチに設定することにより、隣り合う通気孔51a,51a同士の距離を全ての通気孔51aに関して等しくなるように揃えている。なお、この場合の配置パターンは、正三角形の各頂点を通気孔51aの形成位置とするパターンを一単位とし、これを略全面に亘って繰り返してなるパターンであると言うこともできる。正三角形の一辺の長さは、上述のPhと同値の例えば0.5mmある。
このような通気孔51aは、例えばエッチング加工により貫通形成される。すなわち、先ず、通気性部材50aの板面上において、通気孔51aの未形成領域に対応する領域を防食剤でマスキング後、適宜な薬品により通気孔51aに対応する領域のみを腐食させて通気孔51aを貫通形成する。なお、図9Aの平面図及び図9Bの縦断面図に示すように、吸収体1において局所的に低目付量の部分を設けたい場合には、図9Aに示すようにその部分に対応する領域57aを防食剤でマスキングすれば良い。これにより、通気孔51aの分布密度が周囲の領域よりも低い低密度領域57aが形成され、この低密度領域57aのパルプ繊維2の目付量を少なくすることができる。
一方、図8A乃至図8Cに示すように、補強部材60は、第1実施形態と同じ金網であり、その一例としては、前述したように、ワイヤ径が0.9mmで、第1ピッチP1及び第2ピッチP2が4本/インチに対応するピッチで、開口率が73.7%の金網が挙げられる。
通気性部材50aと補強部材60との接合は、上述の第1実施形態と同様に、補強部材60の第1ワイヤ61と第2ワイヤ62との交点CP60において行われ、その接合方法としては、拡散接合が挙げられる。また、通気性部材50a及び補強部材60に対して湾曲加工や凹部57b及び凸部を形成する場合も、第1実施形態と同手順のプレス加工により行われる。つまり、通気性部材50a及び補強部材60を拡散接合して一体化した後に、当該一体化された状態のままプレス加工を行う。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
上述の第1実施形態及び第2実施形態では、補強部材60として、第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とが直交した金網を例示したが、第1ワイヤ61と第2ワイヤ62との交差角度は何等90°に限るものではなく、つまり90°以外の角度に設定して網目形状を平行四辺形や菱形等にしても良い。
上述の第1実施形態では、通気性部材50として、第3ワイヤ53と第4ワイヤ54とが直交した金網を例示したが、第3ワイヤ53と第4ワイヤ54との交差角度は何等90°に限るものではなく、つまり90°以外の角度に設定して網目形状を平行四辺形や菱形等にしても良い。
上述の第1実施形態の変形例では、第2補強部材60aとして、第5ワイヤ65と第6ワイヤ66とが直交した金網を例示したが、第5ワイヤ65と第6ワイヤ66との交差角度は何等90°に限るものではなく、つまり90°以外の角度に設定して網目形状を平行四辺形や菱形等にしても良い。
上述の第1実施形態及び第2実施形態では、第1ワイヤ61の第1ピッチP1と第2ワイヤ62の第2ピッチP2とを互いに等しくしていたが、互いに異なるピッチにしても良い。
上述の第1実施形態では、第3ワイヤ53の第3ピッチP3と第4ワイヤ54の第4ピッチP4とを互いに等しくしていたが、互いに異なるピッチにしても良い。
上述の第1実施形態及び第2実施形態では、第1ワイヤ61と第2ワイヤ62のワイヤ径を互いに同径にしていたが、何等これに限るものではなく、互いの直径を異ならせても良い。
上述の第1実施形態では、第3ワイヤ53と第4ワイヤ54のワイヤ径を互いに同径にしていたが、何等これに限るものではなく、互いの直径を異ならせても良い。
上述の第1実施形態では、通気性部材50に平織りの金網を用い、補強部材60にも平織りの金網を用いたが、何等これに限るものではない。例えば、両者に対して綾織りの金網を適用しても良いし、更には、通気性部材50及び補強部材60の一方に平織りの金網を用い、残る一方に綾織りの金網を用いても良い。但し、交点CP60と交点CP50との対応付けなどの観点からは、第1ワイヤ61と第3ワイヤ53の長手方向の向きの関係及び第2ワイヤ61と第4ワイヤ54の長手方向の向きの関係も含め、補強部材60の編み方と通気性部材50の編み方とは互いに揃っているのが好ましい。
ちなみに、綾織りとは、図10A乃至図10Cに示すように、縦ワイヤ61(53)と横ワイヤ62(54)とを規則的に2本またはそれ以上の本数連続させて並べて織る織り方である。
更に言えば、補強部材60については、第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とが交点CP60において連結していれば良く、つまり、上述の平織りや綾織り等のように編まれた構成に限るものではない。
例えば、図11の平面図に示すように、第1ワイヤ61及び第2ワイヤ62の前記厚み方向(図11の紙面を貫く方向)に関する位置関係が、入れ替わっていなくても良い。すなわち、厚み方向の一方側に全ての第1ワイヤ61が存在し、もう一方側に全ての第2ワイヤ62が存在し、これらの交点CP60においてワイヤ61,62同士が接合されてなる構成の補強部材60cでも良い。但し、編まれている方が、交点CP60にて第1ワイヤ61と第2ワイヤ62とが強固に連結されるので好ましい。
上述の実施形態では、通気性部材50(又は50a)の片面に補強部材60を配置したが、通気性部材50(又は50a)の両面にそれぞれ補強部材60を配置して、これら一対の補強部材60,60により通気性部材50(又は50a)を挟んで補強しても良い。詳しくは、通気性部材50(又は50a)の片面に補強部材60を重ね合わせて配置し、この補強部材60の第1ワイヤ61と第2ワイヤ62との交点CP60において前記通気性部材50(又は50a)と接合するとともに、前記通気性部材50(又は50a)のもう一方の片面にも別途補強部材60を重ね合わせて配置し、この補強部材60の第1ワイヤ61と第2ワイヤ62との交点CP60において前記通気性部材50(又は50a)に接合しても良い。この場合には、厚み方向の正逆の両方向に作用する何れの吸引力の作用下においても、前記交点CP60の接合部位に作用する引っ張り力が軽減されるので、前記交点CP60での接合が外れ難くなる。
上述の第2実施形態では、通気性部材50aの一例として、通気孔51aの形状が正円形状で、その配置パターンが千鳥パターンで、開口率が32、43%のプレート部材を例示したが、これに限るものではない。例えば、通気孔51aの形状を楕円や多角形等にしても良いし、その配置パターンを格子パターン(方眼パターン)等にしても良いし、開口率を上述以外のパーセントに設定しても良い。
上述の実施形態の説明では、補強部材60は、交点CP60において通気性部材50に接合されていると述べたが、この意味は、少なくとも交点CP60において接合されているという意味であり、よって、交点CP60の周辺の部位であって、補強部材60と通気性部材50とが互いに接触する部位において接合している概念も含むものである。
1 吸収体、2 パルプ繊維(液体吸収性素材)、3 混入空気(気体)、
10 積繊装置(吸収体の製造装置)、
20 回転ドラム、20a 外周面、21 成形型、
22a 円筒状隔壁、22b 隔壁、
23 リング部材、23a 端縁、24 円形壁、
25 連結プレート、
27 成形型プレート(成形型部材)、27a 開口部、
31 供給ダクト、31a 供給開口部、
41 サクションコンベア、
50 通気性部材、50a 通気性部材、
51 網目(通気孔)、51a 通気孔、
53 第3ワイヤ、54 第4ワイヤ、
56a 凹部、56b 凸部、
57a 低密度領域、57b 凹部、
60 補強部材、60a 補強部材、60c 補強部材、
61 第1ワイヤ、62 第2ワイヤ、
65 第5ワイヤ、66 第6ワイヤ、
151 通気孔列、
Z1 第1ゾーン、Z2 第2ゾーン、
C20 軸、
CP50 交点、CP60 交点、CP60a 交点、
S 略閉空間

Claims (12)

  1. 成形型部材の開口部を覆う通気性部材の厚み方向に、液体吸収性素材を含む気体を通すことにより、前記通気性部材に前記液体吸収性素材を積層して、吸収性物品に係る吸収体を製造する装置であって、
    前記厚み方向に前記通気性部材に重ね合わせられて前記通気性部材を補強する補強部材を有し、
    前記補強部材は、互いに交差する第1ワイヤと第2ワイヤとを、これらの交点にて連結させてなる網目体であり、
    前記交点において、前記補強部材は、前記通気性部材に接合されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  2. 請求項1に記載の吸収体の製造装置であって、
    前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとは、編まれることによって前記交点にて連結されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  3. 請求項2に記載の吸収体の製造装置であって、
    前記交点において、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとは接合されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記通気性部材は、互いに交差する第3ワイヤと第4ワイヤとが編まれてなる網目体であり、
    前記通気性部材の網目は、前記補強部材の網目よりも細かく、
    前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点は、前記開口部内に存在する前記補強部材の全ての交点に対応付けて配置されているとともに、前記補強部材の交点と、対応する前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点とが突き合わされていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記通気性部材は、互いに交差する第3ワイヤと第4ワイヤとが編まれてなる網目体であり、
    前記通気性部材と前記補強部材とは、前記厚み方向に互いに重ね合わせられて接合された状態でプレス成形されてなる凹部及び凸部の少なくとも一方を有し、
    前記プレス成形前の状態においては、
    前記第1ワイヤは、前記第2ワイヤの長手方向に第1ピッチで配置され、
    前記第2ワイヤは、前記第1ワイヤの長手方向に第2ピッチで配置され、
    前記第3ワイヤの長手方向と前記第1ワイヤの長手方向とは揃っており、
    前記第4ワイヤの長手方向と前記第2ワイヤの長手方向とは揃っており、
    前記第3ワイヤは、前記第4ワイヤの長手方向に第3ピッチで配置され、
    前記第4ワイヤは、前記第3ワイヤの長手方向に第4ピッチで配置され、
    前記第1ピッチは、前記第3ピッチの整数倍(2倍以上)の大きさであり、
    前記第2ピッチは、前記第4ピッチの整数倍(2倍以上)の大きさであることを特徴とする吸収体の製造装置。
  6. 請求項4又は5に記載の吸収体の製造装置であって、
    前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点において、前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとは接合されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  7. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記通気性部材は、プレート部材を本体とし、
    前記プレート部材には、前記厚み方向に沿った通気孔が貫通形成されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  8. 請求項7に記載の吸収体の製造装置であって、
    前記プレート部材は、前記開口部内において、前記通気孔の分布密度が周囲の領域よりも低い低密度領域を有することを特徴とする吸収体の製造装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記接合は、不活性ガス雰囲気下において、拡散接合によりなされていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    周方向の一方向に連続回転する筒型の回転ドラムを有し、
    前記成形型部材は、前記回転ドラムの外周面を構成するとともに、前記通気性部材によって、前記回転ドラムの内部空間と外部空間とは通気可能に連通され、
    前記周方向の第1位置には、前記回転ドラムの外周面へ向けて外方から前記気体を供給する供給ダクトが設けられているとともに、前記第1位置に対応する前記回転ドラムの内部空間の範囲の気圧は、前記外部空間よりも気圧の低い負圧状態に維持され、
    前記成形型部材が前記第1位置を通過する際には、前記通気性部材を介して前記供給ダクト内の前記気体が前記回転ドラムの前記内部空間へ吸い込まれて、前記通気性部材に前記吸収体が積層され、
    前記周方向において前記第1位置よりも下流側の位置には、前記通気性部材から前記吸収体を離型する離型位置が設定されており、前記離型位置に対応する前記回転ドラムの内部空間の範囲の気圧は、前記外部空間の気圧以上に維持されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  11. 液体吸収性素材を積層して吸収性物品に係る吸収体を成形する際に使用される通気性部材であって、補強部材により補強されるとともに、前記吸収体の目標成形形状に対応した凹部及び凸部の少なくとも一方を有した通気性部材の製造方法であって、
    前記通気性部材の素材は、厚み方向の前記液体吸収性素材の通過を規制する部材であり、
    前記補強部材の素材は、互いに交差する第1ワイヤと第2ワイヤとを、これらの交点にて連結させてなる網目体であり、
    前記通気性部材の素材と前記補強部材の素材とを前記厚み方向に重ね合わせつつ、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの交点において、前記補強部材の素材を、前記通気性部材の素材に不活性ガス雰囲気下で拡散接合することにより、前記通気性部材の素材と前記補強部材の素材とを接合一体化する接合一体化工程と、
    前記補強部材の素材が接合一体化された前記通気性部材の素材を、雄プレス金型と雌プレス金型とで挟み込んでプレス加工することにより、前記凹部及び前記凸部の少なくとも一方を形成するプレス加工工程と、を備えたことを特徴とする通気性部材の製造方法。
  12. 請求項11に記載の通気性部材の製造方法であって、
    前記補強部材は、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとを編んでなる網目体であり、
    前記通気性部材は、互いに交差する第3ワイヤと第4ワイヤとを編んでなる網目体であり、
    前記接合一体化工程では、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの交点において、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとが拡散接合され、
    前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとの交点において、前記第3ワイヤと前記第4ワイヤとが拡散接合されることを特徴とする通気性部材の製造方法。
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