JP5210088B2 - 電子ビーム装置 - Google Patents

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本発明は電子ビーム装置に関し、電子レンズと偏向器の干渉を避けるようにした電子ビーム装置に関する。
図5は電子ビーム装置の従来装置の構成例を示す図である。電子銃であるエミッタ1から放出された電子ビーム6は、グリッド2及びアノード3からなる引き出し機構により引き出される。このようにしてエミッタ1から出射された電子ビーム6は、電子レンズ4で収束された後、続く偏向器5で発生した磁場により曲げられ、図の破線で示す範囲で偏向され、試料7上に細かく絞って照射される。この時、電子ビーム6は、試料7を2次元方向に照射し、反射された2次電子、反射電子等の電子は、図示しない検出器により検出された後、画像処理され、図示しない表示部に2次電子像又は反射電子像として表示されるようになっている。
ここで、ハイパワーの電子銃や、ビームの走査幅が広い電子銃は、偏向器5の内径を大きくとる必要がある。そのような電子銃においては、偏向器の偏向コイルに大きな起磁力が必要となる。電子レンズと偏向器の位置決めに関する技術は、知られていない。類似の技術として、色収差や球面収差を小さくするために、焦点距離を短かくして電子レンズの励磁を強くすると下部磁極片にも磁界が形成されてしまうため、2次電子の検出効率が低下するのを防ぐため、下部磁極片の外周に光軸に対して回転対象な磁界を発生させる補償コイルを設けるようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−225936号公報(段落0006〜0008、図1)
電子レンズの位置はビームの収束倍率を下げるため、なるべく収束位置に近づけた方がよい。一方、電子ビーム偏向器も、コイルを通った後のビームは大きく広がるため、電子銃鏡筒のビーム出口に近い位置に配置した方がよい。従って、収束電子レンズと偏向器はどちらも電子銃鏡筒の出口付近に配置され、互いの距離が小さくなってしまう。そのような場合、これら収束電子レンズと偏向器は互いに干渉する。
特に収束電子レンズには磁場を集中させるため、磁性体のヨークを用いることが多いが、そのヨークにビーム偏向用の磁場が吸収され、結果としてビーム偏向角度が小さくなってしまう。ビームの偏向角度を大きくとるには、更に大きな磁束が必要となり、偏向器形状を大きくするか、電流を増やさなければならない。形状が大きくなると、重量だけでなくコイル抵抗が増えるため、電源も容量の大きなものが必要となる。また、電流を増やした場合はコイルの発熱が大きくなり、冷却機構もそれに伴い大きくなるという問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、電子レンズと偏向器の形状を小型化することができる電子ビーム装置を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、電子銃から出射された電子ビームを試料上に照射する電子ビーム装置であって、電子レンズによりビームを収束し、偏向器によってビームを偏向するようにした電子ビーム装置において、前記電子レンズは、励磁コイルを包むヨーク部と、励磁コイルを含まないヨーク部とからなり、励磁コイルを含まないヨーク部が偏向器側に位置するようにし、励磁コイルを含まないヨーク部に前記電子ビームを中心とした放射状のスリットを形成したことを特徴とする電子ビーム装置。
(2)請求項2記載の発明は、前記偏向器に近い側のヨーク部の肉厚を他のヨーク部より薄くしたことを特徴とする
)請求項記載の発明は、前記電子レンズは円錐状の形状であることを特徴とする。
)請求項記載の発明は、前記電子レンズのヨーク部の肉厚は偏向器に近づくほど薄くなっていることを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、励磁コイルを含まないヨーク部が偏向器側に位置するようにし、励磁コイルを含まないヨーク部に前記電子ビームを中心とした放射状のスリットを形成したので、偏向器から発生する磁束が電子レンズ側を通過しにくくし、電子レンズと偏向器との干渉を小さくすることができ、小型でありながら、広い走査幅と小さなスポットサイズを得られる電子銃を持つ電子ビーム装置を提供することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、偏向器に近い側のヨーク部の肉厚を他のヨーク部より小さくしたので、磁気抵抗が増え、電子レンズと偏向器との干渉を小さくすることができる。
)請求項記載の発明によれば、電子レンズの形状を円錐状とすることにより、電子レンズと偏向器とを離すことができ、電子レンズと偏向器との干渉を小さくすることができる。
)請求項記載の発明によれば、電子レンズのヨーク部の肉厚を偏向器に近づくほど薄くすることにより、この部分の磁気抵抗を増やすことができ、電子レンズと偏向器との干渉を小さくすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図である。図5と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す構成は、電子銃から出射された電子ビームを試料上に照射する電子ビーム装置であって、電子レンズによりビームを収束し、偏向器によってビームを偏向するようにした電子ビーム装置の要部を示している。(a)は全体の構成を、(b)は電子レンズヨークの構成を示している。
図において、15は電子レンズ、5は該電子レンズ15の下段に配置された偏向器である。電子レンズ15は、電子レンズヨーク10と、電子レンズヨーク10の内部に設けられた励磁コイル10aと、電子レンズヨーク10の下部に形成されたスリット部10bと、該スリット部10bに形成されたスリット10cから構成されている。スリット10cは(b)に示すように、電子レンズヨーク10の下部に放射状に形成されている。6は鏡筒9内を通過する電子ビームである。図に示すように、偏向器5に近づくに従って電子レンズヨーク(以下単にヨークと呼ぶ)10を偏向器5から遠ざける構成となっている。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
偏向器5の偏向磁場は、偏向器5の両脇に大きく広がっている。図2は本発明の第1の実施の形態の磁束の様子を示す図である。20が偏向器5の両脇に大きく広がった磁束である。このような場合、偏向磁束経路に磁性体があると、磁束はその磁性体を通るようになり、偏向器中央付近の電子軌道上の磁場が弱くなってしまう。図2に示すように、偏向器5に近い場所にヨークの存在しない電子レンズ15の形状は、電子ビーム軌道上の偏向磁場を大きく妨げない。
一方、偏向器5と電子レンズ15が発生する磁束の方向を考えた時、電子レンズ15は、電子ビーム6の軌道に平行な磁束を発生させるのに対し、偏向器5は電子ビーム軌道に垂直な方向の磁束を発生させる。ヨーク10の放射状のスリット10cは、レンズ磁場への影響は小さく、偏向磁場については磁気抵抗を大きくし、偏向器中央部を通る磁束20を増やす。
ヨーク10に付けられるスリット10cは、偏向器5のレンズ磁場への影響をなるべくなくすため、幅は小さいほどよく、偏向磁場の磁気抵抗を大きくするため、放射状に均等に設けられ、数は多い方がよい。
第1の実施の形態によれば、励磁コイル10aを含まないヨーク部が偏向器5側に位置するようにしたので、偏向器5から発生する磁束が電子レンズ15側を通過しにくくし、電子レンズ15と偏向器5との干渉を小さくすることができ、小型でありながら、広い走査幅と小さなスポットサイズを得られる電子銃を持つ電子ビーム装置を提供することができる。
また、この実施の形態によれば、電子レンズ15のヨーク部10に放射状のスリット10cを形成したので、この部分の磁気抵抗を大きくすることができ、電子レンズ15と偏向器5との干渉を小さくすることができる。
また、図1に示す実施の形態を見ると、(b)に示すように電子レンズ15の形状を円錐状としている。この結果、電子レンズ15と偏向器5とを離すことができ、電子レンズ15と偏向器5との干渉を小さくすることができる。更に、本発明によれば、電子レンズ15のヨーク部の肉厚を偏向器5に近づくほど薄くすることができる。このようにすれば、この部分の磁気抵抗を増やすことができ、電子レンズ15と偏向器5との干渉を小さくすることができる。
図3は本発明の第2の実施の形態を示す構成図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、25は電子レンズ、17は電子レンズヨーク、17aは励磁コイルである。電子レンズ25は、電子レンズヨーク17と励磁コイル17aから構成されている。5は電子レンズ25から離して設けられた偏向器である。
このように構成すれば、偏向器付近のヨーク部を遠ざけたことで、電子レンズ25と偏向器5との干渉を小さくすることができる。
図4は本発明の第3の実施の形態を示す構成図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、26は電子レンズ、18は電子レンズヨーク、18aは励磁コイルである。電子レンズ26は、電子レンズヨーク18と励磁コイル18aから構成されている。5は電子レンズ25から離して設けられた偏向器である。この実施の形態は、偏向器5付近のヨークの肉厚を薄くしている。
本発明の第3の実施の形態によれば、図4に示すように、偏向器5に近い側のヨーク部の肉厚を他のヨーク部より薄くしている。この結果、この部分の磁気抵抗が増え、電子レンズ15と偏向器5との干渉を小さくすることができる。
なお、図3に示す第2の実施の形態と図4に示す第3の実施の形態は、偏向器5から電子レンズ方向へ向かう偏向磁場を中央部まで届きやすくした構造である。この結果、電子ビーム6の偏向を広い範囲で行なうことができる。
以上説明したように、本発明によれば、電子レンズのヨークを偏向器から遠ざける形状及びヨークに放射状のスリットを入れることから、偏向器と電子レンズを遠ざける構造が可能になったため、小型でありながら広い走査幅と小さなスポットサイズが得られる電子銃を作ることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態の磁束の様子を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示す構成図である。 本発明の第3の実施の形態を示す構成図である。 従来装置の構成例を示す図である。
符号の説明
1 エミッタ
2 グリッド
3 アノード
4 電子レンズ
5 偏向器
6 電子ビーム
10 電子レンズヨーク
10a 励磁コイル
10b スリット部
10c スリット
15 電子レンズ

Claims (4)

  1. 電子銃から出射された電子ビームを試料上に照射する電子ビーム装置であって、電子レンズによりビームを収束し、偏向器によってビームを偏向するようにした電子ビーム装置において、
    前記電子レンズは、励磁コイルを包むヨーク部と、励磁コイルを含まないヨーク部とからなり、励磁コイルを含まないヨーク部が偏向器側に位置するようにし、励磁コイルを含まないヨーク部に前記電子ビームを中心とした放射状のスリットを形成したことを特徴とする電子ビーム装置。
  2. 前記偏向器に近い側のヨーク部の肉厚を他のヨーク部より薄くしたことを特徴とする請求項1記載の電子ビーム装置。
  3. 前記電子レンズは円錐状の形状であることを特徴とする請求項1記載の電子ビーム装置。
  4. 前記電子レンズのヨーク部の肉厚は偏向器に近づくほど薄くなっていることを特徴とする請求項記載の電子ビーム装置。
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