JP5207653B2 - 製本装置 - Google Patents

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Description

本発明は製本装置に関し、用紙束の一側縁に熱溶融させた固形の接着剤を塗布し、用紙束に表紙をくるみ製本する技術、および糊塗布のみを行う天のり製本に係るものである。
この種の製本装置としては、例えば以下に説明するものがある。
(全体構成)
図8〜図10において、製本装置1は、本体ケーシング2の内部に接着剤塗布手段をなす塗布ユニット3、脱臭ユニット4、表紙圧着手段をなす圧着ユニット5を配置しており、本体ケーシング2の上部に用紙束6を挟持する挟持手段をなすクランプ部7と、接着剤供給ユニット9のホッパー10とを配置しており、ホッパー10に熱可塑性樹脂からなる粒状のホットメルト接着剤を貯留する。
本体ケーシング2の前部にはクランプ部7の操作ノブ11と、用紙束6の表紙12(図16〜17参照)を配置する表紙台13と、製本操作の操作部14とを配置し、側部にメインスイッチ15を配置している。前部下方には前扉16を揺動開閉自在に配置し、前扉16の内側に製本した用紙束6を排出するシューター17(図17参照)を設けている。
操作部14には各種の情報を表示する液晶表示部18と、製本操作の開始を指示するスタートボタン19と、製本操作の終了を指示するストップ/電源切ボタン20と、天糊製本とくるみ製本を選択指示する選択ボタン21、22と、天糊製本とくるみ製本のどちらを初期設定とするかを切り替え指示する設定ボタン23を配置している。
(クランプ部)
図11〜図13に示すように、クランプ部7は前後一対の平行な前フレーム24、後フレーム25で支持して配置しており、本体ケーシング2の上部開口26から一部が外部へ突出する固定クランプ27と可動クランプ28を備え、固定クランプ27および可動クランプ28のそれぞれに用紙束保持部材29を取外し可能に設けている。
可動クランプ28を挟持開放する操作機構は、固定クランプ27に対して可動クランプ28を接近離間自在に保持するガイドシャフト30を可動クランプ28の両側位置に配置し、ガイドシャフト30の両端を前後のフレーム24、25に固定してしている。各ガイドシャフト30の側部にはそれぞれネジシャフト31を配置し、ネジシャフト31の両端を前後のフレーム24、25に軸心回りに回転自在に保持しており、ネジシャフト31に螺合してネジシャフト31の軸心方向に移動する保持部32を可動クランプ28に固定している。
双方のネジシャフト31には同期ベルト33を掛け渡しており、操作ノブ11のシャフト34と一方のネジシャフト31の間には伝達ベルト35を掛け渡している。操作機構は固定クランプ27と可動クランプ28の間に用紙束6を挟持した状態で固定クランプ27と可動クランプ28の相対位置(距離)に基づいて用紙束厚を検知する用紙束厚センサ36(詳細省略図15参照)を有している。
(塗布ユニット)
図13に示すように、塗布ユニット3は本体ケーシング2の前側に設けた走行ローラ38が前フレーム24のレール39を走行し、本体ケーシング2の後側に設けた案内部40が後フレーム25に設けたレールシャフト41を摺動することで、モーター等の駆動装置を有する塗布ユニット駆動装置42(詳細省略図15参照)によってレール39およびレールシャフト41に案内されながら前後フレーム24、25の軸心方向に往復駆動される。塗布ユニット3は待機位置ではクランプ部7の側端よりも外側に位置しており、最大移動位置において接着剤供給ユニット9に対応する。接着剤供給ユニット9はホッパー10に貯留する粒状の接着剤の所定量を塗布ユニット3に排出する。
塗布ユニット3は接着剤供給ユニット9から供給するホットメルト接着剤を貯留する接着剤溜43と、溶融した接着剤に一部が浸漬するように配置する塗布ローラ44と、塗布ローラ44を支持する回転軸45と、回転軸45を駆動する塗布ローラ回転モータ46と、固定部材47に装着した加熱手段としての電磁誘導コイル48とを有している。
塗布ローラ44は固定クランプ27に対応する側に鍔部44aを備えており、鍔部44aの内側が用紙束6の一側に近接している。接着剤溜43は容器本体49が熱伝導性に優れた非強磁性体であるアルミニウムからなり、底面に強磁性体の加熱板50を設けている。前フレーム24もしくは後フレーム25には接着剤溜43の各停止位置を検知する接着剤溜位置センサ51(詳細省略図15参照)を設けている。
(圧着ユニット)
図14および図17に示すように、圧着ユニット5はモーター等の駆動装置を有する圧着ユニット駆動装置52(詳細省略図15参照)によって上下、前後に移動する基部53と、基部53に固定した固定板54と、固定板54に固定配置した押え部55と、固定板54の上で押え部55に対して接近離間する可動板56と、可動板56を駆動するモーター等の駆動装置を有して表紙圧着駆動手段をなす可動板駆動装置57(詳細省略図15参照)との間に介装する圧着力制御装置58とを有しており、図17に示すように、表紙台13および可動シューター59が一体的に移動する。本体ケーシング2の内部には圧着ユニット5の各停止位置を検知する圧着ユニット位置センサ60(詳細省略図15参照)を設けている。
圧着力制御装置58は可動板56の一端に固定した固定ブロック61と、固定ブロック61で一端を支持する連結シャフト62と、連結シャフト62に軸心方向へ移動自在に装着し、固定ブロック61に対して接近離間する可動ブロック63と、固定ブロック61と可動ブロック63の間に介装して連結シャフト62に装着し、両者を離間する方向に付勢するスプリング64とを有する。脱臭ユニット4は塗布ユニット3の接着剤溜43や塗布ローラ44から揮発する接着剤を吸引してフィルターで吸着するものである。
(制御部)
図15に示すように、製本装置1は、製本操作を制御する制御部65、装置内部の雰囲気温度もしくは室内温度を測定する温度検知手段をなす温度センサ66を本体ケーシング2の内部に配置しており、制御部65に用紙束厚センサ36、接着剤溜位置センサ51、圧着ユニット位置センサ60、温度センサ66、操作部14、塗布ユニット駆動装置42、圧着ユニット駆動装置52、可動板駆動装置57、クランプ駆動装置37を接続している。
また、制御部65は用紙束6に対する接着剤の塗布を完了した後に経過時間を計測する経過時間計測手段をなすタイマー67と、タイマー67により計測した経過時間が挟持必要時間に達したときに操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」の表示を指示する信号を出力する信号出力手段をなす信号出力回路68を備えている。液晶表示部18は挟持必要時間に基づく情報を報知する報知手段をなすものであり、表示内容は種々のものが設定可能で、開放可能までの時間をカウントダウン表示した後に「取出して下さい」と表示することも可能である。また、報知手段は液晶表示部18に限らず、ブザーによって構成することも可能である。
信号出力回路68は操作ノブ11による駆動に代えてクランプ駆動装置37によって可動クランプ28を駆動する場合にはクランプ駆動装置37に用紙束6の開放操作を指示する信号を出力する。
挟持必要時間、圧着必要時間は接着剤の種類、用紙束6の厚み、接着剤の塗布量、使用環境の温度によって異なる。このため、挟持時間制御手段および圧着時間制御手段をなす制御部65は予め入力した使用接着剤毎のデータに基づいて、用紙束6の厚み、接着剤の塗布量、使用環境の温度を指標として挟持必要時間、圧着必要時間を選択設定する。
例えば、用紙束6の厚みが大きいほどに長く、接着剤の塗布量が多いほどに長く、使用環境の温度が高いほどに長くする。この挟持必要時間、圧着必要時間の選択設定に必要なデータは、用紙束の厚み6、接着剤の塗布量、使用環境の温度と挟持必要時間との相関を予め実験によって求め、得られたデータを制御部65に格納する。
温度を指標とする挟持必要時間、圧着必要時間の選択設定は製本装置1の設置初期時に温度センサ66で検知する温度を指標として固定設定するか、製本時の都度に温度センサ66で検知する温度を指標として挟持必要時間、圧着必要時間を選択設定する。
特開2004−351726号公報 特開2004−209753号公報
以下に上記の製本装置における作用およびその課題を説明する。
(待機工程)
待機工程では、図16(a)に示すように、初期状態において塗布ユニット3は待機位置にあり、電磁誘導コイル48の上方に接着剤溜43が対応している。次に、デフォルト値において天糊製本とくるみ製本の何れかに設定されている製本モードを、希望の製本モードに選択ボタン21、22の何れかをON操作することで切り替える。製本モードのデフォルト値は設定ボタン23の操作によって切り替える。
この状態でメインスイッチ15のON操作を受けると制御部65は、製本操作に先立って塗布ユニット3の電磁誘導コイル48に通電し、加熱板50を発熱させて接着剤溜43に貯留した接着剤を加熱して熱溶解させ、塗布ローラ回転モータ46で塗布ローラ44を回転させて待機状態となる。
(揃え工程)
次に、図16(b)に示すように、スタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5をクランプ部7の下方の上位の所定位置にまで上昇させ、圧着ユニット5の固定板54をクランプ部7の固定クランプ27および可動クランプ28の下端との間に所定間隙をあけて配置する。
この状態で、用紙束6を双方の用紙束保持部材29の間および固定クランプ27と可動クランプ28の間に挿入し、用紙束6の一側辺を固定板54で揃える。
(クランプ工程)
次に、操作ノブ11を回転操作し、シャフト34の回転力を伝達ベルト35介してネジシャフト31に伝達し、同期ベルト33を介して双方のネジシャフト31を同期駆動し、ネジシャフト31に螺合する保持部32を移動させる。保持部32の移動に伴って可動クランプ28が固定クランプ27に接近し、用紙束6を可動クランプ28と固定クランプ27の間に挟持する。
(糊付け工程)
次に、図16(c)に示すように、用紙束6の挟持が完了した後に、再度のスタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を下位の所定位置まで降下させる。
くるみ製本を行う場合に制御部65は、表紙台13に表紙12を載置して再度のスタートボタン19のON操作を受けるまで待機して後に糊付け操作に入り、天糊製本を行う場合には再度のスタートボタン19のON操作を受けずに糊付け操作に入る。
この糊付け操作において制御部65は、塗布ユニット駆動装置42を駆動して塗布ユニット3をレール39およびレールシャフト41に沿って往復移動させながら、塗布ローラ44の回転によって接着剤溜43の接着剤を用紙束6の背に往路と復路の両方で塗布する。
このとき、用紙束厚センサ36によって検知した用紙束厚に応じて接着剤の塗布量を変更する。用紙束厚が厚い場合には塗布ローラ44を速く回転させることで塗布量を多くし、用紙束厚が薄い場合には塗布ローラ44を遅く回転させことで塗布量を少なくする。
(天糊製本工程)
天糊製本を行う場合には、制御部65は、図16(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻った状態で、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤の塗布を完了した後の経過時間を計測する。
このとき、図17(c)に示すように、可動シューター59がシューター17に対応する位置まで圧着ユニット5が表紙台13および可動シューター59と一体的に後退している。
制御部65は温度センサ66で計測する温度を使用環境の温度条件として、予め格納したデータの中から挟持必要時間を選択設定し、検知した温度が基準温度より高い時は基準温度における基準挟持必要時間よりも挟持必要時間を長く設定し、検知した温度が基準温度より低い時は基準温度における基準挟持必要時間よりも挟持必要時間を短く設定する。また、挟持必要時間は用紙束6の厚みが大きいほどに長く、接着剤の塗布量が多いほどに長く設定する。
(排出工程)
制御部65は経過時間が挟持必要時間に達すると、信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
この操作によって図17(d)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。クランプ駆動装置37を設ける場合には、信号出力回路68の信号を受けてクランプ駆動装置37が可動クランプ28を移動させてクランプ部7を開放することで製本を排出する。
(くるみ製本工程)
くるみ製本を行う場合には、図16(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻ると、制御部65は図16(e)、図14(b)に示すように、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を上位の所定位置まで上昇させ、表紙台13に載せた表紙12を固定板54で用紙束6の背に押し圧する。
次に、図16(f)、図14(a)に示すように、制御部65は可動板駆動装置57を駆動して可動板56を押え部55に向けて押圧し、可動板56と押え部55の間で表紙12および用紙束6を圧着して、図16(g)に示すように製本する。
このとき、圧着ユニット駆動装置52の押圧力は可動ブロック63からスプリング64を介して固定ブロック61に伝わり、用紙束6の厚みにかかわらず可動板56の押圧力が等しくなる。
図17(a)に示すように、制御部65は固定板54で用紙束6の背に表紙12を押圧し、可動板56と押え部55の間で表紙12および用紙束6を圧着する状態を継続し、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤の塗布を完了した後の経過時間を計測する。
制御部65は温度センサ66で計測する温度を使用環境の温度条件として、予め格納したデータの中から、接着剤の塗布を完了した後に表紙12の圧着状態を維持する圧着必要時間を選択設定する。この圧着必要時間はくるみ製本における表紙12の圧着時間であるが、前述した挟持必要時間を含む時間として設定し、検知した温度が基準温度より高い時は基準温度における基準圧着必要時間よりも圧着必要時間を長く設定し、検知した温度が基準温度より低い時は基準温度における基準圧着必要時間よりも圧着必要時間を短く設定する。また、圧着必要時間は用紙束6の厚みが大きいほどに長く、接着剤の塗布量が多いほどに長く設定する。
制御部65は経過時間が圧着必要時間に達すると、図17(b)に示すように、可動板駆動装置57を駆動して可動板56を後退させて圧着状態を開放し、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に下位の所定位置まで降下させ、続いて図17(c)に示すように、圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に所定位置まで後退させて可動シューター59をシューター17に対応させる。
(排出工程)
次に、制御部65は信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。
操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
この操作によって図17(d)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。クランプ駆動装置37を設ける場合には、信号出力回路68の信号を受けてクランプ駆動装置37が可動クランプ28を移動させてクランプ部7を開放することで製本を排出する。
(排出工程の課題)
図17(d)に示すように、排出時には、製本した表紙12を伴う用紙束6をクランプ部7から落下させ、可動シューター59およびシューター17を通して排出するが、この排出は製本物自体の重みに頼る自然落下方式である。このため、薄いくるみ製本物では製本物自体の重みで落下して所定の案内経路を通過する際に、案内経路における各部の接触による摩擦力が大きな抵抗となり、案内経路を通過して下前方に排出され難いという問題がある。
本発明は上記した課題を解決するものであり、製本物自体の重みが軽い薄いくるみ製本物でも円滑に排出することができる製本装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の製本装置は、用紙束を挟持する挟持手段と、挟持手段により挟持した用紙束の背に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着剤を塗布した用紙束の背に表紙を圧着する表紙圧着手段と、表紙圧着手段と一体に移動し、挟持手段から離間した製本物を排出口に案内する案内経路を形成する可動シューターと、製本物の厚み検出手段と、接着剤塗布手段および表紙圧着手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は厚み検出手段で検出する製本物の厚みが所定値以下である場合にのみ、製本物の排出時に製本物に摺接する可動シューターを表紙圧着手段とともに反復的に微動させることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、薄いくるみ製本物が製本物自体の重みで落下して所定の案内経路を通過する際に、案内経路における各部の接触による摩擦抵抗を受ける製本物に対してシューター手段が反復的に微動して製本物の排出を促進し、製本物自体の重みが軽い薄いくるみ製本物を円滑に排出することができる。
また、シューター手段の反復的な微動は、厚み検出手段で検出する製本物の厚みが所定値以下である場合にのみ行い、製本物自体の重みが案内経路における各部の接触による摩擦抵抗に対して十分なものである厚いくるみ製本物には行なわない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態に係る製本装置は、その基本構成において先に図8〜図17において説明したものを同様に有しており、図8〜図17を参照することにより同じ構成要素には同符号を付してその詳細な説明を省略する。
(全体構成)
図1〜図7において、製本装置1は、本体ケーシング2の内部に接着剤塗布手段をなす塗布ユニット3、表紙圧着手段をなす圧着ユニット5およびシューター17を配置しており、本体ケーシング2の上部に用紙束6を挟持する挟持手段をなすクランプ部7を配置している。本体ケーシング2の前部にはクランプ部7の操作ノブ11(図11参照)と、用紙束6の表紙12(図16〜17参照)を配置する表紙台13とを配置している。
(クランプ部)
クランプ部7は前後一対の平行な前フレーム24と後フレーム25で支持して配置しており、本体ケーシング2の上部開口26から一部が外部へ突出する固定クランプ27と可動クランプ28を備え、固定クランプ27および可動クランプ28のそれぞれに用紙束保持部材29を取外し可能に設けている。可動クランプ28を挟持開放する操作機構は、図11を参照することで詳細な説明を省略する。
(塗布ユニット)
図3、図4および図11に示すように、塗布ユニット3はホットメルト接着剤を貯留する接着剤溜43と、溶融した接着剤に一部が浸漬するように配置する塗布ローラ44とを有している。塗布ユニット3の他の構成は、図13に示したものと同様であり、詳細な説明を省略する。
(圧着ユニット)
図1に示すように、圧着ユニット5はモーター等の駆動装置を有する圧着ユニット駆動装置52によって上下、前後に移動する基部53と、基部53に固定した固定板54と、固定板54に固定配置した押え部55と、固定板54の上で押え部55に対して接近離間する可動板56と、可動板56を駆動するボールネジ機構の可動板駆動装置57と、可動板56と可動板駆動装置57の間に介装する圧着力制御装置58(図14を参照)を有しており、表紙台13および可動シューター59が一体的に移動する。本体ケーシング2の内部には圧着ユニット5の各停止位置を検知する圧着ユニット位置センサ60(詳細省略図15参照)を設けている。圧着力制御装置58は図14を参照することで詳細な説明を省略する。
(制御部)
図15に示すように、製本装置1は、製本操作を制御する制御部65、装置内部の雰囲気温度もしくは室内温度を測定する温度検知手段をなす温度センサ66を本体ケーシング2の内部に配置しており、制御部65に用紙束厚センサ36、接着剤溜位置センサ51、圧着ユニット位置センサ60、温度センサ66、操作部14、塗布ユニット駆動装置42、圧着ユニット駆動装置52、可動板駆動装置57、クランプ駆動装置37を接続している。
また、制御部65は用紙束6に対する接着剤の塗布を完了した後に経過時間を計測する経過時間計測手段をなすタイマー67と、タイマー67により計測した経過時間が挟持必要時間に達したときに操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」の表示を指示する信号を出力する信号出力手段をなす信号出力回路68を備えている。
さらに、制御部65は、厚み検出手段をなす用紙束厚センサ36で検出する製本物の厚みが所定値以下である場合に、製本物の排出時に製本物に摺接する可動シューター59を圧着ユニット5とともに反復的に微動させる。
信号出力回路68は操作ノブ11による駆動に代えてクランプ駆動装置37によって可動クランプ28を駆動する場合にはクランプ駆動装置37に用紙束6の開放操作を指示する信号を出力する。
以下に上記の製本装置における作用を説明する。
(待機工程)
待機工程では、図1、図13および図16(a)に示すように、初期状態において塗布ユニット3は待機位置にあり、電磁誘導コイル48の上方に接着剤溜43が対応している。メインスイッチ15のON操作を受けると制御部65は、製本操作に先立って塗布ユニット3の電磁誘導コイル48に通電し、加熱板50を発熱させて接着剤溜43に貯留した接着剤を加熱して熱溶解させ、塗布ローラ回転モータ46で塗布ローラ44を回転させて待機状態となる。
スタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5をクランプ部7の下方の上位の所定位置にまで上昇させ、圧着ユニット5の固定板54をクランプ部7の固定クランプ27および可動クランプ28の下端との間に所定間隙をあけて配置する。
(揃え工程)
次に、図2および図16(b)に示すように、用紙束6を双方の用紙束保持部材29の間および固定クランプ27と可動クランプ28の間に挿入し、用紙束6の一側辺を固定板54で揃える。この際に、ボタン操作等を契機として圧着ユニット5を上下または前後に、あるいは上下前後に反復的に微動させ、固定板54および固定板54に当接する用紙束6を反復的に微動させることで揃え性を向上できる。この反復微動はその移動量を少なめにし、周波数を高めに設定することが好ましい。
(クランプ工程)
次に、操作ノブ11を回転操作し、シャフト34の回転力を伝達ベルト35介してネジシャフト31に伝達し、同期ベルト33を介して双方のネジシャフト31を同期駆動し、ネジシャフト31に螺合する保持部32を移動させる。保持部32の移動に伴って可動クランプ28が固定クランプ27に接近し、用紙束6を可動クランプ28と固定クランプ27の間に挟持する。
用紙束厚センサ36は、固定クランプ27と可動クランプ28の間に用紙束6を挟持した状態で、固定クランプ27と可動クランプ28の相対位置(距離)に基づいて用紙束厚を検知する。
(糊付け工程)
次に、図3および図16(c)に示すように、用紙束6の挟持が完了した後に、再度のスタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を下位の所定位置まで降下させる。
くるみ製本を行う場合に制御部65は、表紙台13に表紙12を載置して再度のスタートボタン19のON操作を受けるまで待機して後に糊付け操作に入り、天糊製本を行う場合には再度のスタートボタン19のON操作を受けずに糊付け操作に入る。
(天糊製本の糊付け工程)
天糊製本において糊付けを行なう場合に、制御部65は、塗布ユニット駆動装置42を駆動して塗布ユニット3をレール39およびレールシャフト41に沿って往復移動させながら、塗布ローラ44の回転によって接着剤溜43の接着剤を用紙束6の背に往路と復路の両方で塗布する。天糊製本における排出工程は先に説明したものと同様であり、詳細な説明は省略する。
(くるみ製本の糊付け工程)
くるみ製本において糊付けを行なう場合に、制御部65は、表紙台13に表紙12を載置して再度のスタートボタン19のON操作を受けると、図4および図16(c)に示すように、糊付け操作に入る。
この糊付け操作において制御部65は、塗布ユニット駆動装置42を駆動して塗布ユニット3をレール39およびレールシャフト41に沿って往復移動させながら、塗布ローラ44の回転によって接着剤溜43の接着剤を用紙束6の背に往路と復路の両方で塗布する。
(くるみ製本工程)
図16(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻ると、制御部65は、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を上昇させる。このとき、押え部55と可動板56とを用紙束6と当接しないセット位置に配置した状態で、接着剤を塗布した用紙束6の背に固定板54を接近させる。
さらに、制御部65は、図5、図14(b)および図16(e)に示すように、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を上位の所定位置まで上昇させて接着剤を塗布した用紙束6の背に対して固定板54を対向配置し、表紙台13に載せた表紙12を固定板54で用紙束6の背に押し圧する。
次に、図6、図14(a)、図16(f)、図17(a)に示すように、制御部65は押え部55と可動板56とを用紙束6および表紙12を介して対向するセット位置から相互に接近させる。押え部55の接近は圧着ユニット駆動装置52による圧着ユニット5の移動によって行い、可動板56の接近は可動板駆動装置57による可動板56の移動によって行なう。
次に、制御部65は、可動板56と押え部55の間で表紙12および用紙束6を圧着する状態を継続しつつ、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤の塗布を完了した後の経過時間を計測し、経過時間が圧着必要時間に達すると、図17(b)に示すように、可動板駆動装置57を駆動して可動板56を後退させて圧着状態を開放し、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に下位の所定位置まで降下させ、図7および図17(c)に示すように、圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に所定位置まで後退させて可動シューター59をシューター17に対応させる。
(排出工程)
次に、制御部65は信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。
操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
この操作によって図17(d)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。
この際に制御部65は、厚み検出手段をなす用紙束厚センサ36で検出する製本物の厚みが所定値以下である場合に、操作ボタンの操作等をトリガーとして、製本物に摺接する可動シューター59を圧着ユニット5とともに上下または前後に、あるいは上下前後に反復的に微動させる。
このため、薄いくるみ製本物が製本物自体の重みで落下して所定の案内経路を通過する際に、案内経路における各部の接触による摩擦抵抗を受ける製本物に対して可動シューター手段が反復的に微動して製本物の排出を促進し、製本物自体の重みが軽い薄いくるみ製本物を円滑に排出することができる。
本発明の実施の形態における製本装置を示す断面図 同製本装置の揃え工程を示す断面図 同製本装置の糊付け工程を示す断面図 同製本装置の糊付け工程を示す断面図 同製本装置のくるみ製本工程を示す断面図 同製本装置のくるみ製本工程を示す断面図 同製本装置の排出工程を示す断面図 従来の製本装置を示す斜視図 同製本装置の正面図 同製本装置の側面図 同製本装置のクランプ部を示す平面図 同製本装置のクランプ部を示す正面図 同製本装置の塗布ユニットを示す側面図 同製本装置の圧着ユニットの側面図 同製本装置の構成を示すブロック図 同製本装置の製本動作を説明する模式図 同製本装置の製本を排出する動作を説明する模式図
符号の説明
1 製本装置
2 本体ケーシング
3 塗布ユニット
4 脱臭ユニット
5 圧着ユニット
6 用紙束
7 クランプ部
8 ホットメルト接着剤
9 接着剤供給ユニット
10 ホッパー
11 操作ノブ
12 表紙
13 表紙台
14 操作部
15 メインスイッチ
16 前扉
17 シューター
18 液晶表示部
19 スタートボタン
20 ストップ/電源切ボタン
21、22 選択ボタン
23 設定ボタン
24 前フレーム
25 後フレーム
26 上部開口
27 固定クランプ
28 可動クランプ
29 用紙束保持部材
30 ガイドシャフト
31 ネジシャフト
32 保持部
33 同期ベルト
34 シャフト
35 伝達ベルト
36 用紙束厚センサ
37 クランプ駆動装置
38 走行ローラ
39 レール
40 案内部
41 レールシャフト
42 塗布ユニット駆動装置
43 接着剤溜
44 塗布ローラ
44a、44b 鍔部
45 回転軸
46 塗布ローラ回転モータ
47 固定部材
48 電磁誘導コイル
49 容器本体
50 加熱板
51 接着剤溜位置センサ
52 圧着ユニット駆動装置
53 基部
54 固定板
57 可動板駆動装置
58 圧着力制御装置
59 可動シューター
60 圧着ユニット位置センサ
61 固定ブロック
62 連結シャフト
63 可動ブロック
64 スプリング
65 制御部
66 温度センサ
67 タイマー回路
68 信号出力回路

Claims (1)

  1. 用紙束を挟持する挟持手段と、挟持手段により挟持した用紙束の背に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着剤を塗布した用紙束の背に表紙を圧着する表紙圧着手段と、表紙圧着手段と一体に移動し、挟持手段から離間した製本物を排出口に案内する案内経路を形成する可動シューターと、製本物の厚み検出手段と、接着剤塗布手段および表紙圧着手段を制御する制御手段とを備え、
    制御手段は厚み検出手段で検出する製本物の厚みが所定値以下である場合にのみ、製本物の排出時に製本物に摺接する可動シューターを表紙圧着手段とともに反復的に微動させることを特徴とする製本装置。
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