JP5207133B2 - 作像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる作像装置、及び、その作像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置として、トナージェット、ダイレクトトーニング、トナープロジェクションなどと称される直接記録方式の画像形成方法を採用した画像形成装置(以下、直接記録方式の画像形成装置という)が知られている(特許文献1など)。この種の画像形成装置は、電子写真プロセスのように感光体上に形成された潜像をトナー等の画像形成剤で現像し、その現像された画像を感光体上から記録紙や転写体に転写するというようなことは行わず、記録紙や転写体などに対し、飛翔させた画像形成剤を付着させて画像を直接記録紙や転写体などに形成するものである。
図22は、従来の直接記録方式の画像形成装置における要部構成の一例を示す構成図である。図22において、トナー担持ローラ501は、その軸線を図中左右方向に延在させるように配設され、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられながら、帯電済みのトナーTをその表面に担持する。このトナー担持ローラ501の下には、複数の孔502を形成する孔形成部材としてのフレキシブルプリント基板(以下、FPCという)503が配設されている。FPC503は、各孔502を囲むようにトナー担持ローラ501との対向面側に形成されたリング状の複数の飛翔電極504を備えている。
そして、FPC503の下方には、これを介してトナー担持ローラ501に対向する対向電極506と、この対向電極506上で搬送手段によって搬送される記録紙507とが配設されている。図22においては、便宜上、孔502及び飛翔電極504をそれぞれ1つずつしか示していないが、実際には、FPC503にこれらの組み合わせが複数形成されている。具体的には、例えば600dpi用のFPC503では、これらの組み合わせが4960個形成されている。
トナー担持ローラ501は、例えば接地された状態で、マイナス極性に帯電したトナーTを表面に担持する。飛翔電極504にプラス極性の飛翔電圧が印加されると、トナー担持ローラ501上で飛翔電極504と対向する位置にあるトナーTや、これの近傍にあるトナーTに所定強度の電界が作用する。この電界の作用により、トナーTに加わる静電力がトナーTとトナー担持ローラ501との付着力を上回り、トナーTの集合体がドット状の形状でトナー担持ローラ501から選択的に飛翔して孔502内に進入する。そして、飛翔電極504と、これよりも高い電位を帯びている対向電極506との間に形成される電界に引かれて飛翔を続け、孔502を通過して記録紙507の表面に付着してドット像となる。
また、各飛翔電極504に対する飛翔電圧のON/OFFについては、それぞれ専用のICによって個別に制御する。一般に、ICは、その耐電圧が高くなるほどチップ面積が必要であり、ある程度の設置スペースを要する。そのため、ICはFPC503と一体的に接続された図示しない電装基板に取付けられ、その電装基板をFPC503から少し離れた位置に設置している。
ここで、上記直接記録方式において、ドット像の濃度や解像度が良好となる高画質な画像を得るには、トナー担持ローラ501とFPC503との間隔であるトナー供給ギャップを高精度に設定し維持する必要がある。
特許文献1に記載の画像形成装置では、トナー担持ローラの軸方向両端に、複数の孔が形成された孔形成部材に当接してトナー担持ローラに対する孔形成部材の位置決めをする位置決め部材を設けている。この位置決め部材によってトナー担持ローラに対し孔形成部材の位置決めをすることで、トナー担持ローラと孔形成部材との間隔であるトナーギャップを所定の間隔で設定することができるとされている。
特許第2910019号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、孔形成部材がトナー担持ローラ軸方向両端の僅かな部分でしか位置決め部材と接しておらず、所謂、両端支持の状態で孔形成部材の位置が設定されていることになる。そのため、孔形成部材のトナー担持ローラ軸方向中央部付近では自重により撓みや歪みが発生し易い。特に、孔形成部材がフレキシブルプリント基板などの可撓性の材料で作製されていると、孔形成部材のトナー担持ローラ軸方向中央部付近における撓みや歪みが顕著となる。そのため、このような撓みや歪みなどが孔形成部材に発生することで、トナー担持ローラ軸方向でトナー供給ギャップがばらつき、トナー担持ローラ軸方向にわたってトナー供給ギャップを所定の間隔で維持できないといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、剤担持体と孔形成部材との間隔を所定の間隔に設定し維持できる作像装置及びその作像装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像形成剤を収納する筐体と、該筐体に軸支され該筐体に形成された開口から筐体外部に臨み該筐体内に収容された画像形成剤を担持する剤担持体と、複数の孔が形成され、所定の間隔をあけて該剤担持体に対向するように配設されたシート状の孔形成部材と、該複数の孔それぞれに対応させて該孔形成部材に設けられ、該剤担持体から画像形成剤を選択的に該孔に向かって飛翔させるような電界を形成するための複数の飛翔電極と、を備え、画像情報に基づいて、該飛翔電界の形成によって該剤担持体から選択的に飛翔させた画像形成剤を、該孔を通して記録部材上に付着させて画像を作像する作像装置において、該剤担持体を覆うように該筐体に設けられ、少なくとも該孔形成部材に形成された該複数の孔と対向する箇所に開口部が形成された自身の側壁で該孔形成部材を剤担持体軸方向にわたって保持し、該剤担持体と該孔形成部材との相対位置が所定の位置関係になるよう該剤担持体に対する該孔形成部材の位置決めをする位置決め部材を有しており、該孔形成部材を該位置決め部材の該側壁に取付けたときの該孔形成部材の表面よりも外側に突出した突出部を該位置決め部材に形成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の作像装置において、上記位置決め部材は、自身単体で上記筐体に対し着脱可能または上記孔形成部材が上記側壁に沿って配設された状態で該筐体に対し着脱可能に構成されており、該筐体に対して該位置決め部材を装着した際に、上記剤担持体の軸または該剤担持体に付帯する軸受部材に設けられた係合部と該位置決め部材に設けられた被係合部とが係合することで、該筐体に対する該位置決め部材の位置決めがなされるように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の作像装置において、上記剤担持体に付帯された軸受部材として玉軸受を用いることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2または3の作像装置において、上記位置決め部材に設けられた第2の被係合部と自身の係合部とが係脱可能なように、上記筐体に対して回動自在に設けられたレバー部材を有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の作像装置において、上記孔形成部材の端部に上記飛翔電極と電気接続されて設けられ該飛翔電極を駆動及び制御する電装部材を有しており、該電装部材を上記筐体に取り付けたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項5の作像装置において、上記位置決め部材の上記側壁に上記孔形成部材を取り付けたときの該孔形成部材の表面及び上記筐体に上記電装部材を取り付けたときの該電装部材の表面よりも外側に突出した突出部を該筐体に形成したことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5または作像装置において、作像装置自身が作像装置を搭載する画像形成装置本体に対して着脱可能なように構成されており、該画像形成装置本体との位置決めの基準となる位置決め基準部材を上記筐体に具備していることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の作像装置において、上記筐体が具備している上記位置決め基準部材は、少なくとも上記剤担持体に付帯する軸受部材または該剤担持体の軸の同一軸線上に設けた支持部材であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または作像装置において、上記位置決め部材は、上記筐体に形成された開口を覆うように該筐体に設けられ上記剤担持体との対向箇所に第2の開口が形成されたカバー部材であり、該カバー部材の該第2の開口が形成された側壁の外周面に沿って該孔形成部材を保持するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、画像形成剤を収納する筐体と、該筐体に軸支され該筐体に形成された開口から筐体外部に臨み該筐体内に収容された画像形成剤を担持する剤担持体と、複数の孔が形成され、所定の間隔をあけて該剤担持体に対向するように配設されたシート状の孔形成部材と、該複数の孔それぞれに対応させて該孔形成部材に設けられ、該剤担持体から画像形成剤を選択的に該孔に向かって飛翔させるような電界を形成するための複数の飛翔電極と、からなる作像手段と、該孔形成部材を介して該剤担持体に対向するように配設され、該剤担持体から飛翔した画像形成剤を引き寄せるような電界を形成するための対向電極とを備え、画像情報に基づいて、該飛翔電界の形成によって該剤担持体から選択的に飛翔させた画像形成剤を、該孔を通して該対向電極側に移行させた後、記録部材上に付着させて画像を形成する画像形成装置において、該作像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または作像装置を用いたことを特徴とするものである。
本発明においては、位置決め部材が上記側壁で剤担持体軸方向にわたって孔形成部材を保持するので、孔形成部材が剤担持体軸方向両端だけで位置決め部材に保持される構成よりも、上記間隔が剤担持体軸方向でばらついてしまうような撓みなどが孔形成部材に生じるのを抑制することができる。したがって、剤担持体と孔形成部材との間隔が剤担持体軸方向でばらつくのを抑えられ上記所定の間隔で維持することができる。
以上、本発明によれば、剤担持体と孔形成部材との間隔を所定の間隔で設定し維持できるという優れた効果がある。
[実施形態1]
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。先ずは、本発明に適応する直接記録方法について説明する。
図2は本発明に適応する直接記録方法の模式的構成図である。
この実施形態においては、トナーTを飛翔させ、クラウド化した状態で担持するローラ状のトナー担持体1と、トナーTが付着させられる記録媒体3と、トナー担持体1と記録媒体3との間に配置された複数のトナー通過孔41を有するトナー制御手段4とを備えている。
トナー担持体1は、表面側にトナーTを搬送する方向(ここでは周方向)に所定の間隔でトナーTを搬送する方向と直交する方向(ここでは軸方向)に沿って形成された所定ピッチで設けられた複数の電極11を有し、このトナー担持体1の各電極11には、電圧印加手段電源5から時間によって電位の異なる平均電位Vsのパスル電圧(クラウドパルス)が印加される。これにより、トナーTをクラウド化する手段を構成している。
例えば、0.5kHz〜7kHzの周波数のパルス電圧が印加され、各電極11の間隔はファインピッチに設けられているため、各電極11間で強い電界が形成される。そのため、トナーTの帯電極性に対して反発する電位にある電極11表面からトナーTは勢いよく飛翔し、飛翔したトナーTは吸引する極性の電位が印加されている電極11に引き寄せられ、パルスが切り替わることでパルス周波数に応じた上下方向の飛翔を繰り返し、トナーTがクラウド化された状態になる。なお、パルスの周波数が高い領域では、上方高くに飛翔したトナーTは、飛翔している間にパルスが切り替わり、電極11表面に戻る前に再び上方に飛翔する場合もある。
トナー制御手段4は、トナーTが通過可能なトナー通過孔(開口)41が複数設けられ、このトナー制御手段4のトナー供給側面(トナー担持体1側の面)のトナー通過孔41周辺にはリング状に制御電極42が設けられ、更にトナー通過孔41に対し制御電極42の外側に絶縁領域を介して複数のトナー通過孔41に共通の共通電極43が設けられている。
このトナー制御手段4の制御電極42には制御パスル発生手段6から例えば図3に示すような制御パルスVcが印加される。この場合、トナー通過孔41をトナーTが通過可能な状態(ON状態)にするときには制御電極42に電圧Vc−onが印加され、トナーTが通過不可能な状態(OFF状態)にするときには制御電極42に電圧Vc−offが印加される。また、共通電極43には常時電源手段7から電圧Vgが印加される。トナー制御手段4の制御電極42は、トナー通過孔41周囲だけでも動作が可能であるが、トナー通過孔41の内壁面又はトナー通過孔41の内壁面とトナー担持体1側の周囲の両方に設けたものであってもよい。
記録媒体3側には、記録媒体3の背面に、トナー制御手段4を通過したトナーTを記録媒体3に付着させるためのバイアス電圧が印加されるバイアス電圧印加手段となる電極手段としての背面電極31が配置され、トナー制御手段4を通過したトナーTを記録媒体3に付着させるため、バイアス電源手段8からのバイアス電圧Vpが印加される。この記録媒体3は、この上に一度画像を形成し、その後紙に転写する中間転写記録媒体、あるいは、記録紙であってもよい。この記録媒体3に対するバイアス電圧Vpの印加は、例えば記録媒体3の背面側(トナー担持体1と反対側面)に背面電極31を配置し、この背面電極31上面に記録媒体3を通過させる構成、あるいは、中間転写記録媒体であれば内部に電極を埋め込んだ構成(記録媒体手段側の電極を内部電極とする構成)又は中間転写記録媒体の背面に背面電極31を配置した構成とすることができる。
ここで、トナー担持体1表面のトナーをクラウド化する手段として、トナー担持体1表面に設けられた複数の各電極11に電圧Vsを印加するとき、隣接する電極11相互の間でトナーTを吸引する方向と反発する方向を交互に繰り返す関係の電圧を印加する2相の電極間ピッチp(又は、n本毎の各電極11にn相の位相電圧を印加するn相の電極間ピッチ)に対し、トナー担持体1表面とトナー制御手段4のトナー担持体1側面(トナー担持体1側の表面の意味)の間の距離d、即ちトナー供給ギャップが大きくなる関係(p<d)でトナー担持体1とトナー制御手段4とを配置している。
この理由は、p>dの関係ではトナー担持体1の電極11表面に形成される飛翔電界がトナー制御手段4のトナー担持体1側表面のON/OFF電界と干渉を起こし、後述するトナー制御手段4のループ電界が乱れるためである。そのため、制御電極42表面へのトナー付着の発生が起きやすくなる。p<dの条件においては、制御電極42へトナーが付着することを確実に防止でき、連続したドットを印写しても濃度が変化することなく、良好な画像が得られる。
次に、トナー制御手段4の具体的構成の一例について図4を参照して説明する。なお、図4(a)は同トナー制御手段4の印写面側の説明図、図4(b)は同トナー制御手段4のトナー供給側面の説明図である。
この例は、絶縁基板(基材)45のトナー供給側(トナー担持体1側)面に、トナー通過孔41を囲む形で10〜100μm幅のリング状の制御電極42を設け、この制御電極42から20〜50μmの間隔を置いて、つまり、絶縁基板45で形成される絶縁領域を介して、制御電極42と同一面に、複数のトナー通過孔41に共通のバイアス電圧Vgを印加する共通電極43を設けた構成である。
トナー通過孔41は、形成するドット径のサイズで決定するが直径φ30μm〜φ150μmである。制御電極42は個々にトナーTの通過をON、OFF制御するためのドライバ回路(駆動回路)に接続するためのリードパターン42aが接続され、また共通電極43は共通のリードパターン43aに接続されている。また、絶縁基板45の印写面側(記録媒体3側の面)はトナー通過孔41が開口した状態である。
このように、トナー制御手段4の共通電極43は、制御電極42の外側を絶縁領域を介してリング状に囲む形状である構成とすることで、記録媒体3側のバイアス電位と制御電極42外側の共通電極43間に形成する電気力を各トナー通過孔独立の電気力線として形成できるため、マルチ駆動(複数のノズル通過孔からトナーを飛翔させる駆動)のときの相互干渉(他のトナー通過孔41の状態を受けること)が発生しない。
また、トナー制御手段4の制御電極42と共通電極43を同一面上形成することで、一回の製造プロセスで同時に形成でき、精度よく低コストに電極を作ることができる。
また、トナー制御手段4の具体的構成の他の例について図5を参照して説明する。なお、図5(a)は同トナー制御手段4の印写面側の説明図、図5(b)は同トナー制御手段4のトナー供給側面の説明図である。
この例は、絶縁基板(基材)45のトナー供給側(トナー担持体1側)面に、トナー通過孔41を囲む形で10〜100μm幅のリング状の制御電極42を設け、この制御電極42から20〜50μmの絶縁領域の間隔を置いて複数のトナー通過孔41に共通のバイアス電圧Vgを印加する共通電極43が空いたスペース全体を覆うようにベタ状に設けられた構成としている。
このように、トナー制御手段4の共通電極43は、制御電極42の外側に絶縁領域を介してベタ状に設けられている構成、つまり、共通電極43を制御電極42の外側領域全体にわたり形成することで、記録媒体3側のバイアス電位の電界をシールドすることができ、かつ制御電極42へのトナー付着低減、およびトナーの利用効率向上を図れる。
このようなトナー制御手段4の具体的製造方法は、絶縁基板45である絶縁性部材として、コスト、製造プロセスの観点から樹脂フィルム、例えば、ポリイミド、PET、PEN、PES等で、厚さは30μm〜100μmのものを使用し、まずフィルム面に0.2μm〜1μmのAl蒸着膜を形成する。次に、フォトリソ工程で、フォトレジストをスピンナで塗布後、プリベーク、マスク露光を行ない、現像した後、フォトレジストの加熱硬化を進めた後、Alエッチング液によるAlのパタンニングを行う。フィルムの裏面にも電極パターンが必要な場合は上記と同様に可能であるが、孔加工用のマスクとして使用するパターンを裏面に形成してもよい。トナー通過孔41となる貫通孔の形成は、パターン形成後プレスによる機械的な加工、または裏面に形成したパターンを利用したエキシマレーザー加工、またはスパッタエッチング加工等のドライエッチング加工によれば、位置ずれの無い高精度な孔加工が可能である。
このように構成した直接記録方法の画像形成装置においては、トナー担持体1の電極11に対して平均電位Vsのパルス電圧を印加することによって、トナー担持体1上でトナーTが飛翔してクラウド化され、トナー担持体1の回転又は進行波電界による搬送によってトナーTが搬送される。一方、記録媒体3側の背面電極31に印写バイアス電圧Vpが印加される。
この状態で、トナー制御手段4の共通電極43に対して電圧Vgを印加し、制御電極42に対してトナーTがトナー通過孔41を通過可能な状態(ON状態)にするときには図3に示すON時の電圧Vc−onを印加し、トナーTがトナー通過孔41を通過不可能な状態(OFF状態)にするときには図3に示すOFF時の電圧Vc−offを印加する。
この場合、これらの各電極11,31,42,43に対する電圧をある値に設定することで、トナー制御手段4をトナー担持体1のトナーTが記録媒体3に向かって通過可能な状態にするときに、記録媒体3側とトナー制御手段4の共通電極43との間にトナーの通過を制御する制御電極42を迂回してループ状に電気力線10が形成される。
これにより、トナー担持体1上でクラウド化しているトナーは電気力線10による電界に乗ってトナー制御手段4のトナー通過孔41を通過して記録媒体3上に着弾する。したがって、画像に応じてトナー制御手段4の各トナー通過孔41をON/OFF制御(開閉制御)することで、記録媒体3上に直接トナー画像を形成することができる。そして、記録媒体3側とトナー制御手段4の共通電極43との間にトナーの通過を制御する制御電極42を迂回してループ状に電気力線10が形成されることから、制御電極42やトナー通過孔41周辺へのトナーの付着が低減され、またトナーをクラウド化していることでトナーの利用効率が向上する。
[実施例1]
次に、上記直接記録方法のトナー制御手段4とトナー担持体1とを用いた本発明のプリンタユニット12の実施例を説明する。
図1に、側面から見たプリンタユニット12の概略構成図を示す。プリンタユニット12は、主に、トナー担持体1を支持する現像ユニット13と、トナー制御手段4と、トナー制御手段4を取付けるホルダ14との三つの要素で構成されおり、これら三つの要素は、プリンタユニット12の組立てや解体が簡単に行えるように、それぞれが互いに着脱自在な関係で一体化されている。
本実施例では、トナー担持体1とトナー制御手段4との間の間隔であるトナー供給ギャップを所定の間隔で形成し設定するために、トナー担持体1とトナー制御手段4との相対位置を決めるホルダ14を現像ユニット13とトナー制御手段4との間に介在させている。ホルダ14を用いずに、例えばトナー担持体1を覆うように湾曲させながら直接、現像ユニット13の現像ユニットケース13dにトナー制御手段4を取付ける方法も考えられるが、上記「発明が解決しようとする課題」で記したような問題が発生し、トナー制御手段4の剛性の低さから、トナー制御手段4の全域にわたってトナー供給ギャップを精度良く設定し維持することが困難となる。また画像形成装置本体の駆動系などからの振動で共振してしまう恐れもあり、ギャップ変動などが危惧される。これらを解決するには、トナー制御手段4を正確な位置で全域にわたってガイドして、トナー制御手段4に所望の面形状を形成しトナー担持体1とトナー制御手段4との間のトナー供給ギャップが所定の間隔となるようトナー担持体1に対するトナー制御手段4の位置決めを行う必要がある。
そこで本実施例では、トナー制御手段4に多数開けられたトナー通過孔41の領域を除いたトナー制御手段4のほぼ全域にわたって所望の面形状となるようにガイドするガイド部材としてホルダ14を設けた。このホルダ14を用いれば、上記トナー通過孔41の領域を除いたトナー制御手段4のほぼ全域がホルダ14の側壁で保持されるため、上述したようなトナー制御手段4の低剛性による欠点が解消され、トナー制御手段4のトナー担持体軸方向中央部付近にトナー担持体軸方向でトナー供給ギャップがばらつくような撓みや歪みなども無くなり、トナー担持体1に対して正確な位置でトナー制御手段4に所望な面形状を形成し設定することができる。
次に、プリンタユニット12の構成要素について具体的に説明する。
図6は、プリンタユニット12における現像ユニット13の側面図である。本実施例の現像ユニット13は、磁性キャリアと非磁性トナーとから成る二成分現像剤を用いている。なお、現像ユニット13として非磁性トナーから成る一成分現像剤を用いる構成であっても構わない。
現像ユニット13は、現像剤が格納される現像ユニットケース13dと、トナーを担持するローラ状のトナー担持体1、現像ユニットケース13d内の現像剤をトナー担持体1に供給するマグローラ13a、現像ユニットケース13d内の現像剤を撹拌する2本の攪拌スクリュ13b、及び、トナー担持体1上のトナーを薄層化するブレード13cなどで構成されており、トナー担持体1、マグローラ13a、攪拌スクリュ13b、及びブレード13cなどは現像ユニットケース13dに収納されて設けられる。
トナー担持体1は現像ユニットケース13dの側板13d−1と、この側板13d−1とトナー担持体1などを挟んでトナー担持体軸方向で対向する図6の紙面奥側にある図示しない側板とにより、トナー担持体1の軸1a及び軸1aに付帯された軸受1bを介して回動自在に支持され、図示しないモータに連結されて回転駆動する。そして、永久磁石が内包されたマグローラ13aによって二成分現像剤をトナー担持体1と対向する位置まで搬送し、そこでトナーの一部にバイアスが印加され、そのバイアス電位によってトナー担持体1にマグローラ13aからトナーが転移する。トナー担持体1に転移されたトナーは、上述した方法などによってクラウド状態となり、トナー担持体1の回転によってブレード13cで薄層化され、トナー制御手段4と対向する位置へと運ばれる。そして、上述したような方法によって、トナー担持体1上でクラウド化しているトナーを電界に乗せてトナー制御手段4のトナー通過孔41を通過させ図示しない記録媒体手段上に着弾させ印写する。
トナー担持体1上の印写に用いられなかったトナーは、トナー担持体1の回転により再びマグローラ13aに戻ってくるようになっている。クラウド状態のトナーのトナー担持体1の表面に対する付着力は非常に低いので、印写されずマグローラ13aとの対向位置まで戻ってきたトナー担持体1上のトナーは、マグローラ13aの回転に追随した二成分現像剤の穂によって容易に掻き取られたり均されたりする。これを繰り返すことによって、トナー担持体1上には常にほぼ一定量のトナーがクラウド状態で担持される。
また、現像ユニット13の現像ユニットケース13dは、トナー担持体1が支持されている側(図の右側面)が開放されていて、トナー担持体1を現像ユニットケース13dの外部に露出させる構成としている。これは、トナー担持体1の組立性や単独交換を考慮したためであり、簡単に現像ユニット13から着脱できるようにしている。現像ユニット13に対するトナー担持体1の着脱は、トナー担持体1の軸に付帯された軸受1bを現像ユニットケース13dに対して取付けや取外しを行うだけで良く、側板13d−1のトナー担持体1を支持している部分に設けた切り欠き13d−2を通してトナー担持体1の軸1aの挿入や取出しなどを行う。
側板13d−1のトナー担持体1を支持している部分の内側面には、軸受1bを囲うように『コ』の字型をした溝13d−3(図の点線部)が形成してあり、溝13d−3の上下の端面部13d−4と後述するホルダ14の凸部側面部が嵌合関係となっている。
トナー担持体1が支持され露出している開放側面(図の右側面)は、トナー担持体1を覆うように取付けられるホルダ14がその開放側面の蓋の役割を果たすので、開放側面からトナーのこぼれや飛散等の心配はない。また、ホルダ14を現像ユニットケース13dに取り付けたときに、現像ユニットケース13dとホルダ14との隙間からトナーが漏れ出すのを防ぐためのシール部材13e,13fが現像ユニットケース13dに設けられている。また、現像ユニットケース13dにはホルダ14を現像ユニットケース13dにネジで締結するための取付け穴13gがあけられている。
図7(a)はホルダ14の側面図であり、図7(b)はホルダ14を正面から見たときのホルダ14の一部を示した部分正面図である。ホルダ14は、トナー制御手段4を側面部14aに保持したホルダ14を現像ユニット13に取付けることで、トナー制御手段4がトナー担持体1と対向しトナー担持体1とトナー制御手段4との間のトナー供給ギャップが所定の間隔で正確に形成され設定できるようにするものである。
ホルダ14の側面部14aは、トナー供給ギャップが所定の間隔で形成されるようトナー担持体1に対するトナー制御手段4の位置決めがなされるような所望の面形状(湾曲形状)を形成するために、トナー制御手段4のほぼ全域をガイドする部分であり、側面部14aにトナー制御手段4が密着するように取付けられる。
ホルダ14の側面部14bで形成されるホルダ14内の空間は、トナー担持体1が余裕をもって入り込むような大きな空間となっている。この空間は、ホルダ14の着脱時にトナー担持体1と側面部14bとが接触しトナー担持体1を傷つけないためや、トナー担持体1を回動させたときに発生した気流によるトナー飛散などを防ぐためである。
ホルダ14のトナー担持体1と側面部14aに保持されたトナー制御手段4とが対向する位置には、側面部14aと側面部14bとを貫通する開口部14cが開けられている。この開口部14cは、トナー制御手段4の複数のトナー通過孔41が形成された領域より僅かに広い大きさで開口しており、この開口部14cを通してトナー担持体1からトナー制御手段4へ向かうトナー飛翔が行われる。なお、開口部14cの開口の大きさをトナー制御手段4の複数のトナー通過孔41が形成された領域より僅かに広い大きさにした理由は、この開口部14cがある部分ではトナー制御手段4がホルダ14の側面部14aに保持されずガイドがない状態なので、開口部14cに面する部分にあるとトナー制御手段4に撓みや歪みなどが発生する虞がある。そのため、このような撓みや歪みなどがトナー制御手段4に発生するのをできるだけ防ぐには、トナー飛翔機能を妨げない程度に開口部14cの開口を狭くし、できるだけトナー制御手段4がホルダ14の側面部14aによって保持されない領域を狭くした方が良いからである。
以上のような構成により、トナー担持体1に対してトナー制御手段4がトナー担持体1とトナー制御手段4との間のトナー供給ギャップが所定の間隔で維持される正確な位置で所望な面形状を形成し設定することができる。
また、図7(a)に示すように図中手前側の側面部14dには、トナー担持体1の軸受1bと嵌合するU字状のの切り欠き14d−1が設けられており、ホルダ14を現像ユニットケース13dに取り付けた際、軸受1bの中心位置、即ちトナー担持体1の中心位置と切り欠き14d−1の中心位置4d−2とが同じ位置となるように、切り欠き14d−1の内壁面と軸受1bの外周面とを接触させてトナー担持体1と切り欠き14d−1とを嵌合させる。軸受1bをU字状の切り欠き14d−1の内壁面に突き当たるまで嵌入させることで、トナー担持体1に対するホルダ14の正確な位置(トナー担持体に対するホルダ14の上下方向及び左右方向の位置)が決まり、その結果、ホルダ14の側面部14aに保持されるトナー制御手段4のトナー担持体1に対する位置決めをすることができる。
しかし、軸受1bとU字状の切り欠き14d−1の嵌合だけでは軸受1bを中心にホルダ14が回転してしまう虞があるので、ホルダ14のトナー担持体回転方向の位置決め、つまり、ホルダ14の回転止めが必要となる。
本実施例では、ホルダ14のトナー担持体回転方向の位置決め手段として、図7(b)に示すようにホルダ14の側面部14dから外側に突出するように形成した凸部14eの上下の端面部14e−1と、上記した現像ユニットケース13dの溝13d−3の端面部13d−4とを嵌合関係とし、溝13d−3に凸部14eが入り込むことで現像ユニットケース13dに対するホルダ14のトナー担持体回転方向の位置決めがなされるようにしている。
また、ホルダ14は現像ユニット13の内側に装着される構成となっており、具体的には図8に示すように、現像ユニットケース13dの両側の側板13d−1のトナー担持体1を支持している部分の内側側面部13d−5とホルダ14の側面部14dとが接触し密着しながら装着されるようにしている。これにより、現像ユニット13に対するトナー担持体軸方向のホルダ14の位置が決まる。
以上でトナー担持体1の軸受1bを基準として現像ユニット13に対してホルダ14の位置決めがなされる。また、ホルダ14の側面部14dには、現像ユニット13に対してホルダ14が位置決めされて取り付けられたときに現像ユニットケース13dに形成された取付け穴13gと対向する箇所に形成されたネジ穴14fが開けられている。そして、取付け穴13g及びネジ穴14fにネジを通して現像ユニット13の現像ユニットケース13dにホルダ14をネジによって締結し固定する。
ここで、最近の環境保護の観点から、画像形成装置本体や部品などの再利用は、メーカの責務となっている。特に交換頻度の多い現像部をはじめとするプロセスカートリッジやプリンタユニットなど消耗部品の環境への影響は大きく、多くのメーカが再利用しやすいユニットや部品の構成、形状、ビジネスモデルを研究開発している。つまり、再利用も考慮した組立て性や解体性などの良いプリンタユニット12などが望まれている。
ホルダ14へのトナー制御手段4の取付けは、例えば図7(b)に示すように、ホルダ14の側面部14aのトナー担持体軸方向両端近辺に、側面部14aに対するトナー制御手段4の位置決めの基準となる基準ピン14gを設け、トナー制御手段4に開けられた基準ピン14gに嵌合する孔を側面部14aにトナー制御手段4を取り付ける際に基準ピン14gに嵌合させて側面部14aに対するトナー制御手段4の位置決めを行い、このように位置決めした後、接着材や粘着材(両面テープも含む)などで側面部14aにトナー制御手段4を貼り付けるなどの方法で行う。
また、本実施例では図1に示すように、トナー制御手段4の端部にはトナー制御手段4を駆動制御する電装基材4aが一体的に接続されている。この電装基材4aは現像ユニットケース13dの側面に取付け固定する。なお、トナー制御手段4の交換や再利用が必要な場合は、ホルダ14からトナー制御手段4を容易に着脱できなければならないので、その場合は貼り付けではなく、側面部14aに対してトナー制御手段4を位置決めした後、トナー制御手段4の両端の電装基材4aそれぞれをバネ等でトナー担持体軸方向に直交しホルダ14が取り付けられる現像ユニットケース13dの開放側面とは反対側(図1の左方向)に向かって引張ってトナー制御手段4にテンションを与えて、ホルダ14にトナー制御手段4を密着させながら電装基材4aを現像ユニットケース13dに取付けるなどの方法を採る。但し、接着材や粘着材などによって側面部14aにトナー制御手段4を取り付ける場合よりも、コストアップや取付けスペースは必要となる。
また、万が一、トナー制御手段4をホルダ14に取付けても撓みや歪みが発生して所望の面形状が形成できない場合には、電気的不具合(ショートやリークなど)を注意しながら薄板のステンレ鋼板などの補強材をトナー制御手段4またはホルダ14に貼付けても良い。
図9は、トナー担持体1の軸受1bを基準として現像ユニット13に対してホルダ14とトナー制御手段4とを位置決めし取付けたプリンタユニット12の側面図である。なお、現像ユニット13にホルダ14を固定するためのネジは省いている。
図8は、プリンタユニット12を正面から見たときの図9のトナー担持体1の位置で現像ユニット13をトナー担持体軸方向で切断した正面断面図である。図6、図7(a)、図7(b)で説明したトナー担持体1及び現像ユニット13とホルダ14の構成、位置関係、嵌合関係などは、この図8を参照にするとより分り易くなる。
図10では、図9で、現像ユニット13にトナー担持体1を支持し且つホルダ14と嵌合していた軸受1bを、ホルダ14と嵌合する軸受1cと、現像ユニット13にトナー担持体1を支持する軸受1dとの二つの軸受に分割した。つまり、現像ユニット13に対してトナー担持体1を回転自在に支持する軸受1dとは別体で、トナー担持体1に対しホルダ14を高精度に位置決めする際の基準となる軸受1cを設けている。
通常、現像部に用いられる軸受は絶縁特性やコスト面などから樹脂製のスベリ軸受が一般的であり、トナー担持体1自体も回転精度を問題にしないのでスベリ軸受でも構わなかった。図8の軸受1bでは、現像ユニット13に支持されるスベリ軸受である軸受1bを長尺にして、ホルダ14との嵌合用としても利用しているが、本実施例では軸受を基準にホルダ14の位置、即ち、トナー制御手段4の位置を決めるので、トナー供給ギャップが数十μmの場合は、その軸受精度が問題となってくる。そこで、図10においてホルダ14と嵌合する軸受1cは軸受1dとは別体の精度の良い軸受とし、例えば転がり玉軸受などの高精度な軸受を用いる。
図11はトナー担持体軸受の別な形態で、図8でトナー担持体1の軸1aに設けていた長尺の軸受1bを、現像ユニット13にトナー担持体1を支持する部分のみの短尺の軸受1fとし、ホルダ14とトナー担持体1の軸1aを一部太径にした太径部1a’とが嵌合するように構成している。この場合、少なくともトナー担持体1の軸1aの太径部1a’と嵌合するホルダ14の嵌合部には、スベリの良く絶縁性の樹脂製である必要がある。このように図11においては、トナー担持体1の軸1aの太径部1a’を基準としてトナー担持体1に対するホルダ14の位置決め、延いてはトナー担持体1に対するトナー制御手段4の位置決めがなされる。
次に、図9に示すような現像ユニット13にトナー制御手段4を保持したホルダ14が取り付けられたプリンタユニット12に至るまでのプリンタユニット12の組み立て手順を図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)の順で示す。なお、図12(d)は図9と同じものである。
先ず図12(a)に示すように、ホルダ14と、電装基材4aが接続されたトナー制御手段4を用意する。なお、トナー制御手段4は、図12(a)中では便宜上、最終形態の湾曲形状に曲がっているが、実際は単体では電装基材4aも含み平面状態にある。次に、図12(b)に示すように、ホルダ14に対して図7(b)で記した基準ピン14gなどで位置決めしながらトナー制御手段4を貼り付ける。その後、図12(c)に示すようにトナー担持体1と対向し、各嵌合関係、接触関係が成立するように、トナー制御手段4と共にホルダ14を現像ユニット13に装着していく。最後に、図12(d)に示すように、ホルダ14を現像ユニット13にネジで固定(ネジ省略)し、そしてトナー制御手段4の電装基材4aで現像ユニット13を挟み込むように、電装基材4aを現像ユニットケース13dの上面部および下面部に固定する(固定手段は省略)。このような手順により、トナー制御手段4とトナー担持体1との相対位置が決まり、正確なトナー担持体1とトナー制御手段4との間のトナー供給ギャップが所定の間隔で正確に形成されたプリンタユニット12の組立てが完成する。
また、プリンタユニット12の他の組み立て手順を、図13(a)、図13(b)、図13(c)、図13(d)の順に示す。なお、図13(d)は図9と同じものである。
先ず図13(a)に示すように、ホルダ14と現像ユニット13とを用意する。そして、図13(b)に示すように、トナー担持体1と対向し、上述したような各嵌合関係や接触関係などが成立するように、単体でホルダ14を現像ユニット13に装着し、ネジで固定(ネジ省略)する。次に、図13(c)に示すように両端に電装基材4aが接続されたトナー制御手段4を用意し、ホルダ14に対して基準ピン14gなどで位置決めしながらトナー制御手段4をホルダ14に貼り付け、電装基材4aを現像ユニットケース13dに固定(固定手段は省略)することで、図13(d)に示すプリンタユニット12が完成する。
上記二通りの手順で組付けたプリンタユニット12の解体は、二通りとも組付け手順を逆から行えばでき、現像ユニット13、ホルダ14、トナー制御手段4の着脱交換、再利用などが可能となる。ただし、トナー制御手段4は外力に非常に弱いので、トナー制御手段4を接着材や粘着材などを使用してホルダ14に貼付けてしまうと、ホルダ14からトナー制御手段4を剥がす時にトナー制御手段4が破損し易くホルダ14から取り外したトナー制御手段4の再利用が困難である。なお、ホルダ14に対してトナー制御手段4の交換を行うことは何ら問題なく行える。
ホルダ14から取り外したトナー制御手段4の再利用を行えるようにする場合には、接着材や粘着材などによってホルダ14にトナー制御手段4を貼付けない方法、例えば、上述したような、バネでトナー制御手段4にテンションを与えてホルダ14に密着させる方法などを採るのが望ましい。
また、上記二通りのプリンタユニット12の組付け手順には、あまり差異や優位性はないが、ホルダ14に対するトナー制御手段4の取付けの観点から言えば、トナー制御手段4をホルダ14に接着剤や粘着材などによって貼付ける形態のプリンタユニット12の場合は図12で示した手順を、トナー制御手段4をホルダ14に貼り付けない形態のプリンタユニット12の場合は図13で示した手順を推奨する。
[実施例2]
これまで説明してきた実施例では、現像ユニット13にホルダ14を固定する手段としてネジを用いたが、プリンタユニット12の組付けや解体作業を効率的に行うためにレバーによる固定手段を用いる構成の一例を図14及び図15に示す。
現像ユニットケース13dの側板13d−1(図中の紙面手前と奥側)には、トナー担持体1の軸受1bをホルダ14のU字状の切り欠き14d−1の底部(図中右側突当たり)に押圧し嵌合させて固定するホルダ固定手段としてのレバー13kが軸13hにより枢着されている。レバー13kの先端部13k−1は、ホルダ14のU字状の切り欠き14d−1と同一中心線上に埋め込んだピン14kに係合し、レバー13kの先端部13k−1とピン14kとが係合することで、U字状の切り欠き14d−1に軸受1bを押圧し保持する力を発生させる。このように、レバー13kなどの操作性や作業性の良い固定手段を用いて現像ユニット13にホルダ14を固定するように構成すれば、現像ユニット13にホルダ14を固定する際の固定手段としてネジを用いる構成よりもプリンタユニット12の組付けや解体などを容易に行いことができる。
[実施例3]
また、本実施例のトナー制御手段4や電装基材4aなどは、現像ユニット13やホルダ14などに取付けた際、外部に表面が露出状態となっており、プリンタユニット12単体で作業机や床などに置く時に、そのトナー制御手段4や電装基材4aなどの露出部分が作業机や床など、または、それらに置かれた異物など、に接触する恐れがあり、このような接触が生じると最悪な場合、トナー制御手段4や電装基材4aなどを破損してしまうという危険性がある。
そこで本実施例では、図16に示すように、現像ユニット13とホルダ14とに、トナー制御手段4や電装基材4aなどを現像ユニット13やホルダ14などに取り付けたときのトナー制御手段4や電装基材4aの表面よりも外側に突出した突出部130,140を形成し、トナー制御手段4や電装基材4aなどを上記危険性から守るようにした。
つまり、ホルダ14においては、トナー制御手段4の面形状(湾曲形状)の形成をガイドする図中右側の側面部14aを守るように両端付近から突出した突出部140を形成し、突出部140の各先端部を結ぶラインY−Yがトナー制御手段4を取付けた時のトナー制御手段4表面よりも外側に位置するようにしてある。
また、現像ユニット13においては、電装基材4a(トナー制御手段4も含む)を固定する現像ユニットケース13dの上面部および下面部の両端付近から突出した突出部130を形成し、それら突出部130の各先端部を結ぶラインX−Xが電装基材4a(トナー制御手段4も含む)を取付けた時の電装基材4a(トナー制御手段4も含む)表面よりも外側に位置するようにしてある。
図17は、上記突出部130,140が形成された現像ユニット13とホルダ14とを用いたプリンタユニット12を作業机Z上に置いた状態である。また、トナー制御手段4を貼付けたホルダ14を作業机Z上に置かなければならないときは、図18に示すように、トナー通過孔41が下方に向くように(作業机Zの設置面に対向するように)置き、トナー制御手段4のトナー通過孔41を保護する。
[実施形態2]
次に本発明の第2の実施形態である、上述した実施形態1のプリンタユニット12を搭載したカラー画像形成装置について説明する。
図19は転写媒体として中間転写ベルト20を用いたカラー画像形成装置の画像形成部の構成を示す概略側面図である。トナーのクラウド化とトナー制御手段4によるトナー通過ON/OFF制御を行う実施形態1のプリンタユニット12により中間転写ベルト20にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルト20の1回転中に中間転写ベルト20上で色毎に順次に重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置である。中間転写ベルト20上で各色のトナー像を直接重ね合わせるので、感光体と中間転写体を用いた電子写真方式のカラー画像形成装置よりも位置ずれを少なくすることができる。
画像形成部において、トナー像担持体としての中間転写ベルト20が駆動ローラ21、テンションローラ22、転写対向ローラ23、トナー制御に用いる中間転写ベルト20側の電極(背面電極)である対向ローラ24などによって展張されて、本実施形態の場合は縦長に略垂直配置されている。
中間転写ベルト20は駆動ローラ21と連結された図示しないモータよって図中反時計周回り方向に回動される。中間転写ベルト20の展張表面の左側には、同じ構成で収納される現像剤の色がそれぞれ異なる各色のプリンタユニット12が四つ積み重なるようにして中間転写ベルト20の移動方向に沿って一定の間隔を置いて順次配置されている。
各プリンタユニット12は装置本体に対して横置きで、中間転写ベルト20を挟んで各色の対応した対向ローラ24とそれぞれ対向し、プリンタユニット12のトナー制御手段4が中間転写ベルト20に対して印写ギャップと言われる所定間隔(数百μm)だけ離れて設置されている。なお、その位置を印写位置としている。
また、中間転写ベルト20を挟んで転写対向ローラ23と転写部を形成する転写ローラ27や、中間転写ベルト20のループ内側で駆動ローラ21と転写対向ローラ23との間に画像形成動作の基準信号を生成するためのマークセンサ25などが配置されている。
中間転写ベルト20よりも下方には、中間転写ベルト20を挟んで転写ローラ27と転写対向ローラ23とで形成される転写部に対して用紙搬送方向が斜めになるよう、上記転写部の搬入側に給紙ローラ28やレジストローラ対29などから成る給紙搬送部30が、上記転写部の搬出側に定着装置32が配置されている。また、カラー画像形成装置本体には回転軸33が設けられており、プリンタユニット12や給紙搬送部30などを装置本体内に残して装置本体に対し中間転写ベルト20や転写部や定着装置32などを一体的に離間させることができる(図20参照)。
各プリンタユニット12には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色トナーが格納されており、各プリンタユニット12において、トナー担持体1によりクラウド化されトナー制御手段4と対向する位置へと運ばれたトナーは、トナー制御手段4のトナー通過孔41位置で、制御電極42のトナー通過ON/OFFの制御電界により選択的に中間転写ベルト20上に飛翔される。そして、4色のトナー像が重ね合わさるように中間転写ベルト20上に各色トナー像が形成され、重ね合わされたトナー像は中間転写ベルト20の回転によって転写部に送られる。
一方、上述したような印写や作像動作などに同期して給紙搬送部30で用紙搬送シーケンスが動作し、給紙ローラ28やレジストローラ対29などにより用紙が搬送され、中間転写ベルト20の表面に沿うように接触する。そして転写部でトナー像と用紙が合わさり、転写ローラ27のバイアス印加により中間転写ベルト20上の4色トナー像が一括して用紙に転写される。転写後の用紙は、図示しない除電針などにより中間転写ベルト20から剥離され、定着装置32に送られ用紙上にトナー像が定着される。転写後に中間転写ベルト20に残留した残トナーは、クリーニング手段26でクリーニングされ、中間転写ベルト20は次の画像形成に備える。
本実施形態のカラー画像形成装置は、プリンタユニット12により中間転写ベルト20上に4色のトナー像を重ね合わせて形成し、中間転写ベルト20の1回転でカラー画像を出力するので、高品位なカラー画像を高速で出力することができ、しかもカラー画像形成装置の小型化が可能となる。
図20は、回転軸33を中心に中間転写ベルト20や転写部、定着装置32などを一体的に回動離間し、プリンタユニット12が露出するように開放した時の状態である。本実施形態ではプリンタユニット12をカラー画像形成装置本体から着脱可能とし、簡単に交換できるようにしている。装置本体には、各プリンタユニット12を支持し、且つ、着脱自在となるように保持するブラケット34が各プリンタユニット12毎に設けられていて、プリンタユニット12が正確な位置となるように設定される。
その位置設定は、ブラケット34の一端側に設けたU字状の切り欠き34aにプリンタユニット12(現像ユニット13)のトナー担持体軸受1bを嵌合させ、中間転写ベルト20側に設けた押圧手段35により押圧し保持することでプリンタユニット12の図中左右方向と上下方向の位置を決める。
また、ブラケット34の切り欠き34aに軸受1bで位置決めを行っただけではプリンタユニット12が軸受1bを中心に回転してしまう虞があるので、プリンタユニット12における現像ユニットケース13dの側板13d−1端部(軸受1bとは反対位置の端部)に突出軸13pを設け、その突出軸13pに対応する溝34bをプリンタユニット12の着脱方向に沿って延びるようにブラケット34に設けた。
この溝34bの着脱方向(図中左側)の端部は、突出軸13pと図中上下方向が嵌合する関係となっているので、プリンタユニット12をブラケット34に装着するとプリンタユニット12の図中左右方向と上下方向の位置が完全に決まる。
また、図20における、イエロー(Y)のプリンタユニット12はブラケット34から取外した直後または装着する直前の状態、マゼンタ(M)のプリンタユニット12はブラケット34からの取外した途中または装着する途中の状態であり、溝34bをガイドに突出軸13pが支持されている状態である。
シアン(C)とブラック(Bk)の各プリンタユニット12はブラケット34に装着されている状態で、図中点線で記した押圧手段35’は中間転写ベルト20を元の位置(作像可能状態の位置)に戻した時のプリンタユニット12を押圧し保持している状態である。なお、押圧手段35によりプリンタユニット12が位置決め保持されている状態では、トナー制御手段4と中間転写ベルト20との間隔である印写ギャップが精度良く安定して確保される。
なお、本実施形態では中間転写ベルト20を用いたカラー画像形成装置にプリンタユニット12を搭載した形態で説明したが、本発明はそれに限定されることはない。例えば、中間転写ベルト20などの中間転写媒体を用いずに直接、プリンタユニット12から用紙上に各色のトナーを印写するタイプのカラー画像形成装置でも構わない。
図21は、プリンタユニット12をブラケット34に対して位置決め支持させる際にブラケット34の切り欠き34aに嵌合させる図8などに示したようなプリンタユニット12(現像ユニット13)のトナー担持体1の軸1aに付帯された軸受1bの代わりとして、プリンタユニット12をブラケット34に位置決め支持するユニット支持部材1kを設けた構成の一例を示したものである。トナー担持体1は、表面に複数の電極を並べて配置し、軸1aや軸受1bを介して各電極に電圧を印加してトナーをクラウド化させるので、図8のような軸1aや軸受1bなどが露出した構成では、リークやショート、接点不良などの問題が発生し易いと言える。
そこで図21に示すように、トナー担持体1の軸を短尺な軸1a’’とし、その軸受をホルダ14のみと嵌合する短尺な軸受1b’として、軸1a’’と軸受1b’とを外部から隠すようにユニット支持部材1kによって軸1a’’を支持する。このユニット支持部材1kは、軸受として軸1a’’を回転自在に支持する穴部を有する絶縁性の軸受部1k−1と、ブラケット34により支持される軸1k−2とから成っている。これにより、軸1a’’と軸受1b’が外部に露出しないように絶縁性の軸受部1k−1を有するユニット支持部材1kによって隠されるので、上述したようなリークやショート、接点不良などが発生するのを抑制することができる。
以上、本実施形態によれば、画像形成剤である少なくともトナーからなる現像剤を収納する筐体である現像ユニットケース13dと、現像ユニットケース13dに軸支され現像ユニットケース13dに形成された開口から現像ユニットケース13d外部に臨み現像ユニットケース13d内に収容された現像剤を担持するトナー担持体1と、複数の孔であるトナー通過孔41が形成され、所定の間隔をあけてトナー担持体1に対向するように配設されたシート状の孔形成部材である絶縁基板45と、複数の通過孔41それぞれに対応させて絶縁基板45に設けられ、トナー担持体1から画像形成剤を選択的にトナー通過孔41に向かって飛翔させるような電界を形成するための複数の飛翔電極である制御電極42とから少なくともなるトナー制御手段4と、を備え、画像情報に基づいて、上記飛翔電界の形成によってトナー剤担持体1から選択的に飛翔させた現像剤中のトナーを、トナー通過孔41を通して記録部材である記録媒体3上に付着させて画像を作像する作像装置であるプリンタユニット12において、トナー担持体1を覆うように現像ユニットケース13dに設けられ、少なくともトナー制御手段4の絶縁基板45に形成された複数のトナー通過孔41と対向する箇所に開口部が形成された自身の側壁でトナー制御手段4の絶縁基板45をトナー担持体軸方向にわたって保持し、トナー担持体1とトナー制御手段4のトナー通過孔41との相対位置が所定の位置関係になるようトナー担持体1に対するトナー通過孔41の位置決めをする位置決め部材であるホルダ14を有する。本実施形態においては、ホルダ14が上記側壁でトナー担持体軸方向にわたってトナー制御手段4の絶縁基板45を保持することで、トナー担持体1とトナー制御手段4のトナー通過孔41との相対位置が所定の位置関係になるよう、言い換えれば、トナー担持体1とトナー制御手段4の絶縁基板5との間隔であるトナー供給ギャップが所定の間隔になるようトナー担持体1に対するトナー通過孔41の位置決めがなされる。このように、ホルダ14が上記側壁でトナー担持体軸方向にわたってトナー制御手段4の絶縁基板45を保持することで、トナー制御手段4の絶縁基板45がトナー担持体軸方向両端だけでホルダ14に保持される構成よりも、上記トナー供給ギャップがトナー担持体軸方向でばらついてしまうような撓みなどがトナー制御手段4の絶縁基板45に生じるのを抑制することができる。したがって、トナー担持体1とトナー通過孔41との間隔であるトナー供給ギャップがトナー担持体軸方向でばらつくのを抑えられ上記所定の間隔で維持することができる。
また、トナー制御手段4をホルダ14の上記側壁に取付けたときのトナー制御手段4の表面よりも外側に突出した突出部をホルダ14に形成したことで、トナー制御手段4の露出部分に作業机や異物などが接触することによるトナー制御手段4の破損の虞を低減することができる。
また、本実施形態によれば、ホルダ14は、自身単体で現像ユニットケース13dに対し着脱可能またはトナー制御手段4の絶縁基板45が上記側壁に沿って配設された状態で現像ユニットケース13dに対し着脱可能に構成されており、現像ユニットケース13dに対してホルダ14を装着した際に、トナー担持体1の軸またはトナー担持体1に付帯する軸受部材に設けられた係合部とホルダ14に設けられた被係合部とが係合することで、現像ユニットケース13dに対するホルダ14の位置決めがなされるように構成したことで、ホルダ14によってトナー担持体1とトナー通過孔41との相対位置が所定の位置関係となるように位置決め可能にしつつ、プリンタユニット12の構成部品の着脱交換や再利用などが可能となる。
また、本実施形態によれば、トナー担持体1に付帯された軸受部材として玉軸受を用いることで、上述したように着脱可能なトナー担持体1とホルダ14との位置関係を高精度に定めることができるので、トナー供給ギャップを高精度に設定し維持することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ホルダ14に設けられた第2の被係合部と自身の係合部とが係脱可能なように、現像ユニットケース13dに対して回動自在に設けられたレバー部材であるレバー13kを有することで、上述したようにプリンタユニットの組み付け作業や解体作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、トナー制御手段4の絶縁基板45の端部に制御電極42と電気接続されて設けられ制御電極42を駆動及び制御する電装部材である電装基材4aを有しており、電装基材4aを現像ユニットケース13dに取り付けたことで、取り扱い性の良いコンパクトなプリンタユニット12となり、プリンタユニット12が搭載される画像形成装置の小型化を図ることができる
また、本実施形態によれば、ホルダ14の上記側壁にトナー制御手段4を取り付けたときのトナー制御手段4の表面及び現像ユニットケース13dに電装基材4aを取り付けたときの電装基材4aの表面よりも外側に突出した突出部を現像ユニットケース13dに形成したことで、トナー制御手段4及び電装基材4aの露出部分に作業机や異物などが接触することによるトナー制御手段4及び電装基材4aの破損の虞を低減することができる。
また、本実施形態によれば、現像ユニット12自身が現像ユニット12を搭載する画像形成装置本体に対して着脱可能なように構成されており、画像形成装置本体との位置決めの基準となる位置決め基準部材を現像ユニットケース13dに具備している。これにより、画像形成装置に対するプリンタユニット12の位置決めを高精度に定めることができるので、トナー制御手段4と中間転写ベルト20などの転写媒体との間の印写ギャップを精度良く安定して確保することができ、高品質の画像を提供することができる。
また、本実施形態によれば、現像ユニットケース13dが具備している上記位置決め基準部材は、少なくともトナー担持体1に付帯する軸受部材またはトナー担持体1の軸の同一軸線上に設けた支持部材であることで、画像形成装置に対するプリンタユニット12の位置決めを高精度に定めることができる。よって、トナー制御手段4と中間転写ベルト20などの転写媒体との間の印写ギャップを精度良く安定して確保することができ、高品質の画像を提供することができる。
また、本実施形態によれば、ホルダ14が現像ユニットケース13dの上記開口を覆うように現像ユニットケース13dに設けられトナー担持体1との対向箇所に第2の開口が形成されたカバー部材であり、上記第2の開口が形成された側壁の外周面である側面部14aに沿ってトナー制御手段4を保持するように構成した。これにより、ホルダ14によってトナー担持体1に対するトナー制御手段4の位置決めと、現像ユニットケース13d内に収容された現像剤が現像ユニットケース13dに形成された上記開口から外部に飛散するを防止する機能とが果たされる。
また、本実施形態によれば、本発明のプリンタユニット12をカラー画像形成装置に搭載することで、高品位なカラー画像を高速で出力することができ、また、カラー画像形成装置の小型化を図ることが可能となる。
側面から見たプリンタユニットの概略構成図。 直接記録方法の模式的構成図。 制御電極に印加する制御パルスの一例を示す説明図。 (a)トナー制御手段の印写面側の模式図。(b)トナー制御手段のトナー供給側面の説明図。 (a)トナー制御手段の印写面側の模式図。(b)トナー制御手段のトナー供給側面の説明図。 現像ユニットの側面図。 (a)ホルダの側面図。(b)ホルダを正面から見たときのホルダの一部を示した部分正面図。 プリンタユニットを正面から見たときのホルダと現像ユニットとの嵌合部近傍を示した拡大断面図。 トナー担持体の軸受を基準として現像ユニットに対してホルダとトナー制御手段とを位置決めし取付けたプリンタユニットの側面図。 プリンタユニットを正面から見たときのホルダと現像ユニットとの嵌合部近傍を示した拡大断面図。 プリンタユニットを正面から見たときのホルダと現像ユニットとの嵌合部近傍を示した拡大断面図。 (a)プリンタユニットの組立工程1。(b)プリンタユニットの組立工程2。(c)プリンタユニットの組立工程3。(d)プリンタユニットの組立工程4。 (a)プリンタユニットの組立工程1。(b)プリンタユニットの組立工程2。(c)プリンタユニットの組立工程3。(d)プリンタユニットの組立工程4。 現像ユニットにホルダを固定するレバーによってホルダを現像ユニットに固定されてない状態を示す模式図。 現像ユニットにホルダを固定するレバーによってホルダを現像ユニットに固定した状態を示す模式図。 現像ユニットの側壁及びホルダの側壁に突出部を設けたプリンタユニットの模式図。 突出部が形成された現像ユニットとホルダとを用いたプリンタユニットを作業机上に置いた状態を示す模式図。 トナー制御手段を保持する突出部が形成されたホルダをトナー通過孔が作業机の設置面に対向するように置いた状態を示す模式図。 実施形態2に係る画像形成装置の要部を示した概略構成図。 プリンタユニットが露出するように開放したときの画像形成装置の要部を示した概略構成図。 プリンタユニットを正面から見たときのホルダと現像ユニットとの嵌合部近傍を示した拡大断面図。 従来の直接記録方式の装置の基本構成を示す模式図。
符号の説明
1 トナー担持体
3 記録媒体
4 トナー制御手段
4a 電装基材
5 電圧印加手段電源
6 制御パスル発生手段
7 常時電源手段
8 バイアス電源手段
10 電気力線
11 電極
12 プリンタユニット
13 現像ユニット
13a マグローラ
13b 攪拌スクリュ
13c ブレード
13d 現像ユニットケース
13e シール部材
13f シール部材
13g 取付け穴
13h 軸
13k レバー
13p 突出軸
14 ホルダ
14a 側面部
14b 側面部
14c 開口部
14d 側面部
14e 凸部
14f ネジ穴
14g 基準ピン
14k ピン
20 中間転写ベルト
21 駆動ローラ
22 テンションローラ
23 転写対向ローラ
24 対向ローラ
25 マークセンサ
26 クリーニング手段
27 転写ローラ
28 給紙ローラ
29 レジストローラ対
30 給紙搬送部
31 背面電極
32 定着装置
33 回転軸
34 ブラケット
34b 溝
35 押圧手段
41 トナー通過孔
42 制御電極
42a リードパターン
43 共通電極
43a リードパターン
45 絶縁基板
130 突出部
140 突出部
501 トナー担持ローラ
502 孔
504 飛翔電極
506 対向電極
507 記録紙

Claims (10)

  1. 画像形成剤を収納する筐体と、
    該筐体に軸支され該筐体に形成された開口から筐体外部に臨み該筐体内に収容された画像形成剤を担持する剤担持体と、
    複数の孔が形成され、所定の間隔をあけて該剤担持体に対向するように配設されたシート状の孔形成部材と、
    該複数の孔それぞれに対応させて該孔形成部材に設けられ、該剤担持体から画像形成剤を選択的に該孔に向かって飛翔させるような電界を形成するための複数の飛翔電極と、を備え、
    画像情報に基づいて、該飛翔電界の形成によって該剤担持体から選択的に飛翔させた画像形成剤を、該孔を通して記録部材上に付着させて画像を作像する作像装置において、
    該剤担持体を覆うように該筐体に設けられ、少なくとも該孔形成部材に形成された該複数の孔と対向する箇所に開口部が形成された自身の側壁で該孔形成部材を剤担持体軸方向にわたって保持し、該剤担持体と該孔形成部材との相対位置が所定の位置関係になるよう該剤担持体に対する該孔形成部材の位置決めをする位置決め部材を有しており、
    該孔形成部材を該位置決め部材の該側壁に取付けたときの該孔形成部材の表面よりも外側に突出した突出部を該位置決め部材に形成したことを特徴とする作像装置。
  2. 請求項1の作像装置において、
    上記位置決め部材は、自身単体で上記筐体に対し着脱可能または上記孔形成部材が上記側壁に沿って配設された状態で該筐体に対し着脱可能に構成されており、
    該筐体に対して該位置決め部材を装着した際に、上記剤担持体の軸または該剤担持体に付帯する軸受部材に設けられた係合部と該位置決め部材に設けられた被係合部とが係合することで、該筐体に対する該位置決め部材の位置決めがなされるように構成したことを特徴とする作像装置。
  3. 請求項2の作像装置において、
    上記剤担持体に付帯された軸受部材として玉軸受を用いることを特徴とする作像装置。
  4. 請求項2または3の作像装置において、
    上記位置決め部材に設けられた第2の被係合部と自身の係合部とが係脱可能なように、上記筐体に対して回動自在に設けられたレバー部材を有することを特徴とする作像装置。
  5. 請求項1、2、3または4の作像装置において、
    上記孔形成部材の端部に上記飛翔電極と電気接続されて設けられ該飛翔電極を駆動及び制御する電装部材を有しており、該電装部材を上記筐体に取り付けたことを特徴とする作像装置。
  6. 請求項5の作像装置において、
    上記位置決め部材の上記側壁に上記孔形成部材を取り付けたときの該孔形成部材の表面及び上記筐体に上記電装部材を取り付けたときの該電装部材の表面よりも外側に突出した突出部を該筐体に形成したことを特徴とする作像装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または作像装置において、
    作像装置自身が作像装置を搭載する画像形成装置本体に対して着脱可能なように構成されており、該画像形成装置本体との位置決めの基準となる位置決め基準部材を上記筐体に具備していることを特徴とする作像装置。
  8. 請求項の作像装置において、
    上記筐体が具備している上記位置決め基準部材は、少なくとも上記剤担持体に付帯する軸受部材または該剤担持体の軸の同一軸線上に設けた支持部材であることを特徴とする作像装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または作像装置において、
    上記位置決め部材は、上記筐体に形成された開口を覆うように該筐体に設けられ上記剤担持体との対向箇所に第2の開口が形成されたカバー部材であり、該カバー部材の該第2の開口が形成された側壁の外周面に沿って該孔形成部材を保持するように構成したことを特徴とする作像装置。
  10. 画像形成剤を収納する筐体と、
    該筐体に軸支され該筐体に形成された開口から筐体外部に臨み該筐体内に収容された画像形成剤を担持する剤担持体と、
    複数の孔が形成され、所定の間隔をあけて該剤担持体に対向するように配設されたシート状の孔形成部材と、
    該複数の孔それぞれに対応させて該孔形成部材に設けられ、該剤担持体から画像形成剤を選択的に該孔に向かって飛翔させるような電界を形成するための複数の飛翔電極と、からなる作像手段と、
    該孔形成部材を介して該剤担持体に対向するように配設され、該剤担持体から飛翔した画像形成剤を引き寄せるような電界を形成するための対向電極とを備え、
    画像情報に基づいて、該飛翔電界の形成によって該剤担持体から選択的に飛翔させた画像形成剤を、該孔を通して該対向電極側に移行させた後、記録部材上に付着させて画像を形成する画像形成装置において、
    該作像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または作像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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