JP5205345B2 - 故障診断システム、故障診断装置、故障診断方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

故障診断システム、故障診断装置、故障診断方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断システム、故障診断装置、故障診断方法、プログラム及び記憶媒体に関し、特に、複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを有する太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断システム等に関する。
一般に、太陽電池は、屋外において20年以上の期間にわたってメンテナンスフリーで機能し続けると言われていた。しかし、近年、経年劣化による太陽電池の出力低下などの故障や不具合などの事例が報告されている。故障や不具合の原因を明確化するため、開放電圧の測定、断線の有無の確認、電流電圧(I−V特性)の計測、発電特性変化の有無などが、人手によって確認されてきた。また、故障箇所の候補を絞り込むため、サーモカメラ等を用いて、高温となっている箇所(ホットスポット)を視覚的に見つける手法がとられてきた。
最近、太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングにおける太陽電池パネルの故障箇所の発見(特許文献1参照)及び太陽電池モジュール間の断線箇所の発見(特許文献2参照)についての手法が開発されてきている。特許文献1に記載された手法を例として具体的に説明する。図8は、特許文献1に記載された従来の故障診断システム53の概要を示す図である。故障診断対象である太陽電池ストリング3への入力信号であるパルス波を入力信号生成部55が生成する。生成された入力信号は太陽電池ストリング3に印加(入力)され、実測部57が太陽電池ストリング3から出力される反射信号と入力信号との合成信号である実測信号を得る。太陽電池ストリングを複数有する太陽電池アレイにおいて、故障を有さない正常ストリング49からの実測信号と故障を有する故障ストリング51からの実測信号とを比較部59が比較し、差信号の波形を得る。ここで、実測信号及び差信号の波形は故障ストリングの故障箇所や故障内容に応じて異なるため、パルス波を入力信号として太陽電池ストリング3の故障箇所を診断することが、原理的には可能である。
特開2009−21341号公報 特開2008−91828号公報
しかしながら、人手による方法では、大規模な太陽光発電システムに対しては、必要となるコストと労力が膨大なものとなり、実質上、実現が不可能である。
また、特許文献1や特許文献2に記載された手法は、測定環境が厳密にコントロールされた状態で故障箇所を発見できる可能性を示すものである。そのため、これらの手法は、設置環境における故障診断を実施するための前提条件が十分に考慮されているとは言い難い。
すなわち、特許文献1や特許文献2に記載された手法では、具体的な設置環境が実測信号へ与える影響が考慮されていない。後述するように、例えばケーブルの長さだけでも、実測信号の波形は大きく影響されて変化する。具体的な設置環境のもとでは、無限ともいえる膨大な出力信号の波形が存在する。このような膨大な出力信号の波形をあらかじめ用意しておくことは不可能である。具体的な設置環境のもとでの故障箇所の検出を実施するためには、設置環境に応じて故障診断を実施できる手法を開発することが必要である。
さらに、特許文献1や特許文献2に記載された手法では、太陽電池ストリング3の実測信号の具体的な判断処理までは示されていない。太陽電池を設置する環境は千差万別である。そのため、あらゆる設置環境及び故障箇所等の組み合わせに対する、無限ともいえる膨大な出力信号の波形をあらかじめ把握しておき、故障診断対象の太陽電池ストリングから得られた実測信号のみから故障箇所の診断を実施することは現実的ではない。
ゆえに、本発明は、太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断することを実現するにあたり、設置環境による影響をも考慮に入れた故障診断システム等を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを有する太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断システムであって、前記太陽電池ストリングに印加する入力信号の波形を決定する入力信号決定部と、前記入力信号決定部に決定された前記入力信号を生成する入力信号生成部と、前記入力信号生成部からケーブルを介して前記太陽電池ストリングに前記入力信号が印加された場合の出力信号である実測信号を得る実測部と、前記入力信号生成部と前記ケーブルと前記太陽電池ストリングとをシミュレーションのために模した仮想モデルに対して前記入力信号が印加された場合の出力信号である疑似出力信号を計算するシミュレータ部と、実測された前記実測信号を計算された前記疑似出力信号と比較する比較部と、前記比較部が出力した比較結果から前記実測信号と前記疑似出力信号が類似する度合である適合率を算出する適合率算出部と、前記仮想モデルの候補となる、各故障箇所に対応するモデルのパラメータを記憶する疑似故障データベースを有するライブラリと、前記太陽電池ストリングの故障箇所を仮定して前記疑似故障データベースを参照して、前記ケーブルのインピーダンスに整合する前記入力信号生成部の抵抗値及び前記ケーブルの長さのパラメータを含めたパラメータ値を決定することにより前記仮想モデルを決定するパラメータ決定部とを備え、前記適合率算出部が算出した前記適合率が所定の値以上となる仮定された故障箇所があれば前記適合率算出部は前記仮定された故障箇所を前記太陽電池アレイの故障箇所と推定する。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の故障診断システムであって、前記太陽電池アレイは、並列に接続された複数の太陽電池ストリングを有し、前記ライブラリは、太陽電池ストリングの出荷時の実測信号を記憶する出荷時データベースをさらに備え、前記比較部は、前記太陽電池アレイが有する複数の太陽電池ストリングのうち故障を有さない正常ストリングからの実測信号と、前記出荷時データベースが有する前記正常ストリングの出荷時の実測信号とを比較して補正データを計算し、前記補正データを用いて前記疑似出力信号を補正した上で前記比較結果を出力する。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の故障診断システムであって、前記ライブラリは、過去に実測された太陽電池ストリングの故障内容と実測信号の組み合わせを記憶する故障データベースをさらに備え、前記適合率算出部は、前記故障データベースを参照して前記適合率に関連する前記所定の値を決定し、前記適合率が前記所定の値未満であれば、前記仮定された故障箇所とは異なる故障箇所を前記パラメータ決定部に仮定させる。
請求項4に係る発明は、複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを有する太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断装置であって、生成する入力信号をケーブルを介して前記太陽電池アレイに印加する入力信号生成部と前記ケーブルと前記太陽電池ストリングとをシミュレーションのために模した仮想モデルに対して前記入力信号が印加された場合の出力信号である疑似出力信号を計算するシミュレータ部と、前記シミュレータ部によって計算された前記疑似出力信号を、前記太陽電池ストリングに前記入力信号が印加された場合の出力信号である実測信号と比較する比較部と、前記比較部が出力した比較結果から前記実測信号と前記疑似出力信号が類似する度合である適合率を算出する適合率算出部と、前記仮想モデルの候補となる、各故障箇所に対応するモデルのパラメータを記憶する疑似故障データベースを有するライブラリと、前記太陽電池ストリングの故障箇所を仮定して前記疑似故障データベースを参照して、前記ケーブルのインピーダンスに整合する前記入力信号生成部の抵抗値及び前記ケーブルの長さのパラメータを含めたパラメータ値を決定することにより前記仮想モデルを決定するパラメータ決定部とを備え、前記適合率算出部が算出した前記適合率が所定の値以上となる仮定された故障箇所があれば前記適合率算出部は前記仮定された故障箇所を前記太陽電池アレイの故障箇所と推定する。
請求項5に係る発明は、複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを有する太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断装置における故障診断方法であって、前記故障診断装置は、生成する入力信号をケーブルを介して前記太陽電池アレイに印加する入力信号生成部と前記ケーブルと前記太陽電池ストリングとをシミュレーションのために模した仮想モデルの候補となる、各故障箇所に対応するモデルのパラメータを記憶する疑似故障データベースを有するライブラリを備えており、パラメータ決定手段が、前記太陽電池ストリングの故障箇所を仮定して前記疑似故障データベースを参照して、前記ケーブルのインピーダンスに整合する前記入力信号生成部の抵抗値及び前記ケーブルの長さのパラメータを含めたパラメータ値を決定することにより前記仮想モデルを決定するステップと、シミュレーション手段が、前記パラメータ決定手段が決定した前記仮想モデルに対して前記入力信号が印加された場合の出力信号である疑似出力信号を計算するステップと、比較手段が、前記太陽電池ストリングに前記入力信号が印加された場合の出力信号である実測信号と前記疑似出力信号を比較するステップと、適合率算出手段が、前記比較手段が出力した比較結果から前記実測信号と前記疑似出力信号が類似する度合である適合率を算出し、前記適合率が所定の値以上となる仮定された故障箇所があれば前記仮定された故障箇所を前記太陽電池アレイの故障箇所と推定するステップとを含む。
請求項6に係る発明は、コンピュータに請求項5記載の故障診断方法を実行させるためのプログラムである。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
なお、擬似故障データベースは、有限個の標準的なパラメータ値の組み合わせを記憶するものであってもよい。そして、パラメータ決定部が設定環境に応じてこの擬似故障データベースに記憶されたパラメータ値を修正して仮想モデルを決定するものであってもよく、及び/又は、比較部が設定環境に応じて疑似出力信号を修正して比較を行うものであってもよい。
本願の各請求項に係る発明によれば、太陽電池アレイは、設置されたケーブルや入力信号生成部の抵抗を含めて診断される。したがって、実際の設置環境における太陽電池アレイの故障箇所の推定が可能となる。
さらに、一般的に、太陽電池アレイは、電源として存在することから、例えばパワーコンディショナにおいて検出される電力量といったDC特性により故障が検出されることになる。そのため、出荷時等の検査では、信号強度が比較的変化なく継続する出力信号が用いられていた。具体的に設置した状態でのAC特性による検査は、これまで行われてきていなかった。これに対し、本願の各請求項に係る発明は、具体的な設置環境のもとで、入力信号の変化に応じて検出される出力信号により、AC特性によって故障箇所を推定するものである。そして、本願の各請求項に係る発明によれば、パラメータ決定部は、疑似故障データベースを参照し、ケーブルの長さや入力信号生成部の抵抗値といった設置環境に由来するパラメータを含めて、パラメータ値を決定して仮想モデルを決定する。そのため、具体的な設置環境のもとで、無限ともいえる膨大な出力信号の波形をあらかじめ用意する必要はなく、AC特性による検査が可能となる。
さらに、請求項2に係る発明によれば、太陽電池が有する並列接続された複数の太陽電池ストリングのうち、正常ストリングからの実測信号と前記正常ストリングの出荷時における実測信号とを比較して得た補正データを用いて疑似出力信号を補正する。当該補正データには、設置されたケーブルの長さ等に依存する特性(抵抗値、容量値、インダクタンス値等)に関わる設置環境が実測信号に与える影響が包含されている。したがって、設置環境に由来するパラメータを故障診断の度に入力することが不要となり、容易に具体的な設置環境において太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断することが可能となる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、適合率算出部は、過去の実測信号を記憶する故障データベースを参照した上で、仮定された故障箇所が故障診断の対象である太陽電池アレイの故障箇所と推定されるために満たすべき実測信号と疑似出力信号との適合率の値を決定する。また、適合率算出部は、算出された適合率が過去の知見を基に決定された値未満であれば、仮定された故障箇所とは異なる故障箇所をパラメータ決定部に仮定させる。したがって、蓄積された過去の知見が信頼できるものであるほど、適合率算出部による故障箇所の修正指示が的確なものとなり、推定される故障箇所の信頼度が高くなる。すなわち、故障データベースには、具体的な設置環境の下での故障診断から得られた知見が蓄積されており、これを故障診断に反映させることが可能となる。そのため、より高精度で、具体的な設置環境における太陽電池アレイの故障箇所の推定が可能となる。
設置された太陽光発電システムの一般的な構成を示す図である。 太陽電池アレイの構成の概要を示す図である。 本発明に係る故障診断システムの概要を示すブロック図である。 本発明に係る故障診断方法の概要を示すフロー図である。 シミュレーションに用いられる仮想モデルを与える回路図の一例を示す図である。 故障箇所に対する疑似出力信号の変化を示す図である。 ケーブルの長さに対する疑似出力信号の変化を示す図である。 従来の故障診断システムの概要を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、故障診断の対象となる太陽光発電システムについて説明する。図1は、設置された太陽光発電システムの一般的な構成を示す図である。図2は、太陽電池アレイの構成の概要を示す図である。
図1に示すように、建物に設置される太陽電池アレイ1は一般に屋根等の屋外に設置される。通常、太陽電池アレイ1は、並列接続される複数の太陽電池ストリング3を有しており、各太陽電池ストリング3は、直列接続される複数の太陽電池モジュール5を有する。太陽電池アレイ1で発電された電気は直流電流としてケーブル7内を流れ、中継端子箱9を経由してパワーコンディショナ11に達する。パワーコンディショナ11は、太陽電池アレイ1の出力レベルを表示すると共に、太陽電池アレイが出力した直流電流を交流電流に変換する。交流に変換された電流は、分電盤13によって住宅内電気負荷15において消費されるか、電力の売買のための電力量計17を介して商用電力系統19に売電される。それぞれの機器の間もケーブル7によって接続されている。
ここで、図2に示すように、太陽電池アレイ1は、出力値を安定的に増大させるために、通常、太陽電池モジュール5は同一のメーカー製のものを直列に接続し、複数の太陽電池ストリング3が中継端子箱9において並列に接続されている。なお、図2では太陽電池アレイ1への電流の逆流を防ぐためにダイオード21が中継端子箱9と各太陽電池ストリング3との間に備えられている。
中継端子箱9において1つの太陽電池ストリングにのみ接続するように接続を切り替えることにより、太陽電池ストリング毎の出力レベルを、例えばパワーコンディショナ11に表示させて得ることも可能である。また、入力信号を故障診断対象の太陽電池ストリング3に印加する際は、中継端子箱9にて故障診断対象の太陽電池ストリング3のみを接続するように接続を切り替えて入力信号を印加し、故障診断対象の太陽電池ストリング3から反射される反射信号と入力信号との合成信号である実測信号を実測する。図1に示すように、中継端子箱9は通常は地面付近に設置されている。そのため、故障対象とする太陽電池ストリング3の切り替えや信号の印加及び実測といった一連の故障診断に関する作業は地面付近で行われる。したがって、本願の発明に係る故障診断方法は、設置環境における故障診断でありながら、屋根に登って足場の悪い場所で手作業にて行う故障診断の手法に比べて手間がかからない上に危険を伴わないという点で、格段に実施しやすいものである。この点は、太陽電池モジュール5がマトリクス状に電気的に接続されている中から故障した1つの太陽電池モジュール5を発見する際に優れた効果を有する。メガソーラーのような大規模なシステムにおいては特に重要となる。
以下では、図3を用いて本願の発明に係る故障診断システムについて説明する。図3は、本発明に係る故障診断システムの概要を示すブロック図である。
本発明に係る故障診断システム27は、太陽電池アレイ1の出力レベルを表示する出力表示手段であるパワーコンディショナ11と、診断対象の太陽電池ストリング3に印加する入力信号の波形等の入力信号情報を決定する入力信号決定手段である入力信号決定部29と、入力信号を生成する入力信号生成手段である入力信号生成部23と、入力信号生成部23のインピーダンスと故障診断の対象回路のインピーダンスとを整合させるインピーダンス整合抵抗30と、入力信号生成部23と診断対象の太陽電池アレイ1等の機器間を接続する接続手段であるケーブル31と、入力信号を診断対象の太陽電池ストリング3に印加したときに出力される反射信号と入力信号との合成信号である実測信号を得る実測手段である実測部25と、入力信号生成部23とインピーダンス整合抵抗30とケーブル31と太陽電池ストリング3とをシミュレーションのために模した仮想モデルに対して故障診断対象の太陽電池ストリング3に印加される入力信号と同一の入力信号が印加された場合の出力信号である疑似出力信号を計算するシミュレーション手段であるシミュレータ部33と、実測された実測信号を計算された疑似出力信号と比較する比較手段である比較部35と、比較部が出力した比較結果から実測信号と疑似出力信号が類似する度合である適合率を算出する適合率算出手段である適合率算出部37と、太陽電池ストリングの故障箇所を仮定してパラメータ値を決定することにより仮想モデルを決定するパラメータ決定手段であるパラメータ決定部39と、各種データベースを有する記憶手段であるライブラリ41を備える。
ライブラリ41が有するデータベースには、仮想モデルの候補となる各故障箇所に対応するモデルのパラメータを記憶する疑似故障データ記憶手段である疑似故障データベース43と、太陽電池ストリング3の出荷時の実測信号を記憶する出荷時データ記憶手段である出荷時データベース45と、過去に実測された太陽電池ストリング3の故障内容と実測信号の組み合わせを記憶する故障データ記憶手段である故障データベース47とが含まれる。なお、以下では、診断対象の太陽電池アレイ1は並列に接続された複数の太陽電池ストリング3を有するものとし、その中には故障を有さない正常ストリング49と故障を有する故障ストリング51とがあるものとする。図3において、故障ストリング内の故障箇所は「×」で示されている。
パラメータ決定部39は、疑似故障データベース43を参照して設置環境に依存しないパラメータ値を決定すると共に、ケーブル31のインピーダンスに整合する入力信号生成部の抵抗値及びケーブル31の長さのパラメータを含めた設置環境に依存するパラメータ値を決定することにより、仮想モデルを決定する。比較部35は、正常ストリングからの実測信号と出荷時データベースが有する正常ストリングの出荷時の実測信号とを比較して補正データを計算し、補正データを用いて疑似出力信号を補正した上で比較結果を出力する。適合率算出部37は、故障データベース47を参照して適合率に関連する所定の値を決定し、適合率が所定の値未満であれば、仮定された故障箇所とは異なる故障箇所をパラメータ決定部39に仮定させる。
入力信号生成部23としては、パルスジェネレータを用いる。パルスジェネレータは、インピーダンス整合抵抗30を備えるものであってもよい。実測部25としてオシロスコープを用いて、入力信号と診断対象の太陽電池ストリング3からの反射信号との合成信号である実測信号を実測する。この際、入力信号生成部23からの入力信号を参照信号としてオシロスコープにも印加する構成とすることで、実測信号と入力信号との差分をとり純粋な反射信号を取り出すことも可能である。入力信号生成部23が生成した入力信号は、インピーダンス整合抵抗30及びケーブル31を介して診断対象の太陽電池ストリング3に印加される。診断対象の太陽電池ストリング3からの反射信号は、ケーブル31を介してインピーダンス整合抵抗30を介さずに、入力信号との合成信号である実測信号として実測部25に実測される。ここで、反射信号にインピーダンス整合抵抗30を経由させないのは、反射波の信号の減衰を防ぐためである。
シミュレータ部33、比較部35、適合率算出部37、パラメータ決定部39、及び、ライブラリ41は、ひとまとまりの故障診断装置としてコンピュータにより(例えば、シミュレータ部33はSPICE等のシミュレーションソフトを利用して)実現される。
以下では、図4を用いて本願の発明に係る故障診断の手順について説明する。図4は、本発明に係る故障診断方法の概要を示すフロー図である。
ステップST1において、パワーコンディショナ11に表示される太陽電池ストリング3毎の出力レベルに基づき、定常的にパワーダウンしている故障ストリング51を見定める。このとき、故障診断対象の太陽電池ストリング3の使用年数、製造会社が保証する出力レベル及び耐用年数、並びに、気候や日照条件といった環境条件を考慮して見定める。なお、故障診断対象である太陽電池ストリング1が屋外に設置されているため、実際には故障していない正常ストリング49であっても日陰等で太陽光が遮られて出力レベルが低下しているように見える場合がある点に留意する必要はある。
正常ストリング49と故障ストリング51とを見定めた後、ステップST2において、比較手段である比較部35が、正常ストリング49の実測信号と出荷時データベース45に記憶されている同一製品の太陽電池ストリングの出荷時の実測信号とを比較する。故障していない正常ストリング49であっても経年劣化が存在するが、この比較により経年劣化による実測信号の変化を疑似出力信号に反映するための補正データが得られる。なお、この補正データは正常ストリング49と故障ストリング51とが同種の太陽電池ストリングである場合にのみ意味のある補正データとなる。通常、太陽電池アレイ1においては望ましい出力を得るために同種同数の太陽電池ストリング3を並列に接続して設置されるため、通常の設置条件においては、意味ある補正データを得ることは可能である。
ステップST3において、パラメータ決定手段であるパラメータ決定部39が故障ストリング51の故障箇所を仮定する。続いてステップST4において、パラメータ決定部39は、仮想モデルの候補となるモデルが記憶された疑似故障データベース43を参照して仮定した故障箇所に対応するモデルを選択し、パラメータ値を決定することにより仮想モデルを決定する。なお、設置環境に依存するパラメータに関しては、ここで決定された値は標準的な値である。ステップST5において、シミュレーション手段であるシミュレータ部33は、決定された仮想モデルにおける疑似出力信号を計算する。
ステップST6において、比較手段である比較部35は、ステップST2で得られた補正データを用いてステップST5で得られた疑似出力信号を補正した上で、実測信号と疑似出力信号を比較し、比較結果を出力する。続いてステップST7において、適合率算出手段である適合率算出部37は、ステップST6で得られた比較結果から適合率を算出する。
ステップST8において、適合率算出手段である適合率算出部37は、故障データベース47を参照して、パラメータ決定部39が仮定した故障箇所が故障診断の対象である太陽電池アレイの故障箇所と推定されるために満たすべき適合率の値を決定し、ステップST7において算出された適合率が決定された適合率の値以上であるか否かを判定する。算出された適合率が決定された適合率の値以上であれば、ステップST9において、適合率算出部37は、パラメータ決定部39が仮定した故障箇所が故障診断対象の故障ストリング51における故障箇所であると推定する。算出された適合率が決定された適合率の値未満であれば、ステップST10において、適合率算出部37は、パラメータ決定部39に別の故障箇所を仮定させ、算出された適合率が決定された適合率の値以上となる故障箇所が得られるまでステップST4以降の処理が繰り返される。
本願発明に係る故障診断においては、設置環境における太陽電池ストリング3をシミュレーションするための仮想モデルの構築が重要となる。そこで、図5を用いて仮想モデルについて説明する。
図5は、シミュレーションに用いられる仮想モデルを与える回路図の一例を示す図である。図5(a)は、仮想モデル全体を示す回路図である。図5(b)は、図5(a)中の「ストリング」で表されている、太陽電池ストリング3とケーブル31を直列につないだ回路を示す回路図である。図5(c)は、図5(b)中の「PV」で表されている、太陽電池モジュール5の回路図である。図5(d)は、図5(b)中の「ケーブル」で表されている、ケーブル31の回路図である。図5(a)には、入力信号生成部23としてのパルスジェネレータ、インピーダンス整合抵抗30も示されている。図5(d)に示すケーブル31は一定の長さと断面積を有しているため、コンデンサ及びコイルで示されるインピーダンス成分も有する。
ここで、電気回路において信号はインピーダンスが整合していないときに反射する(科学大辞典第2版(財団法人国際科学振興財団編、丸善株式会社出版、2005年2月28日発行、p.96)参照)。図5(a)においてパルスジェネレータ、インピーダンス整合抵抗30、「ストリング」がこの順序で接続されており、パルスジェネレータの左端が接地され、「ストリング」の右端は開放されている。「ストリング」の右端が開放されていることは、「ストリング」の右端のインピーダンスが無限大と見ることも可能である。正常ストリング49に信号を印加した場合、正常ストリング49が有する各太陽電池モジュール5からの反射と正常ストリング49の信号を印加したのとは反対の端からの反射とが起こる。一方、故障ストリング51は、故障箇所において故障内容に応じたインピーダンスの変化が生じ、インピーダンスの不整合が生じる。そのため、故障ストリング51に信号を印加した場合、故障箇所の太陽電池モジュール5で正常ストリング49の場合とは異なる信号の反射が起こり、正常ストリングとは異なる反射波が観測される。
したがって、入力信号生成部23が太陽電池ストリング3に同一の入力信号を印加するとしても、正常ストリング49に印加された場合と故障ストリング51に印加された場合とでは実測部25が得る反射信号の波形は異なるものになる。また、故障箇所や故障内容が異なれば実測部25が得る反射信号の波形は異なる。このような反射信号の波形の差異は、故障箇所の他に、故障の種類に依存した断線故障や劣化によるインピーダンスの変化等に起因する。上述した仮想モデルにおいて、故障箇所に応じたインピーダンスの変化がモデル化されているため、シミュレーションを行うことで、設置環境に影響される実測信号を模した疑似出力信号を得ることが可能となる。
図6は、太陽電池ストリングの故障箇所に対する疑似出力信号の変化を示す図である。図6(a)は、太陽電池モジュール5を12枚有する正常ストリング49の仮想モデルから得られた疑似出力信号のグラフを示す図である。図6(b)、(c)、(d)は、いずれも太陽電池モジュール5を12枚有し、それぞれ9、10,11枚目の太陽電池モジュールが故障した故障ストリング51の仮想モデルから得られた疑似出力信号を示す図である。図6(e)は、図6(a)から(d)のグラフをまとめて示す図である。図6において、縦軸は実測信号の信号強度、横軸は計測における経過時間を表す。すなわち、図6の各グラフは、実測信号の信号強度の経時変化を表す。
図6に示されるように、太陽電池ストリング3における故障の有無又は故障箇所によって出力される疑似出力信号が異なる。したがって、故障診断対象の太陽電池ストリング3から出力される実測信号と疑似出力信号とを比較部35が比較することにより、故障の有無又は故障箇所を診断することが可能である。
図7は、ケーブルの長さに対する疑似出力信号の変化を示す図である。図7(a)、(b)、(c)、(d)は、図6(c)と同じく太陽電池モジュール5を12枚有して10枚目の太陽電池モジュールが故障した故障ストリング51を故障診断の対象とし、ケーブルの長さをそれぞれ25m、50m、75m、100mとした仮想モデルから得られた疑似出力信号を示す図である。図7(e)は、図7(a)から(d)のグラフをまとめて示す図である。
図7に示されるように、ケーブルの長さが異なる仮想モデルから得られる疑似出力信号は、波形が大きく異なることが分かる。特に、高調波成分の波形はケーブルの長さによって大きく影響されている。図6及び図7より、ケーブルの長さの違いが、時には故障箇所の違いよりも大きな出力信号の波形の違いをもたらしうることが分かる。したがって、太陽電池アレイの設置環境を考慮した故障診断が必要である。少なくとも、太陽電池アレイに接続されるケーブルの長さを考慮した故障診断が必要である。
なお、実施例において、設置されたケーブルの長さ等に依存する特性(抵抗値、容量値、インダクタンス値等)に関わる設置環境に由来するパラメータの値は、比較部35が補正データを用いて疑似出力信号に行う補正によって反映されることとした。しかし、設置環境に由来するパラメータの値が最終的に疑似出力信号に反映されていればよく、補正データを用いる代わりに、例えば、パラメータ決定部39が、故障診断の度に、設置環境に由来するパラメータの値を疑似故障データベースに記憶されているモデルにおける標準的な値から変更することにより、補正された仮想モデルを決定することとしてもよい。
また、実施例において、比較部35は、補正データを用いて疑似出力信号を補正することとした。しかし、出荷時の実測信号と正常ストリングの実測信号との差異が疑似出力信号に反映されればよく、例えば、パラメータ決定部39は、比較部35が出力した補正データを用いてパラメータ値の補正を行い、補正された仮想モデルを決定することとしてもよい。
さらに、実施例において、適合率算出部37は、算出された適合率が決定された適合率の値以上となる故障箇所が得られるまでパラメータ決定部39に順次別の故障箇所を仮定させる処理を行うこととした。しかし、所定の値を超える適合率を与えるような仮定された故障箇所を故障ストリング51の故障箇所と推定できればよく、例えば適合率算出部37がパラメータ決定部39に別の故障箇所を仮定させる図4のステップST10の処理を行う代わりに、パラメータ決定部39に考えられる全ての場合の仮想モデルを決定させて、各仮想モデルを用いて図4におけるステップST4から9の処理を行うこととしてもよい。
さらに、実施例において、診断される故障は太陽電池モジュール5における故障であるとしたが、太陽電池モジュール5間における断線故障であってもよい。
1 太陽電池アレイ
3 太陽電池ストリング
5 太陽電池モジュール
11 パワーコンディショナ
23 入力信号生成部
25 実測部
27 故障診断システム
29 入力信号決定部
31 ケーブル
33 シミュレータ部
35 比較部
37 適合率算出部
39 パラメータ決定部
41 ライブラリ
43 疑似故障データベース
45 出荷時データベース
47 故障データベース
49 正常ストリング
51 故障ストリング
52 故障診断装置

Claims (7)

  1. 複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを有する太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断システムであって、
    前記太陽電池ストリングに印加する入力信号の波形を決定する入力信号決定部と、
    前記入力信号決定部に決定された前記入力信号を生成する入力信号生成部と、
    前記入力信号生成部からケーブルを介して前記太陽電池ストリングに前記入力信号が印加された場合の出力信号である実測信号を得る実測部と、
    前記入力信号生成部と前記ケーブルと前記太陽電池ストリングとをシミュレーションのために模した仮想モデルに対して前記入力信号が印加された場合の出力信号である疑似出力信号を計算するシミュレータ部と、
    実測された前記実測信号を計算された前記疑似出力信号と比較する比較部と、
    前記比較部が出力した比較結果から前記実測信号と前記疑似出力信号が類似する度合である適合率を算出する適合率算出部と、
    前記仮想モデルの候補となる、各故障箇所に対応するモデルのパラメータを記憶する疑似故障データベースを有するライブラリと、
    前記太陽電池ストリングの故障箇所を仮定して前記疑似故障データベースを参照して、前記ケーブルのインピーダンスに整合する前記入力信号生成部の抵抗値及び前記ケーブルの長さのパラメータを含めたパラメータ値を決定することにより前記仮想モデルを決定するパラメータ決定部とを備え、
    前記適合率算出部が算出した前記適合率が所定の値以上となる仮定された故障箇所があれば前記適合率算出部は前記仮定された故障箇所を前記太陽電池アレイの故障箇所と推定する、故障診断システム。
  2. 前記太陽電池アレイは、並列に接続された複数の太陽電池ストリングを有し、
    前記ライブラリは、太陽電池ストリングの出荷時の実測信号を記憶する出荷時データベースをさらに備え、
    前記比較部は、前記太陽電池アレイが有する複数の太陽電池ストリングのうち故障を有さない正常ストリングからの実測信号と、前記出荷時データベースが有する前記正常ストリングの出荷時の実測信号とを比較して補正データを計算し、前記補正データを用いて前記疑似出力信号を補正した上で前記比較結果を出力する、請求項1記載の故障診断システム。
  3. 前記ライブラリは、過去に実測された太陽電池ストリングの故障内容と実測信号の組み合わせを記憶する故障データベースをさらに備え、
    前記適合率算出部は、
    前記故障データベースを参照して前記適合率に関連する前記所定の値を決定し、
    前記適合率が前記所定の値未満であれば、前記仮定された故障箇所とは異なる故障箇所を前記パラメータ決定部に仮定させる、
    請求項1又は2記載の故障診断システム。
  4. 複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを有する太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断装置であって、
    生成する入力信号をケーブルを介して前記太陽電池アレイに印加する入力信号生成部と前記ケーブルと前記太陽電池ストリングとをシミュレーションのために模した仮想モデルに対して前記入力信号が印加された場合の出力信号である疑似出力信号を計算するシミュレータ部と、
    前記シミュレータ部によって計算された前記疑似出力信号を、前記太陽電池ストリングに前記入力信号が印加された場合の出力信号である実測信号と比較する比較部と、
    前記比較部が出力した比較結果から前記実測信号と前記疑似出力信号が類似する度合である適合率を算出する適合率算出部と、
    前記仮想モデルの候補となる、各故障箇所に対応するモデルのパラメータを記憶する疑似故障データベースを有するライブラリと、
    前記太陽電池ストリングの故障箇所を仮定して前記疑似故障データベースを参照して、前記ケーブルのインピーダンスに整合する前記入力信号生成部の抵抗値及び前記ケーブルの長さのパラメータを含めたパラメータ値を決定することにより前記仮想モデルを決定するパラメータ決定部とを備え、
    前記適合率算出部が算出した前記適合率が所定の値以上となる仮定された故障箇所があれば前記適合率算出部は前記仮定された故障箇所を前記太陽電池アレイの故障箇所と推定する、故障診断装置。
  5. 複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを有する太陽電池アレイの故障箇所を推定して診断する故障診断装置における故障診断方法であって、
    前記故障診断装置は、生成する入力信号をケーブルを介して前記太陽電池アレイに印加する入力信号生成部と前記ケーブルと前記太陽電池ストリングとをシミュレーションのために模した仮想モデルの候補となる、各故障箇所に対応するモデルのパラメータを記憶する疑似故障データベースを有するライブラリを備えており、
    パラメータ決定手段が、前記太陽電池ストリングの故障箇所を仮定して前記疑似故障データベースを参照して、前記ケーブルのインピーダンスに整合する前記入力信号生成部の抵抗値及び前記ケーブルの長さのパラメータを含めたパラメータ値を決定することにより前記仮想モデルを決定するステップと、
    シミュレーション手段が、前記パラメータ決定手段が決定した前記仮想モデルに対して前記入力信号が印加された場合の出力信号である疑似出力信号を計算するステップと、
    比較手段が、前記太陽電池ストリングに前記入力信号が印加された場合の出力信号である実測信号と前記疑似出力信号を比較するステップと、
    適合率算出手段が、前記比較手段が出力した比較結果から前記実測信号と前記疑似出力信号が類似する度合である適合率を算出し、前記適合率が所定の値以上となる仮定された故障箇所があれば前記仮定された故障箇所を前記太陽電池アレイの故障箇所と推定するステップとを含む、故障診断方法。
  6. コンピュータに請求項5記載の故障診断方法を実行させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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