JP5204564B2 - 医療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、腹壁内側に固定される医療機器を備える医療装置に関する。
周知のように、医療機器である内視鏡装置は、撮像装置を備えており、患者の体腔内へ導入されて、撮像装置によって撮影された観察像により、体内患部の各種検査、各種処置などを行うためのものである。
このような内視鏡には、体内の管腔管路である、食道、胃、大腸、十二指腸などの消化臓器内に口腔、または肛門から導入するもの、臍部近傍から体壁を穿刺して貫通して、腹腔内へ導入するものがある。一般に内視鏡装置は、例えば、特許文献1に記載されるように、撮影方向を可変できるように湾曲部が配設された長尺な挿入部を有しており、この挿入部が消化器管路内、または腹腔内に挿入される。
この特許文献1の内視鏡装置は、挿入部の長手軸に対して所定の角度を有した方向を撮影できる、所謂、側視型内視鏡装置であって、湾曲部による撮影方向の変更の他、対物レンズの視野方向を可変することができる視野方向調節固定手段が開示されている。
また、近年においては、例えば、特許文献2に記載されるような、挿入部の導入による患者への苦痛を軽減するため口腔から嚥下するカプセル型内視鏡を備えた消化管内検査装置が提案されている。
この特許文献2の消化管内検査装置は、撮像装置が内蔵されたカプセルに紐状部材が設けられ、この紐状部材をチューブ体に配設して、紐状部材の押し引き、チューブ体を捻る等して、視野方向を変えて広範囲の検査を可能とする技術が開示されている。
特開2006−021058号公報 特開2005−103092号公報
ところで、近年では、消化管内検査の他、体内の臓器を観察しながら治療処置を行う外科手術、所謂、腹腔鏡下外科手術が注目されている。この腹腔鏡下外科手術は、低侵讐のため大きく開腹することなく、観察用の内視鏡を体腔内に導くトラカールと、処置具を処置部位に導くトラカールとを患者の腹部に穿刺して、患者の腹腔内に内視鏡を導入して治療処置を行える。
この手法では、内視鏡で処置部位を詳細に観察できる反面、観察できる視野の範囲が比較的狭いという問題がある。そのため、通常の内視鏡の他に、腹腔内の治療部位全体を広範囲に観察できるように、広角視野範囲が設定された広角観察用の内視鏡などの撮像装置を併用することが好ましい。
しかしながら、通常の内視鏡に加え、さらに、体壁である腹壁にトラカールを穿刺して、腹腔内を広角に観察する内視鏡を用いて腹腔鏡下外科手術を行うと、患者の腹壁に複数のトラカールを穿刺しなければならない。これでは、患者に今までよりも負担をかけてしまい、低侵襲な腹腔鏡下外科手術ではなくなってしまうという問題がある。
さらに、腹腔鏡下外科手術に広角視野範囲が設定された広角観察用の撮像装置を併用した場合、この撮像装置の視野方向を所望の撮影範囲、つまり、方向、向き等を簡単に調整できたほうが、腹腔内の治療部位を撮影範囲の中心位置で撮影できたり、もう一方の内視鏡装置の内視鏡画像の上下左右方向と広角観察用の撮像装置の上下左右方向とを一致させたりすることができる視認性が良くなる機能をユーザにより要望されることが予想される。
尚、特許文献1に記載されるような挿入部を備えた内視鏡装置は、側視型内視鏡装置であるため、特に、胆管、膵管などの消化管内検査治療に用いられる医療機器である。そのため、特許文献1の内視鏡装置は、腹腔鏡下外科手術に最適な構成となっていない。
また、特許文献2の消化管内検査装置は、消化管などの管腔管路内では有効的な構成を備えるものであって、腹腔内の内視鏡観察において、従来の消化管内検査装置のカプセル型内視鏡装置の技術を転用することは困難とされる。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは患者への負担を増加させることなく、低侵襲な外科手術が行えることができると共に、体内に固定留置した状態で視野方向の調整を簡単に行え、被検対象物の視認性が向上する小型な医療装置を提供することである。
上記目的を達成すべく、本発明の一態様の医療装置は、体内に導入される医療機器を含む医療装置において、前記体内の体壁に留置固定される腹腔内カメラと、前記腹腔内カメラの外装を構成する外装部と、前記外装部の内部で相対的に可動自在に保持され、照明光を照射する照明部が設けられた撮像部と、前記外装部に形成された開口部を通して前記撮像部に接続され、処置具により把持操作されることで、前記撮像部を前記外装部に対して可動させて、前記撮像部の視野方向および前記照明部の照明方向を調整する把持部と、前記外装部と前記体壁の間に配設され、前記体内の体内壁に前記腹腔内カメラを当接させて前記体内に留置固定する固定部と、前記固定部に接続され、前記体壁を貫通して、前記腹腔内カメラを前記体壁へ牽引して固定するワイヤと、体表に設置され、前記ワイヤを挿通する孔部が設けられた体外装置と、前記体外装置の前記孔部に設けられ、牽引された前記ワイヤによって前記腹腔内カメラが前記体壁に当接された状態で前記ワイヤを固定する固定機構と、を具備する
本発明によれば、患者への負担を増加させることなく、低侵襲な外科手術が行えることができると共に、体内に固定留置した状態で視野方向の調整を簡単に行え、被検対象物の視認性が向上する小型な医療装置を実現することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の説明において、例えば、腹腔鏡下外科手術を行う、医療機器を備えた医療装置を例示する。
(第1の実施の形態)
先ず、腹腔鏡下外科手術に用いられる本発明の医療装置である内視鏡システムについて、以下に説明する。尚、図1から図20は本発明の第1実施形態に係り、図1は医療装置である内視鏡システムの構成を示す図、図2は体外装置の構成を示す断面図、図3は体外装置の穿刺針の作用を示す上面図、図4は腹腔内設置カメラの構成を示す断面図、図5は図4の腹腔内設置カメラをカメラユニットが露出する一面側から見た平面図、図6はカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図、図7は図6とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図、図8はカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図、図9は図8とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図、図10はカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図、図11は図10とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図、図12は患者の腹壁にトラカールが穿刺された状態を示す図、図13は腹腔内設置カメラを腹腔内へ導入する手順を説明するための図、図14はフック針を腹壁に穿刺して、腹腔内設置カメラのワイヤを掛止した状態を示し、腹腔内設置カメラを腹腔内へ導入する手順を説明するための図、図15は腹腔内設置カメラのワイヤを掛止したフック針を引き上げた状態を示し、腹腔内設置カメラを腹壁へ固定する手順を説明するための図、図16はフック針を引き上げると共に、固定ユニットをフック針に沿って下ろす状態を示し、腹腔内設置カメラを腹壁へ固定する手順を説明するための図、図17は体外装置の作用を説明するための断面図、図18は固定ユニットが腹部上に設置され、腹腔内設置カメラが腹壁へ固定された状態を示す図、図19は図18の状態における固定ユニット、及び腹腔内設置カメラの断面図、図20は腹腔内設置カメラが腹壁へ固定された状態を示す内視鏡システムの全体構成図である。
図1に示すように、腹腔鏡下外科手術を行う本実施の形態の内視鏡システム1は、第1の撮影装置である硬性鏡2と、体外装置3と、第2の撮影装置であると共に、撮像装置である非常に小型な腹腔内設置カメラ(以下、カメラと略記する)4と、光源装置5と、画像処理回路が内蔵された信号処理装置であるカメラコントロールユニット(以下、CCUと略記する)6と、このCCU6に通信ケーブル13によって接続され、観察画像を表示する表示装置7と、により主に構成されている。
光源装置5は、硬性鏡2の備える照明光学系に照明光を供給する。光源装置5と硬性鏡2とは光源ケーブル10によって着脱自在に接続される。
硬性鏡2は、硬質な挿入部8と、この挿入部8の基端に連接された操作部9とから主に構成されている。硬性鏡2の挿入部8は、内部にイメージガイド、及びライトガイドバンドルが挿通されており、先端面にイメージガイドを介して被写体像を後述の硬性鏡用カメラへ集光する撮影光学系、及びライトガイドバンドルからの照明光を被写体へ向けて照射する照明光学系が配設されている。
硬性鏡2の操作部9には、CCD、CMOS等の固体撮像素子が配された、図示しないカメラヘッドが内蔵されている。光源装置5から光源ケーブル10を介して硬性鏡2に供給された照明光によって照明された観察部位の光学像は、挿入部8のイメージガイドを介して操作部9内のカメラヘッドで撮像される。この硬性鏡用カメラは、撮像した光学像を撮像信号に光電変換して、その撮像信号が撮像ケーブル11を介してCCU5へ伝送される。尚、本実施の形態の硬性鏡2は、その撮影可能な画角α(図20参照)が例えば、70°から75°となるように、撮像光学系が設定されている。
このCCU5は、伝送された画像信号を映像信号に生成して表示装置7に出力する。表示装置7は、例えば、液晶ディスプレイであって、CCU5から出力された映像信号を受けて、硬性鏡2による通常観察画像、及びカメラ4による広角観察画像を画面上にマルチ2画面表示、又は個別に切り替え表示する。また、CCU5は、後述する、体外装置3の固定ユニット15と電気ケーブル12により着脱自在に接続されている。
次に、体外装置3について、図2、及び図3を用いて、以下に詳しく説明する。
体外装置3は、図2、及び図3に示すように、カメラ4を体腔内で牽引して固定する固定ユニット15と、カメラ4を掛止して引き上げる穿刺針であるフック針16と、を有して構成されている。
固定ユニット15は、非磁性体から形成された筐体21内に受信機22、及びこの受信機22と電気的に接続された電気コネクタ部23が内蔵されている。この電気コネクタ部23は、CCU5に接続される電気ケーブル12に接続されている。固定ユニット15は、電気ケーブル12を介して、CCU5からの電源、及び受信機22からの信号をCCU5へ伝送する。
筐体21には、側面から横方向にスライド穴部24が形成されている。このスライド穴部24には、付勢バネ25が端面に固定された非磁性体から形成された固定部を構成するワイヤ固定レバー26が挿通配置されている。このワイヤ固定レバー26は、略直方体形状をしており、筐体21の内部方向へスライド穴部24に沿ってスライド自在に配設されている。また、ワイヤ固定レバー26は、その中途部に、付勢バネ25側に凸状の円弧面27aを備えた孔部27が形成されている。
筐体21には、上下に貫通するワイヤ挿通部28が形成されている。このワイヤ挿通部28は、筐体21の上面の開口となる上部に拡がるように円錐状のテーパ面29が形成されている。
以上のように構成された固定ユニット15には、ワイヤ固定レバー26の孔部27とワイヤ挿通部28が一致するようにワイヤ固定レバー26が筐体21内に押し込まれたスライド位置において、上下方向に貫通する孔にフック針16が挿抜自在に挿通配置される。
体外装置3のフック針16は、円筒状の穿刺針管31と、この穿刺針管31の上部に連設された針ヘッド32と、穿刺針管31内にスライド自在に挿通するフック部34が先端に形成された穿刺ロッド33と、この穿刺ロッド33の上部に連設されたフックヘッド35と、このフックヘッド35と針ヘッド32の間に介装されたバネ36と、を有して構成されている。
穿刺針管31は、先端が斜めに切断された鋭利な針状に形成された、およそ、3mmの細長の金属管体である。針ヘッド32は、穿刺針管31よりも外径が大きく、先端側が円錐状に形成されて穿刺針管31と一体形成されている。この針ヘッド32は、筐体21の上部に形成されたテーパ面29に当接することで、フック針16が筐体21の下方へ抜け落ちないよう構成されている。
穿刺ロッド33は、細長な金属製の棒体であり、上部に連設されたフックヘッド35がバネ36によって、針ヘッド32から離反する方向に付勢されている。これにより、穿刺ロッド33は、先端に形成されたフック部34が穿刺針管31内に収容されている。
また、フック針16は、ユーザによって、フックヘッド35がバネ36の付勢力に抗して(図3の矢印F)、穿刺針管31へ押し込まれると、先端に形成されたフック部34が穿刺針管31の先端から突出する。
このように構成されたフック針16は、筐体21のワイヤ挿通部28、及びワイヤ固定レバー26の孔部27に挿通配置された状態において、ワイヤ固定レバー26が付勢バネ25の付勢力によって、筐体21の外側方向への押圧力により、筐体21に挿通固定され
る。つまり、フック針16は、穿刺針管31の外周面がワイヤ固定レバー26の孔部27の一側面に形成された円弧面27aにより、押圧されて、ワイヤ挿通部28の内面と当接することで筐体21に挿通した状態で固定される。
次に、カメラ4について、図4〜図11を用いて、以下に詳しく説明する。
カメラ4は、図4、及び図5に示すように、外装部を構成すると共に撮像部保持体であり保持手段である、略箱体形状の筐体部41と、この筐体部41内に一部が露出するよう、所定の摩擦力を有して可動自在に配設された球体形状の撮像部であり撮像手段であるカメラユニット46と、を有して主に構成されている。本実施の形態のカメラ4は、外形が略箱体形状の撮像ユニットであるが、筐体部41の外形面の角を滑らかにした略球体状としても良い。
筐体部41には、球体形状のカメラユニット46を内部で可動自在に保持できるように、球状に刳り貫かれた穴であるカメラ保持凹部42が形成されている。また、筐体部41は、直交する2面にカメラ保持凹部42と個別に連通する開口部43,44が夫々形成されており、一方の開口部43がカメラユニット46の視野を確保するもので、他方の開口部44がカメラユニット46の可動を制御するためのものである。また、これら開口部43,44の内周面は、筐体部41の内部方向に向かって窄まる形状のテーパ面が形成されている。
筐体部41は、開口部43が形成された一面と反対側の面が上部面となり、この面に円盤形状の体内壁固定部53が設けられている。この体内壁固定部53は、例えば、シリコンゴム等の柔軟な弾性部材から形成され、表面が粘着性を有しており、体内の体壁(以下の説明では腹壁ということがある)と、その粘着力によりカメラ4を所定の強度で密着させて固定留置することができる。尚、この体内壁固定部53は、体壁に吸着する吸盤としても良い。
また、カメラ4には、体内壁固定部53の略中央から延出するように、所定の長さを有した吊り上げ用のワイヤ45が筐体部41に連結されている。尚、このワイヤ45は、手術用縫合系のような糸でも良いし、金属製のより線ワイヤでも良い。
カメラユニット46は、球体の一部を切り取った形状のカメラ筐体部47内に、撮像ユニット50と、照明光の光源となるLED、有機EL等から構成された小型で低消費電力な照明部57を備えた、ここでは4つの照明ユニットと、撮像ユニット50等への電力供給を行うための電源部を構成するバッテリ66と、撮像ユニット50からの撮像信号を外部へ無線送信するための送信機67と、が内蔵されている。尚、撮像ユニット50により光電変換された画像信号は、送信機67から体外装置3の筐体21に配設された受信機22に無線伝送される。
撮像ユニット50は、CCD、CMOS等の固体撮像素子55と、この固体撮像素子55を駆動制御し、固体撮像素子55に入射された撮影光を光電変換する撮像素子駆動回路部55aと、固体撮像素子55に撮影光を集光する対物レンズ群56と、この対物レンズ群56を保持するレンズ保持枠56aと、を有して主に構成されている。
また、照明部57は、駆動制御される照明駆動回路部57a上に配置されている。尚、カメラ筐体部47の切り欠かれた平面部には、撮像ユニット50、及び照明部57を備えた各照明ユニットを水密保持してカバーする透明な観察窓を構成する観察用カバー部材47a、及び照明窓を構成する照明用カバー部材47bが配設されている。
また、カメラ筐体部47には、これら観察窓、及び照明窓である各カバー部材47a,47bが設けられるカメラ筐体部47の切欠面を覆うドーム状の透明部材48が設けられている。これにより、カメラユニット46は、カメラ筐体部47、及びドーム状の透明部材48によって、その外形が球体形状となっている。
尚、本実施の形態のカメラユニット46の撮像ユニット50は、その撮影可能な視野角(画角)β(図20参照)が例えば、90°以上となるように、広角な視野範囲を撮像する撮像光学系が設定されている。
以上のように構成された球体状のカメラユニット46は、その外形と略同一の形状に形成された、筐体部41のカメラ保持凹部42内に収容されて可動自在に保持される。この状態において、カメラユニット46は、ドーム状の透明部材48が筐体部41の下面となる一面に形成された開口部43から突出するように露出する。また、カメラユニット46の筐体部41には、視野調整手段であり視野制御手段を構成する視野調整レバー54が連結される。
この視野調整レバー54は、一端が筐体部41に螺着された軸体51と、この軸体51の他端に設けられ、球体を2箇所で切り欠いて平行な2つの平面部52aが形成された把持体52と、を有し、カメラ4の筐体部41の側面部となる一面側に形成された開口部44から少なくとも把持体52が突出するように設けられている。
カメラ4は、筐体部41の下面に形成された開口部43からカメラユニット46が突出するよう露出して所定の視野角を確保し、筐体部41の一側面に形成された開口部44から視野調整レバー54が露出して突出してカメラユニット46の可動を制御することができる。
尚、カメラユニット46は、主にカメラ筐体部47の外周面と筐体部41のカメラ保持凹部42の表面との接触による所定の摩擦力によって可動状態が維持して固定される構成となっている。つまり、所定の静止摩擦力以上の応力が加えられないと、カメラユニット46は、筐体部41に対して可動することなく、そのときの姿勢を維持して固定される構成となっている。
また、開口部43側の筐体部41の内周面に形成されたテーパ面は、カメラユニット46の所定の視野角の範囲内において筐体部41が大きく映り込まないようにするために形成されている。一方、開口部44側の筐体部41の内周面に形成されたテーパ面は、視野調整レバー54によるカメラユニット46の所定の角度範囲で可動できるようにすると共に、視野調整レバー54の可動範囲を規制するために形成されている。
以上のように構成されたカメラ4のカメラユニット46は、筐体部41に対して、図6〜図9に示すように、視野調整レバー54の軸体51に直交し、この軸体51上の一点を通過する全ての軸回り方向(円弧の矢印X1,X2,Y1,Y2の4方向のみを図示している)、及び図10、及び図11に示すように、視野調整レバー54の軸体51回りの2方向(円弧の矢印Z1,Z2の2方向)に回動操作自在となっている。
換言すると、視野調整手段(視野制御手段)である視野調整レバー54は、撮像部であるカメラユニット46に入射していた調整前の撮影光軸Oに直交し、この撮影光軸O上の一点を通過する全ての軸回りにカメラユニット46の視野方向の調整を行える。上述の軸体51上の一点、及び撮影光軸O上の一点とは、ここでは、球体のカメラユニット46の中心点である。また、カメラユニット46は、照明部57を備えているため、この照明部57の照明光の照射方向も同時に調整される。
尚、カメラユニット46が筐体部41に対して可動できる範囲は、視野調整レバー54が筐体部41に形成された開口部44の内周面に形成されたテーパ面に当接規制される位置まで行える。
また、筐体部41に対するカメラユニット46の可動させる操作は、筐体部41の一側面から突出する視野調整レバー54を所望の方向へ動かすことで、容易に行うことができる。このとき、ユーザである術者は、2つの平面部52aに合わせて、把持体52を把持鉗子等の処置具により挟持することで、体内に留置固定されたカメラ4を体内側から操作可能となる。
以上から、本実施の形態のカメラ4は、上述した簡単な構成によって、筐体部41がカメラユニット46を可動自在に保持し、カメラユニット46の方向を筐体部41に対して所定の範囲内で自由に可変操作することができるため、撮像ユニット50によって撮影する視野方向、つまり撮像ユニット50に入射される撮影光軸O方向を変更調整することができる。
以上のように構成された本実施の形態の内視鏡システム1は、腹腔鏡下外科手術に用いられ、患者の体腔の1つである腹腔内の治療に用いられる。
ここで、腹腔鏡下外科手術のため、本実施の形態の内視鏡システム1が患者の体腔である腹腔へ設置する手順、及び作用について、図12から図21を用いて、以下に詳しく説明する。
先ず、術者は、患者100の腹壁102にメスなどにより2箇所に小さな切開部を処置し、図12に示すように、これら切開部にトラカール110,111を穿刺する。尚、術者は、ここでは硬性鏡2を腹腔101内へ導入するためのトラカール110から所定に離間する別の場所(位置)にて、腹壁102を切開などして、把持鉗子等の処置具120を腹腔101内へ導入するためのトラカール111を腹腔101内へ穿刺する。
また、術者は、図2、及び図3に示したように、体外装置3の固定ユニット15に設けられたワイヤ挿通部28にフック針16の穿刺針管31を挿入する。このとき、術者は、穿刺針管31が固定ユニット15を貫通するように、ワイヤ固定レバー26を筐体21内に押し込み、ワイヤ固定レバー26の孔部27に穿刺針管31が貫通するように挿入する。
術者は、固定ユニット15が十分に穿刺針管31の手元側となる針ヘッド32側に位置して固定ユニット15の下面から穿刺針管31を十分に突出させる(図2、及び図3参照)。この状態において、固定ユニット15は、ワイヤ固定レバー26に付勢バネ25の付勢力によって、ワイヤ固定レバー26の孔部27の一壁面である円弧面27aが穿刺針管31に当接して抑えることで、穿刺針管31から抜け落ちないようになっている。
次に、術者は、トラカール110を介して、硬性鏡2の挿入部8を腹腔101内に挿入する(図13参照)。そして、術者は、もう一方のトラカール111を介して把持鉗子等の処置具120によって、把持したカメラ4を腹腔101内に挿入する。このとき、術者は、硬性鏡2による画像を確認しながら、カメラ4を腹腔101内に挿入すると良い。
また、カメラ4は、図13に示すように、トラカール111を介して腹腔101内へ導入されるとき、ワイヤ45の根元が把持鉗子等の処置具120の処置部121に挟持されて把持される。尚、このとき、術者は、カメラ4の視野調整レバー54を処置具120の処置部121により挟持、把持しても良い。
次に、術者は、図14、及び図15に示すように、硬性鏡2による画像を確認しながら、体外装置3を構成する固定ユニット15に挿通保持された状態のフック針16の穿刺針管31が腹壁102を貫通するように穿刺する。そして、術者は、図15に示すように、穿刺針管31から穿刺ロッド33を導出するため、フックヘッド35を、図中、矢印Fに示す方向へ押し込む。この状態から、術者は、硬性鏡2による画像を見ながら、穿刺ロッド33に形成されたフック部34をカメラ4のワイヤ45に引っ掛ける。
術者は、フック部34にワイヤ45が引っ掛かったら、穿刺ロッド33のフックヘッド35の押し込みを開放する。すると、穿刺ロッド33は、フック部34にワイヤ45を引っ掛けた状態で、穿刺針管31内へ導入される。
その後、術者は、図16に示すように、穿刺ロッド33のフック部34にワイヤ45を掛止した状態で、フック針16の穿刺針管31を腹腔101から体外(図中、UP方向)へ引き抜く。そして、術者は、フック針16の穿刺針管31を腹腔101から引き抜くと共に、固定ユニット15を患者100の腹部方向(図中、DOWN方向)へ穿刺針管31に対して相対移動させて、固定ユニット15のワイヤ挿通部28にワイヤ45が貫挿するまで穿刺針管31を牽引する。
このとき、術者は、固定ユニット15のワイヤ固定レバー26を筐体21内側(図17の矢印P方向)へ押し込むことで、容易に固定ユニット15をフック針16の穿刺針管31に対して相対的にスライドさせることができる。そして、術者は、固定ユニット15のワイヤ挿通部28にワイヤ45が貫挿したら、図17に示すように、ワイヤ45自体を牽引しながら(図中、UP方向)、固定ユニット15を患者100の腹部方向(図中、DOWN方向)へ、今度はワイヤ45に対して相対移動させる。
つまり、術者は、固定ユニット15のワイヤ固定レバー26を筐体21内側へ押し込む状態を維持することで、容易に固定ユニット15をフック針16の穿刺針管31、及びカメラ4のワイヤ45に対して相対的にスライドさせることができる。
そして、術者は、図18に示すように、固定ユニット15が患者100の腹部上に載置した状態で、固定ユニット15とカメラ4が腹壁102を挟んだ状態となるまで、カメラ4のワイヤ45を牽引する。このとき、術者は、硬性鏡2による画像から、図19に示すように、カメラ4の体内壁固定部53が腹壁102内面に密着したのを確認したら、固定ユニット15のワイヤ固定レバー26の押し込みを開放する。
すると、固定ユニット15のワイヤ固定レバー26は、付勢バネ25の付勢力を受けて、図19に示す、矢印R方向へ移動し、孔部27が筐体21のワイヤ挿通部28とずれた状態となって、これら孔部27、及びワイヤ挿通部28に挿通しているワイヤ45が挟まれた状態となり、筐体21に固定される。このとき、ワイヤ45に常に一定以上の張力がかかっていることになる。これにより、固定ユニット15とカメラ4は、ワイヤ45にかかっている常に一定以上の張力が保たれて、腹壁102を挟んだ状態が保持されて固定される。
こうして、図20に示すように、カメラ4が患者100の腹腔101内に、確りと安定した状態で設置され、本実施の形態の内視鏡システム1により、腹腔鏡下外科手術が行われる。なお、例えばトラカール110には、図示しない気腹チューブの一端部が取り付けられ、腹腔101内には硬性鏡2の視野を確保する目的、及び手術機器等を操作するための領域を確保する目的で気腹用気体として、例えば二酸化炭素ガスなどが注入されている。そして、術者は、カメラ4を腹腔101内で腹壁102に吸着させて留置する状態で、トラカール110に硬性鏡2、及びトラカール111に処置具120を挿通して、腹腔鏡下外科手術を行う。
また、術者は、腹腔鏡下外科手術中に、カメラ4の視野調整レバー54の把持体52を処置具120の把持部121によって把持して、カメラユニット46の方向を筐体部41に対して可変操作することによって、カメラ4の視野方向を所望の方向へ簡単に調整することができる。この視野方向が変更されたカメラ4は、カメラ筐体部47の外周面と筐体部41のカメラ保持凹部42の表面とが所定の摩擦力で接触することによって、カメラユニット46の姿勢が維持され、変更された視野方向が固定された状態で撮影することができる。
尚、術者は、腹腔鏡下外科手術を終えると、固定ユニット15のワイヤ固定レバー26を筐体21内側へ押し込みながら、固定ユニット15をワイヤ45から引き抜く。そして、術者は、腹腔101内のカメラ4を把持鉗子等の処置具120で把持して、トラカール111を介して、腹腔101から体外へ取り出す。
以上に述べた各実施の形態の内視鏡システム1によれば、体腔内、ここでは腹腔101内の体内組織が広角を含む多視点で観察することができ、例えば、大きな臓器の手術、或いは大腸切除の際の切除ライン全体を容易に把握できる。また、内視鏡システム1は、拡大観察用の硬性鏡2とは別に腹腔101内に導入されるカメラ4を設置するときに、患者への負担を増加することなく、低侵襲な外科手術が行える。以上の結果、本発明の内視鏡システム1を使用することで、腹腔鏡下外科手術による処置が容易となる。
また、カメラ4は、体内に留置固定した状態においても、カメラユニット46の向きを簡単に変更できる構成であるため、撮像ユニット50の視野方向を所望の撮影範囲、つまり、方向、向き等を簡単に調整することができる構成となっている。これにより、腹腔101内の治療部位を撮影範囲の中心位置で撮影でき、視認性を向上させることができる。また、カメラ4は、表示装置7に表示される撮像ユニット50の内視鏡画像の上下左右方向を、もう一方の硬性鏡2の内視鏡画像の上下左右方向と一致させて視認性の向上を図ることができる。そのため、ユーザは、これら2つの内視鏡画像の上下左右方向の違いによって、違和感が与えられることがない。
以上から、本実施の形態の内視鏡システム1は、小型で、患者への負担を増加させることなく、低侵襲な外科手術が行えることができると共に、体内に固定留置した状態で視野方向の調整を簡単に行え、視認性が向上する医療機器であるカメラ4を備えた構成となっている。
(第2の実施の形態)
次に、図21から図26を用いて、本発明の内視鏡システムに係る第2の実施の形態について、以下に説明する。尚、図21から図26は、本発明の第2の実施の形態に係り、図21は板状の視野調整レバーを備えた腹腔内カメラを示す断面図、図22はカメラユニットを可動する機構が形態の異なる腹腔内カメラの構成を示す断面図、図23は腹腔内カメラのカメラユニットの方向を変更した状態を示す縦断面図、図24は図23とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図、図25は腹腔内カメラのカメラユニットの方向を変更した状態を示す縦断面図、図26は図25とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図である。また、以下の説明において、上述した第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成について同じ符号を用い、それら構成の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のカメラ4は、第1の実施の形態とは別形態の視野調整手段(視野制御手段)である視野調整レバー54を備えた構成となっている。
具体的には、視野調整レバー54は、第1の実施の形態の把持体52の形状を平板形状にした、所謂、ウイング形状の把持板体61とし、この把持板体61内にアンテナ62を内蔵させた構成となっている。また、把持板体61は、把持鉗子等の処置具120の処置部121が把持し易いように、カメラユニット46と反対側の端部表裏面中央に凹部61aが形成されている。
アンテナ62は、図示しないが送信機67と接続されており、このアンテナ62から撮像ユニット50により光電変換された画像信号が体外装置3の筐体21に配設された受信機22に無線伝送される。
このようなカメラ4の構成としても、第1の実施の形態と同様の効果があり、さらに、板状の把持板体61内へ設けるアンテナ62の領域を広く取れるため、伝送感度を向上させることができる。
また、図22に示す、カメラ4は、カメラユニット46を筐体部41に対して可動させる機構が第1の実施の形態と別形態の構成となっている。
具体的に、視野調整手段(視野制御手段)である視野調整レバー54は、把持板体61に連結される軸体を硬質な細径の操作軸63に変更されている。この操作軸63は、カメラユニット46側の端部にカメラ筐体部47とボールジョイントできるように球体65が設けられている。
そして、カメラ筐体部47には、視野調整レバー54の操作軸63の一端部に設けられた球体65を可動自在に連結する球状の穴部47dが形成されている。これにより、カメラ筐体部47と視野調整レバー54が可動自在にジョイントされた構成となっている。
また、筐体部41には、操作軸63を進退自在に挿通配置した孔部64aが形成された球体状の軸受64を備えている。筐体部41には、カメラ保持凹部42と連通し、このカメラ保持凹部42に向かって拡がるテーパ面を有する孔部71が形成されている。また、筐体部41は、孔部71が一側面で開口形成され、この開口部分に軸受64を可動自在に保持する球状の保持凹部71aを有している。
以上から、本実施の形態の視野調整レバー54は、筐体部41に可動保持された軸受64を可動支点として、操作軸63が可動すると共に、この軸受64にスライドする構成となっている。
以上のように構成されたカメラ4は、カメラユニット46が筐体部41に対して、視野調整レバー54の操作軸63に直交する全ての軸回り方向に回動操作自在となる。尚、視野調整レバー54が図23〜図26に示す、矢印X1,X2,Y1,Y2方向に回動操作されると、本実施の形態のカメラユニット46は、筐体部41の軸受64が可動支点となるため、筐体部41に対し、矢印X1,X2,Y1,Y2方向と逆方向に回動する。
尚、ここでもカメラユニット46が筐体部41に対して可動できる範囲は、視野調整レバー54が筐体部41内に形成された孔部71を形成するテーパ面に当接規制される位置まで行える。
このように視野調整レバー54により、カメラユニット46を筐体部41に対して可動させる機構を備えたカメラ4の構成としても、第1の実施の形態と同様の効果を有する。
(第3の実施の形態)
次に、図27、及び図28を用いて、本発明の内視鏡システムに係る第3の実施の形態について、以下に説明する。尚、図27、及び図28は、本発明の第3の実施の形態に係り、図27は腹腔内カメラの構成を示す断面図、図28はカメラユニットの回動位置を維持するクリック機構を備えた腹腔内カメラの構成を示す斜視図である。また、以下の説明において、上述した第1、及び第2の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成について同じ符号を用い、それら構成の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のカメラ4は、カメラユニット46が撮影光軸O回りに回動操作自在な構成となっている。
具体的に、カメラ4は、カメラユニット46のカメラ筐体部47の上部に上方へ延出するように固設された軸体75と、この軸体75の中途部に傘歯車74と、が設けられている。また、カメラ筐体部47の外周部には、周溝47eが形成されている。
カメラ4の筐体部77は、略略箱形状をしており、カメラ筐体部47の外周部に形成された周溝47eに遊嵌してカメラユニット46を回動自在に保持する突起状の回転ガイド77aが複数設けられている(図中では2つのみ図示)。また、筐体部77は、上部内面となる天井部の中央に、カメラユニット46の軸体75の端部を回動自在に保持する凹部77bと、視野調整レバー54の軸体51を回動自在に挿通保持する孔部77cと、が形成されている。尚、これら凹部77b、及び孔部77cには、各軸体75,51を回動保持するベアリングが設けられていても良い。
視野調整手段(視野制御手段)である視野調整レバー54は、軸体51の端部に傘歯車73が設けられ、軸体51の中途部に筐体部77に対する位置調整用のリング部材51aが設けられている。つまり、この視野調整レバー54は、傘歯車73がカメラ筐体部47の軸体75に設けられた傘歯車74と噛合するように、リング部材51aによって軸体51の位置が調整されている。
以上から、本実施の形態のカメラ4は、視野調整レバー54が軸体51回りに回動することで、2つの傘歯車73,74により、カメラユニット46が軸体75回りである撮影光軸O回りに回動する構成となっている。
このようなカメラ4の構成によれば、カメラユニット46の方向を視野調整レバー54による回動操作により、撮影光軸O回りだけのみ変更できないが、カメラユニット46の回動範囲が規制されることがない。
尚、カメラ4の撮像ユニット50の視野角βを例えば、120度以上の広角構成とすれば、腹腔101内の検査治療範囲全体を略撮影することができる。そのため、カメラ4で撮影する画像を硬性鏡2の撮影画像方向に合わせるだけでも、術者による視認性を向上させることができる。
また、図28に示すように、カメラ4は、筐体部77の視野調整レバー54が挿通保持された一側面にクリック機構78を設けることで、カメラユニット46の撮影光軸O回りの回動位置を固定させることができる。
つまり、クリック機構78に対向する把持板体61の面に図示しない突起が設けられ、クリック機構78に形成された凹部78aに、把持板体61の突起が嵌まり込むことで、視野調整レバー54の回動に対して所定の抵抗が生じる構成となっている。
この把持板体61の突起がクリック機構78の凹部78aを乗り越えるだけの力が加わらないと、視野調整レバー54の回動が規制され、その位置で視野調整レバー54が停止する状態が維持される。これにより、カメラユニット46の撮影光軸O回りの回動位置も動くことなく、撮像ユニット50の撮影光軸回りの撮影方向が固定できる構成とすることができる。
(第4の実施の形態)
次に、図29から図31を用いて、本発明の内視鏡システムに係る第4の実施の形態について、以下に説明する。尚、図29から図31は、本発明の第4の実施の形態に係り、図29は腹腔内カメラの構成を示す断面図、図30はプーリユニットの内部構成を示す断面図、図31は変形例の腹腔内カメラの構成を示す断面図である。また、以下の説明においても、上述した第1から第3の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成について同じ符号を用い、それら構成の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のカメラ4は、第3の実施の形態と同様に、カメラユニット46が撮影光軸O回りに回動操作自在な構成となっている。
図29に示すように、本実施の形態のカメラ4は、カメラユニット46を撮影光軸O回りに回動操作できるように、筐体部77の内部において、ここでの視野調整手段であって視野制御手段であるプーリユニット80が軸体75の中途部に設けられている。
このプーリユニット80は、プーリ81の外周に形成された周溝に牽引ワイヤ82が巻回されている。この牽引ワイヤ82は、筐体部77の一側部から貫挿し、筐体部77の外部にある端部に把持体83が設けられている。また、プーリユニット80は、軸体75を回動自在に軸支する有底筒体形状の軸受79を有している。この軸受79は、筐体部77の上部に嵌合固定されている。
プーリ81の内部には、ゼンマイバネ84が設けられている。このゼンマイバネ84は、外周側の一端部がプーリ81に固定され、内周側の他端部が軸受79に固定されている。また、牽引ワイヤ82は、筐体部77内の端部がプーリ81と接続されている。
以上のように構成されたカメラ4は、カメラユニット46を撮影光軸O回りに回動操作できるように、ゼンマイバネ84を備えたプーリユニット80により、牽引ワイヤ82を引っ張ることで、ゼンマイバネ84の付勢力に抗して、カメラユニット46が撮影光軸O回りの一方に回動操作される。また、カメラ4は、牽引ワイヤ82の引っ張りを緩めると、ゼンマイバネ84の付勢力により、カメラユニット46が撮影光軸O回りの他方に回動操作される。尚、このように牽引ワイヤ82の牽引弛緩操作のときには、把持体83が把持鉗子等の処置具120の処置部121により把持される。
このように、ここでの視野調整手段(視野制御手段)であるプーリユニット80を設けることで、カメラ4は、第3の実施の形態と同様な効果に加え、特に、電源等が不要な簡単な機械構造により、カメラユニット46を撮影光軸O回りに回動操作自在な構成とすることができる。
また、図31に示すように、カメラ4は、カメラユニット46を撮影光軸O回りに回動操作する構成を電気的に行うようにしても良い。
具体的には、図31に示すように、カメラ4は、カメラユニット46の軸体75の中途部に平歯状のギヤ75aを設け、このギヤ75aと噛合するモータギヤ86aを備えたモータ86の駆動力でカメラユニット46を撮影光軸O回りに回動操作する構成となっている。
また、筐体部77には、バッテリ85と、制御回路87と、コントローラ88と、圧力センサ89と、が内蔵され、圧力センサ89に接続される操作ボタン90が一側面から突出するように設けられている。この操作ボタン90が把持鉗子等の処置具120の処置部121により、筐体部77の内部方向である図中、矢印F方向に押し込まれることで、モータ86を駆動制御し、カメラユニット46を撮影光軸O回りに回動操作する構成となっている。
モータ86を駆動制御する一例として、操作ボタン90が押し込まれる回数、間隔等を圧力センサ89が検知し、制御回路87へ検知結果を出力する。制御回路87は、圧力センサ89からの操作ボタン90が押し込まれた回数、間隔等に応じて、所定に設定された回動方向、回動量、または停止の指示信号をコントローラ88に出力する。コントローラ88は、所定に設定された回動方向、回動量、又は停止に応じて、モータ86へ駆動電流を出力する。
このように、モータ86の回動方向、回動量、又は停止を操作ボタン90の押し込み回数と間隔によって、制御することで、カメラユニット46を撮影光軸O回りに種々の回動操作(モード設定)を行える構成となる。
以上のように構成された本実施の形態のカメラ4は、第3の実施の形態と同様な効果に加え、カメラユニット46を撮影光軸O回りの回動操作を多様な回動モードを設定可能となる。
(第5の実施の形態)
次に、図32から図34を用いて、本発明の内視鏡システムに係る第5の実施の形態について、以下に説明する。尚、図32から図34は、本発明の第5の実施の形態に係り、図32は腹腔内カメラの構成を示す斜視図、図33は腹腔内カメラの構成を示す断面図、図34は変形例を示し、超音波モータを用いた腹腔内カメラの構成を示す斜視図である。また、以下の説明においても、上述した第1から第4の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成について同じ符号を用い、それら構成の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のカメラ4は、カメラユニット46を視野方向調整前の現在の撮影光軸Oに直交する一方向へ回動操作自在な構成となっている。
図32、及び図33に示すように、カメラ4は、筐体部91が中空の円柱形状をしている。この筐体部91には、カメラユニット46による撮影が行えるように、所定の厚さを有した断面外形が半円状の透明部材92が設けられている。
この筐体部91は、その内周面で保持されるように、カメラユニット46が回動自在に設けられている。このカメラユニット46は、所定の厚みを備えた円板形状の外周一部を切り欠いて平面部が形成され、撮像ユニット50、バッテリ66、及び送信機67が内蔵されたカメラ筐体部47を有している。
また、カメラ筐体部47は、一側面に外周に沿って、所定幅を備えた円弧状に突起したギヤ部47fを有している。このギヤ部47fは、内面側に平歯状のギヤ溝が形成されている。
また、筐体部91内には、ステッピングモータ93と、通信部94と、コントローラを備えた制御部95と、が固定されて内蔵されている。ステッピングモータ93は、モータギヤ93aがカメラ筐体部47のギヤ部47fに形成されたギヤ溝と噛合できる筐体部91内の最も体内壁固定部53に近接した上部位置に設けられている。
また、通信部94は、図示しない外部の操作装置と無線通信し、この操作装置の指示信号を制御部95に出力する。そして、制御部95は、入力された指示信号に基づいて内部のコントローラを介して、ステッピングモータ93を駆動制御する。
以上のように構成された、本実施の形態のカメラ4は、ステッピングモータ93により、カメラユニット46の回動方向、回動量などを正確に位置決め操作することができる。また、カメラユニット46の撮像ユニット30の視野方向を操作前の現在の撮影光軸Oに直交する一方向へ電気的に回動操作自在な構成とすることができる。
尚、図34に示すように、カメラユニット46を回動駆動する駆動源は、ステッピングモータ93に限定することなく超音波モータ93bでも良い。
(第6の実施の形態)
次に、図35から図37を用いて、本発明の内視鏡システムに係る第6の実施の形態について、以下に説明する。尚、図35から図37は、本発明の第6の実施の形態に係り、図35は腹腔内カメラの構成を示す斜視図、図36は腹腔内カメラが腹腔壁に設置された状態を示す平面図、図37はカメラユニットを示す断面図である。また、以下の説明においても、上述した第1から第5の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成について同じ符号を用い、それら構成の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のカメラ4は、カメラユニット46の撮影方向が常に鉛直下方側となると共に、カメラユニット46を2方向へ直進スライド自在な構成となっている。
図35、及び図36に示すように、本実施の形態のカメラ4は、カメラユニット46の両端側の夫々に光源ユニット96が設けられ、これらカメラユニット46、及び2つの光源ユニット96が、ここでの視野調整手段(視野制御手段)の1つを構成する連結軸99により連設さている。
この連結軸99は、両端が光源ユニット96内にスライド自在に保持されており、これら光源ユニット96の間において、カメラユニット46がベアリング98により回動自在に固設されている。また、カメラ4の両側となる、各光源ユニット96の一端面中央からは、連結軸99内に挿通固定された、ここでの視野調整手段(視野制御手段)の1つを構成するワイヤ45aが延設されている。
光源ユニット96は、外形が円柱状の外周一部を切り欠いて平面部96cを有する光源筐体部96aにLED、有機EL等を有した図示しない照明ユニット、及びバッテリ等の電源部が内蔵され、この照明ユニットの照明窓となる透明部材96bが外周一部に沿って設けられている。尚、この透明部材96bをLED、有機EL等による面光源としても良い。
カメラユニット46は、図37に示すように、光源ユニット96よりも縦断面の外形が小さく、全体の外形が略円柱状のカメラ筐体部97を有しており、このカメラ筐体部97の観察窓となる透明部材97aが外周一部に沿って設けられている。この透明部材97aからカメラ筐体部97の内部には、撮像ユニット50が設けられている。
また、カメラユニット46のカメラ筐体97には、撮像ユニット50の近傍に複数の錘97bが設けられている。これら錘97bは、カメラユニット46が連結軸99回りに回動して、撮像ユニット50の視野方向が常に鉛直下方となるように所定の位置、及び重さが設定され、カメラ筐体97に埋め込まれている。
このとき、カメラユニット46は、図36に示すように、腹壁102に各光源ユニット96の平面部96cを面接触させて固定留置した状態でも、光源ユニット96よりも外形が小さいため、腹壁102と隙間が生じ、容易に連結軸99回りに重力に応じて回動することができる。これにより、カメラ4は、腹壁102が水平な平面でなくとも、カメラユニット46が常に腹腔101内の鉛直下方側を観察することができる。
さらに、カメラユニット46は、ワイヤ45aが一方へ牽引されることにより、連結軸99と共に、各光源ユニット96の間においてスライドする。つまり、カメラユニット46は、各光源ユニット96と対向する側面が夫々当接する距離だけ連結軸99に沿った方向へスライド移動することができる。
これにより、カメラ4は、カメラユニット46の観察位置を各光源ユニット96の間で調整することができる。
以上に説明したように、各実施の形態の内視鏡システム1のカメラ4は、一例として挙げて説明した、腹壁102に固定留置した状態においても、カメラユニット46の視野方向を変更調整することができる構成となる。その結果、ユーザである術者は、カメラ4の撮影方向を調整して、画面中央で処置部位、出血部位等を捉えたり、所望の方向を観察したり、することができ被検対象物の視認性が向上するという利点がある。
また、術者は、治療に使用している処置具により、各実施の形態の視野調整手段である視野制御手段を操作して、カメラ4の視野方向の調整を体外側からではなく体内で行えるため、手技の動作の合間に短時間で行え、治療を大幅に中断することなく手術を行うことができる。
以上の各実施の形態に記載した発明は、その実施の形態、及び変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施の形態に係る医療装置である内視鏡システムの構成を示す図 同、体外装置の構成を示す断面図 同、体外装置の穿刺針の作用を示す上面図 同、腹腔内設置カメラの構成を示す断面図 同、図4の腹腔内設置カメラをカメラユニットが露出する一面側から見た平面図 同、カメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 同、図6とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 同、カメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 同、図8とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 同、カメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 同、図10とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 同、患者の腹壁にトラカールが穿刺された状態を示す図 同、腹腔内設置カメラを腹腔内へ導入する手順を説明するための図 同、フック針を腹壁に穿刺して、腹腔内設置カメラのワイヤを掛止した状態を示し、腹腔内設置カメラを腹腔内へ導入する手順を説明するための図 同、腹腔内設置カメラのワイヤを掛止したフック針を引き上げた状態を示し、腹腔内設置カメラを腹壁へ固定する手順を説明するための図 同、フック針を引き上げると共に、固定ユニットをフック針に沿って下ろす状態を示し、腹腔内設置カメラを腹壁へ固定する手順を説明するための図 同、体外装置の作用を説明するための断面図 同、固定ユニットが腹部上に設置され、腹腔内設置カメラが腹壁へ固定された状態を示す図 同、図18の状態における固定ユニット、及び腹腔内設置カメラの断面図 同、腹腔内設置カメラが腹壁へ固定された状態を示す内視鏡システムの全体構成図 本発明の第2の実施の形態に係り、板状の視野調整レバーを備えた腹腔内カメラを示す断面図 同、カメラユニットを可動する機構が形態の異なる腹腔内カメラの構成を示す断面図 同、腹腔内カメラのカメラユニットの方向を変更した状態を示す縦断面図 同、図23とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 同、腹腔内カメラのカメラユニットの方向を変更した状態を示す縦断面図 同、図25とは反対側にカメラユニットの方向を変更した状態の腹腔内設置カメラを示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係り、腹腔内カメラの構成を示す断面図 同、カメラユニットの回動位置を維持するクリック機構を備えた腹腔内カメラの構成を示す斜視図 本発明の第4の実施の形態に係り、腹腔内カメラの構成を示す断面図 同、プーリユニットの内部構成を示す断面図 同、変形例の腹腔内カメラの構成を示す断面図 本発明の第5の実施の形態に係り、腹腔内カメラの構成を示す斜視図 同、腹腔内カメラの構成を示す断面図 同、変形例を示し、超音波モータを用いた腹腔内カメラの構成を示す斜視図 本発明の第6の実施の形態に係り、腹腔内カメラの構成を示す斜視図 同、腹腔内カメラが腹腔壁に設置された状態を示す平面図 同、カメラユニットを示す断面図
符号の説明
1…内視鏡システム
2…硬性鏡
3…体外装置
4…腹腔内カメラ
5…光源装置
7…表示装置
15…固定ユニット
16…フック針
41…筐体部
42…カメラ保持凹部
43,44…開口部
45…ワイヤ
46…カメラユニット
47…カメラ筐体部
47a…観察用カバー部材
47b…照明用カバー部材
47d…穴部
47e…周溝
48…透明部材
50…撮像ユニット
51…軸体
52…把持体
52a…平面部
53…体内壁固定部
54…視野調整レバー
55…固体撮像素子
55a…撮像素子駆動回路部
56a…レンズ保持枠
56…対物レンズ群
57a…照明駆動回路部
57…照明部
66…バッテリ
67…送信機
100…患者
101…腹腔
102…腹壁
110,111…トラカール
110…トラカール
111…トラカール
120…処置具
121…処置部
121…把持部

Claims (2)

  1. 体内に導入される医療機器を含む医療装置において、
    前記体内の体壁に留置固定される腹腔内カメラと、
    前記腹腔内カメラの外装を構成する外装部と、
    前記外装部の内部で相対的に可動自在に保持され、照明光を照射する照明部が設けられた撮像部と、
    前記外装部に形成された開口部を通して前記撮像部に接続され、処置具により把持操作されることで、前記撮像部を前記外装部に対して可動させて、前記撮像部の視野方向および前記照明部の照明方向を調整する把持部と、
    前記外装部と前記体壁の間に配設され、前記体内の体内壁に前記腹腔内カメラを当接させて前記体内に留置固定する固定部と、
    前記固定部に接続され、前記体壁を貫通して、前記腹腔内カメラを前記体壁へ牽引して固定するワイヤと、
    体表に設置され、前記ワイヤを挿通する孔部が設けられた体外装置と、
    前記体外装置の前記孔部に設けられ、牽引された前記ワイヤによって前記腹腔内カメラが前記体壁に当接された状態で前記ワイヤを固定する固定機構と、
    を具備することを特徴とする医療装置。
  2. 前記撮像部は、球体形状をしており、
    前記外装部には、前記撮像部を内部で可動自在に保持する球欠状に刳り貫かれた凹部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
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