JP5201827B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コントラスト比を高めるための表示装置の構成に関する。
従来のブラウン管と比べて、非常に薄型、軽量化を図った表示装置、所謂フラットパネルディスプレイにつき、開発が進められている。フラットパネルディスプレイには、表示素子として液晶素子を有する液晶表示装置、自発光素子を有する表示装置、電子源を利用したFED(フィールドエミッションディスプレイ)等が競合しており、付加価値を高め、他製品と差別化するために低消費電力化、高コントラスト化が求められている。
一般的な液晶表示装置は、互いの基板にそれぞれ一枚の偏光板が設けられており、コントラスト比を高めている。黒表示をより暗くすることにより、コントラスト比を高くすることができ、ホームシアターのように暗室で映像を見る場合に、高い表示品質を提供することができる。
例えば、コントラスト比を高めるため、液晶セルの視認側にある基板の外側に第1の偏光板を設け、視認側と反対の基板の外側に第2の偏光板を設け、当該基板側に設けられた補助光源からの光を第2の偏光板を通して偏光させて液晶セルを通過する際、その偏光度を高めるために第3の偏光板を設ける構成が提案されている(特許文献1参照)。その結果、偏光板の偏光度不足および偏光度分布により発生する表示の不均一性とコントラスト比を改善することが実現される。
液晶表示装置と同様なフラットパネルディスプレイとして、エレクトロルミネッセンス素子を有する表示装置がある。エレクトロルミネッセンス素子は自発光型の素子であり、バックライト等の光照射手段を不要とすることができ、表示装置の薄型化を図ることができる。さらにエレクトロルミネッセンス素子を有する表示装置は、液晶表示装置と比較して、応答速度が速く、視野角依存も少ないといったメリットを有する。
このようなエレクトロルミネッセンス素子を有する表示装置に対しても、偏光板や円偏光板を設けた構成が提案されている(特許文献2、3参照)。
またエレクトロルミネッセンス素子を有する表示装置の構成として、透光性基板に挟持された発光素子から発光する光は、陽極基板側の光と、陰極基板側の光として観測することが可能なものが提案されている(特許文献4参照)。
国際公開第00/34821号パンフレット 特許第2761453号公報 特許第3174367号公報 特開平10−255976号公報
しかしながら、コントラスト比を高める要求は、液晶表示装置に限らず、エレクトロルミネッセンス素子を有する表示装置に対しても求められる。特にディスプレイの両側から観測することのできるエレクトロルミネッセンス素子の場合は外光下のような明るい場所での高コントラストが求められる。
上記課題を鑑み本発明は、互いに対向するように配置された透光性基板に、それぞれ複数の偏光板を有することを特徴とする。複数の偏光板は、積層構造を有する偏光板とすることができる。
透光性基板を介して対向する偏光板は、クロスニコルとなるように配置する。また、透光性基板の一方に積層された複数の偏光板同士は、パラレルニコルとなるように配置する。ここで、クロスニコルとは、2枚の偏光板の透過軸同士が90°ずれる配置である。パラレルニコルは、2枚の偏光板の透過軸同士のずれが0°となるような配置である。なお偏光板の透過軸と直交するように吸収軸が設けられおり、クロスニコルやパラレルニコルは吸収軸を用いても同様に規定される。
本発明の表示装置の一は、第1の透光性基板及び第2の透光性基板が対向するように配置され、該対向配置された基板間に設けられ、前記第1の透光性基板及び第2の透光性基板の両方向に光を射出する発光素子と、前記第1の透光性基板の外側に配置された、積層された第1の直線偏光板と、前記第2の透光性基板の外側に配置された、積層された第2の直線偏光板と、を有する構成とする。
また別の本発明の表示装置の一は、第1の透光性基板及び第2の透光性基板が対向するように配置され、該対向配置された基板間に設けられ、前記第1の透光性基板及び第2の透光性基板の両方向に光を射出する発光素子と、前記第1の透光性基板の外側に配置された、積層された第1の直線偏光板と、前記第2の透光性基板の外側に配置された、積層された第2の直線偏光板と、を有し、前記積層された第1の直線偏光板の透過軸同士はパラレルニコルとなるように配置され、前記積層された第2の直線偏光板の透過軸同士はパラレルニコルとなるように配置された構成とする。
また、別の本発明の表示装置の一は、第1の透光性基板及び第2の透光性基板が対向するように配置され、該対向配置された基板間に設けられ、前記第1の透光性基板及び第2の透光性基板の両方向に光を射出する発光素子と、前記第1の透光性基板の外側に配置された、積層された第1の直線偏光板と、前記第2の透光性基板の外側に配置された、積層された第2の直線偏光板と、を有し、前記積層された第1の直線偏光板の透過軸同士はパラレルニコルとなるように配置され、前記積層された第2の直線偏光板の透過軸同士はパラレルニコルとなるように配置され、前記積層された第1の直線偏光板の透過軸と、前記積層された第2の直線偏光板の透過軸とはクロスニコルとなるように配置された構成とする。
また、別の本発明の表示装置の一は、第1の透光性基板及び第2の透光性基板が対向するように配置され、該対向配置された基板間に設けられ、前記第1の透光性基板及び第2の透光性基板の両方向に光を射出する発光素子と、前記第1の透光性基板の外側に配置された、積層された第1の直線偏光板と、前記第2の透光性基板の外側に配置された、第2の直線偏光板と、を有し、前記積層された第1の直線偏光板の透過軸同士はパラレルニコルとなるように配置され、前記積層された第1の直線偏光板の透過軸と、前記第2の直線偏光板の透過軸とはクロスニコルとなるように配置された構成とする。
また本発明の構成においては、前記第1の直線偏光板または前記第2の直線偏光板は、前記第1の直線偏光板同士または前記第2の直線偏光板同士が接して設けられている構成であってもよい。
また本発明の構成においては、表示素子は発光素子である。発光素子としてエレクトロルミネッセンスを利用した素子(エレクトロルミネッセンス素子)、プラズマを利用した素子や電界放出を利用した素子がある。エレクトロルミネッセンス素子は適用する材料により、有機EL素子、又は無機EL素子と区別されうる。このような発光素子を有する表示装置を発光装置とも記す。
複数の偏光板を設けるといった簡便な構造により、発光素子を有する表示装置のコントラスト比を高めることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の表示装置の概念について説明する。本実施の形態では、発光素子としてエレクトロルミネッセンス素子を用いて説明する。
図1に示すように、互いに対向するように配置された第1の透光性基板101及び第2の透光性基板102に、エレクトロルミネッセンス素子を有する層100が挟持されている。なお、図1において図1(A)は、本発明の表示装置の断面図であり、図1(B)は本発明の表示装置の斜視図である。
図1(B)において、エレクトロルミネッセンス素子からの光は、第1の透光性基板101側及び第2の透光性基板102側(点線矢印方向)に発光した光を放射することが可能である。透光性基板には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板等を用いることができる。また、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板を適用することができる。
第1の透光性基板101及び第2の透光性基板102の外側、つまりエレクトロルミネッセンス素子を有する層100と接しない側には、積層された偏光板が設けられている。エレクトロルミネッセンス素子より射出される光は、偏光板により直線偏光にされる。すなわち、積層された偏光板は、積層された直線偏光板と記すことができる。積層された偏光板は、2つ以上の偏光板が積層された状態を指す。本実施の形態においては2枚の偏光板が積層された表示装置について例示し、積層される2枚の偏光板については図1(A)に示すように接して積層されているものとする。
第1の透光性基板101の外側には、順に第1の偏光板(A)111、第2の偏光板(A)112が設けられている。第1の偏光板(A)111の透過軸(A)と、第2の偏光板(A)112の透過軸(A)とは平行になるように配置される。すなわち第1の偏光板(A)111と、第2の偏光板(A)112、つまり積層された偏光板は、偏光板の透過軸が、パラレルニコルとなるように配置される。
また第2の透光性基板102の外側には、順に第1の偏光板(B)121、第2の偏光板(B)122が設けられている。第1の偏光板(B)121の透過軸(B)と、第2の偏光板(B)122の透過軸(B)とは平行になるように配置される。すなわち第1の偏光板(B)121と、第2の偏光板(B)122、つまり積層された偏光板は、偏光板の透過軸が、パラレルニコルとなるように配置される。
そして、第1の透光性基板101に設けられた、積層された偏光板の透過軸(A)と、第2の透光性基板102に設けられた、積層された偏光板の透過軸(B)とは直交することを特徴とする。すなわち、積層された偏光板(A)と、積層された偏光板(B)、つまり対向する偏光板は、偏光板の透過軸が、クロスニコルをなすように配置する。
これら偏光板は、公知の材料から形成することができ、例えば基板側から接着面、TAC(トリアセチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコール)とヨウ素の混合層、TACが順に積層された構成を用いることができる。PVA(ポリビニルアルコール)とヨウ素の混合層により、偏光度を制御することができる。また偏光板とは、その形状から偏光フィルムと呼ぶこともある。
なお、偏光板の特性上、透過軸と直交方向には吸収軸がある。そのため、吸収軸同士が平行となる場合もパラレルニコルと呼ぶことができる。
このように積層された偏光板同士の透過軸がパラレルニコルとなるように積層し、対向する偏光板同士をクロスニコルとなるように配置する。このような積層された偏光板を有することにより、単に偏光板単層同士がクロスニコルとなるように配置された構成と比べて光漏れを低減できる。このため表示装置のコントラスト比を高めることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書中の他の実施の形態及び実施例の記載とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、積層された偏光板と、1つの偏光板を用いた表示装置の概念について説明する。
図2に示すように、互いに対向するように配置された第1の透光性基板101及び第2の透光性基板102に、エレクトロルミネッセンス素子を有する層100が挟持されている。なお、図2において図2(A)は、本発明の表示装置の断面図であり、図2(B)は本発明の表示装置の斜視図である。
図2(B)において、エレクトロルミネッセンス素子からの光は、第1の透光性基板101側及び第2の透光性基板102側(点線矢印方向)に発光した光を放射することが可能である。透光性基板には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板等を用いることができる。また、ポリエチレン−テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板を適用することができる。
第1の透光性基板101及び第2の透光性基板102の外側、つまりエレクトロルミネッセンス素子を有する層100と接しない側には、積層された偏光板、単層構造の偏光板が設けられている。エレクトロルミネッセンス素子より射出される光は、偏光板により直線偏光にされる。すなわち、積層された偏光板は、積層された直線偏光板と記すことができる。積層された偏光板は、2つ以上の偏光板が積層された状態を指す。単層構造の偏光板は、1枚の偏光板が設けられた状態を指す。本実施の形態においては光を放射する一方の側に2枚の偏光板が積層され、光を放射する他方の側に単層構造の偏光板が設けられた表示装置について例示し、積層される2枚の偏光板については図2(A)に示すように接して積層されているものとする。
第1の透光性基板101の外側には、順に第1の偏光板(A)111、第2の偏光板(A)112が設けられている。第1の偏光板(A)111の透過軸(A)と、第2の偏光板(A)112の透過軸(A)とは平行になるように配置される。すなわち第1の偏光板(A)111と、第2の偏光板(A)112、つまり積層された偏光板は、偏光板の透過軸が、パラレルニコルとなるように配置される。
また第2の透光性基板102の外側には、第1の偏光板(B)121が設けられている。
そして、第1の透光性基板101に設けられた、積層された偏光板の透過軸(A)と、第2の透光性基板102に設けられた、単層構造の偏光板の透過軸(B)とは直交することを特徴とする。すなわち、積層された偏光板(A)と、単層構造の偏光板(B)、つまり対向する偏光板は、偏光板の透過軸が、クロスニコルをなすように配置する。
これら偏光板は、公知の材料から形成することができ、例えば基板側から接着面、TAC(トリアセチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコール)とヨウ素の混合層、TACが順に積層された構成を用いることができる。PVA(ポリビニルアルコール)とヨウ素の混合層により、偏光度を制御することができる。また偏光板とは、その形状から偏光フィルムと呼ぶこともある。
なお、偏光板の特性上、透過軸と直交方向には吸収軸がある。そのため、吸収軸同士が平行となる場合もパラレルニコルと呼ぶことができる。
このように、互いに対向するように配置された偏光板のうち、一方の方向又は他方の方向に設けられる偏光板を積層された偏光板とし、対向する偏光板同士の透過軸がクロスニコルとなるように配置することによっても、透過軸方向の光漏れを低減することができる。その結果、表示装置のコントラスト比を高めることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書中の他の実施の形態及び実施例の記載とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、対向する偏光板の枚数を増やして、3枚以上に積層された偏光板を有する表示装置の概念について説明する。
図3に示すように、互いに対向するように配置された第1の透光性基板101及び第2の透光性基板102に、エレクトロルミネッセンス素子を有する層100が挟持されている。なお、図3において図3(A)は、本発明の表示装置の断面図であり、図3(B)は本発明の表示装置の斜視図である。
図3(B)において、エレクトロルミネッセンス素子からの光は、第1の透光性基板101側及び第2の透光性基板102側(点線矢印方向)に発光した光を放射することが可能である。透光性基板には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板等を用いることができる。また、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板を適用することができる。
第1の透光性基板101及び第2の透光性基板102の外側、つまりエレクトロルミネッセンス素子を有する層100と接しない側には、積層された偏光板が設けられている。エレクトロルミネッセンス素子より射出される光は、偏光板により直線偏光にされる。すなわち、積層された偏光板は、積層された直線偏光板と記すことができる。積層された偏光板は、2つ以上の偏光板が積層された状態を指す。本実施の形態においては3枚の偏光板が積層された表示装置について例示し、積層される3枚の偏光板については図3(A)に示すように接して積層されているものとする。勿論、4枚以上の偏光板が積層された構成であってもよい。
第1の透光性基板101の外側には、順に第1の偏光板(A)111、第2の偏光板(A)112、第3の偏光板(A)113が設けられている。第1の偏光板(A)111の透過軸(A)と、第2の偏光板(A)112の透過軸(A)と、第3の偏光板(A)113の透過軸(A)とは平行になるように配置される。すなわち第1の偏光板(A)111と、第2の偏光板(A)112、及び第3の偏光板(A)113つまり積層された偏光板は、偏光板の透過軸が、パラレルニコルとなるように配置される。
また第2の透光性基板102の外側には、順に第1の偏光板(B)121、第2の偏光板(B)122、第3の偏光板(B)123が設けられている。第1の偏光板(B)121の透過軸(B)と、第2の偏光板(B)122の透過軸(B)、第3の偏光板(B)123の透過軸(B)とは平行になるように配置される。すなわち第1の偏光板(B)121と、第2の偏光板(B)122、及び第3の偏光板(B)123つまり積層された偏光板は、偏光板の透過軸が、パラレルニコルとなるように配置される。
そして、第1の透光性基板101に設けられた、積層された偏光板の透過軸(A)と、第2の透光性基板102に設けられた、積層された偏光板の透過軸(B)とは直交することを特徴とする。すなわち、積層された偏光板(A)と、積層された偏光板(B)、つまり対向する偏光板は、偏光板の透過軸が、クロスニコルをなすように配置する。
これら偏光板は、公知の材料から形成することができ、例えば基板側から接着面、TAC(トリアセチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコール)とヨウ素の混合層、TACが順に積層された構成を用いることができる。PVA(ポリビニルアルコール)とヨウ素の混合層により、偏光度を制御することができる。また偏光板とは、その形状から偏光フィルムと呼ぶこともある。
なお、偏光板の特性上、透過軸と直交方向には吸収軸がある。そのため、吸収軸同士が平行となる場合もパラレルニコルと呼ぶことができる。
このように、互いに対向するように配置された偏光板を3枚以上に積層された偏光板とし、対向する偏光板同士の透過軸がクロスニコルとなるように配置することによっても、透過軸方向の光漏れを低減することができる。その結果、表示装置のコントラスト比を高めることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書中の他の実施の形態及び実施例の記載とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、図4を用いて、本発明の表示装置の断面図を例示する。
絶縁表面を有する基板(以下、絶縁基板と記す)201上に絶縁層を介して薄膜トランジスタが形成される。薄膜トランジスタ(TFTとも記す)は、所定の形状に加工された半導体層、半導体層を覆うゲート絶縁層、ゲート絶縁層を介して半導体層上に設けられたゲート電極、半導体層中の不純物層に接続されるソース電極、又はドレイン電極を有する。半導体層に用いられる材料は珪素を有する半導体材料であり、結晶状態は非晶質状態、微結晶状態、結晶状態のいずれであってもよい。ゲート絶縁膜を代表とする絶縁層は、好ましくは無機材料を用いるとよく、窒化珪素、又は酸化珪素を用いることができる。ゲート電極、ソース電極、又はドレイン電極は導電性材料から形成すればよく、タングステン、タンタル、アルミニウム、チタン、銀、金、モリブデン、銅等を有する。表示装置は、画素部215、駆動回路部218に大きく分けることができ、画素部215に設けられた薄膜トランジスタ203はスイッチング素子として、駆動回路部に設けられた薄膜トランジスタ204はCMOS回路として用いられる。CMOS回路として用いるためには、Pチャネル型TFTとNチャネル型TFTとから構成される。駆動回路部218に設けられたCMOS回路により、薄膜トランジスタ203を制御することができる。
薄膜トランジスタを覆うように、積層構造、又は単層構造からなる絶縁層が形成される。絶縁層は、無機材料又は有機材料から形成することができる。無機材料として、窒化珪素、酸化珪素を用いることができる。有機材料として、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン、シロキサン、ポリシラザンを用いることができる。シロキサンとは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。ポリシラザンとは、珪素(Si)と窒素(N)の結合を有するポリマー材料を含む液体材料を出発原料として形成される。無機材料を用いて形成すると、下方の凹凸に沿うような表面状態となり、有機材料を用いて形成すると、表面は平坦化される。例えば、絶縁層205において平坦性が要求される場合、有機材料を用いて形成するとよい。なお、無機材料であっても厚膜化することによって、平坦性を備えることができる。
ソース電極又はドレイン電極は、絶縁層205等に設けられた開口部に導電層を形成して作製される。このとき、絶縁層205上の配線として機能するような導電層を形成することができる。またゲート電極の導電層と、絶縁層205と、ソース電極又はドレイン電極の導電層によって、容量素子214を形成することができる。
そして、ソース電極又はドレイン電極のいずれか一と接続される第1の電極206を形成する。第1の電極206は透光性を有する材料を用いて形成する。透光性を有する材料とは、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)等が挙げられる。またLiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、およびこれらの化合物(弗化カルシウム、窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属等の非透光性材料であっても、非常に薄い膜厚とすることにより、透光性を有することができるため、非透光性材料を第1の電極206に用いてもよい。
第1の電極206の端部を覆うように、絶縁層210を形成する。絶縁層210は絶縁層205と同様に形成することができる。第1の電極206の端部を覆うため、絶縁層210に対して開口部を設ける。開口部の端面は、テーパ形状を有するとよく、その後形成される層の段切れを防止することができる。例えば、絶縁層210に非感光性樹脂、又は感光性樹脂を用いる場合、露光条件により、開口部の側面にテーパを設けることができる。
その後、絶縁層210の開口部に電界発光層207を形成する。電界発光層は、各機能を有する層、具体的には正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層を有する。また各層の境界は必ずしも明確となっておらず、その一部が混在している場合もある。
具体的な発光層を形成する材料を例示すると、赤色系の発光を得たいときには、発光層に、4−ジシアノメチレン−2−イソプロピル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン(略称:DCJTI)、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン(略称:DCJT)、4−ジシアノメチレン−2−tert−ブチル−6−[2−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]−4H−ピラン(略称:DCJTB)やペリフランテン、2,5−ジシアノ−1,4−ビス[2−(10−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−イル)エテニル]ベンゼン、ビス[2,3−ビス(4−フルオロフェニル)キノキサリナイト]イリジウム(アセチルアセトナート)(略称:Ir[Fdpq]acac)等を用いることができる。但しこれらの材料に限定されず、600nmから700nmに発光スペクトルのピークを有する発光を呈する物質を用いることができる。
緑色系の発光を得たいときは、発光層に、N,N’−ジメチルキナクリドン(略称:DMQd)、クマリン6やクマリン545T、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)等を用いることができる。但しこれらの材料に限定されず、500nmから600nmに発光スペクトルのピークを有する発光を呈する物質を用いることができる。
また青色系の発光を得たいときは、発光層に、9,10−ビス(2−ナフチル)−tert−ブチルアントラセン(略称:t−BuDNA)、9,9’−ビアントリル、9,10−ジフェニルアントラセン(略称:DPA)、9,10−ビス(2−ナフチル)アントラセン(略称:DNA)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−ガリウム(略称:BGaq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−アルミニウム(略称:BAlq)等を用いることができる。但しこれらの材料に限定されず、400nmから500nmに発光スペクトルのピークを有する発光を呈する物質を用いることができる。
また白色系の発光を得たいときは、TPD(芳香族ジアミン)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)、赤色発光色素であるナイルレッドをドープしたAlq、Alqを蒸着法等により積層した構成を用いることができる。
その後、第2の電極208を形成する。第2の電極208は、第1の電極206と同様に形成することができる。第1の電極206、電界発光層207、第2の電極208を有する発光素子209を形成することができる。
このとき、第1の電極206、及び第2の電極208が透光性を有するため、電界発光層207から光を両方向へ発光させることができる。このような両方向へ発光させることができる表示装置を両面発光型の表示装置と呼ぶことができる。
その後、封止材228により、絶縁基板201と、対向基板220とを貼り合わせる。本実施の形態では、封止材228は駆動回路部218の一部上に設けられているため、狭額縁化を図ることができる。勿論、封止材228の配置はこれに限定されるものではなく、駆動回路部218の外側に設けてもよい。
貼り合わせたことにより形成される空間には、窒素等の不活性気体を封入、または、透光性を有し、且つ吸湿性の高い樹脂材料を充填する。その結果、発光素子209の劣化の一要因となる水分や酸素の侵入を防止することができる。また、絶縁基板201と、対向基板220との間隔を保持するため、スペーサを設けてもよく、スペーサに吸湿性を持たせてもよい。スペーサは、球状又は柱状の形状を有する。
また対向基板220には、カラーフィルターやブラックマトリクスを設けることができる。カラーフィルターにより、単色発光層、例えば白色発光層を用いる場合であっても、フルカラー表示が可能となる。また各RGBの発光層を用いる場合であっても、カラーフィルターを設けることにより、射出される光の波長を制御することができ、綺麗な表示を提供することができる。またブラックマトリクスにより、配線等による外光の反射を低減することができる。
その後、絶縁基板201の外側に、第1の偏光板(A)216、第2の偏光板(A)217、対向基板220の外側に、第1の偏光板(B)226、第2の偏光板(B)227を設ける。すなわち、絶縁基板201、対向基板220のそれぞれ外側に、積層された偏光板を設ける。その結果、黒色を沈めることができ、コントラスト比を高めることができる。
本実施の形態では、駆動回路部も絶縁基板201上に一体形成する形態を示したが、駆動回路部はシリコンウェハから形成されたIC回路を用いてもよい。その場合、IC回路からの映像信号等は、接続端子等を介して、スイッチング用の薄膜トランジスタ203に入力することができる。
なお本実施の形態では、アクティブ型の表示装置を用いて説明したが、パッシブ型の表示装置であっても、積層された偏光板を設けることができる。その結果、コントラスト比を高めることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書中の他の実施の形態及び実施例の記載とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の画素部、駆動回路を有する表示装置の構成について説明する。
図5には、走査線駆動回路723及び信号線駆動回路722を、画素部700の周辺に設けた状態のブロック図を示す。
画素部700は、複数の画素を有し、画素には発光素子及びスイッチング素子が設けられている。
走査線駆動回路723は、シフトレジスタ701、レベルシフタ704、バッファ705を有する。シフトレジスタ701に入力されたスタートパルス(GSP)、クロックパルス(GCK)に基づき、信号が生成され、レベルシフタ704を介して、バッファ705へ入力される。バッファ705では、信号が増幅されて、画素部700へ入力される。画素部700には、発光素子と、発光素子を選択するスイッチング素子が設けられており、スイッチング素子が有するゲート線に、バッファ705からの信号が入力される。すると、所定の画素のスイッチング素子が選択される。
信号線駆動回路722は、シフトレジスタ711、第1のラッチ回路712、第2のラッチ回路713、レベルシフタ714、バッファ715を有する。シフトレジスタ711には、スタートパルス(SSP)及びクロックパルス(SCK)が入力され、第1のラッチ回路712にはデータ信号(DATA)が入力され、第2のラッチ回路713にはラッチパルス(LAT)が入力される。DATAは、SSP及びSCKに基づき、第2のラッチ回路713へ入力され、第2のラッチ回路713では一行分のDATAが保持され、一斉に画素部700へ入力される。
信号線駆動回路722、走査線駆動回路723、画素部700は、同一基板上に設けられた半導体素子によって形成することができる。例えば、上記実施の形態で示した絶縁基板に設けられた薄膜トランジスタを用いて形成することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書中の他の実施の形態及び実施例の記載とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態6)
本実施の形態では、表示装置が有する画素の等価回路図について、図6を用いて説明する。
図6(A)は、画素の等価回路図の一例を示したものであり、信号線6114、電源線6115、走査線6116、それらの交点領域に発光素子6113、トランジスタ6110、6111、容量素子6112を有する。信号線6114には信号線駆動回路によって映像信号(ビデオ信号とも記す)が入力される。トランジスタ6110は、走査線6116に入力される選択信号に従って、トランジスタ6111のゲートへの、該映像信号の電位の供給を制御することができる。トランジスタ6111は、該映像信号の電位に従って、発光素子6113への電流の供給を制御することができる。容量素子6112は、トランジスタ6111のゲートとソースとの間の電圧(ゲート・ソース間電圧と記す)を保持することができる。なお、図6(A)では、容量素子6112を図示したが、トランジスタ6111のゲート容量や他の寄生容量で賄うことが可能な場合には、設けなくてもよい。
図6(B)は、図6(A)に示した画素に、トランジスタ6118と走査線6119を新たに設けた画素の等価回路図である。トランジスタ6118により、トランジスタ6111のゲートとソースを同電位とし、強制的に発光素子6113に電流が流れない状態を作ることができるため、全ての画素に映像信号が入力される期間よりも、サブフレーム期間の長さを短くすることができる。
図6(C)は、図6(B)に示した画素に、新たにトランジスタ6125と、配線6126を設けた画素の等価回路図である。トランジスタ6125は、そのゲートの電位が、配線6126によって固定されている。そして、トランジスタ6111とトランジスタ6125は、電源線6115と発光素子6113との間に直列に接続されている。よって図6(C)では、トランジスタ6125により発光素子6113に供給される電流の値が制御され、トランジスタ6111により発光素子6113への該電流の供給の有無が制御できる。
なお、本発明の表示装置が有する画素回路は、本実施の形態で示した構成に限定されない。例えば、カレントミラーを有する画素回路であって、アナログ階調表示を行う構成であってもよい。
なお、本実施の形態は、本明細書中の他の実施の形態及び実施例の記載とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態7)
本発明に係る電子機器として、テレビジョン装置(単にテレビ、又はテレビジョン受信機ともよぶ)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話装置(単に携帯電話機、携帯電話ともよぶ)、PDA等の携帯情報端末、携帯型ゲーム機、コンピュータ用のモニター、コンピュータ、カーオーディオ等の音響再生装置、家庭用ゲーム機等の記録媒体を備えた画像再生装置等が挙げられる。その具体例について、図7を参照して説明する。
図7(A)に示す携帯情報端末機器は、本体9201、表示部9202等を含んでいる。表示部9202は、本発明の表示装置を適用することができる。その結果、コントラスト比の高い携帯情報端末機器を提供することができる。
図7(B)に示すデジタルビデオカメラは、表示部9701、表示部9702等を含んでいる。表示部9701は本発明の表示装置を適用することができる。その結果、コントラスト比の高いデジタルビデオカメラを提供することができる。
図7(C)に示す携帯電話機は、本体9101、表示部9102等を含んでいる。表示部9102は、本発明の表示装置を適用することができる。その結果、コントラスト比の高い携帯電話機を提供することができる。
図7(D)に示す携帯型のテレビジョン装置は、本体9301、表示部9302等を含んでいる。表示部9302は、本発明の表示装置を適用することができる。その結果、コントラスト比の高い携帯型のテレビジョン装置を提供することができる。またテレビジョン装置としては、携帯電話機などの携帯端末に搭載する小型のものから、持ち運びをすることができる中型のもの、また、大型のもの(例えば40インチ以上)まで、幅広いものに、本発明の表示装置を適用することができる。
図7(E)に示す携帯型のコンピュータは、本体9401、表示部9402等を含んでいる。表示部9402は、本発明の表示装置を適用することができる。その結果、コントラスト比の高い携帯型のコンピュータを提供することができる。
図7(F)に示すテレビジョン装置は、本体9501、表示部9502等を含んでいる。表示部9502は、本発明の表示装置を適用することができる。その結果、コントラスト比の高いテレビジョン装置を提供することができる。
このように、本発明の表示装置により、コントラスト比の高い電子機器を提供することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書中の他の実施の形態及び実施例の記載とも自由に組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、積層された偏光板を用いた光学計算の結果について説明する。なお、コントラスト比を白透過率と黒透過率の比(白透過率/黒透過率)とし、黒透過率と白透過率をそれぞれ計算し、コントラスト比を算出した。
黒透過率の光学系を図8に示す。エレクトロルミネッセンス素子における黒表示は非発光状態であるため、偏光板クロスニコルの間にエレクトロルミネッセンス素子の発光層を含む第1の透光性基板及び第2の透光性基板は設けていない。また、非発光状態時に外光が入射される側において、外光の代わりにバックライトを配置している。偏光板の透過軸の配置は、図8に示す対向する偏光板の透過軸同士をクロスニコル配置にし、積層する偏光板はパラレルニコルとした。このように配置された光学系において、バックライトと反対側である視認側での、バックライトからの光の透過率を黒透過率として計算を行った。このとき、積層する偏光板の枚数を変えて計算を行った。
白透過率の光学系を図9に示す。エレクトロルミネッセンス素子からの発光の代わりにバックライトを用いた。そのため、図9に示すように偏光板をクロスニコルには配置せず、バックライト上に偏光板を配置した。積層する偏光板はパラレルニコルとした。このように配置された光学系において、バックライトと反対側である視認側でのバックライトに対する透過率を白透過率として計算を行った。このとき、偏光板枚数を変えて計算を行った。
なお本実施例においての計算は、液晶用光学計算シミュレータLCD MASTER(シンテック株式会社製)を用いている。波長に対する透過率の計算をLCD MASTERで光学計算を行う際、要素間の多重干渉を考慮していない2×2マトリックスの光学計算アルゴリズムで行い、光源波長は380nmから780nmの10nm間隔で設定して求めた。偏光板は、屈折率nをn=n´+in´´とすると、波長550nmにおいて透過軸のn´、n´´がそれぞれn´=1.5、n´´=3.22e−5であり、吸収軸のn´、n´´がそれぞれn´=1.5、n´´=2.21e−3である偏光板を使用し、偏光板の厚さは180μmとした。また、バックライトにはD65光源を使用し、偏光状態はMixed circularly polarizationとした。
偏光板枚数を変えたときのコントラスト比の計算結果を図10に示す。図中BL\2×1と表しているのは、図8においてバックライト(BL)側の偏光板枚数が2枚で、視認側の偏光板枚数が1枚のときの、黒透過率の計算結果を使用していることを意味している。同様に、BL\1×1、BL\2×2、BL\1×2、BL\3×1等も、バックライト、バックライト側の偏光板枚数、視認側の偏光板の枚数を意味する。
また、図中BL\2×1と表しているときの白透過率は、図9における偏光板枚数が1枚の計算結果を使用していることを意味しており、最後尾の数字が白透過率の偏光板枚数を示す。同様に、BL\1×1、BL\2×2、BL\1×2、BL\3×1等も、最後尾の数字が白透過率の偏光板の枚数を示す。
図9のように配置された試料の透過率である白透過率と、図8のように配置された試料の透過率である黒透過率との比(白透過率/黒透過率)をコントラスト比と見なして計算を行った。
図10(A)より、両側それぞれ、1枚ずつ偏光板が増えるごとにコントラスト比が増大することが分かる。また、図10(B)より、片側1枚だけ偏光板を増やしてもコントラスト比は増大することが分かる。BL\1×2、BL\2×1のように全偏光板枚数が同じでバックライト側及び視認側のいずれの側の偏光板枚数が異なる場合について比較すると、黒透過率は同じだが、白透過率は視認側偏光板枚数が少ないほうが高い。そのため、視認側偏光板枚数が少ないほうがコントラスト比は大きくなる。そして図10(C)より、BL\2×2、BL\3×1のように全偏光板枚数が同じときは両側それぞれの偏光板枚数が2枚以上のほうがコントラスト比は大きくなる。
以上の結果より、積層する偏光板同士の透過軸がパラレルニコルとなるように配置することにより、光漏れを低減することができるためコントラスト比を向上することができる。そして偏光板枚数が奇数枚のとき、視認側の偏光板枚数が少ない方が、コントラスト比は大きくなることがわかる。また偏光板枚数が等しい場合、両側それぞれの偏光板枚数が2枚以上のほうがコントラスト比は大きくなる。
本実施例では、実施例1の光学計算の内容において両側それぞれの偏光板枚数を増やした場合について実験を行った結果を説明する。
図11に実際に測定した際の測定系を示す。図11に示すように、バックライト1101上に偏光板1102を配置して、色彩輝度計1103(トプコンテクノハウス社製 BM−5A)により透過光を測定した。
黒輝度測定の光学系は図8に示すようにバックライト上に対向する偏光板2組をクロスニコルの配置とし、積層する偏光板の透過軸をパラレルニコル配置とした。そして、偏光板枚数を変えたときの視認側の透過光強度を色彩輝度計で測定した際の輝度を黒輝度とする。
白輝度測定の光学系を図9に示す。バックライト上に積層する偏光板透過軸をパラレルニコル配置とし、偏光板枚数を変えたときの視認側の透過光強度を色彩輝度計で測定した際の輝度を白輝度とする。そして、白輝度と黒輝度の比(白輝度/黒輝度)をコントラスト比と見なして算出した。
なお、使用した偏光板は、NPF−EG1425DU(日東電工社)を使用した。このとき偏光板は、ガラス基板に貼り付けられた状態で積層させていった。なおガラス基板の透過率は高く、本実験の結果に影響を与えるものではないと考える。
図12(A)に白輝度の測定結果を、図12(B)に黒輝度の測定結果を、そして図12(C)にコントラスト比の結果を示す。図12(A)においてBL\2はバックライト(BL)上に偏光板透過軸がパラレルで2枚配置されていることを意味する。図12(B)、(C)においてBL\2×2はバックライト(BL)上に偏光板2枚(手前の数字)がパラレルニコル配置しており、対向する偏光板2枚(最後尾の数字)も積層する偏光板同士はパラレルニコル配置しており、バックライト側の偏光板と対向する偏光板はクロスニコル配置していることを意味する。したがって、図12(C)で計算を行った白輝度は、最後尾の数字の偏光板枚数のときの結果を用いている。
図12(A)より、白輝度は偏光板が1枚増えるごとに、徐々に輝度が低下する。一方、図12(B)に示す黒輝度は、BL\1×1からBL\2×2に偏光板数が増えると輝度が急激に減少し、BL\3×3、BL\4×4はBL\2×2と比べ、若干輝度は減少するが、ほとんど同じ結果となった。したがって、コントラスト比は、図12(C)に示すようにBL\1×1より、BL\2×2、BL\3×3、BL\4×4と偏光板枚数を増やしたほうが高くなることが分かった。ただし、BL\4×4のときはBL\3×3と比べ黒輝度の減少率が白輝度の減少率よりも小さくなったため、コントラスト比は低くなった。
つまり、図12(A)、図12(B)を比較して見た場合、複数の偏光板を積層していったことによる白輝度の低下に比べて、黒輝度の低下の方が格段に大きい。そのため、図12(C)のように、コントラスト比は複数の偏光板を設ける構成の方が高くなった。この結果は、偏光板を複数用いることで白輝度及び黒輝度を共に低下させコントラスト比の増減に大差はないとの考えとの予想とは異なったものであった。本発明においては、複数の偏光板を設けたことによる白輝度と黒輝度の低下の隔たりが極端に大きいことにより、結果としてコントラスト比を高めることができた。
以上より、両側それぞれ偏光板が1枚ずつ増えるごとにとコントラスト比が増大することが分かる。ただし、BL\3×3とBL\4×4ではBL\3×3のほうがコントラスト比が高いことから、両側それぞれ3枚の偏光板を設けたとき、コントラスト比は飽和していると言える。
このように対向する偏光板がクロスニコルのとき、積層する偏光板同士の透過軸がパラレルニコルとなるように配置することにより、単層構造の偏光板同士がクロスニコルとなるように配置された偏光板と比べて光漏れを低減できる。その結果、発光装置のコントラスト比を高めることができる。また積層される偏光板の枚数は、3枚が好ましい。
本発明の表示装置を示した図である 本発明の表示装置を示した図である 本発明の表示装置を示した図である 本発明の表示装置を示した図である 本発明の表示装置を示したブロック図である 本発明の表示装置が有する画素回路を示した図である 本発明の電子機器を示した図である 実施例の黒透過率の測定系を示した図である 実施例の白透過率の測定系を示した図である 実施例1の測定結果を示した図である 実施例2の測定系を示した図である 実施例2の測定結果を示した図である
符号の説明
100 エレクトロルミネッセンス素子を有する層
101 第1の透光性基板
102 第2の透光性基板
111 第1の偏光板(A)
112 第2の偏光板(A)
113 第3の偏光板(A)
121 第1の偏光板(B)
122 第2の偏光板(B)
123 第3の偏光板(B)
201 絶縁基板
203 薄膜トランジスタ
204 薄膜トランジスタ
205 絶縁層
206 電極
207 電界発光層
208 電極
209 発光素子
210 絶縁層
214 容量素子
215 画素部
216 第1の偏光板(A)
217 第2の偏光板(A)
218 駆動回路部
220 対向基板
226 第1の偏光板(B)
227 第2の偏光板(B)
228 封止材
700 画素部
701 シフトレジスタ
704 レベルシフタ
705 バッファ
711 シフトレジスタ
712 ラッチ回路
713 ラッチ回路
714 レベルシフタ
715 バッファ
722 信号線駆動回路
723 走査線駆動回路
1101 バックライト
1102 偏光板
1103 色彩輝度計
6110 トランジスタ
6111 トランジスタ
6112 容量素子
6113 発光素子
6114 信号線
6115 電源線
6116 走査線
6118 トランジスタ
6119 走査線
6125 トランジスタ
6126 配線
9101 本体
9102 表示部
9201 本体
9202 表示部
9301 本体
9302 表示部
9401 本体
9402 表示部
9501 本体
9502 表示部
9701 表示部
9702 表示部

Claims (2)

  1. 第1の直線偏光板と、
    前記第1の直線偏光板上の第2の直線偏光板と、
    前記第2の直線偏光板上の第3の直線偏光板と、
    前記第3の直線偏光板上の第1の透光性基板と、
    前記第1の透光性基板上の発光素子と、
    前記発光素子上の第2の透光性基板と、
    前記第2の透光性基板上の第4の直線偏光板と、
    前記第4の直線偏光板上の第5の直線偏光板と、
    前記第5の直線偏光板上の第6の直線偏光板と、を有し、
    前記第1の直線偏光板の透過軸と前記第2の直線偏光板の透過軸とはパラレルニコルとなるように配置されており、
    前記第2の直線偏光板の透過軸と前記第3の直線偏光板の透過軸とはパラレルニコルとなるように配置されており、
    前記第3の直線偏光板の透過軸と前記第4の直線偏光板の透過軸とはクロスニコルとなるように配置されており、
    前記第4の直線偏光板の透過軸と前記第5の直線偏光板の透過軸とはパラレルニコルとなるように配置されており、
    前記第5の直線偏光板の透過軸と前記第6の直線偏光板の透過軸とはパラレルニコルとなるように配置されていることを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の透光性基板と前記第2の透光性基板との間に吸湿性を有するスペーサを有することを特徴とする発光装置。
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