JP5200972B2 - 基板製造装置 - Google Patents
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Description
この特許文献1では、密閉性耐圧耐熱容器内の坩堝中にガリウムとフラックスとして作用するナトリウムとを含む融液を入れ、この融液中に種基板を浸漬することによって上記結晶基板を製造している。
また、一般的に密閉性耐圧耐熱容器の内部に窒素ガスを供給するための配管等は、上方から密閉性耐圧耐熱容器に挿入されている。このため、密閉性耐圧耐熱容器の上部を開放可能とするためには、上記配管等の形状や材質を考慮する必要が生じる。
このため、本発明によれば、坩堝が載置された処理容器の底部を取り外すことによって、坩堝を処理容器の外部に容易に取り出すことができる。また、本発明によれば、取り外された処理容器の底部に坩堝を載置して当該底部を取り付けることによって容易に坩堝を処理容器の内部に入れることができる。つまり、本発明によれば、処理容器の側壁に囲まれた狭い領域に対して坩堝を出し入れする必要がなくなり作業性が向上する。
したがって、本発明によれば、加圧及び加熱された処理容器の内部に載置された坩堝内において種基板を融液に浸漬することによって種基板上に結晶基板を形成する基板製造装置において、作業性を向上させて結晶基板の量産を実現することが可能となる。
この収容部5の内部には、反応容器6の底部6dと接続されると共に、底部6dを昇降及び回転させるための駆動装置8が設置されている。
そして、容器本体に対して固定されている反応容器6の底部6dは、駆動装置8によって回転されると共に下降されることによって、図4に示すように取り外されて収容部5に収容される。
そして、本実施形態の基板製造装置Sにおいては、種基板20として窒化ガリウム層を備えるサファイア基板を用い、融液30にガリウム及びナトリウムを含ませ、さらに反応容器6内部において融液30近傍に窒素ガスを供給することによって、種基板20上に窒化ガリウム基板を形成する。
そして、当該洗浄ユニット2は、図1に示すように、上記反応ユニット1と同様に搬送ユニット3に接続されている。
そして、当該ハンドリング装置3bは、反応ユニット1と洗浄ユニット2との間において坩堝10の移動を行う。また、搬送ユニット3の外壁部3aには外部と内部とを接続する扉が設置されており、当該扉の外側にロードポート3cが設置されている。そして、ハンドリング装置3bは、ロードポート3cに対する坩堝10あるいは種基板20の受け渡しを行う。
例えば、窒素ガス供給装置4は、図3に示すように、反応容器6を上方から貫通すると共に先端が坩堝10に貯留する融液30近傍に配置される配管4aを介して融液30に窒素ガスを供給する。なお、純窒素ガスや少なくとも窒素ガスを含んだ不活性ガス混合ガスにより基板製造装置S内を加圧する。
なお、坩堝10内には、種基板20が収容されている。
内部に坩堝10が存在しない反応ユニット1は、収容部5が開放されていると共に、反応容器6の底部6dが下降された状態で待機されている。ただし、収容部5の開放及び底部6dの下降は、坩堝10がハンドリング装置3bによって反応ユニット1の前まで搬送された後であっても良い。
底部6d上に坩堝10が載置されると、底部6dが駆動装置8によって上昇及び回転されて容器本体に取り付けられると共に固定される。これによって、坩堝10が反応容器6の内部に配置される。
この結果、坩堝10内の種基板20はガリウムとナトリウムとを含む融液30に浸漬される。
この結果、融液30に窒素ガスが溶け込み、このような融液30に浸漬された種基板20の表面に結晶基板が徐々に形成される。なお、液体金属が蒸発し難いように加圧状態が好ましい。
なお、洗浄ユニット2によって洗浄処理が行われている間に、次の坩堝10がロードポート3cから空いている反応ユニット1に受け渡されて、上述のように結晶基板の形成が行われる。
このため、本実施形態の基板製造装置Sによれば、坩堝10が載置された反応容器6の底部6dを取り外すことによって、坩堝10を反応容器6の外部に容易に取り出すことができる。また、本実施形態の基板製造装置Sによれば、取り外された反応容器6の底部6dに坩堝10を載置して当該底部6dを取り付けることによって容易に坩堝10を反応容器6の内部に入れることができる。つまり、本実施形態の基板製造装置Sによれば、反応容器6の側壁に囲まれた狭い領域に対して坩堝10を出し入れする必要がなくなり作業性が向上する。
したがって、本実施形態の基板製造装置Sによれば、加圧及び加熱された反応容器6の内部に載置された坩堝10内において種基板20を融液30に浸漬することによって種基板20上に結晶基板を形成する基板製造装置において、作業性を向上させて結晶基板の量産を実現することが可能となる。
このため、同時に複数の種基板20に対して結晶基板を成長させることが可能となる。
このため、結晶基板が成長された種基板20に対する後処理を基板製造装置Sのなかで行うことが可能となる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、加圧及び加熱された処理容器の内部に載置された坩堝内において種基板を融液に浸漬することによって種基板上に結晶基板を形成する基板製造装置の全般に適用することが可能である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ハンドリング装置3bを坩堝10に対して種基板20を受け渡し可能に構成し、ハンドリング装置3bによって種基板20を直接移動させても良い。
しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、より多いあるいはより少ない反応ユニット1を備える構成を採用することも可能である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他の後処理装置を備える構成を採用しても良い。
このような他の後処理装置としては、例えば、種基板20と結晶基板とを切り離す等の加工を行う加工装置を用いることができる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに複数の後処理装置を備える構成を採用しても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、坩堝10内に供給するガス供給装置と収容部5などに供給するガス供給装置は別の構成とし、個別に制御してガスを供給してもよい。また、不活性ガスとしてアルゴン等の希ガスを用いても良い。
Claims (3)
- 加圧及び加熱された処理容器の内部に載置された坩堝内において種基板を融液に浸漬することによって前記種基板上に結晶基板を形成する基板製造装置であって、
複数の前記処理容器と、
複数の前記処理容器が接続されると共に内部に前記種基板の受け渡しを行うハンドリング装置を有する接続部と、
前記接続部の内部に前記坩堝内の融液に対して不活性なガスを供給する不活性ガス供給装置と、
前記処理容器の下方に接続されると共に前記処理容器の底部を内部に収容可能な収容部と
を備え、
前記処理容器の底部が、前記種基板が収容された前記坩堝を載置可能であると共に、前記処理容器の前記底部以外の他の部位を残して下方に向けて取り外し可能とされていることを特徴とする基板製造装置。 - 前記結晶基板が形成された前記種基板に対する処理を行うと共に前記接続部に接続される後処理装置を備えることを特徴とする請求項1記載の基板製造装置。
- 前記種基板が窒化ガリウム層を備えるサファイア基板であり、前記融液にガリウム及びナトリウムが含まれ、前記処理容器内部において融液中に窒素ガスが供給され、前記結晶基板が窒化ガリウム基板であることを特徴とする請求項1または2記載の基板製造装置。
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