JP5200562B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は野菜などを収納する貯蔵室空間に霧化装置を設置した冷蔵庫に関するものである。
近年では、高電圧の印加によって液体を噴霧させる装置が増加し、例えば液体を静電霧化して広範囲に噴霧し、電荷を帯びた微細な液体粒子によって脱臭効果や抗菌効果を促す家電製品がある。
このような静電霧化を利用した液体噴霧装置として次のようなものがある(特許文献1参照)。図6は、この発明による液体噴霧装置の概要構成を示し、液体を噴射するノズル201と、これにて噴射される液体に静電気を帯電させて霧化するために高電圧の電界を形成する帯電部202と、その帯電部202を帯電させる高電圧電源206とからなる。この例の帯電部202は、ノズル201から噴射される液体の水柱203を、帯電電極204にて誘電帯電法により静電霧化し、つまり高電圧の電界を通過させることにより粒径を小さくして、帯電した微粒子の水滴205として噴霧する。
図7はその一例で、ノズル201の一部を円筒形の帯電電極204内に突入させ、高電圧電源206によりノズル201をプラス極、帯電電極204をマイナス極として高電圧を印加し、ノズル201から噴射される液体の微粒子の水滴205をマイナスに帯電させて静電霧化する。このようにマイナスに帯電させた場合にはマイナスイオン効果も発揮できる。
また、液体に、ビタミンC等の酸化防止剤や殺菌剤を混合し、これらを同時に静電霧化して噴霧することにより、酸化防止剤にて空気中に滞留している活性酸素を除去したり、殺菌剤にて殺菌することができる。帯電電極204の先に、接地された静電吸着部(図示せず)を設置すれば、液体の水滴205と同時に空気中の浮遊微粒子等を静電気にて吸着回収することができる。図6に示すように、ノズル201自体に高電圧を直接印加すれば、ノズル201自体を帯電部として、消臭剤をノズル201にて噴霧と同時に直接帯電させることができる。
以上のように、液体を高電位に帯電させ、電位差を持たせた対向電極に向けて噴霧させる静電霧化方式が一般的な霧化方式の一つである。
特開2005−270669号公報
しかしながら、上記従来の液体噴霧装置を冷蔵庫に取り付け貯蔵室内に液体を霧化する場合、高電圧が印加される電極部は、機能上冷蔵庫庫内に露出された状態であるため、冷蔵庫の運転状態によっては電極部の過冷却や過剰結露により噴霧できない等の課題を有している。
本発明は、高電圧印加により液体を霧化することで鮮度保持力を向上させる冷蔵庫において、電極部の過冷却や過剰結露を防止し電極部を適切な温度に保ち、安定噴霧・霧化の効率向上を確保できる噴霧装置を搭載した冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室と、水分を高電位差により微細化して前記貯蔵室にミストとして噴霧させる霧化装置と、霧化電極の温度を調整するための加熱手段と、前記霧化装置と加熱手段の動作を制御する制御装置とを備えた冷蔵庫において、霧化電極の温度を適切に保つ制御を行うものである。
これによって、霧化電極部の過冷却や過剰結露を防止し電極部を適切な温度に保ち、安定噴霧、霧化の効率を向上させることができる。
本発明の冷蔵庫は、霧化電極を適切な温度に保つことができるので安定したミスト噴霧を行うことができ、より保鮮性を向上させた使い勝手のよい冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室と、水分を高電位差により微細化して前記貯蔵室にミストとして噴霧させる霧化装置と、前記貯蔵室への風量を調整するダンパ
と、霧化に適した霧化電極先端部の温度制御を行うための制御手段を備え、前記霧化装置は電位差を発生させる電圧印加部と、前記電圧印加部に電気的に接続された霧化電極と前記霧化電極の先端の温度を調整するための加熱手段を有し、前記制御手段は前記ダンパの開閉動作に基づいて前記加熱手段を制御するものである。
この発明によれば、霧化電極先端部の温度が霧化に適した温度になるように制御を行うことにより霧化電極の先端の温度を適正に調節することができる。
請求項2に記載の発明は、前記霧化装置は、冷却ピンを備え、前記霧化装置を庫内背面側に設けたものである。
請求項に記載の発明は、外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、霧化電極先端温度を調整する加熱手段を外気温度により制御するものである。
この発明によれば、外気温度による冷蔵庫の運転状態が変化しても、霧化電極先端温度を調整する加熱手段の通電率を適正になるよう設定することにより霧化電極先端温度を適切な温度に保つことができる。
請求項に記載の発明は、各貯蔵室の温度帯を調節することができる操作部を備え、加熱手段を前記操作部によって調節された各貯蔵室の温度設定により制御するものである。
この発明によれば、各貯蔵室温度設定により各貯蔵室の温度帯が変化しても、霧化電極先端温度を調整する加熱手段の通電率を適正になるよう設定することにより霧化電極先端温度をより適切な温度に保ち安定したミスト噴霧を行うことができる。
請求項に記載の発明は、庫内温度を検出する庫内温度検出手段を備え庫内温度が高い時は、加熱手段を停止させるものである。
この発明によれば、電源投入時、冷蔵庫の庫内温度が高い状態においては加熱手段を停止させ、霧化電極先端の温度上昇を防止し、無駄な通電を行わず、消費電力低減を図ることができる。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の野菜室近傍の正面図である。図3は、図2のA−A部の静電霧化装置近傍の詳細断面図である。
図1から図3において、冷蔵庫100の断熱箱体101は、主に鋼板からなる外箱102と樹脂で成型された内箱103で構成され、外箱102と内箱103の内部には例えば硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材が充填、周囲と断熱し、複数の貯蔵室に区分されている。最上部から冷蔵室104、その下部に左右に並んで切換室105と製氷室106が設けられ、その切換室105と製氷室106の下部に野菜室107、そして最下部に冷凍室108が異なる温度の貯蔵空間として配置されている。
冷蔵室104は通常1℃〜5℃とし、野菜室107は冷蔵室104と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。
断熱箱体101の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室101bを形成して圧縮機109、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機109を配設する機械室は、冷蔵室104内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。
野菜室107と冷凍室108の背面には冷気を生成する冷却室110が設けられ、その間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路と、各室と断熱区画するために構成された奥面仕切り壁111が構成されている。冷却室110内には、冷却器112が配設されており、冷却器112の上部空間には強制対流方式により冷却器112で冷却した冷気を冷蔵室104、切換室105、製氷室106、野菜室107、冷凍室108に送風する冷却ファン113が配置され、冷却器112の下部空間には冷却時に冷却器112やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ114が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン115、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブ116が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿117が構成されている。
野菜室107には、野菜室107の引き出し扉118に取り付けられたフレームに載置された下段収納容器119と、下段収納容器119に載置された上段収納容器120が配置されており、奥面仕切り壁111の上部には、野菜室107用の吐出口124が設けられ、奥面仕切り壁111の下部には、野菜室107内を冷却し熱交換された冷気が冷却器112に戻るための野菜室107用の吸込み口126が設けられている。
奥面仕切り壁111は、ABSなどの樹脂で構成された奥面仕切り部表面151と風路や冷却室110を隔離、断熱性を確保するための発泡スチロールなどで構成された断熱材152で構成されている。ここで、奥面仕切り壁111の貯蔵室内側の壁面の一部に他の箇所より低温になるように凹部を設け、その箇所にミストを噴霧させる霧化部139を有する静電霧化装置131が埋設されている。
また、断熱材152に設けられた風路141には、各貯蔵室を冷却する冷気を調整するためのダンパ145が埋設されている。
静電霧化装置131は、主に霧化部139、高電圧発生回路部133、外郭ケース137で構成され、外郭ケース137の一部には、噴霧口132と湿度供給口138が構成されている。霧化部139は、先端に水分を結露させる霧化電極135が設置され、霧化電極135はアルミニウムやステンレスなどの良熱伝導部材である冷却ピン134に熱的に直接的または間接的に固定されている。冷却ピン134は、外郭ケース137に固定され、冷却ピン134自体は外郭から突出して構成されている。また、霧化電極135に対向している位置で貯蔵室側にドーナツ円盤状の対向電極136が、霧化電極135の先端と一定距離を保つように取付けられ、その延長上に噴霧口132が構成されている。
さらに、霧化部139の近傍に高電圧発生回路部133が構成され、高電圧を発生する高電圧発生回路部133の負電位側が霧化電極135と、正電位側が対向電極136とそれぞれ電気的に接続されている。たとえば、霧化電極135には基準電位であるグランド(0V)、対向電極136には4〜10kVの高電圧が印加されている。
高電圧発生回路部133は、冷蔵庫本体100の制御手段146と通信/制御され、高電圧のON/OFFを行う。
なお、静電霧化装置131を固定している奥面仕切り表面151には、貯蔵室の温度調節をする、もしくは表面の結露を防止するためヒータ等の結露防止ヒータ155が奥面仕切り壁表面151と断熱材152の間に設置されている。さらに静電霧化装置131に備えられた電極接続部材である冷却ピン134の温度調整と、霧化電極135を含めた周辺部の過剰結露を防止するための加熱手段である冷却ピンヒータ158が霧化部139近傍に設置されている。
以上のように構成された冷蔵庫100について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機109の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫本体の側面や背面、また冷蔵庫本体の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫本体の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機109への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器112に至る。
ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン113の動作により搬送する冷凍室吐出風路141などの各貯蔵室内の空気と熱交換され、冷却器112内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室110内で各貯蔵室を冷却するための冷気を生成する。低温の冷気は冷却ファン113から冷蔵室104、切替室105、製氷室106、野菜室107、冷凍室108に冷気を風路やダンパ145を用いて分流させ、それぞれの目的温度帯に冷却する。
冷蔵室104は、冷蔵室104に設けた温度センサ(図示せず)により、冷気量をダンパ145により調整され、目的温度に冷却されている。特に、野菜室107は、冷気の配分や加熱手段(図示せず)などのON/OFF運転により2℃から7℃になるように調整される。
野菜室107は、冷蔵室104を冷却した後、その空気を冷却器112に循環させるための冷蔵室戻り風路140の途中に構成された野菜室107用の吐出口124から野菜室107に吐出し、上段収納容器120や下段収納容器119の外周に流し間接的に冷却し、その後、野菜室107用の吸込み口126から再び冷却器112に戻る。
奥面仕切り壁111の比較的高湿度環境である箇所の一部について、断熱材152が、他の箇所より壁厚が薄く、特に、冷却ピン134の後方の断熱材の厚みは10mm以下で構成されている。これにより、奥面仕切り壁111は凹部が構成され、この箇所に静電霧化装置131が取り付けられている。
冷却ピン134の背面にある冷凍室108の吐出風路141には、冷却システムの運転により冷却器112で生成し、冷却ファン113により−15〜−25℃程度の冷気が流れ、風路表面からの熱伝導で冷却ピン134が例えば0〜−6℃程度に冷却される。このとき、冷却ピン134は、良熱伝導部材であるため、冷熱を非常に伝えやすく、霧化電極135も0〜−6℃程度に冷却される。
ここで、野菜室107は2℃から7℃で、かつ野菜などからの蒸散により比較的高湿状態であるので、霧化電極135は露点温度以下となり、先端を含め、霧化電極135には水が生成、付着する。
水滴が付着した霧化電極135に負電圧側、対向電極136を正電圧側として、高電圧発生部133によりこの電極間に高電圧(たとえば、霧化電極135を0V(GND)、対向電極136を4〜10kV)を印加させる。このとき電極間でコロナ放電が起こり、霧化電極135の先端に結露した水滴が、静電エネルギにより微細化され、さらに液滴が帯電しているためレイリー***により数nmレベルの目視できない電荷をもったナノレベルの微細ミストと、それに付随してオゾンやOHラジカル、酸素ラジカルなどが発生する。電極間に印加する電圧は、4〜10kVと非常に高電圧であるが、そのときの放電電流値は数μAレベルであり、入力としては0.5〜1.5Wと非常に低入力である。
このようにして霧化電極135で発生したナノレベルの微細ミストが霧化部139から噴霧されるとき、イオン風が発生する。このとき、湿度供給口138より、新たに高湿な空気が霧化部139に流入するため、連続して噴霧することができる。
さらに、発生した微細ミストは、イオン風にのって下段収納容器119内に噴霧され、非常に小さい微粒子のため拡散性があり、上段収納容器120にも微細ミストは到達する。噴霧される微細ミストは、高圧放電で生成されたため、マイナスの電荷を帯びている。野菜室107内には青果物である野菜の中でも緑の菜っ葉ものや果物等も保存されており、これらの青果物は蒸散あるいは保存中の蒸散によってより萎れやすいものである。野菜室107内に保存されている野菜や果物の中には、通常、購入帰路時での蒸散あるいは保存中の蒸散によってやや萎れかけた状態のものが含まれており、プラスの電荷を持つ。よって、霧化されたミストは、野菜の表面に集まりやすく、これにより保鮮性が向上する。
また、野菜表面に付着したナノレベルの微細ミストは、OHラジカルと微量ではあるがオゾンなどを多く含んでおり、殺菌、抗菌、除菌などに効果がある他、酸化分解による農薬除去や抗酸化によるビタミンC量などの栄養素の増加を野菜に促す。
冷蔵室104は、先述のようにダンパ145により目的温度帯になるように制御されている。すなわち、冷蔵室104が目的温度より高いとき、ダンパ145を開放し冷却する。その動作に応じて、野菜室107には冷蔵室104を冷却した後の比較的乾いた空気が冷蔵室104の戻り風路140を通して、野菜室107の吐出口124から流れ込み、野菜室107を冷却する。
この時、冷却ピン134は、−15〜−20℃程度の冷気により常時冷却されているため、野菜室107内の環境により、霧化電極は過剰に結露していることがありえる。よって、ダンパ145で制御されている比較的乾いた冷蔵室からの戻り空気を利用して、霧化電極135に過剰に結露した水滴を乾燥させ、霧化電極を霧化可能な状態に制御する。
図4は、同実施の形態1における冷蔵庫の機能ブロック図である。図5は、本発明の実施の形態1の冷蔵庫の動作を示すフローチャートである。
図4において、静電霧化装置131の動作を制御する制御装置160は、静電霧化装置131の高電圧発生回路部133に電圧を供給する電源回路161と制御手段146と冷却ピンヒータを駆動するヒータ駆動手段159からなり、制御手段146は、高電圧発生回路部133への高電圧の印加を制御する高電圧回路判定手段と庫内温度検出手段162で検出された庫内温度を判定しダンパ145、圧縮機109を制御する庫内温度判定手段と外気温度検出手段163で検出された外気温度や操作部164で設定された各貯蔵室の温度設定により冷却ピンヒータの通電率を制御するヒータ制御手段からなる。
例えば、圧縮機109やダンパ145の挙動により貯蔵室内の湿度が変動するので、圧縮機109やダンパ145と連動して、高電圧発生回路部133をON/OFFさせ、霧化電極135が過剰結露状態と想定される場合、加熱手段である冷却ピンヒータ158に通電、加熱させ、霧化電極135表面に付着している結露水を融解・蒸発させ、霧化電極135の水量を調整する。また、霧化電極135が過冷却状態と想定される場合、加熱手段である冷却ピンヒータ158に通電、加熱させ、霧化電極135の温度を調整する。
以上のように構成された冷蔵庫の制御装置について、図4、図5を用いてその動作を説明する。
図5において、冷蔵庫100に電源が投入され、ステップ200で庫内温度検出手段162で検出された冷蔵室104の庫内温度が高いと判定すると、ステップ201でダンパ145を開させ、ステップ200で庫内温度検出手段162で検出された冷蔵室104の庫内温度が低いと判定すると、ステップ202でダンパ145を閉させる。
次にステップ203で制御装置160の電源回路161より静電霧化装置131の高電圧発生回路部133に回路電圧(DC14V)が供給され、野菜室107が設定温度に冷却された後、風路140に設けられたダンパ145が開から閉に動作した時に、ステップ203で高電圧発生信号の出力を行い高電圧発生回路部133より霧化部139に高電圧が印加されることにより霧化電極135に付着した水が、高電圧により野菜室107にナノレベルの微細ミストとして霧化される。次にダンパ145が閉から開に動作した時、ステップ204で高電圧発生信号の出力を停止させる。
以上のように、冷気の風路において野菜室107より上流に位置する冷蔵室104のダンパ145が開放することによって、冷蔵室104を介して野菜室への冷気の導入が行われる為、野菜室の上流風路に備えられたダンパ145の開閉は、霧化部139周辺の結露や乾燥を支配する冷気の流れが変わると推定される重要なタイミングであるため、判定タイミング設定手段をダンパ145とし、野菜室107が目的の温度に冷却された後、ダンパ145が開から閉に動作を行ったとき、高電圧発生回路133より霧化電極135と対向電極136に高電圧を印加させ目的のミストを発生させることができる。
また、ステップ300でダンパ145が開の時、冷気による除湿に加え、冷却ピンヒータ158を通電することにより霧化電極135を加熱し、ダンパ145が閉の時にステップ301で冷却ピンヒータ158をOFFさせる。
以上のように、ダンパの開閉動作により加熱手段である冷却ピンヒータのON/OFFを制御することにより、付着している水滴の蒸発を促進させ、過剰結露を防止し、継続的・安定的に霧化を行うことができる。
またステップ400で外気温度検出手段163で検出された外気温度が低いと判断した時は、ステップ401で庫内温度検出手段162で検出された冷凍室108の庫内温度が圧縮機をONさせる判定温度より高いと判定すると、ステップ402で圧縮機109をONさせ、ステップ401で庫内温度検出手段162で検出された冷凍室108の庫内温度が圧縮機をOFFさせる温度より低いと判定すると、ステップ403で圧縮機109をOFFさせる。野菜室107が設定温度に冷却された後、圧縮機109が停止した時に、ステップ404で高電圧発生信号の出力を行い高電圧発生回路部133より霧化部139に高電圧が印加されることにより霧化電極135に付着した水が、高電圧により野菜室107にナノレベルの微細ミストとして霧化される。次に圧縮機109がOFFからONになった時、ステップ405で高電圧発生信号の出力を停止させる。
以上のように、外気温度が低い時などダンパ145の開時間が短い時等は圧縮機がON・OFFが、霧化部139周辺の結露や乾燥を支配する冷気の流れが変わると推定される重要なタイミングであるため、判定タイミング設定手段を圧縮機109とし、野菜室107が目的の温度に冷却された後、圧縮機109が停止したとき、高電圧発生回路133より霧化電極135と対向電極136に高電圧を印加させ目的のミストを発生させることができる。
また、ステップ500で圧縮機がONの時、冷気による除湿に加え、冷却ピンヒータ158を通電することにより霧化電極135を加熱し、圧縮機109がOFFの時にステップ406で冷却ピンヒータ158をOFFさせる。
以上のように、外気温度が低い時などダンパの開時間が短い時でも圧縮機の動作により加熱手段である冷却ピンヒータのON/OFFを制御することにより、圧縮機動作時の霧化電極先端部の過冷却を防止し、温度を適切に制御することができ、継続的・安定的に霧化を行うことができる。
また、ステップ600で、圧縮機ONから設定時間経過していない時は、ステップ500で冷却ピンヒータ158をONさせ、設定時間経過した時は。ステップ601で冷却ピンヒータ158をOFFさせる。
以上のように、外気温度が低い時などは霧化装置電圧印加OFF時に時間により冷却ピンヒータの通電を制御することにより、過冷却を防止し、霧化電極先端の温度を適切に制御することができる。
また、ステップ700で冷却ピンヒータ158をONさせるタイミングと判定した時にステップ701で冷却ピンヒータ158の通電率を外気温度により決定し、外気温度により通電率を可変させる。低外気時は通電率を多めにし、高外気時には通電率を少なめにするよう設定する。
以上のように、外気温度変動により庫内温調が変動し、霧化電極135が過冷になる場合があるため、外気温度により冷却ピンヒータの通電率を制御することにより、霧化電極135の温度を調整し霧化電極先端の温度を適切に制御することができる。
また、ステップ700で冷却ピンヒータ158をONさせるタイミングと判定した時にステップ800で操作部164によって調節された各貯蔵室の温度設定により冷却ピンヒータ158の通電率を決定し、通電率を可変させる。温度設定が低い温度帯に設定時は通電率を多めにし、温度設定が高い温度帯に設定時には通電率を少なめにするよう設定する。
以上のように、各貯蔵室の温度設定により庫内温調が変動し、霧化電極135が過冷になる場合があるため、各貯蔵室の温度設定により冷却ピンヒータの通電率を制御することにより、霧化電極135の温度を調整し、霧化電極先端の温度をさらに適切に制御することができる。
またステップ900で、庫内温度検出手段162で検出された冷凍室108の庫内温度から、電源投入時等、庫内温度が全く冷えていない時と判定すると、ステップ901で霧化装置131電圧印加OFF、冷却ピンヒータ158をOFFさせる。
以上にように、電源投入時等、庫内温度が全く冷えていない時は、霧化電極に結露、水が生成、付着することがなく噴霧できない状態であるので、無駄な通電を行わず、消費電力低減を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、家庭用又は業務用冷蔵庫もしくは野菜専用庫に対して実施することはもちろん、野菜などの食品低温流通、倉庫などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の野菜室近傍の正面図 本発明の実施の形態1における図2のA−A部の静電霧化装置近傍の詳細断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の機能ブロック図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫の動作を示すフローチャートの一例を示す図 従来の冷蔵庫の超音波霧化装置近傍の縦断面図 従来の冷蔵庫の霧化装置の要部断面図
符号の説明
100 冷蔵庫
101 断熱箱体
107 野菜室(貯蔵室)
111 奥面仕切り壁
112 冷却器
113 冷却ファン
124 野菜室用吐出口
131 静電霧化装置
132 噴霧口
133 電圧印加部(高電圧発生回路部)
134 冷却ピン
135 霧化電極
136 対向電極
139 霧化部
145 ダンパ
146 制御手段
158 冷却ピンヒータ
159 ヒータ駆動手段
160 制御装置
161 電源回路
162 庫内温度検出手段
163 外気温度検出手段
164 操作部

Claims (5)

  1. 断熱区画された貯蔵室と、水分を高電位差により微細化して前記貯蔵室にミストとして噴霧させる霧化装置と、前記貯蔵室への風量を調整するダンパと、霧化に適した霧化電極先端部の温度制御を行うための制御手段を備え、前記霧化装置は電位差を発生させる電圧印加部と、前記電圧印加部に電気的に接続された霧化電極と前記霧化電極の先端の温度を調整するための加熱手段を有し、前記制御手段は前記ダンパの開閉動作に基づいて前記加熱手段を制御する冷蔵庫。
  2. 前記霧化装置は、冷却ピンを備え、前記霧化装置を庫内背面側に設けた請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、霧化電極と前記霧化電極の先端の温度を調整するための加熱手段を外気温度により制御する制御手段を備えた請求項1から2のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  4. 各貯蔵室の温度帯を調節することができる操作部を備え、霧化電極と前記霧化電極の先端の温度を調整するための加熱手段を前記操作部によって調節された各貯蔵室の温度設定により制御する制御手段を備えた請求項1から2のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 庫内温度を検出する庫内温度検出手段を備え庫内温度が高い時は、霧化電極と前記霧化電極の先端の温度を調整するための加熱手段を停止させる制御手段を備えた請求項1から2のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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