JP5195607B2 - Paste coating apparatus, electronic component joining apparatus, paste coating method, and electronic component joining method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ペーストの吐出を行うシリンジを備えて構成されるペースト塗布装置、電子部品接合装置、ペースト塗布方法及び電子部品接合方法に関するものである。 The present invention relates to a paste coating apparatus, an electronic component bonding apparatus, a paste coating method, and an electronic component bonding method that include a syringe that discharges a paste.
ダイボンダーのように基板に電子部品を接合させる電子部品接合装置では、基板上の電子部品が接合される位置(目標接合位置)に、予め接着剤等のペーストが塗布される。この基板にペーストを塗布するペースト塗布装置は、ペーストが貯留されるペースト貯留部及びペースト貯留部に繋がるペースト吐出口を備えたシリンジを有しており、ペースト貯留部内に正圧を供給することによってペースト吐出口からペーストを吐出させ、ペーストの吐出を行った後はペースト貯留部内に負圧を供給することによって、ペースト吐出口から垂れているペーストをペースト貯留部内に吸い上げるようになっている(特許文献1)。 In an electronic component bonding apparatus that bonds an electronic component to a substrate like a die bonder, a paste such as an adhesive is applied in advance to a position (target bonding position) where the electronic component on the substrate is bonded. The paste application device for applying paste to the substrate has a syringe having a paste storage part for storing the paste and a paste discharge port connected to the paste storage part, and supplying positive pressure into the paste storage part. After the paste is discharged from the paste discharge port and the paste is discharged, the negative pressure is supplied into the paste storage part, so that the paste dripping from the paste discharge port is sucked into the paste storage part (patent) Reference 1).
しかしながら、従来のペースト塗布装置では、ペーストを過剰に吸い上げてしまってペースト吐出口に空隙部分が形成され、いわゆる空打ちが生じて定量吐出ができなくなる場合があるという問題点があった。 However, the conventional paste coating apparatus has a problem in that the paste is excessively sucked and a gap is formed in the paste discharge port, so-called idle driving occurs, and quantitative discharge cannot be performed.
そこで本発明は、ペーストの空打ちを防止して確実な定量吐出を行うことができるペースト塗布装置、電子部品接合装置、ペースト塗布方法及び電子部品接合方法を提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a paste coating apparatus, an electronic component bonding apparatus, a paste coating method, and an electronic component bonding method that can prevent the paste from being emptied and perform reliable quantitative discharge.
請求項1に記載のペースト塗布装置は、ペーストが貯留されるペースト貯留部及び前記ペースト貯留部に繋がるペースト吐出口を備え、前記ペースト貯留部内に正圧が供給されたときに前記ペースト吐出口からペーストを吐出するシリンジと、前記ペースト貯留部内に正圧を供給する正圧供給管路と、前記ペースト貯留部内に負圧を供給する負圧供給管路と、前記正圧供給管路から前記ペースト貯留部内に正圧を供給させて前記ペースト吐出口からペーストを吐出させた後、前記負圧供給管路から前記ペースト貯留部内に負圧を供給させる圧力切り替え手段と、前記圧力切り替え手段により前記ペースト貯留部内への負圧の供給が開始された後、前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じているか否かの検出を行う垂れ検出器と、前記圧力切り替え手段により前記ペースト貯留部内への負圧の供給が開始された後、前記ペースト貯留部内の圧力を、前記ペースト貯留部内のペーストが前記ペースト吐出口から垂れを生じることなく前記ペースト貯留部内に保持される第1の圧力よりも低い圧力の第2の圧力に調整し、前記垂れ検出器により前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じなくなったことが検出されたとき、前記ペースト貯留部内の圧力を第1の圧力に調整する圧力調整手段とを備えた。
Paste coating apparatus according to
請求項2に記載のペースト塗布装置は、請求項1に記載のペースト塗布装置であって、前記圧力調整手段により前記ペースト貯留部内の圧力が前記第1の圧力に調整された後、前記負圧供給管路から前記ペースト貯留部内への負圧の供給を遮断して前記ペースト貯留部を密閉状態にする密閉手段を備えた。
The paste application apparatus according to
請求項3に記載のペースト塗布装置は、請求項2に記載のペースト塗布装置であって、前記密閉手段は、前記ペースト貯留部を密閉状態にした後、前記垂れ検出器により前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じたことが検出された場合に、前記ペースト貯留部の密閉状態を解除するとともに、前記ペースト貯留部内への負圧の供給の遮断を解除し、前記負圧供給管路から前記ペースト貯留部内への負圧の供給を再開させる。
Paste coating apparatus according to
請求項4に記載の電子部品接合装置は、基板の位置決めを行う基板位置決め部と、前記基板位置決め部により位置決めされた基板にペーストを塗布する請求項1乃至3のいずれかに記載のペースト塗布装置と、前記ペースト塗布装置によりペーストが塗布された基板に電子部品を接合させる電子部品接合部とを備えた。 4. The electronic component bonding apparatus according to claim 4, wherein the paste is applied to the substrate positioning unit for positioning the substrate and the substrate positioned by the substrate positioning unit. When, with an electronic component bonding portion for bonding the electronic component to the substrate the paste is applied by the paste coating apparatus.
請求項5に記載のペースト塗布方法は、ペーストが貯留されるシリンジの前記ペースト貯留部内に正圧を供給し、前記ペースト貯留部に繋がるペースト吐出口からペーストを吐出させる工程と、前記ペースト吐出口からペーストを吐出させた後、前記ペースト貯留部内に負圧を供給し、前記ペースト貯留部内の圧力を、前記ペースト貯留部内のペーストが前記ペースト吐出口から垂れを生じることなく前記ペースト貯留部内に保持される第1の圧力よりも低い圧力の第2の圧力に調整する工程と、前記ペースト貯留部内への負圧の供給を開始した後、前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じなくなったことを検出したとき、前記ペースト貯留部内の圧力を前記第1の圧力に調整する工程とを含む。
Paste application method according to
請求項6に記載のペースト塗布方法は、請求項5に記載のペースト塗布方法であって、前記ペースト貯留部内の圧力を前記第1の圧力に調整した後、前記ペースト貯留部内への負圧の供給を遮断して前記ペースト貯留部を密閉状態にする工程を実行する。
Paste application method according to
請求項7に記載のペースト塗布方法は、請求項6に記載のペースト塗布方法であって、前記ペースト貯留部を密閉状態にした後、前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じたことを検出した場合に、前記ペースト貯留部の密閉状態を解除するとともに、前記ペースト貯留部内への負圧の供給の遮断を解除し、前記ペースト貯留部内への負圧の供給を再開させる工程を実行する。
Paste application method according to
請求項8に記載の電子部品接合方法は、基板の位置決めを行う基板位置決め工程と、請求項1乃至3の何れかに記載のペースト塗布装置により、前記基板位置決め工程で位置決めした前記基板にペーストを塗布するペースト塗布工程と、前記ペースト塗布工程でペーストが塗布された前記基板に電子部品を接合させる電子部品接合工程とを含む。
Electronic component bonding method according to
本発明では、ペースト貯留部内に正圧を供給してペースト吐出口からペーストを吐出させた後、ペースト貯留部内に負圧を供給し、ペースト貯留部内の圧力を、ペースト貯留部内のペーストがペースト吐出口から垂れを生じることなくペースト貯留部内に保持される圧力(第1の圧力)よりも低い圧力(第2の圧力)に調整することによってペーストを吸い上げ、ペースト吐出口からペーストの垂れが生じなくなったときに、ペースト貯留部内の圧力を、ペースト貯留部内のペーストがペースト吐出口から垂れを生じることなくペースト貯留部内に保持される圧力(第1の圧力)に調整するようにしている。このため、ペーストの吸い上げ過ぎによってペースト吐出口に空隙部分が形成されることがなく、ペーストの空打ちが防止されるので、確実な定量吐出を行うことができる。 In the present invention, after a positive pressure is supplied into the paste storage part and the paste is discharged from the paste discharge port, a negative pressure is supplied into the paste storage part, and the pressure in the paste storage part is reduced by the paste in the paste storage part. By adjusting the pressure (second pressure) to be lower than the pressure (first pressure) held in the paste reservoir without causing dripping from the outlet, the paste is sucked up and no dripping of the paste occurs from the paste discharge port. In this case, the pressure in the paste storage unit is adjusted to a pressure (first pressure) at which the paste in the paste storage unit is held in the paste storage unit without causing dripping from the paste discharge port. For this reason, a void portion is not formed in the paste discharge port due to excessive suction of the paste, and the paste is prevented from being emptied, so that reliable quantitative discharge can be performed.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1において、本実施の形態における電子部品接合装置の一例としてのダイボンダー1は、基台2上に設けられた基板搬送コンベア3、基台2に対して相対移動自在に設けられた基板移載ヘッド4、基台2上に設けられた基板位置決め部5及びチップ供給部6、基台2に対して相対移動自在に設けられた接合ヘッド7、ペースト塗布用のシリンジ8及びこれらの作動制御を行う制御装置10(図2)を備えて構成されている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In FIG. 1, a
基板搬送コンベア3は一対のベルトコンベアから成り、基板PBの水平方向への搬送を行う。基板搬送コンベア3による基板PBの搬送動作は、制御装置10がダイボンダー1に備えられたコンベア作動機構11(図2)の作動制御を行うことによってなされる。
The
基板移載ヘッド4は下端に基板PBの吸着を行う基板吸着部4aを備えており、基台2上に設けられた第1フレーム2aに沿った水平面内方向へ移動と第1フレーム2aに対する昇降ができるようになっている。基板移載ヘッド4の水平面内方向への移動動作は、制御装置10が基板移載ヘッド水平移動機構12(図1及び図2)の作動制御を行うことによってなされ、基板移載ヘッド4の昇降動作は、制御装置10が基板移載ヘッド昇降機構13(図1及び図2)の作動制御を行うことによってなされる。また、基板移載ヘッド4による基板PBの吸着及びその解除動作は、制御装置10が基板吸着機構14(図2)の作動制御を行うことによってなされる。
The substrate transfer head 4 includes a substrate suction portion 4a that sucks the substrate PB at the lower end, moves in the horizontal plane along the
基板位置決め部5は基台2に対してY軸方向(水平面内の一の方向)に相対移動するY軸ステージ5a、Y軸ステージ5aに対してX軸方向(Y軸方向と直交する水平面内の方向)に相対移動するX軸ステージ5bから成り、X軸ステージ5bの上面には基板PBを真空吸着により保持する基板保持部5cが設けられている。Y軸ステージ5aのY軸方向への移動及びX軸ステージ5bのX軸方向への移動は制御装置10が基板位置決め部作動機構15(図2)の作動制御を行うことによってなされ、基板保持部5cによる基板PBの保持動作は、制御装置10が真空チャック等から成る基板保持機構16(図2)の作動制御を行うことによってなされる。
The
チップ供給部6は基台2に対してY軸方向に相対移動するY軸ステージ6a、Y軸ステージ6aに対してX軸方向に相対移動するX軸ステージ6b及びX軸ステージ6bの上面に設けられたパレットテーブル6cから成り、パレットテーブル6cの上面には基板PBに接合すべきチップP(電子部品)を載せたパレット6dが載置されている。Y軸ステージ6aのY軸方向への移動及びX軸ステージ6bのX軸方向への移動は制御装置10がチップ供給部作動機構17(図2)の作動制御を行うことによってなされる。
The
接合ヘッド7の下部にはチップPの吸着を行うチップ吸着部7aが備えられており、基台2上に設けられた第2フレーム2bに沿った水平面内方向へ移動と昇降ができるようになっている。接合ヘッド7の水平面内方向への移動動作は、制御装置10が接合ヘッド水平移動機構18(図1及び図2)の作動制御を行うことによってなされ、接合ヘッド7の昇降動作は、制御装置10が接合ヘッド昇降機構19(図1及び図2)の作動制御を行うことによってなされる。また、接合ヘッド7によるチップPの吸着及びその解除動作は、制御装置10がチップ吸着機構20(図2)の作動制御を行うことによってなされる。
A
シリンジ8は内部にペーストを貯留し、第2フレーム2bに沿った水平面内方向への移動及び昇降ができるようになっている。シリンジ8の水平面内方向への移動動作は、制御装置10がシリンジ水平移動機構21(図1及び図2)の作動制御を行うことによってなされ、シリンジ8の昇降動作は、制御装置10がシリンジ昇降機構22(図1及び図2)の作動制御を行うことによってなされる。ここで、シリンジ8の昇降は、シリンジ8を昇降自在に支持するプレート部材23(図1)に対してなされる。また、シリンジ8によるペーストの吐出動作は、制御装置10がペースト吐出機構24(図1及び図2)の作動制御を行うことによってなされる。
The
このダイボンダー1による基板PBへのチップPの接合工程では、制御装置10は先ず、コンベア作動機構11の作動制御を行って基板搬送コンベア3を作動させ、ダイボンダー1内に基板PBを搬入させる(基板搬入工程)。
In the bonding process of the chip P to the substrate PB by the
制御装置10は、ダイボンダー1内に基板PBを搬入させたら、基板移載ヘッド水平移動機構12、基板移載ヘッド昇降機構13及び基板吸着機構14の作動制御を行って、基板搬送コンベア3に搬入させた基板PBを基板移載ヘッド4に吸着させた後、その吸着させた基板PBを基板位置決め部5の基板保持部5cの上面に載置して、基板搬送コンベア3から基板位置決め部5への基板PBの移載を行う(基板搬入後移載工程)。
When the substrate PB is carried into the
制御装置10は、基板搬入後移載工程が終了したら、基板保持機構16の作動制御を行い、基板PBを基板保持部5cの上面に真空吸着させて、基板PBを保持する(基板保持工程)。そして、基板位置決め部作動機構15の作動制御を行い、基板位置決め部5のY軸ステージ5a及びX軸ステージ5bを作動させて、基板保持部5cの上面に保持した基板PBを所定の位置に位置決めする(基板位置決め工程)。
When the transfer process is completed after the substrate is carried in, the
制御装置10は、基板位置決め工程が終了したら(或いは基板位置決め工程と並行して)、チップ供給部作動機構17の作動制御を行い、チップ供給部作動機構17のY軸ステージ6a及びX軸ステージ6bを作動させ、パレットテーブル6cの上面に載置されたパレット6dを所定の位置に位置決めする(パレット位置決め工程)。
When the substrate positioning process is completed (or in parallel with the substrate positioning process), the
制御装置10は、パレット位置決め工程が終了したら、シリンジ水平移動機構21、シリンジ昇降機構22及びペースト吐出機構24の作動制御を行って、基板位置決め部5に位置決めされた基板PBの所定位置(目標接合位置)に、ペーストPTを塗布する(ペースト塗布工程)。
When the pallet positioning process is completed, the
制御装置10は、ペースト塗布工程が終了したら、接合ヘッド水平移動機構18、接合ヘッド昇降機構19及びチップ吸着機構20の作動制御を行って、チップ供給部6より供給されたパレット6d内のチップPを、接合ヘッド7のチップ吸着部7aに吸着させた後(チップ吸着工程)、接合ヘッド水平移動機構18及び接合ヘッド昇降機構19の作動制御を行って、チップ吸着部7aに吸着させたチップPを基板PBの上方の所定の位置に位置決めした後、接合ヘッド昇降機構19及びチップ吸着機構20の作動制御を行って、チップ吸着部7aに吸着させたチップPを、基板保持部5cにおいて保持された基板PB上の目標接合位置に接合する(電子部品接合工程)。この電子部品接合工程では、接合ヘッド7によりチップPを目標接合位置に上方から押し付けた後、接合ヘッド7によるチップPの吸着解除動作を行う。
When the paste application process is completed, the
制御装置10はその後、パレット位置決め工程、ペースト塗布工程、チップ吸着工程及び電子部品接合工程から成る一連の動作を繰り返し、基板保持工程において保持した基板PBに接合すべき全てのチップPの接合が終了したら、基板移載ヘッド水平移動機構12、基板移載ヘッド昇降機構13及び基板吸着機構14の作動制御を行って、チップPの接合が終了した基板位置決め部5上の基板PBを基板移載ヘッド4に吸着させた後、その吸着させた基板PBを基板搬送コンベア3に載置して、基板位置決め部5から基板搬送コンベア3への基板PBの移載を行う(基板搬出前移載工程)。そして制御装置10は、基板搬出前移載工程が終了したら、コンベア作動機構11の作動制御を行い、基板搬送コンベア3を基板PBの搬入時とは逆方向に作動させて、ダイボンダー1から基板PBを搬出する(基板搬出工程)。これにより、ダイボンダー1による基板PBへのチップPの接合工程が終了する。
Thereafter, the
ところで、本実施の形態におけるダイボンダー1では、上記ペースト塗布工程を実行するペースト塗布装置の構成に特徴があり、以下、このペースト塗布装置について説明する。
By the way, in the
図3及び図4において、ダイボンダー1が備えるペースト塗布装置30は、前述のシリンジ8、制御装置10及びペースト吐出機構24のほか、ダイボンダー1の外部に設けられて正圧を発生する圧力源31及びシリンジ8を昇降自在に保持するプレート部材23の所定位置に取り付けられた垂れ検出器33等を備えて構成されている。
3 and 4, the
図3においてシリンジ8は、ペーストPTが貯留されるペースト貯留部8a及びペースト貯留部8aに繋がって下方に開口するペースト吐出口8bを備えている。
In FIG. 3, the
図4においてペースト吐出機構24は、圧力源31から正圧が供給される正圧供給管路LP及びこの正圧供給管路LPから分岐して圧力源31からの正圧が供給される正圧供給分岐管路LPB、正圧供給管路LPに介装された第1電空レギュレータ41、正圧供給分岐管路LPBに介装された第2電空レギュレータ42、正圧供給分岐管路LPBの第2電空レギュレータ42の下流側に介装され、正圧供給分岐管路LPB内の正圧を負圧に変換(すなわち負圧を生成)する負圧生成器(真空エジェクタ)43、負圧生成器43の出口側に上流側端が接続され、負圧生成器43により生成された負圧が供給される第1負圧供給管路LN1、入口側1ポート(Aポート)出口側2ポート(B1ポート及びB2ポート)の3ポート弁であり、Aポートに第1負圧供給管路LN1の下流側端が接続されたオンオフバルブ51、オンオフバルブ51のB1ポートに上流側端が接続された第2負圧供給管路LN2、入口側2ポート(A1ポート及びA2ポート)出口側1ポート(Bポート)の3ポート弁であり、A1ポートに正圧供給管路LPの下流側端が接続され、A2ポートに第2負圧供給管路LN2の下流側端が接続された切り替えバルブ52、シリンジ8のペースト貯留部8aから延びて切り替えバルブ52のBポートに接続されたシリンジ管路LS、シリンジ管路LSから分岐したシリンジ分岐管路LSB、入口側2ポート(A1ポー
ト及びA2ポート)出口側1ポート(Bポート)の3ポート弁であり、A1ポートにシリンジ分岐管路LSBが接続された大気開放バルブ53を備えている。
In FIG. 4, the
シリンジ管路LSには、シリンジ管路LS内の圧力(すなわちシリンジ8のペースト貯留部8a内の圧力)を計測する圧力計34が設けられている。圧力計34によって計測されたシリンジ管路LS内の圧力の情報(計測情報)は制御装置10に入力される(図2参照)。また、オンオフバルブ51のB2ポートと大気開放バルブ53のA2ポートは管路が接続されていないポートであり、プラグで栓がしてある。
The syringe line LS is provided with a
第1電空レギュレータ41は正圧供給管路LP内の正圧を制御装置10により設定されるレギュレータ調整圧に調整し、第2電空レギュレータ42は正圧供給分岐管路LPB内の正圧を制御装置10により設定されるレギュレータ調整圧に調整する。ここで、正圧供給分岐管路LPB内の正圧の圧力と第1負圧供給管路LN1内に生成される負圧の圧力は一対一の関係にあるため、制御装置10は、第2電空レギュレータ42に設定するレギュレータ調整圧を変えることによって、第1負圧供給管路LN1内の圧力(負圧)のレベルを変化させることができる。
The
オンオフバルブ51、切り替えバルブ52及び大気開放バルブ53はいずれも制御装置10からの動作信号を受けてスプール(図示せず)の位置切り替えを行う2位置切り替え電磁バルブである。
Each of the on / off
オンオフバルブ51のスプールは、制御装置10からスプール駆動信号が出力されていないとき(オフのとき)にはノーマル位置51aに位置し、AポートとB2ポートを連通させて第1負圧供給管路LN1を閉塞するとともに、B1ポートを閉止して第2負圧供給管路LN2の上流側端を閉塞する。一方、オンオフバルブ51のスプールは、制御装置10からスプール駆動信号が出力されているとき(オンのとき)にはオフセット位置51bに位置し、AポートとB1ポートを連通させて第1負圧供給管路LN1の下流側端と第2負圧供給管路LN2の上流側端を接続して第2負圧供給管路LN2内に負圧を供給する。
The spool of the on / off
切り替えバルブ52のスプールは、制御装置10からのスプール駆動信号が出力されていないとき(オフのとき)にはノーマル位置52aに位置し、A2ポートとBポートを連通させて第2負圧供給管路LN2の下流側端とシリンジ管路LSの上流側端を接続するとともに、A1ポートを閉止して正圧供給管路LPを閉塞する。一方、切り替えバルブ52のスプールは、制御装置10からスプール駆動信号が出力されているとき(オンのとき)にはオフセット位置52bに位置し、A1ポートとBポートを連通させて正圧供給管路LPとシリンジ管路LSを接続してシリンジ管路LS内に正圧を供給するとともに、A2ポートを閉止する。
The spool of the switching
大気開放バルブ53のスプールは、制御装置10からのスプール駆動信号が出力されていないとき(オフのとき)にはノーマル位置53aに位置し、A1ポートを閉止してシリンジ分岐管路LSBを閉塞するとともに、A2ポートとBポートを連通させる。一方、大気開放バルブ53のスプールは、制御装置10からスプール駆動信号が出力されているとき(オンのとき)にはオフセット位置53bに位置し、A1ポートとBポートを連通させてシリンジ分岐管路LSBを(すなわちシリンジ管路LSを)大気開放させるとともに、A2ポートを閉止する。
The spool of the
シリンジ8は前述のように、シリンジ昇降機構22によってプレート部材23に対して昇降自在であり、ペーストPTの吐出を行わないときには、プレート部材23に対して上昇した非吐出位置(図5(a)中に示す位置H1)に位置し、ペーストPTの吐出を行うときには、非吐出位置から下降した吐出位置(図5(b)中に示す位置H2)に位置する
。
As described above, the
図5(a),(b)において、垂れ検出器33は反射型の光センサから成り、非吐出位置に位置したシリンジ8のペースト吐出口8bの直下を水平方向に通るように検査光Lを投光し、その投光した検査光Lの反射光を受光するかどうかによって、非吐出位置に位置したペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じているか否かの検出を行う。
5 (a) and 5 (b), the
次に、図6のフローチャート、図7のタイミングチャート及び図8〜図12の空圧回路図を用いて、本実施の形態におけるペースト塗布装置30のペースト塗布手順について説明する。制御装置10は、シリンジ8からペーストPTを吐出させる前は、シリンジ8を非吐出位置に位置させたうえで、ペースト塗布装置30をアイドリング状態にしている(図6のステップST1、図7の時間T0)。このアイドリング状態では、制御装置10は、オンオフバルブ51、切り替えバルブ52及び大気開放バルブ53の各スプールをノーマル位置に位置させている(図8)。
Next, the paste application procedure of the
図8において、アイドリング状態では、切り替えバルブ52のスプールがノーマル位置52aに位置して正圧供給管路LPを閉塞しているので、ペースト貯留部8a内には正圧は供給されず、またオンオフバルブ51のスプールがノーマル位置51aに位置して第1負圧供給管路LN1を閉塞しているので、ペースト貯留部8a内には負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からの負圧も供給されない。一方、ペースト貯留部8aから延びたシリンジ管路LSは、切り替えバルブ52によって第2負圧供給管路LN2の下流側端と接続されるが、第2負圧供給管路LN2の上流側端はオンオフバルブ51によって閉塞されており、シリンジ分岐管路LSBは大気開放バルブ53によって閉塞されているので、ペースト貯留部8aは密閉された状態となっている。なお、図8では、正圧を受けている管路を太い実線で表し、負圧を受けている管路を太い破線で表している(図9〜図12についても同じ)。
In FIG. 8, in the idling state, since the spool of the switching
制御装置10は、ペーストPTの塗布を開始するタイミングになったら、シリンジ昇降機構22を作動させてシリンジ8を吐出位置まで下降させたうえで、シリンジ8のペースト吐出口8bからペーストPTを吐出させる(図6のステップST2)。
When it is time to start applying the paste PT, the
制御装置10は、ステップST2を、切り替えバルブ52をオフセット位置52bに切り替えることによって実行する(図7の時間T1及び図9)。切り替えバルブ52がオフセット位置52bに切り替えられると、シリンジ管路LSが正圧供給管路LPに接続されてペースト貯留部8a内に正圧が供給され、この正圧がペーストPTの吐出圧となって、ペースト貯留部8a内のペーストPTをペースト吐出口8bから下方に押し出すので、シリンジ8からペーストPTが吐出される。
The
制御装置10は、ペーストPTの吐出を開始したら、ペーストPTの吐出時間を計測すること等によって、定量のペーストPTが吐出されたかどうかの判断を行う(図6のステップST3)。制御装置10は、このステップST3を、定量のペーストPTが吐出されたと判断するまで繰り返し(すなわちペーストPTの吐出を継続し)、ステップST3で定量のペーストPTが吐出されたと判断したときには、シリンジ昇降機構22を作動させてシリンジ8を非吐出位置まで上昇させるとともに、シリンジ8からのペーストPTの吐出を停止させ、ペースト貯留部8a内に負圧を供給する(図6のステップST4)。
When the discharge of the paste PT is started, the
制御装置10は、ステップST4を、オンオフバルブ51のスプールの位置をオフセット位置51bに切り替え、切り替えバルブ52のスプールの位置をノーマル位置52aに切り替え、大気開放バルブ53のスプールの位置をオフセット位置53bに切り替えることによって実行する(図7の時間T2及び図10)。
In step ST4, the
オンオフバルブ51がオフセット位置51bに切り替えられ、切り替えバルブ52がノーマル位置52aに切り替えられ、大気開放バルブ53がオフセット位置53bに切り替えられると、正圧供給管路LPが切り替えバルブ52によって閉塞されてシリンジ8からのペーストPTの吐出が停止される一方、第1負圧供給管路LN1と第2負圧供給管路LN2がオンオフバルブ51によって接続され、シリンジ管路LSが切り替えバルブ52によって第2負圧供給管路LN2に接続されるので、シリンジ管路LSに繋がるペースト貯留部8a内には負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)から負圧が供給される。
When the on / off
このように切り替えバルブ52及び制御装置10は、正圧供給管路LPからペースト貯留部8a内に正圧を供給させてペースト吐出口8bからペーストPTを吐出させた後、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からペースト貯留部8a内に負圧を供給させる圧力切り替え手段として機能する。
As described above, the switching
なお、このペースト貯留部8a内への負圧の供給開始時には、シリンジ管路LSから分岐したシリンジ分岐管路LSBは大気開放バルブ53によって大気に開放されることから、シリンジ管路LS内の圧力は正圧から負圧にスムーズに移行する。
At the start of supply of negative pressure into the
制御装置10は、ペースト貯留部8a内に負圧を作用させ始めてから所定時間(図7中に示す時間ΔT参照)が経過したら、大気開放バルブ53をノーマル位置53aに切り替えてシリンジ分岐管路LSBを閉塞し、その後の工程において、シリンジ管路LS内に必要なレベルの圧力(負圧)が作用し得るようにする(図7の時間T3及び図11)。
When a predetermined time (see time ΔT shown in FIG. 7) has passed since the negative pressure was started to act on the
制御装置10は、ステップST4においてペースト貯留部8a内への負圧の供給を開始したら、ペースト吐出口8bから垂れているペーストPTがペースト貯留部8a内に吸い上げられるようにするため、ペースト貯留部8a内の圧力を、ペースト貯留部8a内のペーストPTがペースト吐出口8bから垂れを生じることなくペースト貯留部8a内に保持される圧力(以下、「保持圧力Ph0」と称する。例えば−1kPa)よりも低い圧力として任意に定めた圧力(以下、「吸引圧力Ph1」と称する。例えば−10kPa)に調整する(図6のステップST5)。このステップST5は、具体的には、制御装置10が、第2電空レギュレータ42のレギュレータ調整圧を吸引圧力Ph1に設定する制御を行うことによって実行し(図7参照)、或いは圧力計34によって計測されるペースト貯留部8a内の圧力が目標とする吸引圧力Ph1になるように第2電空レギュレータ42のレギュレータ調整圧を変化させることによって(すなわちフィードバック制御によって)実行する。これによりペースト吐出口8bから垂れているペーストPTはペースト貯留部8a内に吸い上げられる。
When the
制御装置10は、ステップST4でペースト貯留部8a内への負圧の供給を開始したら、垂れ検出器33から送られてくるペーストPTの垂れの検出情報(シリンジ8のペースト吐出口8bからペーストPTが垂れているか否かの検出情報)に基づいて、ペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じているかどうかの判断を行う(図6のステップST6)。そして、ステップST6でペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じなくなったと判断したときには、ペースト貯留部8a内の圧力を保持圧力Ph0に調整する(図6のステップST7)。このステップST7は、具体的には、制御装置10が、第2電空レギュレータ42のレギュレータ調整圧を保持圧力Ph0に設定する制御を行うことによって実行し(図7の時間T4)、或いは圧力計34によって計測されるペースト貯留部8a内の圧力が目標とする保持圧力Ph0になるように第2電空レギュレータ42のレギュレータ調整圧を変化させることによって(すなわちフィードバック制御によって)実行する。これにより、シリンジ8のペースト吐出口8bから垂れていたペーストPTはペ
ースト貯留部8a内に吸い上げられてペーストPTの垂れが解消された後、ペーストPTの吸い上げは停止され、ペーストPTの垂れの下端部の位置は、垂れが解消された位置(ペースト吐出口8bの下端部付近の位置)に保持される。
When the
なお、ペースト貯留部8a内のペーストPTがペースト吐出口8bから垂れを生じることなくペースト貯留部8a内に保持される圧力(保持圧力Ph0)及びペースト吐出口8bから垂れているペーストPTがペースト貯留部8a内に吸い上げられるようにする圧力(吸引圧力Ph1)はそれぞれペースト貯留部8a内のペーストPTの残量によって変化するので、保持圧力Ph0及び吸引圧力Ph1の値はペーストPTの残量に応じてその都度定める必要があるが、ペーストPTの残量は、例えば、制御装置10が、ペースト貯留部8a内のペーストPTの初期量、ペーストPTを吐出した回数及び吐出1回あたりのペーストPTの吐出量の関係から求めることができる。
Note that the paste PT in the
このように第2電空レギュレータ42及び制御装置10は、圧力切り替え手段(切り替えバルブ52及び制御装置10)によりペースト貯留部8a内への負圧の供給が開始された後、ペースト貯留部8a内の圧力を、ペースト貯留部8a内のペーストPTがペースト吐出口8bから垂れを生じることなくペースト貯留部8a内に保持される第1の圧力(保持圧力Ph0)よりも低い圧力の第2の圧力(吸引圧力Ph1)に調整し、垂れ検出器33によりペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じなくなったことが検出されたとき、ペースト貯留部8a内の圧力を第1の圧力(保持圧力Ph0)に調整する圧力調整手段として機能する。
As described above, the
制御装置10は、ステップST7においてペースト貯留部8a内の圧力を保持圧力Ph0に調整したら、次いでペースト貯留部8aを密閉する(図6のステップST8)。このペースト貯留部8aの密閉は、オンオフバルブ51のスプールの位置をノーマル位置51aに切り替えることによって行う(図7の時間T5及び図12)。オンオフバルブ51がノーマル位置51aに切り替えられると、第1負圧供給管路LN1は第2負圧供給管路LN2との接続が解除されて閉塞され、シリンジ管路LSに繋がる第2負圧供給管路LN2の上流側端は閉塞されるので、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からシリンジ管路LSへの負圧の供給が遮断されてシリンジ管路LSが閉塞され(シリンジ分岐管路LSBは大気開放バルブ53によって閉塞されている)、ペースト貯留部8aは密閉される。
After adjusting the pressure in the
このように、オンオフバルブ51及び制御装置10は、圧力調整手段(第2電空レギュレータ42及び制御装置10)によりペースト貯留部8a内の圧力が保持圧力Ph0に調整された後、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からペースト貯留部8a内への負圧の供給を遮断してペースト貯留部8aを密閉状態にする密閉手段として機能する。
As described above, the on / off
制御装置10は、ペースト貯留部8aを密閉状態にした後、所定時間経過後に、垂れ検出器33から送られてくるペーストPTの垂れの検出情報に基づいて、ペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じているかどうかの判断を行う(図6のステップST9)。制御装置10は、ステップST9において、垂れ検出器33によりペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じていると判断したときには、ペースト貯留部8aの密閉状態を解除するとともに、ペースト貯留部8a内への負圧の供給の遮断を解除し、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からペースト貯留部8a内への負圧の供給を再開させて(図6のステップST10)、ステップST5に戻る。
The
制御装置10は、ステップST10を、オンオフバルブ51のスプールの位置をノーマル位置51aからオフセット位置51bに切り替えることによって実行する。オンオフバ
ルブ51がオフセット位置51bに切り替えられると、シリンジ管路LSに繋がる第2負圧供給管路LN2は第1負圧供給管路LN1と接続されるので、ペースト貯留部8a内には負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)から負圧が供給される。
The
制御装置10がステップST10を実行すると、ペースト吐出機構24はステップST5の実行直前の状態(図11)に戻るので、再度ステップST5〜ST9の工程を繰り返すことによって、改めてペースト吐出口8bからのペーストPTの垂れを解消することができる。
When the
一方、制御装置10は、ステップST9において、ペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じていないと判断したときには次のペースト塗布工程に進む。ステップST8が終了した時点(図12)で、ペースト吐出機構24の各バルブ51,52,53の各スプールはステップST1のアイドリング状態(図8)と同じ位置に位置した状態となっているので、この状態を次のペースト塗布工程のアイドリング状態(ステップST1)として、新たなペースト塗布工程を行う。
On the other hand, when the
ペースト貯留部8a内への正圧の供給開始から次の正圧の供給開始までをペーストPTの吐出動作の1サイクルとすると(図7)、制御装置10は、このダイボンダー1による基板PBへのチップPの接合工程が終了するまで、必要なサイクル数のペースト吐出動作を繰り返すことになる。
Assuming that one cycle of the discharge operation of the paste PT is from the start of supply of positive pressure into the
以上説明したように、本実施の形態におけるペースト塗布装置30は、ペーストPTが貯留されるペースト貯留部8a及びペースト貯留部8aに繋がるペースト吐出口8bを備え、ペースト貯留部8a内に正圧が供給されたときにペースト吐出口8bからペーストPTを吐出するシリンジ8と、ペースト貯留部8a内に正圧を供給する正圧供給管路LPと、ペースト貯留部8a内に負圧を供給する負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)と、正圧供給管路LPからペースト貯留部8a内に正圧を供給させてペースト吐出口8bからペーストPTを吐出させた後、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からペースト貯留部8a内に負圧を供給させる圧力切り替え手段(切り替えバルブ52及び制御装置10)と、圧力切り替え手段によりペースト貯留部8a内への負圧の供給が開始された後、ペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じているか否かの検出を行う垂れ検出器33と、圧力切り替え手段によりペースト貯留部8a内への負圧の供給が開始された後、ペースト貯留部8a内の圧力を、ペースト貯留部8a内のペーストPTがペースト吐出口8bから垂れを生じることなくペースト貯留部8a内に保持される第1の圧力(保持圧力Ph0)よりも低い圧力の第2の圧力(吸引圧力Ph1)に調整し、垂れ検出器33によりペースト吐出口8bからペーストPTの垂れがなくなったことが検出されたとき、ペースト貯留部8a内の圧力を第1の圧力(保持圧力Ph0)に調整する圧力調整手段(第2電空レギュレータ42及び制御装置10)を備えたものとなっている。なお、第1の圧力(保持圧力Ph0)は、ペーストPTの特性やペースト吐出口8bの径等との関係では大気圧レベルでもよい。第1の圧力を大気圧レベルにするには大気開放バルブ53のスプールをオフセット位置53bに切り替えればよく、この場合には圧力調整手段は第2電空レギュレータ42及び制御装置10のほか、大気開放バルブ53によって構成される。
As described above, the
また、本実施の形態におけるペースト塗布方法は、ペーストPTが貯留されるシリンジ8のペースト貯留部8a内に正圧を供給し、ペースト貯留部8aに繋がるペースト吐出口8bからペーストPTを吐出させる工程(ステップST2)と、ペースト吐出口8bからペーストPTを吐出させた後、ペースト貯留部8a内に負圧を供給し(ステップST4)、ペースト貯留部8a内の圧力を、ペースト貯留部8a内のペーストPTがペースト吐出
口8bから垂れを生じることなくペースト貯留部8a内に保持される第1の圧力(保持圧力Ph0)よりも低い圧力の第2の圧力(吸引圧力Ph1)に調整する工程(ステップST5)と、ペースト貯留部8a内への負圧の供給を開始した後、ペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じなくなったことを検出したとき、ペースト貯留部8a内の圧力を第1の圧力(保持圧力Ph0)に調整する工程(ステップST7)を含むものとなっている。
Moreover, the paste application method in the present embodiment is a step of supplying positive pressure into the
このように本実施の形態におけるペースト塗布装置30(或いはペースト塗布方法)では、ペースト貯留部8a内に正圧を供給してペースト吐出口8bからペーストPTを吐出させた後、ペースト貯留部8a内に負圧を供給し、ペースト貯留部8a内の圧力を、ペースト貯留部8a内のペーストPTがペースト吐出口8bから垂れを生じることなくペースト貯留部8a内に保持される圧力(第1の圧力であり、保持圧力Ph0)より低い圧力(第2の圧力であり、吸引圧力Ph1)に調整することによってペーストPTを吸い上げ、ペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じなくなったときに、ペースト貯留部8a内の圧力を、ペースト貯留部8a内のペーストPTがペースト吐出口8bから垂れを生じることなくペースト貯留部8a内に保持される圧力(第1の圧力であり、保持圧力Ph0)に調整するようにしている。このため、ペーストPTの吸い上げ過ぎによってペースト吐出口8bに空隙部分が形成されることがなく、ペーストPTの空打ちが防止されるので、確実な定量吐出を行うことができる。
Thus, in paste application apparatus 30 (or paste application method) according to the present embodiment, after positive pressure is supplied into
また、本実施の形態におけるペースト塗布装置30では、上記圧力調整手段によりペースト貯留部8a内の圧力が第1の圧力に調整された後、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からペースト貯留部8a内への負圧の供給を遮断してペースト貯留部8aを密閉状態にする密閉手段(オンオフバルブ51及び制御装置10)を備えており、本実施の形態におけるペースト塗布方法では、ペースト貯留部8a内の圧力を第1の圧力に調整した後、ペースト貯留部8a内への負圧の供給を遮断してペースト貯留部8aを密閉状態にする工程(ステップST8)を実行するようになっている。このため、ペーストPTを吸い上げた後のペーストPTの垂れを確実に防止することができる。
Moreover, in the
更に、本実施の形態におけるペースト塗布装置30では、密閉手段(オンオフバルブ51及び制御装置10)は、ペースト貯留部8aを密閉状態にした後、垂れ検出器33によりペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じたことが検出された場合に、ペースト貯留部8aの密閉状態を解除するとともに、ペースト貯留部8a内への負圧の供給の遮断を解除し、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からペースト貯留部8a内への負圧の供給を再開させるようになっており、本実施の形態におけるペースト塗布方法では、ペースト貯留部8aを密閉状態にした後、ペースト吐出口8bからペーストPTの垂れが生じたことを検出した場合に、ペースト貯留部8aの密閉状態を解除するとともに、ペースト貯留部8a内への負圧の供給の遮断を解除し、ペースト貯留部8a内への負圧の供給を再開させる工程(ステップST10)を実行するようになっている。このため、ペーストPTの垂れが再度生じた場合であっても、その垂れを解消することができる。
Furthermore, in the
また、本実施の形態における電子部品接合装置としてのダイボンダー1は、基板PBの位置決めを行う基板位置決め部5と、基板位置決め部5により位置決めされた基板PBにペーストPTを塗布する本実施の形態におけるペースト塗布装置30と、ペースト塗布装置30によりペーストPTが塗布された基板PBにチップP(電子部品)を接合させる電子部品接合部としての接合ヘッド7を備えたものとなっている。
Further, the
また、本実施の形態におけるペースト塗布方法は、基板PBの位置決めを行う基板位置
決め工程と、本実施の形態におけるペースト塗布装置30又はペースト塗布方法により、基板位置決め工程で位置決めした基板PBにペーストPTを塗布するペースト塗布工程と、ペースト塗布工程でペーストPTが塗布された基板PBにチップP(電子部品)を接合させる電子部品接合工程とを含むものとなっている。
The paste coating method in the present embodiment includes a substrate positioning step for positioning the substrate PB, and the paste PT on the substrate PB positioned in the substrate positioning step by the
本実施の形態におけるダイボンダー1(或いは電子部品接合方法)は、上記効果を有するペースト塗布装置30を用いているため、ペーストPTの垂れによる基板PBの汚損を効果的に防止することができ、生産基板の良品率を向上させることができる。
Since the die bonder 1 (or electronic component joining method) in the present embodiment uses the
なお、上記の説明では、制御装置10は、ステップST8において、垂れ検出器33から送られてくるペーストPTの垂れの検出情報に基づいて、シリンジ8からのペーストPTの垂れがなくなったと判断したとき、ペースト貯留部8a内へのペーストPTの吸い上げを停止させるとともに、ペースト貯留部8aを密閉するようになっているが、ペースト貯留部8a内の圧力を保持圧力Ph0に調整するだけでペーストPTの垂れを確実に防止することができるのであれば、このペースト貯留部8aの密閉は必ずしも行わなくてもよい。
In the above description, when the
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施の形態では、垂れ検出器33はシリンジ8が保持されるプレート部材23、すなわちシリンジ8と一緒に移動(基台2に対して相対移動)する部材に設けられたものとなっていたが、必ずしもシリンジ8と一緒に移動する部材に設けられていなくてもよく、基台2に対して固定された部材に設けられていてもよい。例えば、ペーストPTの非吐出時にシリンジ8が所定の待機位置に移動して待機するようになっているのであれば、その待機位置に移動したシリンジ8のペースト吐出口8bの直下を検査光Lが水平方向に通過するような位置(基台2に対して相対的に固定された位置)に、垂れ検出器33を取り付けることができる。
Although the embodiments of the present invention have been described so far, the present invention is not limited to those shown in the above-described embodiments. For example, in the above-described embodiment, the
また、上述の実施の形態では、垂れ検出器33として、水平方向に検査光Lを投光し、その投光した検査光Lの反射光を受光するかどうかによって、ペースト吐出口8bからペーストPTが垂れているか否かの検出を行う反射型の光センサを用いていたが、垂れ検出器33は反射型の光センサに限られず、投光器と受光器を水平方向に対向させて配置した透過型の光センサ等であってもよい。
Further, in the above-described embodiment, the dripping
また、上述の実施の形態では垂れ検出器33として光センサを用いていたが、垂れ検出器33は必ずしも光センサでなくてもよく、例えばCCDを用いたカメラのように、ペースト吐出口8bの近傍領域を撮像することによって、ペースト吐出口8bからのペーストPTの垂れの有無を検出するようにしてもよい。
In the above-described embodiment, an optical sensor is used as the
また、上述の実施の形態では、正圧供給管路LPからペースト貯留部8a内に正圧を供給させた後、負圧供給管路(第1負圧供給管路LN1及び第2負圧供給管路LN2)からペースト貯留部8a内に負圧を供給させるペースト貯留部8a内への圧力供給の切り替えを1つのバルブ(切り替えバルブ52)の位置切り替えによって行うようになっていたが、このペースト貯留部8a内への圧力供給の切り替えは、複数のバルブの位置切り替えを組み合わせることによって行われるようになっていてもよい。
Further, in the above-described embodiment, after the positive pressure is supplied from the positive pressure supply line LP into the
ペーストの空打ちを防止して確実な定量吐出を行うことができるペースト塗布装置、電子部品接合装置、ペースト塗布方法及び電子部品接合方法を提供する。 Provided are a paste coating apparatus, an electronic component joining apparatus, a paste coating method, and an electronic component joining method capable of preventing paste from being blown out and performing reliable quantitative discharge.
1 ダイボンダー(電子部品接合装置)
5 基板位置決め部
7 接合ヘッド(電子部品接合部)
8 シリンジ
8a ペースト貯留部
8b ペースト吐出口
10 制御装置(圧力切り替え手段、圧力調整手段、密閉手段)
30 ペースト塗布装置
33 垂れ検出器
42 第2電空レギュレータ(圧力調整手段)
51 オンオフバルブ(密閉手段)
52 切り替えバルブ(圧力切り替え手段)
LP 正圧供給管路
LN1 第1負圧供給管路(負圧供給管路)
LN2 第2負圧供給管路(負圧供給管路)
PT ペースト
PB 基板
P チップ(電子部品)
1 Die bonder (Electronic component bonding equipment)
5
8
30
51 On-off valve (sealing means)
52 switching valve (pressure switching means)
LP Positive pressure supply line LN1 First negative pressure supply line (negative pressure supply line)
LN2 Second negative pressure supply line (negative pressure supply line)
PT paste PB substrate P chip (electronic component)
Claims (8)
前記ペースト貯留部内に正圧を供給する正圧供給管路と、
前記ペースト貯留部内に負圧を供給する負圧供給管路と、
前記正圧供給管路から前記ペースト貯留部内に正圧を供給させて前記ペースト吐出口からペーストを吐出させた後、前記負圧供給管路から前記ペースト貯留部内に負圧を供給させる圧力切り替え手段と、
前記圧力切り替え手段により前記ペースト貯留部内への負圧の供給が開始された後、前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じているか否かの検出を行う垂れ検出器と、
前記圧力切り替え手段により前記ペースト貯留部内への負圧の供給が開始された後、前記ペースト貯留部内の圧力を、前記ペースト貯留部内のペーストが前記ペースト吐出口から垂れを生じることなく前記ペースト貯留部内に保持される第1の圧力よりも低い圧力の第2の圧力に調整し、前記垂れ検出器により前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じなくなったことが検出されたとき、前記ペースト貯留部内の圧力を第1の圧力に調整する圧力調整手段とを備えたことを特徴とするペースト塗布装置。 Comprising a paste discharge port leading to the paste reservoir paste is stored and the paste reservoir, a syringe for discharging a paste from the paste ejection port when the positive pressure is supplied to the paste reservoir portion,
Positive pressure supply line for supplying a positive pressure to the paste reservoir portion,
A negative pressure supply line for supplying a negative pressure to the paste reservoir portion,
After discharging the paste from the paste discharge port from the positive pressure supply line by supplying a positive pressure to the paste reservoir portion, a pressure switching means for supplying a negative pressure to the paste reservoir portion from said negative pressure supply line When,
After the supply of negative pressure to the paste reservoir portion is started by the pressure switching means, and sag detector to detect whether dripping of the paste from the paste ejection port has occurred,
After the supply of negative pressure to the paste reservoir portion is started by the pressure switching means, the paste reservoir portion without the pressure in the paste reservoir, paste in the paste reservoir results dripping from the paste discharge port to adjust to a second pressure of lower pressure than the first pressure being held, when the sagging of the paste from the paste discharge port by the sagging detector is detected that no longer occurs, in the paste reservoir A paste application apparatus comprising pressure adjusting means for adjusting the pressure to a first pressure.
前記基板位置決め部により位置決めされた基板にペーストを塗布する請求項1乃至3のいずれかに記載のペースト塗布装置と、
前記ペースト塗布装置によりペーストが塗布された基板に電子部品を接合させる電子部品接合部とを備えたことを特徴とする電子部品接合装置。 A substrate positioning unit for positioning the substrate;
A paste application apparatus according to any one of claims 1 to 3, applying a paste to a substrate positioned by the board positioning section,
Electronic component bonding apparatus characterized by comprising an electronic component bonding portion for bonding the electronic component to the substrate the paste is applied by the paste coating apparatus.
前記ペースト吐出口からペーストを吐出させた後、前記ペースト貯留部内に負圧を供給し、前記ペースト貯留部内の圧力を、前記ペースト貯留部内のペーストが前記ペースト吐出口から垂れを生じることなく前記ペースト貯留部内に保持される第1の圧力よりも低い圧力の第2の圧力に調整する工程と、
前記ペースト貯留部内への負圧の供給を開始した後、前記ペースト吐出口からペーストの垂れが生じなくなったことを検出したとき、前記ペースト貯留部内の圧力を前記第1の圧力に調整する工程とを含むことを特徴とするペースト塗布方法。 The positive pressure is supplied to the paste reservoir portion of the syringe which the paste is stored, a step of discharging the paste from the paste discharge port leading to the paste reservoir,
After discharging the paste from the paste discharge port, the paste reservoir portion negative pressure is supplied to the said pressure within the paste reservoir, the paste reservoir portion of the paste without causing dripping from the paste discharge port said paste Adjusting to a second pressure lower than the first pressure held in the reservoir;
After starting the supply of negative pressure to the paste reservoir portion, when it is detected that the sagging of the paste from the paste discharge port is no longer generated, and adjusting the pressure in the paste reservoir to said first pressure The paste application | coating method characterized by including.
請求項1乃至3の何れかに記載のペースト塗布装置により、前記基板位置決め工程で位置決めした前記基板にペーストを塗布するペースト塗布工程と、
前記ペースト塗布工程でペーストが塗布された前記基板に電子部品を接合させる電子部品接合工程とを含むことを特徴とする電子部品接合方法。 A substrate positioning step for positioning the substrate;
The paste coater according to any one of claims 1 to 3, a paste application step of applying the paste on the substrate has been positioned in the substrate positioning step,
Electronic component bonding method characterized by comprising an electronic component bonding step of bonding the electronic component on the substrate the paste is applied by the paste application step.
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