JP5194405B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ハードコート性を持った硬化性組成物ならびにその硬化膜に関する。
従来、情報通信機器の性能確保と安全対策の面から、機器の表面に、光硬化性組成物を用いて、耐擦傷性、密着性、高屈折率性などを有するハードコート性塗膜や、帯電防止性塗膜を形成することが行われている。
近年、情報通信機器の発達と汎用化は目覚しいものがあり、ハードコート性塗膜、帯電防止性塗膜等の更なる性能向上及び生産性の向上が求められており、光硬化性材料を用いた様々な提案がされている。
例えば、以下のような技術提案を挙げることができる(特許文献1〜3参照)。特許文献1では、酸化スズなどの導電性粉末と複数のモノマー成分とを有機溶剤中、ボールミルなどを用いて導電性塗料を作成する方法が開示されている。特許文献2では、アンチモンドープ酸化スズと紫外線硬化性のあるシランカップリング剤とを有機溶剤中、ボールミルを用い導電性塗料用の分散体を作成する方法が開示されている。さらに特許文献3では、導電性酸化物微粉末を易分散性低沸点溶剤と難分散性高沸点溶剤の混合溶剤中に分散し導電性塗料を作成する方法が開示されている。
特開平04−172634号公報 特開平06−264009号公報 特開2001−131485号公報
しかし、上記方法により、高屈折率性、ハードコート性、帯電防止性、耐光性などにおいて良好な物性を併せ持つ硬化性組成物を作成することが可能となっても、有機溶剤など疎水性の高い媒体に対して、平均一次粒子径が100nm以下の金属酸化物を安定に一次粒子レベルで分散および安定化させうる効果を持たないため、塗膜の透明性や光硬化性塗料の経時安定性等の観点で問題を生じやすい。
そこで、本発明は、平均一次粒子径が100nm以下の金属酸化物を含有しながら、高屈折率性、帯電防止性、ハードコート性、透明性及び塗工性の全てにおいて優れた物性を併せ持つ塗膜を形成可能な経時安定性のある硬化性組成物、及びそれを用いた硬化膜とその積層体を提供することを目的とする。
本発明は、酸化ケイ素と、平均一次粒子径が5〜100nmの金属酸化物(酸化ケイ素を除く)と、アミノ基含有光硬化性化合物と、ウレタン(メタ)アクリレートとを含む硬化性組成物の製造方法であって、下記工程(1)〜(4)を含むことを特徴とする製造方法。
工程(1):ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、及び9,9−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)フルオレン二無水物からなる群より選ばれる酸無水物中の酸無水物基と、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びジペンタエリスリトールペンタアクリレートからなる群より選ばれるヒドロキシル基含有アクリレート中のヒドロキシル基を反応させ、2つのカルボキシル基を有するアクリレート化合物を得る工程、
工程(2):前記カルボキシル基を有するアクリレート化合物中のカルボキシル基と、グリシジルメタクリレート中のエポキシ基を反応させ、多官能(メタ)アクリレート化合物を得る工程、
工程(3):前記多官能(メタ)アクリレート化合物中のエチレン性不飽和結合100モルに対し、ジブチルアミン、N−メチルヘキシルアミン、ジエチルアミン及び2−ピペリジンエタノールからなる郡より選ばれる第2級アミンを0.5〜50モルとなる比率でマイケル付加反応させてなる、アミノ基含有光硬化性化合物を得る工程、
工程(4):前記アミノ基含有光硬化性化合物を用い、前記金属酸化物の分散ペーストを得るか、または前記アミノ基含有光硬化性化合物を用い、前記金属酸化物及び酸化ケイ素の分散ペーストを得る工程、
工程(5):前記金属酸化物の分散ペーストに、酸化ケイ素の分散体及びウレタン(メタ)アクリレートを配合するか、または前記金属酸化物及び酸化ケイ素の分散ペーストにウレタン(メタ)アクリレートを配合する工程。
また、本発明は、金属酸化物が、チタニウム、亜鉛、ジルコニウム、アンチモン、インジウム、スズ、及び、アルミニウムからなる郡より選ばれる少なくとも一種の元素を含有するものであることを特徴とする上記硬化性組成物の製造方法。
また、本発明は、さらに、溶剤を含み、かつ溶剤が、全溶剤に対して10〜100重量%の水酸基含有有機溶剤を含むことを特徴とする上記硬化性組成物の製造方法。
本発明の硬化性組成物は、平均一次粒子径が100nm以下の金属酸化物を含有しながら、高屈折率性、帯電防止性、ハードコート性、透明性及び塗工性の全てにおいて優れた物性を併せ持つ塗膜を形成することが可能であり、特にプラスチック光学部品、光ディスク、反射防止膜、タッチパネル、フィルム型液晶素子、プラスチック積層体等のハードコート剤に好適である。さらには屈折率が高く、屈折率が同程度の基材に塗布した場合、反射干渉縞が生じず、光学用途に好適に用いられる。また、金属酸化物組成物を含んだ硬化物の屈折率を高く制御可能であることから、光半導体素子封止材としても好適である。
まず、本発明の硬化性組成物について説明する。
本発明の硬化性組成物は、酸化ケイ素と、金属酸化物と、アミノ基含有光硬化性化合物と、ウレタン(メタ)アクリレートとを含有するものである。
(酸化ケイ素)
本発明の硬化性組成物に含有される酸化ケイ素は、硬化膜の屈折率やハードコート性を調整するために用いられる。酸化ケイ素は、ケイ素原子を含む酸化物であればよく、酸化ケイ素、および、ケイ素と酸素とそれ以外の元素の固溶体であってもよい。
好ましくは、透明性の点から平均一次粒子径が5〜100nmの酸化ケイ素である。AEROSIL130(酸化ケイ素)、AEROSIL200(酸化ケイ素)、AEROSIL200V(酸化ケイ素)、AEROSIL200CF(酸化ケイ素)、AEROSIL200FA(酸化ケイ素)、AEROSIL300(酸化ケイ素)、AEROSIL300CF(酸化ケイ素)、AEROSIL380(酸化ケイ素)、AEROSILR972(酸化ケイ素)、AEROSILR974(酸化ケイ素)、AEROSILR976(酸化ケイ素)、AEROSILR202(酸化ケイ素)、AEROSILR805(酸化ケイ素)、AEROSILR812(酸化ケイ素)、AEROSILR812S(酸化ケイ素)、AEROSILMOX50(酸化ケイ素)、AEROSILTT600(酸化ケイ素)、AEROSILMOX80(酸化ケイ素/酸化アルミニウム)、AEROSILMOX170(酸化ケイ素/酸化アルミニウム)、AEROSILCOX84(酸化ケイ素/酸化アルミニウム)が挙げられる。
(金属酸化物)
本発明の硬化性組成物に含有される金属酸化物(酸化ケイ素を除く)は、平均一次粒子径が5〜100nmの金属酸化物であり、硬化膜の導電性や屈折率を調整するために用いられる。
本発明において、平均一次粒子径は、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)または走査型電子顕微鏡(SEM)などを用い粒子自身を直接観察することによって粒子径を測定できる。
平均一次粒子径が5nm未満の金属酸化物の場合、微粒子同士の凝集力が非常に大きいことから透明性の高い一次粒子レベルの分散をさせることが非常に困難である。また、平均一次粒子径が100nmを超える金属酸化物の場合、一次粒子レベルで分散させることは容易になるが、粒子径が大きいことから可視光などの光に対して散乱が生じ易く硬化膜の透明性を悪化させる問題が生じる。
金属酸化物としては、チタニウム、亜鉛、ジルコニウム、アンチモン、インジウム、スズ、及び、アルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種の元素を含有するものが好ましい。特に、アンチモン、インジウム、スズおよび亜鉛のいずれか一種の元素を含有するものは、導電性も良好であることからより好ましい。具体的には、五酸化アンチモン、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、スズドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、リンドープ酸化スズ(PTO)、アンチモン酸亜鉛(AZO)、インジウムドープ酸化亜鉛(IZO)、酸化スズ、ATO被覆酸化チタン、アルミニウムドープ酸化亜鉛、ガリウムドープ酸化亜鉛等が挙げられる。これらの金属酸化物は、2種類以上を併用しても差し支えない。
金属酸化物の市販品としては、日産化学工業製:サンエポックEFR−6N、サンエポックEFR−6NP(五酸化アンチモン)、石原産業製:SN−100P(ATO)、FS−10P(ATO)、SN−102P(ATO)、FS−12P(ATO)、ET−300W(ATO被覆酸化チタン)、TTO−55(A)(酸化チタン)、TTO−55(B)(酸化チタン)、TTO−55(C)(酸化チタン)、TTO−55(D)(酸化チタン)、TTO−55(S)(酸化チタン)、TTO−55(N)(酸化チタン)、TTO−51(A)(酸化チタン)、TTO−51(C)(酸化チタン)、TTO−S−1(酸化チタン)、TTO−S−2(酸化チタン)、TTO−S−3(酸化チタン)、TTO−S−4(酸化チタン)、TTO−F−1(鉄含有酸化チタン)、TTO−F−2(鉄含有酸化チタン)、TTO−F−3(鉄含有酸化チタン)、TTO−F−11(鉄含有酸化チタン)、ST−01(酸化チタン)、ST−21(酸化チタン)、ST−30L(酸化チタン)、ST−31(酸化チタン)、三菱マテリアル製:T−1(ITO)、S−1200(酸化スズ)、三井金属製:パストラン(ITO、ATO)、シーアイ化成製:ナノテックITO、ナノテックSnO2、ナノテックTiO2、ナノテックSiO2、ナノテックAl23、ナノテックZnO、触媒化成製:TL−20(ATO)、TL−30(ATO)、TL−30S(PTO)、TL−120(ITO)、TL−130(ITO)、ハクスイテック製:PazetCK(アルミニウムドープ酸化亜鉛)、PazetGK(ガリウムドープ酸化亜鉛)、堺化学製:SC−18(アルミニウムドープ酸化亜鉛)、FINEX−25(酸化亜鉛)、FINEX−25LP(酸化亜鉛)、FINEX−50(酸化亜鉛)、FINEX−50LP(酸化亜鉛)、FINEX−75(酸化亜鉛)、STR−60C(酸化チタン)、STR−60C-LP(酸化チタン)、STR−100C(酸化チタン)、住友大阪セメント製:OZC−3YC(酸化ジルコニウム)、OZC−3YD(酸化ジルコニウム)、OZC−3YFA(酸化ジルコニウム)、OZC−8YC(酸化ジルコニウム)、OZC−0S100(酸化ジルコニウム)、日本電工製:PCS(酸化ジルコニウム)、T−01(酸化ジルコニウム)、日本アエロジル製:Aluminium Oxide C(酸化アルミニウム)等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物における金属酸化物(酸化ケイ素を除く)の添加量は、固形分合計量100重量部中、好ましくは1〜80重量部、より好ましくは10〜70重量部である。金属酸化物の添加量が1重量部未満では、金属酸化物由来の帯電防止性が劣る場合があり、80重量部を超えると有機成分量が少ないことにより成膜性が劣る場合がある。
(アミノ基含有光硬化性化合物)
本発明で用いられるアミノ基含有光硬化性化合物は、フェニルテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、及び,9−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)フルオレン二無水物からなる群より選ばれる酸無水物中の酸無水物基と、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びジペンタエリスリトールペンタアクリレートからなる群より選ばれるヒドロキシル基含有アクリレート中のヒドロキシル基を反応させ、2つのカルボキシル基を有するアクリレート化合物を得、前記カルボキシル基を有するアクリレート化合物中のカルボキシル基と、グリシジルメタクリレート中のエポキシ基を反応させ、多官能(メタ)アクリレート化合物を得、前記多官能(メタ)アクリレート化合物中のエチレン性不飽和結合100モルに対し、ジブチルアミン、N−メチルヘキシルアミン、ジエチルアミン及び2−ピペリジンエタノールからなる郡より選ばれる第2級アミンを0.5〜50モルとなる比率でマイケル付加反応させることで得られ、金属酸化物(酸化ケイ素を除く)や酸化ケイ素の溶剤中での分散安定性付与、硬化膜中での光硬化性化合物であるウレタン(メタ)アクリレートなどの有機成分との相溶性向上、硬化膜のハードコート性向上のために用いられる。
酸無水物基に反応させるヒドロキシル基含有アクリレート化合物は、同じであっても異なっていてもよい。ヒドロキシル基含有アクリレート化合物は、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びジペンタエリスリトールペンタアクリレートからなる群より選ばれる。
上記のテトラカルボン酸二無水物とヒドロキシル基含有アクリレート化合物との反応は、テトラカルボン酸二無水物の有する2つのカルボン酸無水物基とヒドロキシル基含有アクリレート化合物がそれぞれ有するヒドロキシル基との反応であり、それ自体当該分野においてよく知られている。例えば、テトラカルボン酸二無水物とヒドロキシル基含有アクリレート化合物とを、シクロヘキサノンのような有機溶媒中、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンのような触媒の存在下、50〜120℃の温度で反応させることができる。この場合、反応系に、メトキノン(methoquinone)のような重合禁止剤を添加することができる。
上記反応後、反応生成物であるカルボキシル基を有するアクリレート化合物中のカルボキシル基を含む反応混合物に、グリシジルメタクリレート中のエポキシ基を反応させ、多官能(メタ)アクリレート化合物を得ることができる。
2つのカルボキシル基を有するアクリレート化合物とグリシジルメタクリレート中のエポキシ基との反応は、それ自体当該分野においてよく知られている。例えば、この反応は、ジメチルベンジルアミン等のようなアミン触媒の存在下、50〜120℃の温度で行なうことができる。
これらの反応は、無溶媒で行なってもよく、あるいは反応に対して不活性溶媒中で行なってもよい。かかる溶媒としては、例えば、n−ヘキサン、ベンゼンまたはトルエン等の炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンまたはメチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチルまたは酢酸ブチル等のエステル系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサン等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンまたはパークレン等のハロゲン系溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルイミダゾリジノン等の極性溶媒などが挙げられる。これらの溶媒は2種類以上を併用しても差し支えない。
アミノ基含有光硬化性化合物は、2つのカルボキシル基を有するアクリレート化合物とグリシジルメタクリレート中のエポキシ基との反応生成物である、多官能(メタ)アクリレート化合物と、ジブチルアミン、N−メチルヘキシルアミン、ジエチルアミン及び2−ピペリジンエタノールからなる郡より選ばれる第2級アミンを反応させることで得られる。このとき、必要に応じて、一般式(1)で表されるアクリレート化合物またはメタクリレート化合物以外の公知のアクリレート化合物またはメタクリレート化合物が含まれていても良い。
前記多官能(メタ)アクリレート化合物中のエチレン性不飽和結合100モルに対し、前記第2級アミンを0.5〜50モル、好ましくは、1.0〜30モルとなる比率で反応させることが金属酸化物の分散性と、光硬化性を両立させる点で好ましい。
第二級アミンの反応比率が0.5モル未満の場合、得られるアミノ基含有光硬化性化合物中のアミノ基の比率が小さいため良好な顔料分散性が得られにくくなり、その硬化膜の透明性が悪化しやすくなる。また、50モルを超える場合、得られるアミノ基含有光硬化性化合物中のアミノ基の比率が非常に大きくなるため良好な顔料分散性は得られるが、一方でエチレン性不飽和二重結合の比率が低くなるため、塗膜作成時の光硬化性が乏しくなり、その硬化膜のハードコート性も低下しやすくなる。
アミノ基含有光硬化性化合物を構成する第一級アミンまたは第二級アミンは、一分子中に第一級アミノ基または第二級アミノ基を少なくとも1個有するアミン化合物であり、剛直性の少ない脂肪族アミンがより好ましい。さらに、分子内に第一級アミノ基または第二級アミノ基を2個以上有するアミン化合物を用いた場合、アミン化合物1分子に対して複数のアクリレート化合物またはメタクリレート化合物が複雑に反応するため、反応物は高分子量化しゲル化しやすい問題を有する。そのため、アクリレート化合物またはメタクリレート化合物に対するアミン化合物の添加量を低減させたり、反応条件などを制御することにより汎用性のあるアミノ基含有光硬化性化合物を得ることが可能となる。
また、アミン化合物は、アクリレート化合物またはメタクリレート化合物と反応しないアミノ基以外の他の極性官能基を有しても良い。このような極性官能基としては、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、シアノ基、ニトロキシル基などが挙げられる。
アミノ基含有光硬化性化合物を構成する第二級アミンは、ジブチルアミン、N−メチルヘキシルアミン、ジエチルアミン及び2−ピペリジンエタノールからなる郡より選ばれる。
上記に示すアミン化合物は、一種類または二種類以上を併用して用いてもよい。
前記第二級アミンは、分散性も良好であり、かつマイケル付加反応が一段階で終了し反応による着色が少ないため好ましい。
アミノ基含有光硬化性化合物は、前記アクリレート化合物またはメタクリレート化合物と前記第二級アミンとを、二成分が溶解可能な溶剤中において反応させてなるものであり、第二級アミン中のアミノ基がアクリレート化合物またはメタクリレート化合物中のエチレン性不飽和二重結合にマイケル付加することにより、分子の末端にアミノ基を導入したアミノ基含有光硬化性化合物である。反応温度に関しては、室温下でも速やかに反応が進むものであり、10〜110℃が好ましく、20〜80℃がより好ましい。反応温度が10℃未満の場合、原料となるアクリレート化合物またはメタクリレート化合物、または反応物であるアミノ基含有光硬化性化合物の溶解性が低下することで析出しやすく、反応速度が低下し反応時間が長時間化することで生産性が落ちるなどの問題が生じ易い。また、反応温度が110℃を超えた場合、反応物が着色するため、その着色したアミノ基含有光硬化性化合物を用いた硬化性組成物、およびその硬化膜の色目に影響を及ぼすことになる。
前記アクリレート化合物またはメタクリレート化合物と前記第一級アミンまたは第二級アミンとを反応させる際に用いる溶剤に関しては、原料となるアクリレート化合物またはメタクリレート化合物、および第一級アミンまたは第二級アミンが溶剤と反応しないものであれば特に限定するものではない。溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、アセトン、トルエン、キシレン、ブタノール、イソプロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、アジピン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチルなどが挙げられる。
(ウレタン(メタ)アクリレート)
本発明で用いられるウレタン(メタ)アクリレートは、硬化膜のハードコート性、塗工性、基材への密着性などを向上させるために用いられる。ウレタン(メタ)アクリレートは、ウレタン結合と、(メタ)アクリレート基とを有する化合物で公知のものを使用することができる。好ましくは、重量平均分子量1000〜20000が挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ジイソシアネートと水酸基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得られるもの、ポリオールとポリイソシアネートとをイソシアネート基過剰の条件下に反応させてなるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを、水酸基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得られるものがある。あるいは、ポリオールとポリイソシアネートとを水酸基過剰の条件下に反応させてなる水酸基含有ウレタンプレポリマーを、イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得ることもできる。
ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサントリオール、トリメリロールプロパン、ポリテトラメチレングリコール、アジピン酸とエチレングリコールとの縮重合物等が挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
水酸基をもつ(メタ)アクリレート類としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート,2−ヒドロキシプロピルアクリテート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等が挙げられる。
イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート類としては、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、メタクリロイルイソシアネート等が挙げられる。
具体的には、ダイセルUCB製のEbecryl 220、Ebecryl 1290K、Ebecryl 5129、Ebecryl 2220、Ebecryl 6602、新中村化学製のNKオリゴMA−6、NKオリゴU−4HA、NKオリゴU−6HA、NKオリゴU−324A、BASF製のLaromerLR8949、荒川化学工業製のビームセット371、ビームセット575、ビームセット575CB、ビームセット577、ビームセットEM−90、根上工業製のアートレジンUN−3320HA、アートレジンUN−3320HB、アートレジンUN−3320HC、アートレジンUN−3320HS、アートレジンUN−9000H、アートレジンUN−901T、アートレジンHDP、アートレジンHDP−3、アートレジンH61、日本合成化学製の紫光UV−7600B、紫光UV−7610B、紫光UV−7620EA、紫光UV−7630B、紫光UV−1400B、紫光UV−1700B、紫光UV−6300B、紫光UV−7000B、紫光UV−2010B、紫光UV−2580B、共栄社化学製のUA−306H、UA−306T、UA−306Iなどが挙げられる。

本発明の硬化性組成物の酸化ケイ素と、金属酸化物と、アミノ基含有光硬化性化合物と、ウレタン(メタ)アクリレートとの比率は、固形分合計量100重量部に対して、酸化ケイ素/金属酸化物/アミノ基含有光硬化性化合物/ウレタン(メタ)アクリレート=0.1〜40重量部/1〜80重量部/0.1〜50重量部/0.1〜50重量部の範囲内で用いるのが好ましい。より好ましくは、1〜30重量部/10〜70重量部/1〜40重量部/1〜40重量部である。
酸化ケイ素の重量比が0.1重量部未満では、酸化ケイ素混合使用による硬化膜の屈折率低下や導電性向上といった効果が小さく、40重量部を超えると金属酸化物の割合が少なくなることにより硬化膜の導電性が大幅に低下する場合がある。
アミノ基含有光硬化性化合物の重量比が0.1重量部未満では、金属酸化物を溶剤中で安定に分散させることが難しくなるため硬化膜の透明性が低下する場合があり、50重量部を超えると硬化膜中の金属酸化物含有比率が下がることによる金属酸化物由来の帯電防止性が低下する場合がある。
ウレタン(メタ)アクリレートの重量比が0.1重量部未満では、良好な塗工性が得られにくくなり硬化膜のハードコート性が低下する場合があり、50重量部を超えると硬化膜中の金属酸化物含有比率が下がることによる金属酸化物由来の帯電防止性が低下する場合がある。


(溶剤)
本発明の硬化性組成物は、塗工性、基材への密着性を向上するために溶剤を用いることが好ましい。溶剤の添加量は、固形分合計量100重量部に対して、好ましくは100〜2000重量部、より好ましくは150〜500重量部である。溶剤の添加量が100重量部未満では、塗液の粘度が高くなるため塗工性が劣る場合があり、2000重量部を超えると塗膜の膜圧が非常に薄くなるため、塗膜が白化する問題が生じる場合がある。
溶剤を加える場合は、溶剤を揮発させた後に硬化処理を行なえばよい。溶剤としては、特に制限されるものでなく、様々な公知の有機溶剤を用いることができる。有機溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、アセトン、アセチルアセトン、トルエン、キシレン、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、エタノール、メタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−2−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、ジアセトンアルコール、乳酸エチル、乳酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、2−エトキシエチルアセテート、ブチルアセテート、イソアミルアセテート、アジピン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、テトラヒドロフラン、メチルピロリドンなどが挙げられる。これらの有機溶剤は、2種類以上を併用しても差し支えない。
なかでも、水酸基含有溶剤は、親水性の高い粒子表面物性を持つ金属酸化物に対して濡れ性が良いことから、溶剤組成中に含有することで分散性及びその塗料の経時安定性の向上において非常に効果的であり、かつ塗工工程のレベリング性も向上することから好ましい。全溶剤組成中の水酸基含有溶剤含有量は、10〜100重量%含むことが好ましい。具体体には、水酸基含有溶剤としては、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、エタノール、メタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−2−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、ジアセトンアルコール、乳酸エチル、乳酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。特に、3−メトキシ−1−ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテルは、分散性と分散安定性がより良好であることから好ましい。

本発明の硬化性組成物は、本発明の目的や効果を損なわない範囲において、光重合開始剤、ウレタン(メタ)アクリレート以外の光硬化性化合物、重合禁止剤、光増感剤、レべリング剤、界面活性剤、抗菌剤、アンチブロッキング剤、可塑剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、導電性ポリマー、導電性界面活性剤、無機充填剤、顔料、染料などの添加剤を加えてもよい。
光重合開始剤としては、光励起によってビニル重合を開始できる機能を有するものであれば特に限定はなく、例えばモノカルボニル化合物、ジカルボニル化合物、アセトフェノン化合物、ベンゾインエーテル化合物、アシルフォスフィンオキシド化合物、アミノカルボニル化合物などが使用できる。
具体的には、モノカルボニル化合物としては、ベンゾフェノン、4−メチル−ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエート、4−フェニルベンゾフェノン、4−(4−メチルフェニルチオ)フェニル−エネタノン、3,3´−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、4−(1,3−アクリロイル−1,3,3´−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、4−(1,3−アクリロイル−1,4,7,10,13−ペンタオキソトリデシル)ベンゾフェノン、3,3´,4,4´−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミン塩酸塩、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシエチル)メタアンモニウムシュウ酸塩、2−/4−イソ−プロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−ヒドロキ−3−(3,4−ジメチル−9−オキソ−9Hチオキサントン−2−イロキシ−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミン塩酸塩、ベンゾイルメチレン−3−メチルナフト(1,2−d)チアゾリン等が挙げられる。
ジカルボニル化合物としては、1,2,2−トリメチル−ビシクロ[2.1.1]ヘプタン−2,3−ジオン、ベンザイル、2−エチルアントラキノン、9,10−フェナントレンキノン、メチル−α−オキソベンゼンアセテート、4−フェニルベンザイル等が挙げられる。
アセトフェノン化合物としては、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−ジ-2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−スチリルプロパン−1−オン重合物、ジエトキシアセトフェノン、ジブトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2,2−ジエトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、3,6−ビス(2−メチル−2−モルホリノ−プロパノニル)−9−ブチルカルバゾール等が挙げられる。
ベンゾインエーテル化合物としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイゾブチルエーテル、ベンゾインノルマルブチルエーテル等が挙げられる。
アシルフォスフィンオキシド化合物としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、4−n−プロピルフェニル−ジ(2,6−ジクロロベンゾイル)ホスフィンオキシド等が挙げられる。
アミノカルボニル化合物としては、メチル−4−(ジメトキシアミノ)ベンゾエート、エチル−4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2−n−ブトキシエチル−4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、イソアミル−4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエート、4,4´−ビス−4−ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4´−ビス−4−ジエチルアミノベンゾフェノン、2,5´−ビス(4−ジエチルアミノベンザル)シクロペンタノン等が挙げられる。光重合開始剤の市販品としてはチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製イルガキュア184、651、500、907、127、369、784、2959、BASF社製ルシリンTPO、日本シーベルヘグナー製エサキュアワン等があげられる。
光重合開始剤は、上記化合物に限定されず、紫外線により重合を開始させる能力があれば、どのようなものでも構わない。これらの光重合開始剤は、一種類または二種類以上を混合して用いてもよい。
光重合開始剤の使用量に関しては、特に制限はされないが、光硬化性化合物の全量100重量部に対して0.1〜20重量部の範囲内で使用することが好ましい。
また、増感剤として公知の有機アミン等を加えることもできる。
さらに、上記ラジカル重合用開始剤のほかに、カチオン重合用の開始剤も併用することができる。
本発明の硬化性組成物は、アミノ基含有光硬化性化合物の他に、その他のバインダー樹脂、光硬化性化合物を加えてもよい。
バインダー樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタンウレア樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、一種類または二種類以上を混合して用いてもよい。バイダー樹脂は、硬化性組成物の固形分(溶剤以外の成分。以下、同じ。)の全量を基準(100重量部)として、20重量部以下の範囲内で使用することが好ましい。
光硬化性化合物としては、例えば、(メタ)アクリル系化合物、脂肪酸ビニル化合物、アルキルビニルエーテル化合物、α−オレフィン化合物、ビニル化合物、エチニル化合物等の重合性不飽和二重結合基を有する化合物を用いることができる。これらの重合性不飽和二重結合基を有する化合物は、さらに水酸基、アルコキシ基、カルボキシル基、アミド基、シラノール基等の官能基を有していてもよい。アミノ基含有光硬化性化合物以外の光硬化性化合物は、硬化性組成物の固形分の全量を基準(100重量部)として、50重量部未満の範囲内、特に5〜40重量部の範囲内で使用することが好ましい。
(メタ)アクリル系化合物としては、ベンジル(メタ)アクリレート、アルキル系(メタ)アクリレート、アルキレングリコール系(メタ)アクリレート、カルボキシル基と重合性不飽和二重結合とを有する化合物、水酸基を有する(メタ)アクリル系化合物、窒素含有(メタ)アクリル系化合物等がある。また、単官能、多官能の化合物を適宜使用することができる。光硬化性、塗膜のハードコート性の点からは、多官能のものが好ましい。
単官能の(メタ)アクリル系化合物として具体的には、アルキル系(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル(メタ)アクリレート、イコシル(メタ)アクリレート、ヘンイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜22のアルキレン(メタ)アクリレートが挙げられる。極性の調整を目的とする場合には、炭素数2〜10、さらに好ましくは炭素数2〜8のアルキル基を有するアルキル基含有アクリレートまたは対応するメタクリレートを用いることが好ましい。また、レべリング性の調節等を目的とする場合には、炭素数6以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。
また、アルキレングリコール系(メタ)アクリレートとしては、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコール(メタ)アクリレート等の末端に水酸基を有し、ポリオキシアルキレン鎖を有するモノアクリレートまたは対応するモノメタクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、プロポキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、n−ブトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、n−ペンタキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、プロポキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、n−ブトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、n−ペンタキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリテトラメチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等の末端にアルコキシ基を有し、ポリオキシアルキレン鎖を有するモノアクリレートまたは対応するモノメタクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシヘキサエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシテトラプロピレンエチレングリコール(メタ)アクリレート等の末端にフェノキシまたはアリールオキシ基を有するポリオキシアルキレン系アクリレートまたは対応するメタクリレートが挙げられる。
さらに、カルボキシル基及び重合性不飽和二重結合を有する化合物としては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、または、これらのアルキルもしくはアルケニルモノエステル、フタル酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル、イソフタル酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル、コハク酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエステル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、けい皮酸等が挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリル系化合物としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシビニルベンゼン、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
窒素含有(メタ)アクリル系化合物としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル−(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル−(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル−(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル−(メタ)アクリルアミド、N−ペントキシメチル−(メタ)アクリルアミド等のモノアルキロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(メチロール)アクリルアミド、N−メチロール−N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(メチロール)アクリルアミド、N−エトキシメチル−N−メトキシメチルメタアクリルアミド、N,N−ジ(エトキシメチル)アクリルアミンド、N−エトキシメチル−N−プロポキシメチルメタアクリルアミド、N,N−ジ(プロポキシメチル)アクリルアミド、N−ブトキシメチル−N−(プロポキシメチル)メタアクリルアミド、N,N−ジ(ブトキシメチル)アクリルアミド、N−ブトキシメチル−N−(メトキシメチル)メタアクリルアミド、N,N−ジ(ペントキシメチル)アクリルアミド、N−メトキシメチル−N−(ペントキシメチル)メタアクリルアミド等のジアルキロール(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド系不飽和化合物、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレン等のジアルキルアミノ基を有する不飽和化合物及び対イオンとしてCl-、Br-、I-等のハロゲンイオンまたはQSO3-(Q:炭素数1〜12のアルキル基)を有するジアルキルアミノ基含有不飽和化合物の4級アンモニウム塩等がある。
さらに、その他の不飽和化合物としては、パーフルオロメチルメチル(メタ)アクリレート、パーフルオロエチルメチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロイソノニルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロノニルエチル(メタ)アクリレート、2−パーフルオロデシルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロプロピルプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルアミル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルウンデシル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を有するパーフルオロアルキルアルキル(メタ)アクリレート類を挙げることができる。
また、パーフルオロブチルエチレン、パーフルオロヘキシルエチレン、パーフルオロオクチルエチレン、パーフルオロデシルエチレン等のパーフルオロアルキル、アルキレン類等のパーフルオロアルキル基含有ビニルモノマー、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシリル基含有ビニル化合物及びその誘導体、グリシジルアクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルアクリレート等のグリシジル基含有アクリレートが挙げられる。
アルキルビニルエーテル化合物としては、ブチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等が挙げられる。
α−オレフィン化合物としては、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン等が挙げられる。
ビニル化合物としては、酢酸アリル、アリルアルコール、アリルベンゼン、シアン化アリル等のアリル化合物、シアン化ビニル、ビニルシクロヘキサン、ビニルメチルケトン、スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、クロロスチレン等が挙げられる。
エチニル化合物としては、アセチレン、エチニルベンゼン、エチニルトルエン、1−エチニル−1−シクロヘキサノール等が挙げられる。
これらは、一種類または二種類以上を混合して用いてもよい。
光硬化性化合物は、ウレタン(メタ)アクリレート以外で、塗膜強度、耐擦傷性の観点より、少なくとも3つの官能基を有するポリエポキシポリ(メタ)アクリレートのようなポリ(メタ)アクリレート類、分子内に3個以上のアクリロイル基を有する多官能のアクリレート類を好適に使用することができる。
ポリエポキシポリ(メタ)アクリレートは、エポキシ樹脂のエポキシ基を(メタ)アクリル酸でエステル化し官能基を(メタ)アクリロイル基としたものであり、ビスフェノールA型エポキシ樹脂への(メタ)アクリル酸付加物、ノボラック型エポキシ樹脂への(メタ)アクリル酸付加物等がある。
ウレタン(メタ)アクリレート以外の光硬化性化合物の市販品としては、東亜合成製のアロニックスM−400、アロニックスM−402、アロニックスM−408、アロニックスM−450、アロニックスM−7100、アロニックスM−8030、アロニックスM−8060、大阪有機化学製のビスコート♯400、化薬サートマー製のSR−295、ダイセルUCB製のDPHA、新中村化学製のNKエステルA-TMMT、NKオリゴEA−1020、NKオリゴEMA−1020、NKオリゴEA−6310、NKオリゴEA−6320、NKオリゴEA−6340、BASF製のLaromerEA81、サンノプコ製のフォトマー3016、荒川化学工業製のビームセット700、ビームセット710、ビームセット750、共栄社化学製のライトアクリレートPE−4A、ライトアクリレートDPE−6A、日本化薬製のKAYARAD DPHA、KAYARAD DPHA2C、KAYARAD DPHA−40H、KAYARAD D−310、KAYARAD D−330などが挙げられる。
本発明における硬化性組成物の製造方法としては、特に制限されないが、いくつかの方法が挙げられる。具体的には、初めに金属酸化物、酸化ケイ素及びアミノ基含有光硬化性化合物を溶剤中で混合分散し、安定な金属酸化物/酸化ケイ素分散体を得た後、他の様々な添加剤を添加及び調整し製造する方法、初めに金属酸化物及びアミノ基含有光硬化性化合物を溶剤中で混合分散し、安定な金属酸化物分散体を得て、一方で酸化ケイ素及びアミノ基含有光硬化性化合物を有機溶剤中で混合分散し、安定な酸化ケイ素分散体を得た後、上記2種類の分散体及び他の様々な添加剤を添加及び調整し製造する方法、上記金属酸化物分散体、市販の酸化ケイ素分散体及び他の様々な添加剤を添加及び調整し製造する方法、及び金属酸化物、酸化ケイ素、アミノ基含有光硬化性化合物、溶剤及びその他の添加剤の全てが混合された状態で分散し製造する方法などが挙げられる。
本発明の硬化性組成物は、金属酸化物粉末、酸化ケイ素粉末及びアミノ基含有光硬化性化合物を単に混合して調製しても十分目的とする効果が得られる。ただし、ニーダー、ロール、アトライター、スーパーミル、乾式粉砕処理機などにより機械的に混合するか、金属酸化物粉末及び/または酸化ケイ素粉末と溶剤などによるサスペンジョン系にアミノ基含有光硬化性化合物を含む溶液を添加し、金属酸化物表面にアミノ基含有光硬化性化合物を沈着させるなどの緊密な混合系で行なえばさらに良好な結果を得ることができる。
本発明の酸化ケイ素分散体は、酸化ケイ素粉末と市販分散剤及び/またはアミノ基を含有しない光硬化性化合物とを上記方法により混合及び/または分散しても得ることができる。市販分散剤としては、例えば、日本ルーブリゾール製:ソルスパース3000、ソルスパース9000、ソルスパース17000、ソルスパース24000、ソルスパース28000、ソルスパース32000、ソルスパース35100、ソルスパース36000、ソルスパース41000、エフカアディティブズ製:EFKA4009、EFKA4046、EFKA4047、EFKA4080、EFKA4010、EFKA4015、EFKA4050、EFKA4055、EFKA4060、EFKA4330、EFKA4300、EFKA7462、味の素ファインテクノ製:アジスパーPB821、アジスパーPB711、アジスパーPB822、アジスパーPN411、アジスパーPA111、コグニスジャパン製:TEXAPHORUV20、TEXAPHORUV21、TEXAPHORP61、ビッグケミー・ジャパン製:Disperbyk−101、Disperbyk−103、Disperbyk−106、Disperbyk−110、Disperbyk−111、Disperbyk−161、Disperbyk−162、Disperbyk−163、Disperbyk−164、Disperbyk−166、Disperbyk−167、Disperbyk−168、Disperbyk−170、Disperbyk−171、Disperbyk−174、Disperbyk−180、Disperbyk−182等が挙げられる。
本発明の酸化ケイ素分散体は、市販の酸化ケイ素分散体を用いてもよいし、市販のケイ素ゾルを加水分解性の有機金属化合物で表面処理したものを用いてもよい。加水分解性の有機金属化合物としては、一般式R1 nMm(OR2m-n[式中、R1、R2:アルキル基、アリール基、ビニル基、アクリル基などの炭化水素基、M:金属原子、m=元素の配位数、n=0、1、2、または3]で表されるケイ素、チタニウム、ジルコニウム、アルミニウムなどのアルコキシド、またはその誘導体を用いることができる。加水分解性の有機金属化合物としては、特に、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどの有機ケイ素化合物が好ましい。市販の有機ケイ素化合物としては、例えば、信越化学製:KA1003、KBM−1003、KBE−1003、KBM−303、KBM−403、KBE−402、KBE−403、KBM−502、KBM−503、KBE−502、KBE−503、KBM−5103、KBM−602、KBM−603、KBE−603、KBM−903、KBE−903、KBM−573、KBM−703、KBM−803等が挙げられる。
溶剤などの非水系ビヒクル中への金属酸化物及び/または酸化ケイ素、アミノ基含有光硬化性化合物または硬化性組成物の分散または溶解、及びこれらの混合などには、ペイントコンディショナー(レッドデビル社製)、ボールミル、サンドミル(シンマルエンタープライゼス社製「ダイノーミル」等)、アトライター、パールミル(アイリッヒ社製「DCPミル」等)、コボールミル、ホモミキサー、ホモジナイザー(エム・テクニック社製「クレアミックス」等)、湿式ジェットミル(ジーナス社製「ジーナスPY」、ナノマイザー社製「ナノマイザー」)、微小ビーズミル(寿工業社製「スーパーアペックミル」、「ウルトラアペックミル」)等の分散機が使用できる。分散機にメディアを使う場合には、ガラスビーズ、ジルコニアビーズ、アルミナビーズ、磁性ビーズ、スチレンビーズ等を用いることが好ましい。分散に関しては、2種類以上の分散機、または大きさの異なる2種類以上のメディアをそれぞれ用い、段階的に使用しても差し支えない。
次に、本発明の硬化膜とその積層体に関して説明する。
本発明の硬化膜は、本発明の硬化性組成物を基材上に膜厚が好ましくは、0.1〜30μm、より好ましくは0.1〜20μmになるように塗工後、硬化処理することにより形成することができる。
形成時において、硬化膜は、基材に直接塗工されてもよいし、硬化膜と基材との間に1層以上の下層が存在してもよい。
本発明の硬化膜が適用される基材としては、金属、セラミックス、ガラス、プラスチック、木材、スレート等が挙げられ、特に制限されるものではない。具体的なプラスチックの種類としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、トリアセチルセルロース樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。また基材の形状としてはフィルムシート、板状パネル、レンズ形状、ディスク形状、ファイバー状の物が挙げられるが、特に制限されるものではない。
塗工方法としては、公知の方法を用いることができ、例えばロットまたはワイヤーバーなどを用いた方法や、マイクログラビア、グラビア、ダイ、カーテン、リップ、スロットまたはスピンなどの各種コーティング方法を用いることができる。
また、硬化処理は、公知の技術を用いて、例えば、紫外線、電子線、波長400〜500nmの可視光線等の活性エネルギー線を照射することにより行なうことができる。紫外線および波長400〜500nmの可視光線の線源(光源)には、例えば高圧水銀ランプ。超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ガリウムランプ、キセノンランプ、カーボンアークランプ等を使用することができる。電子線源には、熱電子放射銃、電解放射銃等を使用することができる。
照射する活性エネルギー線量は、5〜2000mJ/cm2の範囲内であることが好ましく、さらには工程上管理しやすい点から50〜1000mJ/cm2の範囲内であることが好ましい。
また、これらの活性エネルギー線照射に、赤外線、遠赤外線、熱風、高周波加熱等による熱処理を併用することができる。
本発明の硬化膜は、基材に硬化性組成物を塗工し、自然または強制乾燥させたあとに硬化処理を行なって形成しても良いし、塗工し硬化処理を行なったあとに自然または強制乾燥させても良いが、自然または強制乾燥させたあとに硬化処理を行なう方がより好ましい。
特に、電子線で硬化させる場合は、水による硬化阻害または有機溶剤の残留による塗膜の強度低下を防ぐため、自然または強制乾燥させたあとに硬化処理を行なう方がより好ましい。
また、硬化処理のタイミングは塗工と同時でも構わないし、塗工後でも構わない。
本発明の硬化膜は、ハードコート性、透明性、耐光性、高屈折率性、帯電防止性に優れるため、光学材料として好適に利用することが出来る。したがって本発明の硬化性組成物による硬化膜は積層体として、陰極線管、フラットディスプレイパネル(液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ等)等の各種表示装置の前面板あるいはこれらの入力装置としても利用される。
その他、工学用レンズ、メガネ用レンズ、光記録ディスク(コンパクトディスク、DVDディスク、ブルーレィディスク等)、ライトケース等に広く利用できる。
また本発明の積層体は、本発明の硬化膜および基材に加え、屈折率の異なる膜、粘着層または情報記録層などを1層以上含むことが好ましい。
屈折率の異なる膜(ア)、粘着層(ア)または情報記録層(ア)は、下記(I)〜(IX)などの層構成・位置に積層されていてもよい。
(I) 基材/(ア)/硬化膜
(II) 基材/硬化膜/(ア)
(III) 基材/(ア)/硬化膜/(ア)
(IV) (ア)/基材/硬化膜
(V) (ア)/基材/(ア)/硬化膜
(VI) (ア)/基材/硬化膜/(ア)
(VII) (ア)/基材/(ア)/硬化膜/(ア)
(VIII) (ア)/硬化膜/基材/硬化膜
(IX) 硬化膜/(ア)/基材/硬化膜
屈折率の異なる膜または情報記録層は、本発明の硬化物が有する機能以外の機能を持ち、その形成方法は特に限定されず、公知の方法で形成される。
例えば蒸着、スパッタなどのドライコーティング法、ロット、ワイヤーバーを用いた方法や、マイクログラビア、グラビア、ダイ、カーテン、リップ、スロット、スピン等のウェットコーティング方法を用いることができる。用いる材料も限定は無く必要に応じて、情報記録機能、防眩機能、ニュートンリング防止機能、粘着機能、特定波長の遮断、密着向上、色調補正などの機能を1種類以上を付与することができる。
情報記録層としては、レーザー光などにより何らかの化学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録するものであればよく、材料は特に限定しないが、例えば有機系の材料としては、ポリメチン色素、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、スクアリリウム系、アントラキノン系、キサンテン系、トリフェニルメタン系金属錯体化合物が挙げられ、上記の染料を1種又は2種以上の組合せで用いることができる。また無機系の記録層としては、Te、Ge、Se、In、Sb、Sn、Zn、Au、Al、Cu、Pt等の金属、半金属を1種又は2種以上の組合せで用いることができる。情報記録層は積層などでも良く、光化学変化の態様は相変化、バブル、穴あけタイプのいずれでも良い。さらにFe、Tb、Coを主体とした光磁気記録層であっても良いし、スピロピラン、フルキド系のフォトクロミック材料であっても良い。
また、高屈折率の硬化膜は反射防止の観点から、表層に低屈折率の被覆硬化膜を設け反射防止機能を付与した積層体として利用することも好ましい。
また、反射干渉縞が問題となる積層体においては本発明の硬化性組成物中の金属酸化物の配合量を調整し、その硬化膜と基材との屈折率の差が、または、硬化膜と基材との間に層が有る場合は、本発明の硬化膜と硬化膜の接する下層との屈折率の差が±0.02以内にすることが好ましい。
以下、製造例、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明する。製造例、実施例中、部および%は、重量部および重量%をそれぞれ表す。
(製造例1)
撹拌機、還流冷却管、ドライエアー導入管、温度計を備えた4口フラスコにビフェニルテトラカルボン酸二無水物(三菱化学製)80.0部、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業製:ビスコート#300)250.0部、ヒドロキノン0.16部、シクロヘキサノン141.2部を仕込み85℃まで昇温した。次いで触媒として1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(東京化成工業製)1.65部を加え、85℃で8時間撹拌し、グリシジルメタクリレート(ダウ・ケミカル日本製)77.3部、シクロヘキサノン33.9部を加え、次いで触媒として、ジメチルベンジルアミン2.65部を加え、85℃で6時間撹拌し、室温まで冷却して多官能(メタ)アクリレート化合物(a)のシクロヘキサノン溶液を得た。この反応溶液は淡黄色透明で固形分70%、数平均分子量MN870、重量平均分子量MW2,830であった。
上記多官能(メタ)アクリレート化合物(a)を含有するシクロヘキサノン溶液(固形分70%)28.6部をシクロヘキサノン23.07部にて希釈させた溶液(固形分40%)に、ジブチルアミン1.1部(エチレン性不飽和二重結合モル数/アミン化合物のモル数=100/15)を添加し、40℃で5時間攪拌したあと、室温まで冷却しアミノ基含有光硬化性化合物(1)のシクロヘキサノン溶液(固形分40%)を得た。
(製造例2)
上記多官能(メタ)アクリレート化合物(a)を含有するシクロヘキサノン溶液(固形分70%)28.6部をシクロヘキサノン22.4部にて希釈させた溶液(固形分40%)に、N−メチルヘキシルアミン0.65部(エチレン性不飽和二重結合モル数/アミン化合物のモル数=100/10)を添加し、40℃で5時間攪拌したあと、室温まで冷却しアミノ基含有光硬化性化合物(2)のシクロヘキサノン溶液(固形分40%)を得た。
(製造例3)
撹拌機、還流冷却管、ドライエアー導入管、温度計を備えた4口フラスコにブタンテトラカルボン酸二無水物(新日本理化株式会社製:リカシッド BT-100)100.0部、ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬株式会社製:KAYARAD PET−30)463.2部、ヒドロキノン0.28部、シクロヘキサノン563.2部を仕込み85℃まで昇温した。次いで触媒として1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(東京化成工業製)2.82部を加え、85℃で8時間撹拌し、グリシジルメタクリレート(ダウ・ケミカル日本製)143.4部、シクロヘキサノン146.5部を加え、次いで触媒として、ジメチルベンジルアミン4.53部を加え、85℃で6時間撹拌し、室温まで冷却し多官能(メタ)アクリレート化合物(b)のシクロヘキサノン溶液を得た。この反応溶液は淡黄色透明で固形分50%、数平均分子量MN920、重量平均分子量MW2,200であった。
上記多官能(メタ)アクリレート化合物(b)を含有するシクロヘキサノン溶液(固形分50%)30.0部をシクロヘキサノン9.1部にて希釈させた溶液(固形分40%)に、ジブチルアミン1.05部(エチレン性不飽和二重結合モル数/アミン化合物のモル数=100/15)を添加し、40℃で5時間攪拌したあと、室温まで冷却しアミノ基含有光硬化性化合物(3)のシクロヘキサノン溶液(固形分40%)を得た。
(製造例4)
撹拌機、還流冷却管、ドライエアー導入管、温度計を備えた4口フラスコに9、9−Bis(3,4−dicarboxyphenyl)fluorene Dianhydride(JFEケミカル株式会社製、商品名 BPAF)100.0部、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業株式会社、商品名:ビスコート#300)200.2部、ヒドロキノン0.15部(和光純薬工業株式会社製)、シクロヘキサノン200.1部を仕込み85℃まで昇温した。次いで触媒として1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(東京化成工業株式会社製)1.50部を加え、85℃で8時間撹拌し、グリシジルメタクリレート(ダウ・ケミカル日本株式会社製)62.0部、シクロヘキサノン42.4部を加え、次いで触媒として、ジメチルベンジルアミン(和光純薬株式会社製)2.41部を加え、85℃で6時間撹拌し、室温まで冷却して(メタ)アクリレート化合物(c)のシクロヘキサノン溶液を得た。この反応溶液は淡黄色透明で固形分60%、数平均分子量MN830、重量平均分子量MW2,310であった。
上記多官能(メタ)アクリレート化合物(c)を含有するシクロヘキサノン溶液(固形分60%)20.0部をシクロヘキサノン10.4部にて希釈させた溶液(固形分40%)に、ジエチルアミン0.3部(エチレン性不飽和二重結合モル数/アミン化合物のモル数=100/10)を添加し、40℃で5時間攪拌したあと、室温まで冷却しアミノ基含有光硬化性化合物(4)のシクロヘキサノン溶液(固形分40%)を得た。
(製造例5)
撹拌機、還流冷却管、ドライエアー導入管、温度計を備えた4口フラスコにビフェニルテトラカルボン酸二無水物(三菱化学製)80.0部、ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬株式会社製:KAYARAD PET−30)124.8部、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(日本化薬株式会社製:KAYARAD DPHA)222.8部、ヒドロキノン0.21部、シクロヘキサノン430.0部を仕込み85℃まで昇温した。次いで触媒として1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(東京化成工業製)2.14部を加え、85℃で8時間撹拌し、グリシジルメタクリレート(ダウ・ケミカル日本製)77.3部、シクロヘキサノン80.7部を加え、次いで触媒として、ジメチルベンジルアミン3.42部を加え、85℃で6時間撹拌し、室温まで冷却して(メタ)アクリレート化合物(d)のシクロヘキサノン溶液を得た。この反応溶液は淡黄色透明で固形分50%、数平均分子量MN1,050、重量平均分子量MW3,830であった。
上記多官能(メタ)アクリレート化合物(d)を含有するシクロヘキサノン溶液(固形分50%)30.0部をシクロヘキサノン9.1部にて希釈させた溶液(固形分40%)に、2−ピペリジンエタノール1.05部(エチレン性不飽和二重結合モル数/アミン化合物のモル数=100/15)を添加し、40℃で5時間攪拌したあと、室温まで冷却しアミノ基含有光硬化性化合物(5)のシクロヘキサノン溶液(固形分40%)を得た。
[金属酸化物及び酸化ケイ素分散ペーストの作成:実施例1〜13、比較例1及び2]
上記製造例により作成したアミノ基含有光硬化性化合物を用い、表1に示す配合により金属酸化物及び/または酸化ケイ素の分散を行ない、金属酸化物及び酸化ケイ素分散ペーストを作成した。分散方法は、仮分散(ジルコニアビーズ(1.25mm)をメディアとして用いペイントシェイカーで1時間分散)と、本分散(ジルコニアビーズ(0.1mm)をメディアとして用い寿工業製分散機UAM−05で分散)の2段階で行なった。

(配合)
Figure 0005194405
表1において、
Sb2O5:日産化学製「サンエポックEFR−6N」(平均一次粒子径:20nm)
ATO:石原産業製「SN−100P」(平均一次粒子径:20nm)
ITO:シーアイ化成製「ナノテックITO」(平均一次粒子径:30nm)
PTO:触媒化成製「TL−30S」(平均一次粒子径:30nm)
アルミニウムドープ酸化亜鉛:ハクスイテック製「パゼットCK」
SiO2:日本アエロジル製「AEROSIL 50」(平均一次粒子径:10nm)
ウレタン(メタ)アクリレート(1):日本合成化学製「紫光UV−1700B」
光硬化性化合物(1):日本化薬製「KAYARAD DPHA」
MIBK:メチルイソブチルケトン
メトブタ:3−メトキシ−1−ブタノール
(製造例17)
市販の酸化ケイ素ゾル(日産化学製「MEK−ST」、固形分30%)100部、アクリレート系シランカップリング剤(信越化学工業製「KBM−5103」)1部および水0.5部を混合し、75℃で7時間加熱攪拌を行い、アクリレート系シランカップリング剤処理酸化ケイ素ゾルを得た。
[塗料化及び硬化膜評価:実施例1〜13、比較例1、2]
上記で調整した金属酸化物及び/または酸化ケイ素分散ペーストを用いて、表2に示す組成の硬化性組成物を調整し、100μm厚の易接着処理PETフィルムにバーコーターで膜厚が4μmになるように塗工した後、メタルハライドランプで400mJ/cm2の紫外線を照射し、帯電防止用ハードコート層を形成した。得られた帯電防止用ハードコート層について、下記の方法で表面抵抗、屈折率、耐擦傷性、鉛筆硬度、透明性(ヘイズ)および耐光性を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 0005194405
表2において、
ウレタン(メタ)アクリレート(1):日本合成化学製「紫光UV−1700B」
ウレタン(メタ)アクリレート(2):共栄社化学製「UA−306T」
市販SiO2分散体:日産化学工業製「MEK−ST」
光重合開始剤:チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製「イルガキュア184」
溶剤:PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル)
*1:金属酸化物ペーストが分散不良だったので未測定
[積層体の作製及び評価:実施例14〜19]
(低屈折率塗液の作製)
1,2,9,10−テトラアクリロイルオキシー4,4,5,5,6,6,7,7−オクタフルオロデカン50重量部、シリカゾル30%分散液(日産化学工業製MEK-ST)120重量部2’、2’―ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)プロピオン酸(2−ヒドロキシ)−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11―ノナデカフルオロウンデシル10重量部、ブチルアルコール900重量部光開始剤(日本化薬製KAYACURE BMS)5重量部を混合し低屈折率塗液を調整した。
製造例6の金属酸化物および製造例17の酸化ケイ素分散体を用いて表3に示す配合による組成の硬化性組成物を調整し、100ミクロンPETの易接着処理(易接着層の屈折率=1.60)面にバーコーターを用いて乾燥膜厚で6μmとなるよう塗布し、100℃1分で乾燥しメタルハライドランプで400mJ/cm2の紫外線を照射した。ここで得られた試験片にさらに低屈折塗料液をスピンコーターにて、乾燥膜厚でλ/4を示す光の波長が550nm程度になるように層の厚さを調製し、100℃1分で乾燥しメタルハライドランプで400mJ/cm2の紫外線を照射し積層体を得た。
得られた積層体について、下記の方法で表面抵抗、耐擦傷性、鉛筆硬度、透明性(ヘイズ)、耐光性、屈折率、干渉縞を評価した。その結果を表3に示す。
Figure 0005194405
表3において
ウレタン(メタ)アクリレート(1):日本合成化学製「紫光UV−1700B」
光重合開始剤:チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製「イルガキュア184」
基材:100ミクロンPET(易接着処理面(屈折率1.60)に塗工)
溶剤:PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル)

[評価方法]
(1)表面抵抗
硬化膜の表面抵抗(Ω/□)を、
表面抵抗が1×1012以下の場合:◎
表面抵抗が1×1012より高く1×1014以下の場合:○
表面抵抗が1×1014を超える場合:×
(2)耐擦傷性
塗工物を学振試験機にセットし、スチールウールのNo.0000を用いて、荷重250gで10回学振させた。取り出した塗工物について、キズのつき具合を以下の5段階の目視で判断した。数値が大きいほど、耐擦傷性が良好であることを示す。
5:キズが全くない
4:僅かにキズが付いている
3:キズは付いているが、基材は見えていない
2:キズが付き、一部塗工物が剥がれている
1:塗工物が剥がれてしまい、基材が剥き出しの状態
(3)鉛筆硬度
JISK5600に準拠し、鉛筆硬度試験機(HEIDON社製Scratching Tester HEIDON−14)を用い、鉛筆の芯の硬さを種々変えて、荷重500gにて5回試験をした。5回中、1回も傷がつかない、もしくは1回のみ傷が付く時の芯の硬さを、その塗工物の鉛筆硬度とした。実用的な要求物性を考慮して、鉛筆硬度が
2H以上のものを○
2Hより低いものを×
と判定した。
(4)透明性(Haze値)
得られた塗工物における濁度(Haze値)を、Hazeメーターを用いて測定した。
(5)耐光性
光連続照射時の経時での黄変は、用途展開上、非常に好ましくない。そこで、光連続照射時の黄変性を確認した。
まず、耐光性試験機(光源:キセノンランプ、照度:100W/cm2、ブラックパネル温度:60℃、60%RH)にて塗工物を24時間暴露した。その後、白色紙上に塗工物を置き、測色機(ミノルタCR−300)を用いて着色を測定した。測色値はL***にて表示し、黄変性の目安をb*値にて判断した。b*値の値が小さいほど、黄変の程度が小さく、耐光性が良好であることを表す。実用的な要求物性を考慮して、b*値が
3.5未満のものを○
3.5以上のものを×
と判定した。
(6)屈折率:得られた硬化皮膜の屈折率を株式会社アタゴ製アッベ屈折率計を用いて測 定した。
(7)反射干渉縞:得られた塗工物の反射干渉縞を目視にて評価した。
評点は ○:反射干渉縞が観察できない
×:反射干渉縞が観察できる




Claims (3)

  1. 酸化ケイ素と、平均一次粒子径が5〜100nmの金属酸化物(酸化ケイ素を除く)と、アミノ基含有光硬化性化合物と、ウレタン(メタ)アクリレートとを含む硬化性組成物の製造方法であって、下記工程(1)〜(5)を含むことを特徴とする製造方法。
    工程(1):ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、及び9,9−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)フルオレン二無水物からなる群より選ばれる酸無水物中の酸無水物基と、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びジペンタエリスリトールペンタアクリレートからなる群より選ばれるヒドロキシル基含有アクリレート中のヒドロキシル基を反応させ、2つのカルボキシル基を有するアクリレート化合物を得る工程、
    工程(2):前記カルボキシル基を有するアクリレート化合物中のカルボキシル基と、グリシジルメタクリレート中のエポキシ基を反応させ、多官能(メタ)アクリレート化合物を得る工程、
    工程(3):前記多官能(メタ)アクリレート化合物中のエチレン性不飽和結合100モルに対し、ジブチルアミン、N−メチルヘキシルアミン、ジエチルアミン及び2−ピペリジンエタノールからなる郡より選ばれる第2級アミンを0.5〜50モルとなる比率でマイケル付加反応させてなる、アミノ基含有光硬化性化合物を得る工程、
    工程(4):前記アミノ基含有光硬化性化合物を用い、前記金属酸化物の分散ペーストを得るか、または前記アミノ基含有光硬化性化合物を用い、前記金属酸化物及び酸化ケイ素の分散ペーストを得る工程、
    工程(5):前記金属酸化物の分散ペーストに、酸化ケイ素の分散体及びウレタン(メタ)アクリレートを配合するか、または前記金属酸化物及び酸化ケイ素の分散ペーストにウレタン(メタ)アクリレートを配合する工程。
  2. 金属酸化物が、チタニウム、亜鉛、ジルコニウム、アンチモン、インジウム、スズ、及び、アルミニウムからなる郡より選ばれる少なくとも一種の元素を含有するものであることを特徴とする請求項1記載の硬化性組成物の製造方法。
  3. さらに、溶剤を含み、かつ溶剤が、全溶剤に対して10〜100重量%の水酸基含有有機溶剤を含むことを特徴とする請求項1または2記載の硬化性組成物の製造方法。
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