JP5191843B2 - 半導体発光素子及びウェーハ - Google Patents

半導体発光素子及びウェーハ Download PDF

Info

Publication number
JP5191843B2
JP5191843B2 JP2008231097A JP2008231097A JP5191843B2 JP 5191843 B2 JP5191843 B2 JP 5191843B2 JP 2008231097 A JP2008231097 A JP 2008231097A JP 2008231097 A JP2008231097 A JP 2008231097A JP 5191843 B2 JP5191843 B2 JP 5191843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
concentration
light emitting
barrier
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008231097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010067709A (ja
JP2010067709A5 (ja
Inventor
桂 金子
康夫 大場
弘 勝野
光弘 櫛部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008231097A priority Critical patent/JP5191843B2/ja
Priority to US12/505,053 priority patent/US8039830B2/en
Publication of JP2010067709A publication Critical patent/JP2010067709A/ja
Publication of JP2010067709A5 publication Critical patent/JP2010067709A5/ja
Priority to US13/137,728 priority patent/US8324611B2/en
Priority to US13/671,578 priority patent/US8692228B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5191843B2 publication Critical patent/JP5191843B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/04Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies with a quantum effect structure or superlattice, e.g. tunnel junction
    • H01L33/06Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies with a quantum effect structure or superlattice, e.g. tunnel junction within the light emitting region, e.g. quantum confinement structure or tunnel barrier
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/0004Devices characterised by their operation
    • H01L33/002Devices characterised by their operation having heterojunctions or graded gap
    • H01L33/0025Devices characterised by their operation having heterojunctions or graded gap comprising only AIIIBV compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/26Materials of the light emitting region
    • H01L33/30Materials of the light emitting region containing only elements of Group III and Group V of the Periodic Table
    • H01L33/32Materials of the light emitting region containing only elements of Group III and Group V of the Periodic Table containing nitrogen
    • H01L33/325Materials of the light emitting region containing only elements of Group III and Group V of the Periodic Table containing nitrogen characterised by the doping materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、窒化物系III−V族化合物半導体を用いた半導体発光素子及びウェーハに関する。
窒化物半導体の近紫外LED(Light Emitting Diode)素子(発光波長が400nm以下)は、白色LEDに用いる光源として期待されているが、光効率が低いことが問題となっている。LED素子の発光効率は、LD(Laser Diode)とは異なり、発光部の発光効率を超えない。発光部の発光効率を上げるために、転位密度の低いGaN基板を用いた素子の作製が試みられているが、効率が低い上に、高コストであり、広く利用できる技術ではなかった。
従来、紫外LED素子の発光効率が低い主な原因は、発光層において転位などの結晶欠陥が多いことであると考えられていた。これに対し、サファイアc面基板上に、高温成長した高Al組成AlGaNまたはAlNをバッファ層としてGaN層を形成することにより、転位密度を、従来よりも1/10以下の10〜10−3に減らすことができる成長技術が開発されている。しかし、この技術を用いた近紫外LED素子においても、改善の余地がある。
なお、特許文献1には、n型窒化ガリウム系化合物半導体層を第1のクラッド層とし、特定量のSiをドープしたInGa1−xN層を発光層とし、かつ特定量のMgをドープしたp型窒化ガリウム化合物半導体層を第2のクラッド層としたダブルヘテロ構造により、発光効率を高める技術が開示されている。
特許第2713094号公報
本発明は、高効率の近紫外発光の半導体発光素子及びウェーハを提供する。
本発明の一態様によれば、n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかからなる第1の層と、Mgを含有するp型AlGaNからなる第2の層と、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる複数の障壁層と、前記複数の障壁層のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層と、を有する発光部であって、前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層が、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第1の部分と、前記第1の部分と前記第2の層との間に設けられ、前記第1の部分におけるSi濃度よりも低く、前記障壁層のうち前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第2の部分と、を有する発光部と、を備え、前記xは、6%以上8%以下であり、前記yは、0.3%以上1.0%以下であり、前記第1の部分は、前記井戸層に接し、前記第2の部分の層厚は、3nm以上9nm以下であり、前記第1の部分におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、前記第2の部分におけるSi濃度は、1×10 16 cm −3 以上9.0×10 18 cm −3 以下であり、前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、前記第2の層のMg濃度は、8×10 18 cm −3 以上3×10 19 cm −3 以下であり、前記第2の層の前記発光部の側におけるMg濃度は、前記第2の層の前記発光部とは反対の側におけるMg濃度よりも高いことを特徴とする半導体発光素子が提供される。
本発明の別の一態様によれば、n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかからなる第1の層と、Mgを含有するp型AlGaNからなる第2の層と、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる複数の障壁層と、前記複数の障壁層のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層と、を有する発光部であって、前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層が、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第1の部分と、前記第1の部分と前記第2の層との間に設けられ、前記第1の部分におけるSi濃度よりも低く、前記障壁層のうち前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第2の部分と、を有する発光部と、を備え、前記xは、6%以上8%以下であり、前記yは、0.3%以上1.0%以下であり、前記第1の部分は、前記井戸層に接し、前記第2の部分の層厚は、3nm以上9nm以下であり、前記第1の部分におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、前記第2の部分におけるSi濃度は、1×10 16 cm −3 以上9.0×10 18 cm −3 以下であり、前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、前記第2の層のMg濃度は、8×10 18 cm −3 以上3×10 19 cm −3 以下であり、前記第2の層の前記発光部の側におけるMg濃度は、前記第2の層の前記発光部とは反対の側におけるMg濃度よりも高いことを特徴とするウェーハが提供される。
本発明によれば、高効率の近紫外発光の半導体発光素子及びウェーハが提供される。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比係数などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比係数が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図1に表したように、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子10は、例えば、表面がサファイアc面からなる基板110の上に、高炭素濃度のAlNからなる第1バッファ層121、高純度のAlNからなる第2バッファ層122、ノンドープのGaNからなる格子緩和層123、Siドープのn型GaNからなるn型コンタクト層130、Siドープのn型AlGaNからなるn型閉じ込め層(第1の層)131、発光部140、Mgドープのp型AlGaNからなるp型閉じ込め層(第2の層)151、及び、Mgドープのp型GaNからなるp型コンタクト層(第3の層)150、が積層された構造を有する。
p型コンタクト層150には、例えばAuからなるp側電極160が設けられ、n型コンタクト層130には、例えばTi/Pt/Auからなるn側電極170が設けられている。
n型閉じ込め層131には、n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかを用いることができる。
発光部140は、Siドープのn型AlGaInNからなる障壁層141と、GaInNからなる井戸層142と、とが交互に6周期積層されてなる多重量子井戸構造を有している。
ここで、上記のAlGaInNは、AlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)である。
なお、井戸層142には、GaInNだけでなく、AlGaInNも用いることができる。
すなわち、発光部140は、n型閉じ込め層131とp型閉じ込め層151との間に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる複数の障壁層141と、複数の障壁層141のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層142と、を有する。
ここで、障壁層141のうち、最もp型閉じ込め層151に近い障壁層141を、「p側障壁層141a」と呼ぶことにする。そして、障壁層141のうち、最もn型閉じ込め層131に近い障壁層141を、「n側障壁層141b」と呼ぶことにする。そして、障壁層141のうち、p側障壁層141a及びn側障壁層141b以外の障壁層141、すなわち、井戸層142に挟まれた障壁層141を「内側障壁層141c」と呼ぶことにする。
本実施形態に係る半導体発光素子10では、p側障壁層141aにおいては、Si濃度に分布が持たされている。すなわち、p側障壁層141aにおいては、井戸層142の側のSi濃度が高く、p型閉じ込め層151の側のSi濃度が低い。
すなわち、p側障壁層141aは、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる層状の第1の部分143aと、第1の部分143aとp型閉じ込め層151との間に設けられ、第1の部分143aにおけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる層状の第2の部分143bと、を有する。
この時、第2の部分143bにおけるSi濃度は、p側障壁層141a以外の障壁層141、すなわち、n側障壁層141b及び内側障壁層141c、におけるSi濃度よりも低い。
また、第1の部分143aにおけるSi濃度は、p側障壁層141a以外の障壁層141、すなわち、n側障壁層141b及び内側障壁層141c、におけるSi濃度以下とすることができる。すなわち、第1の部分143aにおけるSi濃度は、すなわち、n側障壁層141b及び内側障壁層141c、におけるSi濃度と同等とすることができる。また、それよりも低くしても良い。
すなわち、本実施形態に係る半導体発光素子10では、n側障壁層141b、内側障壁層141c及び第1の部分143aのSi濃度が相対的に高く、第2の部分143bのSi濃度が相対的に低い。
以下、上記の各種の層の構成についての具体例を示す。ただし、本発明はこれには限らず、各種の変形が可能である。
第1バッファ層121においては、例えば、炭素濃度を1×1019cm−3〜5×1020cm−3とし、層厚を3nm〜20nmとすることができる。
第2バッファ層122においては、例えば、炭素濃度を1×1016cm−3〜1×1019cm−3とし、層厚を約2μmとすることができる。
また、格子緩和層123の層厚は、例えば2μmとすることができる。
n型コンタクト層130においては、例えば、Si濃度を1×1019cm−3〜2×1019cm−3とし、層厚を約4μmとすることができる。
n型閉じ込め層131には、例えばSiドープのn型Al0.13Ga0.87Nを用い、Si濃度を2×1018cm−3とし、層厚を0.03μmとすることができる。
p型閉じ込め層151には、例えば、Mgドープのp型Al0.25Ga0.75Nを用い、層厚を24nmとすることができる。
そして、p型閉じ込め層151においては、例えば、第2の部分143bの側におけるMg濃度は3×1019cm−3で、表面側(第2の部分143bとは反対の側であり、p側電極160の側)におけるMg濃度は1×1019cm−3とすることができる。
p型コンタクト層150においては、型閉じ込め層151の側におけるMg濃度は1×1019cm−3で、表面側(型閉じ込め層151とは反対の側であり、p側電極160の側)におけるMg濃度は5〜9×1019cm−3とすることができる。
発光部140の井戸層142には、例えばGaInNを用いることができ、発光部140から放出される光のピーク波長は370〜400nmの近紫外とすることができる。
n側障壁層141b及び内側障壁層141cには、例えば、Siドープのn型Al0.065Ga0.93In0.005Nを用いることができ、そのSi濃度は、1.1〜3.0×1019cm−3とし、層厚は約13.5nmとすることができる。
p側障壁層141aでは、井戸層142の側の第1の部分143aにおいては、n側障壁層141b及び内側障壁層141cと同様に、SiドープのAl0.065Ga0.93In0.005Nを用い、Si濃度を1.1〜3.0×1019 −3 するが、層厚は約4.5nmとすることができる。
一方、低Si濃度の第2の部分143bには、例えば、Al0.065Ga0.93In0.005N層を用いることができ、Si濃度は1×1016〜3×1018cm−3、とし、層厚は約4.5nmとすることができる。
すなわち、半導体発光素子10は、n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかからなるn型閉じ込め層131と、Mgを含有するp型AlGaNからなるp型閉じ込め層151と、n型閉じ込め層131とp型閉じ込め層151との間に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる複数の障壁層141と、複数の障壁層141のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層142と、を有する発光部140と、を備える。
発光部140は、障壁層141のうち、p型閉じ込め層151に最も近い障壁層141(p側障壁層141a)が、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第1の部分143aと、第1の部分143aとp型閉じ込め層151との間に設けられ、第1の部分143aにおけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第2の部分143bと、を有する。
このような構成を有する半導体発光素子10よれば、p型閉じ込め層151に最も近い障壁層(p側障壁層141a)において、p型閉じ込め層151の側に、他よりも低い濃度でSiを含有する第2の部分143bを設けることにより、高効率の近紫外発光の半導体発光素子を提供できる。
以下、本実施形態に係る半導体発光素子10の作用について説明する。
GaN混晶のヘテロ接合では電子帯側の不連続が少ないため、ホールの閉じ込め効果が弱い。従って、発光部140の効率改善には、少数キャリアであるホールを井戸層142に強く閉じ込めることが重要であると考えられる。
バンドの湾曲を利用してホールの閉じ込めを強化するために、障壁層141に、1.1×1019cm−3以上の高濃度でSiをドープしたところ、フォトルミネッセンス(PL)では、発光効率を向上できることが分かった。この時、高温成長AlNバッファ層を用いた転位密度の少ない結晶を利用すると、障壁層141にSiを高濃度でドープしても高い結晶品質を維持できる。
しかし、LED素子において、上記のような障壁層141への高濃度のSiドープを実施した場合には、充分な高効率が得られなかった。
この原因は、高濃度でSiをドープしたために電子濃度が上昇し、電子がp型半導体層へオーバーフローを起していることであると推測された。
そこで、電子のオーバーフローを防止するために、発光部140上に形成されたp型閉じ込め層151のAl組成比を高くしてp型閉じ込め層151のエネルギーを制御しつつ、p型閉じ込め層151の膜厚を厚くすることを試みた。
ところで、紫外などの短波長の光を発光する窒化物半導体を用いたLED素子では、動作電圧が実用的な範囲になるように、p型閉じ込め層151におけるMgの濃度は、長波長のLED素子に比べ、高濃度とされる。これは、窒化物半導体では、正孔の移動度が低いうえ、キャリア密度も低いため、p型閉じ込め層151のMgの濃度を高くしないと動作電圧が上昇してしまうためである。すなわち、p型閉じ込め層151にかかるピエゾ電界が通電を阻害して動作電圧を上昇させる。このピエゾ電界を打ち消すためは、例えば、1×1019cm−3以上のMg濃度が必要である。
p型閉じ込め層151のAl組成比を高めつつ、p型閉じ込め層151の膜厚を厚くした状態で、Mg濃度を高め、Mg濃度と発光効率の関係を調べたが、この場合も発光効率は小さかった。
発光効率が増加しない原因を調べるため、LED素子のSIMS分析を行った結果、p型閉じ込め層151において、Mg濃度は、発光部140側が高く表面側が低くなった特異な分布を示し、さらに、Mgは発光部140にまで拡散していた。このように、Mgが発光部140へ拡散したために、発光効率が向上しなかったと推測された。
この分析結果は、Mgの特異な分布は、熱によるものだけではなく、他の要因によっても発生していることを示唆した。
本発明者は、様々な実験を行い、p型閉じ込め層151と発光部140との界面近傍におけるMgの分布は、p型閉じ込め層151に接する障壁層141(p側障壁層141a)のSi濃度に強い影響を受けることを見いだした。すなわち、p側障壁層141aのSi濃度が高いと、それに起因したビルトインポテンシャルによる電界がp型閉じ込め層151に集中し、この電界によってp型閉じ込め層151のMg原子が発光部140へドリフトし、Mgの異常拡散が生じていることが分かった。すなわち、近紫外LED素子において、p型閉じ込め層151にドープしたMgの拡散は、上記のp型閉じ込め層151と発光部140との界面近傍の電界の影響を大きく受ける。
本発明は以上の知見に基づいてなされたものであり、本実施形態に係る半導体発光素子10は、上記の電界を制御可能とする構造を有する。
すなわち、本発明者は、p側障壁層141aのp型閉じ込め層151の側のSi濃度を、井戸層142の側のSi濃度よりも低くすることにより、発光効率を増加させることに成功した。すなわち、例えば、第2の部分143bにはSiをノンドープとし、第1の部分143aには高い濃度でSiをドープする。
Si濃度が低い第2の部分143bによって、Mgの拡散を誘因する上記の電界の発生を抑制できる。これにより、Mgの発光層140への異常拡散を抑制し、これによって、p側閉じ込め層151に高濃度でMgをドープでき、p型閉じ込め層151の抵抗を下げ、結果として発光効率を向上できる。
そして、p型閉じ込め層151の膜厚を厚くするか、Al組成比を高くするかのいずれかによって、電子のオーバーフローの発生を抑制でき、これにより障壁層141にSiを高濃度でドープでき、井戸層142にホールを強く閉じ込めることができる。その結果として、さらに、発光効率が向上できる。
なお、p側障壁層141aの井戸層142側には、高濃度でSiがドープされ、これにより、井戸層142にホールを強く閉じ込めることができる。
さらに、低濃度の第2の部分143bのMgの異常拡散抑制効果によって、p型閉じ込め層151に高濃度でMgをドープできることから、動作電圧を低下することができ、結果として信頼性を向上させる効果もある。
すなわち、本実施形態に係る半導体発光素子10においては、p側障壁層141aのp型閉じ込め層151の側に、低Si濃度の第2の部分143bが設けられている。n型半導体層のSi濃度が高いことに起因したビルトインポテンシャルによる電界がp型閉じ込め層151に集中し、Mg原子が発光部140へドリフトすることよるMgの異常拡散を、この第2の部分143bが防止する働きがあり、結果として発光効率を向上できる。さらに、p型閉じ込め層151の低抵抗化が可能となり、動作電圧の低下と信頼性の向上をもたらす。
なお、第2の部分143bによって、p型閉じ込め層151との界面付近の電子濃度を低下させ、p型閉じ込め層151への電子オーバーフローを抑制するが、この時、同時に界面付近のホール濃度も上昇するため、界面での非発光再結合も増大するが、転位密度が低いことと、障壁層141にAlGaInN4元混晶を用いていることから、この損失は低く、実質上問題にはならない。
以上のように、本実施形態に係る半導体発光素子10によれば、高効率の近紫外発光の半導体発光素子を提供できる。
本実施形態に係る半導体発光素子10は、例えば以下のようにして作製することができる。
まず、有機金属気相成長法を用いて、表面がサファイアc面からなる基板110の上に、第1バッファ層121となる高炭素濃度(炭素濃度1×1019cm−3〜5×1020cm−3)のAlN膜を厚さ3nm〜20nmで、第2バッファ層122となる炭素濃度1×1016cm−3〜1×1019cm−3の高純度AlN膜を厚さ2μmで、格子緩和層123となるノンドープGaN膜を厚さ2μmで、n型コンタクト層となるSi濃度1×1019cm−3〜2×1019cm−3のSiドープn型GaN膜を厚さ4μmで、n型閉じ込め層131となるSi濃度2×1018cm−3のSiドープn型Al0.13Ga0.87N膜を厚さ0.02μmで、積層して成膜し、そして、障壁層141(n側障壁層141b及び内側障壁層141c)となる厚さ13.5nmのSi濃度1.1〜3×1019cm−3のSiドープn型Al0.065Ga0.93In0.005N膜と、井戸層142となる厚さ4.5nmのGaInN膜と、を交互に6周期積層して成膜し(ただし、第1の部分14aとなるSi濃度1.1〜3.0×1019cm−3の高Si濃度Al0.065Ga0.93In0.005N膜は厚さ4.5nmである)、第2の部分143bとなるSi濃度1×1016〜3×1018cm−3のAl0.065Ga0.93In0.005N膜を厚さ4.5nmで、p型閉じ込め層151となるMgドープp型Al0.25Ga0.75N膜(Mg濃度は第2の部分143側が1.8×1019cm−3で、表面側が1×1019cm−3)を厚さ24nmで、p型コンタクト層150となるMgドープp型GaN膜(Mg濃度はp型閉じ込め層151側が1×1019cm−3で、表面側が5〜9×1019cm−3)の各層を順次積層して成膜する。
そして、次に、これらの半導体層に、以下に例示する方法で電極を設ける。
すなわち、まず、図1に表したように、これら半導体層の一部の領域において、n型コンタクト層130が表面に露出するまで、マスクを用いてドライエッチングによってp型の半導体層と発光部140を取り除く。そして、露出したn型の半導体層を含む半導体層全体に、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)装置を用いて図示していないSiO膜を400nmの厚さで成膜する。
そして、p側電極160を形成するため、まず、レジストリフトオフ用のパターニングされたレジストを半導体層上に形成し、p型コンタクト層150の上のSiO膜をフッ化アンモン処理で取り除く。そして、SiO膜が取り除かれた領域に、例えば、真空蒸着装置を用いて、p側電極160となる反射導電性のAgを200nmの膜厚で形成し、350℃の窒素雰囲気で1分間シンター処理を行う。
そしてn側電極170を形成するために、レジストリフトオフ用のパターニングされたレジストを半導体層上に形成し、露出したn型コンタクト層130の上のSiO膜をフッ化アンモン処理で取り除く。SiO膜が取り除かれた領域に、例えばTi/Pt/Auからなる積層膜を500nmの膜厚で形成し、n側電極170とする。
また、高反射率の銀合金(例えばPdを1%程度含む)も使用可能である。この場合にはオーミック接触を良好にするためにn型コンタクト層を二層構造とし、電極形成部としてSiが1.5×1019〜3×1019cm−3の高濃度層を0.3μm程度成長する。これにより、Siの析出による信頼性低下を防止できる。
次いで、裏面研磨を行い、劈開若しくはダイアモンドブレード等により切断し、例えば幅400μm、厚さ100μmの個別のLED素子、すなわち、本実施形態に係る半導体発光素子10が作製される。
上記において、高炭素濃度のバッファ層(第1バッファ層121)は、5族原料/3族原料比が0.7から50の減圧有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長されることができる。
また、他のバッファ層(第2バッファ層122及び格子緩和層123の少なくともいずれか)は、高炭素濃度のバッファ層(第1バッファ層121)のエピタキシャル成長よりも、高い温度と、高い5族原料/3族原料比と、による有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長されることができる。
なお、本実施形態に係る半導体発光素子10は、少なくとも、n型の半導体層とp型の半導体層と、n型の半導体層及びp型の半導体層に挟まれた発光部140を含む半導体層からなり、半導体層の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、AlGa1−x−yInN(x≧0、y≧0、x+y≦1)等の窒化ガリウム系化合物半導体を用いることができる。
これらの半導体層の形成方法は、特に限定されるものではないが、例えば、有機金属気相成長法、分子線エピタキシャル成長法等の技術を用いることができる。
基板110に用いる材料は、特に限定されるものではないが、サファイア、SiC、GaN、GaAs、Siなどの基板を用いることができる。基板110は、最終的に取り除かれても良い。
本実施形態に係る半導体発光素子10においては、低欠陥結晶の利点を生かして近紫外域での高効率発光を得るために、発光部140自体の高効率化と、発光部140からの電子のあふれを防ぐための、Al組成が高く且つ膜厚が厚いp型閉じ込め層151の採用を容易にする各種の工夫がなされている。
以下、本実施形態に係る半導体発光素子10における、高温成長したバッファ層(第1及び第2バッファ層121、122、及び格子緩和層123)、障壁層141、第1p側障壁層141a、井戸層142、第2の部分143b、及び、p型閉じ込め層151についして詳しく説明する。
高炭素濃度のAlNからなる第1バッファ層121は、基板110との結晶型の差異を緩和する働きをし、特に螺旋転位を低減する。第1バッファ層121の厚さは、3nm以上、20nm以下とすることができる。
また、高純度のAlNからなる第2バッファ層122は、表面が原子レベルで平坦化され、この上に成長する欠陥低減と歪緩和の働きをするGaNからなる格子緩和層123の効果を最大にするための層であり、このためには第2バッファ層122の厚さは0.8μmよりも厚くすることが好ましい。また、歪みによるそり防止のためには4μm以下が望ましい。
すなわち、バッファ層は、基板110の上に設けられ単結晶AlNからなる第2バッファ層122と、第2バッファ層122と基板110との間に設けられ、単結晶AlNからなり、第2バッファ層122よりも炭素濃度が高く、厚さが3nm以上、20nm以下の第1バッファ層121を有することができる。
なお、第2バッファ層122には、AlNを用いることができるが、本発明はこれには限定されず、例えば、AlGa1−xN(0.8≦x≦1)でも良く、この場合、Al組成調整によってウェーハのそりを補償することができる。
格子緩和層123は、第2バッファ層122の上の3次元島状成長により欠陥低減と歪緩和の役割を果たす。成長表面の平坦化のためには、格子緩和層123の平均層厚は、0.6μm以上が必要である。再現性とそり低減の観点から、格子緩和層123の層厚は、0.8〜2μmが好ましい。
これらのバッファ層を採用することで、従来の低温成長のバッファ層と比較して転位密度は1/10以下とすることができる。これにより、異常成長のために通常では採用困難な、高い成長温度と高い5族原料/3族原料比での結晶成長が可能となる。そして、これにより、点欠陥の発生が抑制され、高Al組成のAlGaNや障壁層141に対して高濃度ドーピングが可能となる。
発光部140は、Siがドープされた4元混晶AlGaInN(Al組成6%以上8%以下、In組成0.3%以上1.0%以下)からなる障壁層141と、In0.05Ga0.95Nからなる井戸層142と、を周期的に繰り返し積層して構成される。
発光部140の発光波長は、370nm以上400nm以下である。GaNの吸収端が約365nmであるため、発光波長は、GaNの吸収が大きくない370nm以上にする必要がある。GaNの吸収がなく、発光効率を増大させるには、発光波長が380nm以上、385nm以下であることが望ましい。375nmよりも長い波長であっても、385nmより短波長の紫外発光を高効率で生じさせるための深いポテンシャルを形成するには、Al組成は6%以上必要であり、9%を超えると結晶品質が劣化する。僅かなInドープは、結晶品質を改善する効果があり、In組成0.3%以上でその効果は見られる。しかし、In組成が1.0%を超えると、結晶品質が劣化し、発光効率が減少する。
n側障壁層141b、内側障壁層141c及び第1の部分143a中に、高濃度のSiをドープすることで、井戸層142中の電子濃度を高めることにより、発光再結合寿命が短くなり効率が向上する。このSiのドープにおいて、1.1×1019cm−3以下の濃度では効果が不十分であり3.0×1019cm−3以上の濃度では、結晶品質が低下する。
また、Siドープは、ピエゾ電界を打ち消す役割もあるため、Si濃度は高濃度にする必要がある。
表1は、障壁層141のSi濃度とPL強度との関係を調べた実験結果を例示している。
すなわち、同表は、障壁層141(n側障壁層141b、内側障壁層141c、及び、第1の部分143a)の各種のSi濃度に対し、放射束とPL強度の関係から素子特性を判定した結果を例示しており、同表中の×印は放射束が10mW以下であることを表し、△印は放射束が10mW以上13mW未満であることを表し、○印は放射束が13mW以上15mW未満であることを表し、◎印は放射束が15mW以上であることを表している。
Figure 0005191843

表1に表したように、Si濃度が増加するにつれ、PL強度は増加し、Si濃度が1.5×1019cm−3〜1.66×1019cm−3の時にPL強度が大きく、1.94×1019cm−3以上ではPL強度が減少した。
Si濃度が高すぎると、結晶の品質が劣化してしまい、効率が減少すると考えられる。Si濃度と素子特性の関係を調べると、Si濃度が1.5×1019cm−3〜1.65×1019cm−3において、最大の放射束が得られた。
PL強度を増加させるためには、Si濃度は1.1×1019cm−3以上必要である。そして、Si濃度が2.4×1019cm−3の場合でもPL強度は大きいが、ピットの数が若干増加するため、LED素子の寿命を考えると、Si濃度が2.4×1019cm−3以下が望ましい。
また、Si濃度が3.0×1019cm−3のSiドープGaN層を作成したところ、表面が少しあれていた。このことから、これよりもSi濃度を高くすると、結晶の品質が著しく劣化すると考えられる。従って、障壁層141(n側障壁層141b、内側障壁層141c、及び、第1の部分143a)中に、ドープするSiの濃度は、3.0×1019cm−3以下が望ましい。
本具体例では、第1の部分143aにおけるSi濃度は、n側障壁層141b及び内側障壁層141cにおけるSi濃度と同じである。ただし、本発明はこれに限らず、第1の部分143aにおけるSi濃度は、n側障壁層141b及び内側障壁層141cにおけるSi濃度と異なっていても良い。例えば、井戸層142内のキャリア濃度が十分高ければ、第1の部分143aのSi濃度は、n側障壁層141b及び内側障壁層141cにおけるSi濃度よりも低くても良い。この場合においても第1の部分143aにおけるSi濃度は、第2の部分143bにおけるSi濃度よりも高く設定される。
これらの結果より、Si濃度は、1.1×1019cm−3以上、3.0×1019cm−3以下が望ましい。
すなわち、障壁層141のうち、p側閉じ込め層151に最も近い障壁層141以外の障壁層(n側障壁層141b及び内側障壁層141c)におけるSi濃度は、1.1×1019cm−3以上、3×1019cm−3以下が望ましい。そして、第1の部分143aにおけるSi濃度は、1.1×1019cm−3以上、3×1019cm−3以下が望ましい。
以下、第1の部分143aと第2の部分143bについて説明する。
上記で説明した本実施形態に係る半導体発光素子10においては、第1の部分143a及び第2の部分143bにおいて、Si濃度が階段状に、すなわち、不連続に変化している。このような場合は、第1の部分143aと第2の部分143bとは、明確に区別される。
ただし、本発明はこれに限らず、例えば、p側障壁層141aのp型閉じ込め層151の側で、井戸層142の側よりも低い濃度でSiが含有されていれば良い。すなわち、第1の部分143aと第2の部分143bとの明確な区別がなく、p側障壁層141aの井戸層142の側からp型閉じ込め層151への方向に進むに従って、Si濃度が連続的に低下しても良い。この時、相対的に高Si濃度の部分が第1の部分143aと見なされ、相対的に低Si濃度の部分が第2の部分143bと見なされる。
なお、第1の部分143aをp側障壁層141aと見なし、第2の部分143bを、p側障壁層141aとp型閉じ込め層151との間に設けられた別の障壁層と見なすこともできるが、第2の部分143bは、p側障壁層141aに含まれるものとする。
第1の部分143a及び第2の部分143bにおいて、上記の具体例では、Si濃度は2段階で不連続に変化している場合について説明したが、本発明はこれに限らず、3段階以上で階段状に変化しても良く、さらに、連続的に変化しても良い。
Si濃度が3段階以上で階段状に変化する場合も、相対的にSi濃度が高い部分を第1の部分143aとし、相対的にSi濃度が低い部分を第2の部分143bとすることができる。
以下では、説明を簡単にするために、Si濃度は2段階で不連続に変化しているとして説明する。
第1の部分143aの層厚は、n側障壁層141b及び内側障壁層14cの厚さと同じであっても良く、また異なっていても良い。
また、第2の部分143bの層厚は、第1の部分143a及びn側障壁層141b及び内側障壁層14cの層厚とは独立して、設定することができる。
第1の部分143a及び第2の部分143bの層厚に関して、以下説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
すなわち、同図は、第1の部分143aの層厚及び第2の部分143bの層厚をそれぞれ変えて、その時の発光効率を調べた実験結果を例示しており、横軸は、第1の部分143a及び第2の部分143bの層厚の合計Dを表し、縦軸は放射束を表す。
図2に表したように、第1の部分143a及び第2の部分143bの層厚の合計Dが9nmの時に、放射束は最大になった。そして、層厚の合計Dが9nmを超えると、発光効率が減少した。これは、正孔が第2の部分143bとp型閉じ込め層151との界面で捕まり、非発光再結合が増加したことが原因と推測される。また、層厚の合計Dが4nmよりも薄い場合は、Mgの拡散が抑制できない。
本実験では、発光部140の内側障壁層141cの層厚は13.5μmであり、このことから、第1の部分143aと第2の部分143bとの層厚の合計Dは、発光部140の内側障壁層141cよりも薄くすることが望ましい。
また、素子の再現性と生産性を考えると、第1の部分143a及び第2の部分143bの層厚の合計Dは、7nm以上、12nm以下が望ましい。
次に、第2の部分143bの層厚tbついて説明する。
表2は、第2の部分143bの層厚tbと素子特性の関係について調べた実験結果を例示している。すなわち、同表は、第2の部分143bの層厚tbと平均放射束の関係を例示しており、同表中の×印は放射束が10mW以下であることを表し、△印は放射束が10mW以上13mW未満であることを表し、○印は放射束が13mW以上15mW未満であることを表し、◎印は放射束が15mW以上であることを表している。
Figure 0005191843

表2に表したように、放射束は、第2の部分143bの層厚tbが、4.5nmの時に一番大きく、そして、9nmの時に低くなった。そして、第2の部分143bの層厚tbが0nm、すなわち、第2の部分143bを設けない比較例の場合には、放射束は低かった。
そして、同表には記載していないが、層厚tbが10nm以上では、PL強度が著しく減少した。
従って、第2の部分143bの層厚tbは、3nm以上9nm以下が望ましい。
さらに、素子特性の再現性や生産性に優れているのは、第2の部分143bの層厚tbが、3nm以上、6nm以下の時である。
第1の実施形態に係る半導体発光素子10では、第2の部分143bの層厚tbは4.5nmとされ、そして、第1の部分143aの層厚も4.5nmとされている。なお、この時、第1の部分143aと第2の部分143bとの層厚の合計Dは、9nmであり、図2で説明した放射束が最大となる条件である。
次に、第2の部分143bのSi濃度について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
すなわち、同図は、第2の部分143bのSi濃度と、発光効率との関係を調べた実験結果を例示しており、横軸は、第2の部分143bのSi濃度C3を表し、縦軸は平均放射束を表す。
図3に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子10においては、第2の部分143bのSi濃度C3が減少するにつれ平均放射束が増加し、ノンドープの場合(Si濃度が約1×1016cm−3)に、平均放射束は最大となった。なお、このSi濃度1×1016cm−3の値は、意図してドープしない場合においてもSiが含有されている濃度、すなわち、バックグラウンドレベルの濃度である。
図3から、第2の部分143bのSi濃度C3は、1×1016cm−3以上、9.0×1018cm−3以下とすることができる。この範囲の第2の部分143bのSi濃度C3において、素子特性の再現性と生産性に優れている。
以下、p型閉じ込め層151のMg濃度について説明する。
本実施形態に係る半導体発光素子10においては、4元混晶AlGaInNからなる障壁層141により、発光部140の結晶品質が改善したため、p型閉じ込め層151に、従来よりもMgを高濃度にドープすることが可能になる。
表3は、p型閉じ込め層151の平均Mg濃度C4と素子特性の関係を調べた実験結果を例示している。すなわち、同表は、p型閉じ込め層151の平均Mg濃度C4に対し、放射束とPL強度の関係から素子特性を判定した結果を例示しており、同表中の×印は放射束が10mW以下であることを表し、△印は放射束が10mW以上13mW未満であることを表し、○印は放射束が13mW以上15mW未満であることを表し、◎印は放射束が15mW以上であることを表している。
Figure 0005191843
表3に表したように、p型閉じ込め層151の平均Mg濃度C4が増加するにつれ放射束は増加し、平均Mg濃度C4が1.15×1019cm−3の時に放射束は最大となった。そして、平均Mg濃度C4がさらに増えると放射束は減少した。
表3から、p型閉じ込め層151の平均Mg濃度C4は、0.9×1019cm−3〜1.6×1019cm−3が望ましい。
ただし、この値は平均Mg濃度C4の値であり、実際には、p型閉じ込め層151のMg濃度には、分布がある。
すなわち、p型閉じ込め層151のMg濃度は、第2の部分143bの側が高く、その時2×1019cm−3であり、表面側(第2の部分143bとは反対の側)が低く、その時8×1018cm−3の時に良好な結果が得られた。
すなわち、p型閉じ込め層151のMg濃度は、8×1018cm−3〜2×1019cm−3とすることができる。また、p側閉じ込め層151における平均Mg濃度C4は、2×1019cm−3とすることもできる。
また、p型コンタクト層150のMg濃度についても分布があり、p型コンタクト層150のp型閉じ込め層151側のMg濃度が、表面側(p型閉じ込め層151とは反対の側)よりも低い時に効率が向上した。
すなわち、p型コンタクト層150のMg濃度は、発光部140の側で低く、表面側(発光部140とは反対の側)で高くなっている。これにより、正孔の注入を阻害するp型閉じ込め層151中のピエゾ電界を打ち消し、動作電圧の低減とともにキャリア閉じ込め効果を改善することができる。
すなわち、p型コンタクト層150のp型閉じ込め層151側のMg濃度が1×1019cm−3で、表面側(p型閉じ込め層とは反対の側)のMg濃度が5〜9×1019cm−3の時に効率が向上した。
p型コンタクト層150の表面付近のMg濃度は、1×1020cm−3以上では発光部140への拡散が生じ、効率と信頼性が劣化する。また、5×1019cm−3以下では動作電圧が上昇する。
また、p型閉じ込め層151は、AlGa1−xN(0.2≦x≦0.32)を用いることが望ましい。すなわち、上記の組成式において、xが0.2〜0.32の素子では良好な特性を示したが、xが0.35の素子を作製したところ効率が低かった。このことから、p型閉じ込め層151は、AlGa1−xN(0.2≦x≦0.32)からなることが望ましい。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図4に表したように、本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子20は、表面がサファイアc面からなる基板110の上に、高炭素濃度のAlNからなる第1バッファ層121、高純度のAlNからなる第2バッファ層122、ノンドープのGaNからなる格子緩和層123、Siドープのn型GaNからなるn型コンタクト層130、Siドープのn型AlGaNからなるn型閉じ込め層131、発光部140、Mgドープのp型AlGaNからなるp型閉じ込め層151、Mgドープのp型GaNからなるp型コンタクト層150、が積層された構造を有する。
第1バッファ層121、第2バッファ層122、格子緩和層123、n型コンタクト層130、n型閉じ込め層131、p型閉じ込め層151、及び、p型コンタクト層150には、第1の実施の形態で説明した材料及び構成を用いることができる。
本実施形態に係る半導体発光素子20においては、発光部140は、Siドープのn型AlGaInNからなる障壁層141と、GaInNからなる井戸層142と、とが交互に6周期積層されてなる多重量子井戸構造を有している。
ここで、上記のAlGaInNは、AlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)である。
なお、井戸層142には、GaInNだけでなく、AlGaInNも用いることができる。
そして、本実施形態に係る半導体発光素子20の発光部140においては、井戸層142に挟まれた障壁層141、すなわち、内側障壁層141cにおいてはSi濃度に分布が設けられているすなわち、内側障壁層141cは、低Si濃度の第3の部分143cと、高Si濃度の第4の部分143dと、の積層構造を有している。
すなわち、発光部140において、井戸層142に挟まれた障壁層141、すなわち、内側障壁層141cのそれぞれが、n側閉じ込め層(第1の層)131の側に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる層状の第3の部分143cと、p型閉じ込め層(第2の層)151の側に設けられ、第3の部分143cにおけるSi濃度よりも高い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる層状の第4の部分143dと、を有する。
低Si濃度の第3の部分143cには、例えばAl0.08Ga0.9In0.02Nを用いることができ、例えば、Si濃度は1×1016cm−3とされ、膜厚は4.5nmとすることができる。
高Si濃度の第4の部分143dには、例えばAl0.08Ga0.9In0.02Nを用いることができ、例えば、Si濃度は2×1019cm−3とされ、膜厚は9nmとすることができる。
ただし、第3の部分143cにおけるSi濃度は、第4の部分143dにおけるSi濃度に対して相対的に低くければ良い。すなわち、内側障壁層141cのそれぞれにおいて、p型閉じ込め層151の側からn閉じ込め層131の側への方向に進むに従って、Si濃度が低下する濃度分布を有していれば良い。
なお、この時、p側障壁層141aにおけるSi濃度は、n側障壁層141bにおけるSi濃度よりも低く設定することができる。
例えば、p側障壁層141aには、Si濃度の低いAl0.08Ga0.9In0.02Nを用いることができ、例えば、Si濃度は1×1016cm−3とされ、膜厚は9nmとすることができる。なお、p側障壁層141aにおけるSi濃度は、第3の部分143cにおけるSi濃度と同等でも良く、異なっても良い。また膜厚も同じであっても、異なっても良い。 そして、n側障壁層141bには、例えばAl0.08Ga0.9In0.02Nを用いることができ、例えば、Si濃度は2×1019cm−3とされ、膜厚は9nmとすることができる。
そして、発光部140の井戸層142には、例えば膜厚が4.5nmのGaInNを用いることができ、発光部140から放出される発光のピーク波長は370〜400nmの近紫外とすることができる。
低Si濃度の第3の部分143のそれぞれは、高Si濃度の第4の部分143dのそれぞれよりもn型閉じ込め層131の側に配置される。
この低Si濃度の第3の部分143c及び高Si濃度の第4の部分143dを挟む井戸層142が4層設けられ、4層の井戸層142のそれぞれの間に、内側障壁層141cとなる第3の部分143c及び高Si濃度の第4の部分143dがそれぞれ設けられる。
このように、本実施形態に係る半導体発光素子20では、内側障壁層141cが、低Si濃度の第3の部分143cと高Si濃度の第4の部分143dとの組み合わせで構成される。
なお、本具体例では、低Si濃度の第3の部分143cをノンドープの層にして、低Si濃度の第3の部分143cと高Si濃度の第4の部分143dとで、Siの濃度分布を変化させている。この濃度分布は、2段階に濃度差をつけるだけではなく、連続的に徐々に濃度を変化させても良く、その変化は、線形でも良く、また非線形でも良い。
次に、上記のような構成を有する障壁層141におけるSiの濃度分布と井戸層142にかかるピエゾ電界の関係について説明する。
井戸層142には、ピエゾ電界が印加されるため、井戸層142と、井戸層142から見てp型閉じ込め層151の側に接する障壁層141との界面では、正のチャージが井戸層142から障壁層141へ染み出す。一方、井戸層142と、井戸層142から見てn型閉じ込め層131の側に接する障壁層141の界面では、負のチャージが井戸層142から障壁層141へ染み出す。
井戸層142のp型閉じ込め層151の側には電子が多く存在するので、障壁層141から電子を供給する必要がない。よって、この界面に接する障壁層141は、低Si濃度でも良い。すなわち、井戸層142から見てp型閉じ込め層151の側で接する障壁層141として、低Si濃度の第3の部分143cが配置される。
一方、井戸層142のn型閉じ込め層131の側には電子があまり存在しないため、障壁層141から電子を供給する必要がある。よって、この界面に接する障壁層141は、高いSi濃度が必要となる。すなわち、井戸層142から見てn型閉じ込め層131の側の障壁層として、高Si濃度の第4の部分143dが配置される。
すなわち、井戸層142のp型閉じ込め層151の側には、低Si濃度の第3の部分143cが配置され、井戸層142のn型閉じ込め層131の側には、高Si濃度の第4の部分143dが配置される。言い換えれば、井戸層142に挟まれた内側障壁層141cのそれぞれにおいて、p型閉じ込め層151の側からn側閉じ込め層131の側への方向に進むに従ってSi濃度が低下する。
上記のように、内側障壁層141cにおいてSi濃度を変化させることにより、発光効率の向上が可能となる。さらに、これに加えて発光スペクトルの半値の狭化を実現することができる。
すなわち、井戸層142と、井戸層140から見てn型閉じ込め層131の側で接する第4の部分143dの界面に注目すると、その界面では、高Si濃度の第4の部分143dから多量の電子が井戸層142に流れ込み、第4の部分143dには正のチャージを持ったSiが多量に残る。この界面での電子濃度とSi濃度の分布は、ピエゾ電界を打ち消す働きがあり、その結果、ピエゾ電界が弱まる。ピエゾ電界が弱まると、ピエゾ電界により曲げられていたMQWのエネルギーバンドが平らになり、それによって、発光効率が向上する。また、発光スペクトルの半値幅は狭くなる。
上記のように、本実施形態に係る半導体発光素子20によれば、内側障壁層141cの内部でSi濃度を変化させて発光部140にかかる電界を制御することで、発光効率を増大させ、高効率の近紫外発光の半導体発光素子が提供できる。
さらに、本実施形態に係る半導体発光素子20において、p側障壁層141aにおけるSi濃度を、n側障壁141bにおけるSi濃度よりも低く設定することにより、信頼性の向上、及び、半導体発光素子20の駆動電圧の低減が実現できる。
すなわち、p側障壁層141aにおけるSi濃度を低くすることで、p型閉じ込め層151に最も近い井戸層142から、p型閉じ込め層151の側への電子のオーバーフローが減少する。よって、半導体発光素子の信頼性が向上する。
そして、p側障壁層141aにおけるSi濃度を低くすることで、p側障壁層141aのエネルギーの高さが下がり、正孔が入りにくくなり、半導体発光素子20の電圧低減に有効である。
上記のように、本実施形態に係る半導体発光素子20において、p側障壁層141aにおけるSi濃度を低くすることで、発光効率を向上し、高効率の近紫外発光の、信頼性が高く、駆動電圧が低い半導体発光素子を提供できる。
上記の具体例では、p側障壁層141aにおけるSi濃度は均一であったが、第1の実施形態に係る半導体発光素子10のように、p側障壁層141aは、高Si濃度の第1の部分143aと低Si濃度の第2の部分143bを有していても良い。その際、Si濃度の分布は、多段的に変化させても良く、また連続的に変化させても良く、p側障壁層141aにおけるSi濃度が、n側障壁層141bよりも低くなるように設定されれば良い。また、p側障壁層141aにおけるSi濃度は、内側障壁層141cのSi濃度、すなわち、第3の部分143c及び第4の部分143dを合わせた時のSi濃度よりも低く設定することもできる。
次に、障壁層141の成長技術について説明する。結晶品質の良い4元混晶AlGaInN層を成長することは難しく、さらにSiを高濃度にドープすると結晶は劣化しやすい。我々は、これまでLED素子構造の検討や成長条件を最適化することにより、結晶品質を落とすことなく、AlGaInNからなる障壁層141のIn組成比を高くすることに成功している。
例えば、第1の実施形態に係る半導体発光素子10の場合は、障壁層141の膜厚が厚いため、In組成は、1%程度が限界であったが、本実施形態に係る半導体発光素子20の構造を用いると、内側障壁層141cにおける高Si濃度を施す障壁層(第4の部分143d)の膜厚を薄くできるため、Inを2%入れても、結晶が劣化せず、強い発光が得られた。
In組成比が高くできるようになると、GaInNからなる井戸層142との界面の急峻性が良くなり、MQWの結晶性が向上し、その結果、AlGaInNからなる第4の部分143dにSiを高濃度ドープすることが可能になる。
また、高Si濃度の第4の部分143dの膜厚を薄くすることによって、Siをさらに高濃度ドープすることが可能になった。
本実施形態に係る半導体発光素子20において、非常に高いSi濃度を持つ第4の部分143dを形成することが重要であり、これにより発光効率が大きく向上する。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図5に表したように、本発明の第3の実施形態に係る半導体発光素子30においては、p型コンタクト層150のp側電極160との界面に、凹凸150aが設けられている。これに以外は、第1の実施形態に係る半導体発光素子10と同様なので説明を省略する。
この凹凸150aにより、p型コンタクト層150とp側電極160との密着性が向上し、また、発光光が拡散して外に放射される効果がある。
このような構造の半導体発光素子30により、さらに高効率の近紫外発光の半導体発光素子が提供できる。
なお、上記の凹凸150aは、第2の半導体発光素子20において設けても良い。すなわち、発光部140の内部障壁層141cを、低Si濃度の第3の部分143cと、高Si濃度の第4の部分143dの組み合わせの障壁としても良い。この時、さらに、p側障壁層141aに、第1の実施形態で説明したように、高Si濃度の第1の部分143aと低Si濃度の第2の部分143bとを設けても良い。これらの場合においても、凹凸150aによる同様の効果が得られる。
(第4の実施の形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図6に表したように、本発明の第4の実施形態に係る半導体発光素子40は、n型GaNウェーハ133の上に、第1の実施形態で説明したn型閉じ込め層131、発光部140、p型閉じ込め層151、及び、p型コンタクト層150が順に設けられている。そして、p型コンタクト層150の上にp側電極160が設けられている。さらに、n型GaNウェーハ133の裏面133aの側に、凹凸133bを設けられ、n側電極170は、n型GaNウェーハ133の裏面133aの側に、凹凸133bに接して設けられている。これに以外は、第1の実施形態に係る半導体発光素子10と同様なので説明を省略する。
本実施形態に係る半導体発光素子40では、第1の実施形態で説明したサファイアからなる基板110を用いず、転位密度の少ない結晶品質のn型GaNウェーハ133を使用する。
そして、本実施形態に係る半導体発光素子40においては、n型GaNウェーハ133を用いることにより、n型GaNウェーハ133の層み方向に電流を流すことができ、動作電圧を下げる効果がある。
このような構造の半導体発光素子40においても、第1の実施形態と同様に、高効率で低動作電圧の近紫外発光の半導体発光素子が提供できる。
なお、本実施形態で説明したn型GaNウェーハ133を第2の実施形態に係る半導体発光素子20に適用しても良い。すなわち、発光部140の内部障壁層141cを、低Si濃度の第3の部分143cと、高Si濃度の第4の部分143dの組み合わせの障壁としても良い。この時、さらに、p側障壁層141aに、第1の実施形態で説明したように、高Si濃度の第1の部分143aと低Si濃度の第2の部分143bとを設けても良い。これらの場合においても、n型GaNウェーハ133による同様の効果が得られる。
(第5の実施の形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図7に表したように、本発明の第5の実施形態に係る半導体発光素子50は、n型GaNウェーハ133の上に、第1の実施形態で説明したn型閉じ込め層131、発光部140、p型閉じ込め層151、及び、p型コンタクト層150を順に設けられている。そして、p型コンタクト層150の上面に凹凸150aが設けられ、その上にp側電極160が設けられている。さらに、n型GaNウェーハ133の裏面133aの側に、凹凸133bが設けられ、n側電極170は、n型GaNウェーハ133の裏面133aの側に、凹凸133bに接して設けられている。これ以外は、第1の実施形態に係る半導体発光素子10と同様なので説明を省略する。
本実施形態に係る半導体発光素子50では、第1の実施形態で説明したサファイアからなる基板110を用いず、転位密度の少ない結晶品質のn型GaNウェーハ133を使用する。
そして、本実施形態に係る半導体発光素子50においては、n型GaNウェーハ133を用いることにより、n型GaNウェーハ133の層み方向に電流を流すことができ、動作電圧を下げる効果がある。
このような構造の半導体発光素子50においても、第1の実施形態と同様に、高効率で低動作電圧の近紫外発光の半導体発光素子が提供できる。
そして、p型コンタクト層150に凹凸150aを設けると同時に、n型GaNウェーハ133の裏面に凹凸133bを設けることで、さらに効率を向上することができる。
なお、本実施形態で説明したn型GaNウェーハ133及び凹凸150aを第2の実施形態に係る半導体発光素子20に適用しても良い。
(第6の実施の形態)
図8は、本発明の第6の実施形態に係るウェーハの構成を例示する模式的断面図である。
図8に表したように、本発明の第6の実施形態に係るウェーハ60は、n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかからなる第1の層131と、Mgを含有するp型AlGaNからなる第2の層と、前記第1の層131と前記第2の層151との間に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる複数の障壁層141と、前記複数の障壁層141のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層142と、を有する発光部140であって、前記障壁層141のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層141が、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第1の部分143aと、前記第1の部分143aと前記第2の層151との間に設けられ、前記第1の部分143aにおけるSi濃度よりも低く、前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第2の部分143bと、を有する発光部140と、を備える。
このような構造のウェーハ60により、第1の実施形態と同様に、高効率の近紫外発光を実現するウェーハが提供できる。
そして、第1の実施形態に関して説明したのと同様に、ウェーハ60において、前記第1の部分143aにおけるSi濃度は、前記障壁層141のうち、前記第2の層151に最も近い前記障壁層141以外の障壁層141(n側障壁層141b及び内側障壁層141c)におけるSi濃度以下とすることができる。そして、前記第1の部分143aは、前記井戸層142に接する。
そして、前記第2の部分143bの層厚は、3nm以上9nm以下とすることが望ましい。
また、前記第2の部分143bにおけるSi濃度は、1×1016cm−3以上9.0×1018cm−3以下が望ましい。
また、前記障壁層141のうち、前記第2の層151に最も近い前記障壁層141以外の障壁層141(n側障壁層141b及び内側障壁層141c)におけるSi濃度は、1.1×1019cm−3以上、3×1019cm−3以下が望ましい。
また、前記第1の部分143aにおけるSi濃度は、1.1×1019cm−3以上、3×1019cm−3以下が望ましい。
(第7の実施の形態)
図9は、本発明の第7の実施形態に係るウェーハの構成を例示する模式的断面図である。
図9に表したように、本発明の第7の実施形態に係るウェーハ70は、n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかからなる第1の層131と、Mgを含有するp型AlGaNからなる第2の層151と、前記第1の層131と前記第2の層151との間に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる複数の障壁層141と、前記複数の障壁層141のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層142と、を有する発光部140であって、前記井戸層142に挟まれた前記障壁層141のそれぞれが、前記第1の層131の側に設けられ、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第3の部分143cと、前記第2の層151の側に設けられ、前記第3の部分143cにおけるSi濃度よりも高い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第4の部分143dと、有する発光部140と、を備える。
このような構造のウェーハ70により、第2の実施形態と同様に、高効率の近紫外発光を実現するウェーハが提供できる。
そして、第2の実施形態に関して説明したのと同様に、ウェーハ70において、前記障壁層141のうち、前記第2の層151に最も近い障壁層141(p側障壁層141a)におけるSi濃度は、前記障壁層141のうち、前記第1の層131に最も近い障壁層141(n側障壁層141b)におけるSi濃度よりも低く設定することができる。
また、前記障壁層141のうち、前記第2の層151に最も近い障壁層141(p側障壁層141a)は、Siを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第1の部分143aと、前記第1の部分143aと前記第2の層151との間に設けられ、前記第1の部分143aにおけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる第2の部分143bと、を有することができる。
また、前記第4の部分143dにおけるSi濃度は、1.1×1019cm−3以上、3×1019cm−3以下であることが望ましい。
また、前記障壁層141のうち、前記第1の層131に最も近い前記障壁層141(n側障壁層141b)におけるSi濃度は、1.1×1019cm−3以上、3×1019cm−3以下が望ましい。
そして、第1及び第2の実施形態に関して説明したのと同様に、ウェーハ60及びウェーハ70において、前記第2の層151は、AlGa1−xN(0.2≦x≦0.32)からなることができる。
また、前記第2の層151の前記発光部140の側におけるMg濃度は、前記第2の層151の前記発光部140とは反対の側におけるMg濃度よりも高く設定することができる。
また、前記第2の層151のMg濃度は、8×1018cm−3以上3×1019cm−3以下に設定することができる。
そして、ウェーハ60及びウェーハ70において、前記第2の層151の前記発光部140とは反対の側に設けられ、p型GaN及びp型AlGaNの少なくともいずれかからなる第3の層(p型コンタクト層)150をさらに備え、前記第3の層150の前記第1の層131の側におけるMg濃度は、前記第3の層150の前記第1の層131とは反対の側におけるMg濃度よりも低く設定することができる。
また、ウェーハ60及びウェーハ70において、前記発光部140から放出される発光のピーク波長は、370〜400nmの範囲に設定することができる。
そして、前記発光部140は、サファイアc面からなる基板110上に、AlGa1−xN(0.8≦x≦1)の組成範囲の単結晶バッファ層を介して成長したGaN層上に設けられることができる。
前記単結晶バッファ層は、前記基板110上に設けられた第2バッファ122と、前記第第2バッファ層122と前記基板110との間に設けられ、前記第2バッファ層122よりも炭素濃度が高く、厚さが3nm以上、20nm以下の第1バッファ層を有することができる。
また、本発明の実施形態に係るウェーハ60及びウェーハ70において、第3、第4及び第5の実施形態で説明した凹凸150a、133bを設けても良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体発光素子及びウェーハを構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体発光素子及びウェーハを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体発光素子及びウェーハも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るウェーハの構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第7の実施形態に係るウェーハの構成を例示する模式的断面図である。
符号の説明
10、20、30、40、50 半導体発光素子
60、70 ウェーハ
110 基板
121 第1バッファ層
122 第2バッファ層
123 格子緩和層
130 n型コンタクト層
131 n型閉じ込め層(第1の層)
133 ウェーハ
133a 裏面
133b 凹凸
140 発光部
141 障壁層
141a p側障壁層
141b n側障壁層
141c 内側障壁層
142 井戸層
143a 第1の部分(高Si濃度層)
143b 第2の部分(低Si濃度層)
143c 第3の部分(低Si障壁層)
143d 第4の部分(高Si障壁層)
150 p型コンタクト層(第3の層)
150a 凹凸
151 p型閉じ込め層(第2の層)
160 p側電極
170 n側電極

Claims (7)

  1. n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかからなる第1の層と、
    Mgを含有するp型AlGaNからなる第2の層と、
    前記第1の層と前記第2の層との間に設けられ、
    Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる複数の障壁層と、
    前記複数の障壁層のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層と、
    を有する発光部であって、
    前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層が、
    Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第1の部分と、
    前記第1の部分と前記第2の層との間に設けられ、前記第1の部分におけるSi濃度よりも低く、前記障壁層のうち前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第2の部分と、
    を有する発光部と、
    を備え
    前記xは、6%以上8%以下であり、前記yは、0.3%以上1.0%以下であり、
    前記第1の部分は、前記井戸層に接し、
    前記第2の部分の層厚は、3nm以上9nm以下であり、
    前記第1の部分におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、
    前記第2の部分におけるSi濃度は、1×10 16 cm −3 以上9.0×10 18 cm −3 以下であり、
    前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、
    前記第2の層のMg濃度は、8×10 18 cm −3 以上3×10 19 cm −3 以下であり、
    前記第2の層の前記発光部の側におけるMg濃度は、前記第2の層の前記発光部とは反対の側におけるMg濃度よりも高いことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第2の層は、AlxGa1−xN(0.2≦x≦0.32)からなることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。

  3. 前記第2の層の前記発光部とは反対の側に設けられ、p型GaN及びp型AlGaNの少なくともいずれかからなる第3の層をさらに備え、
    前記第3の層の前記第1の層の側におけるMg濃度は、前記第3の層の前記第1の層とは反対の側におけるMg濃度よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記発光部から放出される発光のピーク波長は、370〜400nmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  5. 前記発光部は、サファイアc面からなる基板上に、AlGa1−xN(0.8≦x≦1)の組成範囲の単結晶バッファ層を介して成長したGaN層上に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  6. 前記単結晶バッファ層は、前記基板上に設けられた第2バッファ層と、前記第2バッファ層と前記基板との間に設けられ、前記第2バッファ層よりも炭素濃度が高く、厚さが3nm以上、20nm以下の第1バッファ層を有することを特徴とする請求項記載の半導体発光素子。
  7. n型GaN及びn型AlGaNの少なくともいずれかからなる第1の層と、
    Mgを含有するp型AlGaNからなる第2の層と、
    前記第1の層と前記第2の層との間に設けられ、
    Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる複数の障壁層と、
    前記複数の障壁層のそれぞれの間に設けられ、GaInNまたはAlGaInNからなる井戸層と、
    を有する発光部であって、
    前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層が、
    Siを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第1の部分と、
    前記第1の部分と前記第2の層との間に設けられ、前記第1の部分におけるSi濃度よりも低く、前記障壁層のうち前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度よりも低い濃度でSiを含有するAlGa1−x−yInN(0x、0y、x+y≦1)からなる第2の部分と、
    を有する発光部と、
    を備え
    前記xは、6%以上8%以下であり、前記yは、0.3%以上1.0%以下であり、
    前記第1の部分は、前記井戸層に接し、
    前記第2の部分の層厚は、3nm以上9nm以下であり、
    前記第1の部分におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、
    前記第2の部分におけるSi濃度は、1×10 16 cm −3 以上9.0×10 18 cm −3 以下であり、
    前記障壁層のうち、前記第2の層に最も近い前記障壁層以外の障壁層におけるSi濃度は、1.1×10 19 cm −3 以上、3×10 19 cm −3 以下であり、
    前記第2の層のMg濃度は、8×10 18 cm −3 以上3×10 19 cm −3 以下であり、
    前記第2の層の前記発光部の側におけるMg濃度は、前記第2の層の前記発光部とは反対の側におけるMg濃度よりも高いことを特徴とするウェーハ。
JP2008231097A 2008-09-09 2008-09-09 半導体発光素子及びウェーハ Active JP5191843B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008231097A JP5191843B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 半導体発光素子及びウェーハ
US12/505,053 US8039830B2 (en) 2008-09-09 2009-07-17 Semiconductor light emitting device and wafer
US13/137,728 US8324611B2 (en) 2008-09-09 2011-09-08 Semiconductor light emitting device and wafer
US13/671,578 US8692228B2 (en) 2008-09-09 2012-11-08 Semiconductor light emitting device and wafer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008231097A JP5191843B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 半導体発光素子及びウェーハ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010067709A JP2010067709A (ja) 2010-03-25
JP2010067709A5 JP2010067709A5 (ja) 2011-01-13
JP5191843B2 true JP5191843B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=41798426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008231097A Active JP5191843B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 半導体発光素子及びウェーハ

Country Status (2)

Country Link
US (3) US8039830B2 (ja)
JP (1) JP5191843B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9543475B2 (en) 2014-11-14 2017-01-10 Samsung Electronics Co., Ltd Light emitting device and method of manufacturing the same

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5129527B2 (ja) * 2006-10-02 2013-01-30 株式会社リコー 結晶製造方法及び基板製造方法
US9082892B2 (en) * 2007-06-11 2015-07-14 Manulius IP, Inc. GaN Based LED having reduced thickness and method for making the same
WO2011027418A1 (ja) * 2009-09-01 2011-03-10 株式会社 東芝 半導体発光素子及び半導体発光装置
WO2011027417A1 (ja) 2009-09-01 2011-03-10 株式会社 東芝 半導体発光素子
JP5549338B2 (ja) * 2010-04-09 2014-07-16 ウシオ電機株式会社 紫外光放射用窒素化合物半導体ledおよびその製造方法
JP5143214B2 (ja) * 2010-11-29 2013-02-13 株式会社東芝 半導体発光素子
US8557654B2 (en) * 2010-12-13 2013-10-15 Sandisk 3D Llc Punch-through diode
JP4940363B1 (ja) 2011-02-28 2012-05-30 株式会社東芝 半導体発光素子及び半導体発光装置
US9659260B2 (en) 2011-03-15 2017-05-23 Dan Caligor Calendar based task and time management systems and methods
US9269870B2 (en) 2011-03-17 2016-02-23 Epistar Corporation Light-emitting device with intermediate layer
KR101953716B1 (ko) 2012-08-23 2019-03-05 엘지이노텍 주식회사 발광소자, 발광 소자 패키지 및 조명 시스템
JP6156681B2 (ja) * 2013-02-13 2017-07-05 ウシオ電機株式会社 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
US10593831B2 (en) 2013-04-08 2020-03-17 Meijo University Nitride semiconductor multilayer film reflector and light-emitting device using the same
KR102341263B1 (ko) * 2013-06-04 2021-12-22 삼성전자주식회사 저결함 반도체 소자 및 그 제조 방법
US9190270B2 (en) * 2013-06-04 2015-11-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Low-defect semiconductor device and method of manufacturing the same
JP6183060B2 (ja) * 2013-08-24 2017-08-23 日亜化学工業株式会社 半導体発光素子
JP6302254B2 (ja) * 2014-01-15 2018-03-28 株式会社東芝 窒化物半導体素子、窒化物半導体ウェーハ、及び、窒化物半導体素子の製造方法
JP2015188048A (ja) * 2014-03-10 2015-10-29 株式会社東芝 窒化物半導体積層体および半導体発光素子
DE102015100029A1 (de) * 2015-01-05 2016-07-07 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelektronisches Bauelement
JP6327323B2 (ja) * 2015-11-30 2018-05-23 日亜化学工業株式会社 半導体レーザ素子及びその製造方法
JP6387978B2 (ja) * 2016-02-09 2018-09-12 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体発光素子
CN105609603A (zh) * 2016-03-02 2016-05-25 厦门乾照光电股份有限公司 一种具有复合结构的氮化物缓冲层
CN105895759B (zh) * 2016-06-24 2018-07-17 太原理工大学 一种duv led外延片结构
TWI703726B (zh) * 2016-09-19 2020-09-01 新世紀光電股份有限公司 含氮半導體元件
JP2019079994A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 豊田合成株式会社 テンプレート基板およびその製造方法、発光素子
CN109524517B (zh) * 2018-11-13 2020-05-15 华灿光电(浙江)有限公司 一种发光二极管外延片及其制造方法
JP6968122B2 (ja) * 2019-06-06 2021-11-17 日機装株式会社 窒化物半導体発光素子
TWI784266B (zh) * 2020-04-30 2022-11-21 晶元光電股份有限公司 半導體元件及其製造方法
CN113451458B (zh) * 2020-05-22 2022-04-01 重庆康佳光电技术研究院有限公司 一种超晶格层、led外延结构、显示装置及其制造方法
JP7194720B2 (ja) * 2020-10-30 2022-12-22 日機装株式会社 窒化物半導体発光素子
JP7260807B2 (ja) * 2020-12-24 2023-04-19 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体発光素子およびその製造方法
JP7397348B2 (ja) 2021-11-22 2023-12-13 日亜化学工業株式会社 発光素子
CN114583557B (zh) * 2022-03-03 2023-04-07 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 氮化镓基激光器限制层的制备方法及所得限制层和激光器

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2713094B2 (ja) 1993-01-08 1998-02-16 日亜化学工業株式会社 半導体発光素子およびその製造方法
JP3648386B2 (ja) * 1998-07-08 2005-05-18 株式会社東芝 半導体素子およびウェーハならびにそれらの製造方法
JP4149054B2 (ja) * 1998-11-27 2008-09-10 シャープ株式会社 半導体装置
JP3551101B2 (ja) * 1999-03-29 2004-08-04 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体素子
JP3438648B2 (ja) * 1999-05-17 2003-08-18 松下電器産業株式会社 窒化物半導体素子
US7095051B2 (en) 2001-03-28 2006-08-22 Nichia Corporation Nitride semiconductor element
EP1387453B1 (en) * 2001-04-12 2009-11-11 Nichia Corporation Gallium nitride compound semiconductor element
US6630692B2 (en) * 2001-05-29 2003-10-07 Lumileds Lighting U.S., Llc III-Nitride light emitting devices with low driving voltage
KR100597532B1 (ko) * 2001-11-05 2006-07-10 니치아 카가쿠 고교 가부시키가이샤 반도체 소자
JP4285949B2 (ja) * 2002-06-27 2009-06-24 シャープ株式会社 窒化物半導体発光素子
JP2004087908A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Sharp Corp 窒化物半導体発光素子、その製造方法、それを搭載した光学装置
TWI234915B (en) * 2002-11-18 2005-06-21 Pioneer Corp Semiconductor light-emitting element and method of manufacturing the same
JP4011569B2 (ja) * 2003-08-20 2007-11-21 株式会社東芝 半導体発光素子
JP4653671B2 (ja) * 2005-03-14 2011-03-16 株式会社東芝 発光装置
JP4884826B2 (ja) * 2006-04-28 2012-02-29 ローム株式会社 半導体発光素子
US7649195B2 (en) * 2007-06-12 2010-01-19 Seoul Opto Device Co., Ltd. Light emitting diode having active region of multi quantum well structure
US8022388B2 (en) * 2008-02-15 2011-09-20 Cree, Inc. Broadband light emitting device lamps for providing white light output

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9543475B2 (en) 2014-11-14 2017-01-10 Samsung Electronics Co., Ltd Light emitting device and method of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
US8324611B2 (en) 2012-12-04
JP2010067709A (ja) 2010-03-25
US20130112988A1 (en) 2013-05-09
US20100059734A1 (en) 2010-03-11
US8039830B2 (en) 2011-10-18
US20120001151A1 (en) 2012-01-05
US8692228B2 (en) 2014-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5191843B2 (ja) 半導体発光素子及びウェーハ
JP5084837B2 (ja) 深紫外線発光素子及びその製造方法
JP5143171B2 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP5050574B2 (ja) Iii族窒化物系半導体発光素子
US8513694B2 (en) Nitride semiconductor device and manufacturing method of the device
JP4954536B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP5653327B2 (ja) 半導体発光素子、ウェーハ、半導体発光素子の製造方法及びウェーハの製造方法
US20030211645A1 (en) Gallium nitride-based semiconductor light emitting device and method
JP2005244207A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
WO2016002419A1 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP2005268581A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JP4635727B2 (ja) 窒化物半導体発光ダイオード用エピタキシャルウエハの製造方法、窒化物半導体発光ダイオード用エピタキシャルウエハ、及び窒化物半導体発光ダイオード
JP5873260B2 (ja) Iii族窒化物積層体の製造方法
JP2007036174A (ja) 窒化ガリウム系発光ダイオード
JP4827706B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP2006210692A (ja) 3族窒化物系化合物半導体発光素子
JP5762901B2 (ja) 半導体発光素子、ウェーハ、半導体発光素子の製造方法及びウェーハの製造方法
JP2005340762A (ja) Iii族窒化物半導体発光素子
JP5839293B2 (ja) 窒化物発光素子及びその製造方法
JP5948767B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP2010080741A (ja) 半導体発光素子
JP2022167231A (ja) 紫外半導体発光素子
JP2005340789A (ja) Iii族窒化物半導体発光素子
WO2024085201A1 (ja) 紫外半導体発光素子
JP2014143338A (ja) 窒化物半導体発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130130

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5191843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250