JP5189409B2 - 工具用ソケット - Google Patents

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Description

本発明は、工具用ソケットに関し、より詳しくは、工具(電動工具、エアーツール、手工具など)に接続するためのドライバービットの着脱が可能であり、しかも、ドライバービット着脱手段の角度を自由に変更できる工具用ソケットに関する。
従来、ボルトやナットの締め付けは、インパクトレンチにソケットを取付けて行われていた。これは、ソケットには締め付け時に大きなトルクがかかり、従来のインパクトドライバーでは出力が不足していたからである。しかし、近年、インパクトドライバーの出力が比較的に向上しているとともに、インパクトドライバーに使用されるバッテリーの長寿命化も手伝って、インパクトドライバーに取付け可能なソケットが人気となっている。
特に、建築物の施工においては、2種以上の径の締め付け金具が用いられている。近年、地震時に柱が土台、基礎から引き抜かれるのを防ぐために、ホールダウン金物が用いられる。ホールダウン金物は、柱の下端部に取り付けられ、これをアンカーボルトで土台、基礎に締結することにより強固に柱を固定するためのものである。上記アンカーボルトは、24mmのボルト(ハウスメーカーによっては19mmのボルトを使用する場合もある。)によって締め付けられる。一方、柱と胴差、梁と桁など直交する部材同士を緊結するときには、羽子板ボルトが使用されるが、これは、通常、19mmのボルトによって締め付けられる。

そこで、ソケット径の異なる二つのソケットを有する工具用ソケットは、簡単な操作で二種のソケットを切り替えることができるので、作業現場では重宝されており、従来、様々なものが開示されている。
特許文献1には、ソケット本体の前端部側にソケット(アウターソケット)を有し、後端部側に作業工具への装着部を有する工具用ソケットにおいて、アウターソケット内に軸方向に移動自在に設けられたインナーソケットを備える工具用ソケットに関する発明が開示されている。特許文献2〜4にも、特許文献1と同様、ソケット本体内をインナーソケットが軸方向に移動する構成の工具用ソケットに関する発明が開示されている。
また、特許文献5には、フォームタイの先端部に設けられた潰し部を回転させるための凹部を有する内筒の外側に軸方向に移動自在に設けられたアウターソケットを有する工具用ソケットに関する発明が開示されている。特許文献6には、インナーソケットの外側に軸方向に移動自在に設けられたアウターソケットを有する工具用ソケットに関する発明が開示されている。特許文献7には、インナーソケットの外側に軸方向に移動自在に設けられたアウターソケットを有し、アウターソケットの内側に切欠きからなる圧縮バネの収容部を設けた工具用ソケットに関する発明が開示されている。
特開2001−105333号公報 特開平8−141919号公報 特開昭56−137968号公報 実開昭48−74398号公報 実開平5−93766号公報 実開平7−20259号公報 特許第3947207号公報
前掲の特許文献1〜7に開示されるソケットは、ドライバービットの取付け角度を調整することができない。勿論、このような構成であっても、通常の用途であれば、特に問題となることはない。しかし、例えば、ホールダウン金物は、柱の下端部に取り付けられた後、アンカーボルトによって土台などに固定されるが、柱とアンカーボルトとの距離は狭く、インパクトドライバーなどの電動工具では、締め付けができない。
図1は、インパクトドライバーの構成を示す側面図である。図1に示すように、インパクトドライバー100には、ドライバービット取付部101の後方の胴体部102が存在するが、胴体部102の内部にはモータが存在するため、径が大きくなっている。このため、十分な空間がない場所のボルトの締め付けをする場合には胴体部102が柱などに接触し、インパクトドライバーを使用できないという問題がある。
また、インパクトドライバーの出力が向上しても、使用されるドライバービットは、これまでと同様、6.35mmの径のものであるため、特に、24mmなどの径の大きいソケットを使用する場合には、ドライバービットに負荷が集中し、破損しやすいという問題がある。
また、特許文献1〜4に示されるように、アウターソケット内に軸方向に移動自在にインナーソケットを設ける構成では、平常時、インナーソケットは、圧縮バネの力によりアウターソケットの端部位置と一致する位置にあるか、アウターソケットから突出した位置に付勢された状態となるため、インナーソケットを使用する場合にナットを挿入しにくい場合がある。
これに対し、特許文献5〜7に示されるように、インナーソケット(特許文献5では、ソケットではなく、潰し部を回すための凹部)の外側にアウターソケットを軸方向に移動自在に設ける構成とすれば、インナーソケットは、圧縮バネの力によりアウターソケットの内部に押し込まれた状態となるため、アウターソケットを使用する場合には、そのまま使用できるし、アウターソケットを押し込めば、インナーソケットでナットを挿入しやすいというメリットがある。
しかしながら、特許文献5および6に示される構成では、工具との接続部分の取り替えができないという問題がある。また、特許文献5〜7に示される構成のいずれでも、圧縮バネに弾性域を超える力が負荷されるという問題がある。特に、特許文献5に示される構成(特許文献5の図1参照)では、アウターソケットの抜け落ちを防止するためにストップリング(特許文献5の図1の符号37)を用いることとしているが、このストップリングを如何にして嵌め込むのかが明示されておらず、どのようにして製造すればよいのか不明である。また、特許文献6に示される構成では、圧縮バネが外部に露出しているために、作業性が悪い。更に、特許文献7に示される構成では、アウターソケットに切欠きからなる収容部を機械加工により設ける必要があるが、生産性が悪く、実用化は難しい。
本発明は、これらの従来技術の問題を解決するためになされたものであり、インパクトドライバーの胴体部のための十分な空間がない場所でのボルトの締め付けをすることができ、しかも、インパクトドライバーとの接続に用いるドライバービットは、いつでも交換可能とした工具用ソケットを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するべく、下記の(A)または(B)に示す工具用ソケットを要旨とする。
(A)ソケット部および角度切替手段を有するソケット基体と、前記角度切替手段に接続されるドライバービットの着脱手段とを備える工具用ソケットであって、下記の(1)および(2)の構成を有することを特徴とする工具用ソケット。
(1)前記着脱手段が、ドライバービット差込穴、大径部、小径部および基底部を備える着脱手段基体と、着脱手段用バネと、球体と、着脱手段用バネ収容部および球体収容凹部を有する着脱手段外筒とを備え、
常時は、前記着脱手段外筒が、前記着脱手段用バネにより付勢され、前記球体が前記ドライバービット差込穴に突出し、ドライバービットを挿入できない状態であるが、前記着脱手段用バネの力に反して前記着脱手段外筒を移動させると、前記球体が前記球体収容凹部に収められ、前記ドライバービットを挿入することができる状態となる構成。
(2)前記角度切替手段が、ピンと、ピンを前記着脱手段の方向に付勢する角度切替手段用バネと、ピン収容部および基底部収容部を有する角度切替手段基体と、リングバネと、前記リングバネを収容する第1溝部(固定用)および第2溝部(開放用)を有し、前記着脱手段側の端部には開口平板部を有する角度切替手段外筒とを備え、
前記ピンは、直接または間接に前記基底部に接触しており、
前記開口平板部に設けられた開口部の内径は、前記大径部の外径と同等であり、かつ前記小径部の外径より十分に大きく、前記リングバネを前記第1溝部に収容した場合には前記開口部が前記大径部を保持し、前記着脱手段の角度をソケット軸方向に固定し、前記リングバネを前記第2溝部に収容した場合には前記開口部が前記小径部に対応する位置となり、前記着脱手段の角度が変更自在となる構成。
前記ソケット部は、2つ以上の異なる径のソケットを有することが望ましい。
(B)一端にインナーソケットを、他端に角度切替手段をそれぞれ有し、前記インナーソケットと前記角度切替手段との間にソケット用バネ外装部を有するソケット基体と、一端にアウターソケットを、他端にソケット用バネ収容部を有するソケット外筒と、前記ソケット外筒を付勢するソケット用バネと、ブッシュと、前記角度切替手段に接続されるドライバービット着脱手段とを備える工具用ソケットであって、下記の(1)〜(3)の構成を有することを特徴とする工具用ソケット。
(1)前記着脱手段が、ドライバービット差込穴、大径部、小径部および基底部を備える着脱手段基体と、着脱手段用バネと、球体と、着脱手段用バネ収容部および球体収容凹部を有する着脱手段外筒とを備え、
常時は、前記着脱手段外筒が、前記着脱手段用バネにより付勢され、前記球体が前記ドライバービット差込穴に突出し、ドライバービットを挿入できない状態であるが、前記着脱手段用バネの力に反して前記着脱手段外筒を移動させると、前記球体が前記球体収容凹部に収められ、前記ドライバービットを挿入することができる状態となる構成。
(2)前記角度切替手段が、ピンと、ピンを前記着脱手段の方向に付勢する角度切替手段用バネと、ピン収容部および基底部収容部を有する角度切替手段基体と、リングバネと、前記リングバネを収容する第1溝部(固定用)および第2溝部(開放用)を有し、前記着脱手段側の端部には開口平板部を有する角度切替手段外筒とを備え、
前記ピンは、直接または間接に前記基底部に接触しており、
前記開口平板部に設けられた開口部の内径は、前記大径部の外径と同等であり、かつ前記小径部の外径より十分に大きく、前記リングバネを前記第1溝部に収容した場合には前記開口部が前記大径部を保持し、前記着脱手段の角度をソケット軸方向に固定し、前記リングバネを前記第2溝部に収容した場合には前記開口部が前記小径部に対応する位置となり、前記着脱手段の角度が変更自在となる構成。
(3)前記ソケット本体の外周部に前記ソケット外筒が軸方向に移動自在に装着された状態で、前記ソケット用バネが前記ソケット用バネ外装部と前記ソケット用バネ収容部と前記ブッシュとで形成される空間内に収容されており、常時は、前記インナーソケットが前記アウターソケットの内部に押し込まれた状態で静止しており、前記ソケット用バネの力に反して前記アウターソケットに外力が加えられると、前記アウターソケットの位置が後退し、前記インナーソケットの先端が前記アウターソケットから突出する構成。
なお、前記ブッシュは、リング形状を有し、その内径は前記ソケット用バネ外装部の外径より大きく、その外径は前記ソケット用バネ収容部の内径より小さいものであり、前記ソケット用バネ外装部の前記角度切替手段側の端部に装着され、その小口面には前記ソケット用バネの抜け落ちを抑止するストッパー部を有し、その外周面には前記ソケット外筒の軸方向の移動を案内するガイド部を有することが望ましい。
前記ブッシュの外径は、前記ソケット用バネのコイル外径より大きく、前記ソケット用バネ収容部は、前記アウターソケット側端部に設けられたソケット用バネ抑止部と、その内径が前記ソケット用バネのコイル外径より大きく、前記ブッシュ外径より小さいソケット用バネ格納部と、ブッシュ抑止部とで構成されており、前記ソケット用バネ格納部は、前記ソケット用バネに弾性域を超える力が負荷されない十分な長さを有していることが望ましい。
なお、インナーソケットおよびアウターソケットは、六角ソケットおよび十二角ソケットのいずれの形状を採用しても良い。
本発明によれば、ドライバービットの接続角度を自由に調整することが可能であるので、インパクトドライバーの胴体部のための十分な空間がない場所でのボルトの締め付けをすることができる。しかも、インパクトドライバーとの接続に用いるドライバービットは、交換可能であるため、インパクトドライバーの使用時に最も負荷がかかるドライバービットが破損した場合でも、ドライバービットのみを交換するだけでソケットの再使用が可能となる。また、本発明の望ましい態様によれば、インナーソケットおよびアウターソケット共にナットの挿入が容易である。従って、本発明に係る工具用ソケットは、使い勝手がよく、しかも、工具寿命が長い。
以下、図2〜5を用いて本発明の実施形態の例を説明する。図2は、本発明に係る工具用ソケットの例を示す斜視図であり、図3は、本発明に係る工具用ソケットの例を示す断面図であり、(a)はドライバービット角度を固定した場合を示し、(b)はドライバービット角度を変更自在とした場合を示している。また、図4および図5は、本発明に係る工具用ソケットの例を示す分解展開図である。
図2〜5に示すように、本発明に係る工具用ソケット1は、ソケット部2および角度切替手段4を有するソケット基体5と、角度切替手段4に接続されるドライバービットの着脱手段3とを備える。
ここで、着脱手段3は、ドライバービット差込穴3a、大径部3b、小径部3cおよび基底部3dを備える着脱手段基体30と、着脱手段用バネ3eと、球体3fと、着脱手段用バネ収容部3gおよび球体収容凹部3hを有する着脱手段外筒31とを備えている。そして、常時は、着脱手段外筒31が、着脱手段用バネ3gにより付勢され、球体3fがドライバービット差込穴3aに突出し、ドライバービット(図示しない。)を挿入できない状態であるが、着脱手段用バネ3gの力に反して着脱手段外筒31を移動させる(図3に示す例では、左方向に移動させる)と、球体3fが球体収容凹部3hに収められ、ドライバービットを挿入することができる状態となる構成を有している。
なお、着脱手段基体30には、溝3i、3jが設けられており、それぞれ開リング3k、3nが嵌め込まれ、さらに、ブッシュ3mにより、着脱手段用バネ3eが着脱手段外筒31の着脱手段用バネ収容部3gに収容された状態で、着脱手段基体30に外装される。このとき、着脱手段外筒31は、着脱手段用バネ3gにより図3において左方向に付勢されているが、開リング3nがストッパーの役割を果たし、着脱手段外筒31の脱落を防止している。
ここで、着脱手段用バネ3eの材質としては、SWC80Cなどの通常のバネ鋼を用いることもできるが、電動工具の作動中の振動が伝わるとドライバービットが脱落することがある。このような現象は、使用回数が増えるほど生じやすくなり、工具用ソケットの寿命に大きな影響を与える。従って、着脱手段用バネ3eの材質としては、SWP−Bなどのピアノ線を用いるのが望ましい。また、着脱手段外筒31に外力が働かない状態において、球体3fと球体収容凹部3hとの相対的な位置が近すぎると、電動工具の作動中の振動により、ドライバービットが脱落しやすくなる。従って、着脱手段外筒31に外力が働かない状態において、球体収容凹部3hと着脱手段基体30に設けられた貫通孔3pとの位置が重ならないことが望ましい。
一方、角度切替手段4は、ピン4aと、ピン4aを着脱手段3の方向に付勢する角度切替手段用バネ4bと、ピン収容部4cおよび基底部収容部4dを有する角度切替手段基体40と、リングバネ4eと、リングバネ4eを収容する第1溝部(固定用)4fおよび第2溝部(開放用)4gを有し、着脱手段3側の端部には開口平板部4hを有する角度切替手段外筒41とを備えている。リングバネ4eは、角度切替手段基体40に設けられた溝4jに嵌め込まれ、固定される。
そして、ピン4aは、直接または間接に基底部3dに接触しており、開口平板部4hに設けられた開口部4iの内径は、大径部3bの外径と同等であり、かつ小径部3cの外径より十分に大きい。このため、リングバネ4eを第1溝部4fに収容した場合には、開口部4iが大径部3bを保持し、着脱手段3の角度をソケット軸方向に固定する。一方、リングバネ4eを第2溝部4gに収容した場合には、開口部4iが小径部3cに対応する位置となり、着脱手段3の角度が変更自在となる。
このように、ピン4aは角度切替手段用バネ4bを介して角度切替手段基体40内に収められている。このため、角度切替手段用バネ4bがサスペンションの役割を果たし、インパクトドライバーの振動を吸収し、ソケットの回転軸のブレを最小限に抑えることができる。その結果、作業現場における作業性を向上させることができる。また、ピン4aおよび基底部3dは、例えば、図4に示すように、球体4kを介して間接的に接触していることが望ましい。ピン4aおよび基底部3dの頂部にはそれぞれ半球状の凹部が設けられており、球体4kは、これらの凹部にちょうど収まるサイズのものを使用する。このような球体4kが存在することにより、主としてドライバービットの着脱手段3の角度を開放した場合にインパクトドライバーの回転をソケットに円滑に伝えやすくなる。
なお、図に示す例では、基底部3dを基底部収容部4dに収容した後、リング4jを挿入することで、基底部3dの脱落を防止している。
前記ソケット部は、例えば、以下に示すように、2つ以上の異なる径のソケットを有することが望ましい。
即ち、例えば、一端にインナーソケット2aを、他端に角度切替手段基体40をそれぞれ有し、前記インナーソケット2aと前記角度切替手段基体40との間にソケット用バネ外装部2bを有するソケット基体20と、一端にアウターソケット2cを、他端にソケット用バネ収容部2dを有するソケット外筒21と、前記ソケット外筒21を付勢するソケット用バネ2eと、ブッシュ2fと、ブッシュ2fを固定するリング2gを有している。ソケット用バネ2eは、コイル状の圧縮バネで構成されている。
このとき、例えば、ソケット本体20の外周部には、ソケット外筒21が軸方向に移動自在に装着された状態で、ソケット用バネ2eがソケット用バネ外装部2bとソケット用バネ収容部2dと前記ブッシュとで形成される空間2i内に収容されている。そして、常時は、インナーソケット2aがアウターソケット2cの内部に押し込まれた状態、即ち、即ち、アウターソケット2cがインナーソケット2aに対して突出した状態で静止している。この状態でアウターソケット2cを使用することができる。
一方、ソケット用バネ2eの力に反してアウターソケット2cに外力が加えられると、アウターソケット2cの位置が後退し、インナーソケット2aの先端がアウターソケット2cから突出する。この状態でインナーソケット2aを使用することができる。この場合の突出量は、2.5〜4.5mmの範囲とするのが望ましい。
なお、ブッシュ2fは、リング形状を有し、その内径はソケット用バネ外装部2bの外径より大きく、その外径はソケット用バネ収容部2dの内径より小さいものであり、ソケット用バネ外装部2bの角度切替手段4側の端部に装着されているものを用いるのが望ましい。その小口面には、ストッパー部を有しているので、ソケット用バネ2eの抜け落ちを抑止することができる。また、その外周面には、ガイド部を有しているので、ガイド部はソケット外筒21の内面と摺動するので、ソケット外筒21の軸方向の移動を案内することができる。
特に、ブッシュ2fの外径がソケット用バネ2eのコイル外径より大きいものを用い、ソケット用バネ収容部2dは、アウターソケット2c側端部に設けられたバネ抑止部2kと、バネ格納部2mと、ブッシュ抑止部37とを有するものが望ましい。バネ格納部2mは、その内径がソケット用バネ2eのコイル外径より大きく、ブッシュ2fの外径より小さいので、ソケット用バネ2eは収容できるが、ブッシュ2fを収容できない構成となっている。このような構成であれば、ソケット外筒21は、ブッシュ抑止部2nがブッシュ2fに接触する位置までしか後退できないため、ソケット用バネ2eは、バネ格納部2mに収納されるから、弾性域を超える力が負荷されない。
なお、ソケット基体20は、中空のものであり、長く突出したボルトを格納するのに十分な長さを有するものが望ましい。
なお、本発明の工具用ソケットには、着脱手段3にドライバービット(図示しない)が差し込まれた状態で、図1に示すインパクトドライバー10などの工具に接続され、ナットやボルトをそのサイズに合わせて、インナーソケット2aまたはアウターソケット2cにはめ込み、緩めたり、締め付けたりすることができる。
本発明に係る工具用ソケットの各部材の材質については、特に制約はないが、ソケットには、例えば、HRCが43程度のクロムバナジウム鋼などの材料を用い、着脱手段基体には、例えば、HRCが55程度の高焼入れ性材料を用いることができる。これは、ドライバービットとしては、NKD1などのHRCが60程度のものが用いられるが、着脱手段は、適度に柔らかい材料を用いるのが好ましいからである。
本発明によれば、ドライバービットの接続角度を自由に調整することが可能であるので、インパクトドライバーの胴体部のための十分な空間がない場所でのボルトの締め付けをすることができる。しかも、インパクトドライバーとの接続に用いるドライバービットは、交換可能であるため、インパクトドライバーの使用時に最も負荷がかかるドライバービットが破損した場合でも、ドライバービットのみを交換するだけでソケットの再使用が可能となる。また、本発明の望ましい態様によれば、インナーソケットおよびアウターソケット共にナットの挿入が容易である。従って、本発明に係る工具用ソケットは、使い勝手がよく、しかも、工具寿命が長い。
インパクトドライバーの構成を示す側面図 本発明に係る工具用ソケットの例を示す斜視図 本発明に係る工具用ソケットの例を示す断面図 (a)ドライバービット角度を固定した場合の図 (b)ドライバービット角度を変更自在とした場合の図 本発明に係る工具用ソケットの例を示す分解展開図 本発明に係る工具用ソケットの例を示す分解展開図
符号の説明
1 本発明に係る工具用ソケット
2 ソケット部
20 ソケット基体
21 ソケット外筒
2a インナーソケット
2b ソケット用バネ外装部
2c アウターソケット
2d ソケット用バネ収容部
2e ソケット用バネ
2f ブッシュ
2g リング
2i 空間
2k バネ抑止部
2m バネ格納部
2n ブッシュ抑止部
3 着脱手段(ドライバービット着脱手段)
30 着脱手段基体
31 着脱手段外筒
3a ドライバービット差込穴
3b 大径部
3c 小径部
3d 基底部
3e 着脱手段用バネ
3f 球体
3g 着脱手段用バネ収容部
3h 球体収容凹部
3i 溝
3j 溝
3k 開リング
3m ブッシュ
3n 開リング
3p 貫通孔
4 角度切替手段
40 角度切替手段基体
41 角度切替手段外筒
4a ピン
4b 角度切替手段用バネ
4c ピン収容部
4d 基底部収容部
4e リングバネ
4f 第1溝部(固定用)
4g 第2溝部(開放用)
4h 開口平板部
4i 開口部
4j 溝
4k 球体
5 ソケット基体
100 インパクトドライバー
101 ドライバービット取付部
102 胴体部

Claims (5)

  1. ソケット部および角度切替手段を有するソケット基体と、前記角度切替手段に接続されるドライバービットの着脱手段とを備える工具用ソケットであって、下記の(1)および(2)の構成を有することを特徴とする工具用ソケット。
    (1)前記着脱手段が、ドライバービット差込穴、大径部、小径部および基底部を備える着脱手段基体と、着脱手段用バネと、球体と、着脱手段用バネ収容部および球体収容凹部を有する着脱手段外筒とを備え、
    常時は、前記着脱手段外筒が、前記着脱手段用バネにより付勢され、前記球体が前記ドライバービット差込穴に突出し、ドライバービットを挿入できない状態であるが、前記着脱手段用バネの力に反して前記着脱手段外筒を移動させると、前記球体が前記球体収容凹部に収められ、前記ドライバービットを挿入することができる状態となる構成。
    (2)前記角度切替手段が、ピンと、ピンを前記着脱手段の方向に付勢する角度切替手段用バネと、ピン収容部および基底部収容部を有する角度切替手段基体と、リングバネと、前記リングバネを収容する第1溝部(固定用)および第2溝部(開放用)を有し、前記着脱手段側の端部には開口平板部を有する角度切替手段外筒とを備え、
    前記ピンは、直接または間接に前記基底部に接触しており、
    前記開口平板部に設けられた開口部の内径は、前記大径部の外径と同等であり、かつ前記小径部の外径より十分に大きく、前記リングバネを前記第1溝部に収容した場合には前記開口部が前記大径部を保持し、前記着脱手段の角度をソケット軸方向に固定し、前記リングバネを前記第2溝部に収容した場合には前記開口部が前記小径部に対応する位置となり、前記着脱手段の角度が変更自在となる構成。
  2. 前記ソケット部が2つ以上の異なる径のソケットを有することを特徴とする請求項1に記載の工具用ソケット。
  3. 一端にインナーソケットを、他端に角度切替手段をそれぞれ有し、前記インナーソケットと前記角度切替手段との間にソケット用バネ外装部を有するソケット基体と、一端にアウターソケットを、他端にソケット用バネ収容部を有するソケット外筒と、前記ソケット外筒を付勢するソケット用バネと、ブッシュと、前記角度切替手段に接続されるドライバービット着脱手段とを備える工具用ソケットであって、下記の(1)〜(3)の構成を有することを特徴とする工具用ソケット。
    (1)前記着脱手段が、ドライバービット差込穴、大径部、小径部および基底部を備える着脱手段基体と、着脱手段用バネと、球体と、着脱手段用バネ収容部および球体収容凹部を有する着脱手段外筒とを備え、
    常時は、前記着脱手段外筒が、前記着脱手段用バネにより付勢され、前記球体が前記ドライバービット差込穴に突出し、ドライバービットを挿入できない状態であるが、前記着脱手段用バネの力に反して前記着脱手段外筒を移動させると、前記球体が前記球体収容凹部に収められ、前記ドライバービットを挿入することができる状態となる構成。
    (2)前記角度切替手段が、ピンと、ピンを前記着脱手段の方向に付勢する角度切替手段用バネと、ピン収容部および基底部収容部を有する角度切替手段基体と、リングバネと、前記リングバネを収容する第1溝部(固定用)および第2溝部(開放用)を有し、前記着脱手段側の端部には開口平板部を有する角度切替手段外筒とを備え、
    前記ピンは、直接または間接に前記基底部に接触しており、
    前記開口平板部に設けられた開口部の内径は、前記大径部の外径と同等であり、かつ前記小径部の外径より十分に大きく、前記リングバネを前記第1溝部に収容した場合には前記開口部が前記大径部を保持し、前記着脱手段の角度をソケット軸方向に固定し、前記リングバネを前記第2溝部に収容した場合には前記開口部が前記小径部に対応する位置となり、前記着脱手段の角度が変更自在となる構成。
    (3)前記ソケット本体の外周部に前記ソケット外筒が軸方向に移動自在に装着された状態で、前記ソケット用バネが前記ソケット用バネ外装部と前記ソケット用バネ収容部と前記ブッシュとで形成される空間内に収容されており、常時は、前記インナーソケットが前記アウターソケットの内部に押し込まれた状態で静止しており、前記ソケット用バネの力に反して前記アウターソケットに外力が加えられると、前記アウターソケットの位置が後退し、前記インナーソケットの先端が前記アウターソケットから突出する構成。
  4. 前記ブッシュは、リング形状を有し、その内径は前記ソケット用バネ外装部の外径より大きく、その外径は前記ソケット用バネ収容部の内径より小さいものであり、前記ソケット用バネ外装部の前記角度切替手段側の端部に装着され、その小口面には前記ソケット用バネの抜け落ちを抑止するストッパー部を有し、その外周面には前記ソケット外筒の軸方向の移動を案内するガイド部を有することを特徴とする請求項3に記載の工具用ソケット。
  5. 前記ブッシュの外径が前記ソケット用バネのコイル外径より大きく、
    前記ソケット用バネ収容部は、前記アウターソケット側端部に設けられたソケット用バネ抑止部と、その内径が前記ソケット用バネのコイル外径より大きく、前記ブッシュ外径より小さいソケット用バネ格納部と、ブッシュ抑止部とで構成されており、
    前記ソケット用バネ格納部は、前記ソケット用バネに弾性域を超える力が負荷されない十分な長さを有していることを特徴とする請求項4に記載の工具用ソケット。
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