JP5188941B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ディスク装置に関する。
ハードディスクドライブ(以下、「HDD」とする。)は、例えば、情報が記録される磁気ディスクと、磁気ディスクに対向して設けられた情報を読み書きする記録再生素子を備えるヘッドスライダと、ヘッドスライダを保持して磁気ディスク上の所定の位置に回転移動させるヘッドスタックアセンブリ(Head Stack Assembly;以下、「HSA」とする。)とを備えている。HSAは、ヘッドスライダを保持するヘッドジンバルアセンブリ(Head Gimbal Assembly;以下、「HGA」とする。)を、回転駆動の軸となる軸受部分に積み重ねて構成されている。
従来のHDDに用いられるHSA10は、図10に示すように、アクチュエータアーム11と、アクチュエータアーム11の一端側で支持されたサスペンション13と、サスペンション13に支持されるヘッドスライダ15とからなる。アクチュエータアーム11のサスペンション13を支持する端部と反対側に位置するボディ部11aには、HSA10の回転軸となるピボット14が挿通される挿通孔が形成されている。
また、ピボット14を基準として、サスペンション13を支持する端部と反対側の位置には、HDDのベース(図11の符号2)側に設けられた磁石およびヨークと作用してHSA10を回転させる駆動力を発生させるVCMコイルが設けられている。アクチュエータアーム11の長手方向に延びる一側面には、ヘッドスライダ15の記録再生素子からの信号やVCMコイル16への駆動電流を伝達するFPC(Flexible Printed Circuit)17が取り付けられている。このようなHSA10は、図10に示すように、アクチュエータアーム11がサスペンション15およびヘッドスライダ15に対して同一直線上に設けられている。
このようなHSA10を備えるHDD1は、図11に示すように、スピンドルモータ3により回転されたディスク5上に記録再生素子を備えたヘッドスライダ15を移動させて、ディスク5に対して情報の記録再生を行う。例えばディスク5に情報を記録する際、ヘッドスライダ15をディスク5の情報記録エリアの最内周トラック上に位置させた場合や最外周トラック上に位置させた場合には、図11に示すように、ヘッドスライダ15の記録再生素子がディスク5の接線方向に対して所定の角度を有するようになる。かかる角度(スキュー角)が大きくなると、図12に示すように、記録再生素子15aによってトラック5a上に記録されるデータの幅(MWW;Magnetic Write Width)が大きくなり、ディスク5に記録可能なデータ容量が少なくなるという問題があった。
このような問題を解決するために、図13に示すように、アクチュエータアーム21に対して所定の取付角度を有してサスペンション23およびヘッドスライダ25を設けたHSA20が提案されている(例えば、特許文献1)。かかるHSA20も、図10に示すHSA10と同様に、アクチュエータアーム21と、サスペンション23と、ヘッドスライダ25とから構成されており、アクチュエータアーム21のボディ部21には回転軸となるピボット24が設けられる。また、HSA20には、HDDのベース(図14の符号2)側に設けられた磁石およびヨークと作用してHSA20を回転させる駆動力を発生させるVCMコイル26と、FPC27とが取り付けされている。
アクチュエータアーム21に対して所定の取付角度を有してサスペンション23およびヘッドスライダ25を設けたHSA20を用いてディスク5に対して情報の記録再生を行った場合、図10に示す形状のHSA10を用いた場合と比較して、ヘッドスライダ25をディスク5の情報記録エリアの最内周トラック上に位置させた場合や最外周トラック上に位置させた場合のスキュー角を小さくすることができる。すなわち、ディスク5に記録可能なデータ容量を大きくすることができる。また、スキュー角を小さくすることにより、その位置におけるヘッドスライダ25の浮上量を安定化させることも可能となる。
特開平06−243624号公報
しかし、図13に示す形状のHSA20を用いた場合、外部振動などの影響を受けてアクチュエータアーム21が上下方向に振動した場合、ヘッドスライダ25がオフトラック方向に振動してしまうという問題があった。
すなわち、アクチュエータアーム11、サスペンション13およびヘッドスライダ15が同一直線状に設けられているHSA10の場合、図15に示すように、アクチュエータアーム11が上下方向に振動するとヘッドスライダ15はトラック方向に沿って移動する。一方、アクチュエータアーム21に対して所定の取付角度を有してサスペンション23およびヘッドスライダ25を設けたHSA20の場合には、図16に示すように、アクチュエータアーム21が上下方向に振動するとヘッドスライダ25はオフトラック方向に移動してしまう。この場合、サーボ信号に対する変位が大きくなり、位置誤差信号の増大を生じてしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ディスクフォーマット容量を大きくし、かつアクチュエータアームが上下方向に振動したときにもヘッドスライダをトラック方向へ移動させることの可能な、新規かつ改良された磁気ディスク装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、記録媒体であるディスクと、ディスクを回転させる回転駆動部と、回転駆動部を支持するベースと、ディスクに対して情報を記録再生する記録再生素子を備えるヘッドスライダを支持し、ディスク上の所定の地位に回転移動させるヘッドスタックアセンブリと、を備える磁気ディスク装置が提供される。ヘッドスタックアセンブリは、ヘッドスライダを支持するサスペンションと、サスペンションを支持し、ヘッドスライダおよびサスペンションに対して角度を有して設けられるアクチュエータアームと、を有する。そして、アクチュエータアームは、ディスク上から退避させた状態においてディスクと対向する第1の辺と反対側の第2の辺に沿って、アクチュエータアームのサスペンションを支持する端部と反対側に位置するボディ部から連続して形成された、第2の辺に対して略平行方向に所定の長さを有する補強部を備える。
本発明によれば、アクチュエータアームに、ディスクと対向する第1の辺と反対側の第2の辺に沿って、ボディ部と連続して形成された補強部を設ける。これによりアクチュエータアームにおいて生じていた剛性の差を低減することができ、アクチュエータアームが上下方向に振動したときにヘッドスライダをトラック方向へ移動させることができる。また、アクチュエータアームをヘッドスライダおよびサスペンションに対して角度を有して設けることもできるので、ディスクフォーマット容量を大きくすることができる。
ここで、補強部の長さは、アクチュエータアームの長さの5〜50%の大きさとすることができる。また、第2の辺に対して垂直方向の長さである補強部の幅は、アクチュエータアームの平坦部の幅の5〜15%の大きさとすることができる。そして、アクチュエータアームの回転軸方向の長さである補強部の高さは、アクチュエータアームの平坦部の厚さの50〜150%の大きさとすることができる。
補強部は、アクチュエータアームの平坦部から略垂直に突出するリブ形状に形成することができる。また、補強部の高さは、アクチュエータアームの第1の辺側から第2の辺側に向かって線形的あるいは曲線的に高くなるように形成してもよい。さらに、補強部の高さは、アクチュエータアームのサスペンション側からボディ部に向かって線形的あるいは曲線的に高くなるようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、ディスクフォーマット容量を大きくし、かつアクチュエータアームが上下方向に振動したときにもヘッドスライダをトラック方向へ移動させることが可能な磁気ディスク装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<磁気ディスク装置の構成>
まず、図1および図2に基づいて、本発明の実施形態にかかる磁気ディスク装置について説明する。なお、図1は、本実施形態にかかる磁気ディスク装置であるHDD100の概略構成を示す平面図である。図2は、本実施形態にかかるHSA130を示す斜視図である。
本実施形態にかかる磁気ディスク装置は、例えばHDD100であって、図1に示すように、データ記録媒体であるディスク105と、ベース110と、ディスク105を保持して回転させるスピンドルモータ120と、ディスク105にデータを記録し、および/またはディスク105に記録されたデータを再生する記録再生素子を備えるヘッドスライダ135を回転移動させるHSA130と、を備える。
ベース110は、スピンドルモータ120を支持する他に、例えば、後述するHSA130を回転させるアクチュエータや、アクチュエータの稼動範囲を制限してヘッドスライダ135と他部材との接触を防止する衝撃緩衝機構であるストッパなど複数の機構部品が組み付けられる。
スピンドルモータ120は、ディスク105を回転させる回転駆動部であって、ベース110に支持される。スピンドルモータ120は、例えば、スピンドルモータ120の回転中心である回転軸と、回転軸の周囲に設けられた軸受と、軸受を介してディスク105を保持するハブと、ハブの外周部に設けられたマグネットロータと、複数のステータコイル列からなるステータ部とから構成される。
HSA130は、ディスク105にデータを記録および/または再生する記録再生素子を備えるヘッドスライダ135を支持して、ディスク105上の所定の位置に回転移動させる機構である。HSA130は、図2に示すように、アクチュエータアーム131と、サスペンション133と、ヘッドスライダ135と、ピボット140と、FPC150と、VCMコイル160とから構成される。
本実施形態にかかるアクチュエータアーム131は、図2に示すように、ピボット140が取り付けられる貫通孔134が形成されたボディ部131aと、ボディ部131aと連結された平坦部131bとからなる。平坦部131bにはサスペンション133が取り付けられる。また、アクチュエータアーム131の平坦部131bには、アクチュエータアーム131の長手方向に延びる、ディスク105と対向する辺と反対側の辺に沿って、ボディ部131aから連続して形成された補強部132が形成される。補強部132は、アクチュエータアーム131に生じる剛性の差を調整する。
ピボット140は、アクチュエータアーム131を回転可能に支持する軸受部材であって、アクチュエータアーム131のボディ部131aに形成された貫通孔134に挿通される。FPC150は、ヘッドスライダ135の記録再生素子からの信号やVCMコイル160への駆動電流を伝達する基板であって、アクチュエータアーム131の長手方向の一側面に取り付けられている。VCMコイル160は、ベース110側に設けられた磁石およびヨークと作用してHSA130を回転させる駆動力を発生させる。
このようなHDD100は、ディスク105にデータを記録および/または再生する場合、HSA130をボイスコイルモータ(VCM;Voice Coil Motor)から構成されるアクチュエータにより回転させて、ヘッドスライダ135をディスク105の所定のトラック上に移動させる。また、データの記録および/または再生を行わないときは、HSA130をアクチュエータにより駆動して、ヘッドスライダ135をディスク105上から退避させる。
以上、本実施形態にかかるHDD100の概略構成について説明した。本実施形態にかかるHDD100は、HSA130を構成するアクチュエータアーム131に補強部132を設けて、アクチュエータアーム131に生じる剛性の差を調整する。以下、図3〜図7に基づいて、本実施形態にかかるアクチュエータアーム131の補強部132について詳細に説明する。なお、図3は、本実施形態にかかるアクチュエータアーム131を示す平面図である。図4は、本実施形態にかかるアクチュエータアーム131を示す側面図である。図5は、移動角度とヘッドスライダ135との関係を示す説明図である。図6は、本実施形態にかかるアクチュエータアーム131の補強部132の長さと移動角度との関係についてのシミュレーション結果を示すグラフである。図7は、本実施形態にかかるアクチュエータアーム131の補強部の高さと移動角度との関係についてのシミュレーション結果を示すグラフである。
<アクチュエータアームの補強部の構成>
本実施形態にかかるアクチュエータアーム131は、上述したように、アクチュエータアーム131に生じる剛性の差を調整する補強部132を備える。ここで、本実施形態にかかるアクチュエータアーム131と、図13に示す従来のアクチュエータアーム21とを比較すると、従来のアクチュエータアーム21のサスペンション23を支持する平坦部の厚さは均一に形成されている。ここで、平坦部の厚さとは、HSA20の回転軸方向における長さをいう。
このようなアクチュエータアーム21では、アクチュエータアーム21の長手方向に延びる一対の辺のうち、ディスク5と対向する側の辺と反対側に位置する他の辺の剛性が、ディスク5と対向する側の辺の剛性よりも小さいことが明らかになっている。これは、アクチュエータアーム21の形状が非対称であることによる。これらの辺の剛性に差が生ずると、上述したように、アクチュエータアーム21の上下方向に振動する曲げモードにおいて、ヘッドスライダ25がオフトラック方向に振動し、サーボ信号に対する変位が大きくなるという問題が生じる。
そこで、本実施形態にかかるHSA130では、ディスク面全域でスキュー角を小さくするためにサスペンション133およびヘッドスライダ135をアクチュエータアーム131に対して角度を設けて配置するとともに、アクチュエータアーム131に生じる剛性の差を低減するために補強部132を形成する。
補強部132は、アクチュエータアーム131の長手方向に延びる、ディスク105と対向する辺131dと反対側の辺131eに沿って、ボディ部131aから連続して形成される。なお、ディスク105と対向する辺131dとは、図1に示すように、ヘッドスライダ135をディスク105上から退避させた状態においてディスク105と対向する辺をいう。本実施形態にかかる補強部132は、図2に示すように、平坦部131bから垂直に突出するリブ形状に形成されている。
ここで、補強部132の長さL1、補強部132の幅W1、補強部132の高さHを調整することにより、ディスク105と対向する辺131dと反対側の辺131e側のアクチュエータアーム131の剛性を調整することができる。補強部132の長さL1とは、図3に示すように、アクチュエータアーム131の辺131eに略平行な方向における長さをいう。補強部132の幅W1とは、図3に示すように、辺131eから辺131eに対して略平行に延びる補強部132のディスク105と対向する側の辺までの長さをいう。また、補強部132の高さHとは、図4に示すように、アクチュエータアーム131の平坦部131bから補強部132の上面までの長さ、すなわちz軸方向の長さをいう。
本実施形態にかかるHSA130のアクチュエータアーム131では、補強部132の長さL1をアクチュエータアームの長さL0の約5〜50%に設定し、補強部132の幅W1をアクチュエータアーム131の平坦部131bの最大幅W0の約5〜15%に設定する。また、補強部132の高さHをアクチュエータアーム131の平坦部131bの厚さの約50〜150%に設定する。補強部132の形状をこのように決定することにより、アクチュエータアーム131内に生じていた剛性の差を低減することができ、ヘッドスライダ135の振動がディスク105のトラック方向となるように制御できる。
<補強部の形状とヘッドスライダのトラック方向に対する角度との関係>
ここで、補強部132の長さL1および補強部132の幅W1について、各値と移動角度θとの関係についてシミュレーションを行った。シミュレーションでは、補強部132の長さL1または補強部132の幅W1を変化させてアクチュエータ131を上下振動させたとき、ヘッドスライダ135がディスク105のトラック方向に対してなす角である移動角度θの大きさの変化を検証した。図5に示すように、ヘッドスライダ135がディスク105のトラック方向に対して略平行であるときの位置を基準として、ヘッドスライダ135がy軸正方向に移動したとき(図5の符号135aの位置)を正方向に移動したとし、ヘッドスライダ135がy軸負方向に移動したとき(図5の符号135bの位置)を負方向に移動したとする。
まず、補強部132の長さL1と移動角度θとの関係について説明する。シミュレーションでは、図2に示す形状を有する2種類のアクチュエータアーム(アーム形状1およびアーム形状2)について、補強部132の長さL1を変化させたときの移動角度θを算出した。移動角度θがゼロのとき、ヘッドスライダ135がディスク105の接線に対して平行となる状態を示す。このとき、2種類のアクチュエータアームの補強部132の幅W1はアクチュエータアームの幅の10%とし、補強部132の高さHは平坦部131bの厚さと同一とした。また、アクチュエータアーム131とサスペンション133およびヘッドスライダ135とのなす角は、アーム形状1よりアーム形状2の方が大きい。
このシミュレーションの結果を図6に示す。横軸にアクチュエータアーム131の長さL0に対する補強部132の長さL1の割合を示し、縦軸に移動角度θを示す。図6に示すように、アーム形状1、アーム形状2ともに、補強部132の長さL1を変化させると、移動角度θは大きく変化することがわかる。上述したように、アクチュエータアーム131の上下振動によるヘッドスライダ135の移動がトラック方向となるように制御するためには、移動角度θの大きさはなるべく小さい方が望ましい。そこで、許容可能な移動角度θの範囲から、補強部132の長さL1は、アクチュエータアーム131の長さL0の約5〜50%の大きさに設定するのがよいことがわかる。
次に、補強部132の高さHと移動角度θとの関係について説明する。シミュレーションでは、上述した補強部132の長さL1についてのシミュレーションと同様に、図2に示す形状を有する2種類のアクチュエータアーム(アーム形状1およびアーム形状2)について、補強部132の高さHを変化させたときの移動角度θを算出した。この場合も、移動角度θがゼロのとき、ヘッドスライダ135がディスク105のトラック方向に対して平行となる状態を示す。このとき、2種類のアクチュエータアームの補強部132の長さL1はアクチュエータアームの131の長さL0の50%とし、補強部132の幅W1はアクチュエータアームの幅の10%とした。
このシミュレーションの結果を図7に示す。横軸にアクチュエータアーム131の平坦部131bの高さに対する補強部132の高さHの割合を示し、縦軸に移動角度θを示す。図7に示すように、アーム形状1、アーム形状2ともに、補強部132の高さHを変化させても移動角度θの大きさにはほとんど影響しないことがわかる。かかる結果とHDDの構成等を考慮して、補強部132の高さHはアクチュエータアーム131の平坦部131bの厚さの約50〜150%に設定される。
また、補強部132の幅W1についても、補強部132の高さHと同様に、その幅W1の大きさを変化させても移動角度θの大きさにはほとんど影響しない。そこで、補強部132の幅W1についても、HDDの構成等を考慮して、アクチュエータアーム131の平坦部131bの最大幅W0の約5〜15%に設定する。
このように、アクチュエータアーム131の補強部132の寸法形状を決定することにより、アクチュエータ131の上下振動によるヘッドスライダ135の移動をディスク105のトラック方向に制御することができる。
<補強部の形状>
また、本実施形態にかかるアクチュエータアーム131の補強部132はリブ形状に形成されたが、他の形状であってもよい。例えば、図3に示すアクチュエータアーム131のA−A切断線による断面形状は、図8A〜図8Eに示すような形状とすることができる。例えば、補強部132は、図8Aに示すように、平坦部131bに対して垂直に設けることもできる。また、補強部132は、図8Bに示すように、ディスク105と対向する辺131d側から反対側の辺131eに向かって線形的に高くなるように形成してもよく、図8Cに示すように、アクチュエータアーム131の辺131d側は平坦部131bであり、アクチュエータアーム131の所定の位置(例えば、中央部分)から辺131e側へ向かって線形的に高くなるように形成してもよい。
さらに、補強部132は、図8Dに示すように、ディスク105と対向する辺131d側から反対側の辺131eに向かって曲線的に高くなるように形成してもよく、図8Eに示すように、アクチュエータアーム131の辺131d側は平坦部131bであり、アクチュエータアーム131の所定の位置(例えば、中央部分)から辺131e側へ向かって曲線的に高くなるように形成してもよい。
一方、図3に示すアクチュエータアーム131のB−B切断線による断面形状は、図9A〜図9Cに示すような形状とすることができる。例えば、補強部132は、図9Aに示すように、平坦部131cに対して垂直に設けることもできる。また、補強部132は、図9Bに示すように、アクチュエータアーム131のサスペンション133が取り付けられる側は平坦部131cであり、アクチュエータアーム131の所定の位置(例えば、中央部分)からボディ部131a側へ向かって線形的に高くなるように形成してもよい。さらに、補強部132は、図9Cに示すように、アクチュエータアーム131のサスペンション133が取り付けられる側は平坦部131cであり、アクチュエータアーム131の所定の位置(例えば、中央部分)からボディ部131a側へ向かって曲線的に高くなるように形成してもよい。
以上、本発明の実施形態にかかるHDD100について説明した。本実施形態によれば、アクチュエータアーム131のディスク105と対向する辺131dと反対側の辺131eに沿って、ボディ部131aから連続して形成された補強部132が設けられる。これにより、アクチュエータアーム131に対してサスペンション133およびヘッドスライダ135を角度を有して設けることでディスクフォーマット量を大きくすることができるとともに、アクチュエータアーム131の上下振動によるヘッドスライダ135の移動角度θを小さくすることができる。したがって、位置誤差信号の増大を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の実施形態にかかるHDDの概略構成を示す平面図である。 同実施形態にかかるHSAを示す斜視図である。 同実施形態にかかるアクチュエータアームを示す平面図である。 同実施形態にかかるアクチュエータアームを示す側面図である。 移動角度とヘッドスライダとの関係を示す説明図である。 同実施形態にかかるアクチュエータアームの補強部の長さと移動角度との関係についてのシミュレーション結果を示すグラフである。 同実施形態にかかるアクチュエータアームの補強部の高さと移動角度との関係についてのシミュレーション結果を示すグラフである。 図3のA−A切断線におけるアクチュエータアームの形状の一例を示す説明図である。 図3のA−A切断線におけるアクチュエータアームの形状の他の例を示す説明図である。 図3のA−A切断線におけるアクチュエータアームの形状の他の例を示す説明図である。 図3のA−A切断線におけるアクチュエータアームの形状の他の例を示す説明図である。 図3のA−A切断線におけるアクチュエータアームの形状の他の例を示す説明図である。 図3のB−B切断線におけるアクチュエータアームの形状の一例を示す説明図である。 図3のB−B切断線におけるアクチュエータアームの形状の他の例を示す説明図である。 図3のB−B切断線におけるアクチュエータアームの形状の他の例を示す説明図である。 従来のHSAを示す平面図である。 図10に示すHSAを備えるHDDを示す平面図である。 スキュー角とディスクへ記録されるデータ量との関係を説明する説明図である。 従来の他のHSAを示す平面図である。 図13に示すHSAを備えるHDDを示す平面図である。 図10に示すHSAについて、アクチュエータアームが上下方向に振動したときのヘッドスライダの動きを説明する説明図である。 図13に示すHSAについて、アクチュエータアームが上下方向に振動したときのヘッドスライダの動きを説明する説明図である。
符号の説明
100 ハードディスクドライブ(HDD)
105 ディスク
130 HSA
131 アクチュエータアーム
131a ボディ部
132 補強部
133 サスペンション
134 貫通孔
135 ヘッドスライダ
140 ピボット
150 FPC
160 VCMコイル

Claims (9)

  1. 記録媒体であるディスクと、
    前記ディスクを回転させる回転駆動部と、
    前記回転駆動部を支持するベースと、
    前記ディスクに対して情報を記録再生する記録再生素子を備えるヘッドスライダを支持し、前記ディスク上の所定の地位に回転移動させるヘッドスタックアセンブリと、
    を備え、
    前記ヘッドスタックアセンブリは、
    前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、
    前記サスペンションを支持し、前記ヘッドスライダおよび前記サスペンションに対して角度を有して設けられる非対称アクチュエータアームと、
    を有し、
    前記非対称アクチュエータアームは、前記ディスク上から退避させた状態において前記ディスクと対向する第1の辺と反対側の第2の辺に沿って、前記非対称アクチュエータアームの前記サスペンションを支持する端部と反対側に位置するボディ部から連続して形成された、前記第2の辺に対して略平行方向に所定の長さを有する補強部を備えることによって前記第1の辺と前記第2の辺との強度差を減少させる、装置。
  2. 前記補強部の長さは、前記非対称アクチュエータアームの長さの5〜50%の大きさである、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2の辺に対して垂直方向の長さである前記補強部の幅は、前記非対称アクチュエータアームの平坦部の幅の5〜15%の大きさである、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記非対称アクチュエータアームの回転軸方向の長さである前記補強部の高さは、前記非対称アクチュエータアームの平坦部の厚さの50〜150%の大きさである、請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記補強部は、前記非対称アクチュエータアームの平坦部から略垂直に突出するリブ形状に形成される、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記補強部の高さは、前記非対称アクチュエータアームの前記第1の辺側から前記第2の辺側に向かって線形的に高くなる、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  7. 前記補強部の高さは、前記非対称アクチュエータアームの前記第1の辺側から前記第2の辺側に向かって曲線的に高くなる、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  8. 前記補強部の高さは、前記非対称アクチュエータアームの前記サスペンション側から前記ボディ部に向かって線形的に高くなる、請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記補強部の高さは、前記非対称アクチュエータアームの前記サスペンション側から前記ボディ部に向かって曲線的に高くなる、請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
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