JP5188432B2 - 括り罠用仕掛け補助器具 - Google Patents

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Description

本発明は、括り罠用仕掛け補助器具に関するものである。更に詳しくは、捕獲可能な範囲をより広くできるようにして、括り罠による捕獲対象獣の捕獲率を向上させたものに関する。
イノシシやニホンジカなどの捕獲対象獣を捕獲するために、括り罠が使用されている。
括り罠は、括りワイヤの括り輪形状を楕円形等の所定の形状に整えて仕掛けられる。
括りワイヤの括り輪形状を所定の形状に正確に設定することができる補助器具としては、本願発明者が提案した特許文献1記載の「括り罠用空作動防止器具」がある。
この括り罠用空作動防止器具は、一対の空作動防止体を備えている。空作動防止体には、括りワイヤの括り輪を離脱できるようにして嵌め入れるための所要の形状の嵌入部が設けられており、両空作動防止体の間隔は調節可能である。
また、括り輪を嵌入部に嵌め入れることにより括り輪の形状を所定の形状に自動的に設定できる。空作動防止体は、仕掛け時の括り輪の内側または外側に配置されるようになっており、捕獲獣の足が括り輪を踏んだときには、その荷重を受けることにより括り罠を作動させないようにする。
特願2003−363802
前記括り罠用空作動防止器具は、括り罠の空作動を防止して、結果的に捕獲率を向上させるという、この発明の目的は達成できる。
しかしながら、本願発明者はさらに捕獲率を向上させた括り罠の製作に取り組み、試行の過程で、捕獲対象獣の足が直接踏板を踏まなくても、括り輪の内側を踏んだ足をその重さや圧力を利用して踏板へ誘導できれば、さらに捕獲率が向上するのではないかとの着想を得た。本願発明者は、この着想をもとに鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至ったものである。
(本発明の目的)
本発明の目的は、括りワイヤの括り輪形状を所定の形状に正確に設定することができる補助器具において、捕獲対象獣の足が直接踏板を踏まなくても、括り輪の内側を踏んだ足をその重さや圧力を利用して踏板へ誘導することにより、捕獲率をより向上させることができる括り罠用仕掛け補助器具を提供することである。
本発明は、括り罠を仕掛けるときに使用する補助器具であって、
足落とし空間を介して両側に配置される補助器具基体を有し、
該補助器具基体は、足落とし空間側に向かって下り傾斜を有する傾斜誘導部と、該傾斜誘導部の外縁側に設けられており、罠を設置するときは括り輪を止めておき、罠が作動するときには、括り輪が離れるようにした括り輪設置手段を備えており、
前記各補助器具基体は、接続部材を介して連結または相互に結合されており、各補助器具基体と接続部材との連結または結合箇所は、回動できるように構成されている、
括り罠用仕掛け補助器具である。
本発明は、 括り輪設置手段が、括り輪の大きさを変えることができる、二つ以上の設置手段を備えているものでもよい。
本発明は、括り罠を仕掛けるときに使用する補助器具であって、
一対の補助器具基体を備えており、
該各補助器具基体は、一端側を接続部材を介し所要間隔をおいて接続され、前記接続部材に対する取付部を中心に回動できるようにしてあり、
前記一対の補助器具基体には、互いに他方の補助器具基体と対向する側に、傾斜誘導部が設けられ、該傾斜誘導部の上部外縁部には、括りワイヤの括り輪を装入することができると共に罠作動時に括り輪を離脱させることができる括り輪装入溝が設けられている、
括り罠用仕掛け補助器具である。
本発明は、括り輪装入溝に沿う所要の箇所に塑性変形または弾性変形させることができる係合爪部を備えているものでもよい。
本発明は、接続部材に対する補助器具基体の取付位置を接続部材に沿って変化させることができる手段を備えたものでもよい。
本発明は、括り輪装入溝の途中から傾斜誘導部にかけて括り輪を案内する括り輪案内部が設けられており、括り輪案内部は括りワイヤの括り輪を括り輪装入溝の全長にわたり装入した場合より括り輪の径が小さくなるように形成されているものでもよい。
傾斜誘導部を構成する斜面は、上下方向において表面の縦断面線が直線状であってもよいし、上へ膨らむか下へ凹むように湾曲した曲線または折れ線であってもよい。また、傾斜誘導部の角度は特に限定するものではなく、適宜設定することができる。
括り輪装入溝の形状は、括りワイヤの括り輪を装入して所定の大きさまたは形状に設定する基準となるものであれば特に限定しないが、例えば傾斜誘導部を円弧形に沿う形状であるが、これに限定はされない。
括り罠用仕掛け補助器具は、例えばステンレススチール板やアルミ板等をプレス成形によって形成してもよいし、プラスチックで型成形をして形成してもよいが、これらに限定されるものではない。
(作用)
本発明の括り罠用仕掛け補助器具(この作用の説明の項では、便宜上、仕掛け補助器具という)の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
仕掛け補助器具は、獣道に括り罠を仕掛けるときに、括り罠のトリガー具に係止された踏板が傾斜誘導部の下側に位置するように配される。
次に、括り罠(7)が有している括りワイヤ(71)の括り輪(710)を仕掛け補助器具の括り輪装入溝(17)に装入する。括り輪装入溝(17)は、括り輪(710)を所定の大きさまたは形状に設定する基準となるものであり、括り輪(710)を装入すれば、括り輪(710)の大きさまたは形状は、あらかじめ括り輪装入溝(17)で決められている大きさ及び形状に設定される。
括り輪装入溝(17)の内側には、上部側が拡がり踏板側に向かうように誘導する傾斜誘導部(16)が設けられているので、捕獲対象獣の足が括り輪(710)の内側の傾斜誘導部(16)に乗ると、足はその重みと圧力で傾斜誘導部(16)の表面で滑り、下方へ誘導されるようにして落ちる。これによって、傾斜誘導部(16)の下方にある踏板(72)が足で踏まれ、括り罠(7)が作動し、捕獲対象獣の足が、括り輪装入溝(17)から離脱した括りワイヤ(71)の括り輪(710)によって括られ、捕獲対象獣は捕獲される。
このように、仕掛け補助器具によれば、捕獲対象獣の足が必ずしも踏板(72)に直接乗らなくても、少なくとも踏板(72)より拡がった傾斜誘導部(16)に入れば足を括ることができるので、捕獲率は向上する。
また、各補助器具基体(1,1a)は、接続部材(2)を介し所要間隔をおいて接続され、前記接続部材(2)に対する取付部(22)を中心に回動できるようにしてあるので、各補助器具基体(1,1a)を適宜方向へ回動させることにより、各補助器具基体(1,1a)と接続部材(2)がほぼ平行になるように折り畳むことができる。
括り輪装入溝(17)に沿う所要の箇所に塑性変形または弾性変形させて括り輪(710)を止める力を調節することができる係合爪部(18)を備えたものは、仮に括り輪(710)のワイヤに癖があっても、それを整えて所要の形状に設定することができる。
接続部材(2)に対する補助器具基体(1,1a)の取付位置を接続部材の長さ方向に沿って変化させることができるようにしたものは、括り罠(7)を仕掛ける場所の状況に合わせて補助器具基体(1,1a)の間隔を調節することができる。
括り輪装入溝(17)の途中から傾斜誘導部(16)にかけて括り輪(710)を案内する括り輪案内部(19)が設けられており、括り輪案内部(19)は括りワイヤ(71)の括り輪(710)を括り輪装入溝(17)の全長にわたり装入した場合より括り輪(710)の径が小さくなるように形成する等、括り輪設置手段が括り輪の大きさを変えることができるものは、狩猟法や条例等で括り罠の括り輪(710)の大きさに特に規制が設けられていない区域で使用する場合は、括り輪(710)を括り輪装入溝(17)だけに装入し、捕獲率が高くなるように括り輪(710)の径を大きくしてセットする。そして括り罠の括り輪(710)の大きさが規制されている区域で使用する場合は、各括り輪案内部(19)を通るようにして括り輪(710)をセットし、規定値を満たすようにする。
(a)本発明によれば、括りワイヤの括り輪形状を所定の形状に正確に設定することができる補助器具において、捕獲対象獣の足が直接踏板を踏まなくても、括り輪の内側を踏んだ足をその重さや圧力を利用して踏板へ誘導することができる。したがって、捕獲率をより向上させることができる。
また、各補助器具基体は、接続部材を介し所要間隔をおいて接続され、前記接続部材に対する取付部を中心に回動できるようにしてあるので、各補助器具基体を適宜方向へ回動させることにより、各補助器具基体と接続部材がほぼ平行になるように折り畳むことができる。したがって、自動車が入れないような山中の仕掛け場所までの運搬に便利である。
(b)括り輪装入溝に沿う所要の箇所に塑性変形または弾性変形させて括り輪を止める力を調節することができる係合爪部を備えたものは、仮に括り輪のワイヤに癖がある等して括り輪の形状を整えにくい場合でも、それを整えて所要の形状に設定することができる。
(c)接続部材に対する補助器具基体の取付位置を接続部材の長さ方向に沿って変化させることができるようにしたものは、罠を仕掛ける場所の状況に合わせて補助器具基体の間隔を調節することができる。
(d)括り輪装入溝の途中から傾斜誘導部にかけて括り輪を案内する括り輪案内部が設けられており、括り輪案内部を括りワイヤの括り輪を括り輪装入溝の全長にわたり装入した場合より括り輪の径が小さくなるように形成する等、括り輪設置手段が括り輪の大きさを変えることができるものは、括り罠の括り輪の大きさに規制がない区域と規制がある区域で兼用することができる。
本発明に係る括り罠用仕掛け補助器具の第1実施の形態を示す斜視図。 図1に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(b)におけるB−B断面図。 図1に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は底面図、(b)は右側面図、(c)は図2(b)におけるA−A断面図。 図1に示す罠用仕掛け補助器具を括り罠と組み合わせた状態を示す斜視図。 図1に示す罠用仕掛け補助器具を使用して括り罠を仕掛けた状態を示す断面説明図。 図5の平面視説明図。 図1に示す括り罠用仕掛け補助器具を折り畳んだ形態を示す斜視図。 本発明に係る括り罠用仕掛け補助器具の第2実施の形態を示す斜視図。 図8に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(b)におけるD−D断面図。 図8に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は底面図、(b)は右側面図、(c)は図2(b)におけるC−C断面図。 図8に示す罠用仕掛け補助器具を使用して括り罠を仕掛けた状態を示す平面視説明図。 図8に示す括り罠用仕掛け補助器具を折り畳んだ形態を示す斜視図。
本発明を図面に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る括り罠用仕掛け補助器具の一実施の形態を示す斜視図、
図2は図1に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(b)におけるB−B断面図、
図3は図1に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は底面図、(b)は右側面図、(c)は図2(b)におけるA−A断面図である。
罠用仕掛け補助器具Gは、一対のステンレススチール製の補助器具基体1、1aを備えている。補助器具基体1、1aは、長さ方向の一端側が接続部材2を介し所要間隔をおいて接続されており、それらの間は足落とし空間100となっている。
補助器具基体1、1aは対称形であるので、構造についての詳細は一方の補助器具基体1についてのみ説明する。なお、各図面において、補助器具基体1aの各部の符号については補助器具基体1と同じ箇所に同じ符号を付与する。
補助器具基体1は、横板11と縦板12からなり断面L字状のベース体10を備えている。横板11の基端側の縦板12寄りには、通孔(図では見えない)が設けられている。また、横板11の両端寄りには、杭を打ち込むための円形の貫通した杭孔13がそれぞれ設けられている。ベース体10の縦板12の中央よりやや先端寄りには、括り輪受体14が溶接により固着されている。
括り輪受体14は、プレス成形によって形成されており、縦板12への固定部である縦部15を有している。縦部15の上部には上部側が円弧状に拡がった傾斜誘導部16が続けて設けられている。これにより、傾斜誘導部16は外側へ膨らんだ湾曲した斜面となっている。
傾斜誘導部16の上部には、上部縁から板材を断面凹状に窪ませるように曲げ変形させて括り輪設置手段である括り輪装入溝17が水平に設けられている。括り輪装入溝17は、溝の幅及び深さが括りワイヤの括り輪を装入することができると共に罠作動時に括り輪を離脱させることができるように形成されている。
括り輪装入溝17は、平面視でほぼ円弧状に設けられ、その長さ方向の両端には、括り輪装入溝17を構成する外板170を一部上方へ突出させて係合爪部18が設けられている。係合爪部18は、ペンチ等の工具を利用して内外方向へ簡単に塑性変形させることができる。係合爪部18を変形させて括り輪装入溝17の幅を変えることにより、括り輪を止める力を調節することができ、例えばワイヤに癖がある場合も括り輪装入溝17に収めやすい。
前記構造の補助器具基体1、1aは、前記のように長さ方向の一端側が接続部材2を介し接続されている。接続部材2は、各傾斜誘導部16を避ける位置に設けられている。
接続部材2は、細い長方形状の鉄板で形成されている。接続部材2の長さ方向の両側には、それぞれ所要の間隔をおいて二箇所に貫通したネジ孔20、21が設けられている。ネジ孔20、21は孔の内周部に雌ネジを刻設したものである。
補助器具基体1、1aは、傾斜誘導部16同士を対向させ、ネジ孔20、21に対し通孔を合わせてネジ22で取り付けられている。補助器具基体1、1aの間隔は、取り付けるネジ孔を変えることで調節できる。補助器具基体1、1aは、ネジ22を締め付けることで接続部材2に固定することができ、ネジ22を適度に緩めれば取付部であるネジ22を中心として回動させることができる。
(作用)
図4は図1に示す罠用仕掛け補助器具を括り罠と組み合わせた状態を示す斜視図、
図5は図1に示す罠用仕掛け補助器具を使用して括り罠を仕掛けた状態を示す断面説明図、
図6は図5の平面視説明図、
図7は図1に示す括り罠用仕掛け補助器具を折り畳んだ形態を示す斜視図である。
図1ないし図7を参照して括り罠用仕掛け補助器具Gの作用を説明する。
仕掛け補助器具Gは、獣道に括り罠7を仕掛けるときに、括り罠7のトリガー具73に一端側を係止された踏板72(図5、図6において想像線で図示)が括り輪受体14の縦部15(傾斜誘導部16より下方)に位置するように配される。なお、踏板72の他端側は接続部材2の上に載置される。
ここで、跳上げ式の括り罠7の構造を簡単に説明する。括り罠7は、基アーム75と跳上げアーム70を有し、両アームはバネ76の付勢力で拡がる構造である。74は固定用の杭である。基アーム75の先端にはトリガー具73が設けられ、トリガー具73には、木製の四角形状の踏板72が載置されている。
トリガー具73の四箇所には爪板730が所要間隔をおいて立設されている。各爪板730には、括りワイヤ71の括り輪710が外側から掛けられる。括り輪710は、締め金具711を有している。この括り罠7は、踏板72が捕獲対象獣の足で踏まれると、トリガー具73が外れて跳上げアーム70が跳ね上がり、括りワイヤ71の括り輪710が絞られて足が括られる。
そして、括り罠7を仕掛けるときは、まず図5に示すように括り罠7を獣道に掘られた仕掛け用穴8の側に杭74で固定する。
仕掛け補助器具Gの補助器具基体1、1aは各ネジ22で平行になるよう固定される。補助器具基体1、1aの括り輪装入溝17の高さは、仕掛け用穴8の上部口縁の高さに設定され、杭孔13に固定用杭9を通して打ち込んで固定されている。括り罠7の括りワイヤ71の括り輪710は、括り輪装入溝17に装入されている。
符号77は受け木で、括り輪710において補助器具基体1、1aの間の部分の真下に補助器具基体1、1aに架け渡すようにして載置されている。受け木77は、空作動になりやすい前記補助器具基体1、1aの間の部分のワイヤを踏んだときにも足を受けて踏板72を落とさないようにして空作動を防止するものである。
仕掛け補助器具Gは、括り輪710や括り罠7と共に、それらの上に盛ってある土や草、枯れ葉などによってカムフラージュされている。
前記仕掛けの完了後、イノシシなどの捕獲対象獣が獣道を移動してきて、括り輪装入溝17に装入されている括り輪710の内側の傾斜誘導部16に乗ると、足はその重さ及び圧力で斜面を滑るようにして落ちて踏板72を踏み抜く。
これによって、括り罠7のトリガー具73が外れて跳上げアーム70が跳ね上がる。同時に括り輪710も上方へ引っ張られて括り輪装入溝17から離脱して絞られ、捕獲対象獣の足が括り輪710によって括られて、捕獲対象獣は捕獲される。
このように、括り罠用仕掛け補助器具Gによれば、捕獲対象獣の足が必ずしも踏板72に直接乗らなくても、少なくとも踏板72より拡がった傾斜誘導部16に入れば足を括ることができるので、捕獲率は向上する。
また、補助器具基体1、1aは、接続部材2を介し所要間隔をおいて接続され、接続部材2に対する取付部であるネジ22を中心に回動できるようにしてあるので、補助器具基体1、1aを適宜方向へ回動させることにより、補助器具基体1、1aと接続部材2がほぼ平行になるようにしてコンパクトに折り畳むことができる(図7参照)。
図8は本発明に係る括り罠用仕掛け補助器具の第2実施の形態を示す斜視図、
図9は図8に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(b)におけるD−D断面図、
図10は図8に示す罠用仕掛け補助器具の形態を示し、(a)は底面図、(b)は右側面図、(c)は図9(b)におけるC−C断面図、
図11は図8に示す罠用仕掛け補助器具を使用して括り罠を仕掛けた状態を示す平面視説明図、
図12は図8に示す括り罠用仕掛け補助器具を折り畳んだ形態を示す斜視図である。
括り罠用仕掛け補助器具G2は、各括り輪受体14に括り輪案内部である括り輪案内部19が設けられている点を除き、前記括り罠用仕掛け補助器具Gと同様の構造を有している。
なお、本実施の形態では、図面において前記括り罠用仕掛け補助器具Gと同等箇所に同一符号を付して示し、構造について重複する説明は基本的に省略する。
括り輪案内部19は括り輪設置手段を構成し、各括り輪受体14の括り輪装入溝17から傾斜誘導部16へかけて形成されている。括り輪装入溝17は、材料が板体であるので表裏面を貫通した穴状に形成されている。各括り輪受体14に形成されている括り輪案内部19の方向は、平面視において接続部材2へ向けて内方へ傾斜するよう形成されており、各括り輪案内部19の形状は線対称となっている。
各括り輪案内部19の長さ方向両端部の底縁191、192は、括り輪装入溝17の底とほぼ同じ高さになるように形成されており、セットするときに括り輪710を水平に誘導できるようにしている。また、各括り輪案内部19の幅は、ワイヤ71の太さよりやや広くなるように形成されており、括り輪710をセットするときのワイヤ7の装入がしやすいようにすると共に罠が作動するときの括り輪710の離脱がスムーズに行われるようにしている。
また、各括り輪受体14において括り輪案内部19が形成される位置は、本実施の形態では、各括り輪案内部19を通るように括り輪710をセットしたときに、ほぼ楕円形になる括り輪710の径小側の内幅(内径:図11におけるL)が、12cmになるように設定されている。これは、平成19年4月16日施行の狩猟法の規定に対応するものであり、各括り輪案内部19が形成される位置及び数は、将来的に狩猟法の改正が行われる場合、その規定に合わせて適宜設定することができる。
(作用)
括り罠用仕掛け補助器具G2は、前記括り罠用仕掛け補助器具Gとほぼ同様に罠7と組み合わせて獣道に仕掛けることができる。
括り罠用仕掛け補助器具G2は、例えば狩猟法や自治体の条例で括り罠の括り輪710の大きさに特に規制が設けられていない区域で使用する場合は、図4ないし図6に示す前記前記括り罠用仕掛け補助器具Gと同様に括り輪710を括り輪装入溝17だけに装入し、捕獲率が高くなるように括り輪710の径を大きくしてセットする。
そして、括り罠の括り輪710の大きさが規制されている区域で使用する場合は、図11に示すように各括り輪案内部19を通るようにして括り輪710をセットし、罠7を仕掛ける。括り輪710は、その撓み性で自然に膨らむように曲げることにより、Lの幅が12cmになり、規定値を満たすことができる。
このように、括り罠用仕掛け補助器具G2は、括り罠の括り輪710の大きさに規制がない区域と規制がある区域で兼用ができる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
G 括り罠用仕掛け補助器具
1、1a 補助器具基体
10 ベース体
11 横板
12 縦板
13 杭孔
14 括り輪受体
15 縦部
16 傾斜誘導部
17 括り輪装入溝
170 外板
18 係合爪部
100 足落とし空間
2 接続部材
20、21 ネジ孔
22 ネジ
7 罠
70 跳上げアーム
71 ワイヤ
710 括り輪
711 締め金具
72 踏板
73 トリガー具
730 爪板
74 杭
75 基アーム
76 バネ
77 受け木
8 仕掛け用穴
9 固定用杭
G2 括り罠用仕掛け補助器具
19 括り輪案内部
191、192 底縁

Claims (6)

  1. 括り罠を仕掛けるときに使用する補助器具であって、
    足落とし空間を介して両側に配置される補助器具基体(1,1a)を有し、
    該補助器具基体(1,1a)は、足落とし空間側に向かって下り傾斜を有する傾斜誘導部(16)と、該傾斜誘導部(16)の外縁側に設けられており、罠を設置するときは括り輪(710)を止めておき、罠が作動するときには、括り輪(710)が離れるようにした括り輪設置手段(17)を備えており、
    前記各補助器具基体(1,1a)は、接続部材(2)を介して連結または相互に結合されており、各補助器具基体(1,1a)と接続部材(2)との連結または結合箇所は、回動できるように構成されている、
    括り罠用仕掛け補助器具。
  2. 括り輪設置手段が、括り輪の大きさを変えることができる、二つ以上の設置手段(17,19)を備えている、
    請求項1記載の括り罠用仕掛け補助器具。
  3. 括り罠を仕掛けるときに使用する補助器具であって、
    一対の補助器具基体(1,1a)を備えており、
    該各補助器具基体(1,1a)は、一端側を接続部材(2)を介し所要間隔をおいて接続され、前記接続部材(2)に対する取付部(22)を中心に回動できるようにしてあり、
    前記一対の補助器具基体には、互いに他方の補助器具基体と対向する側に、傾斜誘導部(16)が設けられ、該傾斜誘導部(16)の上部外縁部には、括りワイヤ(71)の括り輪(710)を装入することができると共に罠作動時に括り輪(710)を離脱させることができる括り輪装入溝(17)が設けられている、
    括り罠用仕掛け補助器具。
  4. 括り輪装入溝(17)に沿う所要の箇所に塑性変形または弾性変形させることができる係合爪部(18)を備えている、
    請求項3記載の括り罠用仕掛け補助器具。
  5. 接続部材(2)に対する補助器具基体(1,1a)の取付位置を接続部材(2)に沿って変化させることができる手段を備えた、
    請求項3または4のいずれかに記載の括り罠用仕掛け補助器具。
  6. 括り輪装入溝(17)の途中から傾斜誘導部(16)にかけて括り輪(710)を案内する括り輪案内部(19)が設けられており、括り輪案内部(19)は括りワイヤ(71)の括り輪(710)を括り輪装入溝(17)の全長にわたり装入した場合より括り輪(710)の径が小さくなるように形成されている、
    請求項3ないし5のいずれかに記載の括り罠用仕掛け補助器具。
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