JP5186326B2 - 印刷装置のリカバリー機構および用紙搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタなど、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置のリカバリー機構及びリカバリー方法に関する。
近年、画像形成装置では、画像形成処理の高速化の要請があり、多数枚の用紙に対して画像形成処理を行う場合、複数枚の用紙が短い間隔で給紙部から給紙される。このように高速で画像形成処理を行う画像形成装置では、搬送経路の一部で用紙搬送や印刷処理に障害(ジャム)が発生すると、搬送経路中に多数枚の用紙が存在する状態で装置の動作が停止されるため、このジャム解除作業時に搬送経路中にある全ての用紙を取り除く場合には、その除去作業が繁雑となり、作業に長時間を要するとともに、ジャムの影響を受けていない使用可能な用紙も破棄することとなって資源の無駄となる。
従来では、これらに応える技術として、搬送経路の一部で用紙のジャムが発生したときに、ジャムに係る用紙位置の搬送方向下流側において印刷処理が完了している搬送途中の用紙を排出してリカバリーを行うものがある(特許文献1)。
特開2002−137849号公報
しかしながら、近年では、両面印刷を行う印刷装置において、印刷用紙を自動反転させる機能を備えたものも普及しており、この自動反転のための構造が複雑であり、単に用紙を下流側に排出するのみでは、容易にジャムをリカバリーすることができない機種もある。
例えば、用紙を自動反転させる機能として、印刷用紙を循環させる経路中に、いわゆるスイッチバック用の経路を設け、印刷用紙をスイッチバックすることにより表裏を反転させる方式があり、このような機種では、上述した特許文献1に開示された技術では、スイッチバック経路の用紙を完全に排出することができないことから、該印刷用紙はユーザー自身によって取り除く必要があり、スイッチバック機構が複雑であるため、その解除作業はさらに煩雑となる。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、搬送経路に滞留する用紙の取り除き作業を容易にし、用紙障害時における画像形成部にある記録ヘッドの破損を防止することのできる印刷装置のリカバリー機構及びリカバリー方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置のリカバリー機構であって、搬送経路は、用紙を供給する給紙経路から画像形成部を経て、排紙経路へ至る通常搬送路と、通常搬送路に分岐接続され、通常搬送路から用紙が受け渡され、搬送機構を正転及び逆転させることにより用紙を往復させて通常搬送路に戻すことにより用紙の表裏を反転させる反転経路とから構成され、反転経路は、正転による往路終端近傍に用紙の排出口を有し、用紙が搬送機構を通過するまで搬送機構の正転動作を続行させることにより、用紙を排出口から排出し、反転経路では、搬送経路における障害を検出した場合に、反転経路における往路に位置する用紙については、搬送機構の正転により排出口から排出し、反転経路における復路又は通常経路への給紙経路に位置する用紙については、搬送機構を一時停止させた後、逆転により排出口から排出する
このような発明によれば、反転経路を有し、スイッチバックによる両面印刷が可能な装置において、反転経路に排出口を設け、搬送機構の正転動作を利用することにより、反転経路内に停滞した用紙を排出でき、簡単な構成によって反転経路内の用紙の除去を容易に行うことができる。
上記発明において、排出口は、用紙の往復に要する空間の下方に配置された板状の受台であることが好ましい。この場合には、正転動作により、排出口から排出した場合に、用紙を下方から受け止めることができ、ユーザーによる用紙の取り出しを容易なものとすることができる。
上記発明において、搬送経路には、搬送経路に分岐接続され、用紙を排出する他の排出経路が含まれ、排出口は、用紙の往復に要する空間を囲繞するケーシング部を有し、ケーシング部の上面は、他の排出経路から排出される用紙の受台となっていることが好ましい。この場合には、ケーシング部の上面は、他の排出経路から排出される用紙の受台となっているので、無駄な空間が生じず、記録装置本体の小型化が可能となる。
上記発明において、反転経路では、搬送経路における障害を検出した場合に、反転経路における往路に位置する用紙については、搬送機構の正転により排出口から排出し、反転経路における復路又は通常経路への給紙経路に位置する用紙については、搬送機構を一時停止させた後、逆転により排出口から排出することが好ましい。この場合には、反転経路にある搬送機構が正転、逆転することができるので、例えば用紙ジャムの障害が生じた場合に、搬送経路に滞留している用紙は、反転経路における往路に位置している用紙であっても、反転経路における復路に位置している用紙であっても、排出台より該用紙を排出することができる。これにより、ユーザー自身による該用紙取り出し作業がなくなり、ジャム解除作業が容易になる。
上記発明において、搬送経路上における画像形成部の上流において、用紙の浮き上がりを検知する検出する浮上検出部をさらに備え、反転経路は、浮上検出部が用紙の浮き上がりを検出した場合に、排出口からの排紙を実行することが好ましい。この場合には、用紙の浮きを浮上検出部が検出した場合に搬送経路の駆動部分、停止部分を変更することができ、反転経路に滞留した用紙が画像形成部を経由して排出されることがなくなるので、記録ヘッドと用紙の接触による記録ヘッドの破損を防止できる。
他の発明は、用紙を搬送するための搬送経路を有する用紙搬送装置であって、搬送経路は、用紙を供給する給紙経路から排紙経路へ至る通常搬送路と、通常搬送路に分岐接続され、通常搬送路から前記用紙が受け渡され、搬送機構を正転及び逆転させることにより用紙を往復させて通常搬送路に戻すことにより用紙の表裏を反転させる反転経路とから構成され、反転経路は、正転による往路終端近傍に用紙の排出口を有し、用紙が該搬送機構を通過するまで搬送機構の正転動作を続行させることにより、用紙を排出口から排出し、反転経路では、搬送経路における障害を検出した場合に、反転経路における往路に位置する用紙については、搬送機構の正転により排出口から排出し、反転経路における復路又は通常経路への給紙経路に位置する用紙については、搬送機構を一時停止させた後、逆転により排出口から排出する。
以上述べたように、この発明によれば、反転経路を有し、スイッチバックによる両面印刷が可能な装置において、反転経路に排出口を設けて、ここからの排紙を可能とすることにより、搬送経路に滞留する用紙の取り除き作業を容易にし、用紙障害時における画像形成部にある記録ヘッドの破損を防止することができる。
(印刷装置の全体構成)
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る印刷装置100の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。本実施形態では、印刷装置100は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成するインクジェット方式のラインカラープリンタを例に説明する。
図1に示すように印刷装置100は、環状の搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する装置であり、搬送経路は、用紙を供給する給紙系搬送路FRと、この給紙系搬送路FRからヘッドユニット110を経て排紙経路DRへ至る通常経路CRと、通常経路CRに分岐接続された反転経路SRとから概略構成されてる。
給紙系搬送路FRにおいて、印刷用紙の供給を行う給紙機構としては、筐体側面の外部に配設されたサイド給紙台120と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(130a、130b、130c、130d)とが備えられている。また、印刷済の印刷用紙を排出する排紙機構として排紙口140を備えている。
サイド給紙台120、給紙トレイ130のいずれかの給紙機構から給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路FRに沿って搬送され、印刷用紙の先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。レジスト部Rのさらに搬送方向側には、複数の印字ヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられている。印刷用紙は、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって通常経路CR上を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙経路DRを経て、排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に印刷面を下にして積載されていく。排紙台150は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台150は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口140から排紙された印刷用紙が自然に整えられて重なっていくようになっている。
一方、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙経路DR側に導かれずに、さらに筐体内を搬送され、反転経路SRに送出される。このため、印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170が設けられており、切替機構170によって排出経路へ送出されなかった印刷用紙は、反転経路SRに引き込まれる。
この反転経路SRでは、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復させてることにより用紙の表裏を反転させる、いわゆるスイッチバックを行う。そして、ローラ等の駆動機構によって、切替機構172を経由して通常経路CRに戻され、レジスト部Rを経て再給紙されて、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行われる。その後、裏面の印刷が行われ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙経路DRを通じて排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙台150に積載されていく。
なお、本実施形態では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台150内に設けられた空間を利用して行うようにしている。排紙台150内に設けられた空間は、スイッチバック時に印刷用紙が外部から取り出せないように覆われた構成となっている。これにより、利用者が誤って反転動作中の印刷用紙を引き抜いてしまうことを防ぐことができる。また、排紙台150は、本来印刷装置100に備えられているものであり、排紙台150内の空間を利用してスイッチバックを行うことにより、印刷装置100内に、別途スイッチバック用の空間を設ける必要がなくなる。したがって、筐体のサイズが増大してしまうことを防ぐことができる。さらに、排紙経路と反転経路とを共用しないため、スイッチバック処理と他の用紙の排紙とを並行して行うことができる。
印刷装置100では、給紙された印刷用紙の先頭部分の基準位置となるレジスト部Rには、両面印刷時に片面印刷済の印刷用紙も再給紙されてくる。このため、レジスト部Rの直前部分には、新規に給紙される印刷用紙の搬送経路と、裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる再給紙経路とが合流する合流地点が形成される。そして、レジスト部Rは、給紙系搬送路FRと通常経路CRとの合流点近傍において、用紙の送り出しを行う。
なお、本実施形態では、上記合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙系搬送路FRとし、それ以外の経路を搬送経路とする。この搬送経路は環状をなし、上述したように通常経路CRと反転経路SRとが含まれる。図2は、給紙系搬送路FRと通常経路CRと反転経路SRとを模式的に示した図である。なお、同図では、駆動部を構成するローラの個数は適宜省略している。
給紙系搬送路FRには、サイド給紙台120からの給紙を行うためのサイド給紙駆動部220、給紙トレイ130(130a、130b、130c、130d)からの給紙を行うためのトレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…が備えられている。これらによって、レジスト部Rに用紙を送り出す給紙手段が構成されている。
さらに、上述した給紙系搬送路FRにおけるいずれの駆動部(トレイ1駆動部230a、トレイ2駆動部230b…)も複数のローラ等で構成された駆動機構を備え、給紙台又は給紙トレイに積載された印刷用紙を1枚ずつ取り込んで、レジスト部R方向に搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、給紙を行う給紙機構に応じて必要な駆動部の動作が行われる。
また、給紙系搬送路FRには、搬送センサが複数個配置され、給紙系搬送路FRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。すなわち、各搬送センサは、印刷用紙の有無又は印刷用紙の先端を検出するセンサであり、例えば、搬送経路上に複数の搬送センサを適当な間隔で並べ、給紙側に設けられた搬送センサが印刷用紙を検出してから所定時間内に搬送方向側の搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に、搬送ジャムが発生したと判断することができる。
これら搬送センサのうち、用紙の送り出しを行うレジスト部R手前のレジストセンサは、搬送中の用紙サイズを計測し、例えば、用紙の通過速度及び通過時間に基づいて、通過中の用紙のサイズを測定したり、サイド給紙駆動部220、トレイ1駆動部230a等を駆動させてから所定時間内に搬送センサが印刷用紙を検出しない場合に、搬送ジャム(給紙エラー)が発生したと判断することができる。
通常経路CRは、循環搬送路の一部を構成し、用紙を供給する給紙系搬送路FRからヘッドユニット110を経て、排紙経路DRへ至る経路であり、この通常経路CR上において用紙上面に画像が形成される。この通常経路CRには、レジスト部Rに印刷用紙を導くレジスト駆動部240、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160を無端移動させるために駆動するベルト駆動部250、搬送方向側に順に配置される第1上面搬送駆動部260及び第2上面搬送駆動部265、排紙口140に印刷済の用紙を導く上面排出駆動部270、裏面印刷用に印刷用紙を反転経路SRに引き込む駆動手段が備えられている。いずれの駆動部も1又は複数のローラ等で構成された駆動機構を備え、搬送経路に沿って印刷用紙を1枚ずつ搬送する。各駆動部は独立に駆動することが可能であり、印刷用紙の搬送状況に応じて必要な駆動部の動作が行われる。
さらに、通常経路CRにも搬送センサが複数個配置され、通常経路CRにおける搬送ジャムを検出できるようになっている。さらに、レジスト部Rにおいても適切に印刷用紙が搬送されていることを確認できるようになっている。通常経路CRでは、駆動部対応に搬送センサが設けられており、通常経路CRのどの駆動部で搬送ジャムが発生したかを特定することができるようになっている。
反転経路SRは、通常経路CRに分岐接続され、通常経路CRから用紙が受け渡され、用紙を往復(スイッチバック)させて通常経路CRに戻すことにより用紙の表裏を反転させる反転経路及び搬送機構であり、この反転経路SRには、用紙を反転させて合流地点に導く反転駆動部281が備えられている。そして、反転経路SRでは、通常経路CRと異なる速度で搬送が可能であり、通常経路CRから用紙を引き継ぐ際に、加速・減速させたり、スイッチバックの際の停止時間を延長したり短縮したりすることができる。
そして、本実施形態においては、ある印刷用紙を給紙した後、その印刷用紙に印刷が施され排紙されるのを待って次の印刷用紙を給紙するのではなく、スケジューリングにより、先行する印刷用紙が排紙される前に、後続の印刷用紙を給紙して、所定の間隔で連続的に印刷することができるようになっている。したがって、両面印刷時の通常のスケジューリングでは、表面の用紙を給紙する際に、反転経路SRから戻ってきた用紙が挿入される位置を確保するように、予めスペースを確保しておく。これにより、本装置では、表面の印刷と裏面の印刷とを並行させることができ、片面印刷時に対して1/2の生産性を確保することができる。
前記搬送ベルト160は、ヘッドユニット110に対向する面の前端及び後端に配設された駆動ローラ161及び従動ローラ162に掛け渡されており、図1中時計回り方向に回転移動する。また、搬送ベルト160の上面には、そのベルト移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つのインクヘッドが並べて配置され、複数の画像を互いに重なり合うようにしてカラー画像を形成するヘッドユニット110が対向配置されている。
さらに、図1に示すように、印刷装置100には、演算処理部330が備えられている。この演算処理部330は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールであり、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザー操作に対する種々の処理を行う。また、この演算処理部330には、操作パネル340が接続されており、この操作パネル340を通じて、ユーザーによる指示や設定操作を受け付けることができる。
(リカバリー機構)
本実施形態において、反転経路SRには、ジャム時に対するリカバリー機構が設けられている。図3は、反転経路SRに設けられたリカバリー機構を示す外観図であり、図4及び図5は、リカバリー機構の動作を模式的に示す説明図である。
本実施形態において反転経路SRは、排紙口140の受台として設けられた排紙台150内部の空間155を用紙が往復するための空間として利用しており、図3(a)に示すように、排紙台150は、用紙の往復に要する空間155の上部を囲繞するケーシング部151と、その下面に配置される受台152とから構成されている。
このケーシング部151は、その上面151aが、他の排紙経路DRから排出される用紙の受台となっているとともに、その下面が開放された開口部150aとなっており、用紙の排出口となっている。この下面開口部150aには、図3(b)に示すように、下方から覆うように板状の受台152が取付けられている。この受台152は、ケーシング部151下面の開口部150aの長さ(用紙搬送方向)よりも短く設計されており、受台152をケーシング部151の下面に取付けた際には、ケーシング部151の下面先端に取出口153が開口されるようになっている。
また、図4に示すように、反転経路SRは、反転動作を行う反転部SR2と、通常経路CRから反転部SR2に至るまでの往路SR1と、反転部SR2から再度通常経路CRに至るまでの再給紙路SR3とから構成され、上記ケーシング部151は、反転部SR2の往路方向(正転方向)の終端部に位置している。
そして、図5に示すように、下面開口部150aでは、用紙が搬送ローラ154を通過するまで搬送ローラ154の正転動作を続行させることにより、正転による往路終端近傍において用紙が排出される。この用紙の排出に際しては、図5(a)に示すように、搬送ローラ154の正転動作を続行することによって、用紙が搬送ローラ154から離れ、空間155内の終端まで送り出される。送り出された用紙は、同図(b)に示すように、ケーシング部151先端(往路終端)の内壁面に接触して下方へ落下し、受台152に下方から受け止められる。この受台152の装置側端部には、ストッパー152aが突出されており、受台152上に落下した用紙が下方へ移動しないようになっている。
このような構成のリカバリー機構の制御は、上述した演算処理部330において行われる。図6は、演算処理部330のリカバリー機構に係るモジュール及び周囲のモジュールとの関係を示すブロック図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
図6に示すように、リカバリー機構に係るモジュールとして、ジャム検出部331と、緊急停止制御部332と、搬送経路制御部333と、排紙制御部334とを備えている。
ジャム検出部331は、ヘッドユニット110の上流に設置された浮きセンサ及びその他の搬送路センサからの検出結果に基づいて、搬送経路中の障害発生を検出するモジュールである。
搬送経路制御部333は、反転経路SR及び通常経路CRを含む各搬送経路を駆動させる各駆動部や切替機構170等の駆動機構の動作を制御するモジュールである。排紙制御部334は、排紙のための駆動機構を制御するモジュールである。また、これらの搬送経路制御部333や排紙制御部334は、緊急停止後に搬送経路に停滞した用紙を排出する、いわゆるリカバリー動作をも制御する。
緊急停止制御部332は、搬送経路制御部333や排紙制御部334、ヘッドユニット110を緊急停止若しくは継続動作させるモジュールである。すなわち、緊急停止制御部332は、緊急停止に際し、搬送や印刷処理を停止させるタイミングや動作速度、動作方向を制御するとともに、継続して動作すべき搬送経路については、緊急停止をせずに、動作を継続させる制御を行う。
そして、本実施形態では、これらの緊急停止制御部332や搬送経路制御部333、排紙制御部334による制御によって、反転経路SRでは、搬送経路における浮き上がりや重送等の障害(ジャム)を検出した場合に、反転経路SRにおいて正転方向に搬送中の用紙(すなわち、反転部において正転方向に移動中の用紙、及び往路SR1に位置する用紙)については、搬送ローラ154の正転を継続することにより、往路終端の下面開口部150aから排出し、反転経路SRにおいて逆転方向に搬送中の用紙(すなわち、反転部SR2上において逆転方向に移動中の用紙、及び再給紙経路SR3に位置する用紙)については、搬送ローラ154を一時停止させた後、逆転により下面開口部150aから排出する。
(リカバリー方法)
具体的に上述したリカバリー機構により、本実施形態に係るリカバリー方法を実施することができる。図7は、本実施形態に係るリカバリー機構の動作を示すフローチャート図である。
通常の印刷処理により搬送経路にて用紙の搬送及び印刷を行っている際(S101)、ヘッドユニット110の上流において用紙の浮き上がりが発生し、ジャム検出部331がこれを検出すると(S102)、各搬送路センサからの検出結果に基づいて、両面印刷中か否かを判断する(S103)。この判断は、前記スケジューリングに基づいて行ってもよい。
このステップS103において、片面印刷中であると判断した場合には(S103における“片面”)、反転経路SRに用紙は存在しないとして、通常の排出動作を実行する(S104)。一方、両面印刷中であると判断した場合には(S103における“両面”)、反転経路SRにおいて搬送動作が実行中であるか否かを判断する(S105)。反転経路SRが搬送動作中でなければ(S105における“N”)、反転経路SRに用紙は存在しないとして、通常の排出動作を実行する(S104)。
反転経路SRが搬送動作中であれば(S105における“Y”)、次いで、搬送ローラ154が正転動作中か否かを判断する(S106)。正転動作中であれば(S106における“Y”)、用紙が搬送ローラ154を通過するまで正転動作を続行させ、反転経路SR終端の開口部150aから排紙する(S107)。逆転動作中であれば(S106における“N”)、搬送ローラ154を一時停止させ(S108)、搬送ローラ154を正転動作に切り替えて、反転経路SRの復路又は再給紙経路SR3に位置する用紙については、下面開口部150aから排出する(S109)。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、反転経路SRに下面開口部150aを設け、搬送ローラ154の正転動作を利用することにより、反転経路SR内に停滞した用紙を排出できるため、簡単な構成によって反転経路SR内の用紙の除去を容易に行うことができる。
また、下面開口部150aでは、用紙の往復に要する空間の下方に配置された板状の受台で152を設けたことにより、浮上検出部が用紙の浮き上がりを検出した場合などジャムが発生した際に、下面開口部150aから排出した場合に、用紙を下方から受け止めることができ、ユーザーによる用紙の取り出しを容易なものとすることができる。特に、本実施形態では、ケーシング部151の上面151aを、排紙経路DRから排出される用紙の受台としたため、無駄な空間が生じず、記録装置本体の小型化が可能となる。
さらに、反転経路SRにある搬送ローラ154を正転、逆転させることにより、例えば用紙ジャムの障害が生じた場合に、反転経路SRにおける往路に位置している用紙であっても、反転経路SRにおける復路に位置している用紙であっても、受台152より用紙を排出することができ、ユーザー自身による用紙取り出し作業がなくなり、ジャム解除作業が容易になる。
これらの結果、本実施形態によれば、搬送経路に滞留する用紙の取り除き作業が容易となり、ジャム発生時におけるヘッドユニット110の破損を防止することができる。
実施形態に係る印刷装置の印刷用紙搬送経路の概要を示す図である。 実施形態に係る給紙系搬送路FRと通常経路CRと反転経路SRとを模式的に示した図である。 実施形態に係る反転経路SRに設けられたリカバリー機構を示す外観図である。 実施形態に係るリカバリー機構の動作を模式的に示す説明図である。 実施形態に係るリカバリー機構の動作を模式的に示す説明図である。 実施形態に係る演算処理部のリカバリー機構に係るモジュールを示すブロック図である。 実施形態に係るリカバリー機構の動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
CR…通常経路
DR…排紙経路
FR…給紙系搬送路
R…レジスト部
SR…反転経路
100…印刷装置
110…ヘッドユニット
120…サイド給紙台
130…給紙トレイ
140…排紙口
150…排紙台
150a…下面開口部
151…ケーシング部
151a…上面
152…受台
153…取出口
154…搬送ローラ
155…内部空間
160…搬送ベルト
161…駆動ローラ
162…従動ローラ
170,172…切替機構
220…サイド給紙駆動部
230a,230b…トレイ駆動部
240…レジスト駆動部
250…ベルト駆動部
260…第1上面搬送駆動部
265…第2上面搬送駆動部
270…上面排出駆動部
281…反転駆動部
330…演算処理部
331…ジャム検出部
332…緊急停止制御部
333…搬送経路制御部
334…排紙制御部
340…操作パネル

Claims (2)

  1. 搬送経路上を搬送される用紙表面に画像を形成する画像形成部を有する印刷装置のリカバリー機構であって、
    前記搬送経路は、
    前記用紙を供給する給紙経路から前記画像形成部を経て、排紙経路へ至る通常搬送路と、
    前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記用紙が受け渡され、搬送機構を正転及び逆転させることにより該用紙を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該用紙の表裏を反転させる反転経路と
    から構成され、
    前記反転経路は、前記正転による往路終端近傍に用紙の排出口を有し、
    前記用紙が該搬送機構を通過するまで前記搬送機構の正転動作を続行させることにより、用紙を該排出口から排出し、
    前記反転経路では、前記搬送経路における障害を検出した場合に、
    該反転経路における往路に位置する用紙については、前記搬送機構の正転により前記排出口から排出し、
    該反転経路における復路又は前記通常経路への給紙経路に位置する用紙については、前記搬送機構を一時停止させた後、逆転により前記排出口から排出する
    ことを特徴とする印刷装置のリカバリー機構。
  2. 用紙を搬送するための搬送経路を有する用紙搬送装置であって、
    前記搬送経路は、
    前記用紙を供給する給紙経路から排紙経路へ至る通常搬送路と、
    前記通常搬送路に分岐接続され、該通常搬送路から前記用紙が受け渡され、搬送機構を正転及び逆転させることにより該用紙を往復させて該通常搬送路に戻すことにより該用紙の表裏を反転させる反転経路とから構成され、
    前記反転経路は、前記正転による往路終端近傍に用紙の排出口を有し、
    前記用紙が該搬送機構を通過するまで前記搬送機構の正転動作を続行させることにより、用紙を該排出口から排出し、
    前記反転経路では、前記搬送経路における障害を検出した場合に、
    該反転経路における往路に位置する用紙については、前記搬送機構の正転により前記排出口から排出し、
    該反転経路における復路又は前記通常経路への給紙経路に位置する用紙については、前記搬送機構を一時停止させた後、逆転により前記排出口から排出する
    ことを特徴とする用紙搬送装置
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