JP5186070B2 - 角部形成方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は角部形成方法に係わり,特に,筐体やパネル等の箱状体に角部を形成する工程を簡素化し,箱状体に角部を容易に形成でき,製造コストを下げることのできる箱状体の角部形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
板材から筐体やパネル等の箱状体を形成する際使用される従来の角部形成方法について図面を参照して説明する。
【0003】
図9は従来例1の板金の打ち抜き加工図,図10は従来例1の角部部分図,図11は従来例2の板金の打ち抜き加工図,図12は従来例2の角部部分図である。
【0004】
従来例1として,図9に示すようなV字状の切欠き20を施した板材を曲げ線B1,B2の順に折り曲げることによって,図10に示す角部を形成する角部形成方法がある。また従来例2として,角部の外観を良くする目的で図11に示す板材のように折り曲げ部の側面をV字状に打ち抜き加工する際,V字状の頂点付近を円状に切欠き加工し,曲げ線B1,B2の順に折り曲げることによって,図12に示す角部を形成する。次にこの角部に発生した円状のスキマCを溶接等で肉盛りすることで埋め,さらにグラインダー等により角部を仕上げ加工することで所望の曲げR部を備えた角部を形成する方法がある。
【0005】
しかし、上記従来の角部形成方法である従来例1では、図10に示すように曲げ線B2の角部の頂角位置が膨大となることでスキマDが生じ外観上粗悪となってしまうという問題点があった。
【0006】
また,従来例1を改善するための従来例2では,角部の頂角位置が膨大となることは抑制しているが,円状のスキマCが存在するため,そのスキマを埋める溶接工程と,その溶接部を所望の曲げR部に形成するためのグラインダーなどによる仕上げ加工の工程を要することとなり,製造コスト高となってしまう他,仕上げ加工が手作業となるため,曲げR部の外形が一定せず,品質のバラツキが発生するという問題点があった。
【0007】
この発明が解決しようとする課題は,板金の角部形成方法において,好ましい外観の箱状体の角部を容易に形成すること,且つコストの低減化を図ることができるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を達成するために本発明の角部形成方法は,一端を折り曲げて側面を形成した板材を,所定の折り曲げ部で該側面を内側に入る方向に折り曲げることで角部を形成する角部形成方法において,その角部付近の側面に,所定の折り曲げ部側を頂点としたV字状でその頂点付近に突起部を山形に残して打ち抜き加工する。そして,所定の折り曲げ部で前記側面が内側に入る方向に曲げ加工した後,前記突起部を外側及び内側から押圧することで,該角部を形成する際に該頂点付近に発生するスキマを,該突起部自身を利用して埋めることを特徴とする角部形成方法である。
【0009】
また本発明の角部形成方法は,前記突起部を外側及び内側から押圧するのに部分的な絞り型を用いたことを特徴とする筐体やパネル等の箱状体の角部形成方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に,本発明について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の実施例の角部形成方法を使用した板金の斜視図,図2は本実施例の角部形成方法を使用する板金の展開図,図3は図2の展開図において曲げ線B1で折り曲げた板金の斜視図,図4は本実施例の板金側面を突起部を残してV字状に打ち抜き加工した部分の拡大部分図を示す。図5と図6は,図4の突起部の別の態様を示す突起部の態様図を示す。図7は本実施例の角部形成方法を使用したパネル組立図である。図8は角部を形成するための部分的な絞り型を用いたプレス機の一例の主要部を示す斜視図である。
【0012】
図2において,1は圧延鋼鈑,ステンレス鋼鈑,アルミニウム合金等の金属板の板金材で所定の展開図となるよう打ち抜き加工する。この打ち抜き加工時,角部Aとなる,例えば曲げ線B1,B2の交差する箇所は,V字状でその頂点付近に突起部を残して切除するように打ち抜き加工する(以下,「V字状でその頂点付近に突起部を残して切除された部分」を単に「突起付きV字切欠き部」と呼ぶ)。図4に示すように,突起付きV字切欠き部の頂点付近に在る突起部2は,V字の2辺が仮想的に交差する点3を,一辺0.2〜0.6mm程度とする四辺形のカドに合致するような形状としている。この突起部は,例えば図5に示した態様のように,三山状で真中の山を他の山より高くした形状の突起部2Aや,図6に示した態様のように,略高さの等しい三山状の突起部2Bなど,設計上突起部の形は加工しやすい又は所望の角部を形成するのに適した形状にすればよい。
【0013】
図3は,図2で示した板金材1を,曲げ線B1で山折りに曲げ加工し一端を折り曲げて側面4を形成した状態を示す。次に曲げ線B2で山折りに曲げ加工する。曲げ線B1,B2の曲げ加工の際,パネルベンダーと通称される折曲げ成形機等を用いて山折りに曲げ加工する。この曲げ加工の工程で,突起部2(又は2A,2B)は外側に向く方向に凸部として存在しようとするのを,突起部2(又は2A,2B)の外側及び内側から押圧することで,従来例図10で生じるスキマDを突起部2(又は2A,2B)自身を利用して埋めることで図1に示す角部を形成する。図1で曲げ線B1,B2を含む一点鎖線で囲まれた範囲は曲げ加工による曲げR部分を示している。
【0014】
さらに,突起部2(又は2A,2B)を外側及び内側から押圧する際,部分的な絞り型を用いた一例を図8により説明する。ダイス5の内側は直方体の角部付近と略同一の形状を成し,特に絞り型として作用するダイス5の内側の角部11の形状は,板金材1の加工目的とする角部と同一にしている。一方,ダイス5の外側の角部は面取り12をしダイス取付台6に固定している。プレス機で絞り加工を行うには,曲げ線B1,B2の曲げ加工を施した板金材1について,加工目的とする角部Aとなる部分を角部用ダイス5の隠れ線で示した底部11に合わせて載置する。このような載置状態で押圧用シリンダーを作動させシリンダーロッド8の先端に取り付けられているポンチ取付板9を下方(矢印方向)に降下させると,ポンチ取付板9及びポンチ取付部材13に角部を面取りされ固定された角部用ポンチ10も降下する。ダイス5の外側の角部と角部用ポンチ10の角部を面取りし,各々ダイス取付台6とポンチ取付部材13に取付けているのは,板金材1の加工目的とする角部にプレス力が集中するよう作用させるためである。従って,シリンダーロッド8が降下するに従って,角部用ダイス5と角部用ポンチ10に挟まれた図示しない板金材1の角部は,絞り加工により角部用ダイス5の底部11と角部用ポンチ10の角部7との形状により決まる所望の形状となる。図7は,以上の角部形成方法で製作したパネルの例であり,各折曲げの合わせ部である展開切り込み合わせ目の裏側にあて板12を配置しスポット溶接により組み立てている。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明の角部形成方法は,突起付きV字切欠き部を設けた板金材を曲げ加工をし,その際に外側に向く方向に凸部として存在する突起部を外側及び内側から押圧することにより,溶接等を行うことなく,角部形成の際に生じるスキマを,突起部自身を利用して埋めることのできる見栄えの良い角部を安い製造コストで得ることができる。さらに部分的な絞り型を使用することで品質の一定した所望の角部形状を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の角部形成方法を使用した板金の斜視図
【図2】本実施例の角部形成方法を使用する板金の展開図
【図3】図2の展開図において曲げ線B1で折り曲げた板金の斜視図
【図4】本実施例の板金側面のV字状に打ち抜き加工した部分の拡大部分図
【図5】突起部の態様図
【図6】突起部の態様図
【図7】本実施例の角部形成方法を使用したパネル組立図
【図8】部分的な絞り型を用いたプレス機の一例の主要部を示す斜視図
【図9】従来例1の板金の打ち抜き加工図
【図10】従来例1の角部部分図
【図11】従来例2の板金の打ち抜き加工図
【図12】従来例2の角部部分図
【符号の説明】
1 板金材
2,2A,2B 突起部
4 側面
5 角部用ダイス
10 角部用ポンチ
A 角部
B1,B2,B3 曲げ線
Claims (2)
- 一端を折り曲げて側面を形成した板材を,所定の折り曲げ部で該側面を内側に入る方向に折り曲げることで角部を形成する角部形成方法において,該角部付近の該側面を,該折り曲げ部側を頂点としたV字状で該頂点付近に突起部を残して打ち抜き加工し,該折り曲げ部で該側面を内側に入る方向に曲げ加工をした後,該曲げ加工の工程で、外側に向く方向に凸部として存在しようとする該突起部を,外側及び内側から押圧することで,該角部を形成する際に該頂点付近に発生するスキマを,該突起部自身を利用して埋めることを特徴とする角部形成方法。
- 前記突起部を外側及び内側から押圧するのに部分的な絞り型を用いたことを特徴とする請求項1記載の角部形成方法。
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