JP5185769B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡技術に関し、特に、顕微鏡の操作性を向上させる技術に関する。
顕微鏡は、一般に複数の対物レンズを装備するものが多い。これらの対物レンズの拡大倍率は数倍から百数十倍と幅広い。ここで、観察に使用する対物レンズを拡大倍率の異なるものに切換えると、観察視野が変化し、更に、開口数(以下、「NA」と記すこととする)や作動距離(以下、「WD」と記すこととする)といった顕微鏡の観察仕様も変化する。
顕微鏡のユーザは、対物レンズの切換え操作を行って顕微鏡の観察仕様を変更して、所望の観察部位を最適に観察できる観察仕様を探し出す。
ところで、近年のデジタルカメラによる撮像技術の進歩に伴い、顕微鏡画像をパソコン(パーソナルコンピュータ)のモニタ画面上に表示させる機能を有する顕微鏡も普及してきている。このタイプの顕微鏡は、その観察光路に配置された、例えばCCD(電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサのような二次元撮像素子を用いたカメラによって撮像された顕微鏡画像を、モニタ画面に表示する。
また、GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース:Graphical User Interface)アプリケーションプログラムを実行させているパソコンをユーザが操作して所定の切り替え指示を行うことで、対物レンズの切換えを自動で行う顕微鏡システムもある。更には、開口絞りや視野絞りの調整、光源の光量調整、あるいはフォーカス合わせのためのZステージや、観察サンプルが載置されるXYステージの駆動までもが電動化されていて、パソコンから様々な操作指示が可能なシステム顕微鏡も増えてきている。
このようなシステム顕微鏡のひとつとして、レーザ光を観察サンプル上で二次元的に走査させ、その反射光を受光することで観察サンプルの拡大画像を得る走査型レーザ顕微鏡が知られている。この走査型レーザ顕微鏡は、観察視野の大きさやモニタでの観察サンプルの画像の表示倍率などといった観察仕様を、対物レンズの切り替えによって変更可能である。また、この観察仕様は、レーザ光の走査範囲を変更する光学ズーム機能や、顕微鏡画像に対し画像拡大の画像処理を施すデジタルズーム機能によっても変更可能である。
また、走査型レーザ顕微鏡は、観察サンプルの三次元形状を非接触で測定する装置としても知られている。三次元形状の測定は、まず、対物レンズで1点に集光したレーザ光で観察サンプルを二次元走査し、その反射光を、対物レンズの焦点位置に対して共役な位置に配置した共焦点絞りを介して受光する。すると、この共焦点絞りにより、対物レンズの焦点位置の部分の光しか受光されないので、観察サンプルの合焦部分のみの画像が取得できる。そこで、対物レンズと観察サンプルとの相対距離Zを変えながら、取得される画像(共焦点画像)を構成する各画素の輝度値が極大となるZ位置を、画素毎に求めることで、観察サンプル表面全体の高さ形状が得られる。
この他、本願に関係する技術として、例えば特許文献1には、顕微鏡の操作ガイドを表示して、観察状態のセッティングを容易にするという技術が開示されている。
また、例えば特許文献2には、顕微鏡での観察中に問題が発生した場合に、その時点における操作状態を解析して、当該時点における最適な操作を指示するという技術が開示されている。
特開平7−281096号公報 特開2006−108005号公報
前述したような、GUIを利用して操作を行う顕微鏡システムにおいて、GUIが扱うインタフェースが多くなると、表示画面中に表示すべき要素が多くなり、顕微鏡の操作用のGUI部品の表示領域が不足することがある。ここで、表示すべき要素の全てを表示ささせれば、画面表示が煩雑となり、操作性が却って低下してしまう。
走査型レーザ顕微鏡は光学的な解像力に優れているので、取得される顕微鏡画像をモニタ画面上でなるべく大きく表示することが望まれる。その一方、多機能であることでGUI操作用に必要とされる表示要素は多い。結果して、GUIアプリケーションプログラムを実行させているパソコンのモニタ画面(アプリケーション画面)におけるGUI用の表示領域の大きさが顕著に不足することになる。
また、前述したように、走査型レーザ顕微鏡は、幾つかの手法により前述の観察仕様の変更が可能であるが、いずれの手法で変更を行う場合であっても、所望の視野の大きさとなるまで、顕微鏡の操作を実際に行って変更していた。
また、走査型レーザ顕微鏡は、デフォーカス部分からの反射光が共焦点効果によってほとんど検出されないため、観察サンプルにおける観察部位におけるフォーカス位置を探し出すための操作は難しくかつ面倒であった。
更に、前述した三次元形状の計測により観察サンプルの高さ情報を得る場合において、観察サンプルの局所的な急傾斜部分は、反射光の光量が少ないために大きな開口数(NA)を必要とする。つまり、この場合には、観察倍率よりもむしろNAが観察仕様を決定する上で重要な情報であるが、一般に、NAはアプリケーション画面上には表示されないため、この場合における観察仕様の決定は、顕微鏡操作の熟練度にも依存してしまう状態であった。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、顕微鏡の操作性を向上させる画面表示を提供することである。
本発明の態様のひとつである顕微鏡システムは、複数の対物レンズを備え、試料の顕微鏡画像を取得する顕微鏡と、該顕微鏡画像と該顕微鏡に対する操作指示のために使用される複数のGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)部品とが表されているアプリケーション画面を、該GUI部品を指し示すカーソルと共に表示する表示手段と、該カーソルを移動させる移動指示の入力を取得し、該指示に応じて該カーソルを該アプリケーション画面上で移動させる移動指示取得手段と、該顕微鏡の操作を実行する実行指示の入力を取得する実行指示取得手段と、該実行指示取得手段が該実行指示の入力を取得したときに該カーソルが指し示していたGUI部品に予め対応付けられている該顕微鏡の操作対象を操作する制御を行う制御手段と、該移動指示取得手段が取得した移動指示の入力に応じた移動によって該カーソルが該複数のGUI部品のいずれかから所定の距離以内に位置したときに、該所定の距離以内に位置するGUI部品に予め関連付けられている該顕微鏡の操作対象に関する情報を、該実行指示取得手段による該実行指示の入力の取得とは無関係に、該表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、該アプリケーション画面は、該複数の対物レンズのうち該顕微鏡画像の取得に使用するものの選択の指示に使用される対物レンズ選択GUI部品を含んでおり、該表示制御手段は、該カーソルが該対物レンズ選択GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該対物レンズ選択GUI部品により指示されている変更後の対物レンズで該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させるというものであり、この構成によって前述した課題を解決する。
なお、上述した顕微鏡システムにおいて、該顕微鏡は、更に、変倍観察光学系を備えており、該表示制御手段は、該カーソルが該対物レンズ選択GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該対物レンズ選択GUI部品により指示されている変更後の対物レンズの倍率と現在の該変倍光学系の倍率で該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させる、ように構成しても良い。
なお、このとき、該対物レンズ選択GUI部品により指示されている変更後の対物レンズで該顕微鏡画像取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報は、該対物レンズの開口数、該対物レンズの作動距離、該対物レンズを使用する場合における該顕微鏡画像の視野のサイズ、該顕微鏡画像が該表示手段で表示されるときの表示倍率、及び、該表示手段で表示される顕微鏡画像上での距離と試料上での実距離との関係のうちの少なくとも1つ以上を含むように構成してもよい。
また、前述した顕微鏡システムにおいて、該顕微鏡は、更に、変倍観察光学系を備えており、該アプリケーション画面は、該変倍観察光学系の倍率の変更の指示に使用される倍率変更GUI部品を含んでおり、該表示制御手段は、該カーソルが該倍率変更GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該倍率変更GUI部品により指示がされている変更後の倍率と現在の該対物レンズの倍率で該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させる、ように構成してもよい。
なお、このとき、該倍率変更GUI部品により指示がされている該変更後の倍率で該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報は、該対物レンズを使用する場合における該顕微鏡画像の視野のサイズ、該顕微鏡画像が該表示手段で表示されるときの表示倍率、及び、該表示手段で表示される該顕微鏡画像上での距離と該試料上での実距離との関係のうちの少なくとも1つ以上を含むように構成してもよい。
また、前述した顕微鏡システムにおいて、該表示制御手段は、該顕微鏡の操作対象に関する情報を、アプリケーション画面上に重ねて表示されるポップアップ画面で該表示手段に表示させるように構成してもよい。
なお、このとき、該表示制御手段は、該ポップアップ画面を、該カーソルが該所定の距離以内に位置するGUI部品との関連性を表現する吹き出しの形態で該表示手段に表示させるように構成してもよい。
また、前述した顕微鏡システムにおいて、該表示制御手段は、該顕微鏡の操作対象に関する情報を、いずれのGUI部品についてのものも、アプリケーション画面上の同一の所定位置に表示するように構成してもよい。
また、前述した顕微鏡システムにおいて、該顕微鏡は、対物レンズと、該試料と該対物レンズとの相対距離を、該対物レンズの光軸の方向に変化させるZ走査機構と、を備えており、該アプリケーション画面は、該Z走査機構を制御して該相対距離を所定の上下限の範囲内で所定距離ずつ変化させる毎に該顕微鏡画像を順次取得させる画像取得動作の実行開始指示に使用される画像取得GUI部品を含んでおり、該表示制御手段は、該カーソルが該画像取得GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該画像取得動作の開始から完了までに要する時間の推定値を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させる、ように構成してもよい。
また、前述した顕微鏡システムにおいて、該顕微鏡は、用途に応じた複数の動作モードが予め定義されており、該表示制御手段は、該カーソルが該所定の距離以内に位置するGUI部品に予め関連付けられている該顕微鏡の操作対象に関する情報から、該カーソルが該所定の距離以内に位置したときに該顕微鏡に対し設定されていた動作モードに応じて選択されたものを該表示手段に表示させる、ように構成してもよい。
本発明によれば、以上のようにすることにより、顕微鏡の操作性を向上させる画面表示の提供を可能にするという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず図1について説明する。図1は本発明を実施する顕微鏡システムの構成を示している。
図1に示す顕微鏡システムは、走査型レーザ顕微鏡本体1と、システム全体の制御を行うコンピュータ2と、顕微鏡システムのユーザからの各種の指示を取得する指示取得部3と、コンピュータ2から出力される各種の画面を表示するモニタ4とを備えている。
走査型レーザ顕微鏡本体1は、レーザ光源11、ビームスプリッタ12、XY走査機構13、対物レンズ14、共焦点絞り15、受光素子16、増幅器17、対物レンズ切換え機構18、Z走査機構19、及び制御部20を備えている。
レーザ光源11から出射した光は、BS12を通過した後に、XY走査機構13に入射する。
XY走査機構13は、入射した光を二次元に走査する。XY走査機構13を通過した光が、複数の対物レンズ14のうち対物レンズ切換え機構18によって光路上に配置されているものを通過すると、収束光となって測定サンプル5の表面(試料面)を走査する。ここで、XY走査機構13は、例えばガルバノミラー若しくは共振ガルバノミラーを備えており、この振り角を制御することで、収束光を測定サンプル5上の任意の位置に照射することができる。
ところで、光路上に配置されている対物レンズ14の倍率と、XY走査機構13による収束光の走査範囲とにより、この顕微鏡システムによる測定サンプル5の観察エリアの大きさが決定される。従って、XY走査機構13による収束光の走査範囲を変更することで、顕微鏡画像の拡大倍率を変更することができる。なお、本願においては、このようにして顕微鏡画像の拡大倍率を変更する変倍観察光学系を「光学ズーム」と称することとする。
対物レンズ14を通過した収束光が試料面で反射すると、この反射光は、光路上の対物レンズ14及びXY走査機構13を通過した後に、ビームスプリッタ12で今度は反射されて、共焦点絞り15に向かう。そして、共焦点絞り15に設けられているピンホールは、光路上の対物レンズ14の焦点位置と光学的に共役な位置に配置されており、このピンホールを通過した反射光のみが受光素子16で受光される。
受光素子16は、受光した反射光の光量に応じた大きさの電気信号を出力する。出力された信号はAmp17により増幅された後、不図示のアナログ−デジタル変換器によって信号の大きさに対応したデジタルデータに変換されて、輝度情報としてコンピュータ2に送付される。
なお、Z走査機構19は、対物レンズ14を上方若しくは下方に移動させて、測定サンプル5と対物レンズ14との相対距離を対物レンズ14の光軸の方向に変化させる機構である。
コンピュータ2は、制御部20に各種の動作指示を与えて、XY走査機構13、Amp17、対物レンズ切換え機構18、及びZ走査機構19の動作制御を当該動作指示に基づき行わせる。また、コンピュータ2は、走査型レーザ顕微鏡本体1から受け取る輝度情報と、XY走査機構13により行われている走査動作における収束光の照射位置の情報とに基づき、測定サンプル5の顕微鏡画像を生成する。こうして測定サンプル5の顕微鏡画像が取得される。
更に、コンピュータ2は、生成した顕微鏡画像をモニタ4に表示すると共に、この顕微鏡システムの操作のためのGUI部品をモニタ4に表示する。そして、このGUI部品と指示取得部3に対するユーザの操作内容とを関連付けることでユーザからの指示を取得し、当該指示に応じた動作指示を制御部20に与えて各部の動作制御を行わせる。
コンピュータ2は、演算処理部21と記憶部22とを備えている。ここで、演算処理部21は、制御プログラムの実行によってコンピュータ2全体の動作制御を司るMPU等の演算処理装置と、この演算処理装置が必要に応じてワークメモリとして使用するメインメモリとを有している。また、記憶部22は、各種の制御プログラムや制御データなどを記憶して保存しておく例えばハードディスク装置である。コンピュータ2が行う後述の各種の制御動作は、当該制御動作をコンピュータ2に行わせるための制御プログラムを記憶部22に予め格納しておき、演算処理部21の演算処理装置が当該制御プログラムを読み出して実行することによって、実現される。
また、記憶部22には、この顕微鏡システムについての各種の仕様を示す仕様データが格納されている。この仕様データの登録は、この顕微鏡システムの出荷時に予め行っておくようにしてもよく、また、顕微鏡システムの設置作業時に、当該システムのメーカ若しくはユーザ自身により行ってもよい。
記憶部22に予め登録されている、顕微鏡システムの仕様データの第一の例を図2に示す。
図2の例では、仕様データとして、固定情報と変数情報とが示されている。
図2における(a)の固定情報は、通常は固定値として取り扱い可能な情報である。ここでは、モニタピクセルピッチ、視野数、及びサンプリング数の各情報が固定情報として示されている。
モニタピクセルピッチPX及びPYは、それぞれ、モニタ4のX方向(横方向)及びY方向(縦方向)の画素のピッチであり、モニタ4の仕様で決定される値である。
視野数XFN及びYFNは、それぞれ、対物レンズ14として倍率1倍のものを走査型レーザ顕微鏡本体1の光路上に配置して観察を行った場合における、観察視野のX方向及びY方向の大きさを示す値である。
サンプリング数SX及びSYは、それぞれ、観察視野のX方向及びY方向の大きさに対応させる画素数(ピクセル数)を示している。
一方、変数情報として、対物レンズ切換え機構18に装着される複数の対物レンズ14各々の仕様データが図2の(b)のテーブルに示されている。
このテーブルにおいて、「レボルバNo.」の欄には、対物レンズ14が複数装着される対物レンズ切換え機構18の各装着部位に付されている番号が示されている。そして、この番号で示される装着部位に装着されている対物レンズ14の名称、倍率、開口数、及び作動距離を示す値が、それぞれ「名称」、「倍率」、「N.A.」、及び「W.D.」の各欄に示されている。これらの値は、ユーザが対物レンズ14を交換すると変更されるものであるので、変数情報とされている。
次に図3について説明する。図3は、モニタ4に表示されるアプリケーション画面の第一の例を示している。このアプリケーション画面は、コンピュータ2の演算処理部21で前述のGUIアプリケーションプログラムが実行されると表示される。
画像表示部301は、前述したようにして取得された顕微鏡画像を表示する領域である。
光学ズーム設定部302は、前述した光学ズームによる顕微鏡画像の拡大倍率の変更の指示に使用される倍率変更GUI部品であり、この拡大倍率の変更を指示するためのスライドバーが表示されている。
対物レンズ設定部303は、顕微鏡画像の取得に使用する対物レンズ14の倍率の設定に使用する対物レンズ選択GUI部品であり、この倍率を選択指示するための設定ボタンが表示されている。
画像取得ボタン304は、顕微鏡画像の取得指示を行うために使用されるGUI部品としての操作ボタンである。
各種操作部305は、顕微鏡システムのその他の操作指示のために使用されるGUIが表示される領域である。
このように、アプリケーション画面は、顕微鏡画像と、顕微鏡システムに対する操作指示のために使用される複数のGUI部品とが表されている。
なお、このアプリケーション画面が表示されるときには、ユーザが指し示している画面上の位置を特定するカーソル300が、当該アプリケーション画面上に重ねて表示される。このカーソル300は、指示取得部3である、例えばマウス装置などのポインティングデバイスをユーザが操作して移動指示の入力を行うことによって、アプリケーション画面上を移動させることができる。このカーソル300がアプリケーション画面上に表示される操作ボタンやスライドバー等のGUI部品を指し示しているときに、ユーザが指示取得部3に対して所定の実行指示の入力操作(例えばマウス装置に対するクリック操作)を行う。すると、コンピュータ2が、当該GUI部品に予め対応付けられている顕微鏡システムの操作対象への各種の操作指示を、顕微鏡システムに対するユーザからの操作指示として取得する。そして、この指示を制御部20に送付して走査型レーザ顕微鏡本体1の各部の動作制御を行わせる。
次に図4について説明する。図4は、コンピュータ2で行われるポップアップ画面表示処理の第一の例の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、顕微鏡画像の表示倍率の変更後の顕微鏡システムの観察仕様を示す各種の情報を、顕微鏡の観察状態を実際に変更することなくユーザに提示するための処理である。
コンピュータ2は、演算処理部21で前述のGUIアプリケーションプログラムを実行することにより、図3のアプリケーション画面をモニタ4に表示させた上で、このポップアップ画面表示処理を開始する。
まず、S101では、記憶部22に格納されている、登録済みの仕様データのうちの固
定情報(図2(a))を読み出す処理が行われる。
次に、S102では、輝度情報と収束光の照射位置の情報とに基づき、この時点での測定サンプル5の顕微鏡画像(ライブ画像)を生成して、画像表示部301で表示させる処理が開始される。以降、このライブ画像の表示処理は継続して行われる。
次に、S103では、この時点においてカーソル300が指し示している位置(カーソル位置)が、対物レンズ設定部303のいずれかの対物レンズ設定ボタンから、予め定めておいた所定の距離(例えば10ピクセル)以内であるか否かを判定する処理が行われる。ここで、カーソル位置がいずれか1つの対物レンズ設定ボタンから所定の距離以内であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS104に処理を進める。一方、カーソル位置がいずれの対物レンズ設定ボタンとも所定の距離より遠いと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS108に処理を進める。
以降のS104からS107にかけての処理は、顕微鏡画像の表示倍率の変更を対物レンズ14の切換えにより行う場合に、顕微鏡システムの観察仕様を示す各種の情報をモニタ4に表示させるためのものである。
S104では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、カーソル位置から所定の距離以内の対物レンズ設定ボタンに対応する対物レンズ14についての変数情報(図2(b))を読み出す処理が行われる。
次に、S105では、前述した光学ズームによる顕微鏡画像の現在の拡大倍率を、光学ズーム設定部302への設定値より検出する処理が行われる。
次に、S106では、観察視野サイズ、モニタ倍率、モニタ4上の10mm当たりの実距離を、S104及びS105の処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図2(a))とに基づき算出する処理が行われる。ここで、観察視野サイズは、顕微鏡画像の視野のサイズである。また、モニタ倍率は、顕微鏡画像がモニタ4で表示されるときの表示倍率である。また、モニタ4上の10mm当たりの実距離は、モニタ4で表示される顕微鏡画像上での距離と測定サンプル5上での実距離との関係を示すものである。
このS106の処理では、下記の各式の値を求める演算が行われる。
FOVX=(XFN)/{(Mobj)×(Mzoom)}………[1]
Mmon=(PX)×(Mobj)×(Mzoom)×(SX)/(XFN)
………[2]
D10=10/(Mmon)………[3]
上記の各式について説明すると、[1]式はモニタ4のX方向の観察実視野サイズFOVXの算出式であり、[2]式はモニタ倍率Mmonの算出式であり、[3]式はモニタ4上の10mm当たりの実距離D10の算出式である。
なお、これらの式において、XFNは、固定情報のひとつである観察視野のX方向の視野数であり、Mobjは、変数情報のひとつである対物レンズ14の倍率であり、Mzoomは、光学ズームの拡大倍率である。また、PXは、固定情報のひとつであるモニタ4のX方向の画素のピッチであり、SXは、固定情報のひとつである観察視野のX方向の大きさに対応させる画素数である。
次に、S107では、S104の処理により読み出した変数情報のうちの対物レンズ14のN.A.及びW.D.の各値と、S106の処理により算出されたFOVX、Mmon、及びD10の各値とを、ポップアップ表示する処理が行われる。なお、これらの各値は、いずれも、対物レンズ設定ボタンに予め対応付けられている対物レンズ14を測定サ
ンプル5の顕微鏡の取得に使用する場合における顕微鏡システムの観察仕様を示す情報として、表示される。
ポップアップ表示の第一の例を図5に示す。
ポップアップは、アプリケーション画面上に重ねて表示される小さな画面であり、本実施形態においては、いわゆる「吹き出し」の形態でポップアップを表示してポップカーソル300により指し示されたGUI部品との関連性を表現している。
図5の例で説明すると、この画面は、カーソル300が、対物レンズ設定部303における「x20」の設定ボタンを指し示した場合を示している。すると、このときに、上述した各値が示されているポップアップ画面306が、「x20」の設定ボタンからの「吹き出し」の形態で自動的に表示されて、この設定ボタン(すなわち対物レンズ14の倍率変更)に関連する情報であることが表現される。この表示は、この顕微鏡システムの現在の状態において、対物レンズ14を倍率20倍のものに変更すると、顕微鏡システムによる観察仕様が、ポップアップ画面306に表示されているものへと変化することを表している。従って、ユーザは、このポップアップ画面306の表示内容を確認することで、顕微鏡の観察状態を実際に変更させることなく、変更後の観察仕様の認識が可能となるので、操作性が向上する。
なお、ポップアップ画面306の表示内容としては、図5に示した5つの値全てを表示する代わりに、これらの値のうちの1つ以上を、顕微鏡システムの観察仕様を示す情報として表示するようにしてもよい。
以上のS107の処理を終えた後にはS103へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。従って、例えば図5において、カーソル300を移動させて「x20」の設定ボタンから他の倍率のものへと移動させると、その移動後の倍率の対物レンズ14への切換え後の観察仕様を表しているポップアップ画面306が自動的に表示される。
一方、S103の判定結果がNoであったときには、S108からS112にかけての処理が行われる。この処理により、顕微鏡画像の表示倍率の変更を光学ズームにより行う場合における顕微鏡システムの観察仕様を示す各種の情報がモニタ4に表示される。
まず、S108において、光学ズーム設定部302のスライドバーから所定の距離以内でカーソル300を移動させて当該スライドバーをスライドさせる操作(例えばマウス装置のドラッグ操作)がされているか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該操作が行われていると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS109に処理を進める。一方、当該操作は行われていないと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS103へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。
次に、S109では、S108の処理により検出された操作におけるスライドバーのスライド量から、顕微鏡画像の、当該スライド量に対応する光学ズームによる拡大倍率Mzoomを検出する処理が行われる。
次に、S110では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、光路上に現在配置されている対物レンズ14についての変数情報(図2(b))を読み出す処理が行われる。
次に、S111では、観察視野サイズ、モニタ倍率、モニタ4上の10mm当たりの実距離を、S109及びS110の処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図2(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理
では、前述したS106の処理と同様、前掲した[1]式、[2]式、及び[3]式の値を求める演算が行われる。
次に、S112では、S109の処理により算出されたFOVX、Mmon、及びD10の各値とを、ポップアップ表示する処理が行われる。このポップアップの表示例を図6に示す。
この図6に示したポップアップ表示の第二の例では、マウス装置のドラッグ操作によりカーソル300を移動させて、光学ズーム設定部302のスライドバーをスライドさせて、光学ズームの拡大倍率を最小にした場合を示している。なお、このとき、マウス装置はドラッグ操作が維持されており、ドロップ操作は未だされていないものとする。
すると、このときに、上述した各値が示されているポップアップ画面306が、スライドバーからの「吹き出し」の形態で表示されて、このスライドバー(すなわち光学ズームの拡大倍率変更)に関連する情報であることが表現される。この表示は、この顕微鏡システムの現在の状態において、光学ズームの拡大倍率を最小にする変更を行うと、顕微鏡システムによる観察仕様が、ポップアップ画面306に表示されているものへと変化することを表している。従って、ユーザは、このポップアップ画面306の表示内容を確認することで、顕微鏡の観察状態を実際に変更させることなく、倍率変更後の観察仕様の認識が可能となるので、操作性が向上する。
なお、ポップアップ画面306の表示内容としては、図6に示した3つの値全てを表示する代わりに、これらの値のうちの1つ以上を、顕微鏡システムの倍率変更後の観察仕様を示す情報として表示するようにしてもよい。
また、ポップアップ画面306の表示後に、当該ドラッグ操作と対の操作であるドロップ操作がマウス装置に行われると、所定の動作指示が制御部20へ送付されて、XY走査機構13の走査範囲をスライドバーでの指示に対応する範囲へ変更する制御が行われる。その結果、顕微鏡画像の表示倍率が実際に変更される。
以上のS112の処理を終えた後にはS103へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。
以上のポップアップ画面表示処理がコンピュータ2で行われることにより、顕微鏡画像の表示倍率の変更を行ったときの顕微鏡システムの観察仕様を示す各種の情報が、顕微鏡の観察状態を実際に変更することなくユーザに提示される。つまり、図1の顕微鏡システムでは、アプリケーション画面上のGUI部品から所定の距離以内にカーソル300が位置したときに、そのGUI部品に予め関連付けられている顕微鏡システムの操作対象に関する情報を、モニタ4に表示させる。ここで、この情報の表示は、ユーザが所定の実行指示の入力操作(例えばマウス装置に対するクリック操作やドラッグ・アンド・ドロップ操作におけるドロップ操作)を指示取得部3が取得したか否かには無関係に行われる。
以上のように、本実施例に係る顕微鏡システムでは、各々の対物レンズ14を使用した場合における観察仕様を全て表示し続けるのではなく、変更を試みる対物レンズ14に関するもののみを表示させる。従って、アプリケーション画面の煩雑さが抑制され、画面の限られたスペースを有効に使用できる。
また、実際に対物レンズ14や光学ズームの切り替え動作を行う前に、観察仕様を確認できるので、操作の無駄が少なくなる。
また、対物レンズ14の作動距離が表示されるので、走査型レーザ顕微鏡のような焦点深度が非常に浅い顕微鏡であっても、焦点位置の探索作業が容易になる。更に、例えば、
局所的に大きな傾斜を有するような測定サンプル5を観察する場合に、対物レンズ14の選択を、その倍率に基づいて行う代わりにその開口数によって選択するといった操作を支援することができる。
なお、本実施例においては、顕微鏡システムの観察仕様を表す情報の表示を、ポップアップ画面306により行うようにしていた。この代わりに、この情報を、いずれのGUI部品についても、アプリケーション画面上の同一の所定位置、例えば、図7の画面例に示すように、アプリケーション画面内の下端に配置される観察仕様表示部307に表示するようにしてもよい。なお、この観察仕様表示部307を、アプリケーション画面内における下端以外の所定の位置に配置するようにしてもよい。
また、本実施例においては、顕微鏡システムの観察仕様を表す情報として、モニタ4のX方向の観察実視野サイズFOVXをS106若しくはS111の処理により算出し、その算出値を表示するようにしていた。この代わりに、当該処理においてモニタ4のY方向の観察実視野サイズFOVYを算出し、その算出値を表示するようにしてもよい。なお、FOVYは、前述したXFNの代わりに、固定情報のひとつである観察視野のX方向の視野数YFNを、前掲した式[1]に代入することで算出することができる。もちろん、当該処理においてFOVXとFOVYとの両者を算出し、その算出値を表示するようにしてもよい。
また、本実施例では、走査型レーザ顕微鏡を備えた顕微鏡システムで本発明を実施する例を説明したが、他の方式の顕微鏡を備えて本発明を実施する顕微鏡システムを構成することもできる。例えば、レーザ光源を用いない、光学顕微鏡あるいは実体顕微鏡などの通常の顕微鏡を備えた顕微鏡システムで本発明を実施することは可能である。なお、走査型レーザ顕微鏡を用いた本実施例では、光学ズーム倍率の変更を、XY走査機構13による収束光の走査範囲の変更によって行っている。一方、通常の顕微鏡の場合では、例えば焦点距離の違うレンズを光路に対し挿脱することで、同様の変倍動作が提供可能である。従って、このようなレンズの挿脱動作の指示を行うためのGUI部品(例えば選択ボタンなど)を光学ズーム設定部302に設けるようにすることで、通常の顕微鏡を備えた顕微鏡システムで本発明を実施できる。
本実施例も、実施例1と同様に、図1に示した構成を有する顕微鏡システムで本発明を実施する。
まず図8について説明する。図8は、モニタ4に表示されるアプリケーション画面の第二の例を示している。このアプリケーション画面は、コンピュータ2の演算処理部21で前述のGUIアプリケーションプログラムが実行されると表示される。
図8に示したアプリケーション画面は、各種操作部305に各種のGUI部品がなされている点において、図3に示した第一の例と異なっている。このGUI部品は、測定サンプル5の高さの測定のために、測定サンプル5の共焦点画像を、対物レンズ14と測定サンプル5との相対距離Zを変えながら順次取得する動作の指示に用いるものである。
測定サンプル5の高さの測定を行う際、ユーザは、アプリケーション画面における画像表示部301に表示されている測定サンプル5のライブ画像を見ながら、以下の手順で、共焦点画像を取得するZ方向(対物レンズ14の光軸方向)の範囲の設定を行う。
まず、ユーザは、カーソル300を利用して上方矢印ボタン311の押下操作を行うことでZ走査機構19を駆動させ、対物レンズ14を上方(測定サンプル5から離れる方向)に移動させる。そして、対物レンズ14の焦点位置が、共焦点画像の取得範囲の上限設
定位置Zhまで移動したときに、その位置で、カーソル300を利用して上限SETボタン312の押下操作を行う。
次に、ユーザは、カーソル300を利用して下方矢印ボタン313の押下操作を行うことでZ走査機構19を駆動させ、対物レンズ14を下方(測定サンプル5に近づく方向)に移動させる。そして、対物レンズ14の焦点位置が、共焦点画像の取得範囲の下限設定位置Zlまで移動したときに、その位置で、カーソル300を利用して下限SETボタン314の押下操作を行う。
次に、ユーザは、高さの測定における測定モードの選択を行うためのラジオボタンである、測定モード選択ボタン315のうちのどちらか1つを、カーソル300を利用して選択する。なお図8には、測定モードとして「高精度モード」と「高速モード」とが示されている。ここで、「高精度モード」は、共焦点画像の取得間隔が狭く設定される測定モードであり、高さの測定を高精度で行うためのものである。一方、「高速モード」は、共焦点画像の取得間隔が「高精度モード」よりも広く設定される測定モードであり、高さの測定を「高精度モード」よりも短時間で行うためのものである。
その後、ユーザは、カーソル300を移動させる操作を行って、カーソル300が画像取得ボタン304から所定の距離以内に配置する(このときには、画像取得ボタン304の押下の操作は行わない)。この画像取得ボタン304は、測定サンプル5の顕微鏡画像を順次取得させる動作の開始指示に使用される画像取得GUI部品である。この顕微鏡画像の順次取得動作は、Z走査機構19を制御して、対物レンズ14の位置を上限設定位置Zhと下限設定位置Zlとの範囲内で所定距離ずつ変化させる毎に、測定サンプル5の顕微鏡画像を順次取得させる動作である。
カーソル300が画像取得ボタン304から所定の距離以内に配置されると、このときに、高さ測定に要する時間の見込み値が示されているポップアップ画面306が、画像取得ボタン304からの「吹き出し」の形態で自動的に表示される。この時間の見込み値は、上述した画像取得動作の開始から完了までに要する時間の推定値である。
従って、ユーザは、このポップアップ画面306の表示内容を確認することで、高さ測定を実行する前に、その高さ測定に要すると見込まれる時間の認識が可能となる。ここで、測定に時間がかかり過ぎるとユーザが感じた場合には、例えば測定の精度を多少犠牲にして測定モードを高精度モードから高速モードに変更する、あるいは、XY走査機構13による収束光の走査範囲を狭く設定するなどして測定条件の変更を行う。このように、高さ測定を実際に開始する前に、計測時間の調整が行える。
次に図9について説明する。図9は、記憶部22に予め登録されている、顕微鏡システムの仕様データの第二の例を示している。この図9の例は、図2に示した第一の例に、幾つかの項目が追加されたものであり、共通のものは第一の例のものと同一である。そこで、ここでは、追加された項目についてのみ説明する。
図9における(a)の固定情報には、フレームレートの情報が追加されている。
フレームレートfは、ライブ画像の1秒当たりの描画枚数(すなわち、共焦点画像の1秒あたりの取得枚数)を示す値である。
また、図9における(b)の変数情報には、対物レンズ切換え機構18に装着される複数の対物レンズ14各々の仕様データとして、共焦点画像の取得間隔の情報が追加されている。
高精度モードΔz1は、この番号で示される装着部位に装着されている対物レンズ14を使用して高精度モードでの高さ計測を行った場合における共焦点画像の取得間隔を示す値である。
高速モードΔz2は、この番号で示される装着部位に装着されている対物レンズ14を使用して高速モードでの高さ計測を行った場合における共焦点画像の取得間隔を示す値であり、同一の対物レンズ14においてはΔz1よりも大きな値となっている。
次に図10について説明する。図10は、コンピュータ2で行われるポップアップ画面表示処理の第二の例の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間を、当該測定を実際に開始する前にユーザに提示するための処理である。
コンピュータ2は、演算処理部21で前述のGUIアプリケーションプログラムを実行することにより、図7のアプリケーション画面をモニタ4に表示させた上で、このポップアップ画面表示処理を開始する。
まず、S201では、記憶部22に格納されている、登録済みの仕様データのうちの固定情報(図9(a))を読み出す処理が行われる。
次に、S202では、輝度情報と収束光の照射位置の情報とに基づき、この時点での測定サンプル5の顕微鏡画像(ライブ画像)を生成して、画像表示部301で表示させる処理が開始される。以降、このライブ画像の表示処理は継続して行われる。
次に、S203では、共焦点画像の取得範囲の上限位置の設定のための処理が行われる。この処理では、まず、カーソル300による上方矢印ボタン311の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、その検出結果に応じてZ走査機構19を駆動させて、対物レンズ14を上方に移動させる。そして、次に、カーソル300による上限SETボタン312の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、当該操作が検出されたときの対物レンズ14の位置を、上限設定位置Zhとして取得する。
次に、S204では、共焦点画像の取得範囲の下限位置の設定のための処理が行われる。この処理では、まず、カーソル300による下方矢印ボタン313の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、その検出結果に応じてZ走査機構19を駆動させて対物レンズ14を下方に移動させる。そして、次に、カーソル300による下限SETボタン314の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、当該操作が検出されたときの対物レンズ14の位置を、下限設定位置Zlとして取得する。
次に、S205では、カーソル300による測定モード選択ボタン315の選択操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、その検出結果に対応する測定モードの動作指示を取得する処理が行われる。
次に、S206では、この時点における前述したカーソル位置が、画像取得ボタン304から、予め定めておいた所定の距離(例えば10ピクセル)以内であるか否かを判定する処理が行われる。ここで、カーソル位置が画像取得ボタン304から所定の距離以内であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS207に処理を進める。一方、カーソル位置が画像取得ボタン304から所定の距離より遠いと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS210に処理を進める。
以降のS207からS209にかけての処理は、測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間を、当該測定を実際に開始する前にモニタ4に表示させるためのものである。
まず、S207では、対物レンズ14のレボルバNo.を取得する処理が行われる。なお、この処理により取得するレボルバNo.は、走査型レーザ顕微鏡本体1の光路上に現在配置されている対物レンズ14が装着されている対物レンズ切換え機構18の装着部位に付されている番号である。
次に、S208では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、S207の処理により取得したレボルバNo.についての変数情報(図9(b))を読み出す処理が行われる。
S209では、上述した見込み時間を、S203、S204、及びS208の各処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図9(a))とに基づき算出してポップアップ表示する処理が行われる。
このS209の処理では、下記の式の値を求める演算がまず行われる。
T=|(Zh)−(Zl)|/{(ΔZ)×(f)}………[4]
上記の[4]式は、上述した見込み時間Tの算出式である。この式において、Zh及びZlは、それぞれ前述した上限設定位置及び下限設定位置の値である。また、ΔZは、変数情報のひとつである、S205の処理により検出した測定モードに対応する共焦点画像の取得間隔である。従って、S205の処理による検出結果が高精度モードである場合には、ΔZは、高精度モードΔz1の値となる。一方、S205の処理による検出結果が高速モードである場合には、ΔZは、高速モードΔz2の値となる。また、fは、固定情報のひとつである、前述したフレームレートである。
以上のようにして見込み時間Tが算出されると、次に、この見込み時間Tを、図8の画面例のように、ポップアップ画面306として、画像取得ボタン304からの「吹き出し」の形態で表示する。
次に、S210では、ユーザが指示取得部3を操作して行う指示により、上述した見込み時間Tの算出に使用される値(測定条件)の変更がされたか否かを判定する処理が行われる。ここで、測定条件の変更がされたと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S203へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。一方、測定条件の変更がされていないと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、S211に処理を進める。
次に、S211では、カーソル300による画像取得ボタン304の押下操作に対応する指示取得部3への操作が検出されたか否かを判定する処理が行われる。ここで、画像取得ボタン304の押下に対応する操作が検出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS212に処理を進める。一方、画像取得ボタン304の押下に対応する操作が検出されないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S203へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。
S212では、高さ測定のための共焦点画像の順次取得の処理が開始され、その後は、この図10の処理が終了する。このS212の処理が行われると、所定の指示が制御部20に送付される。この指示を受け取った制御部20は、Z走査機構19を制御して、対物レンズ14の位置を上限設定位置Zhと下限設定位置Zlとの範囲内で所定距離ずつ変化させる毎に、測定サンプル5の顕微鏡画像を順次取得する動作を行う。ここで、対物レンズ14の位置を変化させるときの所定距離は、顕微鏡システムに対し設定されている測定モードに応じ、高精度モードである場合にはΔz1の値が設定され、高速モードである場合にはΔz2の値が設定される。
以上のポップアップ画面表示処理がコンピュータ2で行われることにより、測定サンプ
ル5の高さの測定に要する見込み時間が、画像取得ボタン304に予め対応付けられている顕微鏡システムの操作対象に関する情報として表示される。ここで、この情報は、当該測定を実際に開始する前に表示されてユーザに提示される。従って、高さ測定に時間を要すると見込まれる場合に、ユーザが、その見込み時間を的確に見極めた上で測定条件の設定が可能となるので、測定のための時間の浪費が少なくなる。また、そのようにするための顕微鏡操作の熟練度は問われない。
本実施例も、実施例1と同様に、図1に示した構成を有する顕微鏡システムで本発明を実施する。
まず図11A及び図11Bについて説明する。これらの図は、どちらもモニタ4に表示されるアプリケーション画面の例を示している。これらのアプリケーション画面は、コンピュータ2の演算処理部21で前述のGUIアプリケーションプログラムが実行されると表示される。
走査型レーザ顕微鏡は、実施例1のようにして試料の顕微鏡画像(輝度画像)を撮影して表示する機能と、実施例2のようにして試料の高さを測定する機能とを併せ持っている。図11Aのアプリケーション画面の第三の例は、図1の顕微鏡システムが測定サンプル5の顕微鏡画像(輝度画像)の撮影及び表示を行う動作モードである輝度画像撮影モード(以下、この動作モードを「観察モード」と称することとする)での画面例を示している。一方、図11Bに示したアプリケーション画面の第四の例は、図1の顕微鏡システムが測定サンプル5の高さの測定を行う動作モードである高さ測定モードでの画面例を示している。
図11Aの画面例と図11Bの画面例とを対比すると、どちらも、カーソル300が、対物レンズ設定部303における「x20」の設定ボタンを指し示している。ところが、ポップアップ画面306の表示内容は一部異なっている。すなわち、図11Aの画面例では、焦点深度と観察視野とについての情報が表示されているのに対し、図11Bの画面例では、高さ測定に要する時間の見込み値の情報が表示されている。
このように、本実施例に係る顕微鏡システムは、ポップアップ画面306の表示項目を、顕微鏡システムの動作モードに応じて変更し、その動作モードにおいて不必要な項目は表示しないようにするというものである。
次に図12について説明する。図12は、記憶部22に予め登録されている、顕微鏡システムの仕様データの第三の例を示している。この図13の例は、図9に示した第二の例に、幾つかの項目が追加されたものであり、共通のものは第二の例のものと同一である。そこで、ここでは、追加された項目についてのみ説明する。
図12における(a)の固定情報には、光源の波長の情報が追加されている。
光源波長λは、レーザ光源11から出射するレーザ光の波長を示す値である。
なお、図12における(b)の変数情報は、図9の(b)に示した第二の例におけるものと同一である。
次に図13A及び図13Bについて説明する。これらは、コンピュータ2で行われるポップアップ画面表示処理の第三の例の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、顕微鏡システムの動作モードに応じた表示項目をポップアップ画面306で表示してユーザに提示するための処理である。
なお、図13A及び図13Bに示したフローチャートは、カーソル300の操作に応じ
たホップアップ表示処理についてのみ示しており、対物レンズ14の実際の切り替えや光学ズーム倍率の実際の変更のための動作制御処理はこれらの図からは省略している。しかし、コンピュータ2は、所定の操作(各ボタンの押下操作やスライドバーのドラッグ後のドロップ操作)に応じて、対物レンズ14の実際の切り替えや光学ズーム倍率の実際の変更のための動作制御を行うものとする。
コンピュータ2は、演算処理部21で前述のGUIアプリケーションプログラムを実行する。すると、図11A若しくは図11Bのアプリケーション画面を、この時点で既に設定されている動作モードに応じてモニタ4に表示させた上で、このポップアップ画面表示処理を開始する。
まず、S301では、記憶部22に格納されている、登録済みの仕様データのうちの固定情報(図12(a))を読み出す処理が行われる。
次に、S302では、輝度情報と収束光の照射位置の情報とに基づき、この時点での測定サンプル5の顕微鏡画像(ライブ画像)を生成して、画像表示部301で表示させる処理が開始される。以降、このライブ画像の表示処理は継続して行われる。
次に、S303では、この時点での顕微鏡システムの動作モードが何に設定されているかを判別する処理が行われる。ここで、顕微鏡システムの動作モードの設定が観察モードであると判別されたときにはS311に処理を進める。一方、顕微鏡システムの動作モードの設定が高さ測定モードであると判別されたときにはS321に処理を進める。
S311では、この時点でモニタ4に表示されているアプリケーション画面における前述したカーソル位置が、画像取得ボタン304から、予め定めておいた所定の距離(例えば10ピクセル)以内であるか否かを判定する処理が行われる。ここで、カーソル位置が画像取得ボタン304から所定の距離以内であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS312に処理を進める。一方、カーソル位置が画像取得ボタン304から所定の距離より遠いと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS313に処理を進める。
S312では、図13Bに示されているサブルーチン処理のうちのひとつである、フローA処理が行われる。このフローA処理は、顕微鏡システムの現在の観察状態においての焦点深度のみをポップアップ画面306で表示させるための処理である。
ここで、図13BのフローA処理を説明する。
まず、S341では、対物レンズ14のレボルバNo.を取得する処理が行われる。なお、この処理により取得するレボルバNo.は、走査型レーザ顕微鏡本体1の光路上に現在配置されている対物レンズ14が装着されている対物レンズ切換え機構18の装着部位に付されている番号である。
次に、S342では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、S341の処理により取得したレボルバNo.についての変数情報(図12(b))を読み出す処理が行われる。
次に、S343では、顕微鏡システムの現在の焦点深度を、S342の処理により得た値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。
このS343の処理では、下記の式の値を求める演算がまず行われる。
DOF=α×(λ)/{2×(N.A.)2}………[5]
上記の[5]式は、顕微鏡システムの焦点深度DOFの算出式である。この式において、αは、共焦点効果による光学セクショニング係数であり、この値は、走査型レーザ顕微鏡本体の光学設計により決まる固有の定数である。また、λは、固定情報のひとつである、前述した光源波長の値である。更に、N.A.は、変数情報のひとつである対物レンズ14の開口数である。
次に、S344では、S343の処理により算出されたDOFの値のみをポップアップ表示する処理が行われ、その後はこのフローA処理を終了し、図13AのS313に処理を進める。なお、このS344の処理では、DOFの値を、画像取得ボタン304からの「吹き出し」の形態であるポップアップ画面306で表示する。
図13Aに戻り、S313では、前述したカーソル位置が、対物レンズ設定部303のいずれかの対物レンズ設定ボタンから、予め定めておいた所定の距離(例えば10ピクセル)以内であるか否かを判定する処理が行われる。ここで、カーソル位置がいずれか1つの対物レンズ設定ボタンから所定の距離以内であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS314に処理を進める。一方、カーソル位置がいずれの対物レンズ設定ボタンとも所定の距離より遠いと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS315に処理を進める。
S314では、図13Bに示されているサブルーチン処理のうちのひとつである、フローB処理が行われる。このフローB処理は、顕微鏡システムの現在の観察状態においての焦点深度を、対物レンズ14の開口数及び作動距離と共に、ポップアップ画面306で表示させるための処理である。
ここで、図13BのフローB処理を説明する。
まず、S351では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、カーソル位置から所定の距離以内の対物レンズ設定ボタンに対応する対物レンズ14についての変数情報(図12(b))を読み出す処理が行われる。
次に、S352では、顕微鏡システムの現在の焦点深度を、S351の処理により得た値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理では、前述したフローA処理のS343の処理と同様にして、前掲した[5]式の値DOFを求める演算が行われる。
次に、S353では、S352の処理により算出されたDOFの値と、S351の処理により読み出した変数情報のうちの対物レンズ14のN.A.及びW.D.の各値とをポップアップ表示する処理が行われる。そして、その後はこのフローB処理を終了し、図13AのS315に処理を進める。なお、このS353の処理では、DOF、N.A.、及びW.D.の各値を、カーソル位置から所定の距離以内である対物レンズ設定ボタンからの「吹き出し」の形態であるポップアップ画面306で表示する。
図13Aに戻り、S315では、カーソル300を移動させて光学ズーム設定部302のスライドバーをスライドさせる操作(例えばマウス装置のドラッグ操作)がされているか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該操作が行われていると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS316に処理を進める。一方、当該操作は行われていないと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS317に処理を進める。
S316では、図13Bに示されているサブルーチン処理のうちのひとつである、フローC処理が行われる。このフローC処理は、顕微鏡システムの現在の観察状態においての焦点深度と前述した観察実視野サイズFOVXとを、ポップアップ画面306で表示させ
るための処理である。
ここで、図13BのフローC処理を説明する。
まず、S361では、S315の処理により検出された操作におけるスライドバーのスライド量から、顕微鏡画像の、当該スライド量に対応する光学ズームによる拡大倍率Mzoomを検出する処理が行われる。
次に、S362では、対物レンズ14のレボルバNo.を取得する処理が行われる。なお、この処理により取得するレボルバNo.は、走査型レーザ顕微鏡本体1の光路上に現在配置されている対物レンズ14が装着されている対物レンズ切換え機構18の装着部位に付されている番号である。
次に、S363では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、S362の処理により取得したレボルバNo.についての変数情報(図12(b))を読み出す処理が行われる。
次に、S364では、顕微鏡システムの現在の焦点深度を、S363の処理により得た値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理は、前述したフローA処理のS343の処理と同様にして、前掲した[5]式の値DOFを求める演算が行われる。
S365では、モニタ4に表示される顕微鏡画像のX方向の観察実視野サイズFOVXを、S361及びS363の処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理では、図4に示したポップアップ画面表示処理の第一の例におけるS106の処理と同様にして、前掲した[1]式の値FOVXを求める演算が行われる。
S366では、S364及びS365の各処理により算出されたDOF及びFOVXの各値をポップアップ表示する処理が行われ、その後はこのフローC処理を終了し、図13AのS317に処理を進める。なお、このS366の処理では、DOF及びFOVXの各値を、光学ズーム設定部302のスライドバーからの「吹き出し」の形態であるポップアップ画面306で表示する。
次に、S317では、ユーザが指示取得部3を操作して行う指示により、顕微鏡システムによる観察仕様を左右するいずれかの値(観察条件)の変更がされたか否かを判定する処理が行われる。ここで、観察条件の変更がされたと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S311へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。一方、観察条件の変更がされていないと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、S318に処理を進める。
次に、S318では、カーソル300による画像取得ボタン304の押下操作に対応する指示取得部3への操作が検出されたか否かを判定する処理が行われる。ここで、画像取得ボタン304の押下に対応する操作が検出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS319に処理を進める。一方、画像取得ボタン304の押下に対応する操作が検出されないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S311へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。
S319では、観察モードでの顕微鏡画像の取得の処理が開始され、その後は、この図13Aの処理が終了する。
一方、S303の判別処理により、顕微鏡システムの動作モードの設定が高さ測定モー
ドであると判別されたときにはS321からS332にかけての処理が行われる。
まず、S321では、高さ測定のための共焦点画像の取得範囲の上限位置の設定のための処理が行われる。この処理では、まず、カーソル300による上方矢印ボタン311の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、その検出結果に応じてZ走査機構19を駆動させて、対物レンズ14を上方に移動させる。そして、次に、カーソル300による上限SETボタン312の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、当該操作が検出されたときの対物レンズ14の位置を、上限設定位置Zhとして取得する。
次に、S322では、共焦点画像の取得範囲の下限位置の設定のための処理が行われる。この処理では、まず、カーソル300による下方矢印ボタン313の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、その検出結果に応じてZ走査機構19を駆動させて対物レンズ14を下方に移動させる。そして、次に、カーソル300による下限SETボタン314の押下操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、当該操作が検出されたときの対物レンズ14の位置を、下限設定位置Zlとして取得する。
次に、S323では、カーソル300による測定モード選択ボタン315の選択操作に対応する指示取得部3への操作を検出し、その検出結果に対応する測定モードの動作指示を取得する処理が行われる。
次に、S324では、この時点における前述したカーソル位置が、画像取得ボタン304から、予め定めておいた所定の距離(例えば10ピクセル)以内であるか否かを判定する処理が行われる。ここで、カーソル位置が画像取得ボタン304から所定の距離以内であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS325に処理を進める。一方、カーソル位置が画像取得ボタン304から所定の距離より遠いと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS326に処理を進める。
S325では、図13Bに示されているサブルーチン処理のうちのひとつである、フローD処理が行われる。このフローD処理は、顕微鏡システムでの測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間のみを、当該測定を実際に開始する前にモニタ4にポップアップ画面306で表示させるための処理である。
ここで、図13BのフローD処理を説明する。
まず、S371では、対物レンズ14のレボルバNo.を取得する処理が行われる。なお、この処理により取得するレボルバNo.は、走査型レーザ顕微鏡本体1の光路上に現在配置されている対物レンズ14が装着されている対物レンズ切換え機構18の装着部位に付されている番号である。
次に、S372では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、S371の処理により取得したレボルバNo.についての変数情報(図12(b))を読み出す処理が行われる。
S373では、測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間を、S321、S322、S323、及びS372の各処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理では、図10に示したポップアップ画面表示処理の第二の例におけるS209の処理と同様にして、前掲した[4]式の値Tを、見込み時間として求める演算が行われる。
S374では、S373の処理により算出されたTの値のみをポップアップ表示する処理が行われ、その後はこのフローD処理を終了し、図13AのS326に処理を進める。
なお、このS374の処理では、Tの値を、画像取得ボタン304からの「吹き出し」の形態であるポップアップ画面306で表示する。
図13Aに戻り、S326では、前述したカーソル位置が、対物レンズ設定部303のいずれかの対物レンズ設定ボタンから、予め定めておいた所定の距離(例えば10ピクセル)以内であるか否かを判定する処理が行われる。ここで、カーソル位置がいずれか1つの対物レンズ設定ボタンから所定の距離以内であると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS327に処理を進める。一方、カーソル位置がいずれの対物レンズ設定ボタンとも所定の距離より遠いと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS328に処理を進める。
S327では、図13Bに示されているサブルーチン処理のうちのひとつである、フローE処理が行われる。このフローE処理は、顕微鏡システムでの測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間を、対物レンズ14の開口数及び作動距離と共に、当該測定を実際に開始する前にモニタ4にポップアップ画面306で表示させるための処理である。
ここで、図13BのフローE処理を説明する。
まず、S381では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、カーソル位置から所定の距離以内の対物レンズ設定ボタンに対応する対物レンズ14についての変数情報(図12(b))を読み出す処理が行われる。
次に、S382では、測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間を、S321、S322、S323、及びS381の各処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理では、前述したフローD処理のS373の処理と同様にして、前掲した[4]式の値Tを求める演算が行われる。
次に、S383では、S382の処理により算出されたTの値と、S381の処理により読み出した変数情報のうちの対物レンズ14のN.A.及びW.D.の各値とをポップアップ表示する処理が行われる。そして、その後はこのフローE処理を終了し、図13AのS328に処理を進める。なお、このS383の処理では、T、N.A.、及びW.D.の各値を、カーソル位置から所定の距離以内である対物レンズ設定ボタンからの「吹き出し」の形態であるポップアップ画面306で表示する。
図13Aに戻り、S328では、カーソル300を移動させて光学ズーム設定部302のスライドバーをスライドさせる操作(例えばマウス装置のドラッグ操作)がされているか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該操作が行われていると判定されたとき(判定結果がYesのとき)にはS329に処理を進める。一方、当該操作は行われていないと判定されたとき(判定結果がNoのとき)にはS330に処理を進める。
S316では、図13Bに示されているサブルーチン処理のうちのひとつである、フローF処理が行われる。このフローF処理は、顕微鏡システムでの測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間と前述した観察実視野サイズFOVXとを、ポップアップ画面306で表示させるための処理である。
ここで、図13BのフローF処理を説明する。
まず、S391では、S328の処理により検出された操作におけるスライドバーのスライド量から、顕微鏡画像の、当該スライド量に対応する光学ズームによる拡大倍率Mzoomを検出する処理が行われる。
次に、S392では、対物レンズ14のレボルバNo.を取得する処理が行われる。なお、この処理により取得するレボルバNo.は、走査型レーザ顕微鏡本体1の光路上に現在配置されている対物レンズ14が装着されている対物レンズ切換え機構18の装着部位に付されている番号である。
次に、S393では、記憶部22に記憶されている仕様データのうち、S392の処理により取得したレボルバNo.についての変数情報(図12(b))を読み出す処理が行われる。
次に、S394では、測定サンプル5の高さの測定に要する見込み時間を、S321、S322、S323、及びS393の各処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理では、前述したフローD処理のS373の処理と同様にして、前掲した[4]式の値Tを求める演算が行われる。
S395では、モニタ4に表示される顕微鏡画像のX方向の観察実視野サイズFOVXを、S391及びS393の処理により得た各値と、記憶部22に記憶されている仕様データのうちの固定情報(図12(a))とに基づき算出する処理が行われる。この処理では、図4に示したポップアップ画面表示処理の第一の例におけるS106の処理と同様にして、前掲した[1]式の値FOVXを求める演算が行われる。
S396では、S394及びS395の各処理により算出されたT及びFOVXの各値をポップアップ表示する処理が行われ、その後はこのフローF処理を終了し、図13AのS330に処理を進める。なお、このS396の処理では、T及びFOVXの各値を、光学ズーム設定部302のスライドバーからの「吹き出し」の形態であるポップアップ画面306で表示する。
次に、S330では、ユーザが指示取得部3を操作して行う指示により、この顕微鏡システムによる高さ測定の測定条件の変更がされたか否かを判定する処理が行われる。ここで、測定条件の変更がされたと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S321へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。一方、測定条件の変更がされていないと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、S331に処理を進める。
次に、S331では、カーソル300による画像取得ボタン304の押下操作に対応する指示取得部3への操作が検出されたか否かを判定する処理が行われる。ここで、画像取得ボタン304の押下に対応する操作が検出されたと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS332に処理を進める。一方、画像取得ボタン304の押下に対応する操作が検出されないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S321へと処理を戻し、前述した処理が繰り返される。
S332では、高さ測定のための共焦点画像の順次取得の処理が開始され、その後は、この図13Aの処理が終了する。
以上のポップアップ画面表示処理がコンピュータ2で行われることにより、ポップアップ画面306の表示項目が、顕微鏡システムの動作モードに応じて変更され、その動作モードにおいて必要な項目のみが表示される。つまり、カーソル300が所定の距離以内に位置するGUI部品に予め関連付けられている顕微鏡システムの操作対象に関する情報から、該顕微鏡システムに対し設定されていた動作モードに応じて選択されたものがモニタ4にポップアップ画面306で表示される。これにより、ユーザは、有用な情報だけをその状況に応じて得ることができるので、操作性が向上する。また、有用な情報だけを得るようにするための顕微鏡操作の熟練度は問われないので、初心者にも使用しやすいものと
なる。
なお、本実施例では、顕微鏡システムの動作モードとして、高さ測定の際の高精度モード、高速モード、あるいは、輝度画像撮影モードが定義されている場合を例に説明したが、動作モードの定義はこれらに限定されるものではない。例えば、顕微鏡システムの動作モードとして、透明膜の厚みの測定を行う透明膜計測モードがある。この測定モードは、透明膜の表面と裏面からの反射光の強度が極大となる位置の差分距離を求めることで膜の厚みを求めるものである。この透明膜計測モードが選択されている場合には、対物レンズ14の選択ボタン、光学ズーム倍率の選択ボタン、あるいは測定の開始を示す画像取得ボタン304の近くにカーソル300が位置すると、測定可能な最小膜厚、計測時間の見込みの表示を行うようにする。このようにすることで、測定条件の選択が容易になる。
以上のように、本発明の各実施例に係る顕微鏡システムによれば、必要な情報を必要なときにのみ表示させる。従って、顕微鏡システムの観察仕様決めが容易になり、また、顕微鏡の初心者にも、その操作が分かりやすくなる。また、アプリケーション画面も煩雑にはならない。
更に、操作を行った場合の顕微鏡の観察仕様が、実際に操作を行う前に分かるので、無駄な操作が少なくなる。従って、ユーザは、短時間でその使用目的を達成することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
本発明を実施する顕微鏡システムの構成を示す図である。 顕微鏡システムの仕様データの第一の例を示す図である。 アプリケーション画面の第一の例を示す図である。 ポップアップ画面表示処理の第一の例の処理内容をフローチャートで示した図である。 ポップアップ表示の第一の例を示す図である。 ポップアップ表示の第二の例を示す図である。 観察仕様表示部の表示例を示す図である。 アプリケーション画面の第二の例を示す図である。 顕微鏡システムの仕様データの第二の例を示す図である。 ポップアップ画面表示処理の第二の例の処理内容をフローチャートで示した図である。 アプリケーション画面の第三の例を示す図である。 アプリケーション画面の第四の例を示す図である。 顕微鏡システムの仕様データの第三の例を示す図である。 ポップアップ画面表示処理の第三の例の処理内容をフローチャートで示した図(その1)である。 ポップアップ画面表示処理の第三の例の処理内容をフローチャートで示した図(その2)である。
符号の説明
1 走査型レーザ顕微鏡本体
2 コンピュータ
3 指示取得部
4 モニタ
5 測定サンプル
11 レーザ光源
12 ビームスプリッタ
13 XY走査機構
14 対物レンズ
15 共焦点絞り
16 受光素子
17 増幅器
18 対物レンズ切換え機構
19 Z走査機構
20 制御部
21 演算処理部
22 記憶部
301 画像表示部
302 光学ズーム設定部
303 対物レンズ設定部
304 画像取得ボタン
305 各種操作部
306 ポップアップ画面
307 観察仕様表示部
311 上方矢印ボタン
312 上限SETボタン
313 下方矢印ボタン
314 下限SETボタン
315 測定モード選択ボタン

Claims (10)

  1. 複数の対物レンズを備え、試料の顕微鏡画像を取得する顕微鏡と、
    該顕微鏡画像と該顕微鏡に対する操作指示のために使用される複数のGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)部品とが表されているアプリケーション画面を、該GUI部品を指し示すカーソルと共に表示する表示手段と、
    該カーソルを移動させる移動指示の入力を取得し、該指示に応じて該カーソルを該アプリケーション画面上で移動させる移動指示取得手段と、
    該顕微鏡の操作を実行する実行指示の入力を取得する実行指示取得手段と、
    該実行指示取得手段が該実行指示の入力を取得したときに該カーソルが指し示していたGUI部品に予め対応付けられている該顕微鏡の操作対象を操作する制御を行う制御手段と、
    該移動指示取得手段が取得した移動指示の入力に応じた移動によって該カーソルが該複数のGUI部品のいずれかから所定の距離以内に位置したときに、該所定の距離以内に位置するGUI部品に予め関連付けられている該顕微鏡の操作対象に関する情報を、該実行指示取得手段による該実行指示の入力の取得とは無関係に、該表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、
    該アプリケーション画面は、該複数の対物レンズのうち該顕微鏡画像の取得に使用するものの選択の指示に使用される対物レンズ選択GUI部品を含んでおり、
    該表示制御手段は、該カーソルが該対物レンズ選択GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該対物レンズ選択GUI部品により指示されている変更後の対物レンズで該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 該顕微鏡は、更に、変倍観察光学系を備えており、
    該表示制御手段は、該カーソルが該対物レンズ選択GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該対物レンズ選択GUI部品により指示されている変更後の対物レンズの倍率と現在の該変倍光学系の倍率で該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 該対物レンズ選択GUI部品により指示されている変更後の対物レンズで該顕微鏡画像取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報は、該対物レンズの開口数、該対物レンズの作動距離、該対物レンズを使用する場合における該顕微鏡画像の視野のサイズ、該顕微鏡画像が該表示手段で表示されるときの表示倍率、及び、該表示手段で表示される顕微鏡画像上での距離と試料上での実距離との関係のうちの少なくとも1つ以上を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡システム。
  4. 該顕微鏡は、更に、変倍観察光学系を備えており、
    該アプリケーション画面は、該変倍観察光学系の倍率の変更の指示に使用される倍率変更GUI部品を含んでおり、
    該表示制御手段は、該カーソルが該倍率変更GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該倍率変更GUI部品により指示がされている変更後の倍率と現在の該対物レンズの倍率で該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  5. 該倍率変更GUI部品により指示がされている該変更後の倍率で該顕微鏡画像を取得する場合における該顕微鏡の観察仕様を示す情報は、該対物レンズを使用する場合における該顕微鏡画像の視野のサイズ、該顕微鏡画像が該表示手段で表示されるときの表示倍率、及び、該表示手段で表示される該顕微鏡画像上での距離と該試料上での実距離との関係のうちの少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡システム。
  6. 該表示制御手段は、該顕微鏡の操作対象に関する情報を、アプリケーション画面上に重ねて表示されるポップアップ画面で該表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の顕微鏡システム。
  7. 該表示制御手段は、該ポップアップ画面を、該カーソルが該所定の距離以内に位置するGUI部品との関連性を表現する吹き出しの形態で該表示手段に表示させることを特徴とする請求項6に記載の顕微鏡システム。
  8. 該表示制御手段は、該顕微鏡の操作対象に関する情報を、いずれのGUI部品についてのものも、アプリケーション画面上の同一の所定位置に表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の顕微鏡システム。
  9. 該顕微鏡は、
    対物レンズと、
    該試料と該対物レンズとの相対距離を、該対物レンズの光軸の方向に変化させるZ走査機構と、
    を備えており、
    該アプリケーション画面は、該Z走査機構を制御して該相対距離を所定の上下限の範囲内で所定距離ずつ変化させる毎に該顕微鏡画像を順次取得させる画像取得動作の実行開始指示に使用される画像取得GUI部品を含んでおり、
    該表示制御手段は、該カーソルが該画像取得GUI部品から該所定の距離以内に位置したときには、該画像取得動作の開始から完了までに要する時間の推定値を、該顕微鏡の操作対象に関する情報として該表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  10. 該顕微鏡は、用途に応じた複数の動作モードが予め定義されており、
    該表示制御手段は、該カーソルが該所定の距離以内に位置するGUI部品に予め関連付けられている該顕微鏡の操作対象に関する情報から、該カーソルが該所定の距離以内に位置したときに該顕微鏡に対し設定されていた動作モードに応じて選択されたものを該表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
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