調光制御の代表的なものには位相制御方式、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式がある。位相制御方式は、交流駆動が一般的な白熱電球やキセノンランプの調光制御に広く使用されている。LED照明は一般的に直流駆動であるため、PWM制御方式に適しており広く使用されている。しかしながら、既存の配線を利用する場合や、システム上、特定の位相制御方式の調光器を用いなければならない場合など、LED器具の位相制御方式での調光を求められる場合も多く、位相制御方式、PWM制御方式双方に対応することが求められている。以下、実施の形態1でPWM制御方式を採用したLED照明システムを、実施の形態2で位相制御方式を採用したLED照明システムを説明する。
図1は、実施の形態1に係る照明システム500の構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る照明システム500は調光器200a、照明装置100を備える。本実施の形態では調光器200aによりPWM制御された直流電力が照明装置100に電源として入力されることを想定する。ユーザは図示しない操作部から調光器200aに調光比を指定できる。この調光比がデューティ比に変換される。PWM制御方式ではデューティ比が高いほど光量が増大する。
照明装置100は制御回路110及びLED部120を備える。制御回路110は調光制御された入力電力をもとにLED部120を制御する。LED部120は色温度が異なる複数色のLEDを含む。複数色のLEDは図示しない一つの照明カバー内に配置され、混色される。
図2は、実施の形態1に係る照明装置100の原理を説明するための図である。実施の形態1ではLED部120に含まれる複数色のLEDとして白色LED(Dw)、橙色(アンバー)LED(Da)を使用する。橙色LED(Da)は白色LED(Dw)より色温度が低く、順方向降下電圧Vfも低い。従って橙色LED(Da)のほうが白色LED(Dw)より低い電圧で点灯する。
白色LED(Dw)は、調光器200aによりPWM制御された入力電力が通る電源供給線と、低電位側基準線(本実施の形態では以下、グラウンド線を想定する)の間に接続される。具体的には白色LED(Dw)のアノード側が電源供給線に接続され、カソード側がグラウンド線に接続される。
橙色LED(Da)は、上記の電源供給線と後述するオペアンプOPの出力端子の間に接続される。具体的には橙色LED(Da)のアノード側が電源供給線に接続され、カソード側がオペアンプOPの出力端子に接続される。このように白色LED(Dw)と橙色LED(Da)の高電位側は、電源供給線に並列に共通接続されるが、低電位側はそれぞれ別の端子に接続される。
制御回路110はパルス−電圧変換回路20、分圧回路30、オペアンプOPを備える。パルス−電圧変換回路20は、上記の電源供給線とグラウンド線の間に接続される。パルス−電圧変換回路20は本照明装置100への入力電力のパルスを電圧に変換する。換言すれば入力電力のデューティ比を電圧に変換する。デューティ比が高いほど高い電圧に変換する。
分圧回路30は、パルス−電圧変換回路20の出力端子とグラウンド線の間に接続される。分圧回路30はパルス−電圧変換回路20により変換された電圧を、所定の分圧比で分圧する。
オペアンプOPは非反転入力端子が分圧回路30の分圧点に接続され、出力端子が橙色LED(Da)の低電位側端子であるカソード端子に接続される。またオペアンプOPの出力端子と反転入力端子が接続される。オペアンプOPの正電源端子は上記の電源供給線と接続され、負電源端子はグラウンド線に接続される。
オペアンプOPは非反転入力端子と反転入力端子が仮想接地するように動作するため、非反転入力端子、反転入力端子、出力端子は同電位になる。即ち、当該オペアンプOPはボルテージフォロアとして機能する。本実施の形態では、橙色LED(Da)のインピーダンスの影響を排除しつつ、分圧回路30の分圧電圧をサンプリングするために使用されている。
このように実施の形態1に係る照明装置100では、分圧回路30の分圧点と橙色LED(Da)の低電位側端子がボルテージフォロアを介して電気的に接続されることになる。これによりパルス−電圧変換回路20により変換された電圧の分圧電圧が橙色LED(Da)の低電位側端子に印加される。また橙色LED(Da)の導通時、橙色LED(Da)の低電位側端子の電位により、パルス−電圧変換回路20により変換された電圧の高電位側電位が規定されることになる。この接続形態により好適な色変化を実現できる。以下、具体的に説明する。
まずデューティ比が100%の状態では、白色LED(Dw)のみが点灯する。デューティ比が高くなると分圧回路30により生成される分圧電圧も高くなり、橙色LED(Da)間の電位差が小さくなる。この電位差が橙色LED(Da)の順方向降下電圧Vfより小さくなるように設計しておけば、白色LED(Dw)のみを点灯させることができる。
デューティ比が下がり当該分圧電圧が小さくなると、橙色LED(Da)の両端の電位差が大きくなる。この電位差が橙色LED(Da)の順方向降下電圧Vfより大きくなると橙色LED(Da)も点灯する。橙色LED(Da)に電流が流れると、その分、白色LED(Dw)に流れる電流が少なくなる。白色光の光量が落ち橙色光が追加されるため、全体として少し赤味を帯びた光となる。橙色LED(Da)が導通すると分圧回路30の分圧点が橙色LED(Da)の低電位側端子の電位に固定される。当該分圧点の電位が固定されると、それに応じてパルス−電圧変換回路20により生成される電圧の高電位側の電位が固定される。
デューティ比がさらに下がり当該分圧電圧がさらに小さくなると、橙色LED(Da)に、より大きな電流が流れ橙色光の光量が増大する。その分、白色LED(Dw)に流れる電流が減少し白色光の光量が落ちる。よって、より赤味が増した暗い光となる。
デューティ比が下がるとパルス−電圧変換回路20により生成される電圧も小さくなる。分圧回路30の分圧点が橙色LED(Da)の低電位側端子の電位に固定された後は、パルス−電圧変換回路20により生成される電圧が小さくなると、低電位側のグラウンド線の電位が上昇する。従って白色LED(Dw)の両端の電位差が小さくなる。この電位差が白色LED(Dw)の順方向降下電圧Vfより小さくなると、白色LED(Dw)が消灯する。これにより橙色光のみの光となる。デューティ比が0%の状態では、白色LED(Dw)及び橙色LED(Da)の両方が消灯する。
図3は、実施の形態1に係る照明装置100の実装例を説明するための図である。この実装例では白色LEDを8個、橙色LEDを4個使用する。第1白色LED(Dw1)、第2白色LED(Dw2)、第3白色LED(Dw3)、第4白色LED(Dw4)を直列接続する。当該LED縦列回路のアノード側を第11抵抗R11を介して電源供給線に接続し、カソード側をグラウンド線に接続する。同様に第5白色LED(Dw5)、第6白色LED(Dw6)、第7白色LED(Dw7)、第8白色LED(Dw8)を直列接続する。当該LED縦列回路のアノード側を第12抵抗R12を介して電源供給線に接続し、カソード側をグラウンド線に接続する。本実施の形態では白色LED(Dw)の順方向降下電圧Vfを約3.0Vに設定する。
第1橙色LED(Da1)、第2橙色LED(Da2)を直列接続し、当該LED縦列回路のアノード側を第9抵抗R9を介して電源供給線に接続し、カソード側を後述する第1オペアンプOP1及び第2オペアンプOP2の出力端子に接続する。同様に第3橙色LED(Da3)、第4橙色LED(Da4)を直列接続し、当該LED縦列回路のアノード側を第10抵抗R10を介して電源供給線に接続し、カソード側を後述する第1オペアンプOP1及び第2オペアンプOP2の出力端子に接続する。本実施の形態では橙色LED(Da)の順方向降下電圧Vfを約2.3Vに設定する。
図3に示す制御回路110は、第1抵抗R1、第2抵抗R2、全波整流回路10、ツェナーダイオードDz、パルス−電圧変換回路20、分圧回路30、第1オペアンプOP1、第2オペアンプOP2、第7抵抗R7、第8抵抗R8を備える。
第1抵抗R1は、本照明装置100の第1入力端子から入力される電流を制限するための電流制限抵抗である。第2抵抗R2は、本照明装置100の第2入力端子から入力される電流を制限するための電流制限抵抗である。
全波整流回路10は、第1入力端子および第2入力端子から入力される交流電力を全波整流するための回路である。全波整流回路10は第1整流ダイオードDr1、第2整流ダイオードDr2、第3整流ダイオードDr3、第4整流ダイオードDr4により形成されるダイオードブリッジ回路で構成される。実施の形態1ではPWM制御された直流電力が入力されることを想定するため基本的に不要であるが、後述する実施の形態2のように交流電力の入力にも対応するため設けている。また、逆接続による破壊を防止し、本照明装置100が逆接続されても動作するようにしている。
ツェナーダイオードDzは、上記の電源供給線とグラウンド線の間に接続される。定格を超える大電流が入力された場合に導通し、LED及び内部素子を保護する。
パルス−電圧変換回路20は第3抵抗R3、第4抵抗R4、コンデンサC1を備える。即ち本実施の形態ではパルス−電圧変換回路20はRCローパスフィルタで構成される。第3抵抗R3の一端は上記の電源供給線に接続され、他端はコンデンサC1の一端に接続される。コンデンサC1の他端はグラウンド線に接続される。第4抵抗R4の一端は上記の電源供給線に接続され、他端はグラウンド線に接続される。第3抵抗R3とコンデンサC1の接続点が出力となる。
分圧回路30は第5抵抗R5、第6抵抗R6を備える。第5抵抗R5及び第6抵抗R6は直列接続され、その抵抗縦列回路の一端は、第3抵抗R3とコンデンサC1の接続点に接続され、他端はグラウンド線に接続される。
第1オペアンプOP1の非反転入力端子は、第5抵抗R5と第6抵抗R6の接続点に接続され、出力端子が第7抵抗R7を介して第2橙色LED(Da2)及び第4橙色LED(Da4)のカソード端子に接続される。また第1オペアンプOP1の出力端子と反転入力端子が接続される。第1オペアンプOP1の正電源端子は上記の電源供給線と接続され、負電源端子はグラウンド線に接続される。
第2オペアンプOP2の非反転入力端子は、第5抵抗R5と第6抵抗R6の接続点に接続され、出力端子が第8抵抗R8を介して第2橙色LED(Da2)及び第4橙色LED(Da4)のカソード端子に接続される。また第2オペアンプOP2の出力端子と反転入力端子が接続される。第2オペアンプOP2の正電源端子は上記の電源供給線と接続され、負電源端子はグラウンド線に接続される。このように第1オペアンプOP1及び第2オペアンプOP2はいずれも、ボルテージフォロアとして機能する。
オペアンプを2つ並列に設けるのは電流容量を確保するためである。電流容量が大きいオペアンプを1つ設けてもよいが、サイズが大きなオペアンプを使用する必要がある。電流容量が小さい複数のオペアンプを並列に設けるほうが全体のサイズを小さくできる。
以下、図3の照明装置100における白色LED(Dw)に流れる白色LED用電流Iw、橙色LED(Da)に流れる橙色LED用電流Iaの実験結果を示す。
図4は、PWM調光が100%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1の両端電圧Vcはローパス演算後、分圧前の電圧波形を示している。白色LED用電流Iwは、白色LED用の電流制限抵抗である第11抵抗R11の両端電圧から換算した電流波形を示している。橙色LED用電流Iaは、橙色LED用の電流制限抵抗である第9抵抗R9の両端電圧から換算した電流波形を示している。コンデンサC1の両端電圧Vcは、まだ橙色LEDを導通させる電圧まで下がっていないため橙色LEDは非点灯である。白色LEDのみが点灯している。
図5は、PWM調光が80%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。入力電圧VinはPWM制御方式で調光された電源電圧波形を示している。コンデンサC1の両端電圧Vcは、少しずつ橙色LEDを導通させることができる電圧まで下がっている。白色LEDの光量が大きく下がり、少量の橙色LEDの光が追加される。このように調光レベルの高い段階で色変化演出が開始している。
図6は、PWM調光が50%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1の両端電圧Vcがさらに下がり、橙色LEDにより大きな電流が流れるようになっている。白色LEDの光量は非常に小さくなり、橙色LEDの光量が大きくなり、橙色の演出が強くなる。
図7は、PWM調光が10%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1の両端電圧Vcの平均値は十分に下がっている。白色LEDはほぼ消灯している。橙色LEDは、PWM値が10%であるため減衰調光を演出しながら減光している。
図8は、PWM調光が0%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1に残った浮遊電圧が誤差として計測されている。白色LED、橙色LEDの両方ともほぼ消灯している。
次に実施の形態2に係る位相制御方式を採用した照明システム500について説明する。図9は、実施の形態2に係る照明システム500の構成を示すブロック図である。実施の形態2に係る照明システム500は調光器200b、降圧変圧器400、照明装置100を備える。
調光器200bはトライアックを備え、商用電源300から供給される交流電力の一部分を切り出す。ユーザは図示しない操作部から調光器200bに調光比を指定できる。調光器200bは、指定された調光比に応じたタイミングでトライアックをオンする。
図10(a)−(e)は、位相制御された交流波形を示す図である。図10(a)は調光比が0%のときの波形を示し、図10(b)は調光比が25%のときの交流波形を示し、図10(c)は調光比が50%のときの交流波形を示し、図10(d)は調光比が75%のときの交流波形を示し、図10(e)は調光比が100%のときの交流波形を示す。
降圧変圧器400は、位相制御された交流電圧を降圧する。例えば、100Vの交流電圧を24Vの交流電圧に降圧する。なお100V以上の定格の照明装置100を用いる場合は降圧変圧器400は不要である。
照明装置100は、図2、図3に示した照明装置100をそのまま使用できる。パルス−電圧変換回路20に入力される電力は、PWM制御された直流電力ではなく位相制御された交流電力になるが、コンデンサC1に調光比に応じたエネルギーを蓄え、電圧に変換する原理は同じである。このように本発明に係る照明装置100では、調光比が入力電圧の脈動に反映されていれば、その入力電圧の波形形態は問わない。よって、メーカや機種の違いによって異なる様々な波形の調光器を利用できる。
以下、図3の照明装置100に、実施の形態に2に係る位相制御された電力が入力される場合における白色LED(Dw)に流れる白色LED用電流Iw、橙色LED(Da)に流れる橙色LED用電流Iaの実験結果を示す。
図11は、位相制御調光が100%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1の両端電圧Vcはローパス演算後、分圧前の電圧波形を示している。白色LED用電流Iwは、白色LED用の電流制限抵抗である第11抵抗R11の両端電圧から換算した電流波形を示している。橙色LED用電流Iaは、橙色LED用の電流制限抵抗である第9抵抗R9の両端電圧から換算した電流波形を示している。コンデンサC1の両端電圧Vcは、まだ橙色LEDを導通させる電圧まで下がっていないため橙色LEDは非点灯である。白色LEDのみが点灯している。
図12は、位相制御調光が80%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。入力電圧Vinは位相制御方式で調光された電源電圧波形を示している。コンデンサC1の両端電圧Vcは、少しずつ橙色LEDを導通させることができる電圧まで下がっている。白色LEDの光量が大きく下がり、少量の橙色LEDの光が追加される。このように調光レベルの高い段階で色変化演出が開始している。
図13は、位相制御調光が50%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1の両端電圧Vcがさらに下がり、橙色LEDにより大きな電流が流れるようになっている。白色LEDの光量は非常に小さくなり、橙色LEDの光量が大きくなり、橙色の演出が強くなる。
図14は、位相制御調光が25%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1の両端電圧Vcは十分に下がっている。白色LEDはほぼ消灯している。
図15は、PWM調光が0%時の、入力電圧Vin、コンデンサC1の両端電圧Vc、白色LED用電流Iw、橙色LED用電流Iaの実測値を示す図である。コンデンサC1に残った浮遊電圧が誤差として計測されている。白色LED、橙色LEDの両方ともほぼ消灯している。
図4−図8に示したPWM制御方式の調光制御と、図11−図15に示した位相制御方式の調光制御を比較すると概ね同様の動作をすることが分かる。
以上説明したように本発明の実施の形態1、2によれば、白色LEDと橙色LEDを組み合わせることにより、キセノンランプの色変化と同等な好適な色変化をLED照明で実現できる。その際、マイクロプロセッサを用いずオールアナログ素子で実現できる。従ってデジタル素子を用いる場合と比較し、コストを大幅に低減でき、回路面積も小さくできる。またデジタル素子に供給するクロックが不要であるため消費電力を低減できる。
またPWM制御方式、位相制御方式のいずれの調光方式にも適用可能であり汎用性が高い。既存の白熱電球やキセノンランプに使用されていた位相制御方式の調光器や、常に同じ色で点灯していたLED照明に使用されていたPWM制御方式の調光器を、本発明に係る照明装置100にそのまま転用できる。
また決められた定格電力の範囲内で回路が、各色のLEDに供給するエネルギーを自動調節するため、無駄なく色変化演出を行うことができる。また低い順方向降下電圧VfのLED(上述の例では橙色LED)を点灯させるため、従来のLEDよりもゼロクロス付近の負荷要素が増すことになり、位相制御調光でフリッカが発生する範囲を狭めることができる。
また分圧回路30の分圧比を調整することにより色変化の感度を自由に調整できる。分圧比を低く設定すれば橙色LEDがより早いタイミングで導通するため赤味が強調された演出となり、分圧比を高く設定すれば、橙色LEDの導通タイミングが遅れるため赤味が緩和された演出となる。第5抵抗R5または第6抵抗R6を可変抵抗にすれば、ボリューム調整により事後的に色変化の感度を調整できる。なお同様の感度調整は、白色LEDまたは橙色LEDの順方向降下電圧Vfを調整することによっても実現できる。このように色変化の感度の調節が容易であるから、白熱電球のような色変化を再現することが容易である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。本実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
LED部120に含まれるLEDの種類、数は設計者が任意に選択できる。例えば、3色以上のLEDを並列に接続してもよい。その場合、分圧回路30に複数の分圧点を設ける。また同色のLEDの直列数、並列数も設計者が任意に選択できる。
パルス−電圧変換回路20はRCローパスフィルタ構成に限らない。脈動を持つエネルギーを蓄えて電圧に変換できる構成であればよい。類似の動作をするものとしては、フォトカプラとコンデンサの組み合わせ、またはモータとフライホイールの組み合わせなどがあり、同様な動作をするものであればよい。