JP5185247B2 - 車載用内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミング(以下、単にバルブタイミングあるいは位相と称することがある)を運転状態に応じて変更することのできる可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関(以下、単に機関と称することがある)の制御装置に係り、特に、スラッジ等の異物の堆積に起因する可変バルブタイミング機構の作動不良を生じ難くできる車載用内燃機関の制御装置に関する。
現在、地球温暖化や大気汚染などの環境問題を背景として、自動車の燃費、排気ガス規制が強まっている。この規制に対応するため、最近の車載用内燃機関には標準的に可変バルブタイミング機構が装備されている。この可変バルブタイミング機構は、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミング(クランク角度で見た位相)を任意に変更(進遅角)することを可能とし、機関の運転状態に応じて最適なバルブタイミングに制御することで燃費、排気、出力、運転性能等の向上を図ろうとするものである。
この可変バルブタイミング機構としては、モータを駆動源とする電動式のものと、機関のクランク軸により回転駆動されるオイルポンプの吐出圧を駆動源とする油圧式のものとがある。油圧式可変バルブタイミング機構は、オイルポンプの吐出圧が低いときや水温が低いときは応答性が悪化する問題はあるものの導入コストが低いため多くの車載用内燃機関に適用されている。
しかし、油圧式であることから、次のような問題があった。
すなわち、油圧式の可変バルブタイミング機構の主要部を構成するアクチュエータは、通常、吸気又は排気カムプーリと一体のロータハウジングとその内部に配在された、吸気又は排気カム軸と一体のベーンロータとからなっているが、前記ロータハウジング内に導入されるオイル(作動油)中にはスラッジ等の微小異物が混在し、この微小異物がロータの遠心力でハウジングの内周面に付着するとともに、ハウジングに対するロータの相対回動により、最大進角位置付近まで押しやられて堆積する。この堆積した異物により、ロータの摺動性が低下したり、ロータが不適切な状態でロックしてしまう等の作動不良が発生するおそれがあった。
このような作動不良が発生した場合、運転状態に対し最適なバルブタイミングに制御できないため、燃費、排気、運転性能等が悪化する。この問題を解決するため、可変バルブタイミング機構を機関運転中に定期的に最適なバルブタイミングより進角又は遅角させ、アクチュエータ内部に堆積した異物を掃きだし、クリーニングする必要があるが、機関運転中に前記クリーニングを行なうと、バルブタイミングが適切でなくなるため、燃費、排気、運転性能等が悪化してしまう。
この対策として特許文献1では、機関への燃料の供給が停止しているとき、バルブタイミングを進角させて、蓄積した異物をクリーニングしている。燃料供給が停止しているときにクリーニングを行なうため、排気、燃費性能の悪化は発生しない。また、特許文献2では、スロットルバルブが開状態から全閉に移行したとき、バルブタイミングを進角させてクリーニングを行なうため、クリーニングに伴う、機関トルクの変動を最小限に抑制することが可能である。
特許第4049905(特開平11-200903)号公報 特開2001-263102号公報
しかしなが、前記従来技術では、クリーニング中はバルブタイミングを最適なバルブタイミングより進角または遅角させるため、クリーニング中に運転者から機関への出力要求が発生した場合、すなわち、アクセルペダルが踏み込まれた場合、その出力要求を満たすことができなくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、燃費、排気、運転性能等を悪化させることなく、また、出力要求を阻害することなく、可変バルブタイミング機構のクリーニングを行なうことのできる車載用内燃機関の制御装置を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る車載用内燃機関の制御装置は、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミングを当該機関及びその搭載車両の運転状態に応じて変更することのできる油圧式可変バルブタイミング機構を備え、当該機関搭載車両に対するブレーキペダル操作による制動指令があったとき、前記開閉タイミングを該制動指令があった時点より進角側又は遅角側に変更することを特徴としている。
好ましい態様では、前記制動指令として、ブレーキペダルが所定量以上踏み込まれたこと示す信号もしくは情報が用いられる。
前記制動指令があったとき、好ましくは、前記開閉タイミングを進角限界又は遅角限界もしくはその近傍に変更するようにされる。
他の好ましい態様では、前記制動指令に基づき前記開閉タイミングを進角側又は遅角側に変更した後、当該機関搭載車両に対するブレーキペダル操作による制動解除指令があったとき、前記開閉タイミングを前記制動指令があったときとは逆方向に変更してその状態を所定時間維持するようにされる。
他の好ましい態様では、前記制動解除指令として、ブレーキペダルの踏み込み量が前記所定量以上では無くなったことを示す信号もしくは情報が用いられる。
前記制動解除指令があったとき、好ましくは、前記開閉タイミングを前記可変バルブタイミング機構による進遅角の無い状態に戻すようにされる。
他の好ましい態様では、前記可変バルブタイミング機構内に蓄積した異物を除去すべく、前記制動指令に基づく開閉タイミングの変更を行なうようにされる。
他の好ましい態様では、前記開閉タイミングを変更する際の前記可変バルブタイミング機構に対する制御量を、ブレーキペダル踏み込み量と、機関の運転状態をあらわす、冷却水温、回転数、負荷の大きさ、及び吸気温等のうちの少なくとも一つとに基づいて設定するようにされる。
他の好ましい態様では、前記制動解除指令があったとき、前記開閉タイミングが前記可変バルブタイミング機構による進遅角の無い状態に戻るまで、機関の点火時期や燃料噴射量等を補正するようにされる。
本発明に係る車載用内燃機関の制御装置の好ましい態様では、例えば、ブレーキペダルが踏まれているときに、可変バルブタイミング機構のクリーニングを行なうとともに、運転者がブレーキペダルからアクセルペダルに踏み変えるまでに、バルブタイミングを最適なバルブタイミングに戻すようにされるので、可変バルブタイミング機構のクリーニングを、燃費、排気、運転性能等を悪化させることなく、また、出力要求を阻害することなく、確実かつ効果的に行なうことができる。
本発明に係る制御装置の一実施形態を、それが適用された可変バルブタイミング機構を備えた車載用内燃機関の一例と共に示す概略構成図。 図1に示される可変バルブタイミング機構周りの構成を示す斜視図。 図2に示される可変バルブタイミング機構の主要部を構成する油圧式アクチュエータとオイルコントロールバルブを示す概略断面図。 図3に示されるオイルコントロールバルブの動作説明に供される図。 図1に示されるECU周りの構成を示す概略図。 ECUが実行する各種制御の概要を示す機能ブロック図。 可変バルブタイミング機構による吸気バルブの位相制御の説明に供される図。 可変バルブタイミング機構の制御を行なう際の処理手順の一例を示すブロック図。 可変バルブタイミング機構のクリーニングを行なう際の処理手順の一例を示すブロック図。 図9のブロック902(クリーニング実行許可判定)の詳細構成例を示す図。 図9のブロック903(ブレーキ踏み込み時クリーニングデューティ演算)の詳細構成例を示す図。 図9のブロック904(ブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティ演算)の詳細構成例を示す図。 可変バルブタイミング機構のクリーニングを行なった際の各部の挙動、制御量、操作量の変化の一例を示すタイムチャート。 可変バルブタイミング機構のクリーニングを行なう際の処理手順を一例を示すフローチャート。 クリーニング実行許可判定ルーチンの一例を示すフローチャート。 ブレーキ踏み込み時クリーニングデューティ演算ルーチンの一例を示すフローチャート。 ブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティ演算ルーチンの一例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る制御装置の一実施形態(実施例)を、それが適用された可変バルブタイミング機構を備えた車載用内燃機関の一例と共に示す概略構成図である。
図1において、本実施形態の制御装置1が適用された内燃機関10は、例えば4つの気筒#1、#2、#3、#4(図には#1を代表して示す)を有する火花点火式の多気筒機関であって、シリンダヘッド11a及びシリンダブロック12からなるシリンダ11と、このシリンダ11の各気筒#1、#2、#3、#4内に摺動自在に嵌挿されたピストン15と、を有し、ピストン15はコンロッド14を介してクランク軸13に連結されている。ピストン15上方には、所定形状の燃焼室(天井ないしルーフ部)を持つ燃焼作動室17が画成され、各気筒#1、#2、#3、#4の燃焼作動室17には、点火コイル34から高電圧化された点火信号が供給される点火プラグ35が臨設されている。
燃料の燃焼に供せられる空気は、エアークリーナ19から、ホットワイヤ式等のエアフローセンサ53や電制スロットル弁25が配在された管状通路部分(スロットルボディ等)、コレクタ27、吸気マニホールド(多岐管)28、吸気ポート29等からなる吸気通路20を通り、その下流端(吸気ポート29端部)に配在された吸気バルブ21を介して各気筒#1、#2、#3、#4の燃焼作動室17に吸入される。そして、吸気通路20の下流部分(吸気マニホールド28)には、各気筒(#1、#2、#3、#4)毎に、吸気ポート29に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁30が臨設され、また、吸気マニホールド28には吸気圧(吸気通路20におけるスロットル弁25より下流側の内圧)及び吸気温を検出するための吸気センサ59(吸気圧センサと吸気温センサとを兼ねる)が配在されている。
燃焼作動室室17に吸入された空気と燃料噴射弁30から噴射された燃料との混合気は、点火プラグ35による火花点火により燃焼せしめられ、その燃焼廃ガス(排ガス)は、燃焼作動室17から排気バルブ22を介して排気ポート41、排気マニホールド42、排気浄化用触媒(例えば三元触媒)50が設けられた排気管45等からなる排気通路40を通って外部(大気中)に排出される。排気通路40における触媒50より上流側には空燃比センサ(酸素濃度センサ)57が配在されている。
また、各気筒(#1、#2、#3、#4)毎に配備された燃料噴射弁30には、燃料タンク内の燃料(ガソリン等)が燃料ポンプや燃圧レギュレータ等を備えた燃料供給機構により所定燃圧に調圧されて供給され、燃料噴射弁30は、後述するECU(エンジンコントロールユニット)100から供給される、そのときの運転状態に応じたパルス幅(開弁時間に相当する)を持つ駆動パルス信号により開弁駆動され、その開弁時間に応じた量の燃料を吸気ポート29に向けて噴射するようになっている。
クランク軸13の一端には、クランクプーリ63が取付固定され、吸気バルブ21を開閉するための吸気カム軸23の一端には、位相変更用の吸気カムプーリ61が外嵌され、排気バルブ22を開閉するための排気カム軸24の一端には、通常のカムプーリ62が外嵌固定されている。各プーリ61,62,63の外周部には歯が設けられており、各プーリ61、62、63にはタイミングベルト65が掛け回され、クランク軸13の回転が、吸気カム軸23には前記カムプーリ61及びそれに内蔵されている油圧式アクチュエータ70(後述)を介して伝達され、排気カム軸24にはカムプーリ62を介して伝達される。なお、吸気カムプーリ61及び排気カムプーリ62に対するクランクカムプーリ63の回転数比は1:2となっている。
また、機関10には、前記クランク軸13により回転駆動されるようにオイルポンプ66が付設され、このオイルポンプ66から吐出される作動油により、機関10内の潤滑等が行なわれるとともに、後述する油圧式可変バルブタイミング機構60への作動油圧の供給が行なわれる。
上記構成に加えて、本実施例の機関10には、吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)を機関10及び該機関搭載車両の運転状態に応じて変更することのできる油圧式可変バルブタイミング機構60が装備されている。
以下、図2〜図4を参照しながら本実施例の可変バルブタイミング機構60の構成を説明する。
本実施例の可変バルブタイミング機構60は、吸気カムプーリ61に対して吸気カム軸23を相対回動させることにより吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)を進遅角させるもので、吸気カムプーリ61に内蔵された油圧式アクチュエータ70と、該油圧式アクチュエータ70とオイルポンプ66との間に配在されたオイルコントロールバルブ80とを備えている。
油圧式アクチュエータ70は、前記吸気カムプーリ61に一体的に設けられたロータハウジング72と、吸気カム軸23に外嵌固定(例えばスプライン結合により)されたベーンロータ(羽根車)73とを備えている。ロータハウジング72は、円環状ベース部72bと該ベース部72aから半径方向内方に突出する4枚の仕切板部72aとを有し、ベーンロータ73は、円板状部73bと該円板状部73bから半径方向外方に突出する4枚のベーン部73aとを有している。ロータハウジング72の4枚の仕切板部72aは、等角度(90度)間隔で配在され、それらの先端部にはベーンロータ73の円板状部73bの外周面に圧接するようにシール材74が装着されている。ベーンロータ73の4枚のベーン部73aは、それぞれ隣り合う仕切板部72a−72a間に位置するように等角度(90度)間隔で配在され、それらの先端部にはロータハウジング72の円環状ベース部72bの内周面に圧接するようにシール材74が装着されている。
かかる構成により、4枚の仕切板部72aと4枚のベーン部73aとの間には、交互に容積が可変の進角室75と遅角室76とが4つずつ画成される。この4つの進角室75と遅角室76には、オイルポンプ66からオイル通路67→オイルコントロールバルブ80→油圧通路68又は69を介して作動油(作動油圧)が供給される。
一方、前記オイルコントロールバルブ80は、油圧供給ポート90、進角ポート91、遅角ポート92、及びドレインポート88、89を有するバルブハウジング85、ソレノイド83、プランジャ84、スプール86、圧縮コイルばね87を備えており、ソレノイド83が通電励磁されていない状態では、図3に示される如くに、スプール86が圧縮コイルばね87に押されて右行端に位置している。ソレノイド83を通電励磁すると、プランジャ84がスプール86を左方向に押すため、圧縮コイルばね87の付勢力に打ち勝ってスプール86が左方向に移動する。スプール86の左方向への移動量は、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)に比例して大きくなる。
前記バルブハウジング85の油圧供給ポート90は、オイルポンプ66の吐出口に接続されたオイル通路67に、進角ポート91は位相進角油圧通路68に、遅角ポート92は位相遅角油圧通路69に、ドレインポート88、89は図示しないドレイン通路にそれぞれ接続されている。
図4(a)に示される如くに、スプール86が右行端に位置しているときは、油圧供給ポート90と遅角ポート92とが連通し、また、同時にドレインポート88と進角ポート91とが連通する。このため、オイルポンプ66から吐出される作動油は遅角室76に導かれ、進角室75の作動油はドレイン通路を通ってオイルパンへ排出される。よって、ベーンロータ73及びそれと一体の吸気カム軸23は、吸気カムプーリ61に対して逆回転方向に相対回動して、その位相を遅角室76への作動油導入量(作動油圧)に応じたクランク角度分だけ遅角させ、これによって、図7に示される如くに、吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)が遅角せしめられ、吸気バルブ21がより遅く開かれるようになる。
図4(b)に示される如くに、スプール86が中央(右行端と左行端との中間)に位置しているときは、油圧供給ポート90、進角ポート91、遅角ポート92、ドレインポート88、89の全てが閉じられる。このため、作動油の流れは無く、ベーンロータ73は吸気カムプーリ61に対して位相を変化させない。
図4(c)に示される如くに、スプール86が左行端に位置しているときは、油圧供給ポート90と進角ポート91が連通し、また、同時にドレインポート89と遅角ポート92とが連通する。このため、オイルポンプ66から吐出される作動油は、進角室75に導かれ、遅角室76の作動油はドレイン通路を通ってオイルパンへ排出される。よって、ベーンロータ73及びそれと一体の吸気カム軸23は、吸気カムプーリ61に対して同一回転方向に相対回動し、その位相を進角室75への作動油導入量(作動油圧)に応じたクランク角度分だけ進角させ、これによって、図7に示される如くに、吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)が進角せしめられ、吸気バルブ21がより早く開かれるようになる。
一方、前記機関10の種々の制御、つまり、前記燃料噴射弁30による燃料噴射制御、前記点火プラグ35による点火時期制御、前記油圧式可変バルブタイミング機構60による吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)の制御等を行うべく、マイクロコンピュータを内蔵するECU(エンジンコントロールユニット)100が備えられている。
ECU100は、基本的には、図5に示される如くに、それ自体はよく知られているもので、MPU101、EP-ROM102、RAM103、A/D変換器を含む入出力回路(I/O_LSI)105、ドライバ(図示省略)等で構成される。コントロールユニット100においては、後述する如くの各種のセンサ類からの信号を入力として取り込み、所定の演算処理を実行し、この演算結果として算定された各種の制御信号を出力し、アクチュエータである燃料噴射弁30、点火コイル34、オイルコントロールバルブ80等に所定の制御信号を所定のタイミングで供給して燃料噴射制御、点火時期制御、吸気バルブ位相制御等を実行する。
コントロールユニット100には、入力信号として、アクセルセンサ51により検出されるアクセルペダル31の踏み込み量(アクセル操作量)に応じた信号、ブレーキセンサ52により検出されるブレーキペダル32の踏み込み量に応じた信号、エアフローセンサ53により検出される吸入空気量に応じた信号、スロットルセンサ54により検出されるスロットル弁25の開度(スロットル開度)に応じた信号、クランク軸13に添設されたクランク角センサ(回転数センサ)55から得られるクランク軸13(に設けられた歯付きディスク55a)の回転(機関回転数)・位相(クランク角)をあらわす信号(クランク角センサ55からは、例えば、回転角1度毎にパルス信号が出力される)、吸気カム軸23に添設されたカム角センサ56から得られるカム軸23(に設けられた歯付きディスク56a)の回転・位相をあらわす信号(このカム角センサ56からは、例えば180℃A毎にパルス信号が出力され、このパルス信号と前記クランク角センサ55からのパルス信号とに基づいて気筒判定等が行われる)、排気通路40における三元触媒50より上流側に配在された空燃比センサ57からの排気空燃比(酸素濃度)に応じた信号、シリンダブロック12に配設された水温センサ58により検出される機関冷却水温に応じた信号、吸気通路20に配設された吸気センサ59により検出される吸気圧及び吸気温に応じた信号、機関10の運転、停止のメインスイッチであるイグニッションキースイッチ(図示省略)からの信号等が供給される。さらに、変速機のPレンジ、Nレンジ、Dレンジ等のシフトポジションや車速等の情報は、車両(統合)コントロールユニット(TCU)200からユニット間通信によりもたらされる。
コントロールユニット100は、前記各種の入力信号に基づいて機関10の運転状態を認識し、この運転状態に基づいて、燃料噴射制御、点火時期制御、吸気バルブ位相制御等の機関10の主要な操作量を演算する。
ここで、ECU100が行なう可変バルブタイミング機構60の制御、言い換えれば、油圧通路を切換えるオイルコントロールバルブ80(ソレノイド83)の制御について説明する。
クランク軸13に対する吸気カム軸23の位相(実カム位相)は、クランク角センサ55から出力されるクランク軸13の回転位置を表す信号と、カム角センサ56から出力される吸気カム軸23の回転位置を表す信号を用いて、ECU100により算出される。
コントロールユニット100は、機関10及び該機関搭載車両の運転状態に基づいて算出される目標カム位相と実カム位相が等しくなるように、ソレノイド83に対する通電量をフィードバック制御する。ここでは、ソレノイド83に対する通電量の制御を、単位時間内における、ソレノイド83に電圧を印加する時間と印加しない時間の割合(デューティ比)を変化させる、いわゆるデューティ制御によって行なう。この場合、デューティ(%)を大きくすると、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)が増加し、スプール86は、図4(c)のように左行端位置をとり、実カム位相は進角方向に変位する。デューティを小さくすると、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)が減少し、スプール86は、図4(a)のように右行端位置をとり、実カム位相は遅角方向に変位する。デューティを中間の値にすると、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)も中間的な値となり、スプール86は、図4(b)のように中間位置をとり、実カム位相は変化しない。
上記のような可変バルブタイミング機構60の制御を行なうコントロールユニット100は、図6に機能ブロックで示されているように、機関回転数及びクランク角速度を算出する回転数計算手段101、吸入空気量計算手段102、基本噴射量計算手段103、基本噴射量補正係数計算段104、基本点火時期計算手段105、空燃比帰還制御係数算出手段108、目標空燃比設定手段109、基本噴射量補正手段110、点火時期補正手段112、及びバルブタイミング制御手段130を備える。
機関回転数計算手段101は、クランク角センサ55からのパルス信号の単位時間当たりの変化(例えばパルスの立ち上がりもしくは立ち下がり)の回数(到来数)をカウントして所定の演算処理を行うことにより単位時間あたりの機関回転数を計算する。
吸入空気量計算手段102は、エアフローセンサ53からの信号を電圧−流量変換し、機関の吸入する空気量を求め、求められた空気量に対して、空気量計測時点とシリンダ(燃焼作動室17)流入時点での遅れを補正する。遅れの補正は、空気流の到達時間の1次遅れ補償等であるが、詳細は割愛する。
基本噴射量計算手段103は、機関回転数計算手段101及び吸入空気量計算手段102で計算された機関回転数及び吸入空気量に基づいて、基本噴射量及び機関負荷を計算する。
基本噴射量補正係数計算手段104は、基本噴射量計算手段103で計算された基本噴射量に対する補正係数を計算する。
基本点火時期計算手段105、前述の機関回転数及び機関負荷に基づいて機関の各領域における最適な点火時期をマップ検索等で設定する。
空燃比帰還制御係数計算手段108は、空燃比センサ57からの信号に基づき、燃焼に供せられる混合気が後述する目標空燃比に保たれるようにPID制御による空燃比帰還制御係数を計算する。なお、前記空燃比センサ57は、本例では、排気空燃比に対して比例的な信号を出力するものが使用されているが、排気ガスが理論空燃比に対して、リッチ側にあるか/リーン側にあるかで2値(High-Low)レベル信号を出力するものでも差し支えはない。
目標空燃比設定手段109は、前述の機関回転数及び機関負荷により機関の各領域における最適な目標空燃比をマップ検索等で決定する。ここで決定された目標空燃比は、前述の空燃比帰還制御係数計算手段108の空燃比帰還制御に用いられる。
基本噴射量補正手段110は、前述の基本噴射量に基本噴射量補正係数、加減速燃料補正量、及び空燃比帰還制御係数等による補正を施す。
点火時期補正手段112は、前述の基本点火時期計算手段105でマップ検索された点火時期にエンジンの冷却水温等で補正を施す。
バルブタイミング制御手段130は、クランク角センサ55からの信号とカム角センサ56からの信号に基づいて吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)に対する進角量を計算する。進角量の補正は学習値であるが、詳細は割愛する。目標バルブタイミングは、前記機関回転数計算手段101で計算された機関回転数及び前記基本噴射量計算手段103で計算された機関負荷等により機関の各領域における最適なバルブタイミングをマップ検索等で決定する。
一方、可変バルブタイミング機構60のクリーニングは、後述するクリーニング可否判定手段にて許可と判定されたとき行なう。
図8は、可変バルブタイミング機構60の制御、すなわち吸気バルブ21のバルブタイミング(位相)制御を行なう際の処理手順の一例を示すブロック図である。
ここでは、ブロック801でクランク角センサ信号入力及びカム角センサ信号入力により、バルブタイミングの進角量を演算する。ブロック802で制御デューティ値及び前述のバルブタイミングの進角量により補正量を学習し、進角量を補正する。ブロック803では機関回転数、機関水温、機関吸気温、機関負荷、ブレーキペダル踏み込み量、アクセルペダル踏み込み量等、機関の運転状態により、目標バルブタイミングを決定する。
差分器804で、前述の補正されたバルブタイミングの進角量と、目標バルブタイミングの進角量差を演算する。ブロック805で前述の進角量差及び機関水温により、フィードバックデューティを演算する。ブロック806では機関回転数及び機関水温から、バルブタイミングの停止デューティ(図4(b)に示される状態のデューティ)を演算する。ブロック807では制御デューティ及び補正させた進角量から求めた進角速度により、可変バルブタイミング機構60のデューティ−進角速度特性を学習する。加算器808でフィードバックデューティ、停止デューティ、前述のデューティ−進角速度特性学習値を加算し、制御デューティ基本量を演算する。
ブロック809で制御デューティ基本量に、電源電圧(図示せず)の補正を加え、ブロック810で機関水温の補正を加え、通常制御デューティ値を演算する。ブロック811では機関回転数、機関水温、機関吸気温、機関負荷、ブレーキペダル踏み込み量、アクセルペダル踏み込み量等により、クリーニング可能か否かを判定し、不可と判定されたときは、通常制御デューティ値、可能と判定されたときは後述するクリーニングデューティ値を出力する。クリーニングデューティ値は、機関回転数、機関水温、ブレーキペダル踏み込み量等に基づいて演算する。
図9は、可変バルブタイミング機構60のクリーニングを行なう際の処理手順の一例を示すブロック図である。
ここでは、ブロック901でブレーキペダル踏み込み量が所定量より大きいか否かでブレーキ踏み込み判定を行なう。ブロック902では機関回転数、機関水温、機関吸気温、機関負荷、アクセルペダル踏み込み量等の機関の状態からクリーニング実行可能か否かを判定する。ブロック903では、機関回転数、機関水温、ブレーキペダル踏み込み量等機関の運転状態からブレーキ踏み込み時のクリーニングデューティを演算する。ブロック904は機関回転数、機関水温、ブレーキペダル踏み込み量等機関の運転状態からブレーキ踏み込み解除時のクリーニングデューティを演する。ブロック906ではブロック905の真の出力に所定時間の遅れを加える。論理積908ではクリーニング実行許可判定とブロック907の出力により、クリーニング実行判定を行なう。
スイッチ909では、クリーニング実行判定により、通常制御デューティとクリーニングデューティを切り換える。スイッチ910では、ブレーキ踏み込み判定により、ブレーキ踏み込み時クリーニングデューティとブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティを切り換える。
図10は、図9のブロック902(クリーニング実行許可判定)の詳細構成例を示す。
ブロック1001では、アクセルペダル踏み込み量からアクセルペダルが踏み込まれているか否かを判定する。ブロック1002では、機関回転数が所定値より大きいか否かを判定する。ブロック1003では、機関回転数を時間で微分し、ブロック1004では、前述の機関回転数時間微分値が所定値より大きいか否かを判定する。ブロック1005では、機関水温が所定値より大きいか否かを判定する。ブロック1006では、機関吸気温が所定値より大きいか否かを判定する。ブロック1007では、機関負荷が所定値より大きいか否かを判定する。論理積ブロック1008は、上述した全ての判定結果が成立しているか否かを判定する。
図11は、図9のブロック903(ブレーキ踏み込み時クリーニングデューティ演算)の詳細構成例を示す。
ブロック1108では、機関回転数を時間で微分する。ブロック1101では、機関回転数時間微分値及び機関回転数を用いて、マップからデューティ基本値を求める。ブロック1102では、機関水温を用いて、テーブルからデューティ補正量を求める。ブロック1104では、ブレーキペダル踏み込み量からブレーキペダル踏み込み量が所定量より大きいか否かでブレーキ踏み込み判定を行なう。ブロック1105では、タイマーによりブレーキ踏み込み判定の継続時間を計測する。テーブル1106はブレーキ踏み込み判定継続時間からデューティ補正量2を求める。積ブロック1107では上述の、デューティ基本値とデューティ補正量とデューティ補正量2を積算し、ブレーキ踏み込み時クリーニングデューティを算出する。
図12は、図9のブロック904(ブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティ演算)の詳細構成例を示す。
ブロック1208は、機関回転数を時間で微分する。ブロック1201は、機関回転数時間微分値及び機関回転数を用いて、マップからデューティ基本値を求める。ブロック1202は、機関水温を用いて、テーブルからデューティ補正量を求める。ブロック1204では、ブレーキペダル踏み込み量からブレーキペダル踏み込み量が所定量以下か否かでブレーキ踏み込み解除判定をする。ブロック1205では、ブレーキ踏み込み解除判定の継続時間を計測する。ブロック1206は、ブレーキ踏み込み解除判定継続時間に基づき、テーブルからデューティ補正量3を求める。積算器1207では、前記デューティ基本値とデューティ補正量とデューティ補正量3を積算し、ブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティを算出する。
図13は、上記した如くの態様で、可変バルブタイミング機構60のクリーニングを行なった際の各部の挙動、制御量、操作量の変化の一例を示すタイムチャートである。
時点t0では、ブレーキペダル踏み込み量が所定量(判定値)より大きいが、機関回転数がクリーニング実行回転数下限未満のため、クリーニング実行許可判定が下されず、クリーニングは行なわれない。時点t1では、ブレーキペダル踏み込み量が判定値より大きく、機関回転数がクリーニング実行回転数下限より大きいため、ブレーキペダルの踏み込み量と、機関の水温、回転数、負荷の大きさ、吸気温、学習値等のうちの少なくとも一つの運転状態とにより、ブレーキ踏み込み時クリーニングデューティを演算し、吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)を機関の運転状態に最適な開閉タイミングよりを進角させ、クリーニングを開始する。このクリーニングが実行されると進角室75に作動油が導入されてベーンロータ73が吸気カムプーリ61及びロータハウジング72に対して相対回動せしめられるので、油圧式アクチュエータ70内部に堆積している異物が除去される。
なお、図13(E)において、破線は、前記した本発明実施例のクリーニングを行なわない場合のバルブタイミング(吸気バルブ21の開閉タイミング)、すなわち最適なバルブタイミングを示している。
時点t2においては,ブレーキペダルの踏み込み量がブレーキ踏み込み判定値以下のため、ブレーキペダルの踏み込み量と、機関の水温、回転数、負荷の大きさ、吸気温、学習値等のうちの少なくとも一つの運転状態とに基づいて、ブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティを演算し、最適なバルブタイミングよりバルブタイミングを遅角させ、上述したブレーキペダル踏み込み時のクリーニングで除去できなかった異物をクリーニングする。
時点t3においては、ブレーキペダル踏み込み判定解除後、所定時間クリーニングを行なったので、クリーニングを終了する。この所定時間とは、運転者がアクセルペダルからブレーキペダルに踏みかえる時間より十分小さな時間とする。
時点t4において、アクセルペダルが踏み込まれ出力要求が発生する。このとき、バルブタイミングはクリーニングを行なわなかった場合のバルブタイミングに一致しているので出力の低下は発生しない。
図14は、可変バルブタイミング機構60のクリーニングを行なう際の処理手順を一例を示すフローチャートである。
ステップ1401で、ブレーキペダルの踏み込み量を読み込む。ステップ1402で、ブレーキペダルが所定値より踏み込まれているか判定する。所定値より踏み込まれていないと判定された場合(1402:NO)には、ステップ1413へ進む。ブレーキペダルが踏み込まれていると判定された場合(1402:YES)には、ステップ1403へ進む。ステップ1403ではクリーニングの実施許可を判定する。不許可と判定された場合(1404:NO)には、ステップ1413へ進む。許可と判定された場合(1404:YES)には、ステップ1405へ進む。ステップ1405ではブレーキペダルの踏み込み量を読み込む。ステップ1406でブレーキペダルが所定値より踏み込まれているか判定する。所定値より踏み込まれていないと判定された場合(1406:NO)ステップ1408に進む。ブレーキペダルが踏み込まれていると判定された場合(1406:YES)には、ステップ1407へ進む。ステップ1407では上述のブレーキペダルが踏み込まれていると判定された継続時間を計測するタイマ1をカウントアップし、ブレーキペダルが踏み込まれていないと判定された継続時間を計測するタイマ2をリセットする。ステップ1409では、ブレーキ踏み込み時クリーニングデューティを演算する。ステップ1408では上述したタイマ1をリセットし、タイマ2をカウントアップする。ステップ1410では、ブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティを演算する。ステップ1411では、演算したデューティを出力する。ステップ1412ではタイマ2が所定値を超えているか判定する。超えていると判定された場合(1412:YES)ステップ1413へ進む。超えていないと判定された場合(1412:NO)ステップ1403へ進む。ステップ1413ではタイマ1及びタイマ2をリセットする。
図15は、図10のブロック図に対応するクリーニング実行許可判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
ステップ1501では、アクセルペダル踏み込み量、機関回転数機関水温、機関吸気温、機関負荷、前回の機関回転数を読み込む。ステップ1502では、機関回転数と前回の機関回転数の差分計算を行なう。ステップ1503では、アクセルペダル踏み込み量が0であることを判定する。ステップ1504では、機関回転数、機関水温、機関吸気温機関回転数差分のそれぞれが所定値より大きいか否か判定する。ステップ1505では、機関負荷が所定値より小さいか否か判定する。ステップ1506では、上述した全ての条件が成立しているか否か判定し、全て成立しているときはクリーニング実施許可判定をする。
図16は、図11のブロック図に対応するブレーキ踏み込み時クリーニングデューティ演算ルーチンの一例を示すフローチャートである。ステップ1601では、ブレーキペダル踏み込み量、機関回転数、機関水温、前回の機関回転数、上述したタイマ1の読み込みを実施する。ステップ1602では、機関回転数と前回の機関回転数の差分計算する。ステップ1603では、回転数差分及び機関回転数より、デューティ基本値をマップ検索する。ステップ1604は、機関水温よりデューティ補正量をテーブル検索する。ステップ1605では、ブレーキペダル踏み込み量が所定値より大きいか判定する。ステップ1606では、ブレーキペダル踏み込み量が所定値より大きい状態の継続時間を計測する。ステップ1607では、上述した継続時間よりデューティ補正量2をテーブル検索する。ステップ1608では、デューティ基本値にデューティ補正量及びデューティ補正量2の補正をする。
図17は、図12のブロック図に対応するブレーキ踏み込み解除時クリーニングデューティ演算ルーチンの一例を示すフローチャートである。
ステップ1701では、ブレーキペダル踏み込み量、機関回転数、機関水温、前回の機関回転数、上述したタイマ1の読み込みを行なう。ステップ1702では、機関回転数と前回の機関回転数の差分を計算する。ステップ1703では、回転数差分及び機関回転数より、デューティ基本値をマップ検索する。ステップ1704は、機関水温よりデューティ補正量をテーブル検索する。ステップ1705では、ブレーキペダル踏み込み量が所定値以下か判定する。ステップ1706では、ブレーキペダル踏み込み量が所定値以下の状態の継続時間を計測する。ステップ1707では、上述した継続時間よりデューティ補正量3をテーブル検索する。ステップ1708では、デューティ基本値にデューティ補正量及びデューティ補正量3の補正をする。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、吸気バルブに代えて、あるいは、それと合わせて、排気バルブのバルブタイミング(開閉タイミング)を変更する可変バルブタイミング機構を採用した場合でも、本発明を同様に適用できる。
また、上記実施形態では、ブレーキペダルの踏み込み量が所定量以上となったときから所定時間内に、可変バルブタイミング機構60のクリーニングを行なうようにされているが、その他、エンジンブレーキ作動時等にも前記クリーニングを行なうようにしてもよい。
10 内燃機関
13 クランク軸
21 吸気バルブ
22 排気バルブ
23 吸気カム軸
29 排気カム軸
31 アクセルペダル
32 ブレーキペダル
51 アクセルセンサ
52 ブレーキセンサ
55 クランク角センサ
56 カム角センサ
60 可変バルブタイミング機構
61 吸気カムプーリ
62 排気カムプーリ
63 クランクプーリ
65 タイミングベルト
70 油圧式アクチュエータ
72 ロータハウジング
73 ベーンロータ
75 進角室
76 遅角室
80 オイルコントロールバルブ

Claims (9)

  1. 吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミングを当該機関及びその搭載車両の運転状態に応じて変更することのできる油圧式可変バルブタイミング機構を備えた車載用内燃機関の制御装置であって、
    当該機関搭載車両に対するブレーキペダル操作による制動指令があったとき、前記開閉タイミングを該制動指令があった時点より進角側又は遅角側に変更することを特徴とする車載用内燃機関の制御装置。
  2. 前記制動指令として、前記ブレーキペダルが所定量以上踏み込まれたこと示す信号もしくは情報が用いられていることを特徴とする請求項1に記載の車載用内燃機関の制御装置。
  3. 前記制動指令があったとき、前記開閉タイミングを進角限界又は遅角限界もしくはその近傍に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制動指令に基づき前記開閉タイミングを進角側又は遅角側に変更した後、当該機関搭載車両に対するブレーキペダル操作による制動解除指令があったとき、前記開閉タイミングを前記制動指令があったときとは逆方向に変更してその状態を所定時間維持することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車載用内燃機関の制御装置。
  5. 前記制動解除指令として、前記ブレーキペダルの踏み込み量が前記所定量以上では無くなったことを示す信号もしくは情報が用いられていることを特徴とする請求項4に記載の車載用内燃機関の制御装置。
  6. 前記制動解除指令があったとき、前記開閉タイミングを前記可変バルブタイミング機構による進遅角の無い状態に戻すことを特徴とする請求項4又は5に記載の車載用内燃機関の制御装置。
  7. 前記可変バルブタイミング機構内に蓄積した異物を除去すべく、前記制動指令に基づく開閉タイミングの変更を行なうことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の車載用内燃機関の制御装置。
  8. 前記開閉タイミングを変更する際の前記可変バルブタイミング機構に対する制御量を、ブレーキペダル踏み込み量と、機関の運転状態をあらわす、冷却水温、回転数、負荷の大きさ、及び吸気温等のうちの少なくとも一つとに基づいて設定することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の車載用内燃機関の制御装置。
  9. 前記制動解除指令があったとき、前記開閉タイミングが前記可変バルブタイミング機構による進遅角の無い状態に戻るまで、機関の点火時期や燃料噴射量等を補正することを特徴とする請求項4から8のいずれか一項に記載の車載用内燃機関の制御装置。
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