JP5184831B2 - フィン型トランジスタの形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フィン型の電界効果型トランジスタの構造並びにその形成方法に関する。
MOS型電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)は、例えばCPUやメモリなど、あらゆる半導体装置に用いられている。従来のMOSFETは、平面状の半導体基板の上面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、当該半導体基板におけるゲート電極の両側に形成されたソース/ドレイン領域とから成っていた。そのため従来のMOSFETは、キャリアが流れるチャネル領域が半導体基板の上面部のみに形成される、平面的な構造となっていた。以下、そのような従来のMOSFETを「プレーナFET」と称す。
MOSFETは高い集積度を実現できる点で優れており、その微細化は年々進んでいる。しかしプレーナFETの微細化が進むと、次のような問題が生じ得る。例えば微細化のためにゲート幅が狭くなると、電流のパスとなるチャネル領域の幅が狭くなるため、大きな電流が流せなくなる。またゲート長が短くなると、いわゆる短チャネル効果の発生が懸念される。短チャネル効果を抑制するためには、基板の不純物濃度を高くすることが効果的であるが、当該不純物濃度が高くなるとキャリア移動度が低下するため、この場合も大きな電流を流すことができなくなる。
微細化が進んだ現在のプレーナFETでは、これ以上に微細化が進むと上記のようなトランジスタの性能低下を招くため、集積度を上げるメリットが少なくなってきている。そのためプレーナFETの微細化は、限界に近づきつつあると言われている。
プレーナFETが有する上記の問題を解決するMOSFETとして、基板上に立設されたフィン型の半導体(半導体フィン;以下、単に「フィン」称す)を用いて形成される「フィンFET」が注目されている(例えば、下記特許文献1)。フィンFETは、そのチャネル領域がフィンの側面(基板に対して垂直な面)に形成される立体的(三次元的)構造を有している。
フィンFETでは、フィンの側面にチャネル領域が形成されるため、そのチャネル幅はフィンの高さに依存することになる(例えばフィンの両側面をチャネル領域として使用するダブルゲートTFTでは、チャネル幅はフィンの高さの2倍)。つまり基板表面の水平方向に進む微細化の影響を受けることなく、チャネル幅を設定することができる。またフィンFETでは、ゲート電極がフィンの両側面を覆う構造となるため、ゲート電極による電界制御性能が高く、プレーナFETに比べて短チャネル効果の発生は抑えられる。またフィンの不純物濃度が低くても動作可能であり、高いキャリア移動度が得られるという利点もある。
特表2006−504267号公報
上記のように微細化に関して有利なフィンFETであるが、構造が立体的な故の製造上の問題を有している。例えば、微細化のためにフィンの幅やゲート電極の幅を狭くすると、それらのアスペクト比が大きくなり形成が困難になることがその1つである。特に、チャネル幅の広いフィンFETを形成する場合には、背の高いフィンが必要となるためこの問題が顕著になり、微細化の妨げとなる。
また上記の特許文献1では、フィンFETの不純物領域(ソース/ドレイン領域)の形成を、従来のプレーナFETと同様にイオン注入法で行っているが、以下の問題が懸念される。
通常、イオン注入法ではシリコン等の固体に不純物領域を形成したとき、その不純物濃度の分布は基板表面からの深さ方向に不均一になる。よってフィンの真上方向からのイオン注入で不純物領域を形成すると、フィンの高さ方向に不純物濃度が不均一なものが形成される。フィンFETではフィンの側面がチャネル領域になるので、不純物領域の濃度がフィンの高さ方向に不均一であると、DIBL(Drain Induced Barrier Lowering)やVth lowering(Threshold voltage lowering)などの現象により、短チャネル特性がフィンの部位により異なるようになり、フィンFETの電気的特性にばらつきを発生させる原因となる。
それを改善した手法として、イオン注入をフィンの高さ方向に対して斜めに傾けて、斜め上方から行う手法がある。この手法では、フィンの側面に比較的均一な不純物領域を形成できるが、フィンの両側面にイオン注入したときに、フィンの上面に重複してイオンが導入されるので、フィンの上部の不純物濃度が高くなってしまう。
それをさらに改善した手法として、予めフィンの上面に絶縁膜を形成してから、イオン注入を斜め上方から行う手法がある。そうすることにより、フィンの上面にイオンが過剰に注入されることが防止できる。この効果を充分に得るためには、フィンの上面に設ける絶縁膜を充分に厚くする必要がある。しかしそうすると上面の絶縁膜を含めたフィンのアスペクト比が大きくなり、その形成が困難になるという問題が生じる。
但し、フィンの上面に設ける絶縁膜を充分厚くした場合でも、その絶縁膜(酸化シリコン等)とフィン(シリコン等)とではイオンが注入される深さが異なるため、フィンの側面における不純物濃度は完全に均一とはならない。即ち、フィンの上端部とそれ以外の部分とで濃度が異なるようになる。絶縁膜とフィンとでイオンの注入深さが異なる原因の1つとしては、例えばフィンがシリコンの場合などに、チャネリングによってイオンがフィンに深く注入されやすいことが挙げられる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、フィンの側面に不純物濃度が一様な不純物拡散層を有するフィン型トランジスタを提供することを目的とする。
フィン型トランジスタの形成工程において、半導体フィンの側面部に設けるソース/ドレイン・エクステンション領域を、通常のイオン注入法ではなく、クラスタ注入法を用いて行う。クラスタ注入により形成されたソース/ドレイン・エクステンション領域の不純物濃度は極めて急峻なプロファイルを持つため、20nm以下の幅のフィンであっても中央部分の不純物濃度は、表面近傍に位置するピークに比較して100分の1未満の濃度となる。
フィンの側面に形成されるソース/ドレイン・エクステンション領域の不純物濃度分布が、フィンの高さ方向(即ちチャネル幅方向)に対して一様になる。よってトランジスタの電気的特性のばらつきが抑制される。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るフィン型トランジスタ(フィンFET)の断面斜視図である。同図においては、支持基板、埋込絶縁膜(BOX(Buried OXide)層)、半導体層(SOI(Silicon-On-Insulator)層)が積層して成るSOI基板を用いて形成したものを例として示すが、本発明はいわゆるバルクの半導体基板を用いたものに対しても適用可能である。また図2は、図1のフィンFETの上面図であり、図3は同じくその断面図である。図3(a),(b)はそれぞれ、図2のA−A線およびB−B線に沿った断面に対応している。なお簡単のため、図3(a)においては、フィン10を覆うサイドウォール21の図示を省略している。
図1の如く、当該トランジスタは、支持基板1(例えばシリコン)上に配設されたBOX層2(例えば酸化シリコン)の上に形成されている。BOX層2上に立設されたフィン10(半導体フィン)は、SOI層をフィン型にパターニングしたものである。フィン10の上面には絶縁膜11が設けられている。
図1および図2のように、ゲート電極20はフィン10に跨るように配設される。ゲート電極20は、フィン10の側面の一部を覆っているが、当該ゲート電極20とフィン10との間にはゲート絶縁膜(不図示)が介在する。当該トランジスタはゲート電極20に覆われているフィン10の側面部がチャネル領域となる、いわゆるダブルゲート型トランジスタである。
ゲート電極20の側面には、サイドウォール21が形成される。サイドウォール21もまたフィン10に跨るように設けられる。サイドウォール21に覆われているフィン10の側面部には、図3(a)に示すように当該トランジスタのソース/ドレイン・エクステンション領域12(以下、単に「エクステンション領域12」)が形成される。
またフィン10におけるサイドウォール21よりも外側の部分には、図3(b)に示すように当該トランジスタのソース/ドレイン領域13が形成されている。ソース/ドレイン領域13は、エクステンション領域12に電気的に接続しており、エクステンション領域12よりも不純物濃度が高く設定される。
本実施の形態のエクステンション領域12は、従来のイオン注入法ではなく、クラスタ注入法を用いて形成されたものである。クラスタ注入法は、B(ボロン)などの不純物の原子と、Ar(アルゴン)などの他の原子とを合わせて数個〜数千個から成る集団(クラスタ)を生成し、それを所定のエネルギーで加速して、シリコン等の固体表面に照射する技術である。
図4(a)はシリコンにクラスタ注入法を用いて不純物を注入した場合の、シリコン表面からの深さに対する不純物濃度分布を示している。クラスタ注入法では、原子一つ当たりの実効的な加速エネルギーを低くできるので、非常に浅い注入が可能である。また例えばBのような軽い原子であっても、多数の重い原子とクラスタを構成すれば、極めて重いイオンとして注入されるためチャネリングは起こらない(質量数は11のB原子と1000個のAr原子(質量数40)と合わせてクラスタを構成すれば、当該クラスタの質量数は40011となる)。従ってクラスタ注入によれば、非常に浅い領域に対する極めて高濃度の注入を、図4(a)のような極めて急峻なプロファイルで実現できる。
一方、図4(b)はシリコンに通常のイオン注入法を用いて不純物を注入した場合の、不純物濃度分布を示している。通常のイオン注入法では、チャネリングなどの影響のため不純物の注入深さにばらつきが生じ、比較的深い位置にまで不純物が導入される。よって図4(b)のように、クラスタ注入の場合と比較して緩やかなプロファイルの不純物濃度分布となる。
本実施の形態ではエクステンション領域12をクラスタ注入で形成するため、当該エクステンション領域12における、フィン10の幅方向の不純物濃度プロファイルは、従来のものに比べて急峻になる。エクステンション領域12はフィン10の側面部に形成されるので、その不純物濃度ピークはフィン10の側面近傍に位置する。その不純物濃度はフィン10の側面から深い位置になるにつれて大きな傾きで減少する。よってフィン10の側面部と中央部とでは、不純物濃度の差が極めて大きくなる。以下にその具体例を示す。
本実施の形態では、エクステンション領域12が形成された部分のフィン10全体の幅を10nm〜20nmとする。このとき当該部分の幅方向の断面において、エクステンション領域12の不純物濃度ピークは、側面から2〜5nm程度の深さに位置するように設定される。例えばエクステンション領域12の不純物濃度ピークを1E20cm-3〜1E21cm-3とすると、フィン10の中央部の不純物濃度は1E17cm-3〜1E18cm-3程度になる。つまり20nm以下の狭いフィン10の幅であっても、その中央部分では上記ピークの100分の1未満の濃度となる。
本実施の形態では、ソース/ドレイン領域13も同様に、クラスタ注入法によりフィン10の側面部に形成する。またエクステンション領域13が形成された部分のフィン10の幅も10nm〜20nmとする。このときソース/ドレイン領域13の不純物濃度ピークもフィン10の側面から2〜5nm程度の浅い領域に設定され、やはり中央部分ではそのピークの100分の1未満の濃度となる。
後述の形成工程の説明で明らかになるが、クラスタ注入によりエクステンション領域12およびソース/ドレイン領域13を形成することにより、フィン10の上端部でもそれ以外の部分とほぼ同じ不純物濃度となる。つまり、エクステンション領域12およびソース/ドレイン領域13の不純物濃度分布は、フィン10の高さ方向(チャネル幅方向)の位置によらず一様な分布になる。その結果、電気的特性の変動が少ない、信頼性の高いフィンFETが得られる。
図5〜図12は、本実施の形態に係るフィンFETの形成工程を示す図である。以下、これらの図に基づいて本実施の形態に係るフィンFETの形成方法を説明する。
まず、シリコンの支持基板1上にBOX層2、SOI層3が積層されたSOI基板を準備する。その上に酸化シリコン膜51を積層し、写真製版技術を用いてフィン10のパターンにパターニングしたフォトレジスト52を形成する(図5)。当該トランジスタはダブルゲート型であり、SOI層3の膜厚の2倍がフィンFETのチャネル幅となる。SOI層3の膜厚は、例えば50〜500nm程度である。また酸化シリコン膜51の膜厚は、例えば20〜500nm程度である。酸化シリコン膜51は、この後の工程で絶縁膜11に加工されるものであるが、例えば窒化シリコンなど他の絶縁材料による膜であってもよい。
次いで、フォトレジスト52をマスクとする異方性エッチングにより、酸化シリコン膜51およびSOI層3をパターニングする。これにより上面に絶縁膜11を有するフィン10が形成される(図6)。
その後、酸化処理および窒化処理を行うことで、フィン10の表面に例えば1nm〜5nm程度の酸化窒化シリコン膜54を形成し、その上にポリシリコン膜55を堆積する(図7)。酸化窒化シリコン膜54およびポリシリコン膜55は、この後の工程でそれぞれゲート絶縁膜(図1〜図3では不図示)およびゲート電極20となるものである。ゲート絶縁膜の材料としては、酸化窒化シリコン膜の他に、HfSiON、HfO2などの「High−k膜」を用いてもよい。またこのとき、必要に応じてポリシリコン膜55にイオン注入を行う。
そして写真製版技術を用いてポリシリコン膜55および酸化窒化シリコン膜54をパターニングすることで、図8の上面図に示すように、フィン10の上に跨るゲート電極20およびゲート絶縁膜(不図示)を形成する。
その後、酸化シリコン膜等の絶縁膜を堆積して、異方性エッチングによりエッチバックすることで、ゲート電極20側面にオフセットサイドウォール21aを形成する(図9)。オフセットサイドウォール21aは、ゲート電極20の両脇に形成されるエクステンション領域12同士の間隔を確保するためのものであり、最終的には図1および図2に示したサイドウォール21の一部となる。オフセットサイドウォール21の膜厚は、例えば5〜20nm程度であるが、形成する必要のない場合もある。
続いて、ゲート電極20および絶縁膜11をマスクとする斜め上方からのクラスタ注入により、フィン10の側面にエクステンション領域12を形成する(図10)。上記のようにクラスタ注入法では、通常のイオン注入と比べ、非常に浅い領域に対する極めて高濃度の注入を、極めて急峻なプロファイルで実現できる。またクラスタ注入の注入深さは、注入される固体側の条件(結晶/非結晶など)の違いの影響が少なく、フィン10の側面内でも絶縁膜11の側面内でもほぼ同じ不純物濃度プロファイルとなる。従って、フィン10の上端部でもそれ以外の部分とほぼ同じ不純物濃度となる。つまり、エクステンション領域12の不純物濃度は、トランジスタのチャネル幅方向に一様なものとなる。
エクステンション領域12の形成に用いる不純物としては、n型FETであればAs、P(リン)など、p型FETであればB、In(インジウム)などを用いる。その注入濃度は、例えば1E13cm-2〜1E15cm-2程度である。またこのとき必要に応じて、エクステンション領域12とは逆の導電型の不純物を1E13cm-2〜1E14cm-2程度で注入するHalo注入を行ってもよい。
その後は図11の如くゲート電極20の両側面にサイドウォール21を形成してから、ソース/ドレイン領域13を形成する。本実施の形態では、ソース/ドレイン領域13の形成も斜め上方からのクラスタ注入により行う(図12)。このとき絶縁膜11、ゲート電極20およびサイドウォール21がマスクとなるので、ソース/ドレイン領域13はフィン10の側面におけるサイドウォール21よりも外側の部分に形成される。上記のエクステンション領域12の場合と同様の理論により、クラスタ注入で形成されたソース/ドレイン領域13も、フィン10の上端部でもそれ以外の部分とほぼ同じ不純物濃度となる。
ソース/ドレイン領域13の形成に用いる不純物としては、エクステンション領域12の形成に用いたものと同様のイオンでよい。その注入濃度は、例えば1E15〜1E16cm-2程度である。
以降は、ソース/ドレイン領域13の不純物を活性化させるためのアニールや各電極のシリサイド化など、従来のプレーナFETと同様なプロセスが行われ、フィンFETデバイスが完成する。
なお、フィン10上の絶縁膜11は、エクステンション領域12およびソース/ドレイン領域13を形成するクラスタ注入に対するマスクとして用いられている。エクステンション領域12およびソース/ドレイン領域13の不純物濃度がフィンの高さ方向に一様になるのは、絶縁膜11のマスク機能によってフィン10の上面部に不純物が導入されることが防止されているためでもある。クラスタ注入では、絶縁膜11における注入深さも非常に浅いので、絶縁膜11はそれほど厚くなくても充分にマスクとして機能することが可能である。つまり従来のイオン注入を用いた場合と比較して、絶縁膜11を含むフィン10のアスペクト比を小さくでき、形成が容易になるという効果も得られる。
<実施の形態2>
実施の形態1ではソース/ドレイン領域13の形成をエクステンション領域12と同様にクラスタ注入により行ったが他の手法により形成してもよい。本実施の形態ではその一例を示す。
図13は、実施の形態2に係るフィンTFTの断面斜視図である。同図においては、図1に示したものと同様の要素にはそれと同一符号を付してある。また図14は、図13のフィンFETの上面図であり、図15は同じくその断面図である。図15(a),(b)はそれぞれ、図14のA−A線およびB−B線に沿った断面に対応している。なお簡単のため、図15(a)においては、サイドウォール21の図示を省略している。
本実施の形態のフィンFETは、実施の形態1とほぼ同様の構造を有しているが、図13、図14および図15(b)に示すように、フィン10の側面部におけるサイドウォール21よりも外側の部分すなわちソース/ドレイン領域13が形成された部分に、ソース/ドレイン領域13を構成するものと同じ不純物が添加されたエピタキシャル層14が設けられている。
以下、本実施の形態に係るフィンFETの形成工程を説明する。まず、実施の形態1で図5〜図11に示したものと同様の手法により、フィン10、絶縁膜11、エクステンション領域12、ゲート電極20およびサイドウォール21を形成する(図11)。
そしてその後、フィン10の側面の単結晶シリコンから、エピタキシャル成長により単結晶シリコン層を成長させる。この工程では、サイドウォール21および絶縁膜11で覆われていないフィン10の側面のみを結晶成長させる選択エピタキシャル成長技術を用いる。またエピタキシャル成長の際、その材料ガスにソース/ドレイン領域13を構成するための不純物を添加する。
それにより、一様に不純物が添加されたエピタキシャル層14がフィン10の側面に形成される。上記のようにソース/ドレイン領域13を構成する不純物としては、例えばp型FETであればBなど、n型FETであればPなどを用いることができ、また成長後のエピタキシャル層14内における不純物濃度は、1E20〜1E22cm-3程度にする。なお、n型FETおよびp型FETの両方を形成する場合には、その一方のエピタキシャル層14の成長時には他方を酸化膜等で覆っておくなどして、両者を作り分ける。
その後、熱処理を加えることにより、エピタキシャル層14に添加された不純物をフィン10へと拡散させ、それによりフィン10の両側面部にソース/ドレイン領域13を形成する(図16)。この熱処理としては、例えば800〜1100℃のRTP(Rapid Thermal Process)を、処理時間0〜120secで行う。不純物のフィン10への拡散は、フィンの高さ方向の位置によらず一様に起こるので、一様な不純物分布を有するソース/ドレイン領域13を実現できる。そのため実施の形態1と同様に安定した電気特性のトランジスタを得ることができる。
以降は、各電極のシリサイド化など、従来のプレーナFETと同様なプロセスが行われる。
なお上記の熱処理後のエピタキシャル層14は、フィン10内のソース/ドレイン領域13と電気的に接続することになるので、それ自体もソース/ドレイン配線として機能することができる。よってソース/ドレイン配線の低抵抗化にも寄与できる。
<実施の形態3>
本実施の形態でも、ソース/ドレイン領域13の形成手法の一例を示す。図17は、実施の形態3に係るフィンTFTの断面斜視図である。同図においては、図1に示したものと同様の要素にはそれと同一符号を付してある。また図18は、図17のフィンFETの上面図であり、図19は同じくその断面図である。図19(a),(b)はそれぞれ、図18のA−A線およびB−B線に沿った断面に対応している。なお簡単のため、図19(a)においては、サイドウォール21の図示を省略している。
本実施の形態のフィンFETは、実施の形態1とほぼ同様の構造を有しているが、図17、図18および図19(b)に示すように、フィン10の側面部におけるサイドウォール21よりも外側の部分に、エクステンション領域12を構成するものと同じ導電型の不純物が添加されたエピタキシャル層14が設けられている。
またゲート電極20の上面には、ハードマスク23が設けられている。本実施の形態では、このハードマスク23とサイドウォール21としては、フィン10上に設けられる絶縁膜11に対して高いエッチング選択性を得ることができる材料を用いる。本実施の形態では、絶縁膜11として窒化シリコン、サイドウォール21およびハードマスク23として酸化シリコンを用いることとする。
以下、本実施の形態に係るフィンFETの形成工程を説明する。まず実施の形態1で図5,図6に示したものと同様の手法により、上面に絶縁膜11を備えるフィン10を形成する。但し、絶縁膜11の材料としては窒化シリコン膜を用いる。そして図7の如く酸化窒化シリコン膜54を形成し、ポリシリコン膜55を堆積する。そして本実施の形態では、ポリシリコン膜55の上にさらに、ハードマスク23の材料である酸化シリコン膜56を堆積する(図20)。
続いて写真製版技術後を用いて酸化シリコン膜56、ポリシリコン膜55および酸化窒化シリコン膜54をパターニングして、フィン10の上に跨り上面にハードマスク23を有するゲート電極20と、当該ゲート電極20とフィン10との間に介在するゲート絶縁膜(不図示)を形成する。
そして実施の形態1と同様に、必要に応じてオフセットサイドウォール21aを形成し(図9)、クラスタ注入によりフィン10の側面にエクステンション領域12を形成する(図10)。その後ゲート電極20の両側面にサイドウォール21を形成する(図11)。
次いでサイドウォール21およびハードマスク23(酸化シリコン)に対して高い選択比が得られる異方性エッチングにより、絶縁膜11(窒化シリコン)を除去する。この絶縁膜11の除去は、熱リン酸によるエッチングで行ってもよい。さらに、サイドウォール21およびハードマスク23(酸化シリコン)に対して高い選択比が得られる異方性エッチングにより、フィン10におけるサイドウォール21よりも外側の部分を除去する(図21)。
そしてその後は、実施の形態2でも用いた選択エピタキシャル成長法により、フィン10の両端面(サイドウォール21から露出した部分)の単結晶シリコンから、エピタキシャル成長により単結晶シリコン層を成長させる。またエピタキシャル成長の際、その材料ガスにはエクステンション領域12と同じ導電型の不純物を添加する。
それによりフィン10の両端に、エクステンション領域12と同じ導電型のエピタキシャル層15が形成される。成長後のエピタキシャル層15内における不純物濃度は、1E20cm-3〜1E22cm-3程度にする。本実施の形態でも、n型FETおよびp型FETの両方を形成する場合には、その一方のエピタキシャル層15の成長時には他方を酸化膜などで覆っておくなどして、両者を作り分ける。
エピタキシャル層15はエクステンション領域12の外側に設けられており、エピタキシャル層15とエクステンション領域12とは同じ導電型の不純物領域であるので互いに電気的に接続する。よって本実施の形態では、エピタキシャル層15自体がソース/ドレイン領域13として機能することとなる。
エピタキシャル層15の不純物は、事後的に導入したものでなく成長段階から導入されているため、エピタキシャル層15内では一様な濃度分布となる。つまり一様な不純物分布を有するソース/ドレイン領域13を実現でき、実施の形態1と同様に安定した電気特性を得ることができる。また不純物はエピタキシャル層15の全体に導入されているので、当該エピタキシャル層15のバルク中(内部)も電流のパスとして機能でき、ソース/ドレイン配線の低抵抗化にも寄与できる。
以降は、各電極のシリサイド化など、従来のプレーナFETと同様なプロセスが行われる。
なお本発明は、次世代のデバイスとして期待されている回路線幅32nmのデバイスに対しても適用可能である。
実施の形態1に係るフィン型トランジスタの断面斜視図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの上面図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの断面図である。 本発明の効果を説明するための図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態1に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態2に係るフィン型トランジスタの断面斜視図である。 実施の形態2に係るフィン型トランジスタの上面図である。 実施の形態2に係るフィン型トランジスタの断面図である。 実施の形態2に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態3に係るフィン型トランジスタの断面斜視図である。 実施の形態3に係るフィン型トランジスタの上面図である。 実施の形態3に係るフィン型トランジスタの断面図である。 実施の形態3に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。 実施の形態3に係るフィン型トランジスタの形成工程を示す図である。
符号の説明
1 支持基板、2 BOX層、3 SOI層、10 フィン、11 絶縁膜、12 エクステンション領域、13 ソース/ドレイン領域、14,15 エピタキシャル層、20 ゲート電極、21 サイドウォール、23 ハードマスク。

Claims (1)

  1. (a)上面に第1絶縁膜を有するフィン状の半導体である半導体フィンを形成する工程と、
    (b)前記半導体フィンの側面の一部を覆うゲート電極、および当該ゲート電極と前記半導体フィンとの間に介在するゲート絶縁膜である第2絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記第1絶縁膜および前記ゲート電極をマスクとするクラスタ注入により、前記半導体フィンの側面に不純物を導入することでソース/ドレイン・エクステンション領域を形成する工程と、
    (d)前記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、
    (e)前記サイドウォールよりも外側の前記半導体フィンを除去する工程と、
    (f)前記工程(e)の後の前記半導体フィンの両端に、不純物が添加されたエピタキシャル層を形成する工程とを備える
    ことを特徴とするフィン型トランジスタの形成方法。
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