JP5183618B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ装置に関するものであり、特に、蒸発器における着霜状況を正確に検知し、適切なタイミングで除霜運転を開始させる除霜開始判定制御に関するものである。
従来、空気調和機において暖房運転時に室内熱交換機配管温度センサー及び室内吸入温度センサーで室外熱交換機の結氷を判定して除霜運転開始判定を実施するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、ヒートポンプ給湯機において、大気と冷媒とを熱交換する蒸発器と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、蒸発器温度を検出する蒸発器温度検出手段とを備え、蒸発器に付着した霜を取り除く除霜運転を実施する際、外気温度と蒸発器温度との相関関係から求めた第1の条件式及び第2の条件式を有し、第1の条件式及び第2の条件式が形成する領域によって除霜運転の開始を判定し、2回目以降の除霜運転を実施する時には、前回の除霜運転時間に応じて第1の条件式及び第2の条件式に補正係数を加えることによって第1の条件式及び第2の条件式を補正し、除霜運転の開始の判定領域を補正するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−210516号公報(第3−4頁、図3) 特開2008−51361号公報(第6頁、図2−3)
通常、ヒートポンプ装置の蒸発器においては、蒸発温度が0℃以下、かつ、空気の露点温度以下の場合、蒸発器表面に霜が成長する着霜現象が発生する。この着霜現象が発生すると、蒸発器における通風抵抗の増加を招き、熱交換器性能が低下し、ヒートポンプ装置の運転効率を低下させるため、蒸発器表面に成長した霜を取り除く除霜運転が必要となる。
現在、空気調和機及びヒートポンプ給湯機等において、蒸発器吸込空気温度と蒸発器冷媒温度との差から蒸発器への着霜状況を判定するものや、凝縮器冷媒温度と凝縮器吸込空気温度との差から蒸発器への着霜状況を判定するものがある。しかしながら、蒸発器冷媒温度及び凝縮器冷媒温度は、着霜だけでなく圧縮機周波数の変化又は負荷変動等によって変化してしまうため、着霜していない場合でも着霜していると誤判定したり、着霜しているのに着霜していないと誤判定してしまうという問題点がある。
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、圧縮機周波数の変化及び負荷変動等の影響を受けずに、正確に除霜運転の開始判定が実施できるヒートポンプ装置を得ることを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ装置は、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器が冷媒配管によって環状に接続した冷媒回路と、前記蒸発器の冷媒の飽和温度(以下、「蒸発温度」という)を検出する蒸発器温度検出手段と、前記蒸発器に送り込まれる空気の温度(以下、「蒸発器吸込空気温度」という)を検出する蒸発器吸込空気温度検出手段と、前記冷媒回路を流れる冷媒の流量を検出する冷媒流量検出手段と、除霜運転を開始するか否かの除霜運転開始判定を実施する制御部と、を備え、該制御部は、前記蒸発器温度検出手段によって検出された前記蒸発温度、前記蒸発器吸込空気温度検出手段によって検出された前記蒸発器吸込空気温度、及び前記冷媒流量検出手段によって検出された前記冷媒流量に基づいて、前記蒸発器を通過する空気の風量を算出し、該風量から、前記蒸発器を通過する空気の圧力損失と前記風量との所定の関係に基づいて、前記圧力損失を導出し、該圧力損失と、無着霜時の風量と、該風量から前記所定の関係に基づいて導出される無着霜時の圧力損失とから、前記蒸発器を通過する空気の風速を算出し、算出した前記風量及び前記風速に基づいて、前記蒸発器に発生した霜の厚さ(以下、「霜層厚さ」という)を算出し、該霜層厚さが所定の閾値以上である場合、除霜運転を実施させるものであり、前記霜層厚さをt_frost、前記風量をVa、前記風速をU、前記蒸発器の高さをH、幅をW、フィン板厚をtf、フィンピッチをfpとしたとき、前記風量Vaおよび前記風速Uに基づいて、下記式により前記霜層厚さt_frostを算出することを特徴とする。
t_frost=(U×H×W×fp−U×H×W×ft−Va×fp)/(2×U×H×W)
本発明によれば、蒸発器に付着した霜について霜層厚さを算出し、その霜層厚さに基づいて除霜運転の開始判定を実施しているので、圧縮機周波数の変化及び負荷変動等によって、ヒートポンプ装置の運転状況が変化した場合でも、除霜運転の開始判定において誤判定を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の冷媒回路の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置における制御系統のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の除霜運転動作を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の膨張弁4の開度とそのCv値との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の蒸発器5を通過する空気の風量とその際の圧力損失との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の蒸発器5の構成図である。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ装置における制御系統のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ装置の通常運転時間と蒸発器5における霜層厚さとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るヒートポンプ装置の蒸発器5の構成図である。 本発明の実施の形態4に係るヒートポンプ装置の蒸発器5及び蒸発器用ファン7の構成図である。 本発明の実施の形態5に係るヒートポンプ装置の冷媒回路の概略構成図である。 本発明の実施の形態6に係るヒートポンプ装置の冷媒回路の概略構成図である。
実施の形態1.
(ヒートポンプ装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の冷媒回路の概略構成図であり、図2は、同ヒートポンプ装置における制御系統のブロック図である。
本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、少なくとも、圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5を備えており、圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5、四方弁2、そして圧縮機1の順で冷媒配管によって接続され、冷媒回路を構成している。また、本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、図2で示されるように、前述の圧縮機1及び四方弁2等の動作を制御する制御部100を備えている。
四方弁2は、圧縮機1から吐出されたガス冷媒の流路を切り替える機能を有する。通常運転の場合、四方弁2は、圧縮機1から吐出されたガス冷媒が凝縮器3に流入するように、そして、蒸発器5から流出した冷媒が圧縮機1に流入するような流路を構成する。また、蒸発器5に発生した霜を除く除霜運転の場合、四方弁2は、圧縮機1から吐出されたガス冷媒が蒸発器5に流入するように、そして、凝縮器3から流出した冷媒が圧縮機1に流入するような流路を構成する。
凝縮器3は、その近傍に凝縮器用ファン6を備えており、通常運転の場合、圧縮機1から吐出され四方弁2を経由してきたガス冷媒と、凝縮器用ファン6の回転によって送られてくる空気との熱交換を実施して、ガス冷媒を凝縮させる。また、凝縮器用ファン6は、その回転駆動をさせる凝縮器用ファンモーター6aに連結している。そして、凝縮器3の流入側の冷媒配管には、凝縮器冷媒圧力検出手段10が設置されている。
膨張弁4は、流入してきた液冷媒を膨張させて減圧し、低温低圧の気液二相冷媒として流出させる。また、膨張弁4は、その開度を検出する膨張弁開度検出手段11を備えている。そして、膨張弁4の流入側の冷媒配管には、膨張弁入口冷媒温度検出手段12が設置されている。
蒸発器5は、その近傍に蒸発器用ファン7を備えており、通常運転の場合、膨張弁4から流出してきた冷媒と、蒸発器用ファン7の回転によって送られてくる空気との熱交換を実施して、冷媒を気化させる。また、蒸発器用ファン7は、その回転駆動をさせる蒸発器用ファンモーター7aに連結している。また、蒸発器5は、蒸発器用ファンの回転駆動によって送られてくる空気の温度を検出する蒸発器吸込空気温度検出手段8を備えている。そして、蒸発器5の流出側の冷媒配管には、蒸発器冷媒圧力検出手段9が設置されている。
図2で示されるように、制御部100には、蒸発器吸込空気温度検出手段8、蒸発器冷媒圧力検出手段9、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12がそれぞれ接続されており、各検出手段から出力される温度情報、圧力情報及び開度情報(以下、「検出情報」という)が制御部100に送信される。また、制御部100は、メモリー101及び演算部102を備えている。そして、制御部100は、圧縮機1、四方弁2、凝縮器用ファンモーター6a、蒸発器用ファンモーター7a及び膨張弁4に接続されており、それらの動作を制御する。
メモリー101は、制御部100が受信した上記各検出手段からの検出情報を記憶する。演算部102は、メモリー101に記憶された上記各検出手段からの検出情報に基づいて演算し、制御部100は、その演算結果に基づいて、上記各アクチュエーターの動作を制御する。
なお、膨張弁4は本発明の「膨張装置」に相当し、膨張弁開度検出手段11は本発明の「膨張装置開度検出手段」に相当し、そして、膨張弁入口冷媒温度検出手段12は、本発明の「膨張装置入口冷媒温度検出手段」に相当する。
(ヒートポンプ装置の通常運転動作)
次に、図1を参照しながら本実施の形態に係るヒートポンプ装置の通常運転動作の説明をする。
圧縮機1によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を経由して、凝縮器3へ流入する。この凝縮器3に流入したガス冷媒は、凝縮器用ファン6の回転駆動によって送られてくる空気と熱交換が実施されて凝縮し、液冷媒となって、凝縮器3から流出する。このとき、凝縮器3は、ガス冷媒の凝縮によって放熱する。凝縮器3から流出した液冷媒は、膨張弁4に流れ込み、この膨張弁4によって膨張され減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、蒸発器5に流入し、蒸発器用ファン7の回転駆動によって送られてくる空気と熱交換が実施されて気化し、低温低圧のガス冷媒となって蒸発器5から流出する。この蒸発器5から流出したガス冷媒は、四方弁2を経由して圧縮機1に流入し、再び、圧縮される。
(ヒートポンプ装置の除霜運転動作)
本実施の形態に係るヒートポンプ装置が通常運転している場合、蒸発器5においては、冷媒温度が0℃以下、かつ、空気の露天温度以下の場合、空気中に含有される水分が蒸発器5の表面に付着して霜へと成長する着霜現象が発生する。この蒸発器5における着霜現象によって、蒸発器5における空気の風路が塞がれ、通風抵抗が増大して風量が低下するため、熱交換量が低下して熱交換能力が十分に発揮できなくなる。そのため、蒸発器5において、着霜がある程度進んだ場合、霜を除去する除霜運転が必要となる。
図3は、本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の除霜運転動作を示す図である。通常の除霜運転は、図3で示されるように、制御部100によって四方弁2を切り替え、冷媒を通常運転の場合とは逆方向に流す方法が一般的である。以下、図3を参照しながら本実施の形態に係るヒートポンプ装置の除霜運転動作の説明をする。
圧縮機1によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を経由して、蒸発器5へ流入する。この蒸発器5に流入したガス冷媒は、蒸発器用ファン7の回転駆動によって送られてくる空気と熱交換が実施されて凝縮し、液冷媒となって、蒸発器5から流出する。このとき、蒸発器5に付着した霜は、ガス冷媒の凝縮によって放出される熱によって、溶解する。蒸発器5から流出した液冷媒は、膨張弁4に流れ込み、この膨張弁4によって膨張され減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、凝縮器3に流入し、凝縮器用ファン6の回転駆動によって送られてくる空気と熱交換が実施されて気化し、低温低圧のガス冷媒となって凝縮器3から流出する。この凝縮器3から流出したガス冷媒は、四方弁2を経由して圧縮機1に流入し、再び、圧縮される。
(ヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作)
図4は、本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作を示すフローチャートであり、図5は、同ヒートポンプ装置の膨張弁4の開度とそのCv値との関係を示すグラフであり、図6は、同ヒートポンプ装置の蒸発器5を通過する空気の風量とその際の圧力損失との関係を示す図であり、そして、図7は、同ヒートポンプ装置の蒸発器5の構成図である。以下、図4〜図7を参照しながら、本実施の形態に係るヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作の説明をする。
(S1)
まず、制御部100は、通常運転を開始する。
(S2)
通常運転が開始された時、制御部100は、蒸発器吸込空気温度検出手段8によって検出された蒸発器吸込空気温度Ta、蒸発器冷媒圧力検出手段9によって検出された蒸発圧力Pe、凝縮器冷媒圧力検出手段10によって検出された凝縮圧力Pc、膨張弁開度検出手段11によって検出された膨張弁開度P、及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12によって検出された膨張弁入口温度Tscを受信する。制御部100の演算部102は、上記の蒸発圧力Pe、凝縮圧力Pc、膨張弁開度P及び膨張弁入口温度Tscに基づいて、下記の式(1)によって無着霜時の冷媒流量Grを算出する。そして、演算部102は、上記の蒸発圧力Peに基づいて、冷媒の飽和温度である蒸発温度Teを算出する。
Gr=86.5×Cv×√((Pc−Pe)/ρ) (1)
ここで、式(1)におけるCvは、膨張弁4のCv値であって膨張弁4固有のものであり、膨張弁開度Pと図5で示されるような関係があり、図5の関係に基づいて膨張弁開度Pから容易に定まる値である。また、式(1)における密度ρは、膨張弁4の入口における液冷媒の密度を示し、凝縮圧力Pc及び膨張弁入口温度Tscに基づいて算出される。
なお、膨張弁開度Pは本発明の「膨張装置開度」に相当し、膨張弁入口温度Tscは本発明の「膨張装置入口温度」に相当する。
(S3)
演算部102は、ステップS2において、蒸発器吸込空気温度検出手段8によって検出された蒸発器吸込空気温度TaをTa_i、算出した蒸発温度TeをTe_i、そして、算出した冷媒流量GrをGr_iとしてメモリー101に記憶する。
(S4)
ステップS3において、メモリー101に、通常運転開始時の蒸発器吸込空気温度Ta_i、蒸発温度Te_i、及び冷媒流量Gr_iが記憶された後、制御部100は、現在における蒸発器吸込空気温度Ta、蒸発圧力Pe、凝縮圧力Pc、膨張弁開度P、及び膨張弁入口温度Tscを各検出手段から受信する。演算部102は、上記の蒸発圧力Pe、凝縮圧力Pc、膨張弁開度P及び膨張弁入口温度Tscに基づいて、式(1)によって現在の冷媒流量Grを算出する。そして、演算部102は、上記の蒸発圧力Peに基づいて、蒸発温度Teを算出する。
(S5)
蒸発器5における熱交換量Qは冷媒流量Grに比例するという関係、及び、その熱交換量Qは蒸発器吸込空気温度Taと蒸発温度Teとの差と、蒸発器5を通風する空気の風量Vaとの積に比例するという関係から、冷媒流量Grは、蒸発器吸込空気温度Taと蒸発温度Teとの差、及び風量Vaと下記の式(2)で示される関係が導かれる。
Gr∝Va×(Ta−Te) (2)
演算部102は、ステップS3においてメモリー101に記憶された蒸発器吸込空気温度Ta_i、蒸発温度Te_i、冷媒流量Gr_i、及び既知の無着霜時の風量Va_i、並びに、ステップS4において検出された蒸発器吸込空気温度Ta、及びステップS4において算出された蒸発温度Teに基づいて、上記の式(2)から導出される下記の式(3)によって現在の風量Vaを算出する。
Va=Gr/Gr_i×Va_i×(Ta_i−Te_i)/(Ta−Te) (3)
また、風量Va及び圧力損失ΔPは、図6で示されるような関係があり、風量Vaに基づいて、圧力損失ΔPは容易に定まる。さらに、圧力損失ΔPは、蒸発器5を通風する空気の風速Uの二乗に比例することから、下記(4)で示される関係が導かれる。
ΔP∝U^2 (4)
ここで、「^」はべき乗を示す演算子である。通常運転開始時の圧力損失をΔP_i、蒸発器5を通風する空気の風速をU_i、上記の式(3)によって算出された風量Vaに基づいて図6の関係から定まる現在の圧力損失をΔP、そして、現在の蒸発器5を通風する空気の風速をUとすると、式(4)の関係から下記の式(5)が導かれる。
ΔP_i/ΔP=(U_i^2)/(U^2) (5)
また、図7で示されるような高さH、幅W、フィン板厚tf及びフィンピッチfpの蒸発器5において、無着霜時に空気が通過する通過面積をS_iとすると、通過面積S_iは、下記の式(6)によって算出される。
S_i=W×H−tf×H×W/fp (6)
また、この無着霜時において蒸発器5を通風する空気の風速U_iは、下記の式(7)によって算出される。
U_i=Va_i/S_i (7)
演算部102は、既知の無着霜時の風量Va_iに基づいて図6の関係から定まる圧力損失ΔP_i、式(3)によって算出した風量Vaに基づいて図6の関係から定まる現在の圧力損失ΔP、式(7)から定まる無着霜時の風速U_iに基づいて、式(5)によって現在の蒸発器5を通風する空気の風速Uを算出する。
また、現在の蒸発器5を有効に空気が通過する通過面積をSとすると、この通過面積Sは、現在の霜層厚さをt_frostとすると、下記の式(8)によって表される。
S=W×H−(tf+2×t_frost)×H×W/fp (8)
また、風速Uは、上記の式(7)と同様に下記の式(9)によって表される。
U=Va/S (9)
ここで、式(8)及び式(9)から、霜層厚さt_frostは、下記の式(10)によって表される。
t_frost=(U×H×W×fp−U×H×W×tf−Va×fp)/2×U×H×W (10)
演算部102は、上記の式(3)によって算出した風量Va、及び式(5)によって算出した風速Uに基づいて、式(10)から霜層厚さt_frostを算出する。
(S6)
演算部102は、ステップS5において算出した霜層厚さt_frostが、所定の閾値まで成長しているか否か判定する。具体的には、演算部102は、霜層厚さt_frostが所定の閾値以上であると判定した場合は、ステップS7へ進む。一方、霜層厚さt_frostが所定の閾値未満であると判定した場合は、ステップS4へ戻る。
なお、上記の閾値としては、例えば、無着霜時の能力の90%まで低下する霜層厚さとしてもよい。
また、上記の判定においては、霜層厚さt_frostについて閾値判定を実施するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、演算部102は、下記の式(11)によってフィン閉塞率fbを算出し、このフィン閉塞率fbについて閾値判定するものとしてもよい。
fb=2×t_frost/(fp−tf)×100 (11)
(S7)
制御部100は、除霜運転を開始する。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び動作のように、蒸発器5に付着した霜について霜層厚さを算出し、その霜層厚さに基づいて除霜運転の開始判定を実施しているので、圧縮機周波数の変化及び負荷変動等によって、ヒートポンプ装置の運転状況が変化した場合でも、除霜運転の開始判定において誤判定を防止することができる。
また、霜層厚さを検出するための特別なセンサー等の追加も不要とすることができる。
なお、本実施の形態においては、四方弁2を切り替えることによって除霜運転を実施するいわゆるリバース除霜について述べたが、これに限定されるものではなく、蒸発器5にヒーターを設置し、除霜運転時には、そのヒーターによって霜を溶解させるいわゆるヒーター除霜によるものとしてもよい。また、四方弁2を経由せずに、圧縮機1から吐出された高温高圧の気体冷媒を直接、蒸発器5に流して除霜を実施するいわゆるホットガス除霜によるものとしてもよい。さらに、通常運転を停止することによって蒸発器5の霜の溶解を促すいわゆるオフサイクル除霜によるものとしてもよい。
また、本実施の形態においては、演算部102が、蒸発器冷媒圧力検出手段9によって検出された蒸発圧力Peに基づいて、蒸発温度Teを算出するものとしたが、これに限定されるものではなく、蒸発器5における蒸発温度Teを検出する蒸発温度検出手段を備える構成としてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態に係るヒートポンプ装置について、実施の形態1に係るヒートポンプ装置の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
(ヒートポンプ装置の構成)
本実施の形態に係るヒートポンプ装置の構成は、図1で示される実施の形態1に係るヒートポンプ装置の構成と同様である。
図8は、本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ装置における制御系統のブロック図である。
図8で示されるように、本実施の形態に係るヒートポンプ装置の制御部100は、除霜運転の開始判定動作を実施するまでの時間等をカウントするタイマー103を備えている。その他の構成は、図2で示される実施の形態1に係る制御部100と同様である。
(ヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作)
図9は、本発明の実施の形態2に係るヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作を示すフローチャートである。以下、図9及び図10を参照しながら、本実施の形態に係るヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作の説明をする。
(S11)
まず、制御部100は、通常運転を開始する。このとき、制御部100のタイマー103は、通常運転が開始されてからの経過時間(以下、「判定開始前経過時間」という)のカウントを開始する。
(S12)
制御部100は、タイマー103によってカウントされる判定開始前経過時間が判定開始時間τ1を経過したか否か判定する。制御部100は、この判定開始前経過時間が判定開始時間τ1を経過したと判定した場合は、ステップS13へ進む。一方、判定開始前経過時間が判定開始時間τ1を経過していないと判定した場合は、引き続き、判定開始前経過時間が判定開始時間τ1を経過したか否かを監視する。
ここで、判定開始時間τ1は、通常運転が開始されてから冷凍サイクルが十分安定する時間(例えば、10分)に設定すればよい。これによって、冷凍サイクルが安定しないタイミングでの開始判定動作をすることを回避することができ、開始判定動作の精度を向上させることができる。
なお、冷凍サイクルが十分安定する時間が10分よりも短い場合は、判定開始時間τ1を短く設定してもよく、逆に、10分よりも長い場合は、判定開始時間τ1を長く設定してもよい。
(S13)
通常運転が開始されてから判定開始時間τ1経過後、制御部100は、蒸発器吸込空気温度検出手段8によって検出された蒸発器吸込空気温度Ta、蒸発器冷媒圧力検出手段9によって検出された蒸発圧力Pe、凝縮器冷媒圧力検出手段10によって検出された凝縮圧力Pc、膨張弁開度検出手段11によって検出された膨張弁開度P、及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12によって検出された膨張弁入口温度Tscを受信する。制御部100の演算部102は、上記の蒸発圧力Pe、凝縮圧力Pc、膨張弁開度P及び膨張弁入口温度Tscに基づいて、式(1)によって判定開始時間τ1経過時の冷媒流量Grを算出する。そして、演算部102は、上記の蒸発圧力Peに基づいて、蒸発温度Teを算出する。
(S14)
演算部102は、ステップS13において、蒸発器吸込空気温度検出手段8によって検出された蒸発器吸込空気温度TaをTa_i、算出した蒸発温度TeをTe_i、そして、算出した冷媒流量GrをGr_iとしてメモリー101に記憶する。このとき、タイマー103は、上記のように蒸発器吸込空気温度Ta_i、蒸発温度Te_i及び冷媒流量Gr_iを設定してからの経過時間(以下、「霜層厚さ算出前経過時間」という)のカウントを開始する。
(S15)
制御部100は、タイマー103によってカウントされる霜層厚さ算出前経過時間が除霜禁止時間τ2を経過したか否か判定する。制御部100は、この霜層厚さ算出前経過時間が除霜禁止時間τ2を経過したと判定した場合は、ステップS16へ進む。一方、霜層厚さ算出前経過時間が除霜禁止時間τ2を経過していないと判定した場合は、引き続き、霜層厚さ算出前経過時間が除霜禁止時間τ2を経過したか否かを監視する。
ここで、除霜禁止時間τ2は、例えば、前回の除霜運転時間に基づいて設定してもよいし、又は、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さに基づいて設定してもよい。これによって、前回の運転状況に基づいて、除霜運転の開始判定を適切なタイミングで実施することができる。また、上記のように、除霜禁止時間τ2を設けることによって、誤判定による除霜運転開始を回避することが可能となる。
除霜禁止時間τ2を、前回の除霜運転時間に基づいて設定する場合、制御部100は、前回の除霜運転時間が長い場合、今回の蒸発器5における着霜量についても多いものと判断して、除霜禁止時間τ2を短く設定する。一方、制御部100は、前回の除霜運転時間が短い場合、今回の蒸発器5における着霜量についても少ないものと判断して、除霜禁止時間τ2を長く設定する。例えば、制御部100は、前回の除霜運転時間が2分以下の場合は、着霜量が少ないため、除霜禁止時間τ2を60分に設定し、一方、前回の除霜運転時間が2分よりも長い場合は、着霜量が多いため、除霜禁止時間τ2を30分に設定する。
なお、上記のように、制御部100は、前回の除霜運転時間から学習して、除霜禁止時間τ2を設定するものの他、予め除霜禁止時間τ2を、除霜運転における除霜方式、又は、ヒートポンプ装置の個々の機器特性に基づいて設定するものとしてもよい。
また、除霜禁止時間τ2を、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さに基づいて設定する場合、制御部100は、前回の除霜運転開始直前において、前述の式(11)によって算出されるフィン閉塞率fbが大きい場合、今回の蒸発器5における着霜量についても多いものと判断して、除霜禁止時間τ2を短く設定する。一方、制御部100は、前回の除霜運転開始直前において、式(11)によって算出されるフィン閉塞率fbが小さい場合、今回の蒸発器5における着霜量についても少ないものと判断して、除霜禁止時間τ2を長く設定する。例えば、制御部100は、前回のフィン閉塞率fbが50%以下の場合は、着霜量が少ないため、除霜禁止時間τ2を60分に設定し、一方、前回のフィン閉塞率fbが50%よりも大きい場合は、着霜量が多いため、除霜禁止時間τ2を30分に設定する。
なお、上記のように、制御部100は、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さを示すフィン閉塞率fbから学習して、除霜禁止時間τ2を設定するものの他、予め除霜禁止時間τ2を、除霜運転における除霜方式、又は、ヒートポンプ装置の個々の機器特性に基づいて設定するものとしてもよい。
(S16)
除霜禁止時間τ2経過後、制御部100は、その時点における蒸発器吸込空気温度Ta、蒸発圧力Pe、凝縮圧力Pc、膨張弁開度P、及び膨張弁入口温度Tscを各検出手段から受信する。演算部102は、上記の蒸発圧力Pe、凝縮圧力Pc、膨張弁開度P及び膨張弁入口温度Tscに基づいて、式(1)によって除霜禁止時間τ2経過時の冷媒流量Grを算出する。そして、演算部102は、上記の蒸発圧力Peに基づいて、蒸発温度Teを算出する。
(S17)
演算部102は、実施の形態1におけるステップS5の処理と同様に、蒸発器5における除霜禁止時間τ2経過時の霜層厚さt_frostを算出する。
(S18)
演算部102は、ステップS17において算出した霜層厚さt_frostが、所定の閾値まで成長しているか否か判定する。具体的には、演算部102は、霜層厚さt_frostが所定の閾値以上であると判定した場合は、ステップS20へ進む。一方、霜層厚さt_frostが所定の閾値未満であると判定した場合は、ステップS19へ進む。
なお、上記の閾値としては、例えば、無着霜時の能力の90%まで低下する霜層厚さとしてもよい。
また、上記の判定においては、霜層厚さt_frostについて閾値判定を実施するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、演算部102は、式(11)によってフィン閉塞率fbを算出し、このフィン閉塞率fbについて閾値判定するものとしてもよい。
(S19)
制御部100は、タイマー103によってカウントされる霜層厚さ算出前経過時間が運転最大時間τ3を経過したか否か判定する。制御部100は、この霜層厚さ算出前経過時間が運転最大時間τ3を経過したと判定した場合は、ステップS20へ進む。一方、霜層厚さ算出前経過時間が運転最大時間τ3を経過していないと判定した場合は、ステップS16へ戻る。
ここで、運転最大時間τ3は、例えば、前回の除霜運転時間に基づいて設定してもよいし、又は、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さに基づいて設定してもよい。これによって、誤判定して除霜運転が実施されないという状況を回避することができる。
運転最大時間τ3を、前回の除霜運転時間に基づいて設定する場合、制御部100は、前回の除霜運転時間が長い場合、今回の蒸発器5における着霜量についても多いものと判断して、運転最大時間τ3を短く設定する。一方、制御部100は、前回の除霜運転時間が短い場合、今回の蒸発器5における着霜量についても少ないものと判断して、運転最大時間τ3を長く設定する。例えば、制御部100は、前回の除霜運転時間が2分以下の場合は、着霜量が少ないため、運転最大時間τ3を240分に設定し、一方、前回の除霜運転時間が2分よりも長い場合は、着霜量が多いため、運転最大時間τ3を120分に設定する。
なお、上記のように、制御部100は、前回の除霜運転時間から学習して、運転最大時間τ3を設定するものの他、予め運転最大時間τ3を、除霜運転における除霜方式、又は、ヒートポンプ装置の個々の機器特性に基づいて設定するものとしてもよい。
また、運転最大時間τ3を、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さに基づいて設定する場合、制御部100は、前回の除霜運転開始直前において、前述の式(11)によって算出されるフィン閉塞率fbが大きい場合、今回の蒸発器5における着霜量についても多いものと判断して、運転最大時間τ3を短く設定する。一方、制御部100は、前回の除霜運転開始直前において、式(11)によって算出されるフィン閉塞率fbが小さい場合、今回の蒸発器5における着霜量についても少ないものと判断して、運転最大時間τ3を長く設定する。例えば、制御部100は、前回のフィン閉塞率fbが50%以下の場合は、着霜量が少ないため、運転最大時間τ3を240分に設定し、一方、前回のフィン閉塞率fbが50%よりも大きい場合は、着霜量が多いため、運転最大時間τ3を120分に設定する。
なお、上記のように、制御部100は、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さを示すフィン閉塞率fbから学習して、運転最大時間τ3を設定するものの他、予め運転最大時間τ3を、除霜運転における除霜方式、又は、ヒートポンプ装置の個々の機器特性に基づいて設定するものとしてもよい。
(S20)
制御部100は、除霜運転を開始する。
(実施の形態2の効果)
以上の構成及び動作のように、通常運転が開始されてから冷凍サイクルが十分安定するまでの時間である判定開始時間τ1を設けることによって、冷凍サイクルが安定しないタイミングでの開始判定動作をすることを回避することができ、開始判定動作の精度を向上させることができる。
また、蒸発器5における霜層厚さt_frostを算出するまでに除霜禁止時間τ2を設けることによって、誤判定による除霜運転開始を回避することが可能となる。また、前回の除霜運転時間、又は前回の除霜運転開始直前の霜層厚さ等の前回の運転状況に基づいて、除霜禁止時間τ2を設定することによって、除霜運転の開始判定を適切なタイミングで実施することができる。
さらに、除霜運転開始までの最大時間である運転最大時間τ3を設けることによって、誤判定して除霜運転が実施されないという状況を回避することができる。
なお、上記の除霜禁止時間τ2又は運転最大時間τ3を前回の運転状況から学習して、算出する場合、例えば、以下のように算出するものとしてもよい。まず、図10で示されるように通常運転時間と蒸発器5の霜層厚さが比例関係にあるものとして、演算部102は、前回の通常運転時間τ0と、その時の除霜運転開始直前の霜層厚さt_frost0とを用いて、下記の式(12)から霜層厚さ成長速度Vtfを算出する。
Vtf=t_frost0/τ0 (12)
そして、演算部102は、算出した霜層厚さ成長速度Vtfに基づいて、例えば、フィン閉塞率fbが50%になる霜層厚さに成長するまでの時間を算出して、その時間を除霜禁止時間τ2に設定するものとしてもよい。また、演算部102は、算出した霜層厚さ成長速度Vtfに基づいて、例えば、フィン閉塞率fbが90%になる霜層厚さに成長するまでの時間を算出して、その時間を運転最大時間τ3に設定するものとしてもよい。
このように、蒸発器5における着霜量により除霜禁止時間τ2を変化させて設定することによって、不必要な判定の実施を開始し、判定開始を最小限にとどめることが可能となり、より精度の高い判定が可能となる。また、蒸発器5における着霜量により運転最大時間τ3を変化させて設定することによって、誤判定により除霜運転が実施されないという状況を回避できるだけでなく、適切な運転最大時間τ3を設定でき、無駄な除霜運転を回避できる。
また、本実施の形態に係るヒートポンプ装置の動作においては、タイマー103は、ステップS14において、蒸発器吸込空気温度Ta_i、蒸発温度Te_i及び冷媒流量Gr_iが設定されてから霜層厚さ算出前経過時間を、カウントしている動作としているが、これに限定されるものではなく、判定開始前経過時間のように、通常運転が開始されてからカウントを開始する動作としてもよい。
さらに、本実施の形態に係るヒートポンプ装置の動作においては、判定開始時間τ1を設けることによって、通常運転が開始された後に冷凍サイクルを安定化させ、除霜禁止時間τ2を設けることによって、霜層厚さt_frostを算出するまでの時間を設定し、さらに、運転最大時間τ3を設けることによって、除霜運転を開始させるまでの経過時間の上限値を設定しているが、これら判定開始時間τ1、除霜禁止時間τ2及び運転最大時間τ3のすべてを設けることに限定されるものではなく、いずれかが設けられる動作としてもよい。
実施の形態3.
本実施の形態に係るヒートポンプ装置について、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
(ヒートポンプ装置の構成)
図11は、本発明の実施の形態3に係るヒートポンプ装置の蒸発器5の構成図である。
図11で示されるように、本実施の形態に係る蒸発器5において空気が入り込む面の近傍に風速検出手段21が設置されている。この風速検出手段21は、制御部100に接続されており、蒸発器5に通過する空気の風速を検出し、その風速情報を制御部100に送信する。また、本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置における蒸発器吸込空気温度検出手段8、蒸発器冷媒圧力検出手段9、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12は備えられていない。その他の構成は、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置と同様の構成である。
(ヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作)
以上のような構成によって、制御部100の演算部102は、図11で示される幅W及び高さHから、蒸発器5において空気が入り込む前面を空気が通過する通過面積を算出し、この通過面積、及び風速検出手段21によって検出される風速に基づいて、式(3)によらずに、容易に風量Vaを算出することができる。
(実施の形態3の効果)
以上の構成によって、演算部102は、風量Vaを、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置におけるような蒸発器吸込空気温度検出手段8によって検出される蒸発温度Te、蒸発器冷媒圧力検出手段9によって検出される蒸発器吸込空気温度Ta、凝縮器冷媒圧力検出手段10によって検出される凝縮圧力Pc、膨張弁開度検出手段11によって検出される膨張弁開度P、及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12によって検出される膨張弁入口温度Tscを用いずに算出することができる。したがって、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置におけるような蒸発器吸込空気温度検出手段8、蒸発器冷媒圧力検出手段9、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を不要とすることができ、全体としては、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置と比較して、検出手段を4つ減らすことが可能となる。
なお、上記のように、蒸発器吸込空気温度検出手段8、蒸発器冷媒圧力検出手段9、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を備えないものとしているが、風量Vaを算出するためにはこれらが不要ということであって、その他の目的で使用する場合であれば備えられてもよいのは言うまでもない。
実施の形態4.
本実施の形態に係るヒートポンプ装置について、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
(ヒートポンプ装置の構成)
図12は、本発明の実施の形態4に係るヒートポンプ装置の蒸発器5及び蒸発器用ファン7の構成図である。
図12で示されるように、本実施の形態に係る蒸発器用ファン7には、ファン入力検出手段22が内蔵されている。このファン入力検出手段22は、制御部100に接続されており、蒸発器用ファン7の回転駆動の際に流れる電流を検出し、その電流情報を制御部100に送信する。また、本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置における蒸発器吸込空気温度検出手段8、蒸発器冷媒圧力検出手段9、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12は備えられていない。その他の構成は、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置と同様の構成である。
(ヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作)
以上のような構成によって、制御部100の演算部102は、蒸発器5において着霜が進んで通風抵抗が増加し、それに伴って圧力損失が増加した場合に、同じファン回転数を得ようとすると、蒸発器用ファン7に流れる電流が増加するので、その圧力損失と電流値との関係から、圧力損失ΔPが得られ、この圧力損失ΔPに基づいて、図6で示される関係から、風量Vaを求めることができる。
(実施の形態4の効果)
以上の構成によって、演算部102は、風量Vaを、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置におけるような蒸発器吸込空気温度検出手段8によって検出される蒸発温度Te、蒸発器冷媒圧力検出手段9によって検出される蒸発器吸込空気温度Ta、凝縮器冷媒圧力検出手段10によって検出される凝縮圧力Pc、膨張弁開度検出手段11によって検出される膨張弁開度P、及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12によって検出される膨張弁入口温度Tscを用いずに求めることができる。したがって、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置におけるような蒸発器吸込空気温度検出手段8、蒸発器冷媒圧力検出手段9、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を不要とすることができ、全体としては、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置と比較して、検出手段を4つ減らすことが可能となる。
なお、上記のように、蒸発器吸込空気温度検出手段8、蒸発器冷媒圧力検出手段9、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を備えないものとしているが、風量Vaを算出するためにはこれらが不要ということであって、その他の目的で使用する場合であれば備えられてもよいのは言うまでもない。
実施の形態5.
本実施の形態に係るヒートポンプ装置について、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
(ヒートポンプ装置の構成)
図13は、本発明の実施の形態5に係るヒートポンプ装置の冷媒回路の概略構成図である。
図13で示されるように、本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、圧縮機1の吸入側の冷媒配管に圧縮機吸入冷媒温度検出手段23及び圧縮機吸入冷媒圧力検出手段24を備えている。この圧縮機吸入冷媒温度検出手段23及び圧縮機吸入冷媒圧力検出手段24は、制御部100に接続されている。このうち、圧縮機吸入冷媒温度検出手段23は、圧縮機1に吸入される冷媒の温度を検出し、その温度情報を制御部100に送信する。また、圧縮機吸入冷媒圧力検出手段24は、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力を検出し、その圧力情報を制御部100に送信する。また、本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置における凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12は備えられていない。その他の構成は、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置と同様の構成である。
(ヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作)
以上のような構成によって、制御部100の演算部102は、前述の式(1)で示されるように膨張弁開度P等によらずに、圧縮機吸入冷媒温度検出手段23によって検出される冷媒温度、及び圧縮機吸入冷媒圧力検出手段24によって検出される冷媒圧力に基づいて圧縮機1に吸入される冷媒の密度を算出し、この冷媒密度、圧縮機1の周波数、及びその排除容積に基づいて、冷媒流量Grを算出する。
(実施の形態5の効果)
以上の構成のように、圧縮機吸入冷媒温度検出手段23及び圧縮機吸入冷媒圧力検出手段24が備えられることによって、演算部102は、冷媒流量Grを算出することができるので、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置におけるような凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を不要とすることができ、全体としては、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置と比較して、検出手段を1つ減らすことが可能となる。
なお、上記のように、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を備えないものとしているが、冷媒流量Grを算出するためにはこれらが不要ということであって、その他の目的で使用する場合であれば備えられてもよいのは言うまでもない。
実施の形態6.
本実施の形態に係るヒートポンプ装置について、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
(ヒートポンプ装置の構成)
図14は、本発明の実施の形態6に係るヒートポンプ装置の冷媒回路の概略構成図である。
図14で示されるように、本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、凝縮器3と膨張弁4との間に冷媒流量計25を備えている。この冷媒流量計25は、制御部100に接続されており、凝縮器3から流出する液冷媒の流量を検出し、その冷媒流量情報を制御部100に送信する。また、本実施の形態に係るヒートポンプ装置は、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置における凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12は備えられていない。その他の構成は、実施の形態1及び実施の形態2に係るヒートポンプ装置と同様の構成である。
なお、冷媒流量計25は、本発明の「冷媒流量検出手段」に相当する。
(ヒートポンプ装置の除霜運転の開始判定動作)
以上のような構成によって、制御部100の演算部102は、前述の式(1)で示されるように膨張弁開度P等によらずに、冷媒流量計25から冷媒流量Grを直接得ることができる。
(実施の形態6の効果)
以上の構成のように、冷媒流量計25が備えられることによって、演算部102は、冷媒流量Grを直接得ることができるので、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置におけるような凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を不要とすることができ、全体としては、実施の形態1又は実施の形態2に係るヒートポンプ装置と比較して、検出手段を2つ減らすことが可能となる。
なお、上記のように、凝縮器冷媒圧力検出手段10、膨張弁開度検出手段11及び膨張弁入口冷媒温度検出手段12を備えないものとしているが、冷媒流量Grを求めるためにはこれらが不要ということであって、その他の目的で使用する場合であれば備えられてもよいのは言うまでもない。
1 圧縮機、2 四方弁、3 凝縮器、4 膨張弁、5 蒸発器、6 凝縮器用ファン、6a 凝縮器用ファンモーター、7 蒸発器用ファン、7a 蒸発器用ファンモーター、8 蒸発器吸込空気温度検出手段、9 蒸発器冷媒圧力検出手段、10 凝縮器冷媒圧力検出手段、11 膨張弁開度検出手段、12 膨張弁入口冷媒温度検出手段、21 風速検出手段、22 ファン入力検出手段、23 圧縮機吸入冷媒温度検出手段、24 圧縮機吸入冷媒圧力検出手段、25 冷媒流量計、100 制御部、101 メモリー、102 演算部、103 タイマー。

Claims (15)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器が冷媒配管によって環状に接続した冷媒回路と、
    前記蒸発器の冷媒の飽和温度(以下、「蒸発温度」という)を検出する蒸発器温度検出手段と、
    前記蒸発器に送り込まれる空気の温度(以下、「蒸発器吸込空気温度」という)を検出する蒸発器吸込空気温度検出手段と、
    前記冷媒回路を流れる冷媒の流量を検出する冷媒流量検出手段と、
    除霜運転を開始するか否かの除霜運転開始判定を実施する制御部と、
    を備え、
    該制御部は、
    前記蒸発器温度検出手段によって検出された前記蒸発温度、前記蒸発器吸込空気温度検出手段によって検出された前記蒸発器吸込空気温度、及び前記冷媒流量検出手段によって検出された前記冷媒流量に基づいて、前記蒸発器を通過する空気の風量を算出し、
    該風量から、前記蒸発器を通過する空気の圧力損失と前記風量との所定の関係に基づいて、前記圧力損失を導出し、
    該圧力損失と、無着霜時の風量と、該風量から前記所定の関係に基づいて導出される無着霜時の圧力損失とから、前記蒸発器を通過する空気の風速を算出し、
    算出した前記風量及び前記風速に基づいて、前記蒸発器に発生した霜の厚さ(以下、「霜層厚さ」という)を算出し、
    該霜層厚さが所定の閾値以上である場合、除霜運転を実施させるものであり、
    前記霜層厚さをt_frost、前記風量をVa、前記風速をU、前記蒸発器の高さをH、幅をW、フィン板厚をtf、フィンピッチをfpとしたとき、前記風量Vaおよび前記風速Uに基づいて、下記式により前記霜層厚さt_frostを算出することを特徴とするヒートポンプ装置。
    t_frost=(U×H×W×fp−U×H×W×ft−Va×fp)/(2×U×H×W)
  2. 圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器が冷媒配管によって環状に接続した冷媒回路と、
    前記蒸発器の冷媒の飽和温度(以下、「蒸発温度」という)を検出する蒸発器温度検出手段と、
    前記蒸発器に送り込まれる空気の温度(以下、「蒸発器吸込空気温度」という)を検出する蒸発器吸込空気温度検出手段と、
    前記圧縮機に吸入される冷媒の温度(以下、「圧縮機冷媒温度」という)を検出する圧縮機吸入冷媒温度検出手段と、
    前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力(以下、「圧縮機冷媒圧力」という)を検出する圧縮機吸入冷媒圧力検出手段と、
    前記圧縮機の周波数を検出する圧縮機周波数検出手段と、
    除霜運転を開始するか否かの除霜運転開始判定を実施する制御部と、
    を備え、
    該制御部は、
    前記圧縮機吸入冷媒温度検出手段によって検出された前記圧縮機冷媒温度、及び前記圧縮機吸入冷媒圧力検出手段によって検出された前記圧縮機冷媒圧力に基づいて、前記圧縮機に吸入される冷媒の密度を算出し、
    該冷媒密度、前記圧縮機周波数検出手段によって検出された前記圧縮機の周波数、及び前記圧縮機の排除容積に基づいて、前記冷媒回路を流れる冷媒の流量を算出し、
    該冷媒流量、前記蒸発器温度検出手段によって検出された前記蒸発温度、及び前記蒸発器吸込空気温度検出手段によって検出された前記蒸発器吸込空気温度に基づいて、前記蒸発器を通過する空気の風量を算出し、
    該風量から、前記蒸発器を通過する空気の圧力損失と前記風量との所定の関係に基づいて、前記圧力損失を導出し、
    該圧力損失と、無着霜時の風量と、該風量から前記所定の関係に基づいて導出される無着霜時の圧力損失とから、前記蒸発器を通過する空気の風速を算出し、
    算出した前記風量及び前記風速に基づいて、前記蒸発器に発生した霜の厚さ(以下、「霜層厚さ」という)を算出し、
    該霜層厚さが所定の閾値以上である場合、除霜運転を実施させるものであり、
    前記霜層厚さをt_frost、前記風量をVa、前記風速をU、前記蒸発器の高さをH、幅をW、フィン板厚をtf、フィンピッチをfpとしたとき、前記風量Vaおよび前記風速Uに基づいて、下記式により前記霜層厚さt_frostを算出することを特徴とするヒートポンプ装置。
    t_frost=(U×H×W×fp−U×H×W×ft−Va×fp)/(2×U×H×W)
  3. 前記冷媒流量検出手段は、
    前記蒸発器の冷媒の圧力(以下、「蒸発圧力」という)を検出する蒸発器冷媒圧力検出手段、前記凝縮器の冷媒の圧力(以下、「凝縮圧力」という)を検出する凝縮器冷媒圧力検出手段、前記膨張装置の開度(以下、「膨張装置開度」という)を検出する膨張装置開度検出手段、及び、前記膨張装置の入口の温度(以下、「膨張装置入口温度」という)を検出する膨張装置入口冷媒温度検出手段を備え、
    前記蒸発器冷媒圧力検出手段によって検出された前記蒸発圧力、前記凝縮器冷媒圧力検出手段によって検出された前記凝縮圧力、前記膨張装置開度検出手段によって検出された前記膨張装置開度、及び前記膨張装置入口冷媒温度検出手段によって検出された前記膨張装置入口温度に基づいて前記冷媒流量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記蒸発器温度検出手段に代えて、前記蒸発器の冷媒の圧力(以下、「蒸発圧力」という)を検出する蒸発器冷媒圧力検出手段を備え、
    前記制御部は、前記蒸発器冷媒圧力検出手段によって検出された前記蒸発圧力に基づいて、前記蒸発温度を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記蒸発器に空気を送り込む蒸発器用ファンを備え、
    前記蒸発器吸込空気温度検出手段及び前記蒸発器冷媒圧力検出手段の代わりに、前記蒸発器用ファンに設置され、前記蒸発器用ファンの回転駆動に伴う電流を検出するファン入力検出手段を備え、
    前記制御部は、
    前記ファン入力検出手段によって検出された前記電流値に基づいて、前記蒸発器を通過する空気の圧力損失を算出し、
    該圧力損失に基づいて、前記蒸発器を通過する空気の風量を算出し、
    該風量に基づいて、前記蒸発器を通過する空気の風速を算出する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のヒートポンプ装置。
  6. 前記制御部は、
    時間をカウントするタイマーを備え、
    前記タイマーによってカウントされる時間に基づいて、前記除霜運転開始判定を実施する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  7. 前記タイマーは、前記制御部によって通常運転が開始されてからの経過時間をカウントし、
    前記制御部は、前記経過時間が予め設定された判定開始時間を経過した後、前記除霜運転開始判定を実施する
    ことを特徴とする請求項6記載のヒートポンプ装置。
  8. 前記タイマーは、前記制御部によって通常運転が開始されてからの経過時間をカウントし、
    前記制御部は、前記除霜運転開始判定において、前記経過時間が予め設定された除霜禁止時間を経過した後、前記霜層厚さを算出し、該霜層厚さが所定の閾値以上であるか否かの判定を実施する
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7記載のヒートポンプ装置。
  9. 前記制御部は、前記除霜禁止時間を、前回の除霜運転時間に基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項8記載のヒートポンプ装置。
  10. 前記制御部は、前記除霜禁止時間を、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さに基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項8記載のヒートポンプ装置。
  11. 前記制御部は、前記除霜禁止時間を、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さ、及び前回の通常運転時間に基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項8記載のヒートポンプ装置。
  12. 前記タイマーは、前記制御部によって通常運転が開始されてからの経過時間をカウントし、
    前記制御部は、前記経過時間が予め設定された運転最大時間を経過した後、強制的に除霜運転を実施させる
    ことを特徴とする請求項6〜請求項11のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  13. 前記制御部は、前記運転最大時間を、前回の除霜運転時間に基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項12記載のヒートポンプ装置。
  14. 前記制御部は、前記運転最大時間を、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さに基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項12記載のヒートポンプ装置。
  15. 前記制御部は、前記運転最大時間を、前回の除霜運転開始直前の霜層厚さ、及び前回の通常運転時間に基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項12記載のヒートポンプ装置。
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