JP5183573B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents

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Description

この発明は、イントラ予測を実施して、動画像を符号化する動画像符号化装置に関するものである。
動画像圧縮規格であるH.264では、ブロック隣接画素から予測画像を生成するイントラ予測を採用している。
イントラ予測における予測モードとして、輝度4×4イントラ予測モードで9種類、輝度8×8イントラ予測モードで9種類、輝度16×16イントラ予測モードで4種類、色差のイントラ予測で4種類が規定されている。
H.264規格のエンコーダでは、精度が高いイントラ予測を行うには、全ての予測モードで、局部復号画像から予測画像を生成し、複数の予測画像を比較してイントラ予測モードを決定することが望ましい。
しかし、全ての予測モードで、局部復号画像から予測画像を生成する場合、全ての予測モードで、局部復号画像を生成する必要があるため演算量が多くなる。
そこで、以下の特許文献1に開示されている動画像符号化装置では、原画像からイントラ予測モードを決定するようにしている。
この場合、全ての予測モードで、局部復号画像を生成する必要がないため演算量を削減することができるが、符号化に使用するイントラ予測画像は、局部復号画像から生成するため、原画像と局部復号画像にある程度の差異が発生すると、適切なイントラ予測モードが選択されず、符号化画像の画質に悪影響を与えることがある。
特開2007−150913号公報(図1)
従来の動画像符号化装置は以上のように構成されているので、全ての予測モードで、局部復号画像を生成する必要がないため演算量を削減することができる。しかし、原画像からイントラ予測モードを決定し、局部復号画像からイントラ予測画像を生成するため、原画像と局部復号画像にある程度の差異が発生すると、適切なイントラ予測モードが選択されず、符号化画像の画質に悪影響を与えることがあるなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、原画像と局部復号画像の差異が大きくなっても、符号化画像の画質劣化を抑制することができる動画像符号化装置を得ることを目的とする。
この発明に係る動画像符号化装置は、イントラ予測対象の矩形領域の原画像と上記矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像からイントラ予測モードを決定するイントラ予測モード決定手段と、その隣接原画像と上記矩形領域に隣接している領域の局部復号画像との差分を求め、その差分が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定手段により決定されたイントラ予測モードを選択し、その差分が所定の閾値より大きい場合、画素値の平均値を用いて予測画像を生成するDCモードを選択するモード選択手段とを設け、イントラ予測画像生成手段が、モード選択手段によりイントラ予測モードが選択された場合、そのイントラ予測モードで、局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成し、モード選択手段によりDCモードが選択された場合、そのDCモードで、局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成するようにしたものである。
この発明によれば、イントラ予測対象の矩形領域の原画像と上記矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像からイントラ予測モードを決定するイントラ予測モード決定手段と、その隣接原画像と上記矩形領域に隣接している領域の局部復号画像との差分を求め、その差分が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定手段により決定されたイントラ予測モードを選択し、その差分が所定の閾値より大きい場合、画素値の平均値を用いて予測画像を生成するDCモードを選択するモード選択手段とを設け、イントラ予測画像生成手段が、モード選択手段によりイントラ予測モードが選択された場合、そのイントラ予測モードで、局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成し、モード選択手段によりDCモードが選択された場合、そのDCモードで、局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成するように構成したので、原画像と局部復号画像の差異が大きくなっても、符号化画像の画質劣化を抑制することができる効果がある。
この発明の実施の形態1による動画像符号化装置を示す構成図である。 4×4画素ごとに、マクロブロックを16個の矩形領域に分割している様子を示す説明図である。 1つの4×4ブロックにおいて、イントラ予測に使用する隣接画素を示す説明図である。 8×8画素ごとに、マクロブロックを4個の矩形領域に分割している様子を示す説明図である。 1つの8×8ブロックにおいて、イントラ予測に使用する隣接画素を示す説明図である。 1つの16×16ブロックから構成されているマクロブロックを示す説明図である。 1つの16×16ブロックにおいて、イントラ予測に使用する隣接画素を示す説明図である。 イントラ4×4予測でのブロックの処理順を示す説明図である。 イントラ8×8予測でのブロックの処理順を示す説明図である。 イントラ16×16予測でのブロックの処理順を示す説明図である。 イントラ予測モード補正部3の動作を考えない場合のイントラ4×4予測の演算タイミングを示す説明図である。 イントラ予測モード補正部3の動作を考えない場合のイントラ8×8予測の演算タイミングを示す説明図である。 イントラ予測モード補正部3の動作を考えない場合のイントラ16×16予測の演算タイミングを示す説明図である。 イントラ予測モード補正部3の動作を考えた場合のイントラ4×4予測の演算タイミングを示す説明図である。 イントラ予測モード補正部3の動作を考えた場合のイントラ8×8予測の演算タイミングを示す説明図である。 イントラ予測モード補正部3の動作を考えた場合のイントラ16×16予測の演算タイミングを示す説明図である。 この発明の実施の形態2による動画像符号化装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による動画像符号化装置を示す構成図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による動画像符号化装置を示す構成図である。
図1において、原画像周辺画素メモリ1はイントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像を一時的に格納するメモリである。
イントラ予測モード決定部2はイントラ予測対象の矩形領域の原画像と原画像周辺画素メモリ1により格納された隣接原画像から、予測ブロックサイズとイントラ予測モードを決定する処理を実施する。
即ち、イントラ予測モード決定部2は、例えば、原画像周辺画素メモリ1により格納された隣接原画像から、複数のイントラ予測モード(例えば、輝度4×4イントラ予測モードの9種類、輝度8×8イントラ予測モードの9種類、輝度16×16イントラ予測モードの4種類、色差のイントラ予測の4種類)で予測画像を生成して、それらの予測画像とイントラ予測対象の矩形領域の原画像とを比較し、複数の予測画像の中で、その原画像と最も差異が小さい予測画像を選択することで、その予測画像に係る予測ブロックサイズとイントラ予測モードを出力する処理を実施する。
なお、イントラ予測モード決定部2はイントラ予測モード決定手段を構成している。
イントラ予測モード補正部3は原画像周辺画素メモリ1により格納されている隣接原画像と、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像(イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像)との差分を求め、その差分が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ4に出力し、その差分が所定の閾値より大きい場合、画素値の平均値を用いて予測画像を生成するDCモードの選択指令をセレクタ4に出力する処理を実施する。
ただし、イントラ予測モード補正部3は補正機能ON/OFFフラグ(イントラ予測モードの補正の有無を示すフラグ)を入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合に限り、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モード又はDCモードの選択処理を実施し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示していれば、その隣接原画像と局部復号画像の差分を算出して所定の閾値と比較する選択処理を実施することなく、DCモードの選択指令をセレクタ4に出力する処理を実施する。
セレクタ4はイントラ予測モード補正部3からイントラ予測モードの選択指令を受けると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを選択して、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力し、イントラ予測モード補正部3からDCモードの選択指令を受けると、そのDCモードをイントラ予測画像生成部5に出力する処理を実施する。
なお、イントラ予測モード補正部3及びセレクタ4からモード選択手段が構成されている。
イントラ予測画像生成部5はセレクタ4からイントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを受けると、そのイントラ予測モードで、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像(イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像)からイントラ予測対象の矩形領域のイントラ予測画像を生成し、セレクタ4からDCモードを受けると、そのDCモードで、その局部復号画像からイントラ予測対象の矩形領域のイントラ予測画像を生成する処理を実施する。なお、イントラ予測画像生成部5はイントラ予測画像生成手段を構成している。
セレクタ6は外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像を選択し、そのインター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像を選択する処理を実施する。
減算器7はイントラ予測対象の矩形領域の原画像からセレクタ6により選択された画像(インター予測画像、または、イントラ予測画像)を減算し、その減算結果である差分画像を整数変換部8に出力する処理を実施する。
整数変換部8は減算器7から出力された差分画像を整数変換して、その整数変換係数を量子化部9に出力する処理を実施する。
量子化部9は所定の量子化パラメータを用いて、整数変換部8から出力された整数変換係数を量子化し、その量子化変換係数を逆量子化部10に出力するとともに、その量子化変換係数を例えばエントロピー符号化部などの符号化部(図示せぬ)に出力する処理を実施する。なお、符号化部は、量子化部9から出力された量子化変換係数に対する可変長符号化処理又は算術符号化処理を実施して、符号化データを生成する処理部である。
逆量子化部10は量子化部9から出力された量子化変換係数を逆量子化し、その逆量子化変換係数を逆整数変換部11に出力する処理を実施する。
逆整数変換部11は逆量子化部10から出力された逆量子化変換係数を逆整数変換して、その逆整数変換係数を加算器12に出力する処理を実施する。
加算器12は逆整数変換部11から出力された逆整数変換係数とセレクタ6により選択された画像(インター予測画像、または、イントラ予測画像)を加算し、その加算結果をイントラ予測対象の矩形領域の局部復号画像として局部復号画像周辺画素メモリ13に出力する処理を実施する。
なお、減算器7、整数変換部8、量子化部9、逆量子化部10、逆整数変換部11及び加算器12から局部復号画像生成手段が構成されている。
局部復号画像周辺画素メモリ13は加算器12から出力された局部復号画像を格納するメモリである。
次に動作について説明する。
H.264規格では、輝度において、イントラ4×4予測で9種のモード、イントラ8×8予測で9種のモード、イントラ16×16予測で4種のモード、色差において、4種のモードが規定されている。
輝度イントラ4×4予測では、図2に示すように、4×4画素ごとに、マクロブロックを16個の矩形領域に分割して、それぞれの矩形領域についてイントラ予測を行う。
ここで、図3は1つの4×4ブロックにおいて、イントラ予測に使用する隣接画素を示している。
輝度イントラ8×8予測では、図4に示すように、8×8画素ごとに、マクロブロックを4個の矩形領域に分割して、それぞれの矩形領域についてイントラ予測を行う。
ここで、図5は1つの8×8ブロックにおいて、イントラ予測に使用する隣接画素を示している。
輝度イントラ16×16予測では、図6に示すように、16×16ブロックについてイントラ予測を行う。
ここで、図7は16×16ブロックにおいて、イントラ予測に使用する隣接画素を示している。
まず、原画像周辺画素メモリ1には、イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像が一時的に格納される。
即ち、原画像周辺画素メモリ1には、図3に示す4×4ブロックにおける16個の矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像、図5に示す8×8ブロックにおける4個の矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像、図7に示す16×16ブロックにおける矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像が一時的に格納される。
色差ブロックについても同様に、隣接している領域の原画像である隣接原画像が一時的に格納される。
局部復号画像周辺画素メモリについても、図3に示す4×4ブロックにおける16個の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像、図5に示す8×8ブロックにおける4個の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像、図7に示す16×16ブロックにおける矩形領域に隣接している領域の局部復号画像が一時的に格納される。
色差ブロックについても同様に、隣接している領域の局部復号画像が一時的に格納される。
イントラ予測モード決定部2は、イントラ予測対象の矩形領域の原画像と原画像周辺画素メモリ1により格納された隣接原画像から、予測ブロックサイズとイントラ予測モードを決定する。
具体的には、以下のようにして、予測ブロックサイズとイントラ予測モードを決定する。
イントラ予測モード決定部2は、輝度については、例えば、原画像周辺画素メモリ1により格納された隣接原画像から、複数のイントラ予測モード(例えば、輝度4×4イントラ予測モードの9種類、輝度8×8イントラ予測モードの9種類、輝度16×16イントラ予測モードの4種類)で予測画像を生成する。
イントラ予測モード決定部2は、複数のイントラ予測モードで予測画像を生成すると、複数の予測画像とイントラ予測対象の矩形領域の原画像とを比較し、複数の予測画像の中で、その原画像と最も差異が小さい予測画像を選択する。
イントラ予測モード決定部2は、原画像と最も差異が小さい予測画像を選択すると、その予測画像に係る予測ブロックサイズとイントラ予測モードを、最適な予測ブロックサイズとイントラ予測モードとして選択する。
色差についても同様にして、最適なイントラ予測モードを選択する。
ここで、図8はイントラ4×4予測でのブロックの処理順を示す説明図であり、図9はイントラ8×8予測でのブロックの処理順を示す説明図である。
また、図10はイントラ16×16予測でのブロックの処理順を示す説明図である。
符号化に使用するイントラ予測画像は、局部復号画像から生成する必要があり、例えば、図8におけるサブブロック1のイントラ予測画像を生成するには、サブブロック0の局部復号画像が必要となる。
したがって、あるサブブロックの演算に注目すると、図1の減算器7における減算処理、整数変換部8における整数変換処理、量子化部9における量子化処理、逆量子化部10における逆量子化処理、逆整数変換部11における逆整数変換処理及び加算器12における加算処理は、前のサブブロック番号のサブブロックの局部復号画像が生成されて、その局部復号画像を用いて、イントラ予測画像が生成された後に開始することができる。
図11はイントラ予測モード補正部3の動作を考えない場合のイントラ4×4予測の演算タイミングを示す説明図であり、図12はイントラ予測モード補正部3の動作を考えない場合のイントラ8×8予測の演算タイミングを示す説明図である。
また、図13はイントラ予測モード補正部3の動作を考えない場合のイントラ16×16予測の演算タイミングを示す説明図である。
例えば、イントラ4×4予測のサブブロック1の演算タイミングに着目すると、図11に示すように、サブブロック0の演算の逆整数変換処理が完了した時点で、図3に示す4×4ブロックの左側の局部復号画像が求まるので、この時点で、イントラ予測画像生成部5において、サブブロック1のイントラ予測画像を生成することが可能となる。
イントラ予測モード補正部3は、補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合、原画像周辺画素メモリ1により格納されている隣接原画像と、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像(イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像であって、イントラ予測画像生成部5によりイントラ予測画像が生成される際に使用される局部復号画像)との差分として、例えば、その隣接原画像と局部復号画像との差分絶対値和を算出する。
イントラ予測モード補正部3は、その隣接原画像と局部復号画像の差分絶対値和を算出すると、その差分絶対値和と外部から入力された所定の閾値を比較する。
イントラ予測モード補正部3は、その差分絶対値和が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ4に出力する。
一方、その差分絶対値和が所定の閾値より大きい場合、DCモードの選択指令をセレクタ4に出力する。
イントラ予測モード補正部3は、補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示している場合、その隣接原画像と局部復号画像の差分絶対値和を算出して所定の閾値と比較する選択処理を実施することなく、DCモードの選択指令をセレクタ4に出力する。
なお、補正機能ON/OFFフラグは、ピクチャ単位、マクロブロック単位、サブブロック単位で、適応的にON/OFFすることが可能である。
図14はイントラ予測モード補正部3の動作を考えた場合のイントラ4×4予測の演算タイミングを示す説明図であり、図15はイントラ予測モード補正部3の動作を考えた場合のイントラ8×8予測の演算タイミングを示す説明図である。
また、図16はイントラ予測モード補正部3の動作を考えた場合のイントラ16×16予測の演算タイミングを示す説明図である。
例えば、イントラ4×4予測のサブブロック1の演算タイミングに着目すると、図14に示すように、サブブロック0の演算の逆整数変換処理が完了した時点で、図3に示す4×4ブロックの左側の局部復号画像が求まるので、この時点で、イントラ予測モード補正部3において、図3に示す位置のサブブロック1に隣接する原画像と局部復号画像の比較が可能となる。
セレクタ4は、イントラ予測モード補正部3からイントラ予測モードの選択指令を受けると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを選択して、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力する。
一方、イントラ予測モード補正部3からDCモードの選択指令を受けると、そのDCモードをイントラ予測画像生成部5に出力する。
イントラ予測画像生成部5は、セレクタ4からイントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを受けると、そのイントラ予測モードで、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像からイントラ予測対象の矩形領域のイントラ予測画像を生成する。
一方、セレクタ4からDCモードを受けると、そのDCモードで、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像からイントラ予測対象の矩形領域のイントラ予測画像を生成する。
セレクタ6は、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果を参照し、そのインター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像を選択して、そのインター予測画像を減算器7及び加算器12に出力する。
一方、そのインター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像を選択して、そのイントラ予測画像を減算器7及び加算器12に出力する。
減算器7は、イントラ予測対象の矩形領域の原画像とセレクタ6により選択された画像(インター予測画像、または、イントラ予測画像)を入力し、その原画像からセレクタ6により選択された画像を減算して、その減算結果である差分画像を整数変換部8に出力する。
整数変換部8は、減算器7から差分画像を受けると、その差分画像を整数変換して、その整数変換係数を量子化部9に出力する。
量子化部9は、整数変換部8から整数変換係数を受けると、所定の量子化パラメータを用いて、その整数変換係数を量子化し、その量子化変換係数を逆量子化部10に出力する。
また、量子化部9は、その量子化変換係数を例えばエントロピー符号化部などの符号化部等にも出力する。
なお、符号化部は、量子化部9から出力された量子化変換係数に対する可変長符号化処理又は算術符号化処理を実施して、符号化データ(符号化画像)を生成する。
逆量子化部10は、量子化部9から量子化変換係数を受けると、その量子化変換係数を逆量子化し、その逆量子化変換係数を逆整数変換部11に出力する。
逆整数変換部11は、逆量子化部10から逆量子化変換係数を受けると、その逆量子化変換係数を逆整数変換して、その逆整数変換係数を加算器12に出力する。
加算器12は、逆整数変換部11から逆整数変換係数を受けると、その逆整数変換係数とセレクタ6により選択された画像(インター予測画像、または、イントラ予測画像)を加算し、その加算結果をイントラ予測対象の矩形領域の局部復号画像として局部復号画像周辺画素メモリ13に格納する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、イントラ予測対象の矩形領域の原画像と上記矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像からイントラ予測モードを決定するイントラ予測モード決定部2と、その隣接原画像と上記矩形領域に隣接している領域の局部復号画像との差分を求め、その差分が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ4に出力し、その差分が所定の閾値より大きい場合、DCモードの選択指令をセレクタ4に出力するイントラ予測モード補正部3と、イントラ予測モード補正部3からイントラ予測モードの選択指令を受けると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを選択して、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力し、イントラ予測モード補正部3からDCモードの選択指令を受けると、そのDCモードをイントラ予測画像生成部5に出力するセレクタ4とを設け、イントラ予測画像生成部5が、セレクタ4からイントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを受けると、そのイントラ予測モードで、イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像からイントラ予測対象の矩形領域のイントラ予測画像を生成し、セレクタ4からDCモードを受けると、そのDCモードで、その局部復号画像からイントラ予測対象の矩形領域のイントラ予測画像を生成するように構成したので、原画像と局部復号画像の差異が大きくなっても、符号化画像の画質劣化を抑制することができる効果を奏する。
即ち、原画像と局部復号画像の差異が大きくなると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードが、必ずしも、最適なイントラ予測モードではなくなり、その結果、符号化画像の画質劣化を招くことがあるが、この実施の形態1では、原画像と局部復号画像の差異が大きくなると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードではなく、DCモードで、局部復号画像からイントラ予測画像を生成するようにしているので、原画像と局部復号画像の差異が大きくなっても、符号化画像の画質劣化を抑制することができる。
また、この実施の形態1によれば、イントラ予測モード補正部3が補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合に限り、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モード又はDCモードの選択処理を実施し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示していれば、隣接原画像と局部復号画像の差分絶対値和を算出して所定の閾値と比較する選択処理を実施することなく、DCモードの選択指令をセレクタ4に出力するように構成したので、例えば、符号化画像の画質状況に応じてイントラ予測モード補正部3の動作を適応的に制御することができる効果を奏する。
実施の形態2.
図17はこの発明の実施の形態2による動画像符号化装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
セレクタ21は外部から輝度4×4イントラ予測モード、輝度8×8イントラ予測モード、輝度16×16予測モード及び色差イントラ予測モードを入力し、それらのイントラ予測モードの中から、イントラ予測モード決定部2により決定された予測ブロックサイズに対応するイントラ予測モードを選択する処理を実施する。
イントラ予測モード補正部22は原画像周辺画素メモリ1により格納されている隣接原画像と、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像(イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像)との差分を求め、その差分が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力し、その差分が所定の閾値より大きい場合、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力する処理を実施する。
ただし、イントラ予測モード補正部22は補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合に限り、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モード又はセレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択処理を実施し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示していれば、その隣接原画像と局部復号画像の差分を算出して所定の閾値と比較する選択処理を実施することなく、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力する処理を実施する。
セレクタ23はイントラ予測モード補正部22からイントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令を受けると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを選択して、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力し、イントラ予測モード補正部22からセレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令を受けると、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力する処理を実施する。
なお、セレクタ21、イントラ予測モード補正部22及びセレクタ23からモード選択手段が構成されている。
上記実施の形態1では、イントラ予測モード補正部3が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい場合、DCモードの選択指令をセレクタ4に出力するものについて示したが、イントラ予測モード補正部22が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい場合、セレクタ21により選択されたイントラ予測モード(外部から入力されたイントラ予測モード)の選択指令をセレクタ23に出力するようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
まず、原画像周辺画素メモリ1には、上記実施の形態1と同様に、イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像が一時的に格納される。
即ち、原画像周辺画素メモリ1には、図3に示す4×4ブロックにおける16個の矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像、図5に示す8×8ブロックにおける4個の矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像、図7に示す16×16ブロックにおける矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像が一時的に格納される。
色差ブロックについても同様に、隣接している領域の原画像である隣接原画像が一時的に格納される。
局部復号画像周辺画素メモリについても、図3に示す4×4ブロックにおける16個の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像、図5に示す8×8ブロックにおける4個の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像、図7に示す16×16ブロックにおける矩形領域に隣接している領域の局部復号画像が一時的に格納される。
色差ブロックについても同様に、隣接している領域の局部復号画像が一時的に格納される。
イントラ予測モード決定部2は、上記実施の形態1と同様に、イントラ予測対象の矩形領域の原画像と原画像周辺画素メモリ1により格納された隣接原画像から、イントラ予測モードを決定する。
即ち、イントラ予測モード決定部2は、例えば、原画像周辺画素メモリ1により格納された隣接原画像から、複数のイントラ予測モード(例えば、輝度4×4イントラ予測モードの9種類、輝度8×8イントラ予測モードの9種類、輝度16×16イントラ予測モードの4種類、色差のイントラ予測の4種類)で予測画像を生成して、それらの予測画像とイントラ予測対象の矩形領域の原画像とを比較し、複数の予測画像の中で、その原画像と最も差異が小さい予測画像を選択することで、その予測画像に係る予測ブロックサイズとイントラ予測モードをセレクタ21,23及びイントラ予測モード補正部22に出力する。
セレクタ21は、外部から輝度4×4イントラ予測モード、輝度8×8イントラ予測モード、輝度16×16予測モード及び色差イントラ予測モードを入力し、それらのイントラ予測モードの中から、イントラ予測モード決定部2により決定された予測ブロックサイズに対応するイントラ予測モードを選択してセレクタ23に出力する。
例えば、原画像と最も差異が小さい予測画像に係る予測ブロックサイズが4×4ブロックであれば、輝度4×4イントラ予測モードを選択してセレクタ23に出力し、その予測ブロックサイズが8×8ブロックであれば、輝度8×8イントラ予測モードを選択してセレクタ23に出力する。
イントラ予測モード補正部22は、補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合、図1のイントラ予測モード補正部3と同様に、原画像周辺画素メモリ1により格納されている隣接原画像と、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像(イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像であって、イントラ予測画像生成部5によりイントラ予測画像が生成される際に使用される局部復号画像)との差分として、例えば、その隣接原画像と局部復号画像との差分絶対値和を算出する。
イントラ予測モード補正部22は、その隣接原画像と局部復号画像の差分絶対値和を算出すると、その差分絶対値和と外部から入力された所定の閾値を比較する。
イントラ予測モード補正部22は、その差分絶対値和が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力する。
一方、その差分絶対値和が所定の閾値より大きい場合、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力する。
イントラ予測モード補正部22は、補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示している場合、その隣接原画像と局部復号画像の差分絶対値和を算出して所定の閾値と比較する選択処理を実施することなく、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力する。
なお、補正機能ON/OFFフラグは、ピクチャ単位、マクロブロック単位、サブブロック単位で、適応的にON/OFFすることが可能である。
セレクタ23は、イントラ予測モード補正部22からイントラ予測モードの選択指令を受けると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを選択して、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力する。
一方、イントラ予測モード補正部22からセレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令を受けると、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力する。
以降の処理内容は、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、イントラ予測対象の矩形領域の原画像と上記矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像からイントラ予測モードを決定するイントラ予測モード決定部2と、外部から輝度4×4イントラ予測モード、輝度8×8イントラ予測モード、輝度16×16予測モード及び色差イントラ予測モードを入力し、それらのイントラ予測モードの中から、イントラ予測モード決定部2により決定された予測ブロックサイズに対応するイントラ予測モードを選択するセレクタ21と、その隣接原画像と上記矩形領域に隣接している領域の局部復号画像との差分を求め、その差分が所定の閾値より小さい場合、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力し、その差分が所定の閾値より大きい場合、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力するイントラ予測モード補正部22と、イントラ予測モード補正部22からイントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードの選択指令を受けると、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モードを選択して、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力し、イントラ予測モード補正部3からセレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令を受けると、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードを選択して、そのイントラ予測モードをイントラ予測画像生成部5に出力するセレクタ23とを設け、イントラ予測画像生成部5が、セレクタ23から出力されたイントラ予測モードで、イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像からイントラ予測対象の矩形領域のイントラ予測画像を生成するように構成したので、上記実施の形態1と同様に、原画像と局部復号画像の差異が大きくなっても、符号化画像の画質劣化を抑制することができる効果を奏する。
また、この実施の形態2によれば、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい場合、固定のDCモードではなく、セレクタ21により選択されたイントラ予測モード(外部から入力されたイントラ予測モード)を選択するようにしているので、例えば、符号化画像の画質状況に応じて、より適切なイントラ予測モードでイントラ予測画像を生成することができるようになり、その結果、上記実施の形態1よりも更に符号化画像の画質劣化を抑制することができる効果を奏する。
また、この実施の形態2によれば、イントラ予測モード補正部22が補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合に限り、イントラ予測モード決定部2により決定されたイントラ予測モード又はセレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択処理を実施し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示していれば、隣接原画像と局部復号画像の差分絶対値和を算出して所定の閾値と比較する選択処理を実施することなく、セレクタ21により選択されたイントラ予測モードの選択指令をセレクタ23に出力するように構成したので、例えば、符号化画像の画質状況に応じてイントラ予測モード補正部22の動作を適応的に制御することができる効果を奏する。
実施の形態3.
図18はこの発明の実施の形態3による動画像符号化装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
イントラ予測モード補正部31は原画像周辺画素メモリ1により格納されている隣接原画像と、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像(イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像)との差分を求め、その差分と所定の閾値を比較し、その比較結果をインター予測強制部32に出力する処理を実施する。
ただし、イントラ予測モード補正部31は補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合に限り、上記の比較処理を実施し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示していれば、上記の比較処理を実施せずに動作を停止する。
インター予測強制部32はイントラ予測モード補正部31から出力された比較結果が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より小さい旨を示している場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力し、そのインター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する処理を実施する。
一方、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい旨を示している場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果に関わらず、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する処理を実施する。
ただし、インター予測強制部32はイントラ予測モード補正部31が比較処理を実施せずに動作を停止している場合、インター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力し、そのインター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する処理を実施する。
セレクタ33はインター予測強制部32からイントラ予測画像の選択指令を受けると、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像を選択して減算器7及び加算器12に出力し、インター予測強制部32からインター予測画像の選択指令を受けると、外部から入力されるインター予測画像を選択して減算器7及び加算器12に出力する処理を実施する。
なお、イントラ予測モード補正部31、インター予測強制部32及びセレクタ33から画像選択手段が構成されている。
上記実施の形態1では、イントラ予測モード補正部3が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい場合、DCモードの選択指令をセレクタ4に出力するものについて示したが、インター予測強制部32が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果に関わらず、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力するようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
イントラ予測モード補正部31は、補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合、図1のイントラ予測モード補正部3と同様に、原画像周辺画素メモリ1により格納されている隣接原画像と、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像(イントラ予測対象の矩形領域に隣接している領域の局部復号画像であって、イントラ予測画像生成部5によりイントラ予測画像が生成される際に使用される局部復号画像)との差分として、例えば、その隣接原画像と局部復号画像との差分絶対値和を算出する。
イントラ予測モード補正部31は、その隣接原画像と局部復号画像の差分絶対値和を算出すると、その差分絶対値和と外部から入力された所定の閾値を比較し、その比較結果をインター予測強制部32に出力する。
イントラ予測モード補正部31は、補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示している場合、上記の比較処理を実施せずに動作を停止する。
なお、補正機能ON/OFFフラグは、ピクチャ単位、マクロブロック単位、サブブロック単位で、適応的にON/OFFすることが可能である。
インター予測強制部32は、イントラ予測モード補正部31から出力された比較結果が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より小さい旨を示している場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する。
そのインター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する。
一方、イントラ予測モード補正部31から出力された比較結果が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい旨を示している場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果に関わらず、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する。
ただし、インター予測強制部32は、イントラ予測モード補正部31が比較処理を実施せずに動作を停止している場合(イントラ予測モード補正部31から比較結果が出力されない場合)、インター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する。
そのインター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像の選択指令をセレクタ33に出力する。
セレクタ33は、インター予測強制部32からイントラ予測画像の選択指令を受けると、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像を選択して減算器7及び加算器12に出力する。
一方、インター予測強制部32からインター予測画像の選択指令を受けると、外部から入力されるインター予測画像を選択して減算器7及び加算器12に出力する。
以降の処理内容は、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、原画像周辺画素メモリ1により格納されている隣接原画像と、局部復号画像周辺画素メモリ13により格納されている局部復号画像との差分を求め、その差分と所定の閾値を比較し、その比較結果をインター予測強制部32に出力するイントラ予測モード補正部31と、イントラ予測モード補正部31から出力された比較結果が、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より小さい旨を示している場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力し、そのインター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像の選択指令をセレクタ33に出力し、隣接原画像と局部復号画像の差分が所定の閾値より大きい旨を示している場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果に関わらず、外部から入力されるインター予測画像の選択指令をセレクタ33に出力するインター予測強制部32とを設け、セレクタ33が、インター予測強制部32からイントラ予測画像の選択指令を受けると、イントラ予測画像生成部5により生成されたイントラ予測画像を選択して減算器7及び加算器12に出力し、インター予測強制部32からインター予測画像の選択指令を受けると、外部から入力されるインター予測画像を選択して減算器7及び加算器12に出力するように構成したので、上記実施の形態1と同様に、原画像と局部復号画像の差異が大きくなっても、符号化画像の画質劣化を抑制することができる効果を奏する。
また、この実施の形態3によれば、イントラ予測モード補正部31が補正機能ON/OFFフラグを入力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能ON”を示している場合に限り、差分と閾値の比較結果をインター予測強制部32に出力し、その補正機能ON/OFFフラグが“補正機能OFF”を示していれば、その比較結果を実施せずに、動作を停止するように構成したので、例えば、符号化画像の画質状況に応じてイントラ予測モード補正部31の動作を適応的に制御することができる効果を奏する。
1 原画像周辺画素メモリ、2 イントラ予測モード決定部(イントラ予測モード決定手段)、3 イントラ予測モード補正部(モード選択手段)、4 セレクタ(モード選択手段)、5 イントラ予測画像生成部(イントラ予測画像生成手段)、6 セレクタ、7 減算器(局部復号画像生成手段)、8 整数変換部(局部復号画像生成手段)、9 量子化部(局部復号画像生成手段)、10 逆量子化部(局部復号画像生成手段)、11 逆整数変換部(局部復号画像生成手段)、12 加算器(局部復号画像生成手段)、13 局部復号画像周辺画素メモリ、21 セレクタ(モード選択手段)、22 イントラ予測モード補正部(モード選択手段)、23 セレクタ(モード選択手段)、31 イントラ予測モード補正部(画像選択手段)、32 インター予測強制部(画像選択手段)、33 セレクタ33(画像選択手段)。

Claims (6)

  1. イントラ予測対象の矩形領域の原画像と上記矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像からイントラ予測モードを決定するイントラ予測モード決定手段と、上記隣接原画像と上記矩形領域に隣接している領域の局部復号画像との差分絶対値和を求め、上記差分絶対値和が所定の閾値より小さい場合、上記イントラ予測モード決定手段により決定されたイントラ予測モードを選択し、上記差分絶対値和上記所定の閾値より大きい場合、画素値の平均値を用いて予測画像を生成するDCモードを選択するモード選択手段と、上記モード選択手段によりイントラ予測モードが選択された場合、上記イントラ予測モードで、上記局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成し、上記モード選択手段によりDCモードが選択された場合、上記DCモードで、上記局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成するイントラ予測画像生成手段と、上記矩形領域の原画像と上記イントラ予測画像生成手段により生成されたイントラ予測画像の差分を整数変換して量子化し、その量子化変換係数を出力するとともに逆量子化し、その逆量子化変換係数を逆整数変換し、この逆整数変換係数と上記イントラ予測画像を加算して、その加算結果をイントラ予測対象の上記矩形領域の局部復号画像として出力する局部復号画像生成手段とを備えた動画像符号化装置。
  2. 上記モード選択手段は、イントラ予測モードの補正の有無を示すフラグを入力し、上記フラグが補正有りを示している場合、上記イントラ予測モード決定手段により決定されたイントラ予測モード又は上記DCモード選択し、上記フラグが補正無しを示している場合、上記DCモードを選択することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. イントラ予測対象の矩形領域の原画像と上記矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像からイントラ予測モードを決定するイントラ予測モード決定手段と、上記隣接原画像と上記矩形領域に隣接している領域の局部復号画像との差分絶対値和を求め、上記差分絶対値和が所定の閾値より小さい場合、上記イントラ予測モード決定手段により決定されたイントラ予測モードを選択し、上記差分絶対値和上記所定の閾値より大きい場合、外部から入力されたイントラ予測モードを選択するモード選択手段と、上記モード選択手段により選択されたイントラ予測モードで、上記局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成するイントラ予測画像生成手段と、上記矩形領域の原画像と上記イントラ予測画像生成手段により生成されたイントラ予測画像の差分を整数変換して量子化し、その量子化変換係数を出力するとともに逆量子化し、その逆量子化変換係数を逆整数変換し、この逆整数変換係数と上記イントラ予測画像を加算して、その加算結果をイントラ予測対象の上記矩形領域の局部復号画像として出力する局部復号画像生成手段とを備えた動画像符号化装置。
  4. 上記モード選択手段は、イントラ予測モードの補正の有無を示すフラグを入力し、上記フラグが補正有りを示している場合、上記イントラ予測モード決定手段により決定されたイントラ予測モード又は上記外部から入力されたイントラ予測モード選択し、上記フラグが補正無しを示している場合上記外部から入力されたイントラ予測モードを選択することを特徴とする請求項3記載の動画像符号化装置。
  5. イントラ予測対象の矩形領域の原画像と上記矩形領域に隣接している領域の原画像である隣接原画像からイントラ予測モードを決定するイントラ予測モード決定手段と、上記イントラ予測モード決定手段により決定されたイントラ予測モードで、上記矩形領域に隣接している領域の局部復号画像から上記矩形領域のイントラ予測画像を生成するイントラ予測画像生成手段と、上記隣接原画像と上記局部復号画像との差分絶対値和を求め、上記差分絶対値和が所定の閾値より小さい場合、外部から入力されるインター/イントラ予測判定結果がインター予測を採用する旨を示していれば、外部から入力されるインター予測画像を選択し、上記インター/イントラ予測判定結果がイントラ予測を採用する旨を示していれば、上記イントラ予測画像生成手段により生成されたイントラ予測画像を選択し、上記差分絶対値和上記所定の閾値より大きい場合、上記インター予測画像を選択する画像選択手段と、上記矩形領域の原画像と上記画像選択手段により選択された画像の差分を整数変換して量子化し、その量子化変換係数を出力するとともに逆量子化し、その逆量子化変換係数を逆整数変換し、この逆整数変換係数と上記画像選択手段により選択された画像を加算して、その加算結果をイントラ予測対象の上記矩形領域の局部復号画像として出力する局部復号画像生成手段とを備えた動画像符号化装置。
  6. 上記画像選択手段は、イントラ予測モードの補正の有無を示すフラグを入力し、上記フラグが補正有りを示している場合、上記差分絶対値和上記所定の閾値の比較結果及び上記インター/イントラ予測判定結果に応じて上記イントラ予測画像生成手段により生成されたイントラ予測画像又は上記インター予測画像を選択し、上記フラグが補正無しを示している場合、上記インター/イントラ予測判定結果に応じて上記イントラ予測画像生成手段により生成されたイントラ予測画像又は上記インター予測画像を選択することを特徴とする請求項5記載の動画像符号化装置。
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